説明

文書印刷システム及びプリンタドライバ

【課題】アプリケーションの画面上では、バーコード用フォントはPCの内蔵フォントの大きさで表示されるため、実際のバーコードの大きさが分からず、印刷時にバーコードと他の印刷データの重なりが発生する場合があった。その為、ユーザが所望する印刷結果を得るまでに何度も設定を変えて印刷を繰り返す必要があった。
【解決手段】アプリケーションによって作成された印刷情報を印刷装置が解釈可能な印刷データに変換するプリンタドライバを備えた文書印刷システムにおいて、印刷装置に送信する前に、前記印刷情報の印刷イメージをプレビュー表示する印刷プレビュー部(6,8)と、プレビュー表示上で、前記印刷イメージに追加編集する編集部(7,109,112,113)と、印刷情報と追加編集のための編集データに基づき、印刷装置が解釈可能な印刷データを生成する印刷データ生成部(102,2)とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関し、特にバーコード印刷を可能とする文書印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に汎用アプリケーションからバーコード印刷を行う場合、アプリケーションで作成した印刷情報をプリンタドライバに供給し、プリンタドライバによって印刷装置が理解できるコマンド体系に変換した後、スプーラを通して印刷装置へ出力する。ここで、プリンタドライバはバーコード印刷のためのバーコード用フォントを有し、アプリケーションでバーコードを簡単な文字や数値で指定することによってバーコード印刷を実現していた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平11―221946号公報(第3頁〜第4頁、図1〜図6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アプリケーションの画面上では、バーコード用フォントはPCの内蔵フォントの大きさで表示されるため、実際のバーコードの大きさが分からず、印刷時にバーコードと他の印刷データの重なりが発生する場合があった。また、アプリケーション上のバーコード用フォントでの文字列サイズと実際に印刷されるバーコードサイズが異なるため、ドキュメントのフォーマットが崩れ、バーコード以外の文字列もアプリケーション上の表示位置と印刷結果が異なってしまうという問題があった。その為、ユーザが所望する印刷結果を得るまでに何度も設定を変えて印刷を繰り返す必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による文書印刷システムは、アプリケーションによって作成された印刷情報を印刷装置が解釈可能な印刷データに変換するプリンタドライバを備えた文書印刷システムにおいて、
前記印刷装置に送信する前に、前記印刷情報の印刷イメージをプレビュー表示する印刷プレビュー部と、前記プレビュー表示上で、前記印刷イメージに追加編集する編集部と、前記印刷情報と前記追加編集のための編集データに基づき、前記印刷装置が解釈可能な印刷データを生成する印刷データ生成部とを有することを特徴とする。
【0006】
本発明によるプリンタドライバは、アプリケーションによって作成された印刷情報を印刷装置が解釈可能な印刷データに変換するプリンタドライバにおいて、
前記印刷装置に送信する前に、前記印刷情報の印刷イメージをプレビュー表示する印刷プレビュー部と、前記プレビュー表示上で、前記印刷イメージに追加編集する編集部と、前記印刷情報と前記追加編集のための編集データに基づき、前記印刷装置が解釈可能な印刷データを生成する印刷データ生成部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、印刷イメージが表示されるプレビュー表示上で、実際に印刷される諸条件を、印刷イメージと対比して確認しながら設定できるため、所望の状態で印刷を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
図1は、本発明による画像処理装置の実施の形態1の文書印刷システムの要部構成を機能別にブロック分けして示すブロック図であり、図2は、印刷イメージとバーコードイメージのプレビュー表示を例示した説明図であり、図3は、プリンタドライバの印刷設定の画面を例示した説明図であり、図4は、バーコード設定情報を記述したファイルの内容を例示した説明図である。
【0009】
プリンタドライバ2は、一般的な印刷機能を持つアプリケーション1から出力される印刷情報、例えばユーザがアプリケーションによって作成したドキュメント等を印刷装置5であるプリンタが解析可能な、例えばESC/Pエミュレーションのコマンド列に変換する機能を持ち、印刷実行時にプレビューを表示するかどうかの設定をプレビュー設定2aに格納している。尚、このプレビュー設定2aは、図3に示す印刷設定画面に表示される「印刷前にプレビューを表示する」項目をチェックするか否かによって変更できるが、ここでの印刷設定は一般的なプリンタドライバと同様に、印刷前に設定されているものとする。
【0010】
印刷データ処理部6は、印刷データ3を読み込んで印刷装置5の印刷結果を忠実に再現した画像である印刷イメージを生成するための印刷イメージ作成部101と、バーコード処理部7から取得した後述するESC/Pエミュレーションのコマンド列と印刷データ3を合成して新たな印刷データを作成するための印刷データ合成部102から構成されている。
【0011】
バーコード処理部7は、予め用意したバーコード設定ファイル109からバーコードデータを読み込むバーコードデータ取得部106、このバーコードデータの印刷時のイメージ画像であるバーコードイメージに変換するためのバーコードイメージ作成部105、バーコード設定ファイル109からバーコード印刷位置を読み込むバーコード位置取得部108、及びバーコードデータとバーコード位置から編集データに相当するESC/Pエミュレーションのコマンド列を作成するためのプリンタコマンド作成部107から構成されている。バーコード設定ファイル109は、バーコード印刷位置データと、種類、埋め込みデータ、及び各種設定等のバーコードデータとからなるバーコード設定情報をテキスト形式で記述したもので、本実施の形態においては図4に示すような階層構造を持ったマークアップ言語形式で記述されている。
