説明

支持位置調整装置

【課題】
被支持部材の高さ及び前後の位置調整は勿論のこと傾斜角度も容易に調整できるようにすると共に、一カ所を固定するだけで簡単位置決めできるようにする。
【解決手段】
2つの4節リンク11,12の第1節点P1を共通の支軸22で回動自在に支持すると共に、支軸22に連設するレバー28を介して第1節点P1を締結できるようにする。被支持部材33の位置調整及び傾斜角度は、4節リンク11,12の複合的協働動作により設定することができる。また第1節点P1を締結することで4節リンク11,12の移動を規制し簡単に位置決め固定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの4節リンクの第1節点を共通の支軸で支持する支持位置調整装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、車椅子に設けられているヘッドレストや蛍光灯スタンドに設けられている照明部等の被支持部材は、使用者の好みに応じて、その位置を任意に設定できるように支持位置調整可能な機構を介して本体部に連結されている場合が多い。
【0003】
例えば特許文献1(特開2003−62015号公報)には、車椅子の背もたれに設けたバックフレームに、前後方向及び高さ方向への位置調整可能な支持体を介してヘッドレストの位置を調整する技術が開示されている。すなわち、この支持体はヘッドレストの背面から後方に突出した横ロッドを前後方向にスライド自在に支持する第1の支持部材と、この支持部材から下方に所定長さ延びた縦ロッドを高さ方向にスライド自在に支持する第2の支持部材とで構成されている。
【0004】
この特許文献1に開示されている技術によれば、各支持部材に支持されているロッドを各々前後方向と高さ方向へスライドさせることで、ヘッドレストの前後方向と高さ方向との位置を自在に調整することができる。
【0005】
また、特許文献2(特開平8−255503号公報)には、卓上スタンドのスタンドベースと蛍光灯等の照明部との間を平行リンクで連設し、光源の指向角度を変化させること無く、傘部を前後方向へ平行移動できるようにした技術が開示されている。
【特許文献1】特開2003−62015号公報
【特許文献2】特開平8−255503号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示されている技術では、ヘッドレストの高さ及び前後方向を調整しようとする場合、高さ方向へスライドさせたときと前後方向へスライドさせたときとの双方で位置決め固定する必要があり、位置固定作業が繁雑である。また、高さ方向と前後方向との双方を同時に位置決めすることが出来ないため、位置の微調整が面倒である。
【0007】
この点、特許文献2に開示されている技術では、傘部が、平行リンクの2つの節点を連設する摩擦プレートに支持されているため、この2つの節点の内の一つと傘部を支持する部位を固定することで、傘部の高さ方向と前後方向、及び傘部の傾斜角度を位置決め固定することができる。
【0008】
しかし、特許文献2に開示されている技術では、傘部を前後方向へ移動させることで、同時に高さ方向の位置も調節することができるが、傘部の向きと平行リンクの固定とを別々に行わなければならないので、やはり調整作業が煩雑で、取扱性が悪いという問題がある。
【0009】
従って、本発明の目的は、被支持部材の二次元方向の位置調整は勿論のこと、傾斜角度も一カ所を固定するだけで位置決めすることが出来て、位置調整作業及び固定作業を容易化することのできる支持位置調整装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の支持位置調整装置は、
第1の4節リンクと、
第2の4節リンクと、
上記各4節リンクの第1節点を共通に支持する支軸と、
上記支軸を介して上記第1節点の回動を規制する固定手段とを備え、
上記各4節リンクの上記第1節点の対角に位置する第2節点と該第2節点に隣接する第3節点とを連設するリンク部が支持固定部をなし、
上記一方の4節リンクの上記支持固定部が基台に固定され、
上記他方の4節リンクの上記支持固定部に被支持部材が固定されることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、一方の4節リンクの支持固定部を基台に固定し、他方の4節リンクの支持固定部に被支持部材を固定すると、第1節点を介して互いに連設する一対の4節リンクの協働により、被支持部材が回動方向の二次平面上で自在に位置調整することができると共に、この被支持部材の傾斜角度も同時に調整することができる。また、第1の4節リンクと第2の4節リンクとに設けられている各第1節点を支軸を介して共通に支持するようにしたので、第1節点の開度を固定手段により規制するだけで、両4節リンクの姿勢を容易に位置決め固定することができる。
