文書管理装置、文書管理装置の制御方法、プログラムおよび記録媒体
【課題】共有フォルダへのファイルを保存する際に、ファイルを共有する者のアクセス権を意識せずに保存できるようにすること。
【解決手段】ファイルの保存を行うユーザの、フォルダに対するアクセス権を取得する第一のアクセス権取得手段と、ファイルを利用するユーザの、フォルダに対するアクセス権を取得する第二のアクセス権取得手段と、第一のアクセス権取得手段および第二のアクセス権取得手段により取得したアクセス権に従って双方のユーザがアクセス権を持つフォルダを判別可能に表示制御するフォルダ表示制御手段と有する。
【解決手段】ファイルの保存を行うユーザの、フォルダに対するアクセス権を取得する第一のアクセス権取得手段と、ファイルを利用するユーザの、フォルダに対するアクセス権を取得する第二のアクセス権取得手段と、第一のアクセス権取得手段および第二のアクセス権取得手段により取得したアクセス権に従って双方のユーザがアクセス権を持つフォルダを判別可能に表示制御するフォルダ表示制御手段と有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファイルを保存する際に保存可能なフォルダを表示管理するファイル管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ファイルサーバなどを利用して、ファイルを共有することが行われている。ファイルはフォルダに保存され、フォルダへはユーザのアクセス権などを設定することが可能となっている。
例えば、特許文献1では、フォルダやファイルにアクセス権を設定可能な文書管理システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−73419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ファイルを共有フォルダに保存する際に、ある特定のユーザに利用してもらいたいような場合、保存先として、当該特定のユーザにもアクセス権のあるフォルダに保存する必要がある。
【0005】
特許文献1に開示されているような文書システムで、ファイルを共有できるようにフォルダに保存するようにするには、当該特定のユーザが共有フォルダへのアクセス権を持つのかどうかを意識しながら保存しなければならないという問題があった。
また、誤って保存してしまった場合には、当該特定のユーザは、保存されたファイルへアクセスすることができなくなってしまうという問題があった。
【0006】
そこで本願発明では、上記問題に鑑み、共有フォルダへファイルを保存する際に、ファイルを利用させたいユーザがアクセス可能なフォルダへ簡単にファイルを保存することが可能なファイル管理装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ファイルの保存を行うユーザの、フォルダに対するアクセス権を取得する第一のアクセス権取得手段と、ファイルを利用するユーザの、フォルダに対するアクセス権を取得する第二のアクセス権取得手段と、第一のアクセス権取得手段および第二のアクセス権取得手段により取得したアクセス権に従って双方のユーザがアクセス権を持つフォルダを判別可能に表示制御するフォルダ表示制御手段と有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、共有フォルダへファイルを保存する際に、ファイルを利用させたいユーザがアクセス可能なフォルダへ簡単にファイルを保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る文書管理システムのシステム構成図である。
【図2】実施形態に係る文書管理装置を適用可能な情報処理装置のハードウェア構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る文書管理装置を適用可能な情報処理装置の機能構成図である。
【図4】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける表示画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける「名前を付けて保存」画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおけるスキャン画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおけるユーザ・権限管理マスタの一例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る文書管理システム全体の処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先選択処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先選択処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る文書管理システムのシステム構成図である。
文書管理システムとして、クライアント装置101、複合機102、文書管理装置103が通信ネットワーク500を介して通信可能な状態で接続されている。
【0011】
クライアント装置101は、文書管理装置103に電子文書を保存可能になっている。また、複合機102は、スキャンした電子文書を文書管理装置103に保存可能になっている。
【0012】
また、電子文書の保存先は、文書管理装置103に限ったものでなく、共有可能な場所であればクライアント装置101や複合機の記憶領域であっても構わない。
図2は、本発明の実施形態に係る文書管理装置を適用可能な情報処理装置のハードウェア構成図である。
プログラム用ROM203に記憶されたプログラムに基づいてシステムバス200に接続された各デバイスを制御し、情報処理装置全体を統括制御する。
また、データ用ROM204には各種データが記憶される。202はRAMで、CPU201の主メモリ,ワークエリア等として機能する。
205はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード(KB)209や図示しない、例えばマウスなどのポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0013】
206はディスプレイコントローラ(DC)で、ディスプレイ210の表示を制御する。なお、ディスプレイはCRTであってもLCD等のその他の形式の表示装置であってもよい。
207はメモリコントローラ(MC)で、ハードディスク(HD)211とのアクセスを制御する。
208は周辺機器接続インタフェース(USB I/F)で、図示しない可搬型記憶媒体やその他の周辺機器とのアクセスを制御する。
220はネットワークインタフェース(NW I/F)で、ネットワーク150を介して出力装置230との通信を制御する。
なお、クライアント装置101および複合機102についても図2の情報処理装置を適用可能である。
図3は、本発明の実施形態に係る文書管理装置を適用可能な情報処理装置の機能構成図である。
図2におけるCPU201等のハードウェア構成が互いに協働して動作することにより機能するソフトウェア構成となっている。
各種マスタデータは、文書管理装置103のハードディスク等に記憶可能である。
【0014】
マスタデータは、アクセス権管理マスタ311、ユーザ管理マスタ312とから構成されている。必要に応じてこれ以外にもマスタデータを持つことも可能である。また、ハードディスクにはその他にもファイル記憶部313、表示条件記憶部314を有している。
アクセス権管理マスタ311は、ファイル記憶部313に記憶されているファイルやフォルダへのアクセス権が登録されている。
【0015】
