新規なヒトNK3受容体選択的拮抗性化合物、これらを得るための方法、及びこれらを含有する薬学的組成物
【課題】神経医学的疾患、心身症に起因する疾患、高血圧及び、ニューロキニンB及びNK3受容体が関与するものの治療に有用な医薬を調製するための新規な選択的ヒトNK3受容体拮抗性化合物、前記化合物を得る方法、及び活性成分としてこれらが存在する薬学的組成物の提供。
【解決手段】
式(I)の化合物、これらを得るための方法、及びこれらを含有する薬学的組成物。式中、R1は水素、R2はメチルなどを示す。Ar1はフェニル、チエニル、ナフチルなどを表す。Tは−CH2−基、−CO−基、−COO−基などを表す。Aは直接結合またはビニレン基などを、Zは任意に置換された、単環、二環又は三環性芳香族又はヘテロ芳香族基を表す。
【解決手段】
式(I)の化合物、これらを得るための方法、及びこれらを含有する薬学的組成物。式中、R1は水素、R2はメチルなどを示す。Ar1はフェニル、チエニル、ナフチルなどを表す。Tは−CH2−基、−CO−基、−COO−基などを表す。Aは直接結合またはビニレン基などを、Zは任意に置換された、単環、二環又は三環性芳香族又はヘテロ芳香族基を表す。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下式の化合物及び適切な場合には鉱酸又は有機酸とのその塩;
【化1】
但し、
− R1は水素である。
− R2はメチルである。
− 又はR1及びR2は一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成する。
− Ar1は、無置換フェニル又は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか又は異なっている。);無置換チエニル又はハロゲン原子で置換されたチエニル;無置換ベンゾチエニル又はハロゲン原子で置換されたベンゾチエニル;無置換ナフチル又はハロゲン原子で置換されたナフチル;無置換インドリル又は(C1−C4)アルキル又はベンジルでN−置換されたインドリル;無置換イミダゾリル又はハロゲン原子で置換されたイミダゾリル;無置換ピリジル又はハロゲン原子で置換されたピリジル;又はビフェニルである。
− Tは、−CH2−基;−CO−基;−COO−基;又は−CONR3−基(但し、R3は水素又は(C1−C4)アルキルである。)である。
− Aは、直接の結合;−(CH2)t−基(但し、tは1、2又は3である。);又はビニレン基である。
− 又は−T−A−は−SO2−基である。
− Zは、任意に置換された、単環、二環又は三環性芳香族又はヘテロ芳香族基である。並びに、
− Bは、
−i − 下式のB1基、
【化2】
但し、J1は、
−i1 下式の基であるか、
【化3】
但し、
− xはゼロ又は1である。
− Ar2は、無置換フェニル又は、ハロゲン原子、ニトロ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか又は異なっている。);ピリジル;チエニル;ピリジミル;又はイミダゾリルであって無置換であるか又は(C1−C4)アルキルで置換されたものである。及び
− X1は、下記から選択される基である。
(1)水素;
(2)(C1−C7)アルキル;
(3)ホルミル;
(4)(C1−C7)アルキルカルボニル;
(5)−(CH2)m−OR4;
(6)−(CH2)m−OCOR5;
(7)−(CH2)m−OCONH−(C1−C7)アルキル;
(8)−O−CH2CH2−OR6;
(9)−(CH2)n−SR7;
(10)−CH2−S(O)j−(C1−C7)アルキル;
(11)−NR8R9;
(12)−(CH2)p−NR10R11;
(13)−NR12COR13;
(14)−NR14COCOR15;
(15)−(CH2)p−NR14C(=W1)R16;
(16)−(CH2)m−NR14COOR17;
(17)−(CH2)m−NR14SO2R18;
(18)−(CH2)m−NR14C(=W1)NR19R20;
(19)−(CH2)n−COOR21;
(20)−(CH2)n−C(=W1)NR19R20;
(21)−CO−NR22−NR23R24;
(22)−CN;
(23)
【化4】
(24)
【化5】
− 又はX1は、これが結合している炭素原子及びピペリジン環の隣接炭素原子との間で二重結合を形成する。
ここで、これらの基において、
− mはゼロ、1又は2である。
− nはゼロ又は1である。
− pは1又は2である。
− jは1又は2である。
− W1は酸素原子又は硫黄原子である。
− R4は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R5は、水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;又はピリジルである。
− R6は、水素;(C1−C7)アルキル;ホルミル;又は(C1−C7)アルキルカルボニルである。
− R7は、水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R8及びR9は、各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R9は(C3−C7)シクロアルキルメチル、ベンジル又はフェニルでもありうる。
− 又は、R8及びR9は、これらが結合している窒素原子と一緒になってアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
− R10及びR11は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R11は(C3−C7)シクロアルキルメチル又はベンジルでもありうる。
− R12は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R13は水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルである。
− 又はR12及びR13は一緒になって−(CH2)u−基(但し、uは3又は4である。)となる。
− R14は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R15は(C1−C4)アルコキシである。
− R16は、水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルである。
− R17は(C1−C7)アルキル又はフェニルである。
− R18は、(C1−C7)アルキル;遊離のアミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノ;又は無置換フェニル又は、ハロゲン原子、(C1−C7)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C1−C7)アルコキシ、カルボキシル、(C1−C7)アルコキシカルボニル、(C1−C7)アルキルカルボニルオキシ、シアノ、ニトロ、及び、遊離又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、異なっている。)である。
− R19及びR20は、各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20は(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又は、ヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル又は、無置換であるか、1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルでもありうる。
− 又はR19及びR20は、これらが結合している窒素原子と一緒になってアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
− R21は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R22は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R23及びR24は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R25は水素又は(C1−C7)アルキルである。及び
− R26及びR27は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R27はホルミル又は(C1−C7)アルキルカルボニルでもありうる。
−i2− 若しくは下記の基であるか、
【化6】
但し、Ar2は先に定義したとおりである。
−i3− 若しくは下記の基であるか、
【化7】
但し、Ar2は先に定義したとおりである。
−i4− 若しくは下記の基であるか、
【化8】
但し、Ar2は先に定義したとおりである。
−i5− 若しくは下記の基であるか、
【化9】
但し、
− Ar2は先に定義したとおりである。
− Am1は2つの(C1−C4)アルキルで置換されたアミノ基である。及び
− rは2又は3である。
−i6− 若しくは下記の基である。
【化10】
但し、
− Ar2は先に定義したとおりである。
− W2は酸素原子;硫黄原子;スルフィニル;スルホニル;又は−NL1−基である。
− L1基は水素;(C1−C4)アルキル;(C1−C4)アルキルカルボニル;又は−(CH2)v−Am2である。
− vは1、2又は3である。及び
− Am2は、無置換又は(C1−C4)アルキルで一置換又は二置換されたアミノ基であり、Am2はピロリジノ、ピペリジノ又はモルホリノ基でもありうる。
−ii − 又は下式のB2基、
【化11】
但し、J2は、
−ii1− 下式の基であるか、
【化12】
−ii2− 若しくは下式の基であるか、
【化13】
−ii3− 若しくは下式の基であるか、
【化14】
−ii4− 若しくは下式の基であるか、
【化15】
−ii5− 若しくは下式の基である。
【化16】
但し、
− Ar2は先に定義したとおりである。
− rは2又は3である。
− Am1は先に定義したとおりである。
−iii − 又は下式のB3基、
【化17】
但し、
− J3は下記の基である。
【化18】
但し、
− W3は酸素原子;硫黄原子;又はNR30基(但し、R30は水素又は(C1−C3)アルキルである。
− R28は水素:(C1−C6)アルキル;(C3−C6)アルケニルであって、1のビニル炭素原子が窒素原子と結合していないもの;2−ヒドロキシエチル;(C3−C7)シクロアルキル;無置換フェニル又は、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ニトロ、アミノ及びヒドロキシルから選択される置換基で1置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。);又はヘテロ原子として1又は2の窒素原子を含有する6員へテロ芳香族であって、前記ヘテロアリールが無置換であるか、又はハロゲン原子、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ニトロ、アミノ及びヒドロキシルから選択される置換基で一置換又は多置換されているもの(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。
− R29は水素;無置換又はヒドロキシル及び/又は1、2又は3のフッ素原子で置換された(C1−C6)アルキル;(C3−C6)シクロアルキル;(C1−C5)アルコキシ(W3が酸素原子である場合のみ);(C3−C6)シクロアルコキシ(W3が酸素原子である場合のみ);又は0から7の炭素原子を含有する−NR31R32[但し、R29は、同時にW3が酸素であり、R28が無置換フェニル又は、ハロゲン原子、ニトロ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル及び(C1−C4)アルコキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である場合、無置換(C1−C4)アルキル以外である。];ピリジル;又はピリミジルである。
− 又はR28及びR29は、一緒になって二価の炭化水素基L2を形成する。この場合、1−位は置換基W3を有する炭素原子に結合され、二価の炭化水素基L2はトリメチレン、シス−プロペニレン、テトラメチレン、シス−ブテニレン、シス,シス−ブタジエニレン、ペンタメチレン及びシス−ペンテニレンから選択され、前記二価の炭化水素基L2は、無置換であるか、又は1若しくは2のメチルで置換される。
− R31及びR32は、各々独立に、水素、(C1−C5)アルキル又は(C3−C6)シクロアルキルであるか、又はR31及びR32は、これらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン(又はそのS−オキシド)及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
−iv − 又は下式のB4基、
【化19】
但し、
− W4は(C1−C8)アルキル又は(C3−C8)シクロアルキルであり、前記アルキル及びシクロアルキル基は無置換であるか、又はハロゲン原子;(C3−C6)シクロアルキル;シアノ;ニトロ;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ホルミルオキシ;(C1−C4)アルキルカルボニルオキシ;アリールカルボニル;ヘテロアリールカルボニル;オキソ;無置換イミノ又は(C1−C6)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル、ホルミル、(C1−C4)アルキルカルボニル又はアリールカルボニルで窒素原子上が置換されたイミノ;無置換ヒドロキシイミノ又は(C1−C4)アルキル又はフェニルで酸素原子上が置換されたヒドロキシイミノ;ゼロから7の炭素原子を含有する−NR33R34基;−NR35R36基;−C(=NR37)NR38R39基(但し、−NR38R39基はゼロから7の炭素原子を含有する。);及び−CON(OR40)R41基から選択される1以上の置換基で置換される(前記置換基は、同じであるか、又は異なっている。)。
− R33及びR34は各々独立に、水素、(C1−C5)アルキル又は(C3−C6)シクロアルキルであるか、又はR33及びR34は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン(又はそのS−オキシド)及びピペラリジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されているものから選択されるヘテロ環を形成する。
− R35は水素または(C1−C4)アルキルである。
− R36は、ホルミル;(C1−C4)アルキルカルボニル;アリールカルボニル;ヘテロアリールカルボニル;又は−C(=W5)NR38R39(但し、−NR38R39はゼロから7の炭素原子を含有する。)である。
− W5は、酸素原子;硫黄原子;NR37基;又はCHR42基である。
− R37は、水素又は(C1−C4)アルキルであるか、又はR37及びR39は一緒になってエキレン基又はトリメチレン基を形成する。
− R38及びR39は、各々独立に、水素、(C1−C5)アルキル又は(C3−C6)シクロアルキルであるか、又はR38及びR39は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン(又はそのS−オキシド)及びピペラジンであって、無置換であるか、又は(C1−C4)アルキルで4−が置換されたものから選択されるヘテロ環を形成するか、又はR38は水素又は(C1−C4)アルキルであり、R39及びR37は一緒になってエチレン基又はトリメチレン基を形成する。
− R40及びR41は各々独立に(C1−C3)アルキルである。
− R42はシアノ;ニトロ;又はSO2R43基である。
− R43(C1−C4)アルキル又はフェニルである。
更に、W4が環状基である場合、又はW4の置換基が環状基であるか、又は環状基を含有する場合、前記環状基は1以上の(C1−C3)アルキルで炭素原子上が置換されていてもよく、W4の置換基がアリール基又はヘテロアリール基を含有する場合、前記アリール基又はヘテロアリール基はハロゲン原子、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル及びニトロから選択される置換基で一置換又は多置換されていてもよい(前記置換基は同じであるか又は異なっている。)。
−v − 又は下式のB5基、
【化20】
但し、
− W6及びW7は各々水素であるか、又はW6は水素であり、W7はヒドロキシルである。
− W8はアリール又はヘテロアリールであって、無置換であるか、又はアリール、アリールカルボニル、ヘテロアリール又はヘテロアリールカルボニルで置換されたものであり、前記アリール又はヘテロアリール基は、芳香族又はヘテロ芳香族部分及び炭素原子上が、ハロゲン原子;シアノ;トリフルオロメチル;ニトロ;ヒドロキシル;(C1−C5)アルコキシ;ホルミルオキシ;(C1−C4)アルキルカルボニルオキシ;ゼロから7の炭素原子を含有する−NR33R34基;−NR35R36基;−C(=NR37)NR38R39(但し、NR38R39基はゼロから7の炭素原子を含有する。);−COOR44基;−CONR45R46基(但し、NR45R46基はゼロから7の炭素原子を含有する。);メルカプト;−S(O)sR47;(C1−C5)アルキル;ホルミル;及び(C1−C4)アルキルカルボニルから選択される置換基で一置換又は多置換(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)され得、W6及びW7が各々水素である場合、W8は無置換フェニル、又はハロゲン原子、ニトロ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル及び(C1−C4)アルコキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。);ピリジル;チエニル;ピリミジル;又はイミダゾリルであって、無置換であるか、又は(C1−C4)アルキルで置換されたもの以外である。
− 又はW7は水素であり、W6及びW8は、二価基W9及びこれらが結合しているピペリジンの炭素原子と一緒になって、W8がW9(これはそれ自身W6に結合している。)によってオルト位で置換されたフェニルであるスピロ環を形成し、前記フェニルが無置換であるか、又は、ハロゲン原子、(C1−C3)アルキル、(C1−C3)アルコキシ、ヒドロキシル、(C1−C3)アルキルチオ、(C1−C3)アルキルスルフィニル及び(C1−C3)アルキルスルホニルから選択される置換基で置換されている。二価基W9は、メチレン、カルボニル又はスルホニルである。及びW6は酸素原子又は−NR48−基(但し、R48は水素又は(C1−C3)アルキルである)である。
− R33、R34、R35、R36、R37、R38及びR39はB4に対して先に定義したとおりである。
− R44は、水素;(C1−C5)アルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールメチル;又はヘテロアリールメチルである。
− R45及びR46は各々独立に、水素、(C1−C5)アルキル又は(C3−C6)シクロアルキルであるか、又はR45及びR46はこれらが結合している窒素源と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン(又はそのS−オキシド)及びピペラジンであって、無置換であるか、又は(C1−C4)アルキルで4−位が置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
− sはゼロ、1又は2である。
− R47は、(C1−C6)アルキル;(C3−C6)シクロアルキル;アリール;又はヘテロアリールである。
更に、W8又はW8の置換基が環状基を含有する場合、前記環状基はまた、1以上のメチルで置換されていてもよく、W8の一部又はW8の置換基の一部を形成するヘテロアリール基がヘテロ原子として窒素原子を含有する場合、前記窒素原子はまた、(C1−C5)アルキルで置換されていてもよく、W8又はW8の置換基が、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、ホルミル又は(C1−C4)アルキルカルボニル基を含有する場合、前記(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、ホルミル又は(C1−C4)アルキルカルボニル基はまた、ヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ又は1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい。但し、窒素原子又は酸素原子に結合された炭素原子はヒドロキシル又はアルコキシ基で置換されないという条件が付き、更に(C1−C4)アルキルカルボニル基のα−位の炭素原子は塩素、臭素又はヨウ素原子で置換されないという条件が付く。
−vi − 又は下式のB6基、
【化21】
但し、J4は、
−vi1− 下式の基であるか、
【化22】
但し、
− W10は、無置換フェニルであるか、又はハロゲン原子、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキル及びトリフルオロメチルから選択される置換基で一置換から三置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。);無置換ベンジルであるか、又はハロゲン原子、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキル及びトリフルオロメチから選択される置換基で一置換から三置換されたベンジル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。);無置換ナフチルであるか、又はハロゲン原子、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキル及びトリフルオロメチルから選択される置換基で一置換から三置換されたナフチル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。);無置換ピリジルであるか、又はハロゲン原子、(C1−C6)アルキル及び(C1−C6)アルコキシから選択される置換基で一置換又は二置換されたピリジル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。);チエニル;ピリミジル;又はイミダゾリルである。
− W11は、−CONHR49基である。
− R49は、
【化23】
−CH2CH2N(CH3)2基である。
−vi2− 若しくは下式の基であるか、
【化24】
−vi3− 若しくは下式の基であるか、
【化25】
−vi4− 若しくは下式の基である。
【化26】
但し、
− R50は水素、(C1−C6)アルキル又はベンジルである。及び、
− R51は、水素、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、(C1−C6)アルキル及び(C1−C6)アルコキシから選択される1から3の置換基(前記置換基は同じであるか又は異なっている。)である。
−vii − 又は下式のB7基、
【化27】
但し、
− f及びgは各々独立に、ゼロ、1、2、3、4又は5であるが、f+gが1、2、3、4又は5に等しいという条件が付く。
− W12は直接の結合;(C1−C3)アルキレンであって、無置換であるか、又はオキソ、OR52基、ハロゲン、トリフルオロメチル、それ自身無置換であるか、又はヒドロキシル、シアノ、ハロゲン及びトリフルオロメチルから選択される置換基で一、二又は三置換されたフェニルで置換されたもの;−S(O)k−基;(C1−C3)アルキレン−S(O)k−基;−S(O)k−(C1−C2)アルキレン基;−S(O)k−NH−基;−S(O)j−NR52基;−S(O)j−NR52−(C1−C2)アルキレン基;−CONR52基;−CONR52−(C1−C2)アルキレン基;−COO−基;又は−COO−(C1−C2)アルキレン基である。
− W13は、−NR53−基;酸素原子;硫黄原子;スルフィニル;又はスルホニルであるが、W12が直接の結合である場合、及びW14が(C1−C3)アルキレンである場合、W13は−NR53−基であるという条件が付く。
− W14は、直接の結合;(C1−C3)アルキレンであって、無置換であるか、又はオキソ、OR53基、ハロゲン、トリフルオロメチル又はそれ自身無置換であるか、又はOR52基、ハロゲン及びトリフルオロメチルから選択される置換基で一、二又は三置換されたフェニルで置換されたもの;−S(O)k−基;(C1−C3)アルキレン−S(O)k−基;−S(O)k−(C1−C2)アルキレン基;−NHS(O)j−基;−NH−(C1−C2)アルキレン−S(O)j−基;−S(O)j−NR52−基;−S(O)j−NR52−(C1−C2)アルキレン基;−NHCO−(C1−C2)アルキレン基;−NR52−CO基;−NR52−(C1−C2)アルキレン−CO−基;−OCO−基;又は(C1−C2)アルキレン−OCO−基である。
− W15−W16は一緒になって、下式の環状基の隣接した原子を形成する。
【化28】
前記環状基は、フェニル、ナフチル又はベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、フラニル、イミダゾリル、インドリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピロリル、キノリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル及びトリアゾリルから選択されるヘテロアリール基であり、前記フェニル、ナフチル又はヘテロアリール環基は、無置換であるか、R54で一、二又は三置換される。
− kはゼロ、1又は2である。
− jは1又は2である。
− R52は、水素;(C1−C6)アルキルであって、無置換であるか、又はヒドロキシル、オキソ、シアノ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、及びそれ自身無置換であるか、ヒドロキシル、(C1−C3)アルキル、シアノ、ハロゲン、トリフルオロメチル又は(C1−C4)アルコキシで置換されたフェニルから独立に選択される置換基で一置換又は二置換されたもの;フェニル、ピリジル又はチオフェン(前記フェニル、ピリジル又はチオフェンが独立にヒドロキシル、(C1−C4)アルキル、シアノ、ハロゲン原子、及びトリフルオロメチルから選択される置換基で一、二又は三置換されている。);又は(C1−C3)アルコキシである。
− R53は、水素;(C1−C8)アルキルであって、無置換であるか、又は−OR52、オキソ、−NHCOR52基、−NR55R56基、シアノ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル及びそれ自身無置換であるか、又はヒドロキシル、シアノ、ハロゲン原子又はトリフルオロメチルで置換されたフェニルから選択される置換基で一置換又は多置換されたもの;−S(O)R57基、−CO2R57基;−SO2R57基;−COR57基;又は−CONR56R57基である。
− R54は、水素;(C1−C6)アルキルであって、無置換であるか、又は水素又はヒドロキシルで一置換又は二置換されたもの;オキソ;−OR52基;ハロゲン原子;トリフルオロメチル;ニトロ;シアノ;−NR55R56基;−NR55COR56基;−NR55CO2R56基;−NHS(O)jR52基;−NR55S(O)jR56基;−CONR55R56基;−COR52基;−CO2R52基;−S(O)jR52基;又はヘテロアリール基である。前記へテロアリールは、ベンズイミダゾール、ベンゾフラニル、ベンズオキサゾリル、フラニル、イミダゾリル、インドリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、キノリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル及びトリアゾリルから選択され、前記ヘテロアリールは無置換であるか、又はR58で一置換又は二置換される。
