説明

放送受信装置

【課題】地上波アナログ放送終了後にアナログ放送を受信しようとした場合の不都合を解消できる放送受信装置を提供すること。
【解決手段】放送受信装置10は地上波アナログ放送受信部19と、地上波デジタル放送受信部18と、受信モードの切り替えを行うためのモード切替キー及び受信モード毎に、所望の周波数の放送電波の選局を行うための複数の選局キーとを含む操作部12と、各受信モード毎に選局キーに対応させて複数の周波数を記憶した選局テーブル24と、計時部23と、を備え、地上波アナログ放送への切替操作がなされた場合、計時部23が現在日時を取得し、地上波アナログ放送の終了日を経過したことを判別すると、制御部は地上波デジタル放送の放送電波を受信するよう制御し、地上波デジタル放送に対応した選局テーブル24を参照して放送電波を受信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、地上波アナログ放送及び地上波デジタル放送の混在する状況に適する放送受信装置に係り、特に、地上波アナログ放送の終了後にその選局操作を容易にするとともに、地上波アナログ放送の終了を意識していないユーザが混乱しないように、地上波アナログ放送の終了日以降に、地上波アナログ放送の受信に切り替えてアナログ選局キー操作が行われた場合に、地上波デジタル放送の選局キー操作が行われたように制御するようにした放送受信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、我が国においてはテレビジョン放送の地上波アナログ放送(以下、単にアナログ放送と呼称する)から地上波デジタル放送(以下、単にデジタル放送と呼称する)への移行が推進されており、デジタル放送への完全移行を控えてデジタル放送に対応したテレビジョン装置やカーナビゲーション装置の需要が高まっている。
【0003】
アナログ放送からデジタル放送への移行期間にあたる現在のテレビジョン放送は、アナログ放送とデジタル放送とが並行して行われている。このため、市場に流通しているデジタル放送対応の放送受信装置の多くはデジタル放送とアナログ放送の両方を受信できるようになされており、受信モードの切り替え操作によってそのいずれを受信するかを選択し、選局キーを操作することによって所望の周波数の放送電波を受信し、表示部などの出力手段に出力して放送を視聴するというものになっている。
【0004】
このような放送受信装置は、例えば、下記の特許文献1(特開2004−363910号公報)に放送受信装置として開示されている。この特許文献1に開示された放送受信装置は、リモートコントローラに第1のワンタッチ選局キー群と第2のワンタッチ選局キー群とを配置し、第2のワンタッチ選局キー群に地上アナログ放送のチャンネルを割り当て、第1のワンタッチ選局キー群にモード切り替えを行なうことによって、地上デジタル放送、BSデジタル放送及び110度CSデジタル放送を割り当て、第1のワンタッチ選局キー群と第2のワンタッチ選局キー群との間で、放送の割り当てを入れ替えることができるように構成したものである。
【0005】
ところで、デジタル放送の完全移行に伴い、現在のアナログ放送は2011年7月をもって終了することが予定されている。このため現在のデジタル、アナログの両放送に対応した放送受信装置に関しては、アナログ放送終了後の機能について配慮されなければならない。すなわちアナログ放送の終了後はこれを受信することはできなくなるのであるから、チューナの切り替え操作に用いる切り替えキーや選局キーなどは使用する必要がなくなる。
【0006】
しかしリモコンユニットなどに備え付けられた切り替えキーや、アナログ放送を受信するためのチューナは放送が終了してもなお存在するのであり、このことは次のような弊害をもたらす。すなわち、例えば誤ってアナログ放送への切り替えキーを押してしまった場合等のいわゆる誤操作によりアナログ放送受信モードにしてしまった場合、チューナはアナログ放送用に切り替わるが、受信すべき放送電波が発信されていないのであるから、画面には何も表示されず音声にもノイズが入ってしまい、ユーザに不快感を覚えさせることがあり得る。
【0007】
このような不都合に鑑みてなされた発明として、下記の特許文献2(特開2006−222766号公報)に「テレビジョン放送受信機」が開示されている。この特許文献2に開示された発明は、アナログ放送とデジタル放送とに対応し、その本体又は該本体を遠隔操作するためのリモコン装置のうち少なくともいずれか一方に地上アナログテレビ放送へのアクセスボタンを有するテレビジョン放送受信機において、アナログ放送が終了し、アナログ放送の受信ができない場合には、アクセスボタンによるアナログテレビへのアクセスのための操作を無効にする制御を行うものである。
【0008】
上記特許文献2に開示された発明によれば、アナログ放送が終了した後にアナログ放送へのアクセスボタンを操作したとしても、その操作が無効として処理されるから、誤ってアナログ放送受信モードにしてしまい何も表示されない画面が表示されたり、ノイズが入ったりすることがなくなる。
