説明

支持構造

【課題】より小型化できて持ち運び容易性を向上させ得る支持構造を提供する。
【解決手段】ドーム形状のテント膜を内側から支持する支持構造1であって、天井部で連結される複数の支持部材10を備え、各支持部材10は、短冊状をした複数の支持片11、12、13が、隣り合うもの同士11と12、12と13を軸支して折り畳み可能に連結され、かつ、隣り合う支持片同士11と12、12と13を所定角度に折れ曲がった状態で固定手段により固定して形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドーム形状または蒲鉾形状のテント膜を内側から支持する支持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
上述したドーム形状のテント膜を内側から支持する支持構造として、図14に示すようにゲルに相当するものが知られている(例えば特許文献1参照)。この支持構造100は、互いに離隔して対向配設される一対の対向板102、103を有する天井部材101と、その天井部材101の両対向板102、103の間に一端部110aが着脱可能かつ回動可能に支持され、天井部材101から外方に延出して天井部材101を、両対向板102、103の離隔方向を鉛直方向として浮上状態に支持する多数の支持部材110とを具備する。
【特許文献1】特開2004−44088号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述したゲル相当の支持構造100においては、天井部材101と支持部材110とを分離することができるので、持ち運びを容易に行い得る構成となっている。
【0004】
しかしながら、より小型のテントなどの支持構造に関しては、更なる持ち運び容易性が要求されている。
【0005】
そこで、本発明は、このような従来技術の課題を解決することができるように、より小型化できて持ち運び容易性を向上させ得る支持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、ドーム形状または蒲鉾形状のテント膜を内側から支持する支持構造であって、天井部で連結される複数の支持部材を備え、各支持部材は、短冊状をした複数の支持片が、隣り合うもの同士を軸支して折り畳み可能に連結され、かつ、隣り合う支持片同士を所定角度に折れ曲がった状態で固定手段により固定して形成されることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の支持構造において、前記複数の支持片は、順々に上端側の支持片をその下端側の支持片に設けた空洞の中に折り畳んで重合させる構成となっていることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2に記載の支持構造において、最上端の支持片は一枚板で、他の支持片は対向する一対の支持板の両端の一方に一つ上側の支持片の端部を挟持させるとともに他方に厚み調整板を挟持させ、かつ一対の支持板の間で前記空洞が形成された構成となっていることを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の支持構造において、前記複数の支持片は木材により形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の支持構造における支持部材を用いて蒲鉾形状のテント膜を内側から支持する支持構造であって、天井部に配される連結部材を用い、この連結部材に2つの支持部材の上端部が連結されてアーチ状の支持枠が形成され、そのアーチ状の支持枠が並設されるとともに隣り合う支持枠が並設用連結手段により連結されたことを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、請求項5に記載の支持構造であって、並設用連結手段は、隣り合う支持枠の両者にそれぞれ取付けられる取付部材と、これら取付部材に両端が取付けられる連結棒部材とを有し、上記取付部材が前記連結部材と一体形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項7の発明は、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の支持構造における支持部材を用いてドーム形状のテント膜を内側から支持する支持構造であって、鉛直軸の周りに固定部が放射状に設けられたドーム形状用連結部材を用い、3つ以上の支持部材の各上端側を前記ドーム形状用連結部材の固定部に取付けることで構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の支持構造による場合には、短冊状をした複数の支持片が、隣り合うもの同士を軸支して折り畳み可能に連結されているので、複数の支持片を折り畳むことで支持部材をより小型化でき、持ち運び容易性を向上させ得る。また、隣り合う支持片同士を所定角度に折れ曲がった状態で固定手段により固定して形成すると、テント膜を内側から支持する支持構造を組み立てることができる。
