説明

改良されたスライダを有するスライダ針

【課題】微細に区分されたスライダ針の製造に適する改良されたスライダ針を提供する。
【解決手段】改良されたスライダ針10のスライダ17はスロット・ガイド24を備え、その中のスライダばね18、19のそれぞれのカムフォロワ部分には二重の変形部分が設けられ、二重屈曲部によって、及び/又は部分的な面の表面への追加のエンボス加工によって、またはふちの近くの部分を曲げることによって製作されることにより、スロット・ガイドの案内精度が改良され、2つのスライダばね間の貫通のための空間も拡大される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は制御特性が改良されたスライダを有するスライダ針に関する。
【背景技術】
【0002】
スライダ針は例えば特許文献1から知られている。このスライダ針は、2つの側壁によって境界が定められたスライダみぞを有する針本体を備えている。2つの板ばねからなるスライダは2つの側壁の間に配置される。このスライダはスライダみぞ内を長さ方向に運動できる。そのキャッチを針本体のフックに接触させて、フックの内側の空間を閉じるためである。スライダが引き込まれるとフックは解放される。そのキャッチは同時にフックから外れる。スライダが引き込まれているときは、そのスライダは、長手方向への引き込み動作だけでなく、同時に、頻繁に下降動作をすることも要求される。このために、スライダみぞの底部はランプ(傾斜路)を有する。スライダをランプから降下するよう導くために、スライダは横方向に曲げられたカムフォロワ部分を有し、それが側壁のスロット・ガイドと係合する。カムフォロワ部分は、カムフォロワ面を有し、実際それはスロット・ガイドへこみの対応するカムに沿って移動する。
【0003】
加えて、2つのスライダばねの横に曲げられたカムフォロワ部分は、漏斗状の挿入口を形成することができ、そこへは、例えば編み目を再掛けするために、別の編成工具が下降してもよい。
【0004】
このスライダは、極めて微細な形状の針による場合でも、そして速い編成速度においても、スライダみぞに確実に下降するように、スライダの構成を考慮して注意が払われなければならない。
【0005】
別の編成工具が横に曲げられたカムフォロワ部分を貫通しようとする場合には、貫通はできるだけ容易になされなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】欧州特許第1229158号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、本発明の目的は、改良されたスライダ針を提供することであり、特にこのスライダ針の構成はとりわけ微細に区分されたスライダ針の製造に適する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のスライダ針は、2つの側壁によって境界を定められたスライダみぞを有する、細長い針本体を備えている。そのスライダは一端に2つのスライダばねを有する。それらのスライダばねは、スライダ本体と一体に成形してもよいし、あるいは、着脱可能にまたは着脱不可能に、後にスライダ軸部と接続してもよい。2つのスライダばねのうちの少なくとも1つはカムフォロワ部分を有し、それは隣接する側壁に設けられたスロット・ガイドのへこみと相互に作用する。他方のスライダばねも、その対応する側壁のスロット・ガイドのへこみに係合するような、ミラー対称形のカムフォロワ部分を有することが好ましい。この本発明のスライダ針において、カムフォロワ部分に設けられているカムフォロア面は、スロット・ガイドのへこみのガイド面に整列している。
【0009】
この整列はカムフォロワ部分の二重又は複数の曲がりにより達成されるのが好ましい。ガイド面に対するカムフォロア面の整列は、各種の方法により達成され得る。例えば、カムフォロア面が、少なくともガイド本体およびスライダの横断面に関して、スロット・ガイドのへこみのスロット・ガイド面と平行に整列配置される、ことで確実になり得る。加えて又はそれに代えて、ガイド面に対するカムフォロア面の整列は、カムフォロア面がガイド面を越えて横に延びないことでも達成され得る。この場合、カムフォロア面の幅はガイド面と同じか、または狭くてもよい。特に、整列は、カムフォロア面と直接隣接しているカムフォロワ部分の上側部分が、スライダみぞ底部に垂直な垂直方向について、側壁に対し平行であることによっても成り立ちうる。
【0010】
