教育支援システム及び教育支援方法
【課題】受講生が教育の理解度をさらに向上させる。
【解決手段】受講生端末101−1〜101−nと受講生端末101−1〜101−nから入力された質問に対する回答を入力するためのインストラクタ端末103とに通信ネットワーク100を介して接続された教材配信システム102から、教育に用いられる教材のコンテンツが格納されているロケーション情報と教材に固有に付与された識別情報と当該教材のページ番号との対応付け、及び質問と当該質問に対する回答と識別情報とページ番号との対応付けに基づいて、コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と識別情報とに対応付けられた質問とともに表示するための情報が送信され、当該情報に基づいて、受講生端末101−1〜101−nに、コンテンツがページごとに、当該ページのページ番号と識別情報とに対応付けられた質問とともに表示される。
【解決手段】受講生端末101−1〜101−nと受講生端末101−1〜101−nから入力された質問に対する回答を入力するためのインストラクタ端末103とに通信ネットワーク100を介して接続された教材配信システム102から、教育に用いられる教材のコンテンツが格納されているロケーション情報と教材に固有に付与された識別情報と当該教材のページ番号との対応付け、及び質問と当該質問に対する回答と識別情報とページ番号との対応付けに基づいて、コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と識別情報とに対応付けられた質問とともに表示するための情報が送信され、当該情報に基づいて、受講生端末101−1〜101−nに、コンテンツがページごとに、当該ページのページ番号と識別情報とに対応付けられた質問とともに表示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インストラクタがネットワークを介して受講生に行う教育を支援する教育支援システム及び教育支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インストラクタが受講生に行う教育において、1人の受講生が感じた疑問を、全ての受講生が疑問に感じるとは限らず、他の受講生の質問内容から疑問に気づき、それにより理解度が向上することもある。また、複数の受講生が同席する集合形式の教育であっても、開催される教育毎に受講生が異なるため、同じ疑問を質問するとは限らない。
【0003】
そこで従来の通信ネットワークを活用した教育支援システムでは、受講生の理解度及びモチベーションを向上させるために、受講生からの質問及びその質問に対する回答をデータベースに管理し、管理された質問及びその質問に対する回答を検索することにより、当該質問及びその質問に対する回答を参照することができる仕組みとなっているものが多い。
【0004】
しかしながら、疑問を感じて検索しなければ受講生が質問を検索・参照することがなく、過去の質問を有効に活用することができない。また、従来の自己学習形式の教育支援システムにおける質問/回答方式においては、過去の質問の一覧表示機能があっても、関連する項目を受講生自体が検索する必要がある。そのため、参照される機会が少なく、過去の質問を有効に活用することができない。さらに、教材にその質問内容や回答内容を追加する場合、追加が遅れたり、受講生が疑問に思う項目をインストラクタが確認できず、適切に教材へ反映されない虞もある。
【0005】
そこで、受講生の質問事項の検索効率を良くするために、様々な技術が考えられている。
【0006】
例えば、受講生の質問事項が、どの教材のどの部分に関するものであるかを当該質問事項とともにデータベースに登録する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)
また、データベースに管理された質問事項を参照回数の多い順に並べ替えて表示する技術が考えられている(例えば、特許文献2参照。)
【特許文献1】特開2002−202710号公報
【特許文献2】特開平11−345185号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載された技術においては、他の受講生が当該質問事項を参照するには、参照するための手順が必要となってしまうという問題点がある。
【0008】
また、特許文献2に記載された技術においては、質問事項を単なる参照回数の多い順に並べただけでは、質問事項が重要な質問事項であっても新規なものであると、参照回数が少ないため、表示順位が低いものとなり、検索しにくくなってしまうという問題点がある。
【0009】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、受講生が教育の理解度をさらに向上させることができる教育支援システム及び教育支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明は、
教育を受講するための第1の端末と、
前記第1の端末から入力された質問に対する回答を入力するための第2の端末と、
前記教育に用いられる教材のコンテンツが格納されているロケーション情報と前記教材に固有に付与された識別情報と該教材のページ番号とを対応付けて格納する教材管理データベースと、
前記質問と該質問に対する回答と前記識別情報と前記ページ番号とを対応付けて格納する質問管理データベースと、
前記第1の端末及び前記第2の端末に接続され、前記教材管理データベースと前記質問管理データベースとを管理する情報処理装置とを有し、
前記情報処理装置は、前記第1の端末へ、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示するための情報を送信し、
前記第1の端末は、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示する。
【0011】
また、前記情報処理装置は、前記第1の端末に表示された質問が選択された場合、前記第1の端末へ、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示するための情報を送信し、
前記第1の端末は、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示することを特徴とする。
【0012】
また、前記情報処理装置は、前記第2の端末へ、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示するための情報を送信し、
前記第2の端末は、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示し、
前記質問管理データベースは、前記重要度を前記質問に対応付けて格納することを特徴とする。
【0013】
また、教育を受講するための第1の端末と、前記第1の端末から入力された質問に対する回答を入力するための第2の端末と、前記第1の端末及び前記第2の端末に接続された情報処理装置とを有する教育支援システムにおける教育支援方法であって、
前記情報処理装置が、前記教育に用いられる教材のコンテンツが格納されているロケーション情報と前記教材に固有に付与された識別情報と該教材のページ番号とを対応付けて教材管理データベースに格納する処理と、
前記情報処理装置が、前記質問と該質問に対する回答と前記識別情報と前記ページ番号とを対応付けて質問管理データベースに格納する処理と、
前記情報処理装置が、前記第1の端末へ、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示するための情報を送信する処理と、
前記第1の端末が、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示する処理とを有する。
【0014】
また、前記第1の端末に表示された質問が選択された場合、前記情報処理装置が、前記第1の端末へ、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示するための情報を送信する処理と、
前記第1の端末が、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示する処理とを有することを特徴とする。
【0015】
また、前記情報処理装置が、前記第2の端末へ、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示するための情報を送信する処理と、
前記第2の端末が、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示する処理と、
前記情報処理装置が、前記質問管理データベースに、前記重要度を前記質問に対応付けて格納する処理とを有することを特徴とする。
【0016】
上記のように構成された本発明においては、教育を受講するための第1の端末と第1の端末から入力された質問に対する回答を入力するための第2の端末とに接続された情報処理装置から、教材管理データベースに格納されている教育に用いられる教材のコンテンツが格納されているロケーション情報と教材に固有に付与された識別情報と当該教材のページ番号との対応付け、及び質問管理データベースに格納されている質問と当該質問に対する回答と識別情報とページ番号との対応付けに基づいて、コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と識別情報とに対応付けられた質問とともに表示するための情報が送信され、当該情報に基づいて、第1の端末に、コンテンツがページごとに、当該ページのページ番号と識別情報とに対応付けられた質問とともに表示される。
【0017】
これにより、受講生が個別に検索することなく参照中の項目に関連する過去の質問を一覧で参照することができる。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本発明においては、教育を受講するための第1の端末と第1の端末から入力された質問に対する回答を入力するための第2の端末とに接続された情報処理装置から、教材管理データベースに格納されている教育に用いられる教材のコンテンツが格納されているロケーション情報と教材に固有に付与された識別情報と当該教材のページ番号との対応付け、及び質問管理データベースに格納されている質問と当該質問に対する回答と識別情報とページ番号との対応付けに基づいて、コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と識別情報とに対応付けられた質問とともに表示するための情報を送信し、当該情報に基づいて、第1の端末に、コンテンツがページごとに、当該ページのページ番号と識別情報とに対応付けられた質問とともに表示する構成としたため、受講生が教育の理解度をさらに向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に、本発明に実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
