説明

放送受信装置

【課題】CM明けの本編を見逃してしまうことがないようにした放送受信装置を提供することである。
【解決手段】放送を受信する第1及び第2チューナ13a、13bと、受信した映像を記憶するRAM18とを備えた放送受信装置10において、第1チューナ13aで受信しているチャンネルの番組を出力している場合、RAM18に該番組の直近のコマーシャル直前の所定量の映像を記憶し、前記コマーシャル中に他のチャンネルへの切り替え指示があった場合、第2チューナ13bで該他のチャンネルを受信し、第1チューナ13aで受信しているチャンネルの番組に代えて該他のチャンネルの番組を出力し、RAM18に記憶されているコマーシャル直前の映像と、第1チューナ13aで受信中のチャンネルの映像とが近似している場合、コマーシャルが終了した旨を出力する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送を受信する2つのチューナを備えた放送受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ放送においては適宜コマーシャル(以下、CMと記すことがある)が挿入されるのが一般的であり、視聴者は、CMになると他のチャンネルでどのような番組が放送されているかチェックするためにチャンネルの切り替えを繰り返す、いわゆるザッピングを行うことが多い。
【0003】
この場合、視聴者はCMが終わった頃を見計らって元のチャンネルに戻すが、既にCMが終わっていて見たかったシーンを見逃してしまうことがある。最近の番組では盛り上がりが最高潮になるタイミングでCMに切り替わることが多いため、CM明けのシーンを見逃すと、悔しい思いをすることがある。そして、このような事態を回避するため、様々な技術が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、各チャンネルのチャンネル状況を管理し、ユーザがチャンネルサーフィンを行う目的でチャンネル変更指示を行った場合に、自装置で管理するチャンネル状況を参照し、CM中のチャンネルをスキップしてチャンネル変更・画面表示を行うコンテンツ再生装置が開示されている。
【0005】
また特許文献2には、CM終了検出手段によってCMの終了時点が検出された場合に、チャンネル制御手段は、チャンネルの変更前のチャンネル情報を第1のチャンネル選局制御手段に送信し、第1の受信手段は、送信されたチャンネルの変更前のチャンネル情報に基づき第1のチャンネル選局制御手段により生成されたチャンネル選局情報に基づいてチャンネルを選局するテレビジョン放送受信装置が開示されている。
【0006】
また特許文献3には、同一チャンネルが連続して5分以上視聴された場合、そのチャンネルの番組を視聴番組であると判定し、視聴番組の番組情報を取得し、取得した番組情報に含まれるCM情報をメモリに保存し、視聴番組がCMに入り、ユーザによって他のチャンネルに切り替えられた場合、メモリから視聴番組のCM情報を読み出し、現在の時刻がCM終了時刻に到達すると、元の視聴番組のチャンネルに切り替えるテレビ放送受信装置が開示されている。
【0007】
また特許文献4には、第1チューナが受信したチャンネルの番組を出力しているとき、CMが始まる、あるいは操作部からスタート信号が入力されると、第2チューナが受信した番組に出力が切り替わり、第2チューナから指定されたチャンネルの番組を出力するか、あるいは第2チューナのチャンネルを順に切り替えて、異なる番組を順に出力するか、いずれかを要望に応じて選択でき、CMが終了する、あるいは操作部からエンド信号が入力されると、第1チューナからの出力に切り替わり、元の番組が出力される番組受信装置が開示されている。
【0008】
また特許文献5には、CMなどのように特定のイベント発生時もしくは発生中にチャンネルを切り替えた場合、そのチャンネルを別チューナによりそのまま監視しておき、イベント終了時にチャンネルを自動的に元のチャンネルへ切り替えるデジタル放送受信装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2009−27218号公報
【特許文献2】特開2007−116537号公報
【特許文献3】特開2006−279419号公報
【特許文献4】特開2004−193925号公報
【特許文献5】特開2001−275090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記の特許文献1〜5におけるCMの開始又は終了の検出方法は以下の通りである。特許文献1では、各チャンネルのチャンネル状況を管理して検出している。また、特許文献2では、Iピクチャフレームの検出間隔が長くなった場合、又は音声信号の周波数スペクトルが変わった場合に、CMが終了したと判断している。また、特許文献3では、CMの開始・終了時刻が記載されたCM情報を放送局側で追加している。また、特許文献4では、音声信号がステレオ信号、モノラル信号、音声多重信号の何れであるかを検出し、音声信号の種別が変化したことをもってCMの開始又は終了と判断している。また、特許文献5では、放送局側で予めデータを付加しておくことでCMの開始・終了を検知できるようにしている。
