説明

改善された毛髪ストランド効果のための、ヘアトリートメント組成物のためのアプリケータ

本発明は、ヘアトリートメント組成物を毛髪ストランドに正確に、また乱雑にならないように、そして均一に塗布することを可能にするアプリケータ(1)に関する。アプリケータ(1)は、連結部(30)によってくぼみ部(20)に可動に連結されたプレート(10)と、くぼみ部(20)の方に向かって延在する、プレート(10)の内側表面(101)上の毛髪配向手段と、くぼみ部(20)の周縁部(222)上の下方の調量手段(50)及びプレート(10)の内表面上の上方の調量手段(60)を含む液体不透過性流体調量手段とを含み、各調量手段は独立して内表面及び外表面を含み、上方の調量手段(60)及び下方の調量手段(50)の外表面は独立して凸状の形を有する。アプリケータ(1)が閉じた状態にあるとき、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)は実質的に並置され、流体調量手段を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品組成物を繊維、好ましくはケラチン性繊維に正確に、また乱雑にならないように、そして均一に塗布することを可能にするアプリケータに関する。毛髪配向手段及び流体調量手段を含むこのアプリケータは特に、毛髪ストランド効果を提供するヘアトリートメント組成物用として意図されている。
【背景技術】
【0002】
別個の毛髪ストランドにヘアトリートメント組成物を塗布すると、ユーザーは、頭部全体への塗布とは異なる見た目を達成することができる。毛髪ストランド効果を提供するヘアトリートメント組成物としては、ハイライト組成物、染色組成物、パーマ組成物、スタイリング組成物及びこれらの混合物が挙げられる。
【0003】
ハイライト組成物及び染色組成物によって提供されるもののような毛髪ストランド効果は、望ましい場所に正確に塗布しなければならない。例えば、十分すぎる量のハイライト組成物を毛根に塗布すると、その組成物は、隣接した未選択の毛髪ストランドに移動することがある。これによって、最終結果全般が変わる場合があると共に、ユーザーが作り出そうとしていた模様が完全に分裂する場合がある。過剰な量の製品を毛根に塗布した場合、毛髪の長さに沿って色彩効果が一貫したものにならず、望ましくない視覚効果につながる。その代わりに不十分な組成物を毛髪ストランドに塗布した場合、毛髪ストランド効果の均一性が得られないことがあり、視覚的に許容不可能である最終結果を引き起こす。したがって、処理される毛髪ストランドに沿って、一定量の製品が均一に塗布されることが重要である。
【0004】
ハイライトのような毛髪ストランド効果を提供するための1つの既知の方法は、キャップ・フック式システムである。穴を備えるキャップが、頭の上に位置付けられ、毛髪ストランドが、フックで引き出される。キャップ・フック式システムは、正確とは程遠く、キャップ上の穴を介して毛髪ストランドを無作為に選択してしまう、またハイライト組成物を、選択した毛髪ストランドの一部にしか塗布しないうえに、毛根部分に塗布しない可能性があるなどのいくつかの欠点を持つ。
【0005】
いくつかのアプリケータが、キャップ・フック式システムの代替物として、毛髪ストランドの独立した束にヘアトリートメント組成物を塗布するためのものとして設計されてきた。これらのアプリケータは、2つの一般分野に属する。1つの分野は、櫛及び/又はブラシをベースとしたアプリケータを含む。もう一方の群は、一方が他方に関して可動である、2つの関節構造を呈する部分を有するアプリケータを含む。この後者の分野では、多くの試みが開示されてきた。米国特許第3,030,968号は、浸漬作業によって充填される液体処理材用のアプリケータに言及している。このアプリケータは、トラフと、U字型弾性バネの脚部の末端部上に取り付けられた毛髪ガイド部材とを含む。このバネによって、手での圧縮が可能になり、毛髪ガイド部材がトラフに適合可能になる。米国特許第6,062,231号は、毛髪用製品を毛髪ストランドに塗布するためのデバイスを開示している。このデバイスは、関節構造を呈する2つの部分、即ち、浸漬作業によって充填される塗布手段と、デバイスを使用している間、このアプリケータ手段の上に毛髪ストランドを保つ保持部材とを含む。米国特許出願公開第2003/0024544号には、別の試みが示されており、毛髪用製品のための空洞と、伸縮自在に変形可能である保持部材とが設けられたデバイスが開示されている。この保持部材は、多孔質又は繊維性材料を含むことがあり、空洞には、ヘアトリートメント組成物の塗布中に毛髪ストランドを適所に保つための、少なくとも1つの切り欠きが設けられている。しかしながら、このような部材の使用には多くの欠点があり、特に組成物が毛髪ストランド全体に対して均一に付着せず、及び/又は毛髪が過剰にコーティングされたり、若しくは一部の毛髪ストランドが全くコーティングされないことがある。更に、組成物もアプリケータから移動して汚れを生じることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第3,030,968号
【特許文献2】米国特許第6,062,231号
【特許文献3】米国特許出願公開第2003/0024544号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
毛髪ストランド効果、具体的にはハイライト及び染色の効果を得るために組成物を自分で塗布することは本質的に困難であると一般的には認識されている。期待される最終結果を得るには、いくつかの技術的課題に対処するために、ヘアトリートメント組成物を自分で塗布するのを容易にするアプリケータを考案する必要があるが、具体的には、このアプリケータは、毛髪ストランドの独立した束に組成物を均一に塗布しなければならない。組成物がハイライト組成物又は染色組成物であるとき、均一性は非常に重要である。これらの組成物によってもたらされる永続的効果は、塗布後、直ぐには目に見えず、結果が魅力的でない場合でも、容易に戻せない。つまり、アプリケータは、毛髪ストランドの束の長さ及び幅に沿って、かつ、同様に、前側表面及び後側表面上で、均質なコーティングを確実に実現しなければならない。
【0008】
これに加えて、このようなアプリケータは、隣接するストランド又は頭皮及び皮膚に付着させることなく、全ての毛髪ストランドをコーティングし、それによって毛髪ストランド効果を提供するのに十分な量のヘアトリートメント組成物を塗布しなければならない。更には、アプリケータは、ユーザーがアプリケータを毛髪ストランドの束に沿って動かす間に、ヘアトリートメント組成物を塗布するが、次いで、その後に擦り落とすべきではない。このようなアプリケータを用いた組成物の塗布は、ヘアトリートメント組成物がヘアトリートメント用アプリケータから漏れることなく、整然と清潔な形で実施されなければならない。更に、アプリケータは、進路に支障をきたして、からまり(snaring)、もつれ、及び潜在的な不快感をユーザーに与えることのないよう、アプリケータに毛髪を通すことができなければならない。
【0009】
最後に、ヘアトリートメント組成物のための、そのようなアプリケータは使用が容易であるべきであり、それは安価で、生産が容易であるべきであり、ヘアトリートメント組成物をどのくらい及びどこに充填すべきかなどの事柄について、いかなる特別な経験及び訓練をも必要とするべきではない。理想的には、望ましい結果を得るために、製造業者によって提供される、いくつかの指示に従うだけで消費者がアプリケータを充填し、使用できなければならない。
【0010】
