説明

放送信号受信装置およびその処理方法とプログラム

【課題】ユーザが見逃した音声や映像を自動的に記録しておくことができる放送信号受信装置を提供する。
【解決手段】環境音量が所定閾値以上であるかを検出し、環境音量が所定閾値以上である場合には、現在選局中の番組の録画の開始信号を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、録画開始機能を備える放送信号受信装置およびその処理方法とプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビの視聴中に、周囲の騒音により肝心な部分の音声が聞き取ることができない場合がある。このような場合に、画面上に自動的に会話又は台詞等の字幕を表示する技術が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−129663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献では、騒音の原因を止めようとテレビの前から離れた場合(例えば騒いでいる子供を注意したり、テレビから離れている窓を閉めたりする行為を行った場合)には、字幕を見ることができずに、結局、番組の内容を途中で見逃してしまうことになる。
【0005】
そこでこの発明は、騒音によって番組の音声を途中で聞き漏らした場合でも、確実にその内容を把握することのできる放送信号受信装置およびその処理方法とプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、環境音量が所定閾値以上であるかを検出する環境音量判定部と、前記環境音量が所定閾値以上である場合には、現在選局中の番組の録画の開始信号を出力する録画開始部と、を備えることを特徴とする放送信号受信装置である。
【0007】
また本発明は、上述の放送信号受信装置において、前記録画の開始信号を入力して録画を開始する録画部と、録画再生操作の入力を検出した場合に、前記録画した番組を再生する再生部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上述の放送信号受信装置において、前記再生部は、通常再生速度よりも速い速度で前記録画した番組を再生することを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上述の放送信号受信装置において、前記録画した番組の再生に伴って、当該再生する映像音声の出力と、前記選局中の番組の放送に基づく映像音声の出力とが、一致した場合に、前記録画と前記再生とを停止する停止部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上述の放送信号受信装置において、前記録画の開始信号の出力から所定の時間経過しても前記録画再生操作の入力を検出しない場合には、前記環境音量の前記所定閾値を上げる設定を行う環境音量閾値上方修正部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、上述の放送信号受信装置において、前記録画開始部が現在選局中の番組の録画の開始信号を出力していない状態において、所定の録画開始操作を入力した場合には、前記環境音量の前記所定閾値を下げる設定を行う環境音量閾値下方修正部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、上述の放送信号受信装置において、外部装置と通信ネットワークを介して環境音量を受信する環境音量取得部と、を備え、前記環境音量判定部は、前記通信ネットワークを介して受信した環境音量が所定閾値以上であるかを判定することを特徴とする。
【0013】
また本発明は、放送信号受信装置の処理方法であって、環境音量が所定閾値以上であるかを検出し、前記環境音量が所定閾値以上である場合には、現在選局中の番組の録画の開始信号を出力することを特徴とする処理方法である。
【0014】
また本発明は、上述の処理方法において、前記録画の開始信号を入力して録画を開始し、録画再生操作の入力を検出した場合に、前記録画した番組を再生することを特徴とする。
【0015】
また本発明は、上述の処理方法において、通常再生速度よりも速い速度で前記録画した番組を再生することを特徴とする。
【0016】
また本発明は、上述の処理方法において、前記録画した番組の再生に伴って、当該再生する映像音声の出力と、前記選局中の番組の放送に基づく映像音声の出力とが、一致した場合に、前記録画と前記再生とを停止することを特徴とする。
