説明

整髪剤組成物

【課題】高湿下におけるくせ毛の広がりを抑制し、かつべたつきが少ない整髪剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)イセチオン酸又はその塩と、(B)ポリアルキレングリコールとを含有する整髪剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高湿下におけるくせ毛の広がりを抑制し、かつべたつきのない整髪剤組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、整髪剤組成物として、毛髪にまとまりを付与し広がりを抑制するには、セット樹脂による高分子化合物の被膜を利用した毛髪化粧料が提案されている(例えば、特許文献1:特開平6−287116号公報、特許文献2:特開平9−20626号公報参照)。しかしながら、セット樹脂による整髪は毛髪同士を接着してしまうため、自然な風合いに欠けるうえ、櫛通り・指通りが悪く、一度櫛通し等で被膜をはがしてしまうと、整髪性は失われるという欠点があった。このような欠点を克服するために、常温固体のロウ状物質を整髪剤として用いる方法が提案されている(例えば、特許文献3:特開平10−45546号公報、特許文献4:特開平11−124316号公報参照)。しかしながら、これらロウ状物質を用いた整髪剤では、べたつきが生じてしまい、その改善が望まれていた。そこで、ジメチルポリシロキサンを併用することですべり性を向上させ、べたつき感を低減させる方法が提案されている(例えば、特許文献5:特開2002−370937号公報参照)。しかしながら、この方法においては、べたつきは低減できるものの、特にくせ毛のような広がりやすい毛髪においては、高湿下でのまとまり持続性に課題があった。
以上のことから、高湿下におけるくせ毛の広がりを抑制し、かつべたつきのない整髪剤組成物が望まれていた。
【0003】
【特許文献1】特開平6−287116号公報
【特許文献2】特開平9−20626号公報
【特許文献3】特開平10−45546号公報
【特許文献4】特開平11−124316号公報
【特許文献5】特開2002−370937号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、高湿下におけるくせ毛の広がりを抑制し、かつべたつきが少ない整髪剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、(A)イセチオン酸又はその塩と、(B)ポリアルキレングリコールとを含有する整髪剤組成物とすることにより、驚くべきことに、べたつきが少ない良好な感触と、高湿下におけるくせ毛の広がり抑制効果を両立できることを見出し、本発明をなすに至ったものである。
【0006】
従って、本発明は、
[1].(A)イセチオン酸又はその塩と、(B)ポリアルキレングリコールとを含有する整髪剤組成物、
[2].(B)ポリアルキレングリコールが平均分子量280〜2000のポリエチレングリコールである[1]記載の整髪剤組成物、
[3].さらに、被膜形成高分子化合物を含有する[1]又は[2]記載の整髪剤組成物を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高湿下におけるくせ毛の広がりを抑制し、かつべたつきが少ない整髪剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の整髪剤組成物は、(A)イセチオン酸又はその塩と、(B)ポリアルキレングリコールとを含有するものである。(A)成分のイセチオン酸又はその塩は、界面活性剤の原料としての利用が多いが、アイシャドウ、マスカラ、ファンデーション、クリーム、乳液、パック、洗顔料等の化粧品にもpH調整剤等として利用されている。(A)イセチオン酸又はその塩を整髪剤組成物に使用し、かつ(B)ポリアルキレングリコールと組み合わせることで、高湿下におけるくせ毛の広がりの抑制と、べたつきがなく良好な感触とを両立できることは、本発明者らの新知見である。本発明に用いられるイセチオン酸又はその塩は特に制限されず、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられるが、これらを1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。具体的な商品としては、例えば、イセチオン酸ソーダ(四日市合成(株)製)、アデカテックHES(旭電化工業(株)製)等が挙げられる。
【0009】
(A)成分の配合量は特に限定されないが、通常整髪剤組成物中0.01〜20質量%が好ましく、より好ましくは0.05〜10質量%、さらに好ましくは0.1〜5質量%である。配合量が0.01質量%未満では充分な広がり抑制効果が得られない場合があり、20質量%を超えると整髪剤組成物の長期保存安定性等に不具合が生じる場合がある。
【0010】