【0011】
このように、番組の本編とCMとを判別する様々な手法があり、それぞれに一長一短がある。したがって、それらの手法を用いた特許文献1〜5の技術にも一長一短がある。
【0012】
そこで本発明は、上記の特許文献1〜5とは違った構成によって、CM明けの本編を見逃してしまうことがないようにした放送受信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために本発明は、放送を受信する第1及び第2チューナと、受信した映像を記憶する記憶部とを備えた放送受信装置において、第1チューナで受信しているチャンネルの番組を出力している場合、前記記憶部に該番組の直近のコマーシャル直前の所定量の映像を記憶し、前記コマーシャル中に他のチャンネルへの切り替え指示があった場合、第2チューナで該他のチャンネルを受信し、前記第1チューナで受信しているチャンネルの番組に代えて該他のチャンネルの番組を出力し、前記記憶部に記憶されているコマーシャル直前の映像と、第1チューナで受信中のチャンネルの映像とが近似している場合、コマーシャルが終了した旨を出力することを特徴とする。
【0014】
上記の放送受信装置において、前記近似している場合とは、例えば、前記記憶部に記憶されているコマーシャル直前の所定フレームの映像と、第1チューナで受信中のチャンネルのフレームの映像とが、所定面積以上一致した場合である。
【0015】
また上記の放送受信装置において、第1チューナで受信しているチャンネルの映像を監視し、映像の切り替わり速度が所定の閾値以上の状態をコマーシャル中であると判別し、前記コマーシャル中に他のチャンネルへの切り替え指示があった場合、第2チューナで該他のチャンネルを受信し、前記第1チューナで受信しているチャンネルの番組に代えて該他のチャンネルの番組を出力し、前記コマーシャルが終了した場合、コマーシャルが終了した旨を出力するようにしてもよい。
【0016】
また上記の放送受信装置において、第1チューナで受信しているチャンネルの音声を監視し、音声の周波数帯域が所定帯域より広い状態、又はボリュームレベルが上がった状態をコマーシャル中であると判別し、前記コマーシャル中に他のチャンネルへの切り替え指示があった場合、第2チューナで該他のチャンネルを受信し、前記第1チューナで受信しているチャンネルの番組に代えて該他のチャンネルの番組を出力し、前記コマーシャルが終了した場合、コマーシャルが終了した旨を出力するようにしてもよい。
【0017】
また上記の放送受信装置において、前記記憶部に該番組の直近のコマーシャル直前の所定量の映像に加えて音声を記憶し、前記記憶部に記憶されているコマーシャル直前の音声と、第1チューナで受信中のチャンネルの音声とが近似している場合、コマーシャルが終了した旨を出力するようにしてもよい。
【0018】
また上記の放送受信装置において、前記コマーシャルが終了した旨を出力することに代えて、第1チューナで受信しているチャンネルに強制的に切り替えるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、ユーザがCM中に他のチャンネルに切り替えても、元のチャンネルのCMが終了すれば直ぐに、ユーザに知らせるか又は強制的に元のチャンネルに戻すので、ユーザはCM明けの本編を見逃すことがなくなり、ユーザの満足度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明のテレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のテレビジョン受像機の動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明のディスプレイにメッセージを表示した画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下では、デジタル放送を例に説明するが、本発明はアナログ放送にも同様に適用できる。ここでは放送受信装置としてデジタル放送を受信可能なテレビジョン受像機を例に説明する。
【0022】
図1は、テレビジョン受像機10の構成を示すブロック図である。12はユーザが電源のオン/オフ操作、選局操作等の各種操作を行う操作部である。なお、操作部12は遠隔操作可能なリモコンとしてもよい。13はアンテナ30で受信したデジタル放送波から所望のチャンネルの放送を選局するチューナ部である。チューナ部13は第1チューナ13aと第2チューナ13bとを有し、それぞれ独立してチャンネルを選局できる。
