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放出促進されたアンタゴニストを含む乱用抵抗性経皮薬物送達パッチ
説明

放出促進されたアンタゴニストを含む乱用抵抗性経皮薬物送達パッチ

【課題】乱用者および/または娯楽での薬物使用者による抽出等による乱用を防止するための麻薬性鎮痛剤の経皮薬物送達システムの提供。
【解決手段】アゴニストを含む賦形剤マトリックスを有し、このマトリックスは、アンタゴニストで充填された、離して配された複数の中空繊毛をさらに含む経皮薬物送達パッチ。これにより、乱用者がアゴニストを物理的に取り除こうと試みると、繊毛はアンタゴニストを放出して壊れ、また、乱用者がアゴニストを取り除くために溶媒を使用しようと試みると、繊毛はアンタゴニストを放出して溶解する。その結果として、乱用者が経口摂取、または皮下針注射のためアゴニストを集めようとする試みは妨げられる。また複数の離して配された中空繊毛は、アンタゴニストの放出割合を高めるために、アンタゴニストと関連する放出促進剤をさらに含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、米国特許出願第11/333,602号、「乱用抵抗性経皮薬物送達パッチ」(これは現在、米国特許第7,740,879号(2010年6月22日発行)である)に関連する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、一般的に、経皮薬物送達システムおよびデバイスに関連し、特に、通常の使用の下で、麻薬性鎮痛剤のようなアゴニストを含む薬物の経皮送達を提供することができ、および、娯楽での鎮痛剤の使用者が「ハイ」を得るために麻薬性アゴニストという不法な気晴らしを手に入れるための溶媒の使用または物理的な破壊に対抗するために、関連するパッチ設計内でアゴニストに放出するアンタゴニストと、アンタゴニストの放出割合を増やす放出促進剤の封じ込めを組み込むことができるシステムおよびデバイスに関する。
【0003】
経皮薬物用量のフォームまたはデバイスは、当技術分野において知られており、典型的には、活性な治療薬剤またはアゴニスト、しばしば、麻薬性鎮痛剤アゴニストまたは他の鎮痛剤をもたらすために、使用者によって皮膚に粘着的に付着されたパッチを介して提供され、これらは、パッチを通って皮膚に拡散し、血流へと吸収される。アゴニストは、その後、痛みまたは他の副作用を緩和するために、血流内を患者または使用者の体内のあらゆる領域へ広がる。オピエートアゴニストの場合、作用する主な部位は、痛みを和らげる中枢神経系である。
【0004】
そのような経皮薬物送達システムの常に存在する問題は、乱用者および/または娯楽での薬物使用者が、経口でまたは注射によって麻薬性鎮痛剤アゴニストの全てを身体に送達し、同時に、麻薬性「ハイ」を得るために、経皮薬物送達パッチまたはデバイスから麻薬性鎮痛剤を抽出するための方法を開発していることである。そのような乱用に対抗しまたは乱用を避けるために、皮下パッチのような経皮薬物送達システムを設計する多くの試みがなされている。この成果を達成するために、広範囲の研究がなされ続けている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの実施形態において、治療パッチまたは経皮パッチのような経皮薬物投与デバイスは、例えば、デバイスの通常の使用の間アンタゴニストが放出されないようにして、麻薬性オピエートアンタゴニストからの麻薬性アゴニストの物理的分離を提供する。この実施形態において、麻薬性オピエートアゴニストは、付属のパッチが適用された時、皮膚または粘膜に直接接している賦形剤マトリックスに取り込まれる。必要とされる麻薬性オピエートアンタゴニストを含む複数の毛髪状の繊毛性突起(projection)が、麻薬性アゴニストを含む治療マトリックスへ取り込まれる。複数の毛髪状の繊毛性突起は、さらに、アゴニストの放出割合を増やすのに効果的な量で放出促進剤を含む。
【0006】