したがって、当該技術分野において解決すべきものとして依然として残っているのは、上記に定義された技術的問題を克服することができるヘアトリートメント用アプリケータである。
【0011】
アプリケータは、本明細書において以下に定義されるように、ヘアトリートメント組成物の塗布を著しく改善して毛髪ストランド効果もたらすことができるということが今では判明している。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によると、ヘアトリートメント組成物を毛髪に塗布するためのアプリケータ(1)であって、アプリケータ(1)は、プレート(10)及びくぼみ部(20)を含み、プレート(10)及びくぼみ部(20)は、アプリケータ(1)が、閉じた状態と開いた状態との間で切り替わることができるように、連結部(30)によって可動に連結され、プレート(10)は、外側表面(102)及び内表面(101)を有し、内側表面(101)は、内側表面(101)を越えて、くぼみ部(20)の方に向かって延在する少なくとも1つの毛髪配向手段を含み、くぼみ部(20)は、周縁部(222)を含み、アプリケータ(1)は、液体不透過性の弾力性流体調量手段を更に含み、流体調量手段は、くぼみ部(20)の周縁部(222)上に位置付けられた、下方の調量手段(50)と、プレート(10)の内側表面(101)上に位置付けられた、上方の調量手段(60)を含み、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)はそれぞれ独立して、内表面及び外表面を有し、上方の調量手段(60)の外表面及び下方の調量手段(50)の外表面は独立して凸状の形を有し、アプリケータ(1)が閉じた状態にあるとき、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)は、実質的に並置されて流体調量手段を提供する、アプリケータが提供される。
【0013】
更には、毛髪ストランドを本発明によるアプリケータ(1)と接触させることによって、ヘアトリートメント組成物を毛髪ストランドに塗布する方法、及び本発明によるアプリケータ(1)を含むキットについても説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明によるアプリケータ(1)の実施形態の斜視図である。前述のアプリケータは、プレート(10)と、くぼみ部(20)と、連結部(30)とを含む。この実施形態では、下方の調量手段(50)は、くぼみ部(20)の壁部(202)の周縁部(222)上に配置されており、上方の調量手段(60)は、プレート(10)の外周部(103)と、プレート(10)の内側表面(101)から突出した部材(40)である毛髪配向手段とに沿って、プレート(10)の内側表面(101)上に配置されている。アプリケータ(1)は、この図では開いた状態で示されており、それによってプレート(10)の内側表面(101)は、くぼみ部(20)の開口部と遠位関係にある。くぼみ部(20)の基部(201)の上には、連結部(30)の横の壁部(202)に隣接して、アプリケータ(1)は封止手段(401)を含む。
【図2】本発明によるアプリケータ(1)の実施形態の斜視図である。アプリケータ(1)は、この実施形態においては、閉じた状態で示されている。近位縁(90、91)が軸Yと実質的に平行になると共に、遠位縁(80、81)が、互いの方に向かって接近する形で、プレート(10)の内側表面(101)(この実施形態では、実質的に平らである)及び2つの実質的に等しいフィン、第1のフィン(70)及び第2のフィン(71)が、突出しているのを見せるために、くぼみ部(20)の壁部(202)の一部が取り除かれている。下方の調量手段(50)は、壁部(202)の周縁部(222)上に配置されており、上方の調量手段(60)は、プレート(10)の外周部(103)に沿って、実質的に平らな内表面上に配置されている。
【図3】本発明によるアプリケータ(1)の実施形態の斜視図である。プレート(10)は、連結部(30)によって、くぼみ部(20)に可動に連結されている。実質的に角錘台の形状を有する部材(40)は、プレート(10)の内側表面(101)から突出している。下方の調量手段(50)は、2つの部分(50;50’)内の周縁部(222)上に配置されており、上方の調量手段(60)は、2つの部分(60;60’)内のプレート(10)の内側表面(101)上に配置されている。
【図4】本発明によるアプリケータ(1)の実施形態の斜視図である。アプリケータ(1)は、連結部(30)によってくぼみ部(20)に連結されたプレート(10)を含む。連結部(30)は、ピン(38)によって固定された2つの雌部品を含む。下方の調量手段(50)は2つの部分(50;50’)内の周縁部(222)上に配置されている。上方の調量手段(60)は2つの部分(60;60’)内の外周部(103)に沿って内側表面(101)上に配置されている。2つの実質的に等しいフィン、第1のフィン及び第2のフィン(70;71)は、内側表面(101)から突出して、毛髪配向手段を形成する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の目的では、用語「毛髪」は、生きている毛髪、即ち、生物上の毛髪と、生きていない毛髪、即ち、かつら、ヘアピース、又は生きていないケラチン繊維の他の集合体との両方を指す。哺乳類、好ましくはヒトの毛髪が意図される。
【0016】
本発明の目的では、「上に配置される」という用語は一般的に、この用語が言及する機構を配置する行為ではなく、この用語が言及する機構の場所を示すために用いられる。
【0017】
本発明は、本明細書に記載する特徴が、上記技術的問題を解決するために本発明中で選択される特定の関係で組み合わされるとき、それらが有する相乗関係によって特徴付けられる。
【0018】
本明細書に記載される技術的効果を達成するため、図1に示されるように、本発明による、毛髪にヘアトリートメント組成物を塗布するためのアプリケータ(1)は、プレート(10)及びくぼみ部(20)を含む。連結部(30)は、プレート(10)をこのくぼみ部(20)に可動に連結する。プレート(10)は、外周部(103)並びに内側表面(101)及び外側表面(102)を含む。くぼみ部(20)は、基部(201)及び壁部(202)によって形成され、壁部(202)は、基部(201)から出て、上方に延在している。壁部(202)は、周縁部(222)を含み、壁部(202)及び周縁部(222)は、図1及び図3に示されるように、くぼみ部(20)の開口部(203)及び内部容積部(204)を画定する。プレート(10)及びくぼみ部(20)は、連結部(30)によって可動に連結され、よってアプリケータ(1)は、開いた状態から閉じた状態に切り替わることができる。この後者の状態では、プレート(10)の内側表面(101)は、くぼみ部(20)の開口部(203)と並置関係にある。
【0019】
プレート(10)の内側表面(101)は、少なくとも1つの毛髪配向手段を更に含み、これは、図1では、内側表面(101)を越えてくぼみ部(20)の方に向かって延在し、好ましくは、アプリケータが閉じた状態にあるとき、くぼみ部(20)の基部(201)の方に向かって延在するが、基部(201)には接触していない部材(40)である。
【0020】
