説明

散水ノズル及びその散水ノズルを使用した散水システム

【課題】散水された水の飛散を抑えると共に路面に均等に散水することのできる散水ノズル及びその散水ノズルを使用した散水システムを提供する。
【解決手段】散水ノズル4aは、オリフィス部20と、ノズル本体部21とから構成されている。ノズル本体部21には、ノズル本体部21の一端からその長手方向に延びるように設けられたノズル流路22と、ノズル流路22に連通する吐出室26と、吐出室26によってノズル本体部21の外周面に形成された横長形状のノズル開口部23とが設けられている。ノズル流路22は、オリフィス流路20aの内径dよりも大きい内径dを有している。ノズル開口部23は、横長の略矩形形状を有し、中央部23aから両端部23b,23bに向かって開口幅が増加している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、散水ノズル及びその散水ノズルを使用した散水システムに関する。
【背景技術】
【0002】
国土交通省関東地方整備局と東京都とは、ヒートアイランド対策への取り組みの一環として、平成14年に「環境舗装東京プロジェクト」を立ち上げ、舗装路面の温度上昇を抑制する環境舗装の技術について検討を進めている。
ヒートアイランド現象の要因の一つとして、道路等の舗装が考えられる。通常の舗装では、雨水が速やかに排水される構造になっているため、太陽の熱によって舗装表面が暖められやすく、路面の温度が上昇して、気温が上昇する。この現象を防止するために、保水性舗装が採用されている。保水性舗装は、アスファルト舗装の隙間に水を蓄えやすい材料(保水材)を有しており、保水材に蓄えられた水が蒸発するときに熱を奪うことにより、路面温度の上昇を抑えることができる。ただし、保水性舗装を採用しても、降雨がなければ、保水材に蓄えられた水はやがて無くなってしまうため、保水性舗装の機能を維持するためには、適宜、保水性舗装に散水することにより、保水材に常に一定量以上の水が蓄えられているようにする必要がある。
【0003】
保水性舗装は、一般的に、保水性舗装に散水する手段と組み合わされて、散水システムとして採用されている。散水する手段は主に、散水される水を蓄える貯水槽と、貯水槽から水を送水するポンプと、ポンプにより送水された水を保水性舗装に散水する散水ノズルとから構成されている。保水性舗装は、自動車等が走行する道路に設けられているため、適切な散水が要求される。また、貯水槽に貯留される水が有限であることからも、適切な散水が要求される。従って、路面に均等に散水することが望まれており、これを実現するために、特許文献1には、路面に均等に散水することのできる散水ノズルが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−161195号公報(図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載される散水システムでは、散水ノズルからの散水パターンが扇形になるため、路面全域に散水を行うためには、1つの散水ノズルから散水された扇形の散水パターンの一部と、他の散水ノズルから散水された扇形の散水パターンの一部とを重ねなければならず、散水ムラが生じてしまうといった問題点があった。また、風などの外的要因により、散水された水が飛散してしまうといった問題点もあった。
【0006】
この発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、散水された水の飛散を抑えると共に路面に均等に散水することのできる散水ノズル及びその散水ノズルを使用した散水システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る散水ノズルは、オリフィス部とノズル本体部とを備えた散水ノズルであって、前記ノズル本体部は、前記オリフィス部のオリフィス流路に連通するノズル流路と、該ノズル流路に連通すると共に前記ノズル本体部の外部に連通する吐出室と、該吐出室によって前記ノズル本体部の外周面に形成されたノズル開口部とを備え、前記ノズル流路は、前記オリフィス流路の内径よりも大きな内径を有し、前記ノズル開口部は、横方向に関して、その中央部からその両端部に向かって開口幅が増加する。ここで、中央部とは、ノズル開口部において、それぞれの両端部までの距離が完全に等しくなるような厳密な意味での中央部を意味するものではなく、両端部ではない部分であることを意味するが、厳密な意味での中央部に近いほうが好ましいことを示唆している。従って、中央部が、いずれか一方の端部に偏っていても、この散水ノズルの範囲に属することになる。
