説明

改良体測定装置

【課題】改良体の出来形の測定精度の向上を図ることができる改良体測定装置を提供することを目的とする。
【解決手段】地盤中に硬化材を噴射させて攪拌混合することによって造成される改良体の出来形を測定する改良体測定装置1であって、未硬化改良体の中に略鉛直に配置することが可能なケーシング2と、ケーシング2内に収納された屈曲可能な長尺棒状の計測体3と、計測体3を、ケーシング2の下部に位置する送出口29からケーシング2の外に送り出すと共に、送り出された計測体3の先端を、未硬化改良体と未改良地盤との境界面まで移動させる送り出し機構4と、計測体3の形状を検出する形状検出手段5と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤中に硬化材を噴射させて攪拌混合することによって造成される改良体の出来形を測定する改良体測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、改良対象地盤中に硬化材を噴射させて混合攪拌することによって改良体を造成する高圧噴射攪拌工法がある。この改良体の出来形(例えば径寸法)の測定方法として、温度、荷重、pHなどの変化を検知するための検知センサーを棒状部材の先端に取り付け、その検知センサーを棒状部材とともに改良体中の径方向、すなわち水平方向に延出させ、改良体と未改良地盤との境界面を検知し、その検知位置に延出した棒状部材の長さ寸法を測定することにより改良径を検出する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、地盤内に貫入されるケーシングの内部に棒状部材を挿入させて、その下端部(先端部)をケーシングの内部から水平方向に延出させ、改良体と未改良地盤との境界面へと貫入もしくは接触させるようにして送り込む装置が地上の地盤改良機に搭載され、棒状部材の先端部には境界面における荷重変化、温度変化又はpH変化のうち少なくともいずれか一つを検出する検知センサーが設けられており、この検知センサーによって境界面が確認された際の棒状部材の水平方向における改良体への貫入量に基づいて改良体の径を測定する測定装置について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−52634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示すような従来の改良体測定装置では、以下のような問題があった。
すなわち、従来の改良体測定装置では、温度、荷重、pHの変化を検知することで改良体と未改良地盤との境界面を検出する方法であるが、泥水で満たされた攪拌地盤内に検知センサーを貫入させることから、検知センサーが泥水の性状の影響を受けて検知精度が低下するおそれがある。よって、改良体の出来形の測定精度が低いという欠点があった。
【0006】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、改良体の出来形の測定精度の向上を図ることができる改良体測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る改良体測定装置は、地盤中に硬化材を噴射させて攪拌混合することによって造成される改良体の出来形を測定する改良体測定装置であって、未硬化改良体の中に略鉛直に配置することが可能なケーシングと、該ケーシング内に収納された屈曲可能な長尺棒状の計測体と、該計測体を、前記ケーシングの下部に位置する送出口から該ケーシングの外に送り出すと共に、送り出された計測体の先端を、前記未硬化改良体と未改良地盤との境界面まで移動させる送り出し機構と、前記計測体の形状を検出する形状検出手段と、を備えることを特徴としている。
【0008】