− R55はR52である。
− R56はR52である。
− 又はR55及びR56はこれらが結合している原子と一緒になって、5−、6−又は7−員の、1又は2のヘテロ原子を含有する飽和単環へテロ環を形成する。前記へテロ原子は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から独立に選択され、前記へテロ環は、無置換であるか、又はヒドロキシル、オキソ、シアノ、ハロゲン原子及びトリフルオロメチルから選択される置換基で一置換又は二置換される。
− R57は、(C1−C6)アルキルであって、無置換であるか、又はヒドロキシル、オキソ、シアノ、−OR52基、−NR55R56基、−NR55COR56基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル及びそれ自身無置換であるか、又は、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、−NHR52、−NR55R56基、−NR55COR56基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル及び(C1−C3)アルキルから選択される置換基で一、二又は三置換されたフェニルから選択される置換基で一、二又は三置換されるものである。
− R58は、水素;(C1−C6)アルキルであって、無置換であるか、又は水素又はヒドロキシルで一置換又は二置換されたもの;オキソ、−OR52基;トリフルオロメチル;ニトロ;シアノ;−NR55R56基;−NR55COR56基;−NR55CO2R56基;−NHS(O)jR52基;−NR55S(O)jR56基;−CONR55R56基;−COR52基;−CO2R52基;−S(O)jR56基;又はフェニルである。
更に、W7が水素であり、W6及びW8が、二価基W9及びこれらが結合しているピペリジン炭素原子と一緒になってスピロ環を形成する場合、B7基はB5基以外である。
−viii − 又は下式のB8基、
【化29】
但し、
− W17は、直接の結合;二重結合;又は二価の炭化水素基である。
− W18は、W17が二重結合である場合、単結合によって、又は他の場合には二重結合によってヘテロ環の炭素原子に結合されている基である。
− W19は、無置換又は任意に置換されたヘテロ原子である。
− W20は、1−位がW19に結合された炭化水素基である。及び
− W17、W18、W19及びW20の意味は、
(a)W17が直接の結合であり、W18がオキソ又はチオオキソ基であり、W19がオキシ又はチオ基であるかNR59基であり、W20が炭化水素基L3であるか、又は
(b)W17が直接の結合であり、W18がNR60基であり、W19がNR61基であり、W20が炭化水素基L3であるか、又は
(c)W17が二重結合であり、W18がOR61基、SR61基又はNR62R63であり、W19が窒素原子であり、W20が炭化水素基L3であるか、又は
(d)W17が無置換メチレン又は1若しくは2のメチル基で置換されたメチレンであり、W18がオキソ又はチオオキソ基又はNR64基であり、W19がオキシ、チオ、スルフィニル又はスルホニル基又はNR61であり、W20が炭化水素基L4であるか、又は
(e)W17が直接の結合であり、W18がオキソ又はチオオキソ基又はNR64基であり、W19が窒素原子であり、W20が炭化水素基L5であるか、又は
(f)W17が無置換メチン基又は1若しくは2のメチル基で置換されたメチン基であり、W18がオキソ又はチオオキソ基又はNR64基であり、W19が窒素原子であり、W20が炭化水素基L6であり、及び
(g)W17が無置換シス−ビニレン基又は1若しくは2のメチル基で置換されたシス−ビニレン基であり、W18がオキソ又はチオオキソ基又はNR64基であり、W19が窒素原子であり、W20が炭化水素基L7である
から選択される。
− R59は、水素;(C1−C3)アルキル;−CH2COOR65基;又は−CH2CONR66R67基である。
− R60は、水素;(C1−C3)アルキル;シアノ;ニトロ;又は(C1−C3)アルキルスルホニル基である。
− R61基は、水素または(C1−C3)アルキルである。
− R62及びR63は各々独立に、水素又は(C1−C3)アルキルである。
− 又はR62及びR63はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン(又はそのS−オキシド)及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
− R64は、水素又は(C1−C3)アルキルである。
− R65は、水素又は(C1−C3)アルキルである。
− R66及びR67は、各々独立に、水素;(C1−C3)アルキル;フェニル;又はベンジルである。
− L3は、エチレン、シス−ビニレン、トリメチレン又はテトラメチレンである。前記炭化水素基L3は無置換であるか、又は1若しくは2のメチル基で置換される。
− L4は、エチレン又はトリメチレンである。前記炭化水素基L4は無置換であるか、又は1若しくは2のメチル基で置換される。
− L5は、プロポ−2−エン−1−イリデン−3−イルであって、無置換であるか、又は1若しくは2のメチル基で置換されたものである。
− L6は、シス−ビニレンであって、無置換であるか、又は1若しくは2のメチル基で置換されたものである。
− L7は、メチンであって、無置換であるか、又は(C1−C3)アルキルで置換されたものである。
−ix − 又は下式のB9基、
【化30】
但し、J5は、下記の基である。
【化31】
但し、
− X2は、(C1−C6)アルキル;−CH2OR68基;−CH2−SR68基;−CH2−S(O)R68基;−CH2−SO2R68基;−COOR68基;−C(=W24)NR70R71基;−C(R68)(OR72)(OR73)基;−CH2NR68C(=W24)R74基;−CH2−NR68COOR74基;又は−CH2NR68C(=W24)NR70R71基である。
− W21は直接の結合であり、W22は1−位がW21に結合された炭化水素基である。該炭化水素基W22はトリメチレン、テトラメチレン、シス−1−ブテニレン及びシス,シス−ブタジエニレンから選択される。
− 又はW21はNR75基であり、W22はエチレン、トリメチレン及びシス−ビニレンから選択される炭化水素基である。
− 又はW21は窒素原子であり、W22は1−位がW21に結合されたシス,シス−プロポ−2−エン−1−イリデン−3−イル基である。
− W23は酸素原子又は硫黄原子である。
− W24は酸素原子又は硫黄原子である。
− R68は水素又は(C1−C6)アルキルである。
− R69は(C1−C6)アルキルである。
− R70及びR71は各々独立に、水素;(C1−C6)アルキルであって、無置換であるか、又はヒドロキシル又は(C1−C3)アルコキシで置換されたもの;ω−HO−(C1−C6)アルキル;ω−(C1−C3)アルコキシ−(C1−C6)アルキル;ω−フェニル−(C1−C6)アルキル;ω−R76OOC−(C1−C6)アルキル;又はω−R77R78NCO−(C1−C6)アルキルである。
− 又はR70及びR71は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、(又はそのS−オキシド)及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位がメチル基又はエチル基で置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
− R72及びR73は、各々独立に(C1−C3)アルキルである。
− 又はR72及びR73は、一緒になって、エチレン及びトリメチレンから選択される二価の炭化水素基を形成する。
− R74は水素又は(C1−C6)アルキルである。
− R75は水素又は(C1−C6)アルキルである。
− R76は水素又は(C1−C3)アルキルである。及び
− R77及びR78は各々独立に、水素又は(C1−C3)アルキルである。
−x − 又は下式のB10基、
【化32】
但し、J6は下記の基である。
【化33】
但し、
− X1はB1に対して先に定義したとおりであり、X1はW25が(C1−C7)アルキル又は(C3−C7)シクロアルキルである場合、水素以外である。
− W25は(C1−C7)アルキル又は(C3−C7)シクロアルキルである。W25はまた、X1が水素、シアノ、カルボキシル、(C1−C7)アルコキシカルボニル又は−CONR19R20基である場合、−NR79R80でありうる。
− R79及びR80は各々独立に、(C1−C7)アルキルである。
− 又はR79及びR80は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン及びパーヒドロアゼピンから選択されるヘテロ環を形成する。
但し、以下の条件が付く。
1/ 同時に、
− R2がメチル基であるか、又はR1及びR2が一緒になって−(CH2)3−基を形成し;
− Ar1が、3,4−ジクロロフェニルであり;
− Tが−CH2−基;−CO−基;−COO−基;又は−CONR3基であり;
− Aが直接の結合;−(CH2)t−(但し、tは1、2又は3である。);又はビニレン基であるか;
− 又は−T−A−が−SO2−基であり;
− Zが無置換フェニル、又はハロゲン、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ又はニトロで一置換又は多置換されたフェニルである場合、
Bは下式のB1であるか、
【化34】
但しJ1は下記の基である。
【化35】
但し、
− xはゼロであり;
− Ar2はピリジン−2−イル、又は、無置換又はハロゲン、メチル又は(C1−C4)アルコキシで置換されたフェニルであり;
− X1は、下記の基から選択される基以外であるか、
ホルミル;
(C1−C6)アルキルカルボニル;
−(CH2)mOR4(但し、mはゼロ又は1であり、R4は水素又は(C1−C4)アルキルである。);
−(CH2)m−OCOR5(但し、mはゼロ又は1であり、R5は水素又は(C1−C6)アルキルである。);
−(CH2)m−OCONH(C1−C7)アルキル(但し、mはロである。);
−NR8R9(但し、R8及びR9は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R9はまた、(C3−C7)シクロアルキル、ベンジル又はフェニルでありうるか、又はR8及びR9はこれらか結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン及びパーヒドロアゼピンから選択されるヘテロ環を形成する。);
−(CH2)p−NR10R11(但し、pは1であり、R10及びR11は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R11はまた、(C3−C7)シクロアルキルメチル又はベンジルである。);
−NR12COR13(但し、R12は水素又は(C1−C4)アルキルであり、R13は水素、(C1−C7)アルキル、フェニル、ベンジル、ピリジル又は(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたものであるか、又はR12及びR13は一緒になって、uが3又は4である−(CH2)u−基となる。);
−(CH2)p−NR14C(=W1)R16(但し、pは1であり、W1は酸素原子であり、R14は水素又は(C1−C4)アルキルであり、R16は水素、(C1−C7)アルキル、フェニル、ベンジル、ピリジル、又は、無置換又は1以上のメチルで置換された(C3−C7)シクロアルキルである。);
−(CH2)m−NR14COOR17(但し、mはゼロ又は1であり、R14は水素又は(C1−C4)アルキルであり、R17は(C1−C7)アルキル又はフェニルである。);
−(CH2)m−NR14SO2R18(但し、mはゼロ又は1であり、R14は水素又は(C1−C4)アルキルであり、R18は(C1−C7)アルキル、遊離のアミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノ、又は、無置換フェニル又はハロゲン原子、(C1−C7)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C1−C7)アルコキシ、カルボキシル、(C1−C7)アルコキシカルボニル、(C1−C7)アルキルカルボニルオキシ、シアノ、ニトロ及び遊離のアミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。);
−(CH2)m−NR14C(W=1)NR19R20(但し、mはゼロ又は1であり、W1は酸素原子であり、R14は水素又は(C1−C4)アルキルであり、R19及びR20は各々独立に水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20はまた、(C3−C7)シクロアルキル、(C3−C7)シクロアルキルメチル、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、ベンジル又はフェニルでありうるか、又はR19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン及びパーヒドロアゼピンから選択されるヘテロ環を形成する。);
−(CH2)n−COOR21(但し、nはゼロであり、R21は(C1−C7)アルキルである。);
−(CH2)n−C(=W1)NR19R20(但し、nはゼロであり、W1は酸素原子であり、R19及びR20は先に定義したとおりである。);
−CN;
若しくは、X1は、これが結合している炭素原子と、ピペリジン環の隣接する炭素原子との間で二重結合を形成しないか;
若しくは、Ar2及びX1は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、下式の基以外となる。
【化36】
2/ R1が水素であり、R2がメチル基であり、Ar1が3,4−ジクロロフェニル基であり、T−A−Zがテノイル基である場合、BはJ1が下記の基であるB1であるか、
【化37】
但し、xは1であり、Ar2はフェニル基であり、X1は水素以外である。
3/ R1が水素であり、R2がメチルであり、Ar1が3,4−ジクロロフェニル基であり、T−A−Zが2,4−ジクロロベンゾイル基である場合、Bは、J1が下記の基であるB1であるか、又は、
【化38】
但し、xは1であり、Ar2はフェニル基であり、X1は水素以外である。
4/ R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−基を形成し、Ar1が3,4−ジクロロフェニル基であり、T−A−Zが2−(3−メトキシフェニル)アセチル基である場合、BはJ1が下記の基であるB1である。
【化39】
但し、xはゼロであり、Ar2はフェニルであり、X1は水素以外である。
【請求項2】
請求の範囲第1項に記載の式(I)の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩であって、
− ZがZ’であり、これが、
・無置換フェニルであるか、又は、ハロゲン原子;トリフルオロメチル;シアノ;ヒドロキシル;ニトロ;無置換アミノ又は(C1−C4)アルキルで一置換又は二置換されたアミノ;ベンジルアミノ;カルボキシル;(C1−C10)アルキル;(C3−C8)シクロアルキルであって、無置換であるか又はメチルで一置換又は多置換されたもの;(C1−C10)アルコキシ;(C3−C8)シクロアルコキシであって、無置換であるか、又はメチルで一置換又は多置換されたもの;メルカプト;(C1−C10)アルキルチオ;ホルミルオキシ:(C1−C6)アルキルカルボニルオキシ;ホルミルアミノ;(C1−C6)アルキルカルボニルアミノ;ベンゾイルアミノ;(C1−C4)アルコキシカルボニル;(C3−C7)シクロアルコキシカルボニル;無置換カルバモイル又は(C1−C4)アルキルで一置換又は二置換されたカルバモイル;無置換ウレイド又は3−位が(C1−C4)アルキル若しくは(C3−C7)シクロアルキルで一置換又は二置換されたウレイド;及び(ピロリジン−1−イル)カルボニルアミノから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。);
・無置換ナフチルであるか、又はハロゲン、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、ヒドロキシル又は(C1−C4)アルコキシで一置換又は多置換されたナフチル;
・ピリジル;チエニル;インドリル;キノリル;ベンゾチエニル;又はイミダゾリルであり、
・Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
・R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−を形成し、
・B、T及びAが請求の範囲第1項で(I)に対して定義したとおりであるもの。
【請求項3】
請求の範囲第1項に記載の式(I)の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩であって、
− ZがZ●であり、これが、ピリジル、チアジアゾリル、インドリル、インダゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、キノリル、イソキノリル、ベンズオキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズオキサジニル、ベンゾジオキシニル、イソオキサゾリル、ベンゾピラニル、チアゾリル、チエニル、フリル、ピラニル、クロメニル、イソベンゾフラニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリジニル、フタラジニル、キナゾリニル、アクリジニル、イソチアゾリル、イソクロマニル及びクロマニル基(但し1以上の二重結合が水素化されうる。)であり、前記基は、無置換であるか、又は、アルキル、フェニル、シアノ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルカルボニル又はチオアルキル基(但し、アルキル及びアルコキシ基はC1−C4である。)のような1以上の置換基を任意に含有でき、
− R1及びR2は一緒になって−(CH2)3−を形成し、
− Ar1は3,4−ジクロロフェニルであり、
− Tは−CO−基であり、
− Aは直接の結合であり、
− Bは請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して定義したとおりであるもの。
【請求項4】
下式の請求の範囲第1項から3項の1に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化40】
但し、
− Z●は請求の範囲第3項で定義したとおりである。
− B●は下式の基である。
【化41】
但し、J●は
− i● − 下記構造の基であるか、
【化42】
但し、
− W●はフェニル、又はベンジルであり、R19及びR20は請求の範囲第1項で式(I)に対して定義したとおりであるか、
− 又は、W●は−NR79R80基(但し、R79及びR80基は請求の範囲第1項で(I)に対して定義したとおりであり、R19及びR20は各々水素である。
− i●● − 又は、下記構造の基である。
【化43】
但し、
− R●は水素、メチル基、アセチル基、メトキシカルボニル基、ジメチルアミノカルボニル基又はメタンスルホニル基である。
【請求項5】
下式の請求の範囲第1項、第3項又は第4項の1に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化44】
但し、
− B●は請求の範囲第4項で式(I●)の化合物に対して定義したとおりである。
− Z●●は、ピリジル、例えば4−ピリジル、2−チエニル、3−チエニル2−フリル又は3−フリルである。
【請求項6】
下式の請求の範囲第1項、第3項、第4項又は第5項の1に記載の化合物及びその鉱酸及び有機酸との塩。
【化45】
但し、
− Z●●は請求の範囲第5項で定義したとおりである。
【請求項7】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)の化合物であって、同時に、
− Bが、
・W3が酸素であり、R29が(C1−C4)アルキル又はトリフルオロメチルであり、R28が(C1−C6)アルキル、特にエチルであるか、
・又は、W3が酸素であり、R28がアリル又はシクロヘキシルであり、R29がメチルであるか、
・又は、W3が酸素であり、R28がエチルであり、R29がメチルアミノ又はジメチルアミノであるか、
・又は、W3が酸素であり、R28及びR29が一緒になって、1,3−プロピレン、1,4−ブチレン又はシス,シス−1,4−ブタジエニル基であるか、
・又は、W3が硫黄であり、R28及びR29が一緒になって1,4−ブチレン基を形成するB3基であり、
− R1及びR2が一緒になって、−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− T及びAが請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して先に定義したとおりであるもの、
及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項8】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)の化合物であって、同時に
− Bが、W4が1−ヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシブタン−2−イル、4−ヒドロキシヘプタン−4−イル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシイミノプロピル(シン又はアンチ)、1−メトキシイミノプロピル(シン又はアンチ)、2−アセトキシエチル、2−アセトアミドエチル、カルボキシル、エトキシカルボニル又はピロリジン−1−イルカルボニルであるB4であり、
− R1及びR2が一緒になって、−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− T及びAが請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して先に定義したとおりであるもの
及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項9】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)の化合物であって、同時に
− Bが、W7がヒドロキシであり、W6が水素であり、W8がフェニルであるか、又はW6及びW7が水素であり、W8が以下の基:5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、4−エトキシカルボニルイミダゾール−2−イル、2−フルオロピリジン−3−イル、2−メチルチオフェニル、4−メチルチオフェニル、2−メチルスルフィニルフェニル、4−メチルスルフィニルフェニル及び4−(N−メチルカルバモイル)フェニルから選択されるか、又はW7が水素であり、W6及びW8が、これらが結合しているピペリジンと一緒になってスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−イル基又は3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−イル基を形成するB5基であり、
− R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− T及びAが請求の範囲第1項で式(I)に対して先に定義したとおりであるもの
及びこれらの鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項10】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)の化合物であって、同時に、
− Bが請求の範囲第1項で定義したB6であり、
− R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− T及びAが請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して先に定義したとおりである
化合物、及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項11】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)の化合物であって、同時に
− Bが、
a)1−メタンスルホニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
b)1−ベンジルオキシカルボニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
c)スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
d)1−アセチル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
e)1−プロピオニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
f)1−ホルミル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
g)1−tert−ブチルカルボニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
h)1−メチルアミノカルボニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
i)1−エトキシカルボニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
j)1−エタンスルホニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
k)1−イソプロパンスルホニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
l)1’−メチル−1−メタンスルホニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジノ−1’)アイオダイド
m)1−(2−アミノアセチル)−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
n)1−メチル−スピロ(インドール−2−オン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
o)2−メチル−スピロ(イソインドール−1−オン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
p)スピロ(2−オキソテトラヒドロキノリン−4−4’−ピペリジン−1’−イル)
q)1−メチル−スピロ(2−オキソテトラヒドロキノリン−4,4’−ピペリジン−1’−イル)
r)スピロ(2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
s)5−フルオロ−スピロ(2,3−ジヒドロベンゾフラン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
t)スピロ(2,3−ジヒドロベンゾフラン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
u)スピロ(2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)1−オキシド
v)スピロ(2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)1,1−ジオキシド
w)5−フルオロ−1−メタンスルホニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