【0014】
請求項2の発明による場合には、複数の支持片が、順々に上端側の支持片をその下端側の支持片に設けた空洞の中に折り畳んで重合させる構成となっているので、支持部材を極めて小型化できるとともに持ち運び容易性を更に向上させ得る。また、下端側の支持片は幅広になるため、接地性を向上させ得、支持構造を安定化させ得る。
【0015】
請求項3の発明による場合には、最上端以外の支持片、つまり空洞を有する支持片を簡単に作製することが可能となる。即ち、一つ上側の支持片の端部と厚み調整板とを挟むように一対の支持板を対向配置させればよいからである。
【0016】
請求項5の発明による場合には、アーチ状の支持枠が並設されるとともに並設する隣り合う支持枠が並設用連結手段により連結されているので、蒲鉾形状のテント膜を内側から支持する支持構造を得ることができる。
【0017】
請求項6の発明による場合には、連結部材と並設用連結手段の一部とが一体形成されているので、構成を簡略化することが可能になる。
【0018】
請求項7の発明による場合には、ドーム形状用連結部材に放射状に設けられた固定部に、3つ以上の支持枠体の各上端側を取付けることで、ドーム形状のテント膜を内側から支持する支持構造を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に本発明を具体的に説明する。
【0020】
(第1実施形態)
図1は本発明の一実施形態に係る支持構造を示す外観斜視図であり、図2はこの支持構造により支持されるドーム形状のテント膜を示す外観斜視図である。
【0021】
この支持構造1は、平面視で概略六角形をしたドーム形状のテント膜2を内側から支持するものであり、天井部分に配されるドーム形状用連結部材3に複数の支持部材10が放射状に連結された構成となっている。
【0022】
図3は、上記ドーム形状用連結部材3を示す平面図である。
【0023】
このドーム形状用連結部材3は、図示例では円柱部材4の周りに6つの固定部5が放射状に設けられたもので、各固定部5は円柱部材4の外周面から外側へ突出した突出部6を有し、その突出部6に設けた取付孔6aに、支持部材10の一端側(上端側)が、例えばボルト・ナットにより連結されている。なお、円柱部材4は、その軸心が鉛直軸にほぼ一致するように配設される。
【0024】
図4および図5は、支持部材10の構成を示す図であり、図4は図5とは直交する方向から見た図である。なお、図4は支持部材10を真っ直ぐ伸ばした状態を示し、図5は支持片11、12、13を所定角度に折り曲げた状態を示す。
【0025】
支持部材10は、短冊状をした複数、例えば3つの支持片11、12、13を備える。一番左側(上端側)の支持片11は一つの支持板11aからなり、その一つ右側(下端側)の中央の支持片12は対向配置した2枚の支持板12a、12bからなり、右端(最下端)の支持片13は対向配置した2枚の支持板13a、13bからなる。
【0026】
上記左側の支持片11には、支持板11aの左端部(一端部)に取付孔11bが設けられている。この取付孔11bは、ドーム形状用連結部材3の固定部5に設けた取付孔6aに、例えばボルト・ナット7を介して取付けるためのものである(図3参照)。
【0027】
上記中央の支持片12は、その左側端部において2枚の支持板12a、12bの間に左側の支持板11aを挟み、支持片12の右側端部において2枚の支持板12a、12bの間に厚み調整板12cを挟んで構成され、長手方向中央部には空洞12dが設けられている。そして、3つの支持板12a、12b、11aが重なった部分には軸14とピン挿入孔15とが設けられている。軸14は、支持片11と支持片12とを相互に揺動でき、折り畳みことができるようにするものである。ピン挿入孔15は、本実施形態では3つの支持板12a、12b、11aのそれぞれに設けられており、これらピン挿入孔15に対し固定ピン16を挿入することで、図5に示すように、支持片11と支持片12との間の挟角θ1を一定に固定できるようになっている。上記ピン挿入孔15および固定ピン16は固定手段を構成する。ピン挿入孔15は、支持板12a、12bのうちの片方と支持片11とに設けるようにしてもよい。また、固定ピン16の代わりに、ボルト・ナットなどが使用できる。
【0028】
上記厚み調整板12cは、支持板11aとほぼ同一の厚みに調整され、図6に示すように空洞12dには支持片11が折り畳むことにより入るようになっている。
【0029】