十分な数の繊毛または繊毛性突起が、マトリックスに含まれ、十分に壊れやすく作られることで、乱用者が娯楽または不法な使用のため過剰な量の麻薬を得ようとしてマトリックスを物理的に取り除こうと試みると、その破裂が引き起こされ、結果的に含有麻薬性アンタゴニストの放出がなされる。麻薬性アンタゴニストのそのような放出時に、それは、所望の娯楽効果を打ち消す形態でアゴニストと混合し、そしてアゴニストと共に分散する。また、本発明の別の実施形態において、繊毛の組成物は、乱用者が溶媒の使用を通して麻薬性アゴニストを集めようと試みると、そのような行為が、繊毛を急速に分解または溶解し、結果的に、それらの含有麻薬性アンタゴニストの放出が確実になされるように選択される。
【0007】
本発明の別の実施形態において、外部パッチ容器層および不可欠な繊毛突起が同じ材料から形成され、麻薬性アンタゴニストおよびアンタゴニストの放出割合を増やすための放出促進剤で充填され、麻薬性アゴニストを含むマトリックスは、繊毛性突起の間の空間を充填する。周囲のフランジは、患者または使用者の皮膚にしっかり付着するように圧力に敏感な接着剤と共に提供される。
【0008】
本発明の別の実施形態において、経皮パッチのための支持材料は、シェルまたは外部支持層の形態で適切なプラスティック材料によって提供され、圧力に敏感な接着剤でコーティングされたフランジ部分を有する。繊毛性突起を提供する材料成分は、適切な薬理的接着剤の使用を介して、プラスティックの支持材料またはシェル内で固定され、必要とされる麻薬性アンタゴニストおよびアンタゴニストの放出割合を増やすための放出促進剤で充填される。麻薬性アゴニストを含む賦形剤マトリックスは、前述のように、繊毛の間に形成される。本発明の各実施形態において、先述のマトリックスは、皮膚に適用されたパッチと共に、マトリックスそれ自体が確実に皮膚に直接接触するような形態で形成されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
同様のアイテムが同じ参照名称を有する以下の図は、本発明の実施形態の例証であり、本出願の一部を形成する請求項によって含まれるような発明に限定することを意図されたものではない。
【図1A】図1Aは、本発明の1つの実施形態に対する経皮パッチの断面図を示す。
【図1B】図1Bは、図1Aの円で囲んだ部分1Bの拡大図を示す。
【図2】図2は、本発明の別の実施形態に対する経皮パッチの断面図を示す。
【図3A】図3Aは、特定のアゴニストの効果をブロックするのに必要なアンタゴニストの相対投与量の例の棒グラフを示す。
【図3B】図3Bは、特定のアゴニストの効果をブロックするのに必要なアンタゴニストの相対投与量の例の棒グラフを示す。
【図4】図4は、経口の投与経路のためのアンタゴニストの放出によって完全に抑制された時に迅速な放出特性を持つアゴニストのための、血流の薬理的効果量対時間の実施例のための一般化グラフを示す。
【図5】図5は、静脈内の投与経路のためのアンタゴニストの放出によって完全に抑制された時に迅速な放出特性を持つアゴニストのための、血流の薬理的効果量対時間の実施例のための一般化グラフを示す。
【図6】図6は、経鼻の投与経路のためのアンタゴニストの放出によって完全に抑制された時に迅速な放出特性を持つアゴニストのための、血流の薬理的効果量対時間の実施例のための一般化グラフを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の第1の実施形態は、図1Aの断面図に示される。経皮パッチ1は、示されるように、周囲のフランジ部分5を提供するように形成された容器層または本体3、およびパッチ容器3内に形成された腔内に突出した複数の空間的に離れた繊毛7を含む。パッチ容器3は、繊毛性突起7の至るところに、および繊毛性突起7内に中空コア11を含み、これは、麻薬性アンタゴニスト8およびアンタゴニスト8の放出割合を増やすための放出促進剤46で充填されており、それは、アゴニスト19と混合される。周囲のフランジ5の底
部は、パッチ1の患者または使用者の皮膚に対する必要な安全性を保障するために、適切な薬学的に圧力に敏感な接着剤15でコートされている。繊毛7の間の腔9の一部は、所望の麻薬性アゴニスト19を含む適切な賦形剤マトリックス17で充填されている。
【0011】
