新しい含窒素複素環化合物およびそれを用いた有機電子素子
本発明は、新しい含窒素複素環誘導体およびそれを用いた有機電子素子を提供する。本発明に係る有機電子素子は、効率、駆動電圧および寿命の面に優れた特性を示す。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新しい含窒素複素環誘導体およびそれを用いた有機電子素子に関する。本出願は2008年11月3日に韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10−2008−0108602号の出願日の利益を主張し、その内容の全ては本明細書に含まれる。
【背景技術】
【0002】
有機電子素子とは、正孔および/または電子を用いた電極と有機物間での電荷交流を必要とする素子を意味する。有機電子素子は、動作原理に応じ、下記のように大きく2つに分けることができる。第1には、外部の光源から素子に流入した光子によって有機物層からエキシトン(exiton)が形成され、このエキシトンが電子と正孔に分離し、この電子と正孔が各々他の電極に伝達されて電流源(電圧源)として用いられる形態の電子素子である。第2には、2つ以上の電極に電圧または電流を加え、電極と界面をなす有機物半導体に正孔および/または電子を注入し、注入された電子と正孔によって動作する形態の電子素子である。
【0003】
有機電子素子の例としては有機発光素子、有機太陽電池、有機感光体(OPC)、有機トランジスタなどが挙げられ、これらは全て素子駆動のために正孔の注入または輸送物質、電子の注入または輸送物質、または発光物質を必要とする。以下においては主に有機発光素子について具体的に説明するが、前記有機電子素子においては、正孔の注入または輸送物質、電子の注入または輸送物質、または発光物質が類似する原理によって作用する。
【0004】
一般的に有機発光現象とは、有機物質を用いて電気エネルギーを光エネルギーに転換させる現象をいう。有機発光現象を用いる有機発光素子は、通常、正極と負極およびこの間に有機物層を含む構造を有する。ここで、有機物層は、有機発光素子の効率と安全性を高めるためにそれぞれ異なる物質からなる多層の構造である場合が多く、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層などからなる。このような有機発光素子の構造において、二つの電極の間に電圧を印加すれば、正極からは正孔が、負極からは電子が有機物層に注入され、注入された正孔と電子が結合した時にエキシトン(exciton)が形成され、このエキシトンが再び基底状態に落ちる時に光が出る。このような有機発光素子は、自発光、高輝度、高効率、低い駆動電圧、広い視野角、高いコントラスト、高速応答性などの特性を有すると知られている。
【0005】
有機発光素子において、有機物層として用いられる材料は、機能に応じ、発光材料と電荷輸送材料、例えば、正孔注入材料、正孔輸送材料、電子輸送材料、電子注入材料などに分類することができる。また、発光材料は、発光色に応じ、青色、緑色、赤色の発光材料とより良い天然色を実現するために必要な黄色および橙色の発光材料に区分することができる。一方、発光材料として一つの物質だけを用いる場合、分子間相互作用によって最大発光波長が長波長に移動し、色純度が落ちたり発光減衰効果によって素子の効率が減少したりする問題が発生するため、色純度の増加とエネルギー転移を通じた発光効率を増加させるために発光材料としてホスト/ドーパント系を用いることができる。
【0006】
有機発光素子が前述したような優れた特徴を十分に発揮するためには、素子内の有機物層をなす物質、例えば、正孔注入物質、正孔輸送物質、発光物質、電子輸送物質、電子注入物質などが安定で効率的な材料からなることが先行されなければならないが、未だに安定で効率的な有機発光素子用の有機物層材料の開発が十分になされていない状態である。したがって、新しい材料の開発が要求し続けられており、このような材料開発の必要性は前述した他の有機電子素子においても同様である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国公開特許2003−0067773号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記従来技術の問題点を考慮し、低電圧、発光効率、安定性および素子寿命を大きく向上させられる物質およびそれを用いた有機電子素子を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、熱的安定性を有しつつ真空蒸着工程に必要な昇華性を有する物質およびそれを用いた有機電子素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明は、下記化学式1で示されるか、下記化学式1の構造を2以上含む新規な含窒素複素環誘導体を提供する:
【0011】
【化1】
【0012】
前記化学式1において、
X1はNまたはCR3であり、X2はNまたはCR4であり、X3はNまたはCR5であり、X4はNまたはCR6であり、Y1はNまたはCR7であり、Y2はNまたはCR8であり、Y3はNまたはCR9であり、Y4はNまたはCR10であり、X1〜X4とY1〜Y4は同時にNではなく、
R3〜R10は各々独立に−(L)p−(Y)qであり、ここで、pは0〜10の整数であり、qは1〜10の整数であり、R3〜R10のうちの隣接する2以上の基は単環式もしくは多環式の環を形成することができ、
Lは酸素;硫黄;置換もしくは非置換の窒素;置換もしくは非置換のリン;置換もしくは非置換のアリーレン基;置換もしくは非置換のアルケニレン基;置換もしくは非置換のフルオレニレン基;置換もしくは非置換のカルバゾリレン基;またはN、O、S原子のうちの1個以上を含む置換もしくは非置換のヘテロアリーレン基であり、
Yは水素;重水素;ハロゲン基;ニトリル基;ニトロ基;ヒドロキシ基;置換もしくは非置換のシクロアルキル基;置換もしくは非置換のアルコキシ基;置換もしくは非置換のアリールオキシ基;置換もしくは非置換のアルキルチオキシ基;置換もしくは非置換のアリールチオキシ基;置換もしくは非置換のアルキルスルホキシ基;置換もしくは非置換のアリールスルホキシ基;置換もしくは非置換のアルケニル基;置換もしくは非置換のシリル基;置換もしくは非置換のホウ素基;置換もしくは非置換のアルキルアミン基;置換もしくは非置換のアラルキルアミン基;置換もしくは非置換のアリールアミン基;置換もしくは非置換のヘテロアリールアミン基;置換もしくは非置換のアリール基;置換もしくは非置換のフルオレニル基;置換もしくは非置換のカルバゾール基;またはN、O、S原子のうちの1個以上を含む置換もしくは非置換の複素環基であり;
R1およびR2は互いに連結されて置換もしくは非置換の脂肪族、芳香族、またはヘテロ芳香族の単環式もしくは多環式の環を形成するか形成しなくてもよく、R1およびR2が環を形成しない場合、R1およびR2は互いに同じであるか異なり、各々独立に、置換もしくは非置換のC3〜C40のシクロアルキル基;置換もしくは非置換のC6〜C60のアリール基;置換もしくは非置換のC2〜C40のアルケニル基;置換もしくは非置換のC2〜C60の複素環基であり、
R1、R2およびR1とR2が互いに連結されて形成された芳香族またはヘテロ芳香族の単環式および多環式の環は各々独立に−(L)p−(Y)qで置換されてもよく、化学式1にLとYが各々2以上存在する場合、これらは各々独立に互いに同じであるか異なり、
但し、X1〜X4とY1〜Y4が同時にCR3〜CR10である場合、R3〜R10のうちの少なくとも一つは水素ではない置換基を有するか、R1とR2が互いに結合して置換された単環式もしくは多環式の環を形成する。
【0013】
前記化学式1の化合物は、ガラス転移温度(Tg)が高いため、熱的安定性に優れる。このような熱的安定性の増加は素子に駆動安定性を提供する重要な要因となる。
【0014】
前記化学式1において、R1およびR2が連結されて環を1つ形成した場合は下記化学式2で示すことができる:
【0015】
【化2】
【0016】
前記化学式2において、
X1〜X4およびY1〜Y4は前記化学式1で定義した通りであり、
(N)n1において、Nは窒素原子を意味し、窒素原子がベンゼン環内の炭素原子の代わりをすることができるということを示し、
(N)n1において、n1は0〜6の整数であり、
R11は前記化学式1で定義したR3〜R10の定義と同様であり、
k1は0〜4の整数であり、k1が2以上の整数である場合、R11は各々互いに異なってもよい。
【0017】
R1およびR2が連結されて環が2つ以上である多環式の環を形成する場合は下記化学式3−1および3−2で示すことができる。
【0018】
【化3】
【化4】
【0019】
前記化学式3−1および3−2において、
X1〜X4およびY1〜Y4は前記化学式1で定義した通りであり、
(N)n1および(N)n2において、Nは窒素原子を意味し、窒素原子がベンゼン環内の炭素原子の代わりをすることができるということを示し、
(N)n1において、n1は0〜2の整数であり、
(N)n2において、n2は0〜2の整数であり、
R11およびR12は前記化学式1で定義したR3〜R10の定義と同様であり、
前記化学式3−1において、k1は0〜4の整数であり、k2は0〜4の整数であり、前記化学式3−2において、k1は0〜4の整数であり、k2は0〜2の整数であり、
k1が2以上の整数である場合、R11は各々互いに異なってもよく、k2が2以上の整数である場合、R12は各々互いに異なってもよい。
【0020】
前記R1およびR2が環を形成しない場合、R1およびR2はR11およびR12で置換もしくは非置換されたフェニル基または置換もしくは非置換された窒素(N)原子を含む六角形のヘテロ芳香族環基であってもよい。例えば、前記化学式1は下記化学式4−1で示すことができる。
【0021】
【化5】
【0022】
前記化学式4−1において、
X1〜X4およびY1〜Y4は前記化学式1で定義した通りであり、
(N)n1および(N)n2において、Nは窒素原子を意味し、窒素原子がベンゼン環内の炭素原子の代わりをすることができるということを示し、
(N)n1において、n1は0〜2の整数であり、
(N)n2において、n2は0〜2の整数であり、
R11およびR12は前記化学式1で定義したR3〜R10の定義と同様であり、
k1は0〜4の整数であり、k2は0〜4の整数であり、
k1が2以上の整数である場合、R11は各々互いに異なってもよく、
k2が2以上の整数である場合、R12は各々互いに異なってもよい。
【0023】
本発明は、第1電極、第2電極、および前記第1電極と第2電極との間に配置された1層以上の有機物層を含む有機電子素子であって、前記有機物層のうちの1層以上は前記新規な含窒素複素環誘導体を含む有機電子素子を提供する。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係る新しい含窒素複素環誘導体は、有機発光素子をはじめとする有機電子素子の有機物層の材料として用いることができ、これを用いた有機発光素子をはじめとする有機電子素子は、効率上昇、駆動電圧の下降、寿命延長、安定性の上昇などに優れた特性を示す。特に、本発明に係る新しい含窒素複素環誘導体は、熱的安定性に優れ、深いHOMO準位、広いバンドギャップ、高い三重項(triplet)状態および正孔安定性を有するので優れた特性を示す。有機発光素子をはじめとする有機電子素子において、純粋に用いるか、不純物を混ぜて用いることができ、光効率を向上させ、化合物の熱的安定性によって素子の寿命特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係る有機発光素子の一例を示すものである。
【図2】化合物A−13の質量スペクトルである。
【図3】化合物A−14の質量スペクトルである。
【図4】化合物1−a−15の質量スペクトルである。
【図5】化合物1−a−34の質量スペクトルである。
【図6】化合物1−a−58の質量スペクトルである。
【図7】化合物1−b−15の質量スペクトルである。
【図8】化合物1−b−100の質量スペクトルである。
【図9】化合物1−b−117の質量スペクトルである。
【図10】化合物5−a−34の質量スペクトルである。
【図11】化合物5−a−33の質量スペクトルである。
【図12】化合物1−a−74の質量スペクトルである。
【図13】化合物1−a−31の質量スペクトルである。
【図14】化合物1−b−136の質量スペクトルである。
【図15】化合物1−b−31の質量スペクトルである。
【図16】化合物1−b−32の質量スペクトルである。
【図17】化合物1−b−122の質量スペクトルである。
【図18】化合物6−a−1の質量スペクトルである。
【図19】化合物6−a−3の質量スペクトルである。
【図20】化合物5−a−13の質量スペクトルである。
【図21】化合物1−b−139の質量スペクトルである。
【図22】化合物1−b−80の質量スペクトルである。
【図23】化合物6−a−2の質量スペクトルである。
【図24】化合物1−b−123の質量スペクトルである。
【図25】化合物1−a−68の質量スペクトルである。
【図26】化合物1−a−77の質量スペクトルである。
【図27】化合物1−b−39の質量スペクトルである。
【図28】化合物1−b−146の質量スペクトルである。
【図29】化合物5−a−2の質量スペクトルである。
【図30】化合物6−a−18を用いた場合、77KにおいてMethyl THFで測定した燐光PLである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0027】
本発明に係る含窒素複素環誘導体は、前記化学式1で示されるか、前記化学式1の構造を2以上含む。
【0028】
本発明の実施状態によれば、前記化学式1の構造を2以上含むということは、前記化学式1の構造を有する化合物が連結基なしで直接連結された構造として存在することを意味する。このような場合において、化学式1、化学式2、化学式3−1、化学式3−2、化学式4−1中、各々同一の化学式や相異なる化学式が直接結合して前記化学式の構造を2以上含むことができるということを意味する。
【0029】
本発明のまた他の一実施状態によれば、前記化学式1の構造を2以上含むということは、2価以上の連結基を有するアルカン、2価以上の連結基を有するシクロアルカン;2価以上の連結基を有するアリール化合物;窒素、硫黄、酸素原子を少なくとも1個以上含み、2価以上の連結基を有する五角形もしくは六角形のヘテロアリール化合物;酸素原子、硫黄原子、置換もしくは非置換の窒素原子、または置換もしくは非置換のリン原子に前記化学式1の構造が2個以上連結され得ることを意味する。このような場合においても、前記化学式1、化学式2、化学式3−1および化学式3−2、化学式4−1中、各々同一の化学式や相異なる化学式が結合して前記化学式の構造を2以上含むことができるということを意味する。
【0030】
前記化学式1において、アルコキシ基は直鎖もしくは分枝鎖であってもよい。アルコキシ基の炭素数は特に限定されないが、立体阻害を与えない範囲である1〜40個が好ましい。例えば、前記化学式1において、−(L)p−(Y)qのYがアルコキシ基である場合、このアルコキシ基の炭素数の個数は化合物の共役長さには影響を及ぼさず、但し、化合物の有機電子素子への適用方法、例えば、真空蒸着法または溶液塗布法の適用に影響を及ぼすだけであるため、アルコキシ基の炭素数の個数は特に限定されない。
【0031】
本発明において、アルケニル基としては直鎖もしくは分枝鎖であってもよく、炭素数2〜40のアルケニル基が好ましく、具体的には、スチルベニル基(stylbenyl)、スチレニル基(styrenyl)などのアリール基が置換されたアルケニル基が好ましいが、これらに限定されない。
【0032】
前記化学式1において、アリール基は単環式もしくは多環式であってもよく、炭素数は特に限定されないが、6〜60が好ましい。単環式アリール基の例としてはフェニル基、ビフェニル基、テルフェニル基、スチルベン基などが挙げられ、多環式アリール基の例としてはナフチル基、アントラセニル基、フェナントレニル基、ピレニル基、ペリレニル基、テトラセニル基、クリセニル基、フルオレニル基、アセナフタセニル基、トリフェニレン基、フルオラントレン(fluoranthrene)基などが挙げられるが、本発明の範囲がこれらの例だけに限定されるものではない。
【0033】
前記化学式1において、複素環基は異種原子としてO、NまたはSを含む複素環基であって、炭素数は特に限定されないが、炭素数2〜60が好ましい。複素環基の例としてはチオフェン基、フラン基、ピロール基、イミダゾール基、チアゾール基、オキサゾール基、オキサジアゾール基、トリアゾール基、ピリジル基、ビピリジル基、トリアジン基、アクリジル基、ピリダジン基、キノリニル基、イソキノリン基、インドール基、カルバゾール基、ベンズオキサゾール基、ベンゾイミダゾール基、ベンゾチアゾール基、ベンズカルバゾール基、ベンズチオフェン基、ジベンゾチオフェン基、ベンズフラニル基、ジベンゾフラニル基などが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0034】
前記化学式1において、シクロアルキル基は特に限定されないが、炭素数3〜60が好ましく、特にシクロペンチル基、シクロヘキシル基が好ましい。
【0035】
本発明において、ハロゲン基の例としてはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素が挙げられる。
【0036】
本発明において、フルオレニル基は2個の環有機化合物が1個の原子を通じて連結された構造であって、その例としては
【化6】
などが挙げられる。
【0037】
本発明において、フルオレニル基は開かれたフルオレニル基の構造を含み、ここで、開かれたフルオレニル基とは、2個の環有機化合物が1個の原子を通じて連結された構造において、片方の環化合物の連結が切れた状態の構造であって、その例としては
【化7】
などが挙げられる。
【0038】
本発明において、アリールアミン基の例としては、置換もしくは非置換の単環式のジアリールアミン基、置換もしくは非置換の多環式のジアリールアミン基または置換もしくは非置換の単環式および多環式のジアリールアミン基を意味する。
【0039】
本発明において、「置換もしくは非置換」とは、重水素;ハロゲン基;ニトリル基;ニトロ基;ヒドロキシ基;シクロアルキル基;アルコキシ基;アリールオキシ基;アルキルチオキシ基;アリールチオキシ基;アルキルスルホキシ基;アリールスルホキシ基;アルケニル基;シリル基;ホウ素基;アルキルアミン基;アラルキルアミン基;アリールアミン基;アリール基;フルオレニル基;カルバゾール基;およびN、O、S原子のうちの1個以上を含む複素環基のうちの少なくとも一つの置換基で置換もしくは非置換されていることを意味する。
【0040】
本発明に係る化合物において、R1およびR2が置換もしくは非置換のアリール基または置換もしくは非置換の複素環基である場合、これらは互いに同一であることが好ましい。
【0041】
本発明に係る化合物において、−(L)p−(Y)q中のpが0である場合、Yは、少なくとも一つは、重水素、ニトリル基、ハロゲン基、置換もしくは非置換のホウ素基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換の複素環基などが好ましい。
【0042】
本発明に係る化合物において、−(L)p−(Y)q中のpが1以上である場合、Lは置換もしくは非置換のアリーレン基、置換もしくは非置換のヘテロアリーレン基などが好ましく、Yは置換もしくは非置換のホウ素基;置換もしくは非置換のアルキルアミン基;置換もしくは非置換のアラルキルアミン基;置換もしくは非置換のアリールアミン基;置換もしくは非置換のヘテロアリールアミン基;置換もしくは非置換のアリール基;置換もしくは非置換のフルオレニル基;置換もしくは非置換のカルバゾール基;またはN、O、S原子のうちの1個以上を含む置換もしくは非置換の複素環基が好ましい。
【0043】
前記化学式1において、Lがアリーレン基またはヘテロアリーレン基であり、Yがアリール基またはヘテロアリール基である場合、p+qは2以上が好ましい。
【0044】
−(L)p−(Y)qにおいて、pが2以上である場合、Lは互いに同じであるか異なり、−(L)p−(Y)qにおいて、qが2以上である場合、Yは互いに同じであるか異なる。
【0045】
本発明に係る化合物において、R3〜R12のうちの少なくとも一つは、重水素、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基、置換されたアリーレン基、複素環基、置換された複素環基、フルオレニル基、カルバゾール基などが好ましい。
【0046】
本発明において、置換されたアリーレン基とは、フェニル基、ビフェニル基、ナフタレン基、フルオレニル基、ピレニル基、フェナントレニル基、ペリレン基、テトラセニル基、アントラセニル基などが他の置換基で置換されていることを意味する。
【0047】
本発明において、置換されたヘテロアリーレン基とは、ピリジル基、チオフェニル基、トリアジン基、キノリン基、フェナントロリン基、イミダゾール基、チアゾール基、オキサゾール基、カルバゾール基およびこれらの縮合複素環基、例えば、ベンズキノリン基、ベンズイミダゾール基、ベンズオキサゾール基、ベンズチアゾール基、ベンズカルバゾール基、ジベンゾチオフェニル基などが置換された基であることが好ましい。
【0048】
前記化学式2、化学式3−1、化学式3−2、化学式4−1の式において、(N)n1および(N)n2は、環内の炭素原子に窒素原子で置換可能であることを示す。ここで、n1とn2は各々独立に0〜2の整数が好ましい。
【0049】
本発明の実施状態において、R1とR2が置換もしくは非置換のアリール基または置換もしくは非置換のヘテロアリール基である場合、これらは互いに同一であることが好ましい。
【0050】
また、R1〜R2は各々独立に同じであるか異なってもよく、フェニル、ビフェニル、ナフチル基、ピリジニル、またはニトリルで置換されたフェニルで置換されていることが好ましい。
【0051】
有機発光素子の製作方法中、真空蒸着(Vacuum deposition)過程は、高真空、例えば、約10−6〜10−7torrおよび高温で物質を昇華させて蒸着する。したがって、化合物が高温で長時間変性なしに特性を維持し、容易に昇華する性質が重要である。
【0052】
一方、イミダゾール基は五角形環内に窒素原子を2つ含む複素環化合物であり、電子注入および電子伝達の特性に優れるため、有機発光素子において、電子注入および伝達層として用いられるか、発光層として用いられた例がある。下記化学式X−1である化合物TPBiおよび化学式X−2は、機能的に電子を伝達する能力だけでなく、発光層にまで越えてくる正孔を遮断する機能もあるので正孔阻止層としても用いることができる。しかし、実際に素子に適用するには安定性が非常に低い問題点がある。したがって、本発明においては、性能的に優れた特性を有するにもかかわらず、物理的または電気的に安定性が低いという問題点を克服しようとした。
【0053】
化合物が有機発光素子において変性なしにその特性を維持するためには、電気的に安定し、物理的に高いガラス転移温度(Tg)と高い融点(Tm)を有する化合物でなければならない。しかし、化学式X−1と化学式X−2は非常に低いTgとTmを有する。
【0054】
また、有機発光素子の製作過程において、化合物を長時間、高温で真空蒸着するため、熱的安定性が低い化合物は変性しやすいので長時間真空蒸着過程を進行することができない。これを克服するためには、低温で昇華が可能な昇華性の高い物質が要求される。低温で高い昇華性を有するためには、化合物の分子量を減少させるか、分子間相互作用(interaction)を減少させなければならない。また、化合物の構造を変形して結晶性を高め、昇華過程においてTgやTm以下で昇華性を高めることが可能であり、昇華性の高い化合物の構造は板状構造、対称構造、または球形構造などが好ましい。
【0055】
本発明においては、N−フェニルベンズイミダゾール基の安定性の低下が、下記構造のようにNとフェニル基との自由回転(free rotation)によって発生することができると判断し、2−番位置およびN−フェニル基において自由回転(free rotaion)が熱エネルギーを得れば活性化され、化合物の安定性の低下が生じ得ると判断した。
【0056】
【化8】
【0057】
このような問題点を克服するために、本発明は、化学式1のように、イミダゾール基のNと結合されたX1〜X4からなるアリール基またはヘテロアリール基のオルト(ortho−)位置と、イミダゾール基の2番位置に結合されたY1〜Y4からなるアリール基またはヘテロアリール基のオルト(ortho−)位置を互いに連結させ、化合物の安定性と昇華性を高めようとした。
【0058】
【化9】
【0059】
このように開発された化学式1の化合物の構造は板状構造に近接し、特に、イミダゾール基の置換基であるR1とR2が互いに連結された単環式もしくは多環式の縮合環を形成する場合には、板状構造をなすので熱安定性と昇華性がより増加する。化学式1のような構造は、自由回転(free−rotation)が容易ではなくなり、熱安定性と昇華性が増加して、真空蒸着過程においてもその安定性を維持することができる。
【0060】
前記化学式1の置換基がアリール基およびヘテロアリール基である場合、安定性の面で最も好ましく、アルキル基のような回転(rotation)の大きい置換体はより少なく好ましい。
【0061】
これのみならず、前記化学式にハロゲン、ニトリル基、ニトロ基、または複素環基が導入された化合物の場合、化合物のHOMO値を深くして、発光層から越えてくる正孔を阻止することができ、その結果、発光層に留まれる正孔の量を増加させて効率および安定性を増加させる。
【0062】
本発明において、前述したような作用原理は、R1とR2が互いに連結された単環式もしくは多環式の縮合環イミダゾール基を構成する場合だけでなく、開かれたアリールイミダゾール基および開かれたヘテロアリールイミダゾール基を構成する場合、すなわち、イミダゾール基の置換基であるR1とR2が環で連結されず、R1およびR2がアリール基またはヘテロアリール基である構造の場合にまで適用される。したがって、本発明の範囲にはこれらの構造が全て含まれる。
【0063】
また、本発明に係る化合物は、置換基の種類および性質に応じ、有機発光電子素子において様々な用途として用いられる。例えば、置換もしくは非置換のアリール基やヘテロアリール基が置換されるか、または化学式1の構造が2個以上連結される場合、これらの特性は、化学式1が与える電子親和性および電気陰性度の増加などにより、深いHOMO値と電子注入を円滑に行うことができる適当なLUMOを有するようになるため、電子注入、電子伝達または正孔阻止層として用いることが有利である。その反面、置換もしくは非置換のアリールアミノ基、アルキルアミノ基、ヘテロアリールアミノ基、アラルキルアミノ基およびこれらで置換されたアリール基やヘテロアリール基は、相対的に正孔をよく形成させるため、正孔注入および伝達層として好適である。基本的には、本化学式1の構造は、バンドギャップが非常に大きいため、本化学式1の構造に適当な置換体を導入すれば、例えば、カルバゾール基のような置換体を導入すれば、三重項(triplet state)におけるエネルギーバンドギャップおよび安定性を確保することができる。この結果から、赤色から青色までの様々な燐光ドーパントを用いて、蛍光だけでなく、燐光素子の発光層にまで適用することができる。特に、本発明に係る化合物は発光層のホストとして用いることができる。本発明に係る化合物が有機発光素子のいずれか一つの有機物層、例えば、発光層または電子輸送層のホストとして用いられる場合、他の有機化合物、金属または金属化合物をドーパントとして用いることができる。
【0064】
前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0065】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0066】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0067】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【0068】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0069】
【表12】
【表13】
【表14】
【0070】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0071】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【0072】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0073】
【化14】
【化15】
【化16】
【0074】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0075】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【0076】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0077】
【化21】
【0078】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0079】
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【0080】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0081】
【化27】
【化28】
【化29】
【0082】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0083】
【化30】
【化31】
【化32】
【0084】
また、本発明は、前記化学式1で示される誘導体の製造方法を提供する。
【0085】
前記化学式1で示される化合物(Cpd C)は下記のように製造することができる。先ず、Pd触媒下でスズキカップリング反応によって化合物Cpd Aを製造した後、1,2−ジアミノベンゼンとホルミル基が導入された化合物を反応させて、イミダゾール誘導体Cpd Bに製造することができる。次に、化学式1の構造は、Pd触媒下でイミダゾール基の−NHとクロロ(Cl)基を含んでいるアリール基またはヘテロアリール基と分子内環化反応によって製造することができる。前述したように、X1〜X4からなるアリール基またはヘテロアリール基のオルト(ortho−)位置とY1〜Y4からなるアリール基またはヘテロアリール基のオルト(ortho−)位置を各々連結させた形態になった化学式1を製造することができる。
【0086】
具体的には、Cpd Aで示される化合物は、
1)ハロゲンが置換されている化合物Cpd 1とホルミル基が置換されているボロン酸Cpd 2またはボロンエステルCpd 3をPd触媒下でスズキカップリング反応によって製造することができる。あるいは、ハロゲンが置換されているボロン酸Cpd 4またはボロンエステルCpd 5とホルミル基が置換されている化合物Cpd 6をPd触媒下でスズキカップリング反応によって製造することができる。
【0087】
このような製造方法は下記反応式1で示すことができる。
【0088】
【化33】
【0089】
具体的には、Cpd Bで示される化合物は、
2)ハロゲン基とホルミル基が置換されているCpd AとR1およびR2置換体を有するジケト誘導体(Cpd 7)、およびアンモニウムアセテートを混合して酸触媒を通じてイミダゾール基を製造することができる。あるいは、ハロゲン基とホルミル基が置換されているCpd AとR1およびR2置換体を有するジアミン(diamine)誘導体(Cpd 8)を混合して酸触媒を通じてイミダゾール基を製造することができる。
【0090】
このような製造方法は下記反応式2で示すことができる。
【0091】
【化34】
【0092】
具体的には、Cpd Cで示される化合物は、
3)ハロゲン基とイミダゾール基が置換されているCpd Bを、Pd触媒を利用し、分子内環化反応によってCpd C(化学式1)を製造することができる。
【0093】
このような製造方法は下記反応式3で示すことができる。
【0094】
【化35】
【0095】
また、前記のような構造のコア構造に様々な置換基を導入することにより、導入された置換基の固有特性を有する化合物を合成することができる。例えば、有機発光素子をはじめとする有機電子素子の製造時に用いられる正孔注入層物質、正孔輸送層物質、発光層物質、および電子輸送層物質に用いられる置換基を前記構造に導入することにより、各有機物層に求められる条件を充足させる物質を製造することができる。
【0096】
前記化学式1において、Yが次のようなアリール基である場合、このようなアリール基は電子と正孔の両方に対して安定性があり、特に、Lが適当な長さを有する場合にバンドギャップの調節が可能である。また、熱安定性、昇華性、および電気的安定性を確保することができ、実際の素子の性能が向上される。
【0097】
【化36】
【0098】
前記化学式1において、−(L)p−のpが0でありつつ、前記コア構造がYに直接連結されている場合、これらの置換基の特性上、電子と正孔に安定性を示し、適当なTg(ガラス転移温度)を有するようにして熱安定性を向上させることができる。
【0099】
【化37】
が直接結合された化合物において、Z1がアリール基である場合、炭素数C6個以上のアリール基で置換されることが好ましい。これは、置換体が適当な長さを有するので、有機電子発光素子の特性を向上させることができるためである。
【0100】
また、本化学式1の構造は適当な置換体、例えば、カルバゾールやベンズカルバゾールが導入されれば、三重項(triplet state)におけるエネルギーバンドギャップ[例;図30]および安定性を確保することができる。この結果から、赤色から青色までの様々な燐光ドーパントを用いて、蛍光だけでなく、燐光素子の発光層のホストにまで適用することができる。
【0101】
その結果、適当な置換体を含む前記化学式1の構造は、ガラス転移温度(Tg)が高いため、熱的安定性に優れる。このような熱的安定性の増加は素子に駆動安定性を提供する重要な要因となる。置換基の長さや種類に応じてHOMO、LUMOエネルギー準位およびエネルギーバンドギャップを微細に調節することができ、一方では、有機物の間での界面特性が向上され、物質の用途を様々にすることができる。
【0102】
本発明の化合物は、コアと置換体によって調節が自由であるため、燐光または蛍光発光層のホスト以外の様々な層として作用することができる。
【0103】
また、本発明は、第1電極、第2電極、および前記第1電極と第2電極との間に配置された1層以上の有機物層を含む有機電子素子であって、前記有機物層のうちの1層以上は前記化学式1の化合物を含む有機電子素子を提供する。
【0104】
前記有機電子素子は、有機発光素子、有機太陽電池、有機感光体(OPC)ドラムおよび有機トランジスタからなる群から選択することができる。
【0105】
また、前記有機電子素子は有機発光素子であってもよい。
【0106】
また、前記有機発光素子は、基板上に正極、1層以上の有機物層および負極が順次積層された正方向構造の有機発光素子であってもよい。
【0107】
また、前記有機発光素子は、基板上に負極、1層以上の有機物層および正極が順次積層された逆方向構造の有機発光素子であってもよい。
【0108】
また、前記有機発光素子の有機物層は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、および電子注入および/または輸送層を含むことができる。
【0109】
また、前記有機発光素子の有機物層は発光層を含み、この発光層が前記含窒素複素環誘導体を含むことができる。この時、前記含窒素複素環誘導体は発光層のホストとしての役割を果たすことができる。
【0110】
また、前記有機発光素子の有機物層は電子輸送および/または注入層を含み、この層が前記含窒素複素環誘導体を含むことができる。
【0111】
また、前記有機発光素子の有機物層は正孔輸送と発光を同時にする層を含み、この層が前記含窒素複素環誘導体を含むことができる。
【0112】
また、前記有機発光素子の有機物層は発光と電子輸送を同時にする層を含み、この層が前記含窒素複素環誘導体を含むことができる。
【0113】
本発明に係る含窒素複素環誘導体を含む有機物層は前記含窒素複素環誘導体をホストとして含み、他の有機化合物、金属または金属化合物をドーパントとして含むことができる。
【0114】
本発明に係る有機電子素子は、前記含窒素複素環誘導体を含む有機物層の他にアリールアミノ基、カルバゾール基、またはベンズカルバゾール基を含む化合物を含む正孔注入層または正孔輸送層を含むことが好ましい。
【0115】
本発明の有機電子素子は、前述した化合物を用いて1層以上の有機物層を形成したことを除いては、通常の有機電子素子の製造方法および材料を用いて製造することができる。
【0116】
以下、有機発光素子について例示する。
【0117】
本発明の一実施状態において、有機発光素子は、第1電極と第2電極およびこの間に配置された有機物層を含む構造からなる。本発明の有機発光素子のうちの有機物層は1層からなる単層構造であってもよいが、発光層を含む2層以上の多層構造であってもよい。本発明の有機発光素子の有機物層が多層構造である場合、これは、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層などが積層された構造であってもよい。しかし、有機発光素子の構造はこれに限定されず、より少ない数の有機物層を含むことができる。例えば、本発明の有機発光素子は図1に示すような構造を有することができる。図1において、図面符号1は基板、2は正極、3は正孔注入層、4は正孔輸送層、5は有機発光層、6は電子輸送層、7は負極を各々示す。通常、図1のような構造の有機発光素子を正方向構造の有機発光素子といい、本発明は、これに限定されず、逆方向構造の有機発光素子も含む。すなわち、本発明の有機発光素子は、基板、負極、電子輸送層、有機発光層、正孔輸送層、正孔注入層および正極が順次積層された構造を有することができる。
【0118】
本発明に係る有機発光素子が多層構造の有機物層を有する場合、前記化学式1の化合物は、発光層、正孔輸送層、正孔輸送と発光を同時にする層、発光と電子輸送を同時にする層、電子輸送層、電子輸送および/または注入層などに含まれる。本発明において、前記化学式1の化合物は、特に電子注入および/または輸送層または発光層に含まれることが好ましい。
【0119】
本発明に係る有機発光素子は、前述した化学式1の化合物を有機発光素子の有機物層のうちの1層以上に用いることを除いては、通常の有機発光素子の製造方法および材料を用いて製造することができる。例えば、本発明に係る有機発光素子は、スパッタリング(sputtering)や電子ビーム蒸発(e−beam evaporation)のようなPVD(physical vapor deposition)方法を利用して、基板上に金属または導電性を有する金属酸化物またはこれらの合金を蒸着して正極を形成し、その上に正孔注入層、正孔輸送層、発光層および電子輸送層を含む有機物層を形成した後、その上に負極として用いることのできる物質を蒸着することによって製造することができる。このような方法の他にも、前述したように逆方向構造の有機発光素子を製作するために、基板上に負極物質から有機物層、正極物質を順次蒸着して有機発光素子を作ることもできる。
【0120】
前記有機物層は、様々な高分子素材を用いて、蒸着法ではない溶媒工程(solvent process)、例えば、スピンコーティング、ディップコーティング、ドクターブレード、スクリーン印刷、インクジェット印刷または熱転写法などの方法により、より少ない数の層に製造することができる。
【0121】
前記正極物質としては、通常、有機物層への正孔注入が円滑になるように仕事関数の大きい物質が好ましい。本発明で用いられる正極物質の具体的な例としてはバナジウム、クロム、銅、亜鉛、金のような金属またはこれらの合金;亜鉛酸化物、インジウム酸化物、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)のような金属酸化物;ZnO:AlまたはSnO2:Sbのような金属と酸化物の組み合わせ;ポリ(3−メチルチオフェン)、ポリ[3,4−(エチレン−1,2−ジオキシ)チオフェン](PEDOT)、ポリピロールおよびポリアニリンのような導電性高分子などが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0122】
前記負極物質としては、通常、有機物層への電子注入が容易になるように仕事関数の小さい物質が好ましい。負極物質の具体的な例としてはマグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム、チタニウム、インジウム、イットリウム、リチウム、ガドリニウム、アルミニウム、銀、スズおよび鉛のような金属またはこれらの合金;LiF/AlまたはLiO2/Alのような多層構造の物質などが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0123】
前記正孔注入物質としては、低い電圧において正極から正孔の注入を円滑に受けられる物質であって、正孔注入物質のHOMO(highest occupied molecular orbital)が正極物質の仕事関数と周辺有機物層のHOMOとの間であることが好ましい。正孔注入物質の具体的な例としては金属ポルフィリン(porphyrine)、オリゴチオフェン、アリールアミン系の有機物、ヘキサニトリルヘキサアザトリフェニレン系の有機物、キナクリドン(quinacridone)系の有機物、ペリレン(perylene)系の有機物、アントラキノンおよびポリアニリンとポリチオフェン系の導電性高分子などが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0124】
前記正孔輸送物質としては、正極や正孔注入層から正孔の輸送を受けて発光層に移せる物質であって、正孔に対する移動性の大きい物質が好適である。具体的な例としてはアリールアミン系の化合物;カルバゾール系の化合物;アントラセン系の化合物;ピレン系の化合物;導電性高分子、および共役部分と非共役部分が共に存在するブロック共重合体などが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0125】
前記発光物質としては、正孔輸送層と電子輸送層から正孔と電子の輸送を各々受けて結合させることによって可視光線領域の光を出せる物質であって、蛍光や燐光に対する量子効率の良い物質が好ましい。具体的な例としては8−ヒドロキシ−キノリンアルミニウム錯体(Alq3);カルバゾール系化合物;二量体化スチリル(dimerized styryl)化合物;ビス−メチル−8−ヒドロキシキノリンパラフェニルフェノールアルミニウム錯体(Balq);10−ヒドロキシベンゾキノリン−金属化合物;ベンゾオキサゾール、ベンズチアゾールおよびベンズイミダゾール系の化合物;アントラセン系の化合物;ピレン系の化合物;ポリ(p−フェニレンビニレン)(PPV)系の高分子;スピロ(spiro)化合物;ポリフルオレン、ルブレンなどが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0126】
前記電子輸送物質としては、負極から電子の注入を円滑に受けて発光層に移せる物質であって、電子に対する移動性の大きい物質が好適である。具体的な例としては8−ヒドロキシキノリンのAl錯体;Alq3を含む錯体;有機ラジカル化合物;ヒドロキシフラボン−金属錯体;アントラセン系の化合物;ピレン系の化合物;ベンゾオキサゾール、ベンズチアゾールおよびベンズイミダゾール系の化合物;ピリジル系の化合物;フェナントロリン系の化合物;キノリン系の化合物;キナゾリン系の化合物などが挙げられ、また、これらの化合物が金属または金属化合物とドーピングして電子輸送層を形成することができるが、これらだけに限定されるものではない。
【0127】
本発明に係る有機発光素子は、用いられる材料に応じ、前面発光型、背面発光型または両面発光型であってもよい。
【0128】
本発明に係る化合物は、有機太陽電池、有機感光体、有機トランジスタなどをはじめとする有機電子素子においても、有機発光素子に適用されるのと類似する原理によって作用することができる。以下、本発明の理解を助けるために好ましい実施例を提示する。下記実施例は理解を助けるためのものであって、これらだけに限定されるのではない。
