説明

新規なヒドロキサム酸誘導体を含有する医薬

【課題】LpxC阻害作用に基づいて、緑膿菌等のグラム陰性細菌及びその薬剤耐性菌に対して強い抗菌活性を示す、新規な化合物を有効成分として含有する医薬品を提供することである。
【解決手段】一般式


で表されるヒドロキサム酸誘導体又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含有するグラム陰性細菌を起因菌とする感染症の予防又は治療薬を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式[1]
【化1】

[1]
(式中、
及びRは、同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基又はC1−6アルコキシ基(該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基及びC3−8シクロアルキル基は、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C3−8シクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、−N(R11)COR12、−N(R11)SO12、シアノ基、カルボキシ基、カルバモイル基、−CON(R13)(R14)、−SON(R13)(R14)、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、アリールオキシ基、アリール基及びヘテロ環基」より選ばれる同一又は異なる1から3個の置換基で置換されてもよい。)を示し、
11、R12、R13及びR14は、同一又は異なって、水素原子又はC1−6アルキル基を示し、
13及びR14は、結合する窒素原子と共に一緒になって形成され、さらに窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1つ以上含んでもよい飽和又は不飽和の5又は6員環を形成してもよく、
は、水素原子又はC1−6アルキル基(該C1−6アルキル基は、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基及びジ(C1−6アルキル)アミノ基」より選ばれる同一又は異なる1から3個の置換基で置換されてもよい。)を示し
は、水素原子、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基(該C1−6アルキル基及びC3−8シクロアルキル基は、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C3−8シクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、−N(R41)COR42、−N(R41)SO42、シアノ基、カルボキシ基、−CON(R43)(R44)、−SON(R43)(R44)、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、アリール基、アリールオキシ基及びヘテロ環基(該アリール基、アリールオキシ基及びヘテロ環基は、「ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、ベンジル基、C1−6ハロアルキル基、C1−6ヒドロキシアルキル基、C2−8アルコキシアルキル基、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、−N(R45)COR46、−N(R45)SO46、シアノ基、カルボキシ基、−CON(R47)(R48)、−SON(R47)(R48)、C1−6アルキルチオ基及びC1−6アルキルスルホニル基」より選ばれる同一又は異なる1から3個の置換基で置換されてもよい。)」より選ばれる同一又は異なる1から3個の置換基で置換されてもよい。)、アリール基又はヘテロ環基(該アリール基及びヘテロ環基は、「ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C1−6ハロアルキル基、C1−6ヒドロキシアルキル基、C2−8アルコキシアルキル基、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルコキシ基、アミ
ノ基、C1−6アルキルアミノ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、−N(R45)COR46、−N(R45)SO46、シアノ基、カルボキシ基、−CON(R47)(R48)、−SON(R47)(R48)、C1−6アルキルチオ基及びC1−6アルキルスルホニル基」より選ばれる同一又は異なる1から3個の置換基で置換されてもよい。)を示し、
41、R42、R43、R44、R45、R46、R47及びR48は、同一又は異なって、水素原子又はC1−6アルキル基を示し、
43及びR44は、結合する窒素原子と共に一緒になって形成され、さらに窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1つ以上含んでもよい飽和又は不飽和の5又は6員環を形成してもよく、
47及びR48は、結合する窒素原子と共に一緒になって形成され、さらに窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1つ以上含んでもよい飽和又は不飽和の5又は6員環を形成してもよく、
及びRは、結合する窒素原子と共に一緒になって形成され、さらに窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1つ以上含んでもよい飽和又は不飽和の5又は6員環を形成してもよく、
は、2価のアリール基、2価のヘテロ環基又はC3−8シクロアルキレン基(該2価のアリール基、2価のヘテロ環基及びC3−8シクロアルキレン基は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)を示し、