図1Bは、アゴニスト19を含む賦形剤マトリックス17内を麻薬性アンタゴニストおよび放出促進剤46で充填された繊毛7の拡大図を示す。繊毛7、および付属の容器3は、薄く、物理的に壊れ易い材料から形成されており、また、麻薬性アゴニスト19を抽出するために乱用者によって使用される既知の無機または有機の溶媒中で溶解する。従って、乱用者が麻薬性アゴニスト19を機械的に抽出しようとすると、繊毛7は、破壊され、麻薬性アンタゴニスト8を放出し、麻薬性アゴニスト19を集めようとしている乱用者が期待する「ハイ」に対抗する。放出促進剤46の存在は、アンタゴニスト8と賦形剤マトリックス17との間の表面張力を減少させることで、アンタゴニスト8の流れを促進する。
【0012】
放出促進剤46は、界面活性剤から選択され、好ましくは、陰イオン性および非イオン性の界面活性剤から選択される。好ましい非イオン性および陰イオン性の界面活性剤は、ポリソルベート‐80、ポリソルベート‐60、ドキュセートナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウムなどを含む。本発明の好ましい実施形態において、界面活性剤は、ドキュセートナトリウムである。アンタゴニスト8の放出割合を増やすのに効果的な放出促進剤46の量は、繊毛7内のその部分の総重量に基づいて約1wt%から約30wt%までの範囲にあり、より好ましくは、約10wt%から約20wt%までの範囲にある。
【0013】
同様に、乱用者が、麻薬性アゴニスト19を抽出するために有機溶媒を使用しようと試みると、繊毛7は、溶解し、それらの含有麻薬性アンタゴニスト8と放出促進剤46を、賦形剤マトリックス17と含有アゴニスト19へと放出する。実際には、繊毛7の壁は、別に、不可欠な外部部分と繊毛7の部分を形成する容器3の壁より薄く作成されることがあることに注意されたい。
【0014】
本発明の別の実施形態において、図2に示されるように、経皮パッチ21は、適切な材料で形成された外部層または支持層23を含み、例えば、先述のように、麻薬性アゴニスト19を含む賦形剤マトリックス17が、患者または使用者の皮膚に密着して確実に接着するために融通が利く程十分薄いことがある。外部層または支持層23に適切な材料は、ポリエーテルブロックアミドコポリマー、ポリエチレンメチルメタクリレートブロックコポリマー、ポリウレタン、シリコーンエラストマ、硬い部分(segment)と柔らかい部分から成るポリエステルブロックコポリマー、ゴムベースのポリイソブチレン、スチレン、およびスチレン・ブタジエンおよびスチレン・イソプレンコポリマーのようなエラストマーのコポリマーを含む。可撓性ポリマーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリエステル、例えば、トリエステルテレフタラートが挙げられ、これは、フィルムまたはラミネートの形態であることがある。
【0015】
支持または外部層23はまた、2以上の上述のポリマーのラミネート、例えば、ポリエチレン/ポリエステルラミネートから成ることがある。支持材料または外部層23は、典型的に、示されるように、非常に融通が利く程十分薄く、前記のように、容器3が目下、麻薬性アンタゴニストを含む繊毛7と放出促進剤46と共に内部嚢3として機能することを除いて、図1Aの容器3を、、それに固定してしまう。支持材料23は、示されるように、周囲のフランジ部分25、既知の薬学的接着剤27でコーティングされたフランジ部分25の底部を含む。支持または外部層23の封入以外で、本発明の第2の実施形態は、アゴニスト19を含む賦形剤マトリックス17が、繊毛7の間に含まれており、図1Aの発明の第1の実施形態と実質的に同一である。
【0016】
図1Aのパッチ1の本体として機能する中空コア容器3、または図2の発明の実施形態の内部嚢は、パッチ1またはパッチ21から麻薬性アゴニスト19を抽出しようと試みる乱用者によって使用される典型的な溶媒中で溶解する材料で形成される。そのような典型的な溶媒としては、水、エタノール、エーテル、およびそれらの混合物などが挙げられる。容器または嚢3は、ポリエステル、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリビニルアセテート、および他の既知の薬学的に有用な材料等の多くの異なる材料から作られたフィルムから形成され得る。嚢または容器3はまた、例えば、任意に偶発的に湿気に曝される間、アンタゴニスト8および放出促進剤46が繊毛7から確実に放出されないために、一体的に形成され得、または材料の多層ラミネート層で形成され得るが、上記のように、既知の溶媒に曝されると、繊毛7の破壊または溶解が起こされる。既知のポリマーベースの材料もまた、適切な場合使用され得る。
