説明

新規な縮合環式ピリミジン化合物又はその塩、及びその医薬組成物

【課題】PLK1を阻害することに基づく抗腫瘍活性を有し、且つ経口投与可能な新規化合物の提供。
【解決手段】下記一般式(I)


の新規な縮合環式ピリミジン化合物 (式中、−X1−X2−は−N−N−結合又は−C=C−結合、X3は、炭素原子又は硫黄原子を示し、またR1〜R6は、水素原子、又は置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい飽和又は不飽和ヘテロ環式基、置換基を有していてもよいアリール基等を示す)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬の分野で有用であり、PLK1を阻害することに基づく抗腫瘍剤として有用な、新規縮合環式ピリミジン化合物又はその塩、及びその医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
細胞分裂は1つの細胞から遺伝的に同一の2つの細胞を生み出す、最も重要な生命現象の一つである。特に有糸分裂期(M期)における染色体の均等分配は、2つの極を持つ紡錘体によって厳密に制御されており、細胞の増殖、生存に不可欠である。もしM期制御機構が破綻すれば細胞は死に至るか、もしくは癌化する。M期キナーゼPolo−Like Kinase 1(PLK1)はM期への進入、中心体の制御、染色体の分離、細胞質分裂等の各ステップに、様々な基質をリン酸化することによって中心体成熟と紡錘体制御に重要な働きを担うことが示されている(非特許文献1)。PLK1は大腸癌(非特許文献2)、胃癌(非特許文献3)、頭頸部癌(非特許文献4)、卵巣癌(非特許文献5)など様々な癌組織においてPLK1の過剰発現が認められ、PLK1の過剰発現はこれら患者の予後と相関すると報告されている。
【0003】
またsiRNA技術を用いた研究で、癌細胞でPLK1を特異的に欠損させると、4倍体DNAをともなう細胞周期停止が引き起こされ、細胞増殖が阻害され、アポトーシスにより生細胞率が減少することが示されている(例えば、非特許文献6)。PLK1阻害による細胞死の誘導はがん細胞選択的であるとの報告もある(非特許文献7)。マウス膀胱癌モデルでも抗腫瘍効果を示すことが報告されている(非特許文献8)。これらの実験結果はPLK1活性の阻害が、癌細胞に増殖抑制や細胞死の誘導をもたらすことを示しており、PLK1阻害剤が抗腫瘍剤として有効であることを強く示唆している。
【0004】
これまでに、本発明化合物に類似した骨格を有し、抗腫瘍剤として有用なPLK阻害作用を有する縮合環式ピリミジン化合物が報告されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。しかしながら、これら化合物は経口吸収性を示さない(試験例2)ことから、癌患者のQOL、或いは医療費等の経済的な観点から、経口投与可能な薬剤の開発が望まれている。
すなわち優れたPLK1阻害作用を有し、且つ経口投与可能な上記一般式(I)で示される化合物群については、今まで報告されていない。
【0005】
【非特許文献1】Oncogene 2005 24: 2844-2859
【非特許文献2】Cancer Sci. 2003 94 : 148-152
【非特許文献3】Int J Oncol. 2006 29(3): 589-594
【非特許文献4】Cancer Res. 1999 59: 2794-2797
【非特許文献5】Br. J. Cancer 2004 90:815-812
【非特許文献6】J Natl Cancer Inst. 2002 94: 1863-1877
【非特許文献7】Cell Growth & Diff. 2000 22: 615-623
【非特許文献8】J. Clin. Invest. 2005 115: 978-985
【特許文献1】特表2005-501904号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2006/018185号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、PLK1を阻害すること基づく抗腫瘍活性を有し、且つ経口投与可能な新規化合物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、上記課題を解決すべく、新規縮合環式ピリミジン化合物を広く合成し、一般式(I)で表される化合物が、優れたPLK1阻害作用及びそれに基づく細胞増殖阻害作用を示すこと、さらにこれら化合物が優れた経口吸収性を示すことを見いだして本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は一般式(I)
【化1】

( 式中、−X1−X2−は−N−N−結合又は−C=C−結合を示し、
3は、炭素原子又は硫黄原子を示し、
1は、水素原子、又は置換基を有していてもよい低級アルキル基を示し、
2、R3は、X3が炭素原子を示すとき、同一又は相異なって、置換基を有していてもよい低級アルキル基を示すか、もしくは一緒になって酸素原子又は硫黄原子を示すか、あるいはX3が硫黄原子を示すとき、互いにオキソ基を示すか、もしくは一緒になって酸素原子を示し、
4は、置換基を有していてもよい炭素数1〜10アルキル基を示し、
5は、置換基を有していてもよい低級アルキル基、炭素数3〜10環状アルキル基、又はアリール基を示し、
6は、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいアリール基、−NR78又は−OR9を示し、
7、R8は、同一又は相異なって、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい飽和又は不飽和ヘテロ環式基、置換基を有していてもよいアリール基を示し、
9は、置換基を有していてもよいアリール基を示す)
で表される縮合環式ピリミジン化合物又はその塩を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、上記一般式(I)で表される化合物又はその塩を有効成分とする医薬組成物を提供するものである。
また、本発明は、上記一般式(I)で表される化合物又はその塩を有効成分とする抗腫瘍剤を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の縮合環式ピリミジン化合物又はその塩は、優れたPLK1阻害作用、及びそれに基づく細胞増殖阻害作用を示すことを見出し、さらに経口投与可能な抗腫瘍剤として有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の縮合環式ピリミジン化合物又はその塩は、上記一般式(I)で表される化合物であり、特許文献1、特許文献2には開示されていない新規化合物である。
例えば、特許文献1、特許文献2には、PLK阻害活性を有し抗腫瘍剤として有用なジヒドロプテリジノン化合物が開示されている。しかしながら本発明化合物の−X1−X2−が−N−N−結合又は−C=C−結合を示す化合物である点で、上記特許文献に開示されている化合物とは異なる。
【0012】
本明細書の以上および以下の記述において、「低級」とは、特記しない限り、炭素数1〜6を意味する。
本明細書の以上および以下の記述において、「ヘテロアリール」とは、N、O又はS原子を少なくとも一つ含む単環又は多環の芳香族ヘテロ環式基であり、例えばチエニル基、フリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジニル基、ピリダジル基、インドリル基、イソインドリル基、インダゾリル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、プリニル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、キノキサリル基等が挙げられる。
【0013】
本明細書の以上および以下の記述において、「置換基を有していてもよいアミノ基」としては、アミノ基、モノ又はジアルキルアミノ基、アルカンスルホニルアミノ基、低級アルキル基が置換されていてもよいアリールスルホニルアミノ基、C置換カルボニルアミノ基等が例示され、ここで、「ジアルキルアミノ基」のアルキルは同一または異なっていてもよい。
【0014】
本明細書の以上および以下の記述において、「C置換カルボニルアミノ基」の「C置換カルボニル」とは、カルボニル基の炭素原子が適当な置換基を有するカルボニルを意味し、該「適当な置換基」としては、例えば以下のR1で定義される「置換基を有していてもよいアルキル基」、以下のR6で定義される「置換基を有していてもよいアリール基」、以下のR7、R8で定義される「置換基を有していてもよい飽和又は不飽和ヘテロ環式基」等が挙げられる。
【0015】
本明細書の以上および以下の記述において、「N置換カルバモイル基」とは、カルバモイル基の窒素原子が適当な置換基を有するカルバモイル基を意味し、該窒素原子は適当な置換基を1又は2個有していてもよく、適当な置換基を2個有する場合、該置換基は同一又は異なっていてもよい。
【0016】
上記のカルバモイル基の窒素原子が有する「適当な置換基」としては、例えば以下のR1で定義される「置換基を有していてもよいアルキル基」、以下のR6で定義される「置換基を有していてもよいアリール基」、以下のR7、R8で定義される「置換基を有していてもよい飽和又は不飽和ヘテロ環式基」等が挙げられる。
【0017】
本明細書の以上および以下の記述において、「置換基を有していてもよいアリール基」および「置換基を有していてもよいヘテロアリール基」の「置換基」としては、特記しない限り、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、N置換又は非置換カルバモイル基等が挙げられる。
【0018】
本発明の以上および以下の記述において、「置換基を有していてもよいアルキル基」の「置換基」としては、特記しない限り、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、N置換又は非置換カルバモイル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基等が挙げられる。
【0019】
本発明の以上および以下の記述において、「置換基を有していてもよいアルコキシ基」の「置換基」としては、特記しない限り、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、N置換又は非置換カルバモイル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基等が挙げられる。
【0020】
一般式(I)中、−X1−X2−は、−N−N−結合又は−C=C−結合である。
一般式(I)中、X3は、炭素原子又は硫黄原子であり、−X1−X2−が−N−N−結合の時、好ましくは炭素原子又は硫黄原子であり、−X1−X2−が−C=C−結合の時、好ましくは炭素原子である。
一般式(I)中、R1で示される「置換基を有していてもよい低級アルキル基」の「低級アルキル基」としては、炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状アルキル基を示し、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ヘキシル基等が例示され、好ましくはメチル基、エチル基である。
【0021】
一般式(I)中、R1で示される「置換基を有していてもよい低級アルキル基」の「置換基」としては、ハロゲン原子(好ましくはフッ素原子)、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、N置換又は非置換カルバモイル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基等が例示され、好ましくはヘテロアリール基であり、より好ましくピリジル基であり、さらに好ましくは4−ピリジル基である。該「置換基を有していてもよい低級アルキル基」は、上記の置換基を同一または異なって複数個有していてもいてもよい。
【0022】
一般式(I)中、R2、R3で示される「置換基を有していてもよい低級アルキル基」の「低級アルキル基」としては、上記のアルキル基が例示され、好ましくはメチル基である。
一般式(I)中、R2、R3で示される「置換基を有していてもよい低級アルキル基」の「置換基」としては、ハロゲン原子(好ましくはフッ素原子)、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、N置換又は非置換カルバモイル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基等が例示される。該「置換基を有していてもよい低級アルキル基」は、上記の置換基を同一または異なって複数個有していてもいてもよい。
【0023】
一般式(I)中、R2、R3は、X3が炭素原子を示すとき、一緒になって酸素原子又は硫黄原子であるか、あるいはX3が硫黄原子を示すとき、互いにオキソ基であるか、もしくは一緒になって酸素原子であり、−X1−X2−が−N−N−結合の時、好ましくは互いにオキソ基であるか、もしくは一緒になって酸素原子又は硫黄原子であり、−X1−X2−が−C=C−結合の時、好ましくは一緒になって酸素原子である。
一般式(I)中、R4で示される「置換基を有していてもよい炭素数1〜10アルキル基」の「炭素数1〜10アルキル基」としては、炭素数1〜10の直鎖状又は分枝状、或いは環状アルキル基を示し、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピルメチル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、シクロブチルメチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基等が例示され、好ましくはメチル基、エチル基、イソプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、n−オクチル基である。
【0024】
一般式(I)中、R4で示される「置換基を有していてもよい炭素数1〜10アルキル基」の「置換基」としては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、N置換又は非置換カルバモイル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基等が例示され、好ましくはハロゲン原子、シアノ基、アルコキシ基、モノ又はジアルキルアミノ基、N置換又は非置換カルバモイル基、置換基を有していてもよいアリール基、ヘテロアリール基であり、より好ましくはフッ素原子、シアノ基、メトキシ基、ジエチルアミノ基、非置換カルバモイル基、置換基としてメトキシ基、トリフルオロメチル基、非置換カルバモイル基及びアミノ基から選ばれる置換基を有していてもよいフェニル基、ピリジル基である。該「置換基を有していてもよい炭素数1〜10アルキル基」は、上記の置換基を同一または異なって複数個有していてもいてもよい。
【0025】
一般式(I)中、R5で示される「置換基を有していてもよい低級アルキル基」の「低級アルキル基」としては、上記の炭素数1〜6アルキル基が例示され、好ましくはメチル基、イソプロピル基である。
一般式(I)中、R5で示される「置換基を有していてもよい低級アルキル基」の「置換基」としては、ハロゲン原子(好ましくはフッ素原子)、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、N置換又は非置換カルバモイル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基等が例示され、好ましくは置換基を有していてもよいアリール基であり、より好ましくはジメトキシフェニル基であり、特に好ましくは3,4−ジメトキシフェニル基である。該「置換基を有していてもよい低級アルキル基」は、上記の置換基を同一または異なって複数個有していてもいてもよい。
【0026】
一般式(I)中、R5で示される「炭素数3〜10環状アルキル基」としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基等が例示され、好ましくはシクロペンチル基、アダマンチル基である。
一般式(I)中、R5で示される「アリール基」は炭素数6〜14アリール基であり、フェニル基、ナフチル基が例示され、好ましくはフェニル基である。
【0027】
一般式(I)中、R6で示される「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が例示され、好ましくは塩素原子である。
一般式(I)中、R6で示される「置換基を有していてもよいアリール基」の「アリール基」としては、上記のアリール基が例示され、好ましくはフェニル基である。
【0028】
一般式(I)中、R6で示される「置換基を有していてもよいアリール基」の「置換基」としては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、トリフロロメチル基、アルキル基、アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、N置換又は非置換カルバモイル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基等が例示され、好ましくはN置換カルバモイル基であり、より好ましくは(1−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル基である。該「置換基を有していてもよいアリール基」は、上記の置換基を同一または異なって複数個有していてもいてもよい。
【0029】
一般式(I)中、R7、R8で示される「置換基を有していてもよい低級アルキル基」の「低級アルキル基」としては、上記のアルキル基が例示され、好ましくはメチル基である。
一般式(I)中、R7、R8で示される「置換基を有していてもよい低級アルキル基」の「置換基」としては、ハロゲン原子(好ましくはフッ素原子)、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、アルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、N置換または非置換カルバモイル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基等が例示され、好ましくはアリール基であり、好ましくフェニル基である。該「置換基を有していてもよい低級アルキル基」は、上記の置換基を同一または異なって複数個有していてもいてもよい。
【0030】
一般式(I)中、R7、R8で示される「置換基を有していてもよい飽和又は不飽和ヘテロ環式基」の「飽和又は不飽和ヘテロ環式基」としては、N、O又はS原子を少なくとも一つ含む単環又は多環の飽和ヘテロ環式基もしくは不飽和ヘテロ環式基が挙げられ、好ましくは、単環の飽和へテロ環式基(例えばピロリジル基、ピペリジル基、ピペラジル基、モルホリル基、チオモルホリル基、ホモピペリジニル基等)、単環の不飽和ヘテロ環式基(例えばチエニル基、フリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジニル基、ピリダジル基等)および2環性の不飽和ヘテロ環式基(例えばインドリニル基、インドリル基、イソインドリル基、インダゾリル基、メチレンジオキシフェニル基、エチレンジオキシフェニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、プリニル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、キノキサリル基等)が挙げられる。単環の飽和ヘテロ環式基として、好ましくはピペリジニル基であり、単環の不飽和へテロ環式基として、好ましくはチエニル基、チアゾリル基、ピリジル基であり、2環性の不飽和ヘテロ環式基として、好ましくインドリニル基である。
【0031】
一般式(I)中、R7、R8で示される「置換基を有していてもよい飽和又は不飽和ヘテロ環式基」の「置換基」としては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、オキソ基、ニトロ基、ホルミル基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、N置換又は非置換カルバモイル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基等が例示され、好ましくはオキソ基、置換基を有していてもよいアルキル基、N置換カルバモイル基であり、より好ましくはオキソ基、カルボキシ基を有していてもよいメチル基、(1−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル基である。
一般式(I)中、R7、R8で示される「置換基を有していてもよいアリール基」の「アリール基」としては、上記のアリール基が例示され、好ましくはフェニル基である。
【0032】
一般式(I)中、R7、R8で示される「置換基を有していてもよいアリール基」の「置換基」としては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、、ニトロ基、ホルミル基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、N置換又は非置換カルバモイル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基等が例示され、好ましくはヒドロキシ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、メタンスルホニル基を有していてもよいアミノ基、C置換カルボニルアミノ基、N置換カルバモイル基であり、より好ましくはヒドロキシ基、トリフルオロメチル基、メチル基、(1−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイルメチル基、メトキシ基、1−メチルピペリジン−4−イルメトキシ基、 チオフェン−2−イルメトキシ基、 アミノ基、(1−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル基、(N−メチルアゼチジン−3−イル)カルバモイル基、2−(ジエチルアミノ)エチルカルバモイル基、3−ピリジルカルバモイル基、4−ピリジルカルバモイル基、チオフェン−2−メチルカルバモイル基、3−ピリジルメチルカルバモイル基、2−(ピリジン−2−イル)エチルカルバモイル基、2−(1−ピペリジニルメチル)フェニルメチルカルバモイル基、(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル基、4−ピリジルカルボニルアミノ基、メタンスルホニルアミノ基である。該「置換基を有していてもよいアリール基」は、上記の置換基を同一または異なって複数個有していてもいてもよい。
【0033】
一般式(I)中、R9で示される「置換基を有していてもよいアリール基」の「アリール基」としては、上記のアリール基が例示され、好ましくはフェニル基である。
一般式(I)中、R9で示される「置換基を有していてもよいアリール基」の「置換基」としては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、N置換又は非置換カルバモイル基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有していてもよいヘテロアリール基等が例示され、好ましくはN置換カルバモイル基、C置換カルボニルアミノ基であり、より好ましくは(1−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル基である。
【0034】
反応工程式1
【化2】

