説明

教育支援システム、方法、及びプログラム

【課題】ユーザが、新たに受講する教育コースを選択し、申し込むことを有益に支援できる教育支援システム等を提供することにある。
【解決手段】満足度情報格納部と、ユーザ相互関係管理モジュールと、相互関係情報格納部と、教育管理モジュールとを具備する教育支援システムによって解決できる。満足度情報格納部は、教育コースを受講したユーザの満足度を示す情報を格納する。ユーザ相互関係管理モジュールは、満足度情報格納部を参照して、教育コースを受講するユーザ間の相性度を計算すると共に、相性度に基づいて、ユーザ間に相互関係を確立する。相互関係情報格納部は、相互関係を示す情報を格納する。教育管理モジュールは、教育コースを新たに受講する第一のユーザに対して、第一のユーザと相互関係を有する第二のユーザの教育コースに関する情報を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、教育支援システム、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
教育コースを受講するユーザが利用する教育支援システムが知られる。ユーザは、教育支援システムを利用することによって、教育コースを検索し、検索された教育コースの中からコース名やコース概要を参照して、受講する教育コースを選んでいる。
【0003】
教育支援システムに関連する技術として、特開2002−324171号公報(特許文献1参照)に記載された「自己表現力育成方法」の発明がある。この自己表現力育成方法は、コンピュータネットワークを介して起業家実習教育受講者のフォローアップをして自己表現力の育成を図る自己表現力育成方法である。マッチングデータベース格納段階と、マッチング相手紹介段階と、コミュニケーション段階とを有する。マッチングデータベース格納段階においては、あらかじめ起業家実習教育の受講履歴のデータに基づいて受講者相互のマッチングを実行してそのマッチング結果を格納する。マッチング相手紹介段階においては、起業家実習教育受講者がコンピュータネットワークを介してアクセスした際に、マッチングデータベースに格納されたマッチング結果に基づいてマッチング相手を紹介する。コミュニケーション段階においては、マッチング相手紹介段階にて紹介した受講者相互のコミュニケーションを図る。
【0004】
この発明では、受講履歴を見てマッチング相手を判断している。しかし、起業家実習教育の受講者が、起業家実習教育を受講した場合、受講者は、教育に満足したり、満足しなかったりする。そのため、受講した教育に満足した受講者と、満足しなかった受講者とをマッチングさせてしまう恐れがある。また、マッチングさせるユーザをコミュニティ(グループ)に所属させるため、個人と個人とをマッチングさせることはない。
【0005】
特開2005−338300号公報(特許文献2参照)には、「通信教育における指導方法」の発明が記載されている。この通信教育における指導方法は、ネットワークを介して通信教育用のサーバに接続される受講者端末と指導者端末とを有する通信教育システムを利用する通信教育における指導方法である。指導方法は、受講者データ送信ステップと、分類ステップと、特性情報送信ステップと、表示ステップとを有する。受講者データ送信ステップにおいては、受講者端末より入力された学習スタイルのタイプを分類するための設問に対する回答を含む受講者データが、受講者端末からサーバへと送信される。分類ステップにおいては、受講者データに基づきサーバが受講者を該当する学習スタイルのタイプに分類する。特性情報送信ステップにおいては、タイプに対応する特性情報がサーバから指導者端末へ送信される。表示ステップにおいては、指導者端末にて受信された特性情報が指導者端末に表示される。
【0006】
この発明は、受講生の担当インストラクターを決めるための方法である。「教育を受講した結果、どれだけ理解度を上げるか」ということを目的としている。受講生に質問をして、受講生をタイプ分けする。よって、受講すべき教育コースを選択するときに活用されることはない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−324171号公報
【特許文献2】特開2005−338300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、ユーザが、新たに受講する教育コースを選択し、申し込むことを有益に支援できる教育支援システム、方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一つ目のアスペクトによる教育支援システムは、満足度情報格納部と、ユーザ相互関係管理モジュールと、相互関係情報格納部と、教育管理モジュールとを具備する。満足度情報格納部は、教育コースを受講したユーザの満足度を示す情報を格納する。ユーザ相互関係管理モジュールは、満足度情報格納部を参照して、教育コースを受講するユーザ間の相性度を計算すると共に、相性度に基づいて、ユーザ間に相互関係を確立する。相互関係情報格納部は、相互関係を示す情報を格納する。教育管理モジュールは、教育コースを新たに受講する第一のユーザに対して、第一のユーザと相互関係を有する第二のユーザの教育コースに関する情報を提供する。
【0010】
本発明の二つ目のアスペクトによる教育支援方法は、満足度を示す情報を格納することと、計算することと、確立することと、相互関係を示す情報を格納することと、提供することとを具備する。満足度を示す情報を格納することにおいては、教育コースを受講したユーザの満足度を示す情報を格納する。計算することにおいては、満足度情報格納部を参照して、教育コースを受講するユーザ間の相性度を計算する。確立することにおいては、相性度に基づいて、ユーザ間に相互関係を確立する。相互関係を示す情報を格納することにおいては、相互関係を示す情報を格納する。提供することにおいては、教育コースを新たに受講する第一のユーザに対して、第一のユーザと相互関係を有する第二のユーザの教育コースに関する情報を提供する。
【0011】
本発明の三つ目のアスペクトによる教育支援プログラムは、満足度を示す情報を格納するステップと、計算するステップと、確立するステップと、相互関係を示す情報を格納するステップと、提供するステップとをコンピュータに実行させる。満足度を示す情報を格納するステップにおいては、教育コースを受講したユーザの満足度を示す情報を格納する。計算するステップにおいては、満足度情報格納部を参照して、教育コースを受講するユーザ間の相性度を計算する。確立するステップにおいては、相性度に基づいて、ユーザ間に相互関係を確立する。相互関係を示す情報を格納するステップにおいては、相互関係を示す情報を格納する。提供するステップにおいては、教育コースを新たに受講する第一のユーザに対して、第一のユーザと相互関係を有する第二のユーザの教育コースに関する情報を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザが、新たに受講する教育コースを選択し、申し込むことを有益に支援できる教育支援システム、方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施の形態における教育支援システムの利用環境を説明する構成図
