説明

文書管理システム、印刷装置、印刷装置の制御方法、プログラム、および記憶媒体

【課題】本発明の課題は、文書の属性情報、アクセス制御のための情報、および操作履歴情報を管理する文書管理システムを提供することである。
【解決手段】上記課題を達成するために、本発明に係る文書管理システムは、情報が電子データの形態で格納されている文書の属性情報、アクセス制御のための情報、および操作履歴情報を管理する文書管理システムであって、文書を紙に印刷するときに、文書の属性情報、アクセス制御のための情報、および操作履歴情報を、不可視の状態で、紙に、不可視情報として印刷する手段と、不可視情報に変更が発生した場合、不可視の状態で、変更を文書に追加する手段を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報が電子データの形態で格納されている文書の属性情報、アクセス制御のための情報、および操作履歴情報を管理する文書管理システム、印刷装置、印刷装置の制御方法、プログラム、および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットのインフラが整備され、世の中の情報は電子データの形態で一括管理する傾向にある。紙に比べると物理的なスペースを不要とし、検索性に優れ、更にはセキュリティ管理が確実に実行されていれば、情報の漏洩、改竄については、少ないコストで効率的な対策、管理が可能である点が支持される理由である。
【0003】
しかし、オフィスから紙が無くなることはない。不特定多数のユーザに配布する形態としては、インフラの形態を問わず、相手のスキルを問わず、一時的な媒体としては可搬性に優れるという利点がある紙媒体は今後も無くならないと考えられる。
【0004】
紙媒体の形態で受け取った情報は、電子データ中心の情報管理システムへ取り込まなくてはならない。そのためには紙をスキャンして電子データに変換し、分類のためのインデックスを設定し、システムに取り込む操作は今後も無くならないということを意味している。
【0005】
紙をスキャンし、分類のためにインデックスをつける操作は大変なコストと手間がかかる作業である。何とかしてこのコストを削減したい。
【0006】
また、セキュリティ管理の観点から考えると、情報管理の面では、電子データの形態であれば、文書管理システムが設定するアクセス制限機能を施すことにより、セキュリティ管理については紙に比べ、比較的確実に制御が可能である。
【0007】
一方、紙媒体に印刷された情報の場合、その情報が誰に配布され、どこまで知れ渡っているか、活用されているか、についての情報を入手するのはかなり困難である。
【0008】
問題解決の方法として、バーコードを紙面に印刷し、スキャン時に、バーコード情報から解読されたファイル名、インデックス情報、アクセス制御のための情報等を読み取り、文書管理システムに格納する技術が一般的である。(例えば、特許文献1参照。)
【0009】
【特許文献1】特開平6−223152号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、この方法は紙面に目視可能かまたは光学機器で読み取り可能な情報を書き込むか印刷する必要があり、印刷する領域が確保できない場合や、オリジナルの情報に変更を加える事が出来ない情報の場合には有効ではない。
【0011】
また、可読可能な情報の形態で付加情報を印刷している場合や、仮に暗号化した情報を印刷してあったとしても、不特定のユーザから情報を解読される可能性がある点や、後から情報を追加することが出来ないという問題がある。
【0012】
セキュリティ管理の観点からは、文書管理システムで情報が管理されている間はアクセス管理が行われるため、そのシステム内に情報が格納されている限りは、ユーザによるデータの表示、複製や、出力を制御することができる。
【0013】
また、ネットワークを介した場合でもオンライン状態で通信可能であれば、操作履歴情報を記録することができ、仮に情報漏洩が発生した場合でも操作履歴情報を追跡することができる。
【0014】
しかしながら、システム外に持ち出す目的でその情報を一旦紙に印刷してしまうと、その後のその情報に関するアクセス管理は困難である。誰に配布され、複製されたか否かについての追跡は困難である。
【0015】
また、オリジナルのデータが電子データの携帯で存在し、それを印刷して配布された紙データを、他のユーザが入手するケースがあるが、このように一旦紙に印刷された場合、紙に印刷される以前の操作履歴情報、属性情報を知ることは出来ない。
【0016】
また、操作履歴情報を紙面に印刷する方法があるが、印刷が出来ない場合に、同様の問題が存在していた。
【0017】
また、情報は日々刻々と変化するが、一旦紙に印刷されてしまうと、印刷されたデータに関しては、更新が行われないという問題がある。入手先に問い合わせて、最新情報を入手するという作業が発生するという問題が存在していた。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記課題を解決するために、本発明に係る文書管理システムは、情報が電子データの形態で格納されている文書の属性情報、アクセス制御のための情報、および操作履歴情報を管理する文書管理システムであって、文書を紙に印刷するときに、文書の属性情報、アクセス制御のための情報、および操作履歴情報を、不可視の状態で、紙に、不可視情報として印刷する手段と、不可視情報に変更が発生した場合、不可視の状態で、変更を文書に追加する手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によって、文書を管理するための情報は、不可視の状態で紙に印刷されるので、既に紙に印刷された情報を覆い隠す事がない。また、本発明によれば、不可視の状態で、文書を管理するための情報を変更して、紙に印刷することができる。したがって、文書を管理するための情報に変更が生じても、既に紙に印刷された情報を変更する必要がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態に係る文書管理システム(Document Management System:以下DMSという。) の概略を示すブロック図である。
【0021】
図1に示されているように、本実施形態の場合、ネットワーク11、12は、オンラインでは繋がっていない。
【0022】
また、DMSサーバA13、DMSサーバB14は、それぞれ別のサーバである。
【0023】
DMSサーバA13は、このシステムで取り扱う電子データの形態の成果物を管理するコンピュータである。また、DMSサーバA13は、公知の技術で実現されるネットワーク処理の他に、主に文書データベースの構築、各装置間の文書データの送受信処理、アクセス制御を行なう。さらに、DMSサーバA13は、セキュリティの管理、複数ユーザ間の排他制御処理、文書データを蓄積するデータベースの管理を行なう。このDMSサーバA13、DMSサーバB14の詳細については、図2を参照して後述する。
【0024】
図1においてDMSクライアントA15は、DMSサーバA13のクライアントとして動作する。また、DMSクライアントB16は、DMSサーバB14のクライアントとして動作する。
【0025】
DMSクライアントA15、DMSクライアントB16は、ユーザが実際に文書データの入力、参照、および出力の操作を行うパーソナルコンピュータである。本実施形態では、1サーバに対して1台のクライアントを想定しているが、複数台のDMSクライアントが接続されている環境であってもよい。
【0026】
各DMSクライアントA15、DMSクライアントB16は、公知の技術を用いて複合機A17、複合機B19を共有し、それぞれネットワーク11を経由してその動作を制御することができる。
【0027】
