説明

断熱パネルおよび複合断熱材

【課題】 吸水による反りが低減され、水系接着剤によって金属鋼板等の板材に貼着可能な断熱パネルおよび該断熱パネルを用いた複合断熱材を提供すること。
【解決手段】 上部面材と下部面材との間にウレタンフォーム層を有してなり、上部面材または下部面材の少なくとも一方が、最表面側からウレタンフォーム層側への順序で表面吸水層/裏面層の積層構造を有し、当該裏面層は厚み50〜500μmの合成樹脂層であることを特徴とする断熱パネル、および該断熱パネルが少なくとも一方の面に有する表面吸水層に水系接着剤を含浸させることにより、断熱パネルが板材に接着されてなる複合断熱材。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は断熱パネルおよび複合断熱材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上部面材−ウレタンフォーム−下部面材からなる断熱パネルは、住宅の壁・床・天井等の断熱パネルとして多用されている。通常は、ウレタンフォーム部分への湿気の侵入を防ぐため、上下部面材にポリエチレンコートクラフト紙やアルミ面材等の防湿面材がポリエチレン面やアルミ面を表面側に位置させて使用されている。
【0003】
最近の省エネルギー意識の向上により、断熱パネルの使用用途が格段に増加しており、住宅外壁だけでなく、浴室・ユニットバス・台所等の壁や天井、さらには冷蔵庫、冷凍庫、保冷車の天井・壁等にも使用されつつある。このような、浴室等の壁、冷蔵庫等の壁には金属鋼板が使用されることが多く、断面構造としては、表面側鋼板−発泡ウレタン断熱材−裏面側鋼板というサンドイッチ構造が用いられることが多い。
【0004】
例えば、浴室壁におけるこのようなサンドイッチ状構造の製造方法としては、浴室内面側化粧鋼板と浴室裏面側鋼板とを組み合わせて密閉空間を形成し、側面に開口された穴からウレタン注入口を差込、その密閉空間内に発泡硬化前のウレタン原液を注入、発泡硬化させ、その時に浴室内面側鋼板と浴室裏面側鋼板が発泡ウレタン樹脂に自己接着されてパネルが形成する方法が用いられている。
【0005】
しかし、このようなウレタン注入法による製造方法では、ウレタン発泡圧による浴室内面側化粧面の波打を防ぐため、発泡ウレタン樹脂を注入・硬化させる時には、アルミ板や鉄板といった平滑面保持用高剛性板でパネルの表裏を挟み、硬化が完了するまで保持する必要があった。したがって、製造設備が大がかりで生産性が低下する等、製造上の問題点が生じていた。
【0006】
そこで最近、裏面側鋼板−ウレタンフォーム−紙面材からなる断熱パネルをあらかじめ製造し、当該パネルの紙面材側と表面側鋼板とを接着し、サンドイッチ構造の壁構造を得る方法が開示されている(特許文献1)。
【0007】
この方法によれば、注入法ではないため発泡圧の問題が発生しないが、パネル全体の反りの問題が新たに生じた。すなわち、裏面側鋼板−ウレタンフォーム−紙面材からなる断熱パネルを紙面材側で水系接着剤により表面側鋼板と接着させると、紙面材の吸水によって断熱パネルに反りが生じ、表面側鋼板と十分に接着させることができなかった。
【特許文献1】特開2001−115597号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、吸水による反りが低減され、水系接着剤によって金属鋼板等の板材に貼着可能な断熱パネルおよび該断熱パネルを用いた複合断熱材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、以下の1〜4の発明が提供される。
1.上部面材と下部面材との間にウレタンフォーム層を有してなり、上部面材または下部面材の少なくとも一方が、最表面側からウレタンフォーム層側への順序で、表面吸水層/裏面層の積層構造を有し、当該裏面層は厚み50〜500μmの合成樹脂層であることを特徴とする断熱パネル。
