文書処理ラインにおいて使用される収納モジュール、前記収納モジュールを有する文書処理ラインで使用される積み重ね装置、および前記収納モジュールを利用する積み重ね方法
【課題】サポートの支持面と最下部の書類の下面との間に相対移動が実質的に生じることがないようにする。
【解決手段】文書処理ラインにおいて使用される収納モジュールは、フレームと、一つ以上の書類がサポート上に載置される受取位置、および書類が下方への通路を形成するサポートによって排出される排出位置に移動自在な少なくとも一対のサポートとを備えている。一対のサポートは、一平面に延び、排出位置および受取位置をとるその平面において、互いに離れるように、かつ互いの方向に向けて移動自在に設けられている。サポートは、使用時に最下部の書類が載置される支持面を各々有する。
【解決手段】文書処理ラインにおいて使用される収納モジュールは、フレームと、一つ以上の書類がサポート上に載置される受取位置、および書類が下方への通路を形成するサポートによって排出される排出位置に移動自在な少なくとも一対のサポートとを備えている。一対のサポートは、一平面に延び、排出位置および受取位置をとるその平面において、互いに離れるように、かつ互いの方向に向けて移動自在に設けられている。サポートは、使用時に最下部の書類が載置される支持面を各々有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書処理ライン、例えば積み重ね装置において使用され、フレームと、受取位置および排出位置へ移動自在な少なくとも一対のサポートとを備え、受取位置において一つの書類あるいは書類の積層体はサポート上に載置され、排出位置において一つの書類あるいは書類の積層体は下方への通路を形成するサポートによって排出される収納モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
前記収納モジュールは公知である。公知の収納モジュールにおいて、書類は一対のサポート上で受け取られる。書類とは、文書、雑誌、封筒に収納された包装文書(packaged documents)、フィルムに収納された包装パッケージ雑誌(packaged magazines)、あるいは他の類似の書類をいう。書類の積層体がサポート上に形成されると、サポートは互いに離れるように摺動する。このため、書類の積層体は、下面に形成された開口部を通過していく。しかしながら、前記収納モジュールは、サポートが摺動して開口した場合、最下部の書類が損傷を受けるという欠点を有している。サポートが互いに離れる場合、書類とサポートとの間に摩擦力が働く。この摩擦力により、書類が破られ、皺が形成され、あるいは他の損傷を受けることになる。また、摩擦力が働くことにより、一方のサポートが、他方のサポートより確実に書類の下から離れるように摺動することができる。その結果、書類の積層体が、傾斜して形成された開口部を通過し、分離して落下し、最終的に積層体が変形して下面に至る。サポートが下方に折り畳み自在に構成される場合、傾斜通路が形成される。書類を通過させる場合、サポートは下方向に開口部を折り畳む。これらのサポートが下方に旋回するために、必要以上に全体の高さが要求される。サポートが、同時にかつ等しい速度で正確に開口部を折り畳まない場合、書類が開口部を通って傾斜して落下する。このため、書類が損傷され、あるいは書類の積層体の場合には、分離して落下する。特に、このことは、書類の積層体が文書処理ラインにおいてさらに搬送することが必要な場合、好ましくないことである。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
このため、本発明は、文書処理ラインにおいて使用される収納モジュールを備え、収納モジュールは、書類を受け取り、この書類から積層体を形成したり形成しなかったりする。また、収納モジュールは、書類が好ましくない方法で通過することを防止するために、一つの書類あるいは書類の積層体を均等に通過させることができる。また、書類が移動したり、破れたり、折り畳まれたり、皺が形成されたり、あるいは他の方法で損傷を受けたりすることが確実に防止できる。また、収納モジュールは、垂直方向あるいは高さ方向においてコンパクトに構成されていることが好ましい。
【0004】
この目的のために、本発明は、導入部分で述べた方式による収納モジュールを備え、一対のサポートが一平面に延び、排出位置および受取位置をとるその平面において互いに離れるように、かつ互いの方向に向けて移動自在に設けられ、各々のサポートは、最下部の書類が使用中に載置される支持面を有し、支持面は、サポートが互いに離れるように移動する場合、支持面と最下部の書類の下面との間に相対移動が実質的に生じることがないように構成されている。前記収納モジュールを使用する場合、サポートが互いに離れるように移動している間、その下方に位置している最下部の書類とサポートの支持面との間に摩擦力が働くことがない。このことにより、書類が損傷を受け、横方向に移動することが防止される。
【0005】
本発明をさらに詳細に述べると、各々のサポートの支持面は、第1の戻りプーリーを覆うように張られるベルトによって形成されている。ベルトの上部は、フレームに固定して連結されている。支持面がこの方法により構成されているため、ベルトは、ベルトの下部および戻りプーリーを、戻りプーリーから離れる側に面しているサポートの側部へ移動させることにより、書類の下面から取り外し自在である。このため、サポートの間の通路開口部が、一様により大きくなる。その結果、積層体の通路開口部は一様に大きくなり、書類の積層体は一様に通過することができる。
【0006】
本発明をさらに詳細に述べると、ベルトは、前記平面に移動自在に設けられ、第1の戻りプーリーおよび第2の戻りプーリーを支持するサポートフレームを覆い閉ざすように設けられている。サポートフレームを移動させることにより、戻りプーリー上で無端ベルトが前方および後方へ移動する。ベルトは、上部において、フレームに固定して連結されているため、サポートが互いに離れるように移動する場合、ベルトは書類の下方から離れるように移動する。そのため、サポートの支持面が、互いに離れるように移動する。言い換えれば、ベルトによって形成される支持面と最下部の書類との間が移動することがない。
【0007】
本発明をさらに詳細に述べると、第1の戻りプーリーは、ばね支持されてサポートフレームに設けられている。ばね支持されることにより、第1の戻りプーリーは、付勢された圧縮ばねを介してサポートフレームに連結されるようになる。サポートフレームにばね支持されて設けられた戻りプーリーは、例えば、指、工具、あるいは他の障害物が、受取位置をとるために再度互いの方向に向けて移動する場合、サポートの間で動けなくなることを防止する。さらに、機構が高速であることにより、損傷されることを保護する。ばねが設けられていることにより、サポートにおける各々の第1の戻りプーリーは、障害物がサポートの間で動けなくなった場合、再度互いから少し離れるように移動することができる。
【0008】
本発明をさらに詳細に述べると、サポートフレームは、フレーム上に設けられたガイドレールに軸受支持されている。代替の実施の形態において、第1の戻りプーリーおよび第2の戻りプーリーの端部は、フレーム上に設けられたガイドレールに軸受支持されて取り付けられている。このことは、ガイドレールが前記平面に平行に延び、ガイドレールが、少なくとも2つのサポートの長さと書類の通路開口部の長さとを有する場合、好ましいことである。このように、サポートはガイドレールを通ってスムースに摺動する。このため、通路の開口部が迅速に開口し、かつ閉口することが可能となり、通路の開口部は常に書類を通過させるために十分な大きさとなっている。また、1時間あたり15,000乃至20,000の書類を供給することから高い供給速度を有し、サポートは、書類の良好な処理を保証するために、十分な速度で前方および後方へ移動することができる。
【0009】