【実施例】
【0129】
製造例
(1)下記化合物A−1、A−2、A−3、A−4の製造
【化38】
【0130】
<製造例1>化合物A−1の製造
1−ブロモ−2,5−ジクロロベンゼン(1−bromo−2,5−dichlorobenzene)(15.6g、69.1mmol)と2−ホルミルフェニルボロン酸(2−formylphenylboronic acid)(11.4g、76mmol)をテトラヒドロフラン(THF)(200mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(70mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(1.6g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO4)で乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフラン:ヘキサン=1:10でカラムして、前記化合物A−1(13.9g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=251
【0131】
<製造例2>化合物A−2の製造
前記製造例1で製造した化合物A−1(17.3g、69.1mmol)とジアミノベンゼン(7.47g、69.1mmol)をジオキサン(1,4−dioxane)(200mL)と酢酸(AcOH)(20mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(100mL)で薄めた後、生成された固体を濾過し、水とエチルエーテル(ethyl ether)で洗浄して、前記化合物A−2(12.9g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=339
【0132】
<製造例3>化合物A−3の製造
前記製造例2で製造した化合物A−2(1.7g、5.1mmol)とナトリウム−Tert−ブトキシド(NaOt−Bu)(0.58g、6.01mmol)およびPd[P(t−Bu)3]2(51mg、2mol%)をトルエン(50mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。反応溶液に蒸留水を入れ、反応を終了させ、有機層を抽出して、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフラン:ヘキサン=1:5でカラムして、前記化合物A−3(0.618g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=303
【0133】
<製造例4>化合物A−4の製造
前記製造例3で製造した化合物A−3(5.1g、16.8mmol)にビス(ピナコラト)ジボロン(4.7g、18.5mmol)および酢酸カリウム(4.96g、50.5mmol)をジオキサン(100mL)に懸濁した。前記懸濁液にPd(dba)2(0.29g、3mol%)とPCy3(0.28g、6mol%)を加えた。混合物を約8時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(100mL)で薄め、ジクロロメタン(3x50mL)で抽出した。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、エチルエーテルとヘキサンで再結晶して、前記化合物A−4(5.62g、85%)を製造した。MS:[M+H]+=395
【0134】
(2)下記化合物A−5、A−6、A−7の製造
【化39】
【0135】
<製造例5>化合物A−5の製造
前記製造例2で製造した化合物A−2(2.51g、10mmol)、ベンジル(Benzil)(2.1g、10mmol)、アンモニウムアセテート(2.32g、30mmol)を酢酸(20mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(50mL)で薄めた後、生成された固体を濾過し、水とエチルエーテルで洗浄して、前記化合物(2.73g、62%)を製造した。MS:[M+H]+=441
【0136】
<製造例6>化合物A−6の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに前記製造例5で製造した化合物A−5を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により化合物A−6(0.929g、45%)を製造した。MS:[M+H]+=405
【0137】
<製造例7>化合物A−7の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに前記製造例6で製造した化合物A−6を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により化合物A−7(6.85g、82%)を製造した。MS:[M+H]+=497
【0138】
(3)下記化合物A−8、A−9、A−10の製造
【化40】
【0139】
<製造例8>化合物A−8の製造
前記製造例2で製造した化合物A−2(2.51g、10mmol)、9,10−フェナントレンキノン(9,10−Phenanthrenequinone)(2.08g、10mmol)およびアンモニウムアセテート(2.32g、30mmol)を酢酸(20mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(50mL)で薄めた後、生成された固体を濾過し、水とエチルエーテルで洗浄して、前記化合物A−8(3.07g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=439
【0140】
<製造例9>化合物A−9の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに前記製造例8で製造した化合物A−8を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により化合物A−9(0.863g、42%)を製造した。MS:[M+H]+=403
【0141】
<製造例10>化合物A−10の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに前記製造例9で製造した化合物A−9を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により化合物A−10(6.24g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=495
【0142】
(4)下記化合物A−11、A−12、A−13、A−14の製造
【化41】
【0143】
<製造例11>化合物A−11の製造
2−ブロモ−4−クロロベンズアルデヒド(15.1g、69.1mmol)と2−クロロフェニルボロン酸(11.9g、76mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(70mL)を添加し、テトラキストリフェニル−ホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(1.6g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフラン:ヘキサン=1:10でカラムして、前記化合物A−11(13.0g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=251
【0144】
<製造例12>化合物A−12の製造
前記製造例11で製造した化合物A−11(17.3g、69.1mmol)とジアミノベンゼン(7.47g、69.1mmol)をジオキサン(1,4−dioxane)(200mL)と酢酸(AcOH)(20mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(100mL)で薄めた後、生成された固体を濾過し、水とエチルエーテルで洗浄して、前記化合物A−12(13.4g、57%)を製造した。MS:[M+H]+=339
【0145】
<製造例13>化合物A−13の製造
前記製造例12で製造した化合物A−12(1.7g、5.1mmol)とナトリウム−Tert−ブトキシド(NaOt−Bu)(0.58g、6.01mmol)およびPd[P(t−Bu)3]2(51mg、2mol%)をトルエン(50mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。反応溶液に蒸留水を入れ、反応を終了させ、有機層を抽出して、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフラン:ヘキサン=1:5でカラムして、前記化合物A−13(0.664g、43%)を製造した。MS:[M+H]+=303
【0146】
<製造例14>化合物A−14の製造
前記製造例13で製造した化合物A−13(5.1g、16.8mmol)にビス(ピナコラト)ジボロン(4.7g、18.5mmol)および酢酸カリウム(4.96g、50.5mmol)をジオキサン(100mL)に懸濁した。前記懸濁液にPd(dba)2(0.29g、3mol%)とPCy3(0.28g、6mol%)を加えた。混合物を約8時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(100mL)で薄め、ジクロロメタン(3x50mL)で抽出した。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、エチルエーテルとヘキサンで再結晶して、前記化合物A−14(5.95g、90%)を製造した。MS:[M+H]+=395
【0147】
(5)下記化合物A−15、A−16、A−17の製造
【化42】
【0148】
<製造例15>化合物A−15の製造
前記製造例12で製造した化合物A−12(2.51g、10mmol)、ベンジル(Benzil)(2.1g、10mmol)およびアンモニウムアセテート(2.32g、30mmol)を酢酸(20mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(50mL)で薄めた後、生成された固体を濾過し、水とエチルエーテルで洗浄して、前記化合物A−15(3.09g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=441
【0149】
<製造例16>化合物A−16の製造
前記製造例13において、化合物A−12の代わりに前記製造例15で製造した化合物A−15を用いたことを除いては、製造例13と同じ方法により化合物A−16(0.847g、41%)を製造した。MS:[M+H]+=405
【0150】
<製造例17>化合物A−17の製造
前記製造例14において、化合物A−13の代わりに前記製造例16で製造した化合物A−16を用いたことを除いては、製造例14と同じ方法により化合物A−17(7.09g、85%)を製造した。MS:[M+H]+=497
【0151】
(6)下記化合物A−18、A−19、A−20の製造
【化43】
【0152】
<製造例18>化合物A−18の製造
前記製造例12で製造した化合物A−12(2.51g、10mmol)、9,10−フェナントレンキノン(9,10−Phenanthrenequinone)(2.08g、10mmol)、アンモニウムアセテート(2.32g、30mmol)を酢酸(20mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(50mL)で薄めた後、生成された固体を濾過し、水とエチルエーテルで洗浄して、前記化合物A−18(3.51g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=439
【0153】
<製造例19>化合物A−19の製造
前記製造例13において、化合物A−12の代わりに前記製造例18で製造した化合物A−18を用いたことを除いては、製造例13と同じ方法により化合物A−19(0.822g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=403
【0154】
<製造例20>化合物A−20の製造
前記製造例14において、化合物A−13の代わりに前記製造例19で製造した化合物A−19を用いたことを除いては、製造例14と同じ方法により化合物A−20(6.82g、82%)を製造した。MS:[M+H]+=495
【0155】
(7)下記化合物A−21、A−22、A−23、A−24の製造
【化44】
【0156】
<製造例21>化合物A−21の製造
2−クロロ−ブロモベンゼン(2−chloro−bromobenzene)(13.2,69.1mmol)と2−ホルミルフェニルボロン酸(2−formylphenylboronic acid)(11.4g、76mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(70mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(1.6g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフラン:ヘキサン=1:10でカラムして、前記化合物A−21(11.2g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=217
【0157】
<製造例22>化合物A−22の製造
前記製造例21で製造した化合物A−21(14.9g、69.1mmol)と2−アジド−4−クロロベンゼンアミン(2−azido−5−chlorobenzeneamine)(11.6g、69.1mmol)をエタノール(200mL)と酢酸(10mL)に懸濁した。得られた混合物を約21時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、減圧濃縮し、ヘキサンで再結晶して、前記化合物A−22(5.85g、25%)を製造した。MS:[M+H]+=339
【0158】
<製造例23>化合物A−23の製造
前記製造例22で製造した化合物A−22(1.73g、5.1mmol)とナトリウム−Tert−ブトキシド(NaOt−Bu)(0.58g、6.01mmol)およびPd[P(t−Bu)3]2(51mg、2mol%)をトルエン(50mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。反応溶液に蒸留水を入れ、反応を終了させ、有機層を抽出して、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフラン:ヘキサン=1:5でカラムして、前記化合物A−23(0.618g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=303
【0159】
<製造例24>化合物A−24の製造
前記製造例23で製造した化合物A−23(5.09g、16.8mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(4.7g、18.5mmol)および酢酸カリウム(4.96g、50.5mmol)をジオキサン(100mL)に懸濁した。前記懸濁液にPd(dba)2(0.29g、3mol%)とPCy3(0.28g、6mol%)を加えた。混合物を約8時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(100mL)で薄め、ジクロロメタン(3x50mL)で抽出した。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、エチルエーテルとヘキサンで再結晶して、前記化合物A−24(5.3g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=395
【0160】
(8)下記化合物A−25、A−26−1、A−26−2の製造
【化45】
【0161】
<製造例25>化合物A−25の製造
前記製造例11で製造した化合物A−11(2.51g、10mmol)、2,2’−ピリジル(2,2’−Pyridil)(2.12g、10mmol)およびアンモニウムアセテート(2.32g、30mmol)を酢酸(20mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(50mL)で薄めた後、生成された固体を濾過し、水とエチルエーテルで洗浄して、前記化合物A−25(2.66g、60%)を製造した。
MS:[M+H]+=443
【0162】
<製造例26−1>化合物A−26−1の製造
前記製造例13において、化合物A−12の代わりに前記製造例25で製造した化合物A−25を用いたことを除いては、製造例13と同じ方法により化合物A−26−1(0.726g、35%)を製造した。MS:[M+H]+=407
【0163】
<製造例26−2>化合物A−26−2の製造
前記製造例14において、化合物A−13の代わりに前記で製造した化合物A−26−1を用いたことを除いては、製造例14と同じ方法により化合物A−26−2(3.35g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=499
【0164】
(9)下記化合物A−27、A−28、A−29、A−30の製造
【化46】
【0165】
<製造例27>化合物A−27の製造
2−ブロモ−3−クロロ−ピリジン(13.26g、69.1mmol)と5−クロロ−2−ホルミル−ベンゼンボロン酸(13.98g、76mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(70mL)を添加し、テトラキストリフェニル−ホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(1.6g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、ヘキサンで再結晶して、前記化合物A−27(7g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=252
【0166】
<製造例28>化合物A−28の製造
前記製造例12において、化合物A−11の代わりに前記製造例27で製造した化合物A−27を用いたことを除いては、製造例12と同じ方法により化合物A−28(9.4g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=340
【0167】
<製造例29>化合物A−29の製造
前記製造例13において、化合物A−12の代わりに前記製造例28で製造した化合物A−28を用いたことを除いては、製造例13と同じ方法により化合物A−29(0.620g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=304
【0168】
<製造例30>化合物A−30の製造
前記製造例14において、化合物A−13の代わりに前記製造例29で製造した化合物A−29を用いたことを除いては、製造例14と同じ方法により化合物A−30(4.32g、65%)を製造した。MS:[M+H]+=396
【0169】
(10)下記化合物A−31、A−32、A−33、A−34の製造
【化47】
【0170】
<製造例31>化合物A−31の製造
2−ブロモ−3−ホルミル−ピリジン(12.85g、69.1mmol)と2,5−ジクロロ−ベンゼンボロン酸(14.4g、76mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(70mL)を添加し、テトラキストリフェニル−ホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(1.6g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、ヘキサンで再結晶して、前記化合物A−31(7.83g、45%)を製造した。
MS:[M+H]+=252
【0171】
<製造例32>化合物A−32の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに前記製造例31で製造した化合物A−31を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により化合物A−32(10.6g、45%)を製造した。MS:[M+H]+=340
【0172】
<製造例33>化合物A−33の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに前記製造例32で製造した化合物A−32を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により化合物A−33(0.542g、35%)を製造した。MS:[M+H]+=304
【0173】
<製造例34>化合物A−34の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに前記製造例33で製造した化合物A−33を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により化合物A−34(3.66g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=396
【0174】
(11)下記化合物A−35、A−36、A−37、A−38の製造
【化48】
【0175】
<製造例35>化合物A−35の製造
3−ブロモ−2−ホルミル−キノリン(16.3g、69.1mmol)と2,5−ジクロロ−ベンゼンボロン酸(14.4g、76mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(70mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(1.6g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、エチルエーテルで再結晶して、前記化合物A−35(14.6g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=302
【0176】
<製造例36>化合物A−36の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに前記製造例35で製造した化合物A−35を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により化合物A−36(16.2g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=390
【0177】
<製造例37>化合物A−37の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに前記製造例32で製造した化合物A−32を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により化合物A−37(0.722g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=354
【0178】
<製造例38>化合物A−38の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに前記製造例33で製造した化合物A−33を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により化合物A−38(5.24g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=446
【0179】
(12)下記化合物A−39、A−40、A−41、A−42の製造
【化49】
【0180】
<製造例39>化合物A−39の製造
2−ブロモ−3−ホルミル−ピリジン(1.86g、10mmol)と3−クロロ−4−ピリジルボロン酸(1.57g、10mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニル−ホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、前記化合物A−39(1.31g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=219
【0181】
<製造例40>化合物A−40の製造
前記製造例22において、化合物A−21の代わりに前記製造例39で製造した化合物A−39を用いたことを除いては、製造例22と同じ方法により化合物A−40(5.9g、25%)を製造した。MS:[M+H]+=341
【0182】
<製造例41>化合物A−41の製造
前記製造例23において、化合物A−22の代わりに前記製造例40で製造した化合物A−40を用いたことを除いては、製造例23と同じ方法により化合物A−41(0.622g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=305
【0183】
<製造例42>化合物A−42の製造
前記製造例24において、化合物A−23の代わりに前記製造例41で製造した化合物A−41を用いたことを除いては、製造例24と同じ方法により化合物A−42(4.67g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=397
【0184】
(13)下記化合物A−43、A−44、A−45、A−46の製造
【化50】
【0185】
<製造例43>化合物A−44の製造
2−ブロモ−3−クロロナフタレン(2.41g、10mmol)と5−クロロ−2−ホルミル−フェニルボロン酸(1.84g、10mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(30mL)を添加し、テトラキストリフェニル−ホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、エチルエーテルで再結晶して、前記化合物A−43(2.41g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=301
【0186】
<製造例44>化合物A−44の製造
前記製造例12において、化合物A−11の代わりに前記製造例43で製造した化合物A−43を用いたことを除いては、製造例12と同じ方法により化合物A−44(18.82g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=389
【0187】
<製造例45>化合物A−45の製造
前記製造例13において、化合物A−12の代わりに前記製造例44で製造した化合物A−44を用いたことを除いては、製造例13と同じ方法により化合物A−45(0.81g、45%)を製造した。MS:[M+H]+=353
【0188】
<製造例46>化合物A−46の製造
前記製造例14において、化合物A−13の代わりに前記製造例45で製造した化合物A−45を用いたことを除いては、製造例14と同じ方法により化合物A−46(5.98g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=445
【0189】
(14)下記化合物A−47、A−48、A−49、A−50の製造
【化51】
【0190】
<製造例47>化合物A−47の製造
前記製造例1において、化合物1−ブロモ−2,5−ジクロロベンゼンの代わりに前記1−ブロモ−2,4−ジクロロベンゼンを用いたことを除いては、製造例1と同じ方法により化合物A−47(13.9g、80%)を製造した。
MS:[M+H]+=251
【0191】
<製造例48>化合物A−48の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに前記製造例47で製造した化合物A−47を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により化合物A−48(12.9g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=339
【0192】
<製造例49>化合物A−49の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに前記製造例48で製造した化合物A−48を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により化合物A−49(0.695g、45%)を製造した。MS:[M+H]+=303
【0193】
<製造例50>化合物A−50の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに前記製造例49で製造した化合物A−49を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により化合物A−50(5.62g、85%)を製造した。MS:[M+H]+=395
【0194】
(15)下記化合物A−51、A−52、A−53、A−54の製造
【化52】
【0195】
<製造例51>化合物A−51の製造
前記製造例11において、化合物2−ブロモ−4−クロロベンズアルデヒドの代わりに前記2−ブロモ−5−クロロベンズアルデヒドを用いたことを除いては、製造例11と同じ方法により化合物A−51を製造した.MS:[M+H]+=251
【0196】
<製造例52>化合物A−52の製造
前記製造例12において、化合物A−11の代わりに前記製造例51で製造した化合物A−51を用いたことを除いては、製造例12と同じ方法により化合物A−52(13.0g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=339
【0197】
<製造例53>化合物A−53の製造
前記製造例13において、化合物A−12の代わりに前記製造例52で製造した化合物A−52を用いたことを除いては、製造例13と同じ方法により化合物A−53(0.773g、50%)を製造した。MS:[M+H]+=303
【0198】
<製造例54>化合物A−54の製造
前記製造例14において、化合物A−13の代わりに前記製造例53で製造した化合物A−53を用いたことを除いては、製造例14と同じ方法により化合物A−54(5.31g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=395
【0199】
下記の製造例は前記化学式1の化合物を製造するために進行された中間体の例である。
【0200】
<製造例101>化合物B−1、B−2、B−3の製造
【化53】
【0201】
[化合物B−1]
前記9−(2−ナフチル)−アントラセン(9−(2−naphthyl)−anthracene)(7.36g、24.2mmol)をクロロホルム(150mL)に溶かし、酢酸(150mL)を添加した後、0℃下でBr2(1.3mL、25.4mmol)を滴加した。得られた混合物を常温に上げ、5時間攪拌した。反応終了後、反応液を濃縮し、エタノールで再結晶して、化合物B−1(6.49g、70%)を製造した。MS:[M]+=383
【0202】
[化合物B−2]
前記化合物B−1(6.86g、17.9mmol)をテトラヒドロフラン(150mL)に溶かした後、−78℃に温度を下げ、1.7Mのt−ブチルリチウム(t−BuLi)(10.5ml、17.9mmol)を徐々に加えた。同一の温度で1時間攪拌した後、トリメチルボレート(B(OCH3)3)(3.72g、35.8mmol)を加え、常温に温度を徐々に上げ、3時間攪拌した。反応混合物に2N塩酸水溶液(30ml)を加え、1.5時間常温で攪拌した。生成された沈殿物を濾過し、水とエチルエーテルで順に洗浄した後に真空乾燥した。乾燥後、エチルエーテルに分散させ、2時間攪拌した後に濾過し乾燥して、化合物B−2(4.44g、71%)を製造した。MS:[M+H]+=349
【0203】
[化合物B−3]
前記化合物B−2(3.48g、10.0mmol)と1−ブロモ−4−ヨードベンゼン(1−bromo−4−iodobenzene)(3.4g、12.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(0.231g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムで溶かし、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフランとエタノールで再結晶して、化合物B−3(3.30g、72%)を製造した。MS:[M+H]+=460
【0204】
<製造例102>化合物B−4の製造
【化54】
前記製造例101の化合物B−1の製造において、9−(2−ナフチル)−アントラセン(9−(2−naphthyl)−anthracene)の代わりに9−(1−ナフチル)−アントラセン(9−(1−naphthyl)−anthracene)を用いたことを除いては、前記化合物B−1の製造方法と同じ方法により化合物B−4(6.49g、70%)を製造した。MS:[M]+=383
【0205】
<製造例103>化合物B−5、B−6の製造
【化55】
【0206】
[化合物B−5]
9−ブロモアントラセン(8.2g、31.9mmol)、ビフェニルボロン酸(7.6g、38.4mmol)およびPd(PPh3)4(0.737g、2mol%)を2M K2CO3水溶液(300mL)とテトラヒドロフラン(300mL)に入れ、約24時間還流攪拌した。常温に冷却し、反応混合液から有機層を層分離し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフランとエタノールで再結晶して、化合物B−5(8.5g、81%)を製造した。MS:[M]+=330
【0207】
[化合物B−6]
前記製造例101の化合物B−1の製造において、9−(2−ナフチル)−アントラセン(9−(2−naphthyl)−anthracene)の代わりに化合物B−5を用いたことを除いては、前記化合物B−1の製造方法と同じ方法により化合物B−6(7.03g、71%)を製造した。MS:[M]+=409
【0208】
<製造例104>化合物B−7、B−8の製造
【化56】
【0209】
[化合物B−7]
2−ナフタレンボロン酸(2−naphthalene boronic acid)(10g、58.1mmol)と2−ブロモ−6−ナフトール(2−bromo−6−naphthol)(10.8g、48.4mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(100mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(1.12g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、ヘキサンで再結晶して、化合物B−7(8.5g、65%)を製造した。MS:[M+H]+=271
【0210】
[化合物B−8]
化合物B−7(7.2g、26.7mmol)をジクロロメタンに溶かした後、トリエチルアミン(7.47mL、53.6mmol)を添加した後、10分間攪拌した。0℃に温度を下げた後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物((CF3SO2)2O)(6.76mL、40.2mmol)を徐々に添加した後、常温に温度を上げ、1時間攪拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を添加した後、水層を除去し、無水硫酸マグネシウムで水分を除去した。濾過した後に減圧濃縮し、ヘキサンで再結晶して、化合物B−8(8.69g、81%)を製造した。MS:[M+H]+=403
【0211】
<製造例105>化合物B−9、B−10の製造
【化57】
【0212】
[化合物B−9]
1−ブロモナフタレン(1−bromo−naphthalene)(34.8g、168mmol)をテトラヒドロフラン(170ml)に溶かした後、−78℃に温度を下げ、2.5M n−ブチルリチウム(67.3ml、168mmol)を徐々に添加した後、1時間攪拌した。2−ブロモアントラキノン(21g、73.1mmol)を添加し、常温に温度を上げ、3時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を入れ、水層を除去した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し濾過した後に減圧乾燥した。エチルエーテルで再結晶して、化合物B−9(32.5g、82%)を製造した。MS:[M+H]+=544
【0213】
[化合物B−10]
前記化合物B−9(32.3g、59.5mmol)、ヨウ化カリウム(29.6g、178.4mmol)および次亜リン酸ナトリウム(38g、256.8mmol)を酢酸(100mL)に入れ、3時間攪拌還流した。常温に温度を下げた後、生成された沈殿物を濾過し、水とエタノールで洗浄して、化合物B−10(25.4g、84%)を製造した。MS:[M]+=509
【0214】
<製造例106>化合物B−11、B−12、B−13の製造
【化58】
【0215】
[化合物B−11]
前記製造例105の化合物B−9の製造において、1−ブロモナフタレンの代わりに2−ブロモナフタレンを用いたことを除いては、前記化合物B−9の製造方法と同じ方法により化合物B−11(31.8g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=544
【0216】
[化合物B−12]
前記製造例105の化合物B−10の製造において、化合物B−9の代わりに化合物B−11を用いたことを除いては、前記化合物B−10の製造方法と同じ方法により化合物B−12(25.4g、84%)を製造した。MS:[M]+=509
【0217】
[化合物B−13]
前記製造例4において、化合物A−4の代わりに化合物B−12を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により化合物B−13(8.6g、92%)を製造した。MS:[M+H]+=557
【0218】
<製造例107>化合物B−14の製造
【化59】
前記製造例101の化合物B−3の製造において、化合物B−2の代わりに化合物B−13を用いたことを除いては、前記化合物B−3の製造方法と同じ方法により化合物B−14(4.45g、76%)を製造した。MS:[M+H]+=586
【0219】
<製造例108>化合物B−15の製造
【化60】
カルバゾール(3.34g、20mmol)、1−ブロモ−4−ヨードベンゼン(6.79g、24mmol)、炭酸カリウム(K2CO3)(5.52g、40mmol)、ヨウ化銅(CuI)(0.381g、2mmol)および1,10−フェナントロリン(1,10−phenanthroline)(0.360g、2mmol)をキシレン(50mL)に懸濁し、24時間攪拌還流した。常温に冷却した後、前記混合物を水(100mL)で薄めた後、エチルアセテートで抽出した。有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、エチルエーテルとヘキサンで再結晶して、化合物B−15(4.83g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=322
【0220】
<製造例109>化合物B−16の製造
【化61】
1−アミノ−2−ナフタレンカルバルデヒド(1−amino−2−naphthalenecarbaldehyde)(0.25g、1.45mmol)と4−ブロモアセトフェノン(2.88g、1.45mmol)をエタノール(15mL)に分散させ、エタノールにKOHを飽和させて溶かした溶液0.5mLを徐々に加える。得られた混合物を15時間攪拌還流した。常温に冷却した後、生成された固体を濾過し、エタノールで洗浄した後に真空乾燥して、化合物B−16(0.290g、60%)を製造した。MS:[M]+=334
【0221】
<製造例110>化合物B−17の製造
【化62】
1−ブロモ−4−ヨードベンゼン(2.82g、10mmol)と2−フェニル−5−チオフェンボロン酸(2.04g、10mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、エチルエーテルで再結晶して、化合物B−17(2.2g、70%)を製造した。MS:[M]+=315
【0222】
<製造例111>化合物B−18の製造
【化63】
6−ブロモ−2−ナフトエ酸(5.0g、20mmol)に塩化チオニル(SOCl2)(20mL)およびジメチルホルムアミド(DMF)(1mL)を入れ、4時間攪拌還流した。過量の塩化チオニル(SOCl2)を真空蒸留で除去した後、反応混合物にN−メチルピロリジン(NMP)(20mL)、N−フェニル−1,2−ジアミノベンゼン(3.7g、20mmol)を入れ、160℃で12時間攪拌した。常温に温度を下げ、過量の水を加えて固体を形成させた。濾過し、水とエタノールで洗浄し乾燥させて、化合物B−18(6.2g、78%)を製造した。MS:[M]+=399
【0223】
<製造例112>化合物B−19の製造
【化64】
前記製造例111において、6−ブロモ−2−ナフトエ酸の代わりに4−ブロモ安息香酸を用いたことを除いては、製造例111と同じ方法により化合物B−19(4.54g、65%)を製造した。MS:[M]+=349
【0224】
<製造例113>化合物B−20の製造
【化65】
前記製造例110において、2−フェニル−5−チオフェンボロン酸の代わりに2−ナフタレンボロン酸を用いたことを除いては、製造例110と同じ方法により化合物B−20(2.12g、75%)を製造した。MS:[M]+=283
【0225】
<製造例114>化合物B−21の製造
【化66】
前記製造例110において、2−フェニル−5−チオフェンボロン酸の代わりに9−フェナントレンボロン酸を用いたことを除いては、製造例110と同じ方法により化合物B−21(2.33g、70%)を製造した。MS:[M]+=333
【0226】
<製造例115>化合物B−22の製造
【化67】
前記製造例110において、2−フェニル−5−チオフェンボロン酸の代わりに1−ピレンボロン酸を用いたことを除いては、製造例110と同じ方法により化合物B−22(2.14g、60%)を製造した。MS:[M]+=357
【0227】
<製造例116>化合物B−23の製造
【化68】
4−ブロモ−アニリン(4−bromo−aniline)(1.72g、10mmol)、4−ヨードビフェニル(4−iodobiphenyl)(6.72g、24mmol)、炭酸カリウム(K2CO3)(5.52g、40mmol)、ヨウ化銅(CuI)(0.381g、2mmol)および1,10−フェナントロリン(1,10−phenanthroline)(0.360g、2mmol)をキシレン(50mL)に懸濁し、24時間攪拌還流した。常温に冷却した後、前記混合物を水(100mL)で薄めた後、エチルアセテートで抽出した。有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、ヘキサンで再結晶して、化合物B−23(1.43g、30%)を製造した。MS:[M]+=476
【0228】
<製造例117>化合物B−24の製造
【化69】
前記製造例108において、1−ブロモ−4−ヨードベンゼンの代わりに1−ブロモ−3,5−ジヨードベンゼン(1−bromo−3,5−diiodobenzene)(3.68g、9.0mmol)を用いたことを除いては、製造例108と同じ方法により化合物B−24(1.75g、40%)を製造した。MS:[M]+=487
【0229】
実施例
<実施例1>化学式1−a−8の化合物の製造
【化70】
化合物B−1(3.83g、10.0mmol)と化合物A−4(3.94g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムとエタノールで再結晶し、濾過した後に乾燥して、化合物1−a−8(3.88g、68%)を製造した。MS:[M+H]+=571
【0230】
<実施例2>化学式1−a−10の化合物の製造
