放射線源ワイヤを前進させるための手持ち放射線送達システム
【解決手段】開示された手持ち型の放射線送達装置は、2つの部分の送達モジュールを含む。再使用可能な部分は、放射性源ワイヤを含み、使い捨て可能な部分は、放射性源ワイヤを貯蔵位置と処置位置との間で移動させるための駆動アセンブリを含む。使い捨てのアプリケーションチップが提供され、治療位置にあるとき放射性源を受容するためのカニューレと、デバイスの使用の回数を制限する機構を含む。手持ち型のケーブル作動器は、処理源ワイヤに動きを与えるため、ハンドピースの使い捨ての部分に作動的に接続される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2008年6月4日に出願された仮出願USSN61/058,737の出願日の利益を主張し、すべての内容を参照としてここに組み込む。
【背景技術】
【0002】
加齢性黄斑変性症(AMD)の処置のための電離放射線の眼内送達は、参照としてここに組み込まれるdeJuanらのUS6,875,165に開示されている。近接照射療法のための方法と装置は、参照としてここに組み込まれる2006年11月15日に出願されたUSSN11/559,958(2007/0118010)、2005年2月11日に出願されたUSSN11/056,763(2005/0277802)、2006年11月7日に出願された11/593,683(2007/0055089)に開示されている。これらの出願は概して、放射線源ワイヤ(RSW)を囲う手持ち放射線送達デバイスを開示する。このデバイスは、処置位置においてRSWを受け取り、標的組織に電離放射線(好ましくはベータ線)を送達するために、眼の内部に挿入されるために使用されるカニューレを含む。本出願は、他の病気ならびにAMDのような眼の病気の処置に用いられるために適した高性能放射線送達システムに関する。
【発明の概要】
【0003】
この発明の開示の1つの局面に従えば、放射線処理源の送達のための装置は、第1のモジュールを備える。第2のモジュールは、第1のモジュールと着脱可能に結合するのに適している。第2のモジュールは、放射線源ワイヤと、放射線源ワイヤの遠方端に装着される、放射性同位体のような放射線源とを備える放射線処理源を受け入れるために適応している。好ましくは、第1のモジュールは使い捨てであり、第2のモジュールは再使用可能である。この装置は、第1のモジュールまたは第2のモジュールのいずれか一方から延びるカニューレを備える。第1のモジュールは第2のモジュールと協力的に係合し得る前進機構を備える。前進機構は、放射線処理源を前進させるように動作可能である。放射線処理源は、第2のモジュールの第1の引き込み位置と第2の処置位置との間に配置される。第1の引き込み位置においては、放射線処理源の全体が第2のモジュール内に位置する。第2の処置位置においては、放射線源は、カニューレの内部に延び、カニューレ内において選択された位置に位置する。
【0004】
開示の別の局面に従えば、装置はさらに遠隔作動装置を備える。遠隔作動装置は、遠隔作動装置と前進機構とを操作可能に接続する可撓性の臍を有する。好ましくは、臍は、遠隔作動装置と前進機構との間に延びるプッシュプルワイヤ(押し/引きワイヤ)を備え、遠隔作動装置は、放射線処理源を第1と第2の位置の間において選択的に移動させるように、使用者が操作することが可能である。開示のさらなる局面においては、遠隔作動装置は、第2の位置に向かう放射線源の移動速度を減速させる緩衝器を含む。
【0005】
開示の別の局面に従えば、第2のモジュールは、駆動機構を含む。駆動機構は、前進機構と協力し、第2のモジュールが第1のモジュールと結合されている場合には、駆動機構と前進機構とは協力して、放射線源を第1と第2の位置の間で移動させる。好ましくは、前進機構は、放射線処理源を第1と第2の位置の間で動かすように動作することができる、移動可能な第1の駆動具を備える。
【0006】
好ましくは、装置は、第1と第2の位置の間における放射線源の移動回数(またはサイクル)を制限するための制限器を含む。前進機構もまた、第1と第2の位置の間における放射性源の予め選択された最大の移動数まで制限器を次第に前進させるように動作することができる、移動可能な第2の駆動具を備え得る。
【0007】
開示の別の局面に従えば、第2のモジュールの駆動機構は、移動可能な第3と第4の駆動具を備える。第3の駆動具は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されているとき、第1の駆動具の移動は、放射線源の移動を生ずるように、放射線源ワイヤおよび前進機構の第1の駆動具と協力的に係合し得る。第4の駆動具は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されているとき、第2の駆動具の移動は第4の駆動具を動かし、制限器を増分的に前進させるように、前進機構の第2の駆動具と協力的に係合し得る。
【0008】
開示の別の局面に従えば、第3と第4の駆動具は、駆動具を引き込み位置に保つための保持器を備え得る。好ましくは、保持器は、それぞれ、第1と第2の駆動具によって係合可能であり、第1と第2のモジュールが協力的に結合されているとき、保持器は解除され、第3と第4の駆動具の引き込み位置からの移動が許容される。
【0009】
開示の別の局面に従えば、制限器は、好ましくは、第1と第2のモジュールによって規定されるハウジングと、カニューレとの間に配置される。制限器は、処置源の第1と第2の位置の間のサイクル毎に移動阻害位置へ向かって前進する。好ましくは、制限器は、複数の増分位置を規定し、第1と第2の位置の間における処置源のサイクル毎に増分位置の間を前進させられるように適合している。好ましくは、制限器はまた、着脱可能にハウジングに取り付けられ、そして、さらに好ましくは、制限器とカニューレとは、ハウジングにユニットとして着脱可能に取り付けられる一体化したアセンブリである。開示のひとつの局面においては、制限器は、そこからカニューレが延びる接続アセンブリの一部を形成し、カニューレと接続アセンブリは、好ましくは使い捨てのサブアセンブリを形成する。
【0010】
開示の別の局面に従えば、制限器は2つの部材を備え、第2の部材は、第1の部材中に収容され、直近の引き込み位置と遠方の伸長位置との間において第1の部材に関し一方向に移動可能である。第1の部材は、第2の部材の移動方向に関し、第2の、異なる方向において移動可能である。第1と第2の部材は協力する表面を有し、そのため第2の部材が直近と遠方の位置の間を一方向に移動する時、第1の部材が異なる方向に移動し、そして第2の部材はその協力表面の移動が第1の部材の協力表面によって停止させられるまで、あらかじめ決められた回数だけ直近と遠方の位置間を移動できるように構成される。好ましくは、協力表面は、案内経路と、案内経路に沿って移動するように配置される従動子とを備える。
【0011】
開示の別の局面に従えば、遠隔作動装置は、好ましくは、第1と第2の位置の間において移動可能な作動器ハウジング内に配置されるケーブル駆動具を備える。第1の付勢具はケーブル駆動具を第1の位置に付勢し、一方、第2の付勢具はケーブル駆動具を第2の位置に付勢する。第1または第2の付勢具がケーブル駆動具を移動させることを選択的に可能にするために、セレクタが備えられる。
【0012】
開示の別の局面に従えば、遠隔作動装置内のケーブル駆動具はプッシュプルケーブルに接続される第1の駆動具を含む。第2の駆動具は作動的に第1と第2の付勢具に接続され、第1と第2の付勢具を前負荷するために第1の位置から第2の位置に移動可能である。好ましくは、第2の駆動具を第1の位置から第2の位置に移動させるためのレバーのような部材が備えられ、セレクタが、第2の付勢具の前負荷時に第2の付勢具がケーブル駆動具を第1の位置から第2の位置に移動させることを自動的に可能にする。解除部材または引き金は、第1の付勢具がケーブル駆動具を第2の位置から第1の位置に戻すように移動させることを可能にするために備えられる。好ましくは、付勢具は定荷重ばねである。
【0013】
これらの局面は、本開示の他の一般的な、また、特定的な局面と同様に、上述の1つ、または他の局面の1以上のいずれかの組み合わせにおいて、図面と以下の詳細な説明との参照によって本出願を明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本開示に従った放射線送達装置とシステムの様々な部品を示す斜視図であり、少なくとも、放射性元素中に終端する放射線源ワイヤのような放射性源を含む再使用可能な部品と、放射性放射線源ワイヤを処置と貯蔵位置との間で移動させるための駆動または前進アセンブリを含む使い捨ての部品と、放射性放射線源ワイヤを処置位置において受容するためのカニューレを含む使い捨てのアプリケーションチップと、放射線源を移動させるためにハンドピースの使い捨ての部分に操作可能に接続される遠隔作動装置とを備える送達モジュールを含む。
【図2】組み立てられた送達モジュールとアプリケーションチップの斜視図である。
【図3】放射性放射線源ワイヤを含む送達モジュールの再使用可能な部分の分解斜視図である。
【図4】詳細を示すためにカバーを取り除いた状態の送達モジュールの再使用可能な部分の斜視図である。
【図5】送達モジュールの再使用可能な部分と嵌合する表面を示す、送達モジュールの使い捨ての部分の斜視図である。
【図6】送達モジュールの再使用可能な部分と送達モジュールの使い捨ての部分の前進機構の構成部分の分解斜視図である。
【図7】再使用可能な送達モジュールの部分と、送達モジュールの使い捨ての部分と、アプリケーションチップの分解斜視図であって、放射性放射線源ワイヤを処置位置に進めるための一連の移動を示す。
【図8】再使用可能な送達モジュールの部分と、送達モジュールの使い捨ての部分と、アプリケーションチップの分解斜視図であって、放射性放射線源ワイヤを処置位置に進めるための一連の移動を示す。
【図9】再使用可能な送達モジュールの部分と、送達モジュールの使い捨ての部分と、アプリケーションチップの分解斜視図であって、放射性放射線源ワイヤを処置位置に進めるための一連の移動を示す。
【図10】使い捨てのアプリケーションチップの分解斜視図である。
【図11】使い捨てのアプリケーションチップの側面図である。
【図12】図11に示す12−12線の方向から見た使い捨てのアプリケーションチップの断面図である。
【図13】送達モジュールの再使用可能な部分の使い捨ての先端部分と遠方端との嵌合関係を示す斜視図である。
【図14】送達モジュールの再使用可能な部分の使い捨ての先端部分と遠方端との嵌合関係を示す斜視図である。
【図15】再使用可能な送達モジュールの遠方端の分解斜視図である。
【図16】手持ちケーブル作動器の分解斜視図である。
【図17】手持ちケーブル作動器の分解斜視図である。
【図18】放射線源ワイヤを貯蔵位置から処置位置に移動させるために、ケーブルを移動させる手持ちケーブル作動器の使用の順番を示す図である。
【図19】放射線源ワイヤを貯蔵位置から処置位置に移動させるために、ケーブルを移動させる手持ちケーブル作動器の使用の順番を示す図である。
【図20】放射線源ワイヤを貯蔵位置から処置位置に移動させるために、ケーブルを移動させる手持ちケーブル作動器の使用の順番を示す図である。
【図21】放射線源ワイヤを貯蔵位置から処置位置に移動させるために、ケーブルを移動させる手持ちケーブル作動器の使用の順番を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下の説明は、放射線送達システムと装置とその使用の特定の例を示す。これは例示のためであり、非限定的で、代替可能な実施形態は当業者にとって明らかである。
【0016】
開示の1つの局面に従えば、第1のモジュールを備える放射線処理源の送達のための装置が提供される。第1のモジュールと着脱可能に結合するように適応した第2のモジュールが提供される。第2のモジュールは、放射線源ワイヤの遠方端に支持された放射性源のような放射線源を備える放射線処理源を受容するために適している。好ましくは、第1のモジュールは使い捨てであり、一方、第2のモジュールは再使用可能である。装置は第1のモジュールと第2のモジュールのいずれか一方から延びるカニューレを備える。
【0017】
図1と図2とに示すように、全体を10で指定した放射線送達システムまたは装置は、少なくとも2つの部分を有する送達モジュール12を備える。送達モジュール12は、好ましくは、使用者にとって容易に保持されるようにハンドピースとして使用するための大きさと形状とにされている。ハンドピース12は、第1の再使用可能な部分14と、第2の使い捨ての部分16とを備える。再使用可能な部分14は、先端に放射性同位体を取り付けられた放射線源ワイヤ(RSW)のような放射性源を、その引き込み/貯蔵位置に収容する。使い捨ての部分16は、RSWを引き込み/貯蔵位置と伸長/処置位置との間において移動させるための駆動機構を収容する。手持ち作動器18のような遠隔作動装置は、RSW駆動機構を移動させるために、送達モジュール12の使い捨ての部分16に動作可能に接続されている。作動器18はまた、好ましくは、しかし必ずしも必要ではないが、1回の使用または使い捨ての部品である。さらに、ハンドルピース12の先端部分は使い捨てのアプリケーションチップ20を備える。アプリケーションチップ20は、送達モジュール12を保護するために固定するのに適したカニューレ22を備え、カニューレ22は、それが伸長/処置位置にあるとき、RSWを受容する。図示されるように、アプリケーションチップは、送達モジュール12の再使用可能な部分14に取り付け可能である。しかしながら、放射線が十分に遮蔽されると仮定すれば、使い捨ての部分16に取り付け可能である。
【0018】
図3と図4を参照すると、再使用可能な送達モジュール14が詳細に示されている。再使用可能な送達モジュール14は、RSW24を収容する。RSW24は、放射線源を含むその先端に好ましくはステンレス鋼製のキャニスタ(図示しない)を備える。好ましくは、ストロンチウム90またはイットリウム90のようなベータ線放出アイソトープが使用されるが、アルファ線、ガンマ線、X線(小型X線発生器を含む)のような他の型の放射線もおそらく使用され得る。ステンレス鋼製のキャニスタは、上述の参照特許中に概して記載されているように、ステンレス鋼を編んだケーブルに溶接される。
【0019】
送達モジュール12は、引き込み/貯蔵位置と伸長/処置位置との間の移動を容易にするために、RSW24を装着したアセンブリを封入する。RSW24は引き込み/貯蔵位置と伸長/処置位置との間において移動可能である。引き込み/貯蔵位置においてはRSWは完全に再使用可能な送達モジュール14内に留まる。伸長/処置位置においては、放射線源はカニューレ22中の選択された位置、例えば遠方端または先端に位置する。引き込み/貯蔵位置では、放射線源を含むRSW24の遠方端は全体的に、円筒形状のハウジング26の内部に配置れる。ハウジング26は、ステンレス鋼のような、受容可能な限度まで放射線被曝を制限するように放射線遮蔽を提供する材料によって製作されている。RSW24は、後に詳述するように、使い捨ての送達モジュール16の駆動機構に作動可能に接続される遠隔作動装置18によって移動させられる。
【0020】