本発明をさらに詳細に述べると、各々のサポートは、少なくとも一つの無端駆動ベルトを含む駆動要素を有している。各々のサポートが移動するために、駆動ベルトの上部は、一方のサポートに連結され、駆動ベルトの下部は、他方のサポートに連結されている。このように、サポートは、少なくとも一つの無端駆動ベルトにより同じ速度で同じ距離を同時に移動する。
【0010】
さらに、本発明を詳細に述べると、各々のサポートは、少なくとも一つの駆動要素を駆動する駆動部を有していてもよい。駆動部は、前方および後方へ移動する場合に駆動要素を駆動するために設けられている。サポートを開口することとサポートを閉口することとの両方が、同一の駆動部により行われる。
【0011】
本発明の詳細を代替的に述べると、モジュールは最初の書類の積層体のための最初のサポートと、更なる書類の積層体のための少なくとも一つの次のサポートとを有している。これらのサポートの対は、実質的に互いに少し離れて設けられている。モジュールがこのように配置されることにより、最初の小さな積層体が形成されて次のサポートへ向けて通過し、その後、次の積層体が最初のサポート上に形成される。段階的に積層体は積み立てられ、下方の面へ向けて通過する。このように、落下高さが大きいことにより、書類の積層体が変形することおよび分離して落下することが、防止される。
【0012】
さらに、一方が他方の上に配置された2つのサポートを使用する場合、一時保管機能が付加される。収納モジュールがサポートを一つだけ有している場合、積層体が放出される速度により、積層体の最小高さが決められる。このことは、積層体の放出が一対のサポートによって通過することができる間、サポート下方に放出されるすでに形成された積層体が放出されるまで、収納モジュールに供給される書類は、一つのサポート上に一時保管されることが必要となるからである。2つのサポートが確実に連携することにより、書類が供給される流れは、積層体の最小サイズより小さな積層体を一時的に放出させるために少し拘留される。このように、必要により、機械速度を一時的に落とすように調整する必要がなく、より高い生産高が得られる。図5を参照することにより、全てのことがより詳細に説明される。
【0013】
本発明をさらに詳細に述べると、モジュールは、少なくとも一つのサポートの駆動部を制御する制御部を有している。制御部は、一対のサポートが、適切なときに適切な速度で互いから離れるように、かつ互いの方向に向けて移動するように、一対のサポートの駆動部を制御することができる。また、制御部は、一方が他方の下方に設けられる多数のサポートにおける多数の駆動部を制御することもできる。サポートが開口することおよび閉口することに加えて、制御部は、対が開口することと閉口することとの間における相互の時間の相違を規定する。その結果、第1のサポートは、第1の書類の積層体が通過することができるように制御される。同時に、第2のサポートは、互いの方向に向けてサポートが移動するように制御される。制御部は、例えば通過する書類の数量をカウントするセンサーだけでなく、例えば書類の積層体の全質量あるいは書類の大きさにも応答することができる。
【0014】
本発明の詳細を代替的に詳細に述べると、制御部は、書類の積層体を形成する少なくとも一対のサポートの放出位置および受取位置をとるためにプログラム自在である。このように、サポートを書類の積層体が通過する前に、書類の積層体がどの程度の大きさになるかを、言い換えれば、積層体がどのくらいの量の書類から構成されているかを予め定めることができる。さらに、サポートが互いに移動する量を最小にするために、書類の大きさが示されている。このことは、文書処理ラインの処理量にとって好都合である。さらに、制御部は、書類が変わった場合、収納モジュールの設置をそこへ適応させるようにプログラムされる。センサーがある場合、さまざまな種類の書類が入ってきたことを制御部に伝えることができ、収納モジュールの設置を変化させることができる。
【0015】
本発明はさらに、文書処理ラインで使用され、前述した収納モジュールを有する積み重ね装置に関する。
【0016】
本発明はさらに、前述した積み重ね装置に前述した収納モジュールが設けられ、書類が収納モジュールの一対のサポートに供給運搬装置によって供給され、サポートの開口部であって、書類が第1のサポートの下方に位置する排出部上にあり、その後排出部は書類の積層体を排出する方法に関する。
【0017】
前記積み重ね装置および方法は、収納モジュールについて述べた利点と同じ利点を有している。
【0018】
方法についてさらに詳細な説明をすると、収納モジュールの最初のサポート上に、最初の書類の積層体が形成され、その後最初のサポートを書類が通過し、書類が排出部へ向けて通過していく前に、その下方に少し離れて設けられた少なくとも一つの次のサポート上に書類の次の積層体が形成される。最初のサポートおよび次のサポートを確実に制御することにより、一時保管機能が収納モジュールに作り出される。書類を安定して供給することにより、最初の上方のサポート上に一時的に保管される。同時に、次の下方のサポート上の小さな積層体が通過し排出される。このように、一つだけの書類から構成される積層体を排出することでさえ可能となり、同時に前記積層体を排出するために必要な時間に多数の書類が供給される。
【0019】
本発明のさらなる詳細は、従属する請求項に述べられ、以下に図面を参照してより詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図において、同じ部分に同じ符号を付す。
【0021】
図1は、文書処理ライン、例えば積み重ね装置2で使用される収納モジュール1を示す。典型的な実施の形態において、収納モジュール1は、2つのサポート3a、3bを備えている。各々のサポート3a、3bは、受取位置および排出位置へ移動自在である。受取位置において、1枚の書類Dあるいは書類Dの積層体は、サポート4a、4b上に載置される。排出位置において(図1に示すように)、1枚の書類Dあるいは書類Dの積層体は、サポート4a、4bによって排出され、下向矢印R5の方向へ通過していく。各々のサポート3a、3bは、フレーム5を含み、フレーム5に、一対3a、3bのサポート4a、4bが、一平面に延びている。サポート4a、4bは支持面4cを各々有し、使用時に最下部の書類Dが支持面4c上に載置される。支持面4cは、サポート4a、4bが互いに離れる場合、支持面4cと最下部の書類Dの下面との間に相対移動が実質的に生じることがないように構成されている。このことにより、横方向の伝達運動が妨げられる。
【0022】
駆動要素6を用いることにより、サポート4a、4bは、上述した平面において、矢印R1の方向に互いに向かって移動自在であるとともに、矢印R2の方向に互いに離れるように移動自在である。このため、排出位置あるいは受取位置のいずれか一方をとることができる。サポート4a、4bが互いの方向に向かって移動することおよび互いに離れるように移動することは、いずれもかなり短い期間、例えば50msで行われる。駆動要素6は、サポート4a、4bが同時に、かつ正反対の矢印R1または矢印R2の方向に移動することができるように設けられている。
【0023】
図2は、一対のサポート3a、3bの斜視図を示し、図3は、図2の一対のサポート3a、3bの側面図を示す。各々のサポート4a、4bの支持面4cは、第1の戻りプーリー8を覆って張られているベルト7によって形成されている。ベルト7の上部7aは、フレーム5、例えば締付具9と固定して連結されている。ベルト7は、上述した平面に移動自在に設けられ、第1の戻りプーリー8aおよび第2の戻りプーリー8bを支持するサポートフレーム5aを覆い閉ざす。
【0024】
他の実施の形態において、ベルトは、覆われていなくても良い。本変形例において、上方部分は、固定フレームに固定して連結され、第1の戻りンプーリーは、サポートフレームを用いて上述した平面において移動自在に設けられている。本変形例において、下方部分は、戻りプーリーを移動させる場合、張られたベルトを保持する伸展装置に連結されていても良い。伸展装置は、例えば戻りプーリーがばね支持されている場合、戻りプーリーを移動させることもできる。