x)1−メタンスルホニル−5−メトキシ−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
y)1−メタンスルホニル−5−メチル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
z)5−クロロ−1−メタンスルホニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
aa)7−フルオロ−1−メタンスルホニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
ab)1−アセチル−5−フルオロ−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
ac)1−アセチル−5−クロロ−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
ad)1−アセチル−5−メチル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
ae)1−アセチル−6−フルオロ−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
af)1−アセチル−4−フルオロ−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
ag)1−(N,N−ジメチルカルバモイル)−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
から選択されるB7基であり、
− R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− T及びAが請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりであるもの、
及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項12】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)の化合物であって、同時に、
− Bが、W17が直接の結合であり、W18がオキソ又はチオオキソ基であり、W19がオキシ基又はNH基であり、W20がエチレン又はトリメチレン基であるB8基であり、
− R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− T及びAが請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりであるもの
及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項13】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)化合物であって、同時に、
− BがB9基(但し、X2が−COOR68基又は−C(=W24)NR70R71基であり、W21、W22及びW23が窒素原子と一緒になって、2−オキソピペリジノ基又は2−オキソパーヒドロピリミジン−1−イル基を形成する。)であり、
− R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
−T及びAが請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである
化合物、及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項14】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)の化合物であって、同時に、
− Bが請求の範囲第1項で定義したB10基であり、
− R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− T及びAは請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである
化合物、及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項15】
請求の範囲第1項、第2項又は第14項に記載の式(I)の化合物であって、同時に、
− Bが、J6が下式の基であるB10であり、
【化46】
但し、
− W25がピペリジン−1−イルであり、X1が水素であるか、又はW25がアゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、チオモルホリン−4−イル又はパーヒドロアゼピン−1−イルであり、X1がカルバモイルである。
− R1及びR2が一緒になって、−(CH2)3−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− Aが直接の結合である
化合物、及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項16】
下式の請求の範囲第1項又は第2項の1に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化47】
但し、
− Ar’1は、無置換フェニル、又はハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシより選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。
− A’は直接の結合又は−CH2−基である。
− Z’は請求の範囲第2項で定義したとおりである。及び
− Baは下式のB1aである。
【化48】
但し、J1aは下記の基である。
【化49】
但し、
− xはゼロである。
− Ar2aは無置換フェニル、又はハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。
− X1aは、下記から選択される基である。
・水素、
・(C1−C7)アルキル、
・−(CH2)m−OR4(但し、mは2であり、R4は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−(CH2)m−OCOR5(但し、mは2であり、R5は水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;又はピリジルであるか、又はmはゼロ又は1であり、R5は(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は以上のメチル基で置換されたもの;フェニル;又はピリジルである。)、
・−(CH2)m−OCONH(C1−C7)アルキル(但し、mはゼロ又は2である。)、
・−O−CH2−CH2−OR6(但し、R6は水素;(C1−C7)アルキル;ホルミル;又は(C1−C7)アルキルカルボニルである。)、
・−(CH2)n−SR7(但し、nはゼロ又は1であり、R7は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−CH2−S(O)j−(C1−C7)アルキル(但し、jは1又は2である。)、
・−NR8R9(但し、R8及びR9はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、無置換又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたピペラジンヘテロ環を形成する。)、
・−(CH2)p−NR10R11(但し、pは2であり、R10及びR11は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R11は、(C3−C7)シクロアルキルメチル又はベンジルでもありうる。)、
・−NR12COR13(但し、R12は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R13はビニル、フリル、チエニル、ピロリル又はイミダゾリルである。)、
・−NR14COCOR15(但し、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R15は(C1−C4)アルコキシである。)、
・−(CH2)p−NR14C(=W1)R16(但し、pは2であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R16は水素;(C1−C7)アルキル;無置換又は1以上のメチルで置換された(C3−C7)シクロアルキル;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルである。更にpは1であり、W1は硫黄原子であり、R14及びR16はまさに定義したとおりであるか、又はW1は酸素原子であり、R14はまさに定義したとおりであり、R16はビニル、フリル、チエニル、ピロリル又はイミダゾリルである。)、
・−(CH2)m−NR14COOR17(但し、mは2であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R17は(C1−C7)アルキル又はフェニルである。)、
・−(CH2)m−NR14SO2R18(但し、mは2であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R18は(C1−C7)アルキル;遊離アミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノ;無置換フェニル、又はハロゲン原子、(C1−C7)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C1−C7)アルコキシ、カルボキシル、(C1−C7)アルキルカルボニルオキシ、シアノ、ニトロ及び遊離アミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。)、
・−(CH2)m−NR14C(=W1)NR19R20(但し、mは2であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R19及びR20は各々独立に水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20はまた、(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又はヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルでありうるか、又は、R19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されているものから選択されるヘテロ環を形成する。更に、mはゼロ又は1であり、W1は硫黄原子であり、R14、R19及びR20はまさに先に定義したとおりであるか、又はW1が酸素原子、R14及びR19が各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20が、ヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルであるか、又はR19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、無置換又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたピペラジンヘテロ環を形成する。)、
・−(CH2)n−COOR21(但し、nは1であり、R21は水素又は(C1−C7)アルキルであり、更にnはゼロであり、R21は水素である。)、
・−(CH2)n−C(=W1)NR19R20(但し、nは1であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R19及びR20は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20はまた、(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又はヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルであり得るか、又はR19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。更にnはゼロであり、W1は硫黄原子であり、R19及びR20はまさに定義したとおりであるか、又はW1は酸素原子であり、R19は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20は、ヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシ、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイルまたは1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルであるか、又はR19及びR20は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、無置換又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたピペラジンヘテロ環を形成する。)、
・−CO−NR22NR23R24(但し、R22は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R23及びR24は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
【化50】
但し、R25は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R26及びR27は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R27はまた、ホルミル又は(C1−C7)アルキルカルボニルでありうる。
及び
【化51】
【請求項17】
下式の請求の範囲第1項、第2項又は第16項の何れか1項に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化52】
但し
− B’aは下式のB’1a基である。
【化53】
但し、J’1aは下記の基である。
【化54】
但し、
− xはゼロである。
− Ar2aは請求の範囲第16項で式(Ia)の化合物に対して定義したとおりである。及び
− X’1aは以下のものから選択される基である。
・−O−CH2−CH2−OR6(但し、R6は水素;(C1−C7)アルキル;ホルミル;又は(C1−C7)アルキルカルボニルである。)、
・−NR12COR13(但し、R12は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R13はビニル、フリル、チエニル、ピロリル又はイミダゾリルである。)、
・−NR14COCOR15(但し、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R15は(C1−C7)アルコキシである。)、
・−(CH2)p−NR14C(=W1)R16(但し、pは1であり、W1は酸素原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R16はビニル、フリル、チエニル、ピロリル又はイミダゾリルである。)、
・−(CH2)m−NR14C(=W1)NR19R20(但し、mはゼロであり、W1は酸素原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R19は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20は、ヒドロキシ、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルである。)、
・−CO−NR22−NR23R24(但し、R22は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R23及びR24は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
【化55】
但し、R25は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R26及びR27は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R27はまた、ホルミル又は(C1−C7)アルキルカルボニルでもありうる。)、及び
【化56】
【請求項18】
請求の範囲第1項、第2項、第16項又は第17項の何れか1項に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化57】
但し、X”1aは以下のものから選択される。
・−O−CH2−CH2−OR6(但し、R6は水素;(C1−C7)アルキル;ホルミル;又は(C1−C7)アルキルカルボニル、好ましくは水素又はアセチルである。)、
・−NR12COR13(但し、R12は水素又は(C1−C7)アルキル、好ましくは水素であり、R13はビニル、フリル、チエニル、ピロリル又はイミダゾリル、好ましくはフリル又はチエニルである。)、
・−NR14COCOR15(但し、R14は水素又は(C1−C7)アルキル、好ましくは水素であり、R15は(C1−C4)アルコキシ、好ましくはエトキシである。)、
【化58】
但し、R25は水素又は(C1−C7)アルキル、好ましくは水素であり、R26及びR27は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R27はまた、ホルミル又は(C1−C7)アルキルカルボニルでもありうる。R26及びR27は、好ましくは水素である。)、及び
【化59】
【請求項19】
下式の請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化60】
但し、
− Ar’1は、無置換フェニル又は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか又は異なっている。)である。
− A’は、直接の結合又は−CH2−基である。
− Z’は、請求の範囲第2項で定義したとおりである。並びに、
− Bbは、下式のB1b基である。
【化61】
但し、J1bは、下式の基である。
【化62】
但し、
− xはゼロである。
− Ar2aは、無置換フェニル又は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか又は異なっている。)である。
− X1bは、下記から選択される基である。
・水素;
・(C1−C7)アルキル;
・ホルミル;
・(C1−C7)アルキルカルボニル;
・−(CH2)m−OR4;
・−(CH2)m−OCOR5;
・−(CH2)m−OCONH−(C1−C7)アルキル;
・−O−CH2CH2−OR6;
・−(CH2)n−SR7;
・−CH2−S(O)j−(C1−C7)アルキル;
・−NR8R9;
・−(CH2)p−NR10R11;
・−NR12COR13;
・−NR14COCOR15;
・−(CH2)p−NR14C(=W1)R16;
・−(CH2)m−NR14COOR17;
・−(CH2)m−NR14SO2R18;
・−(CH2)m−NR14C(=W1)NR19R20;
・−(CH2)n−COOR21;
・−(CH2)n−C(=W1)NR19R20;
・−CO−NR22−NR23R24;
・−CN;
【化63】
【化64】
・又はX1bは、これが結合している炭素原子及びピペリジン環の隣接炭素原子との間で二重結合を形成する。
ここで、これらの基において、
− mはゼロ、1又は2である。
− nはゼロ又は1である。
− pは1又は2である。
− jは1又は2である。
− W1は酸素原子又は硫黄原子である。
− R4は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R5は、水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって無置換であるか、1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;又はピリジルである。
− R6は、水素;(C1−C7)アルキル;ホルミル;又は(C1−C7)アルキルカルボニルである。
− R7は、水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R8及びR9は、各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R9は(C3−C7)シクロアルキルメチル、ベンジル又はフェニルでもありうる。
− 又は、R8及びR9は、これらが結合している窒素原子と一緒になってアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
− R10及びR11は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R11は(C3−C7)シクロアルキルメチル又はベンジルでもありうる。
− R12は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R13は水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルである。
− 又はR12及びR13は一緒になって−(CH2)u−基(但し、uは3又は4である。)となる。
− R14は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R15は(C1−C4)アルコキシである。
− R16は、水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルである。
− R17は(C1−C7)アルキル又はフェニルである。
− R18は、(C1−C7)アルキル;遊離のアミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノ;又は無置換フェニル又は、ハロゲン原子、(C1−C7)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C1−C7)アルコキシ、カルボキシル、(C1−C7)アルコキシカルボニル、(C1−C7)アルキルカルボニルオキシ、シアノ、ニトロ、及び、遊離又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、異なっている。)である。
− R19及びR20は、各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20は(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又は、ヒドロキシ、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル又は、無置換であるか、1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルでもありうる。
− 又はR19及びR20は、これらが結合している窒素原子と一緒になってアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
− R21は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R22は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R23及びR24は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R25は水素又は(C1−C7)アルキルである。及び
− R26及びR27は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R27はホルミル又は(C1−C7)アルキルカルボニルでもありうる。
但し、
− Ar’1が3.4−ジクロロフェニル基であり、−A’−Z’が3−メトキシベンジル基である場合、Bbは下式のB1b基であるという条件が付く。
【化65】
但し、J1bは下記の基である。
【化66】
但し、xは1であり、Ar2aはフェニル基であり、X1bは水素以外である。
【請求項20】
下式の請求の範囲第1項、第2項又は第19項の何れか1項に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化67】
但し、
− B’bは下式のB’1b基である。
【化68】
但し、J’1bは下記の基である。
【化69】
但し、
− xは1である。
− Ar2aは無置換フェニル又は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。
− X’1bは以下のものから選択される基である。
・(C1−C7)アルキル、
・−(CH2)m−OR4(但し、mは1又は2であり、R4は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−(CH2)m−OCOR5(但し、mはゼロであり、R5は無置換又は1以上のメチルで置換された(C3−C7)シクロアルキル;フェニル;又はピリジルであるか、又は、mは1又は2であり、R5は水素;(C1−C7)アルキル;無置換又は1以上のメチルで置換された(C3−C7)シクロアルキル;フェニル;又はピリジルである。)、
・−(CH2)m−OCONH−(C1−C7)アルキル(但し、mはゼロ、1又は2である。)、
・−O−CH2−CH2−OR6(但し、R6は水素;(C1−C7)アルキル;ホルミル;又は(C1−C7)アルキルカルボニルである。)、
・−(CH2)n−SR7(但し、nはゼロ又は1であり、R7は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−CH2−S(O)j−(C1−C7)アルキル(但し、jは1又は2である。)、
・−NR8R9(但し、R8は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R9は(C3−C7)シクロアルキルメチル、又はベンジルであるか、又は、R8及びR9はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。)、
・−(CH2)p−NR10R11(但し、pは1又は2であり、R10及びR11は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R11は、(C3−C7)シクロアルキルメチル又はベンジルでもありうる。)、
・−NR12COR13(但し、R12は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R13は、無置換又は1以上のメチルで置換された(C3−C7)シクロアルキル;フェニル:ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルであるか、又はR12及びR13は一緒になって、−(CH2)u基(但し、uは3又は4である。)となる。)、
・−NR14COCOR15(但し、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R15は(C1−C4)アルコキシである。)、
・−(CH2)p−NR14C(=W1)R16(但し、pは1又は2であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R16は水素;(C1−C7)アルキル;無置換又は1以上のメチルで置換された(C3−C7)シクロアルキル;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルである。)、
・−(CH2)m−NR14COOR17(但し、mはゼロ、1又は2であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R17は(C1−C7)アルキル又はフェニルである。)、