【化71】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−6(4.09g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−10(3.4g、57%)を製造した。MS:[M+H]+=597
【0231】
<実施例3>化学式1−a−14の化合物の製造
【化72】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−10(5.09g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−14(4.54g、65%)を製造した。MS:[M+H]+=697
【0232】
<実施例4>化学式1−a−15の化合物の製造
【化73】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−12(5.09g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−15(4.94g、71%)を製造した。MS:[M+H]+=697
【0233】
<実施例5>化学式1−a−18の化合物の製造
【化74】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに1−ブロモピレン(2.81g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−18(2.57g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=469
【0234】
<実施例6>化学式1−a−29の化合物の製造
【化75】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−15(3.22g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−29(3.82g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=510
【0235】
<実施例7>化学式1−a−31の化合物の製造
【化76】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに4−ブロモビフェニル(4−bromobiphenyl)(2.33g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−31(2.95g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=421
【0236】
<実施例8>化学式1−a−34の化合物の製造
【化77】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−3(4.59g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−34(4.85g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=647
【0237】
<実施例9>化学式1−a−35の化合物の製造
【化78】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−14(5.85g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−35(5.41g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=773
【0238】
<実施例10>化学式1−a−37の化合物の製造
【化79】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−23(4.76g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−37(3.72g、56%)を製造した。MS:[M+H]+=664
【0239】
<実施例11>化学式1−a−58の化合物の製造
【化80】
化合物B−12(5.09g、10.0mmol)と化合物A−50(3.94g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムとエタノールで再結晶し、濾過した後に乾燥して、化合物1−a−58(4.59g、66%)を製造した。MS:[M+H]+=697
【0240】
<実施例12>化学式1−a−64の化合物の製造
【化81】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに9−ブロモフェナントレン(9−bromophenanthrene)(2.57g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−64(3.12g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=445
【0241】
<実施例13>化学式1−a−68の化合物の製造
【化82】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−19(3.49g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−68(3.49g、65%)を製造した。MS:[M+H]+=537
【0242】
<実施例14>化学式1−a−72の化合物の製造
【化83】
前記実施例11において、化合物B−12の代わりに9−ブロモフェナントレン(9−bromophenanthrene)(2.57g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例11と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−72(3.25g、73%)を製造した。MS:[M+H]+=445
【0243】
<実施例15>化学式1−a−74の化合物の製造
【化84】
前記実施例11において、化合物B−12の代わりに4−ブロモビフェニル(4−bromobiphenyl)(2.33g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例11と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−74(2.82g、67%)を製造した。MS:[M+H]+=421
【0244】
<実施例16>化学式1−a−77の化合物の製造
【化85】
前記実施例11において、化合物B−12の代わりに化合物B−19(3.49g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例11と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−77(3.76g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=537
【0245】
<実施例17>化学式1−b−8の化合物の製造
【化86】
化合物B−1(3.83g、10.0mmol)と化合物A−14(3.94g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムとエタノールで再結晶し、濾過した後に乾燥して、化合物1−b−8(3.88g、68%)を製造した。MS:[M+H]+=571
【0246】
<実施例18>化学式1−b−9の化合物の製造
【化87】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−4(3.83g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−9(3.99g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=571
【0247】
<実施例19>化学式1−b−15の化合物の製造
【化88】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−12(5.09g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−15(5.23g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=697
【0248】
<実施例20>化学式1−b−31の化合物の製造
【化89】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに4−ブロモビフェニル(4−bromobiphenyl)(2.33g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−31(3.15g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=421
【0249】
<実施例21>化学式1−b−32の化合物の製造
【化90】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−20(2.83g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−32(3.53g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=471
【0250】
<実施例22>化学式1−b−33の化合物の製造
【化91】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−16(3.34g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−33(3.76g、72%)を製造した。MS:[M+H]+=522
【0251】
<実施例23>化学式1−b−37の化合物の製造
【化92】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−14(5.85g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−37(5.41g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=773
【0252】
<実施例24>化学式1−b−39の化合物の製造
【化93】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−22(3.57g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−39(3.81g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=545
【0253】
<実施例25>化学式1−b−80の化合物の製造
【化94】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−8(4.02g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−80(3.74g、72%)を製造した。MS:[M+H]+=521
【0254】
<実施例26>化学式1−b−100の化合物の製造
【化95】
化合物B−12(5.09g、10.0mmol)と化合物A−54(3.94g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムとエタノールで再結晶し、濾過した後に乾燥して、化合物1−b−100(4.94g、71%)を製造した。MS:[M+H]+=697
【0255】
<実施例27>化学式1−b−117の化合物の製造
【化96】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに9−ブロモフェナントレン(9−bromophenanthrene)(2.57g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−117(3.20g、72%)を製造した。MS:[M+H]+=445
【0256】
<実施例28>化学式1−b−122の化合物の製造
【化97】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−21(3.33g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−122(3.64g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=521
【0257】
<実施例29>化学式1−b−123の化合物の製造
【化98】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−19(3.49g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−123(4.29g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=537
【0258】
<実施例30>化学式1−b−130の化合物の製造
【化99】
前記実施例26において、化合物B−12の代わりに9−ブロモフェナントレン(9−bromophenanthrene)(2.57g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例26と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−130(3.20g、72%)を製造した。MS:[M+H]+=445
【0259】
<実施例31>化学式1−b−136の化合物の製造
【化100】
前記実施例26において、化合物B−12の代わりに4−ブロモビフェニル(4−bromobiphenyl)(2.33g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例26と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−136(3.15g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=421
【0260】
<実施例32>化学式1−b−139の化合物の製造
【化101】
前記実施例26において、化合物B−12の代わりに化合物B−19(3.49g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例26と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−139(4.03g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=537
【0261】
<実施例33>化学式1−b−151の化合物の製造
【化102】
前記実施例26において、化合物B−12の代わりに化合物B−18(3.99g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例26と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−151(4.40g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=587
【0262】
<実施例34>化学式1−c−8の化合物の製造
【化103】
化合物B−1(3.83g、10.0mmol)と化合物A−24(3.94g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムとエタノールで再結晶し、濾過した後に乾燥して、化合物1−c−8(3.71g、65%)を製造した。MS:[M+1]+=571
【0263】
<実施例35>化学式1−c−15の化合物の製造
【化104】
前記実施例34において、化合物B−1の代わりに化合物B−12(5.09g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例34と同じ方法により製造して、前記化合物1−c−15(4.88g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=697
【0264】
<実施例36>化学式1−c−23の化合物の製造
【化105】
前記実施例34において、化合物B−1の代わりに化合物B−17(3.15g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例34と同じ方法により製造して、前記化合物1−c−23(2.62g、52%)を製造した。MS:[M+H]+=503
【0265】
<実施例37>化学式2−a−6の化合物の製造
【化106】
化合物B−12(5.09g、10.0mmol)と化合物A−7(4.96g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムとエタノールで再結晶し、濾過した後に乾燥して、化合物2−a−6(5.19g、65%)を製造した。MS:[M+H]+=799
【0266】
<実施例38>化学式2−a−20の化合物の製造
【化107】
前記実施例37において、化合物A−7の代わりに化合物A−17(4.96g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例37と同じ方法により製造して、前記化合物2−a−20(4.79g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=799
【0267】
<実施例39>化学式2−a−29の化合物の製造
【化108】
化合物B−8(4.02g、10.0mmol)と化合物A−26−2(4.89g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムとエタノールで再結晶し、濾過した後に乾燥して、化合物2−a−29(4.37g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=625
【0268】
<実施例40>化学式2−a−38の化合物の製造
【化109】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりにB−20(2.83g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−17(4.96g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物2−a−38(3.43g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=573
【0269】
<実施例41>化学式2−b−6の化合物の製造
【化110】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりにB−12(5.09g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−10(4.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物2−b−6(5.57g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=797
【0270】
<実施例42>化学式2−b−16の化合物の製造
【化111】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに2−クロロ−4,6−ジフェニルトリアジン(2.67g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−10(4.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物2−b−16(3.29g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=600
【0271】
<実施例43>化学式2−b−19の化合物の製造
【化112】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−12(5.09g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−20(4.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物2−b−19(5.57g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=797
【0272】
<実施例44>化学式2−b−28の化合物の製造
【化113】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−18(3.99g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−20(4.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物2−b−28(4.25g、62%)を製造した。MS:[M+H]+=687
【0273】
<実施例45>化学式3−a−4の化合物の製造
【化114】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−12(5.09g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−34(3.95g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−a−4(3.84g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=698
【0274】
<実施例46>化学式3−a−16の化合物の製造
【化115】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに3−ブロモ−N−フェニル−カルバゾール(3.22g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−34(3.95g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−a−16(3.82g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=511
【0275】
<実施例47>化学式3−b−3の化合物の製造
【化116】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりにB−12(5.09g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−30(3.95g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−b−3(4.95g、71%)を製造した。MS:[M+H]+=698
【0276】
<実施例48>化学式3−b−13の化合物の製造
【化117】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに2−(4−ブロモフェニル)ベンゾ[d]オキサゾール(2−(4−bromophenyl)benzo[d]oxazole)(2.74g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−30(3.95g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−b−13(3.10g、67%)を製造した。MS:[M+H]+=463
【0277】
<実施例49>化学式3−c−10の化合物の製造
【化118】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−8(4.02g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−42(3.96g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−10(3.50g、67%)を製造した。MS:[M+H]+=523
【0278】
<実施例50>化学式3−c−11の化合物の製造
【化119】
前記実施例1において、化合物A−4の代わりに化合物A−42(3.96g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−11(3.83g、67%)を製造した。MS:[M+H]+=573
【0279】
<実施例51>化学式3−c−12の化合物の製造
【化120】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−12(5.09g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−38(4.45g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−12(5.01g、67%)を製造した。MS:[M+H]+=748
【0280】
<実施例52>化学式3−c−13の化合物の製造
【化121】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−15(3.21g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−38(4.45g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−13(3.36g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=561
【0281】
<実施例53>化学式3−c−21の化合物の製造
【化122】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−20(2.83g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−38(4.45g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−21(2.03g、43%)を製造した。MS:[M+H]+=473
【0282】
<実施例53>化学式4−a−7の化合物の製造
【化123】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−12(5.09g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−46(4.44g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物4−a−7(4.11g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=747
【0283】
<実施例54>化学式4−a−8の化合物の製造
【化124】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに1−ブロモピレン(1−bromopyrene)(2.81g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−46(4.44g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物4−a−8(2.85g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=519
【0284】
<実施例55>化学式5−a−1の化合物の製造
【化125】
化合物A−3(3.02g、10.0mmol)を1,4−ジオキサン(1,4−dioxane)(50mL)に分散させた後、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.27g、5.0mmol)、K3PO4・H2O(6.36g、30mmol)、Pd[P(t−Bu3)]2(102mg、2mol%)を添加し、7時間攪拌還流した。反応終了後、常温に温度を下げ、過量の水を注いで、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムで溶かし、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、テトラヒドロフランとエタノールで再結晶して、化合物5−a−1(3.63g、68%)を製造した。MS:[M+H]+=535
【0285】
<実施例56>化学式5−a−2の化合物の製造
【化126】
前記実施例55において、化合物A−3の代わりに化合物A−13(3.02g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例55と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−2(2.94g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=535
【0286】
<実施例57>化学式5−a−13の化合物の製造
【化127】
前記実施例55において、化合物A−3の代わりに化合物A−53(3.02g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例55と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−13(3.21g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=535
【0287】
<実施例58>化学式5−a−23の化合物の製造
【化128】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに前記2,2’−ジブロモ−9,9’−スピロフルオレン(2,2’−Dibromo−9,9’−spirofluorene)(2.37g、5.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−14(3.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−23(2.76g、65%)を製造した。MS:[M+H]+=849
【0288】
<実施例59>化学式5−a−32の化合物の製造
【化129】
前記実施例55において、化合物A−3の代わりに化合物A−49(3.02g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例55と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−32(3.21g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=535
【0289】
<実施例60>化学式5−a−33の化合物の製造
【化130】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに1,3−ジブロモベンゼン(1,3−dibromobenzene)(1.18g、5.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−54(3.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−33(1.83g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=611
【0290】
<実施例61>化学式5−a−34の化合物の製造
【化131】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに2,6−ジブロモピリジン(2,6−dibromopyridine)(1.19g、5.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−54(3.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−34(1.68g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=612
【0291】
<実施例62>化学式6−a−1の化合物の製造
【化132】
【0292】
(1)化合物C−1の製造
4−ブロモ−2−クロロベンズアルデヒド(2.19g、10.0mmol)とフェニルボロン酸(1.22g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(30mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。反応終了後、常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムで溶かし、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、クロロホルムとヘキサンで再結晶して、化合物C−1(1.94g、90%)を製造した。MS:[M]+=216
【0293】
(2)化合物C−2の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−1(3.63g、16.8mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−2(4.14g、80%)を製造した。MS:[M]+=308
【0294】
(3)化合物C−3の製造
前記製造例1において、化合物2−ホルミルフェニルボロン酸の代わりに化合物C−2(23.4g、76mmol)を用いたことを除いては、製造例1と同じ方法により製造して、化合物C−3(18.0g、80%)を製造した。MS:[M]+=326
【0295】
(4)化合物C−4の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに化合物C−3(22.5g、69.1mml)を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により製造して、化合物C−4(14.3g、50%)を製造した。MS:[M]+=414
【0296】
(5)化合物C−5の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに化合物C−4(2.1g、5.1mmol)を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により製造して、化合物C−5(0.964g、50%)を製造した。MS:[M]+=378
【0297】
(6)化合物C−6の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−5(6.35g、16.8mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−6(6.32g、80%)を製造した。MS:[M]+=470
【0298】
(7)化学式6−a−1の化合物の製造
前記実施例1において、化合物B−1の代わりにブロモベンゼン(Bromobenzene)(1.57g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−6(4.70g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−1(3.36g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=421
【0299】
<実施例63>化学式6−a−2の化合物の製造
【化133】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに3−ブロモピリジン(3−bromopyridine)(1.58g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−6(4.70g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−2(2.95g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=422
【0300】
<実施例64>化学式6−a−3の化合物の製造
【化134】
【0301】
(1)化合物C−7の製造
5−ブロモ−2−クロロベンズアルデヒド(2.19g、10.0mmol)とフェニルボロン酸(1.22g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(30mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。反応終了後、常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムで溶かし、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、クロロホルムとヘキサンで再結晶して、化合物C−7(1.73g、80%)を製造した。MS:[M]+=216
【0302】
(2)化合物C−8の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−7(3.63g、16.8mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−8(4.39g、85%)を製造した。MS:[M]+=308
【0303】
(3)化合物C−9の製造
化合物C−8(3.08g、10.0mmol)と1−ブロモ−2,4−ジクロロベンゼン(2.25g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(30mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。反応終了後、常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムで溶かし、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、クロロホルムとヘキサンで再結晶して、化合物C−9(2.45g、75%)を製造した。MS:[M]+=326
【0304】
(4)化合物C−10の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに化合物C−9(22.5g、69.1mmol)を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により製造して、化合物C−10(17.2g、60%)を製造した。MS:[M]+=414
【0305】
(5)化合物C−11の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに化合物C−10(2.11g、5.1mmol)を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により製造して、化合物C−11(0.868g、45%)を製造した。MS:[M]+=378
【0306】
(6)化合物C−12の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−11(6.35g、16.8mmol)の化合物を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−12(6.32g、80%)を製造した。MS:[M]+=470
【0307】
(7)化学式6−a−3の化合物の製造
前記実施例1において、化合物B−1の代わりにブロモベンゼン(Bromobenzene)(1.57g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−12(4.70g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−3(3.57g、85%)を製造した。MS:[M+H]+=421
【0308】
<実施例65>化学式1−a−80の化合物の製造
【化135】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−24(4.87g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−80(5.05g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=675
【0309】
<実施例66>化学式1−b−146の化合物の製造
【化136】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−24(4.87g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−14(3.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−146(5.53g、82%)を製造した。MS:[M+H]+=675
【0310】
<実施例67>化学式6−a−21の化合物の製造
【化137】
【0311】
(1)化合物C−13の製造
前記実施例62の化合物C−1の製造において、フェニルボロン酸の代わりにナフチルボロン酸(3.09g、18mmol)を用いたことを除いては、同じ方法により製造して、化合物C−13(2.93g、61.1%)を製造した。MS:[M]+=266
【0312】
(2)化合物C−14の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−13(2.93g、11.0mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−14(3.23g、82%)を製造した。MS:[M]+=358
【0313】
【化138】
【0314】
(3)化合物C−15の製造
前記製造例1において、化合物2−ホルミルフェニルボロン酸の代わりに化合物C−14(7.7g、21.5mmol)を用いたことを除いては、製造例1と同じ方法により製造して、化合物C−15(7.4g、91%)を製造した。MS:[M]+=376
【0315】
(4)化合物C−16の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに化合物C−15(7.4g、19.6mml)を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により製造して、化合物C−16(4.2g、46%)を製造した。MS:[M]+=464
【0316】
【化139】
【0317】
(5)化合物C−17の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに化合物C−16(4.2g、9.0mmol)を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により製造して、化合物C−17(2.86g、61%)を製造した。MS:[M]+=428
【0318】
(6)化合物C−18の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−17(2.86g、6.7mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−18(3.24g、93%)を製造した。MS:[M]+=470
【0319】
【化140】
【0320】
(7)化学式6−a−21の化合物の製造
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに2−(4−ブロモフェニル)ピリジン(2−(4−bromophenyl)pyridine)(2.34g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−18(4.16g、8.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−21(3.4g、78%)を製造した。MS:[M+H]+=548