各DMSクライアントA15、DMSクライアントB16は、主にDMSサーバA13に格納する目的で文書を読み込む。そして、読み込んだデータをDMSサーバA13に直接格納する役割、またはDMSサーバA13に格納されている文書を紙に印刷する役割を果たす。
【0028】
また、各DMSクライアントA15、DMSクライアントB16は、文書を紙に印刷すると共に、公知の技術を用い実現する不可視の情報の印刷を指示する役割、上記の不可視の情報が印刷された文書を公知の技術を用いて不可視の情報を読み取る。そして、DMSクライアントA15は、その不可視の情報を読み込んでDMSサーバA13に格納する役割を果たす。また、DMSクライアントB16も、その不可視の情報を読み込んでDMSサーバB14に格納する役割を果たす。
【0029】
また、本実施形態では、DMSサーバA13、DMSサーバB14、およびDMSクライアントA15、DMSクライアントB16は相互に通信可能であるため、各クライアントが相互に各サーバに接続操作できる環境であってもよい。
【0030】
複合機A17、複合機C18、複合機B19は、それぞれネットワークに接続されている。複合機A17、複合機B19は、それぞれDMSサーバA13、DMSサーバB14と通信が可能である。
【0031】
複合機A17、複合機C18、複合機B19は、紙に印刷または記載された文字、図形、画像等のデータを読み取り、画像データに変換して電子データを出力するスキャン装置と、電子データを紙に印刷する印刷装置を兼ね備えた装置である。また、複合機A17、複合機C18、複合機B19は、ネットワーク11、12に接続されている。
【0032】
サーバ1Aは、複合機C18と通信し、複合機C18へのアクセスの情報を管理する。本実施形態では複合機C18は、ネットワーク12に接続されているが、ネットワークに接続せず、単体で動作する設定でも構わない。
【0033】
符号1B、1Cで指定されたものは、印刷された紙を模式したものであり、符号1Bは、複合機A17から印刷された紙を指定し、符号1Cは、複合機C18を用いたコピーにより出力された紙を指定している。
【0034】
尚、本実施形態では複合機の形態を用いているが、独立したスキャナ、プリンタがそれぞれ読み取り、印刷機の役割を果たしても良い。
【0035】
図2は、DMSサーバA13、DMSサーバB14、およびDMSクライアントA15、DMSクライアントB16をさらに詳細に説明したブロック図である。
【0036】
DMSサーバA13、DMSサーバB14およびDMSクライアントA15、DMSクライアントB16は、文書管理システム200、スキャナ201、プリンタ214、およびディスプレイ212を有する。
オペレータは、登録したい文書を、スキャナ201におき、画像の読み取り処理を行う。画像入力部202は、スキャンされた画像データを入力する。そして、ファイルインポート部203によって、画像データを含むファイルがインポートされる。
【0037】
また、本実施形態の場合、画像を読み込む紙に不可視情報を認識した場合、その解析処理も実行してから、文書属性情報登録部204に送る。
【0038】
不可視情報に属性情報が含まれていた場合、文書属性情報登録部204において解析が行われ、登録する文書の属性情報が生成される。
【0039】
その後、文書登録部205に送られ、文書管理部206を通じて、文書の実体は、文書実体記憶部208へ登録され、文書属性情報登録部204で生成された属性情報は、文書データベース207に記憶される。
【0040】
オペレータは、DMSサーバA13で運用されている、図2に示されている文書管理システム200に登録された文書から任意の文書を参照する場合、以下のようにこれを行う。すなわち、DMSクライアントで表示を行なうために、DMSクライアントA15、DMSクライアントB16で文書検索を実行する。文書検索処理部209では設定された条件の文書情報を、文書データベース207から検出する処理を行なう。
【0041】
文書検索処理部209は、検索された文書情報から、文書実体記憶部208に格納されている対応する文書の実体を取得し、復号化する処理を行なう。
【0042】
画像出力処理部211は、表示用メモリに展開処理を行い、ディスプレイ212が、そのメモリの状態を表示し、オペレータは内容を確認することができる。
【0043】
オペレータが印刷を行なう場合は、同様に文書表示処理部210で取得された文書情報から印刷出力処理部213が、印刷用メモリに展開処理を行い、プリンタ214が、その情報を印刷する。
【0044】
本実施形態の場合、印刷出力処理部213は、属性情報から不可視で印刷するデータを生成し、そのデータをプリンタ214で、公知の技術で実現される不可視の印刷方式で不可視の状態で紙に印刷する。
【0045】
操作履歴管理処理部215は、オペレータの操作情報を監視し、操作履歴情報記憶部216に、その情報を逐一格納する。
【0046】
文書管理システム200に登録されているユーザ情報が、ユーザ情報記憶部218で管理されている。アクセス制御処理部217は、文書データベース207に格納された文書に対応するACL情報を元に、ユーザ情報記憶部218に登録されているオペレータのユーザ情報を参照し、ユーザの操作範囲、操作情報を制御する。ここで、ACLとは、Access Control List(アクセスコントロールリスト)の略である。
【0047】
図3は、文書登録部205が文書データベース207に登録する文書属性のデータテーブルを表す図である。
【0048】
図3において、インデックス301で指定されている格納領域には、文書の文書名が格納されている。本実施形態の場合、格納領域には、「11月プリンタ売り上げ報告書」という文書名が格納されている。
【0049】
インデックス302で指定されている格納領域には、「分類1」という名称のインデックス情報が格納されている。
【0050】
同様にインデックス302〜307で指定されている格納領域にも、文書に関する情報が格納されている。
【0051】
インデックス308で指定されている格納領域311には、文書が格納されているアドレスが格納されている。格納領域311に、例えばURLアドレスを、格納することで、一意に文書の格納場所の情報を取得することができる。本実施形態の場合、「http://Sales.aaa.com」というアドレスが、格納領域311に、格納されている。
【0052】
インデックス309で指定されている格納領域312には、ACL情報へのアドレスが格納されている。DMSクライアントA15でDMSサーバA13にアクセスする際に、DMSクライアントは、このACL情報に基づいて動作する。このACL情報は、図4に示されているACL情報を格納するACL管理テーブルに格納されており、ACL情報を指定するポインタが格納領域312に格納されている。
【0053】
インデックス310で指定されている格納領域313には、操作履歴情報へのアドレスが格納されており、図5に示されているような履歴管理テーブルへのポインタが格納領域313に格納されている。
【0054】
インデックス314で指定されている格納領域315には、ボリューム格納先へのアドレスが格納されており、格納領域315には、ボリューム管理テーブルへのポインタが格納されている。
【0055】
図4は、文書へのアクセス制御のための情報を格納するACL管理テーブルである。ACL管理テーブルは、図2に示されている文書データベースに格納されている。
【0056】
ユーザ情報401には、図2に示すユーザ情報記憶部218に登録されているユーザが格納されている。
【0057】
アクセス権情報402には、アクセス権が格納されており、本実施形態の場合、一例として、ユーザAに対しては「PRINT」が格納されている。このため、ユーザAはこの文書に対しては、印刷を操作する権利を有している。
【0058】
図5は、履歴管理テーブルを示している。履歴管理テーブルは、操作履歴管理処理部215が格納する情報であり、操作履歴情報記憶部216に格納されている。