【図2】本実施の形態における教育支援システムの構成説明図
【図3A】ユーザ情報格納部の詳細説明図
【図3B】相互関係情報格納部の詳細説明図
【図3C】アンケート情報格納部の詳細説明図
【図3D】満足度情報格納部の詳細説明図
【図3E】教育コース申込情報格納部の詳細説明図
【図3F】受講履歴格納部の詳細説明図
【図3G】教育コース開催情報格納部の詳細説明図
【図3H】教育コース情報格納部の詳細説明図
【図4】管理者情報の登録・変更、ユーザ情報の削除処理について説明するフローチャート
【図5】管理者用アカウント管理画面の説明図
【図6】ユーザ情報の登録・変更・削除処理について説明するフローチャート
【図7】ログイン画面の説明図
【図8】ユーザ情報登録・変更・削除画面の説明図
【図9】ユーザに対するアンケート実施処理について説明するフローチャート
【図10】ユーザアンケート画面の説明図
【図11】ユーザ画面の説明図
【図12】管理者による教育コース情報の登録・削除処理を説明するフローチャート
【図13】管理者による教育コース開催情報の登録・削除処理を説明するフローチャート
【図14】ユーザから教育コースを申し込まれたときの処理を説明するフローチャート
【図15】ユーザによる教育コースの満足度を登録する処理を説明するフローチャート
【図16】ユーザ相互関係に関連する処理を説明するフローチャート
【図17】相互関係ユーザ画面の説明図
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態における教育支援システムの利用環境を説明する構成図である。図1において、教育支援システム100は、教育コースを管理・提供などする。メール送受信システム900は、電子メールの送信及び受信を行う。ユーザ410は、教育コースを受講するために、教育支援システム100を利用する。ユーザ端末310は、ユーザ410が教育支援システム100を操作するための端末である。管理者420は、教育支援システム100を管理する。管理端末320は、管理者420が教育コースなどを管理するための端末である。ネットワーク200は、これらを仲介するネットワークであり、インターネット、組織内ネットワーク等によって構成されている。
【0015】
図2は、本実施の形態における教育支援システムの構成説明図である。図2において、教育支援システム100は、ユーザ相互関係管理モジュール110と、教育管理モジュール120と、コース管理モジュール130とを含んでいる。これらの機能ブロック110,120,130は、コンピュータプログラムによって実現されている。
【0016】
ユーザ相互関係管理モジュール110は、ユーザ同士の相互関係に関する情報(相性度等)の自動計算や、相互関係に関する情報の更新、管理等を行う。ユーザ相互関係管理モジュール110は、ユーザ情報格納部111に格納されているユーザ情報や、アンケート情報格納部113に格納されているアンケート情報を処理する。また、教育管理モジュール120や、コース管理モジュール130と連携して動作する。ユーザ相互関係管理モジュール110は、相互関係情報格納部112に相互関係情報を登録し、また、必要に応じて、その相互関係情報を、教育管理モジュール120や、コース管理モジュール130へ転送する。その他、ユーザ相互関係管理モジュール110は、教育管理モジュール120や、コース管理モジュール130から送られてくるユーザ情報を管理する。
【0017】
教育管理モジュール120は、ユーザ端末310からネットワーク200を介したアクセスに応じるモジュールであり、ユーザ410の教育コース管理を行っている。例えば、教育管理モジュール120は、教育コース申込情報格納部122に格納された教育コース申込情報に基づく教育申し込み管理、受講履歴格納部123に格納された受講履歴に基づく受講履歴管理、満足度情報格納部121に格納された満足度情報に基づく教育コース受講の満足度の管理などの教育コース管理を行っている。
【0018】
また、教育管理モジュール120は、ユーザ相互関係管理モジュール110と連携して動作する。教育管理モジュール120は、ユーザ410に対して、各種のユーザ用画面を提供し、データが入力されると、必要に応じて、入力データをユーザ相互関係管理モジュール110に転送する。また、教育管理モジュール120は、ユーザ相互関係管理モジュール110に対して必要なデータを要求する。これらの連携によって、教育管理モジュール120は、ユーザ情報格納部111を用いたユーザ情報の認証、登録、削除を行ったり、アンケート結果をアンケート情報格納部113に格納するために、アンケートの実施を行ったりしている。それから、教育管理モジュール120は、コース管理モジュール130と連携して、教育コースの検索時に教育コース開催情報格納部131から受講可能な教育コースの情報をユーザに提供したり、教育コース情報格納部132から教育コースの内容をユーザに提供したりする。
【0019】
図2において、コース管理モジュール130は、ネットワーク200を介した管理端末320からのアクセスに応じるモジュールであり、教育コース開催情報格納部131に格納された教育コース開催情報や、教育コース情報格納部132に格納された教育コース情報を使用した教育コース管理を行う。それから、コース管理モジュール130は、教育管理モジュール120と連携して動作する。例えば、教育管理モジュール120がユーザ410に対して教育コース検索画面を提供し、データが入力されると、このデータに基づいて、コース管理モジュール130が、教育コース検索処理等を行い、結果を教育管理モジュール120に引き渡すなどする。また、コース管理モジュール130は、ユーザ相互関係管理モジュール110と連携して動作する。例えば、管理者420を認証するために、コース管理モジュール130が管理者用ログイン画面を提供し、ユーザ相互情報管理モジュール110がユーザ情報の書き込みや読み出しを行う。このような連携によって、教育支援システム100は、ユーザ情報格納部111に格納されたユーザ情報を使用した管理者情報の認証、登録、削除を行っている。
【0020】
ユーザ端末310は、ユーザ410が、教育支援システム100の操作に使用する端末であり、企業等なら社内設備情報処理装置、学校・学習塾等の教育機関等なら情報処理室等の情報処理装置、それ以外でも、全般においてユーザ410が所有する情報処理装置を適用可能である。ユーザ端末310は、教育支援システム100の教育管理モジュール120にアクセスする。教育管理モジュール120は、ユーザ端末310に対してログイン画面を提供し、ユーザ相互関係管理モジュール110は、ユーザ情報格納部111を参照することによってユーザ310の認証を行う。その認証結果は、ユーザ相互関係管理モジュール110から教育管理モジュールへ送られる。この認証結果によって、ユーザ410がユーザ端末310を用いて教育支援システム100を使用できるか否かが決定する。認証成功の場合、ユーザ端末310へ教育支援システム100のユーザ画面が提供される。
【0021】