置換基群Rは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基(該アミノ基は、C2−6アルカノイル基又は1もしくは2個のC1−6アルキル基で置換されてもよい。)、カルボキシ基、カルバモイル基、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C2−6アルケニル基及びC1−6アルコキシ基(該C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C2−6アルケニル基及びC1−6アルコキシ基は、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシ基、C1−6アルキルアミノカルボニル基及びC1−6アルコキシカルボニル基」より選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)を示し、
Lは、−C≡C−、−C≡C−C≡C−、−C≡C−(CH−O−、−CH=CH−、−CH=CH−C≡C−、−C≡C−CH=CH−、−O−、−S−、−NR−、−CONR−、−NRCO−、2価のヘテロ環基、−(CH−NR−、−(CH−O−、−NR−(CH−、−O−(CH−、−ON=CH−、C1−4アルキレン基又は結合手を示し、
は、水素原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基又はアリール基を示し、
mは、1、2又は3を示し、
は、2価のアリール基、2価のヘテロ環基、2価の部分的に飽和された縮合多環式炭化水素環基、C3−8シクロアルキレン基、C3−8シクロアルケニレン基、C1−4アルキレン基又はC2−4アルケニレン基(該2価のアリール基、2価のヘテロ環基、2価の部分的に飽和された縮合多環式炭化水素環基、C3−8シクロアルケニレン基、C3−8シクロアルキレン基、C1−4アルキレン基及びC2−4アルケニレン基は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)を示し、
置換基群Rは、ハロゲン原子、保護されてもよいヒドロキシ基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、保護されてもよいアミノ基、保護されてもよいホルミル基、保護されてもよいカルボキシ基、カルバモイル基、スルホ基、ウレイド基、グアニジド基、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C1−6ハロアルキル基、C1−6ヒドロキシアルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、C1−6アルコキシカルボニル基、C2−6アルカノイル基及びアリール基を示し、
Wは、R−X−、R−X−Y−X−、R−X−Y−X−Y−X
−、Q−X−Y−X−又はQ−X−Y−X−Y−X−を示し、
は、−O−、−NR−、−CO−、−NRCO−、−CONR−、−S(O)−、−OCO−、−COO−、−NRSO−、−SONR−、−OCOO−、−OCONR−、−NRCONR−又は結合手を示し、
及びYは、同一又は異なって、−O−、−NR−、−CO−、−NRCO−、−CONR−、−S(O)−、−OCO−、−COO−、−NRSO−、−SONR−、−OCOO−、−OCONR−又は−NRCONR−を示し、
nは0、1又は2を示し、
及びXは、同一又は異なって、C1−10アルキレン基、C2−10アルケニレン基、C2−10アルキニレン基、C3−8シクロアルキレン基、−C1−6アルキレン−C3−8シクロアルキレン−C1−6アルキレン−(該C1−10アルキレン基、C2−10アルケニレン基、C2−10アルキニレン基、C3−8シクロアルキレン基及び−C1−6アルキレン−C3−8シクロアルキレン−C1−6アルキレン−は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)又は結合手を示し、
及びXは、同一又は異なって、C1−10アルキレン基、C2−10アルケニレン基、C2−10アルキニレン基又は−C1−6アルキレン−C3−8シクロアルキレン−C1−6アルキレン−(該C1−10アルキレン基、C2−10アルケニレン基、C2−10アルキニレン基及び−C1−6アルキレン−C3−8シクロアルキレン−C1−6アルキレン−は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)を示し、
Qは、C3−8シクロアルキル基、アリール基又はヘテロ環基(該C3−8シクロアルキル基、アリール基及びヘテロ環基は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよく、該ヘテロ環基は、環中の異なる炭素原子の間をC1−6アルキレン基又は−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキレン−で架橋されてもよい。)を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子、保護されてもよいヒドロキシ基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、保護されてもよいアミノ基、保護されてもよいホルミル基、保護されてもよいカルボキシ基、カルバモイル基、スルホ基、保護されてもよいリン酸基、ウレイド基、グアニジド基、R−O−NR−CO−、R−ON=CR−、R−ON=CR−NH−、R−O−NR−CH=N−、(R)(R)N−N=CH−、R−O−NR−、N≡C−NR−又はC1−6アルコキシ基(該C1−6アルコキシ基は1から3個のヒドロキシ基で置換されてもよい。)を示し、
及びRは、同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、アリール基又はヘテロ環基(該C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、アリール基及びヘテロ環基は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)を示し、