【0017】
さらに、図1A、1B、および2の発明の実施形態における、剥離可能な保護層16の使用に注意されたい。図1Aおよび2に示されるように、剥離可能な保護層16は、パッチ1のフランジ5上の圧力に敏感な接着剤15、およびパッチ21のフランジ25上の圧力に敏感な接着剤27を含む、パッチ1および21の底部全体または皮膚に隣接する部分全体を覆う。使用者は、上記のように、パッチ1または21が皮膚に固定されるために、圧力に敏感な接着剤およびアゴニスト19を含むマトリックス17をさらすために、パッチ1または21のいずれかから保護層16を単に剥がし取る。
【0018】
マトリックス17は、1つの実施形態において、水中においてそれ自身の重量を多数回吸収するように形成されることがあり、多くの材料によって提供され得る。例えば、グアー、アラビアゴムまたはキサンタンゴム、またはゲル化剤またはカルボキシポリメチレン、ヒドロキシエチルセルロースまたはポリアクリルアミドのようなポリマーのような多くの材料によって提供され得る。様々なマトリクス材料は、1997年9月16日に発行された、本発明者の米国特許第5,667,798号(発明の名称「経皮薬物送達システム」)において、経皮パッチ使用に関して教示されている。この特許の教示は、本明細書と矛盾しない程度まで、本明細書に参照として組み込まれている。マトリックス17のために使用し得る他の材料としては、ポリエチレンまたはポリプロピレンの微多孔質フィルムが挙げられる。
【0019】
パッチ1の接着剤15、および/またはパッチ21の接着剤27は、例えば、ポリアクリレート、ポリシロキサン、ポリイソブチレン、シリコーンポリマー、ポリブタジエンなどのような、任意の薬学的に許容可能な圧力に敏感な接着剤によって提供され得る。「薬学的に許容可能な」は、投与されている薬物の生物学的有効性と干渉せず、そして、いかなる理由でも、生物学的に、またはその他の点で望ましくないものではない材料を意味する。
【0020】
パッチ1および21のアゴニスト19は、先述の米国特許第5,667,798号において教示したように、マイクロカプセルの形態で提供され得る。代替的に、アゴニストは、マトリックス17において吸収されるために液体の形態で提供され得る。
【0021】
本発明は、関連するアンタゴニストが存在する任意のオピエードアゴニストの乱用を避けるのに有用であり、それらと組み合わせると、オピエードアゴニストの効果を減らし、乱用を回避する。典型的なオピエードアゴニストは、モルヒネ、コカイン、コデインなどを含むが、これらに限定されない。適切な量のオピエードアンタゴニスト8と放出促進剤46は、マトリックス17内に含まれるオピエード鎮痛性薬剤19のさらなる可能性に迅速に拮抗するために、繊毛7に含まれる。使用されるアゴニストの量は、当業者に知られているように、特定のパッチ1に対する投与の必要性に依存する。示されるように、繊毛7へ取り込まれるアンタゴニスト8の量は、乱用者が求めているアゴニストの生物学的効果を実質的に減少させる、または好ましくは全てブロックするのに十分なければならない。オピエードアンタゴニストは、例えば、ナルトレキソン、ナロキソン、ナロルフィン、および薬学的に許容可能なそれらの塩、およびそれらの混合物を含むが、これらに限定されない。多数の他のアンタゴニスト8は、当業者に知られている。
【0022】
図3Aにおいて、実施例が、モルヒネ(アゴニスト)30の「ハイ」の効果をブロックするために、ナルトレキソン(アンタゴニスト)32の使用に必要な相対的用量を図示した棒グラフの形式で示される。図3Bは、ペンタゾシン(pentazocone)(アゴニスト)34の効果をブロックするためのナルトレキソン(アンタゴニスト)36の相対的用量を示す棒グラフである。また、図4、5、および6は、それぞれ、経口、静脈内、および経鼻の薬物投与に正味の薬理的効果44を提供するために、アンタゴニスト42の放出によって対処された迅速な放出特性を有するアゴニスト40の間での、「アゴニスト血中レベル/アンタゴニスト血中レベル/薬理学的効果」対「時間」を示すために本発明者によって展開されたグラフおよび曲線を示し、これらの実施例において、乱用者が求める「ハイ」の効果を完全に取り除く。