【特許文献1】特開2004−363910号公報(図1)
【特許文献2】特開2006−222766号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
先に述べたように、地上波アナログ放送は予定の日時をもって放送終了になる。上記特許文献1に開示された放送受信装置においては、地上波アナログ放送終了後の操作性については考慮されていない。
【0010】
これに対して、上記特許文献2に開示された発明においては地上波アナログ放送が受信できなくなった場合について考慮されているが、上記特許文献2に開示された発明のように、アナログ放送が終了した後にアナログ放送への切り替え操作を行った場合に該操作を無効にすると、すべてのユーザがアナログ放送の終了を把握しているとは限らないため、ユーザによってはリモコンユニットの故障あるいは放送受信装置本体の故障と考える場合も想定され、ユーザに誤解を生じさせるという問題点があった。
【0011】
また、リモコンユニットにアナログ放送用とデジタル放送用とで選局キーを分けて配置している場合には、アナログ放送が終了した後は使用できないキーがいつまでもリモコン上に配置されていることになるのであるから、スペースの無駄が極めて大きいという問題点があった。さらに、アナログ放送への切り替え操作を無効にしたとしても、結局はユーザにデジタル放送への受信モードの切り替え操作を強いることになるという問題点があった。
【0012】
そこで、本願の発明者は上記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、アナログ放送の終了を意識していないユーザが混乱しないように、地上波アナログ放送の受信に切り替えて選局キー操作が行われた場合に、放送受信装置は現在日時がアナログ放送の終了日を経過したか否かを判定し、アナログ放送終了期日を経過したものと判定したときには、地上波デジタル放送の選局キー操作が行われたように制御するようになせば上記問題点を解決し得ることに想到して本発明を完成するに至ったものである。
【0013】
すなわち、本発明は、上記の問題点を解消することを課題とし、地上波アナログ放送終了後にアナログ放送を受信しようとした場合の不都合を解消できる放送受信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、
地上波アナログ放送受信部と、地上波デジタル放送受信部と、地上波デジタル放送の受信と地上波アナログ放送の受信とで受信モードの切り替えを行うためのモード切替キー及び所望の周波数の放送電波の選局を行うための複数の選局キーとを含む操作部と、前記各受信モード毎に前記選局キーに対応させて複数の周波数を記憶した選局テーブルと、前記地上波アナログ放送受信部または地上波デジタル放送受信部が復調した映像あるいは音声を出力する出力手段と、を備えた放送受信装置において、
前記放送受信装置は、さらに計時部を備え、
前記モード切替キーによって地上波アナログ放送の受信モードに切り替える操作がされた場合、前記計時部は前記操作が行われた年月日及び日時を取得して地上波アナログ放送の終了日を経過したか否かを判別し、地上波アナログ放送の終了日を経過したものと判別したときは地上波デジタル放送の放送電波を受信するように、前記選局テーブルを参照して前記操作された選局キーに対応する地上波デジタル放送の周波数を選択し、前記地上波デジタル放送受信部において受信することを特徴とする。
【0015】
また、本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる放送受信装置において、
前記操作部は前記放送受信装置本体を遠隔操作するためのリモコンユニットを含んで構成され、前記リモコンユニットはモード切替キー及び所望の周波数の放送電波の選局を行うための複数の選局キーを備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本願の請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2にかかる放送受信装置において、前記計時部が地上波アナログ放送の終了日を経過したものと判別したときは、前記出力手段に地上波アナログ放送が終了した旨の出力を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1にかかる発明においては、放送受信装置は、地上波アナログ放送受信部と、地上波デジタル放送受信部と、地上波デジタル放送の受信と地上波アナログ放送の受信とで受信モードの切り替えを行うためのモード切替キー及び所望の周波数の放送電波の選局を行うための複数の選局キーとを含む操作部と、前記各受信モード毎に前記選局キーに対応させて複数の周波数を記憶した選局テーブルと、を備え、地上波アナログ放送への切替操作がなされた場合、計時部が現在日時を取得し、地上波アナログ放送の終了日を経過したことを判別すると、制御部は地上波デジタル放送の放送電波を受信するよう制御し、地上波デジタル放送に対応した選局テーブルを参照して放送電波を受信する。
