説明

放送記録装置、及びコンテンツ出力方法

【課題】ユーザが所望する放送コンテンツの視聴を容易にする。
【解決手段】実施形態の放送記録装置は、記憶制御手段と、位置情報記憶制御手段と、受信手段と、出力手段と、を備える。記憶制御手段は、放送局から放送された放送コンテンツを記憶手段に記憶させる。位置情報記憶制御手段は、放送コンテンツの放送時刻を示す時刻情報と、当該時刻情報に放送された放送コンテンツが記録された記憶手段の位置と、を対応付けて位置情報記憶手段に記憶させる。受信手段は、DLNAガイドラインに準拠したメディアプレイヤーである通信装置から、放送コンテンツを、所定の放送時刻から再生する要求を受信する。出力手段は、所定の放送時刻と位置情報記憶手段で対応付けられた位置から放送コンテンツを読み出して、読み出した放送コンテンツを出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、放送記録装置、及びコンテンツ出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、LAN等のネットワークに接続されたテレビジョン、レコーダ装置等の複数の機器間で、音楽ファイルや動画ファイル等のコンテンツを共有することが行われている。このような、多種多様な機器間でコンテンツを共有させるための規格として、例えばDLNA(Digital Living Network Alliance)が発行したガイドライン(以下、DLNAガイドラインという)が知られている。
【0003】
DLNAガイドラインにおいて、基本的なシステムはコンテンツを保持するDMS(Digital Media Server)と、ネットワークを経由してDMSが保持するコンテンツを再生するDMP(Digital Media Player)とで構成される。また、DLNAガイドラインでは、コンテンツの伝送方法と再生制御方法との定義のためにHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)が用いられている。
【0004】
DMPは、コンテンツの配信を要求するGET要求(HTTP GET)をDMSに送信することで、DMSからコンテンツを取得する。
【0005】
DLNAガイドラインでは、DMPが、コンテンツの配信要求を行う際に、コンテンツの開始時刻(先頭)からのオフセット(バイトまたは時間)を指定する手法が広く利用されている。当該指定を行うことで、ユーザが所望する位置からコンテンツの再生が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−204911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術においては、ユーザは、配信するコンテンツを指定した後、当該コンテンツの開始時刻からのオフセット(例えば経過時間)を指定する必要があった。つまり、ユーザが所定の時刻からコンテンツの再生を行いたい場合でも、直接、所定の時刻を設定できないため、操作に負担が生じていた。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザが所望する位置からコンテンツの再生が可能な放送記録装置、及びコンテンツ出力方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態の放送記録装置は、記憶制御手段と、位置情報記憶制御手段と、受信手段と、出力手段と、を備える。記憶制御手段は、放送局から放送された放送コンテンツを記憶手段に記憶させる。位置情報記憶制御手段は、放送コンテンツの放送時刻を示す時刻情報と、当該時刻情報に放送された放送コンテンツが記録された記憶手段の位置と、を対応付けて位置情報記憶手段に記憶させる。受信手段は、DLNAガイドラインに準拠したメディアプレイヤーである通信装置から、放送コンテンツを、所定の放送時刻から再生する要求を受信する。出力手段は、所定の放送時刻と位置情報記憶手段で対応付けられた位置から放送コンテンツを読み出して、読み出した放送コンテンツを出力する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、実施形態にかかるDLNAシステムを概略的に示す図である。
【図2】図2は、実施形態にかかるテレビジョン放送表示装置の主要な信号処理系を示すブロック図である。
【図3】図3は、実施形態にかかるコンテンツ出力アプリケーションの機能ブロックを示した図である。
【図4】図4は、位置情報記憶部のテーブル構造を示した図である。
【図5】図5は、コンテンツ情報記憶部のテーブル構造を示した図である。
【図6】図6は、実施形態にかかるタブレット端末及びテレビジョン放送表示装置における、放送コンテンツの配信時の処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】図7は、実施形態にかかるタブレット端末及びテレビジョン放送表示装置における、放送コンテンツが欠落した場合の放送コンテンツの配信時の処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】図8は、実施形態にかかるタブレット端末及びテレビジョン放送表示装置における、過去方向に検索する場合の放送コンテンツの配信時の処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】図9は、実施形態にかかるタブレット端末及びテレビジョン放送表示装置における、1つ前に放送された放送コンテンツの配信を要求する場合の処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本実施形態にかかるDLNAシステムを概略的に示す図である。図1に示すように、DLNAシステムは、メディアサーバとして機能するテレビジョン放送表示装置100と、メディアプレーヤーとして機能するタブレット端末150とを有し、ネットワークを介して相互に接続されている。テレビジョン放送表示装置100及びタブレット端末150は、DLNAガイドラインに準拠した情報機器である。なお、ネットワークに接続される情報機器の数は、テレビジョン放送表示装置100及びタブレット端末150に制限されるものではない。
