改良された2D/3D映像切換表示装置の構造
【課題】改良された2D/3D映像切換表示装置の構造を提供する。
【解決手段】改良された2D/3D映像切換表示装置の構造は、映像表示ユニット1と、映像表示ユニットの表面に設けられる映像切換ユニット2とを備え、映像切換ユニット2は、第1基板21と、第2基板22と、エレクトロクロミズムユニット23とを備え、第1基板上第1導電素子211と第2基板上第2導電素子221により、第1エレクトロクロミズム層231及び第2エレクトロクロミズム層232を構成する。これにより、映像表示ユニット1が、平面映像を立体映像に変換しようとする場合には、上記各エレクトロクロミズム層231、232は、深色化した遮光状態になることによって、優れる遮光効果を得、右眼用映像と左眼用映像に分けた立体映像を肉眼で視認した時、干渉波を生じることなく、視差バリア装置なしで、立体映像を表示させることができる。
【解決手段】改良された2D/3D映像切換表示装置の構造は、映像表示ユニット1と、映像表示ユニットの表面に設けられる映像切換ユニット2とを備え、映像切換ユニット2は、第1基板21と、第2基板22と、エレクトロクロミズムユニット23とを備え、第1基板上第1導電素子211と第2基板上第2導電素子221により、第1エレクトロクロミズム層231及び第2エレクトロクロミズム層232を構成する。これにより、映像表示ユニット1が、平面映像を立体映像に変換しようとする場合には、上記各エレクトロクロミズム層231、232は、深色化した遮光状態になることによって、優れる遮光効果を得、右眼用映像と左眼用映像に分けた立体映像を肉眼で視認した時、干渉波を生じることなく、視差バリア装置なしで、立体映像を表示させることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、改良された2D映像と3D映像とを切換え表示可能な表示装置の構造に関する。本発明のかかる改良された2D映像と3D映像とを切換え表示可能な表示装置は、2D映像表示状態と3D映像表示状態とを切換え(変換)でき、いずれの表示状態においても、高画質な映像を表示することができる表示装置である。
【背景技術】
【0002】
現在、既知の立体映像表示技術において、立体映像を表示する原理としては、両眼視差(Binocular disparity)を利用し、左右眼にてそれぞれの映像を取得して、最後に脳の中に1つの立体映像として表示する方法が知られている。眼鏡無しの立体映像表示技術が進んでいる中、これらの多くの構造は柱状レンズを用いるレンチキュラー(Lenticular)方式と光バリア(Barrier)方式と二種類に大別される。前述した両種類の構造の長短所は次の通りである。レンチキュラー方式の場合、多数の細長い帯状凸透鏡を所定の軸方向に沿って繰り返し配列され、光学屈折の原理を用いて、表示映像を左右の映像に分離し、右眼と左眼のそれぞれに右眼用映像、左眼用映像を視認させて視差を利用し、観察者に立体映像を認識させるものである。光バリア方式に比較して、光の屈折により表示映像を左右映像に分離しているため、光の損失が少なく、高輝度といった長所の反面、光の屈折率に限界があるため、レンズ構造の辺縁部の屈折効果の低下による解像度は低下する。また、柱状レンズの製作誤差によりレンズの表面には凹凸があり、平坦ではないので、散乱迷光が生成してしまう。この場合、散乱迷光による画質の低下や、また、像の映り込み、画質のギラツキ、白ぼけ等の障害が発生して全体3D映像の表示画質も低下する。一方、光バリア方式の場合、一列に配列されたバリア物体で所定角度の光を射出して制御するように構成され、この場合、所定角度に制限した表示映像を左右の映像に分離し、右眼と左眼のそれぞれに右眼用映像、左眼用映像を視認させて視差を利用し、観察者に立体映像を認識させるものである。レンチキュラー方式に比較して、片眼に映像を投影し、その映像は、より高精細化の映像が提供されるが、先天上の構造特徴で、表示映像全体の輝度を低下させ、映像の解像度も低下する欠点を有する。
【0003】
また、一般的な立体映像表示装置は、立体映像のみを表示させるなので、平面映像と立体映像とに自然に切換えることができない。切換えることができない原因としては、柱状レンズ(Lenticular)と光バリア(Barrier)とが普通の表示装置の後ろに配置されるため、全ての平面映像は、その柱状レンズ(Lenticular)或いは光バリア(Barrier)を通過し、その後、平面映像をそれぞれに右眼用映像、左眼用映像に分離してしまうためと考えられる。外付け型の立体映像表示モジュールを使用しない限り、上記の問題を解消するには難しい。この場合、立体映像を表示する必要がない時、使用した外付け型の立体映像表示モジュールを表示装置から外せば、平面映像を表示することができるが、利用に際しては、映像の解像度低下や揺れ等の問題を防ぐため、必ず実際に使用する外付け型の立体映像表示モジュールを高精度位置合わせをしなければならない。従って、上記問題点を解消するために立体映像と平面映像とを切り換えて表示することができる立体映像表示装置を開発された。例えば、台湾登録実用新案第M371902号明細書(特許文献1)、台湾登録実用新案第M368088号明細書(特許文献2)に開示された先行技術が存在する。
【0004】
また、特許文献1に記載の2次元平面映像/3次元立体映像互換型映像表示装置では、平面表示装置と、該平面表示装置に設けられた視差バリアパネルとを備え、該視差バリアパネルは、第1エレクトロクロミズム材料層と第2エレクトロクロミズム材料層とを含むストライプ状のパターンを備える。2次元平面映像を表示する時、該ストライプ状のパターン、該第1エレクトロクロミズム材料層、該第2エレクトロクロミズム材料層のいずれも透明で、これに対して、3次元立体映像を表示する時、該ストライプ状のパターンが不透光性パターンになり、且つ該第1エレクトロクロミズム材料層は第1色彩になるとともに、該第2エレクトロクロミズム材料層は第2色彩になるように構成されている。
【0005】
また、特許文献2に記載の整合式エレクトロクロミック2D/3D表示装置では、第1基板と、第1基板の下方に設けられた視差バリアユニットと、視差バリアユニットの下方に設けられたカラーフィルターユニットと、カラーフィルターユニットの下方に設けられた共通電極と、共通電極の下方に設けられた液晶ユニットと、液晶ユニットの下方に設けられた複数個の薄膜トランジスタと、複数個の薄膜の下方に設けられたトランジスタ第2基板と、第2基板の下方に設けられた光源とを備え、視差バリアユニットを用いて、視差を生じさせて平面映像を立体映像に切り換えるように構成され、既知の表示装置に比較して、構造全体の厚さを低減でき、材料コストおよび組立コストの低減を図れるため、製造コストを低減できる。
【0006】
前述特許文献1、2に開示された先行技術のいずれも、エレクトロクロミズム材料を立体映像表示用視差バリア装置として使用するによって実現している。しかしながら、上記特許文献1と特許文献2に開示された技術に共通するのは、エレクトロクロミズム装置に必要な電解質層がないという構造的な欠陥が存在し、そして、エレクトロクロミズム層にイオンを供給する電解質層がないため、エレクトロクロミズム装置は可逆的に酸化・還元反応を起こさせることによって着消色する色変化をすることが不可能になるか、又は、着消色速度が非常に遅いので、実際上、実現が困難という欠点がある。また、該視差バリア装置の透明電極層とエレクトロクロミック材料層ともストライプ状のパターンに配置しており、製造工程において、各層に対して塗布、スパッタリング或いはエッチングなどの作業が行わなければならないため、各積層のいずれも高精度位置合わせが必要になって、製造プロセスが複雑になる。また、全ての積層はストライプ状のパターンに配置しているため、隣接するストライプ状の電極間には、中空領域が形成され、光線全体の透過、屈折や反射などのような特性にも著しい影響を及ぼし、一般的な2次元映像表示においても、表示装置に色差が大きい或いは輝度が不均一などの問題が起こして映像品質に影響を与えてしまう。さらに、特許文献2には、液晶表示装置の基材に組み込む構造が開示され、上記構造ではストライプ状のパターンを絶縁性透明材料の上に設ける方式を採用し、立体映像用液晶表示装置の厚さは減少するが、製造プロセスの複雑さに軽減できない。なお、前述した従来技術による立体映像を表示できる構造のいずれも多層積層構造であり、表示装置と組み合わせる時、平面映像にしろ、立体映像にしろ、先に述べたように映像全体の輝度、画質などの問題が存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】台湾登録実用新案第M371902号明細書
【特許文献2】台湾登録実用新案第M368088号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記従来例の欠点に鑑みなされたものであり、本発明者らは長年にわたる刻苦勉励、鋭意研究と当該事業の経験を重ねた結果、一種の斬新的な改良された2D/3D映像切換表示装置の構造の設計を完成した。
【0009】
そこで、本発明の目的は、2D映像と3D映像とを変換でき、いずれの表示状態においても、映像を表示することができる改良された2D/3D映像切換表示装置の構造を提供することにある。
【0010】
本発明の別の目的は、視差バリア装置を付加せずに、2D/3D映像を表示することができる改良された2D/3D映像切換表示装置の構造を提供することにある。
【0011】
本発明のさらに別の目的は、平面映像を表示する場合、映像解像度への影響がない改良された2D/3D映像切換表示装置の構造を提供することにある。
【0012】
本発明のさらに別の目的は、製造プロセスが簡略化できる改良された2D/3D映像切換表示装置の構造を提供することにある。
【0013】
本発明のさらに別の目的は、厚さを薄くさせ、透光率を向上できる改良された2D/3D映像切換表示装置の構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、本発明に係わ改良された2D/3D映像切換表示装置の構造は、平面映像と立体映像の表示に用いる映像表示ユニットと、上記映像表示ユニットの表面に設けられる映像切換ユニットとを備え、且つ上記映像切換ユニットは、表面には第1導電素子が設けられる第1基板と、一方の表面には上記第1導電素子に対応する第2導電素子が設けられ、上記映像表示ユニットの表面に接合するために用いられる他方の表面を有する第2基板と、上記第1導電素子と上記第2導電素子との間に設けられ、所定間隔を隔てて順次交互に配置された第1エレクトロクロミズム層及び第2エレクトロクロミズム層を有するエレクトロクロミズムユニットとを備えるように構成され、上記各エレクトロクロミズム層は、上記各導電素子の電位の変化によって色変化することができる。また、多層積層して形成された構造に比べて、本発明の他の構造では、上記第1エレクトロクロミズム層及び第2エレクトロクロミズム層が水平に並列配置されるが可能なので、構造全体の厚さを効果的に薄くすると同時に、透光率を向上させることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、上記映像表示ユニットが平面映像を表示する状態から立体映像に変換しようとする場合、表示する映像は右眼用映像と左眼用映像に分ける。この場合、上記各導電素子の電気伝導性が変化して各導電素子の間には電気的に接続している状態になったため、上記各エレクトロクロミズム層の色が透明から明から深色化した遮光領域になった。所定間隔を隔てて順次交互に配置された上記各エレクトロクロミズム層の配置状態に基づいて、右眼用映像と左眼用映像に分けた立体映像を形成する。上記各遮光領域を通過した映像は、部分的に重なった映像領域を除去したため、肉眼で視認した時、干渉波を生じないように表示することができる。さらに、一般的に、立体映像を表示する場合、上記映像表示ユニットにはレンチキュラー(Lenticular)や光バリア(Barrier)などを付加する必要が生じる。本発明の2D/3D映像切換表示装置は、立体映像を表示する場合、上記映像表示ユニットにて右眼用映像と左眼用映像に直接に分けて、そして、先に述べた両眼視差を利用し、観察者から見た時、この両眼視差に敏感で分けた右眼用映像と左眼用映像を一つの立体映像として視認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態を例示的に示す分解斜視図。
【図2】上記実施形態に係るエレクトロクロミズムユニットの使用状態を示す概略図。
【図3】上記実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1。
【図4】上記実施形態に係る映像切換ユニットの他の一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2。
【図5】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1。
【図6】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2。
【図7】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図3。
【図8】本発明の第2実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1。
【図9】本発明の第2実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2。
【図10】本発明の第3実施形態を例示的に示す分解斜視図。
【図11】上記実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1。
【図12】上記実施形態に係る映像切換ユニットの他の一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2。
【図13】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1。
【図14】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2。
【図15】本発明の第4実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1。
【図16】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2。
【図17】本発明の第5実施形態を例示的に示す分解斜視図。
【図18】上記実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1。
【図19】上記実施形態に係る映像切換ユニットの他の一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2。
【図20】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1。
【図21】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2。
【図22】本発明の第6実施形態を例示的に示す分解斜視図。
【図23】上記実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1。
【図24】上記実施形態に係る映像切換ユニットの他の一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2。
【図25】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1。
【図26】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の内容をより完全に理解するために、以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
【0018】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による2D/3D映像切換表示装置の構造を図1乃至図4を参照して説明する。図1は、本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造の分解斜視図である。図2は、本実施形態に係るエレクトロクロミズムユニットの使用状態を示す概略図である。図3は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1である。図4は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2である。本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造は、映像表示ユニット1と、映像切換ユニット2とを備えている。
【0019】