【0012】
プレビュー表示部8は、例えば図2に示すようなプレビュー表示において、印刷データ処理部6が作成した印刷イメージ110の表示と、バーコード処理部7が作成したバーコードイメージ111の表示を行う。また、プレビュー表示部8には、図示しないマウス等によるユーザ操作情報の入力部112が備えられ、ユーザ操作に応じて、印刷イメージ110に対するバーコードイメージ111の位置を任意に移動できるように構成されている。このときユーザによるマウス操作は入力部112により認識され、バーコード印刷位置計算部113によって、バーコードイメージ111の位置から実際の印刷位置を計算し、計算した印刷位置情報をバーコード設定ファイル109へ書き込むように構成されている。
【0013】
尚、上記構成において、印刷データ合成部102とプリンタドライバ2が印刷データを生成する印刷データ生成部に属し、バーコード処理部7、バーコード設定ファイル109、入力部112、及びバーコード印刷位置計算部113がバーコードイメージを追加編集する編集部に属し、印刷イメージ作成部6、プレビュー表示部8が印刷プレビュー部に属し、入力部112及びバーコード印刷位置計算部113がバーコード位置設定部に相当する。またここでは、印刷装置5以外の構成要素はパーソナルコンピュータ50に属しているものとする。
【0014】
図5(a)は、以上のシステム構成において、本実施形態におけるバーコード印刷の動作の流れを示すフローチャートであり、同図(b)は、ステップS104のプレビュー表示の動作内容を説明するフローチャートである。これらのフローチャートに基づいて、図1〜図4を参照しながら、バーコード印刷の動作例について以下に説明する。
【0015】
図5(a)のフローチャートでは、ユーザがアプリケーション1から印刷を実行し、プリンタドライバ2が印刷データ3を作成した段階からの動作について説明する。ここでプリンタドライバ2は、プレビュー設定2aをみてプレビュー表示を行なうか否かを判定する(ステップS101)。プレビュー表示を行わない設定になっている場合(ステップS101、No)、ステップS109に進んで印刷データをそのまま出力する。
【0016】
プレビュー表示を行う設定になっている場合(ステップS101、Yes)、印刷データ処理部6の印刷イメージ作成部101においてプリンタドライバ2から出力された印刷データ3を読み込み、印刷装置5が実際に印刷する通りの印刷イメージ110を作成する(ステップS102)。尚、印刷イメージ110には同時に印刷可能領域を例えば赤色の枠114(図2)で表示し、この印刷可能領域を超えてバーコードイメージ111を設置できないようにする。
【0017】
続いてバーコード処理部7のバーコードデータ取得部106においてバーコード設定ファイル109を読み出し、バーコードイメージ作成部105において印刷装置5が実際に印刷する通りのバーコードイメージ111を作成する(ステップS103)。
【0018】
次にプレビュー表示部8においてプレビュー表示や入力待ちを行う(ステップS104)。即ち、図5(b)のフローチャートに示すように、ここではまず、作成した印刷イメージ110の描画(ステップS151)及びバーコードイメージ111の描画(ステップS152)を行う。入力部112は、ユーザのマウス操作を常に監視し(ステップS153)、バーコードイメージ111の移動を検知していなければ何もせず、移動したことを検知するとバーコード印刷位置計算部113において、描画されたバーコードイメージの位置から印刷位置を計算してバーコード設定ファイル109へ書き込む(ステップS154)。このとき、バーコードイメージ111の左上座標を印刷位置とする。以後、ユーザが印刷実行或いは印刷キャンセルを行ってプレビューを終了させるまでステップS153〜ステップS155を繰り返す。
【0019】
ここでユーザが、図2の印刷プレビューに表示された「キャンセル」ボタン121を押下して印刷キャンセルを指示すると(ステップS105、No)、印刷を行うことなく処理を終了し、図2の「印刷」ボタン120を押下して印刷実行を指示すると(ステップS105、Yes)、先ずバーコードデータ取得部106及びバーコード位置取得部108が、バーコード設定ファイル109からそれぞれバーコードデータ及びバーコード印刷位置を読み込む(ステップS106)。
【0020】
次にプリンタコマンド作成部107によって、読み込んだバーコードデータ及びバーコード印刷位置から印刷装置5が認識可能なプリンタコマンドを作成し(ステップS107)、印刷データ合成部102によって元々の印刷データ3と合成する(ステップS108)。最後に合成した印刷データ3を印刷データ出力部4によって印刷装置5へ出力する(ステップS109)。
【0021】
尚、本実施の形態では、ESC/Pエミュレーションでのデータのやりとりを例にして説明したが、印刷装置が識別可能な言語であればその種類は限定しない。あるいはプリンタドライバが変換する前の中間言語でやりとりしてもよい。また本実施の形態では、バーコードの印刷位置とバーコードに埋め込むデータを同一ファイルに格納する例を示したが、別々のファイルであってもかまわない。また、ファイルではなくメモリ上の一時記億など、情報が格納できるものであればどのようなものにも適用可能である。更に、本実施の形態では、バーコードの位置指定時に左上座標を印刷位置としていたが、座標については限定しない。例えばバーコードの中心を印刷位置としてもよい。また、バーコードを1つだけ配置する例を示したが、複数配置することもできる。
【0022】
以上のように、本実施の形態の文書印刷システムによれば、印刷プレビューを表示し、印刷イメージ上でバーコードイメージを配置、移動できるように構成したことにより、ユーザは、実際に印刷することなく、バーコードを含む印刷レイアウトを視覚的に確認することができる。また、ドキュメントに余計な文字列が入り込まないためフォーマットが崩れることもない。
【0023】
実施の形態2.
