説明

新甘味組成物

【課題】 本願発明の目的は、甘味力に関して測定することが可能であり、不自然な若しくは人工的な甘味を有しない特別な甘味組成物を提供することである。
【解決手段】 本願発明は、甘味食品に関して減じられた生理学的発熱量(エネルギー含有量)を有する甘味組成物に関し、この甘味組成物が、(a)少なくとも1つの水溶性及び/若しくは水分散性、好ましくは水溶性食物繊維、及び(b)少なくとも1つの甘味料の結合を含む甘味組成物にある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、食品技術の分野、特に甘味組成物に関し、若しくは甘味食品に関して減少された生理学的発熱量(エネルギー含有量)を有する組成物に関する。
【0002】
特に、本願発明は、特に甘味食品に使用される減少された生理学的発熱量(エネルギー含有量)を有する甘味組成物に関する。
【0003】
さらに、本願発明は、本願発明による甘味組成物の使用に関する。
【背景技術】
【0004】
栄養摂取は、健康を維持し、人体の幸せを感じることに関して重要な役割を果たす。特に、工業化された国において、バランスのとれた健康的な栄養摂取に関する栄養摂取習慣は、あまり最適なものではない。特に食品は、過度の脂肪含有量と高い糖含有量を有するものが消費される。また、食物繊維において低い穀物製品、特に小麦粉に基づく製品は、過度に消費される。この工業化された国の代表的なこの食習慣は、高い食物繊維含有量を有する食品に徐々に取って代わるので、食物繊維を多く含む食事の有益作用は、現在の食習慣には欠如している。
【0005】
このバランスのとれていない栄養摂取の結果として、虫歯、便秘、憩室炎、糖尿病、循環器疾患、及び大腸癌のような腫瘍疾患のような症候群が生じる。上述した疾患に関して、上述した疾患の原因となったり症状を重くしたりすることと、食物繊維を十分に摂取することには関係がある。食物繊維を多く含む全食事に対する食習慣に対する変化は、該当する疾患の改善や、少なくともそれらの発現を防止することにつながる。このような背景に対して、食物繊維の適正な摂取は、人体の健康の維持に関して重要な役割を果たすものと思われる。
【0006】
さらに、食物繊維の利益的な特性に関して、食物繊維を多く含む食事によれば、食物繊維が胆汁酸の分泌を上昇させ、さらにコレステロールの低下効果を有することの関連で、苦痛を伴う冠状動脈心疾患のリスクが減少させることができる。食物繊維を多く含む食事が憩室炎の処置に使用されることが確実であることが考慮される。
【0007】
一般的に、食物繊維は、実質的に消化分泌液によって人体に有益な断片に分割されることができない消化し難い食物成分であり、そのため栄養として消化システムによって利用可能ではない。一般的に、食物繊維は、それらの物理学的特性に基づいてさらに分割されることもできる。このように、最初に、一般的に水と結合することのできる不水溶性の食物繊維があるので、例えば超運動の刺激に伴って便容量が増大し、例えば便秘を解消することができる。さらに、一般的に水に溶解可能な水溶性食物繊維と呼ばれるものがある。このような水溶性食物繊維は、特に大腸において、そこに存在する微生物によって少なくとも一部が発酵され、大腸粘膜によって実質的に吸収される短鎖脂肪酸に変換され、健康の利益的な効果を有する粘膜細胞の栄養摂取に役立つことができる。
【0008】
疾患を防止することに伴うと共に食物繊維の利益的な特性に基づいて、ドイツ食物学会は、少なくとも30gの食物繊維を一日に消費することを勧めている。しかしながら、特に工業的に調合された食物の消費に向かう現代の食習慣によれば、これは必ずしも確実とは限らない。
【0009】
さらに、工業化された国における食習慣は、甘味性の高い食品の消費に向かっている。従来技術において、健康的でカロリーを意識している栄養摂取についての一定に上昇する要求の背景に対して、カロリーを減じた製品が古典的な結晶糖(例えば、白糖)に対する代替え甘味料として使用される。これらは、例えば、いわゆる遊離甘味料(loose sweetenerの和訳で、以下遊離甘味料という。)若しくは卓上甘味料と呼ばれるものの形で、またコンパクト化された形で又はタブレットの形で、さらに、水性組成物の形で、又は液体甘味料の形で使用されるものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
広い範囲に広がった従来の甘味料は、特に上述した食物繊維に関して、健康上の利益的な効果を有する成分を提供する様相を完全に排除する。さらに、従来から知られている甘味料に基づいて、所定の方法、例えば飲料品に基づく液体食品の粘度若しくはクリーム状等で、甘味がつけられる食物の官能特性を調節すること若しくは調整することが不可能である。
【0011】
従来技術から知られる甘味料のさらなる不利益点は、特定の組成物及び甘味料の排他的使用によって、それらは甘味力に関して測定することが困難であり、さらに不自然な若しくは人工的な甘味を有するものである。そのため、従来技術において公知の甘味料の知覚特性は、時によって最適でない。
【0012】
従来技術から考え始めると、本願発明の目的は、従来技術において公知である甘味料の上述した不具合を防止するか少なくとも減少させる特別な甘味組成物を提供することにある。
【0013】
本願発明のさらなる目的は、さらなる健康促進特性を有し、従来の組成物と比較して栄養的に改善された甘味組成物を提供することである。
【0014】
さらに、本願発明のさらなる目的は、改善された官能特性を有し、甘味のつけられた食品の官能特性が特別に調節され若しくは調整された改善された甘味組成物を提供することにある。この場合、甘味組成物は、自然な味わいの甘みを有するべきである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上述した目的の解決のために、本願発明は、請求項1に記載されたような甘味組成物(例えば、特に減じられた生理的発熱量若しくはエネルギー含有量)を提案する。さらに利益的な具体例は、それぞれの従属項の主題である。
【0016】
さらに、本願発明は、請求項20に請求されているような本願発明に係る甘味組成物の使用に関する。
【0017】
もちろん本願発明の1つの様相に関連して記載された下記する特別な意図及び具体例は、明確な言及を要求することなしに、本願発明の他の様相に関して対応して適用することもできるものである。
【0018】
以下に述べられる相対的若しくは百画分による特性、特に重量に関連した特性の全てにおいて、本願発明に関連して、これらは、合計が結果として100%となるような方法(付加的に、特に以下に限定されるようにさらなる成分若しくは含有物若しくは付加剤若しくは構成物質を含んで)においてその技術分野における通常の知識を有する者によって選択されるものである。しかしながら、これはその技術分野における通常の知識を有する者にとって自明である。
【0019】
さらに、その技術分野における通常の知識を有する者は、本願発明の文脈を離れること無しに、応答に関連した方法においてそれぞれの場合によって、以下に計上された特性から逸脱することが可能である。
【0020】
本出願人は、本願発明の目的が、遊離甘味料の形で、コンパクト化若しくはタブレットの形で、若しくは液体甘味料として存在する特定の甘味組成物によって解決され、本願発明の甘味組成物が、甘味付けられた食品について好ましく使用されるものであることを見出した。この場合、本願発明の甘味組成物は、第1に少なくとも1つの甘味料と、第2に少なくとも1つの水溶性及び/若しくは水分散性、好ましくは水溶性食物繊維に基づくものである。
