説明

救急バッグ

【構成】 リュック等と同様の生地製の容体部2とこれにファスナ−4を介して結合される蓋部3とを設け、容体部2内に適宜仕切り6を形成し、また、容体部2の外側面に背負い紐5を取り付け、蓋部3の内面に応急処置法解説書8を入れる内面ポケット7を設けて成る。仕切り6は任意に移動できるようにし、区画スペ−スを変えられるようにすることが好ましい。
【効果】 屋内外を問わず、医薬品等収納容器として利用でき、応急処置の解説書も常備されるのでいざという時に慌てずに済み、殊に、遠足や園外保育のように多人数が外出するような際に携帯するのに好適なる効果がある。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は救急バッグ、より詳細には、医薬、治療器具等を収納したバッグであって、殊に、幼稚園、保育園、学校等に常備しておき、遠足や園外保育等の戸外活動に際して携帯するに適した救急バッグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
医薬や治療器具等を収納する容器としては、一般に木製ないしプラスチック製の救急箱が用いられている。これは、身と蓋が蝶番で連結されていて、身の方に適宜仕切りが設置されていて、医薬や治療器具等を整理して収納し得るようになっている。また、蓋の上面には把手が取り付けられ、持ち運びやすいようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の救急箱は屋内で使用することを予定しており、遠足や園外保育等の戸外活動等に際して持ち出すのに適さない。
そこで本考案は、屋内での使用は固より、戸外携帯用にも便利で使いやすい救急バッグを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、リュック等と同様の生地製の容体部とこれにファスナ−を介して結合される蓋部とを設け、前記容体部内に適宜仕切りを形成し、また、前記容体部の外側面に背負い紐を取り付け、前記蓋部の内面に応急処置法解説書を入れる内面ポケットを設けて成る救急バッグ、を以て上記課題を解決した。前記仕切りは任意に移動できるようにし、区画スペ−スを変えられるようにすることが好ましい。
【0005】
【作 用】
外出に際し、一般のリュックと同様に背負い紐を介して肩に掛け、あるいは、背負って手軽に持参できる。
【0006】
【実施例】
本考案の好ましい実施例を添付図面に依拠して説明する。図中1は、通例、一般のリュックと同様の生地製救急バッグで、容体部2と蓋部3とで構成されている。容体部2と蓋部3とは、一辺の少なくとも中間部が連結されており、残り全体がファスナ−4を介して開閉可能になっている。
【0007】
容体部2の裏側には、一般のリュックと同様に背負い紐5が取り付けられており、以て救急バッグ1を片方の肩又は両肩に掛けることができるようになっている。また、容体部2の内部には、適宜仕切り6が配備され、医薬等を分類して整然と収納できるようになっている。好ましくは仕切り6は、図示したように両端を折曲し、マジックテ−プ等を介して内壁面に着脱可能にする。そのようにした場合は、仕切り6によって区画されるスペ−スを適当に変更することが可能となる。
【0008】
蓋部3の内面には内面ポケット7が設けられ、そこに、応急処置法解説書8が挿し込まれる。また、蓋部3の内面に、ピンセットやハサミ等を挿し込む挿込部9が設けられることもある。ピンセットやハサミ等の収納部は、容体部2側に設けてもよい。蓋部3には、更に、必要に応じその外側に外部ポケット10が形成される。このポケット10には任意の物を入れることができる。
【0009】
本考案に係る救急バッグ1は、普段容体部2を下にして、従来の救急箱同様にして使用する。そして、遠足や園外保育等の戸外活動に際しては、背負い紐5を利用して肩に掛け、あるいは、背負って持参することができる。
【0010】
【考案の効果】
本考案は上述した通りであるので、屋内外を問わず、医薬品等収納容器として利用でき、応急処置の解説書も常備されるのでいざという時に慌てずに済み、殊に、遠足や園外保育のように多人数が外出するような際に携帯するのに好適なる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例の蓋部を開いた際の斜視図である。
【図2】 本考案の実施例の後面側斜視図である。
【図3】 本考案の実施例の前面側斜視図である。
【符号の説明】
1 救急バッグ
2 容体部
3 蓋部
4 ファスナ−
5 背負い紐
6 仕切り
7 内面ポケット
8 応急処置法解説書
9 挿込部
10 外部ポケット

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 リュック等と同様の生地製の容体部とこれにファスナ−を介して結合される蓋部とを設け、前記容体部内に適宜仕切りを形成し、また、前記容体部の外側面に背負い紐を取り付け、前記蓋部の内面に応急処置法解説書を入れる内面ポケットを設けて成る救急バッグ。
【請求項2】 リュック等と同様の生地製の容体部とこれにファスナ−を介して結合される蓋部とを設け、前記容体部内に移動可能にした仕切りを適宜形成し、また、前記容体部の外側面に背負い紐を取り付け、前記蓋部の内面に応急処置法解説書を入れる内面ポケットを設けて成る救急バッグ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【登録番号】第3002942号
【登録日】平成6年(1994)7月27日
【発行日】平成6年(1994)10月11日
【考案の名称】救急バッグ
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平6−4965
【出願日】平成6年(1994)4月11日
【出願人】(594077482)
【代理人】
【氏名又は名称】斉藤 晴男