【0321】
<実施例68>化学式6−a−22の化合物の製造
【化141】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−20(2.83g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−18(4.58g、8.8mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−22(3.07g、88%)を製造した。MS:[M+H]+=597
【0322】
<実施例69>化学式6−a−23の化合物の製造
【化142】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−16(2.9g、8.7mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−18(4.58g、8.8mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−23(4.6g、82%)を製造した。MS:[M+H]+=648
【0323】
<実施例70>化学式6−a−33の化合物の製造
【化143】
【0324】
(1)化合物C−19の製造
前記実施例62の化合物C−1の製造において、フェニルボロン酸の代わりに2−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル)ピリジン(2−(6−(4,4,5,5−tetramethyl−1,3,2−dioxaborolan−2−yl)pyridin−2−yl)pyridine)(5.6g、20mmol)を用いたことを除いては、同じ方法により製造して、化合物C−19(5.54g、94%)を製造した。MS:[M]+=294
【0325】
(2)化合物C−20の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−19(5.54g、18.8.0mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−20(6.47g、89%)を製造した。MS:[M]+=386
【0326】
【化144】
【0327】
(3)化合物C−21の製造
前記製造例1において、化合物2−ホルミルフェニルボロン酸の代わりに化合物C−20(6.47g、16.8mmol)を用いたことを除いては、製造例1と同じ方法により製造して、化合物C−21(5.7g、84%)を製造した。MS:[M]+=404
【0328】
(4)化合物C−22の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに化合物C−21(5.7g、14.1mmol)を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により製造して、化合物C−22(5.1g、73%)を製造した。MS:[M]+=492
【0329】
【化145】
【0330】
(5)化合物C−23の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに化合物C−22(5.1g、10.3mmol)を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により製造して、化合物C−23(3.4g、72%)を製造した。MS:[M]+=456
【0331】
(6)化合物C−24の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−23(3.4g、7.4mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−24(3.4g、84%)を製造した。MS:[M]+=548
【0332】
(7)化学式6−a−33の化合物の製造
【化146】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに2−ブロモナフタレン(2−bromonaphthalene)(1.3g、6.2mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−24(3.4g、6.2mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−33(3.02g、89%)を製造した。MS:[M+H]+=549
【0333】
<実施例71>化学式6−a−34の化合物の製造
【化147】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに2−(6−ブロモピリジン−2−イル)ピリジン(2−(6−bromopyridin−2−yl)pyridine)(2.3g、9.8mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−24(5.4g、9.8mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−34(4.1g、72%)を製造した。MS:[M+H]+=577
【0334】
<実施例72>化学式6−a−35の化合物の製造
【化148】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−20(2.8g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−24(5.5g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−35(4.8g、77%)を製造した。MS:[M+H]+=625
【0335】
<実施例73>化学式6−a−36の化合物の製造
【化149】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに4−ブロモベンゾニトリル(4−bromobenzonitrile)(1.8g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−24(5.5g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−36(4.7g、90%)を製造した。MS:[M+H]+=524
【0336】
<実施例74>化学式6−a−18の化合物の製造
【化150】
化合物A−13(6.1g、20.2mmol)、ブロモベンゼン(8.3g、20.2mmol)をキシレン100mlに溶解させ、ナトリウム−Tert−ブトキシド2.9g(30.3mmol)、Pd[P(t−Bu)3]2(0.10g、0.20mmol)を添加した後、5時間窒素気流下で還流した。反応溶液に蒸留水を入れ、反応を終了させ、有機層を抽出した。エチルアセテート/エタノールで再結晶して、化合物6−a−18(5.4g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=676
【0337】
<実施例75>化学式6−a−39の化合物の製造
【化151】
前記実施例74において、化合物A−13の代わりに化合物C−11(3.8g、10.1mmol)を、化合物D−1の代わりにカルバゾール(1.8g、11.0mmol)を用いたことを除いては、実施例74と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−39(3.2g、62%)を製造した。MS:[M+H]+=510
【0338】
<実施例76>化学式7−a−1の化合物の製造
【化152】
【0339】
(1)化合物D−3の製造
前記実施例62の化合物C−1の製造において、フェニルボロン酸の代わりに化合物C−25(4.48g、17mmol)を用いたことを除いては、同じ方法により製造して、化合物D−3(3.8g、81%)を製造した。MS:[M]+=275
【0340】
(2)化合物D−4の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに化合物D−3(3.8g、18.8.0mmol)を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により製造して、化合物D−4(5.27g、77%)を製造した。MS:[M]+=364
【0341】
(3)化合物D−5の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに化合物D−4(5.27g、15.3mmol)を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により製造して、化合物D−5(4.84g、92%)を製造した。MS:[M]+=343
【0342】
【化153】
【0343】
(4)化合物D−6の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物D−5(4.84g、14.1mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物D−6(5.28g、86%)を製造した。MS:[M]+=435
【0344】
(5)化学式7−a−1の化合物の製造
【化154】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに1−ブロモピレン(1−bromopyrene)(2.8g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(4.4g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物7−a−1(4.7g、93%)を製造した。MS:[M+H]+=510
【0345】
<実施例77>化学式7−a−4の化合物の製造
【化155】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−20(2.8g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(4.4g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物7−a−4(4.7g、61%)を製造した。MS:[M+H]+=512
【0346】
<実施例78>化学式7−a−6の化合物の製造
【化156】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに6−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−2−カルボニトリル(6−(4−bromophenyl)naphthalene−2−carbonitrile)(3.1g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(4.83g、11.1mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物7−a−6(4.7g、87%)を製造した。MS:[M+H]+=537
【0347】
<実施例79>化学式7−a−16の化合物の製造
【化157】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに10−(3−ブロモフェニル)−9−(ナフタレン−1−イル)アントラセン(10−(3−bromophenyl)−9−(naphthalen−1−yl)anthracene)(7.0g、15.2mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(7.0g、16.1mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物7−a−16(8.57g、82%)を製造した。MS:[M+H]+=688
【0348】
<実施例80>化学式7−a−10の化合物の製造
【化158】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−16(3.7g、11.1mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(4.83g、11.1mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物7−a−10(5.5g、93%)を製造した。MS:[M+H]+=563
【0349】
<実施例81>化学式7−a−24の化合物の製造
【化159】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに1,3−ジブロモベンゼン(1,3−dibromobenezene)(2.0g、4.2mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(4.4g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物7−a−24(1.9g、67%)を製造した。MS:[M+H]+=677
【0350】
<実施例82>化学式3−c−25の化合物の製造
【化160】
【0351】
(1)化合物C−26の製造
化合物2−クロロ−5−ヒドロキシ−ピリジン−4−カルバルデヒド(2−Chloro−5−hydroxy−pyridine−4−carbaldehyde)(13.7g、87mmol)にCH2Cl2 100mLを入れて攪拌しながら、トリエチルアミン(13.3g、130.5mmol)、トリフルオロ酢酸無水物(25.8g、130.5mmol)を徐々に滴加した。混合物を常温で2時間攪拌し、水とCH2Cl2を加えて有機層を分離し、有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し真空濃縮した。CH2Cl2/EtOHで精製して、化合物C−26を製造した(22.7g、収率90%):MS[M+H]+=289
【0352】
(2)化合物D−7の製造
前記製造例31の化合物A−31の製造において、2−ブロモ−3−ホルミル−ピリジンの代わりに化合物C−26(22.6g、78.0mmol)を、2,5−ジクロロ−ベンゼンボロン酸の代わりに2−クロロ−フェニル−1−ボロン酸(12.2g、78.3mmol)を用いたことを除いては、同じ方法により製造して、化合物D−7(12.6g、64%)を製造した。MS:[M]+=251
【0353】
(3)化合物D−8の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに化合物D−7(12.6g、37.0mmol)を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により製造して、化合物D−8(8.6g、68%)を製造した。MS:[M]+=339
【0354】
(4)化合物D−9の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに化合物D−8(8.6g、37.0mmol)を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により製造して、化合物D−9(9.7g、86%)を製造した。MS:[M]+=303
【0355】
【化161】
【0356】
(5)化合物D−10の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物D−9(9.7g、31.8mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物D−10(10.8g、86%)を製造した。MS:[M]+=395
【0357】
(6)化学式3−c−25の化合物の製造
【化162】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−22(3.6g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−10(4.1g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−25(4.5g、81%)を製造した。MS:[M+H]+=562
【0358】
<実施例83>化学式3−c−30の化合物の製造
【化163】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−20(3.4g、12.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−10(4.5g、11.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−30(4.2g、79%)を製造した。MS:[M+H]+=488
【0359】
<実施例84>化学式5−a−53の化合物の製造
【化164】
前記実施例55において、化合物A−3の代わりに化合物D−9(3.2g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例55と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−53(3.1g、54%)を製造した。MS:[M+H]+=569
【0360】
<実施例85>化学式5−a−55の化合物の製造
【化165】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに3,3’−ジブロモビフェニル(3,3’−dibromobiphenyl)(1.6g、5.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(4.6g、11.2mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−55(2.1g、58%)を製造した。MS:[M+H]+=721
【0361】
<実施例85>化学式3−c−39の化合物の製造
【化166】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物C−27(5.2g、12.6mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(4.6g、11.2mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−39(5.0g、72%)を製造した。MS:[M+H]+=619
【0362】
<実施例86>化学式5−a−59の化合物の製造
【化167】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物C−28(3.0g、5.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−14(2.0g、5.1mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−59(2.56g、65%)を製造した。MS:[M+H]+=789
【0363】
<実施例87>化学式5−a−62の化合物の製造
【化168】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物C−29(3.2g、6.2mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−54(2.68g、6.8mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−62(3.47g、71%)を製造した。MS:[M+H]+=789
【0364】
<実施例88>化学式5−a−64の化合物の製造
【化169】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物C−30(2.34g、5.5mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−54(2.17g、5.5mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−64(2.25g、67%)を製造した。MS:[M+H]+=613
【0365】
<実施例89>化学式5−a−65の化合物の製造
【化170】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物C−31(5.5g、10.1mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−54(3.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−65(5.04g、76%)を製造した。MS:[M+H]+=663
【0366】
<実施例90>化学式5−a−67の化合物の製造
【化171】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物C−32(2.73g、4.6mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−54(1.81g、4.6mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−67(2.72g、83%)を製造した。MS:[M+H]+=713
【0367】
実験例
<実験例1−1−1>
ITO(indium tin oxide)が1000Å厚さで薄膜コーティングされたガラス基板を、洗剤を溶かした蒸留水に入れて超音波で洗浄した。この時、洗剤としてはFischer Co.社製を用い、蒸留水としてはMillipore Co.社製のフィルタ(Filter)で2次フィルターリングした蒸留水を用いた。ITOを30分間洗浄した後、蒸留水で2回繰り返して超音波洗浄を10分間進行した。蒸留水の洗浄が終わった後、イソプロピルアルコール、アセトン、メタノールの溶剤で超音波洗浄をして乾燥させた後、プラズマ洗浄機に輸送した。また、酸素プラズマを利用して前記基板を5分間洗浄した後、真空蒸着機に基板を輸送した。
【0368】
このように準備したITO透明電極上に下記化学式のヘキサニトリルヘキサアザトリフェニレン(hexanitrile hexaazatriphenylene;HAT)を500Å厚さで熱真空蒸着して正孔注入層を形成した。
【0369】
【化172】
【0370】
前記正孔注入層上に正孔を輸送する物質である下記化学式の4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(NPB)(400Å)を真空蒸着して正孔輸送層を形成した。
【0371】
【化173】
【0372】
次に、前記正孔輸送層上に膜厚さ300Åで下記のようなGHとGDを20:1の重量比で真空蒸着して発光層を形成した。
【0373】
【化174】
【0374】
前記発光層上に実施例1で製造した化学式1−a−8の化合物を200Å厚さで真空蒸着して電子注入および輸送層を形成した。
【0375】
前記電子注入および輸送層上に12Å厚さでフッ化リチウム(LiF)と2000Å厚さでアルミニウムを順次蒸着して負極を形成した。
【0376】
前記過程において、有機物の蒸着速度は0.4〜0.7Å/secを維持し、負極のフッ化リチウムは0.3Å/sec、アルミニウムは2Å/secの蒸着速度を維持し、蒸着時における真空度は2×10−7〜5×10−8torrを維持して、有機発光素子を製作した。
【0377】
<比較例1>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに下記化学式ET−A1の化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0378】
【化175】
【0379】
<実験例1−1−2〜1−1−8>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに表4−1に示すそれぞれの化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0380】
実験例1−1−1〜1−1−8および比較例1によって製作された有機発光素子に電流を印加した時、表4−1の結果が得られた。
【0381】
【表15】
【0382】
<比較例2>
前記実施例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに下記化学式ET−A2(韓国公開特許2003−0067773号)の化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0383】
【化176】
【0384】
<実験例1−2−1〜1−2−17>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに表4−2に示すそれぞれの化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0385】
実験例1−2−1〜1−2−17および比較例2によって製作された有機発光素子に電流を印加した時、表4−2の結果が得られた。
【0386】
【表16】
【0387】
本発明に係る新しい複素環誘導体は有機電気素子の有機物層の材料として用いることができ、本発明に係る有機電気素子は効率上昇、駆動電圧の下降、寿命延長、安定性の上昇などに優れた特性を示す。
【0388】
<比較例3>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに下記化学式ET−A3の化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0389】
【化177】
【0390】
<実験例1−3−1〜1−3−3>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに表4−3に示すそれぞれの化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0391】
実験例1−3−1〜1−3−3および比較例3によって製作された有機発光素子に電流を印加した時、表4−3の結果が得られた。
【0392】
【表17】
【0393】
<比較例4>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに下記化学式ET−A4の化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0394】
【化178】
【0395】
<実験例1−4−1〜1−4−16>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに表4−4に示すそれぞれの化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0396】
実験例1−4−1〜1−4−16および比較例4によって製作された有機発光素子に電流を印加した時、表4−4の結果が得られた。
【0397】
【表18】
【0398】
前記表4−1、表4−2、表4−3、表4−4において、化学式1の構造を含む化合物は比較例の化合物より低電圧および高効率の特徴を示す。
【0399】
<実験例2−1−1〜2−1−38>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに下記表4−5に示す化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0400】
実験例2−1−1〜2−1−38および比較例2によって製作された有機発光素子に電流を印加した時、表4−5の結果が得られた。
【0401】
【表19】
【表20】
【0402】
前記表4−5において、化学式1の構造を有する化合物は、電子輸送および注入能力に優れるため、有機発光素子に適用可能であることを確認することができる。
【0403】
<実験例3−1−1>
ITO(インジウムスズ酸化物)が1、000Å厚さで薄膜コーティングされたガラス基板(corning 7059glass)を、分散剤を溶かした蒸留水に入れて超音波で洗浄した。洗剤としてはFischer Co.社製を用い、蒸留水としてはMillipore Co.社製のフィルタ(Filter)で2次フィルターリングした蒸留水を用いた。ITOを30分間洗浄した後、蒸留水で2回繰り返して超音波洗浄を10分間進行した。蒸留水の洗浄が終わった後、イソプロピルアルコール、アセトン、メタノール溶剤の順で超音波洗浄をして乾燥させた。
【0404】
このように準備したITO透明電極上に前記ヘキサニトリルヘキサアザトリフェニレン(hexanitrile hexaazatriphenylene)を500Å厚さで熱真空蒸着して正孔注入層を形成した。前記正孔注入層上に正孔を輸送する物質である前記化学式の4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(NPB)(400Å)を真空蒸着して正孔輸送層を形成した。次に、前記正孔輸送層上に実施例6で製造した化学式1−a−29で示される化合物と下記化学式D3ドーパント化合物を100:14の重量比で真空蒸着して発光層(300Å)を形成した。その次、ET−A2化合物(300Å)を電子注入および輸送層として真空蒸着した。前記電子注入および輸送層上に12Å厚さのフッ化リチウム(LiF)と2、000Å厚さのアルミニウムを順次蒸着して負極を形成して、有機発光素子を製造した。
【0405】
【化179】
【0406】
前記過程において、有機物の蒸着速度は0.4〜0.7Å/secを維持し、フッ化リチウムは0.2Å/sec、アルミニウムは3〜7Å/secの蒸着速度を維持した。
【0407】
<実験例3−1−2〜3−1−7>
前記実験例3−1−1において、化合物1−a−29の代わりに下記表4−6に示す化合物を用いたことを除いては、実験例3−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0408】
<比較例3−1>
前記実験例3−1−1において、化合物1−a−29の代わりに下記化学式のPHの化合物を用いたことを除いては、実験例3−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0409】
【化180】
【0410】
実験例3−1−1〜3−1−7および比較例3−1によって製作された有機発光素子に電流を印加した時、表4−6の結果が得られた。
【0411】
【表21】
【0412】
表4−6から見るように、本発明に係る化学式の化合物誘導体は有機発光素子をはじめとする有機電子素子において発光物質の役割を果たすことができ、本発明に係る素子は効率、駆動電圧、安定性の面に優れた特性を示す。特に効率の面で高い発光特性を示す。
【0413】
<実験例4−1−1〜実験例4−1−20>
前記実験例1−1−1と同様に準備したITO透明電極上に、前記ヘキサニトリルヘキサアザトリフェニレン(hexanitrile hexaazatriphenylene;HAT)を500Å厚さで熱真空蒸着して正孔注入層を形成した。
【0414】
前記正孔注入層上に下記化合物HT−1、HT−2、またはHT−3を真空蒸着して正孔輸送層(400Å)を形成した。
【0415】
【化181】
【0416】
次に、前記正孔輸送層上に膜厚さ300Åで下記のようなBH−1とBDを25:1の重量比で真空蒸着して発光層を形成した。
【0417】
【化182】
【0418】
次に、前記発光層上に膜厚さ300Åで、表4−7に示すそれぞれの化合物(ETL)を真空蒸着して電子注入および輸送層を形成した。前記電子注入および輸送層上に12Å厚さでフッ化リチウム (LiF)と2000Å厚さでアルミニウムを順次蒸着して負極を形成した。
【0419】
前記過程において、有機物の蒸着速度は0.4〜0.7Å/secを維持し、負極のフッ化リチウムは0.3Å/sec、アルミニウムは2Å/secの蒸着速度を維持し、蒸着時における真空度は2×10−7〜5×10−8torrを維持して、有機発光素子を製作した。前記で製作した有機発光素子に電流を印加した時、表4−7の結果が得られた。
【0420】
【表22】
【0421】
表4−7から見るように、本発明に係る化学式1の化合物は有機発光素子をはじめとする有機電子素子において正孔注入および伝達物質または発光物質を様々に用いることができ、本発明に係る素子は効率、駆動電圧、安定性の面に優れた特性を示す。
【0422】
<実験例5−1−1>
前記実験例1−1−1のようにITO透明電極上に前記化学式のヘキサニトリルヘキサアザトリフェニレン(hexanitrile hexaazatriphenylene;HAT)を500Å厚さで熱真空蒸着して正孔注入層を形成した。
【0423】
前記正孔注入層上に正孔を輸送する物質である前記化学式の4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(NPB)(400Å)を真空蒸着して正孔輸送層を形成した。
【0424】
前記正孔輸送層上に、膜厚さ300Åで、下記化学式BH−2をホストとして、前記化学式BDをドーパントとして用いて、25:1の重量比で発光層を形成した後、実施例1で製造した化学式1−a−8化合物と下記化学式LiQ(Lithium Quinolate)を1:1の重量比で真空蒸着して300Å厚さで電子注入および輸送層を形成した。前記電子注入および輸送層上に12Å厚さのフッ化リチウム(LiF)と2、000Å厚さのアルミニウムを順次蒸着して負極を形成して、有機発光素子を製造した。
【0425】
【化183】
【0426】
<実験例5−1−2〜実験例5−1−8>
前記実験例5−1−1において、化合物1−a−8の代わりに表4−8に示す化合物を用いたことを除いては、前記実験例5−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0427】
<比較例5>
前記実験例5−1−1において、化合物1−a−8の代わりに前記化学式ET−A1の化合物を用いたことを除いては、前記実験例5−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0428】
実験例5−1−1〜5−1−8および比較例5によって製作された有機発光素子に電流を印加した時、表4−8の結果が得られた。
【0429】
【表23】
【0430】
表4−8から見るように、本発明に係る化学式1の化合物はLiQのような金属化合物と混合して電子輸送層を形成することができ、本発明に係る素子は効率、駆動電圧、安定性の面に優れた特性を示す。
【符号の説明】
【0431】
1 基板
2 正極
3 正孔注入層
4 正孔輸送層
5 有機発光層
6 電子輸送層
7 負極
【技術分野】
【0001】
本発明は、新しい含窒素複素環誘導体およびそれを用いた有機電子素子に関する。本出願は2008年11月3日に韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10−2008−0108602号の出願日の利益を主張し、その内容の全ては本明細書に含まれる。
【背景技術】
【0002】
有機電子素子とは、正孔および/または電子を用いた電極と有機物間での電荷交流を必要とする素子を意味する。有機電子素子は、動作原理に応じ、下記のように大きく2つに分けることができる。第1には、外部の光源から素子に流入した光子によって有機物層からエキシトン(exiton)が形成され、このエキシトンが電子と正孔に分離し、この電子と正孔が各々他の電極に伝達されて電流源(電圧源)として用いられる形態の電子素子である。第2には、2つ以上の電極に電圧または電流を加え、電極と界面をなす有機物半導体に正孔および/または電子を注入し、注入された電子と正孔によって動作する形態の電子素子である。
【0003】
有機電子素子の例としては有機発光素子、有機太陽電池、有機感光体(OPC)、有機トランジスタなどが挙げられ、これらは全て素子駆動のために正孔の注入または輸送物質、電子の注入または輸送物質、または発光物質を必要とする。以下においては主に有機発光素子について具体的に説明するが、前記有機電子素子においては、正孔の注入または輸送物質、電子の注入または輸送物質、または発光物質が類似する原理によって作用する。
【0004】
一般的に有機発光現象とは、有機物質を用いて電気エネルギーを光エネルギーに転換させる現象をいう。有機発光現象を用いる有機発光素子は、通常、正極と負極およびこの間に有機物層を含む構造を有する。ここで、有機物層は、有機発光素子の効率と安全性を高めるためにそれぞれ異なる物質からなる多層の構造である場合が多く、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層などからなる。このような有機発光素子の構造において、二つの電極の間に電圧を印加すれば、正極からは正孔が、負極からは電子が有機物層に注入され、注入された正孔と電子が結合した時にエキシトン(exciton)が形成され、このエキシトンが再び基底状態に落ちる時に光が出る。このような有機発光素子は、自発光、高輝度、高効率、低い駆動電圧、広い視野角、高いコントラスト、高速応答性などの特性を有すると知られている。
【0005】
有機発光素子において、有機物層として用いられる材料は、機能に応じ、発光材料と電荷輸送材料、例えば、正孔注入材料、正孔輸送材料、電子輸送材料、電子注入材料などに分類することができる。また、発光材料は、発光色に応じ、青色、緑色、赤色の発光材料とより良い天然色を実現するために必要な黄色および橙色の発光材料に区分することができる。一方、発光材料として一つの物質だけを用いる場合、分子間相互作用によって最大発光波長が長波長に移動し、色純度が落ちたり発光減衰効果によって素子の効率が減少したりする問題が発生するため、色純度の増加とエネルギー転移を通じた発光効率を増加させるために発光材料としてホスト/ドーパント系を用いることができる。
【0006】
有機発光素子が前述したような優れた特徴を十分に発揮するためには、素子内の有機物層をなす物質、例えば、正孔注入物質、正孔輸送物質、発光物質、電子輸送物質、電子注入物質などが安定で効率的な材料からなることが先行されなければならないが、未だに安定で効率的な有機発光素子用の有機物層材料の開発が十分になされていない状態である。したがって、新しい材料の開発が要求し続けられており、このような材料開発の必要性は前述した他の有機電子素子においても同様である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国公開特許2003−0067773号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記従来技術の問題点を考慮し、低電圧、発光効率、安定性および素子寿命を大きく向上させられる物質およびそれを用いた有機電子素子を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、熱的安定性を有しつつ真空蒸着工程に必要な昇華性を有する物質およびそれを用いた有機電子素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明は、下記化学式1で示されるか、下記化学式1の構造を2以上含む新規な含窒素複素環誘導体を提供する:
【0011】
【化1】
【0012】
前記化学式1において、
X1はNまたはCR3であり、X2はNまたはCR4であり、X3はNまたはCR5であり、X4はNまたはCR6であり、Y1はNまたはCR7であり、Y2はNまたはCR8であり、Y3はNまたはCR9であり、Y4はNまたはCR10であり、X1〜X4とY1〜Y4は同時にNではなく、
R3〜R10は各々独立に−(L)p−(Y)qであり、ここで、pは0〜10の整数であり、qは1〜10の整数であり、R3〜R10のうちの隣接する2以上の基は単環式もしくは多環式の環を形成することができ、
Lは酸素;硫黄;置換もしくは非置換の窒素;置換もしくは非置換のリン;置換もしくは非置換のアリーレン基;置換もしくは非置換のアルケニレン基;置換もしくは非置換のフルオレニレン基;置換もしくは非置換のカルバゾリレン基;またはN、O、S原子のうちの1個以上を含む置換もしくは非置換のヘテロアリーレン基であり、
Yは水素;重水素;ハロゲン基;ニトリル基;ニトロ基;ヒドロキシ基;置換もしくは非置換のシクロアルキル基;置換もしくは非置換のアルコキシ基;置換もしくは非置換のアリールオキシ基;置換もしくは非置換のアルキルチオキシ基;置換もしくは非置換のアリールチオキシ基;置換もしくは非置換のアルキルスルホキシ基;置換もしくは非置換のアリールスルホキシ基;置換もしくは非置換のアルケニル基;置換もしくは非置換のシリル基;置換もしくは非置換のホウ素基;置換もしくは非置換のアルキルアミン基;置換もしくは非置換のアラルキルアミン基;置換もしくは非置換のアリールアミン基;置換もしくは非置換のヘテロアリールアミン基;置換もしくは非置換のアリール基;置換もしくは非置換のフルオレニル基;置換もしくは非置換のカルバゾール基;またはN、O、S原子のうちの1個以上を含む置換もしくは非置換の複素環基であり;
R1およびR2は互いに連結されて置換もしくは非置換の脂肪族、芳香族、またはヘテロ芳香族の単環式もしくは多環式の環を形成するか形成しなくてもよく、R1およびR2が環を形成しない場合、R1およびR2は互いに同じであるか異なり、各々独立に、置換もしくは非置換のC3〜C40のシクロアルキル基;置換もしくは非置換のC6〜C60のアリール基;置換もしくは非置換のC2〜C40のアルケニル基;置換もしくは非置換のC2〜C60の複素環基であり、
R1、R2およびR1とR2が互いに連結されて形成された芳香族またはヘテロ芳香族の単環式および多環式の環は各々独立に−(L)p−(Y)qで置換されてもよく、化学式1にLとYが各々2以上存在する場合、これらは各々独立に互いに同じであるか異なり、
但し、X1〜X4とY1〜Y4が同時にCR3〜CR10である場合、R3〜R10のうちの少なくとも一つは水素ではない置換基を有するか、R1とR2が互いに結合して置換された単環式もしくは多環式の環を形成する。
【0013】
前記化学式1の化合物は、ガラス転移温度(Tg)が高いため、熱的安定性に優れる。このような熱的安定性の増加は素子に駆動安定性を提供する重要な要因となる。
【0014】
前記化学式1において、R1およびR2が連結されて環を1つ形成した場合は下記化学式2で示すことができる:
【0015】
【化2】
【0016】
前記化学式2において、
X1〜X4およびY1〜Y4は前記化学式1で定義した通りであり、
(N)n1において、Nは窒素原子を意味し、窒素原子がベンゼン環内の炭素原子の代わりをすることができるということを示し、
(N)n1において、n1は0〜6の整数であり、
R11は前記化学式1で定義したR3〜R10の定義と同様であり、
k1は0〜4の整数であり、k1が2以上の整数である場合、R11は各々互いに異なってもよい。
【0017】
R1およびR2が連結されて環が2つ以上である多環式の環を形成する場合は下記化学式3−1および3−2で示すことができる。
【0018】
【化3】
【化4】
【0019】
前記化学式3−1および3−2において、
X1〜X4およびY1〜Y4は前記化学式1で定義した通りであり、
(N)n1および(N)n2において、Nは窒素原子を意味し、窒素原子がベンゼン環内の炭素原子の代わりをすることができるということを示し、
(N)n1において、n1は0〜2の整数であり、
(N)n2において、n2は0〜2の整数であり、
R11およびR12は前記化学式1で定義したR3〜R10の定義と同様であり、
前記化学式3−1において、k1は0〜4の整数であり、k2は0〜4の整数であり、前記化学式3−2において、k1は0〜4の整数であり、k2は0〜2の整数であり、
k1が2以上の整数である場合、R11は各々互いに異なってもよく、k2が2以上の整数である場合、R12は各々互いに異なってもよい。
【0020】
前記R1およびR2が環を形成しない場合、R1およびR2はR11およびR12で置換もしくは非置換されたフェニル基または置換もしくは非置換された窒素(N)原子を含む六角形のヘテロ芳香族環基であってもよい。例えば、前記化学式1は下記化学式4−1で示すことができる。
【0021】
【化5】
【0022】
前記化学式4−1において、
X1〜X4およびY1〜Y4は前記化学式1で定義した通りであり、
(N)n1および(N)n2において、Nは窒素原子を意味し、窒素原子がベンゼン環内の炭素原子の代わりをすることができるということを示し、
(N)n1において、n1は0〜2の整数であり、
