説明

新規な皮膚科学的組成物関連応用

この発明は皮膚科学的組成物とそれに関連する皮膚成長要因および成長レセプターの活性化に有用な方法に関するものである。この発明の組成物は小胞細胞および他の皮膚対象に作用して、髪の成長を促す皮膚細胞修復、および皮膚健康の向上を導くものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は2003年6月4日提出のアメリカ国仮出願60/475,829の優先権を主張するものである。
【0002】
この発明は新規な皮膚科学的組成物と関連方法に関するものであり、皮膚成長ファクターと成長レセプターの活性に有用なものである。この発明の組成物は小胞細胞および他の皮膚対象に作用して髪の成長を促し、皮膚細胞の修復を容易とし、皮膚の健康を向上させるものである。
【背景技術】
【0003】
遊離基形成は従来組織傷害を含む有害な身体的発現を伴うものであった。従来の臨床経験とは反対に、この発明は遊離基形成を利用して、皮膚健康の顕著な向上を達成せんとするものである。遷移金属含有組成物と酵素が皮膚不全の治療と髪成長刺激に使用されてきたが、そのような組成物は制御された酸化還元反応を利用して所望の皮膚科学的臨床目標を達成するものではなかった。
【0004】
例えば、アメリカ特許第5,888,522号には銅、インジウム、スズ、亜鉛またはこれらの塩などの1以上のイオンの形の遷移金属と錯体化されたペプトン消化産物が開示されており、種々の皮膚不全の治療に有用であると主張されている。藤井他の日本特許第2002332217号にはコエンザイムQを含有する髪刺激組成物が開示されている。
【特許文献1】アメリカ特許第5,888,522号
【特許文献2】日本特許第2002332217号
【0005】
アメリカ特許第6,544,531号には(1)レチノールまたはビタミンAアルコールが小皺、皺および斑超色素沈着の低減に有用であること、(2)ヒドロキシ酸特にα−ヒドロキシ酸が皮膚のトーンを増加し、細胞代謝を増加してかつ皮膚の明るさおよび滑らかさを増加し、かつ(3)アスコルビン酸が皮膚浸透性とコラーゲン合成活性を有していることが開示されている。
【特許文献3】アメリカ特許第6,544,531号
【0006】
アメリカ特許第6,544,531号にはレチノイドと好ましくはレチノールを含んだ組成物、皮膚科学的に活性な酸および例えば水酸化アンモニウムなどの揮発性塩基が開示されている。皮膚不全の治療および制御された遊離基の形成および/または化学的刺激剤を利用して皮膚細胞修復または小胞刺激などの皮膚科学的臨床的目標を達成する髪成長の促進に有用な改良されたスキンケアー組成物の存在に対する絶えない要求がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明の目的は、皮膚や皮膚不全の治療および髪の成長促進に有用な改良されたスキンケアー組成物を提供することにある。
【0008】
この発明の他の目的は、制御された遊離基形成および/または穏和な化学的刺激剤を利用して所望の皮膚科学的臨床目的を達成する皮膚不全の治療、髪成長の促進に有用な改良されたスキンケアー組成物を提供することにある。
【0009】
この発明のさらなる目的は、制御された遊離基形成および/または穏和な化学的刺激剤を利用して皮膚細胞修復や小胞刺激を達成する皮膚不全の治療や髪成長の促進に有用な改良されたスキンケアー組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以上の諸目的に鑑みて、この発明は改良されたスキンケアー組成物を提供するものであって、該組成物は皮膚、皮膚不全および髪の成長の促進において有用であり、制御された遊離基形成物および/または穏和な化学的刺激剤を利用して、皮膚細胞修復および小胞刺激を達成するものである。この発明の組成物は剥脱剤、過酸化物還元剤およびトレース金属触媒の新規な相乗作用的組合せを含んでおり、これらの組成物の使用により髪の成長、皮膚改善(状況、トーン、外観など)に改良を齎し、傷、皮膚炎症および虫食いなどを治療するものである。
【0011】
より詳しくはこの発明の組成物は酸化還元剤を含んでおり、該組成物は好ましくはアスコルビン酸塩誘導体またはジヒロオキシマレイン酸誘導体などのエンジオール(enediol)含有成分、ヒスチジン鉄などの皮膚科学的に受容可能な遷移金属含有成分、キャリアーおよび選択的にコエンザイムCoQ10(この発明のある種のヘアケアー調合物中の成分として用いることができる)などの皮膚科学的に活性な酵素成分、選択的に剥離/剥脱剤、好ましくは皮膚科学的に受容可能な酸またはエステルなどである。
【0012】
この発明の組成物においては、好ましくはアスコルビン酸塩誘導体などのエンジオール含有成分としての酸化還元剤またはジヒドロキシマレイン酸などの他の酸化還元剤は遷移金属含有成分と酸化反応して過酸化水素を生じて、皮膚の健康と髪の成長を高める。
【0013】
他の実施例では、酸化還元剤および遷移金属含有成分の代りに(すなわち置換物として)またはに加えてこの発明の組成物に局部発熱剤および/または化学的刺激剤の有効量を用いることもできる。
【0014】
上記したように、この発明の組成物は選択的に皮膚科学的に活性な酸を剥離/剥脱剤として含有しており、これは化粧的に活性な酸または薬学的に活性な酸であり、例えばヒドロキシ酸、アスコルビン酸またはそれらの誘導体、リポ酸、ジヒドロリポ酸(dihydrolipoic acid)またはこれらの組合せなどである。
【0015】
この発明の組成物は皮膚に施した後短期で視認可能な皮膚状態の改善を齎すものである。そのような改善としては、乾燥または炎症を起こした皮膚における赤化や腫れを低減、組織不連続(老化しみや角質海綿亜網など皮膚の老化によるもの)および他の不全などの皮膚不全の改善、皮膚のトーンや色の向上などがある。
【0016】
加えてこの発明の組成物は傷ついたりまたは炎症を起こしている皮膚を改善するのに用いられる。この発明の組成物は傷の回復を促進させたり、皮膚炎症を治療したり虫刺されを治療するのに用いられる。組成物を施すと顕著に人間の頭皮に髪の成長を促す。
【0017】
好ましき実施例では、この発明は改良されたスキンケアー組成物を与えるものであり、リポ酸、アスコルビル・パルミテート、剥脱剤クリームベース、ヒスチジン鉄および選択的にコエンザイムCoQ10などがある。
【発明の効果】
【0018】
この発明を以下詳しく説明する。従来の皮膚化学者達が酸化防止剤を抗老化剤として用いて遊離基形成を回避したのにたいして、この発明では制御された遊離基反応の形成に依存して、皮膚刺激および髪成長を意図して過酸化物を生成して予期しない結果を奏するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
この明細書において用語「皮膚科学的に受容可能な」とは、そのように形容された組成物または成分が、不適正な毒性や非両立性や不安定性やアレルギー反応などなく、人間の皮膚に接触使用するのに適していることを言う。
【0020】
用語「皮膚科学的に活性な酵素成分」は、CoQ10などのミトコンドリア酸化リン酸化の酸化防止剤変換素子を含み、CoQ10(コエンザイムQ10、ユビキノン50、2,3−ジメトキシ−5−メチル6−ペンタコントデカニエル(pentacontdecaenyl)−ベンゾキノン)は呼吸鎖のミトコンドリア錯体I,II,IIIを通る電子の流れの速度制約キャリアーとして活力に満ちた役割を果たして、ミトコンドリアによるエネルギー(ATP)発生を保持または改善することを言う。それは主たる親油性の酸化防止剤でもある。分子は内部ミトコンドリア膜中に位置するが、他の細胞内器官の膜にも併設されるものである。かくしてCoQ10は酸化還元剤活性を保持し、電子は異なる膜(Villalba、Crane)を流れ、最適なミトコンドリア機能を保証する。用語「H2CoQ10」とはCoQ10の還元された形態を言い、でなければユビキノール(ubiquinol)として知られている。
【0021】
用語「酸化還元剤」または「過酸化物を生じる酸化還元剤」とはこの発明において過酸化水素を発生する処理剤を言う。酸化還元剤の例としてはアスコルビン酸(アスコルビン酸塩およびアスコルビン酸エステルおよびその他アスコルビン酸塩誘導体および塩)およびジヒドロキシマレイン酸(好ましくかつエステル化された形態を含む)があり、特に以下に示すようなエンジオール部分を含んだ化合物を言う。
【化1】