本発明の(B)成分はポリアルキレングリコールである。ポリアルキレングリコールとしては特に限定されず、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。具体的には、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールの共重合体等が挙げられる。この中でも、ポリエチレングリコールが好ましく、特に平均分子量280〜2000のポリアルキレングリコールが好ましく、より好ましくは平均分子量280〜2000のポリエチレングリコールである。平均分子量が280未満では充分な広がり抑制効果が得られない場合があり、また平均分子量が2000を超えるとべたつき、ぬるつき、ごわつき等を感じる場合がある。
【0011】
なお、平均分子量は化粧品原料基準(第2版注解)記載の平均分子量を示し、ポリエチレングリコール300(平均分子量280〜320)、ポリエチレングリコール400(平均分子量380〜420)、ポリエチレングリコール600(平均分子量570〜630)、ポリエチレングリコール1000(950〜1,050)、ポリエチレングリコール1500(酸化エチレンの重合体でHOCH2(CH2OCH2nCH2OH;n=5〜6と28〜36のものの等量混合物)、ポリエチレングリコール4000(平均分子量2600〜3800)等が挙げられる。商品によっては例えばポリエチレングリコール#400等のように、ポリエチレングリコールと数値の間に#がつく場合がある。
【0012】
(B)成分の配合量は特に限定されないが、通常整髪剤組成物中0.1〜60質量%が好ましく、より好ましくは0.2〜40質量%、さらに好ましくは0.3〜20質量%であり、0.1質量%未満では充分な広がり抑制効果が得られない場合があり、60質量%を超えるとべたつき等の感触に不具合が生じる場合がある。
【0013】
本発明の整髪剤組成物には、整髪効果をより高めるために、さらに(C)被膜形成高分子化合物を配合することが好ましい。被膜形成高分子化合物としては、例えば、ポリビニルピロリドン、アルキル樹脂、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、キトサン、ヒドロキシプロピルキトサン、キチン、ウレタン樹脂等の非イオン性高分子化合物、カチオン化セルロース、カチオン化デンプン、カチオン化ウレタン樹脂等のカチオン性高分子化合物、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体等のアクリル酸・メタクリル酸共重合体等の両イオン性高分子化合物、カルボキシビニルポリマー等のアニオン性高分子化合物が挙げられ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。これらの中でも、ヒドロキシエチルセルロース、キトサン、ヒドロキシプロピルキトサン、カチオン化デンプン、カチオン化ウレタン樹脂、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、カルボキシビニルポリマーが好ましい。
【0014】
(C)成分の配合量は特に限定されないが、通常整髪剤組成物中0.01〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.02〜5質量%、さらに好ましくは0.03〜3質量%であり、0.01質量%未満では充分な添加効果が得られない場合があり、10質量%を超えるとごわつき等の感触に不具合が生じる場合がある。
【0015】
本発明の整髪剤組成物には、前述の必須成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、一般の毛髪化粧料に慣用されている各種添加成分を所望に応じ、配合することができる。これらの添加成分としては、例えば、ジメチルポリシロキサン等のシリコーン重合体(高重合ジメチルポリシロキサン、シリコーンゴムを含む)及びメチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン等の変性シリコーン、環状シリコーン、トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサン、シラノール基末端ジメチルポリシロキサン、架橋型シリコーン末、メチルシロキサン網状重合体、シリコングラフトポリマー等のシリコーン類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジオレイルジメチルアンモニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、酢酸ラウリン酸アミドブチルグアニジン、酢酸ミリスチン酸アミドブチルグアニジン、酢酸パルミチン酸アミドブチルグアニジン、ジステアリルジメチルアンモニウムサルフェート、ステアリルエチルジヒドロキシエチルアンモニウムエチルサルフェート、N−ヤシ油脂肪酸L‐アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩等のカチオン性界面活性剤、アルキル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、ステアリン酸アルギニン、パルミチン酸アルギニン、ラウリン酸アルギニン、ヤシ油脂肪酸アルギニン、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル燐酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチル−β−アラニンナトリウム、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸二ナトリウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸二ナトリウム、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム、リンゴ酸モノラウリルアミドナトリウム等のアニオン性界面活性剤、2−アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、水素添加大豆リン脂質、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、N−[3−アルキルオキシ−2−ヒドロキシプロピル]−L−アルギニン塩酸塩、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等の両性界面活性剤、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンフィトステロールエーテル、硬化ヒマシ油、硬ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、カカオ脂、パーム油、牛脂、牛骨脂、豚脂、馬脂、羊脂、硬化ヒマシ油、ラノリン、水添ラノリン、硬質ラノリン、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、コメヌカロウ、水素添加コメヌカロウ、イボタロウ、サラシモンタロウ、サトウキビロウ、ベイベリーロウ、オウリキュリーロウ、エスパルトロウ、水添ホホバロウ、ミツロウ、サラシミツロウ、鯨ロウ、セラックロウ、パラフィンロウ、オゾケライト、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等の油脂・ロウ類、トリメチルグリシン、ヒアルロン酸等の保湿剤、タンパク加水分解物、生薬、ビタミン、殺菌剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、クエン酸、コハク酸、乳酸、グリコール等の有機酸及びその塩、炭化水素、エステル油、高級アルコール、着色剤、pH緩衝剤、香料、溶剤(エタノール、水等)、脂肪酸、微粒子粉末等が挙げられる。
【0016】
本発明の整髪剤組成物に使用される香料としては、特開2003−300811号公報[0021]〜[0035]に記載した香料成分等、さらに同[0050]に記載した香料用溶剤等が挙げられる。前記香料用溶剤の使用量は、香料組成物中に0.1〜99質量%配合されるが、好ましくは1〜50質量%配合される。また、香料安定化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンEとその誘導体、カテキン化合物、フラボノイド化合物、ポリフェノール化合物等が挙げられ、香料組成物中に0.0001〜10質量%配合されるが、好ましくは、0.001〜5質量%配合される。これらの中で、好ましい安定化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエンである。香料組成物とは、前記香料成分、溶剤及び香料安定化剤からなる混合物である。本発明の整髪剤組成物にはかかる香料組成物が、整髪剤組成物中0.005〜40質量%配合されるが、好ましくは0.01〜10質量%配合される。
【0017】
本発明の整髪剤組成物は、例えば液状、クリーム状、ワックス状、ジェル状、泡状、霧状等の各種形状に調製して利用でき、上記必須成分、任意成分及び水(残部)を混合し、各剤系の常法に準じて調製することができる。任意成分は、整髪剤組成物を調製する際の適当な段階で配合することができる。整髪剤組成物としては、ヘアウォーター、ヘアオイル、ヘアクリーム、ヘアワックス、ヘアジェル、ヘアフォーム、ヘアスプレー、ヘアミスト等として利用できる。泡沫生成エアゾール型として使用する場合、配合する噴射剤としては、例えば液化石油ガス、窒素ガス、二酸化炭素ガス等を使用することができる。
【実施例】