【0012】
本発明においては、上記第1節点で連結される各リンク部が、複数枚ずつの板で構成されており、第1節点における摩擦面が増大するように構成されていることが好ましい。
【0013】
これによれば、固定手段によって第1節点を締め付けることにより、増大した摩擦面を介して、第1節点で連結される各リンク部を強固に固定することができる。
【0014】
また、上記固定手段は、上記第1接点の最外側に配置される押圧プレート及び受けプレートとを有し、これら各プレートの外縁部に板厚方向へ突出された当接面が形成されていることが好ましい。
【0015】
これによれば、各プレートの外縁部に板厚方向へ突出する当接面を形成することで、締結の際に、この当接面が摺接して摩擦力が付与され、支軸を中心とする外縁部が締結されることになり、各4節リンクの第1節点をより強固に締結することができる。
【0016】
更に、上記支持固定部をなすリンク部は、固定プレートと、この固定プレートから突設されて上記第2節点をなすブラケットと、同じく上記固定プレートから突設されて上記第3節点をなすブラケットとを有しており、両ブラケットの節点が、上記固定プレートに対して異なる高さに設けられていることが好ましい。
【0017】
これによれば、上記第2節点に一端を連設する一方のリンクアームと上記第3節点に一端を連設する他方のリンクアームとを固定プレートに対して平行に近い角度まで回動させても干渉することが無く、固定プレートの回動範囲を広くとることができる。
【0018】
更にまた、上記第2節点に一端を連設する一方のリンクアームと、上記第3節点に一端を連設する他方のリンクアームとが、それぞれの回動方向に向けて同方向に湾曲形成されていることが好ましい。
【0019】
これによれば、4節リンクの第2節点に一端を連設する一方のリンクアームと第3節点に一端を連設する他方のリンクアームとが回動方向の一方に湾曲形成されているので、両リンクアームの両端を支持する節点間を結ぶ線に対してリンクアームが一方へ湾曲されている分、このリンクアームの回動方向に逃げ部を確保することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、第1の4節リンクと、第2の4節リンクと、上記各4節リンクの第1節点を共通に支持する支軸と、上記支軸を介して上記第1節点の回動を規制する固定手段とを備えることで、回動方向の二次平面上の位置調整は勿論のこと、一方の4節リンクに固定される被支持部材の傾斜角度も、固定手段を介して1つの支軸を固定するだけで簡単に位置決めすることができ、位置調整作業及び固定作業を容易化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1に支持位置調整装置の斜視図を示す。
【0022】
この支持位置調整装置1は、第1の4節リンク11と第2の4節リンク12とを有する複合4節リンク機構を構成しており、両4節リンク11,12の一端に支持固定部としての固定プレート13a,13bが各々設けられている。図4に示すように、この支持位置調整装置1は、例えば、車椅子31の背もたれ部32とヘッドレスト33との間に介装されて、このヘッドレスト33の高さ、前後、及び傾斜角度を調整する。
【0023】
図2に示すように、両4節リンク11,12は、ほぼ同一の部品で構成されている。従って、以下においては、両4節リンク11,12で使用される部品が共通している場合、同一の符号を付して説明する。
【0024】
両4節リンク11,12には第1リンクアーム14と第2リンクアーム15とが、各々2枚ずつ設けられている。各リンクアーム14,15は回動方向に湾曲形成されており、第1リンクアーム14の一端に第1節点P1(図5参照)となる第1支持孔14aが穿設され、他端に第3節点となる第3支持孔14bが穿設されている。また、第2リンクアーム15の一端に第2節点となる第2支持孔15aが穿設され、他端に第4節点となる第4支持孔15bが穿設されている。
【0025】
また、固定プレート13a,13bには、第1リンクアーム14の第3支持孔14bを支持する第1ブラケット16と、第2リンクアーム15の第2支持孔15aを支持する第2ブラケット17とが突設されている。各ブラケット16,17には、第3節点を構成する支持孔16aと、第2節点を構成する支持孔17aとが穿設されている。従って、固定プレート13a,13bは、両ブラケット16,17間のリンク部を兼用している。