管理端末320は管理者420が教育コースを管理するなどのために使用する情報処理装置であり、企業等なら社内設備情報処理装置、学校・学習塾等の教育機関等なら管理者用区域内の情報処理装置、またそれ以外でも、全般において、管理者420所有の情報処理装置を適用可能である。管理端末320は教育支援システム100のコース管理モジュール130にアクセスする。コース管理モジュール130は、管理端末320へログイン画面を提供する。ユーザ相互関係管理モジュール110は、ユーザ情報格納部111を参照することによって管理者410の認証を行い、その結果をコース管理モジュール130へ送信する。その結果によって管理者420が管理端末320を用いて教育支援システム100を使用できるか否かが決定する。認証成功の場合、コース管理モジュール130は、管理端末320へ教育支援システム100の管理者用画面を提供する。
【0022】
図3Aは、ユーザ情報格納部の詳細説明図である。図示するように、ユーザ情報格納部111には、ユーザIDを格納するユーザID格納部1111と、ユーザの氏名を格納するユーザ名格納部1112と、パスワードを格納するパスワード格納部1113と、メールアドレスを格納するメールアドレス格納部1114と、管理者フラグを格納する管理者フラグ格納部1115と、専門分野を格納する専門分野格納部1116と、登録日を格納する登録日格納部1117とが含まれている。図中、ユーザIDが主キーになっている。ユーザIDとパスワードは、ログイン時のセキュリティ確保のために使用される。メールアドレスは、教育コースのお誘いメールを受信するための情報である。管理者フラグは、ユーザが管理者なのか否かを示すものである。登録時に管理者として登録するか否かを表示するために、管理者の場合にはデータ”1”を登録し、管理者でない場合にはデータ”0”を登録するなどする。専門分野は、ユーザが登録時に選択する。ユーザ相互関係モジュール110は、専門分野格納部1116の専門分野を用いて、相互関係に関連する情報である相性度の計算を行う。なお、ユーザが管理者の場合、専門分野格納部1116には何も設定されない。ユーザ情報格納部111の各情報は、本人に限って変更、削除が可能であり、管理者は削除のみが可能になっている。
【0023】
図3Bは、相互関係情報格納部の詳細説明図である。図示するように、相互関係情報格納部112には、ユーザIDを格納するユーザID格納部1121と、相互関係者IDを格納する相互関係者ID格納部1122と、相性度を格納する相性度格納部1123と、設定日を格納する設定日格納部1124とが含まれている。図中、ユーザIDと相互関係者IDとが主キーになっている。ユーザ相互関係管理モジュール110が、相互関係に関連する情報を設定すると、相互関係を確立する対象となる2ユーザの情報が、相互関係情報格納部112に格納される。相互関係の確立がユーザ410の操作によって行われた場合には、ユーザが相互関係を確立した日、又はユーザが確立された相互関係を更新した日の情報が、設定日格納部1124に格納される。
【0024】
図3Cは、アンケート情報格納部の詳細説明図である。アンケート情報格納部113には、ユーザIDを格納するユーザID格納部1131と、アンケートの回答内容を格納する回答内容格納部1132と、アンケートの実施日を格納する実施日格納部1133とが含まれている。図中、ユーザIDが主キーになっている。アンケートは、ユーザの登録時や、登録後にユーザがアンケート実施を選択した時などに実施される。アンケートの回答内容は、回答内容格納部1132に格納される。ユーザ相互関係モジュール110は、この回答内容を、相互関係に関連する相性度の計算に使用する。一のユーザの回答内容が、他のユーザの回答内容に近ければ近いほど、これらのユーザについて、ユーザ相互関係管理モジュール110が算出する相性度は高くなる。
【0025】
図3Dは、満足度情報格納部の詳細説明図である。満足度情報格納部121には、ユーザIDを格納するユーザID格納部1211と、コースIDを格納するコースID格納部1212と、満足度を格納する満足度格納部1213とが含まれている。図中、ユーザIDと、コースIDとが主キーになっている。教育コースを受講済のユーザが、対象の教育コースに対して満足度を入力すると、教育管理モジュール120は、その満足度を満足度格納部1213に格納する。ユーザ相互関係モジュール110は、この満足度を用いて、相互関係に関連する相性度の計算を行うことができる。一のユーザの満足度が、他のユーザの満足度と同じであった場合には、これらのユーザについて、ユーザ相互関係管理モジュール110が算出する相性度は高くなる。なお、相互関係を持ったユーザ相互間で、満足度格納部1213の情報を共有することができる。
【0026】
図3Eは、教育コース申込情報格納部の詳細説明図である。教育コース申込情報格納部122には、コース開催IDを格納するコース開催ID格納部1221と、ユーザIDを格納するユーザID格納部1222と、申込日を格納する申込日格納部1223とが含まれている。図中、コース開催IDと、ユーザIDとが主キーになっている。教育管理モジュール120を介して、教育コースの申し込みが行われた場合に、教育管理モジュール120は、教育コース申込情報格納部122にデータを格納する。相互関係を持ったユーザ相互間で、教育コース申込情報格納部122の情報を共有することができ、一のユーザは、相互関係を持った他のユーザが参加予定の教育コースを参照することが可能である。
【0027】
図3Fは、受講履歴格納部の詳細説明図である。受講履歴格納部123には、ユーザIDを格納するユーザID格納部1231と、コース開催IDを格納するコース開催ID格納部1232と、受講日を格納する受講日格納部1233とが含まれている。図中、ユーザIDと、コース開催IDとが主キーになっている。教育コースが終了し、満足度情報格納部121にデータが格納されると、教育管理モジュール120は終了処理を行う。この終了処理時に、受講履歴格納部123にデータが格納される。相互関係を持ったユーザ相互間で、受講履歴格納部123の情報を共有することができ、一のユーザは、相互関係を持った他のユーザが受講した教育コースの履歴を参照することが可能である。
【0028】
図3Gは、教育コース開催情報格納部の詳細説明図である。教育コース開催情報格納部131には、コース開催ID格納部1311と、コースID格納部1312と、開催日格納部1313とが含まれている。図中、コース開催IDが主キーになっている。管理者420が管理端末320を使用してコース管理モジュール130にアクセスし、対象の教育コースを選択し、開催日を指定し、コース開催の指定を実行する操作を行うと、コース管理モジュール130は、教育コース開催情報格納部131にデータを書き込む。
【0029】
図3Hは、教育コース情報格納部の詳細説明図である。教育コース情報格納部132には、コースID格納部1321と、コース名格納部1322と、コース日数格納部1323と、コース概要格納部1324とが含まれている。図中、コースIDが主キーになっている。管理者420が管理端末320を使用してコース管理モジュール130にアクセスし、新規の教育コースを作成したり、教育コースを変更したりする操作を行った場合に、コース管理モジュール130は、教育コース情報格納部132にデータを書き込む。
