改変された自由生活微生物、ワクチン組成物、およびそれらの使用方法
増殖が減弱されるように核酸が改変された、および/またはその核酸を修復する微生物の能力を減弱化させる遺伝子突然変異を含む自由生活微生物が提供される。また、抗原提示細胞の負荷、活性化および/または成熟化のための改変された微生物を使用する方法も提供される。改変された微生物および/または抗原提示細胞を含むワクチン組成物、およびワクチンを用いる方法も提供される。微生物は、さらに、癌または感染症に対するワクチンとして用いるための、腫瘍抗原または感染症抗原のような異種抗原を含むように改変することができる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
自由生活微生物を含むワクチンであって、該微生物の核酸が、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されいる、ワクチン。
【請求項2】
前記核酸標的化化合物が、核酸アルキル化剤である、請求項1に記載のワクチン。
【請求項3】
前記核酸アルキル化剤が、β−アラニン,N−(アクリジン−9−イル),2−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]エチルエステルである、請求項2に記載のワクチン。
【請求項4】
前記核酸標的化化合物が照射によって活性化される、請求項1に記載のワクチン。
【請求項5】
前記核酸標的化化合物が、UVA照射によって活性化されたプソラレン化合物である、請求項4に記載のワクチン。
【請求項6】
前記核酸標的化化合物が、4’−(4−アミノ−2−オキサ)ブチル−4,5’,8−トリメチルプソラレンである、請求項5に記載のワクチン。
【請求項7】
前記微生物が、改変されているその核酸を修復する微生物の能力を減弱させる遺伝的突然変異を含む、請求項1に記載のワクチン。
【請求項8】
前記微生物が、DNA修復酵素を欠損している、請求項7に記載のワクチン。
【請求項9】
前記遺伝的突然変異が、phrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子内にあるか、またはphrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子の機能的等価物内にある、請求項8に記載のワクチン。
【請求項10】
前記微生物が、uvrAおよびuvrBの双方における遺伝的突然変異か、またはuvrAおよびuvrB双方の機能的等価物における遺伝的突然変異を含む、請求項9に記載のワクチン。
【請求項11】
RecA、またはRecAの機能的等価物に関して欠損がある、請求項8に記載のワクチン。
【請求項12】
前記微生物が細菌である、請求項1に記載のワクチン。
【請求項13】
前記微生物が、Mycobacterium tuberculosisである、請求項12に記載のワクチン。
【請求項14】
前記微生物が、Bacillus anthracisである、請求項12に記載のワクチン。
【請求項15】
前記微生物が、Listeria monocytogenesである、請求項12に記載のワクチン。
【請求項16】
前記微生物が、uvrAおよびuvrB双方における少なくとも1つの突然変異を含む、請求項15に記載のワクチン。
【請求項17】
前記微生物が、さらに、actA遺伝子、inlB遺伝子、または双方の遺伝子における突然変異を含む、請求項16に記載のワクチン。
【請求項18】
前記微生物が、抗原をコードする異種核酸配列を含む、請求項1に記載のワクチン。
【請求項19】
前記ワクチンが、さらに、薬学的に受容可能なキャリアまたはアジュバントを含む、請求項1に記載のワクチン。
【請求項20】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、有効量の請求項1に記載のワクチンを該宿主に投与する工程を包含する、方法。
【請求項21】
宿主において抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、有効量の請求項1に記載のワクチンを該宿主に投与する工程を包含し、ここで前記微生物が該抗原を発現する、方法。
【請求項22】
自由生活微生物を含む単離された専門抗原提示細胞であって、該微生物の核酸が、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されている、細胞。
【請求項23】
樹状細胞である、請求項22に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項24】
前記核酸標的化化合物が、核酸アルキル化剤である、請求項22に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項25】
前記核酸アルキル化剤が、β−アルキル,N−(アクリジン−9−イル),2−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]エチルエステルである、請求項24に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項26】
前記核酸標的化化合物が、照射によって活性化される、請求項22に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項27】
前記核酸標的化化合物が、UVA照射によって活性化されたプソラレン化合物である、請求項26に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項28】
前記核酸標的化化合物が、4’−(4−アミノ−2−オキサ)ブチル−4,5’,8−トリメチルプソラレンである、請求項27に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項29】
前記微生物が、改変されているその核酸を修復する該微生物の能力を減弱させる遺伝子突然変異を含む、請求項22に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項30】
