説明

新規のピリドピラジンのキナーゼモジュレーターとしての使用

【課題】受容体チロシンキナーゼ及び細胞質チロシンキナーゼ及びセリン/トレオニンキナーゼのモジュレーターとして適している新規の化合物を作成することに導く。
【解決手段】特定のピリド[2,3−b]ピラジンにおいて、6位又は7位で、例えば尿素基、チオ尿素基、グアニジン基又はアミジン基で置換する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピリド[2,3−b]ピラジン型のキナーゼモジュレーター、その製造及び、誤って導かれた細胞シグナル伝達過程の調節のための、特にチロシンキナーゼ及びセリン/トレオニンキナーゼの機能に影響を及ぼすための、及び悪性もしくは良性の腫瘍疾患及び病理学的細胞増殖に基づく別の疾患、例えば再狭窄、乾癬、動脈硬化症及び肝硬変の治療のための医薬品としての使用に関する。
【背景技術】
【0002】
プロテインキナーゼの活性化は、細胞シグナル伝達過程では主要な事象である。幾つかの疾患状態で異常なキナーゼ活性化が認められる。従って、集中的なキナーゼの阻害が極めて重要な治療標的である。
【0003】
タンパク質のリン酸化は、一般に細胞外シグナルによって引き起こされ、そしてそれは種々の細胞事象、例えば代謝経路、細胞成長、細胞移動、細胞分化、膜輸送及びアポトーシスの制御のための多岐に亘る機構である。キナーゼのタンパク質ファミリーがタンパク質リン酸化を調整する。これらの酵素は、特異的な基質タンパク質にリン酸を転移することを触媒する。基質特異性に基づいて、キナーゼは、チロシンキナーゼとセリン/トレオニンキナーゼといった2つの主要なクラスに分けられる。受容体チロシンキナーゼも細胞質チロシンキナーゼ及びセリン/トレオニンキナーゼも、細胞のシグナル伝達の重要なタンパク質である。これらのタンパク質の過剰発現もしくは変質は、病理学的細胞増殖に基づく疾患において重要な役割を担う。これには、とりわけ代謝疾患、結合組織及び血管の疾患並びに悪性及び良性の腫瘍疾患が該当する。腫瘍発生及び腫瘍形成において、しばしば癌遺伝子として、すなわち異常な構成的活性なキナーゼタンパク質として生ずる。前記の過度のキナーゼ活性化の結果として、例えば細胞増殖が制御不能となり、かつ細胞死が減少する。腫瘍が誘発される成長因子の刺激もキナーゼの過剰刺激の原因となることがある。従ってキナーゼモジュレーターの開発は、キナーゼによって影響される全ての病原過程のために特に関心が持たれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO99/17759号
【特許文献2】WO04/005472号
【特許文献3】WO03/084473号
【特許文献4】WO03/086394号
【特許文献5】WO03/086403号
【特許文献6】WO03/024448号
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】J. Med. Chem. 1990, 3044-3050
【非特許文献2】J. Org. Chem. 1968, 2393-2397
【非特許文献3】J. Med. Chem. 1968, 1216-1218
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明は、受容体チロシンキナーゼ及び細胞質チロシンキナーゼ及びセリン/トレオニンキナーゼのモジュレーターとして適している新規の化合物を作成することに導くものである。負の調節にあるシグナル伝達カスケードでカスケードをなす全てのキナーゼ(例えばRaf/Mek/Erkの場合にのように)が癌遺伝子キナーゼもしくは構成的活性な酵素として存在する必要はないので、本発明では不活性なキナーゼも治療的標的タンパク質として見なされる、すなわち新規の化合物は活性のキナーゼにも不活性なキナーゼにも結合し、それによりシグナル伝達に影響を及ぼす。
【0007】
6位又は7位で置換されたピリド[2,3−b]ピラジン誘導体は薬理学的に活性な化合物として、かつ合成用構成分子として医薬品化学において頻繁に使用される。例えば、特許文献WO99/17759号には、6位において、とりわけアルキル置換、アリール置換及びヘテロアリール置換されたカルバメートを有するピリド[2,3−b]ピラジンが記載されている。これらの化合物は、セリン−トレオニン−プロテインキナーゼの機能を調節するために使用することが望ましい。White他による特許WO04/005472号には、とりわけ6位でカルバメート置換されたピリド[2,3−b]ピラジンが記載され、これらの化合物は抗細菌性物質として細菌の増殖を阻害する。抗腫瘍作用は記載されていない。
【0008】
フェニル環上に特定のアルキルピロリジン基、アルキルピペリジン基又はアルキルスルホンアミド基を有し、付加的に6位又は7位に尿素置換基又はカルバメート置換基を有してもよい一定のジフェニルキノキサリン及びジフェニルピリド[2,3−b]ピラジンは特許文献WO03/084473号(Barnett他)、WO03/086394号(Bilodeau他)及びWO03/086403号(Lindsley他)においてセリン/トレオニンキナーゼAktの活性の阻害剤として記載されている。これらの化合物について、癌疾患の治療での使用が報告されている。そこに記載されるピリド[2,3−b]ピラジンの例示化合物に関して、生物学的作用について言及された示唆は示されていない。更に、本発明に記載される本発明によるピリド[2,3−b]ピラジンとの明らかな構造的差異が存在する。
【0009】
更に、Delorme他による特許WO03/024448号には、アミド置換及びアクリルアミド置換され、付加的な置換基としてカルバメートも有するピリド[2,3−b]ピラジンが記載され、この化合物はヒストンデアセチラーゼ阻害剤として細胞増殖疾患の治療のために使用できる。
【0010】
他の文献(C. Temple, Jr.; J. Med. Chem. 1990, 3044-3050)には、例として6−エチルカルバメート置換されたピリド[2,3−b]ピラジン誘導体の合成が記載されている。抗腫瘍作用は開示されていなければ、示唆もされていない。
【0011】
6−エチルカルバメート置換されたピリド[2,3−b]ピラジンの他の誘導体の合成は、R.D.Elliottによる刊行物(J. Org. Chem. 1968, 2393-2397)に記載されている。これらの化合物の生物学的作用は記載されていなければ、示唆もされていない。
【0012】
C.Temple,Jrによる文献(J. Med. Chem. 1968, 1216-1218)には、潜在的な抗マラリア作用物質としての6−エチルカルバメート置換されたピリド[2,3−b]ピラジンの合成と調査が記載されている。抗腫瘍作用は開示されていなければ、示唆もされていない。
【課題を解決するための手段】
【0013】
ここで驚くべきことに、6位又は7位において、例えば尿素基、チオ尿素基、グアニジン基又はアミジン基で置換されている一連のピリド[2,3−b]ピラジンからの新規の化合物が、誤って導かれた細胞シグナル伝達過程の調節のための、特にチロシンキナーゼ及びセリン/トレオニンキナーゼの機能に影響を及ぼすための、及び悪性もしくは良性の腫瘍疾患、例えば胸部、前立腺、肺、皮膚、卵巣などの腫瘍疾患及び病理学的細胞増殖に基づく別の疾患の治療のための医薬品の製造のために適していることが判明した。この観点で、本願において一般式I
【化1】

[式中、置換基R1〜R4は以下の意味を有する:
R1及びR2は互いに無関係に以下のものを意味する:
(i)水素、
(ii)ヒドロキシル、
(iii)ハロゲン、例えば塩素又は臭素、
(iv)アルキル、その際、アルキル基は飽和であり、かつ1〜8個のC原子からなるものであってよい、