図6は、本発明による画像処理装置の実施の形態2の文書印刷システムの要部構成を機能別にブロック分けして示すブロック図であり、図7は、プレビュー表示上でバーコードを追加する例を示した説明図であり、図8は、ユーザが設定可能なバーコード設定の画面表示を例示した説明図である。
【0024】
図6に示す本実施の形態の画像処理装置のシステム構成が、前記した図1に示す実施の形態1のシステム構成と主に異なる点は、バーコード処理部207にバーコード設定部151が追加になった点と、入力部152のマウス操作においてマウスの右クリック操作に対応して機能するようにした点である。従って、本実施の形態の画像処理装置のシステム構成が、前記した実施の形態1のシステム構成(図1)と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
【0025】
本実施の形態では、ユーザがアプリケーションによってドキュメントを作成し、プレビュー指定の下に印刷を実行すると、プレビュー表示部8では、図7に示すプレビュー表示において、先ず「バーコードを追加」ボタン155を含まない画面を表示する。次に、ユーザがこのプレビュー表示上の所望のカーソル位置で右クリックすると、図7に示すような「バーコードを追加」ボタン155が表示され、この「バーコードを追加」ボタン155を押下することでバーコード設定部151を呼び出し、図8に示すようなバーコード設定画面を表示する。また本実施の形態では、このときマウスを右クリックした時のカーソル位置の座標が、後にこのプレビュー表示上に表示されるバーコード111(図2参照)の左上座標の初期位置となるように構成されている。
【0026】
バーコード設定部151は、上記した過程において図8に示すようなバーコード設定画面を表示し、後述するように、ユーザがこのバーコード設定画面を利用して行なう、バーコードの各種設定をバーコード設定ファイル109へ書き込む機能を持つ。
【0027】
図9(a)は、本実施形態におけるバーコード印刷の動作の流れを示すフローチャートであり、同図(b)は、ステップS203のバーコード設定の動作内容を説明するフローチャートである。これらのフローチャートに基づいて、図6〜図8を参照しながら、バーコード印刷の動作例について以下に説明する。
【0028】
尚、図9(a)のフローチャートにおいて、ステップS203のバーコード設定処理以外のステップのうち、ステップS201〜ステップS202が実施の形態1で説明した図5(a)に示すフローチャートのステップS101〜ステップS102に相当し、同じくステップS204〜ステップS210が図5(a)のフローチャートのステップS103〜ステップS109に相当するため、これらの共通するステップのここでの詳細な説明は省略して必要に応じて要点を述べ、異なる部分を重点的に説明する。
【0029】
図9(a)のフローチャートでは、ユーザがアプリケーション1から印刷を実行し、プリンタドライバ2が印刷データ3を作成した段階からの動作について説明する。ここでプリンタドライバ2は、プレビュー設定2aをみてプレビュー表示を行なうか否かを判定する(ステップS201)。プレビュー表示を行わない設定になっている場合(ステップS201、No)、ステップS210に進んで印刷データをそのまま出力する。プレビュー表示を行う設定になっている場合(ステップS201、Yes)、印刷データ処理部6の印刷イメージ作成部201においてプリンタドライバ2から出力された印刷データ3を読み込み、印刷装置5が実際に印刷する通りの印刷イメージ110を作成する(ステップS202)。
【0030】
続いてバーコード設定を行う(ステップS203)。ここでは、図9(b)に示すフローが実行される。先ず図7に示すプレビュー表示において、「バーコードを追加」ボタン155を含まない画面が表示され、ユーザがこのプレビュー表示上の所望のカーソル位置で右クリックすることにより、図7に示すような「バーコードを追加」ボタン155が表示され、この「バーコードを追加」ボタン155を押下することにより、図8に示すバーコード設定画面が表示される(ステップS251)。尚、このときマウスを右クリックした時のカーソル位置の座標が、後にこのプレビュー表示上に表示されるバーコード111(図2参照)の左上座標の初期位置となる。
【0031】
ここでユーザは、印刷したいバーコードの種類、バーコードに埋め込むデータ、バーコードの各設定などのバーコードデータを、マウスなどの入力装置の直感的な操作により確定し、或いは変更する。尚、図8の表示例はQRコードの設定例であり、ここでは、バーコードの各設定として、エラー訂正レベル、モジュールの大きさ、バージョン等が設定できる。
【0032】
図8のバーコード設定画面において、ユーザが「キャンセル」ボタン161を押下すると(ステップS252、Yes)、何もせずにこのバーコード設定画面を閉じる。一方ユーザが「OK」ボタン160を押下すると(ステップS253、Yes)、設定されたバーコードデータ(印刷したいバーコードの種類、バーコードに埋め込むデータ、バーコードの各設定)をバーコード設定ファイル109へ書き込み(ステップS254)、図8のバーコード設定画面を閉じる。
【0033】
以降のステップS204〜ステップS210の各動作は、実施の形態1で説明した図5のフローチャートのステップS103〜ステップS109の各動作と同じであるため、ここでの説明を省略する。
【0034】
尚、本実施の形態では、マウスの右クリックによってバーコード設定画面を表示する例を示したが、座標を指定できるものであれば入力装置や操作方法は限定しない。例えばマウスの左クリックやキーボードのキー操作などにより座標を指定する方法にも適用可能である。また、バーコード追加時にバーコード設定画面を表示する例を示したが、既にプレビュー画面上に表示されているバーコードを選択し、バーコード設定画面を表示するように構成してもよい。
【0035】
以上のように、本実施の形態の文書印刷システムによれば、バーコードイメージ作成前にバーコードの設定を変更するための設定面面を表示するように構成したことにより、ユーザは直感的な動作で簡単に、印刷するバーコードの種類や、埋め込むデータ、各種バーコードの設定を変更できる。またこのため、事前にバーコードの設定方法を覚えておく必要が無く、操作時の煩わしさを解消することができる。
【0036】
実施の形態3.