【0021】
本願発明の第1の様相によれば、本願発明は、甘味食品に関して減じられた生理学的発熱量(エネルギー含有量)を有する甘味組成物に関し、この甘味組成物が、
(a)少なくとも1つの水溶性及び/若しくは水分散性、好ましくは水溶性食物繊維、及び
(b)少なくとも1つの甘味料
の結合を含むものである。
【0022】
そのため、本願発明の基本的な概念は、第1に少なくとも1つの甘味料を具備すること、第2に少なくとも1つの水溶性若しくは水分散性、好ましくは水溶性食物繊維を具備する甘味組成物を提供することである。これについて、本願発明との関連で、第1に減じられた生理学的発熱量を有し、第2に健康に関する利益的な様相を伴う食物繊維の供給を改選するための著しい貢献を具備する栄養的に顕著に改善された甘味組成物を提供することが可能になった。
【0023】
さらに、本願発明に係る組成物は、本願発明に係る甘味組成物を使用することによって、改善された生理学的特性、特に自然な味わいの甘みを有し、且つ自然な味覚が引き出されるものである。これは、(この理論に従うことが希望されることなしに)食物繊維の付加的な使用が対応する甘味料の不自然な味わいを相殺し、さらに使用される食物繊維が、改善された栄養的利益だけでなく、本願発明に係る組成物の味わいを著しく改善することを導き、それによって、おどろくべきことに、第1に甘味料が、第2の食物繊維が、お互いに相乗的に作用するものである。
【0024】
さらに、本願発明による甘味組成物は、甘味組成物若しくはそれによって甘みつけられた食品の官能特性が、例えば対応する食品の粘度若しくはクリーム化、例えば飲料物の形で、同時に自然の甘味の味わいを確保することで、特定の選択若しくは成分の整合に依存して設定されることにおいて区別されるものである。
【0025】
本願発明の係る甘味組成物は、使用の範囲を著しく増大させる多様な調合形態において、若しくは本願発明に係る甘味組成物の有益性において提供することが可能である。例えば、例えば、遊離甘味料の形で、若しくはタブレットの形で、若しくは液体甘味料の形で、使用され若しくは提供される本願発明の係る組成物は、甘味液体、ペースト又は固体食品について使用される。
【0026】
その結果、本願発明に係る甘味組成物は、低カロリーの甘味付けの可能性を提供すると同時に、価値のある食物繊維が人体に供給され、上述されたように、その食物繊維は、健康上利益的な効果を生じるだけでなく、上述した官能及び知覚特性に関して、本願発明の甘味組成物自体の特性を改善するものである。特定の成分の使用に関して、本願発明に係る甘味組成物は、さらに齲蝕原性の減少を示すものである。
【0027】
本願発明の利点の中心は、食物繊維と甘味料の目標とする結合によって、本願発明に係る甘味組成物は、糖尿病患者の栄養計画に関して高い適合性を有する。これは、(この理論に限定されることを希望することなしに)他の食品に存在する食物繊維が豊富な食品の炭水化物が腸においてゆっくりと吸収され、消化の後の血糖値のゆっくりとした上昇を伴う理由である。この場合、本願発明は、水溶性及び/若しくは水分散性、好ましくは水溶性の食物繊維の目標とする使用に注目する。
【0028】
それによって、本願発明に係る甘味組成物は、飲料物等を含む広い範囲の食品に使用することが可能であり、これに関連して、本願発明に係る甘味組成物を使用して甘み付けられた食品が、成分の良好な溶解性若しくは分散性によって本願発明に係る甘味組成物を付加してすぐに食べることができるものである。
【0029】
さらに、下記するように、本願発明によって使用される水溶性若しくは水分散性の食物繊維に基づいて、それによって調合された食品の官能特性を設定し、調整することが可能となるものである。特に、食品の摂取における水溶性若しくは水分散性の食物繊維の使用によって、良好な口当たりが、異物の感覚を伴うことなしに生じるものである。
【0030】
「食物繊維」という表現に関して、本願発明の文脈において使用されるように、この表現は、特に少なくとも人の消化分泌液によって活用されない若しくは消化され難い食物起源の物質に関連している。
【0031】
本願発明によれば、(a)食物繊維は(i)デキストリン;(ii)ペクチン;(iii)植物性ゴム(植物ゴム)、特にアラビアゴム、グアーゴム、イナゴマメ粉末及び/若しくはカラヤゴム;(iv)植物性粘液;(v)藻類性ゲル、特に寒天、カラギーナン及び/若しくはアルギン酸塩;(vi)イヌリン;(vii)オリゴフルクトース;及び(viii)それらの混合物及び/若しくは結合の群から選択されるものである。特に、(a)食物繊維は、デキストリンの形で使用されることが可能である。さらに、(a)食物繊維は、イヌリンに基づいて75〜99.9重量%、好ましくは80〜99.5重量%、特に好ましくは85〜99重量%の食物繊維含有量を有する長鎖及び/若しくは低糖イヌリンの形で使用されることが可能である。さらにまた、(a)食物繊維は、オリゴフルクトースに基づいて70〜99.9重量%、好ましくは75〜88.5重量%、特に好ましくは80〜99重量%の食物繊維含有量を有するオリゴフルクトースの形で使用されることができるものである。
【0032】
本願発明に照らして、デキストリンの使用は、特に利益的である。言い換えると、本願発明に係る甘味組成物に照らして使用される(a)食物繊維はデキストリンである。出願人は、優れた水溶性を有するデキストリンを使用することによって、本願発明に係る甘味組成物の官能特性が特に利益的に効果があることを発見した。これは、デキストリンが実質的に味覚的に中間であるためであり、これが同様に利益的である。スターチガムと同義語的に呼ばれるデキストリンは、一般的に、小麦のでんぷん若しくはコーンスターチに基づいて、加熱乾燥及び酸反応によって得られる多糖類及びオリゴ糖混合物である。特に、1,2−グリコシド結合、1,3−グリコシド結合、1,4−グリコシド結合及び/若しくは1,6−グリコシド結合を有するデキストリンが、発明によって使用されることができるものである。デキストリンについてのさらなる詳細については、ロンプケミエレクシコン、10編、ゲオルグ論文出版、シュタットガルト/ニューヨーク、第2巻、1997年、928頁、表題:「デキストリン」及びそこで引用された引例を参照することができるものであり、それぞれの内容は参照によって結合させることができるものである。
【0033】
上述したように、前記官能特性は、例えば、それぞれの食物繊維に基づいた目標とされる方法において設定されることが可能である。これによって、例えば、本願発明によって使用可能なペクチン、特に藻類ゲルが、高い膨張性を有し、さらに所望によって、本願発明に係る甘味組成物を使用して調合された食品に関して所定の向上した粘度の形成を生じるものである。しかしながら、一方で、例えばデキストリンの場合のように、ゲルを形成する傾向を持たない食物繊維が使用される。そのような食物繊維が使用される場合、本願発明に係る甘味組成物を使用した食品は、それらの粘度に影響しない。
【0034】