前記微生物が、DNA修復酵素に関して欠損がある、請求項29に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項31】
前記遺伝子突然変異が、phrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子内にあるか、またはphrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子の機能的等価物内にある、請求項30に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項32】
前記微生物が、uvrAおよびuvrB双方における遺伝的突然変異か、またはuvrAおよびuvrB双方の機能的等価物における遺伝子突然変異を含む、請求項31に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項33】
前記微生物が、RecA、またはRecAの機能的等価物に関して欠損がある、請求項31に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項34】
前記微生物が細菌である、請求項23に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項35】
前記微生物が、Mycobacterium tuberculosisである、請求項34に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項36】
前記微生物が、Listeria monocytogenesである、請求項34に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項37】
前記微生物が、uvrAおよびuvrB双方における少なくとも1つの突然変異を含む、請求項32に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項38】
前記微生物が、抗原をコードする異種核酸配列を含む、請求項22に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項39】
請求項22に記載の専門抗原提示細胞を含む、ワクチン。
【請求項40】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、有効量の請求項22に記載の専門抗原提示細胞を該宿主に投与する工程を包含する、方法。
【請求項41】
宿主において抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、有効量の請求項22に記載の専門抗原提示細胞を該宿主に投与する工程を包含し、ここで、前記微生物が該抗原をコードする核酸配列を含む、方法。
【請求項42】
インビトロにおいてナイーブなT細胞を活性化する方法であって、該ナイーブなT細胞を活性化するのに適当な条件下で、かつそれに十分な時間の間、該ナイーブなT細胞と請求項22に記載の専門抗原提示細胞とを接触させる工程を包含する、方法。
【請求項43】
専門抗原提示細胞に抗原を負荷する方法であって、専門抗原提示細胞を負荷するのに適当な条件下で、かつそれに十分な時間の間、インビトロにおいて該専門抗原提示細胞と該抗原をコードする核酸配列を含む自由生活微生物とを接触させる工程を包含し、ここで、該微生物の核酸が、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されている、方法。
【請求項44】
専門抗原提示細胞を活性化および/または成熟させる方法であって、
専門抗原提示細胞を活性化させ、および/または成熟させるのに適当な条件下で、かつそれに十分な時間の間、インビトロにおいて該専門抗原提示細胞と抗原をコードする核酸配列を含む自由生活微生物とを接触させる工程を包含し、ここで、該微生物の核酸が、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されている、方法。
【請求項45】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、以下の工程:(a)専門抗原提示細胞と抗原をコードする核酸配列を含む自由生活微生物とを接触させる工程によって、該細胞に該抗原を負荷する工程であって、ここで、該微生物の核酸は、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されている、工程;および(b)該負荷された専門抗原提示細胞を含む有効量の組成物を、該宿主に投与する工程、を包含する、方法。
【請求項46】
宿主において抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、以下の工程:(a)専門抗原提示細胞と該抗原をコードする核酸配列を含む自由生活微生物と接触させることによって、該細胞に該抗原を負荷する工程であって、ここで、該微生物の核酸は、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されている、工程;および(b)該負荷された専門抗原提示細胞を含む有効量の組成物を、該宿主に投与する工程、を包含する、方法。
【請求項47】
単離された突然変異体Listeria monocytogenes株であって、その核酸を修復するその能力を減弱させる遺伝子突然変異を含む、突然変異体株。
【請求項48】
少なくとも1つのDNA修復酵素に関して欠損がある、請求項47に記載の突然変異体株。
【請求項49】
UvrA、UvrB、またはUvrAおよびUvrB双方に関して減弱されている、請求項47に記載の突然変異体株。
【請求項50】
uvrA遺伝子、uvrB遺伝子、またはuvrA遺伝子およびuvrB遺伝子双方における遺伝子突然変異体を含む、請求項49に記載の突然変異体株。
