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散水ノズル
説明

散水ノズル

【課題】 簡単な構造でスムーズにロック解除する。
【解決手段】 ノズル本体1にロック解除手段3と対向してストッパー4を移動自在に設け、ノズル本体1に対する操作部材2の接近動作に伴い、上記ストッパー4をロック方向へ移動して操作部材2の係合部2aに係止させることにより、操作部材2の動作がロックされて通水状態のまま維持し、このロックされた通水状態で、ロック解除手段3の押圧操作に伴い、ストッパー4をロック解除方向へ移動して操作部材2の係合部2aから外すことにより、操作部材2の動作がロック解除されて止水状態に戻る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホースの先端に取り付けられて任意に通水(散水)と止水とを行えるようにした散水ノズルに関する。
詳しくは、ノズル本体に対する操作部材の動作に連動して止水から通水に切り換え、この通水状態を維持するようにロックし、該操作部材に備えられたロック解除手段の押圧操作により、上記通水状態のロックを解除して止水状態に切り換える散水ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の散水ノズルとして、ノズル本体(散水器本体)の下面位置にストッパー(垂下部材)を固定し、操作部材(操作レバー)が一体形成されたケース本体に、ロック解除手段(ロック解除レバー)を回動可能に軸支すると共に、該ストッパーの直下にロック部材をピンで回動可能に軸支し、上記操作部材の接近操作により、ロック部材を回転してストッパーの爪にロック係合させ、またこのロック状態でロック解除手段を押圧操作すると、それでロック解除手段の一端が押圧され、それにより該ロック解除手段を逆のロック解除方向へ回転させてストッパーの爪から外すものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平9−122538号公報(第3−4頁、図1−3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし乍ら、このような従来の散水ノズルでは、ロック解除手段の押圧動作をロック部材の回転動作に変換してストッパーからロック解除するため、動力伝達にロスが発生し易く、特にロック解除手段からの押圧位置が、ロック部材の回転中心に近いと、大きな力(トルク)が必要となって、押圧する指への負担が大きく、それにより操作性に劣るという問題があった。
更に、ノズル本体に固定されたストッパーとロック解除手段との間にロック部材を介装する必要があるため、その分だけ構造が複雑化して製造コストが高くなるという問題もあった。
【0005】
本発明のうち請求項1記載の発明は、簡単な構造でスムーズにロック解除することを目的としたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、部品点数を増やすことなくロック動作を確実に行うことを目的としたものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の目的に加えて、操作部材に対するロック解除手段のガタ付きを防止することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、ノズル本体にロック解除手段と対向してストッパーを移動自在に設け、ノズル本体に対する操作部材の接近動作により、上記ストッパーをロック方向へ移動して操作部材の係合部に係止させ、ロック解除手段の押圧操作により、ストッパーをロック解除方向へ移動して操作部材の係合部から外すことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、前記操作部材にストッパーと接近・離隔するカム部を設け、このカム部と接触する従動節をストッパーに連設し、カム部の接近移動により、従動節を介してストッパー全体をロック方向へ回動させた構成を加えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に、前記操作部材とロック解除手段と間に弾性部材を介装し、該ロック解除手段をその押圧方向と逆方向へ弾性的に押圧して、両者を相互に当接させた構成を加えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のうち請求項1記載の発明は、ノズル本体にロック解除手段と対向してストッパーを移動自在に設け、ノズル本体に対する操作部材の接近動作に伴い、上記ストッパーをロック方向へ移動して操作部材の係合部に係止させることにより、操作部材の動作がロックされて通水状態のまま維持し、このロックされた通水状態で、ロック解除手段の押圧操作に伴い、ストッパーをロック解除方向へ移動して操作部材の係合部から外すことにより、操作部材の動作がロック解除されて止水状態に戻る。
