説明

改良されたタンポンアプリケータアセンブリ

【課題】綿撤糸の放出の時だけでなく、アプリケータアセンブリの挿入および除去の際の把持および制御の容易なタンポンアプリケータアセンブリを提供する。
【解決手段】アプリケータアセンブリ10は外筒14、プランジャー16、および綿撤糸12を有する。外筒は、挿入先端部20と、主部22と、指把持部24とを有している。主部は、挿入先端部よりも指把持部の近くに最大の外側ディメンションを有し、および/又は、約1.07ないし約1.15の主部テーパー比を有していてよい。挿入先端部は、約0.66より大きいテーパー比、および/又は、約2より大きく約3より小さいペタルの幅に対する長さの比を有する複数のペタルを有していてよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にタンポンアプリケータアセンブリに関し、更に詳細には、使用の容易さと使用者の快適性とを向上させるように改良されたタンポンアプリケータアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
タンポンアプリケータアセンブリは、タンポン綿撤糸として公知の吸収剤、即ち、衛生材料を膣腔中に挿入するために使用される。市販のタンポンアプリケータアセンブリは、典型的には、外筒とプランジャーとを有し、プランジャーは、外筒内に収容された綿撤糸を放出するために使用される。
【0003】
このようなアセンブリの使用では、使用者が外筒を把持し、これを膣腔中に容易に導くことが出来るようにすることが必要である。これは、挿入中はアセンブリの一部または全体が使用者の視界の直線からずれるため、特に重要である。従って、把持および制御が難しいアセンブリにより、綿撤糸の適当で快適な挿入が妨げられることがある。
【0004】
アセンブリを把持および制御する難しさに関連した他の問題は、把持能力の欠如を補うために使用者が外筒に過度の把持力をかけることが多くなることである。この過度の把持力は、外筒および/又はプランジャーを部分的に変形させ、損傷を与え、その結果、アセンブリを歪めて、綿撤糸のアセンブリからの通常の移動経路を遮ることがある。従って、使用者は、アセンブリから綿撤糸を放出する相当量の力をかける必要があり、そのため、不快にさせられることがある。
【0005】
多くの要因が組み合わさって、タンポンアプリケータアセンブリ使用中の使用者の快適性を向上させる。例えば、使用者の快適性は、1つ以上の容易さの要素によって影響を受ける。こうした容易さの要素には、アセンブリが膣中に挿入される際の容易さ、綿撤糸がアセンブリから放出される際の容易さ、および使用済みのアセンブリが膣から取り除かれる際の容易さなどが含まれる。かくして、上述された容易さの要素のうちの1つ以上の向上に取り組むことによって使用者の快適性を増すように改良されたタンポンアプリケータアセンブリが必要である。
【発明の概要】
【0006】
本発明の1つの目的は、タンポンアプリケータアセンブリの使用の容易さ、つまり、綿撤糸の放出の時だけでなく、アプリケータアセンブリの挿入および除去の際の把持および制御の容易さを得ることである。
【0007】
本発明のもう1つの目的は、綿撤糸の放出を容易にするような幅に対する長さの比を有するペタルを備えたタンポンアプリケータアセンブリを提供することである。
【0008】
本発明の更なる目的は、綿撤糸の放出を容易にするように1つ以上のテーパー付けされた端部を備えたプランジャーを有するタンポンアプリケータアセンブリを提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、アプリケータの挿入除去を簡単にするようにテーパー付けされた先端部とテーパー付けされた主部とを備えた外筒を有するタンポンアプリケータアセンブリを提供することである。
【0010】
本発明の更なる他の目的は、アプリケータの挿入除去を簡単にするように肩部および張り出し部が設けられた指把持部を備えた外筒を有するタンポンアプリケータアセンブリを提供することである。
【0011】
本発明のこれらおよび他の目的は、外筒、プランジャー、および綿撤糸を有するタンポンアプリケータアセンブリによって果される。外筒は、挿入先端部、主部、および指把持部を有している。主部は、挿入先端部よりも指把持部に近いところに最大の外側ディメンションを有している。