【0017】
また本発明は、上述の処理方法において、前記録画の開始信号の出力から所定の時間経過しても前記録画再生操作の入力を検出しない場合には、前記環境音量の前記所定閾値を上げる設定を行うことを特徴とする。
【0018】
また本発明は、上述の処理方法において、前記録画開始部が現在選局中の番組の録画の開始信号を出力していない状態において、所定の録画開始操作を入力した場合には、前記環境音量の前記所定閾値を下げる設定を行うことを特徴とする。
【0019】
また本発明は、上述の処理方法において、外部装置と通信ネットワークを介して環境音量を受信し、当該通信ネットワークを介して受信した環境音量が所定閾値以上であるかを判定することを特徴とする。
【0020】
また本発明は、放送信号受信装置のコンピュータを、環境音量が所定閾値以上であるかを検出する環境音量判定手段、前記環境音量が所定閾値以上である場合には、現在選局中の番組の録画の開始信号を出力する録画開始手段、として機能させるためのプログラムである。
【0021】
また本発明は、上述のコンピュータを、前記録画の開始信号を入力して録画を開始する録画手段、録画再生操作の入力を検出した場合に、前記録画した番組を再生する再生手段、として機能させるためのプログラムである。
【0022】
また本発明は、上述のコンピュータにおいて、前記再生手段は、通常再生速度よりも速い速度で前記録画した番組を再生することを特徴とするプログラムである。
【0023】
また本発明は、上述のコンピュータを、前記録画した番組の再生に伴って、当該再生する映像音声の出力と、前記選局中の番組の放送に基づく映像音声の出力とが、一致した場合に、前記録画と前記再生とを停止する停止手段、として機能させるためのプログラムである。
【0024】
また本発明は、上述のコンピュータを、前記録画の開始信号の出力から所定の時間経過しても前記録画再生操作の入力を検出しない場合には、前記環境音量の前記所定閾値を上げる設定を行う環境音量閾値上方修正手段、として機能させるためのプログラムである。
【0025】
また本発明は、上述のコンピュータを、前記録画開始手段が現在選局中の番組の録画の開始信号を出力していない状態において、所定の録画開始操作を入力した場合には、前記環境音量の前記所定閾値を下げる設定を行う環境音量閾値下方修正手段、として機能させるためのプログラムである。
【0026】
また本発明は、上述のコンピュータを、外部装置と通信ネットワークを介して環境音量を受信する環境音量取得手段として機能させ、前記環境音量判定手段は、前記通信ネットワークを介して受信した環境音量が所定閾値以上であるかを判定することを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、環境音の影響によって番組の音声を途中で聞き漏らした場合でも、確実にその内容を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】放送信号受信装置の構成を示す第1のブロック図である。
【図2】信号処理部の機能ブロック図である。
【図3】放送信号受信装置の処理フローを示す図である。
【図4】放送信号受信装置の構成を示す第2のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の一実施形態による放送信号受信装置を図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による放送信号受信装置の構成を示す第1のブロック図である。
この図において、符号1は放送信号受信装置である。当該放送信号受信装置1は、例えばテレビなどである。放送信号受信装置1はテレビ以外の携帯端末などの放送信号を受信する装置であればどのような装置であってもよい。
放送信号受信装置1は、放送信号受信部10、リモコン受光部11、動作制御部12、マイク13、信号処理部14、記憶部15、表示部16を備えている。また放送信号受信装置1は、録画部17、再生部18、映像音声記憶部19を備えるようにしてもよい。当該録画部17、再生部18、映像音声記憶部19は、放送信号受信装置1と通信接続された録画装置に備わるようにしてもよい。
【0030】
ここで、放送信号受信部10は、電波塔などから発信された放送信号を受信する処理部である。
またリモコン受光部11は、ユーザのリモコン操作によりリモコンから発信された操作信号を受信する。