アプリケータ(1)は、液体不透過性の弾力性流体調量手段を更に含む。流体調量手段は、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)を含む。下方の調量手段(50)は、図1〜4において見られるように、くぼみ部(20)の壁部(202)の周縁部(222)上に配置されている。上方の調量手段(60)は、プレート(10)の内側表面(101)上に、好ましくはプレート(10)の外周部(103)に沿って配置されている。下方(50)及び上方(60)の調量手段は、内表面及び外表面をそれぞれ独立して含み、上方の調量手段(60)の外表面及び下方の調量手段(50)の外表面は独立して凸状の形を有する。好ましくは、上方の調量手段(50)及び下方の調量手段(60)の各外表面は、それらの長さ全体にわたって半楕円形の横断面を有し、これは、好ましくはそれらの長さ全体にわたって均一である。より好ましくは、上方の調量手段(50)及び下方の調量手段の(60)の各外表面は、管状の形又は部分的に管状の形を有し、かつ少なくとも部分的に中空であり、好ましくは全体的に中空である。下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)は、アプリケータ(1)が閉じた状態にあるとき、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)が実質的に並置されて流体調量手段を提供するように位置付けられる。
【0021】
毛髪配向部材(2)と、後述のような下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)を含む流体調量手段との組み合わせにより、アプリケータ(1)は、きれいで乱雑にならないだけでなく、有効な毛髪ストランド効果を提供するよう均一に、ヘアトリートメント組成物を毛髪ストランドに塗布することができるようになる。
【0022】
1.アプリケータ
本発明によるアプリケータ(1)は、くぼみ部(20)に可動に連結されたプレート(10)を含む。本発明によるアプリケータ(1)のプレート(10)及びくぼみ部(20)は、人間工学的寸法のものであるため、どちらの手にも簡単に適合することができる。内側表面(101)は、好ましくは、約2cm2〜約150cm2、好ましくは約2cm2〜約70cm2、より好ましくは約3cm2〜約50cm2、更に好ましくは約4cm2〜約30cm2の表面積を有する。プレート(10)の形は、様々であってよい。矩形、正方形、円形、長円形、楕円形又はこれらの組み合わせは、製造しやすいため有用であり得るが、他の形、とりわけ、消費者が認識しやすい他の形も用いてよい。
【0023】
アプリケータ(1)のプレート(10)は、軸Yを含む。軸Yは、プレート(10)の中央から真っ直ぐ延びていると共に、連結部(30)を横断方向に、好ましくは連結部(30)を実質的に垂直に横切っている。
【0024】
プレート(10)は、外周部(103)、内側表面(101)及び外側表面(102)を含む。くぼみ部(20)は、基部(201)と、壁部(202)とを含み、壁部(202)は周縁部(222)を含む。周縁部(222)は、くぼみ部(20)の開口部(203)及び内部容積部(204)を画定する。内部容積部(204)は好ましくは、ヘアトリートメント組成物を収容するためのものである。
【0025】
好ましくは、プレート(10)の外周部(103)及びくぼみ部(20)の壁部(202)の周縁部(222)は、曲線状でも尖っていてもよい。プレート(10)の外周部(103)及び壁部(20)のくぼみ部(202)の周縁部(222)は、それぞれ独立して、ある長さを有する。好ましくは、外周部(103)及び周縁部(222)は、実質的に等しい長さを有する。周縁部(222)は幅も含む。好ましくは、周縁部(222)の幅は、約1mm〜約20mm、より好ましくは約2mm〜約15mm、更に好ましくは約3mm〜約8mmである。
【0026】
プレート(10)の内側表面(101)は、図2に示されるように実質的に平坦であってもよく、あるいは凹状、凸状、又は波状のパターンであってもよい。外側表面(102)、壁部(202)、及び基部(201)もまた、実質的に平坦、凹状、凸状、又は波状であってもよい。好ましくは、くぼみ部(20)の基部(201)は実質的に平坦である。
【0027】
プレート(10)及びくぼみ部(20)は、ヘアトリートメント組成物を支持できるいずれかの既知の材料又は材料の組み合わせから製造してよい。好適な材料は、ポリオレフィン、例えばポリプロピレン、ポリエチレン又はポリエチレンテレフタレートのような、ポリマー樹脂である。使用できる他の材料としては、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、アセチル、アクリロニトリルブタジエンスチレン、アクリル、アクリロニトリルスチレンアクリレート、エチレンビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリスチレン、シリコーン若しくは熱可塑性エラストマー、適切な場合熱可塑性バルカネート(vulcanate)若しくはコポリマー、可撓性のある柔軟な基材、例えば板紙、金属系の基材及びアルミニウム箔、フィルム状基材、又は材料の多数の積層若しくは多数の層の組み合わせが挙げられる。
【0028】
プレート(10)及びくぼみ部(20)の製造方法としては、射出成形、共射出成形、オーバーモールディング、インモールドアセンブリ、圧縮成形、吹込成形、ブリスター型シェルの熱成形又は真空成形、及び水平面又は垂直面におけるキャリアプラスチック又はボード材料上への積層を挙げることができるが、これらに限定されない。
【0029】
連結部(30)は、アプリケータ(1)が開いた状態から閉じた状態に切り替わることができるように、プレート(10)とくぼみ部(20)とを移動可能な形で接合される。アプリケータ(1)は、図2では、閉じた状態で示されている。デバイス(10)が閉じた状態にあるとき、下方の調量手段(50)は、上方の調量手段(60)と実質的に並置関係にある。
【0030】
プレート(10)とくぼみ部(20)は、ユーザーの手、例えば親指と人差し指の間を含め、連結部(30)のための上記の要件を満たすいずれかの好適な手段によって連結する。1つの実施形態では、プレート(10)及びくぼみ部(20)は、ピンセット様又はトング様の連結部(30)のアームの末端部に取り付けられている。別の実施形態では、プレート(10)とくぼみ部(20)は、1つ以上のヒンジ、好ましくは1つのヒンジによって連結する。好ましくは、連結部(30)は、プレート(10)の外周部(103)、及びくぼみ部(20)の周縁部(222)と接触すると共に、これらに隣接して配置される。
【0031】
連結部(30)は、アプリケータ(1)の制御に対するユーザー感覚を向上させるために、また、ユーザーが、どちらの手を用いても、アプリケータ(1)を毛髪ストランドの各束まで正確かつ簡単に誘導できるようにするために、必要である。
【0032】
2.毛髪配向手段
本発明のアプリケータ(1)は、少なくとも1つの毛髪配向手段を更に含む。毛髪配向手段は、プレート(10)の内側表面(101)から突出している。毛髪配向手段の存在により、毛髪ストランドは、使用中にくぼみ部(20)の中で確実に曲げられる。理論に束縛されるものではないが、毛髪配向手段により、毛髪ストランド、好ましくは毛髪ストランドの束は、くぼみ部(20)の開口部(203)においてのみならず、くぼみ部(20)の内部容積部(204)内でも、ヘアトリートメント組成物と接触できるようになると考えられる。これにより、後述のように、塗布の均一性、特に毛髪ストランドの毛根から先端までの均一性が向上する。
【0033】
本発明の一実施形態では、毛髪配向手段は部材(40)であり、これはプレート(10)の内側表面(101)から突出し、部材(40)は、図3に示されるように、実質的に角錘台の形状を有する。部材(40)は、平行六面体の形状、立方体形状、円筒形状、円錐又は角睡形状を含むが、これに限られない様々な形状を有してもよい。また、部材(40)は、複数の独立したユニットが合わさってグループ化したもので構成されていてもよく、独立したユニットは、束毛、歯群、又は歯を含んでよい。