【0012】
本発明はまた、外筒、プランジャー、および綿撤糸を備えたタンポンアプリケータアセンブリを提供する。外筒は、挿入先端部、主部、および指把持部を有し、主部は、約1.07ないし約1.15のテーパー比を有している。
【0013】
本発明はまた、指把持部が、肩領域と張り出し領域との間に位置する把持領域を有するタンポンアプリケータアセンブリを提供する。肩領域と張り出し領域とは、把持領域よりも約10%ないし約30%大きい。
【0014】
また、挿入先端部が複数のペタルを有し、挿入先端部は、約0.66よりも大きいテーパー比を有しているタンポンアプリケータアセンブリが提供されている。
【0015】
更に、本発明は、挿入先端部が、約2よりも大きく約3より小さいペタルの幅に対する長さの比を有する複数のペタルを備えているタンポンアプリケータアセンブリを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、本発明に係わるタンポンアプリケータアセンブリの例示的な実施形態の側面図である。
【図2】図2は、綿撤糸を放出する間の図1のアセンブリの側面図である。
【図3】図3は、図2の外筒の断面図である。
【図4】図4は、図1の外筒の側面図である。
【図5】図5は、図1および図2のプランジャーの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の上述されたおよび他の特性と利点とは、以下の詳細な説明、図面、および添付請求項によって当業者に理解されるだろう。
【0018】
図面、特に図1および図2では、参照符号10で全体的に示された改良されたタンポンアプリケータアセンブリの例示的な実施形態が、図示されている。改良されたアセンブリ10は、先行技術のタンポンアプリケータアセンブリと比べると、挿入、使用、および除去が簡単である。
【0019】
アセンブリ10は、綿撤糸12、外筒14、およびプランジャー16を有している。綿撤糸12は、外筒14内に配置される。綿撤糸12には、引き出しコード18が接続されており、このコードは、外筒13およびプランジャー16を通ってアセンブリ10の外まで延びている。
【0020】
外筒14は、3つの部分、即ち、挿入先端部20、主部22、および指把持部24に分けられる。挿入先端部20は、外筒14の第1の端部26を形成しており、指把持部24は、外筒の第2の端部28で終端している。
【0021】
プランジャー16は、外筒14から綿撤糸12を放出できる。例えば、第1の端部26は、この端部の付近に配置された複数のペタル30を有していてよい。ペタル30は、図2に示されているように、綿撤糸12によって所定の放出力がかけられたときに、開口し得る。例えば、ペタル30は、約8オンスないし約40オンスの放出力で開口可能である。
【0022】
プランジャー16は、外筒14内に第2の端部28のところで摺動可能に配置される。綿撤糸12は、このプランジャー16の動きによって第1の端部26を通って矢印32の方向に放出される。プランジャー16が矢印32の方向に動くことによって、プランジャーは、ペタルが開口して綿撤糸が第1の端部26を通って外筒14から放出されるまで綿撤糸12をペタル30中に付勢できる。
【0023】
ペタル30は、複数のスリット34によって挿入先端部20内に形成されている。この外筒14の挿入先端部20は4つのペタル30を有するように示されているが、これは単なる例であることを認識されたい。言うまでもなく、4つ以上または4つ以下のペタルを備えた挿入先端部20も、本発明の範囲内である。例えば、挿入先端部20は、約2つないし約6つ、好ましくは約3つないし約5つ、更に好ましくは約4つのペタルを有していてよい。
【0024】
図3および図4では、挿入先端部20と主部22とは、第1の平面36で交差しており、主部と指把持部24とは、第2の平面38で交差している。
【0025】
閉じた位置にあるときは(図1)、複数のペタル30全体が、挿入先端部20に挿入を容易にする形状を与える。質的および量的な消費者調査により、挿入先端部20にテーパーを付けると、アセンブリ10の外筒14の挿入に関連する快適性の実際に認知されるレベルが大きく向上され得ることが決定されている。
【0026】