【0018】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%、希釈物の場合は、希釈物としての配合量である。また、各例において、配合成分の合計は100質量%である。なお、使用した原料の一覧を表2に示した。
【0019】
[実施例1〜5、比較例1〜4]
表1に示す組成のヘアミストを常法に基づいて調製し、ディスペンサー容器に充填した。各ヘアミストについて、高湿下におけるくせ毛の広がり抑制効果及びべたつきのなさを下記方法により評価し、結果を表1に併記する。
【0020】
評価方法
くせ毛で広がりやすい髪質の女性パネラー20名が、髪の長さに応じた適量(約2〜6g)のヘアミストを、雨の日に使用し、「高湿下におけるくせ毛の広がり抑制効果」、「べたつきのなさ」について評価した。各評価項目ごとに、結果を下記の基準で示す。
<評価基準>
◎:広がり抑制効果、べたつきのなさが良好と解答したものが20名中16名以上
○:広がり抑制効果、べたつきのなさが良好と解答したものが20名中11〜15名
△:広がり抑制効果、べたつきのなさが良好と解答したものが20名中6〜10名
×:広がり抑制効果、べたつきのなさが良好と解答したものが20名中5名以下
【0021】
【表1】

【0022】
[実施例6]
ディスペンサータイプのウォーター剤
下記処方のウォーター剤を調製し、PET製ポンプディスペンサー容器に充填した。
組成 %
イセチオン酸ナトリウム 1.0
イセチオン酸(イセチオン酸ナトリウムを脱塩処理) 1.0
ポリエチレングリコール400 3.0
アミノ変性シリコーンエマルション 1.2
(SM−8704C、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)
没食子酸−3,5−ジグルコシド 0.4
ポリオキシエチレン(30)フィトステロール 0.5
テトラオレイン酸POE(40)ソルビット 0.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0
POE(20)ステアリルエーテル 3.0
N−メタクリロイルオキシジエチルN,N−ジメチルアミノエチル−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体 0.05
(ユカフォーマー510、三菱化学(株)製)
メチルパラベン 0.1
グリコール酸 0.2
香料組成物A 0.1
エタノール 10.0
精製水 残部
合計 100.0
【0023】
[実施例7]
ノンエアゾールポンプフォーム
下記処方のフォーム剤を調製し、ポリプロピレン製ポンプフォーム容器に充填した。なお、pHは4.5に調整した。
組成 %
イセチオン酸ナトリウム 0.5
イセチオン酸(イセチオン酸ナトリウムを脱塩処理) 0.1
ポリエチレングリコール300 6.0
カチオン化スターチ 1.0
(センサマーCI−50;30%、オンデオナルコ社製)
ポリオキシエチレン(30)フィトステロール 0.5
テトラオレイン酸POE(40)ソルビット 3.0
ソルビット 1.0
シリコーンエマルション 2.0
(FZ−4188、日本ユニカー(株)製)
アミノ変性シリコーンエマルション 2.0
(FZ−4672、日本ユニカー(株)製)
ポリオキシエチレン(30)ステアリルエーテル 0.9
ラウリルジメチルアミンオキシド 0.5
メチルパラベン 0.1
クエン酸 0.5
ジエタノールアミン 1.0
香料組成物C 0.1
エタノール 20.0
精製水 残部
合計 100.0
【0024】
[実施例8]
ジェル
下記処方のジェルを調製し、PET製ポンプタイプ容器に充填した。なお、pHは4.4に調整し、粘度は1.5〜3Pa・sに調整した。
組成 %
イセチオン酸ナトリウム 3.0
ポリエチレングリコール600 6.0
カルボキシビニルポリマー 0.5
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 3.0
シリコーンエマルション 5.0
(FZ−4188、日本ユニカー(株))
テトラオレイン酸POE(30)ソルビット 1.5
デカグリセリルモノイソステアレート 2.0
モノエタノールアミン 0.5
ヒドロキシエチルセルロース 適量
メチルパラベン 0.1
無水ピロリン酸ナトリウム 0.2
グリコール酸 適量
エタノール 20.0
香料組成物D 0.05
精製水 残部
合計 100.0
【0025】
[実施例9]
エアゾールフォーム
下記処方のエアゾールフォームを製造した。なお、容器はアルミニウム製の耐圧缶を用いた。
組成 %
(原液)
イセチオン酸ナトリウム 0.2
ポリエチレングリコール2000 5.0
アミノ変性シリコーン 2.0
(SF8452C、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)
テトラオレイン酸POE(6)ソルビット 1.5
カチオン化セルロース(XK−503、ライオン(株)製) 0.1
ジプロピレングリコール 6.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.5
