説明

攪拌・脱泡装置及び攪拌・脱泡方法

【課題】容器に収容した被処理物を確実に攪拌・脱泡することができる攪拌・脱泡装置及び攪拌・脱泡方法を提供する。
【解決手段】公転軸線C1回りに回転可能に構成され、自転軸線C2が設けられたテーブル2と、被処理物を収容可能に構成され、前記テーブル2に設置されて自転軸線C2回りに自転可能になると共にテーブル2の公転軸線C1回りの回転によって公転する容器3とを備え、自転軸線C2は、公転軸線C1に対してねじれの位置にあることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器に収容した被処理物を攪拌・脱泡することができる攪拌・脱泡装置及び攪拌・脱泡方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の攪拌・脱泡装置として、公転軸線回りに回転可能に構成され、自転軸線が設けられたテーブルと、被処理物を収容可能に構成され、前記テーブルに設置されて自転軸線回りに自転可能になると共にテーブルの公転軸線回りの回転によって公転する容器とを備え、自転軸線が、公転軸線に対して交差するように所定の角度に傾いているものが知られている(下記特許文献1参照)。
【0003】
かかる攪拌・脱泡装置は、容器を公転軸線回りに公転させることにより、容器内の被処理物を脱泡することができ、また、攪拌・脱泡方法として容器を公転軸線回りに公転させながら該公転軸線に対して交差するように傾いた自転軸線回りに自転させることにより、容器内の被処理物を攪拌・脱泡することができるものであり、種々の被処理物を短時間で攪拌・脱泡することができるものである。
【特許文献1】特許第2711964号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の攪拌・脱泡装置及び攪拌・脱泡方法にあっては、自転軸線が公転軸線に対して交差するように所定の角度に傾いているので、容器に収容された被処理物に作用する公転による遠心力が、主として、自転軸線と公転軸線とで形成される面上で作用することとなる。このため、被処理物を収容した容器を公転させながら自転させても、容器内の所定箇所(例えば、容器底部の自転軸線近傍箇所)において、被処理物が掻き混ぜられずに残存する結果、攪拌が不十分となる場合があり、改善の余地があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記改善点に鑑みてなされ、容器に収容した被処理物を確実に攪拌・脱泡することができる攪拌・脱泡装置及び攪拌・脱泡方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る攪拌・脱泡装置は、公転軸線回りに回転可能に構成され、自転軸線が設けられたテーブルと、被処理物を収容可能に構成され、前記テーブルに設置されて自転軸線回りに自転可能になると共にテーブルの公転軸線回りの回転によって公転する容器とを備え、自転軸線は、公転軸線に対してねじれの位置にあることを特徴とする。
【0007】
該構成の攪拌・脱泡装置にあっては、被処理物を収容した容器をテーブルに設置して公転軸線回りに公転させることにより、容器内の被処理物を脱泡することができ、また、当該容器を公転させながら自転軸線回りに自転させることにより、容器内の被処理物を攪拌・脱泡することができる。
【0008】
ここで、自転軸線は、公転軸線に対してねじれの位置にあるので、容器に収容された被処理物に作用する公転による遠心力は、主として、自転軸線を通り且つ公転軸線に平行な基準面に対して交差する方向に作用することとなる。よって、被処理物を収容した容器を公転させながら自転させると、容器に収容された被処理物は、前記基準面に交差する方向に作用する公転による遠心力と自転による遠心力とによって、全体的に掻き混ぜられる。従って、容器に収容した被処理物を確実に攪拌・脱泡することができる。
【0009】
尚、自転軸線が公転軸線に対してねじれの位置であるとは、自転軸線と公転軸線とが平行でなく且つ交わっていない位置関係である、即ち、自転軸線と公転軸線とが同一平面状に乗らない位置関係であることを意味する。