【0059】
本実施形態の場合、一例として、操作単位501は、ユーザAの操作履歴情報が格納されている事を示している。
【0060】
また、ユーザ情報502は、各単位の操作を実行したユーザ情報を格納する。本実施形態の場合、一例として、操作単位501では、ユーザAが、情報を操作している。
【0061】
また、操作情報503は、ユーザがこの文書に対して行った操作を記憶する。本実施形態の場合、一例として、操作単位501では、ユーザAが文書登録の操作である、インポートを実行している。
【0062】
また、キャビネット情報504は、操作対象のキャビネット情報を格納する。本実施形態では、一例として、「Sales A」というキャビネットにインポート操作が実行されている。
【0063】
また、操作時刻505は、その操作が行われた日時を格納する。本実施形態の場合、一例として、操作単位501では、2006年の11月6日の11時30分25秒に操作されている。
【0064】
このように、ユーザが、DMSクライアントA15、DMSクライアントB16で対象文書に対して行った操作は時系列で順次格納される。これにより、この文書に対して行われた一連の操作を確認することができる。
【0065】
図6は、本発明の特徴を表す図の1例で、図5と同様に履歴管理テーブルを説明する図である。図6の符号601で指定されている領域の履歴管理テーブルは、ユーザAの操作履歴情報を示している。本実施形態では公知の技術を用いて紙1Bに不可視の状態で、この操作履歴情報を印刷する。
【0066】
図8は、その紙1Bに印刷された操作履歴情報を表す管理テーブルである。
【0067】
つまり、紙1Bに印刷された不可視のデータを解読し、その情報に含まれる本管理テーブルを参照する事で、文書の操作履歴情報を参照する事が可能となる。
【0068】
図8に示されている管理テーブルのフォーマットと図6に示されている管理テーブルのフォーマットは、同じであるため、詳細の説明を省略する。
【0069】
図7も図8と同様に、紙に印刷された履歴管理テーブルの情報を説明する図である。図7に示されている管理テーブルのフォーマットと図6に示されている管理テーブルのフォーマットは、詳細の説明を省略する。
【0070】
符号701で指定されている領域の履歴管理テーブルは、ユーザAが複合機A17で操作した記録であり、図5に示す情報と同じものである。符号702で指定されている領域の履歴管理テーブルは、複合機C18で操作した記録であり、ユーザBがコピーを行った操作を記録したものである。
【0071】
図8も、上述したように履歴管理テーブルの情報を説明する図であり、本実施形態の説明によってDMSサーバA13に格納されている文書の履歴管理テーブルの情報を表している。
【0072】
符号81で指定されている領域の履歴管理テーブルは、ユーザAがDMSクライアントA15で操作した操作履歴情報であり、DMSサーバA13に格納されている操作履歴情報であり、図5に示している操作履歴情報と同じでものである。
【0073】
符号82で指定されている領域の履歴管理テーブルは、ユーザBが複合機C18で操作した操作履歴情報であり、図7の702に記憶されている管理情報と同じものである。
【0074】
符号83で指定されている領域の履歴管理テーブルは、ユーザCがDMSクライアントB16で操作した操作履歴情報であり、DMSサーバB14に格納される操作履歴情報である。
【0075】
図9は、第1の実施形態を説明するフローチャートであり、図1に示されているシステムのうち、DMSサーバA13、DMSクライアントA15、複合機A17を用いて紙1Bに印刷する手順を説明するフローチャートである。
【0076】
図9に示されているフローチャートの各処理は、全て、本発明に係る文書管理システムに含まれる各装置のCPU(中央演算処理装置)により実行される。
【0077】
以下で、図9を用いて、DMSサーバA13に格納されている文書である「11月プリンタ売り上げ報告書」という文書名の文書を、複合機A17で印刷するようにDMSクライアントA15で印刷指示し、複合機A17で紙に印刷される手順を説明する。
【0078】
つまり、本発明の特徴である属性情報、操作履歴情報を不可視で印刷する処理を説明するフローチャートである。
【0079】
ステップS900で、DMSクライアントA15が、初期化処理を行う。すなわち、DMSクライアントA15が、DMSサーバA13、およびDMSクライアントA15のパーソナルコンピュータの起動、初期化、複合機A17、ネットワーク11の起動を行なう。DMSクライアントA15が、起動処理を行なうと共に、ネットワーク11を介してネットワークシステムへの接続処理を行なうが、これらは公知の技術で実行できるものであるため、詳細は省略する。
【0080】
ステップS901では、一例として、DMSクライアントA15が、「ユーザA」というログインIDを所有するユーザのための図2に示されている文書管理システム200のユーザインタフェースを起動する。
【0081】
接続画面のユーザインタフェースにおいては、ログインIDとパスワードが入力される。文書管理システム200では、DMSクライアントA15のアクセス制御処理部217が、ログインIDとパスワード情報を、DMSサーバA13のユーザ情報記憶部218に送る。そして、DMSクライアントA15のアクセス制御処理部217が、DMSサーバA13のユーザ情報記憶部218に記憶されているユーザ情報と入力されたユーザ情報とを比較し、登録済みのユーザであるかどうかを判定する。登録されていれば、そのユーザは接続できると判定される。このように認証処理を実行する。
【0082】
本実施形態では、DMSクライアントA15の図2に示されているアクセス管理処理部217が、DMSクライアントA15の文書管理部206を通してDMSサーバA13のユーザ情報記憶部218に「ユーザA」を登録する。DMSクライアントA15は、この登録された情報により、「ユーザA」が接続操作できる事を確認する処理を行う。この処理は、公知の技術で実現されるものであるため、詳細な説明は省略する。
【0083】
以上の処理により、ユーザは、図2に示されている文書管理システムのユーザインタフェースで操作が可能になり、ステップS902で、DMSクライアントA15が、文書操作を実行できるようになる。
【0084】
ステップS903では、DMSクライアントA15の図2に示されている文書管理システム200の操作履歴管理処理部215が、ステップS902においてユーザAが行った操作を判定する。
【0085】
本実施形態の場合、DMSクライアントA15の操作履歴管理処理部215が、DMSクライアントA15の文書管理部206で行われた操作を判定する。公知の技術で実現できるため、詳細は省略する。
【0086】
ステップS903で、DMSクライアントA15の文書管理部206で行われた操作が検索の操作であると判定された場合は、ステップS904に処理が移行する。ステップS903で、DMSクライアントA15の文書管理部206で行われた操作が検索の操作ではないと判定された場合は、ステップS905に処理が移行する。
【0087】
ステップS904で、DMSクライアントA15は、文書検索を行って所望の文書を探す処理を実行する。本実施形態では、例えば、DMSクライアントA15が「11月プリンタ売り上げ報告書」という文書名の文書を検索する。DMSクライアントA15の文書検索処理部209が、DMSクライアントA15の文書管理部206を通して、DMSサーバA13の文書データベース207においてこの文書名に該当する文書を検索する。そして、該当する文書が存在すれば、DMSサーバA13の文書表示処理部210に、その文書の情報が格納される。
【0088】
DMSクライアントA15は、図3に示されている文書属性管理テーブルを検索し、格納領域315に格納されているボリューム格納先アドレスを参照する。そして、格納領域315に格納されているアドレスから文書実体記憶部208に格納されているボリュームの位置を知る。