【0012】
テレビジョン放送表示装置100は、放送局180から放送された放送コンテンツの録画を行う。本実施形態にかかるテレビジョン放送表示装置100は、多チャネルまたは全チャネルで放送された放送コンテンツの自動録画を可能とする。
【0013】
そして、テレビジョン放送表示装置100は、多チャネルまたは全チャネルで放送された放送コンテンツを自動録画する際、放送時刻が古い放送コンテンツから順に上書きを行う、いわゆるループ録画を行う。
【0014】
テレビジョン放送表示装置100は、タブレット端末150等のDMPからの要求に応じて、放送コンテンツを提供するDMS機能を備えた情報機器とする。本実施形態では、メディアサーバが、テレビジョン放送表示装置100の場合について説明するが、例えば、HDDレコーダ等の録画装置やPC等のサーバ装置等であってもよい。
【0015】
また、タブレット端末150は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される制御部と、LCD(Liquid Crystal Display)等の液晶パネルで構成される表示部と、タッチセンサー等の入力デバイスで構成される操作部と、フラッシュメモリ等で構成される記憶部と、DMSとの通信を制御する通信部と、を備えている(何れも図示せず)。
【0016】
タブレット端末150は、記憶部に記憶されたプログラムを実行することで、タブレット端末150の動作を統括的に制御する。
【0017】
そして、タブレット端末150は、テレビジョン放送表示装置100に対して、放送コンテンツの配信要求を送信する。これにより、テレビジョン放送表示装置100から配信された放送コンテンツを、タブレット端末150の表示部で再生できる。
【0018】
本実施形態にかかるテレビジョン放送表示装置100では、タブレット端末150に対して、デジタル放送コンテンツをネットワーク配信する方法として、HTTPを用いるが、他の手法を用いても良い。
【0019】
従来、タブレット端末150が、テレビジョン放送表示装置100に対して、放送コンテンツの配信要求を行う場合に、放送コンテンツを指定していた。そして、所定の時刻からの再生を行う場合には、当該放送コンテンツの開始時刻からのオフセット(経過時間)を指定する必要があった。
【0020】
しかしながら、ユーザは、放送コンテンツを指定するのではなく、単に放送コンテンツの再生を開始する時刻を指定したい場合があった。
【0021】
さらには、本実施形態のようにループ録画した放送コンテンツについて配信要求を行う場合に、放送時刻が古い放送コンテンツから順に上書きが行われている。このため、録画された放送コンテンツの先頭からのオフセットという指定手法では、配信位置を正しく指定できないという問題が生じていた。
【0022】
そこで、本実施形態にかかるタブレット端末150及びテレビジョン放送表示装置100では、放送コンテンツの配信を開始位置の指定手法として、録画データの開始時刻(先頭)からのオフセットではなく、放送時刻を用いることとした。
【0023】
従来、例えば、配信する放送コンテンツの開始位置(先頭)から10分15秒の位置と指定したが、本実施形態では、タブレット端末150がテレビジョン放送表示装置100に対して、放送コンテンツの配信を要求する際に、2011年7月2日20時35分15秒と指定する。これにより、放送コンテンツの配信位置を正しく指定できる。ただし、図に示す例では、時刻を指定する際にUTC形式を用いる。
【0024】
続いて、テレビジョン放送表示装置100のハードウェア構成について説明する。図2は、上記したテレビジョン放送表示装置100の主要な信号処理系を示すブロック図である。
【0025】
BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ121で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子201を介して衛星デジタル放送用のチューナ202aに供給される。
【0026】
チューナ202aは、同時録画可能なチャンネルの数だけ備えられている。そして、各チューナ202aは、制御部205からの制御信号により所望のチャネルの放送信号を選局し、この選局された放送信号をPSK(Phase Shift Keying)復調器202bに出力する。
【0027】
PSK復調器202bは、制御部205からの制御信号により、チューナ202aで選局された放送信号を復調し、所望の番組を含んだトランスポートストリーム(TS)を得て、TS復号器202cに出力する。
【0028】
TS復号器202cは、制御部205からの制御信号によりトランスポートストリーム(TS)多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号及び音声信号をデパケットすることにより得たPES(Packetized Elementary Stream)を信号処理部206内のSTDバッファ(図示せず)へ出力する。また、TS復号器202cは、デジタル放送により送られているセクション情報を信号処理部206内のセクション処理部(図示せず)へ出力する。
【0029】
地上波放送受信用のアンテナ122で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子203を介して地上デジタル放送用のチューナ204aに供給される。