【0026】
第1ブラケット16は、第2ブラケット17を挟んで一定間隔を開けて対向配設されており、第1ブラケット16に形成された支持孔16aの、固定プレート13a,13bに対する高さは、第2ブラケット17に形成された支持孔17aの、固定プレート13a,13bに対する高さよりも低くなるようにされている。
【0027】
2枚の第1リンクアーム14の一端に穿設されている第3支持孔14bが、互いに対向する第1ブラケット16間にスペーサ18a(18b)を介して配設され、第1ブラケット16に穿設されている支持孔16aに挿通されたねじ軸19を介して、この支持孔16aに回動自在に支持される。なお、第2の4節リンク12側に設けられている固定プレート13bに突設されたブラケット16の間隔が、第1の4節リンク11側に設けられている固定プレート13aに突設されたブラケット16の間隔よりも、第1リンクアーム14の2枚分の板厚だけ狭く形成されている。
【0028】
また、2枚の第2リンクアーム15の一端に穿設されている第2支持孔15aが、第2ブラケット17の両側面に配設され、第2ブラケット17に穿設されている支持孔17aに挿通されたピン20を介して、この支持孔17aに回動自在に支持されている。なお、符号21は、ピン20の両端を掛止して、抜け止めするC型クリップである。
【0029】
一方、各4節リンク11,12に設けられている各第1リンクアーム14の他端に穿設されている第1支持孔14aが1つの支軸22に回動自在に挿通されて節点が共通化されている。
【0030】
また、この支軸22に3枚の支持プレート23が回動自在に挿通されており、各支持プレート23間に摩擦プレート24が介装されている。各支持プレート23は、上述した固定プレート13a,13bに突設されている第2ブラケット17とほぼ同じ板厚を有しており、また、摩擦プレート24は第2リンクアーム15とほぼ同じ板厚を有している。
【0031】
更に、この支持プレート23の外周一側に第3リンクアーム25が突設されている。この第3リンクアーム25に第4支持孔25aが穿設されている。
【0032】
また、外側に配設されている2枚の支持プレート23の外側面に、第2の4節リンク12から延出する第1リンクアーム14の他端が配設され、更に、その外側面に第1の4節リンク11から延出する第1リンクアーム14の他端が配設されている。
【0033】
また、中央に配設されている支持プレート23から延出する第3リンクアーム25の両側に、第2の4節リンク12側から延出する2枚の第2リンクアーム15の他端に穿設されている第4支持孔15bが配設されている。更に、この第4支持孔15bが、第3リンクアーム25に穿設されている第4支持孔25aに挿通されたピン20を介して回動自在に支持され、このピン20は、その両端に装着されC型クリップ21により抜け止めされる。
【0034】
また、両側に配設されている支持プレート23から延出する第3リンクアーム25の対向面に、第1の4節リンク11側から延出する2枚の第2リンクアーム15の他端に穿設されている第4支持孔15bが配設されている。更に、この第4支持孔15bが、第3リンクアーム25に穿設されている第4支持孔25aに挿通されたピン20を介して回動自在に支持されると共に、その対向面間の間隔がスペーサ30を介して保持されている。なお、ピン20の両端はC型クリップ21により抜け止めされる。
【0035】
一方、第1リンクアーム14の更に外側面に押圧プレート26と受けプレート27とが配設されている。
【0036】
支軸22の先端にはねじ部22aが設けられており、このねじ部22aが押圧プレート26側から挿通され、各リンクアーム14に穿設された支持孔14a、及び各プレート23,24に穿設されている支持孔23a,24aを貫通して、受けプレート27に螺設されているねじ孔27aに螺合される。
【0037】
支軸22の基部にはレバー28が設けられており、このレバー28を把持して支軸22を回動させると、ねじ部22aと受けプレート27に螺設されているねじ孔27aとの螺合により、各リンクアーム14の他端、及び各プレート23,24間が締結され、また、逆方向への回動によりこの締結が解離される。
【0038】
また、各プレート23,24の板厚方向両側面、及び押圧プレート26と受けプレート27の内側面の外縁部に当接面29がリング状に各々形成されている。上述した締結に際しては、この各当接面29が互いに当接され、その摩擦力で締結力が保持される。なお、この各当接面29にセレーションを放射状に形成することで、少ない締結力でより強固な摩擦力を得ることができる。