(v)非置換又は置換のアリール、その際、アリール基は、F、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−シクロアルキル、NH−アルキル−ヘテロシクリル、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、NH−アルキル−NH、NH−アルキル−OH、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHC(O)−アルキル−アリール、NHC(O)−アルキル−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−ヘテロシクリル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NHSO−アルキル−アリール、NHSO−アルキル−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−ヘテロシクリル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、O−アルキル−OH、O−(CH−O、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル−アリール、OC(O)−アルキル−ヘテロアリール、OSOH、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−ヘテロシクリル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、OSO−アルキル−アリール、OSO−アルキル−ヘテロアリール、OP(O)(OH)、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SONH−アルキル−アリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−アルキル−アリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよく、nは1、2又は3の値を取ることができ、かつここで更に前記アルキル置換基、シクロアルキル置換基、ヘテロシクリル置換基、アリール置換基、ヘテロアリール置換基、アルキル−シクロアルキル置換基、アルキル−ヘテロシクリル置換基、アルキル−アリール置換基及びアルキル−ヘテロアリール置換基は置換されていてよい、
(vi)非置換又は置換のヘテロアリール、その際、ヘテロアリール基は、F、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−シクロアルキル、NH−アルキル−ヘテロシクリル、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、NH−アルキル−NH、NH−アルキル−OH、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHC(O)−アルキル−アリール、NHC(O)−アルキル−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−ヘテロシクリル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NHSO−アルキル−アリール、NHSO−アルキル−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−ヘテロシクリル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル−アリール、OC(O)−アルキル−ヘテロアリール、OSOH、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−ヘテロシクリル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、OSO−アルキル−アリール、OSO−アルキル−ヘテロアリール、OP(O)(OH)、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SONH−アルキル−アリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−アルキル−アリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよく、かつここで更に前記アルキル置換基、シクロアルキル置換基、ヘテロシクリル置換基、アリール置換基及びヘテロアリール置換基は置換されていてよい、
(vii)OR5、その際、R5はアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルキル−シクロアルキル、アルキル−ヘテロシクリル、アルキル−アリール又はアルキル−ヘテロアリールであってよく、かつここで更に前記アルキル置換基、シクロアルキル置換基、ヘテロシクリル置換基、アリール置換基、ヘテロアリール置換基、アルキル−シクロアルキル置換基、アルキル−ヘテロシクリル置換基、アルキル−アリール置換基又はアルキル−ヘテロアリール置換基は置換されていてよい、
(viii)SR6、その際、R6はアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルキル−シクロアルキル、アルキル−ヘテロシクリル、アルキル−アリール又はアルキル−ヘテロアリールであってよく、かつここで更に前記アルキル置換基、シクロアルキル置換基、ヘテロシクリル置換基、アリール置換基及びヘテロアリール置換基、アルキル−シクロアルキル置換基、アルキル−ヘテロシクリル置換基、アルキル−アリール置換基又はアルキル−ヘテロアリール置換基は置換されていてよい、
(ix)NR7R8、その際、R7及びR8は互いに無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルキル−シクロアルキル、アルキル−ヘテロシクリル、アルキル−アリール又はアルキル−ヘテロアリールであってよく、かつここで更に前記アルキル置換基、シクロアルキル置換基、ヘテロシクリル置換基、アリール置換基及びヘテロアリール置換基、アルキル−シクロアルキル置換基、アルキル−ヘテロシクリル置換基、アルキル−アリール置換基又はアルキル−ヘテロアリール置換基は置換されていてよいか、又はR7及びR8は一緒になってシクロアルキル又はヘテロシクリルを意味し、その際、ここで更に前記シクロアルキル及びヘテロシクリルは置換されていてよい。
【0014】
R3及びR4は互いに無関係に水素又はNR9R10を意味してよいが、但し、R3=NR9R10である場合にはR4=Hであり、かつR4=NR9R10である場合にはR3=Hであり、その際、R9は水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルキル−シクロアルキル、アルキル−ヘテロシクリル、アルキル−アリール又はアルキル−ヘテロアリールであってよく、かつここで更に前記アルキル置換基、シクロアルキル置換基、ヘテロシクリル置換基、アリール置換基及びヘテロアリール置換基、アルキル−シクロアルキル置換基、アルキル−ヘテロシクリル置換基、アルキル−アリール置換基又はアルキル−ヘテロアリール置換基は置換されていてよく、かつ
R10は:−C(Y)NR11R12を意味してよく、その際、Y=O、Sであり、かつ
R11及びR12は互いに無関係に以下のものを意味する
(i)水素、
(ii)非置換又は置換のアルキル、その際、アルキル基は、F、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−シクロアルキル、NH−アルキル−ヘテロシクリル、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHC(O)−アルキル−アリール、NHC(O)−アルキル−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−ヘテロシクリル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NHSO−アルキル−アリール、NHSO−アルキル−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−ヘテロシクリル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−ヘテロシクリル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル−アリール、OC(O)−アルキル−ヘテロアリール、OSOH、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−ヘテロシクリル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、OSO−アルキル−アリール、OSO−アルキル−ヘテロアリール、OP(O)(OH)、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SONH−アルキル−アリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−アルキル−アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(iii)非置換又は置換のシクロアルキル、その際、シクロアルキル基はF、Cl、Br、I、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHC(O)−アルキル−アリール、NHC(O)−アルキル−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−ヘテロシクリル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NHSO−アルキル−アリール、NHSO−アルキル−ヘテロアリール、OH、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル−アリール、OC(O)−アルキル−ヘテロアリール、OSOH、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−ヘテロシクリル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、OSO−アルキル−アリール、OSO−アルキル−ヘテロアリール、OP(O)(OH)、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、アルキル又はアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(iv)非置換又は置換のヘテロシクリル、その際、ヘテロシクリル基はOH、O−アルキル、O−アリール、NH、NH−アルキル、NH−アリール、アルキル、アルキル−アリール又はアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(v)非置換又は置換のアリール、その際、アリール基は、F、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−シクロアルキル、NH−アルキル−ヘテロシクリル、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、NH−アルキル−NH、NH−アルキル−OH、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHC(O)−アルキル−アリール、NHC(O)−アルキル−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−ヘテロシクリル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NHSO−アルキル−アリール、NHSO−アルキル−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−ヘテロシクリル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−ヘテロシクリル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、O−アルキル−OH、O−(CH−O、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル−アリール、OC(O)−アルキル−ヘテロアリール、OSOH、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−ヘテロシクリル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、OSO−アルキル−アリール、OSO−アルキル−ヘテロアリール、OP(O)(OH)、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SONH−アルキル−アリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−アルキル−アリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよく、nは1、2又は3の値を取ることができる、
(vi)非置換又は置換のヘテロアリール、その際、ヘテロアリール基はF、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−シクロアルキル、NH−アルキル−ヘテロシクリル、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、NH−アルキル−NH、NH−アルキル−OH、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHC(O)−アルキル−アリール、NHC(O)−アルキル−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−ヘテロシクリル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NHSO−アルキル−アリール、NHSO−アルキル−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−ヘテロシクリル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル−アリール、OC(O)−アルキル−ヘテロアリール、OSOH、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−ヘテロシクリル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、OSO−アルキル−アリール、OSO−アルキル−ヘテロアリール、OP(O)(OH)、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SONH−アルキル−アリール、SOH、SOOーアルキル、SOO−アリール、SOO−アルキル−アリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(vii)−C(O)R17、その際、R17はアルキル、アリール又はヘテロアリールであってよく、かつここで更に前記アルキル置換基及びアリール置換基は置換されていてよいか、又は
R11及びR12は一緒になって
(viii)シクロアルキル又はヘテロシクリルを意味してよい、
R10は:−C(Y)NR13R14を意味してよく、その際、Y=NHであり、かつ
R13及びR14は互いに無関係に以下のものを意味する
(i)水素、
(ii)非置換又は置換のアルキル、その際、アルキル基はF、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−ヘテロシクリル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、C(O)−アルキル、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SOH、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(iii)非置換又は置換のシクロアルキル、その際、シクロアルキル基はF、Cl、Br、I、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、OH、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、アルキル又はアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(iv)非置換又は置換のヘテロシクリル、その際、ヘテロシクリル基はOH、O−アルキル、O−アリール、NH、NH−アルキル、NH−アリール、アルキル又はアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(v)非置換又は置換のアリール、その際、アリール基はF、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−シクロアルキル、NH−アルキル−ヘテロシクリル、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、NH−アルキル−NH、NH−アルキル−OH、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−ヘテロシクリル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−ヘテロシクリル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、O−アルキル−OH、O−(CH−O、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよく、かつnは1、2又は3の値を取ることができる、