【請求項51】
前記株の細菌の核酸が、該細菌が増殖について減弱されるように改変されている、請求項47に記載の突然変異体株。
【請求項52】
American Type Culture Collection (ATCC)に寄託され、受託番号PTA−5563によって同定されるListeria monocytogenesactA−/uvrAB−株、またはUvrA、UvrB、およびActAに関して欠損がある、該寄託された株の突然変異体よりなる群から選択される、請求項47に記載の突然変異体株。
【請求項53】
American Type Culture Collection (ATCC)に寄託され、受託番号PTA−5562によって同定されるListeria monocytogenesactA−/inlB−株である、請求項52に記載の突然変異体株。
【請求項54】
ワクチンであって、(a)請求項47に記載の突然変異体株、および(b)薬学的に受容可能なキャリアまたはアジュバントを含む、ワクチン。
【請求項55】
宿主において抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、該宿主に、請求項47に記載の株を含む有効量の組成物を投与する工程を包含し、ここで、該株が該抗原をコードする核酸分子を含む、方法。
【請求項56】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、請求項47に記載の株を含む有効量の組成物を該宿主に投与する工程を包含する、方法。
【請求項57】
請求項47に記載の株を含む、専門抗原提示細胞。
【請求項58】
単離された突然変異体Bacillus anthracis株であって、その核酸を修復するその能力を減弱させる遺伝子突然変異を含む、突然変異体株。
【請求項59】
少なくとも1つのDNA修復酵素に関して欠損がある、請求項58に記載の突然変異体株。
【請求項60】
UvrA、UvrB、またはUvrAおよびUvrB双方に関して減弱されている、請求項59に記載の突然変異体株。
【請求項61】
uvrA遺伝子、uvrB遺伝子、またはuvrA遺伝子およびuvrB遺伝子双方における遺伝子突然変異を含む、請求項60に記載の突然変異体株。
【請求項62】
前記株の毒性を低下させるlef遺伝子、cya遺伝子、または双方の遺伝子における1以上の突然変異を含む、請求項58に記載の突然変異体株。
【請求項63】
前記株の細菌の核酸が、該細菌が増殖について減弱されるように改変されている、請求項58に記載の突然変異体株。
【請求項64】
宿主においてBacillus anthracis抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、請求項58に記載の突然変異体株を含む有効量の組成物を該宿主に投与する工程を包含する、方法。
【請求項65】
宿主においてBacillus anthracis感染を予防または処置する方法であって、請求項58に記載の突然変異体株を含む有効量の組成物を該宿主に投与する工程を包含する、方法。
【請求項66】
ワクチンであって、少なくとも1つのDNA修復酵素に関して欠損がある自由生活微生物を含む、ワクチン。
【請求項67】
前記微生物が、phrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子内においてか、またはphrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子の機能的等価物内における遺伝子突然変異を含む、請求項66に記載のワクチン。
【請求項68】
前記微生物が、uvrAおよびuvrB双方における遺伝子突然変異か、またはuvrAおよびuvrB双方の機能的等価物における遺伝子突然変異を含む、請求項67に記載のワクチン。
【請求項69】
RecA、またはRecAの機能的等価物に関して欠損がある、請求項66に記載のワクチン。
【請求項70】
前記微生物が細菌である、請求項66に記載のワクチン。
【請求項71】
前記微生物が、抗原をコードする異種核酸配列を含む、請求項66に記載のワクチン。
【請求項72】
前記ワクチンが、さらに、薬学的に受容可能なキャリアまたはアジュバントを含む、請求項66に記載のワクチン。
【請求項73】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、有効量の請求項66に記載のワクチンを該宿主に投与する工程を包含する、方法。
【請求項74】
宿主において抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、有効量の請求項66に記載のワクチンを該宿主に投与する工程を包含し、ここで、該微生物が該抗原を発現する、方法。
【請求項75】
少なくとも1つのDNA修復酵素に関して欠損がある自由生活微生物を含む、単離された専門抗原提示細胞。
【請求項76】
前記微生物が、phrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子内においてか、またはphrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子の機能的等価物内において遺伝子突然変異を含む、請求項75に記載の抗原提示細胞。
【請求項77】
前記微生物が、uvrAおよびuvrB双方における遺伝子突然変異か、またはuvrAおよびuvrB双方の機能的等価物における遺伝子突然変異を含む、請求項76に記載の抗原提示細胞。
【請求項78】
RecA、またはRecAの機能的等価物に関して欠損がある、請求項75に記載の抗原提示細胞。
【請求項79】
前記微生物が細菌である、請求項75に記載の抗原提示細胞。
【請求項80】
前記微生物が、抗原をコードする異種核酸配列を含む、請求項75に記載の抗原提示細胞。
【請求項81】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、有効量の請求項75に記載の抗原提示細胞を該宿主に投与する工程を包含する、方法。
