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散水ノズル
説明

散水ノズル

【課題】ノズル本体に接続するノズル筒によって、圧力水が低圧であっても噴霧状態の散水を得ることができる散水ノズルを提供する。
【解決手段】後端にホース接続部17と先端側に弁体19が設けられた内筒部材20と、前記内筒部材20に回転で軸方向へねじ進退するように外嵌する外筒部材22とでノズル本体12を形成し、前記外筒部材22の先端側に着脱可能に接続されたノズル筒13を組み合わせ使用するようにした散水ノズル11において、前記ノズル筒13の内部通路内に、このノズル筒13を前記外筒部材22の先端側に接続した状態で外径がノズル筒13の内部通路の内径面に当接する流速増加部材14を着脱可能に組込み、この流速増加部材14の外径面に、複数の通水溝33を軸方向に対して傾斜するように形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、圧力水を用いて洗浄や散水などを行う場合に、水勢だけでなく目的に合わせてストレートや噴霧のような散水の形態を自由に選択することができるようにした散水ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、高圧水の洗浄力を利用して自動車等を洗浄する場合、ホースの先端に取付けた散水ノズルを調整し、洗浄工程の変化に対応して、水勢の調整と共にストレートや噴霧のような散水の形態を選択するようにしている。
【0003】
従来、上記のような用途の散水ノズルは、図4に示すように、後端にホース接続部1と先端側にこの先端からの放水を可能とする弁保持部2を介して弁体3が設けられた内筒部材4と、前記内筒部材4に回転で軸方向へねじ進退するように外嵌し、内筒部材4に対して前進位置にあるとき先端部に設けた弁座5が弁体3に当接して閉弁となり、内筒部材4に対して後退位置で弁座5が弁体3から離反して開弁となる外筒部材6でノズル本体7を形成し、前記外筒部材6の先端側に着脱可能に接続され、内部通路の内径が先端側で小径に絞られた別体のノズル筒8を組み合わせ使用することができるようになっている。
【0004】
上記のような散水ノズルは、ノズル本体7の内筒部材4の後端ホース接続部1に圧力水の供給ホースを接続し、外筒部材6を前進位置にして先端部に設けた弁座5を弁体3に当接した閉弁状態で散水が停止となり、また、外筒部材6を後方に移動させて開弁位置にすると、圧力水は弁体3と弁座5の間から噴出して散水や噴霧となり、外筒部材6の移動位置を選んで開弁量を調整することにより、水勢と水量の異なる散水が得られることになる。
【0005】
また、ノズル本体7の外筒部材6の先端に別途用意したノズル筒8を接続すれば、上記開弁によりノズル筒8の先端部からストレート状の放水が得られることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記のような従来の散水ノズルは、ノズル本体7だけで使用した場合、圧力水の圧力が低いと弁座5と弁体3間から噴出する散水の距離が得られないと共に、噴霧の状態が得られないことになる。
【0007】
また、ノズル本体7にノズル筒8を接続して使用した場合、ストレート状の放水だけで噴霧が得られないものであり、このように、従来の散水ノズルは、噴霧を得ようとした場合の不都合がある。
【0008】
そこで、この発明の課題は、ノズル本体に接続するノズル筒によって、圧力水が低圧であっても噴霧状態の散水を得ることができる散水ノズルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記のような課題を解決するため、この発明は、後端にホース接続部と先端側にこの先端からの放水を可能とする弁保持部を介して弁体が設けられた内筒部材と、前記内筒部材に回転で軸方向へねじ進退するように外嵌し、内筒部材に対して前進位置にあるとき先端部に設けた弁座が弁体に当接して閉弁となり、内筒部材に対して後退位置で弁座が弁体から離反して開弁となる外筒部材とでノズル本体を形成し、前記外筒部材の先端側に着脱可能に接続され、内部通路の内径が先端側で小径に絞られたノズル筒を組み合わせ使用するようにした散水ノズルにおいて、前記ノズル筒の内部通路内に、このノズル筒を前記外筒部材の先端側に接続した状態で外径がノズル筒の内部通路の内径面に当接する流速増加部材を着脱可能に組込み、この流速増加部材の外径面に、複数の通水溝が軸方向に対して傾斜するように形成されている構成を採用したものである。