挿入先端部20は、長さ40と外側ディメンション42とを有している。長さ40は、第1の平面36と第1の端部26との間の距離として規定されている。外側ディメンション42は、線形もしくは非線形に、第1の平面36の最大部から第1の端部26の最小部までテーパーが付けられている(例えば長さ40に沿って減少する)。挿入先端部20のテーパーは、先端部の最大の外側ディメンションによって割られた挿入先端部20の長さ40の比として規定されている。挿入先端部20の最大の外側ディメンションは、第1の平面36の外側ディメンション42である。好ましくは、挿入先端部20は、好ましくは約0.55ないし約1.6、更に好ましくは約0.66より大きいテーパー比を有している。例えば、好ましい実施形態では、挿入先端部20は、約0.66ないし約1.6、更に好ましくは約0.7ないし約0.9のテーパー比を有している。
【0027】
各ペタル30は、長さ44と幅46とを有している。挿入先端部20は、幅に対する長さの比が約0.8ないし3、更に好ましくは約2以上で約3以下であるペタルを有していると好ましい。本明細書で使用されているように、ペタルの幅に対する長さの比が、幅46で割られた長さ44として規定されている。第1の例示的な実施形態では、挿入先端部20は3つのペタル30を有しており、ペタルの幅に対する長さの比は約0.95である。他の例示的な実施形態では、挿入先端部20は、6つのペタル30を有し、ペタルの幅に対する長さの比は、約2.05である。
【0028】
各ペタル30はまた、厚さ45を有している。厚さ45は、ペタルの長さ44にわたって一定であってよい。あるいは、厚さ45は、ペタルの長さ44に沿って変化していてよい。一般に、厚さ45は、ペタルの幅に対する長さの比に比例している。例えば、厚さ45は、大きなペタルの幅に対する長さの比を有するペタル30の場合、更に大きい。
【0029】
更に、主部22にテーパーを付けることにより、アセンブリ10の挿入外筒14と関連した快適性の実際に認知されるレベルを向上させることができる。
【0030】
主部22は、長さ48と、外筒14の最大の外側ディメンションを規定する外側ディメンション50とを有している。長さ48は、第1の平面36と第2の平面38との間の距離として規定されている。外側ディメンション50は、線形あるいは非線形に、第2の平面38の最大の外側ディメンション50から第1の平面36の最小の外側ディメンション42まで、テーパーが付けられ(例えば長さ48に沿って減少し)ている。
【0031】
主部22のテーパーは、第1の平面36のディメンション42で割られた第2の平面38のディメンション50の比として規定されている。主部22は、約1.07ないし約1.15のテーパー比を有していると好ましく、約1.08ないし約1.13のテーパー比を有していると更に好ましい。
【0032】
外筒14は、図1に示されているように、第1の端部26と第2の端部28との間の距離として規定された全長52を有している。第2の平面38は、第1の端部26よりも第2の端部28に近いところに位置していると好ましい。即ち、第2の平面38と、かくして、主部22の最大の外側ディメンション(例えばディメンション50)は、外筒14の第1の端部26から全長52の半分以上過ぎたところに位置している。好ましくは、第2の平面38は、第1の端部26から全長52の約55%ないし約85%のところに位置していると好ましく、約60%ないし約75%のところに位置していると更に好ましい。
【0033】
主部22にこのようにテーパーを付けると、挿入先端部20のみの長さよりも長い外筒14の長さにわたって外陰膣チャネル中に徐々に分け入るようになるため、挿入時の快適性が促進される。
【0034】
また、アセンブリ10に指把持部24を形成することにより、アセンブリ10の外筒14を挿入することと、外筒から綿撤糸12を放出することと、外筒を取り去ることとに関連した快適性の実際に認知されるレベルが向上され得ることが、決定されている。
【0035】
指把持部24は、把持領域58を間に規定する肩領域54と張り出し領域56とによって境界を付けられている。肩領域54は、第2の平面38で主部22と交わり、第3の平面60で把持領域58と交わっている。同様に、張り出し領域56は、第4の平面62で把持領域58と交わり、第2の端部28で終端している。
【0036】
肩領域54は、外筒14を膣円蓋中に挿入する間、しっかりとした把持面を与える。張り出し領域56は、外筒14から綿撤糸12を放出する間と、体内から外筒を除去するときに、しっかりとした把持面を与える。かくして、領域54,56は、使用者の指が把持領域58から滑るのを減じることができる。