(N)n2において、n2は0〜2の整数であり、
R11およびR12は前記化学式1で定義したR3〜R10の定義と同様であり、
k1は0〜4の整数であり、k2は0〜4の整数であり、
k1が2以上の整数である場合、R11は各々互いに異なってもよく、
k2が2以上の整数である場合、R12は各々互いに異なってもよい。
【0023】
本発明は、第1電極、第2電極、および前記第1電極と第2電極との間に配置された1層以上の有機物層を含む有機電子素子であって、前記有機物層のうちの1層以上は前記新規な含窒素複素環誘導体を含む有機電子素子を提供する。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係る新しい含窒素複素環誘導体は、有機発光素子をはじめとする有機電子素子の有機物層の材料として用いることができ、これを用いた有機発光素子をはじめとする有機電子素子は、効率上昇、駆動電圧の下降、寿命延長、安定性の上昇などに優れた特性を示す。特に、本発明に係る新しい含窒素複素環誘導体は、熱的安定性に優れ、深いHOMO準位、広いバンドギャップ、高い三重項(triplet)状態および正孔安定性を有するので優れた特性を示す。有機発光素子をはじめとする有機電子素子において、純粋に用いるか、不純物を混ぜて用いることができ、光効率を向上させ、化合物の熱的安定性によって素子の寿命特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係る有機発光素子の一例を示すものである。
【図2】化合物A−13の質量スペクトルである。
【図3】化合物A−14の質量スペクトルである。
【図4】化合物1−a−15の質量スペクトルである。
【図5】化合物1−a−34の質量スペクトルである。
【図6】化合物1−a−58の質量スペクトルである。
【図7】化合物1−b−15の質量スペクトルである。
【図8】化合物1−b−100の質量スペクトルである。
【図9】化合物1−b−117の質量スペクトルである。
【図10】化合物5−a−34の質量スペクトルである。
【図11】化合物5−a−33の質量スペクトルである。
【図12】化合物1−a−74の質量スペクトルである。
【図13】化合物1−a−31の質量スペクトルである。
【図14】化合物1−b−136の質量スペクトルである。
【図15】化合物1−b−31の質量スペクトルである。
【図16】化合物1−b−32の質量スペクトルである。
【図17】化合物1−b−122の質量スペクトルである。
【図18】化合物6−a−1の質量スペクトルである。
【図19】化合物6−a−3の質量スペクトルである。
【図20】化合物5−a−13の質量スペクトルである。
【図21】化合物1−b−139の質量スペクトルである。
【図22】化合物1−b−80の質量スペクトルである。
【図23】化合物6−a−2の質量スペクトルである。
【図24】化合物1−b−123の質量スペクトルである。
【図25】化合物1−a−68の質量スペクトルである。
【図26】化合物1−a−77の質量スペクトルである。
【図27】化合物1−b−39の質量スペクトルである。
【図28】化合物1−b−146の質量スペクトルである。
【図29】化合物5−a−2の質量スペクトルである。
【図30】化合物6−a−18を用いた場合、77KにおいてMethyl THFで測定した燐光PLである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0027】
本発明に係る含窒素複素環誘導体は、前記化学式1で示されるか、前記化学式1の構造を2以上含む。
【0028】
本発明の実施状態によれば、前記化学式1の構造を2以上含むということは、前記化学式1の構造を有する化合物が連結基なしで直接連結された構造として存在することを意味する。このような場合において、化学式1、化学式2、化学式3−1、化学式3−2、化学式4−1中、各々同一の化学式や相異なる化学式が直接結合して前記化学式の構造を2以上含むことができるということを意味する。
【0029】
本発明のまた他の一実施状態によれば、前記化学式1の構造を2以上含むということは、2価以上の連結基を有するアルカン、2価以上の連結基を有するシクロアルカン;2価以上の連結基を有するアリール化合物;窒素、硫黄、酸素原子を少なくとも1個以上含み、2価以上の連結基を有する五角形もしくは六角形のヘテロアリール化合物;酸素原子、硫黄原子、置換もしくは非置換の窒素原子、または置換もしくは非置換のリン原子に前記化学式1の構造が2個以上連結され得ることを意味する。このような場合においても、前記化学式1、化学式2、化学式3−1および化学式3−2、化学式4−1中、各々同一の化学式や相異なる化学式が結合して前記化学式の構造を2以上含むことができるということを意味する。
【0030】
前記化学式1において、アルコキシ基は直鎖もしくは分枝鎖であってもよい。アルコキシ基の炭素数は特に限定されないが、立体阻害を与えない範囲である1〜40個が好ましい。例えば、前記化学式1において、−(L)p−(Y)qのYがアルコキシ基である場合、このアルコキシ基の炭素数の個数は化合物の共役長さには影響を及ぼさず、但し、化合物の有機電子素子への適用方法、例えば、真空蒸着法または溶液塗布法の適用に影響を及ぼすだけであるため、アルコキシ基の炭素数の個数は特に限定されない。
【0031】
本発明において、アルケニル基としては直鎖もしくは分枝鎖であってもよく、炭素数2〜40のアルケニル基が好ましく、具体的には、スチルベニル基(stylbenyl)、スチレニル基(styrenyl)などのアリール基が置換されたアルケニル基が好ましいが、これらに限定されない。
【0032】
前記化学式1において、アリール基は単環式もしくは多環式であってもよく、炭素数は特に限定されないが、6〜60が好ましい。単環式アリール基の例としてはフェニル基、ビフェニル基、テルフェニル基、スチルベン基などが挙げられ、多環式アリール基の例としてはナフチル基、アントラセニル基、フェナントレニル基、ピレニル基、ペリレニル基、テトラセニル基、クリセニル基、フルオレニル基、アセナフタセニル基、トリフェニレン基、フルオラントレン(fluoranthrene)基などが挙げられるが、本発明の範囲がこれらの例だけに限定されるものではない。
【0033】
前記化学式1において、複素環基は異種原子としてO、NまたはSを含む複素環基であって、炭素数は特に限定されないが、炭素数2〜60が好ましい。複素環基の例としてはチオフェン基、フラン基、ピロール基、イミダゾール基、チアゾール基、オキサゾール基、オキサジアゾール基、トリアゾール基、ピリジル基、ビピリジル基、トリアジン基、アクリジル基、ピリダジン基、キノリニル基、イソキノリン基、インドール基、カルバゾール基、ベンズオキサゾール基、ベンゾイミダゾール基、ベンゾチアゾール基、ベンズカルバゾール基、ベンズチオフェン基、ジベンゾチオフェン基、ベンズフラニル基、ジベンゾフラニル基などが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0034】
前記化学式1において、シクロアルキル基は特に限定されないが、炭素数3〜60が好ましく、特にシクロペンチル基、シクロヘキシル基が好ましい。
【0035】
本発明において、ハロゲン基の例としてはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素が挙げられる。
【0036】
本発明において、フルオレニル基は2個の環有機化合物が1個の原子を通じて連結された構造であって、その例としては
【化6】
などが挙げられる。
【0037】
本発明において、フルオレニル基は開かれたフルオレニル基の構造を含み、ここで、開かれたフルオレニル基とは、2個の環有機化合物が1個の原子を通じて連結された構造において、片方の環化合物の連結が切れた状態の構造であって、その例としては
【化7】
などが挙げられる。
【0038】
本発明において、アリールアミン基の例としては、置換もしくは非置換の単環式のジアリールアミン基、置換もしくは非置換の多環式のジアリールアミン基または置換もしくは非置換の単環式および多環式のジアリールアミン基を意味する。
【0039】
本発明において、「置換もしくは非置換」とは、重水素;ハロゲン基;ニトリル基;ニトロ基;ヒドロキシ基;シクロアルキル基;アルコキシ基;アリールオキシ基;アルキルチオキシ基;アリールチオキシ基;アルキルスルホキシ基;アリールスルホキシ基;アルケニル基;シリル基;ホウ素基;アルキルアミン基;アラルキルアミン基;アリールアミン基;アリール基;フルオレニル基;カルバゾール基;およびN、O、S原子のうちの1個以上を含む複素環基のうちの少なくとも一つの置換基で置換もしくは非置換されていることを意味する。
【0040】
本発明に係る化合物において、R1およびR2が置換もしくは非置換のアリール基または置換もしくは非置換の複素環基である場合、これらは互いに同一であることが好ましい。
【0041】
本発明に係る化合物において、−(L)p−(Y)q中のpが0である場合、Yは、少なくとも一つは、重水素、ニトリル基、ハロゲン基、置換もしくは非置換のホウ素基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換の複素環基などが好ましい。
【0042】
本発明に係る化合物において、−(L)p−(Y)q中のpが1以上である場合、Lは置換もしくは非置換のアリーレン基、置換もしくは非置換のヘテロアリーレン基などが好ましく、Yは置換もしくは非置換のホウ素基;置換もしくは非置換のアルキルアミン基;置換もしくは非置換のアラルキルアミン基;置換もしくは非置換のアリールアミン基;置換もしくは非置換のヘテロアリールアミン基;置換もしくは非置換のアリール基;置換もしくは非置換のフルオレニル基;置換もしくは非置換のカルバゾール基;またはN、O、S原子のうちの1個以上を含む置換もしくは非置換の複素環基が好ましい。
【0043】
前記化学式1において、Lがアリーレン基またはヘテロアリーレン基であり、Yがアリール基またはヘテロアリール基である場合、p+qは2以上が好ましい。
【0044】
−(L)p−(Y)qにおいて、pが2以上である場合、Lは互いに同じであるか異なり、−(L)p−(Y)qにおいて、qが2以上である場合、Yは互いに同じであるか異なる。
【0045】
本発明に係る化合物において、R3〜R12のうちの少なくとも一つは、重水素、ニトリル基、ハロゲン基、アリール基、置換されたアリーレン基、複素環基、置換された複素環基、フルオレニル基、カルバゾール基などが好ましい。
【0046】
本発明において、置換されたアリーレン基とは、フェニル基、ビフェニル基、ナフタレン基、フルオレニル基、ピレニル基、フェナントレニル基、ペリレン基、テトラセニル基、アントラセニル基などが他の置換基で置換されていることを意味する。
【0047】
本発明において、置換されたヘテロアリーレン基とは、ピリジル基、チオフェニル基、トリアジン基、キノリン基、フェナントロリン基、イミダゾール基、チアゾール基、オキサゾール基、カルバゾール基およびこれらの縮合複素環基、例えば、ベンズキノリン基、ベンズイミダゾール基、ベンズオキサゾール基、ベンズチアゾール基、ベンズカルバゾール基、ジベンゾチオフェニル基などが置換された基であることが好ましい。
【0048】
前記化学式2、化学式3−1、化学式3−2、化学式4−1の式において、(N)n1および(N)n2は、環内の炭素原子に窒素原子で置換可能であることを示す。ここで、n1とn2は各々独立に0〜2の整数が好ましい。
【0049】
本発明の実施状態において、R1とR2が置換もしくは非置換のアリール基または置換もしくは非置換のヘテロアリール基である場合、これらは互いに同一であることが好ましい。
【0050】
また、R1〜R2は各々独立に同じであるか異なってもよく、フェニル、ビフェニル、ナフチル基、ピリジニル、またはニトリルで置換されたフェニルで置換されていることが好ましい。
【0051】
有機発光素子の製作方法中、真空蒸着(Vacuum deposition)過程は、高真空、例えば、約10−6〜10−7torrおよび高温で物質を昇華させて蒸着する。したがって、化合物が高温で長時間変性なしに特性を維持し、容易に昇華する性質が重要である。
【0052】
一方、イミダゾール基は五角形環内に窒素原子を2つ含む複素環化合物であり、電子注入および電子伝達の特性に優れるため、有機発光素子において、電子注入および伝達層として用いられるか、発光層として用いられた例がある。下記化学式X−1である化合物TPBiおよび化学式X−2は、機能的に電子を伝達する能力だけでなく、発光層にまで越えてくる正孔を遮断する機能もあるので正孔阻止層としても用いることができる。しかし、実際に素子に適用するには安定性が非常に低い問題点がある。したがって、本発明においては、性能的に優れた特性を有するにもかかわらず、物理的または電気的に安定性が低いという問題点を克服しようとした。
【0053】
化合物が有機発光素子において変性なしにその特性を維持するためには、電気的に安定し、物理的に高いガラス転移温度(Tg)と高い融点(Tm)を有する化合物でなければならない。しかし、化学式X−1と化学式X−2は非常に低いTgとTmを有する。
【0054】
また、有機発光素子の製作過程において、化合物を長時間、高温で真空蒸着するため、熱的安定性が低い化合物は変性しやすいので長時間真空蒸着過程を進行することができない。これを克服するためには、低温で昇華が可能な昇華性の高い物質が要求される。低温で高い昇華性を有するためには、化合物の分子量を減少させるか、分子間相互作用(interaction)を減少させなければならない。また、化合物の構造を変形して結晶性を高め、昇華過程においてTgやTm以下で昇華性を高めることが可能であり、昇華性の高い化合物の構造は板状構造、対称構造、または球形構造などが好ましい。
【0055】
本発明においては、N−フェニルベンズイミダゾール基の安定性の低下が、下記構造のようにNとフェニル基との自由回転(free rotation)によって発生することができると判断し、2−番位置およびN−フェニル基において自由回転(free rotaion)が熱エネルギーを得れば活性化され、化合物の安定性の低下が生じ得ると判断した。
【0056】
【化8】
【0057】
このような問題点を克服するために、本発明は、化学式1のように、イミダゾール基のNと結合されたX1〜X4からなるアリール基またはヘテロアリール基のオルト(ortho−)位置と、イミダゾール基の2番位置に結合されたY1〜Y4からなるアリール基またはヘテロアリール基のオルト(ortho−)位置を互いに連結させ、化合物の安定性と昇華性を高めようとした。
【0058】
【化9】
【0059】
このように開発された化学式1の化合物の構造は板状構造に近接し、特に、イミダゾール基の置換基であるR1とR2が互いに連結された単環式もしくは多環式の縮合環を形成する場合には、板状構造をなすので熱安定性と昇華性がより増加する。化学式1のような構造は、自由回転(free−rotation)が容易ではなくなり、熱安定性と昇華性が増加して、真空蒸着過程においてもその安定性を維持することができる。
【0060】
前記化学式1の置換基がアリール基およびヘテロアリール基である場合、安定性の面で最も好ましく、アルキル基のような回転(rotation)の大きい置換体はより少なく好ましい。
【0061】
これのみならず、前記化学式にハロゲン、ニトリル基、ニトロ基、または複素環基が導入された化合物の場合、化合物のHOMO値を深くして、発光層から越えてくる正孔を阻止することができ、その結果、発光層に留まれる正孔の量を増加させて効率および安定性を増加させる。
【0062】
本発明において、前述したような作用原理は、R1とR2が互いに連結された単環式もしくは多環式の縮合環イミダゾール基を構成する場合だけでなく、開かれたアリールイミダゾール基および開かれたヘテロアリールイミダゾール基を構成する場合、すなわち、イミダゾール基の置換基であるR1とR2が環で連結されず、R1およびR2がアリール基またはヘテロアリール基である構造の場合にまで適用される。したがって、本発明の範囲にはこれらの構造が全て含まれる。
【0063】
また、本発明に係る化合物は、置換基の種類および性質に応じ、有機発光電子素子において様々な用途として用いられる。例えば、置換もしくは非置換のアリール基やヘテロアリール基が置換されるか、または化学式1の構造が2個以上連結される場合、これらの特性は、化学式1が与える電子親和性および電気陰性度の増加などにより、深いHOMO値と電子注入を円滑に行うことができる適当なLUMOを有するようになるため、電子注入、電子伝達または正孔阻止層として用いることが有利である。その反面、置換もしくは非置換のアリールアミノ基、アルキルアミノ基、ヘテロアリールアミノ基、アラルキルアミノ基およびこれらで置換されたアリール基やヘテロアリール基は、相対的に正孔をよく形成させるため、正孔注入および伝達層として好適である。基本的には、本化学式1の構造は、バンドギャップが非常に大きいため、本化学式1の構造に適当な置換体を導入すれば、例えば、カルバゾール基のような置換体を導入すれば、三重項(triplet state)におけるエネルギーバンドギャップおよび安定性を確保することができる。この結果から、赤色から青色までの様々な燐光ドーパントを用いて、蛍光だけでなく、燐光素子の発光層にまで適用することができる。特に、本発明に係る化合物は発光層のホストとして用いることができる。本発明に係る化合物が有機発光素子のいずれか一つの有機物層、例えば、発光層または電子輸送層のホストとして用いられる場合、他の有機化合物、金属または金属化合物をドーパントとして用いることができる。
【0064】
前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0065】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0066】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0067】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【0068】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0069】
【表12】
【表13】
【表14】
【0070】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0071】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【0072】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0073】
【化14】
【化15】
【化16】
【0074】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0075】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【0076】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0077】
【化21】
【0078】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0079】
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【0080】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0081】
【化27】
【化28】
【化29】
【0082】
また、前記化学式1で示される化合物の好ましい具体的な例としては下記化合物が挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0083】
【化30】
【化31】
【化32】
【0084】
また、本発明は、前記化学式1で示される誘導体の製造方法を提供する。
【0085】
前記化学式1で示される化合物(Cpd C)は下記のように製造することができる。先ず、Pd触媒下でスズキカップリング反応によって化合物Cpd Aを製造した後、1,2−ジアミノベンゼンとホルミル基が導入された化合物を反応させて、イミダゾール誘導体Cpd Bに製造することができる。次に、化学式1の構造は、Pd触媒下でイミダゾール基の−NHとクロロ(Cl)基を含んでいるアリール基またはヘテロアリール基と分子内環化反応によって製造することができる。前述したように、X1〜X4からなるアリール基またはヘテロアリール基のオルト(ortho−)位置とY1〜Y4からなるアリール基またはヘテロアリール基のオルト(ortho−)位置を各々連結させた形態になった化学式1を製造することができる。
【0086】
具体的には、Cpd Aで示される化合物は、
1)ハロゲンが置換されている化合物Cpd 1とホルミル基が置換されているボロン酸Cpd 2またはボロンエステルCpd 3をPd触媒下でスズキカップリング反応によって製造することができる。あるいは、ハロゲンが置換されているボロン酸Cpd 4またはボロンエステルCpd 5とホルミル基が置換されている化合物Cpd 6をPd触媒下でスズキカップリング反応によって製造することができる。
【0087】
このような製造方法は下記反応式1で示すことができる。
【0088】
【化33】
【0089】
具体的には、Cpd Bで示される化合物は、
2)ハロゲン基とホルミル基が置換されているCpd AとR1およびR2置換体を有するジケト誘導体(Cpd 7)、およびアンモニウムアセテートを混合して酸触媒を通じてイミダゾール基を製造することができる。あるいは、ハロゲン基とホルミル基が置換されているCpd AとR1およびR2置換体を有するジアミン(diamine)誘導体(Cpd 8)を混合して酸触媒を通じてイミダゾール基を製造することができる。
【0090】
このような製造方法は下記反応式2で示すことができる。
【0091】
【化34】
【0092】
具体的には、Cpd Cで示される化合物は、
3)ハロゲン基とイミダゾール基が置換されているCpd Bを、Pd触媒を利用し、分子内環化反応によってCpd C(化学式1)を製造することができる。
【0093】
このような製造方法は下記反応式3で示すことができる。
【0094】
【化35】
【0095】
また、前記のような構造のコア構造に様々な置換基を導入することにより、導入された置換基の固有特性を有する化合物を合成することができる。例えば、有機発光素子をはじめとする有機電子素子の製造時に用いられる正孔注入層物質、正孔輸送層物質、発光層物質、および電子輸送層物質に用いられる置換基を前記構造に導入することにより、各有機物層に求められる条件を充足させる物質を製造することができる。
【0096】
前記化学式1において、Yが次のようなアリール基である場合、このようなアリール基は電子と正孔の両方に対して安定性があり、特に、Lが適当な長さを有する場合にバンドギャップの調節が可能である。また、熱安定性、昇華性、および電気的安定性を確保することができ、実際の素子の性能が向上される。
【0097】
【化36】
【0098】
前記化学式1において、−(L)p−のpが0でありつつ、前記コア構造がYに直接連結されている場合、これらの置換基の特性上、電子と正孔に安定性を示し、適当なTg(ガラス転移温度)を有するようにして熱安定性を向上させることができる。
【0099】
【化37】
が直接結合された化合物において、Z1がアリール基である場合、炭素数C6個以上のアリール基で置換されることが好ましい。これは、置換体が適当な長さを有するので、有機電子発光素子の特性を向上させることができるためである。
【0100】
また、本化学式1の構造は適当な置換体、例えば、カルバゾールやベンズカルバゾールが導入されれば、三重項(triplet state)におけるエネルギーバンドギャップ[例;図30]および安定性を確保することができる。この結果から、赤色から青色までの様々な燐光ドーパントを用いて、蛍光だけでなく、燐光素子の発光層のホストにまで適用することができる。
【0101】
その結果、適当な置換体を含む前記化学式1の構造は、ガラス転移温度(Tg)が高いため、熱的安定性に優れる。このような熱的安定性の増加は素子に駆動安定性を提供する重要な要因となる。置換基の長さや種類に応じてHOMO、LUMOエネルギー準位およびエネルギーバンドギャップを微細に調節することができ、一方では、有機物の間での界面特性が向上され、物質の用途を様々にすることができる。
【0102】
本発明の化合物は、コアと置換体によって調節が自由であるため、燐光または蛍光発光層のホスト以外の様々な層として作用することができる。
【0103】
また、本発明は、第1電極、第2電極、および前記第1電極と第2電極との間に配置された1層以上の有機物層を含む有機電子素子であって、前記有機物層のうちの1層以上は前記化学式1の化合物を含む有機電子素子を提供する。
【0104】
前記有機電子素子は、有機発光素子、有機太陽電池、有機感光体(OPC)ドラムおよび有機トランジスタからなる群から選択することができる。
【0105】
また、前記有機電子素子は有機発光素子であってもよい。
【0106】
また、前記有機発光素子は、基板上に正極、1層以上の有機物層および負極が順次積層された正方向構造の有機発光素子であってもよい。
【0107】
また、前記有機発光素子は、基板上に負極、1層以上の有機物層および正極が順次積層された逆方向構造の有機発光素子であってもよい。
【0108】
また、前記有機発光素子の有機物層は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、および電子注入および/または輸送層を含むことができる。
【0109】
また、前記有機発光素子の有機物層は発光層を含み、この発光層が前記含窒素複素環誘導体を含むことができる。この時、前記含窒素複素環誘導体は発光層のホストとしての役割を果たすことができる。
【0110】
また、前記有機発光素子の有機物層は電子輸送および/または注入層を含み、この層が前記含窒素複素環誘導体を含むことができる。
【0111】
また、前記有機発光素子の有機物層は正孔輸送と発光を同時にする層を含み、この層が前記含窒素複素環誘導体を含むことができる。
【0112】
また、前記有機発光素子の有機物層は発光と電子輸送を同時にする層を含み、この層が前記含窒素複素環誘導体を含むことができる。
【0113】
本発明に係る含窒素複素環誘導体を含む有機物層は前記含窒素複素環誘導体をホストとして含み、他の有機化合物、金属または金属化合物をドーパントとして含むことができる。
【0114】
本発明に係る有機電子素子は、前記含窒素複素環誘導体を含む有機物層の他にアリールアミノ基、カルバゾール基、またはベンズカルバゾール基を含む化合物を含む正孔注入層または正孔輸送層を含むことが好ましい。
【0115】
本発明の有機電子素子は、前述した化合物を用いて1層以上の有機物層を形成したことを除いては、通常の有機電子素子の製造方法および材料を用いて製造することができる。
【0116】
以下、有機発光素子について例示する。
【0117】
本発明の一実施状態において、有機発光素子は、第1電極と第2電極およびこの間に配置された有機物層を含む構造からなる。本発明の有機発光素子のうちの有機物層は1層からなる単層構造であってもよいが、発光層を含む2層以上の多層構造であってもよい。本発明の有機発光素子の有機物層が多層構造である場合、これは、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層などが積層された構造であってもよい。しかし、有機発光素子の構造はこれに限定されず、より少ない数の有機物層を含むことができる。例えば、本発明の有機発光素子は図1に示すような構造を有することができる。図1において、図面符号1は基板、2は正極、3は正孔注入層、4は正孔輸送層、5は有機発光層、6は電子輸送層、7は負極を各々示す。通常、図1のような構造の有機発光素子を正方向構造の有機発光素子といい、本発明は、これに限定されず、逆方向構造の有機発光素子も含む。すなわち、本発明の有機発光素子は、基板、負極、電子輸送層、有機発光層、正孔輸送層、正孔注入層および正極が順次積層された構造を有することができる。
【0118】
本発明に係る有機発光素子が多層構造の有機物層を有する場合、前記化学式1の化合物は、発光層、正孔輸送層、正孔輸送と発光を同時にする層、発光と電子輸送を同時にする層、電子輸送層、電子輸送および/または注入層などに含まれる。本発明において、前記化学式1の化合物は、特に電子注入および/または輸送層または発光層に含まれることが好ましい。
【0119】
本発明に係る有機発光素子は、前述した化学式1の化合物を有機発光素子の有機物層のうちの1層以上に用いることを除いては、通常の有機発光素子の製造方法および材料を用いて製造することができる。例えば、本発明に係る有機発光素子は、スパッタリング(sputtering)や電子ビーム蒸発(e−beam evaporation)のようなPVD(physical vapor deposition)方法を利用して、基板上に金属または導電性を有する金属酸化物またはこれらの合金を蒸着して正極を形成し、その上に正孔注入層、正孔輸送層、発光層および電子輸送層を含む有機物層を形成した後、その上に負極として用いることのできる物質を蒸着することによって製造することができる。このような方法の他にも、前述したように逆方向構造の有機発光素子を製作するために、基板上に負極物質から有機物層、正極物質を順次蒸着して有機発光素子を作ることもできる。
【0120】
前記有機物層は、様々な高分子素材を用いて、蒸着法ではない溶媒工程(solvent process)、例えば、スピンコーティング、ディップコーティング、ドクターブレード、スクリーン印刷、インクジェット印刷または熱転写法などの方法により、より少ない数の層に製造することができる。
【0121】
前記正極物質としては、通常、有機物層への正孔注入が円滑になるように仕事関数の大きい物質が好ましい。本発明で用いられる正極物質の具体的な例としてはバナジウム、クロム、銅、亜鉛、金のような金属またはこれらの合金;亜鉛酸化物、インジウム酸化物、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)のような金属酸化物;ZnO:AlまたはSnO2:Sbのような金属と酸化物の組み合わせ;ポリ(3−メチルチオフェン)、ポリ[3,4−(エチレン−1,2−ジオキシ)チオフェン](PEDOT)、ポリピロールおよびポリアニリンのような導電性高分子などが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0122】
前記負極物質としては、通常、有機物層への電子注入が容易になるように仕事関数の小さい物質が好ましい。負極物質の具体的な例としてはマグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム、チタニウム、インジウム、イットリウム、リチウム、ガドリニウム、アルミニウム、銀、スズおよび鉛のような金属またはこれらの合金;LiF/AlまたはLiO2/Alのような多層構造の物質などが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0123】
前記正孔注入物質としては、低い電圧において正極から正孔の注入を円滑に受けられる物質であって、正孔注入物質のHOMO(highest occupied molecular orbital)が正極物質の仕事関数と周辺有機物層のHOMOとの間であることが好ましい。正孔注入物質の具体的な例としては金属ポルフィリン(porphyrine)、オリゴチオフェン、アリールアミン系の有機物、ヘキサニトリルヘキサアザトリフェニレン系の有機物、キナクリドン(quinacridone)系の有機物、ペリレン(perylene)系の有機物、アントラキノンおよびポリアニリンとポリチオフェン系の導電性高分子などが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0124】
前記正孔輸送物質としては、正極や正孔注入層から正孔の輸送を受けて発光層に移せる物質であって、正孔に対する移動性の大きい物質が好適である。具体的な例としてはアリールアミン系の化合物;カルバゾール系の化合物;アントラセン系の化合物;ピレン系の化合物;導電性高分子、および共役部分と非共役部分が共に存在するブロック共重合体などが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0125】
前記発光物質としては、正孔輸送層と電子輸送層から正孔と電子の輸送を各々受けて結合させることによって可視光線領域の光を出せる物質であって、蛍光や燐光に対する量子効率の良い物質が好ましい。具体的な例としては8−ヒドロキシ−キノリンアルミニウム錯体(Alq3);カルバゾール系化合物;二量体化スチリル(dimerized styryl)化合物;ビス−メチル−8−ヒドロキシキノリンパラフェニルフェノールアルミニウム錯体(Balq);10−ヒドロキシベンゾキノリン−金属化合物;ベンゾオキサゾール、ベンズチアゾールおよびベンズイミダゾール系の化合物;アントラセン系の化合物;ピレン系の化合物;ポリ(p−フェニレンビニレン)(PPV)系の高分子;スピロ(spiro)化合物;ポリフルオレン、ルブレンなどが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
【0126】
前記電子輸送物質としては、負極から電子の注入を円滑に受けて発光層に移せる物質であって、電子に対する移動性の大きい物質が好適である。具体的な例としては8−ヒドロキシキノリンのAl錯体;Alq3を含む錯体;有機ラジカル化合物;ヒドロキシフラボン−金属錯体;アントラセン系の化合物;ピレン系の化合物;ベンゾオキサゾール、ベンズチアゾールおよびベンズイミダゾール系の化合物;ピリジル系の化合物;フェナントロリン系の化合物;キノリン系の化合物;キナゾリン系の化合物などが挙げられ、また、これらの化合物が金属または金属化合物とドーピングして電子輸送層を形成することができるが、これらだけに限定されるものではない。
【0127】
本発明に係る有機発光素子は、用いられる材料に応じ、前面発光型、背面発光型または両面発光型であってもよい。
【0128】
本発明に係る化合物は、有機太陽電池、有機感光体、有機トランジスタなどをはじめとする有機電子素子においても、有機発光素子に適用されるのと類似する原理によって作用することができる。以下、本発明の理解を助けるために好ましい実施例を提示する。下記実施例は理解を助けるためのものであって、これらだけに限定されるのではない。
【実施例】
【0129】
製造例
(1)下記化合物A−1、A−2、A−3、A−4の製造
【化38】
【0130】
<製造例1>化合物A−1の製造
1−ブロモ−2,5−ジクロロベンゼン(1−bromo−2,5−dichlorobenzene)(15.6g、69.1mmol)と2−ホルミルフェニルボロン酸(2−formylphenylboronic acid)(11.4g、76mmol)をテトラヒドロフラン(THF)(200mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(70mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(1.6g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO4)で乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフラン:ヘキサン=1:10でカラムして、前記化合物A−1(13.9g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=251
【0131】
<製造例2>化合物A−2の製造
前記製造例1で製造した化合物A−1(17.3g、69.1mmol)とジアミノベンゼン(7.47g、69.1mmol)をジオキサン(1,4−dioxane)(200mL)と酢酸(AcOH)(20mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(100mL)で薄めた後、生成された固体を濾過し、水とエチルエーテル(ethyl ether)で洗浄して、前記化合物A−2(12.9g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=339
【0132】
<製造例3>化合物A−3の製造
前記製造例2で製造した化合物A−2(1.7g、5.1mmol)とナトリウム−Tert−ブトキシド(NaOt−Bu)(0.58g、6.01mmol)およびPd[P(t−Bu)3]2(51mg、2mol%)をトルエン(50mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。反応溶液に蒸留水を入れ、反応を終了させ、有機層を抽出して、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフラン:ヘキサン=1:5でカラムして、前記化合物A−3(0.618g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=303
【0133】
<製造例4>化合物A−4の製造
前記製造例3で製造した化合物A−3(5.1g、16.8mmol)にビス(ピナコラト)ジボロン(4.7g、18.5mmol)および酢酸カリウム(4.96g、50.5mmol)をジオキサン(100mL)に懸濁した。前記懸濁液にPd(dba)2(0.29g、3mol%)とPCy3(0.28g、6mol%)を加えた。混合物を約8時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(100mL)で薄め、ジクロロメタン(3x50mL)で抽出した。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、エチルエーテルとヘキサンで再結晶して、前記化合物A−4(5.62g、85%)を製造した。MS:[M+H]+=395
【0134】
(2)下記化合物A−5、A−6、A−7の製造
【化39】
【0135】
<製造例5>化合物A−5の製造
前記製造例2で製造した化合物A−2(2.51g、10mmol)、ベンジル(Benzil)(2.1g、10mmol)、アンモニウムアセテート(2.32g、30mmol)を酢酸(20mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(50mL)で薄めた後、生成された固体を濾過し、水とエチルエーテルで洗浄して、前記化合物(2.73g、62%)を製造した。MS:[M+H]+=441
【0136】
<製造例6>化合物A−6の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに前記製造例5で製造した化合物A−5を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により化合物A−6(0.929g、45%)を製造した。MS:[M+H]+=405
【0137】
<製造例7>化合物A−7の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに前記製造例6で製造した化合物A−6を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により化合物A−7(6.85g、82%)を製造した。MS:[M+H]+=497
【0138】
(3)下記化合物A−8、A−9、A−10の製造
【化40】
【0139】
<製造例8>化合物A−8の製造
前記製造例2で製造した化合物A−2(2.51g、10mmol)、9,10−フェナントレンキノン(9,10−Phenanthrenequinone)(2.08g、10mmol)およびアンモニウムアセテート(2.32g、30mmol)を酢酸(20mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(50mL)で薄めた後、生成された固体を濾過し、水とエチルエーテルで洗浄して、前記化合物A−8(3.07g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=439
【0140】
<製造例9>化合物A−9の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに前記製造例8で製造した化合物A−8を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により化合物A−9(0.863g、42%)を製造した。MS:[M+H]+=403
【0141】
<製造例10>化合物A−10の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに前記製造例9で製造した化合物A−9を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により化合物A−10(6.24g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=495
【0142】
(4)下記化合物A−11、A−12、A−13、A−14の製造
【化41】
【0143】
<製造例11>化合物A−11の製造
2−ブロモ−4−クロロベンズアルデヒド(15.1g、69.1mmol)と2−クロロフェニルボロン酸(11.9g、76mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(70mL)を添加し、テトラキストリフェニル−ホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(1.6g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフラン:ヘキサン=1:10でカラムして、前記化合物A−11(13.0g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=251
【0144】
<製造例12>化合物A−12の製造
前記製造例11で製造した化合物A−11(17.3g、69.1mmol)とジアミノベンゼン(7.47g、69.1mmol)をジオキサン(1,4−dioxane)(200mL)と酢酸(AcOH)(20mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(100mL)で薄めた後、生成された固体を濾過し、水とエチルエーテルで洗浄して、前記化合物A−12(13.4g、57%)を製造した。MS:[M+H]+=339
【0145】
<製造例13>化合物A−13の製造
前記製造例12で製造した化合物A−12(1.7g、5.1mmol)とナトリウム−Tert−ブトキシド(NaOt−Bu)(0.58g、6.01mmol)およびPd[P(t−Bu)3]2(51mg、2mol%)をトルエン(50mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。反応溶液に蒸留水を入れ、反応を終了させ、有機層を抽出して、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフラン:ヘキサン=1:5でカラムして、前記化合物A−13(0.664g、43%)を製造した。MS:[M+H]+=303
【0146】
<製造例14>化合物A−14の製造
前記製造例13で製造した化合物A−13(5.1g、16.8mmol)にビス(ピナコラト)ジボロン(4.7g、18.5mmol)および酢酸カリウム(4.96g、50.5mmol)をジオキサン(100mL)に懸濁した。前記懸濁液にPd(dba)2(0.29g、3mol%)とPCy3(0.28g、6mol%)を加えた。混合物を約8時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(100mL)で薄め、ジクロロメタン(3x50mL)で抽出した。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、エチルエーテルとヘキサンで再結晶して、前記化合物A−14(5.95g、90%)を製造した。MS:[M+H]+=395
【0147】
(5)下記化合物A−15、A−16、A−17の製造
【化42】
【0148】
<製造例15>化合物A−15の製造