【0034】
部材(40)は、最大高さ(H)でプレート(10)の内側表面(101)から突出しており、最大幅(W)及び最大長さ(L)で、内側表面(101)に沿って延在する。部材(40)は好ましくは、最大高さ(H)で、軸Yと直交して突出している。部材(40)は、その最大長さ(L)で、軸Yに沿ってか、又は軸Yと実質的に平行に、又は軸Yを横断してかのいずれかで、プレート(10)の内側表面(101)に沿って延びていてもよい。
【0035】
好ましくは、最大長さ(L)は、最大幅(W)の少なくとも2倍である。最大長さ(L)は、好ましくは約20.0cm〜約0.2cm、より好ましくは約15.0cm〜約0.3cm、更により好ましくは約10.0cm〜約0.5cmである。最大幅(W)は、好ましくは約2.5cm〜約0.01cm、より好ましくは約1.0cm〜約0.02cm、更により好ましくは約0.5cm〜約0.03cmである。最大高さ(H)は好ましくは約5.0cm〜約0.1cm、より好ましくは約2.5cm〜約0.2cm、更により好ましくは約1.5cm〜約0.3cmである。
【0036】
アプリケータ(1)が閉じた状態にあるとき、部材(40)は、くぼみ部(20)の基部(201)と接触せず、よって、通路が残り、毛髪ストランド、好ましくは、毛髪ストランドの束は使用中に拘束されない。
【0037】
本発明による他の実施形態では、毛髪配向手段は、第1のフィン(70)及び第2のフィン(71)を含み、これらは、図2に示されるようにプレート(10)の内側表面(101)から独立して突出し、各フィン(70;71)は、自由末端縁部(80;81)を有し、第1のフィン(70)の自由末端縁部(80)は、第2のフィン(71)の自由末端縁部(81)の方を向く。本発明の範囲内の「フィン」という用語は、好ましくは後述のように実質的に一定の厚みの、材料のストリップ又はシートを画定する。第1のフィン(70)及び第2のフィン(71)の形状は様々であってよく、好ましくは、第1のフィン(70)及び第2のフィン(71)は、平行六面体の形状を有し、この形状においては、6つの面のうちの2つが、残りの4つの面の面積の少なくとも2倍である面積にわたっている。これらの2つの面は、好ましくは実質的に平坦な表面を有する。第1のフィン(70)及び第2のフィン(71)の形は、様々であってよい。矩形、正方形、円形、長円形、楕円形、又はこれらの組み合わせが有用であり得る。図2に示す矩形が好ましい。
【0038】
第1のフィン(70)は、プレート(10)の内側表面(101)から突出し、約2mm〜約30mmの平均第1の長さ(L1)にわたって延びている。第2のフィン(71)は、第1のフィン(70)から独立して、約2mm〜約30mmの平均第2の長さ(L2)にわたって延びている。好ましくは、第1のフィン(70)及び第2のフィン(71)は独立して、プレート(10)の内側表面(101)から突出しており、実質的に等しい第1の及び第2の平均長(L1、L2)で延びている。第1のフィン(70)及び第2のフィン(71)のそれぞれは、末端縁(80;81)及び近位縁(90;91)を有する。近位縁(90;91)は、図2(Fig. 2A)に示されるように、プレート(10)の内側表面(101)に取り付けられているものである。近位縁(90;91)は、第1のフィン(70)に対して平均幅(W1)によって、第2のフィン(71)に対して平均幅(W2)によってそれぞれ独立して区切られており、第1のフィン(70)に対して平均厚さ(T1)によって、第2のフィン(71)に対して平均厚さ(T2)によってそれぞれ独立して区切られている。平均幅(W1)及び(W2)は、好ましくは約20cm〜約0.5cm、より好ましくは約15cm〜約1.0cm、更により好ましくは約10cm〜約1.5cmである。平均厚さ(T1)及び(T2)は、好ましくは約5mm〜約0.1mm、より好ましくは約4mm〜約0.5mm、更により好ましくは約3mm〜約0.5mmである。好ましくは、末端縁(80;81)は、これらの近位縁(90;91)のように、実質的に等しい平均幅(W1)及び(W2)、並びに実質的に等しい平均厚さ(T1)及び(T2)を有する。第1のフィン(70)及び第2のフィン(71)は、突出部(75)を有してもよく、あるいは、特に視覚的又は触知的装飾を提供する目的でエンボス加工されていてもよい。
【0039】
好ましくは、第1のフィン(70)及び第2のフィン(71)は実質的に等しく、近位縁(90;91)が、軸Yに実質的に平行であり、遠位縁(80;81)が図2に示されるように互いの方に向かって接近する形で突出する。好ましくは、第1のフィン(71)(first fin(71))の近位縁(90)、より好ましくは第1のフィン(71)(first fin(71))の近位縁(90)及び第2のフィン(71)の近位縁(91)は、図2に示されるようにプレート(120)の軸Yに実質的に平行である内表面(121)から突出する。
【0040】
毛髪配向手段は、プレート(10)又はくぼみ部(20)を製造するために本明細書において前述した種々の材料で提供されてもよく、アプリケータ(1)とは独立して製造されてもよい。好ましくは、毛髪配向手段は流体不透過性である。より好ましくは、毛髪配向手段は、ポリオレフィン、熱可塑性エラストマー及びこれらの混合物から選択される。特定の実施形態では、第1のフィン(70)及び第2のフィン(71)の両方、並びにプレート(10)は、例えば熱可塑性エラストマーから、同じ射出成形型又は共射出成形型で製造されてもよい。
【0041】
3.流体調量手段
本発明によるアプリケータ(1)は、本明細書に記載のように、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)を含む、液体不透過性の弾力性流体調量手段を特徴とする。下方の調量手段(50)は、くぼみ部(20)の周縁部(222)上に位置付けられる。上方の調量手段(60)は、内側表面(101)上に、より好ましくはプレート(10)の外周部(103)に沿って位置付けられる。上方(60)及び下方(50)の調量手段は、内表面及び外表面をそれぞれ独立して含み、上方の調量手段(60)の外表面及び下方の調量手段(50)の外表面は、凸状の形を独立して有し、アプリケータ(1)が閉じた状態にあるとき、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)は、実質的に並置されて流体調量手段を提供する。
【0042】
理論に束縛されるものではないが、くぼみ部(20)の周縁部(222)上に配置された下方の調量手段(50)と、好ましくは外周部(103)に沿って、プレート(10)の内側表面(101)上に配置された上方の調量手段(60)とを含む液体不透過性の弾力性流体調量手段を有することによって、アプリケータ(1)は、ヘアトリートメント組成物を塗布できるようにするだけでなく、全体の毛髪ストランドに沿って均一に塗布できるようにすると考えられ、ここで、上方(60)及び下方(50)の調量手段はそれぞれ、内表面及び外表面を独立して含み、上方の調量手段(60)の外表面及び下方の調量手段(50)の外表面は独立して凸状の形を有し、それによって、アプリケータ(1)が閉じた状態にあるとき、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)は実質的に並置される。
【0043】