(vi)非置換又は置換のヘテロアリール、その際、ヘテロアリール基はF、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−アリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよいか、又は
R13及びR14は一緒になって
(vii)シクロアルキル又はヘテロシクリルを意味してよい、
R10は:−C(NR15)R16を意味してよく、その際、R15=Hであり、かつ
R16は以下のものを意味してよい
(i)非置換又は置換のアルキル、その際、アルキル基はF、Cl、Br、I、CF、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−ヘテロシクリル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SOH、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(ii)非置換又は置換のシクロアルキル、その際、シクロアルキル基はF、Cl、Br、I、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、OH、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、アルキル又はアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(iii)非置換又は置換のヘテロシクリル、その際、ヘテロシクリル基はOH、O−アルキル、O−アリール、NH、NH−アルキル、NH−アリール、アルキル又はアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(iv)非置換又は置換のアリール、その際、アリール基はF、Cl、Br、I、CF、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−シクロアルキル、NH−アルキル−ヘテロシクリル、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、NH−アルキル−NH、NH−アルキル−OH、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−ヘテロシクリル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−ヘテロシクリル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、O−アルキル−OH、O−(CH−O、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよく、かつnは1、2又は3の値を取ることができる、
(v)非置換又は置換のヘテロアリール、その際、ヘテロアリール基はF、Cl、Br、I、CF、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−アリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい]で示される一連のピリド[2,3−b]ピラジンからの新規の化合物を記載している。
【0015】
表現"アルキル"は、本発明の範囲では、分枝鎖状又は直鎖状であってよく、1〜8個の炭素原子を有する非環式の飽和又は不飽和の炭化水素基、すなわちC〜C−アルカニル、C〜C−アルケニル及びC〜C−アルキニルを含む。この場合、アルケニルは少なくとも1個のC−C−二重結合を有し、アルキニルは少なくとも1種のC−C三重結合を有する。有利に、アルキルは、メチル、エチル、n−プロピル、2−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソ−ペンチル、ネオ−ペンチル、n−ヘキシル、2−ヘキシル、n−オクチル、エチレニル(ビニル)、エチニル、プロペニル(−CHCH=CH;−CH=CH−CH、−C(=CH)−CH)、プロピニル(−CH−C≡CH、−C≡C−CH)、ブテニル、ブチニル、ペンテニル、ペンチニル、ヘキセニル、ヘキシニル、ヘプテニル、ヘプチニル、オクテニル及びオクチニルを有する群から選択される。
【0016】
表現"シクロアルキル"は、本発明の目的のためには、飽和又は不飽和であってよく、3〜12個の炭素原子を有する環式炭化水素基を意味する。一般構造Iの化合物へは、それぞれシクロアルキル基の任意の可能な環員を介して結合されていてよい。このシクロアルキル基は、二環系又は多環系の一部であってもよい。
【0017】
表現"ヘテロシクリルは、少なくとも1個、場合により2、3、4又は5個のヘテロ原子を含有する3、4、5、6、7又は8員の環式有機基を表し、その際、このヘテロ原子は同一又は異なり、かつこの環式基は飽和又は不飽和で芳香族ではない。一般構造Iの化合物へは、それぞれヘテロシクリル基の任意の可能な環員を介して結合されていてよい。この複素環は、二環系又は多環系の一部であってもよい。有利なヘテロ原子は、窒素、酸素及び硫黄である。ヘテロシクリル基が、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル及びモルホリニルを有する群から選択されることが好ましい。
【0018】
表現"アリール"は、本発明の範囲では、6〜14個の炭素原子を有する芳香族炭化水素、とりわけフェニル、ナフチル及びアントラセニルを意味する。これらの基は付加的な飽和、(部分)不飽和又は芳香族環系と縮合していてもよい。一般構造Iの化合物へは、それぞれアリール基の任意の可能な環員を介して結合されていてよい。
【0019】
表現"ヘテロアリール"は、少なくとも1個、また2、3、4又は5個のヘテロ原子を有する5、6又は7員の環式芳香族基を表し、その際、前記ヘテロ原子は同一又は異なる。一般構造Iの化合物へは、それぞれヘテロアリール基の任意の可能な環員を介して結合されていてよい。この複素環は、二環系又は多環系の一部であってもよい。有利なヘテロ原子は、窒素、酸素及び硫黄である。ヘテロアリール基が、ピロリル、フリル、チエニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、フタラジニル、インドリル、インダゾリル、インドリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、カルバゾリル、フェナジニル、フェノチアジニル、アクリジニルを有する群から選択されることが好ましい。
【0020】
表現"アルキル−シクロアルキル"、"アルキル−ヘテロシクリル"、"アルキル−アリール"又は"アルキル−ヘテロアリール"は、本発明の目的のためには、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールが前記の意味を表し、かつシクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基はC〜C−アルキル基を介して一般式Iの化合物と結合していることを意味する。
【0021】
"アルキル"、"シクロアルキル"、"ヘテロシクリル"、"アリール"、"ヘテロアリール"、"アルキル−シクロアルキル"、"アルキル−ヘテロシクリル"、"アルキル−アリール"及び"アルキル−ヘテロアリール"を有する文脈において、置換されたという表現は本発明の範囲では、明細書又は特許請求の範囲で特に明示されていない限りは、1つ以上の水素基がF、Cl、Br、I、CN、CF、NH、NH−アルキル、NH−アリール、N(アルキル)、NO、SH、S−アルキル、OH、OCF、O−アルキル、O−アリール、OSOH、OP(O)(OH)、CHO、COH、SOH又はアルキルによって置換されていることを表す。これらの置換基は同一もしくは異なってよく、かつ置換はアルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基及びヘテロアリール基のそれぞれ任意の可能な位置に存在してよい。
【0022】
多置換された基とは、異なる原子又は同一の原子のいずれかで複数箇所、例えば2箇所又は3箇所で置換されている基、例えばCF、−CHCFの場合のように同一のC原子で3箇所で置換されているか、又は−CH(OH)−CH=CH−CHClの場合のように異なる位置で3箇所で置換されている基を表すべきである。多置換は同じ又は異なる置換基で行うことができる。
【0023】
一般式Iの本発明による化合物が少なくとも1つの不斉中心を有する場合には、この化合物はラセミ体の形、純粋なエナンチオマー及び/又はジアステレオマーの形又はエナンチオマー及び/又はジアステレオマーの混合物の形で存在することができる。この混合物は、立体異性体のそれぞれ任意の混合比で存在することができる。
【0024】
