説明

放電管配置構造を製造する方法およびこのような放電管配置構造

ランプ用の放電管配置構造(1)を製造する方法およびこのような方法で製造された放電管配置構造が開示されている。放電管配置構造に外管(2)が設けられており、外管(2)に、放電管(6)が挿入されており、外管は、放電管とシールされていて、放電管と共に、ガス充填物(14)を収容するための、ガス密に閉鎖された中間室(12)を画成する。本発明によれば、ガスによる中間室12の洗浄および/または充填は、放電管(6)を介して行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の形式の、放電管配置構造を製造する方法に関しており、ならびに請求項17の上位概念に記載の形式の、放電管配置構造に関する。
【0002】
従来技術
本発明は、原則として、放電管が外管などに収容されたあらゆるランプに適用可能である。主な利用範囲は、放電ランプであり、ここでは放電ランプは、外管によって包囲されており、外管は、2つの外管端部を介して、放電管と緊密に結合されている。このような放電管配置構造およびその製造方法は、たとえばドイツ連邦共和国特許出願公開第10157868号明細書から公知である。
【0003】
このような公知の放電管配置構造の製造は、先ず放電管が外管に導入されて行われる。外管は、2つの外管端部を備えていて、かつ加熱後に、第1の外管端部に沿って、放電管のフランジ領域と緊密に溶接される。次いで依然として開いている第2の外管端部を介して、ガス交換が、放電管と外管とによって画成されたほぼリング状の中間室内で行われる。このためにポンプ/洗浄−プロセスによって、第2の外管端部を介して、既存のガスが吸引されて、不活性の充填ガス、たとえばアルゴンガスが中間室にポンピングされる。ポンプ/洗浄−プロセスの間、第2の外管端部は、放電管と融合され、これによって放電管配置構造がガス密に閉鎖される。外管端部を加熱するのに必要な熱供給は、ガスバーナを介して行われる。最終的に、ポンプ/洗浄−プロセスに必要であった第2の外管端部が分離されるか、もしくは切り離される。
【0004】
記載の公知の構成における欠点によれば、一方では中間室におけるガス交換のために面倒なポンプ/洗浄−プロセスが必要であり、他方では第2の外管端部の切断によって追加的な装置技術上の手間ならびにガラス廃棄物が生じることになる。生じるガス廃棄物によって、比較的高い材料需要が生じ、これによって放電管配置構造の製造コストが上昇することになる。さらなる欠点によれば、第2の外管端部をガス密に閉鎖するまえに、ガスバーナの燃焼ガス、たとえばCO2およびH2Oが中間室に達する恐れがある。これによって外管を閉鎖して冷却したあとで、H2Oが凝縮物として外管内で沈殿する恐れがある。この外管内に生じる液体は、放電管配置構造のガラス腐食の原因となり、ランプの耐用期間にわたる色位置安定性ならびに光束の不良化が生じる。
【0005】
発明の開示
したがって本発明の課題は、放電管配置構造を製造する方法ならびに放電管配置構造を改良して、従来のものに対して簡単なガス交換を、僅かな製造上の手間で、かつ規定のガス充填物で実現するようなものを提供することである。
【0006】
この課題は、請求項1の特徴部に記載した放電管配置構造を製造する方法および請求項17の特徴部に記載した放電管配置構造によって解決される。従属請求項には、本発明の特に有利な実施形態を記載した。
【0007】
本発明による、ランプ用の放電管配置構造を製造する方法では、外管に放電管が挿入され、この場合外管は、放電管とシールされ、かつ放電管と共に、ガス充填物を収容するための中間室を画成する。本発明によれば、中間室の洗浄および後続の処理は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第10157868号明細書による従来技術のように外管を介して行われるのではなく、放電管を介して行われる。これによって、中間室に、外管を閉鎖するか、もしくは放電管に外管を取り付ける際に生じる燃焼ガスが残存しない。本発明の方法によって、第2の外管を閉鎖する際に中間室に侵入した、場合によっては中間室に配置された燃焼ガスは、確実に除去することができ、中間室は、本発明の方法によって規定のガス充填物を含有することができる。本発明による特に有利な方法によれば、中間室の洗浄は、依然として開いている外管端部を介して行われる。この方法によって、中間室の完全な洗浄が実現される。