【0039】
次に、このような構成による支持位置調整装置1の動作に付いて説明する。図5に示すように、本実施形態では、2つの4節リンク11,12を第1節点P1を支軸22により共通に支持させたので、第1の4節リンク11側の固定プレート13aを車椅子31の背もたれ部32に固設し、第2の4節リンク11側の固定プレート13bにヘッドレスト32を固定した場合、同図(a)に示すように、両4節リンク11,12を上下方向へ移動させた場合、両4節リンク11,12の協働により、ヘッドレスト32の姿勢を維持した状態でほぼ平行に移動させることができる。
【0040】
また、同図(b)に示すように、両4節リンク11,12を前後方向へ移動させた場合、ヘッドレスト32は、両4節リンク11,12の協働により、後方移動させるに従い、上方へ指向する傾斜角度となる。
【0041】
従って、両4節リンク11,12を上下方向、及び前後方向へ複合的に移動させることで、ヘッドレスト32の高さ、及び前後位置を任意に調節することができると共に、その傾斜角度も同時に調節することができる。
【0042】
そして、ヘッドレスト32の調整が完了した後、第1節点P1を支持する支軸22をレバー28で回動させ、ねじ部22aを受けプレート27に螺入させることで、第1節点P1を構成する部品14,15,23,24,26,27間を締結する。すると、両4節リンク11,12は、この第1節点P1の移動が規制されることで、位置決めされて固定される。
【0043】
このとき、各プレート23,24の板厚方向両側面、及び押圧プレート26と受けプレート27の内側面の外縁部に形成された当接面29が互いに摺接し、その摩擦力で締結力で締結されるため、強固に保持させることができる。この場合、この各当接面29にセレーションを形成しておけば、少ない締結力でより強固な摩擦力を得ることができる。
【0044】
このように、本形態では、2つの4節リンク11,12を第1節点P1を介して複合的に連設したので、ヘッドレスト32を前後方向二次平面上での位置調整は勿論のこと、傾斜角度も同時に調整することができる。しかも、この第1節点P1を締結することで、全ての回動を規制して位置決め固定するようにしたので、位置調整作業及び固定作業が容易となり、使い勝手がよい。
【0045】
従って、例えば1台の車椅子31を不特定多数の者に貸与する場合、各人の着座姿勢に併せてヘッドレスト32を位置調整する必要があるが、本実施形態による支持位置調整装置1を採用すれば、ヘッドレスト32を最適な位置に簡単に調整し、且つ、固定することができ、使い勝手がよい。
【0046】
更に、両4節リンク11,12を構成する各リンクアーム14,15が回動方向に湾曲形成されているため、このリンクアーム14,15の回動方向に逃げ部を確保することができ、この逃げ部を着座者の頭部側に設定することで、レバー28が着座者の邪魔にならず、着座者に違和感を与えることもなくなる。
【0047】
また、第1の4節リンク11に設けられている2枚の第1リンクアーム14の間隔が第2の4節リンク12に設けられている2枚の第1リンクアーム14の間隔よりも広く形成されているので、第1の4節リンク11に設けられている第1リンクアーム14と、第2の4節リンク11に設けられている第1リンクアーム14とを近接させても干渉することが無く、その分、回動範囲を拡大することができる。
【0048】
また、第1ブラケット16に形成された支持孔16aの、固定プレート13a,13bに対する高さは、第2ブラケット17に形成された支持孔17aの、固定プレート13a,13bに対する高さよりも低くなるようにされているため、各リンクアーム14,15を固定プレート13a,13bに対して平行に近い角度まで回動させても、各リンクアーム14,15が干渉することがなく、固定プレート13a,13bの回動範囲を広く取ることができる。
【0049】
なお、図6に、支持位置調整装置1を2つの4節リンク11,12を第1節点P1を介して複合的に連設した構造としたことにより得られる様々な姿勢を例示する。このように、本実施形態による支持位置調整装置1は、様々な姿勢に変化させることができるので、車椅子31に設けたヘッドレスト32の位置調整以外に、蛍光灯スタンド等の照明器具の調整機構等にも適用することができる。
【0050】
図7、図8に他の応用例を示す。図7は、スイッチ台41に支持位置調整装置1を介してスイッチ42を設置した態様が示されている。また、図8には電動車椅子31のコントローラ43を車椅子31のフレームに対し、支持位置調整装置1を介してスイッチ42を設置した態様が示されている。