【0030】
チューナ204aは、制御部205からの制御信号により所望のチャネルの放送信号を選局可能とする。チューナ204aは、放送信号をOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器204bに出力する。
【0031】
OFDM復調器204bは、制御部205からの制御信号により、チューナ204aで選局された放送信号を復調し、所望の番組を含んだトランスポートストリームを得て、TS復号器204cに出力する。
【0032】
TS復号器204cは、制御部205からの制御信号によりトランスポートストリーム(TS)多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号及び音声信号をデパケットすることにより得たPES(Packetized Elementary Stream)を信号処理部206内のSTDバッファへ出力する。また、TS復号器204cは、デジタル放送により送られているセクション情報を信号処理部206内のセクション処理部へ出力する。
【0033】
信号処理部206は、テレビ視聴時には、TS復号器202cおよびTS復号器204cからそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部207及び音声処理部208に出力している。一方、番組録画時には、TS復号器202cおよびTS復号器204cからそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施した信号を、制御部205を介して記録装置(例えば、HDD)270または丸録り録画用記録装置(例えば、HDD)271に記録している。また、信号処理部206は、録画番組再生時には、制御部205を介して記録装置(例えば、HDD)270または丸録り録画用記録装置271から読み出された録画番組のデータに、所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部207及び音声処理部208に出力している。
【0034】
図2に示す、チューナ202a、PSK復調器202b、TS復号器202c、チューナ204a、OFDM復調器204b、TS復号器204cは、丸録り機能に必要な数以上の系統を備えている。例えば、テレビジョン放送表示装置100が、在京地上波キー局を全て記録できる装置の場合、チューナ204a、OFDM復調器204b、TS復号器204cを7系統以上備えている。
【0035】
制御部205には、信号処理部206から、番組を取得するための各種データ(B−CASデスクランブル用の鍵情報等)や電子番組ガイド(EPG)情報,番組属性情報(番組ジャンル等),字幕情報等(サービス情報、SIやPSI)が入力されている。制御部205は、これら入力された情報からEPG,字幕を表示するため画像生成処理を行い、この生成した画像情報をグラフィック処理部207へ出力する。
【0036】
また、この制御部205は、番組録画および番組予約録画を制御する機能を有し、番組予約受付時には、外部の表示装置(例えば、デジタルテレビジョン放送受像器)に電子番組ガイド(EPG)情報を表示し、操作部220またはリモートコントローラ221を介したユーザ入力により予約内容を所定の記憶手段に設定する。そして、設定された時刻に予約番組を録画するようチューナ202a,204a、PSK復調器202b、FDM復調器204b、TS復号器202c,204cおよび信号処理部206を制御する。
【0037】
また、テレビジョン放送表示装置100は、丸録り録画機能で録画可能な全チャネルの番組を自動録画する場合、予約とは別に設定された時間帯に各デバイスを制御し録画を行う。
【0038】
セクション処理部は、TS復号器202c(204c)から入力されたセクション情報の中から、番組を取得するための各種データや電子番組ガイド(EPG)情報,番組属性情報(番組ジャンル等),字幕情報等(サービス情報、SIやPSI)を制御部205へ出力する。
【0039】
グラフィック処理部207は、(1)信号処理部206内のAVデコーダ(図示せず)から供給されるデジタルの映像信号と、(2)OSD(On Screen Display)信号生成部209で生成されるOSD信号と、(3)データ放送による画像データと、(4)制御部205により生成されたEPG,字幕信号とを合成して映像処理部210へ出力する機能を有する。
【0040】
また、字幕放送による字幕を表示するとき、グラフィック処理部207は、制御部205からの制御による字幕情報に基づき、映像信号上に字幕情報を重畳する処理を行う。
【0041】
グラフィック処理部207から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部210に供給される。この映像処理部210は、入力されたデジタルの映像信号を、表示部214又は出力端子211を介して接続された外部機器で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換した後、出力端子211又は表示部214に出力して映像表示させる。
【0042】
また、上記音声処理部208は、入力されたデジタルの音声信号を、スピーカ213で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換した後、出力端子212を介して接続された外部機器又はスピーカ213に出力して音声再生させる。
【0043】
ここで、このテレビジョン放送表示装置100は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部205によって統括的に制御されている。この制御部205は、CPU(Central Processing Unit)等を内蔵しており、操作部220からの操作情報を受け、または、リモートコントローラ221から送出された操作情報を、受光部222を介して受信し、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0044】