例えば、1つ以上のキラル中心を有しかつラセミ体として存在する一般式Iの本発明による化合物は、自体公知の方法により、光学的異性体、つまりエナンチオマー又はジアステレオマーに分離することができる。この分離は、キラル相でのカラム分離により又は光学活性溶液からの再結晶により又は光学活性酸又は塩基の使用下で又は光学活性試薬、例えば光学活性アルコールを用いた誘導化により、及び引き続く残分の分離により行うことができる。
【0025】
可能な場合には、本発明による化合物は互変異性体の形で存在することができる。
【0026】
一般式Iの本発明による化合物は、十分に塩基性の基、例えば第1級、第2級又は第3級アミンを有する場合に、無機酸及び有機酸を用いて生理学的に認容性の塩に変換することができる。一般式Iによる本発明による化合物の調剤学的に許容される塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、炭酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、スルホ酢酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、ブドウ酸、リンゴ酸、エンボン酸、マンデル酸、フマル酸、乳酸、クエン酸、グルタミン酸又はアスパラギン酸と共に形成される。生成された塩は、特に、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、リン酸塩、メタンスルホン酸塩、トシル酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、スルホ酢酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、エンボン酸塩、マンデル酸塩、フマル酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、グルタミン酸塩及びアスパラギン酸塩である。本発明による化合物の生成された塩の化学量論は、この場合に1の整数倍の数であるか又は1の非整数倍の数である。
【0027】
一般式Iの本発明による化合物は、十分に酸性の基、例えばカルボキシル基を有する場合に、無機塩基及び有機塩基を用いて生理学的に許容される塩に変換することができる。無機塩基として、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、有機塩基としてエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、ジベンジルエチレンジアミン及びリシンが挙げられる。本発明による化合物の生成された塩の化学量論は、この場合に1の整数倍の数であるか又は1の非整数倍の数である。
【0028】
同様に、例えば溶媒又は水溶液からの晶出により得ることができる本発明による化合物の溶媒和物、特に水和物が有利である。この場合に、1、2、3又は任意の数の溶媒分子又は水分子が本発明による化合物と結合して溶媒和物及び水和物になることができる。
【0029】
化学物質が、多形又は変態として表される多様な規則状態で存在する固体を形成することは公知である。多形物質の多様な変態は、その物理特性において著しく異なる。一般式Iの本発明による化合物は、多様な多形で存在することができ、その際、所定の変態が準安定性である。
【0030】
本発明による置換されたピリド[2,3−b]ピラジンの製造方法を以下に詳説する。
【0031】
一般式Iの化合物は以下の反応式(反応式1〜5)に従って得られる:
反応式1
【化2】

【0032】
一般式Iで示され、式中、置換基R1及び/又はR2は基OR5、SR6、NR7R8であることが望ましい本発明によるピリド[2,3−b]ピラジンの選択された例のための前駆物質は、例えば反応式2の方法もしくは当業者に公知の相応の方法に従って得られる。
【0033】
反応式2
【化3】

【0034】
一般式Iで示され、式中、R9≠Hであることが望ましい本発明によるピリド[2,3−b]ピラジンの選択された例の前駆物質は、例えば反応式3の方法に従って得られる。
【0035】
反応式3
【化4】

【0036】
反応式1〜3からの前駆物質4、7及び13を一般式Iによる本発明による置換されたピリド[2,3−b]に変換することは、例えば反応式4に従って実施できる。
【0037】
反応式4
【化5】

【0038】
一般式Iで示され、式中、置換基R1及びR2は選択されたカルボン酸エステル、カルボン酸アミド、スルホン酸エステル又はスルホンアミド基で置換された基であってよい本発明によるピリド[2,3−b]ピラジンの選択された例は、例えば反応式5の方法又は当業者に公知の相応の方法に従って得られる。
【0039】
反応式5
【化6】

【0040】
これらの出発化合物は、市販されているか又は自体公知の方法により製造することができる。出発物質4、7及び10〜13は、一般式Iの本発明によるピリドピラジンの製造のための有用な中間化合物である。
【0041】
出発化合物及び目標化合物の製造のために、例えば以下の一次文献を指摘したい。そしてその内容はこれをもって本願の開示の要素となるべきである:
【表1】

【0042】
一般式Iの化合物の製造のための一般的な指示:
反応式1:第一段階
2,6−ジアミノ−3−ニトロピリジン又は2−アミノ−3,5−ジニトロ−ピリジンを好適な不活性溶剤、例えばメタノール、エタノール、ジメチルホルムアミド又はジオキサン中に溶解させる。触媒、例えばラネーニッケル、炭素上パラジウム又は二酸化白金(IV)を添加した後に、反応混合物を水素雰囲気下で、圧力を1〜5バールに調節した状態にしておく。該反応混合物を複数時間、例えば1〜16時間20℃〜60℃の温度範囲で反応させてよい。反応が完了した後に、不溶の残留物を濾過分離し、その際、濾材は、例えばシリカゲル、セライト又は市販のガラス繊維フィルタを含んでなってよく、そして引き続き相応の溶剤で洗浄する。粗生成物は、溶液中に存在して、更なる後精製無くして後続の反応に使用される。
【0043】
第二段階
1,2−ジオン誘導体を好適な不活性溶剤、例えばメタノール、エタノール、ジオキサン、トルエン又はジメチルホルムアミド中に装入する。2,3,6−トリアミノピリジン又は2,3,5−トリアミノピリジンを還元の直後に、装入された1,2−ジオンに対して前述した溶剤の1種に粗生成物を溶かした溶液として、場合により酸、例えば酢酸又は塩基、例えば水酸化カリウムを添加しつつ添加する。該反応混合物を、20℃〜80℃の温度範囲において幾らかの時間、例えば20分〜40時間反応させてよい。反応が完了したら、場合により沈殿する沈殿物を濾過分離し、その際、濾材は、例えば市販の濾紙を含んでなってよく、そして引き続き相応の溶剤で洗浄し、かつ残留する固体を真空中で乾燥させるか、あるいは反応混合物から真空中で溶剤を除去する。ジメチルホルムアミドを使用する場合に、反応混合物を大量の水中に撹拌導入し、そして沈殿する沈殿物を濾過分離するか、あるいは水相を好適な有機溶剤、例えばジクロロメタン又は酢酸エチルで抽出し、そして有機溶剤を真空中で濃縮する。残留する粗生成物の精製は、好適な溶剤、例えばジオキサンからの再結晶又はシリカゲル又は酸化アルミニウム上でのカラムクロマトグラフィーもしくはフラッシュクロマトグラフィーによって行われる。移動相として、例えばメタノール及びジクロロメタンからなる混合物が用いられる。
【0044】
反応式2:第一段階
2,3,6−トリアミノピリジン又は2,3,5−トリアミノピリジンを還元の直後に、前記の溶剤の1種中に粗生成物を溶かした溶液として装入する。シュウ酸誘導体、例えばシュウ酸ジエチルエステル又は塩化オキサリルを添加した後に、反応混合物を、場合により酸、例えば塩酸、硫酸又は酢酸を添加しつつ20℃〜150℃の温度範囲で幾らかの時間、例えば10分〜24時間反応させてよい。反応が完了したら、場合により沈殿する沈殿物を濾過分離し、その際、濾材は、例えば市販の濾紙を含んでなってよく、そして引き続き相応の溶剤で洗浄し、かつ残留する固体を真空中で乾燥させるか、あるいは反応混合物から真空中で溶剤を除去する。ジメチルホルムアミドを使用する場合に、反応混合物を大量の水中に撹拌導入し、そして沈殿する沈殿物を濾過分離するか、あるいは水相を好適な有機溶剤、例えばジクロロメタン又は酢酸エチルで抽出し、そして有機溶剤を真空中で濃縮する。残留する粗生成物の精製は、好適な溶剤、例えばジオキサン又はトルエンからの再結晶又はシリカゲル又は酸化アルミニウム上でのカラムクロマトグラフィーもしくはフラッシュクロマトグラフィーによって行われる。移動相として、例えばメタノール及びジクロロメタンからなる混合物が用いられる。
【0045】
第二段階