従って、簡単な構造でスムーズにロック解除することができる。
その結果、ロック解除手段の押圧動作をロック部材の回転動作に変換してストッパーからロック解除する従来のものに比べ、動力伝達にロスが発生し難く、小さな力でもロック解除できる。
更に、ノズル本体に固定されたストッパーとロック解除手段との間にロック部材を介装する必要がある従来のものに比べ、ロック部材を介装しない分だけ構造が複簡素化して製造コストの低減化も図れる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、操作部材にストッパーへ接近・離隔するカム部を設け、このカム部と接触する従動節をストッパーに連設し、カム部の接近移動に伴い、従動節を介してストッパー全体をロック方向へ回動させることにより、ロック解除手段の押圧操作が、そのカム部と従動節との直接接触で、ストッパー全体の回動に変換される。
従って、部品点数を増やすことなくロック動作を確実に行うことができる。
その結果、低コストで確実なロックができる。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明の効果に加えて、操作部材とロック解除手段と間に弾性部材を介装し、該ロック解除手段をその操作方向と逆方向へ弾性的に押圧して、両者を相互に当接させることにより、弾性部材でロック解除手段が操作部材と弾性的に当接して振動や音が発生しない。
従って、操作部材に対するロック解除手段のガタ付きを防止することができる。
更に、弾性部材で操作部材とロック解除手段との間に隙間ができないから、砂やゴミなどが内部へ入ることを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の散水ノズルAは、図1〜図6に示す如く、その基端部にホースHが接続されるノズル本体1と、このノズル本体1に対して移動自在に配備される操作部材2と、この操作部材2に対して移動自在に配備されるロック解除手段3とからなる。
【0011】
上記ノズル本体1の内部には、ホースHから供給される水の通水と止水を制御する開閉弁Vが組み込まれており、ノズル本体1に対する操作部材2の動作に連動して、該開閉弁Vを止水から通水に切り換え、このノズル本体1先端の散水口1aから所定パターンで散水すると共に、この通水(散水)状態のまま維持するようにロックし、上記ロック解除手段3の押圧操作により、上記通水状態のロックを解除して止水状態に戻すようになっている。
【0012】
上記ノズル本体1には、ロック解除手段3と対向してストッパー4を、操作部材2及びロック解除手段3の動作方向と交差する方向へ移動自在に設け、このノズル本体1に対して操作部材2を接近操作することで、その運動がストッパー4に伝えられ、それにより該ストッパー4全体をロック方向へ移動して、その掛止部4aを操作部材2の係合部2aに係止させ、操作部材2の動作がロックされる。
【0013】
また、このロックされた通水状態において、ロック解除手段3を押圧操作することにより、その内側面に形成された押動部3aを、ストッパー4の外端面に形成された受部4bに当接して、該ストッパー4全体をロック解除方向へ移動して、その掛止部4aを操作部材2の係合部2aから外し、操作部材2の動作がロック解除される。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0014】
この実施例1は、図1、図2及び図6に示す如く、合成樹脂などの材料でピストル型に形成されたノズル本体1に対し操作部材2としてハンドルを前後方向(図面では左右方向)へ回動又は揺動自在に軸支し、この操作部材2に対しロック解除手段3としてボタンを前後方向へ回動又は揺動自在に軸支すると共に、ノズル本体1に対しストッパー4としてフックを上下方向へ回動又は揺動自在に軸支し、操作部材2の前後接近又は離隔動作により、L型アームLを介して弁体V1が上下方向へ往復動し、それに伴い開閉弁Vが開弁又は閉弁されるものである。
【0015】
上記操作部材2を構成するハンドルには、ピストル型ノズル本体1のグリップ前側開口部1bから突出して配置され、その内側面には、後述するストッパー4の掛止部4aと嵌り合う係合部2aと、ストッパー4の一部と対向するカム部2bとを夫々異なる面に連設している。
【0016】