【0089】
DMSクライアントA15の文書表示処理部210は、DMSクライアントA15の文書実体記憶部208から該当する文書データを取得する。そして、その文書データを、DMSクライアントA15の画像出力処理部211の表示用メモリに展開し、ディスプレイ212にその文書を表示することでユーザが認識する。
【0090】
ステップS905で、DMSクライアントA15は、ステップS902でユーザによって行われた操作が印刷の指示かどうかを判定する。ステップS902でユーザによって行われた操作が印刷の指示以外の場合に、ステップS902に処理を戻される。メニューのユーザインタフェースから印刷指示を指示することによる印刷の指示であると判定された場合は、ステップS906に処理が移行し、以下の印刷処理を実行する。
【0091】
ステップS906では、DMSクライアントA15の文書表示処理部210が、DMSクライアントA15の文書実体記憶部208から該当する文書データを取得し、DMSクライアントA15の印刷出力処理部213の印刷用メモリに展開する。
【0092】
ステップS907では、図2に示されているDMSクライアントA15の文書管理システム200の文書管理部206が、ステップS905で実行されたユーザインタフェースを用いての選択が、文書属性の印刷も行なうことを指示しているかを判定する。本実施形態では、文書の実体部分を可視状態で印刷する他に、文書属性や、文書の操作履歴情報を不可視の状態で印刷することが可能である。ステップS905では、ユーザがそれぞれに対して印刷を実行するか否かを、ユーザインタフェースを用いて選択する事ができる。
【0093】
DMSクライアントA15が、文書属性の印刷をユーザが選択していたと判定した場合は、ステップS908に処理が移行する。一方、DMSクライアントA15が、文書属性の印刷をユーザが選択していないと判定した場合は、ステップS911に処理を移行する。
【0094】
ステップS908では、DMSクライアントA15の文書表示処理部210が、DMSクライアントA15の文書管理部206を通して、DMSサーバA13の文書データベース207に格納されている文書の属性情報を取得する。例えば、本実施形態では、一例として、図3に示されている「11月プリンタ売り上げ報告書」という文書名の文書が、ステップS908において、DMSクライアントA15の印刷出力処理部213の印刷用メモリに展開される。
【0095】
次に、ステップS909では、ステップS907と同様に、DMSクライアントA15が、文書の操作履歴情報を不可視で印刷する指示を行ったか否かを判定する。操作履歴情報を印刷する指示を行ったと判定された場合は、ステップS910に処理を移行し、操作履歴情報の印刷データ生成処理に移行する。
【0096】
ステップS909において、DMSクライアントA15が、操作履歴情報の印刷を指示していないと判定した場合は、ステップS911に処理が移行する。
【0097】
ステップS910では、DMSクライアントA15の文書表示処理部210が、DMSクライアントA15の文書管理部206を通してDMSクライアントA15の操作履歴情報記憶部216に格納されている文書の操作履歴情報を取得する。そして、DMSクライアントA15の文書表示処理部210が、DMSクライアントA15の印刷出力処理部213の印刷用メモリに、操作履歴情報を展開する。
【0098】
本実施形態の場合、図3に示されている「11月プリンタ売り上げ報告書」という文書名の文書の属性管理テーブルからインデックス310で指定されている格納領域313に格納されている履歴管理テーブルへのアドレスを取得する。そして、DMSクライアントA15が、図2に示されているDMSクライアントA15の操作履歴情報記憶部での該当する履歴管理テーブルの格納場所を知る。
【0099】
ステップS911で、DMSクライアントA15は、以上の処理で展開された印刷データを、DMSクライアントA15のプリンタ214と複合機A17に読み込ませて印刷する処理を行なう。この場合の印刷は、不可視の状態で行われる。不可視の状態での印刷については、公知の技術で実現できるため、詳細な説明は省略する。
【0100】
ステップS912で、DMSクライアントA15は、メモリの解放処理により終了処理を行う。
【0101】
以上の処理により、ユーザAは、DMSクライアントA15において文書管理システム200を起動し、「11月プリンタ売上報告書」という文書名の文書を検索して、印刷を指示し、その結果文書の実体を可視状態で印刷することができる。また、それとは別に、ユーザAは、文書属性、文書の操作履歴情報を不可視で印刷する処理を行い、図1に示す紙1Bが印刷することができる。
【0102】
以上の処理で、文書の実体は可視で印刷されているが、その他の文書属性、文書の操作履歴情報が不可視の状態で紙に印刷されることになる。
【0103】
本実施形態では、ユーザAがDMSクライアントAで文書を検索し、印刷を指示する例で説明したが、複合機A17において、DMSサーバA13に格納されている文書を直接指定して、印刷する方式でも良い。
【0104】
(実施形態2)
図10は、第2の実施形態を説明するフローチャートである。第2の実施形態は、ステップ900で説明したDMSクライアントA15による初期化処理が終了していることを前提としている。すなわち、DMSクライアントA15が、DMSサーバA13、およびDMSクライアントA15のパーソナルコンピュータの起動、初期化、複合機A17、ネットワーク11の起動の実行を既に行なっていることを前提とする。図10のフローチャートは、図1に示されているシステムのうち、サーバ1Aが、DMSサーバA13とはネットワーク上で通信することができない複合機C18を用いて紙1Bをコピー(複製)する際に実行される処理を示している。すなわち、この場合、サーバ1Aは、可能であればオリジナルの文書が格納されているDMSサーバA13への通信を試み、アクセス権の制御、操作履歴情報の更新、コピーされた紙への印刷を行う。
【0105】
図10に示されているフローチャートの各処理は、全て、本発明に係る文書管理システムに含まれる各装置のCPU(中央演算処理装置)により実行される。
【0106】
ステップS1000では、サーバ1Aが、初期化処理を行う。すなわち、サーバ1Aが、複合機C18、ネットワーク12の起動を行なう。それぞれ起動処理を行なうと共に、ネットワーク12を介してネットワークシステムへの接続処理を行なうが、これらは公知の技術で実行できるものであるため、詳細は省略する。
【0107】
ステップS1001で、複合機C18は、ユーザインタフェースを用いてログインIDとパスワードを表示し、ユーザにログイン情報を入力させる。
【0108】
複合機C18は、その入力情報の判定を行なう。そして、複合機C18は、入力された複合機の認証システムを用いて接続、認証する。これらは、公知の技術で実現する機能であるため、詳細は省略する。
【0109】
本実施形態の場合「ユーザB」という複合機C18を操作するためのログインIDを所有するユーザが、例えば、複合機C18のコントロールパネルに表示されるユーザインタフェースを用いてログインIDとパスワードを入力する。複合機C18は、その情報に対して接続、認証処理を実行する。
【0110】
また、ユーザインタフェースとしてはICカードに格納された認証IDを複合機C18に挿入し、認証処理を行う形式でも良い。
【0111】
本実施形態の場合、この接続認証処理は、サーバ1Aによって管理されているが、複合機C18が単体で認証処理を行なう形態であってもよい。
【0112】
以上で「ユーザB」は、複合機C18を起動し、ユーザ認証が済んだので、複合機C18の操作が可能となる。本実施形態では、紙1Bを複合機のフィーダにセットし、コピー操作を実行する。詳細は公知の技術で実現される複合機での一般的な操作となるため、詳細は省略する。
