説明

故障に基づくユニット交換

【課題】多機能装置に関連し得、動作数に基づく有益な耐用寿命を有する交換ユニットに関する耐用期間の終了を判定する方法及びシステムを提供する。
【解決手段】多機能装置に関するカウンタは、ユニットの動作をカウントし続ける。交換ユニットが実行した動作数が、そのユニットの予測耐用期間の所与のパーセントに達すると、故障コードの発生履歴に対する分析が行われる。あらゆる所与の交換ユニットに起因する故障コードの数が、発生履歴のパーセント等の所定のレベルに達する、又は超過すると、交換ユニットの交換が必要であることを示す通知が生成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される実施形態は、例えば、多機能装置等の多数の装置で使用される交換部品の耐用期間の状態の終了状態を判定する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
多機能プリント複写マシン、即ち、ドキュメントプリンタ、複写機、スキャナ、及びファクシミリを兼ね備えた装置(以後本明細書では「多機能装置」と呼ぶ)は、多数の作業を同時に行うことが可能であり、これらの作業は、その装置自体で発生するもの、又はワークステーションを介して送られてくるもの、及び/又は複数の遠隔ネットワーク位置から転送されてくるものを含む。いくつかの例では、少なくとも2か所の離れたネットワーク位置で1台の中央多機能装置を共有し、その中央多機能装置がオフィス環境において効率的な資産であることが証明されている。というのも、各ネットワーク位置で各多機能装置をセットアップすることに付随する経費を削減し、普通ならワークステーションがそれぞれの多機能装置を備えるために占有されてしまうスペースを削減し、個々の多数の多機能装置の保守に関する時間を節約するためである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
多機能装置の操作において、動作不良が頻繁に発生することは、単一の多機能装置共有しているユーザにとっては不都合なことである。場合によっては、これらの動作不良は故障により引き起こされる、つまり、それらは修理や交換を必要とする部品によって発生する。一般に多機能装置は、両面印刷用のドキュメント搬送ロール、定着モジュール、給紙ロール、インクカートリッジなどの複数の消耗部品を含んでおり、これらの部品は一般のユーザによりその場で交換可能である。技術者を呼んで様々な内部部品を修理、又は交換しなければならない場合は、動作不良をすぐに対処することができず、生産性の低下、及び時間の浪費に関連するコストを招いてしまう。
【0004】
ある場合では、印刷媒体経路内で詰まった印刷媒体等の動作不良の原因を容易に判別でき及び/又は、手が届けば、ユーザが多機能装置のシステムを何とか処理することができる。既存の多機能装置にはたいてい、このような詰まりをユーザが取り除くことができる方法に関して段階ごとの説明書が示されてある。動作不良を判別し、部品を交換などの対処可能な資格を有する修理技術者が必要な他の場合もある。しかしながら、修理技術者でも実際に多機能装置を見てみるまでは、交換しなければならない部品を判別することはできない。判別しても、その交換部品が修理技術者の手元に用意されていなければ、多機能装置の使えない時間は、さらに延長されてしまうことになる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
例示的な実施形態の一態様によると、多機能装置内の1つ以上の交換ユニットに関する耐用期間の終了状態を判定する方法では、プロセッサを用いて交換ユニットに関する動作カウンタを起動させて、そのユニットの動作に対応する数を生成する。また、この方法では、関連するメモリ内に、多機能装置により生成された故障コードの発生を記憶させ、交換ユニットに関する故障コードの発生率を算出する。この方法では、交換ユニットの動作数、及び故障コード発生率に基づいて、耐用期間の終了状態の有無をさらに判定する。また、交換ユニットの耐用期間の終了を示す通知も生成する。
【0006】
別の態様では、交換ユニットの耐用期間の終了を判定するシステムが、プロセッサと、交換ユニットに関する動作数をカウントするよう構成されたカウンタと、関連する多機能装置の動作中に発生する故障コードの数を生成するために動作する故障コード生成器と、及び故障コードの記述、生成された故障コードの数、及び交換ユニットに対応するカウンタの数を記憶するメモリと、を含む。このシステムのメモリはプロセッサと通信し、交換ユニットに対応する故障コード生成器が生成した故障コードの発生率を算出するためにプロセッサが実行する命令を記憶し、交換ユニットの動作数を動作数の予め選択された閾値と比較する。この命令により、動作数を、動作数の予め選択された閾値と比較した結果に応じて、算出された故障コードの発生率も、故障コードの数の予め選択された閾値と比較し、算出された故障コードの発生率を、故障コードの数の予め選択された閾値と比較した結果に応じて交換ユニットに関する耐用期間の終了を判定する。また、この命令により交換ユニットの耐用期間の終了を示す通知も生成される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、交換ユニットに関する耐用期間の終了を判定する方法を実行可能なシステムの説明図である。
【図2A】図2Aは、交換ユニットの耐用期間の終了を判定する例示的な方法のフローチャートである。
【図2B】図2Bは、交換ユニットの耐用期間の終了を判定する、図2Aに続く例示的な方法のフローチャートである。
【図3】図3は、交換ユニットに関する耐用期間の終了判定を容易にするために実装可能な多機能装置システムの説明図である。