【0025】
戻りプーリー8a、8bは、少なくとも一つのスペーサ12によって一定の距離を保持している。これらのスペーサ12は、ガイドレール近傍11の戻りプーリー8aと戻りプーリー8bとの間に設けられている。スペーサにより、外側戻りプーリー8bとともに内側戻りプーリー8aが確実に均等に移動する。また、スペーサ12は、駆動要素6が外側戻りプーリー8bをスタート位置に移動させる場合、内側戻りプーリー8aを後退させる。第1の戻りプーリー8aは、ばね支持されてサポートフレーム5aに設けられている。このため、スペーサ12は、圧力を付勢されたばねを有している。障害物がサポート4の間にある場合、障害物はサポート4aとサポート4bとの間で、ばねにより確実に動けなくなる。その後ばねは、内側戻りプーリー8aを互いに少し離すように動かす。このため、例えば人の指のような障害物が、少なくとも激しく損傷されることはない。
【0026】
戻りプーリー8a、8bの端部10は、フレーム5上のガイドレール11に軸受支持されて移動自在となっている。他の実施の形態において、サポートフレーム5aは、フレーム5上に設けられたガイドレール11軸受支持されて移動自在とすることもできる。サポート4a、4bが駆動要素6によってR2の方向に互いに離れるように移動する場合、戻りプーリー8a、8bはR2の方向に移動する。ベルト7が、第1の戻りプーリー8a近傍の締付具9とともに書類Dを向く側に固定されるため、ベルト7は、R3の方向においてそこにある書類の下方部から離れるように移動する。
【0027】
図に示すように、ガイドレール11は、サポート4a、4bの上述した平面に平行に延びている。ガイドレール11の長さは、2つのサポートの長さおよび書類Dの通路開口部の長さよりも長い。その結果、サポート3a、3bの対は、例えば約155mmの長さを有する小さな書類(D)に適応するとともに、例えば約420mmの最大通路開口部に対応するサイズを有する書類Dにも適応する。サポートが適応する幅は、サーボ技術によって行われてもよい。
【0028】
各々のサポート3a、3bの駆動要素6は、2つの無端駆動ベルト13を有している。第1のサポート4aの第2の戻りプーリー8bは、締結部14を介して駆動ベルト13の上部13aに連結されている。また、第2のサポート4bの第2の戻りプーリー8bは、締結部15を介して駆動ベルト13の下部13bに連結されている。この構造を有する駆動要素6により、同じ速度で正反対の矢印R1または矢印R2の方向に、サポート4a、4bが同時に移動する。
【0029】
各々のサポート3a、3bは、駆動要素6を駆動する駆動部16をさらに有している。駆動部16は、矢印R1の前方におよび矢印R2の後方に駆動要素6を移動させることができる。
【0030】
さらに、図3に示すように、一対のサポート3a、3b上に、書類Dを受け取る底がない箱17が設けられている。収納モジュール1は、さらに一対のサポート3a、3bの駆動部16を制御する制御部18(概略を示す)を有している。この制御部18は、各々のサポート3a、3bのサポート4a、4bを開口したり閉口したりするプログラムが組まれていても良い。このことは、図5a乃至図5jに明らかにされている。
【0031】
図4は、本発明による積み重ね装置2を示している。積み重ね装置2は、2つのサポート3a、3bを有している上述した収納モジュール1を備えている。積み重ね装置2は、書類Dが収納モジュール1に運搬される供給運搬装置19をさらに有している。収納モジュール1に届くと、書類Dは、モジュール1の上方のサポート3aに積み重ねられる。上方のサポート3aは、供給運搬装置19の端部19aの下方に、少し離れて置かれている。積層体が所望のサイズになると、上方のサポート3aが、サポート4a、4bを互いに離すように摺動させることによって開口される。このため、サポート4a、4bの支持面4cは、書類Dの下面と支持面との間を摺動させることなく、互いに離れるように移動する。書類Dの積層体は、第1のサポート3aの下方に配置され、第1の対3aと同じように動作する次のサポート3bの上に落下する。さらに積み重ね装置2は、下方のサポート3bの下方に位置する排出部20を有している。排出部20は、R4の方向、例えば文書処理ラインにおける次のモジュールに書類Dの積層体を排出および/または退かせる摺動部21を有している。他の実施の形態において、収納モジュールは、2対以上のサポート3a、3bを有していてもよい。
【0032】
図5a乃至図5jに、収納モジュール1を使用する書類Dを積み重ねる方法を示す。この実施の形態において、収納モジュール1は、2つのサポート3a、3bを有している。図5aにおいて、書類Dは、供給運搬装置19を使用する収納モジュール1へ供給される。書類Dは、上方のサポート3aの上に載置される。上方のサポート3aは、供給運搬装置19の端部19aの下方に少し離れて載置される。その距離が短いため、書類は、まずその短い距離だけ下方に落下する。そのため、供給される書類Dの水平方向の動きは、すぐに止まり、垂直方向の動きに変換される。このことにより、水平方向の速度と大きな落下高さの結果として、書類Dが傾くことが防止される。制御部18が、サポート4a、4bを排出位置に移動させることを、この対3aの駆動部16に伝える場合、駆動部16は、サポート4a、4bを移動させる。書類Dは、下方の面に向けて、この場合次のサポート3bに、R5の方向に落下する。ここで、書類Dの積層体は、例えば上方のサポート3aの積層体より大きく形成される。下方のサポート3bは、書類Dの積層体が排出される排出部20の前に一時保管機能を有している。排出部20による書類の排出は、サポート3a、3bによって通り過ぎることができる書類と比べて著しく遅く進み、例えば収納モジュール1へ供給される新しい書類よりも5倍遅い。第2のサポート3bは、書類の大きな積層体を作成するために一時保管機能を有している。さらに、このサポート3bにより、一つの書類Dの積層体が確実に形成される。結局、遅い排出部20および一つのサポート3aまたはサポート3bとともに、形成されるべき最も小さな積層体は、最小数量、例えば約5つの書類からなることを必要とする。
【0033】
図5bは、上方のサポート3aが受取位置にあり、下方のサポート3bが排出位置にあり、書類Dの積層体が通過している状態を示す。制御部18は、センサー22に接続されている。センサー22により、例えば、通過した書類Dの量、書類Dの高さ、あるいは通過する書類Dの大きさの変化が制御部18に伝えられる。その後、制御部18は、それを基にサポート3a、3bの駆動部16を制御することができる。制御部18は、書類の流れが規則的に繰り返されることを基にしてプログラムされていてもよい。センサー22からの情報およびプログラムされた情報を基に、制御部18は、駆動部16にさまざまな命令を送る。
【0034】
図5c乃至図5jは、さまざまなサイズの積層体が、2つのサポート3a、3bおよび排出部20とともに収納モジュール1の構造によって形成されることを明瞭に示している。図5c乃至図5fにおいて、一つの書類Dは、サポート3a、3bを通り過ぎ、最後に図5fに示す排出部20によって排出される。図5e乃至図5iにおいて、低い方のサポート3bが一時保管機能を有しているため、書類Dの大きな積層体が形成され、図5iに示す排出部20によって排出されることがわかる。
【0035】
また、図5eおよび図5fに示すように、制御部18は、排出部20の摺動部21を制御する。書類Dの積層体が排出部20上にある場合、制御部18は、摺動部21が書類Dの積層体を矢印R4の方向、例えば文書処理ラインの次のモジュールに移動させるように制御する。さまざまなサポート3a、3bが開口したり閉口したりすることにより、互いに独立して制御することができ、開口速度および開口して閉口する期間がそれぞれ制御される。
【0036】