【0010】
上記流速増加部材の後端側に、ノズル筒を前記外筒部材の先端側に接続した状態で、後端が弁体の前面に当接し、この流速増加部材をノズル筒の内部通路の途中に当接させる軸体を同軸心状に設け、前記軸体の途中を、ノズル筒の内部通路の途中に通水が可能となるよう嵌合する軸保持部材で軸方向に可動となるよう支持し、この軸保持部材と軸体の後端側の間に、軸保持部材に対して軸体に後方への弾性を付勢するスプリングを縮設した構造とすることができる。
【0011】
ここで、内筒部材の後端に設けたホース接続部は大径のねじ孔を備え、圧力水の供給ホースと螺合連結するようになっていると共に、この内筒部材に外嵌する外筒部材の内周面にねじ溝と内筒部材の外径面に前記ねじ溝に螺合する雄ねじが設けられ、外筒部材を回転させると軸方向へねじ進退するようになっており、内筒部材の先端部外径面に外筒部材との嵌合面を水密に保持するシール材が設けられている。
【0012】
上記外筒部材の先端部外径面に雄ねじが形成され、上記ノズル筒の後端に外筒部材の先端部に外嵌する接続筒を設け、この接続筒の内周面に形成した雌ねじを前記雄ねじに螺合することにより、外筒部材に対してノズル筒を着脱自在に取付けるようになっている。
【0013】
このノズル筒は、後端から途中までがストレートの円筒部で、途中から先端が先端に向けて漸次小径となるテーパー部となり、テーパー部の先端で噴射孔となって開口している。
【0014】
上記流速増加部材と軸体及び軸保持部材は合成樹脂を用い、流速増加部材はノズル筒におけるテーパー部内の途中で内周面に当接するよう、外径の前半をテーパー状にした円軸状に形成され、この流速増加部材に形成した複数の通水溝は、軸方向に対して少し弧を描きながら傾斜するように設けられている。
【0015】
また、軸保持部材は、軸体の保持筒と、ノズル筒における円筒部の内部に対する嵌合筒を、軸方向に沿い、複数が周方向に放射状の配置となる接続板で一体化し、保持筒と嵌合筒の間に通水空間を確保した構造になっており、この軸保持部材と流速増加部材は、ノズル筒の内部に対して出し入れ自在となり、取出すことによってノズル筒を単独でも使用することができるようになっている。
【発明の効果】
【0016】
この発明によると、ノズル本体の先端側に取付けるノズル筒の内部に、このノズル筒をノズル本体の先端側に接続した状態で、外径がノズル筒の内部通路の内径面に当接する流速増加部材を着脱可能に組込み、この流速増加部材の外径面軸方向に複数の通水溝を、軸方向に対して傾斜するように形成したので、ノズル本体の開弁による圧力水の噴射時に、ノズル筒の絞られた先端に向けて流れる圧力水は、その途中で流速増加部材の通水溝を通過することになり、この通水溝でノズル筒内の通水量が絞られることで、通水溝を通過する圧力水の圧力が上昇すると同時に流速も増大し、しかも、通水溝は軸方向に傾斜しているので圧力水に旋回を与えることができ、このような条件の圧力水をノズル筒の先端噴射孔から速やかに噴出させることにより、圧力水を噴霧状にすることができる。
【0017】
また、圧力水が低圧の場合でも、上記した通水溝を通過することによる昇圧と流速の増大及び旋回の付与により、圧力水を確実に噴霧状にすることができる。
【0018】
更に、流速増加部材をノズル筒の内部に対して出し入れ自在とすることにより、流速増加部材を取出せばノズル筒をストレート噴射用として単独でも使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、この発明の実施の形態を図1乃至図3の図示例に基づいて説明する。
【0020】
図示のように、散水ノズル11は、圧力水の供給ホースに接続するノズル本体12と、このノズル本体12の先端側に着脱自在に取付けるノズル筒13の組み合わせからなり、このノズル筒13の内部に流速増加部材14と軸体15及び軸保持部材16が組み込まれている。
【0021】
上記ノズル本体12は、後端にホース接続部17と先端側にこの先端からの放水を可能とする弁保持部18を介して弁体19が設けられた内筒部材20と、前記内筒部材20に回転で軸方向へねじ進退するように外嵌し、内筒部材20に対して前進位置にあるとき先端部に設けた弁座21が弁体19に当接して閉弁となり、内筒部材20に対して後退位置で弁座21が弁体19から離反して開弁となる外筒部材22とで形成されている。
【0022】
上記内筒部材20は、後端のホース接続部17が大径のねじ孔17aを備え、圧力水の供給ホースと螺合連結するようになっていると共に、この内筒部材20に外嵌する外筒部材22の内周面にねじ溝23と内筒部材20の外径面に前記ねじ溝23に螺合する雄ねじ24が設けられ、内筒部材20に対して外筒部材22を回転させると軸方向へねじ進退するようになっており、内筒部材20の先端部外径面に外筒部材22との嵌合面を水密に保持するシール材25が設けられている。
【0023】
上記内筒部材20の先端に設けた弁保持部18は、内筒部材20の内周に設けた半径方向の複数の支持板26で、内筒部材20の内径よりも小径となり、内筒部材20の先端から軸方向前方に突出する軸27を配置した構造を有し、支持板26によって軸27と内筒部材20の間に、内筒部材20の先端からの放水を可能とするための通水路28を確保している。また、弁体19は、上記軸27の先端に設けられ、内筒部材20の内径よりも少し小径の円板状に形成され、裏面側に弾性シート29が重ねて固定されている。
【0024】
上記外筒部材22は、先端部内径面が弁体19の収まる弁座21になり、閉弁時に弾性シート29がこの弁座21に密着することにより、内筒部材20の先端を密閉するようになっており、更に、先端部外径面に雄ねじ30が形成され、上記ノズル筒13の後端に外筒部材22の先端部に外嵌する接続筒31を設け、この接続筒31の内周面に形成した雌ねじを前記雄ねじ30に螺合することにより、外筒部材22に対してノズル筒13を着脱自在に取付けるようになっている。
【0025】
このノズル筒13は、後端から途中までがストレートの円筒部13aで、途中から先端が先端に向けて漸次小径となるテーパー部13bとなり、テーパー部13bの先端が噴射孔32となって開口している。
【0026】
上記流速増加部材14と軸体15及び軸保持部材16は合成樹脂を用い、流速増加部材14は、図3のように、ノズル筒13におけるテーパー部13b内の途中で内周面に当接するよう、外径の前半をテーパー状にした円軸状に形成され、この流速増加部材14に形成した複数の通水溝33は、軸方向に対して少し弧を描きながら傾斜するように設けられている。
【0027】
上記流速増加部材14の後端側に、ノズル筒13を前記外筒部材22の先端側に接続した状態で、後端が弁体19の前面に当接し、この流速増加部材14をノズル筒13の内部通路の途中に当接させる軸体15を同軸心状に設け、前記軸体15の途中を、ノズル筒13の内部通路の途中に通水が可能となるよう嵌合する軸保持部材16で軸方向に可動となるよう支持し、この軸保持部材16と軸体15の後端側のCリング34の間に、軸保持部材16に対して軸体15に常時後方へ向けての弾性を付勢するスプリング35が縮設されている。
【0028】
また、軸保持部材16は、軸体15の保持筒16aと、ノズル筒13における円筒部13aの内部に対する嵌合筒16bを、軸方向に沿い、複数が周方向に放射状の配置となる接続板16cで一体化し、保持筒16aと嵌合筒16bの間に通水空間16dを確保した構造になっており、この軸保持部材16と流速増加部材14は、軸体15と共にノズル筒13の内部に対して出し入れ自在となり、取出すことによってノズル筒13を単独でも使用することができるようになっている。