【0035】
反応工程式1において、R4aは、R4又はアミンの保護基を示す。アミンの保護基としては、通常保護基として用いられるものであれば特に制限はないが、ベンジル基、4−メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベンジル基、3,4,5−トリメトキシベンジル基等が例示され、好ましくは4−メトキシベンジル基である。X3、R1、R2、R3、R4、R5、R6は上記と同義である。
【0036】
[工程1]
容易に入手可能な化合物(1)に、塩基存在下、一般式(2)で表されるヒドラジド化合物を反応させることにより、一般式(3)で表される化合物を合成出来る。
用いる反応溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれば特に制限はないが、アセトン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン等が例示され、好ましくはテトラヒドロフランである。用いる塩基としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、ルチジン、コリジン等の有機アミン類や炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基が例示され、好ましくはトリエチルアミンであり、その当量数は、0.5〜2当量であり、好ましくは0.8〜1.5当量である。反応温度は0〜30℃であり 、好ましくは20〜30℃である。反応時間は0.5〜24時間であり、好ましくは1時間である。
【0037】
[工程2]
一般式(3)で表されるヒドラジド化合物に、塩基存在下、R4aaで表される化合物を反応させることにより、一般式(4)で表される化合物を合成できる。Xaはハロゲン原子を示す。
用いる反応溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれば特に制限はないが、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等が例示され、好ましくはジメチルアセトアミドである。用いる塩基としては、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムが例示され、好ましくは水素化ナトリウムであり、その当量数は、0.5〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。反応温度は−10〜10℃であり 、好ましくは−5〜5℃である。反応時間は、5分〜24時間であり、好ましくは10分である。
【0038】
[工程3]
一般式(4)で表される化合物を、通常公知の還元的な環化反応により、一般式(5)で表される化合物を合成できる。
例えば、一般式(4)で表されるニトロ化合物を、酸性条件下、亜鉛、スズ又は鉄等の還元剤、好ましくは鉄を反応させることにより、一般式(5)で表される化合物を得ることが出来る。反応溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれば特に制限はないが、氷酢酸、ギ酸又は塩酸等の酸を反応溶媒として用いることができ、好ましくは氷酢酸である。反応温度は50〜150℃であり、好ましくは60〜100℃である。 反応時間は10分〜2時間であり、好ましくは30分〜1時間である。
【0039】
[工程4]
工程2と同様の方法により、一般式(5)で表される化合物に、R1aで表される化合物を反応させることにより、一般式(6)で表される化合物を合成することが出来る。Xaは上記と同義である。
4aがアミンの保護基である場合には、通常の方法により脱保護した後、工程2と同様の方法により、一般式(6)で表される所望の化合物を合成することができる。例えばアミンの保護基が4−メトキシベンジル基である場合の脱保護としては、有機溶媒中、トリフルオロ酢酸で処理する方法が挙げられる。
【0040】
[工程5]
一般式(6)で表される化合物を、塩基存在下に反応させることにより、一般式(7)で表される化合物を合成することが出来る。
用いる反応溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれば特に制限はないが、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、tert-ブタノール、ジオキサン等が例示され、好ましくはエタノールである。用いる塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが例示され、好ましくは水酸化ナトリウムであり、その当量数は、0.8〜10当量であり、好ましくは1〜2当量である。反応温度は20〜100℃であり 、好ましくは60〜80℃である。反応時間は5分〜1時間であり、好ましくは10分〜30分である。
【0041】
[工程6]
一般式(7)で表される化合物を、通常公知の方法により、塩基又は酸性条件下に、対応するケトン化合物(例えばアセトン、メチルエチルケトン、フェニルメチルケトンなど)、アルデヒド化合物(例えばアセトアルデヒド、ベンズアルデヒドなど)、塩化チオニル、チオホスゲン等を反応させることにより、一般式(8)で表される化合物を合成することが出来る。
【0042】
[工程7]
一般式(8)で表される化合物を、以下のように反応して一般式(9)で表される化合物を合成することが出来る。
(A)R6が−NR78基である場合
通常公知の方法により、一般式(8)で表される化合物に−NR78基に対応するアミノ化合物を反応させることにより、一般式(9)で表される化合物を合成することが出来る。
【0043】
例えば、−NR78基がアルキルアミノ基である場合には、反応溶媒中、一般式(8)で表される化合物と−NR78基に対応するアミノ化合物を反応することにより、目的の一般式(9)で表される化合物を得ることが出来る。反応溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれば特に制限はないが、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等が例示され、好ましくはジメチルスルホキシドである。反応温度は0〜200℃であり、好ましくは130〜150℃である。 反応時間は10分〜24時間であり、好ましくは1〜3時間である。基質であるアミノ化合物の当量数は1〜10当量、好ましくは1〜3当量である。
【0044】
また例えば、−NR78基がアリールアミノ基である場合には、反応溶媒中、酸性条件下、一般式(8)で表される化合物と−NR78基に対応するアミノ化合物を反応することにより、目的の一般式(9)で表される化合物を得ることが出来る。反応溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれば特に制限はないが、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、tert−ブタノール、ジオキサン等が例示され、好ましくはtert−ブタノールである。用いる酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、トシル酸等が例示され、好ましくはトシル酸であり、その当量数は、0.5〜2当量、好ましくは0.8〜1.8当量である。反応温度は0〜 200℃であり、好ましくは10〜100℃である。 反応時間は30分〜72時間であり、好ましくは12〜24時間である。基質であるアミノ化合物の当量数は1〜10当量、好ましくは1〜3当量である。
【0045】
−NR78基がアリールアミノ基、又はヘテロアリールアミノ基である場合には、Org.Lett.2002,4(20):3481−3484記載の方法(Pd2dba)に準じて、例えばPd2dba3、キサントフォス、K3PO4を用いて、合成することも出来る。
【0046】
(B)R6が−OR9基である場合
通常公知の方法により、塩基存在下、一般式(8)で表される化合物に−OR9基に対応するヒドロキシ化合物を反応させることにより、一般式(9)で表される化合物を合成することが出来る。
【0047】
例えば、−OR9基がヒドロキシ化合物である場合には、反応溶媒中、酸性条件下、一般式(8)で表される化合物と−OR9基に対応するヒドロキシ化合物を反応することにより、目的の一般式(9)で表される化合物を得ることが出来る。反応溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれば特に制限はないが、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等が例示され、好ましくはジメチルスルホキシドである。用いる塩基としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、リン酸カリウム、炭酸ナトリウム等が例示され、好ましくは炭酸カリウムであり、その当量数は、1〜5当量、好ましくは3当量である。反応温度は0〜 200℃であり、好ましくは10〜100℃である。 反応時間は30分〜72時間であり、好ましくは1〜24時間である。基質であるアミノ化合物の当量数は1〜10当量、好ましくは1〜3当量である。
【0048】
(C)R6が置換基を有していてもよいアリール基である場合
通常公知の方法により、塩基存在下、一般式(8)で表される化合物に、置換基を有していてもよいアリール基に対応するアリール化合物を反応させることにより、一般式(9)で表される化合物を合成することが出来る。
例えば、Chemical Review(Miyaura N.;Suzuki A.1995,95,2457−2483)記載の方法のSuzukiカップリング法に準じて合成することができる。
置換基を有していてもよいアリール基に対応するアリール化合物は、通常公知の方法で合成するか、容易に入手可能である。
【0049】
反応工程式2
【化3】