映像表示ユニット1は、平面映像と立体映像を表示するに用いられており、表示した立体映像は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェアいずれの技術でも形成することができ、例えばソフトウェアやファームウェアなどを使用して平面映像を右眼用映像と左眼用映像に分けた基準映像と重複部分があるエイリアシング映像に変換することができるし、又はレンチキュラー(Lenticular)や光バリア(Barrier)などのハードウェア装置を利用して平面映像を右眼用映像と左眼用映像に分けることもできる。しかし、このような立体映像表示技術は、既に開示された技術であり、本発明の技術特徴ではないため、ここでの説明は省略する。映像表示ユニット1の例としては、液晶ディスプレー(Liquid Crystal Display,LCD)、プラズマディスプレー板(Plasma Display Panel,PDP)、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(Surface conduction Electron−emitter Display,SED)、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display,FED)、蛍光表示管(Vacuum Fluorescent Display,VFD)、有機ELディスプレイ(Organic Light−Emitting Diode,OLED)、電子ペーパー(E−Paper)などのような表示装置が挙げられる。
【0020】
映像切換ユニット2は、映像表示ユニット1の表面に設けられ、第1基板21と、第2基板22と、エレクトロクロミズムユニット23とを備えている。
【0021】
第1基板21の下表面には、第1導電素子211が設けられ、且つ第2基板22の上表面には、第2導電素子221が設けられ、ここでの第1導電素子211及び第2導電素子221は、上記各基板21、22の表面を覆う片状部材で実施してもよい。これ以外にも、上記各導電素子211、221は、同時に所定間隔を隔てて順次交互に配列した縞状部材で実施してもよいし、択一的に所定間隔を隔てて順次交互に配列した縞状部材で実施してもよい(図5〜図7を参照する)。なお、上記第1基板21と上記第2基板22の材質は、ガラス、若しくは樹脂、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene Terephthalate,PET)、ポリカーボネート(Poly Carbonate,PC)、ポリエチレン(polyethylene,PE)、ポリ塩化ビニル(Poly Vinyl Chloride,PVC)、ポリプロピレン(Poly Propylene,PP)、ポリスチレン(Poly Styrene,PS)、ポリメタクリル酸メチル(Polymethylmethacrylate,PMMA)からなる群から選ばれる何れか1種又は2種以上を混合させたプラスチック重合体が好ましく用いられる。そして、上記第1導電素子211と第2導電素子221の材質は、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide,ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide,IZO)、アルミニウム亜鉛酸化物(Al−doped ZnO,AZO)、アンチモン錫酸化物(Antimony Tin Oxide,ATO)からなる不純物ドープ酸化物(Impurity−Doped Oxides)の群から選ばれる何れか1種の不純物ドープ酸化物が好ましく用いられ、また、カーボンナノチューブ(carbon nanotube)でも好ましく用いられる。
【0022】
上記エレクトロクロミズムユニット23は、第1エレクトロクロミズム層231と、第2エレクトロクロミズム層232とを有し、第1エレクトロクロミズム層231は、垂直方向に沿って第2エレクトロクロミズム層232の上方に積層してもよい。また、第1エレクトロクロミズム層231及び第2エレクトロクロミズム層232が所定間隔を隔てて順次交互に水平に並列配置してもよい。エレクトロクロミズムユニット23は、ソルゲル(sol−gel)法、スパッタリング(sputtering)法、電解メッキ(plating)法、スクリーン印刷法、溶射・塗装法、陽極酸化処理法 (Anodizing)、光誘起重合法(photopolymerization)、レーザーエッチング法などを使用して第1導電素子211と前記第2導電素子221との間に設けることができる。また、上記各エレクトロクロミズム層231、232の材質は、陽極着色(anodic coloration)材料、陰極着色(cathodic coloration)材料、陽極/陰極着色(anodic / cathodic coloration)材料からなる遷移金属酸化物や有機化合物の群から選ばれる何れか1種化合物が好ましく用いられる。ここで注意すべき点としては、上記第1エレクトロクロミズム層231と、上記第2エレクトロクロミズム層232の色とが、互いに相補性を有することにある。例えば、上記第1エレクトロクロミズム層231の材質は陽極着色(anodic coloration)材料を採用した場合、上記第2エレクトロクロミズム層232の材質は、陰極着色(cathodic coloration)材料を採用する。逆に、上記第1エレクトロクロミズム層231の材質は陰極着色(cathodic coloration)材料を採用した場合、上記第2エレクトロクロミズム層232の材質は、陽極着色(anodic coloration)材料を採用しても構わない。或いは、上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232の材質は、陽極/陰極着色(anodic / cathodic coloration)材料を同時に採用してもよい。一般的に言えば、陽極着色(anodic coloration)材料の例としては、酸化クロム(Cr2O3)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)(Fe4[Fe(CN)6]3)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)からなる陽極着色(anodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物が挙げられる。また、陰極着色(cathodic coloration)材料の例としては、酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb2O3)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)からなる遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の陰極着色(cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物が挙げられる。そして、陽極/陰極着色(anodic / cathodic coloration)材料の例としては、五酸化二バナジウム(V2O5)、酸化ロジウム(Rh2O3)、酸化コバルト(CoOx)からなる遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の陽極/陰極着色材料の遷移金属酸化物が挙げられる。また、他にも固体電解質やイオン伝導層として利用される五酸化二タンタル(Ta2O5)などの遷移金属酸化物が挙げられる。
【0023】
下記の表1には、エレクトロクロミズム材料として広範に用いられている遷移金属酸化物を種類別にまとめたものを例示する。
【0024】
【表1】
【0025】
これらのエレクトロクロミズム材料は、電圧印加あるいは電流を通じることによって、可逆的な酸化・還元反応を起こさせ、可逆的に色が変化する特性を持つ。電圧を上記エレクトロクロミズムユニット23の上記第1エレクトロクロミズム層231、上記第2エレクトロクロミズム層232に印加することによって、最初に上記第2エレクトロクロミズム層232内に貯えたイオンが拡散して上記第1エレクトロクロミズム層231に移動すると同時に、電子が上記第1導電素子211を通過して上記第1エレクトロクロミズム層231に注入する。これにより、上記各エレクトロクロミズム層231、232の電気的な中性を保つことが可能となる。電子とイオンを上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232に注入したことによって、前記エレクトロクロミズム材料の酸化・還元状態を変化することができる。これにより、上記エレクトロクロミズムユニット23の屈折率や透過率を変化させる発色過程では、応答時間が数秒から一分内で完成することができる。
【0026】
図3を併せて参照して、上記エレクトロクロミズムユニット23が透明状態から発色状態になって、非透光性の遮光領域を形成して、上記エレクトロクロミズムユニット23に電圧印加を休止すると、上記エレクトロクロミズムユニット23が発色状態から透明状態に戻す。この場合、上記エレクトロクロミズムユニット23に反対相位電圧を印加したり、電圧を0(印加しない)にすれば、イオンが逆方向に沿って上記第1エレクトロクロミズム層231を通過して上記第2エレクトロクロミズム層232まで戻ることができる。これにより、上記エレクトロクロミズムユニット23は元の無色状態に還元する消色過程という。以上、陽極着色法について説明した。
【0027】
また、図4を参照して、上記エレクトロクロミズムユニット23の深色化した遮光領域が発色状態から透明状態になって、上記エレクトロクロミズムユニット23に電圧印加を休止すると、上記エレクトロクロミズムユニット23が透明状態から発色状態に戻して、元の深色化した遮光領域に還元する。以上、陰極着色法について説明した。
【0028】
そのため、本発明は、上記第1導電素子211と上記第2導電素子221の電気伝導性が変化して上記各導電素子211、221の間には電気的に接続している状態になったため、上記エレクトロクロミズムユニット23の色が変化して、所定間隔おきに配置された複数の深色化した遮光領域が形成される。上記映像表示ユニット1が処理された多重化映像(右眼用映像Lと左眼用映像Rに分けた映像)を表示させる時、該複数の遮光領域によって部分的に重なった映像領域が除去されることができるから、右眼用映像と左眼用映像に分けた立体映像を肉眼で視認した時、干渉波を生じないし、高画質な立体映像を表示させることができる。
【0029】
本実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す異なる横断面図は、図5、図6と図7に示すように、これらの図を参照して、上記第1導電素子211が、第1基板21の下表面に所定間隔で複数に配列した縞状部材であってもよいし、又は上記第2導電素子221が、第2基板22の上表面に所定間隔で複数に配列した縞状部材であってもよい。さらに、上記第1導電素子211及び上記第2導電素子221が、それぞれに第1基板21と第2基板22の表面に所定間隔を隔てて順次交互に配列した縞状部材であっても構わない、且つその配列方向を、上記各エレクトロクロミズム層231、232の配置方向と一致させて、上記各エレクトロクロミズム層231、232及び上記各導電素子211、221が順次に積層する。このような積層構造は、第1実施形態の変形例でである。この構成によれば、製造プロセスが簡略化されるので、上記各エレクトロクロミズム層231、232が層状積層構造内に所定間隔で複数に配置することだけで、よりエレクトロクロミズム機能に優れた機能性が得られ、優れた遮光効果も奏される。
【0030】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造を図8と図9を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1である。図9は、本実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2である。上記の第1実施形態に比べて、本実施形態においては、上記各エレクトロクロミズム層231、232のそれぞれの組み合わせた層と層との間には、複数個の隔壁部25をさらに有し、且つ当該隔壁部25は、上記各エレクトロクロミズム層231、232の強度を増加させて使用寿命を延長するが可能になる。また、該隔壁部25を実現するには、フォトレジストを採用してもよい。
【0031】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による2D/3D映像切換表示装置の構造を図10乃至図12を参照して説明する。図10は、本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造の分解斜視図である。図11は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1である。図12は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2である。本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造は、第1実施形態に比べて上記映像切換ユニット2は、第1基板21と、第3基板24とを備えるという構成上の相違点がある。以下、相違点を中心にして第3実施形態を説明する。第1実施形態とは異なっている上記第3基板24の一方の表面には、上記第1基板21の表面に対応するための所定間隔を隔てて順次交互に配列された第3導電素子241及び前記第4導電素子242が設けられ、他方の表面では、上記映像表示ユニット1の表面に接合するために用いられる。
【0032】
また、上記映像切換ユニット2の上記エレクトロクロミズムユニット23は、上記第3導電素子241と上記第4導電素子242との間に設けられる。上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232が、所定間隔を隔てて順次交互に配置されており、また、上記第1エレクトロクロミズム層231の一側面が、上記第3導電素子241に接合しており、且つ上記第2エレクトロクロミズム層232の一側面が、上記第4導電素子242に接合している。従って、上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232が水平に並列配置されており、構造全体の厚さを効果的に薄くすると同時に、光取り出し効率を向上させることができる。例えば、上記第1エレクトロクロミズム層231の材質は陰極着色(cathodic coloration)材料を採用した場合、上記第2エレクトロクロミズム層232の材質は、陽極着色(anodic coloration)材料を採用する。勿論、第1エレクトロクロミズム層231、第2エレクトロクロミズム層232の材質の採用は逆でも可能。上記第1エレクトロクロミズム層231が発色反応を行うと同時に、上記第2エレクトロクロミズム層232も発色反応を行う。それに対して、上記第1エレクトロクロミズム層231が消色反応に進むと同時に上記第2エレクトロクロミズム層232も消色反応に進行する。
【0033】
本実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す異なる横断面図は、図13と図14に示すように、これらの図を参照して、上記第1エレクトロクロミズム層231の一側面及び上記第2エレクトロクロミズム層232の一側面が、所定間隔を隔てて順次交互に配置されておる。上記第1エレクトロクロミズム層231の他の側面及び上記第2エレクトロクロミズム層232の他の側面の長さは、長手方向において上記各導電素子241、242の長さと等しいか又はそれより小さい。例えば、上記第1エレクトロクロミズム層231の右側面が上記第2エレクトロクロミズム層232の左側面に係合し、その延出長さは、上記第3導電素子241の長さと等しいか又はそれより小さい。図13には、上記第1エレクトロクロミズム層231の左側面の延出長さは上記第3導電素子241の長さより小さい構成が表示されている。ここで注意すべき点として、本段落に述べた左側面と右側面は、単にその長さの相対関係を実例として説明に用いるものであって、何ら本発明に係るエレクトロクロミズム層や導電素子などの配置関係を制限するものでないことを理解されたい。
【0034】
また、上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232は、上記第3導電素子241と上記第4導電素子242との間に直接に設けられているので、即ち、既知の多層積層の配置方式から水平に並列配置方式に変化することによって、構造全体の厚さを効果的に薄くすると同時に、光取り出し効率を向上させることができる。また、前述した実施形態に比較して、厚さの低減はより一層顕著になる。