【0022】
アスコルビン酸とその誘導体はこの発明において酸化還元剤として使用できる。この発明において使用するのに適したアスコルビン酸誘導体としては、制限されるものではないが、アスコルビルリン酸マグネシウム、アスコルビルリン酸ナトリウム、アスコルビン酸塩ナトリウムおよびアスコルビルグルコシドがある。この発明において有用なアスコルビン酸とその誘導体としてはアスコルビル・カプリレート(caprilate)、アスコルビル・モノエート(monoate)、アスコルビル・ウンデコネート(undeconate)、アスコルビル・ラウレート(laurate)、アスコルビル・トリデコネート(trideconate)、アスコルビル・ミリステート(myristate)、アスコルビル・ペンタデコネート(pentadeconate)、アスコルビル・パルミテート(palmitate)、アスコルビル・ヘプタデカネート(heptadecanate)、アスコルビル・ステアレート(stearate)、アスコルビル・モノデカネート(monodecanate)、アスコルビル・アラチデート(arachidate)がある。さらにナトリウム塩やカルシウム塩やマグネシウム塩に限らず含まれるアスコルビン酸の金属塩も含まれる。
【0023】
好ましいエンジオール含有成分としてはアスコルビン酸塩誘導体および塩があり、例えばアスコルビン酸−2−サルフェート(sulphate)・ジカリウム塩、アスコルビン酸−2−リン酸塩・セキマグネシウム(sequimagnesium)塩、アスコルビン酸−2−ポリホスフェート(polyphosphate)・セキマグネシウム塩、アスコルビン酸−2−サルフェート−スズがある。これらのエンジオール含有化合物はある場合には皮膚科学的に受容可能な酸またはエステル(剥離/剥脱剤)としてこの発明の組成物と方法において機能する。ジヒドロキシ・マレイン酸またはその皮膚科学的に受容可能な塩形態はこの発明のある実施例においては好ましい。
【0024】
「剥離/剥脱剤」とはこの発明の組成物に選択的に含まれる処理剤であって、皮膚の外観を高めるものである。それらは皮膚の剥脱プロセスを加速的に始めるものである。それは皮膚(髪を含む)プロセスにおいて細胞警告信号を立ち上げる特殊な攻撃の領域であって起きている傷害を修復する。
【0025】
かくしてなんであっても剥脱プロセスの一部として皮膚の最外層に影響を及ぼすものならばこの発明における使用が考えられる。例えば、剥離剤は皮膚の組織(例えば滑らかさ)を改善しようとする。当業界では種々の剥離剤が知られており、この発明において使用でき、例えばサリチル酸やグリコール酸や乳酸や5−オクタノイル(octanoyl)・サリチル酸やヒドロキシオクタン(hydroxyoctanoic)酸やヒドロキシカプリル(hydroxycaprylic)酸やラノリン脂肪酸などの有機ヒドロキシ酸(αおよびβヒドロキシ酸を含む)がある。
【0026】
この発明に適した剥離システムのひとつとしてサルフィルドリル(sulphydril)化合物や双性イオン界面活性剤がある。他にもサリチル酸や双性イオン界面活性剤を含んだこの発明の使用に適した別の剥離システムがある。さらに剥脱剤としては例えばプロテアーゼまたはペプテアーゼ(peptase)酵素(天然およびバイオ合成(bio−engineered))、当業界周知のポリペプチド組成物、αヒドロキシ酸を真似てペプチドを含有するバイオ模擬化合物、蛋白質を成功裡に切断した合成化合物、マンガンやスズや銅(その金属触媒特性とは全く分離された剥脱性などの故に含まれる)などの活性金属、“Johnson&Johnson Aveeno”(登録商標)系製品などの天然大豆基製品がある。
【0027】
全く予期せぬことであるが、この発明の組成物は皮膚組織の滑らかさを生じるものであり、これは追加的な成長・修復メカニズム(皮膚の外層の除去により誘発されるもののようである)により促進されるものであり、かつ過酸化水素生成により刺激されるものである。これは剥脱剤と細胞成長を合図する過酸化水素および皮膚の治療に関するこの発明の重要な特徴を表わす修復メカニズムとの組合せである。
【0028】
用語「皮膚科学的に受容可能な酸またはエステル」とはある種の剥離/剥脱剤を言うものであって、αまたはβヒドロキシ酸のようなヒドロキシ酸、ポリ−ヒドロキシ酸をまたは以上のものの組合せを含むものである。好ましくは、ヒドロキシ酸はαヒドロキシ酸である。αヒドロキシ酸の例としては、グリコール酸、乳酸、マレイン酸、酒石酸、ピルビン酸、クエン酸またはこれらの組合せが挙げられる。
【0029】
αヒドロキシ酸は、その皮膚細胞を刺激してコラーゲンとフィブリノゲンとを生じる能力の故に、ある種の組成物において好ましい。βヒドロキシ酸はサリチル酸を含むものである。リポ酸とジヒドロリポ酸も皮膚科学的に受容可能な酸またはエステルとして使用できる。
【0030】
「皮膚科学的に受容可能な遷移金属含有成分」は銅、鉄、コバルト、マンガンまたはスズを含有する組成物であって、ヒスチジン銅、ヒスチジン鉄、EDTA鉄、EDTA銅、デスフェリオクスアミン(desferrioxamine)鉄などであって、塩化物、硫化塩(例えば硫酸アンモニウム鉄)、硝酸塩、キレート錯体などのそれらの金属の乳酸塩などの他の塩を含有することもできる。特に好ましい遷移金属としては、Cu+2、Cu+、Fe+2、Fe+3およびCo+2が好ましくはキレートとしてある。理論に拘る積もりはないが、遷移金属はこの発明の調合物において制御遊離基生成を促進する鍵となる要因である。遷移金属とのアスコルビン酸塩誘導体の反応は過酸化水素の生成を促進する。
【0031】
この発明の好ましい実施例にあっては、皮膚科学的に受容可能な遷移金属含有成分はEDTA、乳酸塩、デスフェリオクスアミン、エチレンジアンモニウム硫化塩、トリペプチド(ジグリシル−l−ヒスチジン)などのキレート剤と錯体を形成する。他にもこの発明に使用できるキレートとしては、鉄O−トレンソックス(trensox)および第二鉄O−トレンソックスがあり、ヒドロキシキノリン基鉄キレートであり、生物学的に傷害を犯すヒドロキシ遊離基を生じる所謂Fenton反応に触媒として作用しない(J.Am.Chem.Soc.、117、9760(1995)参照)。
【非特許文献1】J.Am.Chem.Soc.、117、9760(1995)
【0032】
EDTA鉄の使用は好ましい実施例である。そのようなキレート剤錯体を使用すると遊離基生成において好ましい反応制御を提供する。鉄キレート、特にEDTA鉄またはデスフェリオクスアミン鉄はこの発明に使用するのに好ましい。選択的な好ましいキレートは一連のイオン化定数または親和性定数をカバーしており、105〜1053の範囲に亙り(より好ましくは〜1043、この範囲内で)、この発明において特に好ましく使用されるものである。
【0033】
金属キレートアスコルビン酸塩システムにおいては、ヒスチジン金属キレートはDNAに対して制約された傷害を及ぼすのみであるが、EDTAキレートはOH遊離基を傷害するFenton反応に触媒作用を及ぼさない。これらのタイトなキレートにあっては、H22を分解するのに利用できる金属イオンが不充分であると考えられている。したがってFenton反応は不可能であり、DNA分離は冷やされる。アスコルビン酸塩を伴ったよりタイトでない遷移金属結合は試験管内のDNAへの攻撃を引き起こすものと知られている。アスコルビン酸の新たなバイオ的な業績によると、アスコルビン酸塩と遷移金属とを含有する生体中システムにあっては、アスコルビン酸塩が保護剤として作用するので、DNAは攻撃されない。
【0034】
金属キレートの親和性定数。
【表1】