図10は、本発明による画像処理装置の実施の形態3の文書印刷システムの要部構成を機能別にブロック分けして示すブロック図であり、図11は、ユーザが設定可能なバーコード設定の画面表示を例示した説明図である。
【0037】
図10に示す本実施の形態の画像処理装置のシステム構成が、前記した図6に示す実施の形態2のシステム構成と主に異なる点は、バーコード設定部161の動作内容である。従って、本実施の形態の画像処理装置のシステム構成が、前記した実施の形態1又は2のシステム構成(図1、図6)と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。
【0038】
本実施の形態におけるバーコード設定部161は、図11に示すようなバーコード設定画面を表示し、後述するように、ユーザがこのバーコード設定画面を利用して行なう、バーコードの各種設定をバーコード設定ファイル109へ書き込む機能を持つ。更に、この設定画面において入力されたバーコードデータが、正しければバーコードのプレビューを表示し、正しくなければエラー表示を行う機能を持つ。
【0039】
図12(a)は、本実施の形態におけるバーコード印刷の動作の流れを示すフローチャートであり、同図(b)は、ステップS303のバーコード設定の動作内容を説明するフローチャートである。これらのフローチャートに基づいて、図10、図11を参照しながら、バーコード印刷の動作例について以下に説明する。
【0040】
尚、図12(a)のフローチャートにおいて、ステップS303のバーコード設定処理以外のステップ301〜ステップ310は、実施の形態2で説明した図9(a)に示すフローチャートのステップS203を除くステップS201〜ステップS210に相当するため、これらの共通するステップのここでの詳細な説明は省略して必要に応じて要点のみを述べ、異なる部分を重点的に説明する。
【0041】
従って、ここでは同図(b)に示す設定画面表示(ステップS351)から説明する。ステップS351では、前記した実施の形態2で説明したように、先ず図7に示す表示画面において、「バーコードを追加」ボタン155を含まない画面が表示され、ユーザがこの表示画面上の所望のカーソル位置で右クリックすることにより、図7に示すような「バーコードを追加」ボタン155が表示され、この「バーコードを追加」ボタン155を押下することにより、図11に示すバーコード設定画面が表示される(ステップS351)。
【0042】
次に、バーコードに埋め込むデータが更新されているかどうかを判定し、更新されていなければ(ステップS352、No)、何もせずにボタン押下判定(ステップS358)へ進み、更新されていれば(ステップS352、Yes)、更新されたデータが正しいものかどうかを判定する(ステップS353)。データの正しさはバーコードの種類によって異なるが、例えばEAN8というバーコードであればデータの長さが8と決まっており、また有効な文字も0〜9の数字のみと決まっている。
【0043】
データが正しい場合(ステップS353、Yes)、バーコードの印刷イメージ162を図11に示すように画面上にプレビュー表示し(ステップS354)、「OK」ボタン160を有効にする(ステップS355)。一方、データが正しくない場合(ステップS353、No)、該当するエラーの内容を表示し(ステップS356)、「OK」ボタン160を無効にする(ステップS357)。この時、例えばEAN8の場合、データ長が7であれば「データ長が正しくありません」といったメッセージを表示し、データに0〜9の数字以外の文字が使用されていれば「0〜9以外の文字は使用できません」といったメッセージを表示する。
【0044】
図11のバーコード設定画面において、ユーザが「キャンセル」ボタン161を押下すると(ステップS358、Yes)、何もせずにこのバーコード設定画面を閉じる。一方ユーザが「OK」ボタン160を押下すると(ステップS359、Yes)、設定されたバーコードデータ(印刷したいバーコードの種類、バーコードに埋め込むデータ、バーコードの各設定)をバーコード設定ファイル109へ書き込み(ステップS360)、図8のバーコード設定画面を閉じる。尚、入力したデータが正しくなく「OK」ボタン160が無効となっている場合には、再びステップS352に戻り、上記したステップS352〜ステップS359動作が繰り返される。
【0045】
以降のステップS304〜ステップS310の各動作は、実施の形態1で説明した図5のフローチャートのステップS103〜ステップS109の各動作と同じであるため、ここでの説明を省略する。
【0046】
尚、本実施の形態では、1次元バーコードであるEAN8のエラーメッセージについて説明したが、バーコードの種類やメッセージの内容は限定しない。
【0047】
以上のように、本実施の形態の文書印刷システムによれば、バーコードイメージ作成前にバーコードの設定を変更するための設定画面を表示し、バーコードの印刷イメージ又は入力したデータのエラー内容を表示するように構成したことにより、実際に印刷させることなくバーコードデータの正しさを確認できる。また、不正なデータが入力された場合は設定を確定するためのボタンを無効にし、その設定で確定できないように構成したことにより、ユーザが間違ったデータを人力して意図しない印刷結果となることを未然に防止できる。
【0048】
実施の形態4.