【0035】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造を図15と図16を参照して説明する。図15は、本実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1である。図16は、本実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2である。上記の第3実施形態に比べて、本実施形態においては、上記各エレクトロクロミズム層231、232のそれぞれの組み合わせた層と層との間には、複数個の隔壁部25をさらに有し、且つ当該隔壁部25は、上記各エレクトロクロミズム層231、232の強度を増加させて使用寿命を延長するが可能になる。また、該隔壁部25を実現するには、フォトレジストを採用してもよい。
【0036】
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態による2D/3D映像切換表示装置の構造を図17乃至図19を参照して説明する。図17は、本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造の分解斜視図である。図18は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1である。図19は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2である。本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造は、前述した実施形態に比べて上記第1基板21の下表面には、所定間隔で複数に配列された第1導電素子211が設けられ、且つ上記第2基板22の上表面には、所定間隔で複数に配列された第2導電素子221が設けられ、また、第1導電素子211及び第2導電素子221は、それぞれに所定間隔を隔てて順次交互に配列されたという構成上の相違点がある。
【0037】
また、上記エレクトロクロミズムユニット23は、上記第1導電素子211と上記第2導電素子221との間に設けられる。上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232が、相互に係合しており、上記第1エレクトロクロミズム層231の一側面或いは上表面が、上記第1導電素子211に接合し、且つ上記第2エレクトロクロミズム層232の一側面或いは下表面が、上記第2導電素子221に接合するように構成される。従って、上記エレクトロクロミズムユニット23の上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232が水平に並列配置されており、構造全体の厚さを効果的に薄くすると同時に、光取り出し効率を向上させることができる。例えば、上記第1エレクトロクロミズム層231の材質は陰極着色(cathodic coloration)材料を採用した場合、上記第2エレクトロクロミズム層232の材質は、陽極着色(anodic coloration)材料を採用する。勿論、第1エレクトロクロミズム層231、第2エレクトロクロミズム層232の材質の採用は逆でも可能。上記第1エレクトロクロミズム層231が発色反応を行うと同時に、上記第2エレクトロクロミズム層232も発色反応を行う。それに対して、上記第1エレクトロクロミズム層231が消色反応に進むと同時に上記第2エレクトロクロミズム層232も消色反応に進行する。
【0038】
図18に示すように、上記各エレクトロクロミズム層231、232が透明状態から発色状態になって、非透光性の深色化した遮光領域を形成して、上記各エレクトロクロミズム層231、232に電圧印加を休止すると、上記各エレクトロクロミズム層231、232が発色状態から透明状態に戻す。以上、陽極着色法という。また、図19に示すように、上記各エレクトロクロミズム層231、232の深色化した遮光領域が発色状態から透明状態になって、上記各エレクトロクロミズム層231、232に電圧印加を休止すると、上記各エレクトロクロミズム層231、232が透明状態から発色状態に戻して、元の深色化した遮光領域に還元する。以上、陰極着色法という。
【0039】
図20に表示されている第5実施形態の変形例を参照し、上記各導電素子211、221が上記各エレクトロクロミズム層231、232内に嵌合する。さらに、上記各エレクトロクロミズム層231、232と接合する時の接触面積を増加させるために、図21を示すように、上記第1エレクトロクロミズム層231の表面及び上記第2エレクトロクロミズム層232の表面には、それぞれ延伸部233、234が設けられ、上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232のそれぞれの該延伸部233、234が互いに対して係合するように配置され、より広く接触面積が増えるにつれて色変化の応答速度を高めることができる。
【0040】
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態による2D/3D映像切換表示装置の構造を図22乃至図24を参照して説明する。図22は、本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造の分解斜視図である。図23は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1である。図24は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2である。本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造は、前述した実施形態に比べて上記第1エレクトロクロミズム層231の表面及び上記第2エレクトロクロミズム層232の表面には、それぞれ延伸部233、234が設けられ、これらの延伸部233、234が設けることによって、上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232が互いに対して係合するように配置された場合、より広く接触面積が増えるにつれて色変化の応答速度を高めることができる。
【0041】
また、上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232は、上記各導電素子241、242との間に直接に設けられているので、即ち、上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232が互いに係合するように配置されている。この場合、その互いに係し合う側面と異なる他の側面に上記各導電素子241、242を設けるのが好ましい。これにより、上記各導電素子241、242と上記各エレクトロクロミズム層231、232がそれぞれ同じ水平方向に配置して構成されていることから、構造全体の厚さを効果的に薄くすると同時に、光取り出し効率を向上させることができる。
【0042】
図23に示すように、上記各エレクトロクロミズム層231、232が透明状態から発色状態になって、非透光性の深色化した遮光領域を形成して、上記各エレクトロクロミズム層231、232に電圧印加を休止すると、上記各エレクトロクロミズム層231、232が発色状態から透明状態に戻す。以上、陽極着色法という。また、図24に示すように、上記各エレクトロクロミズム層231、232の深色化した遮光領域が発色状態から透明状態になって、上記各エレクトロクロミズム層231、232に電圧印加を休止すると、上記各エレクトロクロミズム層231、232が透明状態から発色状態に戻して、元の深色化した遮光領域に還元する。以上、陰極着色法という。
【0043】
本実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す異なる横断面図は、図25と図26に示すように、これらの図を参照して、上記各導電素子241、242は、上記各エレクトロクロミズム層231、232の下表面に配列してもよい。上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232が互いに係合するように配置されている。この場合、その互いに係し合う側面と異なる他の側面の長さは、長手方向において上記各導電素子241、242の長さと等しいか又はそれより小さい。例えば、上記第1エレクトロクロミズム層231の右側面が上記第2エレクトロクロミズム層232の左側面に係合し、その左側面の延出長さは、上記第3導電素子241の長さと等しいか又はそれより小さい。図25には、上記第1エレクトロクロミズム層231の左側面の延出長さは上記第3導電素子241の長さと等しい構成が表示されている。また、図26には、上記第1エレクトロクロミズム層231の左側面の延出長さは上記第3導電素子241の長さより小さい構成が表示されている。ここで注意すべき点として、本段落に述べた左側面と右側面は、単にその長さの相対関係を実例として説明に用いるものであって、何ら本発明に係るエレクトロクロミズム層や導電素子などの配置関係を制限するものでないことを理解されたい。
【0044】
唯、以上に述べたことは、単に本発明を実施するための最良の形態の項においてなした具体的な実施態様または実施例であり、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、当業者は、本発明の精神及び添付の特許請求の範囲内でいろいろと変更して実施することができるものである。
【0045】
以上説明したように本発明に係る改良された2D/3D映像切換表示装置の構造は、特許に基づいての新規性、進歩性及び産業上の利用可能性を具備することから、特許に値するものと確信しますので、出願人より、特許法の規定に従って、考案特許として特許庁に出願する。
【符号の説明】
【0046】
1・・・・・・映像表示ユニット
2・・・・・・映像切換ユニット
21・・・・・第1基板
211・・・・第1導電素子
22・・・・・第2基板
22・・・・・1第2導電素子
23・・・・・エレクトロクロミズムユニット
231・・・・第1エレクトロクロミズム層
232・・・・第2エレクトロクロミズム層
233、234・・・延伸部
24・・・・・第3基板
241・・・・第3導電素子
242・・・・第4導電素子
25・・・・・隔壁部
【技術分野】
【0001】
本発明は、改良された2D映像と3D映像とを切換え表示可能な表示装置の構造に関する。本発明のかかる改良された2D映像と3D映像とを切換え表示可能な表示装置は、2D映像表示状態と3D映像表示状態とを切換え(変換)でき、いずれの表示状態においても、高画質な映像を表示することができる表示装置である。
【背景技術】
【0002】
現在、既知の立体映像表示技術において、立体映像を表示する原理としては、両眼視差(Binocular disparity)を利用し、左右眼にてそれぞれの映像を取得して、最後に脳の中に1つの立体映像として表示する方法が知られている。眼鏡無しの立体映像表示技術が進んでいる中、これらの多くの構造は柱状レンズを用いるレンチキュラー(Lenticular)方式と光バリア(Barrier)方式と二種類に大別される。前述した両種類の構造の長短所は次の通りである。レンチキュラー方式の場合、多数の細長い帯状凸透鏡を所定の軸方向に沿って繰り返し配列され、光学屈折の原理を用いて、表示映像を左右の映像に分離し、右眼と左眼のそれぞれに右眼用映像、左眼用映像を視認させて視差を利用し、観察者に立体映像を認識させるものである。光バリア方式に比較して、光の屈折により表示映像を左右映像に分離しているため、光の損失が少なく、高輝度といった長所の反面、光の屈折率に限界があるため、レンズ構造の辺縁部の屈折効果の低下による解像度は低下する。また、柱状レンズの製作誤差によりレンズの表面には凹凸があり、平坦ではないので、散乱迷光が生成してしまう。この場合、散乱迷光による画質の低下や、また、像の映り込み、画質のギラツキ、白ぼけ等の障害が発生して全体3D映像の表示画質も低下する。一方、光バリア方式の場合、一列に配列されたバリア物体で所定角度の光を射出して制御するように構成され、この場合、所定角度に制限した表示映像を左右の映像に分離し、右眼と左眼のそれぞれに右眼用映像、左眼用映像を視認させて視差を利用し、観察者に立体映像を認識させるものである。レンチキュラー方式に比較して、片眼に映像を投影し、その映像は、より高精細化の映像が提供されるが、先天上の構造特徴で、表示映像全体の輝度を低下させ、映像の解像度も低下する欠点を有する。
【0003】
また、一般的な立体映像表示装置は、立体映像のみを表示させるなので、平面映像と立体映像とに自然に切換えることができない。切換えることができない原因としては、柱状レンズ(Lenticular)と光バリア(Barrier)とが普通の表示装置の後ろに配置されるため、全ての平面映像は、その柱状レンズ(Lenticular)或いは光バリア(Barrier)を通過し、その後、平面映像をそれぞれに右眼用映像、左眼用映像に分離してしまうためと考えられる。外付け型の立体映像表示モジュールを使用しない限り、上記の問題を解消するには難しい。この場合、立体映像を表示する必要がない時、使用した外付け型の立体映像表示モジュールを表示装置から外せば、平面映像を表示することができるが、利用に際しては、映像の解像度低下や揺れ等の問題を防ぐため、必ず実際に使用する外付け型の立体映像表示モジュールを高精度位置合わせをしなければならない。従って、上記問題点を解消するために立体映像と平面映像とを切り換えて表示することができる立体映像表示装置を開発された。例えば、台湾登録実用新案第M371902号明細書(特許文献1)、台湾登録実用新案第M368088号明細書(特許文献2)に開示された先行技術が存在する。
【0004】
また、特許文献1に記載の2次元平面映像/3次元立体映像互換型映像表示装置では、平面表示装置と、該平面表示装置に設けられた視差バリアパネルとを備え、該視差バリアパネルは、第1エレクトロクロミズム材料層と第2エレクトロクロミズム材料層とを含むストライプ状のパターンを備える。2次元平面映像を表示する時、該ストライプ状のパターン、該第1エレクトロクロミズム材料層、該第2エレクトロクロミズム材料層のいずれも透明で、これに対して、3次元立体映像を表示する時、該ストライプ状のパターンが不透光性パターンになり、且つ該第1エレクトロクロミズム材料層は第1色彩になるとともに、該第2エレクトロクロミズム材料層は第2色彩になるように構成されている。
【0005】
また、特許文献2に記載の整合式エレクトロクロミック2D/3D表示装置では、第1基板と、第1基板の下方に設けられた視差バリアユニットと、視差バリアユニットの下方に設けられたカラーフィルターユニットと、カラーフィルターユニットの下方に設けられた共通電極と、共通電極の下方に設けられた液晶ユニットと、液晶ユニットの下方に設けられた複数個の薄膜トランジスタと、複数個の薄膜の下方に設けられたトランジスタ第2基板と、第2基板の下方に設けられた光源とを備え、視差バリアユニットを用いて、視差を生じさせて平面映像を立体映像に切り換えるように構成され、既知の表示装置に比較して、構造全体の厚さを低減でき、材料コストおよび組立コストの低減を図れるため、製造コストを低減できる。
【0006】
前述特許文献1、2に開示された先行技術のいずれも、エレクトロクロミズム材料を立体映像表示用視差バリア装置として使用するによって実現している。しかしながら、上記特許文献1と特許文献2に開示された技術に共通するのは、エレクトロクロミズム装置に必要な電解質層がないという構造的な欠陥が存在し、そして、エレクトロクロミズム層にイオンを供給する電解質層がないため、エレクトロクロミズム装置は可逆的に酸化・還元反応を起こさせることによって着消色する色変化をすることが不可能になるか、又は、着消色速度が非常に遅いので、実際上、実現が困難という欠点がある。また、該視差バリア装置の透明電極層とエレクトロクロミック材料層ともストライプ状のパターンに配置しており、製造工程において、各層に対して塗布、スパッタリング或いはエッチングなどの作業が行わなければならないため、各積層のいずれも高精度位置合わせが必要になって、製造プロセスが複雑になる。また、全ての積層はストライプ状のパターンに配置しているため、隣接するストライプ状の電極間には、中空領域が形成され、光線全体の透過、屈折や反射などのような特性にも著しい影響を及ぼし、一般的な2次元映像表示においても、表示装置に色差が大きい或いは輝度が不均一などの問題が起こして映像品質に影響を与えてしまう。さらに、特許文献2には、液晶表示装置の基材に組み込む構造が開示され、上記構造ではストライプ状のパターンを絶縁性透明材料の上に設ける方式を採用し、立体映像用液晶表示装置の厚さは減少するが、製造プロセスの複雑さに軽減できない。なお、前述した従来技術による立体映像を表示できる構造のいずれも多層積層構造であり、表示装置と組み合わせる時、平面映像にしろ、立体映像にしろ、先に述べたように映像全体の輝度、画質などの問題が存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】台湾登録実用新案第M371902号明細書