【0035】
以上からして、選択的触媒金属活性のこの発明は種々の治療上に有用な結果を生むことが判った。必要な全てのことは、金属イオンキレートが特殊な配列を有しており、該配列がO2およびH22への完全または限定アクセスを提供し、かつキレートのイオン化(または親和性)定数が反応の特定な最終製品を制御するのに充分なことである。かくしてこの発明は皮膚治療において種々の効果を達成する広範囲の金属キレートを含むものである。
【0036】
この発明の使用において“皮膚科学的に受容可能な化学的刺激剤”は選択的な成分である。この発明においてこれらの処理剤はまた酸化還元剤および遷移金属含有成分の代替え品としても使用できる。加減されたかつ非障害性の皮膚刺激を生じる処理剤があり、該皮膚刺激とは少なくとも処理剤に曝された皮膚の一般的な赤化、腫れおよび関連する生理的な反応である。
【0037】
これらの処理剤は、処理剤に曝された感染血管および組織中に起きる細胞学的および組織学的反応の動的な錯体を形成することが知られている。処理剤が施される皮膚は一般に局部反応および形態学的な変化、組織からの刺激源の破壊または除去、および修復または治癒のために組織に導入される反応においてそれらの処理剤に反応する。
【0038】
これらの処理剤およびその刺激に対する生理的反応から起きる刺激はこの発明において有利に使われる。これらの処理剤はこの発明における酸化還元剤/遷移金属含有成分に加えてまたはの代わりに(つまり代替物として)使用できる。そのような処理剤としては種々の蛋白質分解酵素、その他の酵素、穀物蒸留酒(grain spirit)や消毒アルコール(イソプロパノール)を含むアルコール、アンモニア蒸留酒、芳香族、クレオサイト、ユーカリプトル、ユーカリプタス油、グリーンソープ、刺激的界面活性剤、松葉油チンキ剤、ポプラ芽、レゾルシノール、レゾルシノール軟膏、レゾルシノール・モノアセテート、蘇合香、アンスラリン、アンスラリン軟膏、チモール、ジャコウ草、カルバクロール、パインタール、コールタール、タール油、イクタモール、ペルーバルサム、ウサギギク(トリカブト)、カンタリデス、クリサロビン、蟻酸、グリンデリア、杜松タール、ミルラ樹脂および下記の局部穏和熱処理剤などがある。
【0039】
「局部穏和熱処理剤」とは皮膚科学的に受容可能な化学刺激剤の範疇に入るものであって、皮膚中に非常に穏和な局部熱を引き起こすものであって、この発明においては皮膚および/または髪小胞の刺激を更に促進すべく使うことができる。剥脱剤とは考えられないが、これらの処理剤は剥脱剤と同じであって、皮膚からの細胞(皮膚層中の)を攻撃することなしにさらなる成長のためにしばしば皮膚を刺激するのである。
【0040】
これらの処理剤は皮膚温度とピロゲンの穏和な上昇を引き起こす。これらの処理剤としては例えばカプサイシン、ピペリン、マスタード、ニコチン酸、樟脳、メントールなどがある。これらの処理剤は酸化還元剤および遷移金属含有成分に加えてまたはに代えて(つまり代替物として)この発明において使用できる。
【0041】
用語「傷害」とは火傷、切り傷、すり傷、引掻き傷、小さな刺激または外科的傷などの皮膚の表面や局部の傷を言う。用語「炎症」とは、刺激が傷と考えられようと単なる損傷皮膚と考えられようと、皮膚の炎症を言う。「損傷した皮膚」とは日焼けした皮膚を言い、皮膚傷害、刺激または不全を言うものであるが、傷害のレベルに達するものではなく、老化や太陽への曝露などを含む自然プロセスの結果存在する皺やその他の状態を含むものである。
【0042】
用語「皮膚の滑らかさ」とは触感的な皮膚性質を言うものであって、荒れ、しなやかさ、弾性、柔らかさ、摩擦性、乾燥性、スケーリング(scaling)および柔軟さの1以上を範疇に入れるものである。あるケースにおいてはこの発明の組成物は傷ついた皮膚を含めて皮膚の滑らかさを高めるものである。
【0043】
「キャリアー」とは皮膚への局部的施与に適した組成物であって、その中には必須の材料と選択的なその他の材料が組み入れられて、両材料をして適宜な濃度で皮膚に施与させる。キャリアーは希釈剤、分散剤、溶媒などとして作用でき、特殊な材料を含むこの発明の組成物の成分および活性のためのものであり、それらが適宜な濃度において選択された対象に均一に施与分散されるようにするものである。
【0044】
キャリアーは固体、半固体または液体であり得る。特に好ましいキャリアーは液体またはクリームやローションやゲルなどのような半固体である。好ましくはキャリアーはローション、クリームまたはゲル状であり、より好ましくは粒子の沈殿を予防するに充分な厚さまたは降伏点を有したものである。
【0045】
キャリアーはそれ自身不活性であるかまたはそれ自身の皮膚科学的な利点を有している。キャリアーはまた必須の成分と物理的および化学的に両立すべきであり、この発明の組成物に付随する安定性、効果または他の利点を損なってはならない。好ましくは活性成分は微粉状にされて組成物に含有されて活性を高めるものである。
【0046】
この発明において利用するキャリアーのタイプは組成物に望まれる製品形態のタイプに左右される。この発明に有用な局部組成物は周知の種々の形態に形成できる。例えば、ローション、クリーム、ゲル、スティック状、スプレー、軟膏、ペーストおよびムースなどである。これらの製品形態は数種のタイプのキャリアーを包含するものであり、溶液、エアロゾル、エマルジョン、ゲル、固体およびリポソームなどがある。
【0047】
好ましきキャリアーは皮膚科学的に受容可能な親水性の希釈剤である。適切な親水性希釈剤としては、水、C1−C4一価アルコールなどの有機親水性希釈剤、低分子量グリコールおよびポリオールなどがあり、プロピレン・グリコール、ポリエチレン・グリコール(例えばMW200−600の)、ポリプロピレン・グリコール(例えばMW425−2025の)、グリセロール、ブチレングリコール、1,2,4−ブタントリオール(butanetriol)、ソルビトールエステル、1,2,6−ヘキサントリオール(hexanetriol)、エタノール、イソプロパノール、ソルビトールエステル、エトキシ化エーテル、プロポキシル化エーテルおよびこれらの組合せが含まれる。希釈剤は好ましくは液体である。水は特に好ましい希釈剤である。組成物は好ましくは少なくとも約60%の親水性希釈剤を含んでいる。
【0048】
好ましきキャリアーは親水相、特に水性相および親水性相例えば液体、油または油性材料を含んだエマルジョンである。当業者周知のように、親水性相は疎水性相中に分散して(逆も真)、組成物の成分に応じて親水性または疎水性の分散連続相を形成する。エマルジョン工学においては、「分散相」は当業者周知の用語であって、連続相中に分散して囲繞される小さな粒子または小滴として存在する相であることを意味する。
【0049】
分散相は内部または不連続相としても知られている。エマルジョンは水中油エマルジョンまたはシリコン中水エマルジョンなどの油中水エマルジョンであるかまたはそれを含んでいる(例えば三または他の多相エマルジョン中に)。水中油エマルジョンは一般に約1〜50%(好ましくは約1〜30%)の分散した疎水性相と約1〜99%(好ましくは約40〜90%)の連続親水性相を含んでいる。油中水エマルジョンは一般に約1〜98%(好ましくは約40〜90%)の分散親水性相と約1〜50%(好ましくは約1〜30%)の連続疎水性相と含んでいる。
【0050】
またエマルジョンはゲル系を含んでいる(G.M.Eccleston、Application of Emulsion Stability Theories to Mobile and Semisolid O/W Emulsions、Cosmetics&Toiletries、Vol.101、1996年11月、pp73−92)。ここで好ましい組成物は水中油エマルジョンである。
【非特許文献2】G.M.Eccleston、Application of Emulsion Stability Theories to Mobile and Semisolid O/W Emulsions、Cosmetics&Toiletries、Vol.101、1996年11月、pp73−92
【0051】
ここで「治療上有効量」とは、哺乳動物の皮膚に施されたときに、皮膚に湿りを与え、刺激を和らげ、皮膚のトーンを向上し、皺を減らし、カサカサを減らし、乾癬などの炎症不全を抑制または治療し、皮膚細胞の成長を促し、髪小胞また髪成長を促すこの発明の組成物の量を言う。
【0052】
用語「有効量」とは治療上有効量という用語を包含するものであり、使用において所期の効果を奏する組成物、化合物または成分の量を言うものであり、その使用が皮膚の改善、髪の成長、傷害の治療、炎症の治療、虫刺されのいずれかを問わない。勿論、組成物の最終使用も特定の調合物または組成物中に含まれる処理剤の量に影響を及ぼす。
【0053】
例えば髪成長調合物とは対照的に皮膚治療調合物はCoQ10や他の酵素的活性成分の量が少なく、また場合によっては、この成分を除くこともある。傷害治療調合物は酸化還元剤と遷移金属含有成分の含有量が多い。
【0054】
ヘアケアー調合物は周囲の皮膚を刺激することなしに小胞細胞成長を増加させる(髪小胞のサイズと活性を増加させる)ように調合される。例えばEucerin(登録商標)が4.0g、アスコルビン酸塩溶液(15%)が1.0cc、EDTA鉄(1%)溶液が1.0cc、EDTA溶液が2滴である。
【0055】
皮膚テストにおいて上記の調合は乳頭真皮層の活性化によって生じた表皮上の多くの非常に小さなピン先状の突起を呈した。乳頭は血管と交叉神経を有している。これらは各髪小胞に栄養を与える。活性化は約2〜4時間保たれ、調合物に応じて小から大に及び、爾後正常な皮膚外観に戻った。調合物のバイオ反応性(bioreactivity)は反応の強さと時間で判定できる。以上からして、DNAに遊離基傷害を起因しない調合物により皮膚バイオ反応性を得ることが可能であることが判る。
【0056】
他の好ましい調合としてはEucerin(登録商標)を9.6g、アスコルビン酸塩溶液(ナトリウム塩の15%溶液)を0.2cc、1.0重量%のEDTA鉄溶液がある。
【0057】
下記の表はこの発明の好ましい組成物中の個々の成分とその好ましい重量範囲の全体を示すものである。場合によってはある成分は選択的である。この発明の実施に際しては当業者なら成分のタイプと量とを適宜変更できる。
【表2】