前記ノズル開口部は、前記ノズル流路の延長線上に位置してもよい。
また、この発明に係る散水システムは、保水性舗装と、該保水性舗装に散水される水を貯留する貯水槽と、該貯水槽内の水を送水する送水手段と、該送水手段によって送水された水を前記保水性舗装に散水する前記散水ノズルとを備えている。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、オリフィス部とノズル本体部とを備え、ノズル本体部は、オリフィス部のオリフィス流路に連通するノズル流路と、ノズル流路に連通すると共にノズル本体部の外部に連通する吐出室と、吐出室によってノズル本体部の外周面に形成されたノズル開口部とを備え、ノズル流路は、オリフィス流路の内径よりも大きな内径を有することにより、オリフィス流路からノズル流路へ流入した水の圧力が低下して水滴が大きくなるので、散水された水が飛散するのを抑えることができる。また、ノズル開口部は、横方向に関して、その中央部からその両端部に向かって開口幅が増加していることにより、散水ノズルからの散水パターンが長方形の形状になるので、隣り合う散水ノズルからの散水パターンの一部を重ねることなく路面全域に散水することができ、従って、路面に均等に散水することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
この発明の実施の形態に係る散水システムの構成図を図1に示す。散水システム1は、散水される水を貯留する貯水槽2と、貯水槽2内の水を送水するポンプ3(送水手段を構成)と、ポンプ3によって送水された水を散水する散水ノズル群4と、車道10に設けられた保水性舗装5とを備えている。車道10は、中央分離帯11によって2車線に分離されており、それぞれの車道10に設けられた保水性舗装5に散水できるように、中央分離帯11の両側に2つの散水ノズル群4が設けられている。また、それぞれの車道10において中央分離帯11とは反対側に隣接するように、歩道12が設けられている。車道10と中央分離帯11と歩道12との下方、すなわち地下において、貯水槽2と、ポンプ3と、散水ノズル群4とが、配管6によって順次接続されている。配管6は、ポンプ3と散水ノズル群4との間で2つに分離して、中央分離帯11の両側に設けられたそれぞれの散水ノズル群4に接続されている。貯水槽2は、配管7を介して、水源に接続されている。
【0010】
図2に示されるように、車道10と中央分離帯11との間には段差があり、中央分離帯11は、車道10に対して2段階で高くなるように形成されている。すなわち、中央分離帯11は、車道10に隣接する第1段部11aと、第1段部11aより高い第2段部11bとからなる。第1段部11aには、中央分離帯11の長手方向Bに沿って配管6が延びており、配管6には、散水ノズル群4を構成する1つ1つの散水ノズル4aが等間隔で設けられている。
【0011】
図3に、散水ノズル4aの部分断面図を示す。散水ノズル4aは、オリフィス部20と、ノズル本体部21とから構成されている。オリフィス部20は、その長手方向に貫通するように設けられた内径dのオリフィス流路20aを有している。また、オリフィス部20は、その中央付近を境にして、外径の小さい小径部20bと、外径の大きい大径部20cとに区画されており、小径部20b及び大径部20cのそれぞれの外周面には、雄ねじ部20b1及び20c1が設けられている。一方、ノズル本体部21には、ノズル本体部21の一端からその長手方向に延びるように設けられたノズル流路22と、ノズル流路22に連通する吐出室26と、吐出室26によってノズル本体部21の外周面に形成されたノズル開口部23とが設けられ、ノズル本体部21の他端は、端壁25によって閉じた形状になっている。ノズル流路22は、オリフィス流路20aの内径dよりも大きい内径dを有している。吐出室26の上面26aは、ノズル開口部23に向かって下方に傾斜し、吐出室26の下面26bは、ノズル開口部23に向かって上方に傾斜している。吐出室26は、ノズル開口部23を介してノズル本体部21の外部と連通している。
【0012】
