説明

文書データ表示装置

【課題】 どのコンテンツを閲覧する場合であっても、常に利用者の好みの体裁で文書データを表示することが可能な文書データ表示装置を提供する。
【解決手段】 コンテンツ記憶手段21に文書データと文書データの表示手法を定義したコンテンツ定義ファイルを含むコンテンツを記憶しており、表示処理手段24が文書データを表示する際に、利用者設定記憶手段22内の利用者設定データに記録された設定値で、コンテンツ定義ファイルのパラメータ値を置き換えて、表示処理を行う。利用者設定データの作成は、表示体裁設定手段25が表示する選択画面において、利用者が選択した内容に基づいて行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子書籍等のコンテンツに含まれる文書データを表示する際に、常に利用者の好みの体裁で表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワーク機能を有する携帯型端末の開発により、書籍を電子化した電子書籍が、携帯型端末により閲覧されるようになってきている。このような電子書籍は文書データを中心として構成されており、文字を特定する文字コードの配列と、表示体裁を指定するためのデータを備えている。そして、このような電子書籍の表示に工夫を凝らした技術も提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−63287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の電子書籍では、電子書籍としてのコンテンツ自体に、表示を制御するための定義ファイルが記録されており、この定義ファイルに従って文書データの表示が行われる。そのため、端末装置で電子書籍を閲覧する際、利用者の好みに関わらず、各電子書籍により定まった体裁で表示されてしまうという問題がある。また、各電子書籍に定義ファイルが付属しているため、電子書籍ごとに表示体裁が異なり、常に慣れ親しんだ体裁で読むことができるわけではない。
【0005】
そこで、本発明は、どのコンテンツを閲覧する場合であっても、常に利用者の好みの体裁で文書データを表示することが可能な文書データ表示装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明第1の態様では、文書データと、文書データの表示手法が定義されたコンテンツ定義ファイルを利用して文書データを表示する装置であって、前記文書データと、前記コンテンツ定義ファイルを記憶したコンテンツ記憶手段と、前記コンテンツ定義ファイル内のパラメータの値が設定された利用者設定データを記憶した利用者設定記憶手段と、前記文書データを画面に表示する際、前記利用者設定記憶手段内の利用者設定データを参照し、前記コンテンツ定義ファイル内のパラメータの値を、前記利用者設定データ内の設定値に変更して、前記文書データの表示体裁を変更する表示処理手段と、を有することを特徴とする文書データ表示装置を提供する。
【0007】
本発明第1の態様によれば、表示装置に、コンテンツ定義ファイル内のパラメータの値が設定された利用者設定データを記憶しておき、コンテンツ定義ファイルを利用して文書データを表示する際、コンテンツ定義ファイル内のパラメータの値を、利用者設定データ内の設定値に変更して表示するようにしたので、常に利用者の好みの体裁で文書データを表示することが可能となる。
【0008】
また、本発明第2の態様では、本発明第1の態様の文書データ表示装置が、単一の文字サイズの複数の文字からなる文字列を、文字サイズを異ならせて複数配置した文字サイズ選択画面を表示させ、さらに、選択された文字列に対応する文字サイズで行数を異ならせた文字列を複数配置した行数選択画面を表示させ、選択された文字列、行数を設定値として前記利用者設定データを作成する表示体裁設定手段を、さらに有することを特徴とする。
【0009】
本発明第2の態様によれば、単一の文字サイズの複数の文字からなる文字列を、文字サイズを異ならせて複数配置した文字サイズ選択画面を表示させ、さらに、選択された文字列に対応する文字サイズで行数を異ならせた文字列を複数配置した行数選択画面を表示させ、選択された文字列、行数を設定値として利用者設定データを作成するようにしたので、利用者は、難しい作業をすることなく、画面に表示された複数の体裁の中から、感覚的に自分の好みのものを選択するだけで、利用者設定データを作成することが可能となる。
【0010】
また、本発明第3の態様では、本発明第1または第2の態様の文書データ表示装置が、ネットワークを介して利用者設定データを管理するコンピュータに接続されており、前記利用者設定データを前記コンピュータに送信する利用者設定データ送信手段をさらに有することを特徴とする。