【0010】
特に、前記容器は、中心軸線方向の少なくとも一端部が閉塞されており、前記中心軸線が前記自転軸線と一致し、中心軸線方向の他端部が前記一端部よりも前記公転軸線に近くなるように、前記テーブルに設置されることが好ましい。
【0011】
また、本発明に係る攪拌・脱泡方法は、被処理物を収容した容器を、公転軸線回りに公転させると共に、前記公転軸線に対してねじれの位置にある自転軸線回りに自転させることによって、被処理物を攪拌・脱泡処理することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
このように、本発明に係る攪拌・脱泡装置及び攪拌・脱泡方法にあっては、自転軸線が公転軸線に対してねじれの位置にあるので、被処理物を収容した容器を公転させながら自転させると、容器に収容された被処理物が、前記基準面に交差する方向に作用する公転による遠心力と自転による遠心力とによって、全体的に掻き混ぜられる結果、被処理物を確実に攪拌・脱泡することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係る攪拌・脱泡装置及び攪拌・脱泡方法の一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1及び2に、本実施形態における攪拌・脱泡装置1が示されている。該攪拌・脱泡装置1は、複数の材料からなる被処理物を攪拌・脱泡処理することができる装置である。尚、被処理物は、例えば、医薬用材料や電子部品材料、液晶用材料などの気泡を嫌う被攪拌材料である。
【0014】
該攪拌・脱泡装置1は、公転軸線C1回りに回転可能に構成され、自転軸線C2が設けられたテーブル2と、被処理物を収容可能に構成され、前記テーブル2に設置されて自転軸線C2回りに自転可能になると共にテーブル2の公転軸線C1回りの回転によって公転する容器3とを備える。
【0015】
尚、容器3を公転・自転させるための駆動手段としては、本実施形態では図示しないが、様々な構成のものを採用することができる。例えば、テーブル2を公転軸線C1回りに回転させる公転用のモータと、容器3を自転軸線C2回りに回転させる自転用のモータとを備える駆動手段を採用することができる。或いは、テーブル2を公転軸線C1回りに回転させるモータと、容器3を自転軸線C2回りに自転させるべく前記モータの駆動力を伝達する伝達手段とを備える駆動手段を採用することも可能である。尚、伝達手段は、例えば、プーリとベルト、或いはギアの組み合わせなどによって構成することができ、また、カットベアリングを用いて公転と自転とを独立させる構成とすることもでき、更に、例えばパウダーブレーキ等を用いることによって自転の回転数を可変にすることもできる。
【0016】
テーブル2は、公転軸線C1と自転軸線C2とが設けられ、公転軸線C1回りに回転可能な回転式テーブルであり、その厚み方向(上下方向)に沿って延設される公転軸線C1回りに回転可能なベース部21(公転方向矢印R1)と、該ベース部21上に設けられ、自転軸線C2回りに回転可能な受部22(自転方向矢印R2)とを備える。
【0017】
ベース部21は、上面の中央部分を垂直に通過するように設けられた公転軸線C1回りに回転可能に構成されており、上面の周縁部の一部が傾斜面211とされている。この傾斜面211は、公転軸線C1に直交する平面である基礎面P1に対して所定角度傾斜した平面であり、公転軸線C1に近いほど下方となるよう下向きに傾斜している。尚、傾斜面211は、公転軸線C1に対して対称となるように一対設けられている。
【0018】
受部22は、有底円筒状に形成されており、その中心軸線を自転軸線C2として該自転軸線C2回りに回転可能に構成されている。この受部22は、自転軸線C2がベース部21の傾斜面211に垂直となるように該傾斜面211上に設けられており、公転軸線C1に対して対称となるように一対設けられている。従って、自転軸線C2は、公転軸線C1に対して対称となるように一対設けられている。
【0019】