ジオン誘導体8を好適な不活性溶剤、例えばジメチルホルムアミド、ジオキサン又はトルエン中に又は溶剤無しで装入する。塩素化剤、例えば塩化ホスホリル又は塩化チオニルを室温で添加し、そして反応混合物を20℃〜100℃の温度範囲で幾らかの時間、例えば1時間〜24時間反応させてよい。反応が完了した後に、反応混合物を水に注ぎ、そして好適な水性塩基、例えば水酸化ナトリウム液で中和する。場合により沈殿する沈殿物を濾過分離し、その際、濾材は、例えば市販の濾紙を含んでなってよく、そして引き続き相応の溶剤で洗浄し、そして残留する固体を真空中で乾燥させるか、又は水相を好適な有機溶剤、例えばジクロロメタン又は酢酸エチルで抽出し、そして有機相を真空中で濃縮させる。残留する粗生成物の精製は、好適な溶剤、例えばジオキサン又はトルエンからの再結晶又はシリカゲル又は酸化アルミニウム上でのカラムクロマトグラフィーもしくはフラッシュクロマトグラフィーによって行われる。移動相として、例えばメタノール及びジクロロメタンからなる混合物が用いられる。
【0046】
第三段階
中間段階物質9を相応のアルコール、チオール又はアミンと、かつ場合により好適な塩基、有利には水酸化ナトリウム、ピリジン、トリエチルアミン、炭酸カリウム又はメタノール中のナトリウムエタノラートと、好適な不活性溶剤、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、メタノール、トルエン中で又は溶剤としての塩基、例えばピリジン又はトリエチルアミン中で又は溶剤無しで反応させてよい。該反応混合物を、幾らかの時間、例えば30分〜2日、20℃〜140℃の温度範囲で反応させてよい。反応が完了したら、場合により沈殿する沈殿物を濾過分離し、その際、濾材は、例えば市販の濾紙を含んでなってよく、そして引き続き相応の溶剤で洗浄し、かつ残留する固体を真空中で乾燥させるか、あるいは反応混合物から真空中で溶剤を除去する。ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシドを使用する場合に、反応混合物を大量の水中に撹拌導入し、そして沈殿する沈殿物を濾過分離するか、あるいは水相を好適な有機溶剤、例えばジクロロメタン又は酢酸エチルで抽出し、そして有機溶剤を真空中で濃縮する。残留する粗生成物の精製は、好適な溶剤、例えばジオキサン又はトルエンからの再結晶又はシリカゲル又は酸化アルミニウム上でのカラムクロマトグラフィーもしくはフラッシュクロマトグラフィーによって行われる。移動相として、例えばメタノール及びジクロロメタンからなる混合物が用いられる。
【0047】
反応式3:第一段階
中間段階物質4及び7を相応の好適な塩化物、臭化物又はトシル酸塩と、かつ場合により好適な塩基、有利には水素化ナトリウム、ピリジン、トリエチルアミン、炭酸カリウム又はメタノール中のナトリウムエタノラートと、好適な不活性溶剤、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、メタノール中で又は溶剤としての塩基、例えばピリジン又はトリエチルアミン中で又は溶剤無しで反応させてよい。該反応混合物を、幾らかの時間、例えば1時間〜24時間、20℃〜150℃の温度範囲で反応させてよい。選択的に、中間段階物質4及び7を相応の臭化アリール又はヨウ化アリールと、かつ好適な触媒、例えば酢酸パラジウム又はPd(dba)及び好適な配位子、例えばBINAPと、かつ好適な塩基、例えば炭酸カリウム又はナトリウム−t−ブタノラートと、好適な溶剤、例えばトルエン又はジオキサン中で反応させてよい。該反応混合物を、幾らかの時間、例えば10時間〜30時間、60℃〜120℃の温度範囲で反応させてよい。反応が完了したら、場合により沈殿する沈殿物を濾過分離し、その際、濾材は、例えば市販の濾紙を含んでなってよく、そして引き続き相応の溶剤で洗浄し、かつ残留する固体を真空中で乾燥させるか、あるいは場合により存在する触媒残留物を濾過分離し、そして引き続き相応の溶剤で洗浄し、そして溶剤を真空中で除去するか、あるいは反応混合物から真空中で溶剤を除去する。ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシドを使用する場合に、反応混合物を大量の水中に撹拌導入し、そして沈殿する沈殿物を濾過分離するか、あるいは水相を好適な有機溶剤、例えばジクロロメタン又は酢酸エチルで抽出し、そして有機溶剤を真空中で濃縮する。残留する粗生成物の精製は、好適な溶剤、例えばEtOHからの再結晶又はシリカゲル又は酸化アルミニウム上でのカラムクロマトグラフィーもしくはフラッシュクロマトグラフィーによって行われる。移動相として、例えばメタノール及びジクロロメタンからなる混合物が用いられる。
【0048】
反応式4:第一段階
前記の単位操作に引き続いて、後続反応において、単位操作により生じる生成物を当業者に公知の方法で反応させて本発明による式Iの最終生成物を得ることができる。
【0049】
こうして、該生成物が反応式4による化合物14の誘導体であることが望ましい場合に、前記の基本反応を行った後に、反応生成物4、7又は13を相応のイソシアネート及び場合により好適な塩基、有利には水素化ナトリウム、カリウムヘキサメチルジシラジド、ピリジン、トリエチルアミン又は炭酸カリウムと、好適な不活性溶剤、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン又はジオキサン中で又は溶剤としての塩基、例えばピリジン又はトリエチルアミン中で又は溶剤無しで反応させてよい。該反応混合物を複数時間、例えば1〜24時間0℃〜80℃の温度範囲で反応させてよい。反応が完了したら、場合により沈殿する沈殿物を濾過分離し、その際、濾材は、例えば市販の濾紙を含んでなってよく、そして引き続き相応の溶剤で洗浄し、かつ残留する固体を真空中で乾燥させるか、あるいは反応混合物から真空中で溶剤を除去する。ジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシドを使用する場合に、反応混合物を大量の水中に撹拌導入し、そして沈殿する沈殿物を濾過分離するか、あるいは水相を好適な有機溶剤、例えばジクロロメタン又は酢酸エチルで抽出し、そして有機溶剤を真空中で濃縮する。残留する粗生成物の精製は、好適な溶剤、例えばエタノール又は酢酸エチルからの再結晶又はシリカゲル又は酸化アルミニウム上でのカラムクロマトグラフィーもしくはフラッシュクロマトグラフィーによって行われる。移動相として、例えばメタノール及びジクロロメタンからなる混合物が用いられる。
【0050】
又は選択的に、生成物が反応式4による化合物15の誘導体であることが望ましい場合に、前記の基本反応を行った後に反応生成物4、7又は13をホスゲン又はカルボニルジイミダゾールと、かつ相応のアミンと、好適な不活性溶剤、例えばジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、トルエン、ジクロロメタン又はアセトニトリル中で反応させてよい。場合により、好適な塩基、有利にはピリジン、炭酸水素ナトリウム、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン又は酢酸ナトリウムが使用される。該反応混合物を、幾らかの時間、例えば15分〜24時間、0℃〜60℃の温度範囲で反応させてよい。反応が完了したら、場合により沈殿する沈殿物を濾過分離し、その際、濾材は、例えば市販の濾紙を含んでなってよく、そして引き続き相応の溶剤で洗浄し、かつ残留する固体を真空中で乾燥させるか、あるいは反応混合物から真空中で溶剤を除去する。ジメチルホルムアミドを使用する場合に、反応混合物を大量の水中に撹拌導入し、そして沈殿する沈殿物を濾過分離するか、あるいは水相を好適な有機溶剤、例えばジクロロメタン又は酢酸エチルで抽出し、そして有機溶剤を真空中で濃縮する。残留する粗生成物の精製は、好適な溶剤、例えばエタノール又は酢酸エチルからの再結晶又はシリカゲル又は酸化アルミニウム上でのカラムクロマトグラフィーもしくはフラッシュクロマトグラフィーによって行われる。移動相として、例えばメタノール及びジクロロメタンからなる混合物が用いられる。
【0051】