この場合、制御部205は、主として、そのCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)205aと、当該CPUに作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)205bと、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ205cとを利用している。
【0045】
また、この制御部205は、カードI/F(Interface)223を介して、メモリカード224が装着可能なカードホルダ225に接続されている。これによって、制御部205は、カードホルダ225に装着されたメモリカード224と、カードI/F223を介して情報伝送することができる。
【0046】
また、制御部205は、通信I/F229を介して第1のLAN端子230に接続されている。これにより、制御部205は、第1のLAN端子230に接続されたLAN対応の機器(例えば、タブレット端末150)と、通信I/F229を介して情報伝送することができる。この場合、制御部205は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能を有し、第1のLAN端子230に接続されたLAN対応の機器にIP(Internet Protocol)アドレスを割り当てて制御している。
【0047】
さらに、上記制御部205は、通信I/F231を介して第2のLAN端子232に接続されている。これにより、制御部205は、第2のLAN端子232に接続されたLAN対応の各種機器と、通信I/F231を介して情報伝送することができる。
【0048】
また、上記制御部205は、USB I/F233を介してUSB端子234に接続されている。これにより、制御部205は、USB端子234に接続された各種機器(例えば、外付けハードディスク装置)と、USB I/F233を介して情報伝送することができる。
【0049】
テレビジョン放送表示装置100は、コンテンツ出力アプリケーション250を備えている。そして、制御部205のCPUが、コンテンツ出力アプリケーション250を読み込むことで、RAM205b上に、コンテンツ出力アプリケーション250の各構成が実現される。図3は、コンテンツ出力アプリケーション250の機能ブロックを示した図である。なお、図2の構成要素と共通する部分には同一の符号を付している。
【0050】
コンテンツ出力アプリケーション250は、受信部301と、検索部302と、コンテンツ出力部303と、記憶制御部304と、を備えている。また、記憶装置270は、コンテンツ情報記憶部311と、位置情報記憶部321と、を備えている。
【0051】
位置情報記憶部321は、丸録り録画用記録装置271に記録された放送コンテンツの位置情報を記憶する。図4は、位置情報記憶部321のテーブル構造を示した図である。図4に示すように、放送時刻と、読み出し位置と、を対応付けて記憶している。
【0052】
放送時刻は、丸録り録画用記録装置271に記録された放送コンテンツの放送時刻とする。本実施形態にかかる放送時刻は、UTC(Coordinated Universal Time)形式とするが、他の形式であっても良い。
【0053】
読み出し位置は、放送時刻に放送された放送コンテンツが丸録り録画用記録装置271に記録された位置とする。読み出し位置は、放送コンテンツを読み出す位置を特定できればよく、論理的な位置又は物理的な位置であるかは問わない。
【0054】
複数のチャンネルの同時録画を行う場合、チャンネル毎に、位置情報記憶部321を備えることとする。
【0055】
なお、本実施形態は、位置情報記憶部321を参照して、放送コンテンツの再生する位置を特定する例について説明するが、放送コンテンツの再生する位置を特定する際に、位置情報記憶部321を検索する手法に制限するものではない。例えば、丸録り録画用記録装置271に記録された放送コンテンツのメタデータ(例えばSIT(Selection Information table))に、放送時刻(記録された時刻)が格納されている場合に、当該メタデータを参照して、放送時刻に対応する、読み出し位置を特定しても良い。
【0056】
本実施形態にかかる位置情報記憶部321は、放送時刻1秒ごとにレコードが設けられている。これにより、ユーザは、放送コンテンツを再生する際、放送時刻を1秒単位で指定できる。
【0057】
コンテンツ情報記憶部311は、録画された放送コンテンツ毎の情報を記憶している。図5は、コンテンツ情報記憶部311のテーブル構造を示した図である。図5に示すように、コンテンツ情報記憶部311は、番組タイトルと、チャンネルと、開始時刻と、放送時間と、レジュームポイントと、を対応付けて記憶している。なお、コンテンツ情報記憶部311に記憶された放送コンテンツ毎の情報のうち、番組タイトル等は、EPGから取得している。
【0058】
番組タイトルは、放送コンテンツの番組タイトルとする。開始時刻は、当該放送コンテンツの放送が開始された時刻とする。チャンネルは、当該番組タイトルが放送されたチャンネルとする。開始時刻は、放送コンテンツの放送が開始された時刻とする。そして、開始時刻は、UTC形式を用いる。放送時間は、放送コンテンツの放送された時間の合計とする。レジュームポイントは、放送コンテンツの再生で停止された位置を示している。
【0059】
記憶制御部304は、記憶装置270及び丸録り録画用記録装置271に記録させる制御を行う。本実施形態では、記憶制御部は、放送局から放送された放送コンテンツを丸録り録画用記録装置271に記録させる。