図13は、本発明の画像処理装置の実施の形態4の文書印刷システムの要部構成を機能別にブロック分けして示すブロック図であり、図14は、一般的なプリンタドライバの用紙設定の画面表示を例示した説明図であり、図15は、用紙別ファイルテーブルの内容を示す図である。
【0049】
図13に示す本実施の形態の画像処理装置のシステム構成が、前記した図10に示す実施の形態3のシステム構成と主に異なる点は、印刷データ処理部206に用紙判定部171と用紙別ファイル名テーブル172が追加された点、バーコード設定ファイル209が用紙種類別に分かれた記憶ファイル209a,209b,・・・を備えた点、及びファイル名記憶部10が追加された点である。
【0050】
従って、本実施の形態の画像処理装置のシステム構成が、前記した実施の形態1〜3の各システム構成と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。ここでは、簡単のため、印刷データ処理部206においては印刷イメージ作成部101及び印刷データ合成部102(図1)の表示を省略し、バーコード処理部207おいては内部構成の表示をすべて省略している。
【0051】
尚、本実施の形態における印刷データ3は、ESC/Pコマンド列に変換されたデータ以外に、印刷時のプリンタドライバの設定(用紙設定等)も含んでいるものとする。
【0052】
用紙判定部171は、印刷データ3から印刷用紙の種類を特定する用紙設定を取得し、用紙別ファイル名テーブル172を参照して取得した用紙設定に対応するファイル名を検索し、検索したファイル名をファイル名記憶部10に格納する機能を持つ。用紙設定は、一般的なプリンタドライバが持つ、図14に示すような印刷設定画面によって、印刷前に設定されるものとする。尚、図14では、用紙設定として「給与明細書」が選択される例を示している。
【0053】
用紙別ファイル名テーブル172は、図15に示すように、対応する用紙設定とファイル名とが対になったテーブルであり、用紙設定の項目には、プリンタドライバ2で設定可能な全ての用紙(例えば図14参照)が登録できるだけのスペース(容量)が用意されている。
【0054】
ファイル名記憶部10は、バーコード処理部207が読み書きを行うバーコード設定ファイル209の複数の記憶ファイルのファイル名のうち、用紙判定部171で指定された名前を格納する。ここで例えば、用紙設定が「給与明細書」で検索されたファイル名「給与明細書設定記憶ファイル」がファイル名記憶部10に格納されると、バーコード処理部207及びバーコード印刷位置計算部113(図10)は、以後の動作において、バーコード設定ファイル209の給与明細書設定記憶ファイル209cを対象にバーコード設定情報を読み出し、或いは書き込む。従って、同じ用紙設定(ここでは給与明細書)での次回の印刷時には、給与明細書設定記憶ファイル209cに格納されたバーコード設定情報、即ちバーコードの、位置、種類、各種設定等の情報に基づいて初期設定することが可能となり、印刷のたびに最初から各設定をし直す必要がなくなる。
【0055】
図16は、本実施の形態におけるバーコード印刷の動作の流れを示すフローチャートであり、このフローチャートに基づいて、図13〜図15を参照しながら、バーコード印刷の動作例について以下に説明する。
【0056】
図16のフローチャートでは、プレビューを表示しない場合(例えば図12のフローチャートの(ステップS301、No)に相当)については説明を省略し、ユーザがアプリケーション1から印刷を実行し、プリンタドライバ2が印刷データ3を作成した段階からの動作について説明する。
【0057】
先ず、用紙判定部171において、印刷データ3から用紙設定(用紙の種類)を取得し、用紙別ファイル名テーブル172において、この用紙設定、及びこの用紙設定に対応するファイル名を検索する(ステップS401)。該当する用紙設定が用紙別ファイル名テ−ブル172にある場合(ステップS401、Yes)、対応するファイル名を読み込んでファイル名記憶部10に書き込む(ステップS404)。
【0058】
一方、該当する用紙設定が用紙別ファイル名テーブル172にない場合(ステップS401、No)、この用紙設定を用紙別ファイル名テーブル172の項目に追加し(図15参照)、「用紙設定名+設定記憶ファイル」というファイル名を、追加した用紙設定に対応して登録し(ステップS402)、バーコード設定ファイル209に同ファイル名のファイルデータも作成する(ステップS403)。
【0059】
このステップS403では、例えば、前記した実施の形態2の図9に示すフローチャートのステップS203、或いは前記した実施の形態3の図12に示すフローチャートのステップS303におけるバーコード設定処理を行ってこの用紙設定におけるバーコードの、位置、種類、等のデータを作成し、バーコード設定ファイル209に同ファイル名のファイルを設けてこれに作成したデータを書き込む。続いて、用紙別ファイル名テーブル172に、新規登録したファイル名をファイル名記憶部10へ書き込む(ステップS404)。
【0060】
以降のステップS405〜ステップS407は、例えば前記した実施の形態3の図12に示すフローチャートの、ステップS303を除いたステップS302〜ステップS310を簡略して記述したもので、同等であるため、その詳細な説明は省略する。但し、このステップS405〜ステップS407の各処理において、バーコード設定ファイル209の中で、データの読み出し或いは書き込みが行われるファイルは、前記したように、ファイル名記憶部10に保持されているファイル名のファイルに限られている。
【0061】
尚、本実施の形態では、用紙別のバーコード設定ファイルを直接読み書きする例を示したが、例えば一時ファイルを用意し、バーコードの印刷位置や設定が変更され且つ印刷が実行された場合のみ設定を上書きするようにすることも可能である。また、バーコード設定ファイルのファイル名についてはどのようなものでもかまわない。
【0062】
以上にように、本実施の形態の文書印刷システムによれば、プリンタドライバで設定可能な複数種類の用紙別の設定記憶ファイルを用意し、印刷データに含まれる用紙設定を読み取り、読み書きを行う設定記憶ファイルを自動的に切り替えるように構成しているため、用紙毎に、先に設定されたバーコードデータをバーコードの初期設定として用いることができる。このためユーザは、用紙に合わせてバーコードの設定をいちいち変更することなく、意図する用紙向けのバーコードを印刷できるようになる。
【0063】
実施の形態5.