【0037】
把持領域58は、凹形、凸形、あるいはこれらの所定の組み合わせの形であってよく、長さ64を有している。この長さ64は、第3の平面60と第4の平面62との間の距離として規定されている。長さ64は、約13mm(0.5インチ)ないし約25mm(1インチ)であり、更に好ましくは約17mm(0.67インチ)ないし約21mm(0.83インチ)であり、最も好ましくは約19mm(0.75インチ)である。
【0038】
把持領域58は、長さ64に沿った少なくとも1つの平面で領域54,56の外側ディメンションよりも実質的に小さい外側ディメンション66を有している。把持領域58は、長さ64に沿って一定の断面形状あるいは断面領域を有していてよい。例えば、外側ディメンション66は、約4.5mm(0.175インチ)ないし約20.5mm(0.80インチ)であってよく、約11.5mm(0.45インチ)であると更に好ましい。
【0039】
図示された実施形態では、肩領域54は、第2の平面38に最大の外側ディメンション50を有しており、張り出し領域56は、第2の端部28に最大の外側ディメンション68を有している。肩領域54の外側ディメンション50は、張り出し領域56の外側ディメンション68と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0040】
好ましくは、外側ディメンション50あるいは68は、各々が、外側ディメンション66よりも大きい。外側ディメンション50は、外側ディメンション66よりも好ましくは約10%ないし約30%、更に好ましくは約25%大きいと好ましい。更に、外側ディメンション68は、外側ディメンション66よりも好ましくは約10%ないし約30%、更に好ましくは約15%大きいと好ましい。
【0041】
把持領域58はまた、外筒14の把持性を改良するように、1つ以上の把持構造体70を有していてよい。適当な把持構造体70は、例えば、エンボス加工、隆起、スリット、溝、ルーバー、貫通孔、切開穴(lance)、研磨媒体、高いぬれ係数の摩擦材料、圧力感応接着剤、あるいはこれらの所定の組み合わせのうち1つ以上、更に好ましくは2つ以上を有している。更に、把持構造体70は、例えば、円弧形、円形、凹形、円錐形、凸形、ダイアモンド形、線形、楕円形、多角形、長方形、リブ形、正方形、三角形、あるいはこれらの所定の組み合わせの形を含む所定の形に形成可能である。
【0042】
プランジャー16は、図5を参照して説明されている。このプランジャー16は、第1の端部72、主ボディ74、および第2の端部76を有している。使用時、使用者は、第1の端部72が綿撤糸12に作用するように、上述されたように第2の端部76に外筒14内でプランジャー16を動かすための力をかける。
【0043】
主ボディ74は、第2の端部28で外筒14内に受けられる断面形状を有している。好ましくは、この主ボディ74は、少なくとも約4mm(0.157インチ)の外側ディメンション78を有し、この外側ディメンションは、約8.0mmであると好ましい。更に、主ボディ74の外側ディメンション78は、第2の端部76から第1の端部72への伝達力を推進するように、主ボディの長さに沿って一定であると好ましい。
【0044】
第1の端部72は、プランジャー16からの力を綿撤糸12へと分配するのを容易にする。更に、第1の端部72は、プランジャー16が第2の端部28を通して外筒14から分離されるのを防ぐ。従って、第1の端部72は、主ボディ74の外側ディメンション78よりも大きくかつ第2の端部28の外側ディメンション68よりも大きい外側ディメンション80を有している。
【0045】
第2の端部76は、使用者の指を受けるような大きさにされた外側ディメンション82を有している。従って、外側ディメンション82は、主ボディ74の外側ディメンション78よりも大きいと好ましい。例えば、外側ディメンション82は、主ボディ74の外側ディメンション78よりも約10%ないし約25%大きく、外側ディメンション82は、外側ディメンション78よりも約15%大きいと更に好ましい。例えば、第2の端部76の外側ディメンション82は、約10.4mm(0.41インチ)であってよく、主ボディ74の外側ディメンション78は、約9mm(0.35インチ)であってよい。