【0029】
この発明の散水ノズル11は上記のような構成であり、図1は、内筒部材20に対して外筒部材22を後退位置にした開弁時の状態を示し、弁体19に対して弁座21が後退することにより外筒部材22の先端は開放され、ノズル本体12の開弁による圧力水の噴射時に、内筒部材20からノズル筒13の絞られた先端に向けて流れる圧力水は、その途中で流速増加部材14の通水溝33を通過することになり、この通水溝33でノズル筒13内の通水量が絞られることで、通水溝33を通過する圧力水の圧力が上昇すると同時に流速も増大し、しかも、通水溝33は軸方向に傾斜しているので圧力水は旋回が与えられることになる。
【0030】
このように、昇圧と流速の増大及び旋回の付与がなされた圧力水をノズル筒13の先端で開口する小径の噴射孔32から速やかに噴出させることにより、圧力水を噴霧状にすることができる。
【0031】
また、圧力水が低圧の場合、外筒部材22を回動操作し、弁体19と弁座21の開弁量を調節して一次昇圧すると共に、圧力水が上記した通水溝33を通過することによる昇圧と流速の増大及び旋回の付与により、圧力水を確実に噴霧状にすることができる。
【0032】
更に、流速増加部材14をノズル筒13の内部に対して出し入れ自在とすることにより、ノズル筒13から流速増加部材14を取出せばノズル筒13をストレート噴射用として単独でも使用することができ、また、ノズル本体12もノズル筒13を取り外した状態で単独使用することがでる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明に係る散水ノズルの開弁時の状態を示す縦断正面図
【図2】この発明に係る散水ノズルの分解斜視図
【図3】流速増加部材と軸体及び軸保持部材の分解斜視図
【図4】従来の散水ノズルの開弁時の状態を示す縦断正面図
【符号の説明】
【0034】
11 散水ノズル
12 ノズル本体
13 ノズル筒
14 流速増加部材
15 軸体
16 軸保持部材
17 ホース接続部
18 弁保持部
19 弁体
20 内筒部材
21 弁座
22 外筒部材
23 ねじ溝
24 雄ねじ
25 シール材
26 支持板
27 軸
28 通水路
29 弾性シート
30 雄ねじ
31 接続筒
32 噴射孔
33 通水溝
34 Cリング
35 スプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
後端にホース接続部と先端側にこの先端からの放水を可能とする弁保持部を介して弁体が設けられた内筒部材と、前記内筒部材に回転で軸方向へねじ進退するように外嵌し、内筒部材に対して前進位置にあるとき先端部に設けた弁座が弁体に当接して閉弁となり、内筒部材に対して後退位置で弁座が弁体から離反して開弁となる外筒部材とでノズル本体を形成し、前記外筒部材の先端側に着脱可能に接続され、内部通路の内径が先端側で小径に絞られたノズル筒を組み合わせ使用するようにした散水ノズルにおいて、
前記ノズル筒の内部通路内に、このノズル筒を前記外筒部材の先端側に接続した状態で外径がノズル筒の内部通路の内径面に当接する流速増加部材を着脱可能に組込み、この流速増加部材の外径面に、複数の通水溝が軸方向に対して傾斜するように形成されていることを特徴とする散水ノズル。
【請求項2】
上記流速増加部材の後端側に、ノズル筒を前記外筒部材の先端側に接続した状態で、後端が弁体の前面に当接し、この流速増加部材をノズル筒の内部通路の途中に当接させる軸体を同軸心状に設け、前記軸体の途中を、ノズル筒の内部通路の途中に通水が可能となるよう嵌合する軸保持部材で軸方向に可動となるよう支持し、この軸保持部材と軸体の後端側の間に、軸保持部材に対して軸体に後方への弾性を付勢するスプリングを縮設したことを特徴とする請求項1に記載の散水ノズル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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