【0058】
用語「剥脱剤クリームベース」とはクリームベースまたはローションを言うものであって、重量/重量ベースで約2〜20重量%(好ましくは約5〜15重量%、より好ましくは約10重量%)の剥離/剥脱剤(好ましくはαヒドロキシ酸、より好ましくはグリコール酸、乳酸または皮膚科学的に受容可能な塩)と、約2〜20重量%の可塑化剤(好ましくは約5〜15重量%、より好ましくは約10重量%の尿素)と、標準局部化粧/薬学的ローションまたはクリームベース(約60〜96重量%、より好ましくは約65〜93重量%、さらに好ましくは約80重量%の剥脱クリームベースを形成する)とを含有している。
【0059】
この発明の局部的組成物は広い範囲の選択的成分を含んでおり、それらの選択的成分は物理的・化学的に必須の成分と両立可能なものであり、この発明の組成物に付随する安定性、有効性その他の利点を損なわないものである。選択的成分はこの発明の組成物中のキャリアー中に分散または溶解などできるものである。
【0060】
選択的成分としては、皮膚軟化剤、吸油剤、殺菌剤、バインダー、緩衝剤、変性剤、化粧用アストリンゼン、外用鎮痛剤、フィルム形成剤、湿潤剤、不透明化剤、芳香剤、ピグメント、皮膚平滑・治療剤、保存剤、推進剤、皮膚浸透促進剤、溶媒、浮遊剤、乳化剤、クレンジング剤、シックナー(thickening agent)、可溶化剤、ワックス、日焼け止め剤、非日光タンニング剤、抗酸化剤および/またはラジカルスカベンジャー(radical scavenger)、キレート剤、抗アクネ剤、抗炎症剤、剥離/剥脱剤、有機ヒドロキシ酸、ビタミン、天然抽出物などがある。
【0061】
これらの材料を記載した文献としてはHarry’s Cosmeticology、7th Ed.、Harry & wilkinson(Hill Publishers、London、1982);Pharmaceutical Dosage Forms−Disperse Systems;Lieberman、Rieger & Banker、Vols.1(1988) & 2(1989);Marcel Decker,Inc.;The Chemistry and Manufacture of Cosmetics、2nd Ed.、deNavarre(Van Nostrand 1962−1965);The Handbook of Cosmetic Science and Technology、1st Ed.、Knowlton & Pearce (Elsevier 1993)などがある。
【非特許文献3】Harry’s Cosmeticology、7th Ed.、Harry & wilkinson(Hill Publishers、London、1982)
【非特許文献4】Pharmaceutical Dosage Forms−Disperse Systems
【非特許文献5】Lieberman、Rieger & Banker、Vols.1(1988) & 2(1989);Marcel Decker,Inc.
【非特許文献6】The Chemistry and Manufacture of Cosmetics、2nd Ed.、deNavarre(Van Nostrand 1962−1965)
【非特許文献7】The Handbook of Cosmetic Science and Technology、1st Ed.、Knowlton & Pearce (Elsevier 1993)
【0062】
この発明の使用において特に好ましき酸化防止剤としてはαリポ酸、またはその薬学的に受容可能な塩形態(好ましくはその還元された形態)があり、酸化防止剤としてのその有利な特性の故に剥脱/剥離剤または分離して用いられるものである。この成分の添加量は、その細胞への有利な酸化防止効果の故に、約0.005〜10.0重量%、より好ましくは約0.01〜1重量%の範囲にある(剥脱・剥離剤としての使用とは反対に酸化防止剤として使われたときに)。これは細胞成長および修復メカニズムを有利にし、この発明の化合物により該メカニズムが促進される。
【0063】
剥脱/剥離剤の安全かつ有効な量がこの発明の組成物に添加され、その範囲は約0.1〜20%、好ましくは約0.2〜10%、より好ましくは約0.5〜4%である。加えて、胡椒(カプサイシン)、ピペリン、マスタード、ニコチン酸、樟脳およびメントールなどの皮膚中における非常に穏和な局部熱を導く処理剤(局部穏和皮膚処理剤)は剥脱または剥離剤の代わりにまたはに加えて使用でき、その量は剥脱/剥離剤と同じである。
【0064】
この発明の組成物はまたトリペプチドなどのペプチドを単独またはトリペプチドGly−L−His−L−Lysおよび他のペプチドまたは添加剤の銅(II)またはスズ(II)キレートなどと金属とを組み合わせて含んでおり、これが傷害治癒を高めかつ皮膚の属性を改善する。
【0065】
この発明の組成物のpH範囲はほぼ4〜9であり、より好ましくは5〜7、さらに好ましくは約6〜7である。
【0066】
以下実験例によりさらにこの発明について説明する。ここで特に断らない限りは%、部および比は全組成物の重量についてのものである。リストされている成分に属するそれらの重量は全て特定の成分レベルに基づいており、したがって特に断らない限りは、市販入手可能な材料に含まれるであろう溶媒、キャリアー、副産物、充填物または少量の成分は含まれるものではない。
【0067】
実験例1。ヘアークリーム。この発明のヘアークリームは以下の成分を指定の重量%で適宜なキャリアーと一緒に周知の皮膚科学的形成技術により混合することにより形成される。例示のヘアークリームは室温・大気圧下で形成でき、その反応は所望の組成物を得るべく容易に制御される。
【表3】