好ましくは、ロックまたはロッキング機構が、再使用可能な送達モジュールを使い捨ての送達モジュール中の受容空間内に固定するために備えられる。図示されるように、送達モジュール16は、スライド可能なラッチボタン44を備える。これは、底部ハウジング48に受容される、タブ50を含む細長部材46に接続される。タブ50は、使い捨ての送達モジュール16を、カバー32上の突起52の下をスライドするタブ50を用いて再使用可能な送達モジュール14に固着するために動作する。細長部材46とラッチボタン44とは、ばね54によって、ラッチされた位置に付勢される。
【0021】
開示の別の局面に従えば、第1の、好ましくは使い捨てのモジュールは、第2の、好ましくは使い捨てのモジュールに取り付けられるとき、第2のモジュールと協力的に係合可能な前進機構を備える。前進機構は、放射線源が完全に第2のモジュール内に配置される第1の引き込み位置と、放射線源がカニューレ内に延びて放射性源がカニューレ内の選択された位置に配置される第2の処理位置とから第2のモジュール内に配置される放射線処理源を前進させるように作動する。第2の、好ましくは再使用可能なモジュールは、第1の、使い捨てのモジュールの前進機構と協力する駆動機構を含み、そのため第2のモジュールが第1のモジュールと結合される時には、駆動機構と前進機構は協力して放射線源を第1と第2の位置の間において移動させる。好ましくは、前進機構は、放射線処理源を第1と第2の位置の間において移動させるように動作可能な、移動可能な第1の駆動具を備える。好ましくは、前進機構は、放射性源の第1と第2の位置の間の予め選択された最大の移動回数を全体を増分的に制限器を前進させるように動作可能な、移動可能な第2の駆動具もまた備える。第2のモジュールの駆動機構は、好ましくは移動可能な第3と第4の駆動具を備える。第3の駆動具は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されるとき、放射線源ワイヤと前進機構の第1の駆動具と協力的に係合可能であり、そのため、第1の駆動具の移動は、放射線源の移動を生じる。第4の駆動具は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されるとき、前進機構の第2の駆動具と協力的に係合でき、そのため、第2の駆動具の移動は制限器を増分的に前進させるように第4の駆動具を移動させる。
【0022】
図面を参照すると、再使用可能な送達モジュール14は、ベース30とカバー32とを含む円筒状ハウジング26から根本へ延びる、一般に28で指定された、2つの部分のくさび型形状のハウジングを備える。ベース30とカバー32とは、両方でRSW24の直近部分を封入し(引き込み/貯蔵位置にあるとき)、RSWが沿って移動する軌道を区切る。再使用可能な送達モジュールは、RSWを引き込み位置と伸長位置との間で移動させるためのRSW駆動具すなわち駆動アセンブリ34を含む駆動機構を含む。図示された実施形態では、RSW駆動具34は、RSW24の根本端を装着するための滑りブロックを備える。駆動機構はまた、好ましくは、遠方駆動具36を含む。遠方駆動具36はまた、スライドすることによってRSW24の中間部分を受け入れる滑りブロックまたはプッシャー(作動器チューブ駆動ブロック36とも称される)を備える。細長いスリーブまたは作動器チューブ38は、遠方駆動ブロック36から遠くへ延びる。以下にさらに詳細に記述するように、RSW24の伸長/処置位置への移動に際して、作動器部材チューブ38は使い捨てのアプリケーションチップ20と協働する。アプリケーションチップ20は、RSWがカニューレ22中へ進められ、そしてカニューレから引き出される回数を制限する制限器または制限アセンブリとしての機能を果たす。
【0023】
上述のように、使い捨ての送達モジュール16は、放射線源ワイヤを貯蔵と処置位置の間で移動させるために、RSW駆動ブロック34と作動器チューブ駆動ブロック36と協働する前進機構を含む。駆動機構への推進力の送達に際して、RSW駆動ブロック34と作動器チューブ駆動ブロック36とは、第1の距離(図7に示す位置から図8に示す位置まで)を一斉に移動する。このとき、作動器チューブ駆動ブロック36のさらなる移動は阻止される。その後、RSW駆動ブロック34は、RSW24がその伸長/処置位置(図9に示す)に到達するまで、移動し続ける。
【0024】
図7〜9に示すように、使い捨ての送達モジュール16は、第1の駆動具すなわち駆動ブロック56を含み、そこから下がるピン42aはRSW駆動ブロック34と係合し、RSW駆動ブロック34を引き込み位置と伸長位置との間で移動させる。第2の駆動具、すなわち駆動ブロック58(作動器駆動ブロック)は、そこから下がるピン42bを備える。ピン42bは、作動器チューブ駆動ブロック36と係合し、作動器チューブ駆動ブロック36(そして作動器チューブ38)を、引き込み位置と伸長位置との間で移動させる。
【0025】
手持ち作動器18は、第1と第2のモジュールに接続される臍60を含む。臍は、好ましくは可撓性であり、ハンドピースを作動器の振動から隔離し、第1と第2のモジュールの間の、直接的な機械的接続、油圧式、空気式、または他の動力伝達手段によって動力伝導を提供する。図示されるように、臍60はケーブルハウジングとプッシュプルケーブルとを備え、プッシュプルケーブルを通して、駆動ブロック56へ長手方向の押し引き力を与える。駆動ブロック56は、パック62がはまるくぼみ領域56aを含み、パックが駆動ブロックの移動方向に横にスライド、または、平行移動することを許容する。パック62上のピンまたは柱62aは、作動器駆動ブロック58のガイド溝58a中に受容される。ガイド溝は、根本端に、短い、斜め方向に配向したセクションを含み、そこから長い、軸方向に配向したセクションが先端へ延びる。第1の位置(図7)からの駆動ブロック56の移動の開始に際して、ピン62aは、溝58aの斜めに配向したセクションに留まり、そのため、作動器駆動ブロック58と駆動ブロック56の両方が一緒に、第1の距離(図7に示す位置から図8に示す位置まで)を移動し、その結果、RSW駆動ブロック34と作動器チューブ駆動ブロック36もまた一斉に移動する。作動器駆動ブロック58が図8に示される位置に到達したとき、作動器駆動ブロック58のさらなる移動は停止される。パック62はその後、くぼみ領域56a内を、外側に向かって平行移動し、ピン62aは、ガイド溝58aの斜め方向のセクションの外へ、そしてガイド溝58aの軸方向セクションに沿って移動し、そのため、RSW駆動ブロック34は完全に伸長/処置位置(図9に示す)まで移動し続ける。
【0026】
開示の別の局面に従えば、第2と第3の駆動具は、駆動具を引き込み位置に保持するための保持器を備え得る。保持器は、それぞれ、第1と第2の駆動具に係合可能であり、そのため第1と第2のモジュールが協力的に結合されるとき、保持器は解放され、引き込み位置からの第3と第4の駆動具の移動が許容される。
【0027】
図示するように、RSW駆動ブロック34と作動器チューブ駆動ブロック36はいずれも、好ましくは、再使用可能な送達モジュールが使い捨て送達モジュールに接続されるまで、駆動ブロックを所定位置に保持するために適したデザインの保持器を含む。図示されるように、ばね負荷された掛金アセンブリ40が備えられ、使い捨ての送達モジュール16へ接続されるまで、関係する駆動ブロックを、再使用可能な送達モジュール14内の所定位置に係止する。このために、使い捨ての送達モジュール16の駆動システムは、使い捨ての送達モジュール16のハウジング48の底壁中の溝48a,48bを通って延びるピン42a,42b(図5に示す)を含む。再使用可能な送達モジュールが使い捨ての送達モジュールに受容されると、ピン42a,42bは駆動ブロック34,36に、それぞれ受け入れられ、掛金アセンブリ40を係合および解放する。
【0028】
開示の別の局面に従えば、RSWの可視的な位置の確認、すなわち、RSWが引き込み/貯蔵位置にあるかどうか、または、伸長/処置位置にあるかどうか、が提供される。このために、使い捨ての送達モジュール16の上部ハウジング62は、根本と先端の窓62a,62bを含み、そこを通して作動器駆動ブロック58の根本端および先端指示器表面58b,58cが、RSW24が引き込み/貯蔵位置に、そして、伸長/処置位置にあるときを見ることができる。
【0029】
開示の別の局面に従えば、制限器は、好ましくは、第1と第2のモジュールによって規定されるハウジングと、カニューレとの間に配置される。制限器は、処置源の第1と第2の位置の間のサイクル毎に、移動阻害位置へ向かって前進する。好ましくは、制限器は、複数の増分位置を規定し、第1と第2の位置の間における処置源のサイクル毎に増分位置の間において前進するようになっている。好ましくは、制限器はまた、着脱可能にハウジングに取り付けられ、そして、さらに好ましくは、制限器とカニューレとは、ハウジングにユニットとして着脱可能に取り付けられる一体化したアセンブリである。開示のひとつの局面においては、制限器は、そこからカニューレが延びる接続アセンブリの一部を形成し、カニューレと接続アセンブリは、好ましくは使い捨てのサブアセンブリを形成する。
【0030】
図10から14を参照すると、アプリケーションチップ20は、例えばバイオネット式回転ロックによって、再使用可能な送達モジュール14の円筒形状ハウジング26に着脱可能に固着される外殻またはハブ70を備える接続アセンブリへ装着されたカニューレ22を備える。ハブ70は、後により詳述するように、RSW24が前進し、そして、カニューレ22から引き込まれ得る回数を制限する機構を収容する。ハブ70は、再使用可能な送達モジュール14へアプリケーションチップを着脱可能に固着するためのバイオネット式ロックの雄部分を備えるフランジ72aと72bとを有する外スリーブ72を含む。図15に最もよく見られるように、バイオネット式ロックの雌部分は、再使用可能な送達モジュールの円筒形状ハウジング26の遠方端の内部へ固着される外側リング26aによって提供される。この外側輪リングは、フランジ72a,72bを受容するための大きさと形状の切り欠き26b,26cを備える。一旦、フランジ72a,72bが切り欠き26b,26cを通って位置付けられると、アプリケーションチップ20は、再使用可能な送達モジュール14上にそれを係止するために回転し得る。フランジ72a,72bは、好ましくは、アプリケーションチップ20が再使用可能な送達モジュール14に、1つの方向のみにおいて接続し得ることを確実にするため、異なる大きさと形状を有する。アプリケーションチップの外殻70もまた、好ましくは、アプリケーションチップが再使用可能な送達モジュールに固着することを補助するアラインメントマーク70aを含む。
【0031】
開示の別の局面に従えば、制限器は2つの部材を備える。第2の部材は、第1の部材中に収容され、直近の引き込み位置と遠方の伸長位置との間において第1の部材に対して一方向に移動可能である。第1の部材は、第2の部材の移動方向に対し、第2の、異なる方向において移動可能である。第1と第2の部材は協力する表面を有し、そのため第2の部材が直近と遠方の位置の間を一方向に移動する時、第1の部材が異なる方向において移動し、そして第2の部材の協力表面の移動が第1の部材の協力表面によって止められるまで、予め定められた回数だけ、直近と遠方位置の間を移動可能であるように構成される。好ましくは、協力表面は、案内経路と、案内経路に沿って移動するように配置される従動子とを備える。
【0032】
図10と12を参照すると、アプリケーションチップ20はさらに、外側表面上に案内軌道74aを有するスリーブ74を備える。スリーブ74は外側スリーブ72の内部に受容される。案内軌道スリーブ74は、作動器チューブ38がアプリケーションチップ20に出入りする移動に応答して外側スリーブ72に関して、回転方向にも長手方向にも移動可能である。この移動は、RSW24がカニューレ22に出入りする移動と同時に生じる。案内軌道74aは、RSWの引き込みと伸長位置の間における予め定められた移動回数に対応した複数の増分位置を複数備える。図示された実施形態においては、案内軌道74aは概してジグザグまたは蛇行状の形状を有し、従って、案内軌道74a内の各山と谷との間に増分位置を提供する。案内軌道74aは、外側スリーブ72上に据え付けられた案内ピン76によって係合され(各ピン76に対して1つの案内軌道74a)、そのため、作動器チューブ38による係合に応答して案内軌道スリーブ74が長手方向に前後に移動するときに、案内軌道スリーブ74は同時に、案内ピン76が案内軌道74aの端に到達するまで回転移動する。このとき、案内軌道スリーブ74のさらなる長手方向の移動(またはRSWのカニューレ内への移動)は許容されない。
【0033】
案内軌道スリーブ74はまた、内側スリーブ78を収容し、そのため、案内軌道スリーブ74は内側スリーブ78に関して回転可能である。内側スリーブ78は環状のくぼみ78aを含み、作動器チューブ38がアプリケーションチップ20内に進められるとき、作動器チューブ38を収容する(図8に示すように)。
【0034】
RSWが引き込まれ、作動器チューブ38と作動器チューブ駆動ブロック36が図7に示す位置に戻るとき、案内軌道スリーブ74と内側スリーブ78とを当初の位置に戻すように移動させるために戻りばね80が備えられる。
【0035】
したがって、RSW24は、案内ピン76がスリーブ74上の案内軌道74aの端に到達し、作動器チューブ38による内側スリーブ78の係合に応答しての案内軌道スリーブの長手方向の移動が停止されるまで、カニューレ22中へおよびカニューレ22から予め決められた回数だけ前進および後進することができる。好ましくは、RSW24の4つの動作(すなわち、伸長と引き込み)は、案内軌道スリーブ74の前方の位置への軸方向に沿った平行移動が妨げられる前に許容される。
【0036】
再使用可能な送達モジュールがRSWを貯蔵するので、装置の貯蔵と取り扱いの間、放射線への意図せぬ被曝の可能性を減少させるように構成されることが望ましい。上述のように、引き込み/貯蔵位置においては、RSWの先端の放射線放射源は、再使用可能な送達モジュールの円筒状ハウジング26の内部に配置される。円筒状ハウジング26は、それ自体が、RSWによって放射される放射線を少なくともいくらか阻止する役目を果たすが、円筒状シールド82のような、円筒状ハウジング26の内部に受容される1以上のスリーブによって追加の遮蔽部材を備えることができる(図15に最もよく示される)。シールド82は、好ましくは、例えば「DENSIMET」の商標で商業的に入手し得るタングステン合金のような高密度の金属によって形成することができる。追加の遮蔽部材は、シールド90と同心状の、円筒状ハウジング26内のさらなる円筒部材によって提供されることができる。
【0037】
さらに、アプリケーションチップが接続されていないとき、再使用可能な送達モジュール14の先端から潜在的に放射される放射線を防ぐための予防措置が望ましい。従って、ハンドピースの最使用可能な部分は、好ましくは、放射線を遮るために、再使用可能な部分の先端を選択的に閉じるシャッターを含む。図15に最もよく示されるように、円筒状ハウジング26は、円筒状ハウジング26の先端の面上の柱26dに回転可能に取り付けられたシャッター板84aを備えるシャッターアセンブリ84を含む。シャッター板84aは、RSW24が伸長/処置位置まで移動するために通過しなければならない隙間26eを覆うように、ばね84bによって付勢されている。シャッターアセンブリ84はまた、シャッター板84aとばね84bとを実質的に封入する係止板84cを含む。シャッターアセンブリ84を開けるために、バイオネット式ロックを備える外側スリーブ72のフランジ72a,72bの一方は、使い捨ての先端がハンドピースに取り付けられるときにシャッター84a中のヨーク84dに係合するピン72cを含む。アプリケーションチップ20を送達モジュール14上に固定するため、再使用可能な送達モジュール14に対するアプリケーションチップ20の回転に際して、シャッター84aは回転し、RSWがカニューレ内に導入されるために通過しなければならない隙間26eが開かれる。アプリケーションチップ20を再使用可能な送達モジュール14から取り除く際には、ばね84bは、隙間26eをふさぐようにシャッター84aを回転させる。