本発明は上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲によって明らかにされたように、本発明の構成の範囲内において、さまざまな修正が可能であることは明らかである。例えば収納モジュールは、一方が他方の下方に設けられる多数のサポートを備えることができる。このことにより、多数の積層体が断続的に一時保管される。さらに、本発明による積み重ね装置は、多数の収納モジュールを有している。上部が固定側に接続されたベルトを有したサポートを構成する代わりに、サポートは、移動自在なサポートフレームに含まれる回転自在な多数のサポートプーリーを有していても良い。回転自在なプーリーの代わりに、プーリーは、サポートフレームが移動している間、プーリーと対応する歯車の上部を向く側と係合する歯車および固定歯車ラックによって回転されていても良い。このような実施の形態によれば、サポートと最下部の書類との間の相対摺動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】図1は、収納モジュールの斜視図である。
【図2】図2は、一対のサポートの斜視図である。
【図3】図3は、一対のサポートの側面図である。
【図4】図4は、積み重ね装置の側面図である。
【図5a】図5aは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5b】図5bは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5c】図5cは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5d】図5dは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5e】図5eは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5f】図5fは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5g】図5gは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5h】図5hは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5i】図5iは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5j】図5jは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書処理ライン、例えば積み重ね装置において使用され、フレームと、受取位置および排出位置へ移動自在な少なくとも一対のサポートとを備え、受取位置において一つの書類あるいは書類の積層体はサポート上に載置され、排出位置において一つの書類あるいは書類の積層体は下方への通路を形成するサポートによって排出される収納モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
前記収納モジュールは公知である。公知の収納モジュールにおいて、書類は一対のサポート上で受け取られる。書類とは、文書、雑誌、封筒に収納された包装文書(packaged documents)、フィルムに収納された包装パッケージ雑誌(packaged magazines)、あるいは他の類似の書類をいう。書類の積層体がサポート上に形成されると、サポートは互いに離れるように摺動する。このため、書類の積層体は、下面に形成された開口部を通過していく。しかしながら、前記収納モジュールは、サポートが摺動して開口した場合、最下部の書類が損傷を受けるという欠点を有している。サポートが互いに離れる場合、書類とサポートとの間に摩擦力が働く。この摩擦力により、書類が破られ、皺が形成され、あるいは他の損傷を受けることになる。また、摩擦力が働くことにより、一方のサポートが、他方のサポートより確実に書類の下から離れるように摺動することができる。その結果、書類の積層体が、傾斜して形成された開口部を通過し、分離して落下し、最終的に積層体が変形して下面に至る。サポートが下方に折り畳み自在に構成される場合、傾斜通路が形成される。書類を通過させる場合、サポートは下方向に開口部を折り畳む。これらのサポートが下方に旋回するために、必要以上に全体の高さが要求される。サポートが、同時にかつ等しい速度で正確に開口部を折り畳まない場合、書類が開口部を通って傾斜して落下する。このため、書類が損傷され、あるいは書類の積層体の場合には、分離して落下する。特に、このことは、書類の積層体が文書処理ラインにおいてさらに搬送することが必要な場合、好ましくないことである。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
このため、本発明は、文書処理ラインにおいて使用される収納モジュールを備え、収納モジュールは、書類を受け取り、この書類から積層体を形成したり形成しなかったりする。また、収納モジュールは、書類が好ましくない方法で通過することを防止するために、一つの書類あるいは書類の積層体を均等に通過させることができる。また、書類が移動したり、破れたり、折り畳まれたり、皺が形成されたり、あるいは他の方法で損傷を受けたりすることが確実に防止できる。また、収納モジュールは、垂直方向あるいは高さ方向においてコンパクトに構成されていることが好ましい。
【0004】
この目的のために、本発明は、導入部分で述べた方式による収納モジュールを備え、一対のサポートが一平面に延び、排出位置および受取位置をとるその平面において互いに離れるように、かつ互いの方向に向けて移動自在に設けられ、各々のサポートは、最下部の書類が使用中に載置される支持面を有し、支持面は、サポートが互いに離れるように移動する場合、支持面と最下部の書類の下面との間に相対移動が実質的に生じることがないように構成されている。前記収納モジュールを使用する場合、サポートが互いに離れるように移動している間、その下方に位置している最下部の書類とサポートの支持面との間に摩擦力が働くことがない。このことにより、書類が損傷を受け、横方向に移動することが防止される。
【0005】
本発明をさらに詳細に述べると、各々のサポートの支持面は、第1の戻りプーリーを覆うように張られるベルトによって形成されている。ベルトの上部は、フレームに固定して連結されている。支持面がこの方法により構成されているため、ベルトは、ベルトの下部および戻りプーリーを、戻りプーリーから離れる側に面しているサポートの側部へ移動させることにより、書類の下面から取り外し自在である。このため、サポートの間の通路開口部が、一様により大きくなる。その結果、積層体の通路開口部は一様に大きくなり、書類の積層体は一様に通過することができる。
【0006】
本発明をさらに詳細に述べると、ベルトは、前記平面に移動自在に設けられ、第1の戻りプーリーおよび第2の戻りプーリーを支持するサポートフレームを覆い閉ざすように設けられている。サポートフレームを移動させることにより、戻りプーリー上で無端ベルトが前方および後方へ移動する。ベルトは、上部において、フレームに固定して連結されているため、サポートが互いに離れるように移動する場合、ベルトは書類の下方から離れるように移動する。そのため、サポートの支持面が、互いに離れるように移動する。言い換えれば、ベルトによって形成される支持面と最下部の書類との間が移動することがない。
【0007】
本発明をさらに詳細に述べると、第1の戻りプーリーは、ばね支持されてサポートフレームに設けられている。ばね支持されることにより、第1の戻りプーリーは、付勢された圧縮ばねを介してサポートフレームに連結されるようになる。サポートフレームにばね支持されて設けられた戻りプーリーは、例えば、指、工具、あるいは他の障害物が、受取位置をとるために再度互いの方向に向けて移動する場合、サポートの間で動けなくなることを防止する。さらに、機構が高速であることにより、損傷されることを保護する。ばねが設けられていることにより、サポートにおける各々の第1の戻りプーリーは、障害物がサポートの間で動けなくなった場合、再度互いから少し離れるように移動することができる。
【0008】