【0068】
*Bio−Q(登録商標)Essentials−Julian Whitaker, Healthy Directionsより−70重量%大豆油中(組成物重量の5%は大豆油であり2%はCoQ10である)。
【0069】
**剥脱剤クリームベースは(w/w)10重量%の乳酸部分塩、10重量%尿素および80重量%標準局部化粧/薬学的ローションまたはクリームからなる。
【0070】
この実験例のヘアークリームは髪の成長を高めるべく哺乳動物の皮膚に施される。濃度約0.3〜0.5gm/cm2での毎日2回の哺乳動物の頭皮への皮膚クリームの施与により約3〜4ケ月に亘る髪成長刺激を齎した。
【0071】
実験例2。ゲル。この発明のゲルは以下の成分を指定の重量%で適宜なキャリアーと一緒に周知の皮膚科学的形成技術により混合するにより形成される。例示のゲルは室温・大気圧下で形成でき、その反応は所望の組成物を得るべく容易に制御される。
【表4】

【0072】
この実験のゲルは哺乳動物の皮膚に施されて、皮膚健康と状態の向上を招き、pH変化と皮膚のトーンと色がモニターされる。1日に2回約0.3〜0.5gm/cm2の濃度のゲルで哺乳動物の頭皮へのゲルの施与は3〜4ケ月に亙る髪成長刺激を齎す。
【0073】
実験例3。ローション。この発明のローションの形成は以下の成分を指定の重量%で適宜なキャリアーと一緒に周知の皮膚科学的形成技術により混合することにより形成される。該ローションは室温・大気圧下で行われ、結果として得られる反応は容易に制御されて所望の組成物を与える。
【表5】

【0074】
この実験例のローションは皮膚に施されて、皮膚健康と状態の向上を齎し、pH変化と皮膚のトーンと色とがモニターされる。濃度約0.3〜0.5gm/cm2での1日2回当りのローションの頭皮への施与により、3〜4ケ月に亙る髪成長刺激が得られる。
【0075】
実験例4。軟膏。この発明の軟膏の形成に際しては、以下の成分を指定の重量%で適宜なキャリアーと一緒に周知の皮膚科学的形成技術により混合する。該軟膏は室温・大気圧下で形成でき、その結果の反応は容易に制御されて所望の組成物を齎す。
【表6】

【0076】
この軟膏は哺乳動物の皮膚に施されて、皮膚健康と状態とを向上する。pH変化と皮膚のトーンと色とがモニターされる。濃度約0.3〜0.5gm/cm2で1日2回のローションの哺乳動物の頭皮への施与により3〜4ケ月に亙る髪成長刺激が得られる。
【0077】
実験例5。スキンクリーム。この発明のスキンクリームの形成に際しては、以下の成分を所定の重量%で周知の皮膚科学的形成技術により混合する。該スキンクリームは室温・大気圧下で形成され、その反応は容易に制御されて所望の組成物を与える。
【表7】