【0050】
反応工程式2において、R4aは、R4又はアミンの保護基を示す。アミンの保護基としては、通常保護基として用いられるものであれば特に制限はないが、ベンジル基、4−メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベンジル基、3,4,5−トリメトキシベンジル基等が例示され、好ましくは4−メトキシベンジル基である。R1、R4、R5、R6は上記と同義である。
【0051】
[工程8]
5−ブロモ−2−メトキシピリミジン(10)と、R5−CHOで表されるアルキル又はアリールアルデヒドを、酸条件下、2価の鉄化合物、及び過酸化物を反応させることにより、一般式(11)で表される化合物を合成することが出来る。
【0052】
用いる酸としては、酢酸、硫酸、硝酸、塩酸、又はそれらの混合物、例えば酢酸と硫酸の混合物を使用できる。用いる反応溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれば特に制限はなく、上記の酸を反応溶媒とすることも出来る。用いる2価の鉄化合物としては、硫酸鉄(II)7水和物、酢酸鉄(II)、臭化鉄(II)4水和物、塩化鉄(II)4水和物が例示され、好ましくは硫酸鉄(II)7水和物である。その当量数は1〜3当量であり、好ましくは1.6当量である。用いる過酸化物としては、過酸化水素水、tert-ブチルヒドロキシパーオキシド、メタクロロ過安息香酸(mCPBA)、クメンヒドロキシパーオキシド等が例示され、好ましくはtert-ブチルヒドロキシパーオキシドであり、その当量数は1〜5当量であり、好ましくは3.5当量である。反応温度は10〜100℃であり 、好ましくは15〜30℃である。反応時間は、30分〜24時間であり、好ましくは1〜2時間である。
【0053】
[工程9]
一般式(11)で表される化合物を、通常公知の方法により、一般式(12)で表される化合物を合成することが出来る。
例えば、一般式(11)で表される化合物のメトキシ基を、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、tert-ブタノール、ジオキサン等の溶媒中、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、トシル酸等の酸で処理して、ヒドロキシル基とし、オキシ塩化リンを反応させることにより、一般式(12)で表される化合物を合成することが出来る。
【0054】
[工程10]
一般式(12)で表される化合物を、工程7と同様に反応することにより、一般式(13)で表される化合物を合成することが出来る。
【0055】
[工程11]
一般式(13)で表される化合物に、2価の銅化合物存在下、容易に入手可能なR1−NH2で表されるアミン化合物を反応させることにより、一般式(14)で表される化合物を合成することが出来る。
用いる反応溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれば特に制限はないが、水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、tert-ブタノール、ジオキサン等が例示され、好ましくは水である。用いる2価の銅化合物としては、硫酸銅(II)、酢酸銅(II)、臭化銅(II)、塩化銅(II)2水和物が例示され、好ましくは硫酸銅(II)である。その当量数は、0.05〜1当量であり、好ましくは0.1〜0.2当量である。R1−NH2で表されるアミン化合物の当量数は、1〜100当量であり、好ましくは2〜50当量である。反応温度は0〜200℃であり 、好ましくは60〜100℃である。反応時間は30分〜24時間であり、好ましくは6〜10時間であり、必要に応じて封管してもよい。
【0056】
[工程12]
一般式(14)で表される化合物に、容易に入手可能なR4a−CH2−COXで表される酸クロライドを反応させることにより、一般式(15)で表される化合物を合成することが出来る。Xはハロゲン原子を示す。
用いる反応溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれば特に制限はないが、ニトロメタン、ジオキサン等が例示され、好ましくはニトロメタンである。R4a−CH2−COXで表される酸クロライドの当量数は、1〜10当量であり、好ましくは2〜5当量である。反応温度は0〜200℃であり 、好ましくは80〜150℃である。反応時間は30分〜6時間であり、好ましくは1〜2時間である。
【0057】
[工程13]
一般式(15)で表される化合物を、反応溶媒中で加熱攪拌することにより、一般式(1)で表される化合物を合成することが出来る。
用いる反応溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであれば特に制限はないが、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、tert-ブタノール等が例示され、好ましくはエタノールである。必要に応じてナトリウムアルコキシド、又はカリウムアルコキシドを用いてもよく、その当量数は、0.1〜40当量であり、好ましくは10〜25当量である。反応温度は0〜100℃であり 、好ましくは60〜90℃である。反応時間は30分〜24時間であり、好ましくは1〜2時間である。
【0058】
かくして得られた製造中間体及び本発明化合物は抽出、沈殿、懸濁洗浄、再結晶、蒸留、カラムクロマトグラフィー等の合成化学上、通常の分離手段で精製可能である。
上記のごとく得られた本発明化合物及びその他の各化合物は、通常公知の方法で塩、とりわけ製薬学的に許容される塩を形成することができる。
本発明化合物もしくはその塩、又はその他化合物もしくはその塩は、通常公知の分離精製手段、例えば濃縮、溶媒抽出、濾過、再結晶、各種クロマトグラフィー等を用いることにより単離精製可能である。
【0059】
一般式(I)で示される化合物は、不斉炭素原子に基づく光学異性体を1個またはそれ以上有することがあるが、これらの異性体およびそれらの混合物もまた本発明の範囲に含まれる。
さらに、一般式(I)で示される化合物又はその塩の水和物や溶媒和物を包含し、さらにこれらの結晶および結晶多形も本発明の範囲に含まれる。
【0060】
本発明の化合物を医薬として用いるにあたっては、必要に応じて薬学的担体と配合し、予防又は治療目的に応じて各種の投与形態を採用可能であり、該形態としては、例えば、経口剤、注射剤、坐剤、軟膏剤、貼付剤等のいずれでもよく、好ましくは、経口剤が採用される。これらの投与形態は、各々当業者に公知慣用の製剤方法により製造できる。
【0061】
薬学的担体としては、製剤素材として慣用の各種有機或いは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤等として配合される。また、必要に応じて防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。
【0062】
経口用固形製剤を調製する場合は、本発明化合物に賦形剤、必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味・矯臭剤等を加えた後、常法により錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等を製造することができる。そのような添加剤としては、当該分野で一般的に使用されるものでよく、例えば、賦形剤としては、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、微結晶セルロース、珪酸等を;結合剤としては、水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン液、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、メチルセルロース、エチルセルロース、シェラック、リン酸カルシウム、ポリビニルピロリドン等を;崩壊剤としては、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、乳糖等を;滑沢剤としては、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ砂、ポリエチレングリコール等を;着色剤としては、酸化チタン、酸化鉄等を;矯味・矯臭剤としては白糖、橙皮、クエン酸、酒石酸等を例示できる。
【0063】
経口用液体製剤を調製する場合は、本発明化合物に矯味剤、緩衝剤、安定化剤、矯臭剤等を加えて常法により内服液剤、シロップ剤、エリキシル剤等を製造することができる。この場合矯味・矯臭剤としては、上記に挙げられたものでよく、緩衝剤としては、クエン酸ナトリウム等が、安定剤としては、トラガント、アラビアゴム、ゼラチン等が挙げられる。
【0064】
注射剤を調製する場合は、本発明化合物にpH調節剤、緩衝剤、安定化剤、等張化剤、局所麻酔剤等を添加し、常法により皮下、筋肉内及び静脈内用注射剤を製造することができる。この場合のpH調節剤及び緩衝剤としては、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム等が挙げられる。安定化剤としては、ピロ亜硫酸ナトリウム、EDTA、チオグリコール酸、チオ乳酸等が挙げられる。局所麻酔剤としては、塩酸プロカイン、塩酸リドカイン等が挙げられる。等張化剤としては、塩化ナトリウム、ブドウ糖等が例示できる。
【0065】
坐剤を調製する場合は、本発明化合物に当業界において公知の製剤用担体、例えば、ポリエチレングリコール、ラノリン、カカオ脂、脂肪酸トリグリセリド等を、さらに必要に応じてツイーン(登録商標)のような界面活性剤等を加えた後、常法により製造することができる。
【0066】
軟膏剤を調製する場合は、本発明化合物に通常使用される基剤、安定剤、湿潤剤、保存剤等が必要に応じて配合され、常法により混合、製剤化される。基剤としては、流動パラフィン、白色ワセリン、サラシミツロウ、オクチルドデシルアルコール、パラフィン等が挙げられる。保存剤としては、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル等が挙げられる。
【0067】
貼付剤を調製する場合は、通常の支持体に前記軟膏、クリーム、ゲル、ペースト等を常法により塗布すればよい。支持体としては、綿、スフ、化学繊維からなる織布、不織布や軟質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタン等のフィルム或いは発泡体シートが適当である。
【0068】
上記の各投与単位形態中に配合されるべき本発明化合物の量は、これを適用すべき患者の症状により、或いはその剤形等により一定ではないが、一般に投与単位形態あたり、経口剤では約0.05〜1000mg、注射剤では約0.01〜500mg、坐剤では約1〜1000mgとするのが望ましい。
【0069】
また、上記投与形態を有する薬剤の1日あたりの投与量は、患者の症状、体重、年齢、性別等によって異なり一概には決定できないが、通常成人1日あたり約0.05〜5000mg、好ましくは0.1〜1000mgとすればよく、これを1日1回又は2〜4回程度に分けて投与するのが好ましい。
【0070】
本発明化合物を含有する薬剤を投与することにより治療できる疾病としては、例えば悪性腫瘍の場合、頭頚部癌、食道癌、胃癌、結腸癌、直腸癌、肝臓癌、胆嚢・胆管癌、膵臓癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、子宮頚癌、子宮体癌、腎癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣腫瘍、骨・軟部肉腫、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、皮膚癌、脳腫瘍等が挙げられる。
【実施例】
【0071】
以下に参考例、実施例、試験例及び製剤例を示し、本発明をさらに詳しく説明する。しかしながら、本発明はこれら実施例に制限されるものではない。
【0072】
参考例1
2−シクロペンチル−1−メトキシカルボニルヒドラジンの合成
シクロペンタノン9.73ml及びカルバジン酸メチル9.9gを、メタノール300mlに溶解し、室温で2時間撹拌した。続いて、メタノールを減圧留去し、残渣を酢酸130mlと水130mlの混合液に溶解した。反応液に水素化シアノボロヒドリド6.9gを3回に分けて加え、室温で2時間撹拌した。反応液に水酸化ナトリウム水溶液を加えて、塩基性とした後、室温で30撹拌した。反応懸濁液をクロロホルムで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮することにより、標記化合物16.8gを無色油状生成物として得た。
【0073】
参考例2
2−(2−アダマンチル)−1−メトキシカルボニルヒドラジンの合成
2−アダマンタノン2.07gから、参考例1の方法に準じて、標記化合物3.02gを得た。
【0074】
参考例3
2−イソプロピル−1−メトキシカルボニルヒドラジンの合成
アセトン12mlから、参考例1の方法に準じて、標記化合物1.59gを得た。
【0075】
参考例4
2−(3,4−ジメトキシベンジル)−1−メトキシカルボニルヒドラジンの合成
3,4−ジメトキシベンズアルデヒド1.66gから、参考例1の方法に準じて、標記化合物2.33gを得た。
【0076】
参考例5
2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−2−シクロペンチル−1−メトキシカルボニルヒドラジンの合成
参考例1により得られた2−シクロペンチル−1−メトキシカルボニルヒドラジン9.49gをテトラヒドロフラン(以下、THF)60mlに溶解し、2,4−ジクロロピリミジン11.6gをTHF60mlに溶解した溶液に加え、トリエチルアミン(以下、TEA)8.4mlを滴下した後、室温で2時間撹拌した。反応懸濁液を減圧濾過して析出物を除き、得られた溶液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、エーテル−ヘキサン混合溶媒より結晶化させ、減圧濾取することにより標記化合物15.9gを得た。
【0077】
参考例6
2−(2−アダマンチル)−2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−1−メトキシカルボニルヒドラジンの合成
参考例2により得られた2−(2−アダマンチル)−1−メトキシカルボニルヒドラジン3.02gから、参考例5の方法に準じて、標記化合物2.94gを得た。
【0078】
参考例7
2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−2−イソプロピル−1−メトキシカルボニルヒドラジンの合成
参考例3により得られた2−イソプロピル−1−メトキシカルボニルヒドラジン1.59gから、参考例5の方法に準じて、標記化合物2.28gを得た。
【0079】
参考例8
2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−2−(3,4−ジメトキシベンジル) −1−メトキシカルボニルヒドラジンの合成
参考例4により得られた2−(3,4−ジメトキシベンジル)−1−メトキシカルボニルヒドラジン1.89gから、参考例5の方法に準じて、標記化合物1.79gを得た。
【0080】
参考例9
2−(2−クロロ−5−トロピリミジン−4−イル)−2−シクロペンチル−1−エチル−1−メトキシカルボニルヒドラジンの合成
参考例5により得られた2−(2−クロロ-5-ニトロピリミジン−4−イル)−2−シクロペンチル−1−メトキシカルボニルヒドラジン2.84gをジメチルアセトアミド(以下、DMA)30mlに溶解し、ヨードエタン10.8mlを加え、氷浴で冷却した。氷冷下、55%水素化ナトリウム(ミネラルオイル分散物)785mgを3回に分けて加え、氷冷下10分間撹拌し、直ちに氷を加えて反応を停止させた。反応液を酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物2.58gを得た。
【0081】
参考例10
2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−2−シクロペンチル−1−(4−メトキシベンジル)−1−メトキシカルボニルヒドラジンの合成
参考例5により得られた2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−2−シクロペンチル−1−メトキシカルボニルヒドラジン16.3g、4−メトキシベンジルブロミド15.6g及び55%水素化ナトリウム(ミネラルオイル分散物)3.37gから、参考例9の方法に準じて、標記化合物19.2gを得た。
【0082】
参考例11
2−(2−アダマンチル)−2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−ル)−1−エチル−1−メトキシカルボニルヒドラジンの合成
上記、参考例6により得られた2−(2−アダマンチル)−2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−1−メトキシカルボニルヒドラジン2.00gから、参考例10の方法に準じて、標記化合物1.16gを得た。
【0083】
参考例12
2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−1−エチル−2−イソプロピル−1−メトキシカルボニルヒドラジンの合成
上記、参考例7により得られた2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−2−イソプロピル−1−メトキシカルボニルヒドラジン1.01gから、参考例10の方法に準じて、標記化合物869.9mgを得た。
【0084】
参考例13
2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−2−(3,4−ジメトキシベンジル)−1−エチル−1−メトキシカルボニルヒドラジンの合成
参考例8により得られた2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−2−(3,4−ジメトキシベンジル) −1−メトキシカルボニルヒドラジン796mgから、参考例10の方法に準じて、標記化合物448mgを得た。
【0085】
参考例14
7−クロロ−1−シクロペンチル−2−エチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
参考例9により得られた2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−2−シクロペンチル−1−エチル−1−メトキシカルボニルヒドラジン2.92gを酢酸30mlに溶解し、鉄粉2.3gを加え、70℃で1時間撹拌し、次いで100℃で1時間撹拌した。反応懸濁液に酢酸エチルを加え、セライトを通して減圧濾過し、析出物を除いた。得られた溶液を水で洗浄し、炭酸ナトリウムで塩基性とし、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、エーテル−ヘキサンより結晶化させ、減圧濾取することにより標記化合物1.82gを得た。
【0086】
参考例15
7−クロロ-1-シクロペンチル−2−(4−メトキシベンジル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
上記、参考例10により得られた2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−2−シクロペンチル−1−(4−メトキシベンジル)−1−メトキシカルボニルヒドラジン336mgから、参考例14の方法に準じて、標記化合物233mgを得た。
【0087】
参考例16
1−(2−アダマンチル)−7−クロロ−2−エチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
上記、参考例11により得られた2−(2−アダマンチル)−2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−1−エチル−1−メトキシカルボニルヒドラジン1.16gから、参考例14の方法に準じて、標記化合物617.6mgを得た。
【0088】
参考例17
7−クロロ−2−エチル−1−イソプロピル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
参考例12により得られた2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−1−エチル−2−イソプロピル−1−メトキシカルボニルヒドラジン870mgから、参考例14の方法に準じて、標記化合物563.6mgを得た。
【0089】
参考例18
7−クロロ−1−(3,4−ジメトキシベンジル)−2−エチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
参考例13により得られた2−(2−クロロ−5−ニトロピリミジン−4−イル)−2−(3,4−ジメトキシベンジル)−1−エチル−1−メトキシカルボニルヒドラジン445mgから、参考例14の方法に準じて、標記化合物168mgを得た。
【0090】
参考例19
7−クロロ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
参考例14により得られた7−クロロ−1−シクロペンチル−2−エチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン1.82gをDMA22mlに溶解し、ヨードメタン1.2mlを加え、氷浴で冷却した。氷冷下、55%水素化ナトリウム(ミネラルオイル分散物)785mgを3回に分けて加え、氷冷下10分間撹拌し、直ちに氷を加えて反応を停止させた。反応液を酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、エーテル−ヘキサンより結晶化させ、減圧濾取することにより標記化合物1.80gを得た。
【0091】
参考例20
7−クロロ−1−シクロペンチル−2−(4−メトキシベンジル)−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
上記、参考例15により得られた7−クロロ−1−シクロペンチル−2−(4−メトキシベンジル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン12.6gから、参考例19の方法に準じて、標記化合物13.2gを得た。
【0092】
参考例21
1−(2−アダマンチル)−7−クロロ−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
上記、参考例16により得られた1−(2−アダマンチル)−7−クロロ−2−エチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン618mgから、参考例19の方法に準じて、標記化合物629mgを得た。
【0093】
参考例22
7−クロロ−2−エチル−1−イソプロピル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
参考例17により得られた7−クロロ−2−エチル−1−イソプロピル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン564mgから、参考例19の方法に準じて、標記化合物457mgを得た。
【0094】
参考例23
7−クロロ−1−(3,4−ジメトキシベンジル)−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
参考例18により得られた7−クロロ−1−(3,4−ジメトキシベンジル)−2−エチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン160mgから、参考例19の方法に準じて、標記化合物159mgを得た。
【0095】
参考例24
7−クロロ−1−シクロペンチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オントリフルオロ酢酸塩の合成
参考例20により得られた7−クロロ−1−シクロペンチル−2−(4−メトキシベンジル)−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン6.31gをトリフルオロ酢酸(以下、TFA)16mlに溶解し2時間撹拌した。反応液に水及びエーテルを加え、減圧濾取し、エタノール、エーテルで順次洗浄し乾燥することにより標記化合物5.42gを得た。
【0096】
参考例25
7−(4−カルボキシフェニル)アミノ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
参考例19により得られた7−クロロ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン1.50g及び4−アミノ安息香酸754mgに0.08Mに調整したトシル酸のtert−ブタノール溶液50mlを加え、95℃で24時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、水をくわえ、析出物を減圧濾取し、水、エタノール、エーテルで順次洗浄し、乾燥することにより(標記化合物:トシル酸=2.1:1)の混合物1.54gを得た。この混合物は精製することなく後の反応に用いた。
【0097】
参考例26
7−(4−カルボキシ−2−メトキシフェニル)アミノ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
参考例19により得られた7−クロロ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン104mg及び4−アミノ−3−メトキシ安息香酸73mgから、参考例25の方法に準じて、標記化合物89.2mgを得た。
【0098】
参考例27
7−(4−カルボキシ−3−トリフルオロメチルフェニル)アミノ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