2.前記裏面層の厚みが100〜300μmであることを特徴とする上記1に記載の断熱パネル。
3.前記裏面層の厚みが、表面吸水層の厚みと比較して、より厚いことを特徴とする上記1または2に記載の断熱パネル。
4.上記1〜3いずれかに記載の断熱パネルが少なくとも一方の面に有する表面吸水層に水系接着剤を含浸させることにより、断熱パネルが板材に貼着されてなることを特徴とする複合断熱材。
【発明の効果】
【0010】
本発明の断熱パネルは、表面吸水層/裏面層の積層構造を有し、裏面層の厚みが50μm以上、特に100μm以上である面材を備えているので、表面吸水層に水系接着剤を適用するなどして面材表面から吸水させても、裏面層の剛性が維持され、吸水による断熱パネル全体の反りが低減される。
本発明の断熱パネルは、上記のように吸水による反りが低減され、しかも面材最表面の表面吸水層は水系接着剤を有効に含浸するので、水系接着剤によって金属鋼板等の板材に十分に貼着可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の断熱パネルは、図1に示すように、上部面材1と下部面材2との間にウレタンフォーム層3を有してなり、上部面材1または下部面材2の少なくとも一方、好ましくは両方が特定の積層構造を有するものである。
【0012】
上部面材1または下部面材2の少なくとも一方の面材が有する特定の積層構造は、図2に示すように、最表面側からウレタンフォーム層3側への順序で、表面吸水層5/裏面層6の積層構造である。そのような積層構造を有する面材Aは、表面吸水層5に水系接着剤を適用するなどして面材表面から吸水させても、裏面層は合成樹脂層であり、その剛性により、吸水による断熱パネル全体の反りを低減できる。裏面層の吸水抑制により断熱パネルの反りが低減されるメカニズムの詳細は明らかではないが、以下のメカニズムに基づくものと考えられる。すなわち、裏面層6がない場合など面材全体が一旦、濡れると、面材全体として含水時には膨張するが、乾燥時には収縮するなどして、結果としてパネル全体に反りが発生すると考えられる。そこで、裏面層として防水性を有する合成樹脂層を用いると、当該裏面層は剛性を維持するので、裏面層は他の層の膨張・収縮に追随することなく、むしろそれらの変化を抑制するように作用する。そのため、面材全体としての膨張・収縮は抑制され、結果として断熱パネル全体の反りは抑制されるものと考えられる。
【0013】
表面吸水層5は、当該層に水系接着剤を含浸させることよって断熱パネルを板材に貼着できる程度の吸水性を有する材料からなっていればよく、例えば、いわゆるクラフト紙、ライナー紙、ダンポール紙、更紙、中芯紙等の吸水性紙質面材が挙げられる。製造コストの観点から好ましくは更紙、クラフト紙である。
【0014】
表面吸水層5が有する吸水性は、例えば、上記紙質面材等の試料を高温高湿環境下に静置したときの吸水値が5%以上、特に7%以上であればよい。上記紙質面材の吸水値は、例えば、クラフト紙で約8%、ライナー紙で約10%、更紙で約9%、中芯紙で約10%である。表面層として、吸水性を有しない面材(例えば、炭酸カルシウム紙面材(吸水値;約3%)を用いると、当該層に水系接着剤が有効に含浸されないので、断熱パネルを板材に貼着できない。
【0015】
本明細書中、吸水値は以下の方法により測定された値を用いている。すなわち、試料の初期重量(x(g))を秤量し、これを50℃および95%の高温高湿環境下に12時間静置したときの重量増加分(y(g))を測定する。当該重量増加分の初期重量に対する割合[(y/x)×100(%)]を吸水値とする。なお、初期重量(x)は試料を70℃の乾熱オーブン中に12時間静置したときの重量である。
【0016】
表面吸水層5の厚みおよび目付は、本発明の目的が達成される限り特に制限されるものではなく、例えば、厚みで20〜400μm、特に50〜250μm、目付で20〜300g/m、特に50〜200g/mが好ましい。
【0017】