なぜならば洗浄ガスは、一方の側から放電管を介して中間室に流入して、別の側で外管から流出するので、従来の方法と比べて、手間の掛かるポンプ/洗浄−プロセスを省略することができる。第2の外管を閉鎖している間に行われる洗浄に基づいて、ガスバーナの燃焼ガスが中間室に達することはない。これによって中間室は、規定のガス充填物、特に不活性ガス、たとえば貴ガスまたは窒素で充填可能である。前述の欠点を有する、外管の閉鎖および冷却に基づく液体沈殿は防止される。放電管配置構造の製造は、前述の方法と比べて簡素化されている。なぜならば第2の外管端部を分離するための特別な作業ステップを省略することができるからである。これによって不要なガラス廃棄物ひいては比較的高い材料需要が回避される。
【0008】
特に有利には、中間室の洗浄および充填が、放電管の管状の区分と、放電管の、管状の区分に通じる供給開口とを通って行われる。供給開口は、有利には外孔として、放電管に形成される。
【0009】
本発明の1実施形態では、供給開口は、レーザ光線またはその他の高エネルギ放射によって、放電管に形成される。
【0010】
有利には、供給開口が外管の内側に位置するように、放電管が外管に配置される。
【0011】
外管端部は、変形温度に加熱したあとで、工具によって変形されて、放電管に接触される。これによってガス充填物を収容するための、ガス密な中間室が形成される。
【0012】
外管端部を加熱する間に均等な熱供給を実現するために、有利には外管および/または放電管が回動させられる。
有利な実施形態では、外管端部は、成形ローラによって放電管にロール成形で巻き付けられる。これによって外管端部と放電管との間に、高品質なガス密の結合が達成される。
【0013】
本発明の特に有利な実施形態によれば、供給開口および/または管状の区分は、第2の外管端部をシールしたあとでガス密に閉鎖される。
【0014】
特に有利には、外管は、供給開口の領域で変形温度に加熱され、供給開口は、工具を用いて外管を押圧することによって閉鎖される。
【0015】
本発明による1実施形態によれば、外管は、供給開口の領域で、変形温度に加熱されて、放電管は、少なくとも部分的に排気される。この実施形態では、有利には、加熱された領域は、ガス充填物の圧力と周辺圧力との間の圧力差に基づいて供給開口と接触され、これをガス密に閉鎖する。
【0016】
選択的な実施形態では、放電管が、変形温度に加熱され、放電管の管状の区分が、放電管の圧潰および/または溶融によって閉鎖される。
【0017】
本発明の別の実施形態によれば、供給開口は、洗浄ガスの作用を及ぼすかまたは及ぼさずに、高エネルギの放射によって、有利にはレーザ放射によって、閉鎖される。
【0018】
本発明による放電管配置構造には外管が設けられており、外管に、放電管が嵌め込まれており、この場合外管は、2つの外管端部を備えており、外管端部を介して、外管は、放電管でシールされていて、放電管と共に、ガス充填物を収容するための、ガス密に閉鎖された中間室を画成する。本発明によれば、中間室は、放電管を介して、第2の外管端部をシールするまえに洗浄される。
【0019】
ガス充填は、ランプの冷却後に、有利には50mbar〜1500mbarの範囲の圧力を有する。
【0020】
有利には、放電管は、軸方向の孔を備えていて、かつ軸方向の孔に通じる、中間室を洗浄して充填するための供給開口を備えている。
【0021】
有利な実施形態では、供給開口は、放電管の管状の区分に通じる外孔を備えている。
【0022】
実施例の説明
次に図面につき本発明の実施例を詳しく説明する。
【0023】
以下に、片口金形の放電ランプ、特に自動車前照灯のためのハロゲン−金属蒸気−高圧放電ランプのための放電管配置構造につき、本発明を詳しく説明する。既に述べたように、本発明の方法の利用範囲は、このようなランプ種に制限されるものではなく、ここでは単に例示したに過ぎない。
【0024】