【0060】
また、記憶制御部304は、丸録り録画用記録装置271に放送コンテンツを記録させる際、1秒ごとに、放送コンテンツの放送時刻と、当該放送時刻に放送された放送コンテンツが記録された丸録り録画用記録装置271の位置と、を対応付けて位置情報記憶部321に記憶させる。
【0061】
さらに、記憶制御部304は、丸録り録画用記録装置271に放送コンテンツを記録する際に、EPGから取得した情報に基づいて、番組タイトルと、チャンネルと、開始時刻と、放送時間と、レジュームポイントと、を対応付けて、コンテンツ情報記憶部311に記憶させる。なお、レジュームポイントは、初期値‘0’が設定される。
【0062】
受信部301は、DLNAガイドラインに準拠したタブレット端末150(DMP)から、所定の放送時刻から放送コンテンツを再生する要求を受信する。なお、複数のチャンネルでループ録画を行っている場合、受信部301は、放送時刻の他にチャンネルを組み合わせて、放送コンテンツの再生する要求を受信する。
【0063】
つまり、従来のDLNAガイドラインでは、DMPが、コンテンツの配信要求を行う際に、コンテンツの開始時刻(先頭)からのオフセット(バイトまたは時間)を指定するが、ループ録画では当該指定手法は適用できない場合もあるため、放送時刻による指定を受け付けることとした。なお、放送時刻による指定を行う際に、オプションを設定しても良い。オプションの例としては、指定した放送時刻からの放送コンテンツが記録されていない場合における、再生する放送コンテンツの検索手法などがある。
【0064】
検索部302は、位置情報記憶部321に対して、受信部301が受信した放送時刻をキーワードとして検索する。そして、検索部302が、当該放送時刻を含むレコードを検出した場合、当該放送時刻と対応付けられた、読み出し位置が、放送コンテンツの読み出し先として特定される。
【0065】
コンテンツ出力部303は、受信した放送時刻と、位置情報記憶部321で対応付けられた、読み出し位置から放送コンテンツを読み出して、タブレット端末150(DMP)に対して配信(出力)する。
【0066】
次に、本実施形態にかかるタブレット端末150(DMP)及びテレビジョン放送表示装置100(DMS)における、放送コンテンツの配信時の処理について説明する。図6は、本実施形態にかかるタブレット端末150及びテレビジョン放送表示装置100における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
【0067】
まず、タブレット端末150は、テレビジョン放送表示装置100により録画された放送コンテンツの送信要求(HTTPリクエスト)を送信する(ステップS601)。当該送信要求(HTTPリクエスト)のヘッダ部分には、“GET /ch0 HTTP/1.1 TimeSeek:utc1310644800”651と記載されている。このように放送コンテンツの再生を開始する位置が、放送時刻で指定されていることが確認できる。また、時刻形式として、UTCを使用している。
【0068】
そして、テレビジョン放送表示装置100の受信部301が、タブレット端末150からの送信要求を受信する(ステップS611)。
【0069】
次に、検索部302が、位置情報記憶部321に対して、受信部301が受信した放送時刻に対応する、読み出し位置を検索する(ステップS612)。
【0070】
そして、検索部302は、検索結果に基づいて、タブレット端末150側で指定された放送時刻からの放送コンテンツが、丸録り録画用記録装置271に記録されているか判定する(ステップS613)。本シーケンス図では記録されていると判定した場合について説明する。
【0071】
次に、コンテンツ出力部303が、放送コンテンツの配信の開始時刻(配信を開始する位置に対応する放送時刻)をHTTPレスポンスとして通知する(ステップS614)。当該HTTPレスポンスのヘッダには、“HTTP/1.1 200OK TimeSeek:utc1310644800”652と示されており、送信要求で指定された放送時刻が示されていることが確認できる。
【0072】
そして、タブレット端末150は、放送コンテンツの開始時刻を受信する(ステップS602)。
【0073】
その後、コンテンツ出力部303が、特定された読み出し位置から、放送コンテンツを読み出して、タブレット端末150に配信する(ステップS615)。
【0074】
そして、タブレット端末150は、配信された放送コンテンツを受信する(ステップS603)。その後、タブレット端末150が、当該放送コンテンツを再生する(ステップS604)。
【0075】
上述した処理手順により、指定された放送時刻からの放送コンテンツの配信が可能となる。タブレット端末150(DMP)は、受信した放送コンテンツ(パーシャルTS)に格納されたSIT(Selection Information table)から、再生中の番組情報(番組名、番組開始時刻、番組終了時刻、再生位置の時刻)を取得できる。
【0076】
上述した処理手順では、指定された放送時刻からの放送コンテンツが記録されている例について説明した。しかしながら、受信状態の悪化等により放送コンテンツが欠落する場合がある。そこで、次に、指定された時刻からの放送コンテンツが記録されていない場合について説明する。図7は、本実施形態にかかるタブレット端末150及びテレビジョン放送表示装置100における、上述した場合の放送コンテンツの配信時の処理の手順を示すフローチャートである。
【0077】
なお、放送コンテンツが欠落する場合とは、例えば、18時〜24時まで録画を行ったが、受信状態の悪化で、20時〜20時30分の放送コンテンツが記録されなかった場合に、DMP(例えばタブレット端末150)が20時15分からの放送コンテンツの配信を要求した場合などが該当する。