【0018】
このような構成によれば、計時部が地上波アナログ放送の終了日を経過したものと判別したときは、地上波アナログ放送への切り替え操作がされた場合であっても地上波デジタル放送を受信するから、誤ってアナログ放送モードへ切り替えるためのモード切替キーが操作されたとしてもアナログ放送受信モードになることはなく、何も表示されない画面になったり、ノイズが入ったりすることがなくなりユーザに不快感をもたらすことがない。また、自動的にデジタル放送を受信するように動作するから、ユーザにデジタル放送への切り替え操作を強いることがなく、利便性が向上する。さらに使用できないキーを排除できスペースを有効に活用することができるという効果をも奏する。
【0019】
請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかる放送受信装置において、前記操作部は前記放送受信装置本体を遠隔操作するためのリモコンユニットを含んで構成され、前記リモコンユニットはモード切替キー及び所望の周波数の放送電波の選局を行うための複数の選局キーを備えている。このようになせば、本体及びリモコンユニットのいずれで操作した場合であっても、アナログ放送終了後の不都合を回避できる放送受信装置を提供できる。
【0020】
請求項3にかかる発明においては、請求項1または請求項2にかかる放送受信装置において、前記計時部が地上波アナログ放送の終了日を経過したものと判別したときは、前記出力手段に地上波アナログ放送が終了した旨の出力を行う。このようになせば、ユーザにアナログ放送の終了によりデジタル放送へ自動的に切り替わったことを知らせることができ、その後の選局操作をデジタル放送に合わせて行うことができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための放送受信装置を例示するものであって、本発明をこの放送受信装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
【実施例】
【0022】
図1は、本発明の実施例にかかる放送受信装置の構成を示すブロック図である。なお、ここでは車載用放送受信装置を例示して説明する。放送受信装置10は地図記憶部16、GPS受信部17、デジタルTV受信部18、アナログTV受信部19、FMラジオ受信部20、AMラジオ受信部21を備えて構成され、ナビゲーション機能、テレビ放送受信機能、AM放送、FM放送などのラジオ放送受信機能、音楽コンテンツや画像コンテンツを再生するオーディオビデオ再生機能等を有する複合型の放送受信装置である。
【0023】
制御部11は、図示してはいないがRAM、ROM、プロセッサを有するマイクロプロセッサであり、ROMに格納された制御プログラムにより各部の動作を制御する。操作部12は数字やアルファベットやその他の機能キー、選択キーなどからなる入力手段であり、リモコンユニット122や放送受信装置本体に備えられた本体側操作キー121などから構成されている。リモコンユニット122からの操作は赤外線信号などの信号が装置本体に送信されて、リモコン受信部22がこれを受信して所定の動作を行うようになされる。
【0024】
また、放送受信装置10はスピーカ14、ディスク再生部15、リモコン受信部22、選局テーブル24を備えている。ナビゲーション機能における音声案内や、デジタルTV受信部18、アナログTV受信部19、FMラジオ受信部20、AMラジオ受信部21の音声はスピーカ14により出力される。ディスク再生部15は音楽コンテンツや画像コンテンツが記録されたディスクからデータを読み出すものである。
【0025】
操作部12にはまた、リモコンユニット122と同様の操作キーが本体側操作キー121として設けられており、本体における操作は本体に備え付けられた本体側操作キー121を用いてリモコンユニット122による操作と同様に行うことができる。表示部5は液晶ディスプレイなどの表示パネルから構成され、スピーカ14とともに出力手段を構成する。受信した放送電波はデジタルチューナあるいはアナログチューナを含むデジタルTV受信部18またはアナログTV受信部19により映像信号と音声信号に復調され、表示部5やスピーカ14から構成される出力手段に映像と音声が出力される。
【0026】
ナビゲーション機能などの各機能は操作部12に設けられた機能選択キー32を操作することによって切り替えられる。ナビゲーション機能が選択された場合、操作部12により設定された出発地、目的地の位置情報に従って、地図記憶部16に記憶された道路データを参照して2地点間の距離または所要時間の最も小さい最適経路が探索され、地図とともに最適経路が表示部13に表示される。GPS受信部17はGPS衛星の信号を受信して現在位置を算出し、現在位置マークを地図上に描画する。