・−(CH2)m−NR14SO2R18(但し、mはゼロ、1又は2であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R18は(C1−C7)アルキル;遊離アミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノ;無置換フェニル、又はハロゲン原子、(C1−C7)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C1−C7)アルコキシ、カルボキシル、(C1−C7)アルコキシカルボニル、(C1−C7)アルキルカルボニルオキシ、シアノ、ニトロ及び遊離アミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。)、
・−(CH2)m−NR14C(=W1)NR19R20(但し、mはゼロ、1又は2であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R19及びR20は各々独立に水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20はまた、(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又はヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルでありうるか、又は、R19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されているものから選択されるヘテロ環を形成する。)、
・−(CH2)n−COOR21(但し、nは1であり、R21は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−(CH2)n−C(=W1)NR19R20(但し、nはゼロ又は1であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R19及びR20は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20はまた、(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又はヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルあり得るか、又はR19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。)、
・−CO−NR22NR23R24(但し、R22は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R23及びR24は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
【化70】
但し、R25は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R26及びR27は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R27はまた、ホルミル又は(C1−C7)アルキルカルボニルでありうる。
及び
【化71】
【請求項21】
下式の請求の範囲第1項、第2項又は第20項の何れかに記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化72】
但し、
− X”1bは以下のものから選択される。
・−(CH2)p−NR10R11(但し、pは1であり、R10及びR11は各々水素である。)、
・−(CH2)p−NR14C(=W1)R16(但し、pは1であり、W1は酸素原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R16は(C1−C7)アルキル、好ましくはエチルである。)、
・−(CH2)m−NR14COOR17(但し、mはゼロであり、R14は水素であり、R17は(C1−C7)アルキル、好ましくはエチルである。)、及び
・−(CH2)n−C(=W1)NR19R20(但し、nはゼロであり、W1は酸素原子であり、R19及びR20は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環、好ましくはピロリジンを形成する。)。
【請求項22】
下式の請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化73】
但し、
− Ar’1は、無置換フェニル、又は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。
− A’は直接の結合又は−CH2−基である。
− Z’は請求の範囲第2項で先に定義したとおりである。及び
− Bcは下式のB1c基である。
【化74】
但し、J1cは下記の基である。
【化75】
但し、
− xはゼロ又は1である。
− Ar2aは、無置換フェニル、又は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。
− X1bは請求の範囲第19項で式(Ib)の化合物に対して先に定義したとおりである。
【請求項23】
下式の請求の範囲第1項、第2項又は第22項の何れか1項に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化76】
但し、B’cは下式のB’1cである。
【化77】
但し、J’1cは下記の基である。
【化78】
但し、
− xはゼロ又は1である。
− Ar2aは、無置換フェニル、又は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。並びに、
− X’1bは、下記から選択される基である。
・(C1−C7)アルキル、
・−(CH2)m−OR4(但し、mは1又は2であり、R4は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−(CH2)m−OCOR5(但し、mはゼロであり、R5は(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;又はピリジルである。更に、mは1又は2であり、R5は水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は以上のメチル基で置換されたもの;フェニル;又はピリジルである。)、
・−(CH2)m−OCONH−(C1−C7)アルキル(但し、mはゼロ、1又は2である。)、
・−O−CH2−CH2−OR6(但し、R6は水素;(C1−C7)アルキル;ホルミル;又は(C1−C7)アルキルカルボニルである。)、
・−(CH2)n−SR7(但し、nはゼロ又は1であり、R7は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−CH2−S(O)j−(C1−C7)アルキル(但し、jは1又は2である。)、
・−NR8R9(但し、R8は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R9は(C3−C7)シクロアルキルメチル又はベンジルであるか、又は、R8及びR9はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。)、
・−(CH2)p−NR10R11(但し、pは1又は2であり、R10は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R11は水素又は(C1−C7)アルキル、(C3−C7)シクロアルキルメチル又はベンジルである。)、
・−NR12COR13(但し、R12は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R13は無置換又は1以上のメチル基で置換された(C3−C7)シクロアルキル;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルであるか、又はR12及びR13は、一緒になって−(CH2)u−(但し、uは3又は4である。)を形成する。)、
・−NR14COCOR15(但し、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R15は(C1−C4)アルコキシである。)、
・−(CH2)p−NR14C(=W1)R16(但し、pは1又は2であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R16は水素;(C1−C7)アルキル;無置換又は1以上のメチルで置換された(C3−C7)シクロアルキル;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルである。)、
・−(CH2)m−NR14COOR17(但し、mはゼロ、1又は2であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R17は(C1−C7)アルキル又はフェニルである。)、
・−(CH2)m−NR14SO2R18(但し、mはゼロ、1又は2であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R18は(C1−C7)アルキル;遊離アミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノ;又は、無置換フェニル又は、ハロゲン原子、(C1−C7)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C1−C7)アルコキシ、カルボキシル、(C1−C7)アルコキシカルボニル、(C1−C7)アルキルカルボニルオキシ、シアノ、ニトロ及び遊離アミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。)、
・−(CH2)m−NR14C(=W1)NR19R20(但し、mはゼロ、1又は2であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R19及びR20は各々独立に水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20はまた、(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又はヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルでありうるか、又は、R19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されてるものから選択されるヘテロ環を形成する。)、
・−(CH2)n−COOR21(但し、nは1であり、R21は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−(CH2)n−C(=W1)NR19R20(但し、nはゼロ又は1であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R19及びR20は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20はまた、(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又はヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルであり得るか、又はR19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。)。
・−CO−NR22NR23R24(但し、R22は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R23及びR24は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
【化79】
但し、R25は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R26及びR27は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R27はまた、ホルミル又は(C1−C7)アルキルカルボニルでありうる。
及び
【化80】
【請求項24】
請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4項、第5項、第6項、第8項、第11項、第14項、第15項及び第16項から第23項の何れか1項に記載の化合物であって、下記の化合物のラセミの形態、又はこれらの(+)又は(−)エナンチオマーの1つから選択される化合物。
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−ピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−(4−ピペリジノピペリジン−1−イル)プロピル]ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−(4−カルバモイル−4−ピペリジノピペリジン−1−イル)プロピル]ピペリジン;
3−[3−[4−(アクリロイル−N−メチルアミノ)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル−1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
3−[3−[4−(2−アミノチアゾール−4−イル)−4−フェニルピペリジン−4−イル]プロピル]−1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
3−[3−(4−アセチル−4−ベンジルピペリジン−1−イル)プロピル]−1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
3−[3−[4−(アセチルアミノ)−4−ベンジルピペリジン−1−イル]プロピル]−1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−[3−[4ベンジル−4−(プロピオニルアミノメチル)ピペリジン−1−イル]プロピル]−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−[3−[4−ベンジル−4−(エトキシカルボニルアミノ)ピペリジン−1−イル]プロピル]−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−[3−[4−ベンジル−4−ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル]プロピル]−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−(ジメチルアミノカルボニル)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル]パーヒドロアゼピン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン;
3−[3−[4−(2−アセトキシエトキシ)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル]−1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−(2−フロイルアミノ)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−(2−テノイル)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン;
3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−イソニコチノイル−3−[3−[4−フェニル−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[1−アセチルスピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)]プロピル]ピペリジン;
3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−フェニル−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル)]プロピル]−1−(2−テノイル)ピペリジン;
3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−フェニル−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル)]プロピル]−1−(3−テノイル)ピペリジン;
3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−(2−フロイル)−3−[3−[4−フェニル−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン;
3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−(3−フロイル)−3−[3−[4−フェニル−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン;
3−[3−[4−(2−アミノ−1,3,4−オキサジアゾール−5−イル)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル]−1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−(エトキサリルアミノ)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−(4−カルバモイル−4−モルホリノピペリジン−1−イル)プロピル]ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3[3−[1−(メトキシカルボニル)スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)]プロピル]ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[1−(N,N−ジメチルカルバモイル)スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)]プロピル]ピペリジン;及び
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[1−(メタンスルホニル)スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル]プロピル]ピペリジン。
【請求項25】
請求の範囲第1項から第24項の何れか1項に記載の化合物及びこれらの塩の溶媒和化合物。
【請求項26】
請求の範囲第1項に記載の化合物及びその塩を製造する方法であって、
1)下式の化合物を、
【化81】
但し、Ar1、R1及びR2は請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して定義したとおりであり、Eは水素又はO−保護基である。
− Tが−CH2−基である式(I)の化合物を製造することを望む場合には、下式のハロゲン化誘導体と処理するか、
Hal−CH2−A−Z (III)
但し、Halはハロゲン原子、好ましくは臭素であり、A及びZは請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して先に定義したとおりである。
− 又は、Tが−CO−である式(I)の化合物を製造することを望む場合には、下式の酸の機能性誘導体と処理するか、
HO−CO−A−Z (IIIa)
但し、A及びZは先に定義したとおりである。
− 又は、Tが−COO−基である式(I)の化合物を製造することを望む場合には、下式のクロロホーメートと処理するか、
Cl−COO−A−Z (IIIb)
但し、A及びZは先に定義したとおりである。
− 又は、Tが−CO−NR3−基(但し、R3は水素である。)である式(I)の化合物を製造することを望む場合には、下式のイソシアネートと処理するか、
O=C=N−A−Z (IIIc)
但し、A及びZ刃先に定義したとおりである。
− 又は、Tが−CONR3−基(但し、R3は(C1−C4)アルキルである。)である式(I)の化合物を製造することを望む場合には、下式の塩化カルバモイルと処理するか、
【化82】
但し、A及びZは先に定義したとおりであり、R’3は(C1−C4)アルキルである。
− 又は、−T−A−が、−SO2−基である式(I)の化合物を製造することを望む場合には、下式の塩化スルホニルと処理し、
Cl−SO2−Z (IIIe)
但し、Zは先に定義したとおりである。
下式の化合物を得、
【化83】
2)もし存在すれば、酸又は塩基との反応でO−保護基を式(IV)の化合物から除去し、下式のアルコールを得、
【化84】
3)アルコール(V)を下式の化合物と処理し、
G−SO2−Cl (VI)
但し、Gはメチル、フェニル、トリル又はトリフルオロメチル基である。
下式の化合物を得、
【化85】
4)式(VII)の化合物を、
− 下式の環状二級アミンと反応するか、
【化86】
但し、J’1は、
*下記の基であるか、
【化87】
但し、Ar2及びxは請求の範囲第1項で(I)に対して定義したとおりであり、X’1は(I)に対して定義したX1であるか、又はX1の前駆体であり、これはX’1がヒドロキシル基又はアミノ基を含有する場合、これらの基は保護されうると理解される。
*若しくは、下記の基であるか、
【化88】
但し、Ar2は(I)に対して請求の範囲第1項で定義したとおりである。
*若しくは、下記の基であるか、
【化89】
但し、Ar2は(I)に対して請求の範囲第1項で定義したとおりである。
*若しくは、下記の基であるか、
【化90】
但し、Ar2は(I)に対して請求の範囲第1項で定義したとおりである。
*若しくは、下記の基であるか、
【化91】
但し、Ar2、Am1、及びrは(I)に対して請求の範囲第1項で定義したとおりである。
*若しくは、下記の基であるか、
【化92】
但し、Ar2及びW2は(I)に対して請求の範囲第1項で定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化93】
但し、J2は請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化94】
但し、J3は請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化95】
但し、W4は請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化96】
但し、W6、W7及びW8は請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化97】
但し、J4は、請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化98】
但し、f、g、W12、W13、W14、W15及びW16は請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化99】
但し、W17、W18、W19及びW20は(I)請求の範囲第1項でに対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化100】
但し、J5は、請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応し、
【化101】
但し、J’6は下記の基である。
【化102】
但し、W25は、(I)に対して先に定義したとおりであり、X’1は請求の範囲第1項で(I)に対して定義したX1であるか、X1の前駆体であり、X’1がヒドロキシル基又はアミノ基を含有する場合には、これらの基は保護されうると理解される。
5)適切であれば、ヒドロキシル基又はアミノ基を脱保護した後、又は、適切であればX’1からX1への変換の後、得られた生成物を鉱酸又は有機酸とのその塩の1つに任意に変換する
ことを特徴とする方法。
【請求項27】
請求の範囲第1項に記載の式(I)の化合物及びその塩を製造する方法であって、
1’)請求の範囲第25項で定義した式(II)の化合物の窒素原子を保護し、下式の化合物を得、
【化103】
但し、Ar1、R1及びR2は請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して先に定義したとおりであり、Eは水素又はO−保護基であり、Prはトリチル、tert−ブトキシカルボニルのようなN−保護基である。
2’)酸又は塩基との反応によって、式(XVII)の化合物から結果的にO−保護基を除去し、下式のアルコールを得、
【化104】
3’)アルコール(XVIII)を請求の範囲第25項で定義した式(VI)の化合物と処理し、下式の化合物を得、
【化105】
4’)化合物(XIX)を請求の範囲第25項で定義した式(VIIIa)、(VIIIb)、(VIIIc)、(VIIId)、(VIIIe)、(VIIIf)、(VIIIg)、(VIIIh)、(VIIIi)又は(VIIIj)と反応し、下式の化合物を得、
【化106】
但し、Bは請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して定義したとおりであり、Bがヒドロキシド基又はアミノ基を含有する場合、これらの基は保護されうると理解される。
5’)保護基Prを式(XX)の化合物から選択的に除去し、下式の化合物を得、
【化107】
6’)式(XXI)の化合物を請求の範囲第25項で定義した、式(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IIId)又は(IIIe)の化合物と処理し、
7’)適切であれば、ヒドロキシル基又はアミノ基の脱保護の後、得られた生成物を、鉱酸又は有機酸とのその塩の1つに任意に変換する
ことを特徴とする方法。
【請求項28】
請求の範囲第4項に記載の式(I●)の化合物及びその塩を製造するための請求の範囲第27項に記載の方法であって、
1●)下式の化合物を、
【化108】
但し、Gはメチル、フェニル、トリル又はトリフルオロメチル基であり、Prはトリチル、tert−ブトキシカルボニル又はベンゾイルオキシカルボニル基のようなN−保護基である。
下式の化合物と反応し、
【化109】
但し、J●は請求の範囲第4項で式(I●)の化合物に対して定義したとおりである。
下式の化合物を得、
【化110】
2●)保護基Prを式(XX●)の化合物から選択的に除去し、下式の化合物を得、
【化111】
3●)式(XX●)の化合物を下式の酸の機能性誘導体と処理し、
HO−CO−Z● (III●)
但し、Z●は請求の範囲第4項で式(I●)の化合物に対して定義したとおりである。
4●)適切であれば、脱保護の後、得られた生成物(I●)を鉱酸又は有機酸とのその塩の1つに任意に変換する
ことを特徴とする方法。
【請求項29】
下式の請求の範囲第1項に記載の化合物のエナンチオマー及びその鉱酸又は有機酸との塩、及びこれらの溶媒和化合物。
【化112】
但し、
− 「*」は、この標識を有する炭素原子が決定された(+)又は(−)の絶対配置有することを表す。及び
− R1、R2、Ar1、T、A、Z及びBは、請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して定義したとおりである。
【請求項30】
請求の範囲第1項から第24項又は第29項の何れか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩及び溶媒和化合物の1つを活性成分として含有する薬学的組成物。
【請求項31】
活性成分が少なくとも1つの薬学的賦形剤と混合された投与量単位の形態での請求の範囲第30項に記載の薬学的組成物。
【請求項32】
0.5から1000mgの活性成分を含有する請求の範囲第31項に記載の薬学的組成物。
【請求項33】