【特許文献2】台湾登録実用新案第M368088号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記従来例の欠点に鑑みなされたものであり、本発明者らは長年にわたる刻苦勉励、鋭意研究と当該事業の経験を重ねた結果、一種の斬新的な改良された2D/3D映像切換表示装置の構造の設計を完成した。
【0009】
そこで、本発明の目的は、2D映像と3D映像とを変換でき、いずれの表示状態においても、映像を表示することができる改良された2D/3D映像切換表示装置の構造を提供することにある。
【0010】
本発明の別の目的は、視差バリア装置を付加せずに、2D/3D映像を表示することができる改良された2D/3D映像切換表示装置の構造を提供することにある。
【0011】
本発明のさらに別の目的は、平面映像を表示する場合、映像解像度への影響がない改良された2D/3D映像切換表示装置の構造を提供することにある。
【0012】
本発明のさらに別の目的は、製造プロセスが簡略化できる改良された2D/3D映像切換表示装置の構造を提供することにある。
【0013】
本発明のさらに別の目的は、厚さを薄くさせ、透光率を向上できる改良された2D/3D映像切換表示装置の構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、本発明に係わ改良された2D/3D映像切換表示装置の構造は、平面映像と立体映像の表示に用いる映像表示ユニットと、上記映像表示ユニットの表面に設けられる映像切換ユニットとを備え、且つ上記映像切換ユニットは、表面には第1導電素子が設けられる第1基板と、一方の表面には上記第1導電素子に対応する第2導電素子が設けられ、上記映像表示ユニットの表面に接合するために用いられる他方の表面を有する第2基板と、上記第1導電素子と上記第2導電素子との間に設けられ、所定間隔を隔てて順次交互に配置された第1エレクトロクロミズム層及び第2エレクトロクロミズム層を有するエレクトロクロミズムユニットとを備えるように構成され、上記各エレクトロクロミズム層は、上記各導電素子の電位の変化によって色変化することができる。また、多層積層して形成された構造に比べて、本発明の他の構造では、上記第1エレクトロクロミズム層及び第2エレクトロクロミズム層が水平に並列配置されるが可能なので、構造全体の厚さを効果的に薄くすると同時に、透光率を向上させることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、上記映像表示ユニットが平面映像を表示する状態から立体映像に変換しようとする場合、表示する映像は右眼用映像と左眼用映像に分ける。この場合、上記各導電素子の電気伝導性が変化して各導電素子の間には電気的に接続している状態になったため、上記各エレクトロクロミズム層の色が透明から明から深色化した遮光領域になった。所定間隔を隔てて順次交互に配置された上記各エレクトロクロミズム層の配置状態に基づいて、右眼用映像と左眼用映像に分けた立体映像を形成する。上記各遮光領域を通過した映像は、部分的に重なった映像領域を除去したため、肉眼で視認した時、干渉波を生じないように表示することができる。さらに、一般的に、立体映像を表示する場合、上記映像表示ユニットにはレンチキュラー(Lenticular)や光バリア(Barrier)などを付加する必要が生じる。本発明の2D/3D映像切換表示装置は、立体映像を表示する場合、上記映像表示ユニットにて右眼用映像と左眼用映像に直接に分けて、そして、先に述べた両眼視差を利用し、観察者から見た時、この両眼視差に敏感で分けた右眼用映像と左眼用映像を一つの立体映像として視認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態を例示的に示す分解斜視図。
【図2】上記実施形態に係るエレクトロクロミズムユニットの使用状態を示す概略図。
【図3】上記実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1。
【図4】上記実施形態に係る映像切換ユニットの他の一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2。
【図5】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1。
【図6】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2。
【図7】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図3。
【図8】本発明の第2実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1。
【図9】本発明の第2実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2。
【図10】本発明の第3実施形態を例示的に示す分解斜視図。
【図11】上記実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1。
【図12】上記実施形態に係る映像切換ユニットの他の一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2。
【図13】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1。
【図14】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2。
【図15】本発明の第4実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1。
【図16】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2。
【図17】本発明の第5実施形態を例示的に示す分解斜視図。
【図18】上記実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1。
【図19】上記実施形態に係る映像切換ユニットの他の一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2。
【図20】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1。
【図21】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2。
【図22】本発明の第6実施形態を例示的に示す分解斜視図。
【図23】上記実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1。
【図24】上記実施形態に係る映像切換ユニットの他の一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2。
【図25】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1。
【図26】上記実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の内容をより完全に理解するために、以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
【0018】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による2D/3D映像切換表示装置の構造を図1乃至図4を参照して説明する。図1は、本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造の分解斜視図である。図2は、本実施形態に係るエレクトロクロミズムユニットの使用状態を示す概略図である。図3は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1である。図4は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2である。本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造は、映像表示ユニット1と、映像切換ユニット2とを備えている。
【0019】
映像表示ユニット1は、平面映像と立体映像を表示するに用いられており、表示した立体映像は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェアいずれの技術でも形成することができ、例えばソフトウェアやファームウェアなどを使用して平面映像を右眼用映像と左眼用映像に分けた基準映像と重複部分があるエイリアシング映像に変換することができるし、又はレンチキュラー(Lenticular)や光バリア(Barrier)などのハードウェア装置を利用して平面映像を右眼用映像と左眼用映像に分けることもできる。しかし、このような立体映像表示技術は、既に開示された技術であり、本発明の技術特徴ではないため、ここでの説明は省略する。映像表示ユニット1の例としては、液晶ディスプレー(Liquid Crystal Display,LCD)、プラズマディスプレー板(Plasma Display Panel,PDP)、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(Surface conduction Electron−emitter Display,SED)、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display,FED)、蛍光表示管(Vacuum Fluorescent Display,VFD)、有機ELディスプレイ(Organic Light−Emitting Diode,OLED)、電子ペーパー(E−Paper)などのような表示装置が挙げられる。
【0020】
映像切換ユニット2は、映像表示ユニット1の表面に設けられ、第1基板21と、第2基板22と、エレクトロクロミズムユニット23とを備えている。
【0021】
第1基板21の下表面には、第1導電素子211が設けられ、且つ第2基板22の上表面には、第2導電素子221が設けられ、ここでの第1導電素子211及び第2導電素子221は、上記各基板21、22の表面を覆う片状部材で実施してもよい。これ以外にも、上記各導電素子211、221は、同時に所定間隔を隔てて順次交互に配列した縞状部材で実施してもよいし、択一的に所定間隔を隔てて順次交互に配列した縞状部材で実施してもよい(図5〜図7を参照する)。なお、上記第1基板21と上記第2基板22の材質は、ガラス、若しくは樹脂、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene Terephthalate,PET)、ポリカーボネート(Poly Carbonate,PC)、ポリエチレン(polyethylene,PE)、ポリ塩化ビニル(Poly Vinyl Chloride,PVC)、ポリプロピレン(Poly Propylene,PP)、ポリスチレン(Poly Styrene,PS)、ポリメタクリル酸メチル(Polymethylmethacrylate,PMMA)からなる群から選ばれる何れか1種又は2種以上を混合させたプラスチック重合体が好ましく用いられる。そして、上記第1導電素子211と第2導電素子221の材質は、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide,ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide,IZO)、アルミニウム亜鉛酸化物(Al−doped ZnO,AZO)、アンチモン錫酸化物(Antimony Tin Oxide,ATO)からなる不純物ドープ酸化物(Impurity−Doped Oxides)の群から選ばれる何れか1種の不純物ドープ酸化物が好ましく用いられ、また、カーボンナノチューブ(carbon nanotube)でも好ましく用いられる。
【0022】
上記エレクトロクロミズムユニット23は、第1エレクトロクロミズム層231と、第2エレクトロクロミズム層232とを有し、第1エレクトロクロミズム層231は、垂直方向に沿って第2エレクトロクロミズム層232の上方に積層してもよい。また、第1エレクトロクロミズム層231及び第2エレクトロクロミズム層232が所定間隔を隔てて順次交互に水平に並列配置してもよい。エレクトロクロミズムユニット23は、ソルゲル(sol−gel)法、スパッタリング(sputtering)法、電解メッキ(plating)法、スクリーン印刷法、溶射・塗装法、陽極酸化処理法 (Anodizing)、光誘起重合法(photopolymerization)、レーザーエッチング法などを使用して第1導電素子211と前記第2導電素子221との間に設けることができる。また、上記各エレクトロクロミズム層231、232の材質は、陽極着色(anodic coloration)材料、陰極着色(cathodic coloration)材料、陽極/陰極着色(anodic / cathodic coloration)材料からなる遷移金属酸化物や有機化合物の群から選ばれる何れか1種化合物が好ましく用いられる。ここで注意すべき点としては、上記第1エレクトロクロミズム層231と、上記第2エレクトロクロミズム層232の色とが、互いに相補性を有することにある。例えば、上記第1エレクトロクロミズム層231の材質は陽極着色(anodic coloration)材料を採用した場合、上記第2エレクトロクロミズム層232の材質は、陰極着色(cathodic coloration)材料を採用する。逆に、上記第1エレクトロクロミズム層231の材質は陰極着色(cathodic coloration)材料を採用した場合、上記第2エレクトロクロミズム層232の材質は、陽極着色(anodic coloration)材料を採用しても構わない。或いは、上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232の材質は、陽極/陰極着色(anodic / cathodic coloration)材料を同時に採用してもよい。一般的に言えば、陽極着色(anodic coloration)材料の例としては、酸化クロム(Cr2O3)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)(Fe4[Fe(CN)6]3)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)からなる陽極着色(anodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物が挙げられる。また、陰極着色(cathodic coloration)材料の例としては、酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb2O3)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)からなる遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の陰極着色(cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物が挙げられる。そして、陽極/陰極着色(anodic / cathodic coloration)材料の例としては、五酸化二バナジウム(V2O5)、酸化ロジウム(Rh2O3)、酸化コバルト(CoOx)からなる遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の陽極/陰極着色材料の遷移金属酸化物が挙げられる。また、他にも固体電解質やイオン伝導層として利用される五酸化二タンタル(Ta2O5)などの遷移金属酸化物が挙げられる。
【0023】
下記の表1には、エレクトロクロミズム材料として広範に用いられている遷移金属酸化物を種類別にまとめたものを例示する。
【0024】
【表1】
【0025】
これらのエレクトロクロミズム材料は、電圧印加あるいは電流を通じることによって、可逆的な酸化・還元反応を起こさせ、可逆的に色が変化する特性を持つ。電圧を上記エレクトロクロミズムユニット23の上記第1エレクトロクロミズム層231、上記第2エレクトロクロミズム層232に印加することによって、最初に上記第2エレクトロクロミズム層232内に貯えたイオンが拡散して上記第1エレクトロクロミズム層231に移動すると同時に、電子が上記第1導電素子211を通過して上記第1エレクトロクロミズム層231に注入する。これにより、上記各エレクトロクロミズム層231、232の電気的な中性を保つことが可能となる。電子とイオンを上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232に注入したことによって、前記エレクトロクロミズム材料の酸化・還元状態を変化することができる。これにより、上記エレクトロクロミズムユニット23の屈折率や透過率を変化させる発色過程では、応答時間が数秒から一分内で完成することができる。