図示例では、上記ハンドル2の上端がノズル本体1に対して前後揺動自在に軸支され、この軸支部2cの近くに、後述するロック解除手段3のボタンと対向して、係合部2aとカム部2bが一体成形された突出部材2dを固着している。
また、その他の例として、ハンドル2に係合部2aとカム部2bを突出させて一体的に形成するか又は一体成形することも可能である。
【0017】
更に、上記カム部2bは、図3〜図5に示す如く、左右方向へ背中合わせに一対配置され、夫々ノズル本体1へ向けて徐々に接近するよう傾斜しており、これら傾斜したカム部2bに、後述するストッパー4の従動節4cが夫々接触して摺接するように配置されている。
【0018】
上記ロック解除手段3を構成するボタンは、上記ノズル本体1と対向する内側面に押動部3aを形成し、その逆の外側面に配置された押圧部3bを、上記操作部材2のハンドルに開設された開口部2eから貫通して外側へ露出させると共に、この操作部材2のハンドルとの間に弾性部材5を介装して、該ロック解除手段3のボタンをその押圧方向と逆方向である前方(図面では左方向)へ弾性的に押圧する。
それにより、操作部材2の開口部2eから押圧部3bを常時突出させると共に、該ロック解除手段3の一部を操作部材2のハンドルに当接させて、該開口部2eとロック解除手段3のボタンとの間に隙間ができないようにしている。
【0019】
図示例では、上記ボタン3の上方延長部分が操作部材2のハンドルに対して前後揺動自在に軸支され、この軸支部3cの下方に配置された内面凹部3dから上記ハンドル2の突出部材2dに亘り弾性部材5としてコイルバネを介装し、該内面凹部3dの下方に上記押動部3aが斜め前方へ向け傾斜して形成されている。
【0020】
上記ストッパー4を構成するフックは、操作部材2と近い外側に、上記ハンドルの係合部2aと嵌り合う掛止部4aと、上記ロック解除手段3のボタンと対向する押動部3aと当接する受部4bと、上記カム部2bと接触摺動する従動節4cとを、ノズル本体1に対する軸支部4dから前方へ離れた位置に連設している。
特にストッパー4のフックは弾性変形可能な材料で形成することが好ましい。
【0021】
図示例では、上記フックの後端がノズル本体1に対して上下揺動自在に軸支され、この軸支部4dから前方へ略水平に突出するアームの先端に鉤型の掛止部4aを形成すると共に、この鉤型掛止部4aの前端上側に受部4bが、上記押動部3aと略平行に向かい合うように斜め後方へ向け傾斜して形成され、更に該軸支部4dから斜め前方へ突出する一対アームの先端に従動節4cを夫々形成している。
【0022】
一方、前記開閉弁Vの弁体V1は、図1に示す如く、スプリングなどの弾性部材V2で常時、閉弁方法へ押圧しており、それによりL型アームLを介して操作部材2のハンドルが、ノズル本体1から離れる方向へ押圧されている。
【0023】
次に、斯かる散水ノズルAの作動について説明する。
先ず、図1及び図2の一点鎖線に示す止水状態から図2の実線に示す如く、ノズル本体1に対して操作部材2のハンドルを接近させると、L型アームLを介して弁体V1が下方へ移動し、それに伴い開閉弁Vが開弁すると同時に、該ハンドル2のカム部2bもノズル本体1へ向けて移動するため、このカム部2bと直接接触するストッパー4の従動節4cは、図3〜図4に示す如く、傾斜したカム部2bに沿って夫々左右方向へ広がる。
【0024】
この時、ストッパー4のフックは、左右方向へ広がった従動節4cへ至るアーム部分が、その撓みを解消するために元の形状に戻ろうとして、傾斜したカム部2bに沿ってノズル本体1へ向けて摺動する。
【0025】
それにより、ストッパー4全体が軸支部4dを中心として回動し、それに伴って先端の鉤型掛止部4aが上方、即ちロック方向へ揺動し、操作部材2の係合部2aに係止させて、操作部材2の動作がロックされ、通水(散水)状態を維持する。
【0026】
このロックされた図6の一点鎖線に示す通水状態で、図6の実線に示す如く、ロック解除手段3のボタンを押圧すると、その押動部3aがストッパー4の受部4bに当接して、ストッパー4全体を下方、即ちロック解除方向へ押して揺動させ、その先端の鉤型掛止部4aを操作部材2の係合部2aから外す。
【0027】
それに伴い、図6の二点鎖線に示す如く、スプリングなどの弾性部材V2により弁体V1が上方へ移動して開閉弁Vが閉弁し、元の止水状態に切り替わると同時に、L型アームLを介して操作部材2のハンドルがノズル本体1から離なれ、上述した図1及び図2の一点鎖線に示す止水状態に戻る。
その結果、簡単な構造でありながらスムーズにロック解除可能な散水ノズルを提供できる。
【0028】