【0078】
この実験例のスキンクリームは哺乳動物の皮膚に施されて、皮膚健康と状態を向上させる。pH変化と皮膚のトーンと色とがモニターされる。1日2回の濃度約0.3〜0.5gm/cm2のスキンクリームの哺乳動物頭皮への施与により髪成長刺激が3〜4ケ月に亙る。
【0079】
実験例6。スキンクリーム。この発明のスキンクリームの形成に際しては、以下の成分を所定の重量%により適宜なキャリアーと一緒に周知の皮膚科学的形成技術により混合する。該スキンクリームは室温・大気圧下で形成され、その反応は容易に制御されて所望の組成物を齎す。
【表8】

【0080】
この実験例のスキンクリームは哺乳動物の皮膚に施されて皮膚健康と状態とを向上させる。pH変化と皮膚のトーンと色とがモニターされる。濃度約0.3〜0.5gm/cm2で1日2回のスキンクリームを哺乳動物頭皮への施与により3〜4ケ月に亙る髪成長刺激が結果された。
【0081】
実験例7A、B。 スキンクリーム。この発明のスキンクリームの形成に際しては、以下の成分を指示した重量%で適宜なキャリアーと一緒に周知の皮膚科学的形成技術により混合する。該スキンクリームは室温・大気圧下で形成され、反応は容易に制御されて所望の組成物が得られる。
【表9】

【表10】

【0082】
この実験例のスキンクリームは哺乳動物の皮膚に施与されて皮膚健康と状態を向上する。pH変化と皮膚のトーンと色がモニターされる。濃度約0.3〜0.5gm/cm2で皮膚クリームを哺乳動物の頭皮に施すと3〜4ヶ月に亘る髪成長刺激が得られる。
【0083】
実験例8。下記をスキンクリームに組み込むことによりスキンケアー調合剤が形成された。
【表11】

【0084】
混合物は調剤のためにアルミ金属筒に移された。この混合物は控えめな量で髪を成長させることを示した。しかしこの調合物を1日当り6回のレベルで使用すると、脱毛が起きた。この実験から、該調合物中には成長促進因子があり、適正な量で使用された場合には髪の成長を起因するものと結論された。
【0085】
実験例9。アスコルビン酸塩はある条件下ではプロオキシダント(prooxidant)として作用するので、実験例8での経験からアスコルビル成分に疑いを掛けた。したがって以下のようにより簡単なシステムに変えた。
【表12】

【0086】
このシステムを脂肪酸の半液体エステルに溶解した。この調合物は豊富な髪を成長させた。しかし成長した髪はすべてうぶ毛(vellus hair)だった。この非常に短く細いうぶ毛を長い硬毛(terminal hair)に変換することができなかった。CoQ10は小胞をして髪を成長させる超能力を呈すが、硬毛を成長させるにはより活動が必要であるものと結論した。
【0087】
実験例10。つぎの調合物はCoQ10(ユビキノール)のジヒドロまたは還元形態を以下のように含んでいる。
【表13】

【0088】
上記の成分を含む形成に用いたスキンクリームローションは剥脱剤(乳酸)を含んでいた。この組合せをアルミ調剤筒に移した。
【0089】
この組成物は僅か1ケ月後にはある程度の活性を呈し、3月後には最も顕著な髪成長剤と考えられた。還元形態(水溶性)でのCoQ10の高い生物学的利用性が改善された結果を生んだものと考えられた。また、ヒドロキシ酸(乳酸)により導入された剥脱メカニズムが貢献する要因であると考えられた。
【0090】
実験例11。実験例10の新鮮な調合物をガラス容器(1)とアルミ金属筒(2)に入れた。サンプル2が非常に良かった。アルミ調剤筒が成功した髪成長プログラムで決定的な役割を演じ、予期せぬ効果であると考えられた。
【0091】
実験例12。実験例11の2個の調合物を観察した。継続してサンプル(2)には圧力と芳香とが生じた。異なる剥脱剤クリームを使ってより多くのサンプルがこのタイプの調合物から作られた。ガスを水素(H2)で識別し、調合物が酸性であるほどより多くのガスが間欠泉のように生じた。乳酸がアルミ筒を攻撃し、活力は酸性度に依存するものと結論された。この合金の金属は重要であり、現れた髪成長において顕著な因子であると結論された。したがってトレース金属触媒はこの発明の重要な成分であると結論された。
【0092】
実験例13。この実験例の目的はエンジオール化合物(一般クラスとしてのアスコルビン酸の延長)としてのジヒドロキシ・マレイン酸の使用を示すことにある。ジヒドロキシ・マレイン酸DHMはNaOHによりpH6.5に中和され、ついで15%溶液に形成された。
【表14】

【0093】
触媒FeEDTAはMohr‘sの塩Fe(NH)4SO4.6H2Oおよび分子量のエチレンジアミン・テトラアセチル酸またはFeEDTA.2Naの1%溶液として形成した。ついで10%過剰EDTAを最終触媒溶液に添加した。
【0094】
結果。調合物は皮膚テストで秀れたバイオ活性を呈した。動物研究が必要なので髪成長テストは行なわなかった。この成分はDNA分裂を起こさなかった。
【0095】
実験例14。目的。(a)ビヒクルとしてAtrac−Tain*を用いる。(b)ナトリウムアスコルビン酸をアスコルビル・パルミテートの代わりに用いる。
【表15】

【0096】
乳酸銅溶液の形成に際しては、0.5%硫化銅ペンタハイドレート(pentahydrate)を分子量の乳酸に添加し、ついでNH4OHを用いてpHを6.3にした。
【0097】
結果。CoQ10のためのキャリアーとしての大豆油との均質混合は非常に安定であった。施与するとそれは皮膚に分散して、CoQ10オレンジ色は消えた。これにより秀れたバイオ活性効果が新たな皮膚テストに生じた。ナトリウムアスコルビン酸はアスコルビル・パルミテートと成功裡にとって代わった。調合物は動物に髪を成長するのに使ったものと同じである。
【0098】
実験例15。調合物(2)をAtrac−tainで1:4の比で希釈した。結果として、上記調合物の色は秀れており、まだバイオ活性である。乳酸銅はバイオ活性のための優秀なキレート形態である(14参照)。
【0099】
実験例16。目的。ヒスチジン銅をナトリウムアスコルビン酸塩と一緒に触媒として使用。調合物中にCoQ10はなし。
【表16】

【0100】
結果。混合物の色は非常に良く、皮膚へのバイオ活性を呈した。この実験例は実験例(1)とともに銅―(またはアスコルビン酸塩反応触媒)に依存。(1)その皮膚への効果のためにアスコルビン酸塩反応触媒。*1%硫化銅ペンタ−水和物を分子量のヒスチジンに添加し、爾後pHを6.3に調節して金属触媒Cuヒスチジンを形成。塩はCuヒスチジンである。
【0101】
実験例17。
【表17】

【0102】
結果。スポットプレート上に長期間の色が現れた。皮膚への顕著なバイオ反応性(bioreactivity)が満足すべきものである。注:他の金属アスコルビン酸塩反応触媒唯一のシステム。
【0103】
実験例18。
【表18】