【0026】
図3を併せて参照して、上記エレクトロクロミズムユニット23が透明状態から発色状態になって、非透光性の遮光領域を形成して、上記エレクトロクロミズムユニット23に電圧印加を休止すると、上記エレクトロクロミズムユニット23が発色状態から透明状態に戻す。この場合、上記エレクトロクロミズムユニット23に反対相位電圧を印加したり、電圧を0(印加しない)にすれば、イオンが逆方向に沿って上記第1エレクトロクロミズム層231を通過して上記第2エレクトロクロミズム層232まで戻ることができる。これにより、上記エレクトロクロミズムユニット23は元の無色状態に還元する消色過程という。以上、陽極着色法について説明した。
【0027】
また、図4を参照して、上記エレクトロクロミズムユニット23の深色化した遮光領域が発色状態から透明状態になって、上記エレクトロクロミズムユニット23に電圧印加を休止すると、上記エレクトロクロミズムユニット23が透明状態から発色状態に戻して、元の深色化した遮光領域に還元する。以上、陰極着色法について説明した。
【0028】
そのため、本発明は、上記第1導電素子211と上記第2導電素子221の電気伝導性が変化して上記各導電素子211、221の間には電気的に接続している状態になったため、上記エレクトロクロミズムユニット23の色が変化して、所定間隔おきに配置された複数の深色化した遮光領域が形成される。上記映像表示ユニット1が処理された多重化映像(右眼用映像Lと左眼用映像Rに分けた映像)を表示させる時、該複数の遮光領域によって部分的に重なった映像領域が除去されることができるから、右眼用映像と左眼用映像に分けた立体映像を肉眼で視認した時、干渉波を生じないし、高画質な立体映像を表示させることができる。
【0029】
本実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す異なる横断面図は、図5、図6と図7に示すように、これらの図を参照して、上記第1導電素子211が、第1基板21の下表面に所定間隔で複数に配列した縞状部材であってもよいし、又は上記第2導電素子221が、第2基板22の上表面に所定間隔で複数に配列した縞状部材であってもよい。さらに、上記第1導電素子211及び上記第2導電素子221が、それぞれに第1基板21と第2基板22の表面に所定間隔を隔てて順次交互に配列した縞状部材であっても構わない、且つその配列方向を、上記各エレクトロクロミズム層231、232の配置方向と一致させて、上記各エレクトロクロミズム層231、232及び上記各導電素子211、221が順次に積層する。このような積層構造は、第1実施形態の変形例でである。この構成によれば、製造プロセスが簡略化されるので、上記各エレクトロクロミズム層231、232が層状積層構造内に所定間隔で複数に配置することだけで、よりエレクトロクロミズム機能に優れた機能性が得られ、優れた遮光効果も奏される。
【0030】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造を図8と図9を参照して説明する。図8は、本実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1である。図9は、本実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2である。上記の第1実施形態に比べて、本実施形態においては、上記各エレクトロクロミズム層231、232のそれぞれの組み合わせた層と層との間には、複数個の隔壁部25をさらに有し、且つ当該隔壁部25は、上記各エレクトロクロミズム層231、232の強度を増加させて使用寿命を延長するが可能になる。また、該隔壁部25を実現するには、フォトレジストを採用してもよい。
【0031】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による2D/3D映像切換表示装置の構造を図10乃至図12を参照して説明する。図10は、本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造の分解斜視図である。図11は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1である。図12は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2である。本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造は、第1実施形態に比べて上記映像切換ユニット2は、第1基板21と、第3基板24とを備えるという構成上の相違点がある。以下、相違点を中心にして第3実施形態を説明する。第1実施形態とは異なっている上記第3基板24の一方の表面には、上記第1基板21の表面に対応するための所定間隔を隔てて順次交互に配列された第3導電素子241及び前記第4導電素子242が設けられ、他方の表面では、上記映像表示ユニット1の表面に接合するために用いられる。
【0032】
また、上記映像切換ユニット2の上記エレクトロクロミズムユニット23は、上記第3導電素子241と上記第4導電素子242との間に設けられる。上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232が、所定間隔を隔てて順次交互に配置されており、また、上記第1エレクトロクロミズム層231の一側面が、上記第3導電素子241に接合しており、且つ上記第2エレクトロクロミズム層232の一側面が、上記第4導電素子242に接合している。従って、上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232が水平に並列配置されており、構造全体の厚さを効果的に薄くすると同時に、光取り出し効率を向上させることができる。例えば、上記第1エレクトロクロミズム層231の材質は陰極着色(cathodic coloration)材料を採用した場合、上記第2エレクトロクロミズム層232の材質は、陽極着色(anodic coloration)材料を採用する。勿論、第1エレクトロクロミズム層231、第2エレクトロクロミズム層232の材質の採用は逆でも可能。上記第1エレクトロクロミズム層231が発色反応を行うと同時に、上記第2エレクトロクロミズム層232も発色反応を行う。それに対して、上記第1エレクトロクロミズム層231が消色反応に進むと同時に上記第2エレクトロクロミズム層232も消色反応に進行する。
【0033】
本実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す異なる横断面図は、図13と図14に示すように、これらの図を参照して、上記第1エレクトロクロミズム層231の一側面及び上記第2エレクトロクロミズム層232の一側面が、所定間隔を隔てて順次交互に配置されておる。上記第1エレクトロクロミズム層231の他の側面及び上記第2エレクトロクロミズム層232の他の側面の長さは、長手方向において上記各導電素子241、242の長さと等しいか又はそれより小さい。例えば、上記第1エレクトロクロミズム層231の右側面が上記第2エレクトロクロミズム層232の左側面に係合し、その延出長さは、上記第3導電素子241の長さと等しいか又はそれより小さい。図13には、上記第1エレクトロクロミズム層231の左側面の延出長さは上記第3導電素子241の長さより小さい構成が表示されている。ここで注意すべき点として、本段落に述べた左側面と右側面は、単にその長さの相対関係を実例として説明に用いるものであって、何ら本発明に係るエレクトロクロミズム層や導電素子などの配置関係を制限するものでないことを理解されたい。
【0034】
また、上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232は、上記第3導電素子241と上記第4導電素子242との間に直接に設けられているので、即ち、既知の多層積層の配置方式から水平に並列配置方式に変化することによって、構造全体の厚さを効果的に薄くすると同時に、光取り出し効率を向上させることができる。また、前述した実施形態に比較して、厚さの低減はより一層顕著になる。
【0035】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造を図15と図16を参照して説明する。図15は、本実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す横断面図1である。図16は、本実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の他の一例を示す横断面図2である。上記の第3実施形態に比べて、本実施形態においては、上記各エレクトロクロミズム層231、232のそれぞれの組み合わせた層と層との間には、複数個の隔壁部25をさらに有し、且つ当該隔壁部25は、上記各エレクトロクロミズム層231、232の強度を増加させて使用寿命を延長するが可能になる。また、該隔壁部25を実現するには、フォトレジストを採用してもよい。
【0036】
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態による2D/3D映像切換表示装置の構造を図17乃至図19を参照して説明する。図17は、本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造の分解斜視図である。図18は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1である。図19は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2である。本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造は、前述した実施形態に比べて上記第1基板21の下表面には、所定間隔で複数に配列された第1導電素子211が設けられ、且つ上記第2基板22の上表面には、所定間隔で複数に配列された第2導電素子221が設けられ、また、第1導電素子211及び第2導電素子221は、それぞれに所定間隔を隔てて順次交互に配列されたという構成上の相違点がある。
【0037】
また、上記エレクトロクロミズムユニット23は、上記第1導電素子211と上記第2導電素子221との間に設けられる。上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232が、相互に係合しており、上記第1エレクトロクロミズム層231の一側面或いは上表面が、上記第1導電素子211に接合し、且つ上記第2エレクトロクロミズム層232の一側面或いは下表面が、上記第2導電素子221に接合するように構成される。従って、上記エレクトロクロミズムユニット23の上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232が水平に並列配置されており、構造全体の厚さを効果的に薄くすると同時に、光取り出し効率を向上させることができる。例えば、上記第1エレクトロクロミズム層231の材質は陰極着色(cathodic coloration)材料を採用した場合、上記第2エレクトロクロミズム層232の材質は、陽極着色(anodic coloration)材料を採用する。勿論、第1エレクトロクロミズム層231、第2エレクトロクロミズム層232の材質の採用は逆でも可能。上記第1エレクトロクロミズム層231が発色反応を行うと同時に、上記第2エレクトロクロミズム層232も発色反応を行う。それに対して、上記第1エレクトロクロミズム層231が消色反応に進むと同時に上記第2エレクトロクロミズム層232も消色反応に進行する。
【0038】
図18に示すように、上記各エレクトロクロミズム層231、232が透明状態から発色状態になって、非透光性の深色化した遮光領域を形成して、上記各エレクトロクロミズム層231、232に電圧印加を休止すると、上記各エレクトロクロミズム層231、232が発色状態から透明状態に戻す。以上、陽極着色法という。また、図19に示すように、上記各エレクトロクロミズム層231、232の深色化した遮光領域が発色状態から透明状態になって、上記各エレクトロクロミズム層231、232に電圧印加を休止すると、上記各エレクトロクロミズム層231、232が透明状態から発色状態に戻して、元の深色化した遮光領域に還元する。以上、陰極着色法という。
【0039】
図20に表示されている第5実施形態の変形例を参照し、上記各導電素子211、221が上記各エレクトロクロミズム層231、232内に嵌合する。さらに、上記各エレクトロクロミズム層231、232と接合する時の接触面積を増加させるために、図21を示すように、上記第1エレクトロクロミズム層231の表面及び上記第2エレクトロクロミズム層232の表面には、それぞれ延伸部233、234が設けられ、上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232のそれぞれの該延伸部233、234が互いに対して係合するように配置され、より広く接触面積が増えるにつれて色変化の応答速度を高めることができる。
【0040】
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態による2D/3D映像切換表示装置の構造を図22乃至図24を参照して説明する。図22は、本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造の分解斜視図である。図23は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図1である。図24は、本実施形態に係る映像切換ユニットの一例の切換え状態及び構造を説明する横断面図2である。本実施形態の2D/3D映像切換表示装置の構造は、前述した実施形態に比べて上記第1エレクトロクロミズム層231の表面及び上記第2エレクトロクロミズム層232の表面には、それぞれ延伸部233、234が設けられ、これらの延伸部233、234が設けることによって、上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232が互いに対して係合するように配置された場合、より広く接触面積が増えるにつれて色変化の応答速度を高めることができる。
【0041】
また、上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232は、上記各導電素子241、242との間に直接に設けられているので、即ち、上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232が互いに係合するように配置されている。この場合、その互いに係し合う側面と異なる他の側面に上記各導電素子241、242を設けるのが好ましい。これにより、上記各導電素子241、242と上記各エレクトロクロミズム層231、232がそれぞれ同じ水平方向に配置して構成されていることから、構造全体の厚さを効果的に薄くすると同時に、光取り出し効率を向上させることができる。
【0042】
図23に示すように、上記各エレクトロクロミズム層231、232が透明状態から発色状態になって、非透光性の深色化した遮光領域を形成して、上記各エレクトロクロミズム層231、232に電圧印加を休止すると、上記各エレクトロクロミズム層231、232が発色状態から透明状態に戻す。以上、陽極着色法という。また、図24に示すように、上記各エレクトロクロミズム層231、232の深色化した遮光領域が発色状態から透明状態になって、上記各エレクトロクロミズム層231、232に電圧印加を休止すると、上記各エレクトロクロミズム層231、232が透明状態から発色状態に戻して、元の深色化した遮光領域に還元する。以上、陰極着色法という。
【0043】
本実施形態に係る映像切換ユニットの積層構造の一例を示す異なる横断面図は、図25と図26に示すように、これらの図を参照して、上記各導電素子241、242は、上記各エレクトロクロミズム層231、232の下表面に配列してもよい。上記第1エレクトロクロミズム層231及び上記第2エレクトロクロミズム層232が互いに係合するように配置されている。この場合、その互いに係し合う側面と異なる他の側面の長さは、長手方向において上記各導電素子241、242の長さと等しいか又はそれより小さい。例えば、上記第1エレクトロクロミズム層231の右側面が上記第2エレクトロクロミズム層232の左側面に係合し、その左側面の延出長さは、上記第3導電素子241の長さと等しいか又はそれより小さい。図25には、上記第1エレクトロクロミズム層231の左側面の延出長さは上記第3導電素子241の長さと等しい構成が表示されている。また、図26には、上記第1エレクトロクロミズム層231の左側面の延出長さは上記第3導電素子241の長さより小さい構成が表示されている。ここで注意すべき点として、本段落に述べた左側面と右側面は、単にその長さの相対関係を実例として説明に用いるものであって、何ら本発明に係るエレクトロクロミズム層や導電素子などの配置関係を制限するものでないことを理解されたい。