このような特徴の改良体測定装置によって改良体の出来形を測定する際には、まず、改良直後の未硬化改良体の中にケーシングを配置する。このケーシングは、未硬化改良体の中に直接挿入してもよく、或いは、例えば改良体の中に挿入された改良掘削機の掘削ロッドの中に仕込ませておいてもよい。また、ケーシングは、改良体の中心軸線上に配置してもよく、或いは、改良体の中心軸線から偏心した位置に配置してもよい。次に、送り出し機構を駆動させ、この送り出し機構によって長尺棒状の計測体を送出口からケーシングの外に送り出し、計測体の先端を未硬化改良体と未改良地盤との境界面まで移動させる。このとき、計測体は、水平面に沿ってケーシング又は改良体の半径方向に延在してもよく、或いは、前記半径方向に対して水平面若しくは鉛直面に沿って傾いた方向に延在してもよい。計測体の先端が前記境界面(未改良地盤の壁面)に当接した後も、送り出し機構による計測体の送り出しが続けられることで、計測体の延出部分(送出口と境界面との間の部分)に座屈又は撓み(曲げ)などの変形が生じる。このとき、形状検出手段によって計測体の形状をモニタリングすることで、前記した計測体の変形を検出することができる。そして、この計測体の変形の検出に基づいて改良体の出来形を測定することが可能である。すなわち、ケーシング(送出口)の位置から境界面までの距離を測定することができる。
【0009】
また、本発明に係る改良体測定装置は、前記形状検出手段が、前記ケーシング内に配設されたインターフェース部と、該インターフェース部から延出すると共に前記計測体の表面に設置されて該計測体の長さ方向に沿って延在し、該計測体の変形に追従して変形可能なセンサー部と、前記未硬化改良体の外に配置されていると共に前記インターフェース部に接続されたモニター部と、を備えており、前記モニター部の画面に、前記センサー部の形状の三次元画像が表示されることが好ましい。
【0010】
これにより、センサー部の形状は計測体の形状と略一致するので、センサー部の形状の三次元画像は計測体の三次元形状に相当し、モニター部の画面に表示された三次元画像によって計測体の形状が三次元的に把握される。これにより、計測体の変形を三次元的に検出することができるので、計測体の先端が前記境界面に到達したことが確実に検知され、改良体の出来形の測定精度が向上する。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る改良体測定装置によれば、計測体の変形の検出に基づいて改良体の出来形を測定するので、泥水の性状等の影響を受けにくく、改良体の出来形の測定精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態による改良体測定装置の概略を示す側面図である。
【図2】改良体測定装置を模式的に示す破断側面図である。
【図3】フィーラー(計測体)を示す図であって、(a)は図2に示すA−A´間の断面図であり、(b)は部分平面図である。
【図4】モニター部の画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態による改良体測定装置について、図面に基づいて説明する。
【0014】
図1の符号1は、本実施の形態による高圧噴射攪拌工法に用いられる改良体測定装置を示している。すなわち、改良体測定装置1は、改良対象地盤G中に高圧で硬化材を噴射させて攪拌混合する改良掘削機10によって造成した改良体Kの出来形を測定するためのものであり、具体的には、改良体Kの径寸法(以下、単に改良径ということもある)を測定するためのものである。本実施形態では、改良体測定装置1は、改良掘削機10に具備されている。
【0015】
改良掘削機10は、地上に架台11を介して設けられ、先端ビット12を装着した掘削ロッド13を地盤G内に鉛直方向に貫入させ、所定の深さまで貫入させたときに、掘削ロッド13の下部側面に備えた噴射ノズル14により硬化材Nを高圧噴射させる周知の構成を有している。つまり、噴射ノズル14より硬化材を高圧噴射させつつ、掘削ロッド13を回転させることで、掘削ロッド13の周囲に所定の改良径からなる改良体Kが形成されることになる。掘削ロッド13は、筒状をなし、その内部には、噴射ノズル14に接続する硬化材Nを送るための注入管15が収納されている。
【0016】
図1、図2に示すように、改良体測定装置1は、ケーシング2と、このケーシング2内に収納された屈曲可能なフィーラー3(計測体)と、フィーラー3を送り出す送り出し機構4と、フィーラー3の形状を検出する形状検出手段5と、を備えている。
【0017】
