説明

改変された免疫原性を有するタンパク質ライブラリーを設計するためのタンパク質設計オートメーション

本発明は、宿主生物中で免疫反応を誘起する可能性が高いアミノ酸配列を同定および改変することによる、タンパク質の免疫原性を調節するための様々なコンピューター処理方法の使用に関するものである。特に、タンパク質を、MHC結合配列、T細胞エピトープおよびB細胞エピトープについてスクリーニングする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
増強された免疫原性を示すポリペプチドの生成方法であって、a)可変残基位置と共に、標的主鎖構造をコンピューターに入力すること、b)順を問わず、 i)少なくとも1つのコンピューター処理のタンパク質設計アルゴリズム;および ii)少なくとも1つのコンピューター処理の免疫原性フィルターを適用すること、およびc)増強された免疫原性を有する少なくとも1つの変異体タンパク質を同定すること、を含む方法。
【請求項2】
低減された免疫原性を示すポリペプチドの生成方法であって、a)可変残基位置と共に、標的主鎖構造をコンピューターに入力すること、b)順を問わず、 i)少なくとも1つのコンピューター処理のタンパク質設計アルゴリズム;および ii)少なくとも1つのコンピューター処理の免疫原性フィルターを適用すること、およびc)低減された免疫原性を有する少なくとも1つの変異体タンパク質を同定すること、を含む方法。
【請求項3】
患者において増強された免疫反応を誘起する方法であって、a)可変残基位置と共に、標的主鎖構造をコンピューターに入力すること、b)順を問わず、 i)少なくとも1つのコンピューター処理のタンパク質設計アルゴリズム;および ii)少なくとも1つのコンピューター処理の免疫原性フィルターを適用すること、c)増強された免疫原性を有する少なくとも1つの変異体タンパク質を同定すること、およびd)該変異体タンパク質を患者に投与すること、を含む方法。
【請求項4】
該コンピューター処理のタンパク質設計アルゴリズムを該フィルターに先立って適用する、請求項1、請求項2または請求項3に記載の方法。
【請求項5】
該コンピューター処理のタンパク質設計アルゴリズムを該フィルターの後に適用する、請求項1、請求項2または請求項3に記載の方法。
【請求項6】
該コンピューター処理のタンパク質設計アルゴリズムが、該フィルターをスコア付け関数として含む、請求項1、請求項2または請求項3に記載の方法。
【請求項7】
該標的タンパク質が、Zn−アルファ2−糖タンパク質、ヒト血清アルブミン、免疫グロブリンGおよび非免疫原性タンパク質からなる群から選択される、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載の方法。
【請求項8】
該コンピューター処理の免疫原性フィルターが、MHCクラスIモチーフに関するスコア付け関数を含む、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7に記載の方法。
【請求項9】
該コンピューター処理の免疫原性フィルターが、MHCクラスIIモチーフに関するスコア付け関数を含む、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8に記載の方法。
【請求項10】
該増強された免疫原性が、少なくとも1つの免疫原性配列の存在によるものである、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8または請求項9に記載の方法。
【請求項11】
該免疫原性配列が同一のものである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
該免疫原性配列が異なるものである、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
該免疫原性配列が、B細胞エピトープ、T細胞エピトープ、MHCクラスIモチーフおよびMHCクラスIIモチーフからなる群から選択される、請求項10、請求項11または請求項12に記載の方法。
【請求項14】
該免疫原性配列が、特異的切断モチーフをさらに含む、請求項10、請求項11、請求項12または請求項13に記載の方法。
【請求項15】
該コンピューター処理で生成させる段階が、DEEコンピューター計算を含む、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13または請求項14に記載の方法。
【請求項16】
該DEEコンピューター計算が、オリジナルDEEおよびゴールドステイン(Goldstein)DEEからなる群から選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
該一次変異アミノ酸配列のセットが、少なくとも1つのスコア付け関数に最適化されている、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求項14、請求項15または請求項16に記載の方法。
【請求項18】
少なくとも1つのスコア付け関数に最適化されている該一次変異アミノ酸配列のセットが、大域的最適タンパク質配列を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
該スコア付け関数が、ファンデルワールスポテンシャルスコア付け関数、水素結合ポテンシャルスコア付け関数、原子溶媒和スコア付け関数、静電気スコア付け関数および二次構造傾向スコア付け関数からなる群から選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
該コンピューター処理で生成させる段階がモンテカルロ検索の使用を含む、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求項16、請求項17、請求項18または請求項19に記載の方法。
【請求項21】
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求項14、請求項15、請求項16、請求項17、請求項18、請求項19または請求項20に記載の方法により作成された、増強された免疫原性を示す改変ポリペプチド。
【請求項22】
該変異体タンパク質がZn−アルファ2−糖タンパク質、ヒト血清アルブミン、免疫グロブリンG、非免疫原性タンパク質の変異体およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項3に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−520423(P2007−520423A)
【公表日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515515(P2006−515515)
【出願日】平成14年1月4日(2002.1.4)
【国際出願番号】PCT/US2002/000165
【国際公開番号】WO2003/006154
【国際公開日】平成15年1月23日(2003.1.23)
【出願人】(501154035)ゼンコー・インコーポレイテッド (18)
【Fターム(参考)】