本発明をさらに詳細に述べると、サポートフレームは、フレーム上に設けられたガイドレールに軸受支持されている。代替の実施の形態において、第1の戻りプーリーおよび第2の戻りプーリーの端部は、フレーム上に設けられたガイドレールに軸受支持されて取り付けられている。このことは、ガイドレールが前記平面に平行に延び、ガイドレールが、少なくとも2つのサポートの長さと書類の通路開口部の長さとを有する場合、好ましいことである。このように、サポートはガイドレールを通ってスムースに摺動する。このため、通路の開口部が迅速に開口し、かつ閉口することが可能となり、通路の開口部は常に書類を通過させるために十分な大きさとなっている。また、1時間あたり15,000乃至20,000の書類を供給することから高い供給速度を有し、サポートは、書類の良好な処理を保証するために、十分な速度で前方および後方へ移動することができる。
【0009】
本発明をさらに詳細に述べると、各々のサポートは、少なくとも一つの無端駆動ベルトを含む駆動要素を有している。各々のサポートが移動するために、駆動ベルトの上部は、一方のサポートに連結され、駆動ベルトの下部は、他方のサポートに連結されている。このように、サポートは、少なくとも一つの無端駆動ベルトにより同じ速度で同じ距離を同時に移動する。
【0010】
さらに、本発明を詳細に述べると、各々のサポートは、少なくとも一つの駆動要素を駆動する駆動部を有していてもよい。駆動部は、前方および後方へ移動する場合に駆動要素を駆動するために設けられている。サポートを開口することとサポートを閉口することとの両方が、同一の駆動部により行われる。
【0011】
本発明の詳細を代替的に述べると、モジュールは最初の書類の積層体のための最初のサポートと、更なる書類の積層体のための少なくとも一つの次のサポートとを有している。これらのサポートの対は、実質的に互いに少し離れて設けられている。モジュールがこのように配置されることにより、最初の小さな積層体が形成されて次のサポートへ向けて通過し、その後、次の積層体が最初のサポート上に形成される。段階的に積層体は積み立てられ、下方の面へ向けて通過する。このように、落下高さが大きいことにより、書類の積層体が変形することおよび分離して落下することが、防止される。
【0012】
さらに、一方が他方の上に配置された2つのサポートを使用する場合、一時保管機能が付加される。収納モジュールがサポートを一つだけ有している場合、積層体が放出される速度により、積層体の最小高さが決められる。このことは、積層体の放出が一対のサポートによって通過することができる間、サポート下方に放出されるすでに形成された積層体が放出されるまで、収納モジュールに供給される書類は、一つのサポート上に一時保管されることが必要となるからである。2つのサポートが確実に連携することにより、書類が供給される流れは、積層体の最小サイズより小さな積層体を一時的に放出させるために少し拘留される。このように、必要により、機械速度を一時的に落とすように調整する必要がなく、より高い生産高が得られる。図5を参照することにより、全てのことがより詳細に説明される。
【0013】
本発明をさらに詳細に述べると、モジュールは、少なくとも一つのサポートの駆動部を制御する制御部を有している。制御部は、一対のサポートが、適切なときに適切な速度で互いから離れるように、かつ互いの方向に向けて移動するように、一対のサポートの駆動部を制御することができる。また、制御部は、一方が他方の下方に設けられる多数のサポートにおける多数の駆動部を制御することもできる。サポートが開口することおよび閉口することに加えて、制御部は、対が開口することと閉口することとの間における相互の時間の相違を規定する。その結果、第1のサポートは、第1の書類の積層体が通過することができるように制御される。同時に、第2のサポートは、互いの方向に向けてサポートが移動するように制御される。制御部は、例えば通過する書類の数量をカウントするセンサーだけでなく、例えば書類の積層体の全質量あるいは書類の大きさにも応答することができる。
【0014】
本発明の詳細を代替的に詳細に述べると、制御部は、書類の積層体を形成する少なくとも一対のサポートの放出位置および受取位置をとるためにプログラム自在である。このように、サポートを書類の積層体が通過する前に、書類の積層体がどの程度の大きさになるかを、言い換えれば、積層体がどのくらいの量の書類から構成されているかを予め定めることができる。さらに、サポートが互いに移動する量を最小にするために、書類の大きさが示されている。このことは、文書処理ラインの処理量にとって好都合である。さらに、制御部は、書類が変わった場合、収納モジュールの設置をそこへ適応させるようにプログラムされる。センサーがある場合、さまざまな種類の書類が入ってきたことを制御部に伝えることができ、収納モジュールの設置を変化させることができる。
【0015】
本発明はさらに、文書処理ラインで使用され、前述した収納モジュールを有する積み重ね装置に関する。
【0016】
本発明はさらに、前述した積み重ね装置に前述した収納モジュールが設けられ、書類が収納モジュールの一対のサポートに供給運搬装置によって供給され、サポートの開口部であって、書類が第1のサポートの下方に位置する排出部上にあり、その後排出部は書類の積層体を排出する方法に関する。
【0017】
前記積み重ね装置および方法は、収納モジュールについて述べた利点と同じ利点を有している。
【0018】
方法についてさらに詳細な説明をすると、収納モジュールの最初のサポート上に、最初の書類の積層体が形成され、その後最初のサポートを書類が通過し、書類が排出部へ向けて通過していく前に、その下方に少し離れて設けられた少なくとも一つの次のサポート上に書類の次の積層体が形成される。最初のサポートおよび次のサポートを確実に制御することにより、一時保管機能が収納モジュールに作り出される。書類を安定して供給することにより、最初の上方のサポート上に一時的に保管される。同時に、次の下方のサポート上の小さな積層体が通過し排出される。このように、一つだけの書類から構成される積層体を排出することでさえ可能となり、同時に前記積層体を排出するために必要な時間に多数の書類が供給される。
【0019】
本発明のさらなる詳細は、従属する請求項に述べられ、以下に図面を参照してより詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図において、同じ部分に同じ符号を付す。
【0021】
図1は、文書処理ライン、例えば積み重ね装置2で使用される収納モジュール1を示す。典型的な実施の形態において、収納モジュール1は、2つのサポート3a、3bを備えている。各々のサポート3a、3bは、受取位置および排出位置へ移動自在である。受取位置において、1枚の書類Dあるいは書類Dの積層体は、サポート4a、4b上に載置される。排出位置において(図1に示すように)、1枚の書類Dあるいは書類Dの積層体は、サポート4a、4bによって排出され、下向矢印R5の方向へ通過していく。各々のサポート3a、3bは、フレーム5を含み、フレーム5に、一対3a、3bのサポート4a、4bが、一平面に延びている。サポート4a、4bは支持面4cを各々有し、使用時に最下部の書類Dが支持面4c上に載置される。支持面4cは、サポート4a、4bが互いに離れる場合、支持面4cと最下部の書類Dの下面との間に相対移動が実質的に生じることがないように構成されている。このことにより、横方向の伝達運動が妨げられる。
【0022】
駆動要素6を用いることにより、サポート4a、4bは、上述した平面において、矢印R1の方向に互いに向かって移動自在であるとともに、矢印R2の方向に互いに離れるように移動自在である。このため、排出位置あるいは受取位置のいずれか一方をとることができる。サポート4a、4bが互いの方向に向かって移動することおよび互いに離れるように移動することは、いずれもかなり短い期間、例えば50msで行われる。駆動要素6は、サポート4a、4bが同時に、かつ正反対の矢印R1または矢印R2の方向に移動することができるように設けられている。
【0023】