上記右端の支持片13は、その左側端部において2枚の支持板13a、13bの間に前記支持片12を挟み、支持片13の右側端部において2枚の支持板13a、13bの間に厚み調整板13cを挟んで構成され、長手方向中央部には空洞13dが設けられている。そして、2つの支持板13a、13bと支持片12とが重なった部分には軸17とピン挿入孔18とが設けられている。軸17は、支持片12と支持片13とを相互に揺動でき、折り畳みことができるようにするものである。ピン挿入孔18は、本実施形態では2つの支持板13a、13bと、支持片12のそれぞれに設けられており、これらピン挿入孔18に対し固定ピン19を挿入することで、図5に示すように、支持片12と支持片13との間の挟角θ2を一定に固定できるようになっている。挟角θ2は、前記挟角θ1と同一であっても異なっていてもよい。
【0030】
上記ピン挿入孔18および固定ピン19は固定手段を構成する。ピン挿入孔18は、支持板13a、13bのうちの片方と支持片12とに設けるようにしてもよい。また、固定ピン19の代わりに、ボルト・ナットなどが使用できる。
【0031】
上記厚み調整板13cは、支持片12とほぼ同一の厚みに調整され、図6に示すように空洞13dには支持片12が折り畳むことにより入るようになっている。また、厚み調整板13cとこれを挟む支持板13a、13bとには取付孔13eが設けられていて、その取付孔13eにワイヤや紐などを挿通させて地面等の設置面に固定させ得るようになっている。なお、上述した支持部材10の全体または、少なくとも支持板11a、12a、12b、13a、13bおよび厚み調整板12c、13cは、木材により形成される。
【0032】
このように構成された支持部材10は、固定ピン16、19を取り外した状態では、支持片11、12を軸14回りに揺動させ、支持片12、13を軸17回りに揺動させることで折り畳みでき、固定ピン16、19をピン挿入孔15、18に挿入した状態では支持片11、12、13のそれぞれの間で形成される挟角をθ1、θ2に固定できる。これにより、支持部材10は、折り曲げ状態に形成される。なお、ピン挿入孔15、18は、それぞれ1箇所だけに設ける必要はなく、2箇所以上に設けるようにしてもよい。この構成の場合は、固定ピン16、19を挿入するピン挿入孔15、18を変えることにより、挟角を変えることが可能となる。
【0033】
次に、上述した折り曲げ状態の支持部材10を複数、例えば6個用い、図3に示すようにこれら支持部材10の一端側(上端側)の支持片11をドーム形状用連結部材3の固定部5にボルト・ナット7により連結する。詳述すると、固定部5に設けた取付孔5aと、支持部材10の一端側の支持片11に設けた取付孔11bとを一致させ、両取付孔5a、11bに対してボルト・ナット7により連結する。
【0034】
これによりドーム形状のテント膜2を内側から支持する支持構造1が得られる。そして、この支持構造1にテント膜2を被せると、ドーム形状のテントが得られる。なお、適当なタイミングで取付孔13eにワイヤや紐などを挿通させて設置面に固定しておく。
【0035】
しかる後、テントが不要になると、テント膜2を外すとともにドーム形状用連結部材3から支持部材10を外し、その取り外した支持部材10から固定ピン16、19を抜き、支持片11を支持片12の空洞12dに入れ、その支持片12を支持片13の空洞13dに入れて折り畳む。これにより、この第1実施形態による場合には、支持片13の大きさにまで支持部材10を小型化でき、持ち運び容易性を向上させ得る。なお、支持片11〜13の折り畳みに際して、支持片11を支持片12の空洞12dに入れかつ支持片12を支持片13の空洞13dに入れた状態にしなくても、十分に小型化でき、持ち運び容易性を向上させ得ることは勿論である。
【0036】
また、この第1実施形態による場合には、対向する支持板同士の間隔が広い最下端の支持片13が地面側に配置するので接地性が向上し、支持構造1を設置する上で安定化させ易いという利点がある。
【0037】
なお、この第1実施形態の支持構造1においては平面視で概略六角形をしたドーム形状のテント膜2を内側から支持するため、図3に示したように6つの支持部材10を用いた構成としているが、本発明はこれに限らず、例えばドームの形状に応じて3つ以上の任意の数の支持部材10を用いた構成としてもよい。これに対応してドーム形状用連結部材3は、固定部5の数および配置を調整するようにしてもよい。但し、例えば6つの支持部材10から半分の3つの支持部材10を用いる構成とする場合には、6つの固定部5の半分を使用し、残り半分を未使用のままで残すようにしてもよい。
【0038】
また、上述した第1実施形態ではドーム形状用連結部材3として、円柱部材4の周りに複数の固定部5を配した構成としているが、本発明はこれに限らず、例えば図7に示すように、円柱部材4を省略して固定部5を構成する部材8を複数(例えば3つ)用い、これら部材8同士を、材質に応じて接着や溶接等により直接的に連結した構成としてもよいことは勿論である。