用語「弾力性」は、本明細書に使用されるとき、加圧により変形され、圧力の解放により、その弛緩した位置に戻る、手段の能力を指す。本明細書で使用されるとき、用語「上方の調量手段(60)の外表面」は、プレート(10)の内側表面(101)と直接接触しない上方の調量手段の表面を指し、用語「内表面」はプレートの内側表面(101)と接触する表面を指す。同様に、用語「下方の調量手段(50)の外表面」は、周縁部(222)と直接接触しない下方の調量手段(50)の表面を指し、用語「内表面」は、周縁部(222)と直接接触する表面を指す。
【0044】
均一性は、毛髪トリートメントの塗布において、特にヘアトリートメント組成物がハイライト組成物又は染色組成物であるとき、重要である。これらの組成物によって提供される永続的効果は、塗布後直ちに目に見えるものではなく、また結果が魅力的なものでない場合に、簡単には逆戻りできない。つまり、アプリケータは、毛髪ストランドの束の毛根から先端までの長さに沿って、また同様に、前側表面及び後側表面上で、毛髪ストランドの束の幅にわたって、均質な塗布を確実に実現しなければならない。したがって、塗布されるヘアトリートメント組成物の量のみならず、塗布する方法も重要である。本発明によるアプリケータ(1)は、ヘアトリートメント組成物を毛髪ストランドに、好ましくは毛髪ストランドの束に塗布するのを促進するために設計されているだけでない。アプリケータ(1)は、非常に均質かつ再現可能な塗布を得るように、使用中に、もつれ若しくは絡みによって毛髪の動きが損なわれることなく、アプリケータ(1)が使用される間、ヘアトリートメント組成物が過剰な量で塗布されるか、アプリケータ(1)が使用されている間に、毛髪ストランドから除去されるということも回避する。特に、上方(60)及び下方(50)の調量手段の凸状の形は、結果として毛髪から組成物をこすり取る圧点が、使用中に生成されないようにする。弾力性はまた、毛髪がないときに、閉じた位置において、アプリケータが、封止部を形成し、いずれかの組成物が漏れ出るのを防ぐようにし、毛髪が存在している間は、それは変形することができ、髪及び制御された量の組成物が通過するのを可能にする。
【0045】
下方の調量手段(50)は、連続的又は不連続な方式で、好ましくは連続的な方式で周縁部(222)の上に配置されてもよい。「不連続な」によって、調量手段は軌跡若しくは小島を形成してもよく、又は中断されてもよいということを意味する。1つの実施形態では、周縁部(222)が実質的に目に見えずに、かつ第1の調量手段(50)によって完全に覆われるように、下方の調量手段(50)は、壁部(202)の周縁部(222)全体上に配置されている。他の実施形態では、下方の調量手段(50)は、周縁部(222)の1つの区分又は複数の区分のみの上に配置されており、例えば、周縁部(222)の長さの区分のみが、図2に示されるように下方の調量手段(50)を含んでもよい。同様に、上方の調量手段(60)は、プレートの内側表面(101)上に、実質的にその表面全体上に、その区分上に、区分に沿って、又は実質的に外周部の縁部全体に、好ましくは実質的に外周部の縁部全体に沿って配置される。一実施形態では、上方の調量手段(60)は実質的に外周部の全体の縁部に沿って延在してもよく、又は他の実施形態では、外周部の縁部の区分又は複数の区分は上方の調量手段(60)を含む。好ましくは、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)は、連結部(30)に隣接して位置付けられる。他の実施形態では、上方の調量手段(60)は、プレート(10)の内側表面(101)の外周部(103)に実質的に平行して位置付けられ、下方の調量手段(60)は、くぼみ部(20)の周縁部(222)に実質的に平行して位置付けられる。各実施形態において、しかしながら、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)は、アプリケータが閉じた状態にあるとき、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)が実質的に並置されるように、位置付けられる。用語「並置される」は、本明細書で使用されるとき、下方(50)若しくは上方の調量手段(60)のいづれかが他方の手段よりも大きい実施形態を含む。好ましくは、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)は、実質的に互いの鏡像であり、好ましくは直接位置合わせされる。他の実施形態では、下方(50)及び上方(60)の調量手段は、対応の周縁部(222)及び内側表面(101)上に位置付けられ、そこでは下方(50)及び上方(60)の調量手段は、実質的に並置しているが、交互の構成であり、好ましくは、下方(50)及び上方(60)の調量手段はもう一方の鏡像でもある。特に好ましい実施形態では、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)は、両方とも2つの部分(50;50’)、(60;60’)を含む。より好ましくは、部分(50;51’)、(60;60’)のそれぞれは、好ましくは連結部(30)の端部に隣接して配置される。参照50及び60は、下方及び上方の調量手段をそれぞれ、並びに、対応するそれらの部分を指すために使用される。好ましくは、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)のそれぞれは、実質的に半楕円形の外表面を有し、より好ましくは、外表面のそれぞれは、その長さ全体にわたって半楕円形の横断面を有し、これは好ましくは長さ全体にわたって均一である。代替の好ましい実施形態では、上方の調量手段(50)及び下方の調量手段(60)は独立して管状の形又は部分的に管状の形を有し、かつ好ましくは部分的若しくは全体的に中空である。
【0046】
本発明によるアプリケータ(1)が毛髪配向手段として部材(40)を含むとき、本明細書において後述のように、部材(40)と対応するように、下方の調量手段(50)は、周縁部(222)上に配置され、上方の調量手段(60)はプレート(10)の内側表面(101)の上に配置される。アプリケータ(1)が、例えば図3に示されているような部材(40)を含むとき、部材(40)は、最大長さで、内側表面(101)に沿って延在する。本発明によるアプリケータ(1)を用いる毛髪処理組成物の塗布は、プレート(10)とくぼみ部(20)との間に毛髪ストランドを配置することによって行われ、好ましくは、毛髪ストランドは、部材(40)の最大長Lを実質的に横断するように配置される。均一な塗布を達成するため、下方の調量手段(50)の内表面は、好ましくは周縁部(222)の一部分上に配置されており、上方の調量手段(60)の内表面は、アプリケータが閉じた状態にあるときに部材(40)の最大長さLに実質的に平行な内側表面(101)の一部分上に配置されており、それによって下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)に実質的に並置される。
【0047】
図2に示されているような本発明の別の実施形態では、毛髪配向部材は、毛髪配向部材(2)として第1のフィン(70)及び第2のフィン(71)を含む。第1のフィン(70)の近位縁(90)及び第2のフィン(71)の近位縁(90;91)は、プレート(10)の軸Yと実質的に平行である。この実施形態では、下方の調量手段(50)は、好ましくは周縁部(222)の一部分上に配置されており、同様に、アプリケータ(1)が閉じた状態にあるとき、フィン(70、71)の近位縁(90、91)に実質的に平行な上方の調量手段(60)上に配置される。
【0048】