参考例19により得られた7−クロロ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン100mg及び4−アミノ−2−トリフルオロメチル安息香酸76.7mgから、参考例25の方法に準じて、標記化合物44mgを得た。
【0099】
参考例28
7−(4−カルボキシ−2−メチルフェニル)アミノ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
参考例19により得られた7−クロロ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン100mg及び4−アミノ−3−メチル安息香酸67mgから、参考例25の方法に準じて、標記化合物37mgを得た。
【0100】
参考例29
1−(2−クロロ−5−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1−シクロペンチル−2−エチルヒドラジンの合成
参考例19により得られた7−クロロ−1−クロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン500mgにエタノール6mlを加え、さらに4N水酸化ナトリウム水溶液6mlを加え、室温で1時間撹拌した。反応液を2N塩酸でpH5とし、次いで炭酸ナトリウム水溶液で塩基性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣にヘキサンを加え、結晶化させ、減圧濾取することにより標記化合物355mgを得た。
【0101】
参考例30
2−アミノ−5−エトキシカルボニルピリジンの合成
2−アミノ−5−カルボキシピリジン1.1gをエタノール40mlに溶解し、硫酸を1.0ml加えて24時間加熱還流した。反応液を室温に冷却し、溶媒を約1/5量にまで減圧留去した。炭酸ナトリウム水溶液で塩基性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣にエーテルを加え、結晶化させ、減圧濾取することにより標記化合物1.01mgを得た。
【0102】
参考例31
5−アミノ−2−エトキシカルボニルチオフェンの合成
2−カルボキシ−5−ニトロチオフェン1.04gに塩化メチレン30mlを加え、オキサリルクロリド567μlを加えた。この懸濁液にジメチルホルムアミド(以下、DMF)を1滴加え、室温で1.5時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、エタノール30mlに溶解し、1時間加熱還流した。反応液を室温に冷却し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサンより結晶化させ、減圧濾取することにより中間体2−エトキシカルボニル−5−ニトロチオフェン927mgを得た。この中間体400mgを酢酸7.2mlに溶解し、鉄粉556mgを加え、60℃で1時間撹拌した。反応懸濁液に酢酸エチルを加え、セライトを通して減圧濾過し、析出物を除いた。得られた溶液を水で洗浄し、炭酸ナトリウムで塩基性とし、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、エーテル−ヘキサンより結晶化させ、減圧濾取することにより標記化合物355.7mgを得た。
【0103】
参考例32
1−シクロペンチル−7−(5−エトキシカルボニルピリジン−2−イル)アミノ−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
シュレンク管中に、参考例30により得られた2−アミノ−5−エトキシカルボニルピリジン68mg、参考例19により得られた7−クロロ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン100mg、キサントフォス12mg、Pd2dba36mg、K3PO4108mgを入れてアルゴン置換し、ジオキサン1.4mlを加えた。この懸濁液をアルゴン雰囲気下、100℃で24時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して68.6mgを得た。
【0104】
参考例33
1−シクロペンチル−7−(5−エトキシカルボニルチオフェン−2−イル)アミノ−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
参考例31により得られた5−アミノ−2−エトキシカルボニルチオフェン150mgから、参考例32の方法に準じて、標記化合物150mgを得た。
【0105】
参考例34
7−(5−カルボキシピリジン−2−イル)アミノ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
参考例32により得られた1−シクロペンチル−7−(5−エトキシカルボニルピリジン−2−イル)アミノ−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン200mgにメタノール10ml、THF5ml、4N水酸化ナトリウム水溶液1mlを加え、室温で20時間撹拌した。反応溶液に2N塩酸を加えてpH5とし、析出物を減圧濾取して乾燥することにより標記化合物162.2mgを得た。
【0106】
参考例35
7−(5−カルボキシチオフェン−2−イル)アミノ−1−シクロペンチル-−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
参考例32により得られた1−シクロペンチル−7−(5−エトキシカルボニルチオフェン−2−イル)アミノ−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン150mgにメタノール3ml、4N水酸化ナトリウム水溶液3mlを加え、50℃で7時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、2N塩酸を加えてpH5とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣にクロロホルムを加え、析出物を減圧濾取することにより標記化合物45mgを得た。
【0107】
参考例36
6−クロロ−4−シクロペンチル−3−エチル−1−メチル−3,4−ジヒドロピリミド[4,5−d] [1,2,3,6]チアトリアジン−2−オンの合成
参考例29により得られた1−(2−クロロ−5−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1−クロペンチル−2−エチルヒドラジン163mgに塩化メチレン6ml、TEA335μlを加えた溶液に、塩化チオニル70μlの塩化メチレン6ml溶液を加え、室温で1時間撹拌した。反応液にクロロホルムを加え、炭酸ナトリウム水溶液を加えて塩基性としたのち、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、エーテル−ヘキサンより結晶化させ、減圧濾取することにより標記化合物151mgを得た。
【0108】
参考例37
7−クロロ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−チオンの合成
参考例29により得られた1−(2−クロロ−5−メチルアミノピリミジン−4−イル)−1−シクロペンチル−2−エチルヒドラジン188mgとチオホスゲン80μlから参考例32の方法に準じて、標記化合物205mgを得た。
【0109】
参考例38
4−ベンゾイル−5−ブロモ−2−メトキシピリミジンの合成
5−ブロモ−2−クロロピリミジン9.42gに1Nナトリウムメトキシド−メタノール溶液75mlを加えて、室温で1時間撹拌した。反応液に氷水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をエーテル−ヘキサンから結晶化して中間体5−ブロモ−2−メトキシピリミジン8.44gを得た。この中間体2.08g、ベンズアルデヒド1.67mlを酢酸11ml、6N硫酸7mlに溶解し、氷冷下で硫酸鉄(II)7水和物4.9gの水11ml溶液を加え、次いで70%tert−ブチルハイドロパーオキシド水溶液2.4mlを10分間以上かけて滴下した。反応液を氷冷下で30分間撹拌し、室温で3.5時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、炭酸ナトリウムで塩基性とした後、酢酸エチルで3回抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物1.29gを得た。
【0110】
実施例1
1−シクロペンチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−2−(2,2,2−トリフルオロエチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0111】
参考例24により得られた7−クロロ-1-シクロペンチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン300mg及び2,2,2−トリフルオロヨードエタン770μlをDMA5mlに溶解し、次いで水素化リチウム17mgを加え、95℃で5時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体である7−クロロ−1−シクロペンチル−4−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン96.2mgを得た。この中間体61.4mg及び4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシアニリン51mgに、0.18Mに調整したトシル酸のtert−ブタノール溶液1.8mlを加え、95℃で24時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物40mgを得た。
【0112】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.50-2.25(14H, m), 2.34(3H, s), 2.80-2.95(2H, m), 3.29(3H, s), 3.80-4.10(5H, m), 4.10-4.25(2H, m), 5.95-6.05(1H, m), 7.26-7.30(1H, m), 7.45(1H, d, J = 2.0 Hz), 7.88(1H, s), 7.98(1H, s), 8.55(1H, d, J = 8.3 Hz)
【0113】
実施例2
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0114】
参考例19により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン104mg及び4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシアニリン115mgに、0.18Mに調整したトシル酸のtert−ブタノール溶液3.5mlを加え、95℃で24時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物143.3mgを得た。
【0115】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.10(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.25(14H, m), 2.33(3H, s), 2.75-2.90(2H, m), 3.22(3H, s), 3.61(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.90-4.15(5H, m), 5.95(1H, d, J = 7.8 Hz), 7.25-7.27(1H, m), 7.44(1H, d, J = 2.0 Hz), 7.79(1H, s), 7.81(1H, s), 8.55(1H, d, J = 8.3 Hz)
【0116】
実施例3
1−シクロペンチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−2−(オクタン−1−イル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0117】
参考例24により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン145mg及びヨードオクタン685μlをDMA2mlに溶解し、次いで水素化リチウム8mgを加え、室温で10分間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体である7−クロロ−1−シクロペンチル−4−メチル−2−(オクタン−1−イル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン107mgを得た。この中間体60.2mg及び4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシアニリン46mgに、0.18Mに調整したトシル酸のtert−ブタノール溶液1.6mlを加え、95℃で24時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物20mgを得た。
【0118】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
0.82(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.00-2.30(28H, m), 3.22(3H, s), 2.75-2.90(2H, m), 3.22(3H, s), 3.54(2H, t, J = 7.3 Hz), 3.90-4.15(5H, m), 5.99(1H, d, J = 8.1 Hz), 7.25-7.30(1H, m), 7.44(1H, d, J = 1.7 Hz), 7.80(1H, s), 7.82(1H, s), 8.56(1H, d, J = 8.5 Hz)
【0119】
実施例4
1−シクロペンチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−2−(2−メチルプロパン−1−イル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0120】
参考例24により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン100mg及び2−メチルヨードプロパン300μlをDMA2mlに溶解し、次いで水素化リチウム6mgを加え、室温で10分間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体である7−クロロ−1−シクロペンチル−4−メチル−2−(2−メチルプロパン−1−イル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン48.5mgを得た。この中間体46mg及び4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシアニリン41.1mgに、0.18Mに調整したトシル酸のtert−ブタノール溶液1.4mlを加え、95℃で24時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物30.8mgを得た。
【0121】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
0.79(6H, d, J = 6.8 Hz), 1.50-2.30(15H, m), 2.36(3H, s), 2.80-3.00(2H, m), 3.23(3H, s), 3.41(2H, d, J = 7.1 Hz), 3.80-4.10(5H, m), 6.00-6.10(1H, m), 7.25-7.27(1H, m), 7.45(1H, d, J = 1.7 Hz), 7.82(1H, s), 7.87(1H, s), 8.56(1H, d, J = 8.5 Hz)
【0122】
実施例5
1−シクロペンチル−2−シクロブチルメチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0123】
参考例24により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン145mg及びブロモメチルシクロブタン427μlをDMA2mlに溶解し、次いで水素化リチウム8.4mlを加え、室温で26時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体である7−クロロ−1−シクロペンチル−2−シクロブチルメチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン63.2mgを得た。この中間体63.6mg及び4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシアニリン54.9mgに、0.18Mに調整したトシル酸のtert−ブタノール溶液1.9ml加え、95℃で24時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物47.4mgを得た。
【0124】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.50-2.50(20H, m), 2.63(1H, quint, J = 7.6 Hz), 2.80-3.00(2H, m), 3.21(3H, s), 3.58(2H, d, J = 7.6 Hz), 3.90-4.10(5H, m), 6.05-6.15(1H, m), 7.29(1H, dd, J = 8.5 Hz, 1.7 Hz),
7.45(1H, d, J = 1.7 Hz), 7.80(1H, s), 7.81(1H, s), 8.57(1H, d, J = 8.5 Hz)
【0125】
実施例6
1−シクロペンチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−2−(2−フルオロエタン−1−イル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0126】
参考例24により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン145mg及び2−フルオロヨードエタン660μlから、実施例4の方法に準じて中間体である7−クロロ−1−シクロペンチル−4−メチル−2−(2−フルオロエタン−1−イル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン91.4mgを得、この中間体56mgを用いることにより標記化合物27mgを得た。
【0127】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.50-2.80(17H, m), 2.80-3.00(2H, m), 3.24(3H, s), 3.70-4.10(9H, m), 4.50(1H, t, J = 4.9 Hz), 4.62(1H, t, J = 4.9 Hz), 6.00-6.10(1H, m), 7.26-7.30(1H, m), 7.44(1H, d, J = 1.7 Hz), 7.81(1H, s), 7.89(1H, s), 8.54(1H, d, J = 8.5 Hz)
【0128】
実施例7
2−カルバモイルメチル−1−シクロペンチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0129】
参考例24により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン250mg及びヨード酢酸304mg、次いで水素化リチウム29mgを加え、室温で24時間撹拌した。反応液に2N塩酸を加え酸性とした後、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体である2−カルボキシメチル−7−クロロ−1−シクロペンチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン53.2mgを得た。この中間体53.2mg、塩化アンモニウム57mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1水和物(以下、HOBt)160mg及びN−エチル−N−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(以下、WSC)228mgにDMF2mlを加え、さらにジイソプロピルエチルアミン(以下、DIPEA)208μl加えた。反応液を室温で終夜撹拌し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体2−カルバモイルメチル−7−クロロ−1−シクロペンチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン24.1mgを得た。この中間体21.9mgから、実施例2の方法に準じて標記化合物7.8mgを得た。
【0130】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.50-2.30(14H, m), 2.32(3H, s), 2.80-3.00(2H, m), 3.27(3H, s), 3.90-4.20(5H, m), 4.20(2H, s), 5.33(1H, brs), 5.94(1H, d, J = 8.1 Hz), 6.20(1H, brs), 7.25-7.27(1H, m), 7.44(1H, d, J = 1.7 Hz), 7.80(1H, s), 7.89(1H, s), 8.52(1H, d, J = 8.3 Hz)
【0131】
実施例8
1−シクロペンチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−2−(2−メトキシエタン−1−イル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0132】
参考例24により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン145mg及び2−メトキシブロモエタン360μlから、実施例5の方法に準じて中間体である7−クロロ−1−シクロペンチル−4−メチル−2−(2−メトキシエタン−1−イル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン28.6mgを得、この中間体25.5mgを用いることにより標記化合物2.5mgを得た。
【0133】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.50-2.35(14H, m), 2.39(3H, s), 2.80-3.00(2H, m), 3.06(3H, s), 3.49(2H, t, J = 5.1 Hz), 3.72(1H, t, J = 5.1 Hz), 3.95-4.20(5H, m), 5.95-6.10(1H, m), 7.25-7.27(1H, m), 7.44(1H, d, J = 2.0 Hz), 7.79(1H, s), 7.82(1H, s), 8.57(1H, d, J = 8.3 Hz)
【0134】
実施例9
2−シアノメチル−1−シクロペンチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0135】
参考例24により得られた7−クロロ−1−シクロペンチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン145mg及びブロモアセトニトリル265μlから、実施例4の方法に準じて中間体である7−クロロ−2−シアノメチル−1−シクロペンチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン40.2mgを得、この中間体37.8mgを用いることにより標記化合物12.1mgを得た(融点:128.5〜133.3℃)。
【0136】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.50-2.40(14H, m), 2.43(3H, s), 2.90-3.10(2H, m), 3.28(3H, s), 3.90-4.20(5H, m), 4.43(2H, s), 6.05(1H, brs), 7.25-7.27(1H, m), 7.44(1H, d, J = 1.7 Hz), 7.85(1H, s), 7.94(1H, s), 8.53(1H, d, J = 8.5 Hz)
【0137】
実施例10
1−シクロペンチル−2−(4−メトキシベンジル)−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0138】
参考例20により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-2-(4-メトキシベンジル)-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン69.8mgから、実施例2の方法に準じて標記化合物27.7mgを得た。
【0139】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.50-2.35(14H, m), 2.37(3H, s), 2.80-3.00(2H, m), 3.18(3H, s), 3.70(3H, s), 3.97(3H, s), 4.00-4.15(2H, m), 4.58(2H, s), 5.95-6.10(1H, m), 6.72(2H, d, J = 8.5 Hz), 7.17(2H, d, J = 8.5 Hz), 7.25-7.27(1H, m), 7.43(1H, d, J = 1.7 Hz), 7.65(1H, s), 7.72(1H, s), 8.51(1H, d, J = 8.3 Hz)
【0140】
実施例11