【0078】
まず、タブレット端末150は、テレビジョン放送表示装置100により録画された放送コンテンツの送信要求(HTTPリクエスト)を送信する(ステップS701)。当該送信要求(HTTPリクエスト)のヘッダ部分は、図6と同様、“GET /ch0 HTTP/1.1 TimeSeek:utc1310644800”751と記載されている。
【0079】
そして、テレビジョン放送表示装置100の受信部301が、タブレット端末150からの送信要求を受信する(ステップS711)。
【0080】
次に、検索部302が、位置情報記憶部321に対して、受信部301が受信した放送時刻に対応する、読み出し位置を検索する(ステップS712)。
【0081】
そして、検索部302は、検索結果に基づいて、タブレット端末150側で指定された放送時刻の放送コンテンツが、丸録り録画用記録装置271に記録されているか判定する(ステップS713)。本シーケンス図では記録されていないと判定した場合について説明する。
【0082】
タブレット端末150側で指定された放送時刻からの放送コンテンツが記録されていない場合、検索部302は、位置情報記憶部321に対して、ループ録画されている放送コンテンツのうち、指定された放送時刻に最も近い放送時刻のレコードを検索する(ステップS714)。当該検索で、指定された放送時刻を基準に、最も近い放送時刻に放送された放送コンテンツを特定できる。本シーケンスでは、最も近い放送時刻が“utc1310645000”の例とする。
【0083】
次に、コンテンツ出力部303が、ステップS714で特定された放送コンテンツの配信の開始時刻(配信を開始する位置に対応する放送時刻)をHTTPレスポンスとして通知する(ステップS715)。当該HTTPレスポンスのヘッダには、“HTTP/1.1 200OK TimeSeek:utc1310645000”752と示されており、送信要求で指定された放送時刻(utc1310644800)と異なることが確認できる。
【0084】
これにより、タブレット端末150は、放送コンテンツの開始時刻を受信する(ステップS702)。
【0085】
その後、コンテンツ出力部303が、放送コンテンツのうち、指定された放送時刻に最も近い放送時刻と対応付けられた、読み出し位置から、放送コンテンツを読み出して、タブレット端末150に配信する(ステップS716)。
【0086】
そして、タブレット端末150は、配信された放送コンテンツを受信する(ステップS703)。その後、タブレット端末150が、当該放送コンテンツを再生する(ステップS704)。
【0087】
上述した処理手順により、18時〜24時まで録画を行ったが、受信状態の悪化等により20時〜20時30分までの放送コンテンツが欠落した時に、タブレット端末150が配信の開始位置として20時20分を指定した場合、20時20分からの放送コンテンツは記録されていないため、テレビジョン放送表示装置100は、20時20分に最も近い20時30分から配信する。
【0088】
図7に示した処理手順では、放送コンテンツが欠落した場合に、指定された放送時刻に最も近い放送時刻と対応付けられた、読み出し位置から、放送コンテンツを配信する例について説明した。図7に示す例は、指定された放送時刻に近ければ、過去方向及び未来方向のどちらでも良い場合について説明した。しかしながら、放送コンテンツが欠落した場合、タブレット端末150側でどちらの方向に検索を行うのか指定しても良い。そこで、放送コンテンツが欠落した場合に、タブレット端末150が、過去方向に検索を行うようオプションを設定する例について説明する。図8は、本実施形態にかかるタブレット端末150及びテレビジョン放送表示装置100における、上述した場合の放送コンテンツの配信時の処理の手順を示すフローチャートである。
【0089】
まず、タブレット端末150は、テレビジョン放送表示装置100により録画された放送コンテンツの送信要求(HTTPリクエスト)を送信する(ステップS801)。当該送信要求(HTTPリクエスト)のヘッダ部分は、“GET /ch0 HTTP/1.1 TimeSeek:utc1310644800:Back”851と記載されている。つまりオプションで“Back”を指定することで、放送コンテンツが欠落した場合、過去方向に検索することを要求できる。
【0090】
そして図7のステップS711〜S713と同様の処理手順で、タブレット端末150側で指定された放送時刻の放送コンテンツが、丸録り録画用記録装置271に記録されているか否かの判定まで行う(ステップS811〜S813)。
【0091】
タブレット端末150側で指定された放送時刻からの放送コンテンツが記録されていない場合、検索部302は、位置情報記憶部321に対して、ループ録画されている放送コンテンツのうち、指定された放送時刻より過去であり且つ最も近い放送時刻のレコードを検索する(ステップS814)。当該検索で、指定された放送時刻を基準に、過去方向で最も近い放送時刻に放送された放送コンテンツを特定できる。本シーケンスでは、過去方向で最も近い放送時刻として“utc1310644500”が特定された例とする。
【0092】
次に、コンテンツ出力部303が、ステップS814で特定された放送コンテンツの配信の開始時刻(配信を開始する位置に対応する放送時刻)をHTTPレスポンスとして通知する(ステップS815)。当該HTTPレスポンスのヘッダには、“HTTP/1.1 200OK TimeSeek:utc1310644500”852と示されており、送信要求で指定された放送時刻(utc1310644800)と異なることが確認できる。
【0093】
そして、タブレット端末150は、放送コンテンツの開始時刻を受信する(ステップS802)。
【0094】