【0044】
唯、以上に述べたことは、単に本発明を実施するための最良の形態の項においてなした具体的な実施態様または実施例であり、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、当業者は、本発明の精神及び添付の特許請求の範囲内でいろいろと変更して実施することができるものである。
【0045】
以上説明したように本発明に係る改良された2D/3D映像切換表示装置の構造は、特許に基づいての新規性、進歩性及び産業上の利用可能性を具備することから、特許に値するものと確信しますので、出願人より、特許法の規定に従って、考案特許として特許庁に出願する。
【符号の説明】
【0046】
1・・・・・・映像表示ユニット
2・・・・・・映像切換ユニット
21・・・・・第1基板
211・・・・第1導電素子
22・・・・・第2基板
22・・・・・1第2導電素子
23・・・・・エレクトロクロミズムユニット
231・・・・第1エレクトロクロミズム層
232・・・・第2エレクトロクロミズム層
233、234・・・延伸部
24・・・・・第3基板
241・・・・第3導電素子
242・・・・第4導電素子
25・・・・・隔壁部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面映像と立体映像の表示に用いる映像表示ユニットと、前記映像表示ユニットの表面に設けられる映像切換ユニットと、を備える2D/3D映像切換表示装置の構造であって、
前記映像切換ユニットは、
表面には第1導電素子が設けられる第1基板と、
一方の表面には前記第1導電素子に対応する第2導電素子が設けられ、前記映像表示ユニットの表面に接合するために用いられる他方の表面を有する第2基板と、
前記第1導電素子と前記第2導電素子との間に設けられ、第1エレクトロクロミズム層と、第2エレクトロクロミズム層と、を有するエレクトロクロミズムユニットと、
を備え、
前記第1エレクトロクロミズム層は、前記第2エレクトロクロミズム層の垂直方向に沿って積層されており、前記各エレクトロクロミズム層は、前記各導電素子の電位の変化によって色変化することを特徴とする、改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項2】
前記映像表示ユニットは、液晶ディスプレー(Liquid Crystal Display,LCD)、プラズマディスプレー板(Plasma Display Panel,PDP)、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(Surface conduction Electron−emitter Display,SED)、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display,FED)、蛍光表示管(Vacuum Fluorescent Display,VFD)、有機ELディスプレイ(Organic Light−Emitting Diode,OLED)、電子ペーパー(E−Paper)の何れか1種であることをことを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項3】
前記第1基板と前記第2基板の材質は、ガラス、若しくは樹脂、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene Terephthalate,PET)、ポリカーボネート(Poly Carbonate,PC)、ポリエチレン(polyethylene,PE)、ポリ塩化ビニル(Poly Vinyl Chloride,PVC)、ポリプロピレン(Poly Propylene,PP)、ポリスチレン(Poly Styrene,PS)、ポリメタクリル酸メチル(Polymethylmethacrylate,PMMA)からなる群から選ばれる何れか1種又は2種以上を混合させたプラスチック重合体であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項4】
前記第1導電素子と前記第2導電素子の材質は、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide,ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide,IZO)、アルミニウム亜鉛酸化物(Al−doped ZnO,AZO)、アンチモン錫酸化物(Antimony Tin Oxide,ATO)からなる不純物ドープ酸化物(Impurity−Doped Oxides)の群から選ばれる何れか1種の不純物ドープ酸化物(であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項5】
前記第1導電素子と前記第2導電素子の材質は、カーボンナノチューブ(carbon nanotube)であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項6】
前記第1導電素子が片状部材であり、所定間隔で複数に配列された前記第2導電素子が縞状部材であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項7】
前記第2導電素子が片状部材であり、所定間隔で複数に配列された前記第1導電素子が縞状部材であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項8】
それぞれに所定間隔を隔てて順次交互に配列された前記第1導電素子及び前記第2導電素子が、縞状部材であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項9】
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層の表面には、それぞれ接触面積を増加させる延伸部が設けられ、前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層のそれぞれの該延伸部が互いに対して係合するように配置されることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項10】
所定間隔おきに配置された前記各エレクトロクロミズム層とエレクトロクロミズム層との間には、更に隔壁部を有することを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項11】
前記隔壁部は、フォトレジストであることを特徴とする、請求項10に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項12】
前記第1エレクトロクロミズム層の材質は、酸化クロム(Cr2O3)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、五酸化二タンタル(Ta2O5)、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)(Fe4[Fe(CN)6]3)からなる陽極着色材料(anodic coloration)の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であり、且つ前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb2O3)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、五酸化二タンタル(Ta2O5)からなる陰極着色(cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項13】
前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、酸化クロム(Cr2O3)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、五酸化二タンタル(Ta2O5)、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)(Fe4[Fe(CN)6]3)からなる陽極着色(anodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であり、且つ前記第1エレクトロクロミズム層の材質は、酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb2O3)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、五酸化二タンタル(Ta2O5)からなる陰極着色(cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項14】
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、二酸化二バナジウム(V2O2)、酸化ロジウム(Rh2O3)、酸化コバルト(CoOx)からなる陽極/陰極着色(anodic / cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項15】
平面映像と立体映像の表示に用いる映像表示ユニットと、前記映像表示ユニットの表面に設けられる映像切換ユニットと、を備える2D/3D映像切換表示装置の構造であって、
前記映像切換ユニットは、
表面には所定間隔で複数に配列された第1導電素子が設けられる第1基板と、
一方の表面には所定間隔で複数に配列された第2導電素子が設けられ、前記映像表示ユニットの表面に接合するために用いられる他方の表面を有する第2基板と、
前記第1導電素子と前記第2導電素子との間に設けられ、第1エレクトロクロミズム層と、第2エレクトロクロミズム層と、を有するエレクトロクロミズムユニットと、
を備え、
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層が、所定間隔を隔てて順次交互に配置されており、前記各エレクトロクロミズム層は、前記各導電素子の電位の変化によって色変化することを特徴とする、改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項16】
前記映像表示ユニットは、液晶ディスプレー(Liquid Crystal Display,LCD)、プラズマディスプレー板(Plasma Display Panel,PDP)、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(Surface conduction Electron−emitter Display,SED)、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display,FED)、蛍光表示管(Vacuum Fluorescent Display,VFD)、有機ELディスプレイ(Organic Light−Emitting Diode,OLED)、電子ペーパー(E−Paper)の何れか1種であることをことを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項17】
前記第1基板と前記第2基板の材質は、ガラス、若しくは樹脂、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene Terephthalate,PET)、ポリカーボネート(Poly Carbonate,PC)、ポリエチレン(polyethylene,PE)、ポリ塩化ビニル(Poly Vinyl Chloride,PVC)、ポリプロピレン(Poly Propylene,PP)、ポリスチレン(Poly Styrene,PS)、ポリメタクリル酸メチル(Polymethylmethacrylate,PMMA)からなる群から選ばれる何れか1種又は2種以上を混合させたプラスチック重合体であることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項18】
前記第1導電素子と前記第2導電素子の材質は、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide,ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide,IZO)、アルミニウム亜鉛酸化物(Al−doped ZnO,AZO)、アンチモン錫酸化物(Antimony Tin Oxide,ATO)からなる不純物ドープ酸化物(Impurity−Doped Oxides)の群から選ばれる何れか1種の不純物ドープ酸化物であることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項19】
前記第1導電素子と前記第2導電素子の材質は、カーボンナノチューブ(carbon nanotube)であることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項20】
それぞれに所定間隔を隔てて順次交互に配列された前記第1導電素子及び前記第2導電素子が、縞状部材であることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項21】
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層が水平に並列配置されることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項22】
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層の表面には、それぞれ接触面積を増加させる延伸部が設けられ、前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層のそれぞれの該延伸部が互いに対して係合するように配置されることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項23】
所定間隔を隔てて順次交互に配置された前記各エレクトロクロミズム層とエレクトロクロミズム層との間には、更に隔壁部を有することを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項24】
前記隔壁部は、フォトレジストであることを特徴とする、請求項23に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項25】
前記第1エレクトロクロミズム層の材質は、酸化クロム(Cr2O3)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、五酸化二タンタル(Ta2O5)、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)(Fe4[Fe(CN)6]3)からなる陽極着色(anodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であり、且つ前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb2O3)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、五酸化二タンタル(Ta2O5)からなる陰極着色(cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項26】
前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、酸化クロム(Cr2O3)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、五酸化二タンタル(Ta2O5)、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)(Fe4[Fe(CN)6]3)からなる陽極着色(anodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であり、且つ前記第1エレクトロクロミズム層の材質は、酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb2O3)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、五酸化二タンタル(Ta2O5)からなる陰極着色(cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項27】