【0011】
本発明第3の態様によれば、利用者設定データを管理するコンピュータに作成された利用者設定データを送信するようにしたので、で複数の文書データ表示装置から受信した利用者設定データを統計処理することにより、多数の利用者に好まれるコンテンツ定義ファイルを作成することが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、常に利用者の好みの体裁で文書データを表示することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】コンテンツ管理システムの一実施形態を示す構成図である。
【図2】コンテンツサーバ10のハードウェア構成を示す図である。
【図3】文書データ表示装置20のハードウェア構成を示す図である。
【図4】利用者設定データを設定するための選択画面を示す図である。
【図5】利用者設定データと、利用者設定データを用いた画面表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(1.全体構成)
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る文書データ表示装置を含むコンテンツ管理システム全体を示す構成図である。図1に示すコンテンツ管理システム100は、コンテンツサーバ10、文書データ表示装置20、通信ネットワーク30により構成されている。図1においては、説明の便宜上、文書データ表示装置20を1台だけ示しているが、現実には、多数の文書データ表示装置20が、ネットワーク上で公開されているコンテンツサーバ10にアクセス可能となっている。
【0015】
コンテンツサーバ10は、デジタルデータであるコンテンツを管理し、ネットワークを介してアクセスしてきた文書データ表示装置20に対して提供するサーバコンピュータであり、コンテンツ記憶手段11、利用者設定記憶手段12、コンテンツ管理手段13、設定管理手段14を有している。コンテンツとしては、文書(テキスト)、画像、動画を含む様々なものを扱うことが可能であるが、本実施形態では、文書データを中心とする電子書籍を扱う場合を想定して説明する。本実施形態で扱う電子書籍は、文書データ、画像データ、動画データと、これらのデータの表示手法が定義されたコンテンツ定義ファイルにより構成される。ただし、以下では、文書データの制御に関する部分のみ説明する。コンテンツ定義ファイルの形式自体は、文書データ表示装置20において解釈可能な形式であれば、どのような形式であっても良いが、本実施形態では、汎用フォーマットであるXML(Extensible Markup Language)を採用している。
【0016】
コンテンツ記憶手段11は、提供対象であるコンテンツを記憶した記憶手段である。利用者設定記憶手段12は、文書データ表示装置20から受信した利用者設定データを記憶した記憶手段である。コンテンツ管理手段13は、文書データ表示装置20からの要求に応じて、要求されたコンテンツを提供する機能を有している。設定管理手段14は、各文書データ表示装置20から取得し、利用者設定記憶手段12に記憶された利用者設定データを統計処理する機能を有している。
【0017】
図2は、コンテンツサーバ10のハードウェア構成図である。コンテンツサーバ10は、汎用のコンピュータで実現することができ、図2に示すように、CPU1(CPU: Central Processing Unit)と、コンピュータのメインメモリであるRAM2(RAM: Random Access Memory)と、CPUが実行するプログラムやデータを記憶するための大容量の記憶装置3(例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ等)と、キーボード、マウス等のキー入力I/F(インターフェース)4と、外部装置(データ記憶媒体等)とデータ通信するためのデータ入出力I/F(インターフェース)5と、表示装置(液晶ディスプレイ等)に情報を送出するための表示出力I/F(インターフェース)6と、ネットワーク30を介して利用者端末20等の端末装置とネットワーク通信を行うためのネットワークI/F(インターフェース)7と、を備え、互いにバスを介して接続されている。
【0018】
図1の全体構成に示したコンテンツサーバ10の各構成手段は、図2に示したハードウェア構成に専用のプログラムを搭載することにより実現される。図2の記憶装置3には、CPU1を動作させ、コンピュータを、コンテンツサーバ10として機能させるための専用のプログラムが実装されている。この専用のプログラムを実行することにより、CPU1は、コンテンツ管理手段13、設定管理手段14としての機能を実現することになる。また、記憶装置3は、コンテンツ、利用者設定データを記憶して、コンテンツ記憶手段11、利用者設定記憶手段12としての役割を果たす他、処理に必要な様々なデータを記憶する。