図4に示されるように、ノズル開口部23は、横長の略矩形形状を有し、ノズル本体部21の外周面に、上部横方向開口縁部23c1と、下部横方向開口縁部23c2と、上部横方向開口縁部23c1及び下部横方向開口縁部23c2のそれぞれの両端を結ぶ2つの縦方向開口縁部23dとを形成している。ここで、横方向とは、ノズル本体部21の外周面に沿った方向を意味し、縦方向とは、ノズル本体部21の長手方向を意味する。上部横方向開口縁部23c1は下方向に凸状の湾曲形状を有し、下部横方向開口縁部23c2は上方向に凸状の湾曲形状を有している。これにより、ノズル開口部23は、横方向に関し、その中央部23aの開口幅Wが最も小さくなっており、ノズル開口部23の両端部23b,23bに向かって開口幅が増加し、両端部23b,23bにおける開口幅Wが最も大きくなる形状を有している。
【0013】
図3に示されるように、吐出室26に連通する端部とは反対側のノズル流路22の端部から一定範囲に渡って、ノズル流路22の内周面には、雌ねじ部22aが設けられている。オリフィス部20の小径部20bをノズル本体部21のノズル流路22に挿入すると共に雄ねじ部20b1と雌ねじ部22aとを螺合させることにより、ノズル本体部21にオリフィス部20が取り付けられている。また、第1段部11a(図2参照)上に延びる配管6(図2参照)には、等間隔に雌ねじ部を有する図示しないフランジが設けられ、このフランジにオリフィス部20の大径部20cを挿入すると共にフランジの雌ねじ部と大径部20cの雄ねじ部20c1を螺合させることにより、散水ノズル4aが、配管6に等間隔に設けられている。
【0014】
次に、この実施の形態に係る散水システムの動作について説明する。
図1に示されるように、散水用の水が、水源から配管7を介して貯水槽2へ移送される。天候や外気温、車道10の路面温度等に基づいて、保水性舗装5に散水する必要があると判断される場合には、ポンプ3が起動され、貯水槽2内の水が配管6を流通し、散水ノズル群4から、保水性舗装5へ散水される。これにより、保水性舗装5に含有される水が常に一定量以上に保たれるので、保水性舗装5内の水が蒸発する際に熱を奪い、車道10の路面温度の上昇が抑制される。
【0015】
次に、散水ノズル4aからの散水について説明する。
図2に示されるように、配管6を流通する水は、各散水ノズル4aに流入する。図3に示されるように、散水ノズル4aにはオリフィス部20が設けられており、散水ノズル4aに流入する際、まずオリフィス部20のオリフィス流路20aを流通する。水がオリフィス流路20aを流通することにより、水は、オリフィス流路20aの内径dに基づいた水圧に調整される。通常、配管6に設けられた複数の散水ノズル4aは、下流に設けられたものほど、散水ノズル4aに流入する水の水圧が小さくなるが、適当な内径dのオリフィス流路20aを有するオリフィス部20を設けることにより、各散水ノズル4aに流入する水の水圧が一定となる。すなわち、各散水ノズル4aに流入する水量が同等になると共に所望の水量になる。各散水ノズル4aにおいて、中水は、オリフィス流路20aを流通した後、ノズル流路22に流入する。さらに、水がノズル流路22を流通して吐出室26に流入すると、上面26aに衝突し、流通方向が90°変えられて、上面26aに沿ってノズル開口部23に向かって流通し、最後にノズル開口部23を介して散水される。ここで、ノズル流路22の内径dがオリフィス流路20aの内径dよりも大きいために、ノズル流路22に流入した水の流速が低下すると共に圧力が低下する。また、水が上面26aに衝突することによっても、水の流速が低下すると共に圧力が低下する。このように、水の圧力が低下することにより、散水される水の水滴が大きくなるので、風などの影響による飛散が抑えられる。
【0016】
また、各散水ノズル4aにおいて、ノズル開口部23は、横方向に関し、その中央部23aからその両端部23b,23bに向かって開口幅が増加する形状になっているので、中央部23a付近から散水される水の飛距離が抑えられる一方、両端部23b,23bに向かって開口幅が増加することに伴い、両端部23b,23bに向かって水の飛距離が増加する。これにより、図5に示されるように、各散水ノズル4aから散水される水の散水パターンPは、長方形の形状となる。散水パターンPが長方形の形状となることにより、隣り合う散水ノズル4aから散水される水の散水パターンPを重ね合わせることなく、車道10の路面全体に散水することが可能となる。上述したように、各散水ノズル4aに流入する水量が同等になっているため、各散水ノズル4aから散水される水量も同等となる。従って、車道10の路面全域に均等な散水が可能となる。
【0017】