【0046】
第2の端部76は、トランペット形のような、外側ディメンション78から外側ディメンション82へと叙々の拡大部、即ち、テーパーを有していてよい。あるいは、第2の端部76は、鋭い出っ張り部のような、外側ディメンション78から外側ディメンション82へと鋭い拡大部を有していてよい。プランジャー16は、モールド成形および押し出し成形のような所定の適当な方法で形成され得る。更に、外側ディメンション80,82は、モールド成形、後成形(post-molding)、圧延成形(rolling)、あるいはプランジャーに付加的なピースを付着する方法で、プランジャー16に設けられ得る。
【0047】
外筒14の外側ディメンション68がプランジャー16の外側ディメンション82と同じに、これより小さく、あるいはこれより大きくされることも、本発明では考えられる。外筒14の外側ディメンション68は、プランジャー16の外側ディメンション82と同じであると好ましい。
【0048】
アセンブリ10は、幾つかの特性の組み合わせを提供し、従来のアセンブリでは不可能だった消費者の利益を与える。例えば、アセンブリ10は、ボディ中に容易かつ快適に挿入される。ここで、挿入先端部20および主部22のテーパーが組み合わせられて、外陰膣チャネル中に徐々に分け入り、また、指把持部24の肩領域54により、使用者が外筒14をしっかり把持できる。
【0049】
更に、アセンブリ10は、綿撤糸が中から容易に放出され得るアセンブリを提供することによって使用者の快適性を増す。ペタル比、ペタル30の幅に対する長さの比、およびプランジャー16の第1の端部72と第2の端部76との外側ディメンションの組み合わせ全てが組み合わさり、外筒14からの綿撤糸12を放出する際の容易さと快適性とを増している。更に、指把持部24の張り出し領域56により、外筒から綿撤糸を放出する間、使用者が外筒14をしっかりと把持できる。
【0050】
更に、アセンブリ10は、容易かつ快適に体内から取り除かれる。また、挿入先端部20および主部22のテーパーと指把持部24の張り出し領域56とが組み合わさって、アセンブリ10を取り除く際の容易さ、快適性、把持を向上させる。
【0051】
外筒14および/又はプランジャー16を形成するのに適した材料には、例えば、バイオポリマー、ボール紙、熱収縮紙、紙スラリー、プラスチック、プラスチック・チューブ、パルプスラリー、パルプモールド成形紙、あるいはこれらの所定の組み合わせが含まれる。例えば、外筒14は、低密度ポリエチレン(LDPE)で形成可能であり、プランジャー16は、軸方向に方向付けられた高密度ポリエチレン(HDPE)で形成可能である。更に、外筒14および/又はプランジャー16は、摩擦を減じおよび/又は強さを増すように、コーティング剤でコーティングされ得る。適当なコート剤は、例えば、セロハン、セルロース、エポキシ、ラッカー、ニトロセルロース、ナイロン、プラスチック、ポリエステル、ポリラクチド、ポリオレフィン、ポリビニル・アルコール、ポリビニル塩化物、シリコーン、ワックス、あるいはこれらの所定の組み合わせを含む。
【0052】
外筒14およびプランジャー16は、楕円形または多角形を含む円形や非円形のような所定の断面形状を有し得ることを認識してほしい。外筒14とプランジャー16とが円形の断面形状を有する実施形態では、これらの構成部品の外側ディメンションは、これらの外径である。更に、断面形状が、外筒14および/又はプランジャー16の長さに沿って変化してよいことが、本発明によれば考えられる。例えば、外筒14は、円形の挿入先端部20、楕円形の主部22、および多角形の指把持部24を有することもできる。
【0053】
また、“第1”“第2”および“第3”などの用語は、本明細書では様々の部品を修飾するのに使用され得ることに注意されたい。これらの修飾語句は、特に述べられていない限り、修飾された部品について、空間的、順次的、あるいは階層的な順番を示すものではない。
【0054】
本発明は、1つ以上の例示的な実施形態を参照して説明されてきたが、本発明の範囲から逸脱することなく様々の変化が成され、その部品が同等のもので代用され得ることを、当業者は理解するだろう。更に、本発明の範囲から逸脱することなく、特定の状況あるいは材料を開示された教示に適合させるように、多くの修正が成され得る。かくして、本発明は、本発明を実施するために好ましい態様として開示された特定の実施形態に制限されることなく、添付請求項の範囲内に収まる全ての実施形態を含むように意図されている。
