説明

新提案マジックテープ

【課題】マジックテープには悪魔のような吸着性と、同時に、同一のものとして、あっさりとした取り外し性が求められる。この二律背反ともいうべき両原則をマジックテープの端の余裕部分を持って、満足させたのが本件発明である。
【解決手段】マジックテープの表面端の部分に、接着を目的とはしない余裕部分1を設ける。すなわち、マジックテープを装着していない部分を表面端に設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、洋服を始め色々な分野で、二つの物を離さずくっつける道具として、今や絶大なる影響力を持つマジックテープの実力についての、服装の技術の、更なる改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、マジックテープは主として洋服の範疇で、二つの物を離さずくっつける道具として、その持つ機能を十分に発揮してきたが、反面、純粋に道具としてみた場合
くっつける道具としては秀逸で文句の出しようもないが、くっつけたあと、今度は取り外しが難しい場合がある。
散々くっつけることを研究した挙句に、今度は取り外しについて四の五の言われるのはメーカーも大変といえば大変だが、それが、ユーザーからの要望となれば、そうも云えないのがメーカーの宿命である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献】 発見出来ませんでした。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
マジックテープには悪魔のような吸着性と、同時に、同一のものとして、あっさりとした取り外し性が求められる。
この二律背反ともいうべき両原則を、マジックテープ表面の端の余裕部分を持って、満足させたのが本件発明である。
【0006】
そして取り外したあと、その作為者の意思に完全に従っている、とは云い得ないまでの、マジックテープの悪魔のような吸着性を、今度は逆に防ごうとする努力が求められる。
マジックテープは使われないとき、その悪魔のような吸着性の悪魔の部分が顔を出してくるが、
本件発明品に於いては、マジィックテープの接着に使う二種類の容着性布の部分を一本づつに分けて使うの場合のみならず、片方に二つ以上まとめて互い違いに用いる場合をも想定する。
【0007】
ここで、マジィックテープの接着に使う二種類の容着性布という表現を用いたが、二種類の容着性布は便宜上結果的にそうなっている、ということで全体としてみれば、[図2]のように、それは一本のマジィックテープであってもかまわない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
マジックテープを用いて接合しようとする二つの部品の、少なくとも一方のマジックテープ表面の端の部分に、接合を目的とはしない余裕部分、即ち、マジックテープを装着していない部分を当該表面の端に設けることを特徴とする、マジックテープ。
【0009】
マジックテープで用いる接合しやすいテープ二種類を、当該部品一つについて一つづつ使うのではなく、一方で二種を互い違いに複数個用いることを特徴とする、マジックテープ。
【発明の効果】
【・・・・】

【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】二種類の容着性布を接着するマジックテープの図
【図2】一本の容着性布を器具を通すことによって二本に見立て、接着するマジックテープの図
【発明を実施するための形態】
【0011】
マジックテープの表面端の部分に、接着を目的とはしない余裕部分を設ける。
すなわち、マジックテープを装着していない部分を表面端に設ける。
裏面については布の状態のままとする。
そのことによって表面通しが、作為者の意思に反してマジックテープが剥がれてしまう、といった事態も想定しうるが、
マジィックテープの表面通しを装着する際の力に、そのベクトル、方向性を、無意識であったにせよ、計算し尽くした、二つの物を離さずくっつける、作業の結論にまで指向性、方向性にも責任を持った、道具としての実際の案件に対して、
作為者の意思に反してマジックテープを剥がそうとする力は、正に無意識な状態でかかるもの、であり、すなわち、作為者の意思によるベクトル、方向性の前には、多くの場合無力であるといわねばならない。
【0012】
マジィックテープを持って装着を試みる、二つの、多くの場合布には、これまた多くの場合、一方の表側と他方の表側には、くっつける側とくっつけられる側として生地に別々の、他方とは異なった加工、を施した接着性の高い布を接着する場合が多いが、本件発明では、一例として両方の表側に二種類の接着性の高い布を交互に複数個用いることを考えてみる。
【0013】
これは、両表面に二種類の接着性の高い布を交互に複数用いることによって、単体のマジィックテープをそれとして使用していない際にも、仮に2本以上のテープが混在する場合でも、単体の、1本のテープとして自己完結的に別種のテープと仲良く、ゆったりかきっちりかどの様な形態であっても、握り合えるという状態を、作為的に、意図して、作り、外部のマジィックテープ以外の雑物に対して、マジィックテープの表面は当該マジィックテープの作為者の意図に反して引っ付いていく、というわずらわしさからも作為者を開放しうる。
【0014】
最後に本文件ではマジィックテープの表面通しを装着することとし、裏面には装着に関して何の加工も施さない状態を想定する。
【実施例】
【・・・・】

【記号の説明】
【0014】
1 マジックテープA、Bを装着していない余裕部分
2 接着性の高い布(マジックテープ)A
3 接着性の高い布(マジックテープ)B
(マジックテープA、Bは共に布の表面にあり、裏面には何らの影響も及ぼさない。)
4 布を通すべく作られた器具
【受託番号】
【・・・・】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
マジックテープを用いて接合しようとする二つの部品の、少なくとも一方のマジックテープ表面の端の部分に、接合を目的とはしない余裕部分、即ち、マジックテープを装着していない部分を当該表面の端に設けることを特徴とする、マジックテープ。
【請求項2】
マジックテープで用いる接合しやすいテープ二種類を、当該部品一つについて一つづつ使うのではなく、一方で二種を互い違いに複数個用いることを特徴とする、マジックテープ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2011−245256(P2011−245256A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−135544(P2010−135544)
【出願日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(596115894)
【Fターム(参考)】