図17は、本発明の画像処理装置の実施の形態5の文書印刷システムの要部構成を機能別にブロック分けして示すブロック図であり、図18(a)は、印刷イメージのプレビュー表示を例示した説明図であり、図18(b)は、このプレビュー表示の「詳細」ボタンをクリックした際に開くバーコード設定画面を示す説明図である。
【0064】
図17に示す本実施の形態の画像処理装置のシステム構成が、前記した図13に示す実施の形態4のシステム構成と主に異なる点は、印刷データ処理部256では、用紙判定部171及び用紙別ファイル名テーブル172(図13)に代えて設定選択部261を備え、表示されるバーコード設定画面を利用してユーザがバーコード設定ファイル259の所望の記憶ファイルを任意に選択できるようにした点にある。
【0065】
従って、本実施の形態の画像処理装置のシステム構成が、前記した実施の形態1〜4の各システム構成と共通する部分には同符号を付して、或いは図面を省いて説明を省略し、異なる点を重点的に説明する。ここでは、簡単のため、印刷データ処理部256においては印刷イメージ作成部101及び印刷データ合成部102(図1)の表示を省略し、バーコード処理部207おいては内部構成の表示をすべて省略している。
【0066】
設定選択部261は、図18(a),(b)に示すように、「詳細」ボタン270を追加したプレビューが表示され、ユーザがこの「詳細」ボタン270を押下した際にバーコード設定画面271を表示し、バーコード設定ファイル259の所望の記憶ファイルを選択できるようにする機能を持つ。尚、バーコード設定ファイル259は、前記した実施の形態4では、図16に示すステップS402、ステップS403で作成したが、ここではユーザが、任意にステップ403と同等の処理を実行してバーコード設定ファイル259の各ユーザ設定記憶ファイル259a,259b,259c・・・を作成できるものとする。
【0067】
図19は、本実施の形態におけるバーコード印刷の動作の流れを示すフローチャートであり、このフローチャートに基づいて、図17、図18を参照しながら、バーコード印刷の動作例について以下に説明する。
【0068】
図19のフローチャートでは、プレビューを表示しない場合(例えば図12のフローチャートの(ステップS301、No)に相当)については説明を省略し、ユーザがアプリケーション1から印刷を実行し、プリンタドライバ2が印刷データ3を作成した段階からの動作について説明する。
【0069】
印刷データ処理部256の印刷イメージ作成部101(図1)においてプリンタドライバ2から出力された印刷データ3を読み込み、印刷装置5が実際に印刷する通りの印刷イメージ110を作成し、プレビュー表示部8において、図18(a)に示すように印刷イメージ110を描画したプレビュー表示や入力待ちを行う(ステップS501)。ここで、「詳細」ボタン270が押下されると、図18(b)に示すようなバーコード設定画面271が開き、表示され用紙設定(用紙の種類)一覧から所望の用紙設定を選択して「開く」ボタン273を押下する(ステップS502)。尚、ここで表示される用紙一覧は、バーコード設定ファイル259に用紙種類別に分けてユーザが作成して格納したユーザ設定記憶ファイル259a,259b,・・・の各ファイル名、例えば「売り上げ票設定ファイル」の用紙設定「売り上げ票」等の一覧である。
【0070】
「開く」ボタン273を押下するとバーコード設定画面271が一旦閉じ、設定選択部261によって、選択されたファイル名をファイル名記憶部9に格納し(ステップS503)、バーコード処理部207が、バーコード設定ファイル259の中の上記選択されたファイル名の記憶ファイルからバーコードデータを読み込んでバーコードイメージを作成する(ステップS504)。プレビュー表示部8は、図18(a)に示す印刷イメージ110に、前記した図2のようにバーコードイメージ111を、指定された表示位置に加えてプレビューを再表示する(ステップS505)。尚、このステップS505では、図5に示す前記した実施の形態1のフローチャートにおけるステップS104で行った調整、即ちユーザによるバーコードイメージ111の位置調整が行えるものとする。
【0071】
バーコードイメージの位置調整を終えた段階で、再度「詳細」ボタン270が押下されると再びバーコード設定画面271が開き、位置修正したバーコードイメージのデータが、ユーザが「新規作成」ボタン274を押下した場合には新しい記憶ファイルに登録され、「上書」ボタン275を押下した場合には、読み出した記憶ファイルに上書される(ステップS506)。尚、新規作成の場合には新しいファイル名の入力及び新しいファイル名のファイル名記憶部10への登録が行われるものであるが、ここではそれらの詳細な説明を省略する。
【0072】
以上のステップS502〜ステップS506の動作は、ユーザが「印刷」ボタン120又は「キャンセル」ボタン121を押下してプレビューを終了するまで(ステップS507、Yes)、繰り返される。
【0073】