ケーシング2は、複数の筒体20〜22を継手して形成された管体であり、掘削ロッド13の中に挿通されて収納されている。このケーシング2は、掘削ロッド13が未硬化の改良体Kの中に下向きに挿入されることで未硬化の改良体Kの中に略鉛直に配置される。ケーシング2の最上端の筒体20は、その直ぐ下の筒体21とスイベル23を介して継手されている。最上端の筒体20の上端部の内側にはシーリング蓋24が嵌合されており、このシーリング蓋24によって最上段の筒体20の上端が密封されている。また、最上段の筒体20には、ケーシング2内のうちの後述するピストン40の上側に高圧水Wを供給するための供給口25が形成されている。この供給口25は、他の筒体21、22に形成されていてもよい。複数の中間の筒体21同士は、リング状のジョイント26を介して継手されている。最下端の筒体22の下端部には、下方に向かって漸次縮径したテーパー部27を介してベンド部28が連設されている。このベンド部28は、円弧状に90度に屈曲した管部であり、テーパー部27の下端から下向きに延出した後、掘削ロッド13の周壁に向かって屈曲しており、先端(送出口29)が掘削ロッド13の外部に向けて開口されている。
【0018】
送り出し機構4は、フィーラー3を、ケーシング2の下部に位置する送出口29からケーシング2の外に送り出すと共に、送り出されたフィーラー3の先端を、未硬化の改良体Kと未改良地盤G1との境界面Fまで移動させるための機構である。この送り出し機構4は、ケーシング2内に嵌装されていると共にケーシング2の軸方向に沿って摺動可能なピストン40と、前記供給口25からケーシング2内に高圧水Wを供給してピストン40を押し下げる図示せぬ押下手段と、を備えている。
【0019】
ピストン40は、ケーシング2の内面に対して液密に接した状態で上下移動可能に挿通された外管41と、この外管41対して液密に挿通係止したり外管41内部に上下軸方向に連通する隙間を形成したりすることが可能な内管42とからなる。このピストン40は、ケーシング2の中間部分の適宜な位置に配置(本実施の形態では下方位置)されている。そして、外管41と内管42とが液密に係止された状態で、ケーシング2内のピストン40の上方領域に後述する供給口25から高圧水Wが供給される構成となっている。
【0020】
フィーラー3は、例えばばね鋼などの材料から長尺棒状の帯体であり、図3(a)に示すようにコンベックスメジャーのように断面視湾曲した形状をなしており、湾曲している凹曲面30側に屈曲し易く、その反対側(凸曲面31側)で軸方向には曲げ難い形状となっている。そして、図2に示すように、フィーラー3の基端部32がピストン40に固定されている。なお、ピストン40が押し下げられてなく上方位置にあるときは、フィーラー3は全長に亘ってケーシング2内に収納されており、フィーラー3の先端部33(図1に示す。)がベンド部28内においてベンド部28の内周面に沿って90度に湾曲されている。
【0021】
図2に示すように、形状検出手段5は、フィーラー3の形状を検出するための検出装置であり、特に、フィーラー3の形状を三次元的に検出することが可能な3Dセンサであり、例えば光ファイバ技術を応用したMEASURAND社の「Shape Tape」を使用してもよい。形状検出手段5の概略構成としては、ケーシング2内に配設されたインターフェース部50と、そのインターフェース部50の下端から延出するセンサー部51と、インターフェース部50にケーブル53を介して接続されたモニター部52と、を備えている。
【0022】
インターフェース部50は、センサー部51とケーブル53とを接続させるための接続部材である。このインターフェース部50は、ピストン22の上端面の上に設置されたケース6に内装されている。ケース6は、ピストン22に螺合などで固定された台座60と、台座60の上に載せて固定された中空のカバー61と、を備えており、インターフェース部50は、台座60上に載置されていると共にカバー61内に収容されている。
【0023】
また、カバー61の上端部には、ケーシング2内に挿通された内側ロッド7の下端部が連結されている。この内側ロッド7は、複数の管体70を継手して形成された棒体であり、ケーシング2内に同軸上に延設されている。また、内側ロッド7の上端部は、前記したシーリング蓋24を貫通してケーシング2の上方に突出されている。
【0024】