は、水素原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、アミノ基又はC1−6アルキルアミノ基を示し、
置換基群Rは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基(該アミノ基は、C2−6アルカノイル基又は1もしくは2個のC1−6アルキル基で置換されてもよい。)、カルボキシ基、カルバモイル基、ウレイド基、グアニジド基、C1−6アルキル基(該C1−6アルキル基はヘテロ環基で置換されてもよい。)、C1−6ヒドロキシアルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−8シクロアルキル基、C1−6アルコキシ基(該C1−6アルコキシ基は、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、C3−8シクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、アリール基及びヘテロ環基より選ばれる同一又は異なる1から3個の置換基で置換されてもよい。)、C3−8シクロアルコキシ基、C1−6アルコキシカルボニル基、C1−6アルコキシカルボニルアミノ基、C2−6アルカノイル基、C1−6アルキルスルホニル基、C1−6アルキルチオ基、アリール基、ヘテロ環基(該アリール基及びヘテロ環基は、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、
アミノ基、カルボキシ基及びC1−6アルキル基」より選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)、C1−6アルキリデン基(該C1−6アルキリデン基はC1−6アルコキシ基で置換されてもよい)、C3−8シクロアルキリデン基、単環式飽和ヘテロシクリデン基(該単環式飽和ヘテロシクリデン基は、1から2個のC1−6アルキル基で置換されてもよい。)及びヒドロキシアミノカルボニル基を示す。)
で表される化合物又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含有するグラム陰性細菌を起因菌とする感染症の予防又は治療薬。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物が、
一般式[1]
【化2】

[1]
(式中、
及びRは、同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基又はC1−6アルコキシ基(該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基及びC3−8シクロアルキル基は、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C3−8シクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、−N(R11)COR12、−N(R11)SO12、シアノ基、カルボキシ基、カルバモイル基、−CON(R13)(R14)、−SON(R13)(R14)、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、アリールオキシ基、アリール基及びヘテロ環基」より選ばれる同一又は異なる1から3個の置換基で置換されてもよい。)を示し、
11、R12、R13及びR14は、同一又は異なって、水素原子又はC1−6アルキル基を示し、
13及びR14は、結合する窒素原子と共に一緒になって形成され、さらに窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1つ以上含んでもよい飽和又は不飽和の5又は6員環を形成してもよく、
は、水素原子又はC1−6アルキル基(該C1−6アルキル基は、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基及びジ(C1−6アルキル)アミノ基」より選ばれる同一又は異なる1から3個の置換基で置換されてもよい。)を示し
は、水素原子、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基(該C1−6アルキル基及びC3−8シクロアルキル基は、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C3−8シクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、−N(R41)COR42、−N(R41)SO42、シアノ基、カルボキシ基、−CON(R43)(R44)、−SON(R43)(R44)、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、アリール基、アリールオキシ基及びヘテロ環基(該アリール基、アリールオキシ基及びヘテロ環基は、「ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、ベンジル基、C1−6ハロアルキル基、C1−6ヒドロキシアルキル基、C2−8アルコキシアルキル基、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、−N(R45)COR46、−N(R45)S
46、シアノ基、カルボキシ基、−CON(R47)(R48)、−SON(R47)(R48)、C1−6アルキルチオ基及びC1−6アルキルスルホニル基」より選ばれる同一又は異なる1から3個の置換基で置換されてもよい。)」より選ばれる同一又は異なる1から3個の置換基で置換されてもよい。)、アリール基又はヘテロ環基(該アリール基及びヘテロ環基は、「ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C1−6ハロアルキル基、C1−6ヒドロキシアルキル基、C2−8アルコキシアルキル基、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、−N(R45)COR46、−N(R45)SO46、シアノ基、カルボキシ基、−CON(R47)(R48)、−SON(R47)(R48)、C1−6アルキルチオ基及びC1−6アルキルスルホニル基」より選ばれる同一又は異なる1から3個の置換基で置換されてもよい。)を示し、