【0038】
開示の別の局面に従えば、以前に概略的に論じたように、装置は、遠隔作動装置と前進機構とを操作可能に接続する可撓性の臍を有する遠隔作動装置をさらに備える。好ましくは、臍は、遠隔作動装置と前進機構との間に延びるプッシュプルワイヤ(押し/引きワイヤ)を備え、遠隔作動装置は、放射線処理源を第1と第2の位置の間において選択的な移動を許容するように、使用者が操作することが可能である。
【0039】
図1と16〜21に示すように、RSW24を引き込み位置と伸長位置との間で移動させる力を送達するために、遠隔作動装置18はハンドピース16の使い捨ての部分へ臍60によって接続される。図示された実施形態においては、臍60は、駆動ブロック56、そして、RSW駆動ブロック34と作動器チューブ駆動ブロック36へ、RSWと作動器チューブとを延長後退させるための運動を与えるためのケーブルハウジングまたは外側さやに移動自在に収容されたプッシュプルワイヤ(押し/引きワイヤ)を備える。しかしながら、駆動ブロック56に押し引きの力を加える他の手段、例えば流体ルーメンを通って送られる空気圧または油圧、電気導体、電気機械システム、ロータリー駆動等、当業者にとって自明な手段も使用され得る。
【0040】
開示の別の局面に従えば、遠隔作動装置は、好ましくは、第1と第2の位置の間において移動可能な作動器ハウジング内に配置されるケーブル駆動具を備える。第1の付勢具はケーブル駆動具を第1の位置に付勢し、一方、第2の付勢具はケーブル駆動具を第2の位置に付勢する。第1または第2の付勢具がケーブル駆動具を移動させることを選択的に可能にさせ、使用者に放射線源を進めるか引き込むか選択させるために、選択具が備えられる。
【0041】
図16を参照すると、遠隔作動装置18は、例えば、2つの半部分100a,100bよりなるハウジングを備え、プッシュプルケーブル104の根本がそれへ固着されているケーブルブロック102をスライド自在に取り付ける。ケーブルブロック102は、ハウジング内において引き込み位置(図18)と伸長位置(図20)との間を移動可能であり、キャッチ106によって伸長位置と引き込み位置のいずれにおいても、解除可能に固定される。ケーブルブロック102は第1のばね108によって伸長位置に付勢され、第2のばね110によって引き込み位置に付勢される。図示されるように、ばね108,110はそれぞれスプールに取り付けられたコイルばねである。
【0042】
ばね108,110は、てこ112を含む作動器によって前負荷されており、てこ112は、歯車列112aを通して、ばねを巻き出すように、スライドブロック114を移動させる。ばね108,110は次に、第1または第2のばねがケーブルブロック102に作用し、それを伸長位置へ、また、伸長位置から移動させるように選択的に開放される。ばねは、好ましくは定荷重巻きばねであり、そのためケーブルブロック102を比較的速い、一定の速度で移動させる。このことは、RSWの端の放射線放射源がハンドピースの遮蔽された部分と処置位置の間を、短時間のみで通過することを確実にする。
【0043】
図18と19に関し、ばね108,110は、てこ112を押し下げることによって予め負荷されており、そのため歯車112aは、スライダーブロック114と一体的なラック114a上で、スライダーブロック114を第1の、引き込み位置(図18)から、第2の、伸長位置(図19)まで移動させるように作用する。スライダーブロック114が図19の位置に到達すると、キャッチ106がケーブルブロック102を解放するために解放され、ばね108に蓄えられたエネルギーがケーブルブロック102を図20に示す位置に移動させるように作用することを許容する。処置が実行され、そして、RSW24を引き込む時、ケーブルブロックの解除引き金116が引かれ(図21に示す)、そのためケーブルブロック102が解除され、ばね110はケーブルブロック102を当初の引き込み位置に戻す。
【0044】
開示の別の局面に従えば、作動器18は、RSW24を伸長位置に到達させるための力を減少させる役割を果たす緩衝機構を備える。このことは、次に、RSW24の前進時カニューレ22を処置位置に服せしめる力を減少させるために役立つ。このために、作動器のハンドル100もまた、ハンドル内で、長手方向の軸のまわりに回転するように取り付けられた細長い筒部材118を収容する。筒118は、ケーブルブロック102と一体のタブ122を入れるスロットまたは溝120をその外表面上に含む。みぞ120は第1の、直線部分120aと、第2のらせん部分120bとを含み、そのためケーブルブロックが引き込み位置から伸長位置に移動し、タブ122が溝120に沿って移動する時、筒118は、ケーブルブロック102が伸長位置に到達するときにその軸の周りに回転を提供する。図示するように、溝102のらせん部分102bは、筒にほぼ90°の回転させる。筒118は、タブ122が溝120のらせん部分120bに沿って移動するとき、筒の回転に抵抗を与える回転緩衝器124を備え、従って、ケーブルブロック102と、同時にRSW24と放射線源とが処置位置に向かって移動する時、移動を遅くする。もちろん、当業者にとって明らかなように、空気緩衝器、ピストン緩衝器等の他の緩衝器および機構を、ケーブルブロックの移動速度を遅くするために、それへ作動的に接続することができ、同じ効果を達成する。
【0045】
作動器18は、ケーブルブロックが引き込み位置にあるのか、伸長位置にあるのかを確認するためのケーブルブロック102の位置指示器も備え得る。このために、ハンドル100は、緩衝器筒118の選択された部分を見られるようにする1以上の窓126(2つの窓が図示されている)を備え得る。緩衝器筒118は、ケーブルブロック102が引き込み位置にあるときには窓126を通して第1の色(例えば白)が見え、ケーブルブロック102が伸長位置にあって緩衝器筒118が回転されたときには第2の色(例えば黒)が見えるような配色を備える。図示された実施形態においては、緩衝器筒118はこの目的のために、2色の接着ラベル128を備える。
【0046】
システムの組立と処置の開始の簡単な説明は次の通りである。システム10は好ましくは手術室内で、無菌技術を使用して、システムのいかなる部分も滅菌されていない表面に触れないようにして組み立てられる。再使用可能な送達モジュール14はシステム10に組み込まれる前に較正されて滅菌される。再使用可能な送達モジュール14はその後、使い捨ての送達モジュール16へ所定位置にスナップ止めすることによって使い捨ての送達モジュール16に接続され、そのため、スライド可能なラッチボタン44に付属するタブ50が、再使用可能な送達モジュール14のカバー32上に形成された突起52上にはまる。
【0047】
次に、保護キャップ20a(図10に最もよくみられる)を備えるアプリケーションチップ20は、アプリケーションチップのハブ70上の印と保護キャップ20aの切り欠き20bとを送達モジュール12の印と整列させることによって送達モジュールに接続される。部品は軸方向に一体に押しつけられ、アプリケーションチップは回転させられて、そのためバイオネット式ロックはアプリケーションチップ20を送達モジュール12に固着する。同時に、シャッター板34は、再使用可能な送達モジュールの円筒状ハウジング26内の隙間26eを開放するように回転させられる。
【0048】
この時間で、処置を開始することができ、外科医は既に、強膜に切開を形成している。保護キャップ20aが取り外され、そしてカニューレ22が切り口を通して挿入され、硝子体中央の空洞中に位置決めされ、外科医はカニューレ先端20の位置を、眼の水晶体を通して目視する。このようにカニューレが位置決めされ、補助者はケーブル作動器上の前進レバーを圧縮する。レバーが所定位置に係止し、放射線源がアプリケーションチップ内の所定位置まで移動したことを確認するために、使い捨ての送達モジュールのケーブル前進指示窓が点検される。補助者はまた、緩衝器筒上に横たわる作動器の窓を点検することによって位置を確認することができる。
【0049】
次に外科医は、カニューレ先端が正しい位置になるまで、装置を下方に移動させる。カニューレ先端は、処置される領域(すなわち、標的組織)上で位置決めを補助するための十字線を含む。外科医は次に、処置の開始時を補助者に告げ、決定された照射線量を送達するために、送達モジュールは処置時間の間全体を通してしっかり保持される。
【0050】
処置時間の完了時には、カニューレ先端は標的組織から硝子体中央の空洞内に戻るように持ち上げられる。補助者は次に、放射線源を後退させるために、ケーブル作動器の解除引き金を押す。ケーブル前進指示窓は、放射線源が首尾よく引き込まれたことを確認するために、再び点検され得る。補助者はまた、作動器の指示窓を再度点検し得る。その後カニューレは眼から引き抜かれ、切り口が閉じられる。
【0051】
上述のように、開示されたデバイスは、後述の局面を含む。
【0052】
一局面に従えば、放射線処置源の送達のための装置が提供され、該装置は、第1のモジュールと;第1のモジュールと着脱自在に組み合されるのに適応し、そして放射線源ワイヤの先端に放射線源が支持された放射線源ワイヤを含んでいる放射線処理源を収容するのに適応した第2のモジュールと;第1のモジュールおよび第2のモジュールの一方から延びるカニューレと;そして第1のモジュールに組み込まれ、そして第2のモジュールと協力的に係合することができる前進機構であって、第2のモジュール内に配置された放射線処置源を、放射線処置源が第2のモジュール内に完全に配置される第1の後退した位置から、放射線源がカニューレ中に延び、そして放射線源がカニューレ内の選択した位置に配置される第2の処置位置へ前進させるように作動する前進機構とを備える。
【0053】
上述のいくつかの局面と共に使用することができる別の局面に従えば、遠隔作動装置と、遠隔作動装置と前進機構とを操作可能に接続する可撓性の臍を含むことができる。
【0054】
上述のいくつかの局面と共に使用することができる別の局面に従えば、臍は、遠隔作動装置と前進機構との間に延びるプッシュプルワイヤを備えることができ、遠隔作動装置は、放射線処理源を第1と第2の位置の間において使用者が選んだ放射線処置源の移動を許容するため、使用者が操作することが可能である。
【0055】
上述のいくつかの局面と共に使用することができるさらなる局面に従えば、遠隔作動装置は、第2の位置に向かう放射線源の移動速度を減速させる緩衝器を任意に含むことができる。
【0056】
上述のいくつかの局面と共に使用し得る別の局面に従えば、第2のモジュールは、放射線源を第1と第2の位置の間で移動させるための第2のモジュール内に配置された時、前進機構と放射線処置源と協力する駆動機構を任意に含み得る。
【0057】
前進機構は、放射線処理源を第1と第2の位置の間で動かすように動作する移動可能な第1の駆動具を任意に備えることができる。
【0058】
前進機構は、第1と第2の位置の間における放射性源の予め選択された最大の移動数までを増分的に制限する制限器を前進させるように動作する移動可能な第2の駆動具を任意に備えることができる。
【0059】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第1のモジュールは、受け入れ空間を規定し得、第2のモジュールはその空間に着脱可能に挿入することができる。
【0060】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第1のモジュールは、第2のモジュールを受容空間内に係止するための係止位置と、第2のモジュールの挿入と除去とを可能にする開いた位置との間において移動可能な係止手段を含んでもよい。
【0061】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第2のモジュールは、第1と第2のモジュールが協力的に結合されるとき、放射線源ワイヤと前記第1の駆動具と協力的に係合し得る移動可能な第3の駆動具を含んでいてもよい。このようにすることにより、第1の駆動具の移動は、第3の駆動具の移動と放射線源ワイヤの移動を引き起こす。
【0062】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第1と第2のモジュールは、放射線源の第1と第2の位置の少なくとも1つを目視可能に確認し得る手段を含んでいてもよい。
【0063】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第2のモジュールはさらに、放射線源が第1と第2の位置の間を移動するための通路と、カニューレが装置に固着されない限り通路を通路を閉じるシャッターを備えていてもよい。
【0064】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、シャッターは、カニューレが装置に接続されるときに通路を開くように動作可能である。
【0065】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、装置は、第2のモジュール内に配置される放射線処理源ワイヤを備え得る。
【0066】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第2のモジュールは、第3の駆動具を引き込み位置に保持する第3の駆動具に付属する保持器を含み、保持器は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されているとき、保持器を解除し、第3の駆動具を引き込み位置から移動させることを可能にするために、第1の駆動具によって係合されることができる。
【0067】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第2のモジュールは、移動可能な第3と第4の駆動具を含み、第3の駆動具は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されるとき、放射線源ワイヤと第1の駆動具と協力的に係合することができ、そのため、第1の駆動具の移動は放射線源を移動させ、第4の駆動具は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されるとき、第2の駆動具と協力的に係合することができ、そのため、第2の駆動具の移動は、制限器を増分的に進めるように、第4の駆動具の移動を引き起こす。
【0068】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第2のモジュールは、駆動具を引き込み位置に保持するための、第3と第4の駆動具のそれぞれに付属する別々の分離保持器を含み得る。保持器は、保持器を解放し、第3と第4の駆動具を引き込み位置から移動させるため、第1と第2のモジュールが協力的に結合しているとき、第1と第2の駆動具のそれぞれと係合可能である。