センサー部51は、フィーラー3の表面に設置されてフィーラー3の長さ方向に沿って延在するテープ状のセンサー部であり、フィーラー3の変形に追従して変形可能である。センサー部51の基端部は、台座60を貫通してピストン40の内管42の内側に挿通されており、センサー部51は、内管42の下端から延出してテーパー部27及びベンド部28の内側に挿通されており、このベンド部28内においてベンド部28に沿って90度に円弧状に曲げられている。センサー部51は、図3(a)に示すように、フィーラー3の凹曲面30上に載置されていると共に、図3(b)に示すように、フィーラー3の幅方向の中央位置に配置されている。
【0025】
モニター部52は、センサー部51からの情報(信号)を処理して画面54にセンサー部51の形状の三次元画像をリアルタイムで表示する表示部であり、情報処理を行う制御装置55と、画像を表示する画面54を有するディスプレイ装置56と、を備えている。モニター部52としては、例えばパーソナルコンピュータを使用することが可能であり、制御装置55とディスプレイ装置56とが一体となったノート型パーソナルコンピュータであってもよい。
【0026】
図4に示すように、ディスプレイ装置56の画面54には、図2に示すセンサー部51を三次元的に表した三次元画像57が表示される。この三次元画像57は、センサー部51の形状と一致しており、センサー部51の形状が変化するとそれに追従して変化する。また、制御装置55は、画面54に表示された三次元画像57からセンサー部51の形状寸法を算出することも可能である。
【0027】
なお、図2に示すように、モニター部52とインターフェース部50とを接続するケーブル53は、インターフェース部50からカバー61の上端部を貫通して延在し、さらに内側ロッド7内を通過し、内側ロッド7の上端から延出してモニター部52に接続されている。
【0028】
次に、上記した構成からなる改良体測定装置1によって改良体Kの出来形を測定する方法について説明する。
【0029】
まず、改良直後の未硬化の改良体Kの中にケーシング2を配置する。本実施形態では、掘削ロッド13の内側にケーシング2が仕込まれているので、噴射ノズル14から硬化材Nを高圧噴射して地盤改良を行っている時点で、既にケーシング2が改良体Kの中に配置されている。
【0030】
次に、送り出し機構4を駆動させ、この送り出し機構4によってフィーラー3を送出口29からケーシング2の外に送り出す。つまり、供給口25からケーシング2内に高圧水Wを供給することで、高圧水Wの圧力によってピストン40が下方に押圧されてケーシング2に沿って下降し、ピストン40に固定されたフィーラー3が送出口29からケーシング2の径方向外側に向かって送り出される。そして、フィーラー3の先端部33を未硬化改良体Kと未改良地盤G1との境界面Fまで移動させる。
【0031】
図1に示すように、フィーラー3の先端33が境界面Fに当接した後も、送り出し機構4によるフィーラー3の送り出しが続けられることで、フィーラー3の延出部分(送出口29と境界面Fとの間の部分)に座屈又は撓み(曲げ)などの変形が生じる。このとき、形状検出手段5によってフィーラー3の形状をモニタリングすることで、フィーラー3の変形を検出することができる。
【0032】
すなわち、センサー部51の形状はフィーラー3の形状と略一致するので、センサー部51の形状の三次元画像57(図4に示す。)はフィーラー3の三次元形状に相当し、モニター部52の画面54に表示された三次元画像57によってフィーラー3の形状が三次元的に把握される。これにより、フィーラー3の変形を三次元的に検出することができる。
【0033】
このようにフィーラー3の変形を三次元的に検出することで、これに基づいて改良体Kの出来形(径方向寸法)を測定することが可能である。すなわち、ケーシング2(送出口29)の位置から境界面Fまでの距離を測定することができる。
【0034】
上記した改良体測定装置1によれば、フィーラー3の変形の検出に基づいて改良体Kの出来形を測定するので、泥水の性状等の影響を受けにくく、改良体Kの出来形の測定精度の向上を図ることができる。
【0035】
また、センサー部51の形状の三次元画像を表示することができる形状検出手段5を使用して、フィーラー3の変形を三次元的に検出することができるので、フィーラー3の先端部33が境界面Fに到達したことが確実に検知され、改良体Kの出来形の測定精度を向上させることができる。
【0036】
また、本実施形態では、改良掘削機10による改良作業を行いつつ、上述した改良体測定装置1による測定を行うことができるので、改良体Kの形状を確認しつつ改良作業を行うことができ、所望形状の改良体Kを効率良く形成することができる。