【0027】
そして、本実施例における放送受信装置10はタイマーや電子時計などからなる計時部23を備えている。計時部23は現在日時を検出できるものであればよいが、アナログ放送の終了日を検出するためのものであるから、月日や時間のみでなく年次まで検出できる必要がある。この計時部23はリモコン受信部22がリモコンユニット122からの操作信号を受信したのを受けて現在日時を取得し、得られた現在日時がアナログ放送の終了日(2011年7月24日)を経過しているか否かを判別するように機能する。
【0028】
図2は、操作部12を構成するリモコンユニット122の外観を示す正面図である。リモコンユニット122には赤外線送信部31、機能選択キー32、決定キー33、メニューキーなどの機能キー34、モード切替キー35、選局キー36が配設されている。これらのキーを押圧することで赤外線送信部31から信号が送信され、本体のリモコン受信部22がこれを受信し、制御部11が所定の動作を行う。なお図2に示したリモコンユニット122においてはデジタル放送とアナログ放送とで共通の選局キーを用いるものを例示している。
【0029】
デジタル放送とアナログ放送との受信モードの切り替えはモード切替キー35によって行われる。デジタル切替キー351が操作されると制御部11はデジタルTV受信部18のデジタルチューナを起動させ、同様にアナログ切替キー352を操作するとアナログTV受信部19においてアナログチューナが起動される。このモード切替キー35は一方の受信モードから他の受信モードへ変更するための制御スイッチであるから、アナログ放送視聴時にデジタル切替キー351を操作するとチューナが切り替わるが、アナログ放送視聴時にアナログ切替キー352を操作しても動作に影響しない。
【0030】
そして受信モードの切り替え操作が行われた後、ユーザは複数の選局キー36の中から視聴したい放送局に対応する選局キーを選択操作する。ここで、放送受信装置10は選局テーブル24を備えており、リモコンユニットの選局キー「1」に対応する周波数、選局キー「2」に対応する周波数、など選局キーと周波数とを対応づけたデータとして格納している。
【0031】
リモコン受信部22がリモコンユニット122から操作信号を受信すると、制御部11はこの選局テーブル24を参照して選局キーに応じた周波数を求め、この周波数に該当する電波をチューナによって受信する。この基本的な動作はデジタル放送とアナログ放送において共通であり、放送受信装置10はデジタルチューナが起動されているときはデジタル放送用の選局テーブルを参照し、アナログチューナが起動されているときはアナログ放送用の選局テーブルを参照するようにされる。
【0032】
また経路案内(ナビゲーション)などの他の機能が起動されているときは、機能選択キー32を操作することで経路案内やテレビ、ラジオなどの機能の変更を行うことができ、テレビ機能へ切り替えるための機能選択キーを操作するとテレビ機能が起動し、直前に視聴した放送のテレビチューナが起動される。なお、図2ではリモコンユニット122のみを示したが、先に述べたように、放送受信装置本体10にもこれらに相当する操作手段として本体側操作キー121が備えられている。
【0033】
以下、図3に示すフローチャートを用いて全体の動作の流れを説明する。まずステップS1において、アナログチューナへの切り替え操作としてリモコンユニット30のアナログ切替キー352が操作されたことをリモコン受信部22が検知すると処理が開始される。次いでステップS2の処理に進み、計時部23が現在日時、つまりアナログ切替キー352の操作が行われたときの現在日時を取得する。そして、ステップS3の処理に進み制御部11は現在日時が2011年7月24日以前か否かを判別する。
【0034】
ここで、現在日時が2011年7月24日以前であると判別された場合にはアナログ放送はまだ終了していないので、ステップS6の処理に進み、アナログTV受信部19のアナログチューナを起動して、ステップS7でアナログ用の選局テーブルを参照して電波を受信し、処理を終了する。
【0035】
一方ステップS3の処理において現在日時が2011年7月24日以前でない、つまりアナログ切替キー352が操作されたときがアナログ放送終了日を経過していると判別されたときは、ステップS4の処理に進み、制御部11がデジタルTV受信部18のデジタルチューナを起動させる。
【0036】
その後リモコン受信部22が選局キーの操作を受信するとステップS5の処理において、デジタル用の選局テーブルを参照して電波を受信し表示部13に表示する。ここで操作側、つまりリモコンユニットを操作しているユーザはアナログ放送の選局操作をしている感覚であるが、操作信号を受信した放送受信装置本体はデジタルチューナに切り替えられている。したがってデジタル放送に対応した選局テーブルが参照されることになり、選局操作はデジタル放送での選局操作を行うことになる。