41、R42、R43、R44、R45、R46、R47及びR48は、同一又は異なって、水素原子又はC1−6アルキル基を示し、
43及びR44は、結合する窒素原子と共に一緒になって形成され、さらに窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1つ以上含んでもよい飽和又は不飽和の5又は6員環を形成してもよく、
47及びR48は、結合する窒素原子と共に一緒になって形成され、さらに窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1つ以上含んでもよい飽和又は不飽和の5又は6員環を形成してもよく、
及びRは、結合する窒素原子と共に一緒になって形成され、さらに窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1つ以上含んでもよい飽和又は不飽和の5又は6員環を形成してもよく、
は、2価のアリール基、2価のヘテロ環基又はC3−8シクロアルキレン基(該2価のアリール基、2価のヘテロ環基及びC3−8シクロアルキレン基は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)を示し、
置換基群Rは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基(該アミノ基は、C2−6アルカノイル基又は1もしくは2個のC1−6アルキル基で置換されてもよい。)、カルボキシ基、カルバモイル基、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C2−6アルケニル基及びC1−6アルコキシ基(該C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C2−6アルケニル基及びC1−6アルコキシ基は、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシ基、C1−6アルキルアミノカルボニル基及びC1−6アルコキシカルボニル基」より選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)を示し、
Lは、−C≡C−、−C≡C−C≡C−、−O−、−S−、−NR−、−CONR−、−NRCO−、2価のヘテロ環基、−(CH−NR−、−(CH−O−、−NR−(CH−、−O−(CH−、−ON=CH−、C1−4アルキレン基又は結合手を示し、
は、水素原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基又はアリール基を示し、
mは、1、2又は3を示し、
は、2価のアリール基、2価のヘテロ環基、2価の部分的に飽和された縮合多環式炭化水素環基、C3−8シクロアルキレン基、C1−4アルキレン基又はC2−4アルケニレン基(該2価のアリール基、2価のヘテロ環基、2価の部分的に飽和された縮合多環式炭化水素環基、C3−8シクロアルキレン基、C1−4アルキレン基及びC2−4アルケニレン基は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)を示し、
置換基群Rは、ハロゲン原子、保護されてもよいヒドロキシ基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、保護されてもよいアミノ基、保護されてもよいホルミル基、保護されてもよいカルボキシ基、カルバモイル基、スルホ基、ウレイド基、グアニジド基、C1−6
ルキル基、C3−8シクロアルキル基、C1−6ハロアルキル基、C1−6ヒドロキシアルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、C1−6アルコキシカルボニル基、C2−6アルカノイル基及びアリール基を示し、
Wは、R−X−、R−X−Y−X−、R−X−Y−X−Y−X−、Q−X−Y−X−又はQ−X−Y−X−Y−X−を示し、
は、−O−、−NR−、−CO−、−NRCO−、−CONR−、−S(O)−、−OCO−、−COO−、−NRSO−、−SONR−、−OCOO−、−OCONR−、−NRCONR−又は結合手を示し、
及びYは、同一又は異なって、−O−、−NR−、−CO−、−NRCO−、−CONR−、−S(O)−、−OCO−、−COO−、−NRSO−、−SONR−、−OCOO−、−OCONR−又は−NRCONR−を示し、
nは0、1又は2を示し、
及びXは、同一又は異なって、C1−10アルキレン基、C2−10アルケニレン基、C2−10アルキニレン基(該C1−10アルキレン基、C2−10アルケニレン基及びC2−10アルキニレン基は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)又は結合手を示し、
及びXは、同一又は異なって、C1−10アルキレン基、C2−10アルケニレン基、C2−10アルキニレン基又は−C1−6アルキレン−C3−8シクロアルキレン−C1−6アルキレン−(該C1−10アルキレン基、C2−10アルケニレン基、C2−10アルキニレン基及び−C1−6アルキレン−C3−8シクロアルキレン−C1−6アルキレン−は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)を示し、
Qは、C3−8シクロアルキル基、アリール基又はヘテロ環基(該C3−8シクロアルキル基、アリール基及びヘテロ環基は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子、保護されてもよいヒドロキシ基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、保護されてもよいアミノ基、保護されてもよいホルミル基、保護されてもよいカルボキシ基、カルバモイル基、スルホ基、保護されてもよいリン酸基、ウレイド基、グアニジド基、R−O−NR−CO−、R−ON=CR−、R−ON=CR−NH−、R−O−NR−CH=N−、(R)(R)N−N=CH−、R−O−NR−又はN≡C−NR−を示し、