ユーザ管理マスタ312は、本実施形態における文書管理システムを利用するユーザのマスタデータであり、フォルダへのアクセス権の管理するために利用される。
表示条件記憶部314は、表示条件判定部303により利用されるものであり、ファイルの保存先としてフォルダを表示する際の条件が記憶されている。
アクセス権取得部301は、アクセス権管理マスタ311、ユーザ管理マスタ312から、該当するフォルダへのアクセス権を取得する。
指定ユーザ取得部304は、フォルダを保存する際のアクセス権を設定するために指定されたユーザを取得する。
図4は、本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける表示画面の一例を示す図である。クライアント装置101の表示画面に表示される。
【0016】
議事録画面400は、議事録ファイルを表示している一例を示す図である。ファイルメニュー、編集メニュー、表示メニューなどアプリケーションの機能を選択するためのメニューが表示されている。
ここでファイルメニュー401から、「名前を付けて保存」を選択することで、ファイルの保存画面が表示される。
図5は、本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける「名前を付けて保存」画面の一例を示す図である。
【0017】
本画面は、操作者であるログインユーザが表示されるログインユーザ欄501、フォルダへのアクセス権を持つユーザを指定するユーザ入力欄502、保存先のフォルダが選択可能なように表示されたフォルダ選択欄503、ファイル名入力欄504、ファイルの種類入力欄505、保存ボタン506、戻るボタン507などで構成される。
ログインユーザ欄501には、現在ログイン中であるユーザ、すなわち操作中のユーザのログインIDが表示されている。
【0018】
ユーザ入力欄502ではユーザを指定するようになっている。画面では、「下記ユーザに更新権限があるフォルダを含む」となっているが、ここで指定されたユーザと、ログインユーザの両方にアクセス権があるフォルダが、ファイルの保存先のフォルダとして、フォルダ選択欄503に表示される。
【0019】
すなわち、ログインユーザであるUserAと指定されたユーザであるUserCの両方にアクセス権のあるフォルダが保存可能なフォルダとして表示されることになる。
【0020】
フォルダ選択欄503には、注文書フォルダと共用フォルダが保存可能な状態で表示されていることがわかる。保存できないフォルダは、グレーアウトして保存できないように表示してもよいし、そもそも表示されないようにしてもよい。
【0021】
また、ユーザ入力欄502は、ユーザ名だけでなく、グループ名も入力できるようにしてもよい。グループ名を入力した場合、ログインユーザと、選択されたグループの両方が更新権限を持つフォルダを表示するようにすればよい。
ユーザ名やグループ名およびフォルダへのアクセス権に関しては、図8に示すユーザ・権限管理マスタで管理されており、詳細については後述する。
【0022】
ファイル名欄504には、「議事録.doc」と入力されているので保存ボタン506が押下されることにより、ファイルの場所欄505で指定された「c:¥保存先¥注文書」フォルダ内に「議事録.doc」として保存される。戻るボタン507が押下されると保存処理がキャンセルされ、前の画面に戻る。
図8は、本発明の実施形態に係る文書管理システムにおけるユーザ・権限管理マスタの一例を示す図である。
【0023】
ユーザ・権限管理マスタは、文書管理装置103のHD211に保存されており、アクセス権管理テーブル801およびユーザ管理テーブル802とから構成されている。
アクセス権管理テーブル801は、保存先となるフォルダに対して、どのグループがどのようなアクセス権を有するのかが設定されている。
更新権限を有する場合は「○」、参照権限を有する場合は「△」、アクセス権を有しない場合は「×」で表わされている。
【0024】
例えば管理者グループは、請求書フォルダに対して参照権限を持ち、それ以外のフォルダに対して更新権限を有している。また、全てのユーザは、共有フォルダに対して更新権限を有し、それ以外のフォルダに対しては、アクセス権を有していない。
アクセス権に関してはこれに限ったものではなく、削除可能権限や実行権限などシステムで設定可能なものは利用することが可能である。
ユーザ管理テーブル802は、ユーザとそのユーザの所属するグループの対応が定義されている。
【0025】
図では、管理者グループ、営業グループ、経理グループおよび課長グループが設定されており、それぞれ、管理者グループにはUserX、営業グループにはUserA・B、経理グループにはUserC・D、課長グループにはUserFがそれぞれ設定されている。
【0026】
アクセス権管理テーブル801は、グループに対してアクセス権が設定されているので、ユーザのアクセス権は、ユーザの属するグループに対するアクセス権が利用される。
図6は本発明の実施形態に係る文書管理システムにおけるスキャン画面の一例を示す図である。
【0027】
図1の複合機102の操作パネルに相当する。スキャン画面600には、コピー、スキャン、FAX、メールのそれぞれの機能を選択可能なタブが表示されている。
画面は、スキャンタブ602が選ばれ、スキャン用のスキャン画面600が表示された状態を示している。
【0028】
スキャン以外のタブが選択されても対応したメニューが表示される。不図示であるが、コピーメニューなど他のメニューが選択された場合、選択された機能用の画面が表示される。
【0029】
図4、図5では、ファイルを保存する例として、クライアント装置101での操作を例として説明したが、図6では、複合機102でスキャンした画像ファイルを保存する操作を例として説明している。
【0030】
これ以降の実施形態では、複合機102の操作を中心に説明するが、ファイルを保存する際にフォルダを選択できるような構成となっていればよく、ファイルの保存方法についてはこれらの構成に限ったものでなくてもよい。
【0031】
ログインユーザ欄601には、ログイン中のユーザが表示されている。ここでは、UserAがログインしていることが分かる。ログインは複合機のパネルから認証情報を入力するような形態やICカードなどによる認証などが挙げられる。
保存先選択欄603には、今回のスキャンが実行された時の画像ファイルの保存先フォルダが表示されている。
【0032】
保存先にフォルダが選択(設定)された状態で実行ボタン606が押下されると、スキャンされた画像ファイルが選択されたフォルダに保存される。保存先フォルダの選択は、保存先設定ボタンを押下することで行われる。詳細については後述する。
スキャンされるタイミングについては、実行ボタンが押下された後でもよいし前でもよい。
【0033】
詳細設定ボタン605が押下されると、スキャン設定に関する詳細設定を行うための画面が表示される。設定できる内容は、解像度や保存時のファイル形式などである。
キャンセルボタン607が押下されると、スキャン処理がキャンセルされ、デフォルトのメニューに戻る。
【0034】
図7は、本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。保存先指定画面700は、図6の保存先設定ボタン604が押下された時に表示される。
ログインユーザ欄701には、現在ログイン中であるユーザ、すなわち操作中のユーザのログインIDが表示されている。
【0035】
ユーザ入力欄702ではユーザを指定するようになっている。画面の説明には、「下記ユーザに更新権限があるフォルダを含む」となっており、ここで指定されたユーザと、ログインユーザの両方にアクセス権のあるフォルダが、ファイルの保存先のフォルダとして、フォルダ選択領域708に表示される。
フォルダ選択領域708には、選択欄704とフォルダ名欄705とが設けられている。