1−シクロペンチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−2−(3−トリフルオロメチルベンジル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0141】
上記、参考例24により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン145mg及び3−トリフルオロメチルベンジルブロミド86μlから、実施例5の方法に準じて中間体である7−クロロ−1−シクロペンチル−4−メチル−2−(3−トリフルオロメチルベンジル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン162mgを得、この中間体45.4mgを用いることにより標記化合物22mgを得た。
【0142】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.50-2.30(14H, m), 2.36(3H, s), 2.80-3.00(2H, m), 3.21(3H, s), 3.95-4.10(5H, m), 4.73(2H, s), 5.95-6.05(1H, m), 7.25-7.50(5H, m), 7.53(1H, s), 7.70-7.80(1H, m), 8.48(1H, d, J = 8.3 Hz)
【0143】
実施例12
1−シクロペンチル−2−(4−カルバモイルベンジル)−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0144】
参考例24により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン200mg及び4−メトキシカルボニルベンジルブロミド86μlから、実施例5の方法に準じて中間体である7−クロロ−1−シクロペンチル−2−(4−メトキシカルボニルベンジル)−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン264.7mgを得、さらなる精製をせず、この中間体110.4mgを用いることにより中間体1−シクロペンチル−2−(4−メトキシカルボニルベンジル)−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン65.1mgを得た。この中間体57.4mgに7Nアンモニア−メタノール溶液2mlを加え、封管し、80℃で2日間撹拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物18.8mgを得た。
【0145】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.50-2.30(14H, m), 2.31(3H, s), 2.75-3.00(2H, m), 3.21(3H, s), 3.90-4.10(5H, m), 4.73(2H, s), 5.55(1H, brs), 5.80-6.20(2H, m), 7.25-7.26(1H, m), 7.34(2H, d, J = 8.1 Hz), 7.44(1H, d, J = 1.7 Hz), 7.66(1H, d, J = 8.1 Hz), 7.75(1H, s), 7.76(1H, s), 8.47(1H, d, J = 8.5 Hz)
【0146】
実施例13
2−(4−アミノベンジル)−1−シクロペンチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0147】
参考例24により得られた7−クロロ−1−シクロペンチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン200mg及び4−ニトロベンジルブロミド280mgから、実施例5の方法に準じて中間体である7−クロロ−1−シクロペンチル−4−メチル−2−(4−ニトロベンジル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン238.5mgを得、精製することなく、この中間体125mgを用いることにより中間体1−シクロペンチル−4−メチル−7−[4− (N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−2−(4−ニトロベンジル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン74.1mgを得た。この中間体32.7mgに水、メタノール、THFをそれぞれ0.5mlずつ加え、次いで、塩化アンモニウム14mg及び鉄粉14.5mgを加えて70℃で4時間撹拌した。反応懸濁液に酢酸エチルを加え、セライトを通して減圧濾過し、析出物を除いた。得られた溶液を水で洗浄し、炭酸ナトリウムで塩基性とし、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物7.6mgを得た。
【0148】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.50-2.30(14H, m), 2.36(3H, s), 2.90-3.00(2H, m), 3.17(3H, s), 3.54(2H, brs), 3.95-4.15(5H, m), 4.51(2H, s), 5.95-6.00(1H, m), 6.49(2H, d, J = 8.3 Hz), 7.03(2H, d, J = 8.3 Hz), 7.25-7.26(1H, m), 7.43(1H, d, J = 1.5 Hz), 7.61(1H, d, J = 8.1 Hz), 7.70(1H, s), 8.54(1H, d, J = 8.5 Hz)
【0149】
実施例14
1−シクロペンチル−2,4−ジエチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0150】
参考例14により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-2-エチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン100mg及びヨードエタン 43μlから、参考例19の方法に準じて中間体7−クロロ−1−シクロペンチル−2,4−ジエチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン112mgを得た。この中間体104mgから、実施例2の方法に準じて標記化合物62mgを得た。
【0151】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.10(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.27(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.20(14H, m), 2.30(3H, s), 2.75-3.00(2H, m), 3.59(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.81(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.90-4.20(5H, m), 6.09(1H, d, J = 7.8 Hz), 7.25-7.27(1H, m), 7.45(1H, d, J = 2.0 Hz), 7.77(1H, s), 7.86(1H, s), 8.54(1H, d, J = 8.5 Hz)
【0152】
実施例15
7−クロロ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−(4−ピリジルメチル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0153】
参考例14により得られた7−クロロ−1−シクロペンチル−2−エチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン100mgと4−ブロモメチルピリジン臭化水素酸塩135mg、塩基として水素化リチウム16mgから、参考例19の方法に準じて標記化合物82mgを得た。
【0154】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.20(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.00(8H, m), 3.68(2H, q, J = 7.1 Hz), 4.15-4.30(1H, m), 4.94(2H, s), 7.14(2H, dd, J = 4.4 Hz, 1.5 Hz), 7.48(1H, s), 8.60(2H, dd, J = 4.4 Hz, 1.5Hz)
【0155】
実施例16
7−クロロ−1−シクロペンチル−2,4−ジメチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0156】
参考例24により得られた7−クロロ−1−シクロペンチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン145mg及びヨードメタン71μlをDMA1.3mlに溶解し、次いで55%水素化ナトリウム(ミネラルオイル分散物) 41mgを加え、室温で10間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物91.7mgを得た(融点:84.4〜85.3℃)。
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.50-2.00(8H, m), 3.20(3H, s), 3.24(3H, s), 4.05-4.20(1H, m), 7.76(1H, s)
【0157】
実施例17
7−クロロ−1−シクロペンチル−4−メチル−2−(4−ピリジルメチル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0158】
参考例24により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン50mg及び4−ブロモメチルピリジン臭化水素酸塩82mgをDMA1mlに溶解し、次いで水素化リチウム6mgを加え、室温で26時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物20.2mgを得た(融点:149.2〜151.5℃)。
【0159】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.50-2.00(8H, m), 3.21(3H, s), 4.11(1H, quin, J = 7.1 Hz), 4.67(2H, s), 7.16(2H, d, J = 5.6 Hz), 7.75(1H, s), 8.50(2H, d, J = 5.6 Hz),
【0160】
実施例18
7−クロロ−1−シクロペンチル−2−(2−ジエチルアミノエチル)−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0161】
参考例24により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン50mg及び2−ジエチルアミノブロモエタン臭化水素酸塩170mgから、実施例17の方法に準じて標記化合物18.8mgを得た。
【0162】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
0.71(6H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.00(8H, m), 2.24(4H, q, J = 7.1 Hz), 2.51(2H, t, J = 5.6 Hz), 3.16(3H, s), 3.62(2H, t, J = 5.6 Hz), 4.10-4.25(1H, m), 7.64(1H, s)
【0163】
実施例19
7−[4−(3−ピリジルカルバモイル)フェニル]アミノ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0164】
参考例25により得られた7-(4-カルボキシフェニル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン40mg、3−アミノピリジン10mg及びN,N,N',N'-テトラメチル-O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)ウロニウム テトラフルオロボレート(以下、TBTU)34mgに、DMA1ml及びDIPEA37μlを加え、60℃で24時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物16.1mgを得た。
【0165】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.12(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.00(8H, m), 3.22(3H, s), 3.61(2H, q, J = 7.1 Hz), 4.00-4.10(1H, m), 7.22(1H, s), 7.33(1H, dd, J = 8.3 Hz, 4.6 Hz), 7.74(2H, d, J = 8.5 Hz), 7.78(1H, s), 7.88(2H, d, J = 8.5 Hz), 8.02(1H, brs), 8.33(1H, dd, J = 8.3 Hz, 1.7 Hz), 8.38(1H, d, J = 4.6 Hz), 8.69(1H, d, J = 1.7 Hz)
【0166】
実施例20
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)フェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0167】
参考例25により得られた7-(4-カルボキシフェニル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン300mg及びTBTU190mgにDMA2ml及びDIPEA280μl及び4−アミノ−1−メチルピペリジン100μlを加え、室温で3時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物236mgを得た。
【0168】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.10(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.25(14H, m), 2.31(3H, s), 2.75-2.90(2H, m), 3.22(3H, s), 3.60(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.90-4.10(2H, m), 5.89(1H, d, j = 7.8 Hz), 7.66(2H, d, J = 8.8 Hz), 7.73(2H, d, J = 8.8 Hz), 7.77(1H, s)
【0169】
実施例21
1−シクロペンチル−7−[4−(2−ジエチルアミノエチルカルバモイル)フェニル]アミノ−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0170】
参考例25により得られた7-(4-カルボキシフェニル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン300mgとN,N−ジエチルエチレンジアミン112μlから、実施例20の方法に準じて標記化合物177mgを得た。
【0171】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
0.95-1.25(9H, m), 1.50-2.00(8H, m), 2.61(4H, q, J = 7.1 Hz), 2.60-2.80(2H, m), 3.22(3H, s), 3.45-3.60(2H, m), 3.61(2H, q, J = 7.1 Hz), 4.05(1H, quin, J = 8.1 Hz), 6.97(1H, brs), 7.09(1H, s), 7.66(2H, d, J = 8.5 Hz) 7.77(2H, d, J = 8.5 Hz), 7.77(1H, s)
【0172】
実施例22
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルアゼチジン−3−イル)カルバモイル]フェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0173】
参考例25により得られた7-(4-カルボキシフェニル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン300mgと3−アミノ−1−メチルアゼチジン 2塩酸塩153mgから、実施例20の方法に準じて標記化合物249.3mgを得た。
【0174】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.11(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.00(8H, m), 2.43(3H, s), 3.10-3.40(5H, m), 3.61(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.70-3.80(2H, m), 4.00-4.10(1H, m), 4.70-4.80(1H, m), 6.60-6.75(1H, m), 7.08(1H, s), 7.67(2H, d, J = 8.5 Hz), 7.78(1H, s), 7.78(2H, d, J = 8.5 Hz)
【0175】
実施例23
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−[4−(4−ピリジルカルバモイル)フェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0176】
参考例25により得られた7-(4-カルボキシフェニル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン400mgと4−アミノピリジン99mgから、実施例19の方法に準じて標記化合物188.7mgを得た(融点:242.9〜244.5℃)。
【0177】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.12(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-1.95(8H, m), 3.22(3H, s), 3.62(2H, q, J = 7.1 Hz), 4.00-4.15(1H, m), 7.17(1H, s), 7.61(2H, dd, J = 4.6 Hz, 1.5 Hz), 7.75(2H, d, J = 8.8 Hz), 7.86(2H, d, J = 8.8 Hz), 7.93(1H, s), 8.55(2H, dd, J = 4.6 Hz, 1.5 Hz)
【0178】
実施例24
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−[4−(チオフェン−2−イルメチルカルバモイル)フェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0179】
上記、参考例25により得られた7-(4-カルボキシフェニル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン300mgと2−アミノメチルチオフェン 99μlから、実施例20の方法に準じて標記化合物228mgを得た。
【0180】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.10(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.00(8H, m), 3.21(3H, s), 3.60(2H, q, J = 7.1 Hz), 4.00-4.15(1H, m), 4.82(2H, d, J = 6.4 Hz), 6.30-6.40(1H, m), 6.98(1H, dd, J = 5.1 Hz, 3.7 Hz), 7.05(1H, d, J = 3.7 Hz), 7.09(1H, s), 7.240-7.26(2H, m), 7.66(2H, d, J = 8.5 Hz), 7.77(2H, d, J = 8.5 Hz), 7.77(1H, s)
【0181】
実施例25
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−[4−(ピリジン−3−イルメチルカルバモイル)フェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0182】
参考例25により得られた7-(4-カルボキシフェニル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン40mgと3−アミノメチルピリジン13μlから、実施例20の方法に準じて標記化合物40.9mgを得た。
【0183】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.10(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.00(8H, m), 3.20(3H, s), 3.59(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.95-4.10(1H, m), 4.55-4.75(2H, m), 6.80-7.10(1H, m), 7.25-7.30(1H, m), 7.30-7.50(1H, m), 7.60-7.95(6H, m), 8.45-8.60(2H, m)
【0184】
実施例26
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−[4−(2−(ピリジン−2−イル)エチルカルバモイル)フェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0185】
参考例25により得られた7-(4-カルボキシフェニル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン40mgと2−(2−アミノ)エチルピリジン14μlから、実施例20の方法に準じて標記化合物29.2mgを得た。
【0186】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.11(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.00(8H, m), 3.11(2H, t, J = 6.1 Hz), 3.21(3H, s), 3.61(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.87(2H,q, J = 6.1 Hz), 4.00-4.10(1H, m), 7.15-7.25(3H, m), 7.30-7.50(1H, m), 7.55-7.90(5H, m), 8.58(1H, dd, J = 4.9 Hz, 0.73 Hz)
【0187】
実施例27
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−[4− ((2−(1−ピロリジニルメチル)フェニル)メチルカルバモイル)フェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0188】
2−シアノベンジルブロミド980mgをクロロホルム10mlに溶解し、ピペリジン1ml加えて30分間撹拌した。反応液に水を加え、クロロホルムで抽出し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体2−(1−ピロリジニルメチル)ベンゾニトリル940mgを得た。この中間体211mgをTHF18mlに溶解し、氷冷下2.4M水素化アルミニウムリチウムTHF溶液700μlを滴下した。その後、氷冷下で2時間、室温で12時間、加熱還流下で1時間撹拌し、室温に冷却した。続いて反応液に水を加え、クロロホルムで抽出し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧留去した。この残渣にTHF2mlを加えたものを、上記、参考例25により得られた7-(4-カルボキシフェニル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン50mg、TBTU38.1mg及びDIPEA56μlのDMF(1ml)溶液に加え、実施例20の方法に準じて標記化合物62.4mgを得た。
【0189】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.09(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.00(12H, m), 3.21(3H, s), 3.59(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.68(1H, s), 3.95-4.10(1H, m), 4.67(2H, d, J = 4.9 Hz), 7.05-7.15(1H, m), 7.25-7.35(2H, m), 7.45(1H, d, J = 6.8 Hz), 7.60(2H, d, J = 8.5 Hz), 7.73(2H, d, J = 8.5 Hz), 7.77(1H, s), 9.28(1H, brs)
【0190】
実施例28