【0069】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第1と第2の駆動具は、引き込み位置から同時に移動し、第2の駆動具の移動が停止した後、第1の駆動具が移動し続けられるように、協力的に係合することができる。
【0070】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第2の駆動具は、直線的な部分と角度のある部分とを含むスロットを含んでいてもよく、前記第1の駆動具は、スロットとともに配置される延長部を含み、延長部は、同時に移動する間、角度のある部分にあり、第2の駆動具の移動が停止された後には直線部分にある。
【0071】
この主題の別の局面に従えば、放射線源送達装置は、ハウジング;ハウジングから延びるカニューレ;ハウジング内に位置し、ハウジング内の第1の、引き込み位置とカニューレ内の第2の、処置位置との間において移動可能な処置源;ハウジングとカニューレとの間に配置されて、第1と第2の位置との間における処理源の移動を、予め定められた最大の移動回数まで自動的に制限するように動作可能な制限器を備えることができる。
【0072】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限器は、第1と第2の位置の間における処理源の移動のサイクル毎に、移動阻害位置へ向かって前進することができる。
【0073】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限器は、複数の増分位置を規定してもよく、第1と第2の位置の間における処置源のサイクル毎に、増分位置の間を前進するように適応している。
【0074】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限器は、ハウジングに着脱可能に接続できてもよい。
【0075】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限器とカニューレは、ハウジングにユニットとして着脱可能に取り付けられる一体化されたアセンブリであってもよい。
【0076】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、ハウジングの少なくとも一部は、耐久性で再使用可能であり、制限器とカニューレのユニットは、1度の使用後は捨てられるように意図されてもよい。
【0077】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限器はさらに、第1の部材と;第1の部材中に収容され、直近の引き込み位置と遠方の伸長位置との間において第1の部材に対して一方向に移動可能な第2の部材であり、第1の部材は、第2の部材の移動方向に対して、第2の、異なる方向において移動可能であり、第1と第2の部材は、第2の部材が1方向に、直近と遠方の位置の間を移動する時、第1の部材は異なる方向において移動するように形成された協力する表面を有し、第2の部材の協力表面の移動が第1の部材の協力表面によって止められるまで、第2の部材は予め定められた回数だけ、直近と遠方位置の間において移動可能である。
【0078】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限器の表面の一方は、案内経路を規定する表面を備えてもよく、他の協力表面は、案内経路に沿って移動するように配置される従動子を備える。
【0079】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限器の第2の部材は、直近へ付勢されていることができる。
【0080】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、放射線源ハウジングおよび着脱自在に取り付け可能な接続アセンブリ;ハウジングから接続アセンブリを通って放射線源を受け入れるための接続アセンブリから延びるカニューレを備え;そして接続アセンブリは放射線源が放射線源ハウジングとカニューレの間を移動できる最大回数を制限する、制限アセンブリを含んでいる、使い捨て放射線処置サブアセンブリを提供することができる。
【0081】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限アセンブリは、放射線源が接続アセンブリからカニューレの内部に移動するごとに制限位置の方向に進められることができる。
【0082】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、提供される処置源送達装置は、処置源を受容するために適応するハウジング;ハウジングから延びるカニューレ;処置源をハウジング内の第1の位置からカニューレ内の第2の位置に移動させるためにハウジング内に位置する前進アセンブリ;前進アセンブリを動作させる遠隔作動装置;遠隔作動装置とハウジングとの間において延びる臍であって、ハウジングと作動装置と作動的連通にあり、そして前進アセンブリを作動するためそれへ動力を伝達する臍を備えている。
【0083】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、臍は、プッシュプルケーブルを備えていてもよい。
【0084】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、臍は、外装と内部ケーブルを備えていてもよい。
【0085】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、臍は、一以上の押し引き駆動具材、液体ルーメン、ロータリー駆動具材、または、導線を有する、動力伝達手段を備えていてもよい。
【0086】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、処置源は、ワイヤと、ワイヤの端に保持される処置源を備えていてもよい。装置は、さらにハウジングに着脱可能に受容される処置源モジュールを備え、処置源モジュールは処置源を含み、放射線源を第1と第2の位置の間において前進させるために、ハウジング内で前進アセンブリと作動的に係合することができる。
【0087】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、遠隔作動装置は、ハウジング;ハウジング内に配置されて、第1と第2の位置の間で移動可能なケーブル駆動具と、ケーブル駆動具を第1の位置に付勢する第1の付勢具と;ケーブル駆動具を第2の位置に付勢する第2の付勢具と、そして、第1または第2の付勢具がケーブル駆動具を移動させることを選択的に許容する選択具を備えていてもよい。
【0088】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、ケーブル駆動具は、プッシュプルケーブルに接続される第1の駆動具と;第1と第2の付勢具に操作可能に接続されて、第1と第2の付勢具を予め負荷するため、第1の位置から第2の位置に移動可能な第2の駆動具とを備え得る。
【0089】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、遠隔作動装置は、第2の駆動具を第1の位置から第2の位置へ移動させるためのレバーアセンブリを備えてもよく、セレクタは、第2の付勢具を予め負荷する際に、自動的に、第2の付勢具がケーブル駆動具を第1の位置から移動させるのを許容する。
【0090】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、セレクタは、第1の付勢具がケーブル駆動具を第2の位置から第1の位置へ移動させることを許容するための解除引き金を備えていてもよい。
【0091】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第1と第2の付勢具は、定荷重ばねを備えていてもよい。
【0092】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、処置源は電離放射線を放射してもよい。
【0093】
以上のように、眼球照射療法の実施に適する放射線送達システムが記述された。一方、このシステムは特定の実施形態によって記載されたが、それに制限することを意図しない。そうではなく、このシステムは特許請求の範囲によって定義される。さらに、ここに、および/または、いずれの請求項に記載された特徴も、当業者にとって明らかなように、いずれかの、また、すべての特徴、および/または、他の請求項に記載された特徴と組み合わせて使用され得る。
【技術分野】
【0001】
この出願は、2008年6月4日に出願された仮出願USSN61/058,737の出願日の利益を主張し、すべての内容を参照としてここに組み込む。
【背景技術】
【0002】
加齢性黄斑変性症(AMD)の処置のための電離放射線の眼内送達は、参照としてここに組み込まれるdeJuanらのUS6,875,165に開示されている。近接照射療法のための方法と装置は、参照としてここに組み込まれる2006年11月15日に出願されたUSSN11/559,958(2007/0118010)、2005年2月11日に出願されたUSSN11/056,763(2005/0277802)、2006年11月7日に出願された11/593,683(2007/0055089)に開示されている。これらの出願は概して、放射線源ワイヤ(RSW)を囲う手持ち放射線送達デバイスを開示する。このデバイスは、処置位置においてRSWを受け取り、標的組織に電離放射線(好ましくはベータ線)を送達するために、眼の内部に挿入されるために使用されるカニューレを含む。本出願は、他の病気ならびにAMDのような眼の病気の処置に用いられるために適した高性能放射線送達システムに関する。
【発明の概要】
【0003】
この発明の開示の1つの局面に従えば、放射線処理源の送達のための装置は、第1のモジュールを備える。第2のモジュールは、第1のモジュールと着脱可能に結合するのに適している。第2のモジュールは、放射線源ワイヤと、放射線源ワイヤの遠方端に装着される、放射性同位体のような放射線源とを備える放射線処理源を受け入れるために適応している。好ましくは、第1のモジュールは使い捨てであり、第2のモジュールは再使用可能である。この装置は、第1のモジュールまたは第2のモジュールのいずれか一方から延びるカニューレを備える。第1のモジュールは第2のモジュールと協力的に係合し得る前進機構を備える。前進機構は、放射線処理源を前進させるように動作可能である。放射線処理源は、第2のモジュールの第1の引き込み位置と第2の処置位置との間に配置される。第1の引き込み位置においては、放射線処理源の全体が第2のモジュール内に位置する。第2の処置位置においては、放射線源は、カニューレの内部に延び、カニューレ内において選択された位置に位置する。
【0004】
開示の別の局面に従えば、装置はさらに遠隔作動装置を備える。遠隔作動装置は、遠隔作動装置と前進機構とを操作可能に接続する可撓性の臍を有する。好ましくは、臍は、遠隔作動装置と前進機構との間に延びるプッシュプルワイヤ(押し/引きワイヤ)を備え、遠隔作動装置は、放射線処理源を第1と第2の位置の間において選択的に移動させるように、使用者が操作することが可能である。開示のさらなる局面においては、遠隔作動装置は、第2の位置に向かう放射線源の移動速度を減速させる緩衝器を含む。
【0005】
開示の別の局面に従えば、第2のモジュールは、駆動機構を含む。駆動機構は、前進機構と協力し、第2のモジュールが第1のモジュールと結合されている場合には、駆動機構と前進機構とは協力して、放射線源を第1と第2の位置の間で移動させる。好ましくは、前進機構は、放射線処理源を第1と第2の位置の間で動かすように動作することができる、移動可能な第1の駆動具を備える。
【0006】
好ましくは、装置は、第1と第2の位置の間における放射線源の移動回数(またはサイクル)を制限するための制限器を含む。前進機構もまた、第1と第2の位置の間における放射性源の予め選択された最大の移動数まで制限器を次第に前進させるように動作することができる、移動可能な第2の駆動具を備え得る。
【0007】
開示の別の局面に従えば、第2のモジュールの駆動機構は、移動可能な第3と第4の駆動具を備える。第3の駆動具は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されているとき、第1の駆動具の移動は、放射線源の移動を生ずるように、放射線源ワイヤおよび前進機構の第1の駆動具と協力的に係合し得る。第4の駆動具は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されているとき、第2の駆動具の移動は第4の駆動具を動かし、制限器を増分的に前進させるように、前進機構の第2の駆動具と協力的に係合し得る。
【0008】
開示の別の局面に従えば、第3と第4の駆動具は、駆動具を引き込み位置に保つための保持器を備え得る。好ましくは、保持器は、それぞれ、第1と第2の駆動具によって係合可能であり、第1と第2のモジュールが協力的に結合されているとき、保持器は解除され、第3と第4の駆動具の引き込み位置からの移動が許容される。
【0009】
開示の別の局面に従えば、制限器は、好ましくは、第1と第2のモジュールによって規定されるハウジングと、カニューレとの間に配置される。制限器は、処置源の第1と第2の位置の間のサイクル毎に移動阻害位置へ向かって前進する。好ましくは、制限器は、複数の増分位置を規定し、第1と第2の位置の間における処置源のサイクル毎に増分位置の間を前進させられるように適合している。好ましくは、制限器はまた、着脱可能にハウジングに取り付けられ、そして、さらに好ましくは、制限器とカニューレとは、ハウジングにユニットとして着脱可能に取り付けられる一体化したアセンブリである。開示のひとつの局面においては、制限器は、そこからカニューレが延びる接続アセンブリの一部を形成し、カニューレと接続アセンブリは、好ましくは使い捨てのサブアセンブリを形成する。
【0010】
開示の別の局面に従えば、制限器は2つの部材を備え、第2の部材は、第1の部材中に収容され、直近の引き込み位置と遠方の伸長位置との間において第1の部材に関し一方向に移動可能である。第1の部材は、第2の部材の移動方向に関し、第2の、異なる方向において移動可能である。第1と第2の部材は協力する表面を有し、そのため第2の部材が直近と遠方の位置の間を一方向に移動する時、第1の部材が異なる方向に移動し、そして第2の部材はその協力表面の移動が第1の部材の協力表面によって停止させられるまで、あらかじめ決められた回数だけ直近と遠方の位置間を移動できるように構成される。好ましくは、協力表面は、案内経路と、案内経路に沿って移動するように配置される従動子とを備える。
【0011】
開示の別の局面に従えば、遠隔作動装置は、好ましくは、第1と第2の位置の間において移動可能な作動器ハウジング内に配置されるケーブル駆動具を備える。第1の付勢具はケーブル駆動具を第1の位置に付勢し、一方、第2の付勢具はケーブル駆動具を第2の位置に付勢する。第1または第2の付勢具がケーブル駆動具を移動させることを選択的に可能にするために、セレクタが備えられる。
【0012】