その後、コンテンツ出力部303が、放送コンテンツのうち、指定された放送時刻より過去であり且つ最も近い放送時刻と対応付けられた、読み出し位置から、放送コンテンツを読み出して、タブレット端末150に配信する(ステップS816)。
【0095】
そして、タブレット端末150は、配信された放送コンテンツを受信する(ステップS803)。その後、タブレット端末150が、当該放送コンテンツを再生する(ステップS804)。
【0096】
上述した処理手順により、18時〜24時まで録画を行ったが、受信状態の悪化等により20時〜20時30分までの放送コンテンツが欠落した場合に、タブレット端末150が配信の開始位置として20時20分を指定していると、20時20分からの放送コンテンツは丸録り録画用記録装置271に記録されていないため、指定した放送時刻からの放送コンテンツを再生できない。この場合、テレビジョン放送表示装置100は、19時59分59秒からの放送コンテンツを配信する。ところで、本実施形態では、欠落した区間はスキップするよう再生して制御されるため、タブレット端末150では、19時59分59秒の画面を映し出した後、20時30分からの放送コンテンツを再生する。当該再生により、ユーザに放送コンテンツが欠落したことを認識させることができる。
【0097】
なお、図8では、過去方向に検索を制限する場合について説明したが、過去方向に制限するものではなく、例えば、未来方向に検索を制限しても良い。
【0098】
次に、現在配信している放送コンテンツの1つ前に放送された放送コンテンツの配信を要求する場合について説明する。図9は、本実施形態にかかるタブレット端末150及びテレビジョン放送表示装置100における、上述した場合の放送コンテンツの配信時の処理の手順を示すフローチャートである。
【0099】
まず、タブレット端末150は、現在配信している放送コンテンツの1つ前に放送された放送コンテンツの送信要求(HTTPリクエスト)を送信する(ステップS901)。当該送信要求(HTTPリクエスト)のヘッダ部分は、“GET /ch0 HTTP/1.1 TimeSeek:utc1310644800:previous_program”951と記載されている。ヘッダ部分にオプションで“previous_program”を指定することで、指定した放送時刻に放送された放送コンテンツより、1つ前の放送コンテンツを指定できる。
【0100】
つまり、タブレット端末150(DMP)は、現在配信している放送コンテンツのSITから、現在再生している番組の時刻情報を取得することができるが、前後の番組については時刻情報を取得できない。このため、1つ前の放送コンテンツの指定が難しいという問題が生じていた。そこで、本フローチャートでは、“previous_program”を指定することで、現在配信している放送コンテンツより1つ前に録画された放送コンテンツの先頭からの配信を要求できる。
【0101】
そして、テレビジョン放送表示装置100の受信部301が、タブレット端末150からの送信要求を受信する(ステップS911)。
【0102】
次に、検索部302は、コンテンツ情報記憶部311を参照し、指定された放送時刻の放送コンテンツの1つ前に録画された放送コンテンツを検出し、当該放送コンテンツの開始時刻を取得する(ステップS912)。
【0103】
次に、検索部302が、位置情報記憶部321に対して、取得した開始時刻に対応する、読み出し位置を検索する。そして、検索部302は、検索結果に基づいて、特定された開始時刻からの放送コンテンツが、丸録り録画用記録装置271に記録されているか判定する(ステップS913)。本シーケンス図では記録されていると判定した場合について説明する。
【0104】
次に、コンテンツ出力部303が、ステップS912で取得した開始時刻(配信を開始する位置に対応する放送時刻)をHTTPレスポンスとして通知する(ステップS914)。当該HTTPレスポンスのヘッダには、“HTTP/1.1 200OK TimeSeek:utc1310638000”952と示されており、送信要求で指定された放送時刻(utc1310644800)と異なることが確認できる。
【0105】
これにより、タブレット端末150は、放送コンテンツの開始時刻を受信する(ステップS902)。
【0106】
その後、コンテンツ出力部303が、放送コンテンツのうち、指定された開始時刻と対応付けられた、読み出し位置から、放送コンテンツを読み出して、タブレット端末150に配信する(ステップS915)。
【0107】
そして、タブレット端末150は、配信された放送コンテンツを受信する(ステップS903)。その後、タブレット端末150が、当該放送コンテンツを再生する(ステップS904)。
【0108】
上述した処理手順により、例えば、18時00分〜18時30分が番組A、18時30分〜19時00分が番組Bの場合、指定時刻が18時45分であり、オプションで“previous_program”が指定されている場合、放送コンテンツの配信の開始は、番組Aの先頭である18時00分からとなる。
【0109】
以上説明したとおり、第1の実施形態によれば、配信する放送コンテンツ及び開始時刻からのオフセットを指定せずとも、ユーザが所望する時刻からの放送コンテンツを配信できる。これにより、本実施形態のテレビジョン放送表示装置100は、ユーザが所望する放送コンテンツの視聴を容易にする。
【0110】
本実施形態のテレビジョン放送表示装置100で実行されるコンテンツ出力アプリケーション250は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0111】
また、本実施形態のテレビジョン放送表示装置100で実行されるコンテンツ出力アプリケーション250を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のテレビジョン放送表示装置100で実行されるコンテンツ出力アプリケーション250をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0112】