ここで、公転軸線C1と自転軸線C2との位置関係について詳細に説明する。公転軸線C1と自転軸線C2とは、平行でなく且つ交わっていない位置関係、換言すると、同一平面状に乗らない位置関係であり、所謂ねじれの位置の関係にある。
【0020】
具体的には、図1及び2に示すように、自転軸線C2は、公転軸線C1に直交する平面である基礎面P1に対して所定角度θ傾き、且つ、自転軸線C2を通り公転軸線C1に平行な平面である基準面P2と公転軸線C1との間の離間距離が所定距離Xとなるように、公転軸線C1に対して非交差で設けられている。尚、基礎面P1に対する自転軸線C2の角度θは、10°乃至80°とすることができ、本実施形態では、50°となっている。また、公転軸線C1と基準面P2との間の離間距離X(即ち、公転軸線C1と自転軸線C2との離間距離)は、容器3の半径に等しい距離、或いは、容器3の半径よりも若干小さい距離となっている。故に、公転軸線C1に対して対称に一対設けられている自転軸線C2同士の離間距離は、容器3の直径に等しい又は該直径よりも若干小さい距離となっている。
【0021】
容器3は、中心軸線方向の少なくとも一端部3aが閉塞された筒状体である。具体的には、容器3は、中心軸線方向の一端部3aが開放できないように密閉されており、他端部3bが攪拌・脱泡処理済みの被処理物を取り出すことができるように開放可能に密閉された筒状体である。より詳細には、容器3は、一端部が閉塞され他端部が開口した有底円筒状の容器本体31と、該容器本体31の他端部開口を密閉することができる蓋部32とを備える。尚、容器3は、受部22の数に対応した数だけ準備されており、本実施形態では2つ準備されている。
【0022】
この容器3は、テーブル2上に設置されて自転軸線C2回りに自転可能となる。具体的には、容器3は、その中心軸線が受部22の中心軸線である自転軸線C2と一致するように受部22に嵌め込まれてテーブル2に設置される。従って、容器3は、テーブル2の公転軸線C1回りの回転によって該公転軸線C1回りに公転(公転方向矢印R1)し、受部22の自転軸線C2回りの回転によって該自転軸線C2回りに自転(自転方向矢印R2)することとなる。尚、本実施形態では、容器3は、開放可能な他端部3b(蓋部32側)が公転方向下流側となり、開放不能に密閉された一端部3a(底部側)が公転方向上流側となるように設置されている。
【0023】
また、本実施形態では、容器3の自転軸線C2方向の長さは、該容器3をテーブル2に設置した状態で、公転軸線C1を通り基準面P2に直交する平面である境面P3よりも公転方向上流側に容器3全体が位置するような長さに設定されている。即ち、容器3は、テーブル2に設置した際に他端部3bが一端部3aよりも公転軸線C1に近くなるように構成されている。
【0024】
以上のような構成の攪拌・脱泡装置1にあっては、被処理物を収容した容器3をテーブル2の受部22に装着し、該テーブル2を公転軸線C1回りに回転させて容器3を公転させると、公転による遠心力が被処理物に作用し、該被処理物を容器3の内面に押し付けて被処理物に内在する気泡を被処理物の表面に向けて移動させて取り出すことができ、被処理物を脱泡することができる(脱泡工程)。
【0025】
また、当該容器3を公転させながら自転軸線C2回りに自転させると、公転による遠心力と自転による遠心力とが被処理物に作用し、該被処理物を容器3の内面に押し付けながら自転によって掻き混ぜることができ、被処理物を攪拌・脱泡することができる(攪拌・脱泡工程)。尚、本実施形態では、容器3の公転方向R1と自転方向R2とが逆方向となるように設定されている、具体的には、容器3の公転方向R1が公転軸線方向上側から見て時計回りの方向となり、自転方向R2が自転軸線方向他端部側から見て反時計回りの方向となるように設定されているが、これに限らず、公転方向R1と自転方向R2とが同じ方向となるように設定することも可能である。
【0026】
ここで、本実施形態にかかる攪拌・脱泡装置1による攪拌・脱泡方法の作用を、図3(A)乃至(D)に示すように、従来の攪拌・脱泡装置100による攪拌・脱泡方法の作用と比較して更に詳細に説明する。尚、図3は、(A)及び(B)が従来の攪拌・脱泡装置100を示し、(C)及び(D)が本実施形態に係る攪拌・脱泡装置を示しており、各図は説明の都合上簡略化して模式的に記載している。