2.5から250mgの活性成分を含有する請求の範囲第32項に記載の薬学的組成物。
【請求項1】
下式の化合物及び適切な場合には鉱酸又は有機酸とのその塩;
【化1】
但し、
− R1は水素である。
− R2はメチルである。
− 又はR1及びR2は一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成する。
− Ar1は、無置換フェニル又は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか又は異なっている。);無置換チエニル又はハロゲン原子で置換されたチエニル;無置換ベンゾチエニル又はハロゲン原子で置換されたベンゾチエニル;無置換ナフチル又はハロゲン原子で置換されたナフチル;無置換インドリル又は(C1−C4)アルキル又はベンジルでN−置換されたインドリル;無置換イミダゾリル又はハロゲン原子で置換されたイミダゾリル;無置換ピリジル又はハロゲン原子で置換されたピリジル;又はビフェニルである。
− Tは、−CH2−基;−CO−基;−COO−基;又は−CONR3−基(但し、R3は水素又は(C1−C4)アルキルである。)である。
− Aは、直接の結合;−(CH2)t−基(但し、tは1、2又は3である。);又はビニレン基である。
− 又は−T−A−は−SO2−基である。
− Zは、任意に置換された、単環、二環又は三環性芳香族又はヘテロ芳香族基である。並びに、
− Bは、
−i − 下式のB1基、
【化2】
但し、J1は、
−i1 下式の基であるか、
【化3】
但し、
− xはゼロ又は1である。
− Ar2は、無置換フェニル又は、ハロゲン原子、ニトロ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか又は異なっている。);ピリジル;チエニル;ピリジミル;又はイミダゾリルであって無置換であるか又は(C1−C4)アルキルで置換されたものである。及び
− X1は、下記から選択される基である。
(1)水素;
(2)(C1−C7)アルキル;
(3)ホルミル;
(4)(C1−C7)アルキルカルボニル;
(5)−(CH2)m−OR4;
(6)−(CH2)m−OCOR5;
(7)−(CH2)m−OCONH−(C1−C7)アルキル;
(8)−O−CH2CH2−OR6;
(9)−(CH2)n−SR7;
(10)−CH2−S(O)j−(C1−C7)アルキル;
(11)−NR8R9;
(12)−(CH2)p−NR10R11;
(13)−NR12COR13;
(14)−NR14COCOR15;
(15)−(CH2)p−NR14C(=W1)R16;
(16)−(CH2)m−NR14COOR17;
(17)−(CH2)m−NR14SO2R18;
(18)−(CH2)m−NR14C(=W1)NR19R20;
(19)−(CH2)n−COOR21;
(20)−(CH2)n−C(=W1)NR19R20;
(21)−CO−NR22−NR23R24;
(22)−CN;
(23)
【化4】
(24)
【化5】
− 又はX1は、これが結合している炭素原子及びピペリジン環の隣接炭素原子との間で二重結合を形成する。
ここで、これらの基において、
− mはゼロ、1又は2である。
− nはゼロ又は1である。
− pは1又は2である。
− jは1又は2である。
− W1は酸素原子又は硫黄原子である。
− R4は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R5は、水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;又はピリジルである。
− R6は、水素;(C1−C7)アルキル;ホルミル;又は(C1−C7)アルキルカルボニルである。
− R7は、水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R8及びR9は、各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R9は(C3−C7)シクロアルキルメチル、ベンジル又はフェニルでもありうる。
− 又は、R8及びR9は、これらが結合している窒素原子と一緒になってアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
− R10及びR11は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R11は(C3−C7)シクロアルキルメチル又はベンジルでもありうる。
− R12は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R13は水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルである。
− 又はR12及びR13は一緒になって−(CH2)u−基(但し、uは3又は4である。)となる。
− R14は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R15は(C1−C4)アルコキシである。
− R16は、水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルである。
− R17は(C1−C7)アルキル又はフェニルである。
− R18は、(C1−C7)アルキル;遊離のアミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノ;又は無置換フェニル又は、ハロゲン原子、(C1−C7)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C1−C7)アルコキシ、カルボキシル、(C1−C7)アルコキシカルボニル、(C1−C7)アルキルカルボニルオキシ、シアノ、ニトロ、及び、遊離又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、異なっている。)である。
− R19及びR20は、各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20は(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又は、ヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル又は、無置換であるか、1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルでもありうる。
− 又はR19及びR20は、これらが結合している窒素原子と一緒になってアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
− R21は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R22は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R23及びR24は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R25は水素又は(C1−C7)アルキルである。及び
− R26及びR27は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R27はホルミル又は(C1−C7)アルキルカルボニルでもありうる。
−i2− 若しくは下記の基であるか、
【化6】
但し、Ar2は先に定義したとおりである。
−i3− 若しくは下記の基であるか、
【化7】
但し、Ar2は先に定義したとおりである。
−i4− 若しくは下記の基であるか、
【化8】
但し、Ar2は先に定義したとおりである。
−i5− 若しくは下記の基であるか、
【化9】
但し、
− Ar2は先に定義したとおりである。
− Am1は2つの(C1−C4)アルキルで置換されたアミノ基である。及び
− rは2又は3である。
−i6− 若しくは下記の基である。
【化10】
但し、
− Ar2は先に定義したとおりである。
− W2は酸素原子;硫黄原子;スルフィニル;スルホニル;又は−NL1−基である。
− L1基は水素;(C1−C4)アルキル;(C1−C4)アルキルカルボニル;又は−(CH2)v−Am2である。
− vは1、2又は3である。及び
− Am2は、無置換又は(C1−C4)アルキルで一置換又は二置換されたアミノ基であり、Am2はピロリジノ、ピペリジノ又はモルホリノ基でもありうる。
−ii − 又は下式のB2基、
【化11】
但し、J2は、
−ii1− 下式の基であるか、
【化12】
−ii2− 若しくは下式の基であるか、
【化13】
−ii3− 若しくは下式の基であるか、
【化14】
−ii4− 若しくは下式の基であるか、
【化15】
−ii5− 若しくは下式の基である。
【化16】
但し、
− Ar2は先に定義したとおりである。
− rは2又は3である。
− Am1は先に定義したとおりである。
−iii − 又は下式のB3基、
【化17】
但し、
− J3は下記の基である。
【化18】
但し、
− W3は酸素原子;硫黄原子;又はNR30基(但し、R30は水素又は(C1−C3)アルキルである。
− R28は水素:(C1−C6)アルキル;(C3−C6)アルケニルであって、1のビニル炭素原子が窒素原子と結合していないもの;2−ヒドロキシエチル;(C3−C7)シクロアルキル;無置換フェニル又は、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ニトロ、アミノ及びヒドロキシルから選択される置換基で1置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。);又はヘテロ原子として1又は2の窒素原子を含有する6員へテロ芳香族であって、前記ヘテロアリールが無置換であるか、又はハロゲン原子、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、ニトロ、アミノ及びヒドロキシルから選択される置換基で一置換又は多置換されているもの(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。
− R29は水素;無置換又はヒドロキシル及び/又は1、2又は3のフッ素原子で置換された(C1−C6)アルキル;(C3−C6)シクロアルキル;(C1−C5)アルコキシ(W3が酸素原子である場合のみ);(C3−C6)シクロアルコキシ(W3が酸素原子である場合のみ);又は0から7の炭素原子を含有する−NR31R32[但し、R29は、同時にW3が酸素であり、R28が無置換フェニル又は、ハロゲン原子、ニトロ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル及び(C1−C4)アルコキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である場合、無置換(C1−C4)アルキル以外である。];ピリジル;又はピリミジルである。
− 又はR28及びR29は、一緒になって二価の炭化水素基L2を形成する。この場合、1−位は置換基W3を有する炭素原子に結合され、二価の炭化水素基L2はトリメチレン、シス−プロペニレン、テトラメチレン、シス−ブテニレン、シス,シス−ブタジエニレン、ペンタメチレン及びシス−ペンテニレンから選択され、前記二価の炭化水素基L2は、無置換であるか、又は1若しくは2のメチルで置換される。
− R31及びR32は、各々独立に、水素、(C1−C5)アルキル又は(C3−C6)シクロアルキルであるか、又はR31及びR32は、これらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン(又はそのS−オキシド)及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
−iv − 又は下式のB4基、
【化19】
但し、
− W4は(C1−C8)アルキル又は(C3−C8)シクロアルキルであり、前記アルキル及びシクロアルキル基は無置換であるか、又はハロゲン原子;(C3−C6)シクロアルキル;シアノ;ニトロ;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ホルミルオキシ;(C1−C4)アルキルカルボニルオキシ;アリールカルボニル;ヘテロアリールカルボニル;オキソ;無置換イミノ又は(C1−C6)アルキル、(C3−C6)シクロアルキル、ホルミル、(C1−C4)アルキルカルボニル又はアリールカルボニルで窒素原子上が置換されたイミノ;無置換ヒドロキシイミノ又は(C1−C4)アルキル又はフェニルで酸素原子上が置換されたヒドロキシイミノ;ゼロから7の炭素原子を含有する−NR33R34基;−NR35R36基;−C(=NR37)NR38R39基(但し、−NR38R39基はゼロから7の炭素原子を含有する。);及び−CON(OR40)R41基から選択される1以上の置換基で置換される(前記置換基は、同じであるか、又は異なっている。)。
− R33及びR34は各々独立に、水素、(C1−C5)アルキル又は(C3−C6)シクロアルキルであるか、又はR33及びR34は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン(又はそのS−オキシド)及びピペラリジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されているものから選択されるヘテロ環を形成する。
− R35は水素または(C1−C4)アルキルである。
− R36は、ホルミル;(C1−C4)アルキルカルボニル;アリールカルボニル;ヘテロアリールカルボニル;又は−C(=W5)NR38R39(但し、−NR38R39はゼロから7の炭素原子を含有する。)である。
− W5は、酸素原子;硫黄原子;NR37基;又はCHR42基である。
− R37は、水素又は(C1−C4)アルキルであるか、又はR37及びR39は一緒になってエキレン基又はトリメチレン基を形成する。
− R38及びR39は、各々独立に、水素、(C1−C5)アルキル又は(C3−C6)シクロアルキルであるか、又はR38及びR39は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン(又はそのS−オキシド)及びピペラジンであって、無置換であるか、又は(C1−C4)アルキルで4−が置換されたものから選択されるヘテロ環を形成するか、又はR38は水素又は(C1−C4)アルキルであり、R39及びR37は一緒になってエチレン基又はトリメチレン基を形成する。
− R40及びR41は各々独立に(C1−C3)アルキルである。
− R42はシアノ;ニトロ;又はSO2R43基である。
− R43(C1−C4)アルキル又はフェニルである。
更に、W4が環状基である場合、又はW4の置換基が環状基であるか、又は環状基を含有する場合、前記環状基は1以上の(C1−C3)アルキルで炭素原子上が置換されていてもよく、W4の置換基がアリール基又はヘテロアリール基を含有する場合、前記アリール基又はヘテロアリール基はハロゲン原子、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル及びニトロから選択される置換基で一置換又は多置換されていてもよい(前記置換基は同じであるか又は異なっている。)。
−v − 又は下式のB5基、
【化20】
但し、
− W6及びW7は各々水素であるか、又はW6は水素であり、W7はヒドロキシルである。
− W8はアリール又はヘテロアリールであって、無置換であるか、又はアリール、アリールカルボニル、ヘテロアリール又はヘテロアリールカルボニルで置換されたものであり、前記アリール又はヘテロアリール基は、芳香族又はヘテロ芳香族部分及び炭素原子上が、ハロゲン原子;シアノ;トリフルオロメチル;ニトロ;ヒドロキシル;(C1−C5)アルコキシ;ホルミルオキシ;(C1−C4)アルキルカルボニルオキシ;ゼロから7の炭素原子を含有する−NR33R34基;−NR35R36基;−C(=NR37)NR38R39(但し、NR38R39基はゼロから7の炭素原子を含有する。);−COOR44基;−CONR45R46基(但し、NR45R46基はゼロから7の炭素原子を含有する。);メルカプト;−S(O)sR47;(C1−C5)アルキル;ホルミル;及び(C1−C4)アルキルカルボニルから選択される置換基で一置換又は多置換(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)され得、W6及びW7が各々水素である場合、W8は無置換フェニル、又はハロゲン原子、ニトロ、ヒドロキシル、トリフルオロメチル及び(C1−C4)アルコキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。);ピリジル;チエニル;ピリミジル;又はイミダゾリルであって、無置換であるか、又は(C1−C4)アルキルで置換されたもの以外である。
− 又はW7は水素であり、W6及びW8は、二価基W9及びこれらが結合しているピペリジンの炭素原子と一緒になって、W8がW9(これはそれ自身W6に結合している。)によってオルト位で置換されたフェニルであるスピロ環を形成し、前記フェニルが無置換であるか、又は、ハロゲン原子、(C1−C3)アルキル、(C1−C3)アルコキシ、ヒドロキシル、(C1−C3)アルキルチオ、(C1−C3)アルキルスルフィニル及び(C1−C3)アルキルスルホニルから選択される置換基で置換されている。二価基W9は、メチレン、カルボニル又はスルホニルである。及びW6は酸素原子又は−NR48−基(但し、R48は水素又は(C1−C3)アルキルである)である。
− R33、R34、R35、R36、R37、R38及びR39はB4に対して先に定義したとおりである。
− R44は、水素;(C1−C5)アルキル;アリール;ヘテロアリール;アリールメチル;又はヘテロアリールメチルである。
− R45及びR46は各々独立に、水素、(C1−C5)アルキル又は(C3−C6)シクロアルキルであるか、又はR45及びR46はこれらが結合している窒素源と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン(又はそのS−オキシド)及びピペラジンであって、無置換であるか、又は(C1−C4)アルキルで4−位が置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
− sはゼロ、1又は2である。
− R47は、(C1−C6)アルキル;(C3−C6)シクロアルキル;アリール;又はヘテロアリールである。
更に、W8又はW8の置換基が環状基を含有する場合、前記環状基はまた、1以上のメチルで置換されていてもよく、W8の一部又はW8の置換基の一部を形成するヘテロアリール基がヘテロ原子として窒素原子を含有する場合、前記窒素原子はまた、(C1−C5)アルキルで置換されていてもよく、W8又はW8の置換基が、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、ホルミル又は(C1−C4)アルキルカルボニル基を含有する場合、前記(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、ホルミル又は(C1−C4)アルキルカルボニル基はまた、ヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ又は1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい。但し、窒素原子又は酸素原子に結合された炭素原子はヒドロキシル又はアルコキシ基で置換されないという条件が付き、更に(C1−C4)アルキルカルボニル基のα−位の炭素原子は塩素、臭素又はヨウ素原子で置換されないという条件が付く。
−vi − 又は下式のB6基、
【化21】
但し、J4は、
−vi1− 下式の基であるか、
【化22】
但し、
− W10は、無置換フェニルであるか、又はハロゲン原子、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキル及びトリフルオロメチルから選択される置換基で一置換から三置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。);無置換ベンジルであるか、又はハロゲン原子、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキル及びトリフルオロメチから選択される置換基で一置換から三置換されたベンジル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。);無置換ナフチルであるか、又はハロゲン原子、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキル及びトリフルオロメチルから選択される置換基で一置換から三置換されたナフチル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。);無置換ピリジルであるか、又はハロゲン原子、(C1−C6)アルキル及び(C1−C6)アルコキシから選択される置換基で一置換又は二置換されたピリジル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。);チエニル;ピリミジル;又はイミダゾリルである。
− W11は、−CONHR49基である。
− R49は、
【化23】
−CH2CH2N(CH3)2基である。
−vi2− 若しくは下式の基であるか、
【化24】
−vi3− 若しくは下式の基であるか、
【化25】
−vi4− 若しくは下式の基である。
【化26】
但し、
− R50は水素、(C1−C6)アルキル又はベンジルである。及び、
− R51は、水素、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、(C1−C6)アルキル及び(C1−C6)アルコキシから選択される1から3の置換基(前記置換基は同じであるか又は異なっている。)である。
−vii − 又は下式のB7基、
【化27】
但し、
− f及びgは各々独立に、ゼロ、1、2、3、4又は5であるが、f+gが1、2、3、4又は5に等しいという条件が付く。
− W12は直接の結合;(C1−C3)アルキレンであって、無置換であるか、又はオキソ、OR52基、ハロゲン、トリフルオロメチル、それ自身無置換であるか、又はヒドロキシル、シアノ、ハロゲン及びトリフルオロメチルから選択される置換基で一、二又は三置換されたフェニルで置換されたもの;−S(O)k−基;(C1−C3)アルキレン−S(O)k−基;−S(O)k−(C1−C2)アルキレン基;−S(O)k−NH−基;−S(O)j−NR52基;−S(O)j−NR52−(C1−C2)アルキレン基;−CONR52基;−CONR52−(C1−C2)アルキレン基;−COO−基;又は−COO−(C1−C2)アルキレン基である。
− W13は、−NR53−基;酸素原子;硫黄原子;スルフィニル;又はスルホニルであるが、W12が直接の結合である場合、及びW14が(C1−C3)アルキレンである場合、W13は−NR53−基であるという条件が付く。
− W14は、直接の結合;(C1−C3)アルキレンであって、無置換であるか、又はオキソ、OR53基、ハロゲン、トリフルオロメチル又はそれ自身無置換であるか、又はOR52基、ハロゲン及びトリフルオロメチルから選択される置換基で一、二又は三置換されたフェニルで置換されたもの;−S(O)k−基;(C1−C3)アルキレン−S(O)k−基;−S(O)k−(C1−C2)アルキレン基;−NHS(O)j−基;−NH−(C1−C2)アルキレン−S(O)j−基;−S(O)j−NR52−基;−S(O)j−NR52−(C1−C2)アルキレン基;−NHCO−(C1−C2)アルキレン基;−NR52−CO基;−NR52−(C1−C2)アルキレン−CO−基;−OCO−基;又は(C1−C2)アルキレン−OCO−基である。
− W15−W16は一緒になって、下式の環状基の隣接した原子を形成する。
【化28】
前記環状基は、フェニル、ナフチル又はベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、フラニル、イミダゾリル、インドリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピロリル、キノリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル及びトリアゾリルから選択されるヘテロアリール基であり、前記フェニル、ナフチル又はヘテロアリール環基は、無置換であるか、R54で一、二又は三置換される。
− kはゼロ、1又は2である。
− jは1又は2である。
− R52は、水素;(C1−C6)アルキルであって、無置換であるか、又はヒドロキシル、オキソ、シアノ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル、及びそれ自身無置換であるか、ヒドロキシル、(C1−C3)アルキル、シアノ、ハロゲン、トリフルオロメチル又は(C1−C4)アルコキシで置換されたフェニルから独立に選択される置換基で一置換又は二置換されたもの;フェニル、ピリジル又はチオフェン(前記フェニル、ピリジル又はチオフェンが独立にヒドロキシル、(C1−C4)アルキル、シアノ、ハロゲン原子、及びトリフルオロメチルから選択される置換基で一、二又は三置換されている。);又は(C1−C3)アルコキシである。
− R53は、水素;(C1−C8)アルキルであって、無置換であるか、又は−OR52、オキソ、−NHCOR52基、−NR55R56基、シアノ、ハロゲン原子、トリフルオロメチル及びそれ自身無置換であるか、又はヒドロキシル、シアノ、ハロゲン原子又はトリフルオロメチルで置換されたフェニルから選択される置換基で一置換又は多置換されたもの;−S(O)R57基、−CO2R57基;−SO2R57基;−COR57基;又は−CONR56R57基である。
− R54は、水素;(C1−C6)アルキルであって、無置換であるか、又は水素又はヒドロキシルで一置換又は二置換されたもの;オキソ;−OR52基;ハロゲン原子;トリフルオロメチル;ニトロ;シアノ;−NR55R56基;−NR55COR56基;−NR55CO2R56基;−NHS(O)jR52基;−NR55S(O)jR56基;−CONR55R56基;−COR52基;−CO2R52基;−S(O)jR52基;又はヘテロアリール基である。前記へテロアリールは、ベンズイミダゾール、ベンゾフラニル、ベンズオキサゾリル、フラニル、イミダゾリル、インドリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、キノリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル及びトリアゾリルから選択され、前記ヘテロアリールは無置換であるか、又はR58で一置換又は二置換される。
− R55はR52である。
− R56はR52である。
− 又はR55及びR56はこれらが結合している原子と一緒になって、5−、6−又は7−員の、1又は2のヘテロ原子を含有する飽和単環へテロ環を形成する。前記へテロ原子は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から独立に選択され、前記へテロ環は、無置換であるか、又はヒドロキシル、オキソ、シアノ、ハロゲン原子及びトリフルオロメチルから選択される置換基で一置換又は二置換される。
− R57は、(C1−C6)アルキルであって、無置換であるか、又はヒドロキシル、オキソ、シアノ、−OR52基、−NR55R56基、−NR55COR56基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル及びそれ自身無置換であるか、又は、ヒドロキシル、オキソ、シアノ、−NHR52、−NR55R56基、−NR55COR56基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル及び(C1−C3)アルキルから選択される置換基で一、二又は三置換されたフェニルから選択される置換基で一、二又は三置換されるものである。
