説明

改良されたヤロウイア・リポリティカ(YARROWIALIPOLYTICA)最適化株による高エイコサペンタエン酸油

ω−3多価不飽和脂肪酸であるエイコサペンタエン酸[「EPA」]を、全脂肪酸の質量パーセント[「% TFA」]として計測して50質量パーセントより多く含み、且つEPA % TFAの、% TFAとして計測したリノール酸に対する比が少なくとも3.1である油を産生することが可能な油性酵母ヤロウイア・リポリティカ(Yarrowia lipolytica)の改変株について記載する。これらの株は、他の異種Δ9エロンガーゼ、Δ8デサチュラーゼ、Δ5デサチュラーゼ、Δ17デサチュラーゼ、Δ12デサチュラーゼ、C16/18エロンガーゼに加え、少なくとも1つのΔ9エロンガーゼ/Δ8デサチュラーゼマルチザイムを過剰発現し、さらにジアシルグリセロールコリンホスホトランスフェラーゼ、マロニルCoAシンテターゼ及び/又はアシルCoAリゾリン脂質アシルトランスフェラーゼを過剰発現してもよい。株は少なくとも1つのペルオキシソーム生合成因子タンパク質ノックアウトを有する。前記宿主細胞内でEPAを産生する方法、細胞から得られる油、及びそれに由来する製品が特許請求される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)全脂肪酸の質量パーセントとして計測して少なくとも50質量パーセントのエイコサペンタエン酸、及び
(b)全脂肪酸の質量パーセントとして計測したエイコサペンタエン酸の、全脂肪酸の質量パーセントとして計測したリノール酸に対する比が少なくとも3.1であること、
を含む抽出油。
【請求項2】
前記油が微生物油である、請求項1に記載の抽出油。
【請求項3】
前記油が、エイコサペンタエン酸の産生について改変された発酵性組換えヤロウイア種(Yarrowia sp.)細胞から抽出され、前記細胞が、
a)少なくとも1つのΔ8デサチュラーゼに連結された少なくとも1つのΔ9エロンガーゼを有するポリペプチドを含む少なくとも1つのマルチザイムと、
(b)発現が下方制御された少なくとも1つのペルオキシソーム生合成因子タンパク質と、
(c)マロニルCoAシンテターゼ及びアシルCoAリゾリン脂質アシルトランスフェラーゼからなる群から選択される酵素をコードするヌクレオチド配列を含む少なくとも1つの組換え構築物と、
を含む、請求項2に記載の抽出油。
【請求項4】
前記油が発酵性組換えヤロウイア種(Yarrowia sp.)細胞から抽出され、及び前記細胞が、マロニルCoAシンテターゼをコードするヌクレオチド配列を含む少なくとも1つの組換え構築物を含み、前記マロニルCoAシンテターゼは、配列番号40及び配列番号42からなる群から選択される配列から本質的になる、請求項3に記載の抽出油。
【請求項5】
前記油が発酵性組換えヤロウイア種(Yarrowia sp.)細胞から抽出され、及び前記細胞が、アシルCoAリゾリン脂質アシルトランスフェラーゼをコードするヌクレオチド配列を含む少なくとも1つの組換え構築物を含み、前記アシルCoAリゾリン脂質アシルトランスフェラーゼは、配列番号15、配列番号17、配列番号25、配列番号29、配列番号31及び配列番号32からなる群から選択される配列から本質的になる、請求項3に記載の抽出油。
【請求項6】
前記油が発酵性組換えヤロウイア種(Yarrowia sp.)細胞から抽出され、及び前記細胞が、少なくとも1つのΔ8デサチュラーゼに連結された少なくとも1つのΔ9エロンガーゼを有するポリペプチドを含む少なくとも少なくとも1つのマルチザイムを含み、マルチザイムリンカーが、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6及び配列番号7からなる群から選択される、請求項3に記載の抽出油。
【請求項7】
前記油が発酵性組換えヤロウイア種(Yarrowia sp.)細胞から抽出され、及び前記細胞が少なくとも少なくとも1つのマルチザイムを含み、前記マルチザイムが、配列番号9、配列番号11及び配列番号13からなる群から選択される配列から本質的になる、請求項3に記載の抽出油。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載の油又はその誘導体を含むブレンド油。
【請求項9】
請求項8に記載の油と、リノール酸、γ−リノレン酸、エイコサジエン酸、ジホモ−γ−リノレン酸、アラキドン酸、ドコサテトラエン酸、ω−6ドコサペンタエン酸、α−リノレン酸、ステアリドン酸、エイコサトリエン酸、エイコサテトラエン酸、ω−3ドコサペンタエン酸及びドコサヘキサエン酸からなる群から選択される追加的な分量の脂肪酸とを含むブレンド油。
【請求項10】
請求項8に記載の油若しくはその誘導体又は前記油のブレンド若しくはその誘導体を含む食品又は飼料。
【請求項11】
請求項9に記載の油若しくはその誘導体又は前記油のブレンド若しくはその誘導体を含む食品又は飼料。
【請求項12】
前記食品が、食品類似物、機能性食品、医療用食品及び医療用栄養剤からなる群から選択される、請求項10に記載の食品。
【請求項13】
前記食品が、食品類似物、機能性食品、医療用食品及び医療用栄養剤からなる群から選択される、請求項11に記載の食品。
【請求項14】
請求項1〜7のいずれか一項に記載の油若しくはその誘導体又は前記油のブレンド若しくはその誘導体を含む製品であって、医薬製品、人工栄養乳、食事サプリメント、及び動物飼料からなる群から選択される製品。
【請求項15】
請求項1〜7のいずれか一項に記載の油を含む微生物バイオマス。
【請求項16】
請求項15に記載の微生物バイオマスを含む動物飼料。
【請求項17】
前記飼料が水産養殖飼料である、請求項16に記載の動物飼料。
【請求項18】
前記油が、有機溶媒による抽出、音波処理及び超臨界流体抽出からなる群から選択される方法を使用して組換えヤロウイア種(Yarrowia sp.)宿主細胞から抽出される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の油。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【公表番号】特表2012−530182(P2012−530182A)
【公表日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−516175(P2012−516175)
【出願日】平成22年6月14日(2010.6.14)
【国際出願番号】PCT/US2010/038539
【国際公開番号】WO2010/147907
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(390023674)イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー (2,692)
【氏名又は名称原語表記】E.I.DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY
【Fターム(参考)】