説明

放電ランプおよびバックライト装置

【課題】電極から発生した熱の放出を効率的に行うための新規の放電ランプを提供する。
【解決手段】本発明に係る放電ランプは、ガラスバルブ1の端部に覆設された導電性の給電端子を具備する。給電端子は、少なくとも2種以上の金属材料の層を積層してなる多層体からなる筒状の導電部材4と、導電部材4とガラスバルブ1の端部とで画定された空間に充填された半田部5からなる。導電部材4は、その最も内側に位置する第1の層41が、その他の層を構成する材料よりも前記半田部5との密着性の高い材料で構成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置などに使用されるバックライト装置およびその光源として用いられる放電ランプに関する。
【背景技術】
【0002】
バックライト装置への組付けが容易で、かつ確実に給電を行うことができる放電ランプとして、特許文献1に記載されている冷陰極蛍光ランプがある。この放電ランプは、ガラスバルブ端部の外表面に半田製の薄膜状給電端子が形成され、この給電端子を介してリード線および電極本体に通電する構成となっている。また、同文献の図6には、かかる給電端子として、鉄FeとニッケルNiの合金からなる薄肉の筒状体をガラスバルブに覆設し、リード線と薄膜部材との間を半田で充填した例が開示されている。このように給電端子を半田または半田と合金材料で形成すると、比較的安価な方法でランプに対する給電経路を確立することができる。
【0003】
【特許文献1】特開2006−294593号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、バックライト装置に対してコスト低減を求める市場の要求はより一層強まっており、バックライト装置に搭載するランプ本数を減らすべくランプ1本当たりの光量を増大する種々の方法について研究がなされている。その中で、ガラスバルブ内に封入する希ガスの圧力を約1.3kPa〜5.3kPa程度まで低減し、管電流を約10〜15mA程度に増大させることにより放電を促進する方法が提案されている。しかし、かかる条件下では電極から発生する熱量が顕著に増大するため、その対策として、電極から如何に効率的に放熱を行うかが課題である。一方で、ランプから放出された熱によって、バックライト装置を構成する樹脂製のフレームなど他の構成要素が悪影響を受けないように最適化された放熱制御が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、これによれば所望の放熱設計に応じて放電ランプの最適な放熱制御を実現することができる。すなわち、本発明に係る放電ランプは、内部に放電空間を画定する放電容器と、放電空間内において互いに対向して配設された一対の電極と、一端は前記電極に接続され、他端は前記放電容器の外部に導出された封着線と、前記放電容器の端部近傍の外面に形成され、前記封着線と電気的に接続された半田部と、前記放電容器の端部に覆設された導電性の導電部材であって、少なくとも2種以上の金属材料の層を積層してなる多層体であり、その最も内側に位置する第1の層が、その他の層を構成する材料よりも前記半田部との密着性の高い材料で構成されている、導電部材と、を具備することを特徴とする。
【0006】
また、本発明に従って、上記放電ランプを具備するバックライトが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る上記構成を採用すると、ランプ電極と電気的に接続された導電部材が金属材料の多層体として構成されているので、各層の材料を設計仕様にあわせて適宜選定することによって、最適な放熱制御が可能となる。例えば導電部材を構成する層の1つを伝熱性の高い材料で構成すると電極で発生した熱を効果的に奪うことができるので、放熱効果が高まる。一方、伝熱性の低い材料からなる層を設けると、電極からの熱を外部に放出しにくくなるので、ランプの周りに配された他の部品に過度の熱が伝わることを防ぐことができる。
【0008】
このように本発明によれば、導電部材を異種の材料からなる積層体で構成することによって、特別に設計されたヒートシンクなど高価な放熱用構造を付与しなくても適切な放熱制御が可能で、かつ従来どおりの方法でランプを組み付けることができる、新規の放電ランプを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、本発明の実施形態に係る放電ランプについて図面を適宜参照して説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る放電ランプ10を示す全体図である。図1において、放電ランプ10の一部はその内部構造がわかるように断面図で表わされており、中央部分の構造は略一様なので部分的に省略し、二点鎖線でその境界を示している。図2は図1において二点鎖線で囲まれたX部分を拡大視した図である。