こうして、該生成物が反応式4による化合物16の誘導体であることが望ましい場合に、前記の基本反応を行った後に、反応混合物4、7又は13を、相応のイソチオシアネート及び場合により好適な塩基、有利には水素化ナトリウム、トリエチルアミン、炭酸カリウム又はピリジンと、好適な不活性溶剤、例えばジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、アセトン又はトルエン中で又は溶剤としての塩基、例えばピリジン又はトリエチルアミン中で又は溶剤無しで反応させてよい。該反応混合物を、幾らかの時間、例えば30分〜90時間、0℃〜115℃の温度範囲で反応させてよい。反応が完了したら、場合により沈殿する沈殿物を濾過分離し、その際、濾材は、例えば市販の濾紙を含んでなってよく、そして引き続き相応の溶剤で洗浄し、かつ残留する固体を真空中で乾燥させるか、あるいは反応混合物から真空中で溶剤を除去する。ジメチルホルムアミドを使用する場合に、反応混合物を大量の水中に撹拌導入し、そして沈殿する沈殿物を濾過分離するか、あるいは水相を好適な有機溶剤、例えばジクロロメタン又は酢酸エチルで抽出し、そして有機溶剤を真空中で濃縮する。残留する粗生成物の精製は、好適な溶剤、例えばエタノール又は酢酸エチルからの再結晶又はシリカゲル又は酸化アルミニウム上でのカラムクロマトグラフィーもしくはフラッシュクロマトグラフィーによって行われる。移動相として、例えばメタノール及びジクロロメタンからなる混合物が用いられる。
【0052】
又は選択的に、生成物が反応式4による化合物17の誘導体であることが望ましい場合に、前記の基本反応を行った後に反応生成物4、7又は13をチオホスゲン又はチオカルボニルジイミダゾールと、かつ相応のアミンと、好適な不活性溶剤、例えばジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、トルエン、ジクロロメタン、エタノール又はアセトニトリル中で反応させてよい。場合により、好適な塩基、有利にはピリジン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン又はイミダゾールが使用される。該反応混合物を複数時間、例えば1〜24時間−10℃〜80℃の温度範囲で反応させてよい。反応が完了したら、場合により沈殿する沈殿物を濾過分離し、その際、濾材は、例えば市販の濾紙を含んでなってよく、そして引き続き相応の溶剤で洗浄し、かつ残留する固体を真空中で乾燥させるか、あるいは反応混合物から真空中で溶剤を除去する。ジメチルホルムアミドを使用する場合に、反応混合物を大量の水中に撹拌導入し、そして沈殿する沈殿物を濾過分離するか、あるいは水相を好適な有機溶剤、例えばジクロロメタン又は酢酸エチルで抽出し、そして有機相を真空中で濃縮する。残留する粗生成物の精製は、好適な溶剤、例えばエタノール又は酢酸エチルからの再結晶又はシリカゲル又は酸化アルミニウム上でのカラムクロマトグラフィーもしくはフラッシュクロマトグラフィーによって行われる。移動相として、例えばメタノール及びジクロロメタンからなる混合物が用いられる。
【0053】
こうして、該生成物が反応式4による化合物18の誘導体であることが望ましい場合に、前記の基本反応を行った後に、反応生成物4、7又は13を相応のアミノニトリル及び場合により好適な塩基、有利にはトリエチルアミン又はピリジン又は好適な酸、有利には塩酸と、好適な不活性溶剤、例えばアセトン、トルエン、クロロベンゼン、エタノール、テトラヒドロフラン又はジメチルスルホキシド中で又は溶剤としての塩基、例えばピリジン又はトリエチルアミン中で又は溶剤無しで反応させてよい。該反応混合物を複数時間、例えば2〜140時間20℃〜135℃の温度範囲で反応させてよい。反応が完了したら、場合により沈殿する沈殿物を濾過分離し、その際、濾材は、例えば市販の濾紙を含んでなってよく、そして引き続き相応の溶剤で洗浄し、かつ残留する固体を真空中で乾燥させるか、あるいは反応混合物から真空中で溶剤を除去する。残留する粗生成物の精製は、好適な溶剤、例えばジオキサンからの再結晶又はシリカゲル又は酸化アルミニウム上でのカラムクロマトグラフィーもしくはフラッシュクロマトグラフィー又はHPLCによって行われる。移動相として、例えばメタノール及びジクロロメタンからなる混合物が用いられ、あるいはHPLC精製の場合には、例えば移動相はアセトニトリル及び水からなる混合物である。
【0054】
又は、該生成物が反応式4による化合物19の誘導体であることが望ましい場合に、前記の基本反応を行った後に、反応生成物4、7又は13を相応のニトリル及び場合により好適な塩基、有利には水素化ナトリウム、ピリジン、トリエチルアミン又はナトリウムヘキサメチルジシラジド又は好適な触媒、例えば三塩化アルミニウム、トリメチルアルミニウム、酢酸又は硫酸と、好適な不活性溶剤、例えばジオキサン、トルエン又はエタノール中で又は溶剤としての塩基、例えばピリジン又はトリエチルアミン中で又は溶剤無しで反応させてよい。該反応混合物を、幾らかの時間、例えば30分〜24時間、0℃〜200℃の温度範囲で反応させてよい。反応が完了したら、場合により沈殿する沈殿物を濾過分離し、その際、濾材は、例えば市販の濾紙を含んでなってよく、そして引き続き相応の溶剤で洗浄し、かつ残留する固体を真空中で乾燥させるか、あるいは反応混合物から真空中で溶剤を除去する。残留する粗生成物の精製は、好適な溶剤、例えばジオキサンからの再結晶又はシリカゲル又は酸化アルミニウム上でのカラムクロマトグラフィーもしくはフラッシュクロマトグラフィー又はHPLCによって行われる。移動相として、例えばメタノール及びジクロロメタンからなる混合物が用いられ、あるいはHPLC精製の場合には、例えばアセトニトリル及び水からなる移動相混合物である。
【0055】
反応式5:第一段階
前記の単位操作に引き続いて、後続反応において、単位操作により生じる生成物を当業者に公知の方法で反応させて本発明による式Iの最終生成物を得ることができる。
【0056】
こうして、該生成物が反応式5による化合物21又は24の誘導体であることが望ましい場合に、前記の基本反応を行った後に、反応生成物20又は23を相応の塩化カルボン酸及び場合により好適な塩基、有利には水素化ナトリウム、水酸化カリウム、ピリジン、トリエチルアミン又は炭酸カリウムと、好適な不活性溶剤、例えばテトラヒドロフラン、トルエン、アセトニトリル、ジクロロメタン、アセトン又はジオキサン中で又は溶剤としての塩基、例えばピリジン又はトリエチルアミン中で又は溶剤無しで反応させてよい。該反応混合物を、幾らかの時間、例えば30分〜12時間、0℃〜110℃の温度範囲で反応させてよい。反応が完了したら、場合により沈殿する沈殿物を濾過分離し、その際、濾材は、例えば市販の濾紙を含んでなってよく、そして引き続き相応の溶剤で洗浄し、かつ残留する固体を真空中で乾燥させるか、あるいは反応混合物から真空中で溶剤を除去する。選択的に、反応混合物を大量の水中に撹拌導入し、そして沈殿する沈殿物を濾過分離するか、あるいは水相を、好適な水性酸、例えば塩酸での中和の後に好適な有機溶剤、例えばジクロロメタン又は酢酸エチルで抽出し、そして有機相を真空中で濃縮させてよい。残留する粗生成物の精製は、好適な溶剤、例えばエタノールからの再結晶又はシリカゲル又は酸化アルミニウム上でのカラムクロマトグラフィーもしくはフラッシュクロマトグラフィーによって行われる。移動相として、例えばメタノール及びジクロロメタンからなる混合物が用いられる。
【0057】
又は選択的に、該生成物が反応式5による化合物22又は25の誘導体であることが望ましい場合に、前記の基本反応を行った後に、反応生成物20又は23を相応の塩化スルホン酸及び場合により好適な塩基、有利には水素化ナトリウム、水酸化カリウム、ピリジン、トリエチルアミン又は炭酸カリウムと、好適な不活性溶剤、例えばテトラヒドロフラン、トルエン、アセトニトリル、ジクロロメタン、アセトン、ジメチルホルムアミド又はジオキサン中で又は溶剤としての塩基、例えばピリジン又はトリエチルアミン中で又は溶剤無しで反応させてよい。該反応混合物を、幾らかの時間、例えば30分〜16時間、0℃〜80℃の温度範囲で反応させてよい。反応が完了したら、場合により沈殿する沈殿物を濾過分離し、その際、濾材は、例えば市販の濾紙を含んでなってよく、そして引き続き相応の溶剤で洗浄し、かつ残留する固体を真空中で乾燥させるか、あるいは反応混合物から真空中で溶剤を除去する。選択的に、反応混合物を大量の水中に撹拌導入し、そして沈殿する沈殿物を濾過分離するか、あるいは水相を、好適な水性酸、例えば塩酸での中和の後に好適な有機溶剤、例えばジクロロメタン又は酢酸エチルで抽出し、そして有機相を真空中で濃縮させてよい。ジメチルホルムアミドを使用する場合に、反応混合物を大量の水中に撹拌導入し、そして沈殿する沈殿物を濾過分離するか、あるいは水相を好適な有機溶剤、例えばジクロロメタン又は酢酸エチルで抽出し、そして有機相を真空中で濃縮する。残留する粗生成物の精製は、好適な溶剤、例えばエタノールからの再結晶又はシリカゲル又は酸化アルミニウム上でのカラムクロマトグラフィーもしくはフラッシュクロマトグラフィーによって行われる。移動相として、例えばメタノール及びジクロロメタンからなる混合物が用いられる。
【0058】