図1には、放電管配置構造1を示しており、放電管配置構造1は、たとえば片口金形の放電ランプ(図示していない)に使用可能である。放電管配置構造1は、外管2を備えており、外管2は、未加工状態(波線で示唆した)では、実質的に中空円筒4の形状を有している。外管2には、放電管6が挿入されており、放電管6は、外管2の2つの外管端部8,10を介して外管2とガス密に結合されている。これによって外管2は、放電管6と共に、ガス充填部14を収容するための、ガス密に閉鎖された中間室12を画成する。図示の実施例では、単に外管2の領域に設けられた供給開口16で従来慣用の構造形式とは異なる放電管6が用いられ、その機能については図3〜図10で詳しく説明する。このような放電管6は、主にピンチシール(圧潰シール)181,182によって両側でシールされたランプ容器18から成っており、ランプ容器18の内室に、キセノンと金属ハロゲン化物とを含有する、イオン化可能な充填物、ならびにガス放電を形成するための2つの電極が配置されており、ランプ容器18のピンチシール181,182は、外側端部で、管状の保持区分20,22に移行する。管状の保持区分20,22の内側で、それぞれ前述のガス放電電極のための給電部が延びている。管状の保持区分20,22は、外管2と結合するのに役立つ。本発明によれば、中間室12の洗浄は、放電管6を介して行われる。つまり少なくとも1つの管状の保持区分20,22と、少なくとも1つの、管状の保持区分20,22に通じる供給開口16とを介して行われる。中間室12へのガス供給は、管状の保持区分20の内室26と供給開口16とを介して行われる。
【0025】
図1の部分Aを拡大して示した図2から特に判るように、供給開口16は、放電管6の周壁28に形成された、外周に位置する孔(外孔)として形成されていて、かつ半径方向で放電管6の管状の保持区分20の内室26に通じている。外孔16は、たとえば放電管6の外周壁28にレーザ放射することによって形成される。図示の実施例では、外孔16は、第1の外管端部8(図1において左側)の壁区分30に溶接されていて、これによってガス密に閉鎖されている。
【0026】
以下に、図3〜図10に基づいて、放電管配置構造1の製造の主要な方法ステップについて説明する。
【0027】
図3には、図1に示した放電管6を個別的に示しており、ここでは第1のステップで、半径方向に延びる外孔16が、たとえばレーザ放射によって、放電管6の保持区分20に形成される。
【0028】
図4には、放電管配置構造1を製造する第2の方法ステップを示しており、図4から判るように、放電管6は、放電管6の外孔16が外管2の内側に位置するように、外管2に挿入される。次いで第1の外管端部8が変形温度に加熱される。変形温度への加熱は、図示の実施例では、概略的に示したガスバーナ32によって行われ、ガスバーナ32を介して、外管端部8の領域が加熱される。さらに加熱は、高エネルギによる放射、たとえばレーザ放射によって行うこともできる。均等な熱供給を実現するために、外管2および放電管6は、加熱中、矢印34で示唆したように、放電管配置構造1の縦軸線36を中心に回動される。変形温度に第1の外管端部8を加熱したあとで、外管端部8は、波線で示唆した未加工状態から、工具によって変形され、これによって放電管6に接触される。工具38として、たとえば概略的に示した成形ローラ40が用いられ、成形ローラ40を介して、第1の外管端部8は、保持区分20の領域で、ロール成形で放電管6に巻き付けられて、これに溶接される。これによって放電管6とのガス密な結合が実現される。
【0029】
図5から判るように、以下の方法ステップで、依然として開いている第2の外管端部10(図5において右側)が、ガスバーナ32によって変形温度に加熱される。放電管6との第2の外管端部10の溶接および加熱は、ほぼ既に図4で述べたように行われる。本発明によれば、第2の外管端部10のシールおよび後続のガス充填のまえに、第2の中間室12の洗浄が放電管6を介して行われる。このために放電管6の軸方向孔26に洗浄ガス42が導入され、洗浄ガス42は、外孔16を介して、外管2と放電管6とによって画成されたほぼリング状の中間室12に流入する。洗浄ガス42が、放電管6を介して、つまり外孔16と管状の保持区分20とを介して中間室12に流入し、開いている第2の外管端部10に基づいて、別の側で外管2から流出できるので、中間室12は完全に洗浄されて、規定のガス交換が行われ、その結果従来慣用の構成に対して、面倒なポンプ/洗浄−プロセスを省略することができる。
【0030】
外管10の閉鎖中の洗浄に基づいて、ガスバーナ32の、概略的に示した燃焼ガス44は、中間室12に達することがない。これによって中間室12は、規定の洗浄ガス充填物14で充填することができる。洗浄は、洗浄ガス42を、外管2における、開いた第2の外管端部10とは反対側の中間室区分46(図5において左側)に導入することによってさらに改善される。洗浄ガス42として、不活性ガス、たとえば貴ガス、窒素などが用いられる。不活性ガス42の使用に基づいて、前述の欠点と共に、外管の閉鎖および冷却後の液体沈殿と、放電管6の管状の保持区分20の内室26に配置されたモリブデン−供給路(図示していない)の酸化とが防止される。