以降のステップS508〜ステップS509は、例えば前記した実施の形態3の図12に示すフローチャートの、ステップS306〜ステップS310を簡略して記述したもので、同等であるため、その詳細な説明は省略する。但し、このステップS508〜ステップS509の各処理において、バーコード設定ファイル259の中で、データの読み出し或いは書き込みが行われるファイルは、前記したように、ファイル名記憶部10に保持されているファイル名のファイルに限られている。
【0074】
本実施の形態では、別ウィンドウにおいてバーコード設定ファイルを選択する例を示したが、ユーザがバーコード設定を任意に指定できるものであればその方法は限定しない。例えばプレビュー画面と同一のウィンドウ内でバーコード設定を選択できるような構成であってもかまわない。また、ユーザが設定を選択したときに設定を読み込む例を示したが、前設定を自動的に読み込む、或いは実施の形態4のように用紙別設定を自動的に読み込むようにしてもよい。
【0075】
以上のように、本実施の形態の文書印刷システムによれば、予め用意したバーコード設定ファイルから、ユーザが任意の設定記憶ファイルを選択し、これをバーコードデータの読み書きを行う設定記憶ファイルとするため、確実にユーザが意図するバーコード印刷結果を得ることができる。また、バーコード設定ファイルは、取り出すことが可能なため、他のホストPCで利用することも可能である。
【0076】
尚、上記した各実施の形態では、プリンタドライバを文書印刷システムの一構成要素として説明したが、例えば、プリンタドライバに上記文書印刷システムの各構成要素が含まれるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明による画像処理装置の実施の形態1の文書印刷システムの要部構成を機能別にブロック分けして示すブロック図である。
【図2】実施の形態1における印刷イメージとバーコードイメージのプレビュー表示を例示した説明図である。
【図3】実施の形態1におけるプリンタドライバの印刷設定の画面を例示した説明図である。
【図4】バーコード設定を記述したファイルの内容を例示した説明図である。
【図5】(a)は、実施の形態1におけるバーコード印刷の動作の流れを示すフローチャートであり、(b)は、プレビュー表示の動作内容を説明するフローチャートである。
【図6】本発明による画像処理装置の実施の形態2の文書印刷システムの要部構成を機能別にブロック分けして示すブロック図である。
【図7】実施の形態2において、プレビュー画面上でバーコードを追加する例を示した説明図である。
【図8】実施の形態2において、ユーザか設定可能なバーコード設定の画面表示を例示した説明図である。
【図9】(a)は、実施の形態2におけるバーコード印刷の動作の流れを示すフローチャートであり、(b)は、バーコード設定の動作内容を説明するフローチャートである。
【図10】本発明による画像処理装置の実施の形態3の文書印刷システムの要部構成を機能別にブロック分けして示すブロック図である。
【図11】実施の形態3において、ユーザが設定可能なバーコード設定の画面表示を例示した説明図である。
【図12】(a)は、実施の形態3におけるバーコード印刷の動作の流れを示すフローチャートであり、(b)は、バーコード設定の動作内容を説明するフローチャートである。
【図13】本発明の画像処理装置の実施の形態4の文書印刷システムの要部構成を機能別にブロック分けして示すブロック図である。
【図14】実施の形態4において、一般的なプリンタドライバの用紙設定の画面表示を例示した説明図である。
【図15】実施の形態4における用紙別ファイルテーブルの内容を示す図である。
【図16】実施の形態4におけるバーコード印刷の動作の流れを示すフローチャートである。
【図17】本発明の画像処理装置の実施の形態5の文書印刷システムの要部構成を機能別にブロック分けして示すブロック図である。
【図18】(a)は、実施の形態5における印刷イメージのプレビュー表示を例示した説明図であり、(b)は、このプレビュー表示の「詳細」ボタンをクリックした際に開くバーコード設定画面を示す説明図である。
【図19】実施の形態4におけるバーコード印刷の動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0078】
1 アプリケーション、 2 プリンタドライバ、 2a プレビュー設定、 3 印刷データ、 4 印刷データ出力部、 5 印刷装置、 6 印刷データ処理部、 7 バーコード処理部、 8 プレビュー表示部、 10 ファイル名記憶部、 50 パーソナルコンピュータ、 101 印刷イメージ作成部、 102 印刷データ合成部、 105 バーコードイメージ作成部、 106 バーコードデータ取得部、 107 プリンタコマンド作成部、 108 バーコード位置取得部、 109 バーコード設定ファイル、 110 印刷イメージ、 111 バーコードイメージ、 112 入力部、 113 バーコード印刷位置計算部、 114 赤色の枠、 120 「印刷」ボタン、 121 「キャンセル」ボタン、 151 バーコード設定部、 152 入力部、 155 「バーコードを追加」ボタン、 160 「OK」ボタン、 161 「キャンセル」ボタン、 162 バーコードの印刷イメージ、 171 用紙判定部、 172 用紙別ファイル名テーブル、 206 印刷データ処理部、 207 バーコード処理部、 209 バーコード設定ファイル、 209a,209b,・・ 記憶ファイル、 256 印刷データ処理部、 259 バーコード設定ファイル、 259a,259b,・・ 記憶ファイル、 261 設定選択部、 270 「詳細」ボタン、 271 バーコード設定画面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションによって作成された印刷情報を印刷装置が解釈可能な印刷データに変換するプリンタドライバを備えた文書印刷システムにおいて、