【0011】
放電ランプ10は、例えば硼珪酸ガラスなどの硬質ガラスからなるガラスバルブ1によって画定された放電空間11を有する。放電空間11には例えばネオン(Ne)とアルゴン(Ar)の混合ガスからなる希ガスと水銀(Hg)が封入されている。放電空間11に封入される希ガスは、ヘリウム(He)、アルゴン、ネオン、キセノン(Xe)およびクリプトン(Kr)のうち少なくとも1種が含まれていればよい。ガラスバルブ1の内面には、例えばRGB3色の蛍光体を配合した蛍光体層2が形成されている。
【0012】
放電ランプ10の両端部には、電極部材3が封着されている。電極部材3は、電極31、リード線32で構成されている。さらにリード線32は、インナーリード321と、アウターリード322と、これらの境界に位置する接合部323とから構成される。ガラスバルブ1に封着されるインナーリード321には、リード線32の封着性を高めるためにビーズガラス6が配設されている。
【0013】
電極31は、カップ状の有底開口の形状を有し、開口部がランプ10の中央側、底部が端部側に対向するように放電空間11の端部近傍にそれぞれ配置されている。電極31は、例えばニッケル(Ni)やモリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)などの材料からなる板状の部材をプレス絞り加工によりカップ状に成形したものや、円柱状の部材を鍛造してカップ状に成形したものを用いることができる。
【0014】
また、例えば曲げ加工で筒状に形成したものや、射出成形により筒状に成形したものと、電極31の底部となる板状部材とを溶接やかしめなどの公知の方法で接合したものを用いることができる。
【0015】
リード線32は、一端は電極31の底部と接続され、他端はガラスバルブ1の外部に導出される。インナーリード321は、主にガラスバルブ1に封着されているため、ガラスバルブ1およびビーズガラス6の熱膨張係数に近い材料を選定すると放電空間11の気密性が確保されるので望ましい。例えば、ガラスバルブ1およびビーズガラス6が硬質ガラスの場合には、コバール(Kov(ニッケル、鉄(Fe)、コバルト(Co)の合金))、モリブデン、タングステン(W)などを用いるのが好ましい。
【0016】
アウターリード322は、導電性および半田との濡れ性に優れたものが好ましく、加工の容易さという観点から切断しやすい金属が望ましく、例えばジュメット線(銅(Cu)で被覆されたニッケル線)などを使用するのが好ましい。なお、アウターリード322は、半田との接続を確保するために必要最低限の長さがあればよいが、これをより長くすることによってリード線32の表面積が増大し、電極部材3からの放熱を促進する効果がある。しかし、アウターリード322を長くすると放電ランプ10の全長に占める有効発光長の割合が小さくなるので、アウターリード322の長さLは、約0.3mm〜2.0mm程度の範囲とするのが好ましい。
【0017】
インナーリード321とアウターリード322は、接合部323を介して公知の手段により接合されている。
【0018】
一方、ガラスバルブ1端部には、リード線32と導通する給電端子が形成されている。この給電端子は、金属製の導電部材4と導電部材4が画定する空間に充填された半田部5とで構成されている。この給電端子を介して、放電ランプ10の電極31に放電に必要な電圧が印加される。
【0019】
導電部材4は、筒状に成形された多層構造の金属体であり、ガラスバルブ1の端部に覆設される。図1に示したように、導電部材4は、アウターリード322の端部と略一致する位置から電極31の先端よりも近位の所定位置まで延在している。
【0020】
本実施形態において、導電部材4は、第1の層41と第2の層42とから構成される。第1の層41を構成する材料としては、例えば鉄とニッケルをそれぞれ50%ずつ配合した合金など半田部5との密着性に優れたものを用いることができる。このように、導電部材4の最も内側の層(第1の層41)を構成する材料は、半田部5との濡れ性に基づいて選定されるため、半田部5の材料が異なればそれに応じて好適な材料も異なることに留意されたい。
【0021】