【図4】図4は、交換ユニットの耐用期間の終了判定を容易にするシステムの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書に記載する実施形態は、一般に多機能装置で使用する正確で信頼できる機構に関連するシステム及び方法に関し、これにより一定の手順により耐用期間の終了した、動作不良の交換ユニットが少なくとも交換が必要と判別されたときに、ユーザは独自に一定の手順で多機能装置を保守することが可能となる。
【0009】
上記の交換ユニットは、多機能装置内に位置する、又は多機能装置と連結することができ、動作数、サイクル数、供給数、印刷数等に基づく実用的な耐用寿命を有する。耐用期間の終了状態は早めに設定されている、即ち実用的な耐用寿命が満了する前に設定されている。多機能装置に関連するカウンタは、例えば、ローラ、定着モジュール、供給モジュール等の各交換ユニットに関する稼働カウントを維持する。交換ユニットが実行した動作の数がそのユニットの予測耐用期間の所与のパーセントに達すると、故障コードの発生履歴(に対する分析が行われる。所与の全ての交換ユニットに起因する故障コードの数が所定のレベル(例えば、発生履歴のパーセント)に達する、又は超過すると、警告又は通知が生成され、交換ユニットの交換が必要なことが示される。この通知は、ユニットの予測耐用寿命に対して早めに、又は予測耐用寿命と同じ時期に表示される。
【0010】
次に図1を参照すると、本明細書に記載した例示的な実施形態による、多機能装置内の少なくとも1つの交換ユニットに関する耐用期間の終了を判定するために用いられる例示的なシステム100が示されている。
【0011】
図1に示す種々の構成部品は、主題の出願の態様を説明する目的で示されており、ハードウェア、ソフトウェア又はそれらの組合せを通して実行可能なその他の類似の構成部品をそれらに代用することも可能である。このシステム100は多機能装置102を含み、この多機能システムは、少なくともプロセッサ104(例えば図3のプロセッサ302を参照)、及びメモリ106(例えば図3のメモリ304を参照)を含む全てのコンピュータシステムを表している。プロセッサ104が、本明細書に記載する種々の機能、算出、選択等を行うための、コンピュータが実行可能な命令を実行し、メモリ106がそれらの命令を記憶する。多機能装置102は、例えば、走査、複写、ファクシミリ送信、印刷、電子メール通信、書類管理、書類保存等の様々な文書処理の操作を行うことができる。
【0012】
本明細書に記載するシステム及び方法をサポートするよう構成された、予想可能な1つのハードウェアとして、多機能装置102を用いることもできる。多機能装置102は、独立型装置として示されているが、主題の出願に従うと、あらゆる好適なコンピュータ環境で使用することも可能である。例えば、コンピュータアーキテクチャには、マルチプロセッサ、分散型、クライアント/サーバ、タブレット、中央処理装置、スーパーコンピュータが含まれるが、これらに限定されない。主題の出願の一実施形態によると、デジタル及びアナログを用いることができる。多機能装置102には、コンピュータサーバ、ワークステーション、パーソナルコンピュータ、それらの組合せ、又はその他のコンピュータ装置が含まれ得る。
【0013】
多機能装置102は、処理ユニット104(例えば図3を参照)、システムメモリ106(例えば図3を参照)、及びシステムバス(例えば図3のバス312を参照)を含むことができ、システムバスがシステムメモリ106を含む種々のシステム構成部品と、処理ユニット104とを連結する。処理ユニット104は、全ての市販の種々のプロセッサでよく、その中には、例えば、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ(又はマルチコアプロセッサとして、より一般的である)、デジタルプロセッサ、及び共働型数値計算コプロセッサ、デジタル制御装置等が含まれる。処理ユニット104は、多機能装置102の動作を制御するとともに、図2に略述した方法を実行するための、メモリ106に記憶された命令を実行するが、これに関しては後程説明する。
【0014】
本明細書で使用する「ソフトウェア」という用語は、そのソフトウェアの目的とする作業を行うためにコンピュータ又はその他のデジタルシステムを設定するための、コンピュータ、又はその他のデジタルシステムにより実行可能なあらゆる命令の集合、又は一連の命令を包含することを意図する。一般に多機能装置102は、少なくとも特定な形態のコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体、及び通信媒体等の多機能装置102がアクセス可能な全ての利用可能な媒体でよい。コンピュータ記憶媒体には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又はその他のデータ等の情報を記憶させる全ての方法又は技術によって実装可能な、揮発性媒体及び非揮発性媒体と、取外し可能媒体及び非取外し可能媒体が含まれる。
【0015】
通信媒体では、コンピュータ可読命令と、データ構造と、搬送波やその他の搬送機構等の変調データ信号内のプログラムモジュール又はその他のデータと、が一つにまとめられ、この通信媒体には、例えば、BLUETOOTH、WiMax、802.11a、802.11b、802.11g、802.11(x)、好適な通信チャネル、赤外線、光学、公衆交換電話網、又はあらゆる好適な無線データ送信システム、あるいは有線通信、及びそれらの組合せを含む全ての情報搬送媒体が含まれる。
【0016】