カムフォロア面をガイド面に合わせるため、横に曲げられたカムフォロワ部分は、エンボス加工または他の押し出し成形(imparted shaping)により提供され得る。特に、このカムフォロワ部分は、エンボス加工されている領域の壁厚が減じられていてもよい。このエンボス加工は、カムフォロワ部分の材料に塑性変形をもたらし、この過程で材料の(最小の)流動が生じ得る。この結果、カムフォロア面の精密な位置決めが達成でき、そのためその面は、所望通りスロット・ガイドのへこみに対して整列配置される。エンボス加工(型押し)は、外見上はへこみとして見える。このへこみは、スライダばねの側壁に対する側(すなわち、「外側」)に設けられていても、または、別のスライダに面したスライダばねの反対側(すなわち、「内部」)に設けられていてもよい。
【0011】
へこみとして見える成形された窪みは、カムフォロア面に直接隣接するように設けられているのが好ましい。そのようにすると、所望のカムフォロア面の整列の精度は容易に達成される。
【0012】
あるいは、スライダ針は、カムフォロワ部分の曲げられたふちを備えたスライダばねを有するスライダからなってもよい。この曲げられたふちは、特に広いカムフォロア面を提供し、したがってスロット・ガイドおよびカムフォロワとの、信頼性の高い相互作用を提供する。
【0013】
本発明のスライダ針は、スロット・ガイドと特定の整列位置にあるか、または広がったガイド面を備えた、カムフォロワ部分を有するスライダを備える。どちらの方法によっても、特にスライダが引き込まれそしてスライダみぞに下降している時に、スライダは確実に導かれる、という結果が得られる。カムフォロワおよびスロット・ガイドのガイド面が、横方向に互いにはずれ、したがってスライダが下降しないかまたは適切に移動しない、といったリスクは避けられる。加えて、スライダのカムフォロワ部分の横にさらに成形された窪みやエンボス加工を有する態様では、カムフォロワ部分のスライダばねの間に、拡大された空き領域を作ることができるので、貫通工具の降下が容易になる。
【0014】
本発明の有利な態様の更なる詳細は、明細書または特許請求の範囲の記載と図面とから明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明のスライダ針の基本的な原理を示す、一部分の概略斜視図である。
【図2】図1のスライダ針の詳細側面図である。
【図3】図1のスライダ針のスライダの部分斜視図である。
【図4】図1のスライダ針のスライダばねの概略部分平面図である。
【図5】本発明のスライダ針の実施例の垂直断面図である。
【図6】図5のようなスライダ針のスライダばねの部分斜視図である。
【図7】スライダ針の代替実施例の部分の垂直断面図である。
【図8】従来技術のスライダ針の部分の垂直断面図である。
【図9】本発明のスライダ針のスライダの代替実施例の部分斜視図である。
【図10】図9のスライダのスライダばねの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1はスライダ針10を示す。この針は編み針として機能する。針はその一端にフック12を支える細長い針本体11を備える。スライダ針は、特に微細な区分のために構成されることができる。
【0017】
針本体11は、2つの側壁14、15によってその境界が定められたスライダみぞ13を備える。スライダみぞ13は、針本体11を通って摺動方向Lに延びる。スライダみぞ13はフック12の近くで終わり、平坦になる。その下側では、スライダみぞは、図1では隠れているため点線で示される底部16によって、境界を定められる。スライダ17は、平坦な、好ましくは平面の、側壁14、15の間に保持される。そのスライダには、2つのスライダばね18、19が備えられている。これらのスライダばね18、19は、互いに対称形であるのが好ましい。それらは平坦で、互いに当接するか、少なくとも互いに部分的に当接し、そしてキャッチ20をその端部に形成する。そのキャッチ20はフック12に対面している。このキャッチはフック12の方へ、すなわちこのフックから離れる方向に、摺動方向Lに、移動できる。いくつかの実施例では、スライダ17も、フック12がスライダばね18、19の間に受け入れられるのに十分な距離を移動できる。どの場合にどの程度これが生じるかは、スライダ針10により遂行される編成工程による。
【0018】
スライダ針10の通常の駆動手段は、針本体11及び/又はスライダ17の動作を事前に特定する。これらの駆動手段は特に図には示されていない。例えば、針本体10は、1以上のフットを備えていてもよい。同様に、スライダ17は、1以上のフットを備えていてもよい。それらのフットは、針本体11とスライダ17との間で相対動作を生じさせるカムアッセンブリと、相互に作用する。
【0019】
スライダみぞ13は、閉鎖片21によって、その上をさらに閉じられていてもよい。この閉鎖片はスライダまたはスライダ本体の一部であるのが好ましい。
【0020】
