説明

断熱材用ケーブル類支持具、及び配線ボックス

【課題】
断熱材に直接に螺着できるようにして、取付け作業性を向上させ、かつ、断熱効果を損なわない断熱材用ケーブル類支持具、及び配線ボックスを提供することである。
【解決手段】
建物の二重天井内等に設けられた断熱材Dに沿ってケーブル類34を支持するために、前記断熱材Dに固定されるケーブル類支持具Hであって、前記断熱材Dの表面に密着する密着板部1の前面側に、前記ケーブル類34を支持する支持部2が一体に設けられた支持具本体Aと、前記支持具本体Aを前記断熱材Dに固定するために、前記密着板部1の裏面側に設けられた固定ねじ部Fとから成り、前記固定ねじ部Fは、前記断熱材Dに対して螺入可能とすべく、ねじ軸部3の外周面にねじ山部4が形成された構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として建築物のリフォームの際に、その二重天井内等に設けられた断熱材に沿ってケーブル類を支持するための断熱材用ケーブル類支持具、及び前記断熱材に固定される断熱材用配線ボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
二重天井内等に断熱材が設けられた建築物のリフォームの際に、前記断熱材に沿ってケーブル類を支持するためには、そのケーブル類支持具を断熱材に固定しなければならない。しかし、断熱材に対する固定は、難しいので、図9に示されるように、コンクリートビス40を使用して、直接にコンクリート層Eに固定していた。即ち、建築物を新設する場合には、予めコンクリート層Eに埋設された雌ねじ部を有するインサートに対してボルトを螺合して、ケーブル類支持具H’を取付けることができるが、リフォームする際には、打設後のコンクリート層Eに対するインサートの埋設はできないので、回転振動によって、断熱材Dを貫通してコンクリート層Eに前記コンクリートビス40を打ち込み、ケーブル類支持具H’を取付ける方法が一般的であった。また、断熱材Dは、気孔構造であって、密度の低い発泡樹脂材等で構成されているために、一般的に軟質であって、それに雌ねじ部を加工することはできない。また、一般の小型のビス等をねじ込んで螺着しようにも、ねじ部周辺の部分の形状が崩れてしまうので、ケーブル類支持具H’を、断熱材Dに対して直接に取付けることは困難であった。
【0003】
同様に、リフォームの際に発生したケーブル類の配線作業においては、そのジョイント部(結線部)を「ジョイントボックス」と称される保護カバーで保護する必要が生ずる。このジョイントボックスは、断熱材Dの表面に密着した状態で、これに固定されるベースと、該ベースに対して着脱可能に取付けられるカバーとからなって、前記ベースを断熱材Dに固定して使用するものであって、前記ケーブル類支持具H’と同様に、コンクリートビス40を使用して取付けられていた(図示せず)。
【0004】
このようにして、リフォームの際に、天井壁等に前記ケーブル類支持具H’やジョイントボックスを取付けるためには、断熱材Dの部分を貫通させて、硬質のコンクリート層Eに対して固定可能なコンクリートビス40等の固定部材を使用せざるを得なかった。この場合、以下の問題があった。(1)硬質のコンクリート層Eに対してコンクリートビス40を打込むために、予め下孔を開ける作業が面倒であり、又、特に天井壁に対してビスを打ち込むことは、仰向け姿勢のために、作業しづらくて、その能率が悪かった。(2)断熱材Dの部分を貫通してコンクリート層Eの部分に到達する長いコンクリートビス40を打ち込む必要があったので、断熱材Dには、そのための貫通孔が設けられ、その貫通孔の分だけ断熱材が欠損するので、貫通孔分の断熱の効果が減少した。なお、コンクリートビス40は、その先端のねじ部が鋭利に成形されているものであって、その頭部に振動を与えながら先端部を回転させて打込み、コンクリート層Eの部分に螺着して、各種部材を固定するために使用されているものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、断熱材に直接に螺着できるようにして、取付け作業性を向上させ、かつ、断熱効果を損なわない断熱材用ケーブル類支持具、及び配線ボックスを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、建物の二重天井内等に設けられた断熱材に沿ってケーブル類を支持するために、前記断熱材に固定されるケーブル類支持具であって、前記断熱材の表面に密着する密着板部の前面側に、前記ケーブル類を支持する支持部が一体に設けられた支持具本体と、前記支持具本体を前記断熱材に固定するために、前記密着板部の裏面側に設けられた固定ねじ部とから成り、前記固定ねじ部は、前記断熱材に対して螺入可能とすべく、ねじ軸部の外周面にねじ山部が形成された構成であることを特徴としている。