【請求項82】
宿主において抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、有効量の請求項75に記載の抗原提示細胞を該宿主に投与する工程を包含し、ここで、該微生物が該抗原を発現する、方法。
【請求項83】
医療用途のための自由生活微生物であって、該微生物の核酸が、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されている、微生物。
【請求項84】
医療用途のための抗原提示細胞であって、該抗原提示細胞が、自由生活微生物を含み、ここで、該微生物の核酸が、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されている、抗原提示細胞。
【請求項85】
医療用途のための突然変異体Listeria monocytogenes株であって、該突然変異体Listeria monocytogenes株が、その核酸を修復するその能力を減弱させる遺伝子突然変異を含む、突然変異体株。
【請求項86】
医療用途のための自由生活微生物であって、該微生物が、少なくとも1つのDNA修復酵素に関して欠損がある、微生物。
【請求項87】
Bacillus anthracisまたはListeria monocytogenesである、請求項86に記載の微生物。
【請求項88】
医療用途のための抗原提示細胞であって、該抗原提示細胞が、自由生活微生物を含み、ここで、該微生物が、少なくとも1つのDNA修復酵素に関して欠損がある、抗原提示細胞。
【請求項89】
キットであって、以下:(a)請求項47に記載の突然変異体Listeria monocytogenes株、請求項58に記載の突然変異体Bacillus anthracis株または自由生活微生物を含む組成物であって、ここで、該自由生活微生物の核酸が、核酸標的化化合物との反応によって改変されている、組成物;および(b)宿主における疾患の予防または処置における該組成物の使用のための指示書、の両方を含む、キット。
【請求項1】
自由生活微生物を含むワクチンであって、該微生物の核酸が、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されいる、ワクチン。
【請求項2】
前記核酸標的化化合物が、核酸アルキル化剤である、請求項1に記載のワクチン。
【請求項3】
前記核酸アルキル化剤が、β−アラニン,N−(アクリジン−9−イル),2−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]エチルエステルである、請求項2に記載のワクチン。
【請求項4】
前記核酸標的化化合物が照射によって活性化される、請求項1に記載のワクチン。
【請求項5】
前記核酸標的化化合物が、UVA照射によって活性化されたプソラレン化合物である、請求項4に記載のワクチン。
【請求項6】
前記核酸標的化化合物が、4’−(4−アミノ−2−オキサ)ブチル−4,5’,8−トリメチルプソラレンである、請求項5に記載のワクチン。
【請求項7】
前記微生物が、改変されているその核酸を修復する微生物の能力を減弱させる遺伝的突然変異を含む、請求項1に記載のワクチン。
【請求項8】
前記微生物が、DNA修復酵素を欠損している、請求項7に記載のワクチン。
【請求項9】
前記遺伝的突然変異が、phrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子内にあるか、またはphrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子の機能的等価物内にある、請求項8に記載のワクチン。
【請求項10】
前記微生物が、uvrAおよびuvrBの双方における遺伝的突然変異か、またはuvrAおよびuvrB双方の機能的等価物における遺伝的突然変異を含む、請求項9に記載のワクチン。
【請求項11】
RecA、またはRecAの機能的等価物に関して欠損がある、請求項8に記載のワクチン。
【請求項12】
前記微生物が細菌である、請求項1に記載のワクチン。
【請求項13】
前記微生物が、Mycobacterium tuberculosisである、請求項12に記載のワクチン。
【請求項14】
前記微生物が、Bacillus anthracisである、請求項12に記載のワクチン。
【請求項15】
前記微生物が、Listeria monocytogenesである、請求項12に記載のワクチン。
【請求項16】
前記微生物が、uvrAおよびuvrB双方における少なくとも1つの突然変異を含む、請求項15に記載のワクチン。
【請求項17】
前記微生物が、さらに、actA遺伝子、inlB遺伝子、または双方の遺伝子における突然変異を含む、請求項16に記載のワクチン。
【請求項18】
前記微生物が、抗原をコードする異種核酸配列を含む、請求項1に記載のワクチン。
【請求項19】
前記ワクチンが、さらに、薬学的に受容可能なキャリアまたはアジュバントを含む、請求項1に記載のワクチン。
【請求項20】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、有効量の請求項1に記載のワクチンを該宿主に投与する工程を包含する、方法。
【請求項21】
宿主において抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、有効量の請求項1に記載のワクチンを該宿主に投与する工程を包含し、ここで前記微生物が該抗原を発現する、方法。
【請求項22】
自由生活微生物を含む単離された専門抗原提示細胞であって、該微生物の核酸が、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されている、細胞。
【請求項23】
樹状細胞である、請求項22に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項24】