裏面層6は、表面吸水層5に吸水が起こっても、当該水が裏面層6に移行するのを防止できる層であればよく、例えば、ポリエチレン(PE)樹脂層、ポリプロピレン(PP)樹脂層、ナイロン樹脂層、PET樹脂層、PVA樹脂層、PVC樹脂層等のプラスチック層が挙げられる。裏面層を構成するプラスチック層の融点は特に制限されず、通常は70〜300℃、特に100〜200℃が好ましい。製造コストの観点から好ましくはPE樹脂層である。
【0018】
裏面層6の厚みは50〜500μm以上を要する。50μm未満では剛性が低下し、反りを抑えることができない。500μm以上では剛性が高くなりすぎるため、生産性が低下する。反り防止の観点からは、特に100〜300μmが好ましい。なお、本発明の効果を損なわない範囲で、表面吸水層と裏面層との間には接着層等の中間的な層を介在させても良い。
【0019】
ウレタンフォーム層3は、ポリオールとポリイソシアネートとを触媒、発泡剤、整泡剤、その他の助剤の存在下に反応させて得られるものである。連続気泡タイプであっても独立気泡タイプであっても良く、一般的にウレタンフォームの範疇に含まれる、イソシアネートフォームも、本発明のウレタンフォームに含まれる。例えば、倉敷紡績社製「クランパネル」「クランボード」等の断熱パネルに用いられているようなウレタンフォームを用いればよい。
【0020】
ウレタンフォーム層の密度は特に制限されず、通常は10〜100kg/m、特に20〜80kg/mが好適である。また、ウレタンフォーム層の厚みは、特に制限されるものではないが、3〜100mm程度であり、通常5〜50mmである。浴室壁等の用途であれば、設計上断熱パネルをあまりに厚くすることは好ましくないため、通常5〜20mmのウレタンフォーム層を有する薄物パネルとなる。薄物断熱パネルの場合、ウレタン層での反り防止効果があまり期待できないため、本発明の面材の反り防止効果がより大きく発現される。
【0021】
ウレタン侵入防止層を構成するプラスチック層の融点は特に制限されず、裏面層を構成するプラスチック層と同様の融点範囲であってよいが、特に、断熱パネルを後述のようなサンドイッチパネル連続製造方法で製造する場合は、ウレタンフォーム原料の反応温度以上の融点を有することが好ましい。そのような融点として100〜200℃を有するウレタン侵入防止層が好ましい。
【0022】
面材Aまたは面材Bの全体厚みは特に制限されるものではない。通常、100〜700μm程度であり、好ましくは、150〜400μmである。厚みが薄い場合は、ウレタンフォーム層の凹凸が断熱パネル表面に現れ、表面外観が低下する。また、厚みが厚い場合は若干重量が重くなり、性能的には問題が生じないが、取扱いにくくなり、またコスト的に問題となる。反り防止の観点から、表面吸水層と比較して、裏面層をより厚くするのが好ましい。
【0023】
本発明の断熱パネルが、上部面材1および下部面材2の両方の面材として上記した積層構造を有する面材Aまたは/および面材Bを有する場合、それらの面材は上記範囲内でそれぞれ独立して選択されてよい。
【0024】
本発明の断熱パネルが、上部面材1または下部面材2の一方の面材として上記した積層構造を有する面材Aまたは面材Bを有する場合、他方の面材は任意の面材であってよく、例えば、前記したクラフト紙、ライナー紙、ダンポール紙、更紙および中芯紙等の吸水性紙質面材、炭酸カルシウム紙面材およびアルミ面材等の耐水性面材、ならびにポリエチレン樹脂層、ポリプロピレン樹脂層、ナイロン樹脂層、PET樹脂層、PVA樹脂層、PVC樹脂層等のプラスチック層からなる面材等が挙げられる。
【0025】
本発明の断熱パネルは、従来より公知の断熱パネルの製造方法によって製造でき、特に製造方法自体は限定されない。通常は、いわゆるサンドイッチパネルの連続製造方法が用いられる。
【0026】