図1は、本発明の教育支援システムの実施の一形態を示す図である。
【0021】
本形態は図1に示すように、受講生端末101−1〜101−nと、教材配信システム102と、インストラクタ端末103とから構成されており、それぞれが互いにインターネットなどの通信ネットワーク100を介して接続されている。
【0022】
受講生端末101−1〜101−nは、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であり、受講生が通信ネットワーク100を介して教材配信システム102にアクセスすることにより、教育用コンテンツの参照、質問登録及び電子メールの送受信を実現することができる第1の端末である。
【0023】
インストラクタ端末103は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であり、インストラクタが通信ネットワーク100を介して教材配信システム102にアクセスすることにより、教育用コンテンツの登録、各種データベースの更新、質問回答及び電子メールの送受信を実現することができる第2の端末である。
【0024】
教材配信システム102は、通信ネットワーク100を介して受講生端末101−1〜101−nへ適切な教材を提供し、受講生の質問を記録、及び電子メールにてインストラクタへの質問登録通知、受講生への回答登録通知を行う機能を有する。
【0025】
図2は、図1に示した教材配信システム102の構成を示す図である。
【0026】
本構成は図2に示すように、情報処理装置200と、受講生データベース201と、教材データベース202と、受講生管理データベース203と、教材管理データベース204と、質問管理データベース205と、コンテンツデータ領域206とから構成されている。
【0027】
情報処理装置200は、ワークステーション、サーバなどの情報処理装置であり、受講生端末101−1〜101−nへの教育用コンテンツの配信や登録済み質問情報の表示、質問項目の記録を各種データベースを使用して実施する機能を有する。
【0028】
受講生データベース201は、受講生及びインストラクタに関する情報を格納するデータベースであり、教材へのアクセス認証及び全ての処理における受講生の特定に使用される。
【0029】
図3は、図2に示した受講生データベース201の内部構造の一例を示す図である。
【0030】
図2に示した受講生データベース201には図3に示すように、各受講生に固有に付与された識別可能な識別情報である受講生IDと、受講生の氏名と、当該受講生を認証するためのパスワードと、電子メールアドレスとが対応付けられている。
【0031】
教材データベース202は、教材名及び担当するインストラクタ情報を格納したデータベースであり、全ての処理における教材名及びインストラクタの特定に使用される。
【0032】
図4は、図2に示した教材データベース202の内部構造の一例を示す図である。
【0033】
図2に示した教材データベース202には図4に示すように、各教材に固有に付与された識別可能な識別情報である教材IDと、教材名と、当該教材を使用するインストラクタとが対応付けられている。ここでは、インストラクタの情報として、各インストラクタに固有に付与された識別可能な識別情報を示しているが、インストラクタの氏名であっても良い。
【0034】
受講生管理データベース203は、受講生に対する教材情報を格納したデータベースであり、受講生が受講する教育できる教材を特定する場合に使用される。
【0035】
図5は、図2に示した受講生管理データベース203の内部構造の一例を示す図である。
【0036】
図2に示した受講生管理データベース203には図5に示すように、各受講内容に固有に付与された識別可能な識別情報である受講管理IDと、各受講生に固有に付与された識別可能な識別情報である受講生IDと、各教材に固有に付与された識別可能な識別情報である教材IDとが対応付けられている。
【0037】
教材管理データベース204は、教材の項目と教育用コンテンツの対応付けを行うデータベースであり、受講生が学習項目を進めたときに表示する教育用コンテンツの場所特定に使用される。
【0038】
図6は、図2に示した教材管理データベース204の内部構造の一例を示す図である。
【0039】
図2に示した教材管理データベース204には図6に示すように、各教材に固有に付与された識別可能な識別情報である教材IDと、教材の中の所定の内容が掲載されているページ番号(Page ID)と、当該ページに記載されている内容(コンテンツ)が存在するロケーション情報とが対応付けられている。
【0040】
質問管理データベース205は質問内容、質問した受講生、対象となる教材及び教材項目、回答及び重要度を格納したデータベースであり、教材への質問項目の表示及び、回答登録、回答のメール配信で使用される。インストラクタは質問が登録されたときにインストラクタ端末103を使用して格納された質問に対する回答登録及び重要度の設定を実施する。
【0041】
図7は、図2に示した質問管理データベース205の内部構造の一例を示す図である。
【0042】
図2に示した質問管理データベース205には図7に示すように、各質問に固有に付与された識別可能な識別情報である質問IDと、各受講生に固有に付与された識別可能な識別情報である受講生IDと、各教材に固有に付与された識別可能な識別情報である教材IDと、当該質問がどのページに記載された内容についてのものかを判断するためのそのページ番号(Page ID)と、質問の内容と、質問に対する回答の内容と、回答済みかどうかを示す回答済みフラグと、当該質問の重要度と、当該質問が参照された回数を示す被参照数とが対応付けられている。
【0043】
コンテンツデータ領域206は、受講生が学習のために参照する教育用コンテンツを格納する領域であり、受講生端末101−1〜101−nからの要求に応じて情報処理装置200によって格納された教育用コンテンツの配信が行われる。コンテンツ配信の方式はhtml形式などの形式で項目単位に作成される。
【0044】
以下に、図1に示した教育支援システムにおける教育支援方法について説明する。
【0045】
まずは、各データの登録方法について説明する。
【0046】
図8は、図1に示した教育支援システムにおける教育支援方法のうち、各データの登録方法を説明するためのフローチャートである。
【0047】
まず、インストラクタがインストラクタ端末103にコンテンツデータを入力すると(ステップS1)、入力されたコンテンツデータがインストラクタ端末103から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。送信されたコンテンツデータは、教材配信システム102にてコンテンツデータ領域206へ登録及び更新が実施される(ステップS2)。
【0048】
その後、インストラクタが、ステップS1で入力したコンテンツデータに応じた教材データベース202及び教材管理データベース204に必要な情報をインストラクタ端末103に入力すると(ステップS3)、入力された情報がインストラクタ端末103から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。送信された情報は、教材配信システム102にて教材データベース202及び教材管理データベース204へそれぞれ登録及び更新が実施される(ステップS4)。
【0049】
ステップS1〜S4の作業及び処理は、教育用コンテンツの項目が変更された場合及び項目数が変更された場合に必要に応じて随時更新が実施されるものである。
【0050】
また、インストラクタが、受講生の情報と受講生が受講できる教材に関する情報とをインストラクタ端末103に入力すると(ステップS5)、入力された受講生の情報と受講生が受講できる教材に関する情報とがインストラクタ端末103から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。送信された情報は、教材配信システム102にて受講生データベース201及び受講生管理データベース203へそれぞれ登録及び更新が実施される(ステップS6)。
【0051】
ステップS5〜S6の作業及び処理は、受講生の増減・受講生が受講する教材の増減により随時更新が実施されるものである。また、受講生が教材を申し込む形式での登録も実施方法としては可能である
次に、受講生が教育を受講する際の教育支援方法について説明する。
【0052】
図9は、図1に示した教育支援システムにおいて受講生が教育を受講する際の教育支援方法を説明するためのフローチャートである。ここでは、受講生が受講生端末101−1を用いて教育を受講する場合を例に挙げて説明する。受講生が受講生端末101−2〜101−nを用いて教育を受講する場合も同様である。
【0053】
まず、受講生が受講生端末101−1から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ接続すると(ステップS11)、教材配信システム102からログイン画面が送信される(ステップS12)。教材配信システム102から送信されたログイン画面は、受講生端末101−1に表示される。ここで、受講生端末101−1から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ接続する方法については、従来のネットワーク上の装置への接続方法を利用するもので良く、特に限定しない。
【0054】
図10は、受講生端末101−1に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
【0055】
受講生端末101−1に表示されるログイン画面は図10に示すように、受講生固有に予め付与された受講生IDと、受講生を認証するためのパスワードとが入力可能となっている。この画面については、ID及びパスワードが入力可能な画面であれば良く、従来のものであってもかまわない。
【0056】
受講生が受講端末101−1に表示されたログイン画面に従って受講生ID及びパスワードを入力して送信ボタンを選択すると(ステップS13)、入力された受講生ID及びパスワードが通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。
【0057】