【0023】
また、当技術分野で知られているように、他のアンタゴニスト8は、催吐剤、催吐性物質、およびひどい味の物質を含み得る。また、親水コロイドが、水のような溶媒の存在下で膨張する繊毛7に含まれ得、パッチ1から抽出されるアゴニストを含む溶媒の粘度を増大させ、乱用者が同じものを皮下針を介して注射するのを防ぐ。
【0024】
実施例1
本発明の図1Aの実施形態において示されるように、経皮パッチ1の1つの図解例に対して、パッチ1は、5から50cmまでの表面積および選択された麻薬性アゴニストを含むのに十分な厚さを有する、円状の、正方形の、長方形の、楕円形の、または他の適切な形状を有する。毛髪様の繊毛7は、0.01mmから1.0mmまでの範囲の直径を有し得、一方、フランジ部分5を含む容器または嚢3の残りは、0.01mmから1.0mmまでの範囲の厚さを有する。圧力に敏感な接着剤15は、皮膚に確実に付着するのに十分な厚さを有する。繊毛7の間の空間は、1/cmから100/cmまでの範囲内にある。繊毛7は、それらの間のマトリックス17の容易な挿入または注入を可能にするのに十分な硬さに作られることがさらに予期される。アゴニスト19は、典型的には、マトリックスの導入前にマトリックス17内に均質に分散されているか、または液体形態であるアゴニスト19の例において、その導入後にマトリックス17へと注入され得る。剥離可能な保護層16は、パッチを仕上げるために導入される最後の要素である。
【0025】
剥離可能な保護層16は、ポリマー材によって提供され得ること、そして、好ましい実施形態において、金属でコーティングされていることに注意されたい。当技術分野で知られているように、このようなポリマー材としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、紙などが挙げられる。
【0026】
実施例2
図2に示されるように、パッチ21は、典型的に、5cmから50cmまでの表面積と、本体3のために0.001から0.05インチまでの範囲の厚さを有する、円形、正方形、長方形、楕円形、または他の適切な形態で提供される。支持または外部層23は、典型的には、0.0005から0.003インチまでの範囲の厚さを有する。毛髪状の繊毛7は、0.01mmから1.0mmまでの範囲の直径を有することがあり、一方、フランジ部分25を含む容器または嚢3の残りは、0.01mmから1.0mmまでの範囲の厚さを有する。圧力に敏感な接着剤27は、典型的に、確実に皮膚に付着するのに十分な厚さを有する。繊毛7の間の空間は、典型的に、0.01mmから1.0mmまでの範囲である。さらに、繊毛7は、その間にマトリクス17の材料が容易に挿入され得るのに十分な硬さで形成される。アゴニスト19は、典型的に、マトリックスの導入前にマトリックス17内に均質に分散されているか、または液体形態であるアゴニスト19の例において、その導入後にマトリックス17へと注入され得る。剥離可能な保護層16は、パッチを仕上げるために導入される最後の要素である
【0027】
剥離可能な保護層16は、ポリマー材によって提供され得ること、そして、好ましい実施形態において、金属でコーティングされていることに注意されたい。当技術分野で知られているように、このようなポリマー材としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、紙などが挙げられる。支持材料23は、0.002から0.007インチまでの範囲の厚さを有し得る。
【0028】
本発明の様々な実施形態が示され記載されているが、それらは限定することを意図していない。当業者は、これらの実施形態のための特定の修正を認識することができ、これらの修正は、添付の請求項の精神と範囲によってカバーされることが意図される。例えば、麻薬性アゴニスト19は、麻薬性ではないがそれにもかかわらず乱用されやすい鎮痛剤または他の化合物で置換されることができ、それによって、適切なアンタゴニストが繊毛7内で使用される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の皮膚越しに薬物を送達するための経皮薬物送達パッチであって、