前記製造例12で製造した化合物A−12(2.51g、10mmol)、ベンジル(Benzil)(2.1g、10mmol)およびアンモニウムアセテート(2.32g、30mmol)を酢酸(20mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(50mL)で薄めた後、生成された固体を濾過し、水とエチルエーテルで洗浄して、前記化合物A−15(3.09g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=441
【0149】
<製造例16>化合物A−16の製造
前記製造例13において、化合物A−12の代わりに前記製造例15で製造した化合物A−15を用いたことを除いては、製造例13と同じ方法により化合物A−16(0.847g、41%)を製造した。MS:[M+H]+=405
【0150】
<製造例17>化合物A−17の製造
前記製造例14において、化合物A−13の代わりに前記製造例16で製造した化合物A−16を用いたことを除いては、製造例14と同じ方法により化合物A−17(7.09g、85%)を製造した。MS:[M+H]+=497
【0151】
(6)下記化合物A−18、A−19、A−20の製造
【化43】
【0152】
<製造例18>化合物A−18の製造
前記製造例12で製造した化合物A−12(2.51g、10mmol)、9,10−フェナントレンキノン(9,10−Phenanthrenequinone)(2.08g、10mmol)、アンモニウムアセテート(2.32g、30mmol)を酢酸(20mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(50mL)で薄めた後、生成された固体を濾過し、水とエチルエーテルで洗浄して、前記化合物A−18(3.51g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=439
【0153】
<製造例19>化合物A−19の製造
前記製造例13において、化合物A−12の代わりに前記製造例18で製造した化合物A−18を用いたことを除いては、製造例13と同じ方法により化合物A−19(0.822g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=403
【0154】
<製造例20>化合物A−20の製造
前記製造例14において、化合物A−13の代わりに前記製造例19で製造した化合物A−19を用いたことを除いては、製造例14と同じ方法により化合物A−20(6.82g、82%)を製造した。MS:[M+H]+=495
【0155】
(7)下記化合物A−21、A−22、A−23、A−24の製造
【化44】
【0156】
<製造例21>化合物A−21の製造
2−クロロ−ブロモベンゼン(2−chloro−bromobenzene)(13.2,69.1mmol)と2−ホルミルフェニルボロン酸(2−formylphenylboronic acid)(11.4g、76mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(70mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(1.6g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフラン:ヘキサン=1:10でカラムして、前記化合物A−21(11.2g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=217
【0157】
<製造例22>化合物A−22の製造
前記製造例21で製造した化合物A−21(14.9g、69.1mmol)と2−アジド−4−クロロベンゼンアミン(2−azido−5−chlorobenzeneamine)(11.6g、69.1mmol)をエタノール(200mL)と酢酸(10mL)に懸濁した。得られた混合物を約21時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、減圧濃縮し、ヘキサンで再結晶して、前記化合物A−22(5.85g、25%)を製造した。MS:[M+H]+=339
【0158】
<製造例23>化合物A−23の製造
前記製造例22で製造した化合物A−22(1.73g、5.1mmol)とナトリウム−Tert−ブトキシド(NaOt−Bu)(0.58g、6.01mmol)およびPd[P(t−Bu)3]2(51mg、2mol%)をトルエン(50mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。反応溶液に蒸留水を入れ、反応を終了させ、有機層を抽出して、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフラン:ヘキサン=1:5でカラムして、前記化合物A−23(0.618g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=303
【0159】
<製造例24>化合物A−24の製造
前記製造例23で製造した化合物A−23(5.09g、16.8mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(4.7g、18.5mmol)および酢酸カリウム(4.96g、50.5mmol)をジオキサン(100mL)に懸濁した。前記懸濁液にPd(dba)2(0.29g、3mol%)とPCy3(0.28g、6mol%)を加えた。混合物を約8時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(100mL)で薄め、ジクロロメタン(3x50mL)で抽出した。有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、エチルエーテルとヘキサンで再結晶して、前記化合物A−24(5.3g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=395
【0160】
(8)下記化合物A−25、A−26−1、A−26−2の製造
【化45】
【0161】
<製造例25>化合物A−25の製造
前記製造例11で製造した化合物A−11(2.51g、10mmol)、2,2’−ピリジル(2,2’−Pyridil)(2.12g、10mmol)およびアンモニウムアセテート(2.32g、30mmol)を酢酸(20mL)に懸濁した。得られた混合物を約6時間攪拌還流し、常温に冷却した。前記混合物を水(50mL)で薄めた後、生成された固体を濾過し、水とエチルエーテルで洗浄して、前記化合物A−25(2.66g、60%)を製造した。
MS:[M+H]+=443
【0162】
<製造例26−1>化合物A−26−1の製造
前記製造例13において、化合物A−12の代わりに前記製造例25で製造した化合物A−25を用いたことを除いては、製造例13と同じ方法により化合物A−26−1(0.726g、35%)を製造した。MS:[M+H]+=407
【0163】
<製造例26−2>化合物A−26−2の製造
前記製造例14において、化合物A−13の代わりに前記で製造した化合物A−26−1を用いたことを除いては、製造例14と同じ方法により化合物A−26−2(3.35g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=499
【0164】
(9)下記化合物A−27、A−28、A−29、A−30の製造
【化46】
【0165】
<製造例27>化合物A−27の製造
2−ブロモ−3−クロロ−ピリジン(13.26g、69.1mmol)と5−クロロ−2−ホルミル−ベンゼンボロン酸(13.98g、76mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(70mL)を添加し、テトラキストリフェニル−ホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(1.6g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、ヘキサンで再結晶して、前記化合物A−27(7g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=252
【0166】
<製造例28>化合物A−28の製造
前記製造例12において、化合物A−11の代わりに前記製造例27で製造した化合物A−27を用いたことを除いては、製造例12と同じ方法により化合物A−28(9.4g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=340
【0167】
<製造例29>化合物A−29の製造
前記製造例13において、化合物A−12の代わりに前記製造例28で製造した化合物A−28を用いたことを除いては、製造例13と同じ方法により化合物A−29(0.620g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=304
【0168】
<製造例30>化合物A−30の製造
前記製造例14において、化合物A−13の代わりに前記製造例29で製造した化合物A−29を用いたことを除いては、製造例14と同じ方法により化合物A−30(4.32g、65%)を製造した。MS:[M+H]+=396
【0169】
(10)下記化合物A−31、A−32、A−33、A−34の製造
【化47】
【0170】
<製造例31>化合物A−31の製造
2−ブロモ−3−ホルミル−ピリジン(12.85g、69.1mmol)と2,5−ジクロロ−ベンゼンボロン酸(14.4g、76mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(70mL)を添加し、テトラキストリフェニル−ホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(1.6g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、ヘキサンで再結晶して、前記化合物A−31(7.83g、45%)を製造した。
MS:[M+H]+=252
【0171】
<製造例32>化合物A−32の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに前記製造例31で製造した化合物A−31を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により化合物A−32(10.6g、45%)を製造した。MS:[M+H]+=340
【0172】
<製造例33>化合物A−33の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに前記製造例32で製造した化合物A−32を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により化合物A−33(0.542g、35%)を製造した。MS:[M+H]+=304
【0173】
<製造例34>化合物A−34の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに前記製造例33で製造した化合物A−33を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により化合物A−34(3.66g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=396
【0174】
(11)下記化合物A−35、A−36、A−37、A−38の製造
【化48】
【0175】
<製造例35>化合物A−35の製造
3−ブロモ−2−ホルミル−キノリン(16.3g、69.1mmol)と2,5−ジクロロ−ベンゼンボロン酸(14.4g、76mmol)をテトラヒドロフラン(200mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(70mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(1.6g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、エチルエーテルで再結晶して、前記化合物A−35(14.6g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=302
【0176】
<製造例36>化合物A−36の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに前記製造例35で製造した化合物A−35を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により化合物A−36(16.2g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=390
【0177】
<製造例37>化合物A−37の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに前記製造例32で製造した化合物A−32を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により化合物A−37(0.722g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=354
【0178】
<製造例38>化合物A−38の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに前記製造例33で製造した化合物A−33を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により化合物A−38(5.24g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=446
【0179】
(12)下記化合物A−39、A−40、A−41、A−42の製造
【化49】
【0180】
<製造例39>化合物A−39の製造
2−ブロモ−3−ホルミル−ピリジン(1.86g、10mmol)と3−クロロ−4−ピリジルボロン酸(1.57g、10mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニル−ホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、前記化合物A−39(1.31g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=219
【0181】
<製造例40>化合物A−40の製造
前記製造例22において、化合物A−21の代わりに前記製造例39で製造した化合物A−39を用いたことを除いては、製造例22と同じ方法により化合物A−40(5.9g、25%)を製造した。MS:[M+H]+=341
【0182】
<製造例41>化合物A−41の製造
前記製造例23において、化合物A−22の代わりに前記製造例40で製造した化合物A−40を用いたことを除いては、製造例23と同じ方法により化合物A−41(0.622g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=305
【0183】
<製造例42>化合物A−42の製造
前記製造例24において、化合物A−23の代わりに前記製造例41で製造した化合物A−41を用いたことを除いては、製造例24と同じ方法により化合物A−42(4.67g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=397
【0184】
(13)下記化合物A−43、A−44、A−45、A−46の製造
【化50】
【0185】
<製造例43>化合物A−44の製造
2−ブロモ−3−クロロナフタレン(2.41g、10mmol)と5−クロロ−2−ホルミル−フェニルボロン酸(1.84g、10mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(30mL)を添加し、テトラキストリフェニル−ホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、エチルエーテルで再結晶して、前記化合物A−43(2.41g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=301
【0186】
<製造例44>化合物A−44の製造
前記製造例12において、化合物A−11の代わりに前記製造例43で製造した化合物A−43を用いたことを除いては、製造例12と同じ方法により化合物A−44(18.82g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=389
【0187】
<製造例45>化合物A−45の製造
前記製造例13において、化合物A−12の代わりに前記製造例44で製造した化合物A−44を用いたことを除いては、製造例13と同じ方法により化合物A−45(0.81g、45%)を製造した。MS:[M+H]+=353
【0188】
<製造例46>化合物A−46の製造
前記製造例14において、化合物A−13の代わりに前記製造例45で製造した化合物A−45を用いたことを除いては、製造例14と同じ方法により化合物A−46(5.98g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=445
【0189】
(14)下記化合物A−47、A−48、A−49、A−50の製造
【化51】
【0190】
<製造例47>化合物A−47の製造
前記製造例1において、化合物1−ブロモ−2,5−ジクロロベンゼンの代わりに前記1−ブロモ−2,4−ジクロロベンゼンを用いたことを除いては、製造例1と同じ方法により化合物A−47(13.9g、80%)を製造した。
MS:[M+H]+=251
【0191】
<製造例48>化合物A−48の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに前記製造例47で製造した化合物A−47を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により化合物A−48(12.9g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=339
【0192】
<製造例49>化合物A−49の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに前記製造例48で製造した化合物A−48を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により化合物A−49(0.695g、45%)を製造した。MS:[M+H]+=303
【0193】
<製造例50>化合物A−50の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに前記製造例49で製造した化合物A−49を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により化合物A−50(5.62g、85%)を製造した。MS:[M+H]+=395
【0194】
(15)下記化合物A−51、A−52、A−53、A−54の製造
【化52】
【0195】
<製造例51>化合物A−51の製造
前記製造例11において、化合物2−ブロモ−4−クロロベンズアルデヒドの代わりに前記2−ブロモ−5−クロロベンズアルデヒドを用いたことを除いては、製造例11と同じ方法により化合物A−51を製造した.MS:[M+H]+=251
【0196】
<製造例52>化合物A−52の製造
前記製造例12において、化合物A−11の代わりに前記製造例51で製造した化合物A−51を用いたことを除いては、製造例12と同じ方法により化合物A−52(13.0g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=339
【0197】
<製造例53>化合物A−53の製造
前記製造例13において、化合物A−12の代わりに前記製造例52で製造した化合物A−52を用いたことを除いては、製造例13と同じ方法により化合物A−53(0.773g、50%)を製造した。MS:[M+H]+=303
【0198】
<製造例54>化合物A−54の製造
前記製造例14において、化合物A−13の代わりに前記製造例53で製造した化合物A−53を用いたことを除いては、製造例14と同じ方法により化合物A−54(5.31g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=395
【0199】
下記の製造例は前記化学式1の化合物を製造するために進行された中間体の例である。
【0200】
<製造例101>化合物B−1、B−2、B−3の製造
【化53】
【0201】
[化合物B−1]
前記9−(2−ナフチル)−アントラセン(9−(2−naphthyl)−anthracene)(7.36g、24.2mmol)をクロロホルム(150mL)に溶かし、酢酸(150mL)を添加した後、0℃下でBr2(1.3mL、25.4mmol)を滴加した。得られた混合物を常温に上げ、5時間攪拌した。反応終了後、反応液を濃縮し、エタノールで再結晶して、化合物B−1(6.49g、70%)を製造した。MS:[M]+=383
【0202】
[化合物B−2]
前記化合物B−1(6.86g、17.9mmol)をテトラヒドロフラン(150mL)に溶かした後、−78℃に温度を下げ、1.7Mのt−ブチルリチウム(t−BuLi)(10.5ml、17.9mmol)を徐々に加えた。同一の温度で1時間攪拌した後、トリメチルボレート(B(OCH3)3)(3.72g、35.8mmol)を加え、常温に温度を徐々に上げ、3時間攪拌した。反応混合物に2N塩酸水溶液(30ml)を加え、1.5時間常温で攪拌した。生成された沈殿物を濾過し、水とエチルエーテルで順に洗浄した後に真空乾燥した。乾燥後、エチルエーテルに分散させ、2時間攪拌した後に濾過し乾燥して、化合物B−2(4.44g、71%)を製造した。MS:[M+H]+=349
【0203】
[化合物B−3]
前記化合物B−2(3.48g、10.0mmol)と1−ブロモ−4−ヨードベンゼン(1−bromo−4−iodobenzene)(3.4g、12.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(Pd(PPh3)4)(0.231g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムで溶かし、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフランとエタノールで再結晶して、化合物B−3(3.30g、72%)を製造した。MS:[M+H]+=460
【0204】
<製造例102>化合物B−4の製造
【化54】
前記製造例101の化合物B−1の製造において、9−(2−ナフチル)−アントラセン(9−(2−naphthyl)−anthracene)の代わりに9−(1−ナフチル)−アントラセン(9−(1−naphthyl)−anthracene)を用いたことを除いては、前記化合物B−1の製造方法と同じ方法により化合物B−4(6.49g、70%)を製造した。MS:[M]+=383
【0205】
<製造例103>化合物B−5、B−6の製造
【化55】
【0206】
[化合物B−5]
9−ブロモアントラセン(8.2g、31.9mmol)、ビフェニルボロン酸(7.6g、38.4mmol)およびPd(PPh3)4(0.737g、2mol%)を2M K2CO3水溶液(300mL)とテトラヒドロフラン(300mL)に入れ、約24時間還流攪拌した。常温に冷却し、反応混合液から有機層を層分離し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、テトラヒドロフランとエタノールで再結晶して、化合物B−5(8.5g、81%)を製造した。MS:[M]+=330
【0207】
[化合物B−6]
前記製造例101の化合物B−1の製造において、9−(2−ナフチル)−アントラセン(9−(2−naphthyl)−anthracene)の代わりに化合物B−5を用いたことを除いては、前記化合物B−1の製造方法と同じ方法により化合物B−6(7.03g、71%)を製造した。MS:[M]+=409
【0208】
<製造例104>化合物B−7、B−8の製造
【化56】
【0209】
[化合物B−7]
2−ナフタレンボロン酸(2−naphthalene boronic acid)(10g、58.1mmol)と2−ブロモ−6−ナフトール(2−bromo−6−naphthol)(10.8g、48.4mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(100mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(1.12g、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、ヘキサンで再結晶して、化合物B−7(8.5g、65%)を製造した。MS:[M+H]+=271
【0210】
[化合物B−8]
化合物B−7(7.2g、26.7mmol)をジクロロメタンに溶かした後、トリエチルアミン(7.47mL、53.6mmol)を添加した後、10分間攪拌した。0℃に温度を下げた後、トリフルオロメタンスルホン酸無水物((CF3SO2)2O)(6.76mL、40.2mmol)を徐々に添加した後、常温に温度を上げ、1時間攪拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を添加した後、水層を除去し、無水硫酸マグネシウムで水分を除去した。濾過した後に減圧濃縮し、ヘキサンで再結晶して、化合物B−8(8.69g、81%)を製造した。MS:[M+H]+=403
【0211】
<製造例105>化合物B−9、B−10の製造
【化57】
【0212】
[化合物B−9]
1−ブロモナフタレン(1−bromo−naphthalene)(34.8g、168mmol)をテトラヒドロフラン(170ml)に溶かした後、−78℃に温度を下げ、2.5M n−ブチルリチウム(67.3ml、168mmol)を徐々に添加した後、1時間攪拌した。2−ブロモアントラキノン(21g、73.1mmol)を添加し、常温に温度を上げ、3時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を入れ、水層を除去した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し濾過した後に減圧乾燥した。エチルエーテルで再結晶して、化合物B−9(32.5g、82%)を製造した。MS:[M+H]+=544
【0213】
[化合物B−10]
前記化合物B−9(32.3g、59.5mmol)、ヨウ化カリウム(29.6g、178.4mmol)および次亜リン酸ナトリウム(38g、256.8mmol)を酢酸(100mL)に入れ、3時間攪拌還流した。常温に温度を下げた後、生成された沈殿物を濾過し、水とエタノールで洗浄して、化合物B−10(25.4g、84%)を製造した。MS:[M]+=509
【0214】
<製造例106>化合物B−11、B−12、B−13の製造
【化58】
【0215】
[化合物B−11]
前記製造例105の化合物B−9の製造において、1−ブロモナフタレンの代わりに2−ブロモナフタレンを用いたことを除いては、前記化合物B−9の製造方法と同じ方法により化合物B−11(31.8g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=544
【0216】
[化合物B−12]
前記製造例105の化合物B−10の製造において、化合物B−9の代わりに化合物B−11を用いたことを除いては、前記化合物B−10の製造方法と同じ方法により化合物B−12(25.4g、84%)を製造した。MS:[M]+=509
【0217】
[化合物B−13]
前記製造例4において、化合物A−4の代わりに化合物B−12を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により化合物B−13(8.6g、92%)を製造した。MS:[M+H]+=557
【0218】
<製造例107>化合物B−14の製造
【化59】
前記製造例101の化合物B−3の製造において、化合物B−2の代わりに化合物B−13を用いたことを除いては、前記化合物B−3の製造方法と同じ方法により化合物B−14(4.45g、76%)を製造した。MS:[M+H]+=586
【0219】
<製造例108>化合物B−15の製造
【化60】
カルバゾール(3.34g、20mmol)、1−ブロモ−4−ヨードベンゼン(6.79g、24mmol)、炭酸カリウム(K2CO3)(5.52g、40mmol)、ヨウ化銅(CuI)(0.381g、2mmol)および1,10−フェナントロリン(1,10−phenanthroline)(0.360g、2mmol)をキシレン(50mL)に懸濁し、24時間攪拌還流した。常温に冷却した後、前記混合物を水(100mL)で薄めた後、エチルアセテートで抽出した。有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、エチルエーテルとヘキサンで再結晶して、化合物B−15(4.83g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=322
【0220】
<製造例109>化合物B−16の製造
【化61】
1−アミノ−2−ナフタレンカルバルデヒド(1−amino−2−naphthalenecarbaldehyde)(0.25g、1.45mmol)と4−ブロモアセトフェノン(2.88g、1.45mmol)をエタノール(15mL)に分散させ、エタノールにKOHを飽和させて溶かした溶液0.5mLを徐々に加える。得られた混合物を15時間攪拌還流した。常温に冷却した後、生成された固体を濾過し、エタノールで洗浄した後に真空乾燥して、化合物B−16(0.290g、60%)を製造した。MS:[M]+=334
【0221】
<製造例110>化合物B−17の製造
【化62】
1−ブロモ−4−ヨードベンゼン(2.82g、10mmol)と2−フェニル−5−チオフェンボロン酸(2.04g、10mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、水層を除去し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、エチルエーテルで再結晶して、化合物B−17(2.2g、70%)を製造した。MS:[M]+=315
【0222】
<製造例111>化合物B−18の製造
【化63】
6−ブロモ−2−ナフトエ酸(5.0g、20mmol)に塩化チオニル(SOCl2)(20mL)およびジメチルホルムアミド(DMF)(1mL)を入れ、4時間攪拌還流した。過量の塩化チオニル(SOCl2)を真空蒸留で除去した後、反応混合物にN−メチルピロリジン(NMP)(20mL)、N−フェニル−1,2−ジアミノベンゼン(3.7g、20mmol)を入れ、160℃で12時間攪拌した。常温に温度を下げ、過量の水を加えて固体を形成させた。濾過し、水とエタノールで洗浄し乾燥させて、化合物B−18(6.2g、78%)を製造した。MS:[M]+=399
【0223】
<製造例112>化合物B−19の製造
【化64】
前記製造例111において、6−ブロモ−2−ナフトエ酸の代わりに4−ブロモ安息香酸を用いたことを除いては、製造例111と同じ方法により化合物B−19(4.54g、65%)を製造した。MS:[M]+=349
【0224】
<製造例113>化合物B−20の製造
【化65】
前記製造例110において、2−フェニル−5−チオフェンボロン酸の代わりに2−ナフタレンボロン酸を用いたことを除いては、製造例110と同じ方法により化合物B−20(2.12g、75%)を製造した。MS:[M]+=283
【0225】
<製造例114>化合物B−21の製造
【化66】
前記製造例110において、2−フェニル−5−チオフェンボロン酸の代わりに9−フェナントレンボロン酸を用いたことを除いては、製造例110と同じ方法により化合物B−21(2.33g、70%)を製造した。MS:[M]+=333
【0226】
<製造例115>化合物B−22の製造
【化67】
前記製造例110において、2−フェニル−5−チオフェンボロン酸の代わりに1−ピレンボロン酸を用いたことを除いては、製造例110と同じ方法により化合物B−22(2.14g、60%)を製造した。MS:[M]+=357
【0227】
<製造例116>化合物B−23の製造
【化68】
4−ブロモ−アニリン(4−bromo−aniline)(1.72g、10mmol)、4−ヨードビフェニル(4−iodobiphenyl)(6.72g、24mmol)、炭酸カリウム(K2CO3)(5.52g、40mmol)、ヨウ化銅(CuI)(0.381g、2mmol)および1,10−フェナントロリン(1,10−phenanthroline)(0.360g、2mmol)をキシレン(50mL)に懸濁し、24時間攪拌還流した。常温に冷却した後、前記混合物を水(100mL)で薄めた後、エチルアセテートで抽出した。有機抽出物を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後に濾過した。濾過液を減圧濃縮し、ヘキサンで再結晶して、化合物B−23(1.43g、30%)を製造した。MS:[M]+=476
【0228】
<製造例117>化合物B−24の製造
【化69】
前記製造例108において、1−ブロモ−4−ヨードベンゼンの代わりに1−ブロモ−3,5−ジヨードベンゼン(1−bromo−3,5−diiodobenzene)(3.68g、9.0mmol)を用いたことを除いては、製造例108と同じ方法により化合物B−24(1.75g、40%)を製造した。MS:[M]+=487
【0229】
実施例
<実施例1>化学式1−a−8の化合物の製造
【化70】
化合物B−1(3.83g、10.0mmol)と化合物A−4(3.94g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムとエタノールで再結晶し、濾過した後に乾燥して、化合物1−a−8(3.88g、68%)を製造した。MS:[M+H]+=571
【0230】
<実施例2>化学式1−a−10の化合物の製造
【化71】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−6(4.09g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−10(3.4g、57%)を製造した。MS:[M+H]+=597
【0231】
<実施例3>化学式1−a−14の化合物の製造
【化72】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−10(5.09g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−14(4.54g、65%)を製造した。MS:[M+H]+=697
【0232】
<実施例4>化学式1−a−15の化合物の製造
【化73】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−12(5.09g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−15(4.94g、71%)を製造した。MS:[M+H]+=697
【0233】
<実施例5>化学式1−a−18の化合物の製造
【化74】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに1−ブロモピレン(2.81g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−18(2.57g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=469
【0234】
<実施例6>化学式1−a−29の化合物の製造
【化75】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−15(3.22g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−29(3.82g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=510
【0235】
<実施例7>化学式1−a−31の化合物の製造
【化76】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに4−ブロモビフェニル(4−bromobiphenyl)(2.33g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−31(2.95g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=421
【0236】
<実施例8>化学式1−a−34の化合物の製造
【化77】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−3(4.59g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−34(4.85g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=647
【0237】
<実施例9>化学式1−a−35の化合物の製造
【化78】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−14(5.85g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−35(5.41g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=773
【0238】
<実施例10>化学式1−a−37の化合物の製造
【化79】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−23(4.76g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−37(3.72g、56%)を製造した。MS:[M+H]+=664
【0239】
<実施例11>化学式1−a−58の化合物の製造
【化80】
化合物B−12(5.09g、10.0mmol)と化合物A−50(3.94g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムとエタノールで再結晶し、濾過した後に乾燥して、化合物1−a−58(4.59g、66%)を製造した。MS:[M+H]+=697
【0240】
<実施例12>化学式1−a−64の化合物の製造
【化81】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに9−ブロモフェナントレン(9−bromophenanthrene)(2.57g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−64(3.12g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=445
【0241】
<実施例13>化学式1−a−68の化合物の製造
【化82】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−19(3.49g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−68(3.49g、65%)を製造した。MS:[M+H]+=537
【0242】
<実施例14>化学式1−a−72の化合物の製造
【化83】
前記実施例11において、化合物B−12の代わりに9−ブロモフェナントレン(9−bromophenanthrene)(2.57g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例11と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−72(3.25g、73%)を製造した。MS:[M+H]+=445
【0243】
<実施例15>化学式1−a−74の化合物の製造
【化84】
前記実施例11において、化合物B−12の代わりに4−ブロモビフェニル(4−bromobiphenyl)(2.33g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例11と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−74(2.82g、67%)を製造した。MS:[M+H]+=421
【0244】
<実施例16>化学式1−a−77の化合物の製造
【化85】
前記実施例11において、化合物B−12の代わりに化合物B−19(3.49g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例11と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−77(3.76g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=537
【0245】
<実施例17>化学式1−b−8の化合物の製造
【化86】
化合物B−1(3.83g、10.0mmol)と化合物A−14(3.94g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムとエタノールで再結晶し、濾過した後に乾燥して、化合物1−b−8(3.88g、68%)を製造した。MS:[M+H]+=571
【0246】
<実施例18>化学式1−b−9の化合物の製造
【化87】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−4(3.83g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−9(3.99g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=571
【0247】
<実施例19>化学式1−b−15の化合物の製造
【化88】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−12(5.09g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−15(5.23g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=697
【0248】
<実施例20>化学式1−b−31の化合物の製造
【化89】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに4−ブロモビフェニル(4−bromobiphenyl)(2.33g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−31(3.15g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=421
【0249】
<実施例21>化学式1−b−32の化合物の製造
【化90】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−20(2.83g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−32(3.53g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=471
【0250】
<実施例22>化学式1−b−33の化合物の製造
【化91】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−16(3.34g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−33(3.76g、72%)を製造した。MS:[M+H]+=522