図2は、一対のサポート3a、3bの斜視図を示し、図3は、図2の一対のサポート3a、3bの側面図を示す。各々のサポート4a、4bの支持面4cは、第1の戻りプーリー8を覆って張られているベルト7によって形成されている。ベルト7の上部7aは、フレーム5、例えば締付具9と固定して連結されている。ベルト7は、上述した平面に移動自在に設けられ、第1の戻りプーリー8aおよび第2の戻りプーリー8bを支持するサポートフレーム5aを覆い閉ざす。
【0024】
他の実施の形態において、ベルトは、覆われていなくても良い。本変形例において、上方部分は、固定フレームに固定して連結され、第1の戻りンプーリーは、サポートフレームを用いて上述した平面において移動自在に設けられている。本変形例において、下方部分は、戻りプーリーを移動させる場合、張られたベルトを保持する伸展装置に連結されていても良い。伸展装置は、例えば戻りプーリーがばね支持されている場合、戻りプーリーを移動させることもできる。
【0025】
戻りプーリー8a、8bは、少なくとも一つのスペーサ12によって一定の距離を保持している。これらのスペーサ12は、ガイドレール近傍11の戻りプーリー8aと戻りプーリー8bとの間に設けられている。スペーサにより、外側戻りプーリー8bとともに内側戻りプーリー8aが確実に均等に移動する。また、スペーサ12は、駆動要素6が外側戻りプーリー8bをスタート位置に移動させる場合、内側戻りプーリー8aを後退させる。第1の戻りプーリー8aは、ばね支持されてサポートフレーム5aに設けられている。このため、スペーサ12は、圧力を付勢されたばねを有している。障害物がサポート4の間にある場合、障害物はサポート4aとサポート4bとの間で、ばねにより確実に動けなくなる。その後ばねは、内側戻りプーリー8aを互いに少し離すように動かす。このため、例えば人の指のような障害物が、少なくとも激しく損傷されることはない。
【0026】
戻りプーリー8a、8bの端部10は、フレーム5上のガイドレール11に軸受支持されて移動自在となっている。他の実施の形態において、サポートフレーム5aは、フレーム5上に設けられたガイドレール11軸受支持されて移動自在とすることもできる。サポート4a、4bが駆動要素6によってR2の方向に互いに離れるように移動する場合、戻りプーリー8a、8bはR2の方向に移動する。ベルト7が、第1の戻りプーリー8a近傍の締付具9とともに書類Dを向く側に固定されるため、ベルト7は、R3の方向においてそこにある書類の下方部から離れるように移動する。
【0027】
図に示すように、ガイドレール11は、サポート4a、4bの上述した平面に平行に延びている。ガイドレール11の長さは、2つのサポートの長さおよび書類Dの通路開口部の長さよりも長い。その結果、サポート3a、3bの対は、例えば約155mmの長さを有する小さな書類(D)に適応するとともに、例えば約420mmの最大通路開口部に対応するサイズを有する書類Dにも適応する。サポートが適応する幅は、サーボ技術によって行われてもよい。
【0028】
各々のサポート3a、3bの駆動要素6は、2つの無端駆動ベルト13を有している。第1のサポート4aの第2の戻りプーリー8bは、締結部14を介して駆動ベルト13の上部13aに連結されている。また、第2のサポート4bの第2の戻りプーリー8bは、締結部15を介して駆動ベルト13の下部13bに連結されている。この構造を有する駆動要素6により、同じ速度で正反対の矢印R1または矢印R2の方向に、サポート4a、4bが同時に移動する。
【0029】
各々のサポート3a、3bは、駆動要素6を駆動する駆動部16をさらに有している。駆動部16は、矢印R1の前方におよび矢印R2の後方に駆動要素6を移動させることができる。
【0030】
さらに、図3に示すように、一対のサポート3a、3b上に、書類Dを受け取る底がない箱17が設けられている。収納モジュール1は、さらに一対のサポート3a、3bの駆動部16を制御する制御部18(概略を示す)を有している。この制御部18は、各々のサポート3a、3bのサポート4a、4bを開口したり閉口したりするプログラムが組まれていても良い。このことは、図5a乃至図5jに明らかにされている。
【0031】
図4は、本発明による積み重ね装置2を示している。積み重ね装置2は、2つのサポート3a、3bを有している上述した収納モジュール1を備えている。積み重ね装置2は、書類Dが収納モジュール1に運搬される供給運搬装置19をさらに有している。収納モジュール1に届くと、書類Dは、モジュール1の上方のサポート3aに積み重ねられる。上方のサポート3aは、供給運搬装置19の端部19aの下方に、少し離れて置かれている。積層体が所望のサイズになると、上方のサポート3aが、サポート4a、4bを互いに離すように摺動させることによって開口される。このため、サポート4a、4bの支持面4cは、書類Dの下面と支持面との間を摺動させることなく、互いに離れるように移動する。書類Dの積層体は、第1のサポート3aの下方に配置され、第1の対3aと同じように動作する次のサポート3bの上に落下する。さらに積み重ね装置2は、下方のサポート3bの下方に位置する排出部20を有している。排出部20は、R4の方向、例えば文書処理ラインにおける次のモジュールに書類Dの積層体を排出および/または退かせる摺動部21を有している。他の実施の形態において、収納モジュールは、2対以上のサポート3a、3bを有していてもよい。
【0032】
図5a乃至図5jに、収納モジュール1を使用する書類Dを積み重ねる方法を示す。この実施の形態において、収納モジュール1は、2つのサポート3a、3bを有している。図5aにおいて、書類Dは、供給運搬装置19を使用する収納モジュール1へ供給される。書類Dは、上方のサポート3aの上に載置される。上方のサポート3aは、供給運搬装置19の端部19aの下方に少し離れて載置される。その距離が短いため、書類は、まずその短い距離だけ下方に落下する。そのため、供給される書類Dの水平方向の動きは、すぐに止まり、垂直方向の動きに変換される。このことにより、水平方向の速度と大きな落下高さの結果として、書類Dが傾くことが防止される。制御部18が、サポート4a、4bを排出位置に移動させることを、この対3aの駆動部16に伝える場合、駆動部16は、サポート4a、4bを移動させる。書類Dは、下方の面に向けて、この場合次のサポート3bに、R5の方向に落下する。ここで、書類Dの積層体は、例えば上方のサポート3aの積層体より大きく形成される。下方のサポート3bは、書類Dの積層体が排出される排出部20の前に一時保管機能を有している。排出部20による書類の排出は、サポート3a、3bによって通り過ぎることができる書類と比べて著しく遅く進み、例えば収納モジュール1へ供給される新しい書類よりも5倍遅い。第2のサポート3bは、書類の大きな積層体を作成するために一時保管機能を有している。さらに、このサポート3bにより、一つの書類Dの積層体が確実に形成される。結局、遅い排出部20および一つのサポート3aまたはサポート3bとともに、形成されるべき最も小さな積層体は、最小数量、例えば約5つの書類からなることを必要とする。
【0033】
図5bは、上方のサポート3aが受取位置にあり、下方のサポート3bが排出位置にあり、書類Dの積層体が通過している状態を示す。制御部18は、センサー22に接続されている。センサー22により、例えば、通過した書類Dの量、書類Dの高さ、あるいは通過する書類Dの大きさの変化が制御部18に伝えられる。その後、制御部18は、それを基にサポート3a、3bの駆動部16を制御することができる。制御部18は、書類の流れが規則的に繰り返されることを基にしてプログラムされていてもよい。センサー22からの情報およびプログラムされた情報を基に、制御部18は、駆動部16にさまざまな命令を送る。
【0034】
図5c乃至図5jは、さまざまなサイズの積層体が、2つのサポート3a、3bおよび排出部20とともに収納モジュール1の構造によって形成されることを明瞭に示している。図5c乃至図5fにおいて、一つの書類Dは、サポート3a、3bを通り過ぎ、最後に図5fに示す排出部20によって排出される。図5e乃至図5iにおいて、低い方のサポート3bが一時保管機能を有しているため、書類Dの大きな積層体が形成され、図5iに示す排出部20によって排出されることがわかる。