【0113】
ステップS1002では、複合機C18は、複合機C18にセットされた紙1Bのスキャンを実行する。すなわち、複合機C18の光学読み取り装置を用いて、文書に印刷された可視の情報を公知の技術を用いて読み込み、イメージデータへの変換処理を行なう。
【0114】
また、同時に紙1Bに印刷された不可視の情報を公知の技術を用いた光学読み取り装置を用いて読み込む。
【0115】
ステップS1003で、サーバ1Aは、ステップS1002で読み込まれた文書の解析処理を実行する。ここで、サーバ1Aは、読み込まれた文書に不可視のデータが含まれているかどうかを解析する。
【0116】
ステップS1004において、サーバ1Aが、文書に不可視のデータが含まれていると判定した場合は、イメージデータへの変換処理を行い、イメージデータの解読処理を行なう。イメージデータが暗号化されている場合は、解読処理を行い、イメージデータへの変換処理を行なう。そして、ステップS1005へ処理が移行し、サーバ1Aが、イメージデータの内容の解析を始める。サーバ1Aが、文書に不可視のデータが含まれていないと判定した場合は、通常のコピー操作であるので、ステップS1014に処理が移行し、複合機C18が、コピー操作を実行する。
【0117】
ステップS1005で、サーバ1Aは、不可視のデータに含まれている文書の属性情報を解析し、図3に示されているような属性管理テーブルに該当する属性情報を抽出する。また、同時に、サーバ1Aは、図4に示されているACL管理テーブルに格納されているACL情報を解析する。
【0118】
ステップS1006で、サーバ1Aは、この文書のオリジナル文書(文書の原本)の格納先が、(不可視のデータに含まれている)文書の属性情報に含まれているかどうかを判定する。なお、本実施例では、「文書のオリジナルの格納先」=「その文書、又は、オリジナルに対する操作履歴を保存する装置」である。即ち、ステップS1006では、操作履歴を保存する装置と、文書とが対応付いているかどうかを判定する。判定にあたっては、サーバ1Aは、図3に示されているインデックス308で指定される格納領域311に格納されている格納アドレスに対応する情報が、文書に含まれているかどうかを判定する。ステップS1006で、サーバ1Aが、文書にインデックス308で指定される格納領域311に格納アドレスが含まれていると判定した場合は、ステップS1007に処理を移行する。そして、オリジナル文書の情報の取得を行う。ステップS1006で、サーバ1Aが、文書にインデックス308で指定される格納領域311に格納アドレスが含まれていないと判定した場合は、ステップS1010に処理が移行する。
【0119】
ステップS1007で、サーバ1Aは、DMSサーバA13に格納されているオリジナル文書へのアクセスを試みる。すなわち、サーバ1Aは、図3の格納領域311に格納されているような格納アドレスを用いて、オリジナル文書への通信を試みる。本実施形態の場合、ネットワーク11とネットワーク12はつながっていないため、サーバ1Aは、DMSサーバA13と通信が行えない。
【0120】
ステップS1008で、サーバ1Aは、オリジナル文書へのアクセスが成功したか否かを判定する。ステップS1008で、サーバ1Aが、オリジナル文書へのアクセスが成功したと判定した場合は、ステップS1009に処理が移行する。ステップS1008で、サーバ1Aが、オリジナル文書へのアクセスが失敗したと判定した場合は、ステップS1010に処理が移行する。
【0121】
ステップS1009ではアクセスに成功したため、DMSサーバA13の図2に示されている文書管理システムから図4に示されているACL管理テーブルに格納されているACL情報を取得する。本実施形態の場合「ユーザB」が、サーバ1Aで操作を行おうとしているため、「ユーザB」に該当するACL情報を取得する。本実施形態の場合、一例として、図4に示されているACL管理テーブルでは、ユーザBのためのACL情報は、「PRINT」となっている。このため、複合機C18は、このACL情報に基づいて動作条件を制御するので、ユーザBは、複合機C18により、文書の印刷をすることが可能である。
【0122】
ステップS1010では、サーバ1Aオリジナル文書のACL情報を取得できなかったので、ステップS1005で、サーバ1Aが解析した「11月プリンタ売り上げ報告書」という文書名の文書のACL情報を取得する。
【0123】
以上で、サーバ1Aは、この文書に対する「ユーザB」の操作情報を取得できたことになる。本実施形態の場合、サーバ1Aは、オリジナル文書へのアクセスができないため、ステップS1010で取得したACL情報を複合機C18が取得する。
【0124】
複合機C18は、このACL情報に基づいて動作条件を制御し、情報漏洩を防止する。
【0125】
次に、ステップS1011で、サーバ1Aが、ACL情報を解析し、ステップS1012では、サーバ1Aが、複合機C18はACL情報からコピーが可能か否かを判定する。ステップS1012で、サーバ1Aが、複合機C18はACL情報からコピーが可能であると判定した場合は、処理がステップS1013に移行する。ステップS1012で、サーバ1Aが、複合機C18はACL情報からコピーが不可能であると判定した場合は、複合機C18において、「ユーザB」は操作できない。
【0126】
本実施形態の場合、図4に示すACLテーブルより、「ユーザB」は、PRINT(印刷)の権利を所有しているため、サーバ1Aは、コピー操作は可能であると判定する。
【0127】
ステップS1013では以上の情報に基づいて、複合機C18は、コピーのユーザインタフェースを有効にする。
【0128】
ステップS1014では、複合機C18は、公知の技術を用いてコピー処理の開始を行う。
【0129】
ステップS1015では、以下の処理を行う。まず、サーバ1Aは、オリジナル文書を保存する装置に格納されているオリジナル文書にアクセスできたか否かを判断する。これは、文書に対する操作履歴情報を保存する装置にアクセスできるかどうかの判断をするということと本実施形態では同義である。アクセスできた場合にもアクセスできなかった場合にもステップS1015に移行する。
【0130】
さらに、ステップS1015では、アクセスできた場合には、操作履歴情報を印刷することなく、文書の印刷を行う。一方、アクセスできなかった場合には、操作履歴情報の印刷を行うべきと決定し、当該決定の元、文書に加えて、操作履歴情報を不可視の状態で印刷する。即ち、操作履歴情報を追加印刷する。
【0131】
なお、今回の例では、サーバ1Aは、DMSサーバA13に格納されているオリジナル文書へのアクセスができないため、ステップS1015において、図1に示すコピーされた紙1Cに不可視で操作履歴管理テーブルを印刷する処理を行う。
【0132】
即ち、ステップS1015では、複合機C18は、今回の操作履歴情報(符号702で指し示されているような、「ユーザB」の操作履歴情報)を履歴管理テーブルに不可視に追加して印刷する。
【0133】
なお、ステップS1015で複合機C18が行なう印刷処理は、スキャン文書の印刷例で説明しているが、オリジナル文書の印刷も可能な印刷装置を備えた複合機であれば、操作履歴情報と共にオリジナル文書を印刷することも可能である。
【0134】
ステップS1016で、サーバ1Aは、複合機C18のコピー処理(印刷処理)の終了を判定する。ステップS1016で、サーバ1Aが、複合機C18のコピー処理が終了していないと判定した場合は、ステップS1014に処理が戻る。一方、ステップS1016で、サーバ1Aが、複合機C18のコピー処理が終了したと判定した場合は、ステップS1017に処理が移行する。
【0135】
ステップS1017で、サーバ1Aは、再び、DMSサーバA13に格納されているオリジナル文書へのアクセスを試みる。ステップS1017の処理の詳細に関しては、ステップS1007と同じであるため省略する。