ユーザは、入力装置108(例えば図3を参照)を用いて、命令や情報をコンピュータに入力することができる。入力装置108には、タッチスクリーンインターフェース、キーボード、マウス又はスタイラスペン等のポインティング装置、警報用スピーカ、音声入力用マイクロホン、又はグラフィックタブレット等が含まれる。多機能装置102は、論理回路及び/又は図1のネットワーク114として示された遠隔コンピュータ等の、1つ以上の遠隔コンピュータとの物理的接続を介して、ネットワーク環境で動作可能である。上記の論理回路による接続には、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)やワイド・エリア・ネットワーク(WAN)が含まれる。
【0017】
図1に示す通り、システム100は、多機能装置102に関する1つ以上の交換ユニット110も含み、これらの交換ユニットは、図1に「RU」110として示される。交換ユニット110は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア又はそれらの組合せ等の多機能装置102のあらゆる構成部品を表すことができ、これらの構成部品は所定の耐用寿命を有する。つまり、交換ユニット110は、多機能装置102の構成部品に対応しており、これらの構成部品には定着モジュール、トナーカートリッジ、現像ローラ、両面印刷用ローラ、書類搬送ローラ、供給ローラ等の壊れやすく/消耗しやすい、頻繁に保守を要する部品が含まれる。このようなユニット110は、関連するユーザ、顧客、修理技術者、メーカの担当者等により交換可能である。
【0018】
メモリ106には、多機能装置102に動作可能に連結する各交換ユニット110に対応する複数の耐用期間の終了、耐用寿命、及びその他の情報のデータを記憶することが可能である。つまり、交換ユニット110の実行可能な最大(予測)動作数に関する情報、例えば、供給ローラ(交換ユニット110)には、使用不能になるまでに、及び/又は交換が認められるめでに150、000回の書類供給を行うだけの耐用寿命があることを示す情報と、定着モジュール(交換ユニット110)には、使用不能になるまでに、及び/又は交換が認められるめでに20、000サイクルの耐用寿命があることを示す情報と、を記憶するようメモリ106は構成されている。さらに交換ユニット110の交換を示す複数の耐用寿命の閾値をメモリ106に記憶することができるが、これに関しては後程詳しく説明する。
【0019】
また、システム100は、カウンタユニット112(例えば、図3のカウンタコンポーネント322を参照)を含む。例えば、定着モジュールによるサイクル数、供給ローラに供給数、トナーカートリッジによる印刷数等の、所与の交換ユニット110の動作のカウントを続けるために、カウンタユニット112を起動することができる。カウンタ112により監視される各交換ユニット110に関するカウントに対応するデータを、メモリ106に記憶して、後で分析(これに関しては後程説明する)できるように、カウンタ112はプロセッサ104及びメモリ106と、データの通信を行うことができる。したがって、多機能装置102により動作が行われているときは、その動作に関わる交換ユニット110の全てに関する動作の合計をカウンタ112がカウントしている。単一のカウンタ112が図示されているが、各交換ユニット110は、それぞれその交換ユニット110に関するカウンタを含むことができる。本明細書で説明する通り、メモリ106と接続するプロセッサ104の動作により、交換ユニットの動作のカウントが容易になるように、カウンタ112は、プロセッサ104及びメモリ106に動作可能に接続する、又はそれらの構成部品である、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組合せでよい。
【0020】
多機能装置102は、コンピュータネットワーク114とデータ通信することができる。図1に示す通り、ユーザ装置116、118もデータコンピュータネットワーク114とデータ通信することができ、そのネットワーク上で通信データを多機能装置102と送受信することができる。ユーザ装置116、118は、プロセッサ104からの、又はその他の1つ以上の構成部品、交換ユニット110、動作、カウンタ112のカウント数等の状態を示す多機能装置102に関する好適なコンポーネントからの警告又は通知を受信可能でよい。ユーザ装置116、118は、多機能装置102の交換ユニット110に関する通知を受信することができ、この通知で、新しいユニットを注文する必要性、ユニット110の交換の必要性、ユニット110の状態、及びそれらに関連するあらゆる好適な情報が示される。
【0021】
ユーザ装置116、118は、当技術分野では既知の全てのパーソナルコンピュータ装置を表すことができ、それらは、例えば、電子メール、画面での警告、テキストメッセージ、音声メッセージ、ポップアップウィンドウ等の通知を受信することができる。全ての好適な装置が、適切なメモリ及び関連するプロセッサを含み、このプロセッサがユーザ装置116、118と、ネットワーク114に接続する、その他のあらゆる装置との間の通信を制御するということを理解されたい。
【0022】
ネットワーク114は、インターネット等の外部のワイド・エリア・ネットワーク120と通信することができるが、これには限定されない。外部ネットワーク120との接続を介して、多機能装置102はサーバ122と通信することができる。サーバ122は、サービスプロバイダ、技術者、納入業者等に関連することができる。交換ユニット110の耐用期間の終了が判定されたことを自動的に通知することにより、サーバ122は、例えば、交換を注文し、サービスコールを予定することができる。このような自動実装には、部品の交換が必要であることを、ユーザ装置116又は118を介して、多機能装置102の操作者、管理者、又はユーザに通信することや、サーバ122等を介して、サービスプロバイダ又は納入業者に通信することも含まれる。サーバ122は、データ記憶装置124に動作可能に接続することができる。データ記憶装置124は、当技術分野では既知のあらゆる大量記憶装置でよく、それらには、磁気記憶装置、ハードディスクドライブ、光学式記憶装置、フラッシュメモリ装置、又はそれらの好適な組合せが含まれる。データ記憶装置124には、多機能装置102に関するカウント情報、交換ユニット110に関する情報、在庫状況、ユーザデータ、スケジュール、納入業者及び/又は技術者に関するコンタクト情報、又は交換ユニット110の交換及び装置102に関するその他の無数の種類の情報を記憶することができる。データ記憶装置124は、システム100のから独立した構成部品として図1には示されているが、データ記憶装置124をサーバ122の内部記憶コンポーネント、例えば、内部ハードディスクドライブ等、として実装することも可能である。