【0036】
キャンセルボタン706が押下されると、操作がキャンセルされ、保存ボタン707ボタンが押下されると、図6の保存先選択欄603に選択されたフォルダ名を表示する。
フォルダ名選択欄705には、操作者であるログインユーザがアクセス権を有するフォルダが表示される。
【0037】
選択ボタン表示領域704にはフォルダ名表示欄705に表示されたフォルダに対して、ユーザ名選択欄702にて指定されたユーザがアクセス権を持つフォルダに対してラジオボタンが表示される。
【0038】
図では、注文書フォルダと共用フォルダが条件に合致し(ログインユーザと指定されたユーザがアクセス権をもつ)、保存先として注文書フォルダが選択された状態を示している。
【0039】
図5の例と同様に、ログインユーザであるUserAと指定されたユーザであるUserCの両方にアクセス権のあるフォルダが保存可能なフォルダとして表示されることになる。
【0040】
ここでは、注文書フォルダと共用フォルダが保存可能な状態で表示されているが、保存できないフォルダは、グレーアウトして保存できないように表示してもよいし、そもそも表示されないようにしてもよい。
【0041】
また、保存可能なフォルダを強調表示したり、太字で表示したりするなどして、保存可能なフォルダなのかそうでないのかを視覚的に分かりやすく表示するとことも可能である。
図12は、本発明の実施形態に係る文書管理システム全体の処理を示すフローチャートである。
【0042】
ステップS1201において、ファイルの保存画面が表示される。これは、図4や図6が相当する。図4の場合は情報処理装置101、図6の場合は複合機102の画面に表示される。
【0043】
ここで、ファイルの保存先の選択画面が呼び出されると、ステップS1202の保存先選択処理が実行される。ステップS1202にて選択処理が完了すると、ステップS1203にて、選択されたフォルダへの保存が実行され、処理が終了する。
図13は、本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先選択処理の一例を示す図である。
本実施形態では、クライアント装置101もしくは複合機102からの要求に応じて、文書管理装置103のCPUにより処理されるものである。
ステップS1301において、ログインユーザを取得する。ログインユーザとは、画面のログインユーザ欄に表示されているユーザである。
次にステップS1302において、ユーザ指定欄で指定されているユーザを取得する。
【0044】
ステップS1303では、保存先フォルダの表示条件を取得する。ここでの保存先フォルダの表示条件とは、ログインユーザとユーザ指定欄で指定されたユーザのどちらもアクセス権を有するというものである。表示条件は、ユーザ指定欄を有する画面に対して設定するようにしてもよいし、不図示の条件ファイルとして記憶装置に記憶されていてもよい。
そしてステップS1304では、ステップS1303で取得した条件にしたがって、保存可能なフォルダを特定可能なように表示制御する。
具体的には、ログインユーザのアクセス権と指定ユーザのアクセス権の「AND」を取り、その結果を表示制御することになる。
表示制御とは、クライアント装置101や複合機102の表示部に直接表示することや、表示するために必要な情報を送信することなどを示す。
【0045】
その結果、図5や図7に示すような保存画面が表示されることになる。これにより、共有フォルダへのファイルを保存する際に、ファイルを共有する者のアクセス権を意識せずに保存できるようになる。
<第2の実施形態>
【0046】
図9は、本発明の第2の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。保存先指定画面900は、図6の保存先設定ボタン604が押下された時に表示される。
第1の実施形態では、ログインしているユーザと指定されたユーザの両方にアクセス権のあるフォルダを保存可能なフォルダとして表示するようになっている。
しかしながらこの方式では、例えば、保存したファイルを見られたくないユーザがアクセス権を持つフォルダに保存してしまう可能性があった。
そこで、第2の実施形態では、第1の実施形態に加えて、特定のユーザがアクセス権を持たないフォルダを保存先可能なフォルダとして表示するようにした。
第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
保存先指定画面900は、「下記ユーザに更新権限があるフォルダを除く」ユーザ入力欄903を有している。
【0047】
ここでは、ログインユーザ901であるUserXおよびユーザ入力欄902で指定されたUserA、UserCにアクセス権があり、かつユーザ入力欄903で指定されたUserFがアクセス権を持たないフォルダがフォルダ選択領域904に表示される。
【0048】
すなわち前者の条件(管理者グループかつ経理グループかつ営業グループがアクセス権を有するフォルダ)が「注文書」と「共有」フォルダであり、後者の条件(課長グループがアクセス権を持たない)を加えると、「注文書」フォルダが該当する。
【0049】
また、「下記ユーザに更新権限があるフォルダを含む」ユーザ入力欄902には、ユーザ名が2つ指定されている。この場合は、2つのユーザがアクセス権を持つフォルダが対象となる。
【0050】
他のユーザ入力欄も複数ユーザを指定することが可能となっている。例えばユーザ入力欄903に複数ユーザが指定された場合は、どちらのユーザにもアクセス権の無いフォルダが対象となる。
<第3の実施形態>
図10は、本発明の第3の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。
保存先指定画面1000は、図6の保存先設定ボタン604が押下された時に表示される。
【0051】
第2の実施形態では、特定のユーザがアクセス権を持たないフォルダを保存先可能なフォルダとして表示するようにした。第3の実施形態では、これを特定のユーザではなく、特定のグループに対して設定した場合の実施形態である。
【0052】
ここでは、ログインユーザ1001であるUserXおよびユーザ入力欄1002で指定されたUserCにアクセス権があり、かつユーザ入力欄1003で指定された経理グループがアクセス権を持たないフォルダがフォルダ選択領域1004に表示される。
この例では、「提案書」「概算見積書」「見積書」の各フォルダが該当する。図では、そのなかの「提案書」フォルダが選択されている状態を示している。
<第4の実施形態>
図11は、本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。
保存先指定画面1100は、図6の保存先設定ボタン604が押下された時に表示される。
【0053】
第1〜第3の実施形態では、ユーザのフォルダへのアクセス権についてはユーザ選択欄に表示されている条件でアクセス権の判定を行っていた。本実施形態では、ユーザのアクセス権を、フォルダ検索時に設定できるようにした。
【0054】
権限指定欄1104および1105にはチェックボックスが表示されており、これを選択することにより、検索時のフォルダへのアクセス権が指定できるようになっている。
【0055】
ここでは、ログインユーザ1101であるUserXおよびユーザ入力欄1102で指定されたUserAに更新権限があり、かつユーザ入力欄1103で指定された経理グループが参照権限を持たないフォルダがフォルダ選択領域1106に表示される。
【0056】
アクセス権の権限指定欄1104および1105における表示で、「参照」「更新」の両方にチェックがされている場合は、権限が強い方が選択される(この例だと、更新権限の方が強いので更新権限が選択される。)が、これに限ったものでなくてもよく、別途ルールを定めることも可能である。