【0007】
請求項1の発明によれば、その固定ねじ部が断熱材に対して螺入可能であるために、固定が難しいとされている断熱材に対してケーブル類支持具を必要強度を有して固定可能となる。
【0008】
また、請求項2の発明は、建物の二重天井内等に設けられた断熱材に対して固定される配線ボックスであって、前記断熱材の表面に密着するボックス本体の裏面側に固定ねじ部が設けられ、該固定ねじ部は、前記断熱材に螺入可能とすべく、ねじ軸部の外周面にねじ山部が形成された構成であることを特徴としている。この発明に係る配線ボックスにおいても、請求項1に記載した断熱材用ケーブル類支持具に関する発明の場合と同じ理由により、その効果を得ることができる。
【0009】
また、請求項3の発明は、ケーブル類のジョイント部を覆って保護するための断熱材用配線ボックスであって、断熱材の表面に密着した状態で、これに固定されるベースと、該ベースに対して着脱可能に取付けられるカバーとから成り、前記ベースの裏面側に、前記断熱材に螺入可能な固定ねじ部が設けられていることを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明によれば、ベースの裏面が断熱材に密着するまで、該ベースを回転させると、その裏面側に設けられた固定ねじ部が前記断熱材に螺入されて、断熱材に対してベースを固定できる。その後に、ケーブル類のジョイント部を前記ベースの部分に配置して、前記ベースに対してカバーを覆蓋して使用することができて便利である。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るケーブル類支持具及び配線ボックスは、その固定ねじ部のねじ軸部が円筒状になっているために、断熱材に下孔を成形しなくても、断熱材に対してねじ軸部が、そのままねじ込み可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
まず、本発明に係るケーブル類支持具Hについて、図1ないし図5を用いて詳細に説明する。図1は、断熱材Dに螺着されたケーブル類支持具Hによってケーブル類34が支持された状態を示す部分断面斜視図であり、図2は、ケーブル類支持具Hの全体を回転させて、その固定ねじ部Fを断熱材Dに螺入している途中の状態を示す一部を破断した正面図であり、図3は、ケーブル類支持具Hが断熱材Dに螺着された状態の一部を破断した正面図である。また、図4及び図5は、それぞれ固定ねじ部F及び支持部2の側から見たケーブル類支持具Hの斜視図である。
【0013】
図1及び図3に示されるとおり、ケーブル類支持具Hは、二重天井内の天井壁Wに設けられた断熱材Dに沿ってケーブル類34を支持するために使用するものである。二重天井を構成する天井壁Wは、コンクリート層Eの表面(下面)に断熱材Dが一体に貼着された構成である。ケーブル類支持具Hは、主にケーブル類34を支持するための部分である支持具本体Aと、断熱材D内にねじ込まれてケーブル類支持具Hを天井に固定するための部分である固定ねじ部Fとで構成されている。支持具本体Aには、断熱材Dの表面に密着して、固定状態を安定させるための円板形状の密着板部1が設けられており、図4に示されるとおり、断熱材Dに取付けられた状態において、その裏面となる面には、略円筒形状の前記固定ねじ部Fが、ほぼ同心円状に一体に成形されている。一方、図5に示されるとおり、密着板部1の表面には、全体形状が略L字形の支持部2が一体に成形されており、ケーブル類34を保持するための部分となっている。
【0014】