【0023】
サーバ122には、ハードウェア、ソフトウェア、それらの組合せが含まれ、それらが記載されたシステム及び方法を実行することができる。このようなハードウェアの好適な例には、プロセッサ、ハードディスクドライブ、揮発性及び非揮発性メモリ、システムバス、ユーザインターフェース構成部品、ディスプレイコンポーネント、同様の装置等が含まれる。
【0024】
図2A及び図2Bに示される方法200は、ステップ202から開始することができ、最初に各交換ユニット110に関するカウンタ(例えば、多機能装置102に関するカウンタ112)を起動させる。カウンタ112は、多機能装置102に関する種々の交換ユニット110に動作可能に接続することができる。ステップ204では、多機能装置102に関する動作が行われ、1つ以上の交換ユニット110が用いられる。例えば、複写動作では、ドキュメントハンドラの供給ローラ、定着モジュール、トナーカートリッジ交換ユニット110等が用いられる。ステップ206では、その動作に応じて、そのような交換ユニット110に関するカウンタ112がカウントを行う。
【0025】
次いでステップ208で、何らかの故障が検知されたどうかの判定が行われる。種々の構成部品、例えば、プロセッサ104、センサ(図示せず)等で、多機能装置102の動作を絶えず監視することができる。例えば、紙詰まり、ミス印刷、ミスフィード、定着エラー等の、故障/エラーが発生した場合、対応する故障コードが生成され、メモリ106にログインされる。したがって、ステップ208で故障が検知されたとき、ステップ210で検知された故障コードが対応する交換ユニット110(もしあれば)に従って、故障に関する故障コードがメモリ106に記憶される。故障コードは、所定の長さのアルファベットと数字の文字列でよく、検知された特定の故障、例えば、トナー欠乏、用紙切れ、紙供給ローラでの詰まり、定着器での紙詰まり等に関連する。メモリ106は、故障コードの発生履歴の記憶を容易にして、所定の数の過去の故障コードを発生履歴と呼べるようにする(例えば、最後の30回、40回、50回、又は100回の故障をコードの発生履歴として用いる)。
【0026】
検知された故障がメモリ106内に記憶された後、又は故障が検知されなかった可能性があると判定されると、動作はステップ212に進み、交換ユニット110の耐用寿命がメモリ106から検索される。各交換ユニット110の耐用寿命は、ローラが使用不能になるまでに、そのローラが供給するシートの予想枚数、定着モジュールが使用不能になるまでに、その定着器が行うであろうサイクルの予想回数、カートリッジが空になるまでにそのトナーカートリッジを用いて出力される印刷材料の予想枚数、又は多機能装置102の構成部品が故障するまでの構成部品の予想動作数を反映することができる。次いでステップ214で、交換ユニット110の動作数は、そのユニット110に対応する耐用寿命のパーセントとして算出される。つまり、カウンタ112によりカウントされた動作数に基づく、関連する交換ユニット110により既に用いられた耐用寿命のパーセントである。
【0027】
次いでステップ216で、算出された耐用寿命パーセントは、動作のパーセントの閾値(Th)と比較される。閾値(Th)は所定の動作数を表す、即ち、それぞれ個々の交換ユニット110に関する耐用寿命の全て又は一部である。各交換ユニット110は、異なる耐用寿命、即ちサイクル数、供給数等を有することができる。多機能装置102の設定、製造業者の設定、販売後の交換部品の設定、ユーザ又は管理者が決めた設定等により、閾値(Th)に達する又は超過することで、対応する交換ユニット110の交換の時期と認められたこと、近づいていること、過ぎてしまったこと等を示せるように、閾値(Th)は、終了した動作の所定の数に対応することができる。
【0028】
動作のパーセントの閾値(Th)は、耐用寿命の50%、耐用寿命の60%、耐用寿命の75%、耐用寿命の80%、耐用寿命の100%、又はその他の耐用寿命のパーセントで指定することができ、その値は特定の閾値(Th)の対応するユニット110によって決定される。例えば、供給ローラの交換ユニット110の耐用寿命は150,000回の供給数であり得、したがって動作のパーセントの閾値(Th)は50%(75,000回の供給数)、60%(90,000回の供給数)、75%(112,500回の供給数)等でよい。その他の例としては、定着ユニットは、100,000サイクルの耐用寿命を有し得、動作のパーセントの閾値(Th)の設定は、結果として50%(50,000サイクル)、60%(60,000サイクル)、75%(75,000サイクル)、80%(80,000サイクル)等となり得る。閾値(Th)のパーセントは、交換ユニット110によって異なり得る。例えば、供給ローラの交換ユニット110の場合は60%で、定着モジュールの交換ユニット110に関しては80%である。
【0029】
次いでステップ218で、算出された耐用寿命のパーセントが動作のパーセントの閾値(Th)以上かどうかの判定が行われる。つまり、交換ユニット110により既に行われた動作数のパーセントが、閾値のパーセントに達する、又は超過したかであり、例えば、算出されたパーセントが65%で、パーセントの閾値(Th)が60%という具合である。算出されたパーセントがパーセントの閾値(Th)より低い場合、動作は上記のステップ204に戻される。