また、ログインユーザのアクセス権は、保存可能なフォルダとなっているので、更新権限を有しているものとなる。
図14は、本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先選択処理の一例を示す図である。主に第2〜第4の実施形態の保存先選択処理に対応する。
ステップS1401では、操作者(ログインユーザ)が権限を持つフォルダの一覧を取得する。
次にステップS1402において、保存用画面にて指定されたフォルダへのアクセス条件の入力を取得する。
【0057】
許可条件とは、ログインユーザと指定される特定のユーザが互いに権限を持つフォルダを抽出することを指す。除外条件とは、指定される特定のユーザが権限を持たないフォルダを抽出することを指す(権限を持つフォルダを対象から除外する)。
【0058】
アクセス条件とは、ログインユーザと、図9〜図12の保存画面で指定される指定ユーザが互いにアクセス権を有するか、もしくは、特定のユーザが権限を持つフォルダは対象から外すなどの条件が設定されている。
【0059】
アクセス条件は、ユーザ指定欄を有する画面(保存画面)に対して設定するようにしてもよいし、不図示の条件ファイルとして記憶装置に記憶されていてもよい。
【0060】
ステップS1403〜S1403’では、ステップS1401で取得したフォルダの分だけ、アクセス条件を基にログインユーザと指定される特定のユーザがフォルダに対してアクセス権を持つのかの判定処理をループする。
まずステップS1404〜S1404’のループ処理で、対象のフォルダが除外対象かどうかについて、指定されたユーザ/グループの分だけ判定を行う。
ユーザ入力欄に複数のユーザが入力された場合にループ処理が行われ、ユーザ/グループが1つしか入力されていない場合にはループは行わない。
また、対象のフォルダが除外対象であるということは、電子ファイルの保存先として選択されないということである。
【0061】
ステップS1405で、除外対象として指定されたユーザが存在した場合は、該当するフォルダを保存先の候補から外し、ステップS1403に戻り、次のフォルダについての判定を行う。
一方S1404のループで、除外対象が更新権限を持たない場合、該当するフォルダは表示候補として選定されることになる。
次に、ステップS1406〜S1406’のループ処理で、対象のフォルダが許可対象かどうかについて、指定されたユーザ/グループの分だけ判定を行う。
対象のフォルダが許可対象であるということは、電子ファイルの保存先として選択されえるということである。
S1404のループ、およびS1406のループにて候補から外されなかったフォルダは、ステップS1408にて選択可能なフォルダとして判断される。
【0062】
ステップS1407で、許可対象として指定されたユーザがフォルダに対して権限を持たない場合は、該当するフォルダを候補から外し、ステップS1403に戻り、次のフォルダについての判定を行う。
S1403のループ処理が終了した場合、ステップS1409にて、ステップS1401で取得したフォルダの一覧をフォルダ名表示欄に表示する。
【0063】
また、ステップS1410にて、ステップS1408にて選択可能と判断されたフォルダに対し、フォルダ選択ボタンを表示する。具体的には、フォルダ名表示欄の左側の選択欄にラジオボタンを表示する処理を指す。
【0064】
その結果、図9〜図11に示すような保存画面が表示されることになる。これにより、共有フォルダへのファイルを保存する際に、ファイルを共有する者のアクセス権を意識せずに保存できるようになる。
【0065】
図4、図5に示すクライアント装置101で実行されるような場合には、ステップS1408にて選択可能と判断されたフォルダをフォルダ選択欄503に表示するようにすればよい。
また、ステップS1404の除外に関する処理を実行しない場合、第1の実施形態における保存先選択処理として実現することも可能である。
【0066】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0067】
また、本発明におけるプログラムは、本発明に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0068】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0069】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0070】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0071】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0072】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0073】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0074】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0075】
201 CPU
202 RAM
203 プログラムROM
204 データROM
205 KBC
206 DC
207 MC
208 UBS I/F
220 NW I/F
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファイルを保存する際に保存可能なフォルダを表示管理するファイル管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ファイルサーバなどを利用して、ファイルを共有することが行われている。ファイルはフォルダに保存され、フォルダへはユーザのアクセス権などを設定することが可能となっている。
例えば、特許文献1では、フォルダやファイルにアクセス権を設定可能な文書管理システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−73419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ファイルを共有フォルダに保存する際に、ある特定のユーザに利用してもらいたいような場合、保存先として、当該特定のユーザにもアクセス権のあるフォルダに保存する必要がある。
【0005】
特許文献1に開示されているような文書システムで、ファイルを共有できるようにフォルダに保存するようにするには、当該特定のユーザが共有フォルダへのアクセス権を持つのかどうかを意識しながら保存しなければならないという問題があった。
また、誤って保存してしまった場合には、当該特定のユーザは、保存されたファイルへアクセスすることができなくなってしまうという問題があった。
【0006】
そこで本願発明では、上記問題に鑑み、共有フォルダへファイルを保存する際に、ファイルを利用させたいユーザがアクセス可能なフォルダへ簡単にファイルを保存することが可能なファイル管理装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ファイルの保存を行うユーザの、フォルダに対するアクセス権を取得する第一のアクセス権取得手段と、ファイルを利用するユーザの、フォルダに対するアクセス権を取得する第二のアクセス権取得手段と、第一のアクセス権取得手段および第二のアクセス権取得手段により取得したアクセス権に従って双方のユーザがアクセス権を持つフォルダを判別可能に表示制御するフォルダ表示制御手段と有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、共有フォルダへファイルを保存する際に、ファイルを利用させたいユーザがアクセス可能なフォルダへ簡単にファイルを保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る文書管理システムのシステム構成図である。