また動作制御部12は、リモコンの操作信号に対応する操作情報を出力する処理部である。
またマイク13は、環境音を集音する。
また信号処理部14は、放送信号の信号処理や、録画開始の有無を判定する処理部である。
また記憶部15は、録画開始の判定に用いる環境音量の閾値などの、各処理に用いる情報を記憶する。
また表示部16は、映像等を表示する処理部である。
【0031】
また録画部17は、放送信号から得た映像音声データを記録する処理部である。
また再生部18は、記録している映像音声データを用いて映像音声を再生する処理部である。
また映像音声記憶部19は、映像音声データを記憶する。
【0032】
図2は信号処理部の機能ブロック図である。
この図が示すように、信号処理部14は、制御部141、環境音量判定部142、録画開始部143、停止部144、環境音量閾値上方修正部145、環境音量閾値下方修正部146の各機能を備えている。
【0033】
制御部141は、信号処理部14内の各処理部を制御する処理部である。
環境音量判定部142は、環境音量が所定閾値以上であるかを検出する処理部である。
録画開始部143は、環境音量が所定閾値以上である場合に、現在選局中の番組の録画の開始信号を録画部17へ出力する処理部である。
停止部144は、録画した番組の再生に伴って、当該再生する映像音声の出力と、選局中の番組の放送に基づく映像音声の出力とが、一致した場合に、録画と再生とを停止する信号を出力する処理部である。
【0034】
また、環境音量閾値上方修正部145は、録画の開始信号の出力から所定の時間経過しても録画再生操作の入力を検出しない場合には、環境音量の所定閾値を上げる設定を行う処理部である。
環境音量閾値下方修正部146は、録画開始部143が現在選局中の番組の録画の開始信号を出力していない状態において、所定の録画開始操作を入力した場合には、環境音量の所定閾値を下げる設定を行う処理部である。
【0035】
本実施形態の放送信号受信装置1は、環境音量が所定閾値以上であるかを検出し、環境音量が所定閾値以上である場合に、現在選局中の番組の録画の開始信号を出力する。このような処理により、ユーザが見逃した音声や映像を自動的に記録しておくことができる。
【0036】
図3は放送信号受信装置の処理フローを示す図である。
以下、放送信号受信装置の処理フローの詳細について説明する。
まず、放送信号受信装置1の信号処理部14は、放送信号受信部10において受信した放送信号を信号処理して映像データと音声データを取得する。そして映像データを表示部16に出力する。これにより表示部16は、モニタ等に映像を出力する。また信号処理部14は、音声データを音声出力部(図示せず)へ出力する。そして当該音声出力部はスピーカから音を出力する。当該映像データと音声データを取得するための処理は、テレビ内部で行われている信号処理と同様である。そして、このようにユーザによって現在選局されている番組の映像や音声が出力されている状況において、信号処理部14は、マイク13から集音データを入力する(ステップS101)。
【0037】
ここで集音データには、放送信号受信装置1が出力した番組の音声も含まれている。従って、環境音を取得する場合には、当該集音データから番組の音声を取り除く信号処理が必要になる。信号処理部14内の制御部141は、信号処理によって集音データから番組の音声を取り除き、環境音信号を抽出する(ステップS102)。なお、集音データから環境音信号を抽出する信号処理は、公知の技術であればどのような技術を用いても構わない。そして、制御部141は、抽出した環境音信号を環境音量判定部142へ出力する。
【0038】
次に環境音量判定部142は、環境音信号に基づいて環境音量を特定する(ステップS103)。また環境音量判定部142は、記憶部15から環境音量の閾値を読み取る(ステップS104)。そして環境音量判定部142は、特定した環境音量と、記憶部15より読み取った環境音量の閾値とを比較して、入力した環境音信号に基づいて特定した環境音量が、閾値以上であるかを判定する(ステップS105)。そして環境音量判定部142は、入力した環境音信号に基づいて特定した環境音量が、閾値以上である場合には、入力した環境音信号に基づいて特定した環境音量が、閾値以上であることを示す信号を録画開始部143と制御部141へ出力する。すると録画開始部143は、録画の開始信号を録画部17へ出力する。
【0039】