1−シクロペンチル−2−エチル−7−(4−ヒドロキシフェニル)アミノ−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0191】
参考例19により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン500mgと4−ヒドロキシアニリン200mgから、参考例25の方法に準じて標記化合物459mgを得た。
【0192】
1H-NMR(DMSOd6) δ(ppm):
0.97(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.45-1.85(8H, m), 3.11(3H, s), 3.30-3.50(2H, m), 3.90-4.00(1H, m), 6.66(2H, d, J = 8.8 Hz), 7.43(2H, d, J = 8.8 Hz), 7.92(1H, s), 8.32(1H, s), 9.06(1H, s)
【0193】
実施例29
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(4−(1−メチルピペリジン−4−イルメトキシ)フェニル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0194】
4−ニトロフェノール1.39gに塩化メチレン40ml、トリフェニルホスフィ3.4g、1−Boc−4−ヒドロキシメチルピペリジン2.37g、1.9MDIAD−トルエン溶液6.8mlを順次加え、室温で終夜撹拌した。ついで、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体4−(1−Boc−ピペリジン−4−イルメトキシ)ニトロベンゼン2.72gを得た。この中間体2.74gに塩化メチレン40ml、TFA7.5mlを加え、1時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、炭酸ナトリウムで塩基性とした後、クロロホルムで6回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより中間体4−(ピペリジン−4−イルメトキシ)ニトロベンゼン1.57gを得た。この中間体1.57gにTHF11ml、メタノール11ml、ホルマリン1.1mlを加え、次いでナトリウムシアノボロヒドリド500mgを加えて室温で終夜撹拌した。有機溶媒を減圧留去し、クロロホルムで6回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去することにより中間体4−(1−メチルピペリジン−4−ルメトキシ)ニトロベンゼン1.40g(収率85%)を得た。この中間体200mgをメタノール4mlに溶解し、パラジウム炭素を40mg加え、常圧の水素雰囲気下、終夜撹拌した。沈殿物を濾過した溶液を減圧留去することにより中間体4−(1−メチルピペリジン−4−イルメトキシ)アニリン164mgを得た。この中間体41mgと、上記、参考例19により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン500mgから、参考例25の方法に準じて標記化合物4.4mgを得た。
【0195】
H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.10(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.00(15H, m), 2.40(1H, s), 2.95-3.10(2H, m), 3.19(3H, s), 3.59(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.81(2H, d, J = 6.1 Hz), 3.95-4.10(1H, m), 6.86(2H, d, J = 8.8 Hz), 6.98(1H, s), 7.43(2H, d, J = 8.8 Hz), 7.72(1H, s)
【0196】
実施例30
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(4−(チオフェン−2−イルメトキシ)フェニル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0197】
実施例28により得られた1-シクロペンチル-2-エチル-7-(4-ヒドロキシフェニル)アミノ-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン46gに塩化メチレン1ml、トリフェニルホスフィン43mg、2−チオフェンメタノール14μl、1.9M DIAD−トルエン溶液86μlを順次加え、室温で終夜撹拌した。ついで、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物16mgを得た。
【0198】
H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.10(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-1.90(8H, m), 3.19(3H, s), 3.59(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.95-4.10(1H, m), 5.21(2H, s), 6.78(1H, s), 6.96(2H, d, J = 9.0 Hz), 7.00(1H, dd, J = 5.1 Hz, 3.4 Hz), 7.10(1H, dd, J = 3.4 Hz, 1.2 Hz), 7.32(1H, dd, J = 5.1 Hz, 1.2 Hz), 7.46(2H, d, J = 9.0 Hz), 7.73(1H, s)
【0199】
実施例31
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(3−オキソインドリン−5−イル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0200】
参考例19により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン360mgと5−アミノ−3−オキソインドリン191.6mgから、参考例25の方法に準じて標記化合物152mgを得た(融点:229.4〜230.6℃)。
【0201】
H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.10(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.00(8H, m), 3.20(3H, s), 3.56(2H, s), 3.60(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.95-4.10(1H, m), 6.81(1H, s), 7.25-7.35(2H, m), 7.48(1H, s), 7.58(1H, s), 7.73(1H, s)
【0202】
実施例32
7− (4−アミノフェニル)アミノ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0203】
参考例19により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン621mgと4−Boc−アミノアニリン481mgから、参考例25の方法に準じて中間体7−(4−Boc−アミノフェニル)アミノ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン628.8mgを得た。この中間体130mgに塩化メチレン0.5ml、TFA0.1mlを加え、2時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、炭酸ナトリウムで塩基性とした後、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物90.1mgを得た。
【0204】
H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.10(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-1.90(8H, m), 3.18(3H, s), 3.45-3.65(4H, m), 3.95-4.10(1H, m), 6.68(2H, d, J = 8.5 Hz), 7.31(1H, d, J = 8.5 Hz), 7.71(1H, s)
【0205】
実施例33
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(ピペリジン−4−イル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0206】
参考例19により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン592mg及び4−アミノ−1−Boc−ピペリジン1.4gをジメチルスルホキシド(以下、DMSO)10mlに溶解し、150℃で20時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水を加えて酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(1−Boc−ピペリジン−4−イル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン938mgを得た。この中間体874mgに塩化メチレン9.5ml、TFA1.7mlを加え、2時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、炭酸ナトリウムで塩基性とした後、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより標記化合物392mgを得た。
【0207】
H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.08(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.50(13H, m), 2.75-2.85(2H, m), 3.10-3.25(5H, m), 3.57(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.75-4.00(2H, m), 7.65(1H, s)
【0208】
実施例34
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(1−(1−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイルピペリジン−4−イル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
4−アミノ−1−メチルピペリジン288.7mg及びTHF12mlに溶解し、TEA351μlを加えた溶液に氷冷下でクロロ蟻酸パラニトロフェニル559mgのTHF(4ml)溶液を加えた。その後、反応液を室温で終夜撹拌した。析出物を濾過し、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体1−メチル−4−(4−ニトロフェノキシカルボニル)アミノピペリジン376mgを得た。この中間体33.5mg及び実施例33により得られた1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-7-(ピペリジン-4-イル)アミノ-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン35.9mgをTHF1mlに溶解し、TEA28μlを加えて60℃で1.5時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物27.6mgを得た。
【0209】
H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.08(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.35-2.25(18H, m), 2.28(3H, s), 2.70-2.90(2H, m), 2.95-3.05(2H, m), 3.17(3H, s), 3.57(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.60-3.75(1H, m), 3.80-4.00(4H, m), 4.30-4.45(1H, m), 4.75-4.90(1H, m), 7.65(1H, s)
【0210】
実施例35
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(4−(ピリジン−4−イルカルボニル)アミノフェニル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0211】
実施例32により得られた7−(4-アミノフェニル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン36.7mgとイソニコチン酸15mgから、実施例19の方法に準じて標記化合物45.2mgを得た。
【0212】
H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.10(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-1.95(8H, m), 3.20(3H, s), 3.60(2H, q, J = 7.1 Hz), 4.00-4.10(1H, m), 7.01(1H, s), 7.55-7.65(4H, m), 7.72(1H, d, J = 6.1 Hz), 7.76(1H, s), 8.00-8.10(1H, m), 8.78(2H, d, J = 5.4 Hz)
【0213】
実施例36
1−シクロペンチル−2−エチル−7−(4−メタンスルホニルアミノフェニル)アミノ−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0214】
実施例32により得られた7-(4-アミノフェニル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン36.7mgをTHF1mlに溶解し、TEA42μlを加えて室温で終夜撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物32.8mgを得た。
【0215】
H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.10(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.00(8H, m), 2.98(3H, s), 3.21(3H, s), 3.60(2H, q, J = 7.1 Hz), 4.00-4.10(1H, m), 6.60(1H, s), 7.18(1H, s), 7.23(2H, d, J = 9.0 Hz), 7.59(2H, d, J = 9.0 Hz), 7.72(1H, s)
【0216】
実施例37
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−[2−メトキシ−4−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)カルバモイルフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0217】
参考例26により得られた7-(4-カルボキシ-2-メトキシフェニル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン298mgと1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン200μlから、実施例20の方法に準じて標記化合物313.1mgを得た。
【0218】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.00-1.30(15H, m), 1.40-2.00(12H, m), 2.30(1H, s), 3.32(3H, s), 3.61(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.96(3H, s), 4.30-4.50(1H, m), 5.90-6.00(1H, m), 7.25-7.27(1H, m), 7.46(1H, d, J = 2.0 Hz), 7.75-7.90(2H, m), 8.54(1H, d, J = 8.5 Hz)
【0219】
実施例38
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(4−(ピリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0220】
参考例26により得られた7-(4-カルボキシ-2-メトキシフェニル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン37mgと4−アミノピリジン12mgから、実施例20の方法に準じて標記化合物32.6mgを得た。
【0221】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.12(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-1.95(8H, m), 3.22(3H, s), 3.62(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.95-4.10(1H, m), 7.43(1H, dd, J = 8.5 Hz, 1.7 Hz), 7.53(1H, d, J = 1.7 Hz), 7.63(2H, d, J = 6.1 Hz), 7.82(1H, s), 7.86(1H, s), 8.05-8.15(1H, m), 8.55(2H, d, J = 6.1 Hz), 8.64(1H, d, J = 8.5 Hz)
【0222】
実施例39
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−[3−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイルフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0223】
参考例19により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン100mgと3−アミノ安息香酸46.4mgから、実施例2の方法に準じて中間体1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(3−カルボキシフェニル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン70mgを得た。この中間体50mgから、実施例2の方法に準じて標記化合物39.4mgを得た(融点:161.8〜163.8℃)。
【0224】
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm):
0.97(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.40-2.10(14H, m), 2.18(3H, s), 2.75-2.90(2H, m), 3.12(3H, s), 3.46(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.70-3.80(1H, m), 3.95-4.10(1H, m), 7.25-7.35(2H, m), 7.65-7.80(1H, m), 7.98(1H, s), 8.10-8.20(2H, m), 9.51(1H, s)
【0225】
実施例40
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(3−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイルメチルフェニル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0226】
参考例19により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン200mgと3−アミノフェニル酢酸102mgから、実施例2の方法に準じて中間体1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(3−カルボキシメチルフェニル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン80mgを得た。この中間体30mgから、実施例2の方法に準じて標記化合物15mgを得た(融点:143.5〜145.5℃)。
【0227】
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm):
0.97(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.40-2.00(14H, m), 2.13(3H, s), 2.60-2.75(2H, m), 3.11(3H, s), 3.40-3.55(2H, m), 3.95-4.10(1H, m), 6.78(1H, d, J = 8.5 Hz), 7.10-7.20(1H, m), 7.50-7.60(2H, m), 7.93(1H, d, J = 7.5 Hz), 7.96(1H, s), 9.37(1H, s)
【0228】
実施例41
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(4−カルボキシメチルチアゾール−2−イル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0229】
参考例19により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン100mgと2−アミノ−4−チアゾール酢酸エチル88.2mgから、参考例32の方法に準じて中間体1−シクロペンチル−2−エチル−7−(4−エトキシカルボニルメチルチアゾール−2−イル)アミノ−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン15mgを得た。この中間体15mgにメタノール5ml、4N水酸化ナトリウム水溶液0.2mlを加え、3時間加熱還流した。反応液を室温に冷却し、6N塩酸を加えて酸性とし、析出物を減圧濾取して乾燥することにより標記化合物11mgを得た(融点:110.3〜114.3℃)。
【0230】
1H-NMR(DMSO-d6) δ(ppm):
0.97(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.40-1.90(8H, m), 3.13(3H, s), 3.47(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.54(3H, s), 4.00-4.15(1H, m), 6.79(1H, s), 8.05(1H, s), 11.4(1H, brs)
【0231】
実施例42
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0232】
参考例19により得られた7−クロロ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン53.2mgと3,4,5−トリメトキシアニリン41mgから、実施例2の方法に準じて標記化合物37mgを得た(融点:142.2〜148.0℃)。
【0233】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.10(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-1.90(8H, m), 3.21(3H, s),3.59(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.82(3H, s), 3.88(6H, s), 4.00-4.10(1H, m), 6.82(1H, s), 6.89(2H, s), 7.76(1H, s)
【0234】
実施例43
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−3−トリフルオロメチルフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0235】
参考例27により得られた7-(4-カルボキシ-3-トリフルオロメチルフェニル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン34mgと4−アミノ−1−メチルピペリジン14μlから、実施例20の方法に準じて標記化合物40.4mgを得た。
【0236】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.10(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.25(14H, m), 2.34(3H, s), 2.75-3.00(2H, m), 3.22(3H, s), 3.60(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.95-4.15(2H, m), 5.66(1H, d, J = 7.8 Hz), 7.09(1H, s), 7.49(1H, d, J = 8.90 Hz), 7.67(1H, dd, J = 8.9 Hz, 2.4 Hz), 7.76(1H, s), 8.12(1H, s)