導電部材4の第2の層42は、導電性を有するとともに、熱伝導率が約50〜500W/m・Kの範囲の比較的伝熱性が高いものが選定される。例えば金(Au)、銀(Ag)、銅、アルミニウム(Al)、鉄、白金(Pt)、クロム(Cr)、ニッケルおよびコバルト(Co)などの金属材料から形成することができる。本質的に純金属で形成してもよいが、これらの金属の合金または化合物を用いてもよい。第2の層42に求められる他の性質としては、半田との濡れ性が挙げられる。すなわち、導電部材4の外面に半田材料が付着すると放電ランプ10をホルダなどに取り付ける際や位置ずれが生じた場合などに放電ランプ10の外面の半田がはがれてしまうことがある。したがって、導電部材4の最も外側の層(本形態では第2の層42)は、半田との濡れ性が比較的悪い材料がより好ましい。
【0022】
導電部材4は、平板状の第1の層41と第2の層42とを接合させたものを曲げ成形して筒状に成形される。第1の層41と第2の層42の接合は、種々の公知の接合手段を採用することができるが、拡散接合により積層したクラッド材として導電部材を構成するのが好ましい。この場合、これらの層の境界では原子レベルで結合が起こり、実質的に合金の状態となっているので、後述するように熱伝導性が異なる異種の材料を組み合わせて利用するのに最適である。
【0023】
しかし、本発明に係る放電ランプ10における導電部材4は、特定の形態の積層体に限定されるべきではなく、例えば上述したような異種の金属製板材を接合したものにさらにメッキなどの表面加工を施したものも同様に導電部材として採用することができる。
【0024】
半田部5は、図2に示したように、ガラスバルブ1外面と導電部材4の間に実質的に隙間がないように形成される。しかし、半田部5を設ける目的は通電および放熱の効果を確保するためであり、その目的を達することができる限り半田が注入される範囲はとくに制限されない。例えば半田がアウターリード322先端部に近い範囲に部分的に充填され、半田部5とガラスバルブ1端部外面との間に空隙が形成される形態であってもよい。
【0025】
半田部5は、例えば液状半田を収容した半田槽に放電ランプ10の端部を浸漬(ディッピング)することで筒状の導電部材4の内部に充填することができる。また、超音波振動子等を利用して振動させながら半田ディッピングを行ってもよい。
【0026】
半田部52を構成する材料は、リード線32と導電部材4を接続可能な任意の金属材料でよい。一方で、放電ランプを構成するガラス材料とよくなじむものが好ましく、本実施形態の場合、スズ(Sn)、スズとインジウム(In)の合金、スズとビスマス(Bi)の合金にアンチモン(Sb)、亜鉛(Zn)、アルミニウムなど、鉛を実質的に使用しない各種半田材料を使用するのが望ましい。
【0027】
また、半田部5は、導電部材4の端部外縁よりもやや突出して形成されるのが好ましい。こうすることで半田部5は、導電部材4の第1の層41のみならず突出端部51を介して第2の層42とも直接導通することができるので、第2の層42を熱伝導性が良好な材料で構成した場合には、第1の層41を介さずとも突出端部51および第2の層42を介して直接放熱することが可能となる。
【0028】
上述したとおり、導電部材4は、内側の第1の層41と外側の第2の層42とからなり、第1の層41は半田部5を構成する半田材料となじみやすく密着性の高い金属で構成され、第2の層42は、伝熱性が高い金属で構成されるのが好ましい。このような構成とすることで、放電ランプ10を点灯させたときに電極31から発生する熱を外部に放出しやすくなる。半田充填部と導電性キャップを組み合わせて給電する従来の放電ランプでは、放熱作用はランプバルブ外面に形成された半田部または半田部に密着した金属材料の伝熱性に依存するため、放熱効果には自ずと限界があった。しかし、本発明によれば、導電部材4を構成する材料として、伝熱性の高い金属を含めて実質的に任意に選定することができるのでかかる制限がなく、必要な設計使用に応じて適切な放熱作用をもった給電端子が形成できる。
【0029】
本発明に従って第1の層41を鉄とニッケルの合金で、第2の層42を銅で形成した放電ランプを用いて得られた電極近傍の温度[℃]と、従来の形態の放電ランプの温度[℃]を計測して比較したところ、本発明に係る放電ランプでは、約5〜10%の温度低減が確認された。
【0030】
(変形例)
図3は、第1の実施形態に係る放電ランプ10の変形例を示す図である。放電ランプ10端部の給電端子の形態が異なるほかは、すでに説明した放電ランプ10と同様であるため、図1に対応する全体図は省略し、端部の構造のみの拡大図を図3に示す。