まず、固定ねじ部Fの構成について説明する。前記固定ねじ部Fは、円筒形のねじ軸部3の外周部に、その螺入端部5から基端部に向かってねじ山部4が形成されたものである。ねじ軸部3の螺入端部5は開口され、その内周には、ねじ軸部3の全軸長に亘って中空充填部6が形成されている。本発明に係るねじ軸部3は、断熱材Dに下孔を設けずに螺入するためのものであるので、螺入端部5は、回転によって螺入が可能な程度の肉厚を有している。また、中空充填部6は、前記密着板部1が断熱材Dの表面に密着して、前記固定ねじ部Fが断熱材Dに螺着した状態において、切断分離された断熱材の円柱部分D’を、そのまま充填する部分である。
【0015】
また、図2に示されるように、ねじ山部4においては、その谷の径rは、ねじ軸部3の外径と同一であり、ねじ山部4の外径はRとなっているが、断熱材Dとねじ山部4との接触面積を大きくするために、ねじ山部4の外径Rは、その谷の径rに対して、一般のねじ山よりも遙に大きく設けられており、そのために、ねじ山の高さKは、大きく形成されている。K=(R−r)/2である。言い換えると、ねじ山部4は、軟質な断熱材Dに螺着するために、それを螺旋方向に展開した表面積が大きくなるように設けられており、固定ねじ部Fを回転して、それが断熱材Dに螺入し易いように、ねじ山部4は、その角度が小さく、しかもその先端部7は、先鋭に形成されている。
【0016】
次に、支持具本体Aの構成について説明する。所定の幅を有する前記支持部2は、その垂直板部2aの頂部において前記密着板部1と一体連結され、密着板部1の直径方向に沿って、これと対向して形成されている。支持部2は、その水平板部2bにケーブル類34を引掛けて保持するためのものであって、ケーブル類34の重量に抗し得る強度を確保するために、その縦断方向に沿ってリブ31が設けられている。また、支持部2の水平板部2bの自由端部には、挿入開口部10からケーブル類34を挿入して前記水平板部2bに引掛けた状態において、結束バンド35を用いて前記挿入開口部10を閉止するための引掛け溝部8が、支持部2の幅方向に対向して一対形成されている。この引掛け溝部8が形成された支持部2の部分と高さ方向に対向する密着板部1には、前記一対の引掛け溝部8と共に、結束バンド35を引掛けるための引掛け片部9が設けられており、結束バンド35を引掛け片部9の鉤形の部分と、前記一対の引掛け溝部8とに掛け渡して閉止し、前記挿入開口部10からケーブル類34が抜け出ない構成になっている。なお、各図面に図示される33は、密着板部1の外周部に設けられた切欠きであって、非常に重いケーブル類34を、やむなく吊下げる必要がある場合に用いるためのコンクリートビス40等を貫通するためのものである。
【0017】
次に、本発明に係るケーブル類支持具Hを用いて、天井部に沿ってケーブル類を支持する使用例を説明する。ケーブル類34を吊下げるのに必要な位置を定めて、ケーブル類支持具Hの固定ねじ部Fをその位置に螺入する。図2に示されるとおり、気孔構造を有する発泡樹脂材で成形された断熱材Dに対して、固定ねじ部Fの螺入端部5を押圧しながら回転すると、その部分が、螺入可能な所定の肉厚を有する円筒形状となっているために、螺入端部5と断熱材Dとの干渉する面積が最小限となり、ねじ込み可能となる。そして、ねじ軸部3の先端により切断された円柱部分D’は、ねじ軸部3の中空充填部6にそのまま充填されて、除去されずに中空充填部6に残存したままとなる。このため、断熱材Dにケーブル類支持具Hの固定ねじ部Fを螺入させて固定しても、該固定部分における断熱性が低下することはない。なお、図3において、32は、ねじ山部4が螺旋状に螺入して断熱材Dを切取ったねじ孔跡である。
【0018】
このようにして、密着板部1が断熱材Dに当接するように、ケーブル類支持具Hの全体を回転させて、その固定ねじ部F部分を断熱材Dにねじ込む。固定ねじ部Fのねじ山部4は、その先端の角度が小さく、しかも先鋭に形成されていて、ねじ込む際の断熱材Dとの摩擦が小さいので、ねじ込み易く、また、ねじ込んだ後には、ねじ山部4の高さKが大きいので、ねじ山部4を螺旋方向に展開した部分と、断熱材Dとの接触面積が大きくなっていて、固定力が大きい。
【0019】
上記のようにして、断熱材Dにケーブル類支持具Hを固定した状態で、その支持具本体Aの挿入開口部10からケーブル類34を挿入して、該ケーブル類34を天井壁Wに沿って支持して、結束バンド35を用いて、その挿入開口部10を結束閉止すると、天井部に沿って支持されているケーブル類34は、前記挿入開口部10から脱出しなくなる。
【0020】