【0030】
図3A〜図3Hにおいて、各格納部の内容をそれぞれデータテーブルの形式で示した。これらのデータテーブルに関しては、リレーショナルデータベースを使用した場合、複数のデータテーブルに分割されることがある。
【0031】
本実施の形態における教育支援システムの動作例について、図面を参照して詳細に説明する。図4は、管理者情報の登録・変更、ユーザ情報の削除処理について説明するフローチャートである。管理者420が管理端末320を用いて、管理者情報の登録・変更、ユーザ情報の削除の処理操作を行うと、教育支援システム100は、管理者情報の登録・変更、ユーザ情報の削除の処理(G−1)を実行する。管理者420の操作により、管理端末320がネットワーク200を介してコース管理モジュール130にアクセスすると、コース管理モジュール130は管理者用アカウント管理画面を提供する(G−2)。
【0032】
図5は、管理者用アカウント管理画面の説明図である。図5の管理者用アカウント管理画面には、ユーザ名を入力するためのユーザ名入力欄B−1と、ユーザのパスワードを入力するためのパスワード入力欄B−2と、メールアドレスを入力するためのメールアドレス入力欄B−3と、管理者認証用パスワードを入力するための管理者認証用パスワード入力欄B−4と、ユーザ情報の削除用チェックボックスB−5と、実行ボタンB−6とが用意されている。
【0033】
管理者情報の登録・変更を行う場合には、ユーザ名入力欄B−1にユーザ名を入力し、パスワード入力欄B−2にパスワードを入力し、メールアドレス入力欄B−3にメールアドレスを入力し、管理者認証用パスワード入力欄B−4に管理者認証用パスワードを入力し、実行ボタンB−6を押す操作が行われる。この操作により、教育支援システム100は、ユーザ情報の削除操作であると判断し(G−3)、管理者420によって入力された情報を、管理者情報として入力する(G−4)。
【0034】
この時、コース管理モジュール130とユーザ相互関係管理モジュール110との間で、入力情報などが送受信される。ユーザ相互関係管理モジュール110は、自動的に新しいユーザIDを発行し、ユーザ情報格納部111に書き込む(G−5)。コース管理モジュール130は、発行されたユーザIDを管理端末320に画面表示する(G−6)。管理者認証用パスワードの入力が無い場合には、ユーザ相互関係管理モジュール110は、管理者として登録することを拒否する。管理者としての登録操作が行われた場合には、ユーザ相互関係管理モジュール110は、管理者フラグ格納部1115に、データ”1”を格納する。これにて、管理者情報の登録によるアカウント管理が終了する(G−9)。
【0035】
ユーザ情報を削除する場合には、ユーザ名入力欄B−1に削除対象のユーザ名を入力し、管理者認証用パスワード入力欄B−4に管理者認証用パスワードを入力し、ユーザ情報の削除用チェックボックスB−5にチェックを入れ、実行ボタンB−6を押す操作が行われる。この操作により、教育支援システム100は、ユーザ情報の削除操作であると判断し(G−3)、管理者420によって入力された情報を、管理者認証用パスワードと、削除対象のユーザ名として入力する(G−7)。この時、コース管理モジュール130からユーザ相互関係管理モジュール110へこれらの入力情報が送られる。ユーザ相互関係管理モジュール110は、ユーザ情報格納部111から削除対象のユーザ情報を削除する(G−8)。なお、この操作においては、ユーザ相互関係管理モジュール110は、管理者情報を削除できないようになっている。これにて、ユーザ情報の削除によるアカウント管理が終了する(G−9)。
【0036】
図6は、ユーザ情報の登録・変更・削除処理について説明するフローチャートである。ユーザ410がユーザ端末310を用いて、ユーザ情報の登録・変更・削除の処理操作をすると、教育支援システム100は、ユーザ情報の登録・変更・削除の処理(H−1)を実行する。ユーザ410の操作により、ユーザ端末310がネットワーク200を介して教育管理モジュール120にアクセスすると、教育管理モジュール120は、ユーザ端末310へログイン画面を提供する(H−2)。
【0037】
図7は、ログイン画面の説明図である。図7のログイン画面には、ユーザIDを入力するためのユーザID入力欄A−1と、ユーザのパスワードを入力するためのパスワード入力欄A−2と、ユーザ情報の登録・変更・削除画面へジャンプするためのリンクA−3と、ログインの実行を指示するためのログインボタンA−4とが用意されている。図7のログイン画面に対して、ユーザ410が「ユーザ登録・変更・削除はこちら」と表示されたリンクA−3を指定する操作を行うと、教育管理モジュール120は、ユーザ端末310へ、ユーザ情報登録・変更・削除画面を提供する(H−2)。
【0038】
図8は、ユーザ情報登録・変更・削除画面の説明図である。図8のユーザ情報登録・変更・削除画面には、ユーザ名を入力するためのユーザ名入力欄C−1と、ユーザのパスワードを入力するためのパスワード入力欄C−2と、メールアドレスを入力するためのメールアドレス入力欄C−3と、ユーザの専門分野を入力するための専門分野入力欄C−4と、ユーザ情報を削除するためのチェックボックスC−5と、実行を指示する実行ボタンC−6とが用意されている。専門分野入力欄C−4には、IT分野や金融分野などの候補が表示され、ユーザは、それらの候補の中から自分の専門分野を選択できるようになっている。
【0039】
ユーザ情報の登録・変更を行う場合には、ユーザ名入力欄C−1にユーザ名を入力し、パスワード入力欄C−2にパスワードを入力し、メールアドレス入力欄C−3にメールアドレスを入力し、専門分野入力欄C−4に専門分野を入力し、実行ボタンC−6を押す操作が行われる。この操作により、教育支援システム100は、ユーザ情報の登録・変更操作であると判断し(H−3)、教育支援システム100は、ユーザ410によって入力された情報を、ユーザ情報として入力する(H−4)。
【0040】
この時、教育管理モジュール120とユーザ相互関係管理モジュール110との間で、入力情報などが送受信される。ユーザ相互関係管理モジュール110は、自動的に新しいユーザIDを発行し、ユーザ情報格納部111に書き込む(H−5)。教育管理モジュール120は、発行されたユーザIDを、ユーザ端末310に表示する(H−6)。ユーザとしての登録操作が行われた場合には、ユーザ相互関係管理モジュール110は、管理者フラグ格納部1115にデータ”0”を格納する。これにて、ユーザ情報の登録・変更によるアカウント管理が終了する(H−9)。
【0041】
ユーザ情報を削除する場合には、ユーザ名入力欄C−1にユーザ名を入力し、パスワード入力欄C−2にパスワードを入力し、メールアドレス入力欄C−3にメールアドレスを入力し、「上記のユーザ情報を削除する」と表示されたチェックボックスC−5にチェックを入れて、実行ボタンC−6を押す操作が行われる。この操作により、教育支援システム100は、ユーザ情報の削除操作であると判断し(H−3)、ユーザ410によって入力された情報を、ユーザの削除指示情報として入力する(H−7)。この時、教育管理モジュール120からユーザ相互関係管理モジュール110へ入力情報が送られる。ユーザ相互関係管理モジュール110は、ユーザ情報格納部111から削除対象のユーザ情報を削除する(H−8)。これにて、ユーザ情報の削除によるアカウント管理が終了する(H−9)。