本願発明に係る甘味組成物における(a)食物繊維の量に関する限りは、これは広い範囲で変化するものである。(a)食物繊維の量は、甘味組成物に基づいて最大約99.5重量%、好ましくは最大約99重量%、より好ましくは最大約98重量%、特に好ましくは最大約95重量%である。通常、(a)食物繊維の量は、甘味組成物に基づいて、1〜99.5重量%、特に20〜99重量%、好ましくは30〜98重量%、特に好ましくは40〜97重量%、最も好ましくは50〜95重量%である。
【0035】
さらに、(a)食物繊維の量は、以下に記載するように、本願発明に係る甘味組成物のそれぞれの場合において意図される調合形態に関して、変えられ若しくは合致することができるものである。特に、遊離甘味料若しくはタブレットに基づく本願発明に係る調合形態は、一般的に液体甘味料に基づく本願発明に係る甘味組成物の調合形態よりも高い(a)食物繊維の相対量を有するものである。
【0036】
本願発明に照らして、(a)食物繊維は、特に水分散性繊維からなることが可能である。それによって、官能特性が、本願発明に係る甘味組成物を使用して調合された食物摂取の「完全な食感」に関して、さらに調節されることができる。この点において、いかなる異物感も口内に定着しない。繊維の量は、使用される(a)食物繊維に関して広い範囲で変化することができる。例えば、(a)食物繊維は、(a)食物繊維に基づいて、最大約90重量%、特に最大約80重量%、好ましくは最大約70重量%、特に好ましくは最大約60重量%、最も好ましくは最大50重量%の繊維を具備することができるものである。通常、(a)食物繊維は、食物繊維に基づいて、10〜90重量%、特に20〜80重量%、好ましくは30〜70重量%、特に好ましくは40〜60重量%の量の繊維を具備する。前記繊維は、特にその技術分野における通常の知識を有する者にとって公知である植物性(食物)繊維である。
【0037】
本願発明に照らして使用される「甘味料」という表現が関連する限りにでは、これは、−糖代替物と比較して−、甘味力に関して生物学的発熱量がないかわずかな発熱量を有する一般的に合成起源若しくは天然起源の化合物を意味し、そのため、それらは、非栄養性甘味料と呼ばれる。そのような甘味料は、多くの場合、サッカロース(白糖)若しくは結晶糖よりも高い甘味力を有する。化合物の甘味力は、サッカロース溶液(イソスィート溶液)と同じ甘さになるように、希釈することによって得られる。甘味料の記載に関する詳細な説明については、ロンプケミエレクシコン、第10編、ゲオルグ論文出版、シュタットガルト/ニューヨーク、第5巻、1998年、4302頁〜4304頁:表題「甘味料」及びそこに引用される引例を参照することができ、それぞれの内容については参照することによって結合することもできるものである。
【0038】
本願発明に照らして、(b)甘味料は、アセサルフェーム、チクロ、グリシルリジン、アスパルテーム、ズルチン、サッカリン、レバウディオサイド、特にレバウディオサイドA、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE及び/若しくはレバウディオサイドF、好ましくはレバウディオサイドA、ステビオシド、ナリンギンジヒドロカルコン、モネリン、ネオヘスベリジンヒドロカルコン(NHDC)、スクラロース、タウマチン、ネオテーム及び生理学的に受容可能な塩及び/若しくはそれらの誘導体、且つ、上述された物質の混合物からなる群から選択されることができる。この点で、(b)甘味料は、アスパルテーム、アセサルフェーム、サッカリン、チクロ、ステビオシド及びスクラロース、及びそれらの混合物からなる群から選択されることができる。好ましくは、(b)甘味料は、ステビオシド、レバウディオサイド及びネオテームからなる群から選択されることができる。甘味料の最後に述べられた群の両方の使用は、特に特にそれは(a)食物繊維との目標とする結合において設定される自然な味覚を確保するために利益的である。この点において、成分(a)に関しては、デキストリンの使用が、良好な結果を生じる。特にチクロ及びサッカリンの結合は、約10:1の重量比において適当である。
【0039】
本願発明に係る甘味組成物における(b)甘味料の量は、広い範囲で変化させることが可能である:例えば、(b)甘味料の量は、甘味組成物に基づいて、最大約95重量%、特に最大約90重量%、好ましくは最大約80重量%、より好ましくは最大約75重量%、最も好ましくは最大約70重量%である。通常、(b)甘味料の量は、甘味組成物に基づいて、0.01〜90重量%、特に0.1〜80重量%、好ましくは1〜70重量%、より好ましくは5〜70重量%であることが可能である。また、(b)甘味料に関して、この点における相対的量は、以下に説明されるように、それぞれの調合形態によって変化することが可能である。
【0040】
さらに、発明に係る組成物は、(b)甘味料に対する(a)食物繊維の重量比が、50:1から1:2の間、特に40:1から1:1の間、好ましくは35:1から2:1の間、より好ましくは30:1から5:1の間であることにおいて利点がある。
【0041】
(a)食物繊維及び(b)甘味料の特別な比率を介して、甘味力だけでなく官能特性が、最適に設定される。
【0042】
一般的に、本願発明に係る甘味組成物は、本願発明に係る甘味添え異物に甘さに貢献する物質をさらに含むことができる。例えば、本願発明に係る甘味組成物が、(c)糖代替物、特に少なくとも1つの糖アルコール、及び/若しくは(d)糖を含むものである。それによって、この甘さは、(a)食物繊維と共に相乗的に設定されることが可能であり、さらに本願発明に係る甘味組成物の自然味覚特性が設定されるか、付加的に改善され、本願発明によって使用可能な糖代替物に関して、これらの糖代替物が活量に比べて少ない量で付加される時ですら、自然味覚特性の付加的な改善が観察される。
【0043】
本願発明によって使用される糖アルコールは、一般的に糖代替物と呼ばれるものに属すると考えられる。糖代替物の表現は、サッカロースの代わりに、食品に甘みを与えるために使用される物質についての集合名を意味するものである。糖代替物の表現が一般的に差別化されるきわめて味の強い甘味料と対比して、糖代替物は、サッカロースのように技術的に使用され、例えばそれらは、「ボディー」と生理学的発熱量を有する(「栄養糖代替物」)。この甘味力は、サッカロース(白糖)の甘味力に対して広い範囲で対応する。サッカロースト比較して糖代替物の生理学的利点は、インシュリン非依存性代謝(糖尿病患者)であり、その一部において減少した齲蝕原性活性である。例えばキシリトールのような糖代替物について、非齲蝕原性活性が記載されている。お互いに異なる糖代替物と甘味料は、集合的に甘味料と呼ばれる。糖代替物の表現に関するさらなる詳細については、例えばロンプケミエレクシコン、第6巻、第10編、ゲオルグ論文出版、シュタットガルト/ニューヨーク、1999年、5098頁〜5100頁、表題:「糖代替物」、及びロンプレクシコンリーベンスミッテルケミエ「ロンプの食品化学事典」、第9編、ゲオルグ論文出版、シュタットガルト/ニューヨーク、955頁、表題:「糖代替物」及びそれぞれの場合でそこに開示される引例を参照することができ、それぞれの内容は、引例を参照することによって結合することができる。
【0044】