そして、受講生端末101−1から送信された受講生ID及びパスワードが正しいものであるかどうかが教材配信システム102にて判断される(ステップS14)。この受講生ID及びパスワードが正しいかどうかの判断は、受講生端末101−1から送信された受講生ID及びパスワードが受講生データベース201に格納されている受講生ID及びパスワードと一致するかどうかを判断することによって行われる。
【0058】
受講生端末101−1から送信された受講生ID及びパスワードが正しいものではないと判断された場合、再度ログイン画面が送信される。
【0059】
受講生端末101−1から送信された受講生ID及びパスワードが正しいものであると判断された場合は、当該受講生IDの受講生が受講可能な教材一覧が教材配信システム102から通信ネットワーク100を介して受講正端末101−1へ送信される(ステップS15)。教材配信システム102から送信された教材一覧は、受講生端末101−1に表示される。
【0060】
図11は、受講生端末101−1に表示される教材一覧の一例を示す図である。
【0061】
受講生端末101−1に表示される教材一覧は図11に示すように、現在受講可能な(参加申し込み済みの)教育が一覧となって表示され、それらの教育のうちどの教育を受講するかが選択可能に表示される。この選択可能に表示されるには、ラジオボタンを用いるものであっても良いし、チェックボックスを用いるものであっても良く、選択可能な従来の表示で良い。
【0062】
受講生が所望の教育を選択して送信ボタンを選択すると(ステップS16)、どの教育が選択されたかの情報(教材名)が通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。
【0063】
教材名が教材配信システム102にて受信されると、受信された教材名に基づいて、教材データベース202から教材IDが取得され、取得された教材IDに基づいて教材管理データベース204からPage ID及びコンテンツロケーションが取得される。また、取得された教材ID及びPage IDに基づいて質問管理データベース205から過去の質問内容、回答内容、重要度及び被参照数が取得される。また、取得されたコンテンツロケーションに基づいてコンテンツデータ領域206からコンテンツデータが取得される。そして、質問内容、回答内容及びコンテンツデータが教材配信システム102から通信ネットワーク100を介して受講生端末101−1へ送信される(ステップS17)。受講生端末101−1へ送信された質問内容、回答内容及びコンテンツデータは受講生端末101−1に表示される。ここで、送信される質問内容には被参照数が付与されているものであっても良い。また、質問内容及び回答内容が教材配信システム102から受講生端末101−1へ送信される際に、取得された重要度や被参照数に応じて並べ替えられても良い。例えば、重要度の高いものから順に並べ替えたり、被参照数の多いものから順に並べ替えたりするものであっても良い。また、送信される際ではなく、受講生端末101−1にて表示される際に、上述したような並べ替えが行われるものであっても良い。
【0064】
図12は、受講生端末101−1に表示された質問内容、回答内容及びコンテンツデータの一例を示す図である。
【0065】
受講生端末101−1に表示される画面は図12に示すように、教材コンテンツと、そのページに記載された内容についての過去の質問事項と、新規に質問を入力するための新規質問登録の欄とが表示される。また、前のページを表示させるための「戻る」ボタン及び次のページを表示させるための「次へ」ボタンも表示されるが、これらの代わりに「前ページ」や「次ページ」のボタンが表示されるものであっても良い。
【0066】
この画面を参照して受講生が学習を実施し(ステップS18)、表示されている過去の質問が選択されて送信ボタンが選択された場合(ステップS19)、どの質問が選択されたかの情報が教材配信システム102へ送信される(ステップS20)。ここで、表示されている過去の質問を選択する方法として、表示されている質問にカーソルを移動させ、マウスをクリックすることにより選択するもの等の従来の方法が用いられる。
【0067】
受講生端末101−1から送信された情報が、教材配信システム102にて受信されると、情報処理装置200によって質問管理データベース205に格納されている当該質問の被参照数が1つ加算される(ステップS21)。そして、当該質問に基づいて質問管理データベース205から回答が取得され、取得された回答が通信ネットワーク100を介して受講生端末101−1へ送信される(ステップS22)。
【0068】
教材配信システム102から送信されてきた回答が受講生端末101−1にて受信されると、受信された回答が受講生端末101−1に表示される(ステップS23)。このとき、当該回答の元となる質問についても表示されるものであっても良い。
【0069】
図13は、受講生端末101−1に表示された質問及び回答の一例を示す図である。
【0070】
受講生端末101−1には図13に示すように、質問及びその回答が表示される。これにより、参照しているコンテンツのページに表示された内容についての過去の質問及び回答を参照することができる。
【0071】
一方、表示されている過去の質問が選択されずに新規質問が入力された場合(ステップS24)、入力された新規質問が受講生端末101−1から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される(ステップS25)。新規質問の入力方法については、ここでは規定しない。
【0072】
受講生端末101−1から送信された新規質問が教材配信システム102にて受信されると、情報処理装置200によって質問管理データベース205に登録される(ステップS26)。このとき、当該質問に固有の質問IDが付与され、受講生IDと、教材IDとPage IDとに対応付けられて登録される。
【0073】
その後、新規質問が教材配信システム102から通信ネットワーク100を介してインストラクタ端末103へ送信される(ステップS27)。このとき教材データベース202に格納されている当該教材名に対応付けられたインストラクタの端末へ新規質問が送信される。
【0074】
また、図12に示した「次へ」のボタンが選択された場合(ステップS28)、受講生端末101−1から教材配信システム102へ、受講生端末101−1に現在表示されているコンテンツのページの次のページが要求される(ステップS29)。
【0075】
次ページが要求された教材配信システム102において、教材管理データベース204が情報処理装置200によって参照され、次ページが存在するかどうかが判断される(ステップS30)。
【0076】
次ページが存在すると判断された場合、当該次ページについて、ステップS17からの処理が行われる。
【0077】
一方、次ページが存在しないと判断された場合は、受講生管理データベース203が更新される(ステップS31)。具体的には、受講生管理データベース203から当該受講生IDと教材IDとの対応付けが削除されるものであっても良いし、完了フラグを設け、その完了フラグを立てるものであっても良い。
【0078】
そして、教材が終了した旨を示す教材終了画面が教材配信システム102から通信ネットワーク100を介して受講生端末101−1へ送信され(ステップS32)、受講生端末101−1に表示される(ステップS33)。この教材終了画面については、教材が終了した旨を示すものであれば良く、ここでは特に限定しない。
【0079】
次に、受講生からの質問に対してインストラクタが回答を登録する処理について説明する。
【0080】
図14は、図1に示した教育支援システムにおいて受講生からの質問に対してインストラクタが回答を登録する処理を説明するためのフローチャートである。
【0081】
まず、インストラクタがインストラクタ端末103から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ接続すると(ステップS41)、教材配信システム102からログイン画面が送信される(ステップS42)。教材配信システム102から送信されたログイン画面は、インストラクタ端末103に表示される。ここで、インストラクタ端末103から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ接続する方法については、従来のネットワーク上の装置への接続方法を利用するもので良く、特に限定しない。
【0082】
図15は、インストラクタ端末103に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
【0083】
インストラクタ端末103に表示されるログイン画面は図15に示すように、インストラクタ固有に予め付与されたインストラクタIDと、インストラクタを認証するためのパスワードとが入力可能となっている。この画面については、ID及びパスワードが入力可能な画面であれば良く、従来のものであってもかまわない。
【0084】
インストラクタがインストラクタ端末103に表示されたログイン画面に従ってインストラクタID及びパスワードを入力して送信ボタンを選択すると(ステップS43)、入力されたインストラクタID及びパスワードが通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。
【0085】
そして、インストラクタ端末103から送信されたインストラクタID及びパスワードが正しいものであるかどうかが教材配信システム102にて判断される(ステップS44)。このインストラクタID及びパスワードが正しいかどうかの判断は、インストラクタ端末103から送信されたインストラクタID及びパスワードがインストラクタ用のデータベース(不図示)に格納されているインストラクタID及びパスワードと一致するかどうかを判断することによって行われる。
【0086】
インストラクタ端末103から送信されたインストラクタID及びパスワードが正しいものではないと判断された場合、再度ログイン画面が送信される。
【0087】
インストラクタ端末103から送信されたインストラクタID及びパスワードが正しいものであると判断された場合は、当該インストラクタIDが教育を担当している教材一覧が教材配信システム102から通信ネットワーク100を介してインストラクタ端末103へ送信される(ステップS45)。このとき送信される教材一覧は、情報処理装置200によって質問管理データベース205から取得されたデータに基づくものである。教材配信システム102から送信された教材一覧は、インストラクタ端末103に表示される。
【0088】
図16は、インストラクタ端末103に表示される教材一覧の一例を示す図である。