【0042】
図9は、ユーザに対するアンケート実施処理について説明するフローチャートである。ユーザ410がユーザ端末310を用いて、アンケート実施処理の操作を行うと、教育支援システム100は、ユーザに対するアンケート実施処理(I−1)を実行する。ユーザ410の操作により、ユーザ端末310がネットワーク200を介して教育管理モジュール120にアクセスすると、教育管理モジュール120は、ユーザ端末310へ、図7に示したログイン画面を提供する(I−2)。
【0043】
図7に示すログイン画面の提示に対し、ユーザID入力欄A−1にユーザIDを入力し、パスワード入力欄A−2にパスワードを入力し、ログインボタンA−4を押す操作が行われると、教育支援システム100は、ユーザ情報格納部111を参照して、ユーザの認証を行う。認証成功であれば、教育支援システム100は、ログインを許可すると共に、アンケート情報格納部113を参照し、アンケート情報を入力していないユーザであるか否かを判定する(I−3)。
【0044】
アンケート情報を入力していないユーザであった場合、教育管理モジュール120は、ユーザ端末310へ、ユーザアンケート画面を提供する。教育支援システム100は、アンケートを1度も入力していないユーザに対しては、必ずユーザアンケート画面を提供する。そのユーザは、このアンケートに答えないと、その他の機能が使用できないようになっている。図10は、ユーザアンケート画面の説明図である。図10のユーザアンケート画面には、興味のある分野を選択するためのチェックボックスD−1と、登録を行うための登録ボタンD−2とが用意されている。ユーザ410がチェックボックスD−1にチェックを入れ、登録ボタンD−2を押す操作を行うと、この操作によって入力された情報を、教育管理モジュール120がアンケート情報として入力する(I−5)。教育管理モジュール120は、ユーザ相互関係管理モジュール110へアンケート情報を送信する。ユーザ相互関係管理モジュール110は、アンケート情報格納部113にアンケート情報を格納する(I−6)。これにて、ユーザアンケート実施処理が終了する(I−7)。
【0045】
アンケート情報を入力済みのユーザであった場合、教育管理モジュール120は、ユーザ端末310へ、ユーザ画面を提供する。図11は、ユーザ画面の説明図である。図11のユーザ画面には、各種のボタンE−1〜E−6,E−8,E−9,E−11,E−12,E−14,E−16と、各種の一覧表E−7,E−10,E−13,E−15とが用意されている。アンケートの内容を変更したいユーザ410によって、アンケート実施ボタンE−4を押す操作が行われると、教育管理モジュール120は、ユーザ端末310へ、図10に示したユーザアンケート画面を提供する(I−4)。ユーザ410が、ユーザアンケート画面からアンケートに回答し、登録ボタンD−2を押す操作を行うと、教育管理モジュール120が、入力された情報をアンケート情報として入力する(I−5)。教育管理モジュール120からユーザ相互関係管理モジュール110へアンケート情報が送られて、ユーザ相互関係管理モジュール110がアンケート情報をアンケート情報格納部113に書き込む(I−6)。これにて、ユーザアンケート実施処理が終了する(I−7)。
【0046】
図12は、管理者による教育コース情報の登録・削除処理を説明するフローチャートである。管理者420が管理端末320を用いて、教育コース情報の登録・削除処理の操作を行うと、教育支援システム100は、教育コース情報の登録・削除処理(J−1)を実行する。管理者420の操作により、ユーザ端末310がネットワーク200を介してコース管理モジュール130にアクセスすると、コース管理モジュール130は管理端末320へ、図7に示したログイン画面を提供する(J−2)。
【0047】
管理者420が、ユーザID入力欄A−1にユーザIDを入力し、パスワード入力欄A−2にパスワードを入力し、ログインボタンA−4を押す操作を行うと、教育支援システム100は、ユーザ情報格納部111を参照し、認証を行う。この際、管理者フラグ格納部1115に、データ”1”が格納されているか否かで管理者か否かを認証する。管理者として認証された場合、コース管理モジュール130は、管理端末320に、管理者用画面を提供する(J−2)。
【0048】
教育コース情報を登録する場合(J−3)、管理者420は、管理者用画面から、新規教育コースの情報として、コース名格納部1322に格納するコース名と、コース日数格納部1323に格納するコース日数と、コース概要格納部1324に格納するコース概要とを入力する操作を行う。この操作を受けて、コース管理モジュール130は、入力された情報を教育コース情報として入力し(J−4)、教育コース情報格納部132に登録する(J−5)。この際、コース管理モジュール130は、新規登録される教育コースに対して、連番のコースIDを自動的に割り振り、コースID格納部1323に格納する。また、このコースIDを管理端末320に表示する(J−6)。これにて、教育コース情報の登録処理が終了する(J−9)。
【0049】
教育コース情報を削除する場合(J−3)、管理者420は、管理者用画面から、削除対象の教育コースのコースID1323を入力し、削除を実行する操作を行う。この操作を受けて、コース管理モジュール130は、削除対象の教育コースのコースID1323と、削除指示情報とを入力し(J−7)、教育コース情報格納部132から削除対象となった教育コース情報を削除する(J−8)。これにて、教育コース情報の削除処理が終了する(J−9)。
【0050】
図13は、管理者による教育コース開催情報の登録・削除処理を説明するフローチャートである。管理者420が管理端末320を用いて、教育コース開催情報の登録・削除の処理操作をすると、教育支援システム100は、教育コース開催情報の登録・削除処理(K−1)を実行する。管理者420の操作により、管理端末320がネットワーク200を介してコース管理モジュール130にアクセスすると、コース管理モジュール130は、管理端末320へ、図7に示したログイン画面を提供する(K−2)。
【0051】
管理者420が、ユーザID入力欄A−1にユーザIDを入力し、パスワード入力欄A−2にパスワードを入力し、ログインボタンA−4を押す操作を行うと、教育支援システム100は、ユーザ情報格納部111を参照し、認証を行う。この際、管理者フラグ格納部1115に、データ”1”が格納されているか否かで管理者か否かを判断する。管理者として認証された場合、コース管理モジュール130は、管理端末320へ、管理者用画面を提供する(K−2)。
【0052】