【0035】
また、図5eおよび図5fに示すように、制御部18は、排出部20の摺動部21を制御する。書類Dの積層体が排出部20上にある場合、制御部18は、摺動部21が書類Dの積層体を矢印R4の方向、例えば文書処理ラインの次のモジュールに移動させるように制御する。さまざまなサポート3a、3bが開口したり閉口したりすることにより、互いに独立して制御することができ、開口速度および開口して閉口する期間がそれぞれ制御される。
【0036】
本発明は上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲によって明らかにされたように、本発明の構成の範囲内において、さまざまな修正が可能であることは明らかである。例えば収納モジュールは、一方が他方の下方に設けられる多数のサポートを備えることができる。このことにより、多数の積層体が断続的に一時保管される。さらに、本発明による積み重ね装置は、多数の収納モジュールを有している。上部が固定側に接続されたベルトを有したサポートを構成する代わりに、サポートは、移動自在なサポートフレームに含まれる回転自在な多数のサポートプーリーを有していても良い。回転自在なプーリーの代わりに、プーリーは、サポートフレームが移動している間、プーリーと対応する歯車の上部を向く側と係合する歯車および固定歯車ラックによって回転されていても良い。このような実施の形態によれば、サポートと最下部の書類との間の相対摺動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】図1は、収納モジュールの斜視図である。
【図2】図2は、一対のサポートの斜視図である。
【図3】図3は、一対のサポートの側面図である。
【図4】図4は、積み重ね装置の側面図である。
【図5a】図5aは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5b】図5bは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5c】図5cは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5d】図5dは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5e】図5eは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5f】図5fは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5g】図5gは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5h】図5hは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5i】図5iは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【図5j】図5jは、書類を積み重ねる方法の工程を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書処理ライン、例えば積み重ね装置(2)において使用される収納モジュールにおいて、
フレーム(5)と、
受取位置および排出位置に移動自在な少なくとも一対のサポート(3a、3b)と、を備え、
受取位置において一つの書類(D)あるいは書類(D)の積層体は、サポート(4a、4b)に載置され、排出位置において一つの書類(D)あるいは書類(D)の積層体は、下方(R5)への通路を形成するサポート(4a、4b)によって排出され、
一対(3a、3b)のサポート(4a、4b)は、一平面に延び、排出位置および受取位置をとるその平面において、互いに離れるように、かつ互いの方向に向けて移動自在に設けられ、サポート(4a、4b)は、使用時に最下部の書類(D)が載置される支持面(4c)を各々有し、支持面(4c)は、サポート(4a、4b)が互いに離れるように移動する場合、支持面(4c)と最下部の書類(D)の下面との間に相対移動が実質的に生じることがないように構成されることを特徴とする収納モジュール。
【請求項2】
各々のサポート(4a、4b)の支持面(4c)は、第1の戻りプーリー(8a)を覆うように張られたベルト(7)によって形成され、ベルト(7)の上部(7a)は、フレーム(5)に固定して連結されることを特徴とする請求項1に記載の収納モジュール。
【請求項3】
ベルト(7)は、前記平面に移動自在に設けられ、第1の戻りプーリー(8a)および第2の戻りプーリー(8b)を支持するサポートフレーム(5a)を覆い閉ざすことを特徴とする請求項2に記載の収納モジュール。
【請求項4】
第1の戻りプーリー(8a)は、ばね支持されてサポートフレーム(5)に設けられることを特徴とする請求項2または3に記載の収納モジュール。
【請求項5】
第1の戻りプーリー(8a)は、付勢された圧縮ばねを介してサポートフレーム(5)に連結されることを特徴とする請求項4に記載の収納モジュール。
【請求項6】
サポートフレーム(5a)は、フレーム(5)に設けられたガイドレール(11)に軸受支持されることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の収納モジュール。
【請求項7】
第1戻りプーリー(8a)および第2戻りプーリー(8b)の端部(10)は、フレーム(5)に設けられたガイドレール(11)に軸受支持されることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の収納モジュール。
【請求項8】
ガイドレール(11)は、前記平面に平行に延び、書類(D)を支持する2つのサポートの長さと、書類(D)の通路開口部の長さとを有することを特徴とする請求項6または7に記載の収納モジュール。
【請求項9】
各々のサポート(3a、3b)は、少なくとも一つの無端駆動ベルト(13)を含む駆動要素(6)を有し、
各々のサポート(4a、4b)が移動するために、駆動ベルト(13)の上部(13a)は、一方のサポート(4a)に連結され、駆動ベルト(13)の下部(13b)は、他方のサポート(4b)に連結されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の収納モジュール。
【請求項10】
各々のサポート(3a、3b)は、少なくとも一つの駆動要素(6)を駆動し、前方(R1)および後方(R2)に駆動要素(6)を駆動する駆動部(16)を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の収納モジュール。
【請求項11】
モジュール(1)は、第1の書類(D)を積み重ねる最初のサポート(3a)と、書類(D)をさらに積み重ねる少なくとも一つの次のサポート(3b)とを有し、
これらのサポート(3a、3b)は、実質的に互いに少し離れて設けられることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の収納モジュール。
【請求項12】
モジュール(1)は、少なくとも一対のサポート(3a、3b)の駆動部(16)を制御する制御部(16)を有することを特徴とする請求項10または11に記載の収納モジュール。
【請求項13】
制御部(18)は、書類(D)の積層体を形成する少なくとも一対のサポート(3a、3b)の排出位置および受取位置をとるためにプログラム自在であることを特徴とする請求項12に記載の収納モジュール。
【請求項14】
文書処理ラインにおいて使用され、請求項1乃至13のいずれかに記載の収納モジュール(1)を備えたことを特徴とする積み重ね装置。
【請求項15】