前記核酸標的化化合物が、核酸アルキル化剤である、請求項22に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項25】
前記核酸アルキル化剤が、β−アルキル,N−(アクリジン−9−イル),2−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]エチルエステルである、請求項24に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項26】
前記核酸標的化化合物が、照射によって活性化される、請求項22に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項27】
前記核酸標的化化合物が、UVA照射によって活性化されたプソラレン化合物である、請求項26に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項28】
前記核酸標的化化合物が、4’−(4−アミノ−2−オキサ)ブチル−4,5’,8−トリメチルプソラレンである、請求項27に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項29】
前記微生物が、改変されているその核酸を修復する該微生物の能力を減弱させる遺伝子突然変異を含む、請求項22に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項30】
前記微生物が、DNA修復酵素に関して欠損がある、請求項29に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項31】
前記遺伝子突然変異が、phrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子内にあるか、またはphrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子の機能的等価物内にある、請求項30に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項32】
前記微生物が、uvrAおよびuvrB双方における遺伝的突然変異か、またはuvrAおよびuvrB双方の機能的等価物における遺伝子突然変異を含む、請求項31に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項33】
前記微生物が、RecA、またはRecAの機能的等価物に関して欠損がある、請求項31に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項34】
前記微生物が細菌である、請求項23に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項35】
前記微生物が、Mycobacterium tuberculosisである、請求項34に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項36】
前記微生物が、Listeria monocytogenesである、請求項34に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項37】
前記微生物が、uvrAおよびuvrB双方における少なくとも1つの突然変異を含む、請求項32に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項38】
前記微生物が、抗原をコードする異種核酸配列を含む、請求項22に記載の専門抗原提示細胞。
【請求項39】
請求項22に記載の専門抗原提示細胞を含む、ワクチン。
【請求項40】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、有効量の請求項22に記載の専門抗原提示細胞を該宿主に投与する工程を包含する、方法。
【請求項41】
宿主において抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、有効量の請求項22に記載の専門抗原提示細胞を該宿主に投与する工程を包含し、ここで、前記微生物が該抗原をコードする核酸配列を含む、方法。
【請求項42】
インビトロにおいてナイーブなT細胞を活性化する方法であって、該ナイーブなT細胞を活性化するのに適当な条件下で、かつそれに十分な時間の間、該ナイーブなT細胞と請求項22に記載の専門抗原提示細胞とを接触させる工程を包含する、方法。
【請求項43】
専門抗原提示細胞に抗原を負荷する方法であって、専門抗原提示細胞を負荷するのに適当な条件下で、かつそれに十分な時間の間、インビトロにおいて該専門抗原提示細胞と該抗原をコードする核酸配列を含む自由生活微生物とを接触させる工程を包含し、ここで、該微生物の核酸が、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されている、方法。
【請求項44】
専門抗原提示細胞を活性化および/または成熟させる方法であって、
専門抗原提示細胞を活性化させ、および/または成熟させるのに適当な条件下で、かつそれに十分な時間の間、インビトロにおいて該専門抗原提示細胞と抗原をコードする核酸配列を含む自由生活微生物とを接触させる工程を包含し、ここで、該微生物の核酸が、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されている、方法。
【請求項45】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、以下の工程:(a)専門抗原提示細胞と抗原をコードする核酸配列を含む自由生活微生物とを接触させる工程によって、該細胞に該抗原を負荷する工程であって、ここで、該微生物の核酸は、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されている、工程;および(b)該負荷された専門抗原提示細胞を含む有効量の組成物を、該宿主に投与する工程、を包含する、方法。