図1からすでに明らかなように、底部16は、スライダ17が垂直な動作をするように設けられたランプ(傾斜)22を有する。この動作は、底部16に対し垂直な方向である。このために、スライダ17またはそのスライダばねは、図3から明らかなように、傾斜面23を有する。スライダ17がフック12へ向かって移動するときに、傾斜面23は、ある時点でランプ22に到達し、そのランプに沿って続けて移動する。この結果、スライダ17は、わずかに持ち上げられる。その以外の場合はフック12の下に位置するキャッチ20は、フック12の先端の水準へ導かれ、そこでそのフックと出会う。
【0021】
傾斜面23は、スライダ17の上昇動作を行うことができるが、確実な下降動作はできない。特に、スライダみぞ13が、例えば、摩耗したファイバや金属材料、油、ワックス、アビベイジェン(Avivagen)、その他によって、汚れている場合、スライダ17が確実に下降しないという危険がある。スロット・ガイド24は、後退中に、目標通りにスライダ17をふたたび加工させるために設けられている。図1に示されるスロット・ガイド24は、スライダばね19および側壁15により図2に詳細が示されている。スロット・ガイド24は、側壁15のスロット・ガイドのへこみ25からなり、このスロット・ガイドのへこみは、案内面26を備える。この案内面26は、底部16に対して傾斜するように配向された面であって、すなわち、この案内面はランプ22とおおよそ平行して整列配置されている。この案内面は、フック12の方へ開いた口のようなへこみとして終端している。この案内面26は、深い位置にスライダ17を保持するように設けられ、直線の狭い面27に隣接することが好ましい。
【0022】
スライダばね19とは別に、スロット・ガイド24は、スライダばね19の横に曲げられたカムフォロワ部分29として構成される、カムフォロワ28をも含む。カムフォロワ部分は、曲げライン30のところで、ここを終端としてスライダばね19に接続する。カムフォロワ部分29上のスライダばね19の横へのたわみは、図3から明らかである。この時、横へのたわみは十分大きく、スライダばね17が引き込まれた位置にあるときに、カムフォロワ部分29がスロット・ガイドのへこみ25に延びることが可能である。スライダばね17が引き込まれた位置にあるときに、カムフォロワ部分29の傾斜したカムフォロア面31は、最初のうちは傾斜したガイド面26に沿って移動し、その後、カムフォロワ部分29の上側の直線のふち32が狭い面27の下で止まる。
【0023】
少なくとも1つの好ましい実施例では、スライダばね18、19は互いに対称形である。スロット・ガイドへこみ25およびカムフォロワ部分29の説明は、したがってスライダばね18および側壁14にも同様に適用できる。結果的に、スライダばね18の同様な構成は、同じ参照符号により特定されている。
【0024】
図2および図3に示されるように、スライダばね19は、そのカムフォロワ部分29で二度曲げられている。スライダばね19は、曲げ線30で屈曲し、その屈曲は、曲がったばね19の平坦な側を越えて、カムフォロワ部分29を横に突き出させる。第2の変形は線33から始まり、その変形はカムフォロワ部分29の部分的な領域34に及ぶ。部分的な領域34は第2の屈曲を示してもよい。この場合、線33は曲げ線である。しかしながら、これは、例えば、エンボス加工などの成形により製作されたへこみでもよい。この場合、線33は、鋭いかまたは丸みのあるふちである。図2および図3の実施例において、成形されたへこみは、曲がったばね17の外側に位置する。この結果、カムフォロア面31及び/又はふち32はスライダばね19の他の部分より、少なくともそれらの長さの一部に沿って、わずかに狭いということである。換言すれば、部分的な領域34においては材料厚が減らされている。図2および図3に示されているように、厚みの減少は大部分外側に見られる。加えて、またはそれに代えて、図4〜図6に示されているように、厚みの減少は、スライダばね18に面している内部の側に設けられていてもよい。図5において、中心線35は説明のため鎖線で描かれ、この中心線はスライダばね19の曲がりを特定する。明らかなように、曲げ線30に第1の曲がり36がある。そこから開始して、中心線35は、側壁15に平行な方向から側壁15に対して鋭角な方向に枝分かれする。曲げ地点で、あるいはまた徐々に、中心線35は、第2の曲がり37の別の角度に終端して接続してもよい。例えば、この場合、中心線35は再び側壁に平行に延びてもよい。これをより理解しやすいように、側壁15の中心は鎖線として描かれた中心線38により示される。
【0025】
カムフォロワ部分29が、エンボス加工または型押しにより、ふち32に隣接した部分的な領域34に設けられている場合、中心の線35は、この型押しによるへこみの始まる個所に、この場合第3のさらなる曲がり39をもつ。この為、中心線35は、中心線38に対してふち32でオフセットされ得る。しかしながら、好ましい実施例では、ふち32は、少なくとも狭い面27を越えて横に突き出さない。