【0039】
(第2実施形態)
図8は本発明の第2実施形態に係る支持構造を示す外観斜視図であり、図9はこの支持構造により支持される蒲鉾形状のテント膜を示す外観斜視図である。
【0040】
この支持構造20は、蒲鉾形状のテント膜2Aを内側から支持するものであり、天井部分に配される連結部材21で、折り曲げ状態に形成された支持部材10を連結してアーチ状をした支持枠22となし、その支持枠22を複数、この図示例では3つ間隔をあけて並設し、隣り合う支持枠22を並設用連結手段23により連結した構成である。なお、支持部材10は、第1実施形態のものと同一構成である。
【0041】
図10は図8に示す支持構造20の平面図であり、図11(a)は連結部材21の一例を示す斜視図、図11(b)は並設用連結手段23を構成する連結棒部材24の一例を示す斜視図、同(c)はその連結棒部材24の一端部24аまたは他端部24bが取付けられる取付部材25の一例を示す斜視図である。
【0042】
連結部材21は、平板状の金属プレートであって、各支持枠22における一対の支持部材10の最上端の支持片11を連結する箇所を挟む両側に配される。また、取付部材25は、L字状の金属部材で形成されていて、角棒状の連結棒部材24の一端24аを取付ける箇所に、その一端24аを水平方向に挟むように2つ1組で用いられるとともに、連結棒部材24の他端24bを取付ける箇所に、その他端24bを水平方向に挟むように2つ1組で用いられる。よって、この図示例では、1組の取付部材25は、外側の2つの支持枠22の内側と、中央の支持枠22の両側との4カ所に配される。そして、一方の外側の支持枠22と中央の支持枠22との間と、他方の外側の支持枠22と中央の支持枠22との間とに連結棒部材24が、一端24аを1組の取付部材25に取付けられ、他端24bも1組の取付部材25に取付けられて配設される。
【0043】
そして、連結部材21、取付部材25および連結棒部材24の連結は以下のように行われる。支持片11に設けた取付孔11bに対し、連結部材21に設けた取付孔21аと、取付部材25に設けた取付孔25аとを一致させ、その状態でボルト・ナットにより連結する。更に、1組の取付部材25の間に連結棒部材24を配し、連結棒部材24の両端24а、24bにそれぞれ設けた取付孔24cに対し、1組の取付部材25の取付孔25аを一致させ、その状態でボルト・ナットにより連結することで行われる。
【0044】
なお、連結部材21、取付部材25および連結棒部材24は一例であり、他の構成のものを使用することができるのは勿論である。例えば、図12に示すように、連結部材21の片面側に1組の取付部材25を適長離隔するようにして溶接等により一体化したもの、或いは、図13に示すように連結部材21の上部に庇部21cを設けたものなどを使用することができる。図13に示したものは、連結部材21で一対の支持部材10の支持片11を連結して支持枠22を形成し、庇部21cの上に連結棒部材24を載せた状態で支持枠22に連結させるように使用される。そして、支持片11と連結部材21との連結は、例えば取付孔11aと取付孔21aとを一致させてボルト・ナットにより締結することにより行われ、連結棒部材24と庇部21cとの連結は、例えば取付孔24cと庇部21cに設けた取付孔24dとを一致させてボルト・ナットにより締結することにより行われる。このような図12や図13に示すものは、連結部材21と、並設用連結手段23の一部、例えば取付部材25とを一体化したものであり、構成を簡略化することが可能になる。
【0045】
また、上述した第2実施形態では3つの支持枠を並設した構成としているが、本発明はこれに限らず、2つまたは4以上の支持枠を並設した構成の支持構造に対しても同様に適用することができる。
【0046】
更に、上述した第2実施形態では並設用連結手段23を連結部材21の箇所に、つまり天井部に配しているが、本発明はこれに限らず、並設用連結手段23を天井部以外の箇所に、例えば図8にBで示す支持部材10の任意の箇所(図示例では支持片13の箇所)に配してもよい。また、天井部と天井部以外の1または2以上の箇所に配してもよい。
【0047】
更にまた、上述した第1、第2実施形態では3つの支持片11、12、13を備える支持部材10を用いているが、本発明はこれに限らず、2つまたは4つ以上の支持片が折り畳み可能に連結された支持部材、または折り畳んで重合するように連結された支持部材を用いてもよい。
【0048】
更にまた、上述した第1、第2実施形態では、支持部材の支持片を木材で構成した例で説明しているが、本発明はこれに限らず、支持部材を構成する支持片を樹脂や金属などで構成しても実施できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施形態に係る支持構造を示す外観斜視図である。