更に本実施例の場合には、ロック解除手段3の押圧操作が、そのカム部2bと従動節4cとの直接接触で、ストッパー4全体の回動に変換されるため、部品点数を増やすことなくロック動作を確実に行えるという利点がある。
【0029】
また、操作部材2のハンドルとロック解除手段3のボタンと間に弾性部材5を介装して、該ロック解除手段3がその操作方向と逆方向へ弾性的に押圧して当接されるため、弾性部材5でロック解除手段3が操作部材2と弾性的に当接して振動や音が発生しない。
その結果、操作部材2に対するロック解除手段3のガタ付きを防止できるという利点がある。
また更に、弾性部材5で操作部材2の開口部2eとロック解除手段3のボタンとの間に隙間ができないから、砂やゴミなどが内部へ入ることを防止でき、故障やトラブルを防止する。
【0030】
そして、特開平9−122538号公報に開示される散水ノズルは、ノズル本体(散水器本体)と操作部材(操作レバー)との間に空間があるため、操作部材(操作レバー)を握る際に、指などを挟んだりする可能性があり危険であると共に、操作部材(操作レバー)を握った状態でノズル本体(散水器本体)とケース本体の前方部分との問に隙間が生じるため、ロック解除して操作部材(操作レバー)が戻った際に、指などを挟んだりする可能性があり危険であるが、本発明の散水ノズルAには、操作部材2のハンドルを接近又は離隔しても、指などが入る空間や隙間ができないので、安全であるという利点もある。
【0031】
尚、前示実施例では、ノズル本体1がピストル型に形成される場合を示したが、これに限定されず、ピストル型以外の形状であっても良い。
更に、開閉弁Vの構造も図示した構造に限定されず、他の構造であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の散水ノズルの一実施例を示す全体縦断正面図である。
【図2】通水状態を示す部分拡大断面図である。
【図3】ロック直前の作動状態を実線で示す突出部材とストッパーのみの一部切欠拡大正面図である。
【図4】図3の(4)−(4)線に沿える横断平面図である。
【図5】(a)が図3の斜視図であり、(b)が逆方向から見た分解斜視図である。
【図6】ロック解除の作動状態を実線で示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
【0033】
A 散水ノズル H ホース
L L型アーム V 開閉弁
V1 弁体 V2 弾性部材
1 ノズル本体 1a 散水口
1b グリップ前側開口部 2 操作部材(ハンドル)
2a 係合部 2b カム部
2c 軸支部 2d 突出部材
2e 開口部 3 ロック解除手段(ボタン)
3a 押動部 3b 押圧部
3c 軸支部 3d 内面凹部
4 ストッパー(フック) 4a 掛止部
4b 受部 4c 従動節
4d 軸支部 5 弾性部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズル本体(1)に対する操作部材(2)の動作に連動して止水から通水に切り換え、この通水状態のまま維持するようにロックし、該操作部材(2)に備えられたロック解除手段(3)の押圧操作により、上記ロックを解除して止水状態に切り換える散水ノズルにおいて、
前記ノズル本体(1)にロック解除手段(3)と対向してストッパー(4)を移動自在に設け、ノズル本体(1)に対する操作部材(2)の接近動作により、上記ストッパー(4)をロック方向へ移動して操作部材(2)の係合部(2a)に係止させ、ロック解除手段(3)の押圧操作により、ストッパー(4)をロック解除方向へ移動して操作部材(2)の係合部(2a)から外すことを特徴とする散水ノズル。
【請求項2】
前記操作部材(2)にストッパー(4)と接近・離隔するカム部(2b)を設け、このカム部(2b)と接触する従動節(4c)をストッパー(4)に連設し、カム部(2b)の接近移動により、従動節(4c)を介してストッパー(4)全体をロック方向へ回動させた請求項1記載の散水ノズル。
【請求項3】
前記操作部材(2)とロック解除手段(3)と間に弾性部材(5)を介装し、該ロック解除手段(3)をその押圧方向と逆方向へ弾性的に押圧して、両者を相互に当接させた請求項1または2記載の散水ノズル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−167705(P2007−167705A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−364757(P2005−364757)
【出願日】平成17年12月19日(2005.12.19)
【出願人】(000134534)株式会社トヨックス (122)
【Fターム(参考)】