このように、オリフィス部20とノズル本体部21とを備え、ノズル本体部21は、オリフィス部20のオリフィス流路20aに連通するノズル流路22と、ノズル流路22に連通すると共にノズル本体部21の外部に連通する吐出室26と、吐出室26によってノズル本体部21の外周面に形成された横長形状のノズル開口部23とを備え、ノズル流路22は、オリフィス流路20aの内径dよりも大きな内径dを有することにより、オリフィス流路20aからノズル流路22へ流入した水の圧力が低下して水滴が大きくなるので、散水された水が飛散するのを抑えることができる。また、ノズル開口部23は、横方向に関して、その中央部23aからその両端部23b,23bに向かって開口幅が増加していることにより、散水ノズル4aからの散水パターンPが長方形の形状になるので、隣り合う散水ノズル4aからの散水パターンPの一部を重ねることなく路面全域に散水することができ、従って、路面に均等に散水することができる。
【0018】
この実施の形態では、ノズル開口部23は、上部横方向開口縁部23c1が下方向に凸状の湾曲形状を有すると共に下部横方向開口縁部23c2が上方向に凸状の湾曲形状を有しているが、この形態に限定するものではない。図6に示されるように、ノズル開口部33は、上部横方向開口縁部33c1が下方向に凸状の湾曲形状を有すると共に下部横方向開口縁部33c2が直線状であってもよい。または、上部横方向開口縁部33c1が直線状であると共に下部横方向開口縁部33c2が上方向に凸状の湾曲形状を有していてもよい。すなわち、中央部から両端部に向かって開口幅が増加する形状であれば、どのような形状であってもよい。
【0019】
この実施の形態では、ノズル本体部21のノズル流路22の内径dが一定であったが、この形態に限定するものではない。例えば、図7に示される散水ノズル24aのように、内径がdである大径部27と、dよりも小さくdよりも大きい内径dの小径部28とに区画されたノズル流路22であってもよい。すなわち、ノズル流路22のどの部分の内径もオリフィス部20のオリフィス流路20aの内径dより大きくなっていれば、ノズル流路22の内径は一定でなくてもよい。
【0020】
この実施の形態では、散水ノズル4aは、ノズル流路22から吐出室26に流入した水が上面26aに衝突してその流通方向が90°変えられる構成、すなわち、ノズル開口部23がノズル流路22の延長線上に位置しない構成となっていたが、ノズル開口部がノズル流路22の延長線上に位置する構成であってもよい。
【0021】
このような構成に係る実施の形態を、図8及び9に示す。図8に示されるように、散水ノズル44aは、オリフィス部20と、ノズル本体部41とから構成されている。オリフィス部20の構成は、散水ノズル4a及び24aにおけるものと同じであり、同じ機構でオリフィス部20がノズル本体部41に取り付けられている。一方、ノズル本体部41には、ノズル本体部41の一端からその長手方向に延びるように、ノズル流路42が設けられている。ノズル流路42は、オリフィス部20のオリフィス流路20aの内径dよりも大きい内径dを有しており、オリフィス流路20aとノズル流路42とは連通している。ノズル本体部41の他端には、略円錐状の吐出部47が設けられている。吐出部47の内部には、ノズル流路42に連通する吐出室46が設けられ、この吐出室46によって、吐出部47の外周面には、ノズル流路42の延長線L上の位置に、ノズル開口部43が形成されている。
【0022】
図9に示されるように、ノズル開口部43は、横長の略矩形形状を有し、吐出部47の外周面に、上部横方向開口縁部43c1と、下部横方向開口縁部43c2と、上部横方向開口縁部43c1及び下部横方向開口縁部43c2のそれぞれの両端を結ぶ2つの縦方向開口縁部43dとを形成している。上部横方向開口縁部43c1は、その両端部43b,43bから中央部43aに向かって下方向に直線的に傾いている。下部横方向開口縁部43c2、その両端部43b,43bから中央部43aに向かって上方向に直線的に傾いている。これにより、ノズル開口部43は、横方向に関し、その中央部43aの開口幅Wが最も小さくなっており、両端部43b,43bに向かって開口幅が増加し、両端部43b,43bにおける開口幅Wが最も大きくなる形状を有している。
【0023】
このように、散水ノズル44aは、散水ノズル4a及び24aと同様の基本構造、すなわち、オリフィス部20とノズル本体部41とを備え、ノズル本体部41は、オリフィス部20のオリフィス流路20aに連通するノズル流路42と、ノズル流路42に連通すると共にノズル本体部41の外部に連通する吐出室46と、吐出室46によって吐出部47の外周面に形成された横長形状のノズル開口部43とを備え、ノズル流路42は、オリフィス流路20aの内径dよりも大きな内径dを有し、ノズル開口部43は、横方向に関して、その中央部43aからその両端部43b,43bに向かって開口幅が増加している構造を有しているので、散水ノズル4a及び24aと同じ効果を得ることができる。従って、ノズル開口部が、ノズル流路の延長線に対してどのような位置にあっても、上記基本構造を有していれば、同じ効果を得ることができる。