斉藤代替物に属するように見なされる糖アルコール(ポリオール)の表現は、発明によって使用されるように、一般的に結晶に関するグループ名であり、糖のカルボニル機能を減少させることによって形成される簡単に水に溶けるポリヒドロキシ化合物である。この場合、特に単糖類糖アルコール及び二糖類糖アルコールが差別化される。糖アルコールの表現に関するさらなる詳細については、ロンプケミエレクシコン、第10編、ゲオルグ論文出版、シュタットガルト/ニューヨーク、第6巻、1999年、5097頁、表題:「糖アルコール」及びロンプレクシコンリーベンスミッテルケミエ「ロンプの食品化学事典」、第9編、ゲオルグ論文出版、シュタットガルト/ニューヨーク、1995年、1953頁~954頁、表題:「糖アルコール」及びそれぞれの場合でそこに開示される引例を参照することができ、それぞれの内容は、引例を参照することによって結合することができる。
【0045】
そのため、さらに本願発明に係る甘味組成物は、(c)少なくとも1つに糖代替物、好ましくは少なくとも1つの糖アルコールを付加的に具備することができるものである。この点で、糖アルコールは、エリトリトール、マンニトール、キシリトール、ソルビトール、イソマルチトール、マルチトール、ラクチトール、ガラクチトール及びそれらの混合物からなる群から選択されることができ、好ましくはエリトリトールである。通常、(c)糖代替物の量は、甘味組成物に基づいて、1〜50重量%、特に5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%であることができる。
【0046】
例えば、本願発明に係る甘味組成物は、(d)少なくとも1つの糖を付加的に含むことができる。この点で、(d)糖は、単糖類若しくは二糖類から選択され、特にサッカロース、マンノース、マルトース(麦芽糖)、デキストロース、ラクトース(乳糖)、グルコース(ブドウ糖)、キシロース、イソマルチュロース、トレハロース及びそれらの混合物からなる群から選択されることができ、好ましくはラクトース及び/若しくはトレハロースである。通常、(d)糖の量は、甘味組成物に基づいて、1〜30重量%、特に3〜25重量%。好ましくは5〜20重量%であることができる。
【0047】
さらに、さらなる具体例によれば、さらなる含有物若しくは付加剤が、本願発明に係る組成物において存在することができる。
【0048】
例えば、本願発明に係る甘味組成物は、(e)さらなる含有物及び/若しくは補助剤を付加的に具備することができる。この点で、(e)さらなる含有物若しくは補助剤は、香味料、香味物質、酸味料(例えば、硝酸エステル)、染料、ビタミン、ミネラル、安定剤、及び/若しくは保存料(例えば、ソルビン酸若しくはその塩)、賦形剤、圧縮補助剤、崩壊剤、潤滑剤及び/若しくは流動促進剤、整合性調節剤、増粘剤(濃厚剤)、及びそれらの混合物からなる群から選択されることができるものである。
【0049】
本願発明に照らして、甘味力によって表現される甘みの量を適正に設定することができるものである。本願発明に係る甘味組成物の好ましい具体例によれば、甘味組成物の重量比甘味力は、サッカロース(白糖)の甘味力の1〜200倍、特に10〜100倍、好ましくは20〜70倍に対応するものである。これに基づいて、サッカロース(白糖)と比較可能な甘味力を有するような方法において本願発明に係る甘味組成物を設定することも可能であり、且つ用量に関して、それに対応して比較可能な量若しくは容積が生じるものである。しかしながら、甘味力は、サッカロースの甘味力よりも著しく大きく設定されることができ、その結果として、同様の甘味を得るために、本願発明によれば甘味組成物の実質的に低い量を使用することができる。
【0050】
本願発明に係る甘味組成物は、上述したように、低カロリーの甘味付けの可能性を提供する。さらなる具体例によれば、甘味組成物の生理学的発熱量(エネルギー含有量)は、0.5〜10kcal/gの範囲内、特に2〜6kcal/gの範囲内、好ましくは2.5〜3.6kcal/gの範囲内である。
【0051】
本願発明に係る組成物のさらなる利点は、対応する調合形態を与えるためのその簡単な加工性にある。これに関して加工工程は、その技術分野における通常の知識を有する者には公知であるので、これについてさらなる詳細な説明は省略する。
【0052】
特に、甘味組成物は、(i)顆粒状及び/若しくは粉末状の形で、且つ/又は凝集体の形で、特に遊離甘味料として存在する;(ii)コンパクト化された形で、特にタブレット状及び/若しくは錠剤として、好ましくは甘味タブレット若しくは甘味料タブレットとして存在する;(iii)液体の形で、特に水溶液として、及び/若しくは分散液として、好ましくは液体甘味料として存在するものである。
【0053】
それゆえに、本願発明による好ましい具体例によれば、本願発明に係る甘味組成物は、(i)顆粒状及び/若しくは粉末の形で、且つ/又は、凝集体の形で、遊離甘味料として存在することができるものである。
【0054】
これに関連して、「粒状」という表現は、特に顆粒状粒子の配列を意味するものであり、それぞれの顆粒状粒子は、例えば粉末粒子の非対称凝集体であることができるものである。一般的に顆粒若しくは顆粒状粒子は、調和若しくは均一な幾何学的形状を有しない。球形状、棒状、円筒状等は、一般的に近似的に且つ輪郭的にのみ得られる。個々の顆粒状粒子の表面は、一般的に不均一である。さらに、多くの場合、顆粒状粒子は、多かれ少なかれ多孔質である。顆粒という表現に関するさらなる詳細については、ロンプケミエレクシコン、第10編、ゲオルグ論文出版、シュタットガルト/ニューヨーク、第2巻、1997年、1600頁、表題:「顆粒」及びそれぞれの場合でそこに開示される引例を参照することができ、それぞれの内容は、引例を参照することによって結合することができる。
【0055】
本願発明に係る甘味組成物が、顆粒状及び/若しくは粉末状であるか、且つ/又は凝集体の形で、特に遊離甘味料の形であるならば、本願発明に係る甘味組成物が、20〜600g/L、特に30〜500g/L、好ましくは40〜400g/L、より好ましくは50〜300g/L、特により好ましくは60〜200g/L、最も好ましくは70〜90g/Lの嵩密度を有する時に利益的である。
【0056】
一般的に、嵩密度という表現は、粒子に加えて、粒子間の隙間、付加的に存在するならば、粒子の空洞(例えば細孔)も含めて占有する体積及び容積の割合を意味するものである。
【0057】
粉末若しくは顆粒若しくは凝集体の嵩密度を測定するために、DIN ISO607:1984−01が参照される。嵩密度は、前記組成物を測定箱、測定ビーカー、測定シリンダー等に添加して重量を計ることによって測定される。振動状態密度と呼ばれるもの、タップ密度と呼ばれるものは、嵩密度よりも高いものであり、その逆数が嵩密度である。嵩密度という表現に関するさらなる詳細については、ロンプケミエレクシコン、第10編、ゲオルグ論文出版、シュタットガルト/ニューヨーク、第5巻、1998年、3990頁、表題:「嵩密度」を参照することができる。
【0058】
本願発明に係る甘味組成物が、穀物型粒子の形で存在するならば、その粒子は、0.01〜6mm、特に0.05〜4mm、好ましくは0.075〜2mm、より好ましくは0.1〜1mm、特に好ましくは0.1〜0.5mmの粒子サイズを有するべきである。
【0059】
さらに、顆粒状若しくは粉末状の形で、又は、凝集体の形の本願発明に係る甘味組成物は、所定の水分含有量(残留水分)を有するべきである。このように、本願発明に係る甘味組成物は、甘味組成物に基づいて、0.5〜8重量%、特に1〜5重量%、好ましくは2〜4重量%の合計残留水分を有するべきである。
【0060】