【0104】
結果。最初の色は秀れていたが、老化したら良くない。より高濃度のアスコルビン酸EDTA鉄触媒が用いられたら、Aveeno混合物は老化してダークブラウンまたは黒になった。注:組成中にαヒドロキシ酸はなくー鉄アスコルビン酸塩反応触媒のみ、まだバイオ活性は非常に良かった。
【0105】
実験例19。実験例(18)のAveeno調合物を1−1の比でAveenoクリームで希釈。
【0106】
結果。非常にはっきりした作用、この高度の希釈(1−10x)でも市販使用には充分であろう。鉄―アスコルビン酸塩触媒のみが作用し遊離基作用はこの反応のDNA分裂より下(Aveenoを用いた実験例18のように)である。
【0107】
結論。実験例13〜19は下記を示した。1.ナトリウムアスコルビン酸塩はアスコルビル・パルミテートの代りに使える。2.アスコルビン酸塩の代りのジヒドロキシ・マレイン酸はエンジオール属クラスの他の例である。3.鉄および銅は非常に強くキレート化されるので、DNA分裂はもはや起きず、しかもアスコルビン酸塩(またはエンジオール)と組み合わせたときには皮膚にバイオ反応性を呈する。鉄は明らかにより活性な触媒金属である。
【0108】
4.CoQ10およびαヒドロキシ酸は皮膚へのバイオ反応性測定の活性化には必要ではない。髪の成長は知られていない。5.大豆油は皮膚を貫通してのCoQ10の秀れた運搬体である。6.触媒がより希釈した範囲で用いられれば、J&J Aveeno、Daily Moisturizing Lotionはアスコルビン酸塩金属反応触媒のための受容可能なビヒクルである。7.強固に結合したヒスチジン銅はアスコルビン酸塩金属反応触媒のための受容可能な金属触媒である。乳酸銅中のキレート化しかし若干強固に結合した銅は、人間と動物における髪成長とともに、皮膚研究に基づいた好ましき触媒である。
【0109】
反応メカニズムに関する検討。エンジオール−追跡(trace)遷移金属触媒により過酸化水素の発生に基礎を置いた。皮膚調合物を使ってそのように発生された過酸化水素は分子信号を発するものと考えられる。過酸化水素はよく知られた細胞信号化処理剤である。これは生来の成長と修復メカニズムとを促し皮膚の改善と髪の成長を結果する。
【0110】
かくして皮膚細胞の複雑な分子生物学は簡単な分子、過酸化水素により活動化される。バイオ活性化の強度はエンジオールと金属キレートの量により容易に制御される。鉄または銅の金属イオンはキレート化処理剤の選択による厳密な制御下にある。この制御は非常に良いので、特定の反応がDNA分裂のように抑制できる。しかも芯の成長と修復機能は継続する。
【0111】
可能性のある他の反応。実験例18の実験は強い金属キレート化を使っても過剰な反応性を示している。ある種のクリームベースにおいては、鉄アスコルビン酸塩触媒の存在で反応性となる化合物がある。この発明はこれを制御できるのである。これは、エンジオール−金属触媒は過酸化水素の形成以上のことを行なっていること、を示唆している。5年前に髪を成長させたスキンクリーム中のアスコルビン酸塩−金属触媒はいかにそれが作用するかについてまだ徐々に明らかにしている。実験例6は、反応触媒としてのアスコルビン酸塩−金属は観察された髪成長の要因であり得ること、を示唆している。
【0112】
実験例20。以下の組成物を形成して実験動物テストを行った。
【表19】