− R58は、水素;(C1−C6)アルキルであって、無置換であるか、又は水素又はヒドロキシルで一置換又は二置換されたもの;オキソ、−OR52基;トリフルオロメチル;ニトロ;シアノ;−NR55R56基;−NR55COR56基;−NR55CO2R56基;−NHS(O)jR52基;−NR55S(O)jR56基;−CONR55R56基;−COR52基;−CO2R52基;−S(O)jR56基;又はフェニルである。
更に、W7が水素であり、W6及びW8が、二価基W9及びこれらが結合しているピペリジン炭素原子と一緒になってスピロ環を形成する場合、B7基はB5基以外である。
−viii − 又は下式のB8基、
【化29】
但し、
− W17は、直接の結合;二重結合;又は二価の炭化水素基である。
− W18は、W17が二重結合である場合、単結合によって、又は他の場合には二重結合によってヘテロ環の炭素原子に結合されている基である。
− W19は、無置換又は任意に置換されたヘテロ原子である。
− W20は、1−位がW19に結合された炭化水素基である。及び
− W17、W18、W19及びW20の意味は、
(a)W17が直接の結合であり、W18がオキソ又はチオオキソ基であり、W19がオキシ又はチオ基であるかNR59基であり、W20が炭化水素基L3であるか、又は
(b)W17が直接の結合であり、W18がNR60基であり、W19がNR61基であり、W20が炭化水素基L3であるか、又は
(c)W17が二重結合であり、W18がOR61基、SR61基又はNR62R63であり、W19が窒素原子であり、W20が炭化水素基L3であるか、又は
(d)W17が無置換メチレン又は1若しくは2のメチル基で置換されたメチレンであり、W18がオキソ又はチオオキソ基又はNR64基であり、W19がオキシ、チオ、スルフィニル又はスルホニル基又はNR61であり、W20が炭化水素基L4であるか、又は
(e)W17が直接の結合であり、W18がオキソ又はチオオキソ基又はNR64基であり、W19が窒素原子であり、W20が炭化水素基L5であるか、又は
(f)W17が無置換メチン基又は1若しくは2のメチル基で置換されたメチン基であり、W18がオキソ又はチオオキソ基又はNR64基であり、W19が窒素原子であり、W20が炭化水素基L6であり、及び
(g)W17が無置換シス−ビニレン基又は1若しくは2のメチル基で置換されたシス−ビニレン基であり、W18がオキソ又はチオオキソ基又はNR64基であり、W19が窒素原子であり、W20が炭化水素基L7である
から選択される。
− R59は、水素;(C1−C3)アルキル;−CH2COOR65基;又は−CH2CONR66R67基である。
− R60は、水素;(C1−C3)アルキル;シアノ;ニトロ;又は(C1−C3)アルキルスルホニル基である。
− R61基は、水素または(C1−C3)アルキルである。
− R62及びR63は各々独立に、水素又は(C1−C3)アルキルである。
− 又はR62及びR63はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン(又はそのS−オキシド)及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
− R64は、水素又は(C1−C3)アルキルである。
− R65は、水素又は(C1−C3)アルキルである。
− R66及びR67は、各々独立に、水素;(C1−C3)アルキル;フェニル;又はベンジルである。
− L3は、エチレン、シス−ビニレン、トリメチレン又はテトラメチレンである。前記炭化水素基L3は無置換であるか、又は1若しくは2のメチル基で置換される。
− L4は、エチレン又はトリメチレンである。前記炭化水素基L4は無置換であるか、又は1若しくは2のメチル基で置換される。
− L5は、プロポ−2−エン−1−イリデン−3−イルであって、無置換であるか、又は1若しくは2のメチル基で置換されたものである。
− L6は、シス−ビニレンであって、無置換であるか、又は1若しくは2のメチル基で置換されたものである。
− L7は、メチンであって、無置換であるか、又は(C1−C3)アルキルで置換されたものである。
−ix − 又は下式のB9基、
【化30】
但し、J5は、下記の基である。
【化31】
但し、
− X2は、(C1−C6)アルキル;−CH2OR68基;−CH2−SR68基;−CH2−S(O)R68基;−CH2−SO2R68基;−COOR68基;−C(=W24)NR70R71基;−C(R68)(OR72)(OR73)基;−CH2NR68C(=W24)R74基;−CH2−NR68COOR74基;又は−CH2NR68C(=W24)NR70R71基である。
− W21は直接の結合であり、W22は1−位がW21に結合された炭化水素基である。該炭化水素基W22はトリメチレン、テトラメチレン、シス−1−ブテニレン及びシス,シス−ブタジエニレンから選択される。
− 又はW21はNR75基であり、W22はエチレン、トリメチレン及びシス−ビニレンから選択される炭化水素基である。
− 又はW21は窒素原子であり、W22は1−位がW21に結合されたシス,シス−プロポ−2−エン−1−イリデン−3−イル基である。
− W23は酸素原子又は硫黄原子である。
− W24は酸素原子又は硫黄原子である。
− R68は水素又は(C1−C6)アルキルである。
− R69は(C1−C6)アルキルである。
− R70及びR71は各々独立に、水素;(C1−C6)アルキルであって、無置換であるか、又はヒドロキシル又は(C1−C3)アルコキシで置換されたもの;ω−HO−(C1−C6)アルキル;ω−(C1−C3)アルコキシ−(C1−C6)アルキル;ω−フェニル−(C1−C6)アルキル;ω−R76OOC−(C1−C6)アルキル;又はω−R77R78NCO−(C1−C6)アルキルである。
− 又はR70及びR71は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、(又はそのS−オキシド)及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位がメチル基又はエチル基で置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
− R72及びR73は、各々独立に(C1−C3)アルキルである。
− 又はR72及びR73は、一緒になって、エチレン及びトリメチレンから選択される二価の炭化水素基を形成する。
− R74は水素又は(C1−C6)アルキルである。
− R75は水素又は(C1−C6)アルキルである。
− R76は水素又は(C1−C3)アルキルである。及び
− R77及びR78は各々独立に、水素又は(C1−C3)アルキルである。
−x − 又は下式のB10基、
【化32】
但し、J6は下記の基である。
【化33】
但し、
− X1はB1に対して先に定義したとおりであり、X1はW25が(C1−C7)アルキル又は(C3−C7)シクロアルキルである場合、水素以外である。
− W25は(C1−C7)アルキル又は(C3−C7)シクロアルキルである。W25はまた、X1が水素、シアノ、カルボキシル、(C1−C7)アルコキシカルボニル又は−CONR19R20基である場合、−NR79R80でありうる。
− R79及びR80は各々独立に、(C1−C7)アルキルである。
− 又はR79及びR80は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン及びパーヒドロアゼピンから選択されるヘテロ環を形成する。
但し、以下の条件が付く。
1/ 同時に、
− R2がメチル基であるか、又はR1及びR2が一緒になって−(CH2)3−基を形成し;
− Ar1が、3,4−ジクロロフェニルであり;
− Tが−CH2−基;−CO−基;−COO−基;又は−CONR3基であり;
− Aが直接の結合;−(CH2)t−(但し、tは1、2又は3である。);又はビニレン基であるか;
− 又は−T−A−が−SO2−基であり;
− Zが無置換フェニル、又はハロゲン、(C1−C4)アルキル、(C1−C4)アルコキシ又はニトロで一置換又は多置換されたフェニルである場合、
Bは下式のB1であるか、
【化34】
但しJ1は下記の基である。
【化35】
但し、
− xはゼロであり;
− Ar2はピリジン−2−イル、又は、無置換又はハロゲン、メチル又は(C1−C4)アルコキシで置換されたフェニルであり;
− X1は、下記の基から選択される基以外であるか、
ホルミル;
(C1−C6)アルキルカルボニル;
−(CH2)mOR4(但し、mはゼロ又は1であり、R4は水素又は(C1−C4)アルキルである。);
−(CH2)m−OCOR5(但し、mはゼロ又は1であり、R5は水素又は(C1−C6)アルキルである。);
−(CH2)m−OCONH(C1−C7)アルキル(但し、mはロである。);
−NR8R9(但し、R8及びR9は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R9はまた、(C3−C7)シクロアルキル、ベンジル又はフェニルでありうるか、又はR8及びR9はこれらか結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン及びパーヒドロアゼピンから選択されるヘテロ環を形成する。);
−(CH2)p−NR10R11(但し、pは1であり、R10及びR11は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R11はまた、(C3−C7)シクロアルキルメチル又はベンジルである。);
−NR12COR13(但し、R12は水素又は(C1−C4)アルキルであり、R13は水素、(C1−C7)アルキル、フェニル、ベンジル、ピリジル又は(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたものであるか、又はR12及びR13は一緒になって、uが3又は4である−(CH2)u−基となる。);
−(CH2)p−NR14C(=W1)R16(但し、pは1であり、W1は酸素原子であり、R14は水素又は(C1−C4)アルキルであり、R16は水素、(C1−C7)アルキル、フェニル、ベンジル、ピリジル、又は、無置換又は1以上のメチルで置換された(C3−C7)シクロアルキルである。);
−(CH2)m−NR14COOR17(但し、mはゼロ又は1であり、R14は水素又は(C1−C4)アルキルであり、R17は(C1−C7)アルキル又はフェニルである。);
−(CH2)m−NR14SO2R18(但し、mはゼロ又は1であり、R14は水素又は(C1−C4)アルキルであり、R18は(C1−C7)アルキル、遊離のアミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノ、又は、無置換フェニル又はハロゲン原子、(C1−C7)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C1−C7)アルコキシ、カルボキシル、(C1−C7)アルコキシカルボニル、(C1−C7)アルキルカルボニルオキシ、シアノ、ニトロ及び遊離のアミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。);
−(CH2)m−NR14C(W=1)NR19R20(但し、mはゼロ又は1であり、W1は酸素原子であり、R14は水素又は(C1−C4)アルキルであり、R19及びR20は各々独立に水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20はまた、(C3−C7)シクロアルキル、(C3−C7)シクロアルキルメチル、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、ベンジル又はフェニルでありうるか、又はR19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン及びパーヒドロアゼピンから選択されるヘテロ環を形成する。);
−(CH2)n−COOR21(但し、nはゼロであり、R21は(C1−C7)アルキルである。);
−(CH2)n−C(=W1)NR19R20(但し、nはゼロであり、W1は酸素原子であり、R19及びR20は先に定義したとおりである。);
−CN;
若しくは、X1は、これが結合している炭素原子と、ピペリジン環の隣接する炭素原子との間で二重結合を形成しないか;
若しくは、Ar2及びX1は、これらが結合している炭素原子と一緒になって、下式の基以外となる。
【化36】
2/ R1が水素であり、R2がメチル基であり、Ar1が3,4−ジクロロフェニル基であり、T−A−Zがテノイル基である場合、BはJ1が下記の基であるB1であるか、
【化37】
但し、xは1であり、Ar2はフェニル基であり、X1は水素以外である。
3/ R1が水素であり、R2がメチルであり、Ar1が3,4−ジクロロフェニル基であり、T−A−Zが2,4−ジクロロベンゾイル基である場合、Bは、J1が下記の基であるB1であるか、又は、
【化38】
但し、xは1であり、Ar2はフェニル基であり、X1は水素以外である。
4/ R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−基を形成し、Ar1が3,4−ジクロロフェニル基であり、T−A−Zが2−(3−メトキシフェニル)アセチル基である場合、BはJ1が下記の基であるB1である。
【化39】
但し、xはゼロであり、Ar2はフェニルであり、X1は水素以外である。
【請求項2】
請求の範囲第1項に記載の式(I)の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩であって、
− ZがZ’であり、これが、
・無置換フェニルであるか、又は、ハロゲン原子;トリフルオロメチル;シアノ;ヒドロキシル;ニトロ;無置換アミノ又は(C1−C4)アルキルで一置換又は二置換されたアミノ;ベンジルアミノ;カルボキシル;(C1−C10)アルキル;(C3−C8)シクロアルキルであって、無置換であるか又はメチルで一置換又は多置換されたもの;(C1−C10)アルコキシ;(C3−C8)シクロアルコキシであって、無置換であるか、又はメチルで一置換又は多置換されたもの;メルカプト;(C1−C10)アルキルチオ;ホルミルオキシ:(C1−C6)アルキルカルボニルオキシ;ホルミルアミノ;(C1−C6)アルキルカルボニルアミノ;ベンゾイルアミノ;(C1−C4)アルコキシカルボニル;(C3−C7)シクロアルコキシカルボニル;無置換カルバモイル又は(C1−C4)アルキルで一置換又は二置換されたカルバモイル;無置換ウレイド又は3−位が(C1−C4)アルキル若しくは(C3−C7)シクロアルキルで一置換又は二置換されたウレイド;及び(ピロリジン−1−イル)カルボニルアミノから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。);
・無置換ナフチルであるか、又はハロゲン、トリフルオロメチル、(C1−C4)アルキル、ヒドロキシル又は(C1−C4)アルコキシで一置換又は多置換されたナフチル;
・ピリジル;チエニル;インドリル;キノリル;ベンゾチエニル;又はイミダゾリルであり、
・Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
・R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−を形成し、
・B、T及びAが請求の範囲第1項で(I)に対して定義したとおりであるもの。
【請求項3】
請求の範囲第1項に記載の式(I)の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩であって、
− ZがZ●であり、これが、ピリジル、チアジアゾリル、インドリル、インダゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、キノリル、イソキノリル、ベンズオキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズオキサジニル、ベンゾジオキシニル、イソオキサゾリル、ベンゾピラニル、チアゾリル、チエニル、フリル、ピラニル、クロメニル、イソベンゾフラニル、ピロリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリジニル、フタラジニル、キナゾリニル、アクリジニル、イソチアゾリル、イソクロマニル及びクロマニル基(但し1以上の二重結合が水素化されうる。)であり、前記基は、無置換であるか、又は、アルキル、フェニル、シアノ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシル、アルキルカルボニルアミノ、アルキルカルボニル又はチオアルキル基(但し、アルキル及びアルコキシ基はC1−C4である。)のような1以上の置換基を任意に含有でき、
− R1及びR2は一緒になって−(CH2)3−を形成し、
− Ar1は3,4−ジクロロフェニルであり、
− Tは−CO−基であり、
− Aは直接の結合であり、
− Bは請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して定義したとおりであるもの。
【請求項4】
下式の請求の範囲第1項から3項の1に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化40】
但し、
− Z●は請求の範囲第3項で定義したとおりである。
− B●は下式の基である。
【化41】
但し、J●は
− i● − 下記構造の基であるか、
【化42】
但し、
− W●はフェニル、又はベンジルであり、R19及びR20は請求の範囲第1項で式(I)に対して定義したとおりであるか、
− 又は、W●は−NR79R80基(但し、R79及びR80基は請求の範囲第1項で(I)に対して定義したとおりであり、R19及びR20は各々水素である。
− i●● − 又は、下記構造の基である。
【化43】
但し、
− R●は水素、メチル基、アセチル基、メトキシカルボニル基、ジメチルアミノカルボニル基又はメタンスルホニル基である。
【請求項5】
下式の請求の範囲第1項、第3項又は第4項の1に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化44】
但し、
− B●は請求の範囲第4項で式(I●)の化合物に対して定義したとおりである。
− Z●●は、ピリジル、例えば4−ピリジル、2−チエニル、3−チエニル2−フリル又は3−フリルである。
【請求項6】
下式の請求の範囲第1項、第3項、第4項又は第5項の1に記載の化合物及びその鉱酸及び有機酸との塩。
【化45】
但し、
− Z●●は請求の範囲第5項で定義したとおりである。
【請求項7】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)の化合物であって、同時に、
− Bが、
・W3が酸素であり、R29が(C1−C4)アルキル又はトリフルオロメチルであり、R28が(C1−C6)アルキル、特にエチルであるか、
・又は、W3が酸素であり、R28がアリル又はシクロヘキシルであり、R29がメチルであるか、
・又は、W3が酸素であり、R28がエチルであり、R29がメチルアミノ又はジメチルアミノであるか、
・又は、W3が酸素であり、R28及びR29が一緒になって、1,3−プロピレン、1,4−ブチレン又はシス,シス−1,4−ブタジエニル基であるか、
・又は、W3が硫黄であり、R28及びR29が一緒になって1,4−ブチレン基を形成するB3基であり、
− R1及びR2が一緒になって、−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− T及びAが請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して先に定義したとおりであるもの、
及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項8】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)の化合物であって、同時に
− Bが、W4が1−ヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシブタン−2−イル、4−ヒドロキシヘプタン−4−イル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシイミノプロピル(シン又はアンチ)、1−メトキシイミノプロピル(シン又はアンチ)、2−アセトキシエチル、2−アセトアミドエチル、カルボキシル、エトキシカルボニル又はピロリジン−1−イルカルボニルであるB4であり、
− R1及びR2が一緒になって、−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− T及びAが請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して先に定義したとおりであるもの
及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項9】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)の化合物であって、同時に
− Bが、W7がヒドロキシであり、W6が水素であり、W8がフェニルであるか、又はW6及びW7が水素であり、W8が以下の基:5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、4−エトキシカルボニルイミダゾール−2−イル、2−フルオロピリジン−3−イル、2−メチルチオフェニル、4−メチルチオフェニル、2−メチルスルフィニルフェニル、4−メチルスルフィニルフェニル及び4−(N−メチルカルバモイル)フェニルから選択されるか、又はW7が水素であり、W6及びW8が、これらが結合しているピペリジンと一緒になってスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−イル基又は3−オキソスピロ[イソベンゾフラン−1(3H),4’−ピペリジン]−1’−イル基を形成するB5基であり、
− R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− T及びAが請求の範囲第1項で式(I)に対して先に定義したとおりであるもの
及びこれらの鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項10】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)の化合物であって、同時に、
− Bが請求の範囲第1項で定義したB6であり、
− R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− T及びAが請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して先に定義したとおりである
化合物、及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項11】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)の化合物であって、同時に
− Bが、
a)1−メタンスルホニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
b)1−ベンジルオキシカルボニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
c)スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
d)1−アセチル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
e)1−プロピオニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
f)1−ホルミル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
g)1−tert−ブチルカルボニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
h)1−メチルアミノカルボニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
i)1−エトキシカルボニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
j)1−エタンスルホニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
k)1−イソプロパンスルホニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
l)1’−メチル−1−メタンスルホニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジノ−1’)アイオダイド
m)1−(2−アミノアセチル)−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
n)1−メチル−スピロ(インドール−2−オン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
o)2−メチル−スピロ(イソインドール−1−オン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
p)スピロ(2−オキソテトラヒドロキノリン−4−4’−ピペリジン−1’−イル)
q)1−メチル−スピロ(2−オキソテトラヒドロキノリン−4,4’−ピペリジン−1’−イル)
r)スピロ(2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
s)5−フルオロ−スピロ(2,3−ジヒドロベンゾフラン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
t)スピロ(2,3−ジヒドロベンゾフラン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
u)スピロ(2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)1−オキシド
v)スピロ(2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)1,1−ジオキシド
w)5−フルオロ−1−メタンスルホニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
x)1−メタンスルホニル−5−メトキシ−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
y)1−メタンスルホニル−5−メチル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
z)5−クロロ−1−メタンスルホニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
aa)7−フルオロ−1−メタンスルホニル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
ab)1−アセチル−5−フルオロ−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
ac)1−アセチル−5−クロロ−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
ad)1−アセチル−5−メチル−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
ae)1−アセチル−6−フルオロ−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
af)1−アセチル−4−フルオロ−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
ag)1−(N,N−ジメチルカルバモイル)−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)
から選択されるB7基であり、