【0019】
図1に示した文書データ表示装置20は、一般の利用者が利用してコンテンツサーバ10からコンテンツを取得し、表示する利用者端末であり、コンテンツ記憶手段21、利用者設定記憶手段22、コンテンツ取得手段23、表示処理手段24、表示体裁設定手段25、利用者設定データ送信手段26を有している。コンテンツ記憶手段21は、コンテンツサーバ10から取得したコンテンツを記憶した記憶手段である。利用者設定記憶手段22は、文書データ表示装置20の利用者自身が設定したコンテンツの表示設定である利用者設定データを記憶した記憶手段である。コンテンツ取得手段23は、コンテンツサーバ10に対してコンテンツの要求を行うとともに、コンテンツサーバ10から提供されたコンテンツを取得する機能を有している。表示処理手段24は、コンテンツ記憶手段21から抽出したコンテンツを、利用者設定記憶手段22に記憶された利用者設定データに従って表示処理する機能を有している。表示体裁設定手段25は、選択画面を表示して利用者に対して選択を促し、選択された内容に基づいて設定値を利用者設定データとして作成する機能を有している。利用者設定データ送信手段26は、表示体裁設定手段25により作成された利用者設定データをコンテンツサーバ10に送信する機能を有している。
【0020】
図3は、文書データ表示装置20のハードウェア構成図である。文書データ表示装置20は、コンピュータや、携帯電話機、電子書籍の専用端末等、デジタルデータを処理して表示することが可能な情報処理装置で実現することができる。図3に示すように、文書データ表示装置20は、CPU1a(CPU: Central Processing Unit)と、コンピュータのメインメモリであるRAM2a(RAM: Random Access Memory)と、CPU1aが実行するプログラムやデータを記憶するための大容量の記憶装置3a(例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ等)と、キーボード、マウス等のキー入力I/F(インターフェース)4aと、外部装置(データ記憶媒体等)とデータ通信するためのデータ入出力I/F(インターフェース)5aと、表示装置(液晶ディスプレイ等)に情報を送出するための表示出力I/F(インターフェース)6aと、ネットワーク30を介してコンテンツサーバ10等のサーバコンピュータとネットワーク通信を行うためのネットワークI/F(インターフェース)7aと、を備え、互いにバスを介して接続されている。
【0021】
図1に示した文書データ表示装置20の各構成手段は、図3に示したハードウェア構成に専用のプログラムを搭載することにより実現される。図3の記憶装置3aには、CPU1aを動作させ、コンピュータを、利用者端末20として機能させるための専用のプログラムが実装されている。この専用のプログラムを実行することにより、CPU1aは、コンテンツ取得手段23、表示処理手段24、表示体裁設定手段25、利用者設定データ送信手段26としての機能を実現することになる。表示処理手段24としては、いわゆるビューアーと呼ばれる電子書籍閲覧のためのプログラムをCPU1aが実行することにより実現される。また、記憶装置3aは、コンテンツ、表示設定を記憶して、コンテンツ記憶手段21、利用者設定記憶手段22としての役割を果たす他、処理に必要な様々なデータを記憶する。
【0022】
(2.電子書籍の取得)
まず、文書データ表示装置20において表示させる電子書籍を取得する。電子書籍の取得は、どのような手法であっても良いが、ネットワークを介してダウンロードするのが一般的である。本実施形態では、文書データ表示装置20のコンテンツ取得手段23が、利用者により指定された電子書籍の送信要求をコンテンツサーバ10に送信し、送信要求を取得したコンテンツ管理手段13がコンテンツ記憶手段11から指定されたコンテンツを抽出して、文書データ表示装置20に送信する。そして、文書データ表示装置20のコンテンツ取得手段23が、受信したコンテンツをコンテンツ記憶手段21に格納する。この際、コンテンツの提供は、有償でも無償でも可能である。このようなコンテンツの提供処理、さらに有償の場合における決済処理は公知の技術であり、本発明の本質ではないので詳細な説明は省略する。
【0023】
(3.電子書籍の表示)
利用者からの電子書籍の表示指示があると、文書データ表示装置20の表示処理手段24は、コンテンツ記憶手段21からコンテンツを抽出し、画面に表示する。この際、表示処理手段24は、利用者設定記憶手段22に記憶された利用者設定データを参照し、この利用者設定データに従って体裁を決定し、電子書籍の文書データの表示を行う。