前記パッチは、使用者の皮膚上に閉塞性の被覆剤を供する本体を備え、
この本体は、
外側面、
前記外側面と組み合わせて、下部に中空腔を形成する内側面、
前記外側面と内側面の間に形成されている中空コア、
離して配され、各々は、0.01mmから1.0mmまでの範囲の長さに沿った直径を有する、前期内側面から前記中空腔への複数の平行な細長い繊毛突起、および、前記外側面と内側面の間に形成された中空コアが延出している中空管状コア、
前記複数の平行な細長い繊毛の間の前記腔の一部を充填する賦形剤マトリックス、
前記複数の細長い繊毛のそれぞれの間の前記マトリックスに含まれるアゴニスト、
前記複数の繊毛の各々の前記中空管状コア内と、前記外側面と内側面のそれぞれの間の前記中空コア内の両方に含まれているアンタゴニスト、
前記複数の繊毛の各々の前記中空管状コア内と、前記外側面と内側面それぞれの間の前記中空コア内の両方に含まれている放出促進剤、を含み、および
前記複数の繊毛は硬く、前記外側面の壁より薄い壁を有しており、これによって、乱用者が前記複数の繊毛を破壊または溶解すると、前記アゴニストを経口または注射によって注入するために前記アゴニストを集めることによって乱用者が得ようと意図している所望の効果をブロックするために、前記繊毛は、その関連するアンタゴニストと放出促進剤を放出し、および
前記パッチは、使用者の前記皮膚上の所望の位置へ前記本体を固定するための手段を含むことを特徴とする、経皮薬物送達パッチ。
【請求項2】
前記固定する手段は、前記本体の周囲辺りに形成されたフランジ、および前記フランジの底部にコーティングされた薬理的接着剤を含むことを特徴とする、請求項1に記載のパッチ。
【請求項3】
前記本体の底部全体にわたって前記フランジおよびマトリックスに重なる材料の剥離可能な保護層をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載のパッチ。
【請求項4】
前期本体の前記外側面に重なり、および前記本体の前記外側面に固定される材料の支持または外部層をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のパッチ。
【請求項5】
前記固定する手段が、その周囲に形成されたフランジを有する前記外部層、および前記フランジの底部上にコーティングされた薬理的接着剤を含むことを特徴とする、請求項4に記載のパッチ。
【請求項6】
前記フランジの底部に重なる材料の剥離可能な保護層、および前記本体をさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載のパッチ。
【請求項7】
前記アゴニストが、麻薬性アゴニストであり、前記アンタゴニストが麻薬性アンタゴニストであることを特徴とする、請求項1に記載のパッチ。
【請求項8】
前記本体が、ポリエステル、ポリエチレン、ポリメタン(polymethanes)およびポリビニルアセテートから成る群から選択される材料で作られたフィルムから形成されることを特徴とする、請求項1に記載のパッチ。
【請求項9】
前記接着剤が、ポリアクリレート、ポリシロキサン、ポリイソブチレン、シリコーンポリマー、およびポリブタジエンから成る群から選択されることを特徴とする、請求項2に記載のパッチ。
【請求項10】
前記賦形剤マトリックスが、糖、アラビアゴム、キサンタンゴム、ゲル化剤、カルボキシポリメチレン、ホリエチレンおよびポリプロピレンから成る群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のパッチ。
【請求項11】
前記剥離可能な保護層が、ポリマー材、金属でコーティングされたポリマー材、ポリプロピレン、ポリエチレン、および紙から成る群から選択されることを特徴とする、請求項3に記載のパッチ。
【請求項12】
前記本体が、5cmから50cmまでの範囲の表面積、および、0.001インチから0.05インチまでの範囲の、その内側面と外側面の間の厚さを有することを特徴とする、請求項1に記載のパッチ。