放電管配置構造1の製造は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第10157868号明細書による従来技術と比較しても簡素化されている。なぜならば第2の外管端部10を分離するための特別な作業ステップを省略することができるからである。というのも溶接は、外管端部10の縁部領域48における洗浄に基づいて行うことができる、という理由による。
【0031】
変形形温度に第2の外管端部10を加熱したあとで、第2の外管端部10は、図6に示したように、変形ローラ40によって、放電管6に当接され、放電管6に押し付けられて、そこで溶接される。これによって第2の外管端部10は、ガス密に放電管6と結合される。
【0032】
以下の方法ステップで、放電管と外管とによって画成されたリング状の中間室12が、密に閉鎖される。このために外孔16または管状の保持区分20は、ガス密に閉鎖される。これについては、図7〜図10につき詳しく説明する。
【0033】
図7は、外孔16を閉鎖する方法の第1実施例を示しており、図7に示したように、外管2は、外孔16の領域で、ガスバーナ32を介して、再度変形温度に加熱され、図2から判るように、外孔16は、成形ローラ40を用いて矢印方向で外管2に押圧することによって閉鎖される(いわゆるロール成形)。つまり外孔16は、第1の外管端部8の壁区分30に沿って閉鎖されて、これに溶接される。これによって洗浄ガス42で充填された中間室12がガス密に閉じられる。
【0034】
前述の方法に対して選択的に、外孔16は、図8に示したように、負圧によって閉じることもできる。このために外管2は、外孔16の領域50で変形温度に加熱され、放電管6は、つまり管状の保持区分20および外孔16は、少なくとも部分的に排気される(図8において矢印52で示唆した)。ガス充填物の圧力P1と周辺圧力P2との間の圧力差に基づいて、P1<P2が当て嵌まる場合、第1の外管端部8の加熱された領域50は、外孔16と接触して、外孔16はガス密に閉鎖される(図2参照)。
【0035】
図9には、中間室12をガス密に閉鎖する別の方法を示しており、図9に示したように、放電管6は、保持区分20の領域において、第1の外管端部8によって覆われていない放電管領域54で、ガスバーナ32によって変形温度に加熱されて、圧潰および/または溶融によって閉鎖される。圧潰56は、成形圧潰工具(ジョー)58を介して行われるので、放電管6の、元々円筒形であった保持区分20が押しつぶされる。放電管6の圧潰によって、管状の保持区分20ひいては中間室12はガス密に閉じられる。シールを改善するために、モリブデンワイヤから成る給電部に、成形、たとえば偏平化または型押しを行うことができる。選択的にシールは、バーナの傍のピンチシール181,182のような、別のモリブデン箔−ガラス−結合によって行うこともできる。別の選択的な実施例として、この領域で、シールは、石英ガラスと金属との膨張係数の差を調整し、したがって良好なガラス化(Anglasen)およびシールを実現する、ハンダガラス(Glaslot)または過渡ガラス(Uebergangsglas)によって実現することができる。
【0036】
図10には、放電管6の外孔16を閉鎖する別の方法を示しており、ここでは外孔16は、高エネルギ放射によって閉鎖される。このために図示の実施例では、レーザビーム60が用いられ、レーザビーム60は、外管2を外側から透過して、外孔16に作用する。レーザ放射によって、外孔16の領域が加熱され、これによって周壁28が溶融する(図2参照)。溶融は、追加的に洗浄ガス42の流入もしくは流出によって影響させることができる。
【0037】
放電管配置構造1の所望の冷却後に、中間室12におけるガス充填物14は、たとえば約50mbar〜1500mbarの範囲の圧力を有する。
【0038】
もちろん外孔16は、放電管6の反対側の保持区分22(図1参照)に配置してもよい。ここでは、外孔16が外管2の内側に存在する、ということが重要である。この実施例では、第2の外管端部10(図1の右側)は、第1の外管端部8を閉鎖するまえに放電管6に溶接される。最終的に外孔16または放電管6は、図7〜図10につき説明した方法ステップに従ってガス密に閉鎖される。
【0039】