【0023】
また、14はチューナ部13からの出力波をデジタル信号に変換するA/D変換部、15はその出力をデータに復調する復調部である。また、16は復調部15で復調されたデータを種別毎に分離して出力するTSデマルチプレクサであり、17はその分離されたデータを記憶するRAMである。RAM17は受信した特定の映像及び/又は音声を記憶する別の記憶領域(記憶部)も有している。
【0024】
また、18はテレビジョン受像機10の動作に必要な情報を記憶しているROM、19はRAM17に記憶されたデータ中の音声データをアナログ化するD/A変換部であり、20はD/A変換部19によりアナログ化された音声データを出力する音声信号出力部、21は音声を放音するスピーカである。
【0025】
また、22はRAM17に記憶されたデータ中の映像データを圧縮前の映像データに復号化するMPEG(Motion Picture Experts Group)2デコード部であり、23はその復号化された映像データをNTSC復号テレビジョン信号に復号化するNTSCエンコード部、24はそのNTSC復号テレビジョン信号を出力する映像信号出力部、25は映像を表示するディスプレイ、26はHDMI端子等の外部I/F(インターフェース)である。そして、27はテレビジョン受像機10の動作を制御するMPUである。MPU27は後述する制御における比較処理を行う比較部27aを有する。
【0026】
次に、テレビジョン受像機10が放送を受信するときの動作について説明する。まず、送信されてきたデジタル放送波をアンテナ30で受信する。操作部11が選局操作されると、チューナ部13は受信するトランスポンダの切換を行う。受信したデジタル放送波はA/D変換部14によりデジタル化され、復調部15によりデータが復調される。
【0027】
もともと、デジタル信号は送信側からTS(Transport Stream)パケットの形で伝送されてくる。TSパケットは映像データ、音声データ、チャンネルデータ等を含む制御データからなり、この制御データをTSデマルチプレクサ16により、分離して出力し、RAM17に記憶する。そして、RAM17から読み出した音声データをD/A変換部19によりアナログ化し、音声信号出力部20を介してスピーカ21から音声を放音する。
【0028】
また、RAM17から読み出した映像データをMPEG2デコード部22により圧縮前の映像データに復号化し、NTSCエンコード部23によりNTSC復号テレビジョン信号に復号化し、映像信号出力部24を介してディスプレイ25に映像を表示する。
【0029】
次に、テレビジョン受像機10におけるCM明けの本編を見逃すことがないようにする動作について説明する。
【0030】
図2は、テレビジョン受像機10の動作の一例を示すフローチャートである。まず、操作部12で電源ON操作され、所望のチャンネルに選局操作されると、ステップS10において、第1チューナでそのチャンネルの番組を受信し、各部の処理を経てスピーカ21及びディスプレイ25から出力する。
【0031】
そしてステップS11において、RAM17内の記憶領域にこの第1チューナ13aで受信している番組の直近(最新)のCM直前の所定量の映像(例えば5秒間の映像)を記憶する。具体的には、第1チューナ13aで受信している番組の映像を常に一定量維持するように記憶内容を更新し、CMの開始を検出すると記憶の更新を止める。これにより、CM直前の本編と本編直後のCMの開始部分とが記憶された状態となる。
【0032】
CMの開始の検出は、例えば、比較部27aが第1チューナ13aで受信しているチャンネルの映像を監視し、映像の切り替わり速度(例えば、単位時間当たりの近似していないフレームに切り替わる回数)が所定の閾値以上になるとCMになったと判別することができる。これは、一般的にCMではシーンの切り替わりが速いことを利用するものである。なお、CMの開始を検出した後に、逆に、映像の切り替わり速度が上記所定の閾値未満になるとCMが終了したと判別することもできる。
【0033】
他にもCMの開始の検出は、例えば、比較部27aが第1チューナ13aで受信しているチャンネルの音声を監視し、音声の周波数帯域が所定帯域より広くなると、又はボリュームレベルが上がると、CMになったと判別することができる。これは、一般的にCMでは、音楽が流れ周波数帯域が広がること、又は放送局によってボリュームレベルが上げられていることを利用するものである。なお、CMの開始を検出した後に、逆に、音声の周波数帯域が所定帯域より狭くなると、又はボリュームレベルが下がると、CMが終了したと判別することもできる。
【0034】
なお、放送にCMの開始、終了に関するデータが付加されていればそれを利用してCMの開始、終了を簡単に検出できる。
【0035】