教育コース開催情報を新たに登録する場合(K−3)、管理者420は、管理用画面から教育コース開催情報として新規登録するための教育コースを検索する操作を行う。コース管理モジュール130は、教育コース情報格納部132を検索し(K−4)、検索対象とされた教育コース情報を結果として得て、管理端末320へ出力する(K−5)。管理者420が、検索結果に対して、その教育コースを実施する日にち(開催日)を入力する操作を行うと、コース管理モジュール130は、この開催日を教育コース開催情報格納部131における開催日格納部1313に格納する(K−6)。この際、コース管理モジュール130は、新規登録される教育コース開催情報に対して、連番のコース開催IDを自動的に割り振り、コース開催ID格納部1311に格納すると共に、管理端末320に表示する(K−7)。これにて、教育コース開催情報の登録による教育コース開催管理処理が終了する(K−10)。
【0053】
教育コース開催情報を削除する場合(K−3)、管理者420は、管理用画面から削除対象の教育コース開催情報について、コース開催IDを入力し、削除の実行を指示する操作を行う。この操作により、コース管理モジュール130は、入力された情報を、削除対象のコース開催IDと、削除指示情報として入力し(K−8)、教育コース開催情報格納部131から、削除対象の教育コース開催情報を削除する(K−9)。これにて、教育コース開催情報の削除による教育コース開催管理処理が終了する(K−10)。
【0054】
図14は、ユーザから教育コースを申し込まれたときの処理を説明するフローチャートである。ユーザ410がユーザ端末310を用いて、教育コースを申し込む処理操作を行うと、教育支援システム100は、教育コースの申し込み処理(L−1)を実行する。教育コースの申込方法としては、ユーザ410がお誘いのメールを受信して対象の教育コースを申し込む方法と、ユーザ410が教育コース開催情報の中から教育コースを検索して、教育コースを申し込む方法とが用意されている(L−2)。
【0055】
ユーザ410がお誘いメールから申し込む場合について説明する。お誘いメールには専用のURLが記載されている。そのURLをクリックする操作が行われると、教育支援システム100は、ユーザ端末310に、専用の申込画面を表示する。ユーザ410が、ユーザIDとパスワードとを入力する操作を行うと、教育支援システム100は、ユーザ情報格納部111を照会して認証を行う(L−4)。認証に成功した場合、教育支援システム100は、お誘いメールの情報などに基づいて、新たな教育コースの申し込み情報を、教育コース申込情報格納部121に追加する(L−8)。
【0056】
ユーザ410が教育コースを検索して、申し込む場合について説明する。ユーザ410が、ユーザ端末310を用いて、ネットワーク200を介して教育管理モジュール120にアクセスすると、教育管理モジュール120は、ユーザ端末310へ、図7に示したログイン画面を提供する。ユーザ410が、ユーザID入力欄A−1にユーザIDを入力し、パスワード入力欄A−2にパスワードを入力し、ログインボタンA−4を押す操作を行うと、教育支援システム100は、ユーザ情報格納部111を参照して認証を行う(L−3)。認証成功の場合、教育管理モジュール120が、ユーザ端末310へ、図11に示したユーザ画面を提供する。
【0057】
教育コースを検索する場合、ユーザ410は、ユーザ画面における教育コース検索ボタンE−1を押す操作を行う。この操作を受けて、教育管理モジュール120は、ユーザ端末310へ、検索画面を提供する(L−5)。ユーザ410が検索画面から検索条件を入力する操作を行うと、教育管理モジュール120は、入力情報を検索条件として入力する(L−6)。更に、ユーザ410が検索を実行する操作を行うと、教育管理モジュール120は、教育コースや教育コース開催情報の検索を実行する(L−7)。
【0058】
教育コースを検索する場合の条件として、他のユーザの受講履歴や教育コースの申込状況、満足度などの情報を使用することが可能である。また、ユーザ相互関係管理モジュール130は、ユーザ端末310に対して、相互関係を持ったユーザが、どのような教育コースを受講しようとしているかなどの情報を提供できる。それ以外にも、コース開催情報格納部131における開催日格納部1313に格納された開催日や、コース名格納部1322のコース名、コース概要格納部1324のコース概要からの検索も可能である。検索結果に基づいて、受講しようとする教育が見つかり、申し込みを行う操作がなされると、教育管理モジュール110は、教育コース申込情報格納部122に、コース開催IDと、ユーザIDと、申込日とを書き込む(L−8)。コース開催IDは、コース開催ID格納部1221に、ユーザIDはユーザID格納部1222に、申込日は、申込日格納部1223にそれぞれ書き込まれる。
【0059】
その後、ユーザ相互関係管理モジュール110は、ユーザ情報格納部111と、相互関係情報格納部112とを参照して、教育コースを申し込んだユーザと相互関係を結んでいるユーザを探索する。そして、ユーザ名格納部1112に格納されたユーザ名やメールアドレス格納部1114に格納されたメールアドレスなどの情報を取得し、教育管理モジュール120に引き渡す。
【0060】
教育管理モジュール120は、ユーザ相互関係管理モジュール110からこれらの情報を引き渡されると、新たに教育コースを申し込んだユーザと相互関係を結んでいるユーザについてチェックする。教育管理モジュール120は、受講履歴格納部123を参照して、相互関係を持つユーザが、既に過去にその教育コースを受講済みであるかどうかをチェックする。また、教育管理モジュール120は、教育コース申込情報格納部122を参照して、相互関係を持つユーザが、既に同じ教育コースを申し込み済みであるかどうかをチェックする。未受講であり、かつ、未申込であれば、教育管理モジュール120は、メール送受信システム900を使用して、ユーザ相互関係管理モジュール110から引き渡された情報などに基づいて、相互関係を持つユーザに対して、教育コースに誘うためのお誘いメールを送信する(L−9)。お誘いメールを受信するユーザは、そのお誘いメールの情報を元に、教育コースの申し込みを行うことが可能である。これにて、教育コースの申込みに関する教育コース管理処理を終了する(L−12)。
【0061】
教育コースへの申し込みを削除する場合には、教育管理モジュール120は、ユーザ端末310に、ユーザ画面を提供する(L−5)。ユーザは、ユーザ画面における参加予定教育一覧表E−7を見て、現在申し込みを行っている教育コースを確認し、教育コースへの申し込みをキャンセルするキャンセルボタンE−9を押す操作を行う。この操作を受けて、教育管理モジュール120は、キャンセルを実行する(L−10)。教育管理モジュール120は、教育コース申込情報格納部122から、削除対象のデータを削除する(L−11)。これにて、教育コースの申込みに関する教育コース管理処理を終了する(L−12)。
【0062】