【0030】
ステップ218で、算出されたパーセントが閾値動作パーセント(Th)以上と判定されると、発生した故障コードの履歴がメモリ106から検索される。発生した故障コード履歴は、多機能装置102により登録され、記憶された選択された過去の故障コード数を表す。最新の40コード、最新の50コード、最新の75コード、最新の100コード等、最後のセットアップ時から受取ったコード、選択された期間中に受取ったコード等の制限を含む、あらゆる所望の故障/エラーコードの数を発生履歴として指定することができる。
【0031】
次いでステップ222で、各特定な交換ユニット110に対応する発生履歴の中の閾値(Th)に達した、又は超過した故障コードのパーセントが算出される。次いでステップ224で、算出された故障のパーセントが、所定の故障のパーセントの閾値(Th)と比較される。閾値(Th)は、個々の交換ユニット110の交換を示す故障又はエラーの所定のパーセントを表すことができる。閾値(Th)を故障コードの発生履歴、即ち、多機能装置102により記録されメモリ106内に記憶されている直近のX回の故障のパーセントとして設定することができる。
【0032】
故障のパーセントの閾値(Th)を、記憶されているコードの2%、記憶されているコードの5%、記憶されているコードの8%、記憶されているコードの12%、記憶されているコードの20%、又はその他の記憶されているコードのパーセントとして指定することができ、それらは閾値(Th)が対応する特定の交換ユニット110に関して決定される。例えば、発生履歴(記憶されているコードの数)を40回で設定して、閾値パーセント(Th)を20%で設定することができる。即ち、対応する故障の数は、40回の記憶されているコードのうちの8回であり、その動作の閾値(Th)に達した、又は超過した特定の交換ユニット110に対応する数となる。例えば、定着モジュールの交換ユニット110に関しては、発生履歴の2%であるが、供給ローラの交換ユニット110に関しては15%〜20%というように、パーセント(Th)は、交換ユニット110により異なり得る。
【0033】
ステップ226で、交換ユニット110に対応する故障のパーセントが算出された後、その値をそのユニットに対応する故障のパーセントの閾値(ThF)と比較する。つまり、特定のユニット110に起因する故障の数が発生履歴のパーセントとして、故障のパーセントの閾値(Th)に到達した、又は超過したかどうかの判定が行われる。算出された故障パーセントが、特定な交換ユニット110に関する、対応する故障のパーセントの閾値(ThF)を超過していないと、動作はステップ204にもどされ、多機能装置102は、上記の動作を行う。
【0034】
算出された故障のパーセントが故障のパーセントの閾値(ThF)以上と判定されると、ステップ228で対応する交換ユニット110の耐用期間の終了を示す通知が生成される。判定される耐用期間の終了は早めでよく、即ち耐用寿命により耐用期間がまだ有効であることが示される、しかしその後に生じる故障のパーセントにより、交換ユニット110の故障、又は耐用期間の終了状態と所定の耐用寿命が一致することが示される、即ち耐用寿命により耐用期間は有効ではなく、故障のパーセントが耐用期間に一致することが示される。
【0035】
ステップ228では、プロセッサ104を介する、及び多機能装置102に関するその他のあらゆる好適な構成部品(図3に示す)を介する通知を生成することができる。通知は、ユーザ、管理者、納入業者、修理技術者等へのあらゆる好適な通知でよく、警報、ユーザインターフェース108を介するメッセージ、ユーザ装置116、118への電子メールのメッセージ、ユーザ装置116、118へのテキストメッセージ、サーバ122への電子通信、ユーザインターフェース108又はユーザ装置116、118等を介するポップアップ表示が含まれる。
【0036】
ステップ230で、交換ユニット110に関する対応する交換の自動注文が可能になっているかどうかの判定が行われる。つまり、納入業者、例えば、サーバ122のサービスプロバイダに通信して、耐用期間が終了した状態であると判定された交換ユニット110と交換する新しいユニットを注文すべきかどうかが判定される。このような判定が肯定だと、ステップ232で、新しい交換ユニット110に対する要求(注文)が生成される。注文は、多機能装置102で行うことが基本であるが、ユーザ装置116、118で行うこともでき、又は例えば、装置をセットアップすると自動的に交換するよう設定されたサーバ122を自動的に介することもできる。次いでステップ234で、新しいユニットに対する要求は、ネットワーク114、インターネット120等を介して、サービスプロバイダに関連するサーバ122へ通信される。
【0037】
自動交換注文が可能でない場合、又は交換に関する要求を通信した後、ステップ236で、交換ユニット110が交換されたかどうかの判定が行われる。交換ユニット110が交換されている場合、ステップ238でカウンタ112がリセットされ、動作は202に戻り、交換された交換ユニット110に関連するカウンタ112のカウント動作が起動される。ステップ238で、ユニット110が交換されていない場合、動作は228に戻り、上記でより詳しく説明した通り、ユニット110の耐用期間の終了を示す通知が生成される。
【0038】