【0251】
<実施例23>化学式1−b−37の化合物の製造
【化92】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−14(5.85g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−37(5.41g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=773
【0252】
<実施例24>化学式1−b−39の化合物の製造
【化93】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−22(3.57g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−39(3.81g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=545
【0253】
<実施例25>化学式1−b−80の化合物の製造
【化94】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−8(4.02g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−80(3.74g、72%)を製造した。MS:[M+H]+=521
【0254】
<実施例26>化学式1−b−100の化合物の製造
【化95】
化合物B−12(5.09g、10.0mmol)と化合物A−54(3.94g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムとエタノールで再結晶し、濾過した後に乾燥して、化合物1−b−100(4.94g、71%)を製造した。MS:[M+H]+=697
【0255】
<実施例27>化学式1−b−117の化合物の製造
【化96】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに9−ブロモフェナントレン(9−bromophenanthrene)(2.57g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−117(3.20g、72%)を製造した。MS:[M+H]+=445
【0256】
<実施例28>化学式1−b−122の化合物の製造
【化97】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−21(3.33g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−122(3.64g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=521
【0257】
<実施例29>化学式1−b−123の化合物の製造
【化98】
前記実施例17において、化合物B−1の代わりに化合物B−19(3.49g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例17と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−123(4.29g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=537
【0258】
<実施例30>化学式1−b−130の化合物の製造
【化99】
前記実施例26において、化合物B−12の代わりに9−ブロモフェナントレン(9−bromophenanthrene)(2.57g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例26と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−130(3.20g、72%)を製造した。MS:[M+H]+=445
【0259】
<実施例31>化学式1−b−136の化合物の製造
【化100】
前記実施例26において、化合物B−12の代わりに4−ブロモビフェニル(4−bromobiphenyl)(2.33g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例26と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−136(3.15g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=421
【0260】
<実施例32>化学式1−b−139の化合物の製造
【化101】
前記実施例26において、化合物B−12の代わりに化合物B−19(3.49g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例26と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−139(4.03g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=537
【0261】
<実施例33>化学式1−b−151の化合物の製造
【化102】
前記実施例26において、化合物B−12の代わりに化合物B−18(3.99g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例26と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−151(4.40g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=587
【0262】
<実施例34>化学式1−c−8の化合物の製造
【化103】
化合物B−1(3.83g、10.0mmol)と化合物A−24(3.94g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムとエタノールで再結晶し、濾過した後に乾燥して、化合物1−c−8(3.71g、65%)を製造した。MS:[M+1]+=571
【0263】
<実施例35>化学式1−c−15の化合物の製造
【化104】
前記実施例34において、化合物B−1の代わりに化合物B−12(5.09g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例34と同じ方法により製造して、前記化合物1−c−15(4.88g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=697
【0264】
<実施例36>化学式1−c−23の化合物の製造
【化105】
前記実施例34において、化合物B−1の代わりに化合物B−17(3.15g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例34と同じ方法により製造して、前記化合物1−c−23(2.62g、52%)を製造した。MS:[M+H]+=503
【0265】
<実施例37>化学式2−a−6の化合物の製造
【化106】
化合物B−12(5.09g、10.0mmol)と化合物A−7(4.96g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムとエタノールで再結晶し、濾過した後に乾燥して、化合物2−a−6(5.19g、65%)を製造した。MS:[M+H]+=799
【0266】
<実施例38>化学式2−a−20の化合物の製造
【化107】
前記実施例37において、化合物A−7の代わりに化合物A−17(4.96g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例37と同じ方法により製造して、前記化合物2−a−20(4.79g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=799
【0267】
<実施例39>化学式2−a−29の化合物の製造
【化108】
化合物B−8(4.02g、10.0mmol)と化合物A−26−2(4.89g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(20mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムとエタノールで再結晶し、濾過した後に乾燥して、化合物2−a−29(4.37g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=625
【0268】
<実施例40>化学式2−a−38の化合物の製造
【化109】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりにB−20(2.83g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−17(4.96g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物2−a−38(3.43g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=573
【0269】
<実施例41>化学式2−b−6の化合物の製造
【化110】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりにB−12(5.09g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−10(4.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物2−b−6(5.57g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=797
【0270】
<実施例42>化学式2−b−16の化合物の製造
【化111】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに2−クロロ−4,6−ジフェニルトリアジン(2.67g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−10(4.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物2−b−16(3.29g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=600
【0271】
<実施例43>化学式2−b−19の化合物の製造
【化112】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−12(5.09g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−20(4.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物2−b−19(5.57g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=797
【0272】
<実施例44>化学式2−b−28の化合物の製造
【化113】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−18(3.99g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−20(4.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物2−b−28(4.25g、62%)を製造した。MS:[M+H]+=687
【0273】
<実施例45>化学式3−a−4の化合物の製造
【化114】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−12(5.09g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−34(3.95g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−a−4(3.84g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=698
【0274】
<実施例46>化学式3−a−16の化合物の製造
【化115】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに3−ブロモ−N−フェニル−カルバゾール(3.22g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−34(3.95g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−a−16(3.82g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=511
【0275】
<実施例47>化学式3−b−3の化合物の製造
【化116】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりにB−12(5.09g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−30(3.95g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−b−3(4.95g、71%)を製造した。MS:[M+H]+=698
【0276】
<実施例48>化学式3−b−13の化合物の製造
【化117】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに2−(4−ブロモフェニル)ベンゾ[d]オキサゾール(2−(4−bromophenyl)benzo[d]oxazole)(2.74g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−30(3.95g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−b−13(3.10g、67%)を製造した。MS:[M+H]+=463
【0277】
<実施例49>化学式3−c−10の化合物の製造
【化118】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−8(4.02g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−42(3.96g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−10(3.50g、67%)を製造した。MS:[M+H]+=523
【0278】
<実施例50>化学式3−c−11の化合物の製造
【化119】
前記実施例1において、化合物A−4の代わりに化合物A−42(3.96g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−11(3.83g、67%)を製造した。MS:[M+H]+=573
【0279】
<実施例51>化学式3−c−12の化合物の製造
【化120】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−12(5.09g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−38(4.45g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−12(5.01g、67%)を製造した。MS:[M+H]+=748
【0280】
<実施例52>化学式3−c−13の化合物の製造
【化121】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−15(3.21g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−38(4.45g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−13(3.36g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=561
【0281】
<実施例53>化学式3−c−21の化合物の製造
【化122】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−20(2.83g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−38(4.45g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−21(2.03g、43%)を製造した。MS:[M+H]+=473
【0282】
<実施例53>化学式4−a−7の化合物の製造
【化123】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−12(5.09g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−46(4.44g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物4−a−7(4.11g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=747
【0283】
<実施例54>化学式4−a−8の化合物の製造
【化124】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに1−ブロモピレン(1−bromopyrene)(2.81g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−46(4.44g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物4−a−8(2.85g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=519
【0284】
<実施例55>化学式5−a−1の化合物の製造
【化125】
化合物A−3(3.02g、10.0mmol)を1,4−ジオキサン(1,4−dioxane)(50mL)に分散させた後、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.27g、5.0mmol)、K3PO4・H2O(6.36g、30mmol)、Pd[P(t−Bu3)]2(102mg、2mol%)を添加し、7時間攪拌還流した。反応終了後、常温に温度を下げ、過量の水を注いで、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムで溶かし、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、テトラヒドロフランとエタノールで再結晶して、化合物5−a−1(3.63g、68%)を製造した。MS:[M+H]+=535
【0285】
<実施例56>化学式5−a−2の化合物の製造
【化126】
前記実施例55において、化合物A−3の代わりに化合物A−13(3.02g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例55と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−2(2.94g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=535
【0286】
<実施例57>化学式5−a−13の化合物の製造
【化127】
前記実施例55において、化合物A−3の代わりに化合物A−53(3.02g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例55と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−13(3.21g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=535
【0287】
<実施例58>化学式5−a−23の化合物の製造
【化128】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに前記2,2’−ジブロモ−9,9’−スピロフルオレン(2,2’−Dibromo−9,9’−spirofluorene)(2.37g、5.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−14(3.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−23(2.76g、65%)を製造した。MS:[M+H]+=849
【0288】
<実施例59>化学式5−a−32の化合物の製造
【化129】
前記実施例55において、化合物A−3の代わりに化合物A−49(3.02g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例55と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−32(3.21g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=535
【0289】
<実施例60>化学式5−a−33の化合物の製造
【化130】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに1,3−ジブロモベンゼン(1,3−dibromobenzene)(1.18g、5.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−54(3.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−33(1.83g、60%)を製造した。MS:[M+H]+=611
【0290】
<実施例61>化学式5−a−34の化合物の製造
【化131】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに2,6−ジブロモピリジン(2,6−dibromopyridine)(1.19g、5.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−54(3.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−34(1.68g、55%)を製造した。MS:[M+H]+=612
【0291】
<実施例62>化学式6−a−1の化合物の製造
【化132】
【0292】
(1)化合物C−1の製造
4−ブロモ−2−クロロベンズアルデヒド(2.19g、10.0mmol)とフェニルボロン酸(1.22g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(30mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。反応終了後、常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムで溶かし、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、クロロホルムとヘキサンで再結晶して、化合物C−1(1.94g、90%)を製造した。MS:[M]+=216
【0293】
(2)化合物C−2の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−1(3.63g、16.8mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−2(4.14g、80%)を製造した。MS:[M]+=308
【0294】
(3)化合物C−3の製造
前記製造例1において、化合物2−ホルミルフェニルボロン酸の代わりに化合物C−2(23.4g、76mmol)を用いたことを除いては、製造例1と同じ方法により製造して、化合物C−3(18.0g、80%)を製造した。MS:[M]+=326
【0295】
(4)化合物C−4の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに化合物C−3(22.5g、69.1mml)を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により製造して、化合物C−4(14.3g、50%)を製造した。MS:[M]+=414
【0296】
(5)化合物C−5の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに化合物C−4(2.1g、5.1mmol)を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により製造して、化合物C−5(0.964g、50%)を製造した。MS:[M]+=378
【0297】
(6)化合物C−6の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−5(6.35g、16.8mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−6(6.32g、80%)を製造した。MS:[M]+=470
【0298】
(7)化学式6−a−1の化合物の製造
前記実施例1において、化合物B−1の代わりにブロモベンゼン(Bromobenzene)(1.57g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−6(4.70g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−1(3.36g、80%)を製造した。MS:[M+H]+=421
【0299】
<実施例63>化学式6−a−2の化合物の製造
【化133】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに3−ブロモピリジン(3−bromopyridine)(1.58g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−6(4.70g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−2(2.95g、70%)を製造した。MS:[M+H]+=422
【0300】
<実施例64>化学式6−a−3の化合物の製造
【化134】
【0301】
(1)化合物C−7の製造
5−ブロモ−2−クロロベンズアルデヒド(2.19g、10.0mmol)とフェニルボロン酸(1.22g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(30mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。反応終了後、常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムで溶かし、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、クロロホルムとヘキサンで再結晶して、化合物C−7(1.73g、80%)を製造した。MS:[M]+=216
【0302】
(2)化合物C−8の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−7(3.63g、16.8mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−8(4.39g、85%)を製造した。MS:[M]+=308
【0303】
(3)化合物C−9の製造
化合物C−8(3.08g、10.0mmol)と1−ブロモ−2,4−ジクロロベンゼン(2.25g、10.0mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液(30mL)を添加し、テトラキストリフェニルホスフィノパラジウム(231mg、2mol%)を入れた後、5時間攪拌還流した。反応終了後、常温に温度を下げ、生成された固体を濾過した。濾過された固体をクロロホルムで溶かし、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、クロロホルムとヘキサンで再結晶して、化合物C−9(2.45g、75%)を製造した。MS:[M]+=326
【0304】
(4)化合物C−10の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに化合物C−9(22.5g、69.1mmol)を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により製造して、化合物C−10(17.2g、60%)を製造した。MS:[M]+=414
【0305】
(5)化合物C−11の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに化合物C−10(2.11g、5.1mmol)を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により製造して、化合物C−11(0.868g、45%)を製造した。MS:[M]+=378
【0306】
(6)化合物C−12の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−11(6.35g、16.8mmol)の化合物を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−12(6.32g、80%)を製造した。MS:[M]+=470
【0307】
(7)化学式6−a−3の化合物の製造
前記実施例1において、化合物B−1の代わりにブロモベンゼン(Bromobenzene)(1.57g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−12(4.70g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−3(3.57g、85%)を製造した。MS:[M+H]+=421
【0308】
<実施例65>化学式1−a−80の化合物の製造
【化135】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−24(4.87g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−a−80(5.05g、75%)を製造した。MS:[M+H]+=675
【0309】
<実施例66>化学式1−b−146の化合物の製造
【化136】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−24(4.87g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−14(3.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物1−b−146(5.53g、82%)を製造した。MS:[M+H]+=675
【0310】
<実施例67>化学式6−a−21の化合物の製造
【化137】
【0311】
(1)化合物C−13の製造
前記実施例62の化合物C−1の製造において、フェニルボロン酸の代わりにナフチルボロン酸(3.09g、18mmol)を用いたことを除いては、同じ方法により製造して、化合物C−13(2.93g、61.1%)を製造した。MS:[M]+=266
【0312】
(2)化合物C−14の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−13(2.93g、11.0mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−14(3.23g、82%)を製造した。MS:[M]+=358
【0313】
【化138】
【0314】
(3)化合物C−15の製造
前記製造例1において、化合物2−ホルミルフェニルボロン酸の代わりに化合物C−14(7.7g、21.5mmol)を用いたことを除いては、製造例1と同じ方法により製造して、化合物C−15(7.4g、91%)を製造した。MS:[M]+=376
【0315】
(4)化合物C−16の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに化合物C−15(7.4g、19.6mml)を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により製造して、化合物C−16(4.2g、46%)を製造した。MS:[M]+=464
【0316】
【化139】
【0317】
(5)化合物C−17の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに化合物C−16(4.2g、9.0mmol)を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により製造して、化合物C−17(2.86g、61%)を製造した。MS:[M]+=428
【0318】
(6)化合物C−18の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−17(2.86g、6.7mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−18(3.24g、93%)を製造した。MS:[M]+=470
【0319】
【化140】
【0320】
(7)化学式6−a−21の化合物の製造
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに2−(4−ブロモフェニル)ピリジン(2−(4−bromophenyl)pyridine)(2.34g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−18(4.16g、8.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−21(3.4g、78%)を製造した。MS:[M+H]+=548
【0321】
<実施例68>化学式6−a−22の化合物の製造
【化141】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−20(2.83g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−18(4.58g、8.8mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−22(3.07g、88%)を製造した。MS:[M+H]+=597
【0322】
<実施例69>化学式6−a−23の化合物の製造
【化142】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−16(2.9g、8.7mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−18(4.58g、8.8mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−23(4.6g、82%)を製造した。MS:[M+H]+=648
【0323】
<実施例70>化学式6−a−33の化合物の製造
【化143】
【0324】
(1)化合物C−19の製造
前記実施例62の化合物C−1の製造において、フェニルボロン酸の代わりに2−(6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イル)ピリジン(2−(6−(4,4,5,5−tetramethyl−1,3,2−dioxaborolan−2−yl)pyridin−2−yl)pyridine)(5.6g、20mmol)を用いたことを除いては、同じ方法により製造して、化合物C−19(5.54g、94%)を製造した。MS:[M]+=294
【0325】
(2)化合物C−20の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−19(5.54g、18.8.0mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−20(6.47g、89%)を製造した。MS:[M]+=386
【0326】
【化144】
【0327】
(3)化合物C−21の製造
前記製造例1において、化合物2−ホルミルフェニルボロン酸の代わりに化合物C−20(6.47g、16.8mmol)を用いたことを除いては、製造例1と同じ方法により製造して、化合物C−21(5.7g、84%)を製造した。MS:[M]+=404
【0328】
(4)化合物C−22の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに化合物C−21(5.7g、14.1mmol)を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により製造して、化合物C−22(5.1g、73%)を製造した。MS:[M]+=492
【0329】
【化145】
【0330】
(5)化合物C−23の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに化合物C−22(5.1g、10.3mmol)を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により製造して、化合物C−23(3.4g、72%)を製造した。MS:[M]+=456
【0331】
(6)化合物C−24の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物C−23(3.4g、7.4mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物C−24(3.4g、84%)を製造した。MS:[M]+=548
【0332】
(7)化学式6−a−33の化合物の製造
【化146】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに2−ブロモナフタレン(2−bromonaphthalene)(1.3g、6.2mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−24(3.4g、6.2mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−33(3.02g、89%)を製造した。MS:[M+H]+=549
【0333】
<実施例71>化学式6−a−34の化合物の製造
【化147】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに2−(6−ブロモピリジン−2−イル)ピリジン(2−(6−bromopyridin−2−yl)pyridine)(2.3g、9.8mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−24(5.4g、9.8mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−34(4.1g、72%)を製造した。MS:[M+H]+=577
【0334】
<実施例72>化学式6−a−35の化合物の製造
【化148】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−20(2.8g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−24(5.5g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−35(4.8g、77%)を製造した。MS:[M+H]+=625
【0335】
<実施例73>化学式6−a−36の化合物の製造
【化149】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに4−ブロモベンゾニトリル(4−bromobenzonitrile)(1.8g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物C−24(5.5g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−36(4.7g、90%)を製造した。MS:[M+H]+=524
【0336】
<実施例74>化学式6−a−18の化合物の製造
【化150】
化合物A−13(6.1g、20.2mmol)、ブロモベンゼン(8.3g、20.2mmol)をキシレン100mlに溶解させ、ナトリウム−Tert−ブトキシド2.9g(30.3mmol)、Pd[P(t−Bu)3]2(0.10g、0.20mmol)を添加した後、5時間窒素気流下で還流した。反応溶液に蒸留水を入れ、反応を終了させ、有機層を抽出した。エチルアセテート/エタノールで再結晶して、化合物6−a−18(5.4g、40%)を製造した。MS:[M+H]+=676
【0337】
<実施例75>化学式6−a−39の化合物の製造
【化151】
前記実施例74において、化合物A−13の代わりに化合物C−11(3.8g、10.1mmol)を、化合物D−1の代わりにカルバゾール(1.8g、11.0mmol)を用いたことを除いては、実施例74と同じ方法により製造して、前記化合物6−a−39(3.2g、62%)を製造した。MS:[M+H]+=510
【0338】
<実施例76>化学式7−a−1の化合物の製造
【化152】
【0339】
(1)化合物D−3の製造
前記実施例62の化合物C−1の製造において、フェニルボロン酸の代わりに化合物C−25(4.48g、17mmol)を用いたことを除いては、同じ方法により製造して、化合物D−3(3.8g、81%)を製造した。MS:[M]+=275
【0340】
(2)化合物D−4の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに化合物D−3(3.8g、18.8.0mmol)を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により製造して、化合物D−4(5.27g、77%)を製造した。MS:[M]+=364
【0341】
(3)化合物D−5の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに化合物D−4(5.27g、15.3mmol)を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により製造して、化合物D−5(4.84g、92%)を製造した。MS:[M]+=343
【0342】
【化153】
【0343】
(4)化合物D−6の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物D−5(4.84g、14.1mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物D−6(5.28g、86%)を製造した。MS:[M]+=435
【0344】
(5)化学式7−a−1の化合物の製造
【化154】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに1−ブロモピレン(1−bromopyrene)(2.8g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(4.4g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物7−a−1(4.7g、93%)を製造した。MS:[M+H]+=510
【0345】
<実施例77>化学式7−a−4の化合物の製造
【化155】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−20(2.8g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(4.4g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物7−a−4(4.7g、61%)を製造した。MS:[M+H]+=512