顆粒若しくは粉末若しくは凝集体における水分含有量若しくは合計水分を設定することは、第1に安定性を向上させるために、特に貯蔵安定性及び耐老化性を向上させるために、第2に集合体形成特性を改善するために役立つものである。これについて、本願発明に照らして使用されるような「合計残留水分」という表現は、本願発明に係る組成物の、若しくは粒子の合計水分含有量に関するものであり、そのため、例えば水の形で加えられる水分だけでなく、例えば結晶化等の水分のように、成分に本質的にすでに存在する水分を具備するものである。
【0061】
これ以前に指摘されたように、本願発明に係る甘味組成物の調合に関して、(a)食物繊維及び/若しくは(b)甘味料の相対的含有量は、相対的に高い値を採用することができる。例えば、(a)食物繊維の量は、甘味組成物に基づいて、50〜99.5重量%、特に70〜99重量%、好ましく80〜98重量%、特に好ましくは90〜97重量%であることができる。同様に、(b)甘味料の量は、甘味組成物に基づいて、0.5〜50重量%、特に1〜35重量%、好ましくは2〜20重量%、特に好ましくは3〜10重量%であることができる。
【0062】
顆粒状及び/若しくは粉末状及び/若しくは凝集体の形の本願発明に係る甘味組成物の調合に関して、(a)食物繊維、特にデキストリンの形の食物繊維、及び/若しくは、(b)甘味料、及び付加的に、(c)糖代替物、特に糖アルコール、(d)糖及び/若しくはデンプン誘導体が、粒子形成体として使用されることが利益的である。そのため、ある程度の対応する含有物は、さらに粒状形成物が要求されないことから、二重機能を導入することに利点がある。
【0063】
一般的に、顆粒状及び/若しくは粉末状及び/若しくは凝集体、特に遊離甘味料の形の本願発明に係る甘味組成物は、噴霧乾燥によって得ることができるものである。
【0064】
これに関連して、例えば顆粒状及び/若しくは粉末状及び/若しくは凝集体の形で、特に遊離甘味料の形で本願発明に係る甘味組成物を得るために、加工は、それぞれの成分若しくは構成成分がお互いに混合されて溶液に投入され、それから噴霧乾燥が実行される一般的な粒状化方法を使用する方法において実行される。この点における方法は、その技術分野における通常の知識を有する者にとって公知であるので、これについてさらなる説明は省略される。
【0065】
本願発明による好ましいさらなる具体例によれば、本願発明に係る甘味組成物は、(ii)コンパクト化された形で、特にタブレット及び/若しくは錠剤として、好ましくは甘味錠剤として存在することができるものである。
【0066】
これに関連して、純粋な外形若しくは外観が重要である。特別な具体例によれば、コンパクト化形状、特にタブレット及び/若しくは錠剤、好ましくは甘味錠剤の形状は、その平均長手長さ、特にその平均長さ若しくはその平均直径において、0.5〜10mm、特に1〜8mm、好ましくは4〜8mmの寸法を有するものである。通常、コンパクト化形状、特にタブレット及び/若しくは錠剤、好ましくは甘味錠剤の形状は、その平均高さ、特にその平均厚さにおいて、0.5〜5mm、特に1〜4mm、好ましくは1.5〜3mm、より好ましくは1.8〜2.8mmの寸法を有するものである。例えば、コンパクト形状が立方体錠剤の形を有するならば、立方体の長さは、最も長い寸法であり、且つ円筒状タブレット若しくは錠剤の場合は、直径である。
【0067】
絶対重量に関して、それぞれのコンパクト形状、タブレット若しくは錠剤等のメジアン重量は、それぞれの場合、10〜200mgの間、好ましくは25〜100mgの間、特に好ましくは40〜80mgの間、より好ましくは45〜60mgの間である。
【0068】
コンパクト化形状、特にタブレット及び/若しくは錠剤、好ましくは甘味錠剤の形状の本願発明に係る甘味組成物が関係する限りは、甘味組成物は、この点で、甘味組成物に基づいて、0.5〜8重量%、特に1〜5重量%、好ましくは2〜4重量%の合計残留水分を有するものである。
【0069】
要求された取り扱い易さに関して、コンパクト化形状、特にタブレット及び/若しくは錠剤、好ましくは甘味錠剤の形状の甘味組成物の所定の強さ(タブレット強度、特に破壊強度)は、本願発明によって与えられるべきである。通常、甘味組成物は、少なくとも5N、特に少なくとも6N、好ましくは5〜100Nの範囲内、好ましくは5〜50Nの範囲内、特に好ましくは6〜30Nの範囲内の強度(タブレット強度)を有するものである。
【0070】
同様に、コンパクト形状若しくはタブレット若しくは錠剤に関して、(a)食物繊維若しくは(b)甘味料の相対的に高い相対含有量が達成される:例えば、コンパクト化形状、特にタブレット及び/若しくは錠剤、好ましくは甘味錠剤の形状に存在する材料組成物に対する(a)食物繊維の量は、甘味組成物に基づいて、30〜99.5重量%、特に35〜99重量%、好ましくは40から98重量%、特に好ましくは45〜97重量%である。これに関連して、(b)甘味料の量は、甘味組成物に基づいて、20〜90重量%、特に25〜85重量%、好ましくは30〜80重量%である。
【0071】
コンパクト化形状、特にタブレット及び/若しくは錠剤、好ましくは甘味錠剤の形状の本願発明に係る甘味組成物の製造は、少なくとも1つの潤滑剤及び/若しくは流動促進剤の目標とする使用によって改善されることができる。これに関連して、前記甘味組成物は、付加的に少なくとも1つの潤滑剤及び/若しくは流動促進剤を含有することができるものである。これに関して、潤滑剤及び/若しくは流動促進剤は、アミノ酸、特にα−アミノ酸;ポリエーテル;脂肪酸及びその塩若しくはエステル;滑石;芳香族有機酸若しくはその塩、特に安息香酸若しくは安息香酸エステル;及びそれらの混合物から選択されるものであり、好ましくはアミノ酸であり、特にα−アミノ酸、好ましくはロイシンであることが望ましい。潤滑油及び/若しくは流動促進剤の量は、甘味組成物に基づいて、0.1〜50重量%、特に1〜30重量%、好ましくは5〜15重量%、特に好ましくは6〜12重量%であることができる。
【0072】
さらに、コンパクト化形状、特にタブレット及び/若しくは錠剤、好ましくは甘味錠剤の形状の本願発明に係る甘味組成物は、少なくとも1つの含有物及び/若しくは少なくとも1つのさらなる添加物、特に少なくとも1つの整合性調整剤及び/若しくは少なくとも1つの濃厚剤を含むものである。この場合、さらなる含有物及び/若しくは添加物は、少なくとも1つの多糖類若しくは多糖類混合物であり、好ましくはα−1,4/α−1,6−グリコシド結合した架橋多糖類から選択されるものであり、且つ/又は、デンプン及びデンプン誘導体、特にコーンスターチ、セルロース若しくはセルロース誘導体、特にカルボキシメチルセルロースナトリウム及びそれらの混合物から選択されることが好ましい。通常、さらなる含有物及び/若しくは添加物、特に整合性調整剤及び/若しくは濃厚剤の量は、甘味組成物に基づいて、1〜30重量%、特に5〜20重量%、好ましくは10〜15重量%である。
【0073】
本願発明に係る甘味組成物の食品におけるより良い溶解可能性について、コンパクト化形状、特にタブレット及び/若しくは錠剤、好ましくは甘味錠剤の形状の甘味組成物は、少なくとも1つの崩壊剤を含むものである。この点において、前記崩壊剤は、水分の作用下においてガスを形成する薬剤であり、特に発泡性添加物である。さらに、崩壊剤は、アルカリ金属炭酸塩及び/及び炭酸水素塩、且つ/又は、アルカリ土類金属炭酸塩及び/若しくは炭酸水素塩、特に炭酸水素ナトリウム、カルボン酸、特にクエン酸、且つ、酒石酸のようなヒドロキシカルボン酸、且つ、それらの混合物から選択されることが望ましい。この点について、崩壊剤の量は、甘味組成物に基づいて0.1〜20重量%、特に1〜10重量%、好ましくは2〜5重量%であることが望ましい。