【0051】
何れの場合においても、支持位置調整装置1の回動により、スイッチ42或いはコントローラ43を操作者の操作しやすい最適位置に設置することができる。この場合、レバー28を緩めることで、簡単に位置固定状態を解除することができるため、微調整も容易となる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、例えば、被支持部材の二次元方向の位置調整は勿論のこと、傾斜角度も一カ所を固定するだけで位置決めすることが出来て、位置調整作業及び固定作業を容易化することのできる支持位置調整装置として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】支持位置調整装置を示す斜視図である。
【図2】支持位置調整装置の分解斜視図である。
【図3】(a)は支持位置調整装置の平面図、(b)は支持位置調整装置の正面図である。
【図4】支持位置調整装置を車椅子とヘッドレストとの間に取付けた状態を示す部分斜視図である。
【図5】支持位置調整装置の動作を示すスケルトーン図である。
【図6】支持位置調整装置の動作態様を示すスケルトーン図である。
【図7】他の態様による支持位置調整装置の取付け状態を示す斜視図である。
【図8】別の態様による支持位置調整装置の取付け状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0054】
1 支持位置調整装置
11 第1の4節リンク
12 第2の節リンク
13a,13b 固定プレート
14 第1リンクアーム14
14a 第1支持孔
14b 第3支持孔
15 第2リンクアーム15
15a 第2支持孔
15b 第4支持孔
16 第1ブラケット
16a,17a 支持孔
17 第2ブラケット
19 ねじ軸
22 支軸
22a ねじ部
23 支持プレート
23a,24a 支持孔
24 摩擦プレート
25 第3リンクアーム
25a 第4支持孔
26 押圧プレート
27 受けプレート
28 レバー
29 当接面
31 車椅子
33 ヘッドレスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の4節リンクと、
第2の4節リンクと、
上記各4節リンクの第1節点を共通に支持する支軸と、
上記支軸を介して上記第1節点の回動を規制する固定手段とを備え、
上記各4節リンクの上記第1節点の対角に位置する第2節点と該第2節点に隣接する第3節点とを連設するリンク部が支持固定部をなし、
上記一方の4節リンクの上記支持固定部が基台に固定され、
上記他方の4節リンクの上記支持固定部に被支持部材が固定されることを特徴とする支持位置調整装置。
【請求項2】
上記第1節点で連結される各リンク部が、複数枚ずつの板で構成されており、第1節点における摩擦面が増大するように構成されている請求項1記載の支持位置調整装置。
【請求項3】
上記固定手段は、上記第1接点の最外側に配置される押圧プレート及び受けプレートとを有し、これら各プレートの外縁部に板厚方向へ突出された当接面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の支持位置調整装置。
【請求項4】
上記支持固定部をなすリンク部は、固定プレートと、この固定プレートから突設されて上記第2節点をなすブラケットと、同じく上記固定プレートから突設されて上記第3節点をなすブラケットとを有しており、両ブラケットの節点が、上記固定プレートに対して異なる高さに設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載の支持位置調整装置。
【請求項5】
上記第2節点に一端を連設する一方のリンクアームと、上記第3節点に一端を連設する他方のリンクアームとが、それぞれの回動方向に向けて同方向に湾曲形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の支持位置調整装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−322543(P2006−322543A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−146604(P2005−146604)
【出願日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(504420582)
【出願人】(504420364)
【Fターム(参考)】