請求項1乃至13のいずれかに記載の収納モジュール(1)は、請求項14に記載の積み重ね装置内に設けられ、書類(D)は、収納モジュール(1)の一対のサポート(3a、3b)に供給運搬装置(19)によって供給され、サポートの開口部において、書類(D)が最初のサポート(3a、3b)の下方に位置する排出部(20)上にあり、その後排出部(20)は書類(D)を排出することを特徴とする書類の積み重ね方法。
【請求項16】
サポート(3a、3b)の対が、供給運搬装置(19)の端部(19a)の下方に少し離れて設けられることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
収納モジュール(1)の最初のサポート(3a)上に、書類(D)の最初の積層体が形成され、その後最初のサポート(3a)を書類(D)が通過し、書類(D)が排出部(20)へ向けて通過していく前に、下方に少し離れて設けられた少なくとも一つの次のポート(3b)上に次の書類(D)の積層体が形成されることを特徴とする請求項15または16に記載の方法。
【請求項1】
文書処理ライン、例えば積み重ね装置(2)において使用される収納モジュールにおいて、
フレーム(5)と、
受取位置および排出位置に移動自在な少なくとも一対のサポート(3a、3b)と、を備え、
受取位置において一つの書類(D)あるいは書類(D)の積層体は、サポート(4a、4b)に載置され、排出位置において一つの書類(D)あるいは書類(D)の積層体は、下方(R5)への通路を形成するサポート(4a、4b)によって排出され、
一対(3a、3b)のサポート(4a、4b)は、一平面に延び、排出位置および受取位置をとるその平面において、互いに離れるように、かつ互いの方向に向けて移動自在に設けられ、サポート(4a、4b)は、使用時に最下部の書類(D)が載置される支持面(4c)を各々有し、支持面(4c)は、サポート(4a、4b)が互いに離れるように移動する場合、支持面(4c)と最下部の書類(D)の下面との間に相対移動が実質的に生じることがないように構成されることを特徴とする収納モジュール。
【請求項2】
各々のサポート(4a、4b)の支持面(4c)は、第1の戻りプーリー(8a)を覆うように張られたベルト(7)によって形成され、ベルト(7)の上部(7a)は、フレーム(5)に固定して連結されることを特徴とする請求項1に記載の収納モジュール。
【請求項3】
ベルト(7)は、前記平面に移動自在に設けられ、第1の戻りプーリー(8a)および第2の戻りプーリー(8b)を支持するサポートフレーム(5a)を覆い閉ざすことを特徴とする請求項2に記載の収納モジュール。
【請求項4】
第1の戻りプーリー(8a)は、ばね支持されてサポートフレーム(5)に設けられることを特徴とする請求項2または3に記載の収納モジュール。
【請求項5】
第1の戻りプーリー(8a)は、付勢された圧縮ばねを介してサポートフレーム(5)に連結されることを特徴とする請求項4に記載の収納モジュール。
【請求項6】
サポートフレーム(5a)は、フレーム(5)に設けられたガイドレール(11)に軸受支持されることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の収納モジュール。
【請求項7】
第1戻りプーリー(8a)および第2戻りプーリー(8b)の端部(10)は、フレーム(5)に設けられたガイドレール(11)に軸受支持されることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の収納モジュール。
【請求項8】
ガイドレール(11)は、前記平面に平行に延び、書類(D)を支持する2つのサポートの長さと、書類(D)の通路開口部の長さとを有することを特徴とする請求項6または7に記載の収納モジュール。
【請求項9】
各々のサポート(3a、3b)は、少なくとも一つの無端駆動ベルト(13)を含む駆動要素(6)を有し、
各々のサポート(4a、4b)が移動するために、駆動ベルト(13)の上部(13a)は、一方のサポート(4a)に連結され、駆動ベルト(13)の下部(13b)は、他方のサポート(4b)に連結されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の収納モジュール。
【請求項10】
各々のサポート(3a、3b)は、少なくとも一つの駆動要素(6)を駆動し、前方(R1)および後方(R2)に駆動要素(6)を駆動する駆動部(16)を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の収納モジュール。
【請求項11】
モジュール(1)は、第1の書類(D)を積み重ねる最初のサポート(3a)と、書類(D)をさらに積み重ねる少なくとも一つの次のサポート(3b)とを有し、
これらのサポート(3a、3b)は、実質的に互いに少し離れて設けられることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の収納モジュール。
【請求項12】
モジュール(1)は、少なくとも一対のサポート(3a、3b)の駆動部(16)を制御する制御部(16)を有することを特徴とする請求項10または11に記載の収納モジュール。
【請求項13】
制御部(18)は、書類(D)の積層体を形成する少なくとも一対のサポート(3a、3b)の排出位置および受取位置をとるためにプログラム自在であることを特徴とする請求項12に記載の収納モジュール。
【請求項14】
文書処理ラインにおいて使用され、請求項1乃至13のいずれかに記載の収納モジュール(1)を備えたことを特徴とする積み重ね装置。
【請求項15】
請求項1乃至13のいずれかに記載の収納モジュール(1)は、請求項14に記載の積み重ね装置内に設けられ、書類(D)は、収納モジュール(1)の一対のサポート(3a、3b)に供給運搬装置(19)によって供給され、サポートの開口部において、書類(D)が最初のサポート(3a、3b)の下方に位置する排出部(20)上にあり、その後排出部(20)は書類(D)を排出することを特徴とする書類の積み重ね方法。
【請求項16】
サポート(3a、3b)の対が、供給運搬装置(19)の端部(19a)の下方に少し離れて設けられることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
収納モジュール(1)の最初のサポート(3a)上に、書類(D)の最初の積層体が形成され、その後最初のサポート(3a)を書類(D)が通過し、書類(D)が排出部(20)へ向けて通過していく前に、下方に少し離れて設けられた少なくとも一つの次のポート(3b)上に次の書類(D)の積層体が形成されることを特徴とする請求項15または16に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図5d】
【図5e】
【図5f】
【図5g】
【図5h】
【図5i】
【図5j】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図5d】
【図5e】
【図5f】
【図5g】
【図5h】
【図5i】
【図5j】
【公開番号】特開2008−56488(P2008−56488A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−180066(P2007−180066)
【出願日】平成19年7月9日(2007.7.9)
【出願人】(502450413)ビュールス‐ザーンダム、ベスローテン、フェンノートシャップ (4)
【氏名又は名称原語表記】BUHRS−ZAANDAM B.V.
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−180066(P2007−180066)
【出願日】平成19年7月9日(2007.7.9)
【出願人】(502450413)ビュールス‐ザーンダム、ベスローテン、フェンノートシャップ (4)
【氏名又は名称原語表記】BUHRS−ZAANDAM B.V.
【Fターム(参考)】
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