サンドイッチパネルの連続製造方法を採用する場合について図3を用いて簡単に説明する。下部面材2を下部面材搬送用ベルトコンベア7によって送りながら、当該下部面材2の上にウレタンフォーム層形成用原料組成物3aをミキシングヘッド9より注入する。そして、上部面材1を原料組成物3aの上に供給しつつ、上部面材搬送用ベルトコンベア8によって送る。原料組成物3aが注入されるミキシングヘッド9は固定されていてもよいし、または断熱パネル幅方向において往復移動させてもよい。断熱パネル幅方向は図3の紙面における表裏方向である。
【0027】
上部面材1および下部面材2として上記したような面材Aまたは面材Bを用いる場合は、それらの裏面層が原料組成物3aと接触するような向きで上部面材1および下部面材2を供給する。また上部面材1および下部面材2のウレタンフォーム層との接着性向上の観点から、裏面層またはウレタン侵入防止層には、コロナ処理等の加工処理を予め行っておくことが好ましい。
【0028】
そのようなサンドイッチパネルの連続製造方法によって製造された断熱パネルにおいて上部面材1および下部面材2とウレタンフォーム層3とは自己接着した状態になっている。
【0029】
図2に示すような面材Aを製造するに際しては、所定の表面吸水層5と裏面層6との接着時に、裏面層6を形成可能なプラスチック樹脂を加熱溶融し、接着剤的に用いることにより表面吸水層5と裏面層6とを接着形成すればよい。このとき、面材の上面および下面を例えばローラー加圧し、ローラー間の隙間厚みを調整することによって、面材の厚みを制御可能である。
【0030】
本発明の断熱パネルは上部面材1または下部面材2の少なくとも一方の面材として面材Aまたは/および面材Bを有するので、断熱パネルの少なくとも一方の面の最表面には表面吸水層を有している。そのため当該表面吸水層に水系接着剤を含浸させることにより、断熱パネルを、金属鋼板、FRP板、合板、ガラス板、アクリル板等の板材に有効に貼着できる。断熱パネルがそのような板材に貼着されたものは、複合断熱材として、断熱パネルと同様の用途に有用である。
【0031】
水系接着剤は水系媒体中に樹脂粒子が分散されてなるエマルジョンタイプのものであればいかなるものであってよく、例えば、アクリル樹脂系エマルジョン、合成ゴム系エマルジョン、クロロプレンゴム系エマルジョン、アクリル酸エステル共重合体系エマルジョン、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂系エマルジョン等が使用可能である。
【0032】
本発明は水系接着剤以外の接着剤の使用を制限するものではなく、例えば、溶剤系接着剤、溶剤・非溶剤混合系接着剤等の接着剤の使用を妨げるものではない。しかしながら、断熱パネルを、特に住居内で使用する場合においては、環境安全性の観点から、水系接着剤を使用することが好ましい。
【実施例】
【0033】
実施例1
更紙(目付50g/m;厚み75μm)/PE樹脂層(厚み100μm)からなる積層構造の面材(総厚み175μm)を用いた。
【0034】
図3に示すサンドイッチパネルの連続製造方法を用いて表1に示す成形条件で断熱パネルを製造した。上部面材1および下部面材2として上記面材を、PE樹脂層がウレタンフォーム層と接触するような向きで用いた。得られた断熱パネルは幅764mmおよび厚み10mmであり、長さは2180mmにカットした。断熱パネルにおけるウレタンフォーム層の密度は62kg/mであった。
【0035】
実施例2
クラフト紙(目付75g/m;厚み110μm)/PE樹脂層(厚み150μm)からなる積層構造の面材(総厚み260μm)を上部面材1および下部面材2として用いたこと以外、実施例1と同様の方法により断熱パネルを製造した。
【0036】
実施例3
クラフト紙(目付75g/m;厚み110μm)/PE樹脂層(厚み110μm)/からなる積層構造の面材(総厚み220μm)を上部面材1および下部面材2として用いたこと以外、実施例1と同様の方法により断熱パネルを製造した。
【0037】
比較例1
クラフト紙(目付75g/m;厚み110μm)/PE樹脂層(厚み25μm)からなる積層構造の面材(総厚み135μm)を上部面材1および下部面材2として用いたこと以外、実施例1と同様の方法により断熱パネルを製造した。