次に図3を参照すると、交換ユニットに関する耐用期間の終了の判定を容易にする典型的な多機能装置300(図1に示された多機能装置102)が示されている。多機能装置300は、メモリ304とデータ通信を行うプロセッサユニット302と、ディスプレイインターフェース306と、記憶インターフェース308と、及びネットワークインターフェース310と、を含み、メモリ304は、非揮発性のリード・オンリー・メモリ、揮発性のリード・オンリー・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ、又はそれらの組合せを含むことができる。上記のモジュールのインターフェース接続はバス312を介して行われる。本明細書に記載した種々の機能、方法、ステップ、技術等を実行するためのコンピュータ実行可能命令は、プロセッサ302により実行され、メモリ304により記憶される。プロセッサ302及びメモリ304は一体型でよい、又は分離しているが互いに動作可能に接続されてもよい。
【0039】
メモリ304は、プロセッサ302を介したコンピュータシステム300の動作のために用いられる静的データ又は固定命令等のファームウェア、BIOS、システム機能、構造データ、及びその他のルーチンを好適に含む。メモリ304は、アプリケーション及びプロセッサ302により実行されるデータ処理に関連するデータ及び命令のための記憶領域を提供することができる。
【0040】
ディスプレイインターフェース306は、バス312上の別の構成部品からデータ又は命令を受信する。その特有なデータにより、表示が生成されてユーザインターフェースが容易になる。ディスプレイインターフェース306は、ディスプレイ装置318、好適には、モニタ、LCD、プラズマ、又はその他のあらゆる好適な画像出力装置等のビデオディスプレイへの出力を好適に提供する。
【0041】
非揮発性で大容量又は長期のデータ、故障コード、動作情報、又は命令を記憶するメカニズムをコンピュータシステム300内に提供するよう記憶インターフェース308を構成することができる。記憶インターフェース308は、記憶装置316等の記憶装置を用いることができる。例えば、ディスク、テープ、CD、DVD、又はその他の比較的高性能でアドレス指定できる、又は一連の記憶媒体などである。
【0042】
ネットワークインターフェース310には好適には、ネットワークインターフェースカード、無線ネットワークインターフェース等が含まれる。好適なネットワークインターフェースは、物理層及びプロトコル層の両方を含むことができ、好適には、あらゆる有線システム、イーサネット(登録商標)、トークンリング、又はその他のあらゆるワイド・エリア・ネットワーク又はローカル・エリア・ネットワーク、あるいはWi−Fi、WiMax等の無線システム、若しくはその他のあらゆる好適な無線ネットワークシステムである。ネットワークインターフェース310は、実際のネットワーク320に接続することができ、そのネットワーク320は、好適には、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、又はそれらの組合せから成る。
【0043】
入力/出力インターフェース314は、データ、キーボード、マウス、ポインティングディバイス、タッチスクリーン式入力装置等の入力装置に好適に接続するバス312とデータ通信を行う。入力/出力インターフェース314は、さらにユニバーサル・シリアル・バスの出力部、SCSI、IEEE1394の出力部、又は選択されるアプリケーションに関して好適であり得るその他のあらゆるインターフェース等の周辺インターフェースへ/からデータを出力/入力することができる。1つ以上の書類処理エンジンへのインターフェースもバス312とデータ通信を行う。多機能装置300は、プリンタインターフェース324と、スキャナインターフェース326と、複写機インターフェース328と、及びファクシミリインターフェース330と、を含むことができる。上記のインターフェース324〜330により、プリンタエンジン332と、スキャニングエンジン334と、ファクシミリエンジン336と、及び複写機エンジン338との各通信を円滑にすることができる。
【0044】
印刷エンジン332は、多機能装置300に送信された電子書類で示される実際の書類を好適に出力することができ、スキャニングエンジン334は、ハードコピーの書類を受信して、そこから、例えば、ビットマップデータ、ベクトルデータ、ページ記述言語のフォーマットデータ等を含む様々な形式で電子画像データを生成することができる。光学式文字認識もスキャニングエンジン334の機能を用いて行うことができる。入力された書類の有形的なコピーを生成するために、複写機エンジン338をスキャニングエンジン334及びプリンタエンジン332と連動させて動作するよう適用させることができる。ファクシミリエンジン336は、外部ファクシミリ装置(図示せず)と通信することができる。
【0045】
多機能装置300は、バス312とデータ通信を行い、それに伴って種々のインターフェース324〜330ともデータ通信をするカウンタ322を含む。カウンタ322は、対応するエンジン332〜338に関する種々の交換ユニット340〜346と通信するよう設定されている。カウンタ322は、交換ユニット340〜346に関するカウントを維持し、記憶インターフェース308を介してそのカウントを記憶装置316内に記憶させる。
【0046】
図4には、交換ユニットの耐用期間の終了の判定を容易にするシステム400が示されている。このシステムは、印刷エンジン402及びスキャニングエンジン404を含み、それらはプロセッサ406に接続し、本明細書に記載する種々の機能、方法、技術、ステップ、等を行うための、コンピュータ実行可能命令が、このプロセッサ406により実行され、メモリ408により記憶される。プロセッサ302及びメモリ304は一体型でよい、又は分離しているが互いに動作可能に接続されていても、プリンタ402と一体型でも、又はプロセッサ406及びメモリ408を単一のコンピュータ装置内に組み込み、このコンピュータ装置がプリンタ402及びスキャナ404と動作可能に接続させでもよい。
【0047】