【0024】
この利用者設定データは、利用者の選択により設定された表示設定である。参照の際、利用者設定データが利用者設定記憶手段22に存在しない場合には、、表示体裁設定手段25が、利用者に対して表示設定の選択を促す。表示設定の項目としては、種々のものが存在するが、本実施形態では、文字サイズと行数を対象としている。
【0025】
まず、表示体裁設定手段25は、文字サイズ選択画面を表示する。文字サイズ選択画面には、図4(a)に示すように、「読みやすい文字の大きさを選択してください。」という案内文とともに、文字サイズを変化させた所定数の文字列が複数通り(図の例では3つ)表示され、それぞれの下方に、対応する選択ボタンが表示されている。利用者が、案内文に従って複数の選択ボタンのうちの1つを選択すると、選択ボタンに対応する文字サイズが利用者設定の1項目として設定される。
【0026】
文字サイズが設定されたら、次に、表示体裁設定手段25は、行数選択画面を表示する。図4(b)は、図4(a)の文字サイズ選択画面において2番目の選択ボタンが選択され、文字ポイントとして10ポイントが設定された場合の行数選択画面を示している。行数選択画面には、「読みやすい行数を選択してください。」という案内文とともに、設定された文字サイズで行数を変化させた文字列が複数通り(図の例では2つ)表示され、それぞれの下方に、行数が表記された選択ボタンが表示されている。さらに「設定しない(出版社のお勧め)」と表記された選択ボタンが最下部に表示されている。利用者が、案内文に従い、複数の選択ボタンのうちの1つを選択すると、選択ボタンに対応する行数が利用者設定の1項目として設定される。「設定しない(出版社のお勧め)」と表記された選択ボタンを選択した場合は、コンテンツ定義ファイル内の設定がそのまま用いられる。
【0027】
上記のようにして設定された2つの項目は利用者設定データとして、表示体裁設定手段25が利用者設定記憶手段22に登録する。続いて、利用者設定データ送信手段26は、登録した利用者設定データをコンテンツサーバ10に送信する。この際、利用者設定データとともに関連する情報を送信しても良いが、氏名、住所、年齢、性別等の個人を特定する個人情報は送信しないようにすることが望ましい。
【0028】
コンテンツサーバ10では、設定管理手段14が、文書データ表示装置20から受信した利用者設定データを表示設定記憶手段12に格納する。表示設定記憶手段12には、複数の文書データ表示装置20から受信した利用者設定データが蓄積されていくことになる。設定管理手段14は設定された所定のタイミング(例えば、所定時間経過ごと、または一定数蓄積ごと)で、表示設定記憶手段12に蓄積された利用者設定データを、項目ごとに集計し、最も多いものを人気設定として登録する。
【0029】
利用者設定では、さらに設定した行数ごとに、罫線を入れるか入れないかを設定することも可能である。罫線に関する情報も利用者設定データの1項目として登録される。
【0030】
文書データ表示装置20では、上述のように利用者設定が行われると、以後、表示処理手段24は、電子書籍を表示する際、利用者設定記憶手段22内の利用者設定の利用者設定データを優先的に参照し、利用者設定データの内容で、コンテンツ定義ファイル内のパラメータの値を置き換え、文字サイズ、行数を変化させる。利用者設定データは、1つの利用者端末において1つ設定すれば良い。表示処理手段24は、優先的に利用者設定データの値を用いるため、どの電子書籍を表示する場合でも、利用者の設定した文字サイズ、行数で表示される。このため、書籍の別に関わらず利用者は、自分の好みの体裁で電子書籍を閲覧することが可能となる。
【0031】
図5は、利用者設定データと、この利用者設定データを用いた場合の画面表示例を示す図である。図5(a)の利用者設定データは、図4(a)の文字サイズ選択画面で2番目の選択ボタン(10ポイントに対応)が選択され、図4(b)の行数選択画面で2番目の選択ボタン(3行)が選択され、さらに「罫線を入れる」と設定された場合のものを示している。
【0032】
図5(a)に示した利用者設定データが、表示設定記憶手段22に登録されている場合、利用者から電子書籍の表示指示を受けた表示処理手段24は、利用者設定記憶手段22を参照し、利用者設定データを抽出する。そして、利用者設定データで、コンテンツ定義ファイル内のパラメータの値を置き換え、電子書籍の文書データの体裁を整えて表示する。
【0033】