【0038】
比較例2
PE樹脂層(厚み25μm)/クラフト紙(目付75g/m;厚み110μm)/PE樹脂層(厚み25μm)からなる積層構造の面材(総厚み135μm)を上部面材1および下部面材2として用いたこと以外、実施例1と同様の方法により断熱パネルを製造した。
【0039】
【表1】

【0040】
(評価)
得られた断熱パネルを以下の項目について評価した。
・反り
断熱パネルの片面全面に水を噴霧した後、幅方向が高さとなるように断熱パネルを垂直に立てた状態で1日間自然放置して乾燥させた。噴霧量は約50ml/mであった。初期(噴霧前)および噴霧乾燥後において反りの状態を観察し、測定した。詳しくは、図4に示すように、断熱パネル50の長手方向と幅方向それぞれについて、中央ポイントPでの反りSpおよびSpを金属棒51を用いて測定した。反り変化量は噴霧乾燥後の反り値から初期の反り値を減じた値であり、25mm以下が実用上問題のない範囲であり、20mm以下が好ましい。なお、反り値は、噴霧面が収縮して形成される反りを正、その逆方向に形成される反りを負で示した。
【0041】
・接着性
断熱パネルに水系接着剤(合成ゴム系エマルジョン、固形分50%、粘度7000cps(25°))を噴霧し、金属鋼板に貼着させ、24時間乾燥させたときの接着性を以下の基準に従って評価した。
○:面材表面が噴霧した水系接着剤を吸収し、面材と金属鋼板とが良好に接着されている
×:面材表面に噴霧した水系接着剤が流れ落ち、面材と金属鋼板とが良好に接着されていない
【0042】
【表2】

【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明の断熱パネルは、住宅の外壁、床および天井、浴室・ユニットバス・台所の壁や天井、ならびに冷蔵庫・冷凍庫・保冷車の壁や天井等に使用される。また本発明の断熱パネルはそのまま水系接着剤等で既存の部材に貼着して使用されてもよいし、または金属鋼板等の板材に予め水系接着剤等で貼着して使用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施形態の断熱パネルを示す概略構成図である。
【図2】本発明の断熱パネルが有する面材の一例の概略構成図である。
【図3】本発明の断熱パネルを製造する方法を説明するための模式図である。
【図4】断熱パネルの反り値を測定する方法を説明するための模式図である。
【符号の説明】
【0045】
1:上部面材、2:下部面材、3:ウレタンフォーム層、5:表面吸水層、6:裏面層、50:断熱パネル、51:金属棒。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部面材と下部面材との間にウレタンフォーム層を有してなり、上部面材または下部面材の少なくとも一方が、最表面側からウレタンフォーム層側への順序で表面吸水層/裏面層の積層構造を有し、当該裏面層は厚み50〜500μmの合成樹脂層であることを特徴とする断熱パネル。
【請求項2】
前記裏面層の厚みが100〜300μmであることを特徴とする請求項1に記載の断熱パネル。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の断熱パネルが少なくとも一方の面に有する表面吸水層に水系接着剤を含浸させることにより、断熱パネルが板材に貼着されてなることを特徴とする複合断熱材。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−77727(P2007−77727A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−269336(P2005−269336)
【出願日】平成17年9月16日(2005.9.16)
【出願人】(000001096)倉敷紡績株式会社 (296)
【Fターム(参考)】