【符号の説明】
【0055】
10…タンポンアプリケータアセンブリ、12…綿撤糸、14…外筒、16…プランジャー、18…引き出しコード、20…挿入先端部、22…主部、24…指把持部、26…第1の端部、28…第2の端部、32…矢印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端部と、第2の端部とを有し、筒形状をなし長軸が実質的に真直ぐであり、また、前記第1の端部の所に位置する挿入先端部と、前記第2の端部の近くに位置する指把持部と、これら挿入先端部と指把持部との間に位置した主部とを有する外筒と、
この外筒内に摺動可能に受けられるプランジャーと、
前記プランジャーにかけられる力により綿撤糸が外筒からその挿入端部で放出され得るように前記外筒内に配置される綿撤糸とを具備し、
前記主部は、前記指把持部側に最大の外径を有し、この指把持部から前記挿入先端部に向かって外径が減じるような第1のテーパ―が外周面に形成されており、この第1のテーパーは、約1.07ないし約1.15のテーパー比を有しており、
前記挿入先端部の外周面には前記主部から挿入先端部の先端に向かって外径が減じるような第2のテーパーが形成されており、
前記指把持部は、前記主部側に位置する肩領域と、この肩領域に続いた把持領域と、この把持領域の前記肩領域とは反対側で続いている張り出し領域とを有し、
前記肩領域は、前記主部から把持領域に向かって連続して外径が減少しており、
前記張り出し領域は、前記把持領域から外筒の前記第2の端部に向かって外径が連続して増大しており、この結果、肩領域と張り出し領域とは、把持領域を把持する指が、滑って指把持部から外れるのを防止しており、
この張り出し領域は、前記第2の端部で終端している、
タンポンアプリケータアセンブリ。
【請求項2】
前記最大の外径の部分は、挿入先端部から外筒の全長の約55%ないし85%のところに位置している、請求項1のアセンブリ。
【請求項3】
前記第1のテーパーのテーパー比は、約1.08ないし約1.13である、請求項1もしくは2のアセンブリ。
【請求項4】
前記第2のテーパーのテーパー比は、約0.66ないし約1.6である、請求項1ないし3のいずれか1のアセンブリ。
【請求項5】
前記挿入先端部は更に、複数のペタルを有しており、これら複数のペタルは、約0.8ないし約3のペタルの幅に対する長さの比を有している、請求項1ないし4のいずれか1のアセンブリ。
【請求項6】
前記指把持部の肩領域と張り出し領域との各々は、前記把持領域の外径よりも約10%ないし約30%大きい外径を有している、請求項1ないし5のいずれか1のアセンブリ。
【請求項7】
前記ペタルの幅に対する長さの比は、約2ないし約3である、請求項5のアセンブリ。
【請求項8】
前記プランジャーは、第1の端部と、第2の端部と、これら第1並びに第2の端部間の主ボティを有し、前記第1の端部は、前記主ボディの外径よりも大きい外径を有している、請求項1ないし7のいずれか1のアセンブリ。
【請求項9】
前記プランジャーは、第1の端部と、第2の端部と、これら第1並びに第2の端部間の主ボティを有し、前記主ボディは、ペタルから綿撤糸を放出するように、この主ボディが、前記外筒の把持領域中で移動可能であるように、把持領域の外径よりも小さい外径を有している、請求項1ないし8のいずれか1のアセンブリ。
【請求項10】
前記張り出し領域は、前記把持領域の外径よりも約15%大きい外径を有している、請求項1ないし9のいずれか1のアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−78823(P2011−78823A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−281744(P2010−281744)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【分割の表示】特願2006−509630(P2006−509630)の分割
【原出願日】平成16年4月2日(2004.4.2)
【出願人】(500365915)プレイテックス プロダクツ エルエルシー (56)
【Fターム(参考)】