【0031】
当該変形例および下記他の実施形態に係る説明において、放電ランプ10およびその各構成要素について、重複する説明は省略する。また、図1および図2で示した形態のものと同一または対応する構成には、同じ参照符号を付すものとする。
【0032】
図3に示した変形例の放電ランプは、筒状の導電部材4の端部が徐々に小径となるテーパ状の形態を有する。かかる形態にすることで、軸方向に同じ長さの導電部材4であっても、半田部5との接触面積がより大きくなるので、導電部材4による放熱制御の効果をより高めることができる。
【0033】
これは換言すると、同じ放熱効果を得るために必要となる導電部材4を軸方向について短くできることを意味し、例えば外部電極放電ランプに本形態の給電端子を採用すると、給電端子を含めた放電ランプの全長に対する有効発光長の割合を高めることもできる。
【0034】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る放電ランプを示す図である。
【0035】
本形態の導電部材4は、第1の層41、第2の層42および第3の層43から構成される3層構造となっている。上記形態のものと同様に、導電部材4の各層41,42,43を構成する材料は、設計仕様に応じて適宜選定することができる。
【0036】
例えば、第1の実施形態に係る放電ランプと同様に、第1の層41を半田部5との濡れ性に基づいて鉄とニッケルの合金で形成し、第2の層42を伝熱性の高い銅やアルミニウムで形成した場合、第3の層43は、第2の層42よりも伝熱性の低い材料、例えば鉄やコバルトまたは各種金属酸化物もしくは各種合金などで形成することができる。このように、第3の層43を第2の層42よりも伝熱性が低い層にすることによって、電極31からの発熱を逃がしながら、同時に過度の熱が放電ランプ周辺の樹脂材料(例えばリフレクタなどの光学部材やバックライト装置の筺体を形成するフレームなど)に伝達されないように放熱量を抑えることができる。
【0037】
なお、第3の層43を構成する材料の選定に際してその伝熱性に着目するとしても、それは結局第2の層42の材料との相対的な性質に基づいて定まるため、導電部材4の各層の材料は、本発明の本旨に従う限り任意の組み合わせが可能であることはいうまでもない。
【0038】
(本発明の第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態に係る放電ランプを示す図である。
【0039】
本形態において、導電部材140を構成する第1の層141は、上記各形態と同様に、半田部5との濡れ性が良好な材料で形成される。第2の層142には、例えば不純物を多く含む合金や金属酸化物など、熱伝導性が比較的低い材料が用いられる、例えば第1の層141を構成する材料と同程度またはそれよりも熱伝導性の低い材料が望ましい。
【0040】
本形態に係る放電ランプは、例えば樹脂製のフレームなど他の周辺部材との距離が近く、ランプからの放熱を制限する必要がある場合にとくに有用である。通常は、ランプから出た熱を外部に効率よく放出するのが望ましいが、極限近くまで薄型化した近年の液晶表示装置用のバックライトでは、樹脂材料がランプからの発熱によって溶け出すなど予期せぬ不具合を誘発することがあるからである。
【0041】
(本発明の第4の実施形態)
図6は、本発明の第4の実施形態に係る放電ランプを示す図である。
【0042】
本実施形態は、本発明をいわゆる外部電極放電ランプに適用したものである。つまり、本形態では、導電部材240と半田部5とで構成される給電端子が、管電流を供給する経路としてのみならず、電極としても作用する。外部電極放電ランプであっても電極が発熱源であることに変わりはなく、本発明に従って多層体として構成した導電部材240を設けることによって本発明の所期の効果を他の形態と同様に奏することができる。
【0043】
導電部材240は、図2を参照して説明した形態の放電ランプ10と同様に、第1の層241を半田部5との濡れ性がよい金属材料で形成し、第2の層242を比較的伝熱性が高い金属材料で形成することができ、これにより電極で発生した熱の外部への放熱効果が高まる。
【0044】
一方、図5に係る形態のように、第2の層242を伝熱性が低い金属材料で形成してもよく、この場合には、外部に熱を放出しにくい構成となり、ランプ周辺の部材を過度の熱から保護することができる。
【0045】
このように、本発明は、電極と電気的に接続されるキャップ状の金属製部材を備えた各種の放電ランプに適用することができる。