メモリ408は、本明細書に記載する種々の機能、方法、手順等を行うための、コンピュータが実行可能な1つ以上のモジュール(例えばプログラム、コンピュータが実行可能な命令等)を記憶することができる。また、「モジュール」とは、特定用途のハードウェア、一連のコンピュータが実行可能な命令、ソフトウェアコード、プログラム、ルーチン、又は上記の機能を行うためのその他のコンピュータが実行可能な手段、又はそれらの好適な組合せを意味する。
【0048】
メモリ408は、ディスク、ハードドライブ、上記の一般の形態の持続性媒体等の制御プログラムを記憶するコンピュータ可読媒体でよい。これに関連して、本明細書に記載するシステムを、1つ以上の汎用コンピュータ又は専用コンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサ/マイクロコントローラ及び周辺集積回路素子、ASIC又はその他の集積回路、デジタル・シグナル・プロセッサ、配線電子回路又は配線論理回路、PLD、PLA、FPGA、グラフィカルカードCPU(GPU)、又はPAL等のプログラム可能論理回路上で、又はそれら自体として実装することができる。
【0049】
システム400は、1つ以上の交換ユニット410及び412をさらに含み、それらは、システム400動作を続けるために交換可能な構成部品、消耗部品等を表す。交換ユニット410及び412は、供給ローラ、書類搬送ローラ、自動的に書類を供給する構成部品、出力媒体ローラ、仕上げ構成部品、定着モジュール等に対応することができる。
【0050】
動作カウンタモジュール416及び故障コード生成器418は、プロセッサ406により動作可能であり、即ち、スキャナ404又はプリンタ402等による動作が開始され、装置400がセットアップされたときに起動される。動作カウンタモジュール416は、例えば、交換ユニット410、412により、又はそれらを用いて行われる供給数、サイクル数等の動作のカウントを容易にする。次いで、各交換ユニット410、412により行われた動作数は、耐用寿命算出器420に通信される。メモリ408は、耐用寿命モジュール422を含み、この耐用モジュール422が各交換ユニット410、412の耐用寿命に関する情報、即ち、供給、サイクルの予測数、又は対応する交換ユニット410、412の耐用期間に関するその他の動作を記憶する。次いで、モジュール422からの耐用寿命の情報は、耐用寿命算出器420に通信される。
【0051】
耐用寿命算出器420は、カウンタモジュール416によりカウントされた動作数、及び耐用寿命モジュール422からの、交換ユニット410又は412の予測耐用期間に基づいて、すでに過ぎた耐用寿命のパーセントを算出する。次いで、比較器430が、算出された割合と閾値動作の割合(Th)を比較して、交換ユニット410又は412が予め決められたその耐用寿命のパーセントに達したか、又は超過したかを判定する。この閾値(Th)は所定の動作数を表す、即ち各特定な交換ユニット410又は412に関連する耐用寿命のうちのいくらか、又は全てを表す。交換ユニット410又は412は、異なる耐用寿命、即ち異なる数のサイクル数又は供給数、を有するため、ユニット410、412に関する対応する閾値(Th)は異なり得る。
【0052】
閾値(Th)に達する、又は超過することで、対応する410又は412の交換ユニットの交換が認められたこと、近づいていること、過ぎてしまったこと等を示すよう、閾値(Th)は、終了動作の所定の数に対応することができる。閾値動作率(Th)を、その率(Th)の対応する交換ユニット410又は412の耐用寿命に関する耐用寿命モジュール422内に記憶させることができる。ついでプロセッサ406が、比較器430の出力を用いて故障コード算出器432の動作を起動させる。
【0053】
故障コード生成器418は、プロセッサ406を介して作動して、システム400の動作、故障コード記述モジュール424内に記憶された、エラー等の故障の記述を用いて、システム400の動作中に検知された全てのエラーに関する故障コードを識別する。プロセッサ406が故障コード相関モジュール426と連動し、生成器418が生成した故障コードを用いて、生成されたコードを特定の交換ユニット410又は412と関連付ける。相関モジュール426が、故障コード記述424を用いて、このような相関を行うことができ、この故障コード記述には、生成された故障コードに関連する交換ユニット410又は412に関する指示も含まれる。次いで、相関モジュール426出力、即ち対応する交換ユニット410又は412を伴う故障コードは、故障コード履歴モジュール428へ通信される。
【0054】
故障コード算出器432が、プロセッサ406により、即ち上記の比較器430の出力に基づいて起動されると、特定の交換ユニット410又は412に関する故障コード率を決定するために、故障コード履歴428からの発生履歴が分析される。故障コード算出器432は、特定の交換ユニット410又は412に対応する故障コードの発生履歴のパーセントを算出する。ある実施形態によると、発生履歴を直近の40回、50回、60回、100回又は故障生成器418により生成された故障の所望の全ての数として設定することができる。
【0055】
次いで、プロセッサ406は、故障コード記述424から比較器430を介して、所定の故障率(Th)の閾値を導き出して、算出器432で算出されたパーセントと比較する。この閾値(Th)は、特定の交換ユニット410又は412の交換を示す、故障又はエラーの所定のパーセントを表すことができる。このような閾値(Th)を故障コードの発生履歴のパーセントとして設定することができる。したがって、プロセッサ406は、比較器430の出力に基づいて、算出された率が特定の交換ユニット410又は412に関する所定の故障率(Th)の閾値に達した、又は超過したかどうかを判定することができる。