【0237】
実施例44
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−[2−メチル−4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイルフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0238】
参考例28により得られた7-(4-カルボキシ-2-メチルフェニル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン30mgと4−アミノ−1−メチルピペリジ14μlから、実施例20の方法に準じて標記化合物30.3mgを得た。
【0239】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.11(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.30(14H, m), 2.37(6H, s), 2.90-3.00(2H, m), 3.22(3H, s), 3.61(2H, q, J = 7.1 Hz), 4.00-4.10(2H, m), 5.93(1H, d, J = 7.6 Hz), 6.87(1H, s), 7.55-7.75(2H, m) 7.78(1H, s), 8.80-8.95(1H, m)
【0240】
実施例45
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(3−(1−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイルフェニル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0241】
参考例19により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン29.6mg、3−カルボキルフェニルボロン酸33.2mg、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム6mgにジメトキシエタン(DME)1ml及び2N炭酸ナトリウム水溶液1mlを加え、90℃で終夜撹拌した。反応液を2N塩酸で酸性とした後、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(3−カルボキシフェニル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン11.9mgを得た。この中間体7.5mgと4−アミノ−1−メチルピペリジン4μlから、実施例20の方法に準じて標記化合物5.2mgを得た。
【0242】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.13(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.35(14H, m), 2.39(3H, s), 2.85-3.05(2H, m), 3.66(2H, q, J = 7.1 Hz), 4.00-4.15(2H, m), 6.20-6.35(1H, m), 7.54(1H, t, J = 7.8 Hz), 7.85-7.95(1H, m) 8.09(1H, s), 8.45-8.55(1H, m), 8.60-8.70(1H, m)
【0243】
実施例46
7−ベンジルアミノ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0244】
参考例19により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン50mgとベンジルアミン65μl をDMSO1mlに溶解し、150℃で20時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水を加えて酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物17mgを得た。
【0245】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.09(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.45-1.85(8H, m), 3.16(3H, s), 3.57(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.85-4.00(2H, m), 4.59(2H, d, J = 5.9 Hz), 5.25-5.30(1H, m) 7.26-7.90(5H, m), 7.66(1H, s)
【0246】
実施例47
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(5−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイルピリジン−2−イル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0247】
参考例34により得られた7-(5-カルボキシピリジン-2-イル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン35mgから、実施例20の方法に準じて標記化合物23.3mgを得た。
【0248】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.11(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.30(14H, m), 2.35(3H, s), 2.80-3.00(2H, m), 3.23(3H, s), 3.61(2H, q, J = 7.1 Hz), 4.00-4.10(2H, m), 6.00-6.10(1H, m), 7.87(1H, d, J = 2.4 Hz), 8.05(1H, dd, J = 9.0 Hz, 2.4 Hz), 8.41(1H, d, J = 9.0 Hz), 8.50(1H, s), 8.72(1H, s)
【0249】
実施例48
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(5−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイルチオフェン−2−イル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0250】
参考例35により得られた7-(5-カルボキシチオフェン-2-イル)アミノ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン24mgとから、実施例20の方法に準じて標記化合物20mgを得た。
【0251】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.09(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.30(14H, m), 2.35(3H, s), 2.80-3.00(2H, m), 3.21(3H, s), 3.60(2H, q, J = 7.1 Hz), 4.15-4.25(2H, m), 5.66(1H, d, J = 8.1), 6.49(1H, d, J = 4.1 Hz), 7.29(1H, d, J = 4.1 Hz), 7.63(1H, s), 7.78(1H, s)
【0252】
実施例49
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイルフェニル)オキシ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0253】
参考例19により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン592mg、4−ヒドロキシ安息香酸メチル335mg、炭酸カリウム552mgにDMSO10mlを加え、120℃で6時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水を加えて酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体1−シクロペンチル−2−エチル−7−(4−メトキシカルボニルフェニル)オキシ−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン750mgを得た。この中間体140mgにメタノール 2ml及び2M炭酸ナトリウム水溶液2mlを加え、95℃で1時間撹拌した。反応液を室温に冷却し、2N塩酸を加えてpH5とし、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣にクロロホルムを加え、析出物を減圧濾取することにより中間体7−(4−カルボキシフェニル)オキシ−1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン92.2mgを得た。この中間体38mgから、実施例20の方法に準じて標記化合物39.6mgを得た。
【0254】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.10(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.45-2.30(14H, m), 2.33(3H, s), 2.80-3.00(2H, m), 3.19(3H, s), 3.59(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.95-4.20(2H, m), 5.98(1H, d, J = 7.6), 7.24(2H, d, J = 8.5 Hz), 7.63(1H, s), 7.81(2H, d, J = 8.5 Hz)
【0255】
実施例50
1−(3,4−ジメトキシベンジル)−2−エチル−4−メチル−7−(4−(N-メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0256】
参考例23により得られた7-クロロ-1-(3,4-ジメトキシベンジル)-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン40mgから、実施例2の方法に準じて、標記化合物39.5mgを得た。
【0257】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.18(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.30(6H, m), 2.35(3H, s), 2.80-3.05(5H, m), 3.61(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.75(3H, s), 3.85(3H, s), 3.95-4.15(4H, m), 4.60(2H, s), 6.00-6.25(1H, m), 6.75-6.80(3H, m), 7.24(1H, dd, J = 8.5 Hz, 1.7Hz), 7.45(1H, d, J = 1.7 Hz), 7.76(1H, s), 8.49(1H, d, J = 8.5)
【0258】
実施例51
2−エチル−1−イソプロピル−4−メチル−7−(4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0259】
参考例22により得られた7-クロロ-2-エチル-1-イソプロピル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン30mgから、実施例2の方法に準じて、標記化合物24.6mgを得た。
【0260】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.11(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.28(6H, d, J = 6.6 Hz), 1.50-2.20(4H, m), 2.21(2H, t, J = 11.2 Hz), 2.33(3H, s), 2.80-3.00(2H, m), 3.21(3H, s), 3.62(2H, q, J = 7.1 Hz), 3.95-4.10(5H, m), 6.03(1H, d, J = 8.3 Hz), 7.24-7.27(1H, m), 7.44(1H, d, J = 1.7Hz), 7.77(1H, s), 7.79(1H, s), 8.34(1H, d, J = 8.5)
【0261】
実施例52
1−(2−アダマンチル)−2−エチル−4−メチル−7−(4−N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0262】
参考例21により得られた1-(2-アダマンチル)-7-クロロ-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-オン54mgから、実施例2の方法に準じて、標記化合物12.7mgを得た(融点:200.9℃、分解)。
【0263】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.10(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.40-2.35(21H, m), 2.38(3H, s), 2.55-2.65(1H, m), 2.80-3.05(2H, m), 3.10-3.20(1H, m), 3.27(3H, s), 3.40(1H, s), 3.75(1H, t, J = 6.6 Hz), 3.95-4.15(5H, m), 6.01(1H, d, J = 7.1 Hz), 7.25-7.27(1H, m), 7.44(1H, d, J = 1.7Hz), 7.83(1H, s), 7.98(1H, s), 8.56(1H, d, J = 8.5)
【0264】
実施例53
1−シクロペンチル−2−エチル−3,3,4−トリメチル−7−(4−N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイルフェニル)アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オンの合成
【0265】
参考例29により得られた1-(2-クロロ-5-メチルアミノピリミジン-4-イル)-1-シクロペンチル-2-エチルヒドラジン487mgをTHF10mlに溶解し、アセトン1.8ml、4N塩化水素−ジオキサン溶液を3滴加えた反応液を60℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、溶媒を減圧留去した。炭酸ナトリウム水溶液を加えて塩基性とした後、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体7−クロロ−1−シクロペンチル−2−エチル−3,3,4−トリメチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン560mgを得た。この中間体250mgと4−アミノ安息香酸エチル159mgから、参考例32の方法に準じて、中間体1−シクロペンチル−2−エチル−7−(4−メトキシカルボニルフェニル)アミノ−3,3,4−トリメチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン161mgを得た。この中間体161mgにメタノール5ml、2N水酸化ナトリウム水溶液 2mlを加え、50℃で終夜撹拌した。反応液を室温に冷却し、2N塩酸を加えてpH5とし、析出物を減圧濾取して乾燥することにより中間体7−(4−カルボキシフェニル)アミノ−1−シクロペンチル−2−エチル−3,3,4−トリメチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン121mgを得た。この中間体77mgから、実施例20の方法に準じて、標記化合物89.9mgを得た。
【0266】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.00(3H, s), 1.16(3H, t, J = 7.3 Hz), 1.46(3H, s), 1.55-2.30(14H, m), 2.33(3H, s), 2.56(1H, sex, J = 7.3Hz), 2.71(3H, s), 2.85-2.95(2H, m), 3.18(1H, sex, J = 7.3 Hz), 3.95-4.10(1H, m), 5.91(1H, d, J = 8.1 Hz), 6.96(1H, s), 7.36(1H, s), 7.64(2H, d, J = 9.0Hz),7.68(2H, d, J = 9.0Hz)
【0267】
実施例54
4−シクロペンチル−3−エチル−1−メチル−6−(4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイルフェニル)アミノ−3,4−ジヒドロピリミド[4,5−d] [1,2,3,6]チアトリアジン−2−オンの合成
【0268】
参考例36により得られた6-クロロ-4-シクロペンチル-3-エチル-1-メチル-3,4-ジヒドロピリミド[4,5-d][1,2,3,6]チアトリアジン-2-オン163mgと4−アミノ安息香酸メチル159mgから、参考例32の方法に準じて、中間体4−シクロペンチル−3−エチル−6−(4−メトキシカルボニルフェニル)アミノ−1−メチル−3,4−ジヒドロピリミド[4,5−d] [1,2,3,6]チアトリアジン−2−オンを得、参考例35の方法に準じて、中間体6−(4−カルボキシフェニル)アミノ−4−シクロペンチル−3−エチル−1−メチル−3,4−ジヒドロピリミド[4,5−d] [1,2,3,6]チアトリアジン−2−オン33mgを得た。この中間体33mgから実施例20の方法に準じて、標記化合物16.2mgを得た。
【0269】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.24(3H, td, J = 7.1 Hz, 2.2Hz), 1.50-2.30(14H, m), 2.35(3H, s), 2.70-3.05(4H, m), 3.24(3H, s), 3.95-4.10(1H, m), 4.95-5.05(1H, m), 5.95(1H, d, J = 7.6Hz), 7.08(1H, s), 7.60-7.85(5H, m)
【0270】
実施例55
1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−チオンの合成
【0271】
参考例37により得られた7-クロロ-1-シクロペンチル-2-エチル-4-メチル-1,2-ジヒドロピリミド[5,4-e][1,2,4]トリアジン-3-チオン205mgから、実施例2の方法に準じて、標記化合物100mgを得た。
【0272】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.21(3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50-2.30(14H, m), 2.34(3H, s), 2.80-2.95(2H, m), 3.63(3H, s), 3.75-3.90(1H, m), 3.95-4.25(6H, m), 5.98(1H, d, J = 7.8 Hz), 7.25-7.30(1H, m), 7.46(1H, d, J = 1.7Hz), 7.91(1H, s), 7.99(1H, s), 8.55(1H, d, J = 8.5 Hz)
【0273】
実施例56
7−エチル−5−メチル−2−(4−N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル)アミノ−8−フェニル−5,6−ジヒドロピリド[3,2−d]ピリミジン−6−オンの合成
【0274】
参考例38により得られた4−ベンゾイル-5-ブロモ-2-メトキシピリミジン983mgにメタノール6ml、濃塩酸6mlを加え、2時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、酢酸エチルを加え、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体4−ベンゾイル−5−ブロモ−2−ヒドロキシピリミジン808mgを得た。この中間体808mgにオキシ塩化リン30ml、N,N−ジメチルアニリン120μlを加え、終夜加熱還流した。反応液を氷水に注ぎ、エーテルで3回抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体4−ベンゾイル−5−ブロモ−2−クロロピリミジン799mgを得た。この中間体671mgと4−アミノ−3−メトキシ安息香酸940mgを混合し、190℃で4時間加熱した。反応混合物に水を加え、THFと酢酸エチルの混合溶媒で抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体4−ベンゾイル−5−ブロモ−2−(4−カルボキシ−2−メトキシフェニル)アミノピリミジン318mgを得た。
【0275】
この中間体250mg及び硫酸銅(II)5水和物15mgに40%メチルアミン水溶液 5mlを加え、封管して90℃で6時間撹拌した。反応液を減圧留去し、2N塩酸とTHFを加えて室温で30分間放置した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣にエタノールを加え、結晶化して中間体4−ベンゾイル−2−(4−カルボキシ−2−メトキシフェニル)アミノ−5−メチルアミノピリミジン69mgを得た。この中間体62.4mgをニトロメタン2.3mlに溶解し、ブチリルクロリド52μlを加え、30分間加熱還流した。さらに、ブチリルクロリド52μlを加え、30分間加熱還流した。DMA0.5mlを加えて、懸濁液を溶液とし、さらにブチリルクロリド52μlを加え、30分間加熱還流した。反応懸濁液を室温まで冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体N−メチル−N−(4−ベンゾイル−2−(4−カルボキシ−2−メトキシフェニル)アミノピリミジン−5−イル)ブタンアミド84mgを得た。この中間体84mgに1Nナトリウムエトキシド−エタノール溶液4mlを加え、20分間加熱還流した。反応懸濁液を室温まで冷却し、析出物を減圧濾過し、エタノール、エーテルで順次洗浄して中間体2−(4−カルボキシ−2−メトキシフェニル)アミノ−7−エチル−5−メチル−8−フェニル−5,6−ジヒドロピリド[3,2−d]ピリミジン−6−オン45mgを得た。この中間体30mgから実施例20の方法に準じて、標記化合物22mgを得た。
【0276】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.12(3H, t, J = 7.3 Hz), 1.50-1.75(2H, m), 2.00-2.15(1H, m), 2.19(2H, t, J = 10.5 Hz), 2.33(3H, s), 3.62(2H, q, J = 7.3 Hz), 3.75-3.95(2H, m), 3.81(3H, s), 3.93(3H, s), 3.95-4.05(1H, m), 5.80-5.95(1H, s), 6.75-6.85(1H, m), 7.25-7.40(3H, m), 7.50-7.60(3H, s), 7.81(1H, d, J = 8.5 Hz), 7.92(1H, s), 8.65(1H, s)
【0277】
実施例57
7−エチル−5−メチル−2−メチルアミノ−8−フェニル−5,6−ジヒドロピリド[3,2−d]ピリミジン−6−オンの合成
【0278】
参考例38により得られた4−ベンゾイル-5-ブロモ-2-メトキシピリミジン354mg及び硫酸銅(II)5水和物30mgに40%メチルアミン水溶液 4mlを加え、封管して90℃で終夜撹拌した。反応液を減圧留去し、2N塩酸とTHFを加えて室温で30分間放置した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体4−ベンゾイル−2,5−ビス(アミノメチル)ピリミジン63.9mgを得た。この中間体63.9mgをニトロメタン3mlに溶解し、ブチリルクロリド62μlを加え、30分間加熱還流した。さらに、ブチリルクロリド62μlを加え、30分間加熱還流した。反応液を室温まで冷却し、炭酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して中間体N−メチル−N−(4−ベンゾイル−2−メチルアミノピリミジン−5−イル)ブタンアミド32.5mgを得た。この中間体32.5mgに1Nナトリウムエトキシド−エタノール溶液2mlを加え、1時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物31.3mgを得た。
【0279】
1H-NMR(CDCl3) δ(ppm):
1.09(3H, t, J = 7.6 Hz), 1.56(2H,q, J = 7.6 Hz), 2.83(3H, d, J = 4.9 Hz), 3.75(3H, s), 4.88(1H, brs), 7.25-7.30(2H, m), 7.35-7.55(3H, m), 8.52(1H, s)
【0280】
比較例1
4−(((7R)−8−シクロペンチル−7−エチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−5−メチル−6−オキソ−2−プテリジニル)アミノ)−3−メトキシ−N−(1−メチル−4−ピペリジニル)ベンズアミドの合成
国際公開第2006/018185号記載の方法により、標記化合物を合成した。
【0281】
下記の表1 に、上記で得られた化合物を一般式( I )のR1〜R6およびX1〜X3を用いて列挙する。
【表1−1】