【請求項13】
前記複数の繊毛が、1/cmから100/cmまでの範囲内で配されることを特徴とする、請求項1に記載のパッチ。
【請求項14】
前記剥離可能な保護層が、ポリマー材、金属でコーティングされたポリマー材、ポリプロピレン、ポリエチレン、および紙から成る群から選択されることを特徴とする、請求項5に記載のパッチ。
【請求項15】
前記支持または外部層のための材料が、ポリエステルブロックアミドコポリマー、ポリエチレン、メチルメタクリレートブロックコポリマー、ポリウレタン、シリコーンエラストマ、硬い部分と柔らかい部分から成るポリエステルブロックコポリマー、ゴムベースのポリイソブチレン、スチレン、スチレン・ブタジエンおよびスチレン・イソプレンのコポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルテレフタラート、および2以上の上述のもののラミネートから成る群から選択されることを特徴とする、請求項4に記載のパッチ。
【請求項16】
5cmから50cmまでの範囲の表面積、および、0.001インチから0.05インチまでの範囲の、内側面と外側面の間の厚さを有する前記本体、および0.0005インチから0.003インチまでの範囲の厚さを有する前記支持または外部層をさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載のパッチ。
【請求項17】
前記アゴニストが、麻薬性アゴニストであり、前記アンタゴニストが麻薬性アンタゴニストであることを特徴とする、請求項4に記載のパッチ。
【請求項18】
前記本体が、ポリエステル、ポリエチレン、ポリメタン(polymethanes)およびポリビニルアセテートから成る群から選択される材料で作られたフィルムから形成されることを特徴とする、請求項15に記載のパッチ。
【請求項19】
前記接着剤が、ポリアクリルレート、ポリシロキサン、ポリイソブチレン、シリコーンポリマー、およびポリブタジエンから成る群から選択されることを特徴とする、請求項5に記載のパッチ。
【請求項20】
前記賦形剤マトリックスが、グアー、アラビアゴム、キサンタンゴム、ゲル化剤、カルボキシポリメチレン、ポリエチレンおよびポリプロピレンから成る群から選択されることを特徴とする、請求項4に記載のパッチ。
【請求項21】
前記剥離可能な保護層が、ポリマー材、金属でコーティングされたポリマー材、ポリプロピレン、ポリエチレン、および紙から成る群から選択されることを特徴とする、請求項6に記載のパッチ。
【請求項22】
前記複数の繊毛が、1/cmから110/cmまでの範囲内で配されることを特徴とする、請求項4に記載のパッチ。
【請求項23】
前記放出促進剤が、界面活性剤およびそれらの組み合わせから成る群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のパッチ。
【請求項24】
前記界面活性剤が、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されることを特徴とする、請求項23に記載のパッチ。
【請求項25】
前記界面活性剤が、ドキュセートナトリウム、ポリソルベート‐80、ポリソルベート‐60、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されることを特徴とする、請求項24に記載のパッチ。
【請求項26】
前記放出促進剤が、繊毛の内容物の総重量に基づいて約1wt%から約30wt%までの量で繊毛内に存在することを特徴とする、請求項1に記載のパッチ。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−140393(P2012−140393A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−43370(P2011−43370)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(511054020)ハロゲート ホールディングス,エルティディー.,シィーオー. (1)
【Fターム(参考)】