【0089】
インストラクタ端末103には図16に示すように教材名と、未回答質問の数と、回答済み質問の数とがそれぞれ対応付けられて表示される。また、この対応付けのうち、回答を入力するために選択できるようにチェックボックスが表示されている。このチェックボックスは、所望の教材名が選択できれば良く、ラジオボタン等の従来の他のものであっても良い。
【0090】
インストラクタが回答を編集する教材名を選択して送信ボタンを選択すると(ステップS46)、選択された教材名が通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。
【0091】
教材名が教材配信システム102にて受信されると、受信された教材名に基づいて、教材データベース202から教材IDが取得され、取得された教材IDに基づいて質問管理データベース205から過去の質問内容、回答内容、重要度及び被参照数が取得される。
【0092】
そして、質問ID、質問内容、被参照率及び回答が済みかどうかの情報が質問一覧として教材配信システム102から通信ネットワーク100を介してインストラクタ端末103へ送信される(ステップS47)。インストラクタ端末103へ送信された質問一覧はインストラクタ端末103に表示される。
【0093】
図17は、インストラクタ端末103に表示される質問一覧の一例を示す図である。
【0094】
インストラクタ端末103に表示される画面は図17に示すように、質問ID、質問内容、被参照率及び回答が済みかどうかの情報が表示される。また、これらのうち、回答を編集するために選択できるようにチェックボックスが表示されている。このチェックボックスは、所望の質問項目が選択できれば良く、ラジオボタン等の従来の他のものであっても良い。
【0095】
インストラクタが回答を編集する質問ID(質問項目)を選択して送信ボタンを選択すると(ステップS48)、選択された質問項目が通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。
【0096】
質問項目が教材配信システム102にて受信されると、受信された質問の内容に対する
回答を入力するための回答入力画面がインストラクタ端末103へ送信される(ステップS49)。
【0097】
教材配信システム102から送信された回答入力画面がインストラクタ端末103にて受信されると、当該画面が表示される。
【0098】
図18は、インストラクタ端末103に表示される回答入力画面の一例を示す図である。
【0099】
インストラクタ端末103には図18に示すように、教材名と、質問IDと、質問内容とが表示され、回答及び重要度を入力するための欄が表示されている。
【0100】
表示ざれた回答入力画面に従ってインストラクタが回答を入力し、また質問の重要度を入力して送信ボタンを選択すると(ステップS50)、回答内容及び重要度が通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。
【0101】
回答内容及び重要度が教材配信システム102にて受信されると、受信された回答内容及び重要度が質問管理データベース205に登録される(ステップS51)。
【0102】
また、情報処理装置200によって質問管理データベース205及び受講生データベース201から質問を登録した受講生の電子メールアドレスが特定され、登録された質問及びその回答内容が質問登録を行った受講生の受講生端末101−1へ送信される(ステップS52)。
【0103】
そして、受講生端末101−1にて受信された質問及び回答内容が表示される(ステップS53)。
【0104】
以上説明したように、本発明においては以下に示す効果がある。
(1)受講生が個別に検索することなく参照中の項目に関連する過去の質問を一覧で参照することができるようになる。
(2)他の受講生の質問/回答に触れる機会が向上することで、教育の理解度の向上が期待できる。
(3)過去の質問/回答に触れる機会が増えることで受講生間での疑問点の共有が多く行われることになり、教育受講時のモチベーション向上につながる。
(4)重要度設定により、受講生に参照してもらいたい質問をある程度コントロールすることが可能となる。
(5)受講生がどの質問を参照したかを管理することが可能となり、新規追加された重要項目を個別に受講終了済みの受講生にメール等通知する場合の対象範囲の判断材料にすることができる。
(6)教材改善時の優先項目決定時の判断材料として被参照数を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明の教育支援システムの実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示した教材配信システムの構成を示す図である。
【図3】図2に示した受講生データベースの内部構造の一例を示す図である。
【図4】図2に示した教材データベースの内部構造の一例を示す図である。
【図5】図2に示した受講生管理データベースの内部構造の一例を示す図である。
【図6】図2に示した教材管理データベースの内部構造の一例を示す図である。
【図7】図2に示した質問管理データベースの内部構造の一例を示す図である。
【図8】図1に示した教育支援システムにおける教育支援方法のうち、各データの登録方法を説明するためのフローチャートである。
【図9】図1に示した教育支援システムにおいて受講生が教育を受講する際の教育支援方法を説明するためのフローチャートである。
【図10】受講生端末に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
【図11】受講生端末に表示される教材一覧の一例を示す図である。
【図12】受講生端末に表示された質問内容、回答内容及びコンテンツデータの一例を示す図である。
【図13】受講生端末に表示された質問及び回答の一例を示す図である。
【図14】図1に示した教育支援システムにおいて受講生からの質問に対してインストラクタが回答を登録する処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】インストラクタ端末に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
【図16】インストラクタ端末に表示される教材一覧の一例を示す図である。
【図17】インストラクタ端末に表示される質問一覧の一例を示す図である。
【図18】インストラクタ端末に表示される回答入力画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0106】
100 通信ネットワーク
101−1〜101−n 受講生端末
102 教材配信システム
103 インストラクタ端末
200 情報処理装置
201 受講生データベース
202 教材データベース
203 受講生管理データベース
204 教材管理データベース
205 質問管理データベース
206 コンテンツデータ領域
【技術分野】
【0001】
本発明は、インストラクタがネットワークを介して受講生に行う教育を支援する教育支援システム及び教育支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インストラクタが受講生に行う教育において、1人の受講生が感じた疑問を、全ての受講生が疑問に感じるとは限らず、他の受講生の質問内容から疑問に気づき、それにより理解度が向上することもある。また、複数の受講生が同席する集合形式の教育であっても、開催される教育毎に受講生が異なるため、同じ疑問を質問するとは限らない。
【0003】
そこで従来の通信ネットワークを活用した教育支援システムでは、受講生の理解度及びモチベーションを向上させるために、受講生からの質問及びその質問に対する回答をデータベースに管理し、管理された質問及びその質問に対する回答を検索することにより、当該質問及びその質問に対する回答を参照することができる仕組みとなっているものが多い。
【0004】
しかしながら、疑問を感じて検索しなければ受講生が質問を検索・参照することがなく、過去の質問を有効に活用することができない。また、従来の自己学習形式の教育支援システムにおける質問/回答方式においては、過去の質問の一覧表示機能があっても、関連する項目を受講生自体が検索する必要がある。そのため、参照される機会が少なく、過去の質問を有効に活用することができない。さらに、教材にその質問内容や回答内容を追加する場合、追加が遅れたり、受講生が疑問に思う項目をインストラクタが確認できず、適切に教材へ反映されない虞もある。
【0005】
そこで、受講生の質問事項の検索効率を良くするために、様々な技術が考えられている。
【0006】
例えば、受講生の質問事項が、どの教材のどの部分に関するものであるかを当該質問事項とともにデータベースに登録する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)
また、データベースに管理された質問事項を参照回数の多い順に並べ替えて表示する技術が考えられている(例えば、特許文献2参照。)
【特許文献1】特開2002−202710号公報
【特許文献2】特開平11−345185号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載された技術においては、他の受講生が当該質問事項を参照するには、参照するための手順が必要となってしまうという問題点がある。
【0008】
また、特許文献2に記載された技術においては、質問事項を単なる参照回数の多い順に並べただけでは、質問事項が重要な質問事項であっても新規なものであると、参照回数が少ないため、表示順位が低いものとなり、検索しにくくなってしまうという問題点がある。
【0009】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、受講生が教育の理解度をさらに向上させることができる教育支援システム及び教育支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明は、
教育を受講するための第1の端末と、
前記第1の端末から入力された質問に対する回答を入力するための第2の端末と、
前記教育に用いられる教材のコンテンツが格納されているロケーション情報と前記教材に固有に付与された識別情報と該教材のページ番号とを対応付けて格納する教材管理データベースと、
前記質問と該質問に対する回答と前記識別情報と前記ページ番号とを対応付けて格納する質問管理データベースと、
前記第1の端末及び前記第2の端末に接続され、前記教材管理データベースと前記質問管理データベースとを管理する情報処理装置とを有し、