これにより、録画部17は、信号処理部14から放送信号を受信して録画を開始する(ステップS106)。または録画部17が録画装置内に記録されている場合には、当該録画装置に備えられた放送信号受信部から得た放送信号に基づいて録画を開始してもよい。録画部17は、録画処理よって生成した映像音声データを、映像音声記憶部19へ記録する。
【0040】
以上の処理によって、環境音量が閾値以上である場合には、自動的に番組の録画が開始される。これにより、ユーザは、周囲がうるさい場合などに、録画によって記録した映像音声データを後から再生して、視聴することが可能となる。
【0041】
ここで、ユーザは録画された映像音声データを再生したい場合、リモコンを操作して録画再生指示を行う。すると、リモコン受光部11は録画再生指示の操作信号を入力して動作制御部12へ出力する(ステップS107)。また動作制御部12は、録画再生指示の操作信号に対応する操作情報を信号処理部14へ出力する。これにより、信号処理部14の制御部141は、再生部18へ再生要求を出力する。すると、再生部18は、映像音声データを映像音声記憶部19より読み取り、再生処理を行う(ステップS108)。そして再生部18は読み取った映像音声データに基づいて、映像と音声の信号を信号処理部14へ出力する。また信号処理部14は、表示部16に映像信号を出力し、音声信号を音声出力部へ出力する。
【0042】
なお、再生部18は、映像音声記憶部19から読み取った映像音声データの再生において、通常の再生速度より速い速度で再生処理を行う。これにより、録画した番組の再生において、当該再生する映像音声と、選局中の番組の放送に基づいて録画を経ずに直ちに出力される映像音声の、同一位置の出力タイミングが、所定の時間経過すると一致する。所定の時間は録画時間の長さに応じて長くなる。停止部144は、当該再生する映像音声と、選局中の番組の放送に基づいて録画を経ずに直ちに出力される映像音声の、同一位置の出力タイミングが一致したかを判定する(ステップS109)。例えば、録画部17は映像音声データ中に録画時刻を記録しておく。そして、再生部18は、再生している映像音声データ中から読み取った録画時刻を停止部144へ出力し、停止部144は、当該録画時刻と、現在時刻とが一致した場合には録画と再生を停止すると判定する。停止部144は、この処理以外の手法によって、再生する映像音声と、選局中の番組の放送に基づいて録画を経ずに直ちに出力される映像音声の、同一位置の出力タイミングが一致したことを判定するようにしてもよい。
【0043】
そして、停止部144は、録画停止信号を録画部17へ出力し(ステップS110)、再生停止信号を再生部18へ出力する(ステップS111)。また停止部144は制御部141へ再生停止信号を出力する。これにより、録画部17は録画処理を停止し、再生部18も再生処理を停止する。なお、ユーザの停止操作の信号の入力に基づいて、録画と再生を停止するようにしてもよい。制御部141は、放送信号から抽出した映像信号を表示部16へ出力するとともに、音声信号を音声出力部へ出力する。
【0044】
これにより、録画処理と再生処理が停止すると同時に、通常の放送信号による映像と音声が出力される。当該処理においては、視聴しているユーザにとって、再生処理によって出力されている映像、音声と、再生処理停止後の放送信号に基づき録画を経ずに直ちに出力されている映像、音声とが、途切れないよう処理されることが望ましい。
【0045】
以上の放送信号受信装置の処理によれば、ユーザは、視聴時に周囲の閾値以上の環境音量によって見逃した映像や音声を、所定の操作に基づいて直ちに視聴し直すことが可能となる。
【0046】
なお、制御部141は、ステップS105の後に、環境音信号に基づいて特定された環境音量が閾値以上であることを示す信号を環境音量判定部142より入力すると、時刻をカウントし、そのカウント時間を環境音量閾値上方修正部145へ出力する。また、制御部141は、ステップS107の後において、動作制御部12より録画再生指示に対応する操作情報を入力した場合には、環境音量閾値上方修正部145へ録画再生信号を出力する。環境音量閾値上方修正部145は、カウントを開始してからのカウント時間が所定の時間ΔTを経過しても録画再生指示の入力を検出しない場合には、環境音量を、所定閾値を上げる処理を行う。つまり、記憶部15に記録されている環境音量の閾値の値に、所定の値を加算して更新する。
これにより、録画した映像音声データの再生操作が行われない場合には、自動的に環境音量の閾値が上方修正され、より高い環境音量で自動的な録画開始が行われることとなる。