【0037】
上記のように自動的にデジタルチューナを起動する処理を行った場合、リモコンユニット122の選局キーの割り当て、つまり参照する選局テーブル24はデジタル放送用の選局テーブルになっている。アナログ放送とデジタル放送とではそれぞれの選局キーに対応する放送局は必ずしも一致しないため、ユーザの意図していたチャンネルと異なるチャンネルが表示され、ユーザに混乱を与える場合も想定される。
【0038】
そこで、アナログ放送への切り替えキーが操作されたときは、例えば「アナログ放送は終了しました。デジタル放送に合わせてチャンネル操作を行ってください」などというようなメッセージを表示し、デジタル放送に合わせたチャンネル操作を行うようユーザに報知するのが好ましい。このようになせば、ユーザとしてはアナログ放送からデジタル放送へ自動的に切り替わったことを知ることができ、その後の選局操作をデジタル放送に合わせて行うことができる。
【0039】
なお、以上の説明は、リモコンユニット122により操作した例を説明したが、本体側の操作キー121により操作した場合も同様である。
【0040】
以上、説明したように本発明によれば、アナログ放送が終了したことを知らないなどの理由でユーザがアナログ放送への切り替え操作を行ったとしても、操作信号を受信する放送受信装置本体においては自動的にデジタルチューナを起動させる処理を行うから、何も表示されない画面が表示されたりすることを回避することができ、ユーザに切り替え操作の負担を課す必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】図1は実施例1にかかる放送受信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は実施例1にかかる操作部を構成するリモコンユニットの外観を示す正面図である。
【図3】図3は実施例1にかかる放送受信装置の全体の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0042】
10・・・放送受信装置
11・・・制御部
12・・・操作部
13・・・表示部
14・・・スピーカ
18・・・デジタルTV受信部
19・・・アナログTV受信部
22・・・リモコン受信部
23・・・計時部
24・・・選局テーブル
122・・リモコンユニット
35・・・モード切替キー
351・・デジタル切替キー
352・・アナログ切替キー
36・・・選局キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地上波アナログ放送受信部と、地上波デジタル放送受信部と、地上波デジタル放送の受信と地上波アナログ放送の受信とで受信モードの切り替えを行うためのモード切替キー及び所望の周波数の放送電波の選局を行うための複数の選局キーとを含む操作部と、前記各受信モード毎に前記選局キーに対応させて複数の周波数を記憶した選局テーブルと、前記地上波アナログ放送受信部または地上波デジタル放送受信部が復調した映像あるいは音声を出力する出力手段と、を備えた放送受信装置において、
前記放送受信装置は、さらに計時部を備え、
前記モード切替キーによって地上波アナログ放送の受信モードに切り替える操作がされた場合、前記計時部は前記操作が行われた年月日及び日時を取得して地上波アナログ放送の終了日を経過したか否かを判別し、地上波アナログ放送の終了日を経過したものと判別したときは地上波デジタル放送の放送電波を受信するように、前記選局テーブルを参照して前記操作された選局キーに対応する地上波デジタル放送の周波数を選択し、前記地上波デジタル放送受信部において受信することを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記操作部は前記放送受信装置本体を遠隔操作するためのリモコンユニットを含んで構成され、前記リモコンユニットはモード切替キー及び所望の周波数の放送電波の選局を行うための複数の選局キーを備えたことを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記計時部が地上波アナログ放送の終了日を経過したものと判別したときは、前記出力手段に地上波アナログ放送が終了した旨の出力を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放送受信装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2008−85553(P2008−85553A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−262062(P2006−262062)
【出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】