前記情報処理装置は、前記第1の端末へ、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示するための情報を送信し、
前記第1の端末は、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示する。
【0011】
また、前記情報処理装置は、前記第1の端末に表示された質問が選択された場合、前記第1の端末へ、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示するための情報を送信し、
前記第1の端末は、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示することを特徴とする。
【0012】
また、前記情報処理装置は、前記第2の端末へ、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示するための情報を送信し、
前記第2の端末は、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示し、
前記質問管理データベースは、前記重要度を前記質問に対応付けて格納することを特徴とする。
【0013】
また、教育を受講するための第1の端末と、前記第1の端末から入力された質問に対する回答を入力するための第2の端末と、前記第1の端末及び前記第2の端末に接続された情報処理装置とを有する教育支援システムにおける教育支援方法であって、
前記情報処理装置が、前記教育に用いられる教材のコンテンツが格納されているロケーション情報と前記教材に固有に付与された識別情報と該教材のページ番号とを対応付けて教材管理データベースに格納する処理と、
前記情報処理装置が、前記質問と該質問に対する回答と前記識別情報と前記ページ番号とを対応付けて質問管理データベースに格納する処理と、
前記情報処理装置が、前記第1の端末へ、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示するための情報を送信する処理と、
前記第1の端末が、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示する処理とを有する。
【0014】
また、前記第1の端末に表示された質問が選択された場合、前記情報処理装置が、前記第1の端末へ、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示するための情報を送信する処理と、
前記第1の端末が、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示する処理とを有することを特徴とする。
【0015】
また、前記情報処理装置が、前記第2の端末へ、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示するための情報を送信する処理と、
前記第2の端末が、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示する処理と、
前記情報処理装置が、前記質問管理データベースに、前記重要度を前記質問に対応付けて格納する処理とを有することを特徴とする。
【0016】
上記のように構成された本発明においては、教育を受講するための第1の端末と第1の端末から入力された質問に対する回答を入力するための第2の端末とに接続された情報処理装置から、教材管理データベースに格納されている教育に用いられる教材のコンテンツが格納されているロケーション情報と教材に固有に付与された識別情報と当該教材のページ番号との対応付け、及び質問管理データベースに格納されている質問と当該質問に対する回答と識別情報とページ番号との対応付けに基づいて、コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と識別情報とに対応付けられた質問とともに表示するための情報が送信され、当該情報に基づいて、第1の端末に、コンテンツがページごとに、当該ページのページ番号と識別情報とに対応付けられた質問とともに表示される。
【0017】
これにより、受講生が個別に検索することなく参照中の項目に関連する過去の質問を一覧で参照することができる。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本発明においては、教育を受講するための第1の端末と第1の端末から入力された質問に対する回答を入力するための第2の端末とに接続された情報処理装置から、教材管理データベースに格納されている教育に用いられる教材のコンテンツが格納されているロケーション情報と教材に固有に付与された識別情報と当該教材のページ番号との対応付け、及び質問管理データベースに格納されている質問と当該質問に対する回答と識別情報とページ番号との対応付けに基づいて、コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と識別情報とに対応付けられた質問とともに表示するための情報を送信し、当該情報に基づいて、第1の端末に、コンテンツがページごとに、当該ページのページ番号と識別情報とに対応付けられた質問とともに表示する構成としたため、受講生が教育の理解度をさらに向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に、本発明に実施の形態について図面を参照して説明する。
【0020】
図1は、本発明の教育支援システムの実施の一形態を示す図である。
【0021】
本形態は図1に示すように、受講生端末101−1〜101−nと、教材配信システム102と、インストラクタ端末103とから構成されており、それぞれが互いにインターネットなどの通信ネットワーク100を介して接続されている。
【0022】
受講生端末101−1〜101−nは、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であり、受講生が通信ネットワーク100を介して教材配信システム102にアクセスすることにより、教育用コンテンツの参照、質問登録及び電子メールの送受信を実現することができる第1の端末である。
【0023】
インストラクタ端末103は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であり、インストラクタが通信ネットワーク100を介して教材配信システム102にアクセスすることにより、教育用コンテンツの登録、各種データベースの更新、質問回答及び電子メールの送受信を実現することができる第2の端末である。
【0024】
教材配信システム102は、通信ネットワーク100を介して受講生端末101−1〜101−nへ適切な教材を提供し、受講生の質問を記録、及び電子メールにてインストラクタへの質問登録通知、受講生への回答登録通知を行う機能を有する。
【0025】
図2は、図1に示した教材配信システム102の構成を示す図である。
【0026】
本構成は図2に示すように、情報処理装置200と、受講生データベース201と、教材データベース202と、受講生管理データベース203と、教材管理データベース204と、質問管理データベース205と、コンテンツデータ領域206とから構成されている。
【0027】
情報処理装置200は、ワークステーション、サーバなどの情報処理装置であり、受講生端末101−1〜101−nへの教育用コンテンツの配信や登録済み質問情報の表示、質問項目の記録を各種データベースを使用して実施する機能を有する。
【0028】
受講生データベース201は、受講生及びインストラクタに関する情報を格納するデータベースであり、教材へのアクセス認証及び全ての処理における受講生の特定に使用される。
【0029】
図3は、図2に示した受講生データベース201の内部構造の一例を示す図である。
【0030】
図2に示した受講生データベース201には図3に示すように、各受講生に固有に付与された識別可能な識別情報である受講生IDと、受講生の氏名と、当該受講生を認証するためのパスワードと、電子メールアドレスとが対応付けられている。
【0031】
教材データベース202は、教材名及び担当するインストラクタ情報を格納したデータベースであり、全ての処理における教材名及びインストラクタの特定に使用される。
【0032】
図4は、図2に示した教材データベース202の内部構造の一例を示す図である。
【0033】
図2に示した教材データベース202には図4に示すように、各教材に固有に付与された識別可能な識別情報である教材IDと、教材名と、当該教材を使用するインストラクタとが対応付けられている。ここでは、インストラクタの情報として、各インストラクタに固有に付与された識別可能な識別情報を示しているが、インストラクタの氏名であっても良い。
【0034】
受講生管理データベース203は、受講生に対する教材情報を格納したデータベースであり、受講生が受講する教育できる教材を特定する場合に使用される。
【0035】
図5は、図2に示した受講生管理データベース203の内部構造の一例を示す図である。
【0036】
図2に示した受講生管理データベース203には図5に示すように、各受講内容に固有に付与された識別可能な識別情報である受講管理IDと、各受講生に固有に付与された識別可能な識別情報である受講生IDと、各教材に固有に付与された識別可能な識別情報である教材IDとが対応付けられている。
【0037】
教材管理データベース204は、教材の項目と教育用コンテンツの対応付けを行うデータベースであり、受講生が学習項目を進めたときに表示する教育用コンテンツの場所特定に使用される。
【0038】
図6は、図2に示した教材管理データベース204の内部構造の一例を示す図である。
【0039】
図2に示した教材管理データベース204には図6に示すように、各教材に固有に付与された識別可能な識別情報である教材IDと、教材の中の所定の内容が掲載されているページ番号(Page ID)と、当該ページに記載されている内容(コンテンツ)が存在するロケーション情報とが対応付けられている。
【0040】
質問管理データベース205は質問内容、質問した受講生、対象となる教材及び教材項目、回答及び重要度を格納したデータベースであり、教材への質問項目の表示及び、回答登録、回答のメール配信で使用される。インストラクタは質問が登録されたときにインストラクタ端末103を使用して格納された質問に対する回答登録及び重要度の設定を実施する。
【0041】
図7は、図2に示した質問管理データベース205の内部構造の一例を示す図である。
【0042】