【0074】
同様に、上述した含有物若しくは添加物若しくは崩壊剤は、粒子の形で、粉末の形で、若しくは凝集体の形で、甘味組成物に付加されることができるものである。
【0075】
コンパクト形状若しくはタブレット若しくは錠剤の製造は、その技術分野における通常の知識を有する者にとって公知であるので、これに関するさらなる説明は省略される。特に、それぞれの含有物は、特に混合物の形で、圧縮によってそれぞれコンパクト状に変換される。本願発明に係る具体例によれば、コンパクト化することは、圧力下で実行することが可能である。その技術分野において通常の知識を有する者は、底自体公知の方法において圧力下でコンパクト化若しくは圧縮を実行する。利益的に、コンパクト化、特に圧縮は、大気下若しくは標準状態下(例えば大気温度、特に20〜35°C)で実行され、コンパクト化及び/若しくは圧縮に関して、コンパクト操作によって誘導される加熱が実行される。
【0076】
最後に、本願発明に係る組成物は、(iii)液体の形で、特に水溶液として、及び/若しくは分散として、好ましくは液体甘味料として存在することができるものである。
【0077】
これに関連して、甘味組成物は、溶剤及び/若しくは分散剤として水を含むことができる。
【0078】
それぞれの構成要素のすぐれた溶解性によって、液体甘味料の形の本願発明に係る甘味組成物は、さらに、高い固体画分若しくは乾燥画分を具備することができるものである。例えば、液体の形の甘味組成物、特に水溶液及び/若しくは分散液として、好ましくは液体甘味料としての甘味組成物は、甘味組成物に基づいて、10〜95重量%、特に20〜90重量%、好ましくは40〜85重量%、より好ましくは50〜80重量%、特に好ましくは60〜80重量%の固体画分及び/若しくは乾燥画分を有することができるものである。
【0079】
さらに、特に上述したように、液体の形の甘味組成物は、甘味組成物に基づいて、5〜90重量%、特に10〜80重量%、好ましくは15〜60重量%、より好ましくは20〜50重量%、特により好ましくは20〜40重量%の溶媒画分及び/若しくは分散画分、特に水分画分を有することができるものである。
【0080】
(a)食物繊維、若しくは(b)甘味料の量が、上述したように、液体の形の本願発明に係る甘味組成物に関する限りは、(a)食物繊維の量が、甘味組成物に基づいて、1〜95重量%、特に2〜90重量%、好ましくは3〜85重量%であることができ、また、(b)甘味料の量が、甘味組成物に基づいて、0.01〜85重量5,特に0.05〜80重量%、好ましくは0.1〜70重量%、特に好ましくは0.5〜60重量%であることができるものである。
【0081】
本願発明の第2の様相によれば、本願発明は、甘味付け食品、特に飲料物若しくはペースト状食品又は固体食品に添加される他の液体のための本願発明に係る第1の様相に係る甘味組成物の使用に関する。
【0082】
本願発明のこの様相におけるさらなる詳細について、本願発明の第1の様相における上記説明を参照し、本願発明に係る使用についてそれに応じて適用することができる。
【0083】
本願発明のさらなる構造、改良及び変形、さらに利点は、本願発明の範囲から逸脱することなしに本命最初を読むことによってその技術分野における通常の知識を有する者にとって容易に理解し且つ認識することが可能となるものである。
【発明を実施するための形態】
【0084】
本願発明は、以下に説明される実施例を参照することによって説明されるが、これは本願発明を現地するものではない。
【0085】
以下に説明される実施例について、それぞれの構成成分は、合計で100重量%になるものである。
【実施例1】
【0086】
1.遊離甘味料の形の発明に係る甘味組成物に関する実施処方
遊離甘味料に形の本願発明に係る甘味組成物は、下記に示される組成物に基づくものである。
・80〜99重量%の食物繊維(食物繊維に基づいて、50重量%の繊維含有量を有するデキストリン);
・3〜10重量%の甘味料、特にアスパルテーム、アセサルフェーム、チクロ、ステビオシド及びスクラロースから選択されるもの;
・1〜10重量%の安定剤(ソルビン酸)
【0087】
上述された重量は、それ自体として本願発明に係る甘味組成物に関連する。上述した開始処方に対応する開始材料は、最初に水に溶解されるか分散される。この水溶液は、水溶液に基づいて60〜70重量%の乾燥物質画分若しくは乾燥重量画分を有する。噴霧乾燥の前に、結果として生じた溶液が、微生物に関する理由で加熱される。その後、この方法で処理された水溶液は、対応する粒子が結果として生じる方法において、その技術分野において通常の知識を有する者にそれ自体公知の条件下で噴霧乾燥にさらされる(D50値として測定された粒子のメジアン粒子サイズは、0.05〜4mmの範囲内、好ましくは0.1〜0.5mの範囲内である)。関連した卓上甘味料若しくは遊離甘味料の嵩密度は、50〜300g/L、好ましくは80〜100g/Lの範囲内に設定される。
【実施例2】
【0088】
2.基体調合として甘味料若しくは甘味料タブレットの調合
タブレットの形の本願発明に係る甘味組成物について、下記する組成物が提供される:
・30〜80重量%の食物繊維(食物繊維に基づいて、50重量%の繊維含有量を有するデキストリン)
・30〜50重量%の甘味料、特にアスパルテーム、アセサルフェーム、サッカリン、チクロ、ステビオシド及びスクラロースから選択されるもの;
・付加的に、1〜10重量%の流動促進剤(例えば、ロイシン);
・付加的に、1〜10重量%の安定剤(例えばソルビン酸)。
【0089】
上述した調合は、混合物の形で圧縮される。この場合、圧縮は、均質の塊を得るために、それぞれの構成成分の乾燥混合物から開始し、それから対応するタブレット圧縮機で圧縮して本願発明に係るタブレットを得るものである。これは、約5mmの平均粒子直径と、1.8〜2.8mmの厚さを有する甘味料タブレット若しくは甘味タブレットを与えるものである。またこのタブレットは、タブレット当たり45〜60mgの重量を有する。
【実施例3】
【0090】
3.本願発明に係る液体甘味料の製造
本願発明に係る液体の製造に関して、下記する組成物が使用される:
・50〜99重量%の食物繊維(食物繊維を基礎として、50重量%の繊維含有量を有するデキストリン);
・1〜50重量%の甘味料、特に、アスパルテーム、アセサルフェーム、サッカリン、チクロ、ステビオシド及びスクラロースから選択されるもの;
・1〜10重量%の安定剤(ソルビン酸)
【0091】
上記重量は、液体甘味料の形での本願発明に係る甘味組成物に関する。水が溶媒として使用される。物質又は構成成分は、水に溶解され、微生物学的な理由によって加熱される。これは、液体甘味料の形の甘味組成物に基づいて、60〜80重量%の固体含有量を有する本願発明に係る液体甘味料を与える。








【特許請求の範囲】
【請求項1】
生物学的発熱量(エネルギー含有量)を有し、食品に甘味をつけるための甘味組成物において、
該甘味組成物は、
(a)少なくとも1つの水溶性及び/若しくは水分散性、好ましくは水溶性食物繊維と、