【0027】
従来の攪拌・脱泡装置100は、自転軸線C200が公転軸線C100に直交する基礎面に対して所定角度傾き、且つ、公転軸線C100と交差するように構成されているので、基準面P200となる平面には公転軸線C100が乗る、つまり、自転軸線C200と公転軸線C100とで形成される平面が基準面P200となる。従って、容器300を公転させた際に作用する遠心力は、主として基準面P200に沿って作用することとなる(矢印F100)。例えば、公転による遠心力のうち容器300の底部と自転軸線C200とが交差する点に作用する遠心力は、基準面P200に沿って作用する。よって、従来の攪拌・脱泡装置100による攪拌・脱泡方法は、容器300を公転軸線C100回りに公転させながら該公転軸線C100に対して交差するように傾いた自転軸線C200回りに自転させるといった方法であり、図3(A)及び(B)に示すように、容器300に収容された被処理物は、基準面P200に沿った公転径方向外向き(矢印F100)で容器300の内面に押し付けられながら自転による遠心力を受けて掻き混ぜられる。そうすると、例えば容器300の底部の自転軸線C200近傍の被処理物が十分に掻き混ぜられない場合があり、結果的に攪拌が不十分となってしまう場合がある。
【0028】
一方、本実施形態にかかる攪拌・脱泡装置1にあっては、自転軸線C2が公転軸線C1に対してねじれの位置となっているので、基準面P2となる平面は公転軸線C1に対して所定距離X離間して平行となっている。従って、容器3を公転させた際に作用する遠心力は、主として基準面P2に交差する方向に作用することとなる(矢印F1)。例えば、公転による遠心力のうち容器3底部と自転軸線C2とが交差する点に作用する遠心力は、基準面P2に交差する方向に作用する。よって、本実施形態にかかる攪拌・脱泡装置1による攪拌・脱泡方法は、被処理物を収容した容器3を、公転軸線C1回りに公転させると共に前記公転軸線C1に対してねじれの位置にある自転軸線C2回りに自転させるといった方法であり、図3(C)及び(D)に示すように、容器3に収容された被処理物は、基準面P2に交差する公転径方向外向き(矢印F1)で容器3内面に押し付けられながら自転による遠心力を受け、その全体が隈なく掻き混ぜられて確実に攪拌される。
【0029】
尚、図3(A)及び(C)に示すように、本実施形態にかかる攪拌・脱泡装置1による攪拌・脱泡工程中の被処理物は、従来の攪拌・脱泡装置100による攪拌・脱泡工程中の被処理物よりも、容器3の中心軸線方向に押し広げられた状態、具体的には、容器3の蓋部32により近い部分まで押し広げられた状態となる。従って、本実施形態にかかる攪拌・脱泡工程中の被処理物は、従来の攪拌・脱泡工程中の被処理物よりも、容器3の内面に多く接触する。
【0030】
尚、本実施形態では、一対の自転軸線C2同士の離間距離が容器3の直径に等しい又は若干小さい場合について説明したが、これに限らず、容器3の直径よりも大きい場合であってもよい。例えば、図4及び5に示すように、公転軸線C1と基準面P2との間の距離を容器3の半径よりも大きく設定することで、公転軸線C1に対して対称となるように一対設けられた自転軸線C2同士の離間距離を容器3の直径よりも大きくすることができる。このような構成にすると、容器3の中心軸線方向の長さが長い場合、具体的には、容器3を受部22に設置した状態において、他端部3bの少なくとも一部が境面P3よりも公転方向下流側まで達し、一端部3aが境面P3よりも公転方向上流側となるような長さである場合であっても、一対の受部22各々に容器3を設置すると、該容器3同士は、接触することなく立体交差する配置となる。従って、攪拌・脱泡装置1の大型化を回避してコンパクト化を図ることができる。
【0031】
また、本実施形態では、一対の容器3を公転軸線C1に対して対称となるよう配置する場合について説明したが、これに限らず、例えば、双方の自転軸線C2同士が平行或いは交差するように配置することもできる。
【0032】