図2に示した質問管理データベース205には図7に示すように、各質問に固有に付与された識別可能な識別情報である質問IDと、各受講生に固有に付与された識別可能な識別情報である受講生IDと、各教材に固有に付与された識別可能な識別情報である教材IDと、当該質問がどのページに記載された内容についてのものかを判断するためのそのページ番号(Page ID)と、質問の内容と、質問に対する回答の内容と、回答済みかどうかを示す回答済みフラグと、当該質問の重要度と、当該質問が参照された回数を示す被参照数とが対応付けられている。
【0043】
コンテンツデータ領域206は、受講生が学習のために参照する教育用コンテンツを格納する領域であり、受講生端末101−1〜101−nからの要求に応じて情報処理装置200によって格納された教育用コンテンツの配信が行われる。コンテンツ配信の方式はhtml形式などの形式で項目単位に作成される。
【0044】
以下に、図1に示した教育支援システムにおける教育支援方法について説明する。
【0045】
まずは、各データの登録方法について説明する。
【0046】
図8は、図1に示した教育支援システムにおける教育支援方法のうち、各データの登録方法を説明するためのフローチャートである。
【0047】
まず、インストラクタがインストラクタ端末103にコンテンツデータを入力すると(ステップS1)、入力されたコンテンツデータがインストラクタ端末103から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。送信されたコンテンツデータは、教材配信システム102にてコンテンツデータ領域206へ登録及び更新が実施される(ステップS2)。
【0048】
その後、インストラクタが、ステップS1で入力したコンテンツデータに応じた教材データベース202及び教材管理データベース204に必要な情報をインストラクタ端末103に入力すると(ステップS3)、入力された情報がインストラクタ端末103から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。送信された情報は、教材配信システム102にて教材データベース202及び教材管理データベース204へそれぞれ登録及び更新が実施される(ステップS4)。
【0049】
ステップS1〜S4の作業及び処理は、教育用コンテンツの項目が変更された場合及び項目数が変更された場合に必要に応じて随時更新が実施されるものである。
【0050】
また、インストラクタが、受講生の情報と受講生が受講できる教材に関する情報とをインストラクタ端末103に入力すると(ステップS5)、入力された受講生の情報と受講生が受講できる教材に関する情報とがインストラクタ端末103から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。送信された情報は、教材配信システム102にて受講生データベース201及び受講生管理データベース203へそれぞれ登録及び更新が実施される(ステップS6)。
【0051】
ステップS5〜S6の作業及び処理は、受講生の増減・受講生が受講する教材の増減により随時更新が実施されるものである。また、受講生が教材を申し込む形式での登録も実施方法としては可能である
次に、受講生が教育を受講する際の教育支援方法について説明する。
【0052】
図9は、図1に示した教育支援システムにおいて受講生が教育を受講する際の教育支援方法を説明するためのフローチャートである。ここでは、受講生が受講生端末101−1を用いて教育を受講する場合を例に挙げて説明する。受講生が受講生端末101−2〜101−nを用いて教育を受講する場合も同様である。
【0053】
まず、受講生が受講生端末101−1から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ接続すると(ステップS11)、教材配信システム102からログイン画面が送信される(ステップS12)。教材配信システム102から送信されたログイン画面は、受講生端末101−1に表示される。ここで、受講生端末101−1から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ接続する方法については、従来のネットワーク上の装置への接続方法を利用するもので良く、特に限定しない。
【0054】
図10は、受講生端末101−1に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
【0055】
受講生端末101−1に表示されるログイン画面は図10に示すように、受講生固有に予め付与された受講生IDと、受講生を認証するためのパスワードとが入力可能となっている。この画面については、ID及びパスワードが入力可能な画面であれば良く、従来のものであってもかまわない。
【0056】
受講生が受講端末101−1に表示されたログイン画面に従って受講生ID及びパスワードを入力して送信ボタンを選択すると(ステップS13)、入力された受講生ID及びパスワードが通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。
【0057】
そして、受講生端末101−1から送信された受講生ID及びパスワードが正しいものであるかどうかが教材配信システム102にて判断される(ステップS14)。この受講生ID及びパスワードが正しいかどうかの判断は、受講生端末101−1から送信された受講生ID及びパスワードが受講生データベース201に格納されている受講生ID及びパスワードと一致するかどうかを判断することによって行われる。
【0058】
受講生端末101−1から送信された受講生ID及びパスワードが正しいものではないと判断された場合、再度ログイン画面が送信される。
【0059】
受講生端末101−1から送信された受講生ID及びパスワードが正しいものであると判断された場合は、当該受講生IDの受講生が受講可能な教材一覧が教材配信システム102から通信ネットワーク100を介して受講正端末101−1へ送信される(ステップS15)。教材配信システム102から送信された教材一覧は、受講生端末101−1に表示される。
【0060】
図11は、受講生端末101−1に表示される教材一覧の一例を示す図である。
【0061】
受講生端末101−1に表示される教材一覧は図11に示すように、現在受講可能な(参加申し込み済みの)教育が一覧となって表示され、それらの教育のうちどの教育を受講するかが選択可能に表示される。この選択可能に表示されるには、ラジオボタンを用いるものであっても良いし、チェックボックスを用いるものであっても良く、選択可能な従来の表示で良い。
【0062】
受講生が所望の教育を選択して送信ボタンを選択すると(ステップS16)、どの教育が選択されたかの情報(教材名)が通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。
【0063】
教材名が教材配信システム102にて受信されると、受信された教材名に基づいて、教材データベース202から教材IDが取得され、取得された教材IDに基づいて教材管理データベース204からPage ID及びコンテンツロケーションが取得される。また、取得された教材ID及びPage IDに基づいて質問管理データベース205から過去の質問内容、回答内容、重要度及び被参照数が取得される。また、取得されたコンテンツロケーションに基づいてコンテンツデータ領域206からコンテンツデータが取得される。そして、質問内容、回答内容及びコンテンツデータが教材配信システム102から通信ネットワーク100を介して受講生端末101−1へ送信される(ステップS17)。受講生端末101−1へ送信された質問内容、回答内容及びコンテンツデータは受講生端末101−1に表示される。ここで、送信される質問内容には被参照数が付与されているものであっても良い。また、質問内容及び回答内容が教材配信システム102から受講生端末101−1へ送信される際に、取得された重要度や被参照数に応じて並べ替えられても良い。例えば、重要度の高いものから順に並べ替えたり、被参照数の多いものから順に並べ替えたりするものであっても良い。また、送信される際ではなく、受講生端末101−1にて表示される際に、上述したような並べ替えが行われるものであっても良い。
【0064】
図12は、受講生端末101−1に表示された質問内容、回答内容及びコンテンツデータの一例を示す図である。
【0065】
受講生端末101−1に表示される画面は図12に示すように、教材コンテンツと、そのページに記載された内容についての過去の質問事項と、新規に質問を入力するための新規質問登録の欄とが表示される。また、前のページを表示させるための「戻る」ボタン及び次のページを表示させるための「次へ」ボタンも表示されるが、これらの代わりに「前ページ」や「次ページ」のボタンが表示されるものであっても良い。
【0066】
この画面を参照して受講生が学習を実施し(ステップS18)、表示されている過去の質問が選択されて送信ボタンが選択された場合(ステップS19)、どの質問が選択されたかの情報が教材配信システム102へ送信される(ステップS20)。ここで、表示されている過去の質問を選択する方法として、表示されている質問にカーソルを移動させ、マウスをクリックすることにより選択するもの等の従来の方法が用いられる。
【0067】
受講生端末101−1から送信された情報が、教材配信システム102にて受信されると、情報処理装置200によって質問管理データベース205に格納されている当該質問の被参照数が1つ加算される(ステップS21)。そして、当該質問に基づいて質問管理データベース205から回答が取得され、取得された回答が通信ネットワーク100を介して受講生端末101−1へ送信される(ステップS22)。
【0068】
教材配信システム102から送信されてきた回答が受講生端末101−1にて受信されると、受信された回答が受講生端末101−1に表示される(ステップS23)。このとき、当該回答の元となる質問についても表示されるものであっても良い。
【0069】
図13は、受講生端末101−1に表示された質問及び回答の一例を示す図である。
【0070】
受講生端末101−1には図13に示すように、質問及びその回答が表示される。これにより、参照しているコンテンツのページに表示された内容についての過去の質問及び回答を参照することができる。
【0071】
一方、表示されている過去の質問が選択されずに新規質問が入力された場合(ステップS24)、入力された新規質問が受講生端末101−1から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される(ステップS25)。新規質問の入力方法については、ここでは規定しない。
【0072】