開示の別の局面に従えば、遠隔作動装置内のケーブル駆動具はプッシュプルケーブルに接続される第1の駆動具を含む。第2の駆動具は作動的に第1と第2の付勢具に接続され、第1と第2の付勢具を前負荷するために第1の位置から第2の位置に移動可能である。好ましくは、第2の駆動具を第1の位置から第2の位置に移動させるためのレバーのような部材が備えられ、セレクタが、第2の付勢具の前負荷時に第2の付勢具がケーブル駆動具を第1の位置から第2の位置に移動させることを自動的に可能にする。解除部材または引き金は、第1の付勢具がケーブル駆動具を第2の位置から第1の位置に戻すように移動させることを可能にするために備えられる。好ましくは、付勢具は定荷重ばねである。
【0013】
これらの局面は、本開示の他の一般的な、また、特定的な局面と同様に、上述の1つ、または他の局面の1以上のいずれかの組み合わせにおいて、図面と以下の詳細な説明との参照によって本出願を明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本開示に従った放射線送達装置とシステムの様々な部品を示す斜視図であり、少なくとも、放射性元素中に終端する放射線源ワイヤのような放射性源を含む再使用可能な部品と、放射性放射線源ワイヤを処置と貯蔵位置との間で移動させるための駆動または前進アセンブリを含む使い捨ての部品と、放射性放射線源ワイヤを処置位置において受容するためのカニューレを含む使い捨てのアプリケーションチップと、放射線源を移動させるためにハンドピースの使い捨ての部分に操作可能に接続される遠隔作動装置とを備える送達モジュールを含む。
【図2】組み立てられた送達モジュールとアプリケーションチップの斜視図である。
【図3】放射性放射線源ワイヤを含む送達モジュールの再使用可能な部分の分解斜視図である。
【図4】詳細を示すためにカバーを取り除いた状態の送達モジュールの再使用可能な部分の斜視図である。
【図5】送達モジュールの再使用可能な部分と嵌合する表面を示す、送達モジュールの使い捨ての部分の斜視図である。
【図6】送達モジュールの再使用可能な部分と送達モジュールの使い捨ての部分の前進機構の構成部分の分解斜視図である。
【図7】再使用可能な送達モジュールの部分と、送達モジュールの使い捨ての部分と、アプリケーションチップの分解斜視図であって、放射性放射線源ワイヤを処置位置に進めるための一連の移動を示す。
【図8】再使用可能な送達モジュールの部分と、送達モジュールの使い捨ての部分と、アプリケーションチップの分解斜視図であって、放射性放射線源ワイヤを処置位置に進めるための一連の移動を示す。
【図9】再使用可能な送達モジュールの部分と、送達モジュールの使い捨ての部分と、アプリケーションチップの分解斜視図であって、放射性放射線源ワイヤを処置位置に進めるための一連の移動を示す。
【図10】使い捨てのアプリケーションチップの分解斜視図である。
【図11】使い捨てのアプリケーションチップの側面図である。
【図12】図11に示す12−12線の方向から見た使い捨てのアプリケーションチップの断面図である。
【図13】送達モジュールの再使用可能な部分の使い捨ての先端部分と遠方端との嵌合関係を示す斜視図である。
【図14】送達モジュールの再使用可能な部分の使い捨ての先端部分と遠方端との嵌合関係を示す斜視図である。
【図15】再使用可能な送達モジュールの遠方端の分解斜視図である。
【図16】手持ちケーブル作動器の分解斜視図である。
【図17】手持ちケーブル作動器の分解斜視図である。
【図18】放射線源ワイヤを貯蔵位置から処置位置に移動させるために、ケーブルを移動させる手持ちケーブル作動器の使用の順番を示す図である。
【図19】放射線源ワイヤを貯蔵位置から処置位置に移動させるために、ケーブルを移動させる手持ちケーブル作動器の使用の順番を示す図である。
【図20】放射線源ワイヤを貯蔵位置から処置位置に移動させるために、ケーブルを移動させる手持ちケーブル作動器の使用の順番を示す図である。
【図21】放射線源ワイヤを貯蔵位置から処置位置に移動させるために、ケーブルを移動させる手持ちケーブル作動器の使用の順番を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下の説明は、放射線送達システムと装置とその使用の特定の例を示す。これは例示のためであり、非限定的で、代替可能な実施形態は当業者にとって明らかである。
【0016】
開示の1つの局面に従えば、第1のモジュールを備える放射線処理源の送達のための装置が提供される。第1のモジュールと着脱可能に結合するように適応した第2のモジュールが提供される。第2のモジュールは、放射線源ワイヤの遠方端に支持された放射性源のような放射線源を備える放射線処理源を受容するために適している。好ましくは、第1のモジュールは使い捨てであり、一方、第2のモジュールは再使用可能である。装置は第1のモジュールと第2のモジュールのいずれか一方から延びるカニューレを備える。
【0017】
図1と図2とに示すように、全体を10で指定した放射線送達システムまたは装置は、少なくとも2つの部分を有する送達モジュール12を備える。送達モジュール12は、好ましくは、使用者にとって容易に保持されるようにハンドピースとして使用するための大きさと形状とにされている。ハンドピース12は、第1の再使用可能な部分14と、第2の使い捨ての部分16とを備える。再使用可能な部分14は、先端に放射性同位体を取り付けられた放射線源ワイヤ(RSW)のような放射性源を、その引き込み/貯蔵位置に収容する。使い捨ての部分16は、RSWを引き込み/貯蔵位置と伸長/処置位置との間において移動させるための駆動機構を収容する。手持ち作動器18のような遠隔作動装置は、RSW駆動機構を移動させるために、送達モジュール12の使い捨ての部分16に動作可能に接続されている。作動器18はまた、好ましくは、しかし必ずしも必要ではないが、1回の使用または使い捨ての部品である。さらに、ハンドルピース12の先端部分は使い捨てのアプリケーションチップ20を備える。アプリケーションチップ20は、送達モジュール12を保護するために固定するのに適したカニューレ22を備え、カニューレ22は、それが伸長/処置位置にあるとき、RSWを受容する。図示されるように、アプリケーションチップは、送達モジュール12の再使用可能な部分14に取り付け可能である。しかしながら、放射線が十分に遮蔽されると仮定すれば、使い捨ての部分16に取り付け可能である。
【0018】
図3と図4を参照すると、再使用可能な送達モジュール14が詳細に示されている。再使用可能な送達モジュール14は、RSW24を収容する。RSW24は、放射線源を含むその先端に好ましくはステンレス鋼製のキャニスタ(図示しない)を備える。好ましくは、ストロンチウム90またはイットリウム90のようなベータ線放出アイソトープが使用されるが、アルファ線、ガンマ線、X線(小型X線発生器を含む)のような他の型の放射線もおそらく使用され得る。ステンレス鋼製のキャニスタは、上述の参照特許中に概して記載されているように、ステンレス鋼を編んだケーブルに溶接される。
【0019】
送達モジュール12は、引き込み/貯蔵位置と伸長/処置位置との間の移動を容易にするために、RSW24を装着したアセンブリを封入する。RSW24は引き込み/貯蔵位置と伸長/処置位置との間において移動可能である。引き込み/貯蔵位置においてはRSWは完全に再使用可能な送達モジュール14内に留まる。伸長/処置位置においては、放射線源はカニューレ22中の選択された位置、例えば遠方端または先端に位置する。引き込み/貯蔵位置では、放射線源を含むRSW24の遠方端は全体的に、円筒形状のハウジング26の内部に配置れる。ハウジング26は、ステンレス鋼のような、受容可能な限度まで放射線被曝を制限するように放射線遮蔽を提供する材料によって製作されている。RSW24は、後に詳述するように、使い捨ての送達モジュール16の駆動機構に作動可能に接続される遠隔作動装置18によって移動させられる。
【0020】
好ましくは、ロックまたはロッキング機構が、再使用可能な送達モジュールを使い捨ての送達モジュール中の受容空間内に固定するために備えられる。図示されるように、送達モジュール16は、スライド可能なラッチボタン44を備える。これは、底部ハウジング48に受容される、タブ50を含む細長部材46に接続される。タブ50は、使い捨ての送達モジュール16を、カバー32上の突起52の下をスライドするタブ50を用いて再使用可能な送達モジュール14に固着するために動作する。細長部材46とラッチボタン44とは、ばね54によって、ラッチされた位置に付勢される。
【0021】
開示の別の局面に従えば、第1の、好ましくは使い捨てのモジュールは、第2の、好ましくは使い捨てのモジュールに取り付けられるとき、第2のモジュールと協力的に係合可能な前進機構を備える。前進機構は、放射線源が完全に第2のモジュール内に配置される第1の引き込み位置と、放射線源がカニューレ内に延びて放射性源がカニューレ内の選択された位置に配置される第2の処理位置とから第2のモジュール内に配置される放射線処理源を前進させるように作動する。第2の、好ましくは再使用可能なモジュールは、第1の、使い捨てのモジュールの前進機構と協力する駆動機構を含み、そのため第2のモジュールが第1のモジュールと結合される時には、駆動機構と前進機構は協力して放射線源を第1と第2の位置の間において移動させる。好ましくは、前進機構は、放射線処理源を第1と第2の位置の間において移動させるように動作可能な、移動可能な第1の駆動具を備える。好ましくは、前進機構は、放射性源の第1と第2の位置の間の予め選択された最大の移動回数を全体を増分的に制限器を前進させるように動作可能な、移動可能な第2の駆動具もまた備える。第2のモジュールの駆動機構は、好ましくは移動可能な第3と第4の駆動具を備える。第3の駆動具は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されるとき、放射線源ワイヤと前進機構の第1の駆動具と協力的に係合可能であり、そのため、第1の駆動具の移動は、放射線源の移動を生じる。第4の駆動具は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されるとき、前進機構の第2の駆動具と協力的に係合でき、そのため、第2の駆動具の移動は制限器を増分的に前進させるように第4の駆動具を移動させる。
【0022】
図面を参照すると、再使用可能な送達モジュール14は、ベース30とカバー32とを含む円筒状ハウジング26から根本へ延びる、一般に28で指定された、2つの部分のくさび型形状のハウジングを備える。ベース30とカバー32とは、両方でRSW24の直近部分を封入し(引き込み/貯蔵位置にあるとき)、RSWが沿って移動する軌道を区切る。再使用可能な送達モジュールは、RSWを引き込み位置と伸長位置との間で移動させるためのRSW駆動具すなわち駆動アセンブリ34を含む駆動機構を含む。図示された実施形態では、RSW駆動具34は、RSW24の根本端を装着するための滑りブロックを備える。駆動機構はまた、好ましくは、遠方駆動具36を含む。遠方駆動具36はまた、スライドすることによってRSW24の中間部分を受け入れる滑りブロックまたはプッシャー(作動器チューブ駆動ブロック36とも称される)を備える。細長いスリーブまたは作動器チューブ38は、遠方駆動ブロック36から遠くへ延びる。以下にさらに詳細に記述するように、RSW24の伸長/処置位置への移動に際して、作動器部材チューブ38は使い捨てのアプリケーションチップ20と協働する。アプリケーションチップ20は、RSWがカニューレ22中へ進められ、そしてカニューレから引き出される回数を制限する制限器または制限アセンブリとしての機能を果たす。
【0023】
上述のように、使い捨ての送達モジュール16は、放射線源ワイヤを貯蔵と処置位置の間で移動させるために、RSW駆動ブロック34と作動器チューブ駆動ブロック36と協働する前進機構を含む。駆動機構への推進力の送達に際して、RSW駆動ブロック34と作動器チューブ駆動ブロック36とは、第1の距離(図7に示す位置から図8に示す位置まで)を一斉に移動する。このとき、作動器チューブ駆動ブロック36のさらなる移動は阻止される。その後、RSW駆動ブロック34は、RSW24がその伸長/処置位置(図9に示す)に到達するまで、移動し続ける。
【0024】
図7〜9に示すように、使い捨ての送達モジュール16は、第1の駆動具すなわち駆動ブロック56を含み、そこから下がるピン42aはRSW駆動ブロック34と係合し、RSW駆動ブロック34を引き込み位置と伸長位置との間で移動させる。第2の駆動具、すなわち駆動ブロック58(作動器駆動ブロック)は、そこから下がるピン42bを備える。ピン42bは、作動器チューブ駆動ブロック36と係合し、作動器チューブ駆動ブロック36(そして作動器チューブ38)を、引き込み位置と伸長位置との間で移動させる。
【0025】
手持ち作動器18は、第1と第2のモジュールに接続される臍60を含む。臍は、好ましくは可撓性であり、ハンドピースを作動器の振動から隔離し、第1と第2のモジュールの間の、直接的な機械的接続、油圧式、空気式、または他の動力伝達手段によって動力伝導を提供する。図示されるように、臍60はケーブルハウジングとプッシュプルケーブルとを備え、プッシュプルケーブルを通して、駆動ブロック56へ長手方向の押し引き力を与える。駆動ブロック56は、パック62がはまるくぼみ領域56aを含み、パックが駆動ブロックの移動方向に横にスライド、または、平行移動することを許容する。パック62上のピンまたは柱62aは、作動器駆動ブロック58のガイド溝58a中に受容される。ガイド溝は、根本端に、短い、斜め方向に配向したセクションを含み、そこから長い、軸方向に配向したセクションが先端へ延びる。第1の位置(図7)からの駆動ブロック56の移動の開始に際して、ピン62aは、溝58aの斜めに配向したセクションに留まり、そのため、作動器駆動ブロック58と駆動ブロック56の両方が一緒に、第1の距離(図7に示す位置から図8に示す位置まで)を移動し、その結果、RSW駆動ブロック34と作動器チューブ駆動ブロック36もまた一斉に移動する。作動器駆動ブロック58が図8に示される位置に到達したとき、作動器駆動ブロック58のさらなる移動は停止される。パック62はその後、くぼみ領域56a内を、外側に向かって平行移動し、ピン62aは、ガイド溝58aの斜め方向のセクションの外へ、そしてガイド溝58aの軸方向セクションに沿って移動し、そのため、RSW駆動ブロック34は完全に伸長/処置位置(図9に示す)まで移動し続ける。
【0026】
開示の別の局面に従えば、第2と第3の駆動具は、駆動具を引き込み位置に保持するための保持器を備え得る。保持器は、それぞれ、第1と第2の駆動具に係合可能であり、そのため第1と第2のモジュールが協力的に結合されるとき、保持器は解放され、引き込み位置からの第3と第4の駆動具の移動が許容される。
【0027】
図示するように、RSW駆動ブロック34と作動器チューブ駆動ブロック36はいずれも、好ましくは、再使用可能な送達モジュールが使い捨て送達モジュールに接続されるまで、駆動ブロックを所定位置に保持するために適したデザインの保持器を含む。図示されるように、ばね負荷された掛金アセンブリ40が備えられ、使い捨ての送達モジュール16へ接続されるまで、関係する駆動ブロックを、再使用可能な送達モジュール14内の所定位置に係止する。このために、使い捨ての送達モジュール16の駆動システムは、使い捨ての送達モジュール16のハウジング48の底壁中の溝48a,48bを通って延びるピン42a,42b(図5に示す)を含む。再使用可能な送達モジュールが使い捨ての送達モジュールに受容されると、ピン42a,42bは駆動ブロック34,36に、それぞれ受け入れられ、掛金アセンブリ40を係合および解放する。