次に、ジョイントボックスと称される本発明に係る配線ボックスについて、図6ないし図8を用いて詳細に説明する。図6は、断熱材Dに螺着されたジョイントボックスJによってケーブル類34のジョイント部34aが保護された状態を示す部分断面斜視図であって、図7は、同じく断面図であり、図8は、ベースBを固定ねじ部Fの側から見たジョイントボックスJの斜視図である。図6及び図7に示されるとおり、ジョイントボックスJは、天井部に配線された各ケーブル類34のジョイント部34aを覆って、衝撃等から保護するために使用するものであって、断熱材Dの表面に密着した状態で、これに固定されるベースBと、該ベースBに対して着脱可能な、透明な樹脂材で成形されたカバーCとから構成される。図8に示されるとおり、ベースBは、天井の断熱材Dの部分に密着する長方形状の密着板部11と、カバーCを取付けるためにその長手方向の両端部にて突出する一対の係合孔13を有する基台部12とを一体化して、略直方体形状に形成されたものである。そして、ベースBの裏面には、密着板部11の長手方向のほぼ中央部に、前記固定ねじ部Fが設けられている。固定ねじ部Fは先に説明したケーブル類支持具Hの場合と同様の構成のものである。
【0021】
一方、カバーCは、ベースBに対して着脱する上面のみが開口したボックス状のものであり、その開口端部の対向する部分に、前記係合孔13に係止させるための一対の係合片14が外方に向けて設けられたものである。そして、ベースBに対してカバーCを押圧させると、前者の係合孔13に後者の係合片14が挿入係合されて、ベースBに対してカバーCが取付けられると共に、この取付状態において、カバーCの一対の係合片14が設けられた部分を互いに押圧すると、該カバーCの上記部分が内側方向に僅かに弾性変形されて、前記係合が解除され、ベースBからカバーCが取り外される。
【0022】
ジョイントボックスJの使用方法は以下のとおりである。まず、断熱材Dに対して、ベースBを取付ける。ケーブル類支持具Hの場合と同様に、固定ねじ部Fを断熱材Dに対して押圧して、ベースBの密着板部11が断熱材Dに密着するまで基台部12を回転させて、前記固定ねじ部Fを断熱材Dにねじ込む。ケーブル類支持具Hについて説明したのと同じ理由によって、気孔構造の樹脂材で成形された断熱材Dに対して、ねじ込み可能となる。また、同様に、ねじ軸部3の先端により切断された断熱材の円柱部分D’は、ねじ軸部3の中空充填部6に充填されるために、ねじ込み部分での断熱性を損なう恐れがない。また、固定ねじ部Fのねじ山部4の構成もケーブル類支持具Hの場合と同様であって、同じ理由により、断熱材Dに対して充分な固定力を有している。
【0023】
このようにして、ねじ込み完了した後に、ケーブル類34の端部どうしをジョイント(結線)したものをベースBに当てがいながら、前記カバーCの各係合片14を、前記ベースBの各係合孔13に挿入して、互いに係合させる。これにより、ケーブル類34のジョイント部34aは、前記カバーCの中心部に配置されると共に、該ジョイント部34aの両側の各ケーブル類の端部は、前記カバーCの開口端面に支持されて、前記ジョイント部34aが保護される。
【0024】
また、建築物のリフォーム時の配線において、天井壁Wに露出した断熱材Dに対して、上記ジョイントボックスJ以外の様々の配線ボックスを取付ける場合において、そのボックス本体の裏面側に上記構成の固定ねじ部Fを一体に設けておけば、この配線ボックスを断熱材Dに確実に取付けることができる。
【0025】
また、上記実施例のケーブル類支持具H及びジョイントボックスJの各固定ねじ部Fは、いずれも円筒状のねじ軸部3の外周面にねじ山部4が形成された構成であるために、螺入時において、その中空充填部6に、ねじ軸部3の先端により切断された断熱材の円柱部分D’が、そのまま充填されて、断熱材の欠損がないために、断熱性が高まる利点があるが、本発明においては、その固定ねじ部は、中実構造である円柱状のねじ軸部の外周面にねじ山部を形成した構成にしても、断熱材に対して螺入可能である。
【0026】
また、上記したケーブル類支持具Hの支持具本体A、或いはジョイントボックスJのベースBに、ドライバーと係合可能な係合部、或いは電気ドリルにより回転させられる回転ホルダーと係合可能な係合部を有している場合には、これらのドライバー、或いは電気ドリルによって、固定ねじ部を回転させて、断熱材に対して螺入させることも可能となって、前記ケーブル類支持具H、或いは前記ベースBを断熱材に固定する作業を迅速に行える。