【表1−2】

【表1−3】

【表1−4】

【表1−5】

【表1−6】

【表1−7】

【表1−8】

【0282】
以下に、代表的化合物の薬理試験結果を示す。
試験例1 PKL1酵素阻害試験
上記化合物のPLK1リン酸化酵素に対する阻害活性は文献記載の方法(J. Biomolo. Science vol.10,No.7,pp730-737(2005))に従って測定した。すなわち,J. Biol Chem,vol.278,No.28,pp25277-25280(2003)の文献記載に従ってPLK1のコンセンサス配列(D/E-X-S/T-Φ-X-D/E)を含むビオチン化ペプチドを基質に反応用緩衝液中,試験化合物の存在下,PLK1(CP-0094, Cyclex Co., Ltd)と反応させた。反応停止と同時にリン酸化セリン/スレオニン特異的認識抗体及びAlphaScreen試薬(6760617C, Perkin Elmer)を含む混合液を添加し、1時間反応後の蛍光量を測定した。対照群と比較してリン酸化反応50%抑制することのできる化合物濃度をIC50値と定義し、以下の表2に示した。
【0283】
【表2】

表2の結果より、本発明化合物はいずれもPLK1に対する優れた阻害活性を有することが明らかとなった。
【0284】
試験例2 経口吸収性試験
BALB/cA-nuマウス(日本クレア)に対して化合物を経口投与した際の血中濃度から経口吸収性に関する試験を実施した。
試験日は午前中より化合物(25μmol/kg、0.5%ヒドロキシプロピルメチル
セルロース:ジメチルスルホキシド=3:1溶液にて溶解あるいは懸濁)を経口投与し、0.5、1、2、4及び6時間後に眼底静脈もしくは頸静脈より採血し血漿を得た。得られた血漿中の化合物濃度をHPLCにて測定し、平均血中濃度及び6時間後の血中濃度を算出した。6時間後の血中濃度を表3に示した。
【0285】
【表3】

表3より、比較例化合物に対し、本発明化合物が経口吸収性に優れていることが示された。
【0286】
製剤例1 錠剤
化合物(1) 50mg
トウモロコシデンプン 50mg
微結晶セルロース 50mg
ハイドロキシプロピルセルロース 15mg
乳糖 47mg
タルク 2mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
エチルセルロース 30mg
不飽和グリセリド 2mg
二酸化チタン 2mg
上記配合割合で、常法に従い、1錠当たり250mgの錠剤を調製した。
【0287】
製剤例2 顆粒剤
化合物(2) 300mg
乳糖 540mg
トウモロコシデンプン 100mg
ハイドロキシプロピルセルロース 50mg
タルク 10mg
上記配合割合で、常法に従い、1包当たり1000mgの顆粒剤を調製した。
【0288】
製剤例3 カプセル剤
化合物(3) 100mg
乳糖 30mg
トウモロコシデンプン 50mg
微結晶セルロース 10mg
ステアリン酸マグネシウム 3mg
上記配合割合で、常法に従い、1カプセル当たり193mgのカプセル剤を調製した。
【0289】
製剤例4 注射剤
化合物(4) 100mg
塩化ナトリウム 3.5mg
注射用蒸留水 適量(1アンプル当たり2ml)
上記配合割合で、常法に従い、注射剤を調製した。
【0290】
製剤例5 シロップ剤
化合物(6) 200mg
精製白糖 60g
パラヒドロキシ安息香酸エチル 5mg
パラヒドロキシ安息香酸ブチル 5mg
香料 適量
着色料 適量
精製水 適量
上記配合割合で、常法に従い、シロップ剤を調製した。
【0291】
製剤例6 坐剤
化合物(8) 300mg
ウィテップゾールW−35*1 1400mg
*1:登録商標、ラウリン酸からステアリン酸までの飽和脂肪酸のモノ−、ジ−及びトリ−グリセライド混合物;ダイナマイトノーベル社製
上記配合割合で、常法に従い、坐剤を調製した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)
【化1】

( 式中、−X1−X2−は−N−N−結合又は−C=C−結合を示し、
3は、炭素原子又は硫黄原子を示し、
1は、水素原子、又は置換基を有していてもよい低級アルキル基を示し、
2、R3は、X3が炭素原子を示すとき、同一又は相異なって、置換基を有していてもよい低級アルキル基を示すか、もしくは一緒になって酸素原子又は硫黄原子を示すか、あるいはX3が硫黄原子を示すとき、互いにオキソ基を示すか、もしくは一緒になって酸素原子を示し、
4は、置換基を有していてもよい炭素数1〜10アルキル基を示し、
5は、置換基を有していてもよい低級アルキル基、炭素数3〜10環状アルキル基、又はアリール基を示し、
6は、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいアリール基、−NR78又は−OR9を示し、
7、R8は、同一又は相異なって、水素原子、置換基を有していてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよい飽和又は不飽和ヘテロ環式基、置換基を有していてもよいアリール基を示し、
9は、置換基を有していてもよいアリール基を示す)
で表される縮合環式ピリミジン化合物又はその塩。
【請求項2】
式中、−X1−X2−は−N−N−結合又は−C=C−結合を示し、
3は、炭素原子又は硫黄原子を示し、
1は、置換基を有していてもよいメチル基又はエチル基を示し、
2、R3は、X3が炭素原子を示すとき、同一又は相異なって、低級アルキル基を示すか、もしくは一緒になって酸素原子又は硫黄原子を示すか、あるいはX3が硫黄原子を示すとき、互いにオキソ基を示すか、もしくは一緒になって酸素原子を示し、
4は、メチル基、エチル基、イソプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、n−オクチル基を示し、該アルキル基は置換基として、ハロゲン原子、シアノ基、アルコキシ基、モノ又はジアルキルアミノ基、非置換カルバモイル基、置換基を有していてもよいアリール基、ヘテロアリール基のいずれかを有していてもよく、
5は、置換基を有していてもよいメチル基、イソプロピル基、シクロペンチル基、アダマンチル基又はフェニル基のいずれかを示し、
6は、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいフェニル基、−NR78又は−OR9を示し、
7は水素原子を示し、R8は、置換基を有していてもよいメチル基、置換基を有していてもよい単環又は2環性の飽和又は不飽和ヘテロ環式基、置換基を有していてもよいフェニル基のいずれかを示し、
9は、置換基を有していてもよいフェニル基を示す、請求項1記載の縮合環式ピリミジン化合物又はその塩。
【請求項3】
式中、−X1−X2−は−N−N−結合又は−C=C−結合を示し、
3は、炭素原子又は硫黄原子を示し、
1は、メチル基を示し、
2、R3は、X3が炭素原子を示すとき、一緒になって酸素原子又は硫黄原子を示すか、あるいはX3が硫黄原子を示すとき、互いにオキソ基を示すか、もしくは一緒になって酸素原子を示し、
4は、置換基としてシアノ基、非置換カルバモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、ピリジル基のいずれかを有していてもよいメチル基、置換基としてハロゲン原子、アルコキシ基、モノ又はジアルキルアミノ基のいずれかを有していてもよいエチル基、イソプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、n−オクチル基を示し、
5は、シクロペンチル基、アダマンチル基又はフェニル基のいずれかを示し、
6は、塩素原子、置換基としてN置換又は非置換カルバモイル基を有していてもよいフェニル基、−NR78又は−OR9を示し、
7は水素原子を示し、R8は、置換基としてアリール基を有していてもよいメチル基、置換基としてN置換又は非置換カルバモイル基を有していてもよいピペリジニル基、置換基を有していてもよい単環又は2環性の不飽和ヘテロ環式基、置換基を有していてもよいフェニル基を示し、
9は、置換基としてN置換又は非置換カルバモイル基を有していてもよいフェニル基を示す、請求項1〜2記載の縮合環式ピリミジン化合物又はその塩。
【請求項4】
式中、−X1−X2−は−N−N−結合又は−C=C−結合を示し、
3は炭素原子を示し、R1はメチル基を示し、R2、R3は一緒になって酸素原子を示し、R4は、エチル基を示し、R5は、シクロペンチル基又はフェニル基のいずれかを示し、R6は、−NR78を示し、
7は水素原子を示し、R8は、置換基としてN置換又は非置換カルバモイル基を有していてもよいチエニル基、置換基として、置換基を有していてもよいメチル基を有していてもよいチアゾリル基、置換基としてN置換又は非置換カルバモイル基を有していてもよいピリジル基、置換基としてオキソ基を有していてもよいインドリニル基、置換基としてヒドロキシ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、N置換又は非置換カルバモイル基のいずれかを有していてもよいフェニル基、を示す、請求項1〜3項のいずれか1項に記載の縮合環式ピリミジン化合物又はその塩。
【請求項5】
式中、−X1−X2−は−N−N−結合又は−C=C−結合を示し、
3は炭素原子を示し、R1はメチル基を示し、R2、R3は一緒になって酸素原子を示し、R4は、エチル基を示し、R5は、シクロペンチル基又はフェニル基のいずれかを示し、R6は、−NR78を示し、
7は水素原子を示し、R8は、置換基として(N−メチルピペリジニル−4−イル)カルバモイル基を有するチエニル基、置換基としてカルボキシメチル基を有するチアゾリル基、置換基として(N−メチルピペリジニル−4−イル)カルバモイル基を有するピリジル基、置換基としてオキソ基を有するインドリニル基、又はフェニル基を示し、該フェニル基は、ヒドロキシ基、置換基としてフッ素原子又は(N−メチルピペリジニル−4−イル)カルバモイル基を有していてもよいメチル基、メトキシ基、メタンスルホニル基を有していてもよいアミノ基、(1−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル基、(N−メチルアゼチジン−3−イル)カルバモイル基、2−(ジエチルアミノ)エチルカルバモイル基、3−ピリジルカルバモイル基、4−ピリジルカルバモイル基、チオフェン−2−メチルカルバモイル基、3−ピリジルメチルカルバモイル基、2−(ピリジン−2−イル)エチルカルバモイル基、2−(1−ピロリジニルメチル)フェニルメチルカルバモイル基、(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)カルバモイル基、4−ピリジルカルボニルアミノ基のいずれかを1〜3個有していてもよい、請求項1〜4項のいずれか1項に記載の縮合環式ピリミジン化合物又はその塩。
【請求項6】
下記の群から選択される、請求項1に記載の縮合環式ピリミジン化合物又はその塩:
・1−シクロペンチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン
・1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン
・1−シクロペンチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−2−(2−メチルプロパン−1−イル)−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン
・2−シアノメチル−1−シクロペンチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン
・1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−[4−(N−メチルアゼチジン−3−イル)カルバモイル]フェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン
・1−シクロペンチル−2−エチル−7−(4−ヒドロキシフェニル)アミノ−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン
・1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(4−(1−メチルピペリジン−4−イルメトキシ)フェニル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン
・1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(3−オキソインドリン−5−イル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン
・1−シクロペンチル−2−エチル−7−(4−メタンスルホニルアミノフェニル)アミノ−4−メチル−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン
・1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−[2−メトキシ−4−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)カルバモイルフェニル]アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン
・1−シクロペンチル−2−エチル−4−メチル−7−(5−(N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイルチオフェン−2−イル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン
・1−(2−アダマンチル)−2−エチル−4−メチル−7−(4−N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル)アミノ−1,2−ジヒドロピリミド[5,4−e] [1,2,4]トリアジン−3−オン
・7−エチル−5−メチル−2−(4−N−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル−2−メトキシフェニル)アミノ−8−フェニル−5,6−ジヒドロピリド[3,2−d]ピリミジン−6−オン。
【請求項7】
請求項1〜6項のいずれか1項に記載の縮合環式ピリミジン化合物又はその塩を有効成分とする医薬組成物。
【請求項8】
請求項1〜6項のいずれか1項に記載の縮合環式ピリミジン化合物又はその塩を有効成分とする抗腫瘍剤。

【公開番号】特開2009−73743(P2009−73743A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−242689(P2007−242689)
【出願日】平成19年9月19日(2007.9.19)
【出願人】(000207827)大鵬薬品工業株式会社 (52)
【Fターム(参考)】