【0028】
開示の別の局面に従えば、RSWの可視的な位置の確認、すなわち、RSWが引き込み/貯蔵位置にあるかどうか、または、伸長/処置位置にあるかどうか、が提供される。このために、使い捨ての送達モジュール16の上部ハウジング62は、根本と先端の窓62a,62bを含み、そこを通して作動器駆動ブロック58の根本端および先端指示器表面58b,58cが、RSW24が引き込み/貯蔵位置に、そして、伸長/処置位置にあるときを見ることができる。
【0029】
開示の別の局面に従えば、制限器は、好ましくは、第1と第2のモジュールによって規定されるハウジングと、カニューレとの間に配置される。制限器は、処置源の第1と第2の位置の間のサイクル毎に、移動阻害位置へ向かって前進する。好ましくは、制限器は、複数の増分位置を規定し、第1と第2の位置の間における処置源のサイクル毎に増分位置の間において前進するようになっている。好ましくは、制限器はまた、着脱可能にハウジングに取り付けられ、そして、さらに好ましくは、制限器とカニューレとは、ハウジングにユニットとして着脱可能に取り付けられる一体化したアセンブリである。開示のひとつの局面においては、制限器は、そこからカニューレが延びる接続アセンブリの一部を形成し、カニューレと接続アセンブリは、好ましくは使い捨てのサブアセンブリを形成する。
【0030】
図10から14を参照すると、アプリケーションチップ20は、例えばバイオネット式回転ロックによって、再使用可能な送達モジュール14の円筒形状ハウジング26に着脱可能に固着される外殻またはハブ70を備える接続アセンブリへ装着されたカニューレ22を備える。ハブ70は、後により詳述するように、RSW24が前進し、そして、カニューレ22から引き込まれ得る回数を制限する機構を収容する。ハブ70は、再使用可能な送達モジュール14へアプリケーションチップを着脱可能に固着するためのバイオネット式ロックの雄部分を備えるフランジ72aと72bとを有する外スリーブ72を含む。図15に最もよく見られるように、バイオネット式ロックの雌部分は、再使用可能な送達モジュールの円筒形状ハウジング26の遠方端の内部へ固着される外側リング26aによって提供される。この外側輪リングは、フランジ72a,72bを受容するための大きさと形状の切り欠き26b,26cを備える。一旦、フランジ72a,72bが切り欠き26b,26cを通って位置付けられると、アプリケーションチップ20は、再使用可能な送達モジュール14上にそれを係止するために回転し得る。フランジ72a,72bは、好ましくは、アプリケーションチップ20が再使用可能な送達モジュール14に、1つの方向のみにおいて接続し得ることを確実にするため、異なる大きさと形状を有する。アプリケーションチップの外殻70もまた、好ましくは、アプリケーションチップが再使用可能な送達モジュールに固着することを補助するアラインメントマーク70aを含む。
【0031】
開示の別の局面に従えば、制限器は2つの部材を備える。第2の部材は、第1の部材中に収容され、直近の引き込み位置と遠方の伸長位置との間において第1の部材に対して一方向に移動可能である。第1の部材は、第2の部材の移動方向に対し、第2の、異なる方向において移動可能である。第1と第2の部材は協力する表面を有し、そのため第2の部材が直近と遠方の位置の間を一方向に移動する時、第1の部材が異なる方向において移動し、そして第2の部材の協力表面の移動が第1の部材の協力表面によって止められるまで、予め定められた回数だけ、直近と遠方位置の間を移動可能であるように構成される。好ましくは、協力表面は、案内経路と、案内経路に沿って移動するように配置される従動子とを備える。
【0032】
図10と12を参照すると、アプリケーションチップ20はさらに、外側表面上に案内軌道74aを有するスリーブ74を備える。スリーブ74は外側スリーブ72の内部に受容される。案内軌道スリーブ74は、作動器チューブ38がアプリケーションチップ20に出入りする移動に応答して外側スリーブ72に関して、回転方向にも長手方向にも移動可能である。この移動は、RSW24がカニューレ22に出入りする移動と同時に生じる。案内軌道74aは、RSWの引き込みと伸長位置の間における予め定められた移動回数に対応した複数の増分位置を複数備える。図示された実施形態においては、案内軌道74aは概してジグザグまたは蛇行状の形状を有し、従って、案内軌道74a内の各山と谷との間に増分位置を提供する。案内軌道74aは、外側スリーブ72上に据え付けられた案内ピン76によって係合され(各ピン76に対して1つの案内軌道74a)、そのため、作動器チューブ38による係合に応答して案内軌道スリーブ74が長手方向に前後に移動するときに、案内軌道スリーブ74は同時に、案内ピン76が案内軌道74aの端に到達するまで回転移動する。このとき、案内軌道スリーブ74のさらなる長手方向の移動(またはRSWのカニューレ内への移動)は許容されない。
【0033】
案内軌道スリーブ74はまた、内側スリーブ78を収容し、そのため、案内軌道スリーブ74は内側スリーブ78に関して回転可能である。内側スリーブ78は環状のくぼみ78aを含み、作動器チューブ38がアプリケーションチップ20内に進められるとき、作動器チューブ38を収容する(図8に示すように)。
【0034】
RSWが引き込まれ、作動器チューブ38と作動器チューブ駆動ブロック36が図7に示す位置に戻るとき、案内軌道スリーブ74と内側スリーブ78とを当初の位置に戻すように移動させるために戻りばね80が備えられる。
【0035】
したがって、RSW24は、案内ピン76がスリーブ74上の案内軌道74aの端に到達し、作動器チューブ38による内側スリーブ78の係合に応答しての案内軌道スリーブの長手方向の移動が停止されるまで、カニューレ22中へおよびカニューレ22から予め決められた回数だけ前進および後進することができる。好ましくは、RSW24の4つの動作(すなわち、伸長と引き込み)は、案内軌道スリーブ74の前方の位置への軸方向に沿った平行移動が妨げられる前に許容される。
【0036】
再使用可能な送達モジュールがRSWを貯蔵するので、装置の貯蔵と取り扱いの間、放射線への意図せぬ被曝の可能性を減少させるように構成されることが望ましい。上述のように、引き込み/貯蔵位置においては、RSWの先端の放射線放射源は、再使用可能な送達モジュールの円筒状ハウジング26の内部に配置される。円筒状ハウジング26は、それ自体が、RSWによって放射される放射線を少なくともいくらか阻止する役目を果たすが、円筒状シールド82のような、円筒状ハウジング26の内部に受容される1以上のスリーブによって追加の遮蔽部材を備えることができる(図15に最もよく示される)。シールド82は、好ましくは、例えば「DENSIMET」の商標で商業的に入手し得るタングステン合金のような高密度の金属によって形成することができる。追加の遮蔽部材は、シールド90と同心状の、円筒状ハウジング26内のさらなる円筒部材によって提供されることができる。
【0037】
さらに、アプリケーションチップが接続されていないとき、再使用可能な送達モジュール14の先端から潜在的に放射される放射線を防ぐための予防措置が望ましい。従って、ハンドピースの最使用可能な部分は、好ましくは、放射線を遮るために、再使用可能な部分の先端を選択的に閉じるシャッターを含む。図15に最もよく示されるように、円筒状ハウジング26は、円筒状ハウジング26の先端の面上の柱26dに回転可能に取り付けられたシャッター板84aを備えるシャッターアセンブリ84を含む。シャッター板84aは、RSW24が伸長/処置位置まで移動するために通過しなければならない隙間26eを覆うように、ばね84bによって付勢されている。シャッターアセンブリ84はまた、シャッター板84aとばね84bとを実質的に封入する係止板84cを含む。シャッターアセンブリ84を開けるために、バイオネット式ロックを備える外側スリーブ72のフランジ72a,72bの一方は、使い捨ての先端がハンドピースに取り付けられるときにシャッター84a中のヨーク84dに係合するピン72cを含む。アプリケーションチップ20を送達モジュール14上に固定するため、再使用可能な送達モジュール14に対するアプリケーションチップ20の回転に際して、シャッター84aは回転し、RSWがカニューレ内に導入されるために通過しなければならない隙間26eが開かれる。アプリケーションチップ20を再使用可能な送達モジュール14から取り除く際には、ばね84bは、隙間26eをふさぐようにシャッター84aを回転させる。
【0038】
開示の別の局面に従えば、以前に概略的に論じたように、装置は、遠隔作動装置と前進機構とを操作可能に接続する可撓性の臍を有する遠隔作動装置をさらに備える。好ましくは、臍は、遠隔作動装置と前進機構との間に延びるプッシュプルワイヤ(押し/引きワイヤ)を備え、遠隔作動装置は、放射線処理源を第1と第2の位置の間において選択的な移動を許容するように、使用者が操作することが可能である。
【0039】
図1と16〜21に示すように、RSW24を引き込み位置と伸長位置との間で移動させる力を送達するために、遠隔作動装置18はハンドピース16の使い捨ての部分へ臍60によって接続される。図示された実施形態においては、臍60は、駆動ブロック56、そして、RSW駆動ブロック34と作動器チューブ駆動ブロック36へ、RSWと作動器チューブとを延長後退させるための運動を与えるためのケーブルハウジングまたは外側さやに移動自在に収容されたプッシュプルワイヤ(押し/引きワイヤ)を備える。しかしながら、駆動ブロック56に押し引きの力を加える他の手段、例えば流体ルーメンを通って送られる空気圧または油圧、電気導体、電気機械システム、ロータリー駆動等、当業者にとって自明な手段も使用され得る。
【0040】
開示の別の局面に従えば、遠隔作動装置は、好ましくは、第1と第2の位置の間において移動可能な作動器ハウジング内に配置されるケーブル駆動具を備える。第1の付勢具はケーブル駆動具を第1の位置に付勢し、一方、第2の付勢具はケーブル駆動具を第2の位置に付勢する。第1または第2の付勢具がケーブル駆動具を移動させることを選択的に可能にさせ、使用者に放射線源を進めるか引き込むか選択させるために、選択具が備えられる。
【0041】
図16を参照すると、遠隔作動装置18は、例えば、2つの半部分100a,100bよりなるハウジングを備え、プッシュプルケーブル104の根本がそれへ固着されているケーブルブロック102をスライド自在に取り付ける。ケーブルブロック102は、ハウジング内において引き込み位置(図18)と伸長位置(図20)との間を移動可能であり、キャッチ106によって伸長位置と引き込み位置のいずれにおいても、解除可能に固定される。ケーブルブロック102は第1のばね108によって伸長位置に付勢され、第2のばね110によって引き込み位置に付勢される。図示されるように、ばね108,110はそれぞれスプールに取り付けられたコイルばねである。
【0042】
ばね108,110は、てこ112を含む作動器によって前負荷されており、てこ112は、歯車列112aを通して、ばねを巻き出すように、スライドブロック114を移動させる。ばね108,110は次に、第1または第2のばねがケーブルブロック102に作用し、それを伸長位置へ、また、伸長位置から移動させるように選択的に開放される。ばねは、好ましくは定荷重巻きばねであり、そのためケーブルブロック102を比較的速い、一定の速度で移動させる。このことは、RSWの端の放射線放射源がハンドピースの遮蔽された部分と処置位置の間を、短時間のみで通過することを確実にする。
【0043】
図18と19に関し、ばね108,110は、てこ112を押し下げることによって予め負荷されており、そのため歯車112aは、スライダーブロック114と一体的なラック114a上で、スライダーブロック114を第1の、引き込み位置(図18)から、第2の、伸長位置(図19)まで移動させるように作用する。スライダーブロック114が図19の位置に到達すると、キャッチ106がケーブルブロック102を解放するために解放され、ばね108に蓄えられたエネルギーがケーブルブロック102を図20に示す位置に移動させるように作用することを許容する。処置が実行され、そして、RSW24を引き込む時、ケーブルブロックの解除引き金116が引かれ(図21に示す)、そのためケーブルブロック102が解除され、ばね110はケーブルブロック102を当初の引き込み位置に戻す。
【0044】
開示の別の局面に従えば、作動器18は、RSW24を伸長位置に到達させるための力を減少させる役割を果たす緩衝機構を備える。このことは、次に、RSW24の前進時カニューレ22を処置位置に服せしめる力を減少させるために役立つ。このために、作動器のハンドル100もまた、ハンドル内で、長手方向の軸のまわりに回転するように取り付けられた細長い筒部材118を収容する。筒118は、ケーブルブロック102と一体のタブ122を入れるスロットまたは溝120をその外表面上に含む。みぞ120は第1の、直線部分120aと、第2のらせん部分120bとを含み、そのためケーブルブロックが引き込み位置から伸長位置に移動し、タブ122が溝120に沿って移動する時、筒118は、ケーブルブロック102が伸長位置に到達するときにその軸の周りに回転を提供する。図示するように、溝102のらせん部分102bは、筒にほぼ90°の回転させる。筒118は、タブ122が溝120のらせん部分120bに沿って移動するとき、筒の回転に抵抗を与える回転緩衝器124を備え、従って、ケーブルブロック102と、同時にRSW24と放射線源とが処置位置に向かって移動する時、移動を遅くする。もちろん、当業者にとって明らかなように、空気緩衝器、ピストン緩衝器等の他の緩衝器および機構を、ケーブルブロックの移動速度を遅くするために、それへ作動的に接続することができ、同じ効果を達成する。
【0045】
作動器18は、ケーブルブロックが引き込み位置にあるのか、伸長位置にあるのかを確認するためのケーブルブロック102の位置指示器も備え得る。このために、ハンドル100は、緩衝器筒118の選択された部分を見られるようにする1以上の窓126(2つの窓が図示されている)を備え得る。緩衝器筒118は、ケーブルブロック102が引き込み位置にあるときには窓126を通して第1の色(例えば白)が見え、ケーブルブロック102が伸長位置にあって緩衝器筒118が回転されたときには第2の色(例えば黒)が見えるような配色を備える。図示された実施形態においては、緩衝器筒118はこの目的のために、2色の接着ラベル128を備える。
【0046】
システムの組立と処置の開始の簡単な説明は次の通りである。システム10は好ましくは手術室内で、無菌技術を使用して、システムのいかなる部分も滅菌されていない表面に触れないようにして組み立てられる。再使用可能な送達モジュール14はシステム10に組み込まれる前に較正されて滅菌される。再使用可能な送達モジュール14はその後、使い捨ての送達モジュール16へ所定位置にスナップ止めすることによって使い捨ての送達モジュール16に接続され、そのため、スライド可能なラッチボタン44に付属するタブ50が、再使用可能な送達モジュール14のカバー32上に形成された突起52上にはまる。
【0047】
次に、保護キャップ20a(図10に最もよくみられる)を備えるアプリケーションチップ20は、アプリケーションチップのハブ70上の印と保護キャップ20aの切り欠き20bとを送達モジュール12の印と整列させることによって送達モジュールに接続される。部品は軸方向に一体に押しつけられ、アプリケーションチップは回転させられて、そのためバイオネット式ロックはアプリケーションチップ20を送達モジュール12に固着する。同時に、シャッター板34は、再使用可能な送達モジュールの円筒状ハウジング26内の隙間26eを開放するように回転させられる。