前記印刷装置に送信する前に、前記印刷情報の印刷イメージをプレビュー表示する印刷プレビュー部と、
前記プレビュー表示上で、前記印刷イメージに追加編集する編集部と、
前記印刷情報と前記追加編集のための編集データに基づき、前記印刷装置が解釈可能な印刷データを生成する印刷データ生成部と
を有することを特徴とする文書印刷システム。
【請求項2】
前記編集部は、前記印刷イメージに、印刷するバーコードのバーコードイメージを追加編集することを特徴とする請求項1記載の文書印刷システム。
【請求項3】
前記編集部は、
前記バーコードのバーコード設定情報を読み書きするためのバーコード設定記憶部と、
ユーザ指示に基づいて前記プレビュー表示上の前記バーコードイメージの位置調整を行い、前記バーコードの印刷位置情報を算出して前記バーコード設定記憶部の前記バーコード設定情報を更新するバーコード位置設定部と、
前記バーコード設定情報に基づいて前記バーコードイメージを作成し、且つ前記バーコード設定情報に基づいて前記編集データを作成するバーコード処理部と
を有することを特徴とする請求項2記載の文書印刷システム。
【請求項4】
前記編集部は、前記バーコードイメージを追加編集する際に、先ずバーコード設定画面を開き、ユーザ指示に基づいて前記バーコードの仕様を所望の内容に設定することを特徴とする請求項2又は3記載の文書印刷システム。
【請求項5】
前記バーコード設定画面を開く過程において、ユーザ指示に基づいて前記プレビュー表示上に表示される前記バーコードイメージの初期位置を指定することを特徴とする請求項4記載の文書印刷システム。
【請求項6】
前記編集部は、前記バーコード設定画面において、前記バーコードの仕様を設定する際に入力されるデータが正しいデータか否かを判断し、正しいデータが入力された場合にのみ設定を有効にすることを特徴とする請求項4又は5記載の文書印刷システム。
【請求項7】
前記バーコード設定記憶部は、前記プリンタドライバで設定可能な複数種類の印刷用紙毎に対応するファイル名が付された複数の記憶ファイルを準備可能とし、
前記プリンタドライバで設定された印刷用紙の種類に対応するファイル名を特定する用紙判定部と、
前記用紙判定部で特定したファイル名を記憶するファイル名記憶部を備え、
前記バーコード位置設定部及びバーコード処理部は、前記ファイル名記憶部に記憶されたファイル名の記憶ファイルに対して、前記バーコード設定情報の読み書きを行うことを特徴とする請求項3記載の文書印刷システム。
【請求項8】
複数種類の印刷用紙と該複数種類の印刷用紙毎に決められたファイル名とを対応させた用紙別ファイル名テーブルを備え、
前記用紙判定部は、前記用紙別ファイルテーブルを参照してファイル名を特定することを特徴とする請求項7に記載の文書印刷システム。
【請求項9】
前記バーコード設定記憶部は、複数種類の印刷用紙毎に対応するファイル名が付された複数の記憶ファイルを備え、
前記複数の記憶ファイルに対応する用紙種類から一つを選択するための選択画面を開き、選択された用紙種類に対応するファイル名を特定する設定選択部と、
前記用紙判定部で特定したファイル名を記憶するファイル名記憶部を備え、
前記バーコード位置設定部及びバーコード処理部は、前記ファイル名記憶部に記憶されたファイル名の記憶ファイルに対して、前記バーコード設定情報の読み書きを行うことを特徴とする請求項3記載の文書印刷システム。
【請求項10】
前記設定選択部は、前記プレビュー表示上に前記選択画面を開くためのボタンを設け、ユーザによって前記ボタンが選択された際に前記選択画面を開くことを特徴とする請求項9記載の文書印刷システム。
【請求項11】
アプリケーションによって作成された印刷情報を印刷装置が解釈可能な印刷データに変換するプリンタドライバにおいて、
前記印刷装置に送信する前に、前記印刷情報の印刷イメージをプレビュー表示する印刷プレビュー部と、
前記プレビュー表示上で、前記印刷イメージに追加編集する編集部と、
前記印刷情報と前記追加編集のための編集データに基づき、前記印刷装置が解釈可能な印刷データを生成する印刷データ生成部と
を有することを特徴とするプリンタドライバ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−79766(P2010−79766A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−249485(P2008−249485)
【出願日】平成20年9月29日(2008.9.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【出願人】(594202361)株式会社沖データシステムズ (259)
【Fターム(参考)】