ステップS11からはステップS12へ進んで、CM中に他のチャンネルへの切り替え指示があったか否かを判別する。ステップS12においてCM中にユーザがザッピングなどのため操作部12で他のチャンネルへの切り替え操作をすると、ステップS13へ進んで第2チューナ13bで該他のチャンネルを受信し、第1チューナ13aで受信しているチャンネルの番組に代えて該他のチャンネルの番組をスピーカ21及びディスプレイ25から出力する。その後さらに他のチャンネルに切り替えられた場合も第2チューナ13bで受信して該さらに他のチャンネルを出力する。
【0036】
一方、ステップS12においてCM中にユーザが他のチャンネルへの切り替え操作をしなければ、ステップS11に戻り、第1チューナ13aで受信している番組の次のCM直前の所定量の映像を記憶する。
【0037】
ステップS13からはステップS14へ進んで、比較部27aは、RAM17内の記憶領域に記憶されている直近のCM直前の映像を読み出し、第1チューナ13aで受信中のチャンネルの現在の映像と比較し、それらが近似しているかどうか判別する。
【0038】
具体的には、例えば、記憶されているCM直前の本編の映像の中から連続していない数フレームを読み出し、それぞれのフレームの映像と第1チューナ13aで現在受信中のフレームの映像とを比較し、読み出したフレームの何れか1つのフレームの映像と第1チューナ13aで現在受信中のフレームの映像とが、所定面積(例えば70%)以上一致していれば、近似していると判断する。これにより、CMの前後で全く同じシーンが放送された場合はもちろん検出でき、全く同じシーンではなくても野球中継など同じような映像が放送される場合にも検出することができる。なお、最近の番組編成ではCMの前後で同じシーンが放送されること多いので、近似の判定を厳しくしても検出でき、検出の精度を上げることができる。
【0039】
ステップS14において近似していると判別した場合、CMが終了したと判断し、ステップS15へ進んでCMが終了した旨をディスプレイ25及び/又はスピーカ21から出力する。例えば、「元のチャンネルのCMが終了しました。」等のメッセージを表示すればよい。これにより、ユーザはチャンネル操作して元のチャンネルに戻すことができる。なお、ディスプレイ25に表示する場合、何も操作なく所定時間経過すればメッセージを消去することが望ましい。
【0040】
また、図3に示すような選択操作可能なメッセージを表示してもよい。図3はディスプレイ25にメッセージを表示した画面の一例である。表示中の映像の邪魔にならないように、OSD機能を用いて画面40の下部に「CMが終了しました。元のチャンネルに戻しますか?」というメッセージとともに、選択操作可能な「はい」、「いいえ」の選択肢が表示されている。そして、ユーザにより「はい」が選択操作されると、元のチャンネルに戻すため、第1チューナ13aで受信している番組を出力するように切り替え、第2チューナ13bでの受信を止める。一方、「いいえ」が選択操作されると、第1チューナ13aでの受信を止め、第2チューナ13bを第1チューナ13aとみなしてステップS11に戻ればよい。
【0041】
このように、本発明の動作によれば、ユーザがCM中に他のチャンネルに切り替えても、元のチャンネルのCMが終了すれば直ぐにユーザに知らせることができるので、ユーザはCM明けの本編を見逃すことがなくなり、ユーザの満足度が向上する。
【0042】
なお、ステップS14で所定時間(例えば3分)以上近似していないという判別が続けば、CMは既に終了しているとみなして本フローチャートの処理を終了してもよい。また、第2チューナ13bでの切り替え後のチャンネルの受信開始(ステップS13)から計時し始め、同じチャンネルを続けて所定時間(例えば5分)受信すると、ユーザに元のチャンネルに戻す意志はないと判断し、第1チューナ13aでの受信を止め、第2チューナ13bを第1チューナ13aとみなしてステップS11に戻るようにしてもよい。
【0043】
また、ステップS15において、メッセージを出力する代わりに、第1チューナ13aで受信しているチャンネルに強制的に切り替えるようにしてもよい。また、CM明けのテレビジョン受像機10の動作として、元の(第1チューナ13aで受信中の)チャンネルに戻すかどうかをメッセージを出力するなどしてユーザに確認するモードと確認しないモード、CM中に切り替えたチャンネルの視聴時間が所定時間(例えば2分)経過すれば元のチャンネルに戻すかどうかをユーザに確認しないモード、CM中に切り替えたチャンネルから強制的に元のチャンネルに戻すモード、CM中に切り替えたチャンネルの視聴時間が所定時間(例えば2分)経過すれば元のチャンネルに戻さないモードなど、各種モードを機能設定画面で設定可能にしてもよい。
【0044】
また、ステップS14で、上述した映像の切り替わり速度や音声の周波数帯域やボリュームレベルによってCMの終了を検出することを適宜併用し、併用した全てでCMの終了が検出されたことをもってCMが終了したと判別するようにすれば検出精度がさらに向上し、一方、併用したうちの何れかで検出されたことをもってCMが終了したと判別するようにすれば、検出漏れが減少する。