【図2】図1の支持構造により支持されるドーム形状のテント膜を示す外観斜視図である。
【図3】ドーム形状用連結部材を示す平面図である。
【図4】支持部材の構成を示す図であり、支持部材を真っ直ぐ伸ばした状態を示す。
【図5】支持部材の構成を示す図であり、支持片を所定角度に折り曲げた状態を示す。
【図6】支持部材の支持片を折り畳んだ状態を示す図である。
【図7】ドーム形状用連結部材の他の構成例を示す平面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る支持構造を示す外観斜視図である。
【図9】図8の支持構造により支持される蒲鉾形状のテント膜を示す外観斜視図である。
【図10】図8に示す支持構造の平面図である。
【図11】(a)は連結部材の一例を示す斜視図、(b)は並設用連結手段を構成する連結棒部材の一例を示す斜視図、(c)はその連結棒部材の端部が取付けられる取付部材の一例を示す斜視図である。
【図12】取付部材の他の構成例を示す斜視図である。
【図13】(a)は取付部材の他の構成例を示す正面図、(b)はその右側面図である。
【図14】従来の支持構造を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
【0050】
1 支持構造
2 ドーム形状のテント膜
2A 蒲鉾形状のテント膜
3 ドーム形状用連結部材
5 固定部
10 支持部材
11、12、13 支持片
11a、12a、12b、13a、13b 支持板
12c、13c 厚み調整板
12d、13d 空洞
16、19 固定ピン
20 支持構造
22 支持枠
23 並設用連結手段
24 連結棒部材
25 取付部材
21 連結部材
θ1、θ2 挟角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドーム形状または蒲鉾形状のテント膜を内側から支持する支持構造であって、
天井部で連結される複数の支持部材を備え、各支持部材は、短冊状をした複数の支持片が、隣り合うもの同士を軸支して折り畳み可能に連結され、かつ、隣り合う支持片同士を所定角度に折れ曲がった状態で固定手段により固定して形成されることを特徴とする支持構造。
【請求項2】
請求項1に記載の支持構造において、前記複数の支持片は、順々に上端側の支持片をその下端側の支持片に設けた空洞の中に折り畳んで重合させる構成となっていることを特徴とする支持構造。
【請求項3】
請求項2に記載の支持構造において、最上端の支持片は一枚板で、他の支持片は対向する一対の支持板の両端の一方に一つ上側の支持片の端部を挟持させるとともに他方に厚み調整板を挟持させ、かつ一対の支持板の間で前記空洞が形成された構成となっていることを特徴とする支持構造。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一つに記載の支持構造において、前記複数の支持片は木材により形成されていることを特徴とする支持構造。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一つに記載の支持構造における支持部材を用いて蒲鉾形状のテント膜を内側から支持する支持構造であって、
天井部に配される連結部材を用い、この連結部材に2つの支持部材の上端部が連結されてアーチ状の支持枠が形成され、そのアーチ状の支持枠が並設されるとともに隣り合う支持枠が並設用連結手段により連結されたことを特徴とする支持構造。
【請求項6】
請求項5に記載の支持構造であって、
並設用連結手段は、隣り合う支持枠の両者にそれぞれ取付けられる取付部材と、これら取付部材に両端が取付けられる連結棒部材とを有し、上記取付部材が前記連結部材と一体形成されていることを特徴とする支持構造。
【請求項7】
請求項1乃至4のいずれか一つに記載の支持構造における支持部材を用いてドーム形状のテント膜を内側から支持する支持構造であって、
鉛直軸の周りに固定部が放射状に設けられたドーム形状用連結部材を用い、3つ以上の支持部材の各上端側を前記ドーム形状用連結部材の固定部に取付けることで構成されることを特徴とする支持構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−174956(P2008−174956A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−8791(P2007−8791)
【出願日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(390039284)株式会社若本製作所 (6)
【Fターム(参考)】