【0048】
この時間で、処置を開始することができ、外科医は既に、強膜に切開を形成している。保護キャップ20aが取り外され、そしてカニューレ22が切り口を通して挿入され、硝子体中央の空洞中に位置決めされ、外科医はカニューレ先端20の位置を、眼の水晶体を通して目視する。このようにカニューレが位置決めされ、補助者はケーブル作動器上の前進レバーを圧縮する。レバーが所定位置に係止し、放射線源がアプリケーションチップ内の所定位置まで移動したことを確認するために、使い捨ての送達モジュールのケーブル前進指示窓が点検される。補助者はまた、緩衝器筒上に横たわる作動器の窓を点検することによって位置を確認することができる。
【0049】
次に外科医は、カニューレ先端が正しい位置になるまで、装置を下方に移動させる。カニューレ先端は、処置される領域(すなわち、標的組織)上で位置決めを補助するための十字線を含む。外科医は次に、処置の開始時を補助者に告げ、決定された照射線量を送達するために、送達モジュールは処置時間の間全体を通してしっかり保持される。
【0050】
処置時間の完了時には、カニューレ先端は標的組織から硝子体中央の空洞内に戻るように持ち上げられる。補助者は次に、放射線源を後退させるために、ケーブル作動器の解除引き金を押す。ケーブル前進指示窓は、放射線源が首尾よく引き込まれたことを確認するために、再び点検され得る。補助者はまた、作動器の指示窓を再度点検し得る。その後カニューレは眼から引き抜かれ、切り口が閉じられる。
【0051】
上述のように、開示されたデバイスは、後述の局面を含む。
【0052】
一局面に従えば、放射線処置源の送達のための装置が提供され、該装置は、第1のモジュールと;第1のモジュールと着脱自在に組み合されるのに適応し、そして放射線源ワイヤの先端に放射線源が支持された放射線源ワイヤを含んでいる放射線処理源を収容するのに適応した第2のモジュールと;第1のモジュールおよび第2のモジュールの一方から延びるカニューレと;そして第1のモジュールに組み込まれ、そして第2のモジュールと協力的に係合することができる前進機構であって、第2のモジュール内に配置された放射線処置源を、放射線処置源が第2のモジュール内に完全に配置される第1の後退した位置から、放射線源がカニューレ中に延び、そして放射線源がカニューレ内の選択した位置に配置される第2の処置位置へ前進させるように作動する前進機構とを備える。
【0053】
上述のいくつかの局面と共に使用することができる別の局面に従えば、遠隔作動装置と、遠隔作動装置と前進機構とを操作可能に接続する可撓性の臍を含むことができる。
【0054】
上述のいくつかの局面と共に使用することができる別の局面に従えば、臍は、遠隔作動装置と前進機構との間に延びるプッシュプルワイヤを備えることができ、遠隔作動装置は、放射線処理源を第1と第2の位置の間において使用者が選んだ放射線処置源の移動を許容するため、使用者が操作することが可能である。
【0055】
上述のいくつかの局面と共に使用することができるさらなる局面に従えば、遠隔作動装置は、第2の位置に向かう放射線源の移動速度を減速させる緩衝器を任意に含むことができる。
【0056】
上述のいくつかの局面と共に使用し得る別の局面に従えば、第2のモジュールは、放射線源を第1と第2の位置の間で移動させるための第2のモジュール内に配置された時、前進機構と放射線処置源と協力する駆動機構を任意に含み得る。
【0057】
前進機構は、放射線処理源を第1と第2の位置の間で動かすように動作する移動可能な第1の駆動具を任意に備えることができる。
【0058】
前進機構は、第1と第2の位置の間における放射性源の予め選択された最大の移動数までを増分的に制限する制限器を前進させるように動作する移動可能な第2の駆動具を任意に備えることができる。
【0059】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第1のモジュールは、受け入れ空間を規定し得、第2のモジュールはその空間に着脱可能に挿入することができる。
【0060】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第1のモジュールは、第2のモジュールを受容空間内に係止するための係止位置と、第2のモジュールの挿入と除去とを可能にする開いた位置との間において移動可能な係止手段を含んでもよい。
【0061】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第2のモジュールは、第1と第2のモジュールが協力的に結合されるとき、放射線源ワイヤと前記第1の駆動具と協力的に係合し得る移動可能な第3の駆動具を含んでいてもよい。このようにすることにより、第1の駆動具の移動は、第3の駆動具の移動と放射線源ワイヤの移動を引き起こす。
【0062】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第1と第2のモジュールは、放射線源の第1と第2の位置の少なくとも1つを目視可能に確認し得る手段を含んでいてもよい。
【0063】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第2のモジュールはさらに、放射線源が第1と第2の位置の間を移動するための通路と、カニューレが装置に固着されない限り通路を通路を閉じるシャッターを備えていてもよい。
【0064】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、シャッターは、カニューレが装置に接続されるときに通路を開くように動作可能である。
【0065】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、装置は、第2のモジュール内に配置される放射線処理源ワイヤを備え得る。
【0066】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第2のモジュールは、第3の駆動具を引き込み位置に保持する第3の駆動具に付属する保持器を含み、保持器は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されているとき、保持器を解除し、第3の駆動具を引き込み位置から移動させることを可能にするために、第1の駆動具によって係合されることができる。
【0067】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第2のモジュールは、移動可能な第3と第4の駆動具を含み、第3の駆動具は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されるとき、放射線源ワイヤと第1の駆動具と協力的に係合することができ、そのため、第1の駆動具の移動は放射線源を移動させ、第4の駆動具は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されるとき、第2の駆動具と協力的に係合することができ、そのため、第2の駆動具の移動は、制限器を増分的に進めるように、第4の駆動具の移動を引き起こす。
【0068】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第2のモジュールは、駆動具を引き込み位置に保持するための、第3と第4の駆動具のそれぞれに付属する別々の分離保持器を含み得る。保持器は、保持器を解放し、第3と第4の駆動具を引き込み位置から移動させるため、第1と第2のモジュールが協力的に結合しているとき、第1と第2の駆動具のそれぞれと係合可能である。
【0069】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第1と第2の駆動具は、引き込み位置から同時に移動し、第2の駆動具の移動が停止した後、第1の駆動具が移動し続けられるように、協力的に係合することができる。
【0070】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第2の駆動具は、直線的な部分と角度のある部分とを含むスロットを含んでいてもよく、前記第1の駆動具は、スロットとともに配置される延長部を含み、延長部は、同時に移動する間、角度のある部分にあり、第2の駆動具の移動が停止された後には直線部分にある。
【0071】
この主題の別の局面に従えば、放射線源送達装置は、ハウジング;ハウジングから延びるカニューレ;ハウジング内に位置し、ハウジング内の第1の、引き込み位置とカニューレ内の第2の、処置位置との間において移動可能な処置源;ハウジングとカニューレとの間に配置されて、第1と第2の位置との間における処理源の移動を、予め定められた最大の移動回数まで自動的に制限するように動作可能な制限器を備えることができる。
【0072】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限器は、第1と第2の位置の間における処理源の移動のサイクル毎に、移動阻害位置へ向かって前進することができる。
【0073】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限器は、複数の増分位置を規定してもよく、第1と第2の位置の間における処置源のサイクル毎に、増分位置の間を前進するように適応している。
【0074】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限器は、ハウジングに着脱可能に接続できてもよい。
【0075】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限器とカニューレは、ハウジングにユニットとして着脱可能に取り付けられる一体化されたアセンブリであってもよい。
【0076】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、ハウジングの少なくとも一部は、耐久性で再使用可能であり、制限器とカニューレのユニットは、1度の使用後は捨てられるように意図されてもよい。
【0077】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限器はさらに、第1の部材と;第1の部材中に収容され、直近の引き込み位置と遠方の伸長位置との間において第1の部材に対して一方向に移動可能な第2の部材であり、第1の部材は、第2の部材の移動方向に対して、第2の、異なる方向において移動可能であり、第1と第2の部材は、第2の部材が1方向に、直近と遠方の位置の間を移動する時、第1の部材は異なる方向において移動するように形成された協力する表面を有し、第2の部材の協力表面の移動が第1の部材の協力表面によって止められるまで、第2の部材は予め定められた回数だけ、直近と遠方位置の間において移動可能である。
【0078】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限器の表面の一方は、案内経路を規定する表面を備えてもよく、他の協力表面は、案内経路に沿って移動するように配置される従動子を備える。
【0079】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限器の第2の部材は、直近へ付勢されていることができる。
【0080】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、放射線源ハウジングおよび着脱自在に取り付け可能な接続アセンブリ;ハウジングから接続アセンブリを通って放射線源を受け入れるための接続アセンブリから延びるカニューレを備え;そして接続アセンブリは放射線源が放射線源ハウジングとカニューレの間を移動できる最大回数を制限する、制限アセンブリを含んでいる、使い捨て放射線処置サブアセンブリを提供することができる。
【0081】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、制限アセンブリは、放射線源が接続アセンブリからカニューレの内部に移動するごとに制限位置の方向に進められることができる。
【0082】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、提供される処置源送達装置は、処置源を受容するために適応するハウジング;ハウジングから延びるカニューレ;処置源をハウジング内の第1の位置からカニューレ内の第2の位置に移動させるためにハウジング内に位置する前進アセンブリ;前進アセンブリを動作させる遠隔作動装置;遠隔作動装置とハウジングとの間において延びる臍であって、ハウジングと作動装置と作動的連通にあり、そして前進アセンブリを作動するためそれへ動力を伝達する臍を備えている。
【0083】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、臍は、プッシュプルケーブルを備えていてもよい。
【0084】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、臍は、外装と内部ケーブルを備えていてもよい。
【0085】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、臍は、一以上の押し引き駆動具材、液体ルーメン、ロータリー駆動具材、または、導線を有する、動力伝達手段を備えていてもよい。
【0086】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、処置源は、ワイヤと、ワイヤの端に保持される処置源を備えていてもよい。装置は、さらにハウジングに着脱可能に受容される処置源モジュールを備え、処置源モジュールは処置源を含み、放射線源を第1と第2の位置の間において前進させるために、ハウジング内で前進アセンブリと作動的に係合することができる。
【0087】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、遠隔作動装置は、ハウジング;ハウジング内に配置されて、第1と第2の位置の間で移動可能なケーブル駆動具と、ケーブル駆動具を第1の位置に付勢する第1の付勢具と;ケーブル駆動具を第2の位置に付勢する第2の付勢具と、そして、第1または第2の付勢具がケーブル駆動具を移動させることを選択的に許容する選択具を備えていてもよい。
【0088】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、ケーブル駆動具は、プッシュプルケーブルに接続される第1の駆動具と;第1と第2の付勢具に操作可能に接続されて、第1と第2の付勢具を予め負荷するため、第1の位置から第2の位置に移動可能な第2の駆動具とを備え得る。
【0089】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、遠隔作動装置は、第2の駆動具を第1の位置から第2の位置へ移動させるためのレバーアセンブリを備えてもよく、セレクタは、第2の付勢具を予め負荷する際に、自動的に、第2の付勢具がケーブル駆動具を第1の位置から移動させるのを許容する。
【0090】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、セレクタは、第1の付勢具がケーブル駆動具を第2の位置から第1の位置へ移動させることを許容するための解除引き金を備えていてもよい。