選択的に中間室12は、管状の両方の保持区分20,22ならびに保持区分20,22内に配置された供給開口16,17を介して行うことができる。この場合洗浄ガス流は、管状の第1の保持区分20と供給開口16とを通って中間室12に流れ、次いで中間室12の内側で、管状の第2の保持区分22に取り付けられた別の供給開口17を介して、管状の第2の保持区分22を通って流れる。したがって洗浄ガスは、シールされたランプ容器18を通って、両方の管状の保持区分20,22および中間室12を通って流れる。このような実施例は有利であり、外管2は、洗浄およびガス充填のまえに、放電管6に被せ嵌めて、閉鎖することができ、これにもかかわらず中間室12の完全な洗浄が実現されている。中間室12の充填および供給開口16,17の閉鎖は、別の実施例と同様の形式で行われる。
【0040】
本発明による放電管配置構造1は、ガスバーナ32および成形ローラ40を用いた、記載の加熱および溶接に制限されるものではなく、従来技術から公知の、放電管6との外管2のガス密な閉鎖を実現する結合技術を用いることもできる。
【0041】
ここではランプ用の放電管配置構造1を製作する方法およびこのような方法に従って製造された放電管配置構造1を開示した。ここでは外管2が設けられており、外管2に、放電管6が挿入されており、この場合外管2は、放電管6とシールされていて、かつ放電管6と共に、ガス充填物14を収容するための、ガス密に閉鎖された中間室12を画成する。本発明によれば、中間室12の洗浄および/またはガス充填は、放電管6を介して行われる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明による放電管配置構造の1実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の部分Aの拡大図である。
【図3】図1に示した放電管配置構造を形成する第1の方法ステップを示す図である。
【図4】図1に示した放電管配置構造を形成する第2の方法ステップを示す図である。
【図5】図1に示した放電管配置構造を形成する第3の方法ステップを示す図である。
【図6】図1に示した放電管配置構造を形成する別の方法ステップを示す図である。
【図7】ロール成形を用いた、外周に位置する孔をガス密に閉鎖する方法の第1実施例を示す図である。
【図8】負圧を用いた、外周に位置する孔を閉鎖する方法の第2実施例を示す図である。
【図9】圧潰を用いた、外周に位置する孔を閉鎖する方法の第3実施例を示す図である。
【図10】高エネルギ放射を用いた、外周に位置する孔を閉鎖する方法の別の実施例を示す図である。
【図11】放電管内で外周に位置する2つの孔を介して行われる中間室の洗浄を示す図である。
【符号の説明】
【0043】
1 放電管配置構造、
2 外管、
4 中空シリンダ、
6 放電管、
8 第1の外管端部、
10 第2の外管端部、
12 中間室
14 ガス充填物、
16 供給開口(外孔)
17 供給開口(外孔)
18 ランプ容器、
181 ランプ容器18のピンチシール、
182 ランプ容器18のピンチシール、
20 保持区分、
22 保持区分、
26 管状の保持区分20の内室、
28 周壁、
30 壁区分、
32 ガスバーナ、
34 矢印、
36 縦軸線、
38 工具、
40 成形ローラ、
42 洗浄ガス、
44 燃焼ガス、
46 中間室区分、
48 縁部領域、
50 領域、
52 矢印、
54 放電管領域、
56 圧潰
58 成形圧潰工具、
60 レーザ光線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランプ用の放電管配置構造(1)を製造する方法であって、
外管(2)が設けられており、該外管(2)に放電管(6)を挿入し、外管(2)を、放電管(6)とシールし、かつ該放電管(6)と共に、ガス充填物(14)を収容するための、ガス密に閉鎖された中間室12を画成するようにする方法において、
ガスによる中間室(12)の洗浄および/または充填を、放電管(6)を介して行うことを特徴とする、放電管配置構造を製造する方法。
【請求項2】
中間室(12)の洗浄および充填を、放電管(6)の、少なくとも1つの管状の区分(20)と、該管状の区分(20)に通じる少なくとも1つの供給開口(16)とを介して行う、請求項1記載の方法。
【請求項3】
洗浄を、開いている外管端部(10)を介して行う、請求項2記載の方法。
【請求項4】
放電管(6)の管状の区分(20,22)に取り付けられた、外管(2)の内側に位置する2つの供給開口(16,17)を介して、洗浄を行う、請求項2記載の方法。
【請求項5】