具体的には、まず、文書データにおいて、句点「。」が文頭から何文字目に出現するかを計算するとともに、利用者設定データを参照し、設定された文字サイズで1行当たりの文字数を算出する。そして、設定値である3行目に句点(。)が存在する場合は、その句点の次で改行する。設定された行(本例では3行目)に句点が複数存在する場合は、事前に設定された規則に従って改行を行う。例えば、最初の句点で改行するか、最後の句点で改行するか等を設定しておくことができる。3行目に句点が存在しない場合は、以後、最初に出現した句点で改行する。例えば、4行目に句点が存在した場合は、4行目で改行し、4行目にも句点が存在せず、5行目に句点が存在した場合は、5行目で改行する。罫線は改行される単位で挿入されるため、4行目で改行された場合には、罫線も4行目の後に挿入されることになる。図5(a)の利用者設定データは、文字サイズが10ポイント、行数が3行、罫線を入れる、であるので、3行目に句点が存在した場合、図5(b)に示すように文書データが表示されることになる。図5(b)の例では、3行ごとに、罫線が挿入されていることがわかる。
【0034】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、コンテンツが電子書籍である場合を例にとって説明したが、文書データを含み、文書データをコンテンツ定義ファイルに従って表示させるものであれば、電子書籍以外のコンテンツにも適用可能である。
【0035】
また、上記実施形態では、コンテンツ内の文書データの表示に関してのみ、説明したが、コンテンツ定義ファイルに画像や動画の表示手法を記述しておき、利用者設定データ内に画像や動画についての設定を記録しておくことにより、利用者の好みに合った手法で画像や動画を表示することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、デジタルコンテンツをコンピュータ等において再生する産業、特に、端末装置において、電子書籍に含まれる文書データを表示する産業に利用可能である。
【符号の説明】
【0037】
1、1a・・・CPU
2、2a・・・RAM
3、3a・・・記憶装置
4、4a・・・キー入力I/F
5、5a・・・データ入出力I/F
6、6a・・・表示出力I/F
7、7a・・・ネットワークI/F
10・・・コンテンツサーバ
11・・・コンテンツ記憶手段
12・・・利用者設定記憶手段
13・・・コンテンツ管理手段
14・・・設定管理手段
20・・・文書データ表示装置(利用者端末)
21・・・コンテンツ記憶手段
22・・・利用者設定記憶手段
23・・・コンテンツ取得手段
24・・・表示処理手段
25・・・表示体裁設定手段
26・・・利用者設定データ送信手段
30・・・通信ネットワーク
100・・・コンテンツ管理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書データと、文書データの表示手法が定義されたコンテンツ定義ファイルを利用して文書データを表示する装置であって、
前記文書データと、前記コンテンツ定義ファイルを記憶したコンテンツ記憶手段と、
前記コンテンツ定義ファイル内のパラメータの値が設定された利用者設定データを記憶した利用者設定記憶手段と、
前記文書データを画面に表示する際、前記利用者設定記憶手段内の利用者設定データを参照し、前記コンテンツ定義ファイル内のパラメータの値を、前記利用者設定データ内の設定値に変更して、前記文書データの表示体裁を変更する表示処理手段と、
を有することを特徴とする文書データ表示装置。
【請求項2】
単一の文字サイズの複数の文字からなる文字列を、文字サイズを異ならせて複数配置した文字サイズ選択画面を表示させ、さらに、選択された文字列に対応する文字サイズで行数を異ならせた文字列を複数配置した行数選択画面を表示させ、選択された文字列、行数を設定値として前記利用者設定データを作成する表示体裁設定手段を、さらに有することを特徴とする請求項1に記載の文書データ表示装置。
【請求項3】
前記文書データ表示装置は、ネットワークを介して複数の利用者設定データを受信するコンピュータに接続されており、前記利用者設定データを前記コンピュータに送信する利用者設定データ送信手段をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の文書データ表示装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の文書データ表示装置として、コンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−8236(P2013−8236A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−141048(P2011−141048)
【出願日】平成23年6月24日(2011.6.24)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】