及びRは、同一又は異なって、水素原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、アリール基又はヘテロ環基(該C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、アリール基及びヘテロ環基は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)を示し、
は、水素原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、アミノ基又はC1−6アルキルアミノ基を示し、
置換基群Rは、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基(該アミノ基は、C2−6アルカノイル基又は1もしくは2個のC1−6アルキル基で置換されてもよい。)、カルボキシ基、カルバモイル基、ウレイド基、グアニジド基、C1−6アルキル基(該C1−6アルキル基はヘテロ環基で置換されてもよい。)、C1−6ヒドロキシアルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−8シクロアルキル基、C1−6アルコキシ基(該C1−6アルコキシ基は1から3個のヒドロキシ基で置換されてもよい。)、C3−8シクロアルコキシ基、C1−6アルコキシカルボニル基、C1−6アルコキシカルボニルアミノ基、C2−6アルカノイル基、C1−6アルキルスルホニル基、C1−6アルキルチオ基、アリール基及びヘテロ環基(該アリール基及びヘテロ環基は、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、カルボキシ基及びC1−6アルキル基」より選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)を示す。)
で表される化合物又はその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の薬。
【請求項3】
が水素原子又はC1−6アルキル基(該C1−6アルキル基は、1から3個の同一又は異なるハロゲン原子で置換されてもよい。)である、
請求項1又は2に記載の薬。
【請求項4】
がC1−6アルキル基(該C1−6アルキル基は、1から3個の同一又は異なるハロゲン原子で置換されてもよい。)である、
請求項3に記載の薬。
【請求項5】
がメチル基である、
請求項4に記載の薬。
【請求項6】
が水素原子である、
請求項1から5のいずれか1項に記載の薬。
【請求項7】
がメチル基である、
請求項1から5のいずれか1項に記載の薬。
【請求項8】
が水素原子であり、
がC1−6アルキル基(該C1−6アルキル基は、フェニル基又は単環式芳香族複素環基(該フェニル基及び単環式芳香族複素環基は、「ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C1−6ハロアルキル基、C1−6ヒドロキシアルキル基、C2−8アルコキシアルキル基、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基、C3−8シクロアルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、ジ(C1−6アルキル)アミノ基、−N(R45)COR46、−CON(R47)(R48)」より選ばれる同一又は異なる1から3個の置換基で置換されてもよい。)で置換されてもよい。)である、
請求項1から7のいずれか1項に記載の薬。
【請求項9】
が水素原子であり、
がメチル基である、
請求項8に記載の薬。
【請求項10】
がフェニレン基(該フェニレン基は、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基及びC1−6アルキル基」より選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)である、
請求項1から9のいずれか1項に記載の薬。
【請求項11】
がフェニレン基である、
請求項10に記載の薬。
【請求項12】
Lが−C≡C−、−C≡C−C≡C−、−CH=CH−、−CH=CH−C≡C−、−C≡C−CH=CH−、エチレン基又は結合手である、
請求項1から11のいずれか1項に記載の薬。
【請求項13】
Lが結合手又は−C≡C−である、
請求項12に記載の薬。
【請求項14】
Lが結合手である、
請求項13に記載の薬。
【請求項15】
Lが−C≡C−である、
請求項13に記載の薬。
【請求項16】
が2価のアリール基(該2価のアリール基は、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基及びC1−6アルキル基」より選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)、2価の単環式芳香族複素環基(該2価の単環式芳香族複素環基は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から任意に選ばれた1から3個の原子を環構成原子として含み、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基及びC1−6アルキル基」より選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)、2価の縮合環式芳香族複素環基又は2価の部分的に飽和された単環を有する縮合環式複素環基(該2価の縮合環式芳香族複素環基及び2価の部分的に飽和された単環を有する縮合環式複素環基は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から任意に選ばれた1から4個の原子を環構成原子として含み、縮合環を構成する環の少なくとも一つがベンゼン環又はピリジン環であり、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基及びC1−6アルキル基」より選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)である、