図15は、ユーザによる教育コースの満足度を登録する処理を説明するフローチャートである。ユーザ410がユーザ端末310を用いて、教育コースの満足度を登録する処理操作を行うと、教育支援システム100は、満足度の登録処理(M−1)を実行する。まず、ユーザ410の操作により、ユーザ端末310がネットワーク200を介して教育管理モジュール120にアクセスすると、教育管理モジュール120はユーザ端末310に、図7に示したログイン画面を提供する(M−2)。ユーザ410が、ユーザID入力欄A−1にユーザIDを入力し、パスワード入力欄A−2にパスワードを入力し、ログインボタンA−4を押す操作を行うと、教育支援システム100は、ユーザ情報格納部111を参照して認証を行う(M−2)。
【0063】
認証成功の場合、教育管理モジュール110が、ユーザ端末310に、図11に示したユーザ画面を提供する(M−3)。図11のユーザ画面には、教育コース申込情報格納部122や、教育コース開催情報格納部131の情報に基づいて、終了教育一覧表E−10が表示される。終了教育一覧表E−10には、受講済で満足度が登録されていない教育コースと共に、満足度入力ボタンE−12が表示されている。ユーザ410が、満足度を入力するために、満足度入力ボタンE−12を押す操作を行うと、教育管理モジュール120は、ユーザ端末310へ、満足度入力画面を提供する(M−4)。ユーザ410が、満足度を入力する操作を行うと、教育管理モジュール120は、入力された情報を満足度情報として入力する(M−5)。教育管理モジュール120は、満足度情報を、満足度情報格納部121に書き込む(M−6)。同時に、受講履歴格納部123に、受講終了の情報を書き込む(M−6)。これにて、満足度の登録処理が終了する(M−7)。
【0064】
図16は、ユーザ相互関係に関連する処理を説明するフローチャートである。図16に示す処理には、ユーザ相互関係管理モジュール110による相性度合いの計算に係る処理と、ユーザ310によるユーザ相互関係の確立に係る処理とが含まれている。ユーザ相互関係の確立は、教育管理モジュール130がユーザ端末310に提供する図11のユーザ画面を通じた操作を受けて、行うことができる。相互関係が確立されると、教育管理モジュール130からユーザ端末310へ提供されるユーザ画面に、相互関係が表われる。図11のユーザ画面においては、相互関係確立ユーザ一覧表E−13に、相互関係が確立されたユーザが表示されている。
【0065】
ユーザ相互関係を確立する具体的な方法の一つは、図11のユーザ画面に表示されたユーザ検索ボタンE−2を押し、手動でユーザを検索する操作を受けて、ユーザ検索を行い(N−10)、相互関係を確立する方法である(N−9)。ユーザは、手動でのユーザ検索の結果や(N−10)、ユーザ相互関係管理モジュール110が導き出した情報やユーザ間の付き合いなどをもとに、教育支援システム100に対して、ユーザ間の相互関係を設定する操作を行うことができる。この操作に応じて、ユーザ相互関係管理モジュール110は、相互関係情報格納部112に対して、相互関係情報の登録・削除を行う(N−12)。この際、ユーザ相互関係管理モジュール110は、相互関係情報格納部112における設定日格納部1124に、設定日時を書き込む(N−12)。これにて、ユーザ相互関係の構築処理が終了する(N−13)。
【0066】
ユーザ相互関係を確立する具体的な方法のもう一つは、図11のユーザ画面に表示された相互関係確立ボタンE−16を押す操作に基づいて、相互関係管理モジュール110が導き出した相性度をもとに、相互関係を確立する方法(N−1,N−3,N−5,N−7)である。ユーザ相互関係管理モジュール110は、相性度の計算、再計算を行い、算出された相性度に基づいて相互関係を確立する。相性度は、所定のパラメータを用いてパーセントの形式で算出でき、相互関係は、そのパーセントが所定の閾値以上、例えば、90%以上の場合に確立するようにすることができる。
【0067】
本実施の形態においては、相性度の計算、再計算は、以下の情報のうち「1つでも」変更が行われた場合に実行される。1つ目の情報は、ユーザ情報格納部111における専門分野格納部1116の情報である。ユーザ410の操作に基づいて、ユーザ相互関係管理モジュール110がユーザ登録(N−2)を行うことによって、専門分野格納部1116の情報が変更されると、相性度の計算、再計算が実行される。2つ目の情報は、アンケート情報格納部113の情報である。ユーザ相互関係管理モジュール110が、アンケートの実施処理(N−4)を行うことによってアンケート情報格納部113の情報が変更されると、相性度の計算、再計算が実行される。
【0068】
3つ目の情報は、教育コース申込情報格納部122の情報である。教育管理モジュール120が、教育申込処理(N−6)を行うことによって、教育コース申込情報格納部122の情報が変更されると、教育管理モジュール120と連携して動作するユーザ相互関係管理モジュール110が、相性度の計算、再計算を実行する。4つ目の情報は、受講履歴格納部123と満足度情報格納部121の情報である。教育管理モジュール120が、教育コース受講後の処理(N−8)を行うことによって、受講履歴格納部123と満足度情報格納部121の情報が変更されると、教育管理モジュール120と連携して動作するユーザ相互関係管理モジュール110が、相性度の計算、再計算を実行する。すなわち、これらの情報の1つでも変更された場合、ユーザ相互関係管理モジュール110は、登録又は変更点における情報を他のユーザの情報と照らし合わせ、相性度を計算する。また、ユーザ相互関係管理モジュール110は、計算した相性度を相互関係情報格納部112における相性度合い格納部1123に記録し、また、ユーザ端末310へ提供する(N−11)。
【0069】
図11のユーザ画面における相互関係確立ユーザ一覧表E−13から、ユーザ410が、ユーザごとに設けられたリンクボタンE−14を押す操作を行うと、ユーザ相互関係管理モジュール110及び教育管理モジュール130は、ユーザ端末310へ、図17に示す如くの相互関係ユーザ画面を提供する。ユーザ410は、図17の相互関係ユーザ画面を通じて、相互関係を確立したユーザの情報を見ることができる。また、ユーザ410が、相互関係ユーザ画面における申込ボタンF−1を押す操作を行うと、教育管理モジュール130が、教育コースの申込処理(L−1)を実行することができるようになっている。
【0070】
なお、本実施の形態においては、相互関係情報格納部112における設定日格納部1124の内容が空白の場合には、相互関係は確立されていないとしている。ユーザ410によって、相互関係を解消する操作が行われた場合には、ユーザ相互関係管理モジュール110は、相互関係情報格納部112における設定日格納部1124の内容を削除し、空白にする(N−12)。
【符号の説明】
【0071】
100 教育支援システム
110 ユーザ相互関係管理モジュール
111 ユーザ情報格納部
1111 ユーザID格納部
1112 ユーザ名格納部
1113 パスワード格納部
1114 メールアドレス格納部
1115 管理者フラグ格納部
1116 専門分野格納部
1117 登録日格納部
112 相互関係情報格納部
1121 ユーザID格納部
1122 相互関係者ID格納部
1123 相性度格納部
1124 設定日格納部
113 アンケート情報格納部
1131 ユーザID格納部
1132 回答内容格納部
1133 実施日格納部