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 2.0
香料組成物C 0.1
エタノール 20.0
精製水 残部
合計 92.0
(ガス)
LPGガス 8.0
合計 100.0
【0026】
[実施例10]
ヘアワックス
下記処方のヘアワックスを調製し、帯電防止剤及び紫外線吸収剤を練り込んだポリプロピレン製のジャータイプ容器に充填した。
組成 %
イセチオン酸ナトリウム 0.5
ポリエチレングリコール20000 10
ワセリン 20
木ロウ 5.0
ポリオキシエチレン(30)フィトステロール 1.0
テトラオレイン酸POE(40)ソルビット 0.5
ジイソステアリン酸ポリグリセリル 5.0
カルボキシビニルポリマー 0.5
キサンタンガム 0.25
水溶性固体シリコーン 2.0
(KF−6004、信越化学工業(株)製)
シリコーンパウダー 1.0
(トスパール2000B、東芝シリコーン(株)製)
キャンデリラロウ 1.0
ポリオキシプロピレン(14)ジグリセリル 4.0
メチルパラベン 0.1
ジエタノールアミン 1.0
香料組成物B 0.05
エタノール 5.0
精製水 残部
合計 100.0
【0027】
[実施例11]
ジェル
下記処方のジェルを調製し、ポリプロピレン製チューブ容器に充填した。
組成 %
イセチオン酸ナトリウム 1.0
ポリエチレングリコール400 7.0
カルボキシビニルポリマー 0.5
キサンタンガム 0.25
シリコーンペースト(KSG−21、信越化学工業(株)製) 5.0
ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル 8.0
メチルパラベン 0.1
香料組成物E 0.05
エタノール 15.0
精製水 残部
合計 100.0
【0028】
[実施例12]
ヘアクリーム
下記処方のクリームをA,Bを70℃でそれぞれ溶解し、BにAを加えて均一に乳化し、さらに冷却しながらCを加えて調製し、アルミラミネートチューブに充填した。
組成 %
A油相部
アルキル変性シリコーン 5.0
ワセリン 5.0
流動パラフィン 1.0
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40EO) 3.0
ヤシ油脂肪酸ソルビタン 2.0
モノステアリン酸グリセリン 1.0
プロピルパラベン 0.1
B水相部
イセチオン酸ナトリウム 1.0
ポリプロピレングリコール(A) 4.0
ポリオキシエチレン(60)フィトステロール 0.5
テトラオレイン酸POE(60)ソルビット 0.5
塩化パルミチルトリメチルアンモニウム 0.3
ジプロピレングリコール 2.5
メチルパラベン 0.1
精製水 残部
香料組成物D 0.05
合計 100.0
【0029】
[実施例13]
エアゾールフォーム
下記処方のエアゾールフォームを調製し、PET製耐圧容器に充填した。
組成 %
(原液)
アルキル変性シリコーン 2.0
イセチオン酸ナトリウム 1.0
ポリエチレングリコール1000 4.0
アミノ変性シリコーン
(SF8704C、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製) 1.0
ポリオキシエチレン(30)フィトステロール 1.5
テトラオレイン酸POE(40)ソルビット 0.5
ポリオキシエチレン(30)ステアリルエーテル 1.0
トリエタノールアミン 2.5
安息香酸 0.1
香料組成物B 0.2
エタノール 20.0
精製水 残部
合計 80.0
(ガス)
LPG 10.0
DME 10.0
合計 100.0
【0030】
なお、上記各例で使用した香料組成物A、B、C、D、Eは、特開2003−95895号公報の表5〜19に記載した香料組成物A〜Eに準じる。
【0031】
上記実施例6〜13について、上記実施例と同様に、高湿下におけるくせ毛の広がり抑制効果及びべたつきのなさを評価したところ、いずれも良好であった。
【0032】
【表2】



【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)イセチオン酸又はその塩と、(B)ポリアルキレングリコールとを含有する整髪剤組成物。
【請求項2】
(B)ポリアルキレングリコールが平均分子量280〜2000のポリエチレングリコールである請求項1記載の整髪剤組成物。
【請求項3】
さらに、被膜形成高分子化合物を含有する請求項1又は2記載の整髪剤組成物。

【公開番号】特開2008−13490(P2008−13490A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−186218(P2006−186218)
【出願日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】