請求項1から15のいずれか1項に記載の薬。
【請求項17】
がフェニレン基又は式[2]
【化3】

[2]
(式中、Z及びZは、同一又は異なって、−CH−、−O−、−NH−、−N(CH)−又は−S−である。但し、ZとZが共に−CH−の場合を除く。)で表される2価の基である、
請求項16に記載の薬。
【請求項18】
がフェニレン基、ピリジンジイル基、ピリミジンジイル基、2,4−フランジイル基、ピラゾールジイル基、ピロールジイル基、「5員環と6員環からなる2価の縮合環式芳香族複素環基」又は「5員環と6員環からなる2価の部分的に飽和された単環を有する縮合環式複素環基」(該フェニレン基、ピリジンインル基、ピリミジンジイル基、2,4−フランジイル基、ピラゾールジイル基、ピロールジイル基、「5員環と6員環からなる2価の縮合環式芳香族複素環基」及び「5員環と6員環からなる2価の部分的に飽和された単環を有する縮合環式複素環基」は、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基及びC1−6アルキル基」より選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)である、
請求項16に記載の薬。
【請求項19】
Wが、R−X−であり、
が、メチレン基又は結合手であり、
が、水素原子、保護されてもよいヒドロキシ基又はR−ON=CR−であり、
が、水素原子又はC1−6アルキル基(該C1−6アルキル基は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)であり、
が、水素原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、アミノ基又はC1−6アルキルアミノ基であり、
置換基群Rが、ハロゲン原子及びヒドロキシ基である、
請求項1から18のいずれか1項に記載の薬。
【請求項20】
Wが、R−X−Y−X−であり、
が、−O−又は−NR−であり、
が、メチレン基、エチレン基(該メチレン基及びエチレン基は、1から2個のメチル基で置換されてもよい。)、C3−8シクロアルキレン基又は結合手であり、
が、C1−4アルキレン基(該C1−4アルキレン基は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)であり、
が、水素原子、ハロゲン原子、保護されてもよいヒドロキシ基又はC1−6アルコキシ基であり、
が、水素原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基(該C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)であり、
置換基群Rが、ハロゲン原子、ヒドロキシ基及びC1−6アルキル基である、
請求項1から18のいずれか1項に記載の薬。
【請求項21】
Wが、Q−X−Y−X−であり、
が、−O−、−NR−又は結合手であり、
が、C1−4アルキレン基(該C1−4アルキレン基は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)又は結合手であり、
が、メチレン基、エチレン基(該メチレン基及びエチレン基は、1から2個のメチル基で置換されてもよい。)、C3−8シクロアルキレン基又は結合手であり、
Qが、C3−8シクロアルキル基、アリール基又はヘテロ環基(該C3−8シクロアルキル基、アリール基及びヘテロ環基は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)であり、
が、水素原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基(該C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基は、下記の置換基群Rより選ばれる同一又は異なる1から4個の置換基で置換されてもよい。)であり、
置換基群Rが、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−6アルキル基、C1−6ヒドロキシアルキル基、C1−6ハロアルキル基、C3−8シクロアルキル基、C1−6アルコキシ基(該C1−6アルコキシ基は1から3個のヒドロキシ基又はハロゲン原子で置換されてもよい。)、C3−8シクロアルコキシ基、C2−6アルカノイル基、C1−6アルキリデン基(該C1−6アルキリデン基はC1−6アルコキシ基で置換されてもよい)及びヒドロキシアミノカルボニル基である、
請求項1から18のいずれか1項に記載の薬。
【請求項22】
Wが水素原子、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基(該C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基及びC1−6アルキルアミノ基は、「ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C1−6アルコキシ基及びモルホリノ基」より選ばれる同一又は異なる1から3個の置換基で置換されてもよい。)である、
請求項1から18のいずれか1項に記載の薬。

【公開番号】特開2013−100277(P2013−100277A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−231323(P2012−231323)
【出願日】平成24年10月19日(2012.10.19)
【出願人】(000002819)大正製薬株式会社 (437)
【出願人】(000003698)富山化学工業株式会社 (37)
【Fターム(参考)】