【0056】
算出された率が、所定の閾値故障率(Th)に達している、又は超過している場合、プロセッサ406は通知モジュール434を起動させる。通知モジュール436は特定の交換ユニット410又は412の交換が必要であることを示す通知を生成するために作動する。通知モジュール434により生成された通知は、ユーザインターフェース414を介して表示される警告、ネットワークモジュール436等の動作と連動して通信される電子通信等でよい。通知モジュール434は、交換ユニット410又は412を識別する通知を生成し、サービスプロバイダ(図示せず)へのネットワークモジュール436を介して通信する。識別された交換ユニット410又は412が故障する前に、又はシステム400に関するサービスコールを行う前に、このようなサービスプロバイダに新しいユニットの注文を行えるよう、通知モジュール434を設定することもできる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多機能装置内の少なくとも1つの交換ユニットに関する耐用期間の終了を判定する方法であって、
プロセッサを用いて、前記少なくとも1つの交換ユニットに関するカウンタの動作を起動させて、前記ユニットに関する動作数を生成するステップと、
前記多機能装置により生成された故障コードの発生を、関連するメモリ内に記憶させるステップと、
前記少なくとも1つの交換ユニットに関する故障コードの発生率を算出するステップと、
前記交換ユニットに関する前記動作数及び故障コードの前記発生率により、前記少なくとも1つの交換ユニットに関する耐用期間が終了したかどうかを判定するステップと、
前記少なくとも1つの交換ユニットの耐用期間の終了を示す通知を生成するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記交換ユニットに関する前記動作数を、予め決められた動作数の閾値と比較するステップをさらに含み、耐用期間の終了の判定には、前記交換ユニットの前記動作数が、前記予め決められた動作数の閾値以上であることを判定することがさらに含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
故障コードの前記発生率を、予め決められた故障率の閾値と比較するステップをさらに含み、耐用期間の終了の判定には、前記算出された故障コードの発生率が、前記予め決められた故障率も閾値以上であることを判定することがさらに含まれる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの交換ユニットの故障コードの前記発生率が、前記多機能装置に関する、記憶された故障コードの発生履歴によって算出される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記動作数が、供給数又はサイクル数のうちの少なくとも一方である、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
通知を生成するステップが、前記少なくとも1つの交換ユニットの交換に対する要求を生成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記通知が、電子メールのメッセージ、テキストメッセージ、警報、又は視覚警告のうちの少なくとも1つである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
交換ユニットの早めの耐用期間の終了を判定するシステムであって、
プロセッサと、
前記交換ユニットに関する動作の数を生成するために作動するカウンタと、
関連する多機能装置の動作中に生成される多数の故障コードを生成する故障コード生成器と、
故障コード記述と、前記生成された多数の故障コードと、前記交換ユニットに対応する前記カウンタの出力と、を記憶するメモリと、を含み、
前記メモリが、前記プロセッサと通信し、前記プロセッサが実行する命令を記憶し、前記命令は、
前記交換ユニットに対応する前記故障コード生成器により生成された故障コードの発生率を算出することと、
前記交換ユニットの前記動作数を、予め決められた動作数の閾値と比較することと、
前記動作数と、前記予め決められた動作数の閾値との前記比較に応じて、前記算出された故障コードの発生率を、予め決められた故障コードの閾値とを比較することと、
前記算出された故障コードの発生率と、前記予め決められた故障コードの閾値との前記比較に応じて、前記交換ユニットに関する耐用期間の終了を判定することと、
その前記判定によって、前記交換ユニットの前記耐用期間の終了を示す通知を生成することと、のために実行される、システム。
【請求項9】
前記交換ユニットの前記故障コードの発生数が、前記多機能装置に関する生成された故障コードの発生履歴によって算出される、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記メモリが、前記交換ユニットの交換に対する要求を生成するための命令をさらに記憶する、
請求項8に記載のシステム。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−61651(P2013−61651A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−197186(P2012−197186)
【出願日】平成24年9月7日(2012.9.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
【出願人】(596170170)ゼロックス コーポレイション (1,961)
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
【Fターム(参考)】