放電管(6)の、少なくとも1つの供給開口(16)が、外管(2)の内側に位置するように、外管(2)に放電管(6)を配置する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つの供給開口(16)を、外孔として、放電管(6)に形成する、請求項2または5記載の方法。
【請求項7】
少なくとも1つの供給開口(16)を、高エネルギの放射によって、有利にはレーザ放射によって、放電管(6)に形成する、請求項6記載の方法。
【請求項8】
外管端部(8,10)を、変形温度に加熱したあとで、工具(38)によって変形し、放電管(6)に接触させる、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
外管(2)および/または放電管(6)を、加熱中に回動させる、請求項8記載の方法。
【請求項10】
外管端部(8,10)を、成形ローラ(40)によって、放電管(6)に沿ってロール成形して巻き付ける、請求項8または9記載の方法。
【請求項11】
第2の外管端部(10)をシールしたあとで、供給開口(16)および/または管状の区分(20)をガス密に閉鎖する、請求項2から10までのいずれか1項記載の方法。
【請求項12】
外管(2)を、少なくとも1つの供給開口(16)の領域で、変形温度に加熱し、少なくとも1つの供給開口(16)を、工具(38)を用いて外管(2)を押圧することによって、閉鎖する、請求項11記載の方法。
【請求項13】
外管(2)を、少なくとも1つの供給開口(16)の領域で、変形温度に加熱し、放電管(6)を、少なくとも部分的に排気する、請求項11記載の方法。
【請求項14】
加熱した領域(50)を、ガス充填物(14)の圧力(P1)と周辺圧力(P2)との間の圧力差に基づいて、少なくとも1つの供給開口(16)に接触させて、該供給開口(16)を閉鎖する、請求項13記載の方法。
【請求項15】
放電管(6)を、変形温度に加熱し、管状の区分(20)を、放電管(6)の圧潰および/または溶融によって閉鎖する、請求項11記載の方法。
【請求項16】
少なくとも1つの供給開口(16)を、高エネルギの放射(60)によって、有利にはレーザ放射によって、洗浄ガス(42)の作用を及ぼすかまたは作用を及ぼさずに閉鎖する、請求項11記載の方法。
【請求項17】
ランプ用の放電管配置構造であって、
外管(2)が設けられており、該外管(2)に、放電管(6)が挿入されており、外管(2)が、放電管(6)上に配置されていて、かつ該放電管(6)と共に、ガス充填物(14)を収容するための、ガス密に閉鎖された中間室12を画成している形式のものにおいて、
中間室(12)が、放電管(6)を介して洗浄されるか、かつ/またはガス充填されていることを特徴とする、放電管配置構造。
【請求項18】
放電管(16)が、少なくとも1つの管状の区分(20)と、中間室(12)を洗浄して充填するための、該管状の区分(20)に通じる供給開口(16)とを備えている、請求項17記載の放電管配置構造。
【請求項19】
少なくとも1つの供給開口(16)が、外孔であり、かつ管状の区分(20)に通じている、請求項18記載の放電管配置構造。
【請求項20】
ガス充填物(14)が、50mbarから1500mbarまでの範囲の圧力を有している、請求項17から19までのいずれか1項記載の放電管配置構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2008−532236(P2008−532236A)
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−557316(P2007−557316)
【出願日】平成18年2月7日(2006.2.7)
【国際出願番号】PCT/DE2006/000200
【国際公開番号】WO2006/089509
【国際公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(390009472)パテント−トロイハント−ゲゼルシヤフト フユール エレクトリツシエ グリユーラムペン ミツト ベシユレンクテル ハフツング (152)
【氏名又は名称原語表記】Patent−Treuhand−Gesellschaft fuer elektrische Gluehlampen mbH
【住所又は居所原語表記】Hellabrunner Strasse 1, Muenchen, Germany
【Fターム(参考)】