【0047】
また、制御部141は、環境音量が閾値以上であることを示す信号を入力したか否かをメモリ等に記憶している。そして、環境音量が閾値以上であることを示す信号を環境音量判定部142より入力していない場合に、動作制御部12より録画再生指示に対応する操作情報を入力した場合には、環境音量閾値下方修正部146へ録画再生信号を出力する。環境音量閾値下方修正部146は、録画再生信号を入力すると、環境音量を、所定閾値を下げる処理を行う。つまり、記憶部15に記録されている環境音量の閾値の値から、所定の値を減算して更新する。
これにより自動的に環境音量の閾値が下方修正され、より低い環境音量で自動的な録画開始が行われることとなる。
【0048】
図4は放送信号受信装置の構成を示す第2のブロック図である。
図4で示す放送信号受信装置1は、マイク13の代わりに、通信処理部100と環境音量取得部101の処理部を備えている。また図4において符号3は携帯端末(外部装置)である。
また通信処理部100は、携帯端末3と無線通信ネットワークを介して接続する処理部である。また環境音量取得部101は、通信処理部100を介して携帯端末3より環境音量を受信する処理部である。
そして、このような放送信号受信装置1において、環境音量判定部142が、無線通信ネットワークを介して受信した環境音量が所定閾値以上であるかを判定する。それ以降の処理は、図1〜図3を用いて説明した処理フローと同様である。
このように、放送信号受信装置1が、外部の携帯端末3より環境音量を取得することにより、より視聴者に近い位置での環境音量を取得して、その環境音量に基づく録画開始の可否を判定することができる。つまり、視聴者に近い位置での環境音量による録画開始の可否を判定することができるため、より視聴者の感じる環境音量による録画開始の可否の判定を行うころができる。
【0049】
なお上述の放送信号受信装置は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0050】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0051】
1・・・放送信号受信装置
3・・・携帯端末
10・・・放送信号受信部
11・・・リモコン受光部
12・・・動作制御部
13・・・マイク
14・・・信号処理部
15・・・記憶部
16・・・表示部
17・・・録画部
18・・・再生部
19・・・映像音声記憶部
100・・・通信処理部
101・・・環境音量取得部
141・・・制御部
142・・・環境音量判定部
143・・・録画開始部
144・・・停止部
145・・・環境音量閾値上方修正部
146・・・環境音量閾値下方修正部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環境音量が所定閾値以上であるかを検出する環境音量判定部と、
前記環境音量が所定閾値以上である場合には、現在選局中の番組の録画の開始信号を出力する録画開始部と、
を備えることを特徴とする放送信号受信装置。
【請求項2】
前記録画の開始信号を入力して録画を開始する録画部と、
録画再生操作の入力を検出した場合に、前記録画した番組を再生する再生部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の放送信号受信装置。
【請求項3】
前記再生部は、通常再生速度よりも速い速度で前記録画した番組を再生する
ことを特徴とする請求項2に記載の放送信号受信装置。
【請求項4】
前記録画した番組の再生に伴って、当該再生する映像音声の出力と、前記選局中の番組の放送に基づく映像音声の出力とが、一致した場合に、前記録画と前記再生とを停止する停止部と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の放送信号受信装置。
【請求項5】
前記録画の開始信号の出力から所定の時間経過しても前記録画再生操作の入力を検出しない場合には、前記環境音量の前記所定閾値を上げる設定を行う環境音量閾値上方修正部と、
を備えることを特徴とする請求項2から請求項4の何れか一項に記載の放送信号受信装置。
【請求項6】
前記録画開始部が現在選局中の番組の録画の開始信号を出力していない状態において、所定の録画開始操作を入力した場合には、前記環境音量の前記所定閾値を下げる設定を行う環境音量閾値下方修正部と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の放送信号受信装置。