【0045】
また、ステップS11で映像に加えて音声も記憶し、ステップS14で映像に加えて音声も比較し、映像及び音声が近似しているかどうかを判別するようにすれば検出精度がさらに向上し、一方、映像又は音声が近似しているかどうかを判別するようにすれば、検出漏れが減少する。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、デジタル放送受信装置、アナログ放送受信装置を問わず適用でき、テレビジョン受像機、テレビジョン放送を受信できるレコーダ(光ディスクレコーダ、HDDレコーダ、それらの複合機など)に利用することができる。
【符号の説明】
【0047】
10 テレビジョン受像機(放送受信装置)
12 操作部
13 チューナ部
13a 第1チューナ
13b 第2チューナ
14 A/D変換部
15 復調部
16 TSデマルチプレクサ
17 RAM
18 ROM
19 D/A変換部
20 音声信号出力部
21 スピーカ
22 MPEG2デコード部
23 NTSCエンコード部
24 映像信号出力部
25 ディスプレイ
26 外部I/F
27 MPU
27a 比較部
30 アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送を受信する第1及び第2チューナと、受信した映像を記憶する記憶部とを備えた放送受信装置において、
第1チューナで受信しているチャンネルの番組を出力している場合、前記記憶部に該番組の直近のコマーシャル直前の所定量の映像を記憶し、
前記コマーシャル中に他のチャンネルへの切り替え指示があった場合、第2チューナで該他のチャンネルを受信し、前記第1チューナで受信しているチャンネルの番組に代えて該他のチャンネルの番組を出力し、
前記記憶部に記憶されているコマーシャル直前の映像と、第1チューナで受信中のチャンネルの映像とが近似している場合、コマーシャルが終了した旨を出力することを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記近似している場合とは、前記記憶部に記憶されているコマーシャル直前の所定フレームの映像と、第1チューナで受信中のチャンネルのフレームの映像とが、所定面積以上一致した場合であることを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項3】
第1チューナで受信しているチャンネルの映像を監視し、
映像の切り替わり速度が所定の閾値以上の状態をコマーシャル中であると判別し、
前記コマーシャル中に他のチャンネルへの切り替え指示があった場合、第2チューナで該他のチャンネルを受信し、前記第1チューナで受信しているチャンネルの番組に代えて該他のチャンネルの番組を出力し、
前記コマーシャルが終了した場合、コマーシャルが終了した旨を出力することを特徴とする請求項1又は2記載の放送受信装置。
【請求項4】
第1チューナで受信しているチャンネルの音声を監視し、
音声の周波数帯域が所定帯域より広い状態、又はボリュームレベルが上がった状態をコマーシャル中であると判別し、
前記コマーシャル中に他のチャンネルへの切り替え指示があった場合、第2チューナで該他のチャンネルを受信し、前記第1チューナで受信しているチャンネルの番組に代えて該他のチャンネルの番組を出力し、
前記コマーシャルが終了した場合、コマーシャルが終了した旨を出力することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の放送受信装置。
【請求項5】
前記記憶部に該番組の直近のコマーシャル直前の所定量の映像に加えて音声を記憶し、
前記記憶部に記憶されているコマーシャル直前の音声と、第1チューナで受信中のチャンネルの音声とが近似している場合、コマーシャルが終了した旨を出力することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の放送受信装置。
【請求項6】
前記コマーシャルが終了した旨を出力することに代えて、第1チューナで受信しているチャンネルに強制的に切り替えることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の放送受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−19287(P2012−19287A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−154168(P2010−154168)
【出願日】平成22年7月6日(2010.7.6)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】