【0136】
ステップS1018で、サーバ1Aは、サーバ1Aは、オリジナル文書を保存する装置に格納されているオリジナル文書にアクセスできたか否かを判断する。これは、文書に対する操作履歴情報を保存する装置アクセスできるかどうかの判断をするということと本実施形態では同義である。
【0137】
サーバ1Aが、アクセスできたと判定した場合は、ステップS1019移行に処理が移行する。そして、サーバ1Aが、複合機C18で行われた操作履歴情報をオリジナル文書への操作履歴情報として送信する処理を行う。
【0138】
ステップS1018で、アクセスできなかったと判定した場合は、ステップS1022に処理が移行する。なお、今回の例では、サーバ1Aは、DMSサーバA13にアクセスできなかったため、ステップS1022に移行する。今回の場合、紙1Cに操作履歴情報が、不可視の状態で印刷されるだけで、操作履歴情報はDMSサーバA13に格納されたオリジナル文書の操作履歴情報としては管理(保存)されない点に特徴がある。即ち、操作履歴情報は、操作履歴を保存する装置(DMSサーバA13)に保存されないことになる。なお、操作履歴を保存する装置を操作履歴保存装置ということもある。
【0139】
続いて、ステップS1019、ステップS1020、ステップS1021の処理を説明するが、これは、操作履歴情報を、操作履歴情報を保存するための装置(DMSサーバA13)に保存させるための処理である。
【0140】
ステップS1019で、サーバ1Aは、オリジナル文書から操作履歴情報を取得する。本実施形態の場合、図6に示されているような履歴管理テーブルである。
【0141】
ステップS1020で、サーバ1Aは、ステップS1019で取得した操作履歴情報(履歴管理テーブル)と、S1015で説明した操作履歴情報(履歴管理テーブル)とを比較する。本実施形態の場合、サーバ1Aは、図6に示されている履歴管理テーブルと、図7に示されている操作履歴情報(履歴管理テーブル)とを比較し、差分を検出する。
【0142】
サーバ1Aが、上述した差分が存在すると判定する場合は、ステップS1021に処理が移行する。サーバ1Aが、上述した差分がないと判定した場合は、今回の操作履歴情報だけを、操作履歴情報を保存する装置に保存させるべく送信した後で、ステップS1022に処理が移行する。
【0143】
ステップS1021で、サーバ1Aは、差分の不足分操作履歴情報をDMSサーバA13へ送信し、DMSサーバA13に格納されているオリジナル文書の操作履歴情報へ追加する処理を行う。なお、このDMSサーバA13のような、操作履歴情報を保存することができるサーバ全般を、一般に、操作履歴管理装置、操作履歴管理装置と呼ぶこともある。
【0144】
これにより、紙として出力されたあとの文書の操作履歴情報をオリジナル文書の操作履歴情報に格納することができることに本発明の特徴がある。
【0145】
ステップS1022で、サーバ1Aは、メモリの解放処理により終了処理を行う。
【0146】
以上により、サーバ1Aは、いったん紙に印刷出力された文書に対する操作の制限、操作履歴情報を格納することが可能となる。また、サーバ1Aが、オリジナル文書が格納されているDMSサーバA13へのアクセスが可能な場合は、操作履歴情報をオリジナル文書に対して電子データとして追加することが可能となる(印刷するわけではない)。
【0147】
以上のように、本実施例では、ステップS1000〜S1006までの処理では、スキャン処理により得られた文書内に不可視の情報があるか、その不可視の情報の中に格納先アドレスがあるか否かを判断した。
【0148】
しかしながら、当業者であれば、スキャン処理以外の処理に本実施例を適用可能であることに気付くであろう。例えば、PDL印刷と一般に言われるような技術に適用可能であることに気付くであろう。即ち、アドレス(格納先サーバのアドレス)が対応付けられた状態の文書を印刷する際には、ステップS1007以降の処理を行うことに気付くであろう。一方、アドレス(格納先サーバのアドレス)が対応付けられていない状態の文書を印刷する際には、ステップS1010以降の処理を行うように構成することに気付くであろう。冗長を避けるために、あえて、このことについて本明細書ではその詳細を開示しないことにする。
【0149】
また、ステップS1006で判断するアドレスが格納先アドレスに限られないことにも当業者であれば気付くであろう。例えば、ステップS1006で格納先アドレスを判断する代わりに、「文書の操作履歴を保存するサーバを一意に特定する情報」があるか否かを判断してもよいことは言うまでもない。
【0150】
(実施形態3)
図11は、第3の実施形態を説明するフローチャートである。図11のフローチャートは、第1の実施形態で印刷され、第2の実施形態で複製された文書をDMSサーバB14に格納する際に実行される処理を示している。すなわち、この場合、可能であればオリジナルの文書が格納されているDMSサーバA13への通信が試みられ、操作履歴情報、属性情報の取得、コピーされた紙への印刷が行なわれる。
【0151】
図11に示されているフローチャートの各処理は、全て、本発明に係る文書管理システムに含まれる各装置のCPU(中央演算処理装置)により実行される。
【0152】
ステップS1100で、DMSクライアントB16が、初期化処理を行う。すなわち、DMSクライアントB16が、DMSサーバA13、DMSサーバB14のパーソナルコンピュータの起動、初期化、複合機B19、ネットワーク11の起動を行なう。DMSクライアントB16は、起動処理を行なうと共に、ネットワーク11を介してネットワークシステムへの接続処理を行なうが、これらは公知の技術で実行できるものであるため、詳細は省略する。
【0153】
ステップS1101では、一例として、DMSクライアントB16が、「ユーザC」というログインIDを所有するユーザのための図2に示す文書管理システム200のユーザインタフェースを起動する。ユーザインタフェースを用いてログインIDとパスワードを入力し、認証処理を実行する。
【0154】
接続画面のユーザインタフェースにおいては、ログインIDとパスワードを入力される。DMSクライアントB16のアクセス制御処理部217が、DMSサーバB14のユーザ情報記憶部218に記憶されているユーザである事を認識できれば、そのユーザは接続できるとDMSクライアントB16により判定される。
【0155】
図2に示されているDMSクライアントB16のアクセス管理処理部217が、DMSクライアントB16の文書管理部206を通してDMSサーバB14のユーザ情報記憶部218に「ユーザC」が登録されており、接続操作できる事を確認する処理を行う。これは、公知の技術で実現されるものであるため、詳細な説明は省略する。
【0156】
以上でユーザは図2に示す文書管理システムのユーザインタフェースで操作が可能になり、ステップS1102以降で文書操作を実行できるようになる。
【0157】
ステップS1102で、複合機B19は、複合機B19にセットされた紙1Cのスキャンを実行する。ここで、複合機B19は、複合機B19の光学読み取り装置を用いて、文書に印刷された可視の情報を公知の技術を用いて読み込み、イメージデータへの変換処理を行なう。
【0158】
また、複合機B19は、同時に、紙1Cに印刷された不可視の情報を公知の技術を用いた光学読み取り装置を用いて読み込む。
【0159】
ステップS1103で、DMSクライアントB16は、ステップS1102で、複合機B19により読み込まれた文書の解析処理を実行する。そして、DMSクライアントB16は、読み込まれた文書に不可視のデータが含まれているかどうかを解析する。
【0160】