【0027】
また、前記各実施形態において、固定ねじ部Fは、いずれも支持具本体A、或いはベースBの裏面側に一体に設けられているが、別体の固定ねじ部Fを前記支持具本体A、或いはベースBに取付ける構成であってもよい。
【0028】
また、上記実施例は、天井壁Wに貼着された断熱材Dに対して、ケーブル類支持具H及びジョイントボックスJを取付ける例であるが、垂直壁に貼着された断熱材Dに対しても全く同様にして、取付け可能である。
【0029】
なお、本明細書で使用している「ケーブル類」とは、電線等のケーブル状のものに限定されず、電線管等の管状のものも含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】断熱材Dに螺着されたケーブル類支持具Hによってケーブル類34が天井部に沿って支持された状態を示す部分断面斜視図である。
【図2】ケーブル類支持具Hの全体を回転させて、その固定ねじ部Fを断熱材Dに螺入している途中の状態を示す一部を破断した正面図である。
【図3】ケーブル類支持具Hが断熱材Dに螺着された状態の一部を破断した正面図である。
【図4】固定ねじ部Fの側から見たケーブル類支持具Hの斜視図である。
【図5】支持部2の側から見たケーブル類支持具Hの斜視図である。
【図6】断熱材Dに螺着されたジョイントボックスJによってケーブル類34のジョイント部34aが保護された状態を示す部分断面斜視図である。
【図7】同じく断面図である。
【図8】ベースBを固定ねじ部Fの側から見たジョイントボックスJの斜視図である。
【図9】断熱材Dの表面に密着された従来のケーブル類支持具H’がコンクリートビス40を使用してコンクリート層Eに固定された状態の断面図である。
【符号の説明】
【0031】
A:支持具本体
B:ベース(ボックス本体)
C:カバー
D:断熱材
D’:断熱材の円柱部分
F:固定ねじ部
H:ケーブル類支持具
J:ジョイントボックス
K:ねじ山部の高さ
R:ねじ山部の外径
r:ねじ山部の谷の径
1,11:密着板部
2:支持部
3:ねじ軸部
4:ねじ山部
5:螺入端部
6:中空充填部
34:ケーブル類
34a:ジョイント部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の二重天井内等に設けられた断熱材に沿ってケーブル類を支持するために、前記断熱材に固定されるケーブル類支持具であって、
前記断熱材の表面に密着する密着板部の前面側に、前記ケーブル類を支持する支持部が一体に設けられた支持具本体と、
前記支持具本体を前記断熱材に固定するために、前記密着板部の裏面側に設けられた固定ねじ部とから成り、
前記固定ねじ部は、前記断熱材に対して螺入可能とすべく、ねじ軸部の外周面にねじ山部が形成された構成であることを特徴とする断熱材用ケーブル類支持具。
【請求項2】
建物の二重天井内等に設けられた断熱材に対して固定される配線ボックスであって、
前記断熱材の表面に密着するボックス本体の裏面側に固定ねじ部が設けられ、該固定ねじ部は、前記断熱材に螺入可能とすべく、ねじ軸部の外周面にねじ山部が形成された構成であることを特徴とする断熱材用配線ボックス。
【請求項3】
ケーブル類のジョイント部を覆って保護するための断熱材用配線ボックスであって、
断熱材の表面に密着した状態で、これに固定されるベースと、該ベースに対して着脱可能に取付けられるカバーとから成り、
前記ベースの裏面側に、前記断熱材に螺入可能な固定ねじ部が設けられていることを特徴とする断熱材用配線ボックス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−101693(P2006−101693A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−296006(P2005−296006)
【出願日】平成17年10月11日(2005.10.11)
【分割の表示】特願2001−171959(P2001−171959)の分割
【原出願日】平成13年6月7日(2001.6.7)
【出願人】(000243803)未来工業株式会社 (550)
【Fターム(参考)】