【0091】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、第1と第2の付勢具は、定荷重ばねを備えていてもよい。
【0092】
上述の1以上の局面とともに用いられ得る別の局面に従えば、処置源は電離放射線を放射してもよい。
【0093】
以上のように、眼球照射療法の実施に適する放射線送達システムが記述された。一方、このシステムは特定の実施形態によって記載されたが、それに制限することを意図しない。そうではなく、このシステムは特許請求の範囲によって定義される。さらに、ここに、および/または、いずれの請求項に記載された特徴も、当業者にとって明らかなように、いずれかの、また、すべての特徴、および/または、他の請求項に記載された特徴と組み合わせて使用され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のモジュールと、
第2のモジュールと、
カニューレと、
前進機構とを備え、
前記第2のモジュールは、第1のモジュールと着脱可能に結合するのに適応しており、かつ、放射線源ワイヤの先端に取り付けた放射源を有する放射線源ワイヤを備える放射線処理源を受け入れるのに適応しており、
カニューレは、第1のモジュールと第2のモジュールの1方から延び、
前進機構は、第1のモジュールに組み入れられ、かつ、第2のモジュールと協力的に係合可能であり、そして、第2のモジュール内に配置された放射線処理源を第1の位置から第2の位置へ前進させるように動作可能であり、
前記第1の位置は、放射線処理源が完全に第2のモジュール内に位置する引き込み位置であり、
前記第2の位置は、放射線源がカニューレ内部に延び、そして放射性源がカニューレ内の選択された位置にある処置位置である、放射線処理源の送達のための装置。
【請求項2】
さらに遠隔作動装置と、
前記遠隔作動装置と前記前進機構とを操作可能に接続する可撓性の臍とを備え、
前記臍は、好ましくは遠隔作動装置と前進機構との間に延びるプッシュプルワイヤを備え、
前記遠隔作動装置は、使用者が選択した放射線処理源の第1と第2の位置の間における移動を許容するように使用者によって動作可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
さらに前進機構のための遠隔作動装置を備え、
前記遠隔作動装置は、第2の位置へ向かう放射線源の移動速度を遅くする緩衝器を含む、請求項1または請求項2に記載の装置。
【請求項4】
第1と第2の位置の間における放射線源のサイクルの最大回数を制限するための制限器を含む、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記第2のモジュールは、第1と第2の位置の間において放射線源を移動させるために第2のモジュール内に配置されたとき、前記前進機構と前記放射線処理源と協力する駆動機構を含む、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記前進機構は、放射線処置源を第1と第2の位置の間において移動させるために動作可能である移動可能な第1の駆動具を備え、そして好ましくは、第1と第2の位置の間における放射性源の移動を、予め定められた数の最大回数まで、増分的に、制限器を前進させるように動作可能である移動可能な第2の駆動具を備える、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記第1のモジュールは、受容空間を規定し、
前記第2のモジュールは前記受容空間に着脱自在に挿入可能であり、
前記第1のモジュールは、好ましくは、第2のモジュールを前記受容空間に係止するための係止位置と、前記第2のモジュールの挿入および除去を許容する解放位置との間において移動可能なロックを含む、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記第2のモジュールは、前記第1と第2のモジュールが協力的に結合されているとき、放射線源ワイヤと前記第1の駆動具とともに協力的に係合し得る、移動可能な第3の駆動具を含み、そのため第1の駆動具の移動は第3の駆動具の移動と放射線源ワイヤの移動とを生じさせる、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記第1と第2のモジュールは、前記放射線源の前記第1と第2の位置の少なくとも1つの視覚的確認を提供する、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記第2のモジュールは、第1と第2の位置の間における放射線源の移動のための通路と、前記カニューレが装置に固着されない限り、前記通路を閉じるように移動可能なシャッターとをさらに備える、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記第2のモジュール内に配置された放射線処理放射線源ワイヤをさらに備える、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記第2のモジュールは、第3の駆動具を引き込み位置に保持するために第3の駆動具に付属した保持器を含み、保持器は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されているときに、保持器を解放して引き込み位置からの第3の駆動具の移動を許容するため第1の駆動具によって係合される、請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
第2のモジュールは、移動可能な第3と第4の駆動具を含み;
前記第3の駆動具は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されているときに、放射線源ワイヤと第1の駆動具と協力的に係合し、そのため第1の駆動具の移動は放射線源の移動を生じさせ;第4の駆動具は第1と第2のモジュールが協力的に結合されているときに、第2の駆動具と協力的に係合し、そのため第2の駆動具の移動は、第4の駆動具の移動が制限器を増分的に前進させる、請求項6から請求項12までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
第2のモジュールは、第3と第2の駆動具のそれぞれとして付属し、駆動具を引き込み位置に保持するための別々の分離保持器を含み、保持器は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されているときに、保持器を解放し、第3と第4の駆動具を引き込み位置から移動することを許容するように、第1と第2の駆動具のそれぞれによって係合し得る、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1と第2の駆動具は、引き込み位置から同時に移動するため、および、第2の駆動具の移動が停止された後に第1の駆動具の移動が継続されるように協力的に係合し、好ましくは、前記第2の駆動具は、直線部分と角のある部分とを含む溝を含み、前記第1の駆動具は、スロットに配置される延長部を含み、前記延長部は、同時に移動する間は角度のある部分内にあり、第2の駆動具の移動が停止した後は直線部分にある、請求項6から請求項14までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項1】
第1のモジュールと、
第2のモジュールと、
カニューレと、
前進機構とを備え、
前記第2のモジュールは、第1のモジュールと着脱可能に結合するのに適応しており、かつ、放射線源ワイヤの先端に取り付けた放射源を有する放射線源ワイヤを備える放射線処理源を受け入れるのに適応しており、
カニューレは、第1のモジュールと第2のモジュールの1方から延び、
前進機構は、第1のモジュールに組み入れられ、かつ、第2のモジュールと協力的に係合可能であり、そして、第2のモジュール内に配置された放射線処理源を第1の位置から第2の位置へ前進させるように動作可能であり、
前記第1の位置は、放射線処理源が完全に第2のモジュール内に位置する引き込み位置であり、
前記第2の位置は、放射線源がカニューレ内部に延び、そして放射性源がカニューレ内の選択された位置にある処置位置である、放射線処理源の送達のための装置。
【請求項2】
さらに遠隔作動装置と、
前記遠隔作動装置と前記前進機構とを操作可能に接続する可撓性の臍とを備え、
前記臍は、好ましくは遠隔作動装置と前進機構との間に延びるプッシュプルワイヤを備え、
前記遠隔作動装置は、使用者が選択した放射線処理源の第1と第2の位置の間における移動を許容するように使用者によって動作可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
さらに前進機構のための遠隔作動装置を備え、
前記遠隔作動装置は、第2の位置へ向かう放射線源の移動速度を遅くする緩衝器を含む、請求項1または請求項2に記載の装置。
【請求項4】
第1と第2の位置の間における放射線源のサイクルの最大回数を制限するための制限器を含む、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記第2のモジュールは、第1と第2の位置の間において放射線源を移動させるために第2のモジュール内に配置されたとき、前記前進機構と前記放射線処理源と協力する駆動機構を含む、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記前進機構は、放射線処置源を第1と第2の位置の間において移動させるために動作可能である移動可能な第1の駆動具を備え、そして好ましくは、第1と第2の位置の間における放射性源の移動を、予め定められた数の最大回数まで、増分的に、制限器を前進させるように動作可能である移動可能な第2の駆動具を備える、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記第1のモジュールは、受容空間を規定し、
前記第2のモジュールは前記受容空間に着脱自在に挿入可能であり、
前記第1のモジュールは、好ましくは、第2のモジュールを前記受容空間に係止するための係止位置と、前記第2のモジュールの挿入および除去を許容する解放位置との間において移動可能なロックを含む、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記第2のモジュールは、前記第1と第2のモジュールが協力的に結合されているとき、放射線源ワイヤと前記第1の駆動具とともに協力的に係合し得る、移動可能な第3の駆動具を含み、そのため第1の駆動具の移動は第3の駆動具の移動と放射線源ワイヤの移動とを生じさせる、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記第1と第2のモジュールは、前記放射線源の前記第1と第2の位置の少なくとも1つの視覚的確認を提供する、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記第2のモジュールは、第1と第2の位置の間における放射線源の移動のための通路と、前記カニューレが装置に固着されない限り、前記通路を閉じるように移動可能なシャッターとをさらに備える、請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記第2のモジュール内に配置された放射線処理放射線源ワイヤをさらに備える、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記第2のモジュールは、第3の駆動具を引き込み位置に保持するために第3の駆動具に付属した保持器を含み、保持器は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されているときに、保持器を解放して引き込み位置からの第3の駆動具の移動を許容するため第1の駆動具によって係合される、請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
第2のモジュールは、移動可能な第3と第4の駆動具を含み;
前記第3の駆動具は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されているときに、放射線源ワイヤと第1の駆動具と協力的に係合し、そのため第1の駆動具の移動は放射線源の移動を生じさせ;第4の駆動具は第1と第2のモジュールが協力的に結合されているときに、第2の駆動具と協力的に係合し、そのため第2の駆動具の移動は、第4の駆動具の移動が制限器を増分的に前進させる、請求項6から請求項12までのいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
第2のモジュールは、第3と第2の駆動具のそれぞれとして付属し、駆動具を引き込み位置に保持するための別々の分離保持器を含み、保持器は、第1と第2のモジュールが協力的に結合されているときに、保持器を解放し、第3と第4の駆動具を引き込み位置から移動することを許容するように、第1と第2の駆動具のそれぞれによって係合し得る、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1と第2の駆動具は、引き込み位置から同時に移動するため、および、第2の駆動具の移動が停止された後に第1の駆動具の移動が継続されるように協力的に係合し、好ましくは、前記第2の駆動具は、直線部分と角のある部分とを含む溝を含み、前記第1の駆動具は、スロットに配置される延長部を含み、前記延長部は、同時に移動する間は角度のある部分内にあり、第2の駆動具の移動が停止した後は直線部分にある、請求項6から請求項14までのいずれか1項に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
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【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公表番号】特表2011−522603(P2011−522603A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−512612(P2011−512612)
【出願日】平成21年6月3日(2009.6.3)
【国際出願番号】PCT/US2009/046118
【国際公開番号】WO2009/149175
【国際公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(506152405)ネオビスタ、インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月3日(2009.6.3)
【国際出願番号】PCT/US2009/046118
【国際公開番号】WO2009/149175
【国際公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(506152405)ネオビスタ、インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】
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