明らかに、前述の両方の実施形態では、下方(50)及び上方(60)の調量手段は、図4に示されているように、不連続であり、部材(40)の最大長さ又は第1の及び第2のフィン(70、71)の末端縁(90;91)に平行な両側で、それぞれ壁部(222)の周縁部(222)及びプレート(10)の内側表面(101)上に配置されてもよい。
【0049】
好ましくは、本発明によるアプリケータ(1)は、くぼみ部(202)の周縁部(222)の上に、後述のような封止手段(401)を含むとき、下方の調量手段は、封止手段(401)に接触しているか否かを問わず、封止手段(401)に隣接して、周縁部(222)上に配置される。
【0050】
下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)は、約3mm〜約40cmの、好ましくは約5mm〜約10cmの、より好ましくは約8mm〜約5cmの長さを独立して有してもよい。下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)は、長さに沿って一定の又は可変の幅を独立して有してもよい。下方(50)及び上方(60)の調量手段は、約1mm〜約20mm、好ましくは約2mm〜約15mm、より好ましくは3mm〜約8mmの最大幅を独立して有してもよい。
【0051】
好ましくは、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)は実質的に等しい幅及び実質的に等しい長さを有し、それらは周縁部(222)、及び外周部(103)に沿って内側表面(101)上にそれぞれ配置され、よって、プレート(10)がくぼみ部(20)の開口部(203)に並置された関係にされたとき、上方の調量手段(60)は実質的に、下方の調量手段(50)の鏡像である。更により好ましくは、下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)は、実施的に等しく、かつ一定の幅及び長さを有する。
【0052】
下方(50)及び上方(60)の調量手段を含む流体調量手段は、好ましくは、ポリオレフィンなどのポリマー樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエチレン若しくはポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、エチレンビニルアセテート、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスチレン、天然ゴム、ラテックス、ナイロン、ニトリル、シリコーン;適切な場合はポリウレタン、ポリオレフィン若しくは熱可塑性エラストマーの独立気泡発泡体もまた使用され得る熱可塑性エラストマー(TPE)若しくはコポリマー、又は可撓性の柔軟な基材、例えば金属系の基材及びアルミニウム箔、複数の積層体若しくはこのような材料の多層の組み合わせから独立して選択される。好ましくは、上方の調量手段(60)及び下方の調量手段(50)は熱可塑性エラストマーから作製される。また、本発明の流体調量手段としては、物理的に重ね合わせるか、合わせて連続して接合(積層)するか、不連続なパターンで、又は別個の座状部で外縁を結合することによって、同じ又は異なる材料の1つ以上の重ね層を有する複合材料も挙げられる。
【0053】
下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)は周縁部(222)に、及びプレート(10)の内側表面(101)に、任意の好適な方法で取り付けてもよい。ただし、方法が、調量手段(50;60)の性能を損なわない又は変更しないことを条件とする。下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)は好ましくは、それらの対応する内表面上で周縁部(222)及び内表面(internals surface)(101)に取り付けられる。
【0054】
本発明者らは驚くべきことに、ヘアトリートメント組成物を毛髪ストランドに満足のいくように塗布するために、毛髪ストランドは、アプリケータ(1)に充填されているヘアトリートメント組成物と接触する必要があるだけでなく、ヘアトリートメント組成物は、塗布が行われている間に、毛髪ストランドに均一に塗布されなければならないということを見出した。
【0055】
ヘアトリートメント組成物をアプリケータ(1)を用いて毛髪ストランドに、好ましくは毛髪ストランドの束に塗布するために、毛髪ストランドは実質的に、プレート(10)と、ヘアトリートメント組成物が事前に充填されているくぼみ部(20)との間に真っ直ぐに配置される。プレート(10)は、毛髪ストランドをくぼみ部(20)内に曲げるための毛髪配向手段を含む。
【0056】
理論に束縛されるものではないが、アプリケータ(1)が、本明細書に記載の流体調量手段を含むとき、ヘアトリートメント組成物は、毛根から先端まで、毛髪ストランドの束に沿って、そして同様に毛髪ストランドの束の前面及び背面、並びにこれの幅にわたって均一に分散される。したがって、過剰な量のヘアトリートメント組成物が塗布された場合、調量手段はそれをむらなく、かつ均一に、しかしそれを除去することなく、毛髪ストランドの長さに沿って分散することができる。
【0057】
4.付加的な機構
アプリケータ(1)は、1つ以上の封止手段を更に含んでもよく、好ましくは、1つの封止手段(401)が、ヘアトリートメント用アプリケータ(1)内に存在する。封止手段(401)は、接続部(30)側の壁部(202)に隣接したくぼみ部(20)の基部(201)上、又は接続部(30)に隣接した内側表面(101)に位置してもよい。好ましくは、封止手段(401)は、連結部(30)に隣接している。
【0058】
プレート(10)の内側表面(101)が、くぼみ部(20)の開口部(203)と並置関係になるとき、ヘアトリートメント組成物が連結部(30)の方に移動するのを防ぐと共に、毛髪が連結部(30)内に閉じ込められるのを防ぐ目的で、封止手段(401)を提供する。封止手段(401)の製造に有用な材料には、本明細書で第1のフィン(71)に関して記載した材料、及び発泡体が挙げられる。
【0059】
1つ以上の止め具機構をアプリケータ(1)の上に組み入れてもよい。止め具機構は、連結部(30)と連携して、プレート(10)の内側表面(101)が、くぼみ部(20)の開口部(203)と並置関係になると、外周部(103)と周縁部(222)との間の平均距離が確実に制御されるようにする。一実施形態では、2つの止め具機構はくぼみ部(20)の壁部(201)の周縁部(222)上に備えられ、好ましくは2つの止め具機構は、実質的に等しい半球である。止め具機構の製造に有用な材料は、本明細書に記載のプレート(10)又はくぼみ部(20)の製造に関して前述されている。
【0060】
本明細書に開示されているアプリケータ(1)は、プレート(10)の外側表面(102)の上、及び/又はくぼみ部(20)の基部(201)の上に把持区域を更に含んでもよい。把持区域は、把持部を提供するように設計されている。把持手段は、ユーザーの指に適合する締結手段として提供してもよい。
【0061】
指を使って、ヘアトリートメント組成物を塗布すべき毛髪ストランドを選択してもよい。しかし、本発明のアプリケータ(1)には、毛髪ストランド選択手段を更に設けてもよい。毛髪ストランドの選択手段の例は、これに限定されるものではないが、スパイク、フック、鉤針、クリップ又はビーズである。毛髪ストランド選択手段は、プレート(10)及び/又はくぼみ部(20)の上に組み入れてもよい。ペンナイフの刃で起こる動きのように、毛髪ストランド選択手段が、プレート(10)及び/又はくぼみ部(20)に近い位置から遠い位置まで揺れ動くことができるように、手段は、スナップ機構によって、プレート(10)及び/又はくぼみ部(20)に取り付けてもよい。また、毛髪ストランド選択手段は、本明細書で後述されているようなキットの構成要素として、本発明のアプリケータ(1)に別個に提供してもよい。