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、二酸化二バナジウム(V2O2)、酸化ロジウム(Rh2O3)、酸化コバルト(CoOx)からなる陽極/陰極着色(anodic / cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項28】
平面映像と立体映像の表示に用いる映像表示ユニットと、前記映像表示ユニットの表面に設けられる映像切換ユニットと、を備える2D/3D映像切換表示装置の構造であって、
前記映像切換ユニットは、
第1基板と、
一方の表面には前記第1基板に対応するための所定間隔を隔てて順次交互に配列された第3導電素子及び前記第4導電素子が設けられ、前記映像表示ユニットの表面に接合するために用いられる他方の表面を有する第3基板と、
前記第3導電素子と前記第4導電素子との間に設けられ、第1エレクトロクロミズム層と、第2エレクトロクロミズム層と、を有するエレクトロクロミズムユニットと、
を備え、
前記第1エレクトロクロミズム層の一側面及び前記第2エレクトロクロミズム層の一側面が、所定間隔を隔てて順次交互に配置されており、前記第1エレクトロクロミズム層の他の側面が、前記第3導電素子に接合するために用いられ、前記第2エレクトロクロミズム層の他の側面が、前記第4導電素子に接合するために用いられ、前記各エレクトロクロミズム層は、前記各導電素子の電位の変化によって色変化することを特徴とする、改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項29】
前記映像表示ユニットは、液晶ディスプレー(Liquid Crystal Display,LCD)、プラズマディスプレー板(Plasma Display Panel,PDP)、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(Surface conduction Electron−emitter Display,SED)、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display,FED)、蛍光表示管(Vacuum Fluorescent Display,VFD)、有機ELディスプレイ(Organic Light−Emitting Diode,OLED)、電子ペーパー(E−Paper)の何れか1種であることをことを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項30】
前記第1基板と前記第3基板の材質は、ガラス、若しくは樹脂、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene Terephthalate,PET)、ポリカーボネート(Poly Carbonate,PC)、ポリエチレン(polyethylene,PE)、ポリ塩化ビニル(Poly Vinyl Chloride,PVC)、ポリプロピレン(Poly Propylene,PP)、ポリスチレン(Poly Styrene,PS)、ポリメタクリル酸メチル(Polymethylmethacrylate,PMMA)からなる群から選ばれる何れか1種又は2種以上を混合させたプラスチック重合体であることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項31】
前記第3導電素子と前記第4導電素子の材質は、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide,ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide,IZO)、アルミニウム亜鉛酸化物(Al−doped ZnO,AZO)、アンチモン錫酸化物(Antimony Tin Oxide,ATO)からなる不純物ドープ酸化物(Impurity−Doped Oxides)の群から選ばれる何れか1種の不純物ドープ酸化物であることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項32】
前記第3導電素子と前記第4導電素子の材質は、カーボンナノチューブ(carbon nanotube)であることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項33】
それぞれに所定間隔を隔てて順次交互に配列された前記第3導電素子及び前記第4導電素子が、縞状部材であることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項34】
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層の表面には、それぞれ接触面積を増加させる延伸部が設けられ、前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層のそれぞれの該延伸部が互いに対して係合するように配置されることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項35】
前記第1エレクトロクロミズム層と前記第2エレクトロクロミズム層との係合箇所は、それぞれに前記各導電素子を越えて延出させており、これにより、前記第3基板に接触可能とすることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項36】
前記第1エレクトロクロミズム層の材質は、酸化クロム(Cr2O3)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、五酸化二タンタル(Ta2O5)、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)(Fe4[Fe(CN)6]3)からなる陽極着色(anodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であり、且つ前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb2O3)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、五酸化二タンタル(Ta2O5)からなる陰極着色(cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項37】
前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、酸化クロム(Cr2O3)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、五酸化二タンタル(Ta2O5)、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)(Fe4[Fe(CN)6]3)からなる陽極着色(anodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であり、且つ前記第1エレクトロクロミズム層の材質は、酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb2O3)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、五酸化二タンタル(Ta2O5)からなる陰極着色(cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項38】
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、二酸化二バナジウム(V2O2)、酸化ロジウム(Rh2O3)、酸化コバルト(CoOx)からなる陽極/陰極着色(anodic / cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項39】
前記各エレクトロクロミズム層とエレクトロクロミズム層との間には、更に隔壁部を有することを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項40】
前記隔壁部は、フォトレジストであることを特徴とする、請求項39に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項1】
平面映像と立体映像の表示に用いる映像表示ユニットと、前記映像表示ユニットの表面に設けられる映像切換ユニットと、を備える2D/3D映像切換表示装置の構造であって、
前記映像切換ユニットは、
表面には第1導電素子が設けられる第1基板と、
一方の表面には前記第1導電素子に対応する第2導電素子が設けられ、前記映像表示ユニットの表面に接合するために用いられる他方の表面を有する第2基板と、
前記第1導電素子と前記第2導電素子との間に設けられ、第1エレクトロクロミズム層と、第2エレクトロクロミズム層と、を有するエレクトロクロミズムユニットと、
を備え、
前記第1エレクトロクロミズム層は、前記第2エレクトロクロミズム層の垂直方向に沿って積層されており、前記各エレクトロクロミズム層は、前記各導電素子の電位の変化によって色変化することを特徴とする、改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項2】
前記映像表示ユニットは、液晶ディスプレー(Liquid Crystal Display,LCD)、プラズマディスプレー板(Plasma Display Panel,PDP)、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(Surface conduction Electron−emitter Display,SED)、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display,FED)、蛍光表示管(Vacuum Fluorescent Display,VFD)、有機ELディスプレイ(Organic Light−Emitting Diode,OLED)、電子ペーパー(E−Paper)の何れか1種であることをことを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項3】
前記第1基板と前記第2基板の材質は、ガラス、若しくは樹脂、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene Terephthalate,PET)、ポリカーボネート(Poly Carbonate,PC)、ポリエチレン(polyethylene,PE)、ポリ塩化ビニル(Poly Vinyl Chloride,PVC)、ポリプロピレン(Poly Propylene,PP)、ポリスチレン(Poly Styrene,PS)、ポリメタクリル酸メチル(Polymethylmethacrylate,PMMA)からなる群から選ばれる何れか1種又は2種以上を混合させたプラスチック重合体であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項4】
前記第1導電素子と前記第2導電素子の材質は、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide,ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide,IZO)、アルミニウム亜鉛酸化物(Al−doped ZnO,AZO)、アンチモン錫酸化物(Antimony Tin Oxide,ATO)からなる不純物ドープ酸化物(Impurity−Doped Oxides)の群から選ばれる何れか1種の不純物ドープ酸化物(であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項5】
前記第1導電素子と前記第2導電素子の材質は、カーボンナノチューブ(carbon nanotube)であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項6】
前記第1導電素子が片状部材であり、所定間隔で複数に配列された前記第2導電素子が縞状部材であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項7】
前記第2導電素子が片状部材であり、所定間隔で複数に配列された前記第1導電素子が縞状部材であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項8】
それぞれに所定間隔を隔てて順次交互に配列された前記第1導電素子及び前記第2導電素子が、縞状部材であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項9】
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層の表面には、それぞれ接触面積を増加させる延伸部が設けられ、前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層のそれぞれの該延伸部が互いに対して係合するように配置されることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項10】
所定間隔おきに配置された前記各エレクトロクロミズム層とエレクトロクロミズム層との間には、更に隔壁部を有することを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項11】
前記隔壁部は、フォトレジストであることを特徴とする、請求項10に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項12】
前記第1エレクトロクロミズム層の材質は、酸化クロム(Cr2O3)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、五酸化二タンタル(Ta2O5)、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)(Fe4[Fe(CN)6]3)からなる陽極着色材料(anodic coloration)の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であり、且つ前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb2O3)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、五酸化二タンタル(Ta2O5)からなる陰極着色(cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項13】
前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、酸化クロム(Cr2O3)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、五酸化二タンタル(Ta2O5)、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)(Fe4[Fe(CN)6]3)からなる陽極着色(anodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であり、且つ前記第1エレクトロクロミズム層の材質は、酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb2O3)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、五酸化二タンタル(Ta2O5)からなる陰極着色(cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項14】
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、二酸化二バナジウム(V2O2)、酸化ロジウム(Rh2O3)、酸化コバルト(CoOx)からなる陽極/陰極着色(anodic / cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項1に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項15】
平面映像と立体映像の表示に用いる映像表示ユニットと、前記映像表示ユニットの表面に設けられる映像切換ユニットと、を備える2D/3D映像切換表示装置の構造であって、
前記映像切換ユニットは、
表面には所定間隔で複数に配列された第1導電素子が設けられる第1基板と、
一方の表面には所定間隔で複数に配列された第2導電素子が設けられ、前記映像表示ユニットの表面に接合するために用いられる他方の表面を有する第2基板と、