ステップS1104において、DMSクライアントB16が、読み込まれた文書に不可視のデータが含まれていると判定した場合は、イメージデータへの変換処理を行い、イメージデータの解読処理を行なう。イメージデータが暗号化されている場合は、解読処理を行い、イメージデータへの変換処理を行なう。そして、ステップS1105へ処理が移行し、DMSクライアントB16が、イメージデータの解析を始める。DMSクライアントB16が、読み込まれた文書に不可視のデータが含まれていなかったと判定した場合は、通常の文書登録操作であるので、ステップS1114に処理を移行し、DMSサーバB14への登録操作を実行する。
【0161】
ステップS1105で、DMSクライアントB16は、不可視のデータに含まれている文書の属性情報を解析し、図3に示されているような属性管理テーブルに該当する属性情報を抽出する。
【0162】
ステップS1106で、DMSクライアントB16は、不可視のデータを含む文書にオリジナル文書の格納先が含まれているかどうかを判定する。すなわち、DMSクライアントB16は、図3に示されているインデックス308で指定される格納領域311に格納されている格納アドレスに対応する情報が含まれているかどうかを判定する。DMSクライアントB16が、文書にインデックス308で指定される格納領域311に格納アドレスが含まれていると判定した場合は、ステップS1107に処理が移行する。そして、DMSクライアントB16は、オリジナル文書の情報の取得を行う。一方、DMSクライアントB16が、文書にインデックス308で指定される格納領域311に格納アドレスが含まれていないと判定した場合は、ステップS1112に処理が移行する。
【0163】
ステップS1107で、DMSクライアントB16は、DMSサーバA13に格納されているオリジナル文書へのアクセスを試みる。すなわち、図3に示されているインデックス308で指定される格納領域311に格納されている格納アドレスにより、DMSサーバA13に格納されているオリジナル文書への通信を試みる。本実施形態の場合、DMSクライアントB16は、ネットワーク11を通してDMSサーバA13と通信可能である。
【0164】
ステップS1108で、DMSクライアントB16は、DMSサーバA13に格納されているオリジナル文書へのアクセスが成功したか否かを判定する。ステップS1108で、DMSクライアントB16が、DMSサーバA13に格納されているオリジナル文書へのアクセスが成功したと判定した場合は、ステップS1109に処理が移行する。ステップS1108で、DMSクライアントB16が、DMSサーバA13に格納されているオリジナル文書へのアクセスが失敗したと判定した場合は、ステップS1113に処理が移行する。
【0165】
ステップS1109で、DMSクライアントB16は、DMSサーバA13に格納されているオリジナル文書の属性情報を取得する。本実施形態の場合、DMSクライアントB16は、DMSサーバA13の図2に示されている文書管理システム200から操作履歴情報を取得する。
【0166】
本実施形態の場合、DMSクライアントB16は、DMSサーバA13の文書データベース207に格納されている「11月プリンタ売上報告書」という文書名の文書の図3に示されている属性管理テーブルを取得する。これにより、紙の形態で入手した情報であっても、オリジナル文書の属性情報を知ることができる。
【0167】
次に、ステップS1110で、DMSクライアントB16は、DMSサーバA13に格納されているオリジナル文書の操作履歴情報を取得する。
【0168】
本実施形態の場合、DMSサーバA13の文書データベース207に格納されている図3に示されている属性管理テーブルのインデックス310で指定されている格納領域313に、履歴管理テーブルアドレスが格納されている。まず、DMSクライアントB16は、この履歴管理テーブルアドレスを取得する。そして、DMSクライアントB16は、DMSサーバA13の操作履歴情報記憶部216の履歴管理テーブルアドレスに格納されている履歴管理テーブルを取得する。
【0169】
これにより、DMSクライアントB16は、図1に示されている紙1Cを入手する以前にその文書に行われた操作を知ることができる。
【0170】
ステップS1111で、DMSクライアントB16は、以上の処理で入手したDMSサーバA13に格納されていたオリジナル文書の属性情報、操作履歴情報を使用するか否かを判定する。ユーザは、ユーザインタフェースも用いて、任意に、DMSサーバA13に格納されていたオリジナル文書の属性情報、操作履歴情報を使用するか否かを選択することが可能である。
【0171】
DMSクライアントB16が、DMSサーバA13に格納されていたオリジナル文書の情報を使用しないと判定した場合は、ステップS1113に処理が移行する。そして、DMSクライアントB16は、紙に印刷されていた属性情報を使用してDMSサーバB14へ登録する属性情報の生成を行う。
【0172】
DMSクライアントB16が、DMSサーバA13に格納されていたオリジナル文書の情報を使用すると判定した場合は、ステップS1112に処理が移行する。そして、ステップS1112で、DMSクライアントB16は、DMSサーバA13に格納されていたオリジナル文書の情報を使用して、DMSサーバB14に文書登録を行う。また、DMSクライアントB16は、操作履歴情報もステップS1109で取得した情報を、DMSサーバB14に登録する。
【0173】
ステップS1113で、DMSクライアントB16は、紙に、不可視の状態で印刷されていた属性情報を元に解析し、DMSサーバB14へ登録する属性情報の生成を行う。
【0174】
この場合、DMSクライアントB16は、操作履歴情報も紙に、不可視の状態で印刷されていた情報を元に解析し、新規登録文書の操作履歴情報として、DMSサーバB14へ登録する。
【0175】
ステップS1114で、DMSクライアントB16は、文書登録処理を行なう。まず、DMSクライアントB16は、DMSクライアントB16の文書登録部205がDMSクライアントB16の文書管理部206を通してDMSクライアントB16の文書属性情報登録部204で、文書の情報を生成する。そして、DMSクライアントB16が、文書の情報を、DMSサーバB14の文書データベース207に登録する。そして、DMSクライアントB16は、文書のボリュームが、DMSサーバB14の文書実体記憶部208に格納される処理を行なう。
【0176】
ステップS1115で、DMSクライアントB16は、メモリの解放処理により終了処理を行う。
【0177】
以上により、DMSクライアントB16が、図1に示されている紙1Cの形態で入手した文書を、DMSサーバB14に登録する際に、オリジナルの文書が格納されているDMSサーバ13より、オリジナルの文書の情報を取得することができる。これにより、DMSクライアントB16は、属性情報、操作履歴情報を、新たに登録する文書の情報として、DMSサーバB14に登録することができる。
【0178】
また、DMSクライアントB16が、DMSサーバA13に格納されているオリジナルの文書への通信ができない場合でも、実施形態1で行った属性情報と操作履歴情報の印刷情報を解読し、文書登録にかかる手間を大幅に省くことができる。
【0179】
以上説明したように、本発明によれば、文書の属性情報やACL情報や操作履歴情報を、不可視で紙に印刷出力することで、その紙へのアクセス制御や、操作履歴情報の入手や、オリジナル文書へのアクセスが可能となるという効果がある。
【0180】
また、不可視であるため、その文書への操作履歴情報を、視認できる書面の情報に影響を与えずに、追加することによって、継続的な操作履歴情報の記録、入手が可能となるという効果がある。
【0181】
以上によって、紙の媒体を新たに電子データに変換して管理する場合であっても、容易に文書名の文書属性データを自動的に設定することが可能となり、文書登録にかかる手間を大幅に削減することができる。
【0182】
なお、本実施例において「不可視の状態で情報を印刷する」とは、例えば、バーコードや二次元コードあるいは電子透かしやステガノグラフィーやアドオンやグリフコードやドットコードに情報を変換して印刷することを含むものとする。