【図2】実施形態に係る文書管理装置を適用可能な情報処理装置のハードウェア構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る文書管理装置を適用可能な情報処理装置の機能構成図である。
【図4】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける表示画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける「名前を付けて保存」画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおけるスキャン画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおけるユーザ・権限管理マスタの一例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る文書管理システム全体の処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先選択処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先選択処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る文書管理システムのシステム構成図である。
文書管理システムとして、クライアント装置101、複合機102、文書管理装置103が通信ネットワーク500を介して通信可能な状態で接続されている。
【0011】
クライアント装置101は、文書管理装置103に電子文書を保存可能になっている。また、複合機102は、スキャンした電子文書を文書管理装置103に保存可能になっている。
【0012】
また、電子文書の保存先は、文書管理装置103に限ったものでなく、共有可能な場所であればクライアント装置101や複合機の記憶領域であっても構わない。
図2は、本発明の実施形態に係る文書管理装置を適用可能な情報処理装置のハードウェア構成図である。
プログラム用ROM203に記憶されたプログラムに基づいてシステムバス200に接続された各デバイスを制御し、情報処理装置全体を統括制御する。
また、データ用ROM204には各種データが記憶される。202はRAMで、CPU201の主メモリ,ワークエリア等として機能する。
205はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード(KB)209や図示しない、例えばマウスなどのポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0013】
206はディスプレイコントローラ(DC)で、ディスプレイ210の表示を制御する。なお、ディスプレイはCRTであってもLCD等のその他の形式の表示装置であってもよい。
207はメモリコントローラ(MC)で、ハードディスク(HD)211とのアクセスを制御する。
208は周辺機器接続インタフェース(USB I/F)で、図示しない可搬型記憶媒体やその他の周辺機器とのアクセスを制御する。
220はネットワークインタフェース(NW I/F)で、ネットワーク150を介して出力装置230との通信を制御する。
なお、クライアント装置101および複合機102についても図2の情報処理装置を適用可能である。
図3は、本発明の実施形態に係る文書管理装置を適用可能な情報処理装置の機能構成図である。
図2におけるCPU201等のハードウェア構成が互いに協働して動作することにより機能するソフトウェア構成となっている。
各種マスタデータは、文書管理装置103のハードディスク等に記憶可能である。
【0014】
マスタデータは、アクセス権管理マスタ311、ユーザ管理マスタ312とから構成されている。必要に応じてこれ以外にもマスタデータを持つことも可能である。また、ハードディスクにはその他にもファイル記憶部313、表示条件記憶部314を有している。
アクセス権管理マスタ311は、ファイル記憶部313に記憶されているファイルやフォルダへのアクセス権が登録されている。
【0015】
ユーザ管理マスタ312は、本実施形態における文書管理システムを利用するユーザのマスタデータであり、フォルダへのアクセス権の管理するために利用される。
表示条件記憶部314は、表示条件判定部303により利用されるものであり、ファイルの保存先としてフォルダを表示する際の条件が記憶されている。
アクセス権取得部301は、アクセス権管理マスタ311、ユーザ管理マスタ312から、該当するフォルダへのアクセス権を取得する。
指定ユーザ取得部304は、フォルダを保存する際のアクセス権を設定するために指定されたユーザを取得する。
図4は、本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける表示画面の一例を示す図である。クライアント装置101の表示画面に表示される。
【0016】
議事録画面400は、議事録ファイルを表示している一例を示す図である。ファイルメニュー、編集メニュー、表示メニューなどアプリケーションの機能を選択するためのメニューが表示されている。
ここでファイルメニュー401から、「名前を付けて保存」を選択することで、ファイルの保存画面が表示される。
図5は、本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける「名前を付けて保存」画面の一例を示す図である。
【0017】
本画面は、操作者であるログインユーザが表示されるログインユーザ欄501、フォルダへのアクセス権を持つユーザを指定するユーザ入力欄502、保存先のフォルダが選択可能なように表示されたフォルダ選択欄503、ファイル名入力欄504、ファイルの種類入力欄505、保存ボタン506、戻るボタン507などで構成される。
ログインユーザ欄501には、現在ログイン中であるユーザ、すなわち操作中のユーザのログインIDが表示されている。
【0018】
ユーザ入力欄502ではユーザを指定するようになっている。画面では、「下記ユーザに更新権限があるフォルダを含む」となっているが、ここで指定されたユーザと、ログインユーザの両方にアクセス権があるフォルダが、ファイルの保存先のフォルダとして、フォルダ選択欄503に表示される。
【0019】
すなわち、ログインユーザであるUserAと指定されたユーザであるUserCの両方にアクセス権のあるフォルダが保存可能なフォルダとして表示されることになる。
【0020】
フォルダ選択欄503には、注文書フォルダと共用フォルダが保存可能な状態で表示されていることがわかる。保存できないフォルダは、グレーアウトして保存できないように表示してもよいし、そもそも表示されないようにしてもよい。
【0021】
また、ユーザ入力欄502は、ユーザ名だけでなく、グループ名も入力できるようにしてもよい。グループ名を入力した場合、ログインユーザと、選択されたグループの両方が更新権限を持つフォルダを表示するようにすればよい。
ユーザ名やグループ名およびフォルダへのアクセス権に関しては、図8に示すユーザ・権限管理マスタで管理されており、詳細については後述する。
【0022】
ファイル名欄504には、「議事録.doc」と入力されているので保存ボタン506が押下されることにより、ファイルの場所欄505で指定された「c:¥保存先¥注文書」フォルダ内に「議事録.doc」として保存される。戻るボタン507が押下されると保存処理がキャンセルされ、前の画面に戻る。
図8は、本発明の実施形態に係る文書管理システムにおけるユーザ・権限管理マスタの一例を示す図である。
【0023】
ユーザ・権限管理マスタは、文書管理装置103のHD211に保存されており、アクセス権管理テーブル801およびユーザ管理テーブル802とから構成されている。
アクセス権管理テーブル801は、保存先となるフォルダに対して、どのグループがどのようなアクセス権を有するのかが設定されている。
更新権限を有する場合は「○」、参照権限を有する場合は「△」、アクセス権を有しない場合は「×」で表わされている。
【0024】
例えば管理者グループは、請求書フォルダに対して参照権限を持ち、それ以外のフォルダに対して更新権限を有している。また、全てのユーザは、共有フォルダに対して更新権限を有し、それ以外のフォルダに対しては、アクセス権を有していない。
アクセス権に関してはこれに限ったものではなく、削除可能権限や実行権限などシステムで設定可能なものは利用することが可能である。
ユーザ管理テーブル802は、ユーザとそのユーザの所属するグループの対応が定義されている。
【0025】
図では、管理者グループ、営業グループ、経理グループおよび課長グループが設定されており、それぞれ、管理者グループにはUserX、営業グループにはUserA・B、経理グループにはUserC・D、課長グループにはUserFがそれぞれ設定されている。
【0026】
アクセス権管理テーブル801は、グループに対してアクセス権が設定されているので、ユーザのアクセス権は、ユーザの属するグループに対するアクセス権が利用される。
図6は本発明の実施形態に係る文書管理システムにおけるスキャン画面の一例を示す図である。
【0027】
図1の複合機102の操作パネルに相当する。スキャン画面600には、コピー、スキャン、FAX、メールのそれぞれの機能を選択可能なタブが表示されている。
画面は、スキャンタブ602が選ばれ、スキャン用のスキャン画面600が表示された状態を示している。
【0028】
スキャン以外のタブが選択されても対応したメニューが表示される。不図示であるが、コピーメニューなど他のメニューが選択された場合、選択された機能用の画面が表示される。
【0029】
図4、図5では、ファイルを保存する例として、クライアント装置101での操作を例として説明したが、図6では、複合機102でスキャンした画像ファイルを保存する操作を例として説明している。
【0030】
これ以降の実施形態では、複合機102の操作を中心に説明するが、ファイルを保存する際にフォルダを選択できるような構成となっていればよく、ファイルの保存方法についてはこれらの構成に限ったものでなくてもよい。
【0031】
ログインユーザ欄601には、ログイン中のユーザが表示されている。ここでは、UserAがログインしていることが分かる。ログインは複合機のパネルから認証情報を入力するような形態やICカードなどによる認証などが挙げられる。
保存先選択欄603には、今回のスキャンが実行された時の画像ファイルの保存先フォルダが表示されている。
【0032】
保存先にフォルダが選択(設定)された状態で実行ボタン606が押下されると、スキャンされた画像ファイルが選択されたフォルダに保存される。保存先フォルダの選択は、保存先設定ボタンを押下することで行われる。詳細については後述する。
スキャンされるタイミングについては、実行ボタンが押下された後でもよいし前でもよい。
【0033】
詳細設定ボタン605が押下されると、スキャン設定に関する詳細設定を行うための画面が表示される。設定できる内容は、解像度や保存時のファイル形式などである。
キャンセルボタン607が押下されると、スキャン処理がキャンセルされ、デフォルトのメニューに戻る。
【0034】
図7は、本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。保存先指定画面700は、図6の保存先設定ボタン604が押下された時に表示される。
ログインユーザ欄701には、現在ログイン中であるユーザ、すなわち操作中のユーザのログインIDが表示されている。
【0035】
ユーザ入力欄702ではユーザを指定するようになっている。画面の説明には、「下記ユーザに更新権限があるフォルダを含む」となっており、ここで指定されたユーザと、ログインユーザの両方にアクセス権のあるフォルダが、ファイルの保存先のフォルダとして、フォルダ選択領域708に表示される。
フォルダ選択領域708には、選択欄704とフォルダ名欄705とが設けられている。
【0036】
キャンセルボタン706が押下されると、操作がキャンセルされ、保存ボタン707ボタンが押下されると、図6の保存先選択欄603に選択されたフォルダ名を表示する。
フォルダ名選択欄705には、操作者であるログインユーザがアクセス権を有するフォルダが表示される。
【0037】
選択ボタン表示領域704にはフォルダ名表示欄705に表示されたフォルダに対して、ユーザ名選択欄702にて指定されたユーザがアクセス権を持つフォルダに対してラジオボタンが表示される。
【0038】
図では、注文書フォルダと共用フォルダが条件に合致し(ログインユーザと指定されたユーザがアクセス権をもつ)、保存先として注文書フォルダが選択された状態を示している。
【0039】
図5の例と同様に、ログインユーザであるUserAと指定されたユーザであるUserCの両方にアクセス権のあるフォルダが保存可能なフォルダとして表示されることになる。
【0040】
ここでは、注文書フォルダと共用フォルダが保存可能な状態で表示されているが、保存できないフォルダは、グレーアウトして保存できないように表示してもよいし、そもそも表示されないようにしてもよい。
【0041】
また、保存可能なフォルダを強調表示したり、太字で表示したりするなどして、保存可能なフォルダなのかそうでないのかを視覚的に分かりやすく表示するとことも可能である。
図12は、本発明の実施形態に係る文書管理システム全体の処理を示すフローチャートである。
【0042】
ステップS1201において、ファイルの保存画面が表示される。これは、図4や図6が相当する。図4の場合は情報処理装置101、図6の場合は複合機102の画面に表示される。
【0043】
ここで、ファイルの保存先の選択画面が呼び出されると、ステップS1202の保存先選択処理が実行される。ステップS1202にて選択処理が完了すると、ステップS1203にて、選択されたフォルダへの保存が実行され、処理が終了する。
図13は、本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先選択処理の一例を示す図である。
本実施形態では、クライアント装置101もしくは複合機102からの要求に応じて、文書管理装置103のCPUにより処理されるものである。
ステップS1301において、ログインユーザを取得する。ログインユーザとは、画面のログインユーザ欄に表示されているユーザである。
次にステップS1302において、ユーザ指定欄で指定されているユーザを取得する。
【0044】
ステップS1303では、保存先フォルダの表示条件を取得する。ここでの保存先フォルダの表示条件とは、ログインユーザとユーザ指定欄で指定されたユーザのどちらもアクセス権を有するというものである。表示条件は、ユーザ指定欄を有する画面に対して設定するようにしてもよいし、不図示の条件ファイルとして記憶装置に記憶されていてもよい。
そしてステップS1304では、ステップS1303で取得した条件にしたがって、保存可能なフォルダを特定可能なように表示制御する。
具体的には、ログインユーザのアクセス権と指定ユーザのアクセス権の「AND」を取り、その結果を表示制御することになる。
表示制御とは、クライアント装置101や複合機102の表示部に直接表示することや、表示するために必要な情報を送信することなどを示す。
【0045】
その結果、図5や図7に示すような保存画面が表示されることになる。これにより、共有フォルダへのファイルを保存する際に、ファイルを共有する者のアクセス権を意識せずに保存できるようになる。
<第2の実施形態>
【0046】