また、本実施形態のコンテンツ出力アプリケーション250を、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0113】
本実施形態のテレビジョン放送表示装置100で実行されるコンテンツ出力アプリケーション250は、上述した各部(受信部、検索部、コンテンツ出力部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からコンテンツ出力アプリケーション250を読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、受信部、検索部、コンテンツ出力部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0114】
本実施形態のテレビジョン表示装置100では、記憶装置270及び丸録り録画用記録装置271を、装置内部に備える例について説明したが、記憶装置270及び丸録り録画用記録装置271をテレビジョン表示装置100の外部に備えてもよい。さらには、サーバが、記憶装置270及び丸録り録画用記録装置271を備え、テレビジョン表示装置100が、ネットワークを介して記憶装置270及び丸録り録画用記録装置271と接続してもよい。
【0115】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0116】
100…テレビジョン放送表示装置、150…タブレット端末、180…放送局、250…コンテンツ出力アプリケーション、270…記憶装置、271…丸録り録画用記録装置、301…受信部、302…検索部、303…コンテンツ出力部、311…コンテンツ情報記憶部、321…位置情報記憶部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送局から放送された放送コンテンツを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記放送コンテンツの放送時刻を示す時刻情報と、当該時刻情報に放送された前記放送コンテンツが記録された前記記憶手段の位置と、を対応付けて位置情報記憶手段に記憶させる位置情報記憶制御手段と、
DLNAガイドラインに準拠したメディアプレイヤーである通信装置から、所定の放送時刻から前記放送コンテンツを再生する要求を受信する受信手段と、
前記所定の放送時刻と前記位置情報記憶手段で対応付けられた前記位置から前記放送コンテンツを読み出して、読み出した放送コンテンツを出力する出力手段と、
を備える放送記録装置。
【請求項2】
前記記憶制御手段は、放送時刻が古い放送コンテンツから順に上書きを行うループ録画で、放送コンテンツを前記記憶手段に記憶させる、
請求項1に記載の放送記録装置。
【請求項3】
前記出力手段は、前記所定の放送時刻と対応付けられた前記位置からの前記放送コンテンツが記憶されていない場合、前記放送コンテンツのうち、前記所定の放送時刻に最も近い放送時刻と対応付けられた位置の前記放送コンテンツを読み出して、出力する、
請求項1又は2に記載の放送記録装置。
【請求項4】
前記出力手段は、前記受信手段が受信した前記所定の放送時刻と対応付けられた前記位置からの前記放送コンテンツが記憶されていない場合、前記放送コンテンツのうち、前記所定の放送時刻より過去であり且つ最も近い放送時刻と対応付けられた位置の前記放送コンテンツを読み出して、出力する、
請求項3に記載の放送記録装置。
【請求項5】
放送コンテンツを識別する識別情報と、当該放送コンテンツの放送が開始された時刻情報と、を対応付けてコンテンツ情報記憶手段に記憶させるコンテンツ情報記憶制御手段を、さらに備え、
前記受信手段は、前記所定の放送時刻に放送されている放送コンテンツの1つ前に放送された放送コンテンツの再生要求を受信し、
前記出力手段は、前記所定の放送時刻に放送されている放送コンテンツの1つ前に放送された放送コンテンツと前記コンテンツ情報記憶手段で対応付けられた第2の時刻情報を読み出し、読み出した前記第2の時刻情報と、前記位置情報記憶手段で対応付けられた第2の位置から、前記放送コンテンツを読み出して、読み出した放送コンテンツを出力する、
請求項1乃至4のいずれか1つに記載の放送記録装置。
【請求項6】
放送記録装置で実行されるコンテンツ出力方法であって、
記憶制御手段が、放送局から放送された放送コンテンツを記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
位置情報記憶制御手段が、前記放送コンテンツの放送時刻を示す時刻情報と、当該時刻情報に放送された前記放送コンテンツが記録された前記記憶手段の位置と、を対応付けて位置情報記憶手段に記憶する位置情報記憶制御ステップと、
受信手段が、DLNAガイドラインに準拠したメディアプレイヤーである通信装置から、所定の放送時刻から前記放送コンテンツを再生する要求を受信する受信ステップと、
出力手段が、前記所定の放送時刻と、前記位置情報記憶手段で対応付けられた前記位置から前記放送コンテンツを読み出して、読み出した放送コンテンツを出力する出力ステップと、
を含むことを特徴とするコンテンツ出力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−98736(P2013−98736A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−239498(P2011−239498)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】