更に、本実施形態では、容器3が、その他端部3bが一端部3aよりも公転軸線C1に近くなるようにテーブル2に設置される場合について説明したが、これに限らず、例えば、一端部3aが他端部3bよりも公転軸線C1に近くなるように設置してもよい。或いは、一端部3aと他端部3bとが公転軸線C1に対して等しい離間距離となるように設置することもできる。
【0033】
また更に、本実施形態では、容器3を2つ設ける場合について説明したが、これに限らず、例えば、1つのみ又は3つ以上設けてもよい。
【0034】
更に、本実施形態では、容器3が筒状体である場合について説明したが、これに限らず、例えば、略半球形状の椀状体であってもよく、この場合、開口部の中心と底部の中心を通る軸線が中心軸線となる。
【0035】
また、本実施形態では、容器3が円筒形状である場合について説明したが、これに限らず、例えば、多角形の筒形状であってもよい。
【0036】
また更に、本実施形態では、容器3が、その中心軸線方向の一端部3aが開放できないように密閉されており、他端部3bが開放可能に閉塞されている場合について説明したが、これに限らず、両端部3a,3bが開放可能に閉塞される場合や、一端部3aが開放可能又は開放不能に閉塞され、他端部3bが開放している場合であってもよい。尚、両端部3a,3bが開放可能に閉塞される容器として、例えばシリンジを例示することができる。
【0037】
更に、本実施形態では、容器3をテーブル2の上面側に設置する場合について説明したが、これに限らず、例えば容器3の下面側に設置する場合であってもよい。
【0038】
また更に、本実施形態では、公転軸線C1が上下方向に沿って形成される場合について説明したが、これに限らず、例えば、左右方向に沿って形成される場合であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明に係る攪拌・脱泡装置の一実施形態を示す概略平面図。
【図2】同攪拌・脱泡装置を示す概略正面図。
【図3】攪拌・脱泡工程の様子を示す概略図であり、(A)は従来の攪拌・脱泡装置による攪拌・脱泡工程の様子を示す概略正面図、(B)は(A)のP−P線断面図、(C)は本発明に係る攪拌・脱泡装置による攪拌・脱泡工程の様子を示す概略正面図、(D)は(C)のQ−Q線断面図。
【図4】本発明に係る攪拌・脱泡装置の他の実施形態を示す概略平面図。
【図5】図4の概略正面図。
【符号の説明】
【0040】
1…攪拌・脱泡装置、2…テーブル、3…容器、21…ベース部、22…受部、C1…公転軸線、C2…自転軸線、P1…基礎面、P2…基準面、P3…境面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
公転軸線回りに回転可能に構成され、自転軸線が設けられたテーブルと、被処理物を収容可能に構成され、前記テーブルに設置されて自転軸線回りに自転可能になると共にテーブルの公転軸線回りの回転によって公転する容器とを備え、自転軸線は、公転軸線に対してねじれの位置にあることを特徴とする攪拌・脱泡装置。
【請求項2】
前記容器は、中心軸線方向の少なくとも一端部が閉塞されており、前記中心軸線が前記自転軸線と一致し、中心軸線方向の他端部が前記一端部よりも前記公転軸線に近くなるように、前記テーブルに設置されることを特徴とする請求項1に記載の攪拌・脱泡装置。
【請求項3】
被処理物を収容した容器を、公転軸線回りに公転させると共に、前記公転軸線に対してねじれの位置にある自転軸線回りに自転させることによって、被処理物を攪拌・脱泡処理することを特徴とする攪拌・脱泡方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−149049(P2010−149049A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−329973(P2008−329973)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000145286)株式会社写真化学 (7)
【Fターム(参考)】