120 教育管理モジュール
121 満足度情報格納部
1211 ユーザID格納部
1212 コースID格納部
1213 満足度格納部
122 教育コース申込情報格納部
1221 コース開催ID格納部
1222 ユーザID格納部
1223 申込日格納部
123 受講履歴格納部
1231 ユーザID格納部
1232 コース開催ID格納部
1233 受講日格納部
130 コース管理モジュール
131 教育コース開催情報格納部
1311 コース開催ID格納部
1312 コースID格納部
1313 開催日格納部
132 教育コース情報格納部
1321 コースID格納部
1322 コース名格納部
1323 コース日数格納部
1324 コース概要格納部
200 ネットワーク
310 ユーザ端末
320 管理端末
410 ユーザ
420 管理者
900 メール送受信システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
教育コースを受講したユーザの満足度を示す情報を格納する満足度情報格納部と、
前記満足度情報格納部を参照して、教育コースを受講するユーザ間の相性度を計算すると共に、前記相性度に基づいて、前記ユーザ間に相互関係を確立するユーザ相互関係管理モジュールと、
前記相互関係を示す情報を格納する相互関係情報格納部と、
教育コースを新たに受講する第一のユーザに対して、前記第一のユーザと前記相互関係を有する第二のユーザの教育コースに関する情報を提供する教育管理モジュールとを具備する
教育支援システム。
【請求項2】
教育コースを受講したユーザの受講履歴を示す情報を格納する受講履歴格納部を更に具備し、
前記ユーザ相互関係管理モジュールは、
前記受講履歴格納部を更に参照して、前記相性度を計算する
請求項1記載の教育支援システム。
【請求項3】
教育コースを受講するユーザが申し込みを行った教育コースを示す情報を格納する教育コース申込情報格納部を更に具備し、
前記ユーザ相互関係管理モジュールは、
前記教育コース申込情報格納部を更に参照して、前記相性度を計算する
請求項2記載の教育支援システム。
【請求項4】
教育コースを受講したユーザに対して行ったアンケートの回答内容を示す情報を格納するアンケート情報格納部を更に具備し、
前記ユーザ相互関係管理モジュールは、
前記アンケート情報格納部を更に参照して、前記相性度を計算する
請求項3記載の教育支援システム。
【請求項5】
教育コースを受講するユーザの専門分野を示す情報を格納する専門分野格納部を更に具備し、
前記ユーザ相互関係管理モジュールは、
前記専門分野格納部を更に参照して、前記相性度を計算する
請求項3又は4記載の教育支援システム。
【請求項6】
前記ユーザ相互関係管理モジュールは、
前記満足度情報格納部、前記受講履歴格納部、前記教育コース申込情報格納部、前記アンケート情報格納部、又は、前記専門分野格納部の少なくとも一つの情報が変更されたときに、前記相性度を自動的に計算する
請求項5記載の教育支援システム。
【請求項7】
前記ユーザ相互関係管理モジュールは、
ユーザによって、特定のユーザ間に相互関係を確立すべきことを指定する操作が行われた場合に、前記特定のユーザ間に相互関係を確立し、前記相互関係情報格納部に、前記特定のユーザ間に確立した相互関係を示す情報を格納する
請求項3〜6いずれか1項に記載の教育支援システム。
【請求項8】
教育コースを受講するユーザのメールアドレスを示す情報を格納するメールアドレス格納部を更に具備し、
前記教育管理モジュールは、
前記第一のユーザが教育コースを申し込んだ場合に、前記メールアドレス格納部を参照し、前記第一のユーザと前記相互関係を有する第三のユーザに対して、前記第一のユーザが申し込んだ教育コースと同じ教育コースを受講するように勧誘する電子メールを送信する
請求項3〜7いずれか1項に記載の教育支援システム。
【請求項9】
前記教育管理モジュールは、
前記受講履歴格納部を参照することによって、前記第三のユーザが、前記第一のユーザが申し込んだ教育コースと同じ教育コースを受講していないことと、前記教育コース申込情報格納部を参照することによって、前記第三のユーザが、前記第一のユーザが申し込んだ教育コースと同じ教育コースの受講を申し込んでいないこととを確認してから、前記電子メールを送信する
請求項8記載の教育支援システム。
【請求項10】
前記教育管理モジュールは、
前記教育コースに関する情報として、前記第二のユーザについて、前記受講履歴格納部に格納された受講履歴を提供する
請求項3〜9いずれか1項に記載の教育支援システム。
【請求項11】
前記教育管理モジュールは、
前記教育コースに関する情報として、前記第二のユーザについて、前記教育コース申込情報格納部に格納された教育コースを提供する
請求項3〜10いずれか1項に記載の教育支援システム。
【請求項12】
教育コースを受講したユーザの満足度を示す情報を格納することと、
前記満足度情報格納部を参照して、教育コースを受講するユーザ間の相性度を計算することと、
前記相性度に基づいて、前記ユーザ間に相互関係を確立することと、
前記相互関係を示す情報を格納することと、
教育コースを新たに受講する第一のユーザに対して、前記第一のユーザと前記相互関係を有する第二のユーザの教育コースに関する情報を提供することとを具備する
教育支援方法。
【請求項13】
教育コースを受講したユーザの受講履歴を示す情報を格納することを更に具備し、
前記相性度を計算することにおいては、
前記受講履歴を示す情報を参照して、前記相性度の計算を行うことを含む
請求項12記載の教育支援方法。
【請求項14】
教育コースを受講するユーザのメールアドレスを示す情報を格納することと、
前記第一のユーザが教育コースを申し込んだ場合に、前記メールアドレスを示す情報を参照し、前記第一のユーザと前記相互関係を有する第三のユーザに対して、前記第一のユーザが申し込んだ教育コースと同じ教育コースを受講するように勧誘する電子メールを送信することとを更に具備する
請求項13記載の教育支援方法。
【請求項15】
教育コースを受講したユーザの満足度を示す情報を格納するステップと、
前記満足度情報格納部を参照して、教育コースを受講するユーザ間の相性度を計算するステップと、
前記相性度に基づいて、前記ユーザ間に相互関係を確立するステップと、
前記相互関係を示す情報を格納するステップと、
教育コースを新たに受講する第一のユーザに対して、前記第一のユーザと前記相互関係を有する第二のユーザの教育コースに関する情報を提供するステップとをコンピュータに実行させるための
教育支援プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【図3H】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−237932(P2010−237932A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−84747(P2009−84747)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】