【0062】
5.使用方法
本発明は、本発明によるアプリケータ(1)を用いて、ヘアトリートメント組成物を毛髪ストランド、好ましくは毛髪ストランドの束に塗布する方法にも関し、アプリケータ(1)は、ヘアトリートメント組成物を含み、方法によって、毛髪ストランドをアプリケータ(1)と接触させる。アプリケータ(1)には、1つ以上のヘアトリートメント組成物を事前に充填してもよいが、好ましくは、毛髪ストランド、好ましくは毛髪ストランドの束をアプリケータ(1)と接触させる前に、1つ以上のヘアトリートメント組成物をアプリケータ(1)の中に充填する。
【0063】
ヘアトリートメント組成物は、単一のヘアトリートメント組成物であってよく、又は毛髪に塗布する前に第2のヘアトリートメント組成物と混合する必要のある第1のヘアトリートメント組成物によって形成してもよい。好ましくは、第1の及び第2のヘアトリートメント組成物を混合して、第3のヘアトリートメント組成物を形成する。第3のヘアトリートメント組成物は、ヘアトリートメント用アプリケータ(1)によって毛髪ストランド、好ましくは毛髪ストランドの束と接触させる前に、ヘアトリートメント用アプリケータ(1)内に充填する。
【0064】
ヘアトリートメント用アプリケータ(1)に1つ以上の毛髪処理組成物を充填したら、ユーザーは、アプリケータ(1)のプレート(10)の外側表面(102)及びくぼみ部(20)の基部(201)を片手で、好ましくは親指と人差し指の間に持つ。ユーザーが、処理する毛髪ストランドを選択したら、アプリケータ(1)を開いた状態にしたまま、毛髪ストランド、好ましくは毛髪ストランドの束を、プレート(10)と格納部分(20)との間に配置する。続いて、プレート(10)の内側表面(101)をくぼみ部(20)の開口部(203)と並置関係にする。毛髪ストランドの長さに沿って、好ましくは毛髪ストランドの束上で、アプリケータ(1)を通して、1つ以上のヘアトリートメント組成物を塗布する。より好ましくは、ヘアトリートメント用アプリケータ(1)は、毛髪ストランドの毛根ラインに、好ましくは、毛髪ストランドの束の毛根ラインに配置する。また、毛髪の限られた領域のみに毛髪用美容組成物を塗布すること、即ち、ユーザーは、毛髪用美容組成物で根元ラインのみをコーティングすることもできる。通す作業は、1回超、好ましくは2回、繰り返してよい。
【0065】
最後に、ヘアトリートメント組成物の塗布は、ぬれた状態又は乾燥した状態の毛髪上で発生してもよく、任意に、第1の組成物及び第2の組成物を毛髪へ塗布する間に、リンス又はシャンプー工程を含めることができる。
【0066】
6.ヘアトリートメント組成物、その使用法、及びキット
本発明は更にキットを含む。キットは、本発明によるアプリケータ(1)と、1つ以上の個別包装されたヘアトリートメント組成物とを含む。好ましくは、これらの組成物は、スタイリング組成物、染色組成物、ハイライト組成物又はこれらの組み合わせからなる群から選択される。これらのヘアトリートメント組成物のそれぞれ又はそれらの組み合わせを用いて、上記の毛髪デバイス(1)による毛髪ストランド効果を提供することができる。より好ましくは、1つ以上のヘアトリートメント組成物はハイライト組成物である。
【0067】
本発明によるヘアトリートメント用アプリケータ(1)と共に用いることのできるヘアトリートメント組成物の例は、下記の表1に示されている。
【0068】
ヘアトリートメント組成物は、既知であるか、従来より使用されているか、さもなければ、ヘアトリートメント組成物、特に酸化ブリーチング及び染料組成物で用いるのに有効な構成成分を含んでよく、その構成成分としては、顕色剤染料化合物、カップラー染料化合物、直接染料、酸化剤、還元剤、増粘剤、キレート化剤()、pH調節剤及び緩衝剤、アルカリ化剤、炭酸イオン源及びラジカルスカベンジャー系、グリシン、アモジメチコン、エチレンジアミン二コハク酸、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性若しくは双極性界面活性剤、又はこれらの混合物、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性若しくは双極性ポリマー、疎水変性ポリマー、又はこれらの混合物、芳香剤、分散剤、溶媒、過酸化物安定化剤、キレート化剤()、湿潤剤、タンパク質及びその誘導体、植物材料(例えば、アロエ、カモミール及びヘンナ抽出物)、シリコーン(揮発性又は不揮発性、変性又は未変性)、被膜形成剤、セルロースポリマー及びそれらの誘導体、セラミド、保存剤、ゲルネットワーク、変色指示剤及び乳白剤が挙げられるが、これらに限定されない。好適ないくつかの補助剤は、International Cosmetics Ingredient Dictionary and Handbook,(8th ed.;The Cosmetics,Toiletry,and Fragrance Association)に列挙されている。特に、第2巻、第3項(化学分類(Chemical Classes))及び第4項(機能(Functions))は、特定の目的又は複数の目的を達成するための具体的な補助剤を識別する際に有用である。代表的であるが包括的ではないポリマー及び増粘剤の一覧は、「The Encyclopaedia of Polymers and Thickeners for Cosmetics」(Robert Y.Lochhead,PhD and William R.Fron編纂及び編集、Department of Polymer Science,University of Southern Mississippi)に見出すことができる。
【0069】
本発明は更にキットを含む。キットは、上記のようなアプリケータ(1)と、1つ以上の個別包装されたヘアトリートメント組成物とを含む。1つを超えるアプリケータ(1)がキット内に含まれていてもよい。
【0070】
本発明の1つの実施形態では、1つ以上の個別包装されたヘアトリートメント組成物は、第1の個別包装されたヘアトリートメント組成物、及び第2の個別包装されたヘアトリートメント組成物を含む。第1の及び第2の個別包装されたヘアトリートメント組成物を混合すると、第3のヘアトリートメント組成物が形成される。そのような組成物の例としては、典型的には酸化染料と酸化剤とを含有するいわゆる半永久及び永久着色剤、並びに、酸化剤とアルカリ化剤とを含有し、任意に過硫酸塩を有するハイライト用組成物が挙げられる。好ましくは、第1の個別包装された組成物は酸化剤を含み、第2の個別包装された組成物はアルカリ化剤を含む。好ましくは、酸化剤は過酸化水素である。より好ましくは、第1の及び/又は第2の個別包装されたヘアトリートメント組成物の少なくとも1つは、過硫酸塩を含む。
【0071】
本発明によるキットの1つの実施形態では、第1の個別包装されたヘアトリートメント組成物は、第1の個別包装されたヘアトリートメント組成物の重量比で、過酸化水素を3%〜12%含み、第2の個別包装されたヘアトリートメント組成物は、粉末又はペースト活性化剤の形態であり、第2の個別包装されたヘアトリートメント組成物は、第2の個別包装されたヘアトリートメント組成物の重量比で、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム又はこれらの混合物から選択された過硫酸塩を10%〜60%含む。キットは、任意に、第3の個別包装されたヘアトリートメント組成物を含み、この第3の組成物は、第3の個別包装されたヘアトリートメント組成物の重量比で、水性賦形剤中のアルカリ化剤を3%〜25%含む。