受講生端末101−1から送信された新規質問が教材配信システム102にて受信されると、情報処理装置200によって質問管理データベース205に登録される(ステップS26)。このとき、当該質問に固有の質問IDが付与され、受講生IDと、教材IDとPage IDとに対応付けられて登録される。
【0073】
その後、新規質問が教材配信システム102から通信ネットワーク100を介してインストラクタ端末103へ送信される(ステップS27)。このとき教材データベース202に格納されている当該教材名に対応付けられたインストラクタの端末へ新規質問が送信される。
【0074】
また、図12に示した「次へ」のボタンが選択された場合(ステップS28)、受講生端末101−1から教材配信システム102へ、受講生端末101−1に現在表示されているコンテンツのページの次のページが要求される(ステップS29)。
【0075】
次ページが要求された教材配信システム102において、教材管理データベース204が情報処理装置200によって参照され、次ページが存在するかどうかが判断される(ステップS30)。
【0076】
次ページが存在すると判断された場合、当該次ページについて、ステップS17からの処理が行われる。
【0077】
一方、次ページが存在しないと判断された場合は、受講生管理データベース203が更新される(ステップS31)。具体的には、受講生管理データベース203から当該受講生IDと教材IDとの対応付けが削除されるものであっても良いし、完了フラグを設け、その完了フラグを立てるものであっても良い。
【0078】
そして、教材が終了した旨を示す教材終了画面が教材配信システム102から通信ネットワーク100を介して受講生端末101−1へ送信され(ステップS32)、受講生端末101−1に表示される(ステップS33)。この教材終了画面については、教材が終了した旨を示すものであれば良く、ここでは特に限定しない。
【0079】
次に、受講生からの質問に対してインストラクタが回答を登録する処理について説明する。
【0080】
図14は、図1に示した教育支援システムにおいて受講生からの質問に対してインストラクタが回答を登録する処理を説明するためのフローチャートである。
【0081】
まず、インストラクタがインストラクタ端末103から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ接続すると(ステップS41)、教材配信システム102からログイン画面が送信される(ステップS42)。教材配信システム102から送信されたログイン画面は、インストラクタ端末103に表示される。ここで、インストラクタ端末103から通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ接続する方法については、従来のネットワーク上の装置への接続方法を利用するもので良く、特に限定しない。
【0082】
図15は、インストラクタ端末103に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
【0083】
インストラクタ端末103に表示されるログイン画面は図15に示すように、インストラクタ固有に予め付与されたインストラクタIDと、インストラクタを認証するためのパスワードとが入力可能となっている。この画面については、ID及びパスワードが入力可能な画面であれば良く、従来のものであってもかまわない。
【0084】
インストラクタがインストラクタ端末103に表示されたログイン画面に従ってインストラクタID及びパスワードを入力して送信ボタンを選択すると(ステップS43)、入力されたインストラクタID及びパスワードが通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。
【0085】
そして、インストラクタ端末103から送信されたインストラクタID及びパスワードが正しいものであるかどうかが教材配信システム102にて判断される(ステップS44)。このインストラクタID及びパスワードが正しいかどうかの判断は、インストラクタ端末103から送信されたインストラクタID及びパスワードがインストラクタ用のデータベース(不図示)に格納されているインストラクタID及びパスワードと一致するかどうかを判断することによって行われる。
【0086】
インストラクタ端末103から送信されたインストラクタID及びパスワードが正しいものではないと判断された場合、再度ログイン画面が送信される。
【0087】
インストラクタ端末103から送信されたインストラクタID及びパスワードが正しいものであると判断された場合は、当該インストラクタIDが教育を担当している教材一覧が教材配信システム102から通信ネットワーク100を介してインストラクタ端末103へ送信される(ステップS45)。このとき送信される教材一覧は、情報処理装置200によって質問管理データベース205から取得されたデータに基づくものである。教材配信システム102から送信された教材一覧は、インストラクタ端末103に表示される。
【0088】
図16は、インストラクタ端末103に表示される教材一覧の一例を示す図である。
【0089】
インストラクタ端末103には図16に示すように教材名と、未回答質問の数と、回答済み質問の数とがそれぞれ対応付けられて表示される。また、この対応付けのうち、回答を入力するために選択できるようにチェックボックスが表示されている。このチェックボックスは、所望の教材名が選択できれば良く、ラジオボタン等の従来の他のものであっても良い。
【0090】
インストラクタが回答を編集する教材名を選択して送信ボタンを選択すると(ステップS46)、選択された教材名が通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。
【0091】
教材名が教材配信システム102にて受信されると、受信された教材名に基づいて、教材データベース202から教材IDが取得され、取得された教材IDに基づいて質問管理データベース205から過去の質問内容、回答内容、重要度及び被参照数が取得される。
【0092】
そして、質問ID、質問内容、被参照率及び回答が済みかどうかの情報が質問一覧として教材配信システム102から通信ネットワーク100を介してインストラクタ端末103へ送信される(ステップS47)。インストラクタ端末103へ送信された質問一覧はインストラクタ端末103に表示される。
【0093】
図17は、インストラクタ端末103に表示される質問一覧の一例を示す図である。
【0094】
インストラクタ端末103に表示される画面は図17に示すように、質問ID、質問内容、被参照率及び回答が済みかどうかの情報が表示される。また、これらのうち、回答を編集するために選択できるようにチェックボックスが表示されている。このチェックボックスは、所望の質問項目が選択できれば良く、ラジオボタン等の従来の他のものであっても良い。
【0095】
インストラクタが回答を編集する質問ID(質問項目)を選択して送信ボタンを選択すると(ステップS48)、選択された質問項目が通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。
【0096】
質問項目が教材配信システム102にて受信されると、受信された質問の内容に対する
回答を入力するための回答入力画面がインストラクタ端末103へ送信される(ステップS49)。
【0097】
教材配信システム102から送信された回答入力画面がインストラクタ端末103にて受信されると、当該画面が表示される。
【0098】
図18は、インストラクタ端末103に表示される回答入力画面の一例を示す図である。
【0099】
インストラクタ端末103には図18に示すように、教材名と、質問IDと、質問内容とが表示され、回答及び重要度を入力するための欄が表示されている。
【0100】
表示ざれた回答入力画面に従ってインストラクタが回答を入力し、また質問の重要度を入力して送信ボタンを選択すると(ステップS50)、回答内容及び重要度が通信ネットワーク100を介して教材配信システム102へ送信される。
【0101】
回答内容及び重要度が教材配信システム102にて受信されると、受信された回答内容及び重要度が質問管理データベース205に登録される(ステップS51)。
【0102】
また、情報処理装置200によって質問管理データベース205及び受講生データベース201から質問を登録した受講生の電子メールアドレスが特定され、登録された質問及びその回答内容が質問登録を行った受講生の受講生端末101−1へ送信される(ステップS52)。
【0103】
そして、受講生端末101−1にて受信された質問及び回答内容が表示される(ステップS53)。
【0104】
以上説明したように、本発明においては以下に示す効果がある。
(1)受講生が個別に検索することなく参照中の項目に関連する過去の質問を一覧で参照することができるようになる。
(2)他の受講生の質問/回答に触れる機会が向上することで、教育の理解度の向上が期待できる。
(3)過去の質問/回答に触れる機会が増えることで受講生間での疑問点の共有が多く行われることになり、教育受講時のモチベーション向上につながる。
(4)重要度設定により、受講生に参照してもらいたい質問をある程度コントロールすることが可能となる。
(5)受講生がどの質問を参照したかを管理することが可能となり、新規追加された重要項目を個別に受講終了済みの受講生にメール等通知する場合の対象範囲の判断材料にすることができる。
(6)教材改善時の優先項目決定時の判断材料として被参照数を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本発明の教育支援システムの実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示した教材配信システムの構成を示す図である。
【図3】図2に示した受講生データベースの内部構造の一例を示す図である。
【図4】図2に示した教材データベースの内部構造の一例を示す図である。
【図5】図2に示した受講生管理データベースの内部構造の一例を示す図である。
【図6】図2に示した教材管理データベースの内部構造の一例を示す図である。
【図7】図2に示した質問管理データベースの内部構造の一例を示す図である。
【図8】図1に示した教育支援システムにおける教育支援方法のうち、各データの登録方法を説明するためのフローチャートである。
【図9】図1に示した教育支援システムにおいて受講生が教育を受講する際の教育支援方法を説明するためのフローチャートである。
【図10】受講生端末に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
【図11】受講生端末に表示される教材一覧の一例を示す図である。