【0113】
添加された各材料について成分は全部手で混合され、エマルジョンを加熱し過ぎないように注意して高速で連続間欠均質化した。良い生物学的有用性のためにアスコルビル・パルミテートを成功裡に分散させた。分〜時間後CoQ10は自発的に現れて大部分がH2CoQ10に還元された。CoQ10は激しい攪拌を用いてアスコルビル・パルミテートで還元された。大豆油その他の植物油の存在は還元反応の助けとなる。
【0114】
上記で形成された髪成長組成物は髪成長のC3Hマウスモデル、ベンチマーク2%ミノキシジル(Minoxidil)と平衡して、中で評価された。生後6週間の雌C3HマウスはTaconic Labsから追跡され、1週間順応させた。全てのマウスがテロジェン(telogen)中にあることを確認したとき、1.5X5cmマウスの背中領域をクリップして、テスト材料を1日1回クリップした領域に施した。週末休みを含めて数週間行なった。クリップされて未処理で放置された一群の制御マウスも含まれた。プラシーボクリームは与えられなかったので、この研究は髪成長でのプラシーボクリーム組成物の効果は評価されなかった。
【0115】
この発明の組成物で処置されたマウスは処置の始めから2週間で処置領域に初期の髪成長を呈した。この時点では制御マウスでもミノキシジル処置マウスでも髪成長は視認されなかった。この結果はマウス皮膚のFontana―Mason染色セクションの組織学的分析により確認された。髪サイクルのアノゲン(anogen)相における髪小胞はこの発明の組成物で処置されたマウス皮膚領域で観察された。しかし制御またはミノキシジル処置マウスではそうではなかった。
【産業上の利用可能性】
【0116】
この発明は皮膚科学工業の分野で広く利用されるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)過酸化物を生じる少なくとも1種の酸化還元剤と、(b)皮膚科学的に受容可能な遷移金属含有成分と、(c)キャリアーと、(d)選択的に皮膚科学的に活性な酵素成分と、(e)選択的に剥離/剥脱剤と、の有効量を含んでおり、かつpHが約4〜9であることを特徴とする組成物。
【請求項2】
(a)皮膚科学的に活性な酵素成分がミトコンドリア酸化リン酸化の酸化防止剤変換素子であり、(b)酸化還元剤がアスコルビン酸、アスコルビン酸塩誘導体または塩またはジヒドロキシマレイン酸(dihydroxymaleic acid)または塩であり、(c)皮膚科学的に受容可能な遷移金属含有成分が銅、鉄、コバルトまたはマンガンを含んでおり、(d)選択的な剥離/剥脱剤が皮膚科学的に受容可能な酸またはエステル組成物またはポリペプチド組成物であることを特徴とする請求項2に記載の組成物。
【請求項3】
(a)皮膚科学的に活性な酵素成分がCoQ10またはH2CoQ10であり、(b)酸化還元剤がアスコルビン酸塩エステルまたは塩であり、(c)皮膚科学的に受容可能な遷移金属含有成分がヒスチジン銅、ヒスチジン鉄(ferrous histidine)、EDTA鉄(ferrous)、デフェロキサミン鉄(ferrous desferrioxamine)、EDTA銅またはそれらの混合物であり、(d)剥離剤がαまたはβヒドロキシ酸またはそれらの混合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
酸が乳酸、サリチル酸またはそれらの混合物であることを特徴とする請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
皮膚科学的に受容可能な遷移金属含有成分に対する酸化還元剤の重量比率が約10:1〜5:1であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかひとつに記載の組成物。
【請求項6】
皮膚科学的に受容可能な遷移金属含有成分に対する酸化還元剤の重量比率が約6:1であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかひとつに記載の組成物。
【請求項7】
約1〜10重量%のCoQ10、約1〜10重量%のリポ酸(微粉化)、約1〜10重量%のアスコルビル・パルミテート、約80〜95重量%の剥脱剤クリームベース、約0.2〜1.5重量%のヒスチジン鉄を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
約1〜10重量%のCoQ10、約1〜10重量%のリポ酸(微粉化)、約1〜10重量%のアスコルビル・パルミテート、約80〜95重量%の剥脱剤クリームベース、約0.2〜1.5重量%のEDTA鉄を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
約1〜10重量%のCoQ10、約1〜10重量%のリポ酸(微粉化)、約1〜10重量%のアスコルビル・パルミテート、約80〜95重量%の剥脱剤クリームベース、約0.2〜1.5重量%のヒスチジン銅を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
約1〜10重量%のCoQ10、約1〜10重量%のリポ酸(微粉化)、約1〜10重量%のアスコルビル・パルミテート、約80〜95重量%の剥脱剤クリームベース、約0.2〜1.5重量%の乳酸銅を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
約1〜10重量%のCoQ10、約1〜10重量%のリポ酸(微粉化)、約1〜10重量%のジヒドロキシ・マレイン酸、約80〜95重量%の剥脱剤クリームベース、約0.2〜1.5重量%のヒスチジン鉄を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
約0.2〜2.0重量%のCoQ10、約1〜10重量%のリポ酸、約80〜90重量%の剥脱剤クリームベース、約0.001〜0.01重量%のヒスチジン鉄を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
約0.2〜2.0重量%のCoQ10、約1〜10重量%の微粉化リポ酸、約1〜5重量%のアスコルビル・パルミテート、約1〜5重量%の大豆油、約80〜95重量%の剥脱剤クリームベース、約0.01〜0.2重量%のヒスチジン鉄を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
(1)皮膚科学的に活性な酵素成分がH2CoQ10であり、(2)酸化還元剤がアスコルビン酸塩誘導体または塩であり、(3)皮膚科学的に受容可能な遷移金属含有成分がヒスチジン銅、ヒスチジン鉄、EDTA鉄、デフェロキサミン鉄または乳酸銅であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかひとつに記載の組成物。
【請求項15】
CoQ10がサブ微粉化されていることを特徴とする請求項3〜4、7〜13のいずれかひとつに記載の組成物。
【請求項16】
約0.1〜2.0%のCoQ10と、約1〜10%の微粉状のリポ酸と、約1〜10%のアスコルビル・パルミテートと、約1〜5%の脂肪酸トランスポート油と、約0.01〜0.1%のヒスチジン鉄とを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
局部投薬形態であることを特徴とする請求項1〜16のいずれかひとつに記載の組成物。
【請求項18】
投薬形態が皮膚クリーム、ローション、乳濁液またはゲルであることを特徴とする請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
酸化還元剤および遷移金属含有成分の代わりにまたはに加えて有効量の化学的刺激剤を含んでいることを特徴とする請求項1〜18のいずれかひとつに記載の組成物。
【請求項20】
化学的刺激剤がエタノール、イソプロパノール、アンモニアスピリット、芳香族、クレオサイト(creosite)、ユーカリプトル、ユーカリプタス油、グリーンソープ、刺激界面活性剤、松葉油チンキ剤、ポプラ芽、レゾルシノール、レゾルシノール軟膏、レゾルシノール・モノアセテート、蘇合香(storax)、アンスラリン、アンスラリン軟膏、チモール、ジャコウ草、カルバクロール、パインタール、コールタール、タール油、イクタモール、ペルーバルサム、ウサギギク(トリカブト)、カンタリデス、クリサロビン、蟻酸、グリンデリア(Grindelia)、杜松タール、ミルラ樹脂(Myrrh)、カプサイシン、ピペリン、マスタード、ニコチン酸、樟脳、メントールおよびそれらの混合物からなる群から選ばれることを特徴とする請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
化学刺激剤がエタノール、イソプロパノール、アンモニアスピリット、芳香族、クレオサイト、ユーカリプトル、ユーカリプタス油、グリーンソープ、刺激界面活性剤、レゾルシノール、レゾルシノール軟膏、レゾルシノール・モノアセテート、蘇合香、アンスラリン、アンスラリン軟膏、チモール、ジャコウ草、カルバクロール、イクタモール、ペルーバルサム、ウサギギク(トリカブト)、カンタリデス、クリサロビン、グリンデリア、杜松タール、ミルラ樹脂、カプサイシン、ピペリン、マスタード、ニコチン酸、樟脳、メントールおよびそれらの混合物からなる群から選ばれることを特徴とする請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
請求項1〜20の組成物の治療上有効量を哺乳動物の皮膚に投与することを特徴とする皮膚の炎症不全を治療する方法。
【請求項23】
請求項1〜20の組成物の治療上有効量を哺乳動物に局部投与することを特徴とする哺乳動物の皮膚小胞を刺激する方法。
【請求項24】
哺乳動物の皮膚または頭皮の髪成長が刺激されるべき領域中に請求項1〜20の組成物の治療上有効量を局部投与する哺乳動物の髪成長を刺激する方法。
【請求項25】
哺乳動物が人間であり、組成物が頭皮に投与されることを特徴とする請求項23、24に記載の方法。
【請求項26】
哺乳動物が人間であり、組成物が頭皮に投与されることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項27】
請求項1〜20の組成物の有効量を傷に施すことを特徴とする哺乳動物の皮膚中の傷を治療する方法。
【請求項28】
傷が火傷、切り傷、すり傷、引掻き傷、小刺激または外科傷であることを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
請求項1〜20の組成物の有効量を皮膚に施すことを特徴とする損傷を受けた皮膚を治療する方法。
【請求項30】
請求項1〜20の組成物を皮膚に施すことを特徴とする皮膚の滑らかさと外観を向上させることを特徴とする治療方法。
【請求項31】
(1)皮膚科学的に活性な酵素成分と、(2)少なくとも1種の化学的刺激剤と、(3)キャリアーと、(4)選択的に剥離/剥脱剤の有効量を含んでおり、pHが約4〜9であることを特徴とする組成物。
【請求項32】
化学的刺激剤がエタノール、イソプロパノール、アンモニアスピリット、芳香族、クレオサイト、ユーカリプトル、ユーカリプタス油、グリーンソープ、刺激界面活性剤、松葉油チンキ剤、ポプラ芽、レゾルシノール、レゾルシノール軟膏、レゾルシノール・モノアセテート、蘇合香、アンスラリン、アンスラリン軟膏、チモール、ジャコウ草、カルバクロール、パインタール、コールタール、タール油、イクタモール、ペルーバルサム、ウサギギク(トリカブト)、カンタリデス、クリサロビン、蟻酸、グリンデリア、杜松タール、ミルラ樹脂およびこれらの混合物からなる群から選ばれることを特徴とする請求項31に記載の組成物。

【公表番号】特表2007−526218(P2007−526218A)
【公表日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515137(P2006−515137)
【出願日】平成16年6月3日(2004.6.3)
【国際出願番号】PCT/US2004/017535
【国際公開番号】WO2005/000224
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(505446448)エバーサイツ, リミテッド ライアビリティー カンパニー (1)
【Fターム(参考)】