【0037】
以上、本発明に係る改良体測定装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施形態では、インターフェース部50とモニター部52とがケーブル53を介して接続されているが、本発明は、インターフェース部50とモニター部52とが無線で接続されていてもよい。
【0038】
また、上記した実施の形態では、フィーラー3の形状を三次元的に検出する形状検出手段5が備えられているが、本発明は、フィーラー3の形状を二次元的に検出する形状検出手段を用いることも可能であり、形状検出手段の構成を変更してもよい。
【0039】
また、上記した実施の形態では、フィーラー3の形状が断面視湾曲状になっているが、本発明は、フィーラー3の形状は適宜変更可能であり、また、その構造並びにその幅寸法および厚さ寸法も任意に設定することができる。例えば、部分的に二枚のフィーラーを重ねたり、部分的に板状材などの補強部材を一体に貼り付けたりした積層構造であってもかまわない。
【0040】
さらにまた、本発明は、ケーシング2の形状や管径寸法も変更可能であり、また、送り出し機構4の構成(ピストン40)、ピストン40の構成(外管41、内管42)や形状、大きさ、ケーシング2におけるピストン40の位置などの構成は、本実施の形態に限定されることはなく、任意に設定することができる。
【0041】
また、改良掘削機10の構成などについても本実施の形態に限定されることはなく、適宜な構造のものを採用することができる。
さらに、本実施の形態では掘削ロッド13内にケーシング2を仕込んだ構成としているが、これに限定されることはなく、ケーシング2が直接改良体Kの中に挿入される構成であってもよい。この場合、掘削ロッド13で改良体Kを形成した後、掘削ロッド13を引き抜いた掘削孔にケーシング2を挿入して改良径を測定することができる。
【0042】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施の形態を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 改良体測定装置
2 ケーシング
3 フィーラー(計測体)
4 送り出し機構
5 形状検出手段
29 送出口
50 インターフェース部
51 センサー部
52 モニター部
53 ケーブル
54 画面
G1 未改良地盤
K 改良体
N 硬化材
F 境界面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地盤中に硬化材を噴射させて攪拌混合することによって造成される改良体の出来形を測定する改良体測定装置であって、
未硬化改良体の中に略鉛直に配置することが可能なケーシングと、
該ケーシング内に収納された屈曲可能な長尺棒状の計測体と、
該計測体を、前記ケーシングの下部に位置する送出口から該ケーシングの外に送り出すと共に、送り出された計測体の先端を、前記未硬化改良体と未改良地盤との境界面まで移動させる送り出し機構と、
前記計測体の形状を検出する形状検出手段と、
を備えることを特徴とする改良体測定装置。
【請求項2】
請求項1に記載された改良体測定装置において、
前記形状検出手段が、
前記ケーシング内に配設されたインターフェース部と、
該インターフェース部から延出すると共に前記計測体の表面に設置されて該計測体の長さ方向に沿って延在し、該計測体の変形に追従して変形可能なセンサー部と、
前記未硬化改良体の外に配置されていると共に、前記インターフェース部に接続されたモニター部と、
を備えており、
前記モニター部の画面に、前記センサー部の形状の三次元画像が表示されることを特徴とする改良体測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−72748(P2013−72748A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−211848(P2011−211848)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(000002299)清水建設株式会社 (2,433)
【出願人】(000115463)ライト工業株式会社 (137)
【Fターム(参考)】