図9は、本発明の第2の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。保存先指定画面900は、図6の保存先設定ボタン604が押下された時に表示される。
第1の実施形態では、ログインしているユーザと指定されたユーザの両方にアクセス権のあるフォルダを保存可能なフォルダとして表示するようになっている。
しかしながらこの方式では、例えば、保存したファイルを見られたくないユーザがアクセス権を持つフォルダに保存してしまう可能性があった。
そこで、第2の実施形態では、第1の実施形態に加えて、特定のユーザがアクセス権を持たないフォルダを保存先可能なフォルダとして表示するようにした。
第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
保存先指定画面900は、「下記ユーザに更新権限があるフォルダを除く」ユーザ入力欄903を有している。
【0047】
ここでは、ログインユーザ901であるUserXおよびユーザ入力欄902で指定されたUserA、UserCにアクセス権があり、かつユーザ入力欄903で指定されたUserFがアクセス権を持たないフォルダがフォルダ選択領域904に表示される。
【0048】
すなわち前者の条件(管理者グループかつ経理グループかつ営業グループがアクセス権を有するフォルダ)が「注文書」と「共有」フォルダであり、後者の条件(課長グループがアクセス権を持たない)を加えると、「注文書」フォルダが該当する。
【0049】
また、「下記ユーザに更新権限があるフォルダを含む」ユーザ入力欄902には、ユーザ名が2つ指定されている。この場合は、2つのユーザがアクセス権を持つフォルダが対象となる。
【0050】
他のユーザ入力欄も複数ユーザを指定することが可能となっている。例えばユーザ入力欄903に複数ユーザが指定された場合は、どちらのユーザにもアクセス権の無いフォルダが対象となる。
<第3の実施形態>
図10は、本発明の第3の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。
保存先指定画面1000は、図6の保存先設定ボタン604が押下された時に表示される。
【0051】
第2の実施形態では、特定のユーザがアクセス権を持たないフォルダを保存先可能なフォルダとして表示するようにした。第3の実施形態では、これを特定のユーザではなく、特定のグループに対して設定した場合の実施形態である。
【0052】
ここでは、ログインユーザ1001であるUserXおよびユーザ入力欄1002で指定されたUserCにアクセス権があり、かつユーザ入力欄1003で指定された経理グループがアクセス権を持たないフォルダがフォルダ選択領域1004に表示される。
この例では、「提案書」「概算見積書」「見積書」の各フォルダが該当する。図では、そのなかの「提案書」フォルダが選択されている状態を示している。
<第4の実施形態>
図11は、本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先指定画面の一例を示す図である。
保存先指定画面1100は、図6の保存先設定ボタン604が押下された時に表示される。
【0053】
第1〜第3の実施形態では、ユーザのフォルダへのアクセス権についてはユーザ選択欄に表示されている条件でアクセス権の判定を行っていた。本実施形態では、ユーザのアクセス権を、フォルダ検索時に設定できるようにした。
【0054】
権限指定欄1104および1105にはチェックボックスが表示されており、これを選択することにより、検索時のフォルダへのアクセス権が指定できるようになっている。
【0055】
ここでは、ログインユーザ1101であるUserXおよびユーザ入力欄1102で指定されたUserAに更新権限があり、かつユーザ入力欄1103で指定された経理グループが参照権限を持たないフォルダがフォルダ選択領域1106に表示される。
【0056】
アクセス権の権限指定欄1104および1105における表示で、「参照」「更新」の両方にチェックがされている場合は、権限が強い方が選択される(この例だと、更新権限の方が強いので更新権限が選択される。)が、これに限ったものでなくてもよく、別途ルールを定めることも可能である。
また、ログインユーザのアクセス権は、保存可能なフォルダとなっているので、更新権限を有しているものとなる。
図14は、本発明の実施形態に係る文書管理システムにおける保存先選択処理の一例を示す図である。主に第2〜第4の実施形態の保存先選択処理に対応する。
ステップS1401では、操作者(ログインユーザ)が権限を持つフォルダの一覧を取得する。
次にステップS1402において、保存用画面にて指定されたフォルダへのアクセス条件の入力を取得する。
【0057】
許可条件とは、ログインユーザと指定される特定のユーザが互いに権限を持つフォルダを抽出することを指す。除外条件とは、指定される特定のユーザが権限を持たないフォルダを抽出することを指す(権限を持つフォルダを対象から除外する)。
【0058】
アクセス条件とは、ログインユーザと、図9〜図12の保存画面で指定される指定ユーザが互いにアクセス権を有するか、もしくは、特定のユーザが権限を持つフォルダは対象から外すなどの条件が設定されている。
【0059】
アクセス条件は、ユーザ指定欄を有する画面(保存画面)に対して設定するようにしてもよいし、不図示の条件ファイルとして記憶装置に記憶されていてもよい。
【0060】
ステップS1403〜S1403’では、ステップS1401で取得したフォルダの分だけ、アクセス条件を基にログインユーザと指定される特定のユーザがフォルダに対してアクセス権を持つのかの判定処理をループする。
まずステップS1404〜S1404’のループ処理で、対象のフォルダが除外対象かどうかについて、指定されたユーザ/グループの分だけ判定を行う。
ユーザ入力欄に複数のユーザが入力された場合にループ処理が行われ、ユーザ/グループが1つしか入力されていない場合にはループは行わない。
また、対象のフォルダが除外対象であるということは、電子ファイルの保存先として選択されないということである。
【0061】
ステップS1405で、除外対象として指定されたユーザが存在した場合は、該当するフォルダを保存先の候補から外し、ステップS1403に戻り、次のフォルダについての判定を行う。
一方S1404のループで、除外対象が更新権限を持たない場合、該当するフォルダは表示候補として選定されることになる。
次に、ステップS1406〜S1406’のループ処理で、対象のフォルダが許可対象かどうかについて、指定されたユーザ/グループの分だけ判定を行う。
対象のフォルダが許可対象であるということは、電子ファイルの保存先として選択されえるということである。
S1404のループ、およびS1406のループにて候補から外されなかったフォルダは、ステップS1408にて選択可能なフォルダとして判断される。
【0062】
ステップS1407で、許可対象として指定されたユーザがフォルダに対して権限を持たない場合は、該当するフォルダを候補から外し、ステップS1403に戻り、次のフォルダについての判定を行う。
S1403のループ処理が終了した場合、ステップS1409にて、ステップS1401で取得したフォルダの一覧をフォルダ名表示欄に表示する。
【0063】
また、ステップS1410にて、ステップS1408にて選択可能と判断されたフォルダに対し、フォルダ選択ボタンを表示する。具体的には、フォルダ名表示欄の左側の選択欄にラジオボタンを表示する処理を指す。
【0064】
その結果、図9〜図11に示すような保存画面が表示されることになる。これにより、共有フォルダへのファイルを保存する際に、ファイルを共有する者のアクセス権を意識せずに保存できるようになる。
【0065】