【0072】
本発明の別の実施形態では、第1の個別包装されたヘアトリートメント組成物は、第1の個別包装されたヘアトリートメント組成物の重量比で、過酸化水素を1.5%〜12%含み、第2の個別包装されたヘアトリートメント組成物は、第2の個別包装されたヘアトリートメント組成物の重量比で、直接染料、酸化染料前駆体、酸化染料カップラー、又はこれらの混合物から選択された染料を0.01%〜6%含む。
【0073】
追加的な個別包装されたヘアトリートメント組成物がキット内に存在してもよく、その組成物は、シャンプー、コンディショナー、又はスタイリング製品を含んでよい。
【0074】
本明細書において以下で、本発明によるヘアトリートメント用アプリケータ(1)に充填されるヘアトリートメント組成物のいくつかの例が示される。本明細書で以下に記載の組成物と共に使用された、本明細書に記載のアプリケータの実施形態のそれぞれは、毛髪にとって容易な塗布となり、いかなるもつれ又は消費者の不快感もなく、毛髪に対して組成物の均一な塗布を供給した。
【0075】
相1(表1の1.1、2.1、3.1、4.1)のいずれかの製剤約45g(液体形態)を、粉末形態である相2(表1の1.2、2.2、3.2、4.2)のいずれかの製剤約15gと混合することによって、毛髪ブリーチング組成物を調製した。混合は、以下のように行った。相2の粉末製剤を混合トレイの中に入れ、相1の液体製剤を粉末の上に注いだ。続いて、へらを用いて、これら2つの製剤を合わせて混合して、ブリーチング組成物を形成した。ブリーチング組成物が目視で均質になったときに、混合を終わらせた。
【0076】
【表1】

1ステアリルアルコールCrodacol S−95、Croda,Inc.
2セチルアルコール、Crodacol C−70、Croda,Inc.
3セテレアス(Cetearth)25、Cremophor A 25、BASF Corporation
4Aculyn(商標)33、Rohm and Hass Company Inc.
5Salcare(商標)SC 90 Ciba Specialty Chemicals Corporation
6Carbopol(商標)Ultrez 10
【0077】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘアトリートメント組成物を毛髪に塗布するためのアプリケータ(1)であって、
前記アプリケータ(1)は、プレート(10)及びくぼみ部(20)を含み、
前記プレート(10)及びくぼみ部(20)は、前記アプリケータ(1)が、閉じた状態と開いた状態との間で切り替わることができるように、連結部(30)によって可動に連結され、
前記プレート(10)は、外側表面(102)及び内側表面(101)を有し、
前記内側表面(101)は、前記内側表面(101)を越えて、前記くぼみ部(20)の方に向かって延在する少なくとも1つの毛髪配向手段を含み、
前記くぼみ部(20)は、周縁部(222)を含み、
前記アプリケータ(1)は、液体不透過性であり、弾力性のある流体調量手段を更に含み、
前記流体調量手段は、前記くぼみ部(20)の前記周縁部(222)上に位置付けられた、下方の調量手段(50)と、前記プレート(10)の前記内側表面(101)上に位置付けられた、上方の調量手段(60)とを含み、
前記下方の調量手段(50)及び上方の調量手段(60)はそれぞれ独立して、内表面及び外表面を有し、
前記上方の調量手段(60)の前記外表面及び前記下方の調量手段(50)の外表面は独立して凸状の形を有し、
前記アプリケータ(1)が前記閉じた状態にあるとき、前記下方の調量手段(50)及び前記上方の調量手段(60)は、実質的に並置されて前記流体調量手段を提供する、アプリケータ(1)。
【請求項2】
前記下方の調量手段(50)が、実質的に前記上方の調量手段(60)の鏡像である、請求項1に記載のアプリケータ(1)。
【請求項3】
前記流体調量手段が熱可塑性エラストマーから選択される、請求項1又は2に記載のアプリケータ(1)。
【請求項4】
前記下方の調量手段(50)及び前記上方の調量手段(60)が、前記連結部(30)に隣接して位置付けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のアプリケータ(1)。
【請求項5】
前記下方の調量手段(50)及び前記上方の調量手段(60)が連続的である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のアプリケータ(1)。
【請求項6】
前記上方の調量手段(60)及び下方の調量手段(50)がそれぞれ独立して中空である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のアプリケータ。
【請求項7】
前記上方の調量手段(60)及び下方の調量手段(50)がそれぞれ独立して管状である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のアプリケータ。
【請求項8】
前記上方の調量手段(60)及び下方の調量手段(50)が独立して2つの部分(60;60’)(50;50’)を含む、請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項9】
前記上方の調量手段(60)及び下方の調量手段(50)が、実質的に半楕円形の横断面を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のアプリケータ。
【請求項10】
前記上方の調量手段(60)が前記プレート(10)の前記内側表面(101)の外周部(103)に実質的に平行して位置付けられ、前記下方の調量層(50)が、前記くぼみ部(20)の前記周縁部(222)に実質的に平行して位置付けられる、請求項1〜9に記載のアプリケータ。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載のアプリケータ(1)を用いてヘアトリートメント組成物を毛髪ストランドに塗布する方法であって、
前記方法が、
ヘアトリートメント組成物を、前記開いた状態の前記アプリケータ(1)に塗布する工程と、
毛髪ストランドの束を選択する工程と、
前記毛髪ストランドを前記アプリケータ(1)に配置する工程と、
前記アプリケータ(1)を前記閉じた位置にし、次いで前記アプリケータ(1)を前記毛髪ストランドの長さに沿って通す工程と
を含む、方法。
【請求項12】
請求項1〜10のいずれか一項に記載のアプリケータ(1)と、1つ以上の個別包装されたヘアトリートメント組成物と、使用説明書とを含む、パーツのキット。
【請求項13】
毛髪ストランド効果をもたらすために、1つ以上のヘアトリートメント組成物又はそれらの組み合わせを用いた、請求項1〜10のいずれか一項に記載のアプリケータの使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−510864(P2012−510864A)
【公表日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−539645(P2011−539645)
【出願日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【国際出願番号】PCT/US2009/066341
【国際公開番号】WO2010/068533
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】