(b)少なくとも1つの甘味料とが結合したものを有することを特徴とする甘味組成物。
【請求項2】
(a)食物繊維が、(i)デキストリン;(ii)ペクチン;(iii)植物性ゴム(植物ゴム)、特にアラビアゴム、グアーゴム、イナゴマメ粉末及び/若しくはカラヤゴム;(iv)植物性粘液;(v)藻類性ゲル、特に寒天、カラギーナン及び/若しくはアルギン酸塩;(vi)イヌリン;(vii)オリゴフルクトース;及び(viii)それらの混合物及び/若しくは結合の群から選択されるもの;且つ/又は、
(a)食物繊維が、デキストリンの形で使用されること;且つ/又は、
(a)食物繊維が、イヌリンに基づいて、75〜99.9重量%、好ましくは80〜99.5重量%、特に好ましくは85〜99重量%の食物繊維含有量を有するイヌリン、特に長鎖及び/若しくは低糖イヌリンの形で使用されること;且つ/又は、(a)食物繊維が、オリゴフルクトースに基づいて、70〜99.9重量%、好ましくは75〜99.5重量%、特に好ましくは80〜99重量%の食物繊維含有量を有するオリゴフルクトースの形で使用されることを特徴とする請求項1記載の甘味組成物。
【請求項3】
(a)食物繊維の量が、甘味組成物に基づいて、最大99.5重量%、特に最大99重量%、好ましくは最大98重量%、より好ましくは97重量%、特に好ましくは最大95重量%であること、且つ/又は、(a)食物繊維の量が、甘味組成物に基づいて、1〜99.5重量%、特に20〜99重量%。好ましくは30〜98重量%、特に好ましくは40〜97重量%、最も好ましくは50〜95重量%であることを特徴とする請求項1又は2記載の甘味組成物。
【請求項4】
(a)食物繊維が、特に水分散性繊維を具備すること、特に(a)食物繊維が、(a)食物繊維に基づいて、最大90重量%、特に最大80重量%、好ましくは最大70重量%、より好ましくは最大60重量%、最も好ましくは最大50重量%の量の繊維を具備すること、且つ/又は、(a)食物繊維が、(a)食物繊維に基づいて、10〜90重量%、特に20〜80重量%、より好ましくは30〜70重量%、もっとも好ましくは40〜60重量%の量の繊維を具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の甘味組成物。
【請求項5】
(b)甘味料は、アセサルフェーム、チクロ、グリシルリジン、アスパルテーム、ズルチン、サッカリン、レバウディオサイド、特にレバウディオサイドA、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE及び/若しくはレバウディオサイドF、好ましくはレバウディオサイドA、ステビオシド、ナリンギンジヒドロカルコン、モネリン、ネオヘスベリジンヒドロカルコン(NHDC)、スクラロース、タウマチン、ネオテーム及び生理学的に受容可能な塩及び/若しくはそれらの誘導体、且つ、上述された物質の混合物からなる群から選択されること、特に(b)甘味料は、アスパルテーム、アセサルフェーム、サッカリン、チクロ、ステビオシド及びスクラロース、及びそれらの物質の混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の甘味組成物。
【請求項6】
(b)甘味料の量が、甘味組成物に基づいて、最大約95重量%、特に最大約90重量%、好ましくは最大約80重量%、より好ましくは最大約75重量%、最も好ましくは最大約70重量%であること、且つ/又は、(b)甘味料の量が、甘味組成物に基づいて、0.01〜90重量%、特に0.1〜80重量%、好ましくは1〜70重量%、より好ましくは5〜70重量%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の甘味組成物。
【請求項7】
(b)甘味料に対する(a)食物繊維の重量比が、50:1から1:2の間、特に40:1から1:1の間、好ましくは35:1から2:1の間、より好ましくは30:1から5:1の間であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の甘味組成物。
【請求項8】
前記甘味組成物が、(c)少なくとも1つに糖代替物、好ましくは少なくとも1つの糖アルコールを付加的に具備すること、特に糖アルコールが、エリトリトール、マンニトール、キシリトール、ソルビトール、イソマルチトール、マルチトール、ラクチトール、ガラクチトール及びそれらの混合物からなる群から選択されること、且つ/又は、(c)糖代替物の量は、甘味組成物に基づいて、1〜50重量%、特に5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の甘味組成物。
【請求項9】
前記甘味組成物が、(d)少なくとも1つの糖を含むこと、特に(d)糖が、単糖類若しくは二糖類から選択されること、特にサッカロース、マンノース、マルトース、デキストロース、ラクトース、グルコース、キシロース、イソマルチュロース、トレハロース及びそれらの混合物からなる群から選択されること、好ましくはラクトース及び/若しくはトレハロースであること、且つ/又は(d)糖の量は、甘味組成物に基づいて1〜30重量%、特に3〜25重量%、好ましくは5〜20重量%であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の甘味組成物。
【請求項10】
前記甘味組成物が、(e)含有物及び/若しくは補助剤を具備すること、特に該含有物及び/若しくは補助剤が、香味料、香味物質、酸味料、染料、ビタミン、ミネラル、安定剤、及び/若しくは保存料、賦形剤、圧縮補助剤、崩壊剤、潤滑剤及び/若しくは流動促進剤、整合性調節剤、濃厚剤、及びそれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の甘味組成物。
【請求項11】
前記甘味組成物の重量比甘味力は、サッカロースの甘味力の1〜200倍、特に10〜100倍、好ましくは20〜70倍に対応することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の甘味組成物。
【請求項12】
前記甘味組成物の生理学的発熱量(エネルギー含有量)は、0.5〜10kcal/gの範囲内、2〜6kcal/gの範囲内、2.5〜3.6kcal/gにあることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の甘味組成物。
【請求項13】
前記甘味組成物が、(i)顆粒状及び/若しくは粉末状で、且つ/又は、凝集体の形で、特に遊離甘味料として存在すること、(ii)コンパクト化形状、特にタブレット及び/若しくは錠剤として、好ましくは甘味料タブレットとして存在すること、且つ/又は、(iii)液体の形で、好ましくは水溶液及び/若しくは分散として、好ましくは液体甘味料として存在することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の甘味組成物。
【請求項14】
前記甘味組成物が、顆粒状及び/若しくは粉末の形で、且つ/又は凝集体の形で、特に遊離甘味料の形で存在することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の甘味組成物。
【請求項15】