図4、図5に示すクライアント装置101で実行されるような場合には、ステップS1408にて選択可能と判断されたフォルダをフォルダ選択欄503に表示するようにすればよい。
また、ステップS1404の除外に関する処理を実行しない場合、第1の実施形態における保存先選択処理として実現することも可能である。
【0066】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0067】
また、本発明におけるプログラムは、本発明に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0068】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0069】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0070】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0071】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0072】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0073】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0074】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0075】
201 CPU
202 RAM
203 プログラムROM
204 データROM
205 KBC
206 DC
207 MC
208 UBS I/F
220 NW I/F
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセス権が設定されたフォルダに対してファイルの保存制御が可能な文書管理装置において、
前記ファイルの保存を行うユーザの、前記フォルダに対するアクセス権を取得する第一のアクセス権取得手段と、
前記保存されるファイルを利用するユーザの、前記フォルダに対するアクセス権を取得する第二のアクセス権取得手段と、
前記第一のアクセス権取得手段および前記第二のアクセス権取得手段により取得したアクセス権に従って双方のユーザがアクセス権を持つフォルダを判別可能に表示制御するフォルダ表示制御手段と、
有することを特徴とする文書管理装置。
【請求項2】
前記双方のユーザがアクセス権を持つフォルダに対して、アクセス権限を持たないユーザを指定するユーザ指定手段を有し、
前記フォルダ表示制御手段は、前記ユーザ指定手段により指定されたユーザがアクセス権限を持たないフォルダを判別可能に表示することを特徴とする請求項1記載の文書管理装置。
【請求項3】
前記ユーザ指定手段は、当該ユーザのフォルダに対するアクセス権限の種類が指定可能であることを特徴とする請求項2記載の文書管理装置。
【請求項4】
前記ユーザ指定手段は、複数のユーザまたはユーザグループを指定可能であることを特徴とする請求項2または3に記載の文書管理装置。
【請求項5】
アクセス権が設定されたフォルダに対してファイルの保存制御が可能な文書管理装置の制御方法において、
前記ファイルの保存を行うユーザの、前記フォルダに対するアクセス権を取得する第一のアクセス権取得ステップと、
前記保存されるファイルを利用するユーザの、前記フォルダに対するアクセス権を取得する第二のアクセス権取得ステップと、
前記第一のアクセス権取得ステップおよび前記第二のアクセス権取得ステップにより取得したアクセス権に従って双方のユーザがアクセス権を持つフォルダを判別可能に表示制御するフォルダ表示制御ステップと、
有することを特徴とする文書管理装置の制御方法。
【請求項6】
アクセス権が設定されたフォルダに対してファイルの保存制御が可能な文書管理装置で読取り可能なプログラムであって、
前記文書管理装置を、
前記ファイルの保存を行うユーザの、前記フォルダに対するアクセス権を取得する第一のアクセス権取得手段と、
前記保存されるファイルを利用するユーザの、前記フォルダに対するアクセス権を取得する第二のアクセス権取得手段と、
前記第一のアクセス権取得手段および前記第二のアクセス権取得手段により取得したアクセス権に従って双方のユーザがアクセス権を持つフォルダを判別可能に表示制御するフォルダ表示制御手段と、
有することを特徴とする文書管理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
請求項6のプログラムが記録された記録媒体。
【請求項1】
アクセス権が設定されたフォルダに対してファイルの保存制御が可能な文書管理装置において、
前記ファイルの保存を行うユーザの、前記フォルダに対するアクセス権を取得する第一のアクセス権取得手段と、
前記保存されるファイルを利用するユーザの、前記フォルダに対するアクセス権を取得する第二のアクセス権取得手段と、
前記第一のアクセス権取得手段および前記第二のアクセス権取得手段により取得したアクセス権に従って双方のユーザがアクセス権を持つフォルダを判別可能に表示制御するフォルダ表示制御手段と、
有することを特徴とする文書管理装置。
【請求項2】
前記双方のユーザがアクセス権を持つフォルダに対して、アクセス権限を持たないユーザを指定するユーザ指定手段を有し、
前記フォルダ表示制御手段は、前記ユーザ指定手段により指定されたユーザがアクセス権限を持たないフォルダを判別可能に表示することを特徴とする請求項1記載の文書管理装置。
【請求項3】
前記ユーザ指定手段は、当該ユーザのフォルダに対するアクセス権限の種類が指定可能であることを特徴とする請求項2記載の文書管理装置。
【請求項4】
前記ユーザ指定手段は、複数のユーザまたはユーザグループを指定可能であることを特徴とする請求項2または3に記載の文書管理装置。
【請求項5】
アクセス権が設定されたフォルダに対してファイルの保存制御が可能な文書管理装置の制御方法において、
前記ファイルの保存を行うユーザの、前記フォルダに対するアクセス権を取得する第一のアクセス権取得ステップと、
前記保存されるファイルを利用するユーザの、前記フォルダに対するアクセス権を取得する第二のアクセス権取得ステップと、
前記第一のアクセス権取得ステップおよび前記第二のアクセス権取得ステップにより取得したアクセス権に従って双方のユーザがアクセス権を持つフォルダを判別可能に表示制御するフォルダ表示制御ステップと、
有することを特徴とする文書管理装置の制御方法。
【請求項6】
アクセス権が設定されたフォルダに対してファイルの保存制御が可能な文書管理装置で読取り可能なプログラムであって、
前記文書管理装置を、
前記ファイルの保存を行うユーザの、前記フォルダに対するアクセス権を取得する第一のアクセス権取得手段と、
前記保存されるファイルを利用するユーザの、前記フォルダに対するアクセス権を取得する第二のアクセス権取得手段と、
前記第一のアクセス権取得手段および前記第二のアクセス権取得手段により取得したアクセス権に従って双方のユーザがアクセス権を持つフォルダを判別可能に表示制御するフォルダ表示制御手段と、
有することを特徴とする文書管理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
請求項6のプログラムが記録された記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−98824(P2012−98824A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−244515(P2010−244515)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
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