【0183】
なお、本実施例では、システムに含まれる各装置が一台のCPUを含むものとして説明を行ったが、システムに含まれる各装置が複数台のCPUを含み、その複数台のCPUの夫々が連携して各ステップを実行してもよい。
【0184】
また、何らかの理由により印刷した紙のオリジナル文書へのアクセスが不能な場合には、紙への不可視での印刷により記録の蓄積を行うことができる。また、アクセスが可能な条件になった場合には、オリジナル文書の操作履歴情報と比較処理を行ない、アクセスが不能であった場合の操作履歴情報をオリジナル文書へ追加することが可能となる。
【0185】
これにより、印刷後の紙に対する操作履歴情報を入手することが可能となる。
【0186】
ここで、実施形態に示した制御方法を実行するためのプログラムを、コンピュータ読取可能な記憶媒体に格納して用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【0187】
【図1】本発明の実施形態における文書管理システムのシステムブロック図である。
【図2】本発明の実施形態における文書管理サーバまたはクライアントのシステムブロック図である。
【図3】図2の文書データベース207に格納される文書の属性管理データテーブルを示す図である。
【図4】図2の文書データベース207に格納される文書に対するACL管理データテーブルを示す図である。
【図5】DMSサーバA13に格納されている文書の操作履歴情報であり、図2に示す操作履歴情報記憶部216に格納される操作履歴情報を示す図である。
【図6】DMSサーバA13に格納されている文書を印刷した図1の紙1Bに印刷出力される操作履歴情報を示す図である。
【図7】図1に示す複合機C18で操作後に出力された紙1Cに印刷された操作履歴情報を示す図である。
【図8】図1に示す紙1CをDMSサーバB14に登録した文書の操作履歴情報を示す図である。
【図9】図1に示すDMSサーバA13に格納されている文書をDMSクライアントA15で複合機A17を操作し、印刷出力する手順を説明するフローチャートである。
【図10】図1に示す複合機C18で図9の処理により印刷した紙1Bをコピー(複製)する手順を説明するフローチャートである。
【図11】図1に示す複合機16で図10の処理により出力された紙1Cをスキャンし、DMSサーバB14へ登録する手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0188】
11 ネットワーク
12 ネットワーク
13 DMSサーバA
14 DMSサーバB
15 DMSクライアントA
16 DMSクライアントB
17 複合機A
18 複合機C
19 複合機B
1A サーバ
1B 紙
1C 紙
200 文書管理システム
201 スキャナ
202 画像入力部
203 ファイルインポート部
204 文書属性情報登録部
205 文書登録部
206 文書管理部
207 文書データベース
208 文書実体記憶部
209 文書検索処理部
210 文書表示処理部
211 画像出力処理部
212 ディスプレイ
213 印刷出力処理部
214 プリンタ
215 操作履歴管理処理部
216 操作履歴情報記憶部
217 アクセス制御処理部
218 ユーザ情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報が電子データの形態で格納されている文書の属性情報、アクセス制御のための情報、および操作履歴情報を管理する文書管理システムであって、
前記文書を紙に印刷するときに、前記文書の属性情報、アクセス制御のための情報、および操作履歴情報を、不可視の状態で、前記紙に、不可視情報として印刷する手段と、
前記不可視情報に変更が発生した場合、不可視の状態で、前記変更を前記紙に印刷する手段とを備えたことを特徴とする文書管理システム。
【請求項2】
印刷された前記不可視情報を複合機により読み込み、解析する手段と、
解析された前記不可視情報から前記文書の格納先の情報を取得し、ネットワークを介して前記格納先の文書へのアクセスを試みる手段と、
前記格納先の文書の格納先へのアクセスが可能な場合は、前記格納先の文書の属性情報、アクセス制御のための情報、操作履歴情報を前記格納先から取得する手段と、
前記複合機が、前記文書のアクセス制御のための情報に基づいて動作する手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の文書管理システム。
【請求項3】
前記格納先の文書へのアクセスができない場合、取得された前記操作履歴情報を前記文書に不可視の状態で、印刷する手段と、
前記格納先の文書へのアクセスが可能な場合、前記紙に印刷された不可視の前記操作履歴情報と前記格納先の文書の操作履歴情報との差分を検出する手段と、
前記差分が存在する場合は、前記差分の情報を、前記格納先の文書へ追加する手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の文書管理システム
【請求項4】
前記格納先の文書へのアクセスができない場合、前記紙から取得したアクセス制御のための情報に基づいて前記複合機が動作することを特徴とする請求項2に記載の文書管理システム。
【請求項5】
前記格納先の文書へのアクセスが可能な場合、前記格納先の文書の属性情報を取得する手段と、
前記格納先の文書へのアクセスができない場合、解析された前記不可視情報から属性情報を取得し、登録のための情報として使用する手段と、
取得された前記属性情報を、新規の属性情報として用いる手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載の文書管理システム。
【請求項6】
前記格納先の文書へのアクセスが可能な場合、前記格納先の文書の操作履歴情報を取得する手段と、
前記格納先の文書へのアクセスができない場合、解析された前記不可視情報から操作履歴情報を取得し、登録のための情報として用いる手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載の文書管理システム。
【請求項7】
文書に対応付けられた操作履歴管理装置にアクセスが可能か判定する判定手段と、
前記判定手段でアクセスが可能であると判定された場合に、前記文書に対する操作履歴情報を前記操作履歴管理装置に保存して前記文書の印刷を行い、
前記判定手段でアクセスが可能でないと判定された場合に、前記操作履歴管理装置に前記文書に対する操作履歴情報を保存することなく、前記文書と、不可視の状態の前記操作履歴情報との印刷を行う印刷手段とを有することを特徴とする印刷装置。
【請求項8】
文書に対応付けられた操作履歴管理装置にアクセスが可能か判定する判定工程と、
前記判定工程でアクセスが可能であると判定された場合に、前記文書に対する操作履歴情報を前記操作履歴管理装置に保存して前記文書の印刷を行い、
前記判定工程でアクセスが可能でないと判定された場合に、前記操作履歴管理装置に前記文書に対する操作履歴情報を保存することなく、前記文書と、不可視の状態の前記操作履歴情報との印刷を行う印刷工程とを有することを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項9】
請求項8に記載の印刷装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−105766(P2009−105766A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−276885(P2007−276885)
【出願日】平成19年10月24日(2007.10.24)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】