【0026】
動作中、スライダ17は往復運動をする。この際、スライダ17が引き込まれたとき、2つのスライダばね18、19のカムフォロア面31は、スロット・ガイドのへこみ25の狭い面27と接触する。面の位置が傾斜しているため、スライダ17がさらに引き込まれると、スライダ17は底部16の方へ向かって下方へ移動する。ふち32と、狭い面27およびガイド面26に対するカムフォロア面31とが整列しているため、面が互いに正確に動くことは確実である。カムフォロア面31がガイド面26を過ぎて運動することや、そのガイド面から外れ落ちること、が防止される。
特に微細な構成の針構成の場合でも、そして、速い動作速度においても、スロット・ガイド24の全面的な機能が、スライダ針が汚れているときでも、確実に発揮される。
【0027】
図7に示すように、カムフォロワ部分29の部分は、ほぼ同一の厚みを有していてもよい。しかしながら、中心線35には2つの曲がり36、37が設けられており、そのため、その中心線は部分的な領域34の中心線38に対して再び平行に向く。たとえ狭い面27の、やや横に延びている、すなわち、その狭い面を越えて延びている、ふち32及び/又はカムフォロア面31であっても、いかなるすべり落ちも確実に防止される。
【0028】
図8に示すような、従来技術では一般的である、スライダばね19´が単一の曲がり36だけを備えるときは、この関係は通常異なる。この場合、ふち32´は狭い面27´と整列していない。むしろ、それらは互いに鋭角に延びている。高速モードにおいて、スライダばね19´は側壁15´の狭い面27´からすべり落ちる可能性があり、そのため従来技術によるスロット・ガイド24´では全面的な機能の発揮は確実とはならない。
【0029】
示されるように、曲がり36、37(そして、必要に応じて、曲がり39)は、ふち32および狭い面37が互いに面するように整列して合わせられる。例えば、これは、中心線35のふち32に隣接する部分は、中心線38に対して平行(または実質的に平行)である事から明らかである。図7の実施例において、曲がり36、37は等しく同じであることが好ましいが、それらは数学的には逆の軌跡を有する。曲がり36、37は、必ずしも鋭く曲がっている必要はない。それらは、スライダばね19または部分的な領域34の、より大きな部分に亘って分布してもよい。
【0030】
図9は、本発明のスライダ針10のスライダ17のかなり変更された実施例を示す。前述のものと同様に、スライダばね18、19はミラー対称であるように構成される。従って、ここでの記載はばね18、19の両方に以下等しくあてはまる。
【0031】
前述のものと同様に、カムフォロワ部分29は、平坦なスライダばね19から曲げ出されている。しかしながら、その上側ふちのところで、その部分は内側の別のスライダばね18の方へ曲げられているのが好ましい。この結果として、2つの曲がり36、37と特に広いふち32が形成される。この「ふち」は、カムフォロワ部分29の一部である内部へ曲がった部分40により形成される。特に高速な動作モードにおいても、ふち32が対応するガイド面26または狭い面27を過ぎて移動するリスクは、可能性としてでも、全くない。また、上部からの別の編成工具のいかなる貫通も可能にしない、本発明のこの実施例においては、図8に示される通常の構成より、更に動作の信頼性が高いことは明らかである。
【0032】
改良されたスライダ針10のスライダ17は、スロット・ガイド24を備へ、そこでは、スライダばね18、19は、それらのそれぞれのカムフォロワ部分29に二重の変形部分が設けられている。この二重の変形は、例えば、二重屈曲部によって、及び/又は部分的な面34上へのさらなる表面エンボス加工によって、またはふちの近くの部分40の上の曲げによっても、製作される。この方法によりスロット・ガイド24の案内精度は改良され、そして、所望により、2つのスライダばね18、19間の挿入間隔も拡大される。
【符号の説明】
【0033】
10 スライダ針
11 針本体
12 フック
13 スライダみぞ
14 側壁
15、15´ 側壁
16 底部
17 スライダ
18 スライダばね
19、19´ スライダばね
20 キャッチ
21 閉鎖片
22 ランプ(傾斜路)
23 傾斜した面
24、24´ スロット・ガイド
25 スロット・ガイドのへこみ
26 ガイド面
27、27´ 狭い面
28 カムフォロワ
29 カムフォロワ部分
30 曲げ線
31 カムフォロワ面
32、32´ ふち
33 線
34 部分的な領域
35 中心線
36 第1の曲がり
37 第2の曲がり
38 中心線
39 第3の曲がり
40 部分
L 摺動方向




【特許請求の範囲】