【図12】受講生端末に表示された質問内容、回答内容及びコンテンツデータの一例を示す図である。
【図13】受講生端末に表示された質問及び回答の一例を示す図である。
【図14】図1に示した教育支援システムにおいて受講生からの質問に対してインストラクタが回答を登録する処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】インストラクタ端末に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
【図16】インストラクタ端末に表示される教材一覧の一例を示す図である。
【図17】インストラクタ端末に表示される質問一覧の一例を示す図である。
【図18】インストラクタ端末に表示される回答入力画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0106】
100 通信ネットワーク
101−1〜101−n 受講生端末
102 教材配信システム
103 インストラクタ端末
200 情報処理装置
201 受講生データベース
202 教材データベース
203 受講生管理データベース
204 教材管理データベース
205 質問管理データベース
206 コンテンツデータ領域
【特許請求の範囲】
【請求項1】
教育を受講するための第1の端末と、
前記第1の端末から入力された質問に対する回答を入力するための第2の端末と、
前記教育に用いられる教材のコンテンツが格納されているロケーション情報と前記教材に固有に付与された識別情報と該教材のページ番号とを対応付けて格納する教材管理データベースと、
前記質問と該質問に対する回答と前記識別情報と前記ページ番号とを対応付けて格納する質問管理データベースと、
前記第1の端末及び前記第2の端末に接続され、前記教材管理データベースと前記質問管理データベースとを管理する情報処理装置とを有し、
前記情報処理装置は、前記第1の端末へ、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示するための情報を送信し、
前記第1の端末は、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示する教育支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の教育支援システムにおいて、
前記情報処理装置は、前記第1の端末に表示された質問が選択された場合、前記第1の端末へ、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示するための情報を送信し、
前記第1の端末は、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示することを特徴とする教育支援システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の教育支援システムにおいて、
前記情報処理装置は、前記第2の端末へ、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示するための情報を送信し、
前記第2の端末は、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示し、
前記質問管理データベースは、前記重要度を前記質問に対応付けて格納することを特徴とする教育支援システム。
【請求項4】
教育を受講するための第1の端末と、前記第1の端末から入力された質問に対する回答を入力するための第2の端末と、前記第1の端末及び前記第2の端末に接続された情報処理装置とを有する教育支援システムにおける教育支援方法であって、
前記情報処理装置が、前記教育に用いられる教材のコンテンツが格納されているロケーション情報と前記教材に固有に付与された識別情報と該教材のページ番号とを対応付けて教材管理データベースに格納する処理と、
前記情報処理装置が、前記質問と該質問に対する回答と前記識別情報と前記ページ番号とを対応付けて質問管理データベースに格納する処理と、
前記情報処理装置が、前記第1の端末へ、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示するための情報を送信する処理と、
前記第1の端末が、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示する処理とを有する教育支援方法。
【請求項5】
請求項4に記載の教育支援方法において、
前記第1の端末に表示された質問が選択された場合、前記情報処理装置が、前記第1の端末へ、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示するための情報を送信する処理と、
前記第1の端末が、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示する処理とを有することを特徴とする教育支援方法。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載の教育支援方法において、
前記情報処理装置が、前記第2の端末へ、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示するための情報を送信する処理と、
前記第2の端末が、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示する処理と、
前記情報処理装置が、前記質問管理データベースに、前記重要度を前記質問に対応付けて格納する処理とを有することを特徴とする教育支援方法。
【請求項1】
教育を受講するための第1の端末と、
前記第1の端末から入力された質問に対する回答を入力するための第2の端末と、
前記教育に用いられる教材のコンテンツが格納されているロケーション情報と前記教材に固有に付与された識別情報と該教材のページ番号とを対応付けて格納する教材管理データベースと、
前記質問と該質問に対する回答と前記識別情報と前記ページ番号とを対応付けて格納する質問管理データベースと、
前記第1の端末及び前記第2の端末に接続され、前記教材管理データベースと前記質問管理データベースとを管理する情報処理装置とを有し、
前記情報処理装置は、前記第1の端末へ、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示するための情報を送信し、
前記第1の端末は、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示する教育支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の教育支援システムにおいて、
前記情報処理装置は、前記第1の端末に表示された質問が選択された場合、前記第1の端末へ、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示するための情報を送信し、
前記第1の端末は、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示することを特徴とする教育支援システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の教育支援システムにおいて、
前記情報処理装置は、前記第2の端末へ、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示するための情報を送信し、
前記第2の端末は、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示し、
前記質問管理データベースは、前記重要度を前記質問に対応付けて格納することを特徴とする教育支援システム。
【請求項4】
教育を受講するための第1の端末と、前記第1の端末から入力された質問に対する回答を入力するための第2の端末と、前記第1の端末及び前記第2の端末に接続された情報処理装置とを有する教育支援システムにおける教育支援方法であって、
前記情報処理装置が、前記教育に用いられる教材のコンテンツが格納されているロケーション情報と前記教材に固有に付与された識別情報と該教材のページ番号とを対応付けて教材管理データベースに格納する処理と、
前記情報処理装置が、前記質問と該質問に対する回答と前記識別情報と前記ページ番号とを対応付けて質問管理データベースに格納する処理と、
前記情報処理装置が、前記第1の端末へ、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示するための情報を送信する処理と、
前記第1の端末が、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記コンテンツをページごとに、当該ページのページ番号と前記識別情報とに対応付けられた質問とともに表示する処理とを有する教育支援方法。
【請求項5】
請求項4に記載の教育支援方法において、
前記第1の端末に表示された質問が選択された場合、前記情報処理装置が、前記第1の端末へ、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示するための情報を送信する処理と、
前記第1の端末が、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問管理データベースにて該質問に対応付けて格納されている回答を表示する処理とを有することを特徴とする教育支援方法。
【請求項6】
請求項4または請求項5に記載の教育支援方法において、
前記情報処理装置が、前記第2の端末へ、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示するための情報を送信する処理と、
前記第2の端末が、該情報処理装置から送信されてきた情報に基づいて、前記質問の重要度の入力を促す画面を表示する処理と、
前記情報処理装置が、前記質問管理データベースに、前記重要度を前記質問に対応付けて格納する処理とを有することを特徴とする教育支援方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2008−268406(P2008−268406A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−109121(P2007−109121)
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】
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