【請求項46】
宿主において抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、以下の工程:(a)専門抗原提示細胞と該抗原をコードする核酸配列を含む自由生活微生物と接触させることによって、該細胞に該抗原を負荷する工程であって、ここで、該微生物の核酸は、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されている、工程;および(b)該負荷された専門抗原提示細胞を含む有効量の組成物を、該宿主に投与する工程、を包含する、方法。
【請求項47】
単離された突然変異体Listeria monocytogenes株であって、その核酸を修復するその能力を減弱させる遺伝子突然変異を含む、突然変異体株。
【請求項48】
少なくとも1つのDNA修復酵素に関して欠損がある、請求項47に記載の突然変異体株。
【請求項49】
UvrA、UvrB、またはUvrAおよびUvrB双方に関して減弱されている、請求項47に記載の突然変異体株。
【請求項50】
uvrA遺伝子、uvrB遺伝子、またはuvrA遺伝子およびuvrB遺伝子双方における遺伝子突然変異体を含む、請求項49に記載の突然変異体株。
【請求項51】
前記株の細菌の核酸が、該細菌が増殖について減弱されるように改変されている、請求項47に記載の突然変異体株。
【請求項52】
American Type Culture Collection (ATCC)に寄託され、受託番号PTA−5563によって同定されるListeria monocytogenesactA−/uvrAB−株、またはUvrA、UvrB、およびActAに関して欠損がある、該寄託された株の突然変異体よりなる群から選択される、請求項47に記載の突然変異体株。
【請求項53】
American Type Culture Collection (ATCC)に寄託され、受託番号PTA−5562によって同定されるListeria monocytogenesactA−/inlB−株である、請求項52に記載の突然変異体株。
【請求項54】
ワクチンであって、(a)請求項47に記載の突然変異体株、および(b)薬学的に受容可能なキャリアまたはアジュバントを含む、ワクチン。
【請求項55】
宿主において抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、該宿主に、請求項47に記載の株を含む有効量の組成物を投与する工程を包含し、ここで、該株が該抗原をコードする核酸分子を含む、方法。
【請求項56】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、請求項47に記載の株を含む有効量の組成物を該宿主に投与する工程を包含する、方法。
【請求項57】
請求項47に記載の株を含む、専門抗原提示細胞。
【請求項58】
単離された突然変異体Bacillus anthracis株であって、その核酸を修復するその能力を減弱させる遺伝子突然変異を含む、突然変異体株。
【請求項59】
少なくとも1つのDNA修復酵素に関して欠損がある、請求項58に記載の突然変異体株。
【請求項60】
UvrA、UvrB、またはUvrAおよびUvrB双方に関して減弱されている、請求項59に記載の突然変異体株。
【請求項61】
uvrA遺伝子、uvrB遺伝子、またはuvrA遺伝子およびuvrB遺伝子双方における遺伝子突然変異を含む、請求項60に記載の突然変異体株。
【請求項62】
前記株の毒性を低下させるlef遺伝子、cya遺伝子、または双方の遺伝子における1以上の突然変異を含む、請求項58に記載の突然変異体株。
【請求項63】
前記株の細菌の核酸が、該細菌が増殖について減弱されるように改変されている、請求項58に記載の突然変異体株。
【請求項64】
宿主においてBacillus anthracis抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、請求項58に記載の突然変異体株を含む有効量の組成物を該宿主に投与する工程を包含する、方法。
【請求項65】
宿主においてBacillus anthracis感染を予防または処置する方法であって、請求項58に記載の突然変異体株を含む有効量の組成物を該宿主に投与する工程を包含する、方法。
【請求項66】
ワクチンであって、少なくとも1つのDNA修復酵素に関して欠損がある自由生活微生物を含む、ワクチン。
【請求項67】
前記微生物が、phrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子内においてか、またはphrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子の機能的等価物内における遺伝子突然変異を含む、請求項66に記載のワクチン。
【請求項68】
前記微生物が、uvrAおよびuvrB双方における遺伝子突然変異か、またはuvrAおよびuvrB双方の機能的等価物における遺伝子突然変異を含む、請求項67に記載のワクチン。
【請求項69】
RecA、またはRecAの機能的等価物に関して欠損がある、請求項66に記載のワクチン。
【請求項70】
前記微生物が細菌である、請求項66に記載のワクチン。
【請求項71】
前記微生物が、抗原をコードする異種核酸配列を含む、請求項66に記載のワクチン。
【請求項72】
前記ワクチンが、さらに、薬学的に受容可能なキャリアまたはアジュバントを含む、請求項66に記載のワクチン。
【請求項73】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、有効量の請求項66に記載のワクチンを該宿主に投与する工程を包含する、方法。
【請求項74】
宿主において抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、有効量の請求項66に記載のワクチンを該宿主に投与する工程を包含し、ここで、該微生物が該抗原を発現する、方法。