前記第1導電素子と前記第2導電素子との間に設けられ、第1エレクトロクロミズム層と、第2エレクトロクロミズム層と、を有するエレクトロクロミズムユニットと、
を備え、
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層が、所定間隔を隔てて順次交互に配置されており、前記各エレクトロクロミズム層は、前記各導電素子の電位の変化によって色変化することを特徴とする、改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項16】
前記映像表示ユニットは、液晶ディスプレー(Liquid Crystal Display,LCD)、プラズマディスプレー板(Plasma Display Panel,PDP)、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(Surface conduction Electron−emitter Display,SED)、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display,FED)、蛍光表示管(Vacuum Fluorescent Display,VFD)、有機ELディスプレイ(Organic Light−Emitting Diode,OLED)、電子ペーパー(E−Paper)の何れか1種であることをことを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項17】
前記第1基板と前記第2基板の材質は、ガラス、若しくは樹脂、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene Terephthalate,PET)、ポリカーボネート(Poly Carbonate,PC)、ポリエチレン(polyethylene,PE)、ポリ塩化ビニル(Poly Vinyl Chloride,PVC)、ポリプロピレン(Poly Propylene,PP)、ポリスチレン(Poly Styrene,PS)、ポリメタクリル酸メチル(Polymethylmethacrylate,PMMA)からなる群から選ばれる何れか1種又は2種以上を混合させたプラスチック重合体であることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項18】
前記第1導電素子と前記第2導電素子の材質は、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide,ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide,IZO)、アルミニウム亜鉛酸化物(Al−doped ZnO,AZO)、アンチモン錫酸化物(Antimony Tin Oxide,ATO)からなる不純物ドープ酸化物(Impurity−Doped Oxides)の群から選ばれる何れか1種の不純物ドープ酸化物であることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項19】
前記第1導電素子と前記第2導電素子の材質は、カーボンナノチューブ(carbon nanotube)であることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項20】
それぞれに所定間隔を隔てて順次交互に配列された前記第1導電素子及び前記第2導電素子が、縞状部材であることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項21】
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層が水平に並列配置されることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項22】
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層の表面には、それぞれ接触面積を増加させる延伸部が設けられ、前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層のそれぞれの該延伸部が互いに対して係合するように配置されることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項23】
所定間隔を隔てて順次交互に配置された前記各エレクトロクロミズム層とエレクトロクロミズム層との間には、更に隔壁部を有することを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項24】
前記隔壁部は、フォトレジストであることを特徴とする、請求項23に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項25】
前記第1エレクトロクロミズム層の材質は、酸化クロム(Cr2O3)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、五酸化二タンタル(Ta2O5)、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)(Fe4[Fe(CN)6]3)からなる陽極着色(anodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であり、且つ前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb2O3)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、五酸化二タンタル(Ta2O5)からなる陰極着色(cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項26】
前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、酸化クロム(Cr2O3)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、五酸化二タンタル(Ta2O5)、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)(Fe4[Fe(CN)6]3)からなる陽極着色(anodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であり、且つ前記第1エレクトロクロミズム層の材質は、酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb2O3)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、五酸化二タンタル(Ta2O5)からなる陰極着色(cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項27】
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、二酸化二バナジウム(V2O2)、酸化ロジウム(Rh2O3)、酸化コバルト(CoOx)からなる陽極/陰極着色(anodic / cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項15に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項28】
平面映像と立体映像の表示に用いる映像表示ユニットと、前記映像表示ユニットの表面に設けられる映像切換ユニットと、を備える2D/3D映像切換表示装置の構造であって、
前記映像切換ユニットは、
第1基板と、
一方の表面には前記第1基板に対応するための所定間隔を隔てて順次交互に配列された第3導電素子及び前記第4導電素子が設けられ、前記映像表示ユニットの表面に接合するために用いられる他方の表面を有する第3基板と、
前記第3導電素子と前記第4導電素子との間に設けられ、第1エレクトロクロミズム層と、第2エレクトロクロミズム層と、を有するエレクトロクロミズムユニットと、
を備え、
前記第1エレクトロクロミズム層の一側面及び前記第2エレクトロクロミズム層の一側面が、所定間隔を隔てて順次交互に配置されており、前記第1エレクトロクロミズム層の他の側面が、前記第3導電素子に接合するために用いられ、前記第2エレクトロクロミズム層の他の側面が、前記第4導電素子に接合するために用いられ、前記各エレクトロクロミズム層は、前記各導電素子の電位の変化によって色変化することを特徴とする、改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項29】
前記映像表示ユニットは、液晶ディスプレー(Liquid Crystal Display,LCD)、プラズマディスプレー板(Plasma Display Panel,PDP)、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(Surface conduction Electron−emitter Display,SED)、電界放出ディスプレイ(Field Emission Display,FED)、蛍光表示管(Vacuum Fluorescent Display,VFD)、有機ELディスプレイ(Organic Light−Emitting Diode,OLED)、電子ペーパー(E−Paper)の何れか1種であることをことを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項30】
前記第1基板と前記第3基板の材質は、ガラス、若しくは樹脂、ポリエチレンテレフタラート(Polyethylene Terephthalate,PET)、ポリカーボネート(Poly Carbonate,PC)、ポリエチレン(polyethylene,PE)、ポリ塩化ビニル(Poly Vinyl Chloride,PVC)、ポリプロピレン(Poly Propylene,PP)、ポリスチレン(Poly Styrene,PS)、ポリメタクリル酸メチル(Polymethylmethacrylate,PMMA)からなる群から選ばれる何れか1種又は2種以上を混合させたプラスチック重合体であることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項31】
前記第3導電素子と前記第4導電素子の材質は、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide,ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide,IZO)、アルミニウム亜鉛酸化物(Al−doped ZnO,AZO)、アンチモン錫酸化物(Antimony Tin Oxide,ATO)からなる不純物ドープ酸化物(Impurity−Doped Oxides)の群から選ばれる何れか1種の不純物ドープ酸化物であることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項32】
前記第3導電素子と前記第4導電素子の材質は、カーボンナノチューブ(carbon nanotube)であることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項33】
それぞれに所定間隔を隔てて順次交互に配列された前記第3導電素子及び前記第4導電素子が、縞状部材であることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項34】
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層の表面には、それぞれ接触面積を増加させる延伸部が設けられ、前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層のそれぞれの該延伸部が互いに対して係合するように配置されることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項35】
前記第1エレクトロクロミズム層と前記第2エレクトロクロミズム層との係合箇所は、それぞれに前記各導電素子を越えて延出させており、これにより、前記第3基板に接触可能とすることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項36】
前記第1エレクトロクロミズム層の材質は、酸化クロム(Cr2O3)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、五酸化二タンタル(Ta2O5)、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)(Fe4[Fe(CN)6]3)からなる陽極着色(anodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であり、且つ前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb2O3)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、五酸化二タンタル(Ta2O5)からなる陰極着色(cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項37】
前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、酸化クロム(Cr2O3)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケル(Ni(OH)2)、五酸化二タンタル(Ta2O5)、ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)(Fe4[Fe(CN)6]3)からなる陽極着色(anodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であり、且つ前記第1エレクトロクロミズム層の材質は、酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb2O3)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、五酸化二タンタル(Ta2O5)からなる陰極着色(cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項38】
前記第1エレクトロクロミズム層及び前記第2エレクトロクロミズム層の材質は、二酸化二バナジウム(V2O2)、酸化ロジウム(Rh2O3)、酸化コバルト(CoOx)からなる陽極/陰極着色(anodic / cathodic coloration)材料の遷移金属酸化物の群から選ばれる何れか1種の遷移金属酸化物であることを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項39】
前記各エレクトロクロミズム層とエレクトロクロミズム層との間には、更に隔壁部を有することを特徴とする、請求項28に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【請求項40】
前記隔壁部は、フォトレジストであることを特徴とする、請求項39に記載の改良された2D/3D映像切換表示装置の構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
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【図8】
【図9】
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【図11】
【図12】
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【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公開番号】特開2012−78767(P2012−78767A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−281874(P2010−281874)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(507294753)介面光電股▲ふん▼有限公司 (29)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(507294753)介面光電股▲ふん▼有限公司 (29)
【Fターム(参考)】
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