【0346】
<実施例78>化学式7−a−6の化合物の製造
【化156】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに6−(4−ブロモフェニル)ナフタレン−2−カルボニトリル(6−(4−bromophenyl)naphthalene−2−carbonitrile)(3.1g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(4.83g、11.1mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物7−a−6(4.7g、87%)を製造した。MS:[M+H]+=537
【0347】
<実施例79>化学式7−a−16の化合物の製造
【化157】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに10−(3−ブロモフェニル)−9−(ナフタレン−1−イル)アントラセン(10−(3−bromophenyl)−9−(naphthalen−1−yl)anthracene)(7.0g、15.2mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(7.0g、16.1mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物7−a−16(8.57g、82%)を製造した。MS:[M+H]+=688
【0348】
<実施例80>化学式7−a−10の化合物の製造
【化158】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−16(3.7g、11.1mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(4.83g、11.1mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物7−a−10(5.5g、93%)を製造した。MS:[M+H]+=563
【0349】
<実施例81>化学式7−a−24の化合物の製造
【化159】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに1,3−ジブロモベンゼン(1,3−dibromobenezene)(2.0g、4.2mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(4.4g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物7−a−24(1.9g、67%)を製造した。MS:[M+H]+=677
【0350】
<実施例82>化学式3−c−25の化合物の製造
【化160】
【0351】
(1)化合物C−26の製造
化合物2−クロロ−5−ヒドロキシ−ピリジン−4−カルバルデヒド(2−Chloro−5−hydroxy−pyridine−4−carbaldehyde)(13.7g、87mmol)にCH2Cl2 100mLを入れて攪拌しながら、トリエチルアミン(13.3g、130.5mmol)、トリフルオロ酢酸無水物(25.8g、130.5mmol)を徐々に滴加した。混合物を常温で2時間攪拌し、水とCH2Cl2を加えて有機層を分離し、有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し真空濃縮した。CH2Cl2/EtOHで精製して、化合物C−26を製造した(22.7g、収率90%):MS[M+H]+=289
【0352】
(2)化合物D−7の製造
前記製造例31の化合物A−31の製造において、2−ブロモ−3−ホルミル−ピリジンの代わりに化合物C−26(22.6g、78.0mmol)を、2,5−ジクロロ−ベンゼンボロン酸の代わりに2−クロロ−フェニル−1−ボロン酸(12.2g、78.3mmol)を用いたことを除いては、同じ方法により製造して、化合物D−7(12.6g、64%)を製造した。MS:[M]+=251
【0353】
(3)化合物D−8の製造
前記製造例2において、化合物A−1の代わりに化合物D−7(12.6g、37.0mmol)を用いたことを除いては、製造例2と同じ方法により製造して、化合物D−8(8.6g、68%)を製造した。MS:[M]+=339
【0354】
(4)化合物D−9の製造
前記製造例3において、化合物A−2の代わりに化合物D−8(8.6g、37.0mmol)を用いたことを除いては、製造例3と同じ方法により製造して、化合物D−9(9.7g、86%)を製造した。MS:[M]+=303
【0355】
【化161】
【0356】
(5)化合物D−10の製造
前記製造例4において、化合物A−3の代わりに化合物D−9(9.7g、31.8mmol)を用いたことを除いては、製造例4と同じ方法により製造して、化合物D−10(10.8g、86%)を製造した。MS:[M]+=395
【0357】
(6)化学式3−c−25の化合物の製造
【化162】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−22(3.6g、10.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−10(4.1g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−25(4.5g、81%)を製造した。MS:[M+H]+=562
【0358】
<実施例83>化学式3−c−30の化合物の製造
【化163】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物B−20(3.4g、12.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−10(4.5g、11.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−30(4.2g、79%)を製造した。MS:[M+H]+=488
【0359】
<実施例84>化学式5−a−53の化合物の製造
【化164】
前記実施例55において、化合物A−3の代わりに化合物D−9(3.2g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例55と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−53(3.1g、54%)を製造した。MS:[M+H]+=569
【0360】
<実施例85>化学式5−a−55の化合物の製造
【化165】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに3,3’−ジブロモビフェニル(3,3’−dibromobiphenyl)(1.6g、5.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(4.6g、11.2mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−55(2.1g、58%)を製造した。MS:[M+H]+=721
【0361】
<実施例85>化学式3−c−39の化合物の製造
【化166】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物C−27(5.2g、12.6mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物D−6(4.6g、11.2mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物3−c−39(5.0g、72%)を製造した。MS:[M+H]+=619
【0362】
<実施例86>化学式5−a−59の化合物の製造
【化167】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物C−28(3.0g、5.0mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−14(2.0g、5.1mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−59(2.56g、65%)を製造した。MS:[M+H]+=789
【0363】
<実施例87>化学式5−a−62の化合物の製造
【化168】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物C−29(3.2g、6.2mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−54(2.68g、6.8mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−62(3.47g、71%)を製造した。MS:[M+H]+=789
【0364】
<実施例88>化学式5−a−64の化合物の製造
【化169】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物C−30(2.34g、5.5mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−54(2.17g、5.5mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−64(2.25g、67%)を製造した。MS:[M+H]+=613
【0365】
<実施例89>化学式5−a−65の化合物の製造
【化170】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物C−31(5.5g、10.1mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−54(3.94g、10.0mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−65(5.04g、76%)を製造した。MS:[M+H]+=663
【0366】
<実施例90>化学式5−a−67の化合物の製造
【化171】
前記実施例1において、化合物B−1の代わりに化合物C−32(2.73g、4.6mmol)を、化合物A−4の代わりに化合物A−54(1.81g、4.6mmol)を用いたことを除いては、実施例1と同じ方法により製造して、前記化合物5−a−67(2.72g、83%)を製造した。MS:[M+H]+=713
【0367】
実験例
<実験例1−1−1>
ITO(indium tin oxide)が1000Å厚さで薄膜コーティングされたガラス基板を、洗剤を溶かした蒸留水に入れて超音波で洗浄した。この時、洗剤としてはFischer Co.社製を用い、蒸留水としてはMillipore Co.社製のフィルタ(Filter)で2次フィルターリングした蒸留水を用いた。ITOを30分間洗浄した後、蒸留水で2回繰り返して超音波洗浄を10分間進行した。蒸留水の洗浄が終わった後、イソプロピルアルコール、アセトン、メタノールの溶剤で超音波洗浄をして乾燥させた後、プラズマ洗浄機に輸送した。また、酸素プラズマを利用して前記基板を5分間洗浄した後、真空蒸着機に基板を輸送した。
【0368】
このように準備したITO透明電極上に下記化学式のヘキサニトリルヘキサアザトリフェニレン(hexanitrile hexaazatriphenylene;HAT)を500Å厚さで熱真空蒸着して正孔注入層を形成した。
【0369】
【化172】
【0370】
前記正孔注入層上に正孔を輸送する物質である下記化学式の4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(NPB)(400Å)を真空蒸着して正孔輸送層を形成した。
【0371】
【化173】
【0372】
次に、前記正孔輸送層上に膜厚さ300Åで下記のようなGHとGDを20:1の重量比で真空蒸着して発光層を形成した。
【0373】
【化174】
【0374】
前記発光層上に実施例1で製造した化学式1−a−8の化合物を200Å厚さで真空蒸着して電子注入および輸送層を形成した。
【0375】
前記電子注入および輸送層上に12Å厚さでフッ化リチウム(LiF)と2000Å厚さでアルミニウムを順次蒸着して負極を形成した。
【0376】
前記過程において、有機物の蒸着速度は0.4〜0.7Å/secを維持し、負極のフッ化リチウムは0.3Å/sec、アルミニウムは2Å/secの蒸着速度を維持し、蒸着時における真空度は2×10−7〜5×10−8torrを維持して、有機発光素子を製作した。
【0377】
<比較例1>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに下記化学式ET−A1の化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0378】
【化175】
【0379】
<実験例1−1−2〜1−1−8>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに表4−1に示すそれぞれの化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0380】
実験例1−1−1〜1−1−8および比較例1によって製作された有機発光素子に電流を印加した時、表4−1の結果が得られた。
【0381】
【表15】
【0382】
<比較例2>
前記実施例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに下記化学式ET−A2(韓国公開特許2003−0067773号)の化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0383】
【化176】
【0384】
<実験例1−2−1〜1−2−17>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに表4−2に示すそれぞれの化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0385】
実験例1−2−1〜1−2−17および比較例2によって製作された有機発光素子に電流を印加した時、表4−2の結果が得られた。
【0386】
【表16】
【0387】
本発明に係る新しい複素環誘導体は有機電気素子の有機物層の材料として用いることができ、本発明に係る有機電気素子は効率上昇、駆動電圧の下降、寿命延長、安定性の上昇などに優れた特性を示す。
【0388】
<比較例3>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに下記化学式ET−A3の化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0389】
【化177】
【0390】
<実験例1−3−1〜1−3−3>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに表4−3に示すそれぞれの化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0391】
実験例1−3−1〜1−3−3および比較例3によって製作された有機発光素子に電流を印加した時、表4−3の結果が得られた。
【0392】
【表17】
【0393】
<比較例4>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに下記化学式ET−A4の化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0394】
【化178】
【0395】
<実験例1−4−1〜1−4−16>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに表4−4に示すそれぞれの化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0396】
実験例1−4−1〜1−4−16および比較例4によって製作された有機発光素子に電流を印加した時、表4−4の結果が得られた。
【0397】
【表18】
【0398】
前記表4−1、表4−2、表4−3、表4−4において、化学式1の構造を含む化合物は比較例の化合物より低電圧および高効率の特徴を示す。
【0399】
<実験例2−1−1〜2−1−38>
前記実験例1−1−1において、化学式1−a−8の化合物の代わりに下記表4−5に示す化合物を用いたことを除いては、実験例1−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0400】
実験例2−1−1〜2−1−38および比較例2によって製作された有機発光素子に電流を印加した時、表4−5の結果が得られた。
【0401】
【表19】
【表20】
【0402】
前記表4−5において、化学式1の構造を有する化合物は、電子輸送および注入能力に優れるため、有機発光素子に適用可能であることを確認することができる。
【0403】
<実験例3−1−1>
ITO(インジウムスズ酸化物)が1、000Å厚さで薄膜コーティングされたガラス基板(corning 7059glass)を、分散剤を溶かした蒸留水に入れて超音波で洗浄した。洗剤としてはFischer Co.社製を用い、蒸留水としてはMillipore Co.社製のフィルタ(Filter)で2次フィルターリングした蒸留水を用いた。ITOを30分間洗浄した後、蒸留水で2回繰り返して超音波洗浄を10分間進行した。蒸留水の洗浄が終わった後、イソプロピルアルコール、アセトン、メタノール溶剤の順で超音波洗浄をして乾燥させた。
【0404】
このように準備したITO透明電極上に前記ヘキサニトリルヘキサアザトリフェニレン(hexanitrile hexaazatriphenylene)を500Å厚さで熱真空蒸着して正孔注入層を形成した。前記正孔注入層上に正孔を輸送する物質である前記化学式の4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(NPB)(400Å)を真空蒸着して正孔輸送層を形成した。次に、前記正孔輸送層上に実施例6で製造した化学式1−a−29で示される化合物と下記化学式D3ドーパント化合物を100:14の重量比で真空蒸着して発光層(300Å)を形成した。その次、ET−A2化合物(300Å)を電子注入および輸送層として真空蒸着した。前記電子注入および輸送層上に12Å厚さのフッ化リチウム(LiF)と2、000Å厚さのアルミニウムを順次蒸着して負極を形成して、有機発光素子を製造した。
【0405】
【化179】
【0406】
前記過程において、有機物の蒸着速度は0.4〜0.7Å/secを維持し、フッ化リチウムは0.2Å/sec、アルミニウムは3〜7Å/secの蒸着速度を維持した。
【0407】
<実験例3−1−2〜3−1−7>
前記実験例3−1−1において、化合物1−a−29の代わりに下記表4−6に示す化合物を用いたことを除いては、実験例3−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0408】
<比較例3−1>
前記実験例3−1−1において、化合物1−a−29の代わりに下記化学式のPHの化合物を用いたことを除いては、実験例3−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0409】
【化180】
【0410】
実験例3−1−1〜3−1−7および比較例3−1によって製作された有機発光素子に電流を印加した時、表4−6の結果が得られた。
【0411】
【表21】
【0412】
表4−6から見るように、本発明に係る化学式の化合物誘導体は有機発光素子をはじめとする有機電子素子において発光物質の役割を果たすことができ、本発明に係る素子は効率、駆動電圧、安定性の面に優れた特性を示す。特に効率の面で高い発光特性を示す。
【0413】
<実験例4−1−1〜実験例4−1−20>
前記実験例1−1−1と同様に準備したITO透明電極上に、前記ヘキサニトリルヘキサアザトリフェニレン(hexanitrile hexaazatriphenylene;HAT)を500Å厚さで熱真空蒸着して正孔注入層を形成した。
【0414】
前記正孔注入層上に下記化合物HT−1、HT−2、またはHT−3を真空蒸着して正孔輸送層(400Å)を形成した。
【0415】
【化181】
【0416】
次に、前記正孔輸送層上に膜厚さ300Åで下記のようなBH−1とBDを25:1の重量比で真空蒸着して発光層を形成した。
【0417】
【化182】
【0418】
次に、前記発光層上に膜厚さ300Åで、表4−7に示すそれぞれの化合物(ETL)を真空蒸着して電子注入および輸送層を形成した。前記電子注入および輸送層上に12Å厚さでフッ化リチウム (LiF)と2000Å厚さでアルミニウムを順次蒸着して負極を形成した。
【0419】
前記過程において、有機物の蒸着速度は0.4〜0.7Å/secを維持し、負極のフッ化リチウムは0.3Å/sec、アルミニウムは2Å/secの蒸着速度を維持し、蒸着時における真空度は2×10−7〜5×10−8torrを維持して、有機発光素子を製作した。前記で製作した有機発光素子に電流を印加した時、表4−7の結果が得られた。
【0420】
【表22】
【0421】
表4−7から見るように、本発明に係る化学式1の化合物は有機発光素子をはじめとする有機電子素子において正孔注入および伝達物質または発光物質を様々に用いることができ、本発明に係る素子は効率、駆動電圧、安定性の面に優れた特性を示す。
【0422】
<実験例5−1−1>
前記実験例1−1−1のようにITO透明電極上に前記化学式のヘキサニトリルヘキサアザトリフェニレン(hexanitrile hexaazatriphenylene;HAT)を500Å厚さで熱真空蒸着して正孔注入層を形成した。
【0423】
前記正孔注入層上に正孔を輸送する物質である前記化学式の4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(NPB)(400Å)を真空蒸着して正孔輸送層を形成した。
【0424】
前記正孔輸送層上に、膜厚さ300Åで、下記化学式BH−2をホストとして、前記化学式BDをドーパントとして用いて、25:1の重量比で発光層を形成した後、実施例1で製造した化学式1−a−8化合物と下記化学式LiQ(Lithium Quinolate)を1:1の重量比で真空蒸着して300Å厚さで電子注入および輸送層を形成した。前記電子注入および輸送層上に12Å厚さのフッ化リチウム(LiF)と2、000Å厚さのアルミニウムを順次蒸着して負極を形成して、有機発光素子を製造した。
【0425】
【化183】
【0426】
<実験例5−1−2〜実験例5−1−8>
前記実験例5−1−1において、化合物1−a−8の代わりに表4−8に示す化合物を用いたことを除いては、前記実験例5−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0427】
<比較例5>
前記実験例5−1−1において、化合物1−a−8の代わりに前記化学式ET−A1の化合物を用いたことを除いては、前記実験例5−1−1と同じ方法により有機発光素子を製作した。
【0428】
実験例5−1−1〜5−1−8および比較例5によって製作された有機発光素子に電流を印加した時、表4−8の結果が得られた。
【0429】
【表23】
【0430】
表4−8から見るように、本発明に係る化学式1の化合物はLiQのような金属化合物と混合して電子輸送層を形成することができ、本発明に係る素子は効率、駆動電圧、安定性の面に優れた特性を示す。
【符号の説明】
【0431】
1 基板
2 正極
3 正孔注入層
4 正孔輸送層
5 有機発光層
6 電子輸送層
7 負極
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式1で示されるか、下記化学式1の構造を2以上含む含窒素複素環誘導体:
【化1】
前記化学式1において、
X1はNまたはCR3であり、X2はNまたはCR4であり、X3はNまたはCR5であり、X4はNまたはCR6であり、Y1はNまたはCR7であり、Y2はNまたはCR8であり、Y3はNまたはCR9であり、Y4はNまたはCR10であり、X1〜X4とY1〜Y4は同時にNではなく、
R3〜R10は各々独立に−(L)p−(Y)qであり、ここで、pは0〜10の整数であり、qは1〜10の整数であり、R3〜R10のうちの隣接する2以上の基は単環式もしくは多環式の環を形成することができ、
Lは酸素;硫黄;置換もしくは非置換の窒素;置換もしくは非置換のリン;置換もしくは非置換のアリーレン基;置換もしくは非置換のアルケニレン基;置換もしくは非置換のフルオレニレン基;置換もしくは非置換のカルバゾリレン基;またはN、O、S原子のうちの1個以上を含む置換もしくは非置換のヘテロアリーレン基であり、
Yは水素;重水素;ハロゲン基;ニトリル基;ニトロ基;ヒドロキシ基;置換もしくは非置換のシクロアルキル基;置換もしくは非置換のアルコキシ基;置換もしくは非置換のアリールオキシ基;置換もしくは非置換のアルキルチオキシ基;置換もしくは非置換のアリールチオキシ基;置換もしくは非置換のアルキルスルホキシ基;置換もしくは非置換のアリールスルホキシ基;置換もしくは非置換のアルケニル基;置換もしくは非置換のシリル基;置換もしくは非置換のホウ素基;置換もしくは非置換のアルキルアミン基;置換もしくは非置換のアラルキルアミン基;置換もしくは非置換のアリールアミン基;置換もしくは非置換のヘテロアリールアミン基;置換もしくは非置換のアリール基;置換もしくは非置換のフルオレニル基;置換もしくは非置換のカルバゾール基;またはN、O、S原子のうちの1個以上を含む置換もしくは非置換の複素環基であり;
R1およびR2は互いに連結されて置換もしくは非置換の脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族の単環式もしくは多環式の環を形成するか形成しなくてもよく、R1およびR2が環を形成しない場合、R1およびR2は互いに同じであるか異なり、各々独立に、置換もしくは非置換のC3〜C40のシクロアルキル基;置換もしくは非置換のC6〜C60のアリール基;置換もしくは非置換のC2〜C40のアルケニル基;置換もしくは非置換のC2〜C60の複素環基であり、
R1、R2およびR1とR2が互いに連結されて形成された芳香族またはヘテロ芳香族の単環式および多環式の環は各々独立に−(L)p−(Y)qで置換されてもよく、
化学式1にLとYが各々2以上存在する場合、これらは各々独立に互いに同じであるか異なり、
但し、X1〜X4とY1〜Y4が同時にCR3〜CR10である場合、R3〜R10のうちの少なくとも一つは水素ではない置換基を有するか、R1とR2が互いに結合して置換された単環式もしくは多環式の環を形成する。
【請求項2】
前記化学式1は下記化学式2で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化2】
前記化学式2において、
X1〜X4およびY1〜Y4は前記化学式1で定義した通りであり、
(N)n1において、Nは窒素原子を意味し、窒素原子がベンゼン環内の炭素原子の代わりをすることができるということを示し、
(N)n1において、n1は0〜6の整数であり、
R11は前記化学式1で定義したR3〜R10の定義と同様であり、
k1は0〜4の整数であり、k1が2以上の整数である場合、R11は各々互いに異なってもよい。
【請求項3】
前記化学式1は下記化学式3−1または3−2で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化3】
【化4】
前記化学式3−1および3−2において、
X1〜X4およびY1〜Y4は前記化学式1で定義した通りであり、
(N)n1および(N)n2において、Nは窒素原子を意味し、窒素原子がベンゼン環内の炭素原子の代わりをすることができるということを示し、
(N)n1において、n1は0〜2の整数であり、
(N)n2において、n2は0〜2の整数であり、
R11およびR12は前記化学式1で定義したR3〜R10の定義と同様であり、
前記化学式3−1において、k1は0〜4の整数であり、k2は0〜4の整数であり、前記化学式3−2において、k1は0〜4の整数であり、k2は0〜2の整数であり、k1が2以上の整数である場合、R11は各々互いに異なってよく、k2が2以上の整数である場合、R12は各々互いに異なってもよい。
【請求項4】
前記化学式1は下記化学式4−1で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化5】
前記化学式4−1において、
X1〜X4およびY1〜Y4は前記化学式1で定義した通りであり、
(N)n1および(N)n2において、Nは窒素原子を意味し、窒素原子がベンゼン環内の炭素原子の代わりをすることができるということを示し、
(N)n1において、n1は0〜2の整数であり、
(N)n2において、n2は0〜2の整数であり、
R11およびR12は前記化学式1で定義したR3〜R10の定義と同様であり、
k1は0〜4の整数であり、k2は0〜4の整数であり、
k1が2以上の整数である場合、R11は各々互いに異なってもよく、
k2が2以上の整数である場合、R12は各々互いに異なってもよい。
【請求項5】
前記含窒素複素環誘導体は、前記化学式1の構造の2以上が直接連結されるか、前記化学式1の構造の2以上が2価以上の連結基を有するアルカン、2価以上の連結基を有するシクロアルカン;2価以上の連結基を有するアリール化合物;窒素、硫黄、酸素原子を少なくとも1個以上含み、2価以上の連結基を有する五角形もしくは六角形のヘテロアリール化合物;酸素原子、硫黄原子、置換もしくは非置換の窒素原子、または置換もしくは非置換のリン原子を通じて連結された構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体。
【請求項6】
R1およびR2が置換もしくは非置換のアリール基または置換もしくは非置換の複素環基であり、これらは互いに同一である、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体。
【請求項7】
前記化学式1は下記表1に記載された化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【請求項8】
前記化学式1は下記表2に記載された化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体。
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【請求項9】
前記化学式1は下記表3に記載された化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体。
【表12】
【表13】
【表14】
【請求項10】
前記化学式1は下記化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【請求項11】
前記化学式1は下記化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化10】
【化11】
【化12】
【請求項12】
前記化学式1は下記化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【請求項13】
前記化学式1は下記化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化17】
【請求項14】
前記化学式1は下記化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【請求項15】
前記化学式1は下記化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化23】
【化24】
【化25】
【請求項16】
前記化学式1は下記化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化26】
【化27】
【化28】
【請求項17】
第1電極、第2電極、および前記第1電極と第2電極との間に配置された1層以上の有機物層を含む有機電子素子であって、前記有機物層のうちの1層以上は請求項1〜16のうちのいずれか一項の含窒素複素環誘導体を含む有機電子素子。
【請求項18】
前記有機物層は正孔注入層または正孔輸送層を含み、前記正孔注入層または正孔輸送層が前記含窒素複素環誘導体を含む、請求項17に記載の有機電子素子。
【請求項19】
前記有機物層は発光層を含み、前記発光層が前記含窒素複素環誘導体を発光層のホストとして含む、請求項17に記載の有機電子素子。
【請求項20】
前記有機物層は電子輸送層を含み、前記電子輸送層が前記含窒素複素環誘導体を含む、請求項17に記載の有機電子素子。
【請求項21】
前記有機物層は、前記含窒素複素環誘導体を含む有機物層の他に、アリールアミノ基、カルバゾール基、またはベンズカルバゾール基を含む化合物を含む正孔注入層または正孔輸送層を含む、請求項17に記載の有機電子素子。
【請求項22】
前記含窒素複素環誘導体を含む有機物層は前記含窒素複素環誘導体をホストとして含み、他の有機化合物、金属または金属化合物をドーパントとして含む、請求項17に記載の有機電子素子。
【請求項23】
前記有機電子素子は、有機発光素子、有機太陽電池、有機感光体(OPC)ドラムおよび有機トランジスタからなる群から選択される、請求項17に記載の有機電子素子。
【請求項1】
下記化学式1で示されるか、下記化学式1の構造を2以上含む含窒素複素環誘導体:
【化1】
前記化学式1において、
X1はNまたはCR3であり、X2はNまたはCR4であり、X3はNまたはCR5であり、X4はNまたはCR6であり、Y1はNまたはCR7であり、Y2はNまたはCR8であり、Y3はNまたはCR9であり、Y4はNまたはCR10であり、X1〜X4とY1〜Y4は同時にNではなく、
R3〜R10は各々独立に−(L)p−(Y)qであり、ここで、pは0〜10の整数であり、qは1〜10の整数であり、R3〜R10のうちの隣接する2以上の基は単環式もしくは多環式の環を形成することができ、
Lは酸素;硫黄;置換もしくは非置換の窒素;置換もしくは非置換のリン;置換もしくは非置換のアリーレン基;置換もしくは非置換のアルケニレン基;置換もしくは非置換のフルオレニレン基;置換もしくは非置換のカルバゾリレン基;またはN、O、S原子のうちの1個以上を含む置換もしくは非置換のヘテロアリーレン基であり、
Yは水素;重水素;ハロゲン基;ニトリル基;ニトロ基;ヒドロキシ基;置換もしくは非置換のシクロアルキル基;置換もしくは非置換のアルコキシ基;置換もしくは非置換のアリールオキシ基;置換もしくは非置換のアルキルチオキシ基;置換もしくは非置換のアリールチオキシ基;置換もしくは非置換のアルキルスルホキシ基;置換もしくは非置換のアリールスルホキシ基;置換もしくは非置換のアルケニル基;置換もしくは非置換のシリル基;置換もしくは非置換のホウ素基;置換もしくは非置換のアルキルアミン基;置換もしくは非置換のアラルキルアミン基;置換もしくは非置換のアリールアミン基;置換もしくは非置換のヘテロアリールアミン基;置換もしくは非置換のアリール基;置換もしくは非置換のフルオレニル基;置換もしくは非置換のカルバゾール基;またはN、O、S原子のうちの1個以上を含む置換もしくは非置換の複素環基であり;
R1およびR2は互いに連結されて置換もしくは非置換の脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族の単環式もしくは多環式の環を形成するか形成しなくてもよく、R1およびR2が環を形成しない場合、R1およびR2は互いに同じであるか異なり、各々独立に、置換もしくは非置換のC3〜C40のシクロアルキル基;置換もしくは非置換のC6〜C60のアリール基;置換もしくは非置換のC2〜C40のアルケニル基;置換もしくは非置換のC2〜C60の複素環基であり、
R1、R2およびR1とR2が互いに連結されて形成された芳香族またはヘテロ芳香族の単環式および多環式の環は各々独立に−(L)p−(Y)qで置換されてもよく、
化学式1にLとYが各々2以上存在する場合、これらは各々独立に互いに同じであるか異なり、
但し、X1〜X4とY1〜Y4が同時にCR3〜CR10である場合、R3〜R10のうちの少なくとも一つは水素ではない置換基を有するか、R1とR2が互いに結合して置換された単環式もしくは多環式の環を形成する。
【請求項2】
前記化学式1は下記化学式2で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化2】
前記化学式2において、
X1〜X4およびY1〜Y4は前記化学式1で定義した通りであり、
(N)n1において、Nは窒素原子を意味し、窒素原子がベンゼン環内の炭素原子の代わりをすることができるということを示し、
(N)n1において、n1は0〜6の整数であり、
R11は前記化学式1で定義したR3〜R10の定義と同様であり、
k1は0〜4の整数であり、k1が2以上の整数である場合、R11は各々互いに異なってもよい。
【請求項3】
前記化学式1は下記化学式3−1または3−2で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化3】
【化4】
前記化学式3−1および3−2において、
X1〜X4およびY1〜Y4は前記化学式1で定義した通りであり、
(N)n1および(N)n2において、Nは窒素原子を意味し、窒素原子がベンゼン環内の炭素原子の代わりをすることができるということを示し、
(N)n1において、n1は0〜2の整数であり、
(N)n2において、n2は0〜2の整数であり、
R11およびR12は前記化学式1で定義したR3〜R10の定義と同様であり、
前記化学式3−1において、k1は0〜4の整数であり、k2は0〜4の整数であり、前記化学式3−2において、k1は0〜4の整数であり、k2は0〜2の整数であり、k1が2以上の整数である場合、R11は各々互いに異なってよく、k2が2以上の整数である場合、R12は各々互いに異なってもよい。
【請求項4】
前記化学式1は下記化学式4−1で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化5】
前記化学式4−1において、
X1〜X4およびY1〜Y4は前記化学式1で定義した通りであり、
(N)n1および(N)n2において、Nは窒素原子を意味し、窒素原子がベンゼン環内の炭素原子の代わりをすることができるということを示し、
(N)n1において、n1は0〜2の整数であり、
(N)n2において、n2は0〜2の整数であり、
R11およびR12は前記化学式1で定義したR3〜R10の定義と同様であり、
k1は0〜4の整数であり、k2は0〜4の整数であり、
k1が2以上の整数である場合、R11は各々互いに異なってもよく、
k2が2以上の整数である場合、R12は各々互いに異なってもよい。
【請求項5】
前記含窒素複素環誘導体は、前記化学式1の構造の2以上が直接連結されるか、前記化学式1の構造の2以上が2価以上の連結基を有するアルカン、2価以上の連結基を有するシクロアルカン;2価以上の連結基を有するアリール化合物;窒素、硫黄、酸素原子を少なくとも1個以上含み、2価以上の連結基を有する五角形もしくは六角形のヘテロアリール化合物;酸素原子、硫黄原子、置換もしくは非置換の窒素原子、または置換もしくは非置換のリン原子を通じて連結された構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体。
【請求項6】
R1およびR2が置換もしくは非置換のアリール基または置換もしくは非置換の複素環基であり、これらは互いに同一である、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体。
【請求項7】
前記化学式1は下記表1に記載された化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【請求項8】
前記化学式1は下記表2に記載された化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体。
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【請求項9】
前記化学式1は下記表3に記載された化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体。
【表12】
【表13】
【表14】
【請求項10】
前記化学式1は下記化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【請求項11】
前記化学式1は下記化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化10】
【化11】
【化12】
【請求項12】
前記化学式1は下記化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【請求項13】
前記化学式1は下記化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化17】
【請求項14】
前記化学式1は下記化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【化22】
【請求項15】
前記化学式1は下記化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化23】
【化24】
【化25】
【請求項16】
前記化学式1は下記化学式で示される、請求項1に記載の含窒素複素環誘導体:
【化26】
【化27】
【化28】
【請求項17】
第1電極、第2電極、および前記第1電極と第2電極との間に配置された1層以上の有機物層を含む有機電子素子であって、前記有機物層のうちの1層以上は請求項1〜16のうちのいずれか一項の含窒素複素環誘導体を含む有機電子素子。
【請求項18】
前記有機物層は正孔注入層または正孔輸送層を含み、前記正孔注入層または正孔輸送層が前記含窒素複素環誘導体を含む、請求項17に記載の有機電子素子。
【請求項19】
前記有機物層は発光層を含み、前記発光層が前記含窒素複素環誘導体を発光層のホストとして含む、請求項17に記載の有機電子素子。
【請求項20】
前記有機物層は電子輸送層を含み、前記電子輸送層が前記含窒素複素環誘導体を含む、請求項17に記載の有機電子素子。
【請求項21】
前記有機物層は、前記含窒素複素環誘導体を含む有機物層の他に、アリールアミノ基、カルバゾール基、またはベンズカルバゾール基を含む化合物を含む正孔注入層または正孔輸送層を含む、請求項17に記載の有機電子素子。
【請求項22】
前記含窒素複素環誘導体を含む有機物層は前記含窒素複素環誘導体をホストとして含み、他の有機化合物、金属または金属化合物をドーパントとして含む、請求項17に記載の有機電子素子。
【請求項23】
前記有機電子素子は、有機発光素子、有機太陽電池、有機感光体(OPC)ドラムおよび有機トランジスタからなる群から選択される、請求項17に記載の有機電子素子。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【公表番号】特表2011−528033(P2011−528033A)
【公表日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−518668(P2011−518668)
【出願日】平成21年11月3日(2009.11.3)
【国際出願番号】PCT/KR2009/006437
【国際公開番号】WO2010/062065
【国際公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(500239823)エルジー・ケム・リミテッド (1,221)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月3日(2009.11.3)
【国際出願番号】PCT/KR2009/006437
【国際公開番号】WO2010/062065
【国際公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(500239823)エルジー・ケム・リミテッド (1,221)
【Fターム(参考)】
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