【0024】
この実施の形態では、中央分離帯によって車道が2車線に分離されており、中央分離帯の両側に散水ノズル群を設けることにより、両方の車道に散水するようにしているが、この形態に限定するものではない。中央分離帯のない1車線の道路であっても、片方または両方の路肩に散水ノズル群を設けることにより、車道に散水するようにしてもよい。従って、道路の規模及び車線の数を限定するものではなく、散水ノズル群の設置方法についても、道路の形態によって適宜設計すべき事項である。
【0025】
この実施の形態では、散水ノズル4a,24a,44aを、道路の路面温度の上昇を抑制する散水システム1に使用したが、これに限定するものではない。散水ノズル4a,24a,44aは、風等の外的要因による飛散を防止できると共に、散水箇所に均等に散水することができることから、このような効果が望まれる散水システムであればどのようなものでもよく、例えば、植栽への散水や、塵及び埃の洗浄散水等に使用することができる。尚、この実施の形態では、水源を具体的に特定しなかったが、例えば上水や雨水でもよく、さらに、ビルの排水を処理した中水でもあってもよい。すなわち、どのような種類の水であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】この発明の実施の形態1に係る散水システムの構成図である。
【図2】図1の部分Aの拡大斜視図である。
【図3】この実施の形態に係る散水システムに用いられる散水ノズルの部分断面図である。
【図4】図3の矢印Aの方向から見た、実施の形態に係る散水ノズルのノズル開口部の平面図である。
【図5】この実施の形態に係る散水システムにおいて、各散水ノズルから散水された状態を示す部分平面図である。
【図6】この実施の形態に係る散水ノズルのノズル開口部の変形例の平面図である。
【図7】この実施の形態に係る散水ノズルの変形例の部分断面図である。
【図8】この実施の形態に係る散水ノズルの別の変形例の部分断面図である。
【図9】図8の矢印Cの方向から見た、実施の形態に係る散水ノズルの平面図である。
【符号の説明】
【0027】
1 散水システム、2 貯水槽、3 ポンプ(送水手段)、4a,24a,44a 散水ノズル、5 保水性舗装、20 オリフィス部、20a オリフィス流路、21,41 ノズル本体部、22,42 ノズル流路、23,43 ノズル開口部、23a,43a (ノズル開口部の)中央部、23b,43b (ノズル開口部の)端部、26,46 吐出室、W,W 開口幅。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オリフィス部とノズル本体部とを備えた散水ノズルであって、
前記ノズル本体部は、
前記オリフィス部のオリフィス流路に連通するノズル流路と、
該ノズル流路に連通すると共に前記ノズル本体部の外部に連通する吐出室と、
該吐出室によって前記ノズル本体部の外周面に形成されたノズル開口部と
を備え、
前記ノズル流路は、前記オリフィス流路の内径よりも大きな内径を有し、
前記ノズル開口部は、横方向に関して、その中央部からその両端部に向かって開口幅が増加する散水ノズル。
【請求項2】
前記ノズル開口部は、前記ノズル流路の延長線上に位置する、請求項1に記載の散水ノズル。
【請求項3】
保水性舗装と、
該保水性舗装に散水される水を貯留する貯水槽と、
該貯水槽内の水を送水する送水手段と、
該送水手段によって送水された水を前記保水性舗装に散水する請求項1または2に記載の散水ノズルと
を備える散水システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−264726(P2008−264726A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−114065(P2007−114065)
【出願日】平成19年4月24日(2007.4.24)
【出願人】(391035669)株式会社イーエス・ウォーターネット (7)
【出願人】(301042686)株式会社三菱地所設計 (24)
【Fターム(参考)】