【請求項7】
外部装置と通信ネットワークを介して環境音量を受信する環境音量取得部と、を備え、
前記環境音量判定部は、前記通信ネットワークを介して受信した環境音量が所定閾値以上であるかを判定する
ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の放送信号受信装置。
【請求項8】
放送信号受信装置の処理方法であって、
環境音量が所定閾値以上であるかを検出し、
前記環境音量が所定閾値以上である場合には、現在選局中の番組の録画の開始信号を出力する
ことを特徴とする処理方法。
【請求項9】
前記録画の開始信号を入力して録画を開始し、
録画再生操作の入力を検出した場合に、前記録画した番組を再生する
ことを特徴とする請求項8に記載の処理方法。
【請求項10】
通常再生速度よりも速い速度で前記録画した番組を再生することを特徴とする請求項9に記載の処理方法。
【請求項11】
前記録画した番組の再生に伴って、当該再生する映像音声の出力と、前記選局中の番組の放送に基づく映像音声の出力とが、一致した場合に、前記録画と前記再生とを停止する
ことを特徴とする請求項10に記載の処理方法。
【請求項12】
前記録画の開始信号の出力から所定の時間経過しても前記録画再生操作の入力を検出しない場合には、前記環境音量の前記所定閾値を上げる設定を行う
ことを特徴とする請求項9から請求項11の何れか一項に記載の処理方法。
【請求項13】
前記録画開始部が現在選局中の番組の録画の開始信号を出力していない状態において、所定の録画開始操作を入力した場合には、前記環境音量の前記所定閾値を下げる設定を行う
ことを特徴とする請求項8から請求項12の何れか一項に記載の処理方法。
【請求項14】
外部装置と通信ネットワークを介して環境音量を受信し、
当該通信ネットワークを介して受信した環境音量が所定閾値以上であるかを判定する
ことを特徴とする請求項8から請求項13の何れか一項に記載の処理方法。
【請求項15】
放送信号受信装置のコンピュータを、
環境音量が所定閾値以上であるかを検出する環境音量判定手段、
前記環境音量が所定閾値以上である場合には、現在選局中の番組の録画の開始信号を出力する録画開始手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項16】
前記録画の開始信号を入力して録画を開始する録画手段、
録画再生操作の入力を検出した場合に、前記録画した番組を再生する再生手段、
として機能させるための請求項15に記載のプログラム。
【請求項17】
前記再生手段は、通常再生速度よりも速い速度で前記録画した番組を再生する
ことを特徴とする請求項16に記載のプログラム。
【請求項18】
前記録画した番組の再生に伴って、当該再生する映像音声の出力と、前記選局中の番組の放送に基づく映像音声の出力とが、一致した場合に、前記録画と前記再生とを停止する停止手段、
として機能させるための請求項17に記載のプログラム。
【請求項19】
前記録画の開始信号の出力から所定の時間経過しても前記録画再生操作の入力を検出しない場合には、前記環境音量の前記所定閾値を上げる設定を行う環境音量閾値上方修正手段、
として機能させるための請求項16から請求項18の何れか一項に記載のプログラム。
【請求項20】
前記録画開始手段が現在選局中の番組の録画の開始信号を出力していない状態において、所定の録画開始操作を入力した場合には、前記環境音量の前記所定閾値を下げる設定を行う環境音量閾値下方修正手段、
として機能させるための請求項15から請求項19の何れか一項に記載のプログラム。
【請求項21】
外部装置と通信ネットワークを介して環境音量を受信する環境音量取得手段として機能させ、
前記環境音量判定手段は、前記通信ネットワークを介して受信した環境音量が所定閾値以上であるかを判定する
ことを特徴とする請求項15から請求項20の何れか一項に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−110698(P2013−110698A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256375(P2011−256375)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(598045058)株式会社サムスン横浜研究所 (294)
【Fターム(参考)】