【請求項1】
相対して位置する2つの側壁(18、19)を有する細長い針本体(11)を有し、底部(16)によって、境界を定められるスライダみぞ(13)を有し、
当該スライダみぞ(13)に配置され、2つの平坦なスライダばね(18、19)からなる、摺動方向(L)に沿って摺動できるスライダ(17)を有する
スライダ針(10)であって、
当該側壁(14、15)の少なくとも1つは、ガイド面(26)を有するスロット・ガイドのへこみ(25)を有し、
少なくとも側壁(15)に引き込まれた状態では、スライダばね(19)は、カムフォロワ面(31)を有する横に曲げられたカムフォロワ部(29)を有し、
当該カムフォロワ部は、スロット・ガイドへこみ(25)に相対し、
当該カムフォロワ部(29)は、2以上の変形部分(36、37、39)を有する
スライダ針。
【請求項2】
前記カムフォロワ面(31)および前記ガイド面(26)は、摺動方向(L)と直角をなす切断平面において、それらの中心を互いに合わせるために、互いに平行に整列配置される、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項3】
前記カムフォロワ面(31)および前記ガイド面(26)は、摺動方向(L)と直角をなす前記切断平面において、それらの中心を互いに合わせるために、完全に重なり合って整列配置される、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項4】
前記スライダ・バネ(19)の横に曲げられた前記カムフォロワ部分(29)の部分的な領域(34)は、前記カムフォロワ面(31)と隣接し、前記側壁(15)と平行である、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のスライダ針。
【請求項5】
スライダ・バネ(19)の横に曲げられたカムフォロワ部分(29)は、成形によるへこみが設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項6】
前記成形されたへこみは、前記スライダ・バネ(19)の側面に設けられ、当該側面は、別のスライダ・バネ(18)に面している、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項7】
前記成形されたへこみは、前記スライダ・バネ(19)の側面に設けられ、当該側面は、別のスライダ・バネ(18)に面している、ことを特徴とする請求項5に記載のスライダ針。
【請求項8】
前記スライダ・バネ(19)は、少なくとも曲げられたカムフォロワ部分(29)の一部において、壁厚が減少している、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項9】
前記成形されたへこみは、カムフォロワ面(31)に隣接している、ことを特徴とする請求項5に記載のスライダ針。
【請求項10】
前記側面のカムフォロワ部分(29)は、少なくとも1つのへこみによって、前記スライダ・バネ(17)から区別される、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項11】
前記スライダ・バネ(19)は、前記側壁(15)の厚みに合致する厚みを有する、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項12】
前記カムフォロワ部分(29)は、前記側壁(15)の厚みに合致する厚みを有する、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項13】
前記カムフォロワ部分(29)の二重又は複数の変形部分は、二重であるか複数の曲がりを示す、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項14】
前記カムフォロワ部分(29)は、カムフォロワ面(31、32)が設けられた折り曲げ部分(40)を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のスライダ針。
【請求項15】
前記カムフォロワ面(31)の幅は、前記側壁(15)の壁厚より大きい、ことを特徴とする請求項14に記載のスライダ針。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−83033(P2013−83033A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−195096(P2012−195096)
【出願日】平成24年9月5日(2012.9.5)
【出願人】(598132646)グロツ・ベッケルト コマンディートゲゼルシャフト (77)
【Fターム(参考)】