− R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− T及びAが請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりであるもの、
及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項12】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)の化合物であって、同時に、
− Bが、W17が直接の結合であり、W18がオキソ又はチオオキソ基であり、W19がオキシ基又はNH基であり、W20がエチレン又はトリメチレン基であるB8基であり、
− R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− T及びAが請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりであるもの
及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項13】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)化合物であって、同時に、
− BがB9基(但し、X2が−COOR68基又は−C(=W24)NR70R71基であり、W21、W22及びW23が窒素原子と一緒になって、2−オキソピペリジノ基又は2−オキソパーヒドロピリミジン−1−イル基を形成する。)であり、
− R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
−T及びAが請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである
化合物、及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項14】
請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の式(I)の化合物であって、同時に、
− Bが請求の範囲第1項で定義したB10基であり、
− R1及びR2が一緒になって−(CH2)3−又は−(CH2)4−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− T及びAは請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである
化合物、及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項15】
請求の範囲第1項、第2項又は第14項に記載の式(I)の化合物であって、同時に、
− Bが、J6が下式の基であるB10であり、
【化46】
但し、
− W25がピペリジン−1−イルであり、X1が水素であるか、又はW25がアゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、チオモルホリン−4−イル又はパーヒドロアゼピン−1−イルであり、X1がカルバモイルである。
− R1及びR2が一緒になって、−(CH2)3−基を形成し、
− Ar1が3,4−ジクロロフェニルであり、
− Z=請求の範囲第2項で定義したZ’であり、
− Aが直接の結合である
化合物、及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【請求項16】
下式の請求の範囲第1項又は第2項の1に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化47】
但し、
− Ar’1は、無置換フェニル、又はハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシより選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。
− A’は直接の結合又は−CH2−基である。
− Z’は請求の範囲第2項で定義したとおりである。及び
− Baは下式のB1aである。
【化48】
但し、J1aは下記の基である。
【化49】
但し、
− xはゼロである。
− Ar2aは無置換フェニル、又はハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。
− X1aは、下記から選択される基である。
・水素、
・(C1−C7)アルキル、
・−(CH2)m−OR4(但し、mは2であり、R4は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−(CH2)m−OCOR5(但し、mは2であり、R5は水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;又はピリジルであるか、又はmはゼロ又は1であり、R5は(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は以上のメチル基で置換されたもの;フェニル;又はピリジルである。)、
・−(CH2)m−OCONH(C1−C7)アルキル(但し、mはゼロ又は2である。)、
・−O−CH2−CH2−OR6(但し、R6は水素;(C1−C7)アルキル;ホルミル;又は(C1−C7)アルキルカルボニルである。)、
・−(CH2)n−SR7(但し、nはゼロ又は1であり、R7は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−CH2−S(O)j−(C1−C7)アルキル(但し、jは1又は2である。)、
・−NR8R9(但し、R8及びR9はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、無置換又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたピペラジンヘテロ環を形成する。)、
・−(CH2)p−NR10R11(但し、pは2であり、R10及びR11は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R11は、(C3−C7)シクロアルキルメチル又はベンジルでもありうる。)、
・−NR12COR13(但し、R12は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R13はビニル、フリル、チエニル、ピロリル又はイミダゾリルである。)、
・−NR14COCOR15(但し、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R15は(C1−C4)アルコキシである。)、
・−(CH2)p−NR14C(=W1)R16(但し、pは2であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R16は水素;(C1−C7)アルキル;無置換又は1以上のメチルで置換された(C3−C7)シクロアルキル;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルである。更にpは1であり、W1は硫黄原子であり、R14及びR16はまさに定義したとおりであるか、又はW1は酸素原子であり、R14はまさに定義したとおりであり、R16はビニル、フリル、チエニル、ピロリル又はイミダゾリルである。)、
・−(CH2)m−NR14COOR17(但し、mは2であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R17は(C1−C7)アルキル又はフェニルである。)、
・−(CH2)m−NR14SO2R18(但し、mは2であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R18は(C1−C7)アルキル;遊離アミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノ;無置換フェニル、又はハロゲン原子、(C1−C7)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C1−C7)アルコキシ、カルボキシル、(C1−C7)アルキルカルボニルオキシ、シアノ、ニトロ及び遊離アミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。)、
・−(CH2)m−NR14C(=W1)NR19R20(但し、mは2であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R19及びR20は各々独立に水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20はまた、(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又はヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルでありうるか、又は、R19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されているものから選択されるヘテロ環を形成する。更に、mはゼロ又は1であり、W1は硫黄原子であり、R14、R19及びR20はまさに先に定義したとおりであるか、又はW1が酸素原子、R14及びR19が各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20が、ヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルであるか、又はR19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、無置換又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたピペラジンヘテロ環を形成する。)、
・−(CH2)n−COOR21(但し、nは1であり、R21は水素又は(C1−C7)アルキルであり、更にnはゼロであり、R21は水素である。)、
・−(CH2)n−C(=W1)NR19R20(但し、nは1であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R19及びR20は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20はまた、(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又はヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルであり得るか、又はR19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。更にnはゼロであり、W1は硫黄原子であり、R19及びR20はまさに定義したとおりであるか、又はW1は酸素原子であり、R19は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20は、ヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシ、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイルまたは1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルであるか、又はR19及びR20は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、無置換又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたピペラジンヘテロ環を形成する。)、
・−CO−NR22NR23R24(但し、R22は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R23及びR24は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
【化50】
但し、R25は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R26及びR27は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R27はまた、ホルミル又は(C1−C7)アルキルカルボニルでありうる。
及び
【化51】
【請求項17】
下式の請求の範囲第1項、第2項又は第16項の何れか1項に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化52】
但し
− B’aは下式のB’1a基である。
【化53】
但し、J’1aは下記の基である。
【化54】
但し、
− xはゼロである。
− Ar2aは請求の範囲第16項で式(Ia)の化合物に対して定義したとおりである。及び
− X’1aは以下のものから選択される基である。
・−O−CH2−CH2−OR6(但し、R6は水素;(C1−C7)アルキル;ホルミル;又は(C1−C7)アルキルカルボニルである。)、
・−NR12COR13(但し、R12は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R13はビニル、フリル、チエニル、ピロリル又はイミダゾリルである。)、
・−NR14COCOR15(但し、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R15は(C1−C7)アルコキシである。)、
・−(CH2)p−NR14C(=W1)R16(但し、pは1であり、W1は酸素原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R16はビニル、フリル、チエニル、ピロリル又はイミダゾリルである。)、
・−(CH2)m−NR14C(=W1)NR19R20(但し、mはゼロであり、W1は酸素原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R19は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20は、ヒドロキシ、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルである。)、
・−CO−NR22−NR23R24(但し、R22は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R23及びR24は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
【化55】
但し、R25は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R26及びR27は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R27はまた、ホルミル又は(C1−C7)アルキルカルボニルでもありうる。)、及び
【化56】
【請求項18】
請求の範囲第1項、第2項、第16項又は第17項の何れか1項に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化57】
但し、X”1aは以下のものから選択される。
・−O−CH2−CH2−OR6(但し、R6は水素;(C1−C7)アルキル;ホルミル;又は(C1−C7)アルキルカルボニル、好ましくは水素又はアセチルである。)、
・−NR12COR13(但し、R12は水素又は(C1−C7)アルキル、好ましくは水素であり、R13はビニル、フリル、チエニル、ピロリル又はイミダゾリル、好ましくはフリル又はチエニルである。)、
・−NR14COCOR15(但し、R14は水素又は(C1−C7)アルキル、好ましくは水素であり、R15は(C1−C4)アルコキシ、好ましくはエトキシである。)、
【化58】
但し、R25は水素又は(C1−C7)アルキル、好ましくは水素であり、R26及びR27は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R27はまた、ホルミル又は(C1−C7)アルキルカルボニルでもありうる。R26及びR27は、好ましくは水素である。)、及び
【化59】
【請求項19】
下式の請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化60】
但し、
− Ar’1は、無置換フェニル又は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか又は異なっている。)である。
− A’は、直接の結合又は−CH2−基である。
− Z’は、請求の範囲第2項で定義したとおりである。並びに、
− Bbは、下式のB1b基である。
【化61】
但し、J1bは、下式の基である。
【化62】
但し、
− xはゼロである。
− Ar2aは、無置換フェニル又は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか又は異なっている。)である。
− X1bは、下記から選択される基である。
・水素;
・(C1−C7)アルキル;
・ホルミル;
・(C1−C7)アルキルカルボニル;
・−(CH2)m−OR4;
・−(CH2)m−OCOR5;
・−(CH2)m−OCONH−(C1−C7)アルキル;
・−O−CH2CH2−OR6;
・−(CH2)n−SR7;
・−CH2−S(O)j−(C1−C7)アルキル;
・−NR8R9;
・−(CH2)p−NR10R11;
・−NR12COR13;
・−NR14COCOR15;
・−(CH2)p−NR14C(=W1)R16;
・−(CH2)m−NR14COOR17;
・−(CH2)m−NR14SO2R18;
・−(CH2)m−NR14C(=W1)NR19R20;
・−(CH2)n−COOR21;
・−(CH2)n−C(=W1)NR19R20;
・−CO−NR22−NR23R24;
・−CN;
【化63】
【化64】
・又はX1bは、これが結合している炭素原子及びピペリジン環の隣接炭素原子との間で二重結合を形成する。
ここで、これらの基において、
− mはゼロ、1又は2である。
− nはゼロ又は1である。
− pは1又は2である。
− jは1又は2である。
− W1は酸素原子又は硫黄原子である。
− R4は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R5は、水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって無置換であるか、1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;又はピリジルである。
− R6は、水素;(C1−C7)アルキル;ホルミル;又は(C1−C7)アルキルカルボニルである。
− R7は、水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R8及びR9は、各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R9は(C3−C7)シクロアルキルメチル、ベンジル又はフェニルでもありうる。
− 又は、R8及びR9は、これらが結合している窒素原子と一緒になってアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
− R10及びR11は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R11は(C3−C7)シクロアルキルメチル又はベンジルでもありうる。
− R12は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R13は水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルである。
− 又はR12及びR13は一緒になって−(CH2)u−基(但し、uは3又は4である。)となる。
− R14は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R15は(C1−C4)アルコキシである。
− R16は、水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルである。
− R17は(C1−C7)アルキル又はフェニルである。
− R18は、(C1−C7)アルキル;遊離のアミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノ;又は無置換フェニル又は、ハロゲン原子、(C1−C7)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C1−C7)アルコキシ、カルボキシル、(C1−C7)アルコキシカルボニル、(C1−C7)アルキルカルボニルオキシ、シアノ、ニトロ、及び、遊離又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、異なっている。)である。
− R19及びR20は、各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20は(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又は、ヒドロキシ、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル又は、無置換であるか、1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルでもありうる。
− 又はR19及びR20は、これらが結合している窒素原子と一緒になってアゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。
− R21は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R22は水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R23及びR24は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルである。
− R25は水素又は(C1−C7)アルキルである。及び
− R26及びR27は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R27はホルミル又は(C1−C7)アルキルカルボニルでもありうる。
但し、
− Ar’1が3.4−ジクロロフェニル基であり、−A’−Z’が3−メトキシベンジル基である場合、Bbは下式のB1b基であるという条件が付く。
【化65】
但し、J1bは下記の基である。
【化66】
但し、xは1であり、Ar2aはフェニル基であり、X1bは水素以外である。
【請求項20】
下式の請求の範囲第1項、第2項又は第19項の何れか1項に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化67】
但し、
− B’bは下式のB’1b基である。
【化68】
但し、J’1bは下記の基である。
【化69】
但し、
− xは1である。
− Ar2aは無置換フェニル又は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。
− X’1bは以下のものから選択される基である。
・(C1−C7)アルキル、
・−(CH2)m−OR4(但し、mは1又は2であり、R4は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−(CH2)m−OCOR5(但し、mはゼロであり、R5は無置換又は1以上のメチルで置換された(C3−C7)シクロアルキル;フェニル;又はピリジルであるか、又は、mは1又は2であり、R5は水素;(C1−C7)アルキル;無置換又は1以上のメチルで置換された(C3−C7)シクロアルキル;フェニル;又はピリジルである。)、
・−(CH2)m−OCONH−(C1−C7)アルキル(但し、mはゼロ、1又は2である。)、
・−O−CH2−CH2−OR6(但し、R6は水素;(C1−C7)アルキル;ホルミル;又は(C1−C7)アルキルカルボニルである。)、
・−(CH2)n−SR7(但し、nはゼロ又は1であり、R7は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−CH2−S(O)j−(C1−C7)アルキル(但し、jは1又は2である。)、
・−NR8R9(但し、R8は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R9は(C3−C7)シクロアルキルメチル、又はベンジルであるか、又は、R8及びR9はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。)、
・−(CH2)p−NR10R11(但し、pは1又は2であり、R10及びR11は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R11は、(C3−C7)シクロアルキルメチル又はベンジルでもありうる。)、
・−NR12COR13(但し、R12は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R13は、無置換又は1以上のメチルで置換された(C3−C7)シクロアルキル;フェニル:ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルであるか、又はR12及びR13は一緒になって、−(CH2)u基(但し、uは3又は4である。)となる。)、
・−NR14COCOR15(但し、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R15は(C1−C4)アルコキシである。)、
・−(CH2)p−NR14C(=W1)R16(但し、pは1又は2であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R16は水素;(C1−C7)アルキル;無置換又は1以上のメチルで置換された(C3−C7)シクロアルキル;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルである。)、
・−(CH2)m−NR14COOR17(但し、mはゼロ、1又は2であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R17は(C1−C7)アルキル又はフェニルである。)、
・−(CH2)m−NR14SO2R18(但し、mはゼロ、1又は2であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R18は(C1−C7)アルキル;遊離アミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノ;無置換フェニル、又はハロゲン原子、(C1−C7)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C1−C7)アルコキシ、カルボキシル、(C1−C7)アルコキシカルボニル、(C1−C7)アルキルカルボニルオキシ、シアノ、ニトロ及び遊離アミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。)、
・−(CH2)m−NR14C(=W1)NR19R20(但し、mはゼロ、1又は2であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R19及びR20は各々独立に水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20はまた、(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又はヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルでありうるか、又は、R19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されているものから選択されるヘテロ環を形成する。)、