【0046】
次に、本発明に係る放電ランプを備えたバックライト装置20の構成例について図6を参照して説明する。
【0047】
開口部を有する窓枠状のフロントフレーム18と有底開口のバックフレーム16とを組み合わせてバックライト装置20の筺体が構成される。バックフレーム16は、その内面に照射された光を拡散反射するための白色ないし乳白色の反射シートを備えている。放電ランプ10は、バックフレーム16の底面に所定の間隔で複数本配設されており、各々の放電ランプ10の両端にはランプホルダ13が組み付けてあり、これを介して放電ランプ10と点灯制御回路(図示せず)等とが電気的に接続される。ランプホルダ13は、弾性を有する断面U字状の形態であり、放電ランプ10を弾性把持せしめることによって固定すると同時に給電経路を確保することができる。フロントフレーム18と放電ランプ10との間には、拡散シートやプリズムシートなどの単層体または多層体から構成される光学シート14が設けられており、各々の放電ランプ10から発せられた光を拡散混合する機能をもつ。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明によれば、種々の設計仕様に適合可能な放熱作用をもつ放電ランプを提供することができ、液晶表示装置用のバックライト光源、または看板用照明の光源など広範な用途に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る放電ランプを示す全体図である。
【図2】図1において二点鎖線で囲まれたX部分の拡大図である。
【図3】第1の実施形態の変形例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る放電ランプを示す部分拡大図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る放電ランプを示す部分拡大図である。
【図6】本発明の第4の実施形態に係る放電ランプを示す部分拡大図である。
【図7】本発明に係る放電ランプを具備するバックライト装置を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0050】
1 ガラスバルブ
11 放電空間
2 蛍光体層
3 電極部材
31 電極
32 リード線
4 導電部材
41 第1の層
42 第2の層
43 第3の層
140 導電部材
141 第1の層
142 第2の層
240 導電部材
241 第1の層
242 第2の層
5 半田部
6 ガラスビーズ
20 バックライト装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に放電空間を画定する放電容器、および
放電容器の両端部に配設された一対の給電端子を具備する放電ランプにおいて、
該給電端子は、
前記放電容器の端部に覆設され、少なくとも2種以上の金属材料の層を積層してなる多層体からなる導電性の導電部材と、
該導電部材と前記放電容器外面との間の空間に充填された半田部とを具備し、
導電部材の最も内側に位置する第1の層は、その他の層を構成する材料よりも前記半田部との密着性の高い材料で構成されている、
ことを特徴とする、放電ランプ。
【請求項2】
導電部材を構成する層であって、第1の層の外面を包囲する第2の層が、第1の層を構成する材料よりも熱伝導性の高い材料で構成されることを特徴とする、請求項1に記載の放電ランプ。
【請求項3】
導電部材を構成する第2の層が、金、銀、銅、アルミニウム、鉄および白金からなる群から選択される少なくとも1種の金属またはその合金もしくはその化合物から構成されることを特徴とする、請求項2に記載の放電ランプ。
【請求項4】
導電部材を構成する多層体の最も外側に位置する第3の層が、第2の層を構成する材料よりも熱伝導性の低い材料で構成されることを特徴とする、請求項2または3のいずれかに記載の放電ランプ。
【請求項5】
導電部材を構成する多層体がクラッド材を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の放電ランプ。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の放電ランプを光源として具備する、バックライト装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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