【請求項75】
少なくとも1つのDNA修復酵素に関して欠損がある自由生活微生物を含む、単離された専門抗原提示細胞。
【請求項76】
前記微生物が、phrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子内においてか、またはphrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAよりなる群から選択される1以上の遺伝子の機能的等価物内において遺伝子突然変異を含む、請求項75に記載の抗原提示細胞。
【請求項77】
前記微生物が、uvrAおよびuvrB双方における遺伝子突然変異か、またはuvrAおよびuvrB双方の機能的等価物における遺伝子突然変異を含む、請求項76に記載の抗原提示細胞。
【請求項78】
RecA、またはRecAの機能的等価物に関して欠損がある、請求項75に記載の抗原提示細胞。
【請求項79】
前記微生物が細菌である、請求項75に記載の抗原提示細胞。
【請求項80】
前記微生物が、抗原をコードする異種核酸配列を含む、請求項75に記載の抗原提示細胞。
【請求項81】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、有効量の請求項75に記載の抗原提示細胞を該宿主に投与する工程を包含する、方法。
【請求項82】
宿主において抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、有効量の請求項75に記載の抗原提示細胞を該宿主に投与する工程を包含し、ここで、該微生物が該抗原を発現する、方法。
【請求項83】
医療用途のための自由生活微生物であって、該微生物の核酸が、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されている、微生物。
【請求項84】
医療用途のための抗原提示細胞であって、該抗原提示細胞が、自由生活微生物を含み、ここで、該微生物の核酸が、該微生物が増殖について減弱されるように、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されている、抗原提示細胞。
【請求項85】
医療用途のための突然変異体Listeria monocytogenes株であって、該突然変異体Listeria monocytogenes株が、その核酸を修復するその能力を減弱させる遺伝子突然変異を含む、突然変異体株。
【請求項86】
医療用途のための自由生活微生物であって、該微生物が、少なくとも1つのDNA修復酵素に関して欠損がある、微生物。
【請求項87】
Bacillus anthracisまたはListeria monocytogenesである、請求項86に記載の微生物。
【請求項88】
医療用途のための抗原提示細胞であって、該抗原提示細胞が、自由生活微生物を含み、ここで、該微生物が、少なくとも1つのDNA修復酵素に関して欠損がある、抗原提示細胞。
【請求項89】
キットであって、以下:(a)請求項47に記載の突然変異体Listeria monocytogenes株、請求項58に記載の突然変異体Bacillus anthracis株または自由生活微生物を含む組成物であって、ここで、該自由生活微生物の核酸が、核酸標的化化合物との反応によって改変されている、組成物;および(b)宿主における疾患の予防または処置における該組成物の使用のための指示書、の両方を含む、キット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9AB】
【図9CD】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図19B】
【図19C】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
【図21A】
【図21B】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図30】
【図31】
【図32】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9AB】
【図9CD】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図19B】
【図19C】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
【図21A】
【図21B】
【図22】
【図23A】
【図23B】
【図23C】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29A】
【図29B】
【図29C】
【図30】
【図31】
【図32】
【公表番号】特表2006−521376(P2006−521376A)
【公表日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−508697(P2006−508697)
【出願日】平成16年2月6日(2004.2.6)
【国際出願番号】PCT/US2004/003671
【国際公開番号】WO2004/084936
【国際公開日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(505297024)シーラス コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年2月6日(2004.2.6)
【国際出願番号】PCT/US2004/003671
【国際公開番号】WO2004/084936
【国際公開日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(505297024)シーラス コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】
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