・前記甘味組成物が、20〜600g/L、特に30〜500g/L,好ましくは40〜400g/L、より好ましくは50〜300g/L、特に好ましくは60〜200g/L、最も好ましくは70〜90g/Lの嵩密度を有すること、且つ/又は、
・前記甘味組成物が、穀物型粒子の形で存在すること、特に該粒子が、0.01〜6mm、特に0.05〜4mm、好ましくは0.075〜2mm、より好ましくは0.1〜1mm、特に好ましくは0.1〜0.5mmの粒子サイズを有すること、且つ/又は、
・前記甘味組成物が、該甘味組成物に基づいて、0.5〜8重量%、特に1〜5重量%、好ましくは2〜4重量%の合計残留水分を有すること、且つ/又は、
・(a)食物繊維が、前記甘味組成物に基づいて、50〜99.5重量%、特に70〜99重量%、好ましくは80〜98重量%、特に好ましくは90〜97重量%であること、且つ/又は、
・(b)甘味料の量が、前記甘味組成物に基づいて、1〜35重量%、好ましくは2〜20重量%、特に好ましくは3〜10重量%であること、且つ/又は、
・特にデキストリンの形の(a)食物繊維、及び/若しくは、(b)甘味料、特に糖アルコールである糖代替物、(d)糖及び/若しくはデンプン誘導体が、粒子形成体として使用されること、且つ/又は、
・顆粒及び/若しくは粉末及び/若しくは凝集体、特に遊離甘味料が、噴霧乾燥によって得られることを特徴とする請求項14記載の甘味組成物。
【請求項16】
前記甘味組成物が、コンパクト化形状で、特にタブレット及び/若しくは錠剤として、好ましくは甘味料タブレットとして存在することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1つに記載の甘味組成物。
【請求項17】
・コンパクト形状、特にタブレット及び/若しくは錠剤、好ましくは甘味料タブレットが、その平均長手長さにおいて、若しくは、その平均長さにおいて、若しくは、その平均直径において、0.5〜10mm、特に1〜8mm、好ましくは4〜6mmの寸法を有すること、且つ/又は、コンパクト形状、特にタブレット及び/若しくは錠剤、好ましくは甘味料タブレットが、その平均高さにおいて、特にその平均厚さにおいて、0.5〜5mm、特に1〜4mm、好ましくは1.5〜3mm、より好ましくは1.8〜2.8mmの寸法を有すること、且つ/又は、
・それぞれのコンパクト形状のメジアン重量は、それぞれの場合で、10〜200mgの間、特に25〜100mgの間、より好ましくは40〜80mgの間、特により好ましくは45〜60mgの間であること、且つ/又は、
・前記甘味組成物が、該甘味組成物に基づいて0.5〜8重量%、特に1〜5重量%、好ましくは2〜4重量%の合計残留水分を有すること、且つ/又は、コンパクト形状、特にタブレット及び/若しくは錠剤、好ましくは甘味料タブレットの形で存在する甘味組成物が、少なくとも5N、特に少なくとも6N、好ましくは5〜100Nの範囲内、より好ましくは5〜50Nの範囲内、特に好ましくは6〜30Nの範囲内の強度(タブレット強度)、特に破壊強度を有すること、且つ/又は、
・(a)食物繊維の量が、前記甘味組成物に基づいて、30〜99.5重量%、特に35〜99重量%、好ましくは40〜98重量%、特に好ましくは45〜97重量%であること、且つ/又は、
・前記甘味組成物が、少なくとも1つの潤滑剤及び/若しくは流動促進剤を含有すること、特にアミノ酸、特にα-アミノ酸;;ポリエーテル;脂肪酸及びその塩若しくはエステル;滑石;芳香族有機酸若しくはその塩、特に安息香酸若しくは安息香酸エステル;及びそれらの混合物から選択されること、好ましくはアミノ酸であり、特にα−アミノ酸、好ましくはロイシンであること、且つ/又は、前記潤滑剤及び/若しくは流動促進剤の量は、前記甘味組成物に基づいて、0.1〜50重量%、特に1〜30重量%、好ましくは5〜15重量%、特に好ましくは6〜12重量%であること、且つ/又は、
・前記甘味組成物は、少なくとも1つの含有物及び/若しくは少なくとも1つのさらなる添加物、特に少なくとも1つの整合性調整剤及び/若しくは少なくとも1つの濃厚剤を含むこと、且つ/又は、前記含有物及び/若しくは添加物は、少なくとも1つの多糖類若しくは多糖類混合物であり、好ましくはα−1,4/α−1,6−グリコシド結合した架橋多糖類から選択されるものであり、且つ/又は、デンプン及びデンプン誘導体、特にコーンスターチ、セルロース若しくはセルロース誘導体、特にカルボキシメチルセルロースナトリウム及びそれらの混合物から選択されること、且つ/又は、さらなる含有物及び/若しくはさらなる添加物の量が、前記甘味組成物に基づいて、1〜30重量%、特に5〜20重量%、好ましくは10〜15重量%であること、且つ/又は、
・前記甘味組成物が、少なくとも1つの崩壊剤を含むこと、前記崩壊剤は、水分の作用下においてガスを形成する薬剤であり、特に発泡性添加物であること、且つ/又は、前記崩壊剤が、アルカリ金属炭酸塩及び/及び炭酸水素塩、且つ/又は、アルカリ土類金属炭酸塩及び/若しくは炭酸水素塩、特に炭酸水素ナトリウム、カルボン酸、特にクエン酸、且つ、酒石酸のようなヒドロキシカルボン酸、且つ、それらの混合物から選択されること、特に、崩壊剤の量が、甘味組成物に基づいて0.1〜20重量%、特に1〜10重量%、好ましくは2〜5重量%であることを特徴とする請求項16記載の甘味組成物。
【請求項18】
前記甘味組成物が、液体の形で存在し、特に、水溶液及び/若しくは分散として、特に液体甘味料として存在することを特徴とする請求項1〜17のいずれか1つに記載の甘味組成物。
【請求項19】
・前記甘味組成物が、溶剤及び/若しくは分散剤として水を含有すること、且つ/又は、
・前記甘味組成物が、該甘味組成物に基づいて、10〜95重量%、特に20〜90重量%、好ましくは40〜85重量%、より好ましくは50〜80重量%、特により好ましくは60〜80重量%の固体画分及び/若しくは乾燥画分を有すること、且つ/又は、
・前記甘味組成物が、該甘味組成物に基づいて、5〜90重量%、特に10〜80重量%、好ましくは15〜65重量%、より好ましくは20〜50重量%、特により好ましくは20〜40重量%の溶剤画分及び/若しくは分散剤画分を有すること、且つ/又は、
・(a)食物繊維の量が、前記甘味組成物に基づいて、1〜95重量%、特に2〜90重量%、好ましくは3〜85重量%であること、且つ/又は、
・(b)甘味料の量が、前記甘味組成物に基づいて、0.01〜85重量%、特に0.05〜80重量%、好ましくは0.1〜70重量%、特に好ましくは0.5〜60重量%であることを特徴とする請求項18記載の甘味組成物。
【請求項20】
甘味付け食品、特に飲料物若しくはペースト状食品若しくは固形食品に添加される他の液体のための請求項1〜19のいずれか1つに記載の甘味組成物の使用。


【公表番号】特表2013−519383(P2013−519383A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553187(P2012−553187)
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【国際出願番号】PCT/EP2010/006953
【国際公開番号】WO2011/101002
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(512215381)クリューガー ゲーエムベーハー ウント コー. カーゲー (1)
【Fターム(参考)】