・−(CH2)n−COOR21(但し、nは1であり、R21は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−(CH2)n−C(=W1)NR19R20(但し、nはゼロ又は1であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R19及びR20は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20はまた、(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又はヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルあり得るか、又はR19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。)、
・−CO−NR22NR23R24(但し、R22は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R23及びR24は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
【化70】
但し、R25は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R26及びR27は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R27はまた、ホルミル又は(C1−C7)アルキルカルボニルでありうる。
及び
【化71】
【請求項21】
下式の請求の範囲第1項、第2項又は第20項の何れかに記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化72】
但し、
− X”1bは以下のものから選択される。
・−(CH2)p−NR10R11(但し、pは1であり、R10及びR11は各々水素である。)、
・−(CH2)p−NR14C(=W1)R16(但し、pは1であり、W1は酸素原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R16は(C1−C7)アルキル、好ましくはエチルである。)、
・−(CH2)m−NR14COOR17(但し、mはゼロであり、R14は水素であり、R17は(C1−C7)アルキル、好ましくはエチルである。)、及び
・−(CH2)n−C(=W1)NR19R20(但し、nはゼロであり、W1は酸素原子であり、R19及びR20は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環、好ましくはピロリジンを形成する。)。
【請求項22】
下式の請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化73】
但し、
− Ar’1は、無置換フェニル、又は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。
− A’は直接の結合又は−CH2−基である。
− Z’は請求の範囲第2項で先に定義したとおりである。及び
− Bcは下式のB1c基である。
【化74】
但し、J1cは下記の基である。
【化75】
但し、
− xはゼロ又は1である。
− Ar2aは、無置換フェニル、又は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。
− X1bは請求の範囲第19項で式(Ib)の化合物に対して先に定義したとおりである。
【請求項23】
下式の請求の範囲第1項、第2項又は第22項の何れか1項に記載の化合物及びその鉱酸又は有機酸との塩。
【化76】
但し、B’cは下式のB’1cである。
【化77】
但し、J’1cは下記の基である。
【化78】
但し、
− xはゼロ又は1である。
− Ar2aは、無置換フェニル、又は、ハロゲン原子、ヒドロキシル、(C1−C4)アルコキシ、(C1−C4)アルキル、トリフルオロメチル及びメチレンジオキシから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。並びに、
− X’1bは、下記から選択される基である。
・(C1−C7)アルキル、
・−(CH2)m−OR4(但し、mは1又は2であり、R4は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−(CH2)m−OCOR5(但し、mはゼロであり、R5は(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は1以上のメチルで置換されたもの;フェニル;又はピリジルである。更に、mは1又は2であり、R5は水素;(C1−C7)アルキル;(C3−C7)シクロアルキルであって、無置換であるか、又は以上のメチル基で置換されたもの;フェニル;又はピリジルである。)、
・−(CH2)m−OCONH−(C1−C7)アルキル(但し、mはゼロ、1又は2である。)、
・−O−CH2−CH2−OR6(但し、R6は水素;(C1−C7)アルキル;ホルミル;又は(C1−C7)アルキルカルボニルである。)、
・−(CH2)n−SR7(但し、nはゼロ又は1であり、R7は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−CH2−S(O)j−(C1−C7)アルキル(但し、jは1又は2である。)、
・−NR8R9(但し、R8は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R9は(C3−C7)シクロアルキルメチル又はベンジルであるか、又は、R8及びR9はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。)、
・−(CH2)p−NR10R11(但し、pは1又は2であり、R10は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R11は水素又は(C1−C7)アルキル、(C3−C7)シクロアルキルメチル又はベンジルである。)、
・−NR12COR13(但し、R12は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R13は無置換又は1以上のメチル基で置換された(C3−C7)シクロアルキル;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルであるか、又はR12及びR13は、一緒になって−(CH2)u−(但し、uは3又は4である。)を形成する。)、
・−NR14COCOR15(但し、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R15は(C1−C4)アルコキシである。)、
・−(CH2)p−NR14C(=W1)R16(但し、pは1又は2であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R16は水素;(C1−C7)アルキル;無置換又は1以上のメチルで置換された(C3−C7)シクロアルキル;フェニル;ベンジル;ビニル;ピリジル;フリル;チエニル;ピロリル;又はイミダゾリルである。)、
・−(CH2)m−NR14COOR17(但し、mはゼロ、1又は2であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R17は(C1−C7)アルキル又はフェニルである。)、
・−(CH2)m−NR14SO2R18(但し、mはゼロ、1又は2であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R18は(C1−C7)アルキル;遊離アミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノ;又は、無置換フェニル又は、ハロゲン原子、(C1−C7)アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C1−C7)アルコキシ、カルボキシル、(C1−C7)アルコキシカルボニル、(C1−C7)アルキルカルボニルオキシ、シアノ、ニトロ及び遊離アミノ又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたアミノから選択される置換基で一置換又は多置換されたフェニル(前記置換基は同じであるか、又は異なっている。)である。)、
・−(CH2)m−NR14C(=W1)NR19R20(但し、mはゼロ、1又は2であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R14は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R19及びR20は各々独立に水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20はまた、(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又はヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルでありうるか、又は、R19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されてるものから選択されるヘテロ環を形成する。)、
・−(CH2)n−COOR21(但し、nは1であり、R21は水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
・−(CH2)n−C(=W1)NR19R20(但し、nはゼロ又は1であり、W1は酸素原子又は硫黄原子であり、R19及びR20は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R20はまた、(C3−C7)シクロアルキル;(C3−C7)シクロアルキルメチル;ヒドロキシル;(C1−C4)アルコキシ;ベンジル;フェニル;又はヒドロキシル、(C1−C3)アルコキシ、フェニル、カルボキシル、(C1−C3)アルコキシカルボニル、又は無置換カルバモイル又は1若しくは2の(C1−C7)アルキルで置換されたカルバモイルで置換された(C1−C7)アルキルであり得るか、又はR19及びR20はこれらが結合している窒素原子と一緒になって、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン、パーヒドロアゼピン及びピペラジンであって、無置換であるか、又は4−位が(C1−C4)アルキルで置換されたものから選択されるヘテロ環を形成する。)。
・−CO−NR22NR23R24(但し、R22は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R23及びR24は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルである。)、
【化79】
但し、R25は水素又は(C1−C7)アルキルであり、R26及びR27は各々独立に、水素又は(C1−C7)アルキルであり、R27はまた、ホルミル又は(C1−C7)アルキルカルボニルでありうる。
及び
【化80】
【請求項24】
請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4項、第5項、第6項、第8項、第11項、第14項、第15項及び第16項から第23項の何れか1項に記載の化合物であって、下記の化合物のラセミの形態、又はこれらの(+)又は(−)エナンチオマーの1つから選択される化合物。
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)−ピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−(4−ピペリジノピペリジン−1−イル)プロピル]ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−(4−カルバモイル−4−ピペリジノピペリジン−1−イル)プロピル]ピペリジン;
3−[3−[4−(アクリロイル−N−メチルアミノ)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル−1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
3−[3−[4−(2−アミノチアゾール−4−イル)−4−フェニルピペリジン−4−イル]プロピル]−1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
3−[3−(4−アセチル−4−ベンジルピペリジン−1−イル)プロピル]−1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
3−[3−[4−(アセチルアミノ)−4−ベンジルピペリジン−1−イル]プロピル]−1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−[3−[4ベンジル−4−(プロピオニルアミノメチル)ピペリジン−1−イル]プロピル]−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−[3−[4−ベンジル−4−(エトキシカルボニルアミノ)ピペリジン−1−イル]プロピル]−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−[3−[4−ベンジル−4−ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル]プロピル]−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−(ジメチルアミノカルボニル)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル]パーヒドロアゼピン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン;
3−[3−[4−(2−アセトキシエトキシ)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル]−1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−(2−フロイルアミノ)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−(2−テノイル)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン;
3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−イソニコチノイル−3−[3−[4−フェニル−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[1−アセチルスピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)]プロピル]ピペリジン;
3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−フェニル−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル)]プロピル]−1−(2−テノイル)ピペリジン;
3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−フェニル−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル)]プロピル]−1−(3−テノイル)ピペリジン;
3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−(2−フロイル)−3−[3−[4−フェニル−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン;
3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−(3−フロイル)−3−[3−[4−フェニル−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン;
3−[3−[4−(2−アミノ−1,3,4−オキサジアゾール−5−イル)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル]−1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[4−(エトキサリルアミノ)−4−フェニルピペリジン−1−イル]プロピル]ピペリジン
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−(4−カルバモイル−4−モルホリノピペリジン−1−イル)プロピル]ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3[3−[1−(メトキシカルボニル)スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)]プロピル]ピペリジン;
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[1−(N,N−ジメチルカルバモイル)スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル)]プロピル]ピペリジン;及び
1−ベンゾイル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[3−[1−(メタンスルホニル)スピロ(インドリン−3,4’−ピペリジン−1’−イル]プロピル]ピペリジン。
【請求項25】
請求の範囲第1項から第24項の何れか1項に記載の化合物及びこれらの塩の溶媒和化合物。
【請求項26】
請求の範囲第1項に記載の化合物及びその塩を製造する方法であって、
1)下式の化合物を、
【化81】
但し、Ar1、R1及びR2は請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して定義したとおりであり、Eは水素又はO−保護基である。
− Tが−CH2−基である式(I)の化合物を製造することを望む場合には、下式のハロゲン化誘導体と処理するか、
Hal−CH2−A−Z (III)
但し、Halはハロゲン原子、好ましくは臭素であり、A及びZは請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して先に定義したとおりである。
− 又は、Tが−CO−である式(I)の化合物を製造することを望む場合には、下式の酸の機能性誘導体と処理するか、
HO−CO−A−Z (IIIa)
但し、A及びZは先に定義したとおりである。
− 又は、Tが−COO−基である式(I)の化合物を製造することを望む場合には、下式のクロロホーメートと処理するか、
Cl−COO−A−Z (IIIb)
但し、A及びZは先に定義したとおりである。
− 又は、Tが−CO−NR3−基(但し、R3は水素である。)である式(I)の化合物を製造することを望む場合には、下式のイソシアネートと処理するか、
O=C=N−A−Z (IIIc)
但し、A及びZ刃先に定義したとおりである。
− 又は、Tが−CONR3−基(但し、R3は(C1−C4)アルキルである。)である式(I)の化合物を製造することを望む場合には、下式の塩化カルバモイルと処理するか、
【化82】
但し、A及びZは先に定義したとおりであり、R’3は(C1−C4)アルキルである。
− 又は、−T−A−が、−SO2−基である式(I)の化合物を製造することを望む場合には、下式の塩化スルホニルと処理し、
Cl−SO2−Z (IIIe)
但し、Zは先に定義したとおりである。
下式の化合物を得、
【化83】
2)もし存在すれば、酸又は塩基との反応でO−保護基を式(IV)の化合物から除去し、下式のアルコールを得、
【化84】
3)アルコール(V)を下式の化合物と処理し、
G−SO2−Cl (VI)
但し、Gはメチル、フェニル、トリル又はトリフルオロメチル基である。
下式の化合物を得、
【化85】
4)式(VII)の化合物を、
− 下式の環状二級アミンと反応するか、
【化86】
但し、J’1は、
*下記の基であるか、
【化87】
但し、Ar2及びxは請求の範囲第1項で(I)に対して定義したとおりであり、X’1は(I)に対して定義したX1であるか、又はX1の前駆体であり、これはX’1がヒドロキシル基又はアミノ基を含有する場合、これらの基は保護されうると理解される。
*若しくは、下記の基であるか、
【化88】
但し、Ar2は(I)に対して請求の範囲第1項で定義したとおりである。
*若しくは、下記の基であるか、
【化89】
但し、Ar2は(I)に対して請求の範囲第1項で定義したとおりである。
*若しくは、下記の基であるか、
【化90】
但し、Ar2は(I)に対して請求の範囲第1項で定義したとおりである。
*若しくは、下記の基であるか、
【化91】
但し、Ar2、Am1、及びrは(I)に対して請求の範囲第1項で定義したとおりである。
*若しくは、下記の基であるか、
【化92】
但し、Ar2及びW2は(I)に対して請求の範囲第1項で定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化93】
但し、J2は請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化94】
但し、J3は請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化95】
但し、W4は請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化96】
但し、W6、W7及びW8は請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化97】
但し、J4は、請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化98】
但し、f、g、W12、W13、W14、W15及びW16は請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化99】
但し、W17、W18、W19及びW20は(I)請求の範囲第1項でに対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応するか、
【化100】
但し、J5は、請求の範囲第1項で(I)に対して先に定義したとおりである。
− 又は、下式の環状二級アミンと反応し、
【化101】
但し、J’6は下記の基である。
【化102】
但し、W25は、(I)に対して先に定義したとおりであり、X’1は請求の範囲第1項で(I)に対して定義したX1であるか、X1の前駆体であり、X’1がヒドロキシル基又はアミノ基を含有する場合には、これらの基は保護されうると理解される。
5)適切であれば、ヒドロキシル基又はアミノ基を脱保護した後、又は、適切であればX’1からX1への変換の後、得られた生成物を鉱酸又は有機酸とのその塩の1つに任意に変換する
ことを特徴とする方法。
【請求項27】
請求の範囲第1項に記載の式(I)の化合物及びその塩を製造する方法であって、
1’)請求の範囲第25項で定義した式(II)の化合物の窒素原子を保護し、下式の化合物を得、
【化103】
但し、Ar1、R1及びR2は請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して先に定義したとおりであり、Eは水素又はO−保護基であり、Prはトリチル、tert−ブトキシカルボニルのようなN−保護基である。
2’)酸又は塩基との反応によって、式(XVII)の化合物から結果的にO−保護基を除去し、下式のアルコールを得、
【化104】
3’)アルコール(XVIII)を請求の範囲第25項で定義した式(VI)の化合物と処理し、下式の化合物を得、
【化105】
4’)化合物(XIX)を請求の範囲第25項で定義した式(VIIIa)、(VIIIb)、(VIIIc)、(VIIId)、(VIIIe)、(VIIIf)、(VIIIg)、(VIIIh)、(VIIIi)又は(VIIIj)と反応し、下式の化合物を得、
【化106】
但し、Bは請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して定義したとおりであり、Bがヒドロキシド基又はアミノ基を含有する場合、これらの基は保護されうると理解される。
5’)保護基Prを式(XX)の化合物から選択的に除去し、下式の化合物を得、
【化107】
6’)式(XXI)の化合物を請求の範囲第25項で定義した、式(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IIId)又は(IIIe)の化合物と処理し、
7’)適切であれば、ヒドロキシル基又はアミノ基の脱保護の後、得られた生成物を、鉱酸又は有機酸とのその塩の1つに任意に変換する
ことを特徴とする方法。
【請求項28】
請求の範囲第4項に記載の式(I●)の化合物及びその塩を製造するための請求の範囲第27項に記載の方法であって、
1●)下式の化合物を、
【化108】
但し、Gはメチル、フェニル、トリル又はトリフルオロメチル基であり、Prはトリチル、tert−ブトキシカルボニル又はベンゾイルオキシカルボニル基のようなN−保護基である。
下式の化合物と反応し、
【化109】
但し、J●は請求の範囲第4項で式(I●)の化合物に対して定義したとおりである。
下式の化合物を得、
【化110】
2●)保護基Prを式(XX●)の化合物から選択的に除去し、下式の化合物を得、
【化111】
3●)式(XX●)の化合物を下式の酸の機能性誘導体と処理し、
HO−CO−Z● (III●)
但し、Z●は請求の範囲第4項で式(I●)の化合物に対して定義したとおりである。
4●)適切であれば、脱保護の後、得られた生成物(I●)を鉱酸又は有機酸とのその塩の1つに任意に変換する
ことを特徴とする方法。
【請求項29】
下式の請求の範囲第1項に記載の化合物のエナンチオマー及びその鉱酸又は有機酸との塩、及びこれらの溶媒和化合物。
【化112】
但し、
− 「*」は、この標識を有する炭素原子が決定された(+)又は(−)の絶対配置有することを表す。及び
− R1、R2、Ar1、T、A、Z及びBは、請求の範囲第1項で式(I)の化合物に対して定義したとおりである。
【請求項30】
請求の範囲第1項から第24項又は第29項の何れか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩及び溶媒和化合物の1つを活性成分として含有する薬学的組成物。
【請求項31】
活性成分が少なくとも1つの薬学的賦形剤と混合された投与量単位の形態での請求の範囲第30項に記載の薬学的組成物。
【請求項32】
0.5から1000mgの活性成分を含有する請求の範囲第31項に記載の薬学的組成物。
【請求項33】
2.5から250mgの活性成分を含有する請求の範囲第32項に記載の薬学的組成物。
【公開番号】特開2008−115182(P2008−115182A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−296689(P2007−296689)
【出願日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【分割の表示】特願平9−511718の分割
【原出願日】平成8年9月13日(1996.9.13)
【出願人】(399050909)サノフィ−アベンティス (225)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−296689(P2007−296689)
【出願日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【分割の表示】特願平9−511718の分割
【原出願日】平成8年9月13日(1996.9.13)
【出願人】(399050909)サノフィ−アベンティス (225)
【Fターム(参考)】
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