前記の幾つかの反応条件下に、OH基、SH基及びNH基は副反応されることがある。従って、前記の基に保護基を設けるか、又はNHの場合にはNOに交換して、後に保護基を離脱させるか、又はNO基を還元させることが好ましい。こうして、前記の方法の変法では、出発化合物において少なくとも1つのOH基は、例えばベンジルオキシ基によって、かつ/又は少なくとも1つのSH基は、例えばS−ベンジル基によって、かつ/又は少なくとも1つのNH基はNO基によって交換されてよい。以下に、少なくとも1つの、好ましくは全てのベンジルオキシ基は、例えば水素と炭素上パラジウムを用いて、かつ/又は少なくとも1つの、好ましくは全てのS−ベンジル基は、例えばナトリウムを用いてアンモニア中で離脱され、かつ/又は少なくとも1つの、好ましくは全てのNO基は、例えば水素とラネーニッケルを用いて還元して、NHにしてよい。
【0059】
前記の幾つかの反応条件下に、OH基、NH基及びCOOH基は副反応されることがある。従って、少なくとも1つのOH基及び/又は少なくとも1つのNH基及び/又は少なくとも1つのCOOH基を有する出発化合物及び中間段階物質を相応のカルボン酸エステル誘導体及びカルボン酸アミド誘導体に変換することが好ましい。前記の方法の変法において、少なくとも1つのOH基を有する、及び/又は少なくとも1つのNH基を有する出発化合物及び中間段階物質を、活性化されたカルボン酸基、例えば塩化カルボン酸基との反応によってカルボン酸エステル誘導体もしくはカルボン酸アミド誘導体に変換してよい。前記の方法の変法において、少なくとも1つのCOOH基を有する出発化合物及び中間段階物質を、活性化剤、例えば塩化チオニル又はカルボニルジイミダゾールと反応させ、引き続き好適なアルコール又はアミンとの反応させてカルボン酸エステル誘導体もしくはカルボン酸アミド誘導体に変換してよい。
【0060】
一般式Iによる本発明によるピリド[2,3−b]ピラジン誘導体は、誤って導かれた細胞シグナル伝達過程の調節のための、特にチロシンキナーゼ及びセリン/トレオニンキナーゼの機能に影響を及ぼすための、及び悪性もしくは良性の腫瘍疾患、例えば胸部、前立腺、肺、皮膚、卵巣などの腫瘍疾患及び病理学的細胞増殖に基づく別の疾患、例えば再狭窄、乾癬、動脈硬化症及び肝硬変の場合のヒト、哺乳動物及び家禽の治療のための医薬品における作用物質として適している。哺乳動物とは、家畜、例えばウマ、ウシ、イヌ、ネコ、ウサギ、ヒツジ等であることができる。
【0061】
本発明によるピリド[2,3−b]ピラジン誘導体の薬理作用は、例えば受容体チロシンキナーゼ、また細胞質チロシンキナーゼ及びセリン/トレオニンキナーゼを伴う代謝によるシグナル伝達の調節に基づくものであってよい。その他に、悪性過程に対抗するための他の公知の及び公知でない作用メカニズムも考えられる。
【0062】
本発明の更なる実施態様の場合には、一般式Iの本発明によるピリド[2,3−b]ピラジン誘導体の少なくとも1種をヒト、哺乳動物及び家禽に腫瘍治療のために有効量で投与することを特徴とするヒト、哺乳動物又は家禽の腫瘍に対抗するための方法が提供される。それぞれの本発明によるピリド[2,3−b]ピラジン誘導体の治療のために投与すべき治療効果のある用量は、特に腫瘍疾患の種類及び段階、患者の年齢及び性別、投与形態及び治療期間に依存する。本発明による医薬品は、液状、半固体及び固体の医薬形状として投与することができる。この投与は、それぞれ適当な方法で、エアロゾル、粉末、パウダー及び分散パウダー、錠剤、糖衣錠剤、エマルション、フォーム、溶液、懸濁剤、ゲル、軟膏、ペースト、ピル、トローチ剤、カプセル剤又は坐剤の形で行われる。
【0063】
この剤形は、本発明による少なくとも1種の成分の他に、製剤学的形状に応じて、場合により助剤、特に溶媒、溶解促進剤、溶解助剤、乳化剤、湿潤剤、消泡剤、ゲル化剤、増粘剤、皮膜形成剤、結合剤、緩衝剤、塩形成剤、乾燥剤、流動調節剤、充填剤、保存剤、酸化防止剤、着色剤、離型剤、滑剤、崩壊剤、矯味剤及び矯臭剤を含有する。助剤の選択並びにその使用量は、選択された医薬形状に依存し、かつ当業者に公知の処方に従う。
【0064】
本発明による医薬品は、適当な投与形態で、皮膚に対して、溶液、懸濁液、エマルション、フォーム、軟膏、ペースト又はプラスターとして経皮的に;口腔粘膜及び舌粘膜を介して、錠剤、トローチ剤、糖衣錠剤、リンクタス剤又はうがい水としてバッカル、舌又は舌下に;胃粘膜及び腸粘膜を介して、錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、溶液、懸濁液又はエマルションとして消化管に;直腸粘膜を介して、坐剤、レクタルカプセル剤又は軟膏を介して直腸に;鼻粘膜を介して、滴下剤、軟膏又はスプレーとして鼻に;気管支上皮及び歯槽上皮を介して、エアロゾル又は吸入剤として肺に又は吸入により;結膜を介して、点眼剤、点眼軟膏、眼内錠剤、ラメラ、点眼水として結膜に;生殖器の粘膜を介して、膣坐剤、軟膏及び洗浄剤として膣内に、子宮ペッサリーとして子宮内に;誘導する尿路を介して、洗浄剤、軟膏又は尿道坐剤として尿管内に;動脈中に、注射剤として動脈内に;静脈中に、注射剤又は注入剤として静脈内に;皮膚中に、注射剤又はインプラントとして皮内に;皮膚の下に、注射剤又はインプラントとして皮下に;筋肉中に、注射剤又はインプラントとして筋肉内に;腹腔中に、注射剤又は注入剤として腹腔内に投与される。
【0065】
一般式Iの本発明による化合物は、実際の治療的な必要性の観点で、適当な手法を用いてその薬剤効果を延長することができる。この目的は化学的及び/製剤学的手法で達成することができる。作用延長に至る例は、インプラント及びリポソームの使用、難溶性塩及び錯体の形成又は結晶懸濁液の使用である。
【0066】
この場合に、一般式Iのピリド[2,3−b]ピラジン誘導体の以下:
1−アリル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素(実施例1)、
1−アリル−3−(3−ナフタリン−2−イル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素(実施例2)、
1−アリル−3−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素(実施例3)、
1−アリル−3−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素塩酸塩(実施例4)、
1−(2−メチル−アリル)−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素(実施例5)、
1−(2−メチル−アリル)−3−(3−ナフタリン−2−イル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素(実施例6)、
1−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−(2−メチル−アリル)−チオ尿素(実施例7)、
1−(3−ナフタリン−2−イル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−3−(4−ニトロ−フェニル)−チオ尿素(実施例8)、
1−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−(4−ニトロ−フェニル)−チオ尿素(実施例9)、
1−t−ブチル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素(実施例10)、
1−シクロプロピル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素(実施例11)、
1−メチル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素(実施例12)、
1−ベンジル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素(実施例13)、
1−(4−フルオロ−フェニル)−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素(実施例14)、
1−シクロヘキシル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素(実施例15)、
1−イソプロピル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素(実施例16)、
1−フラン−2−イルメチル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素(実施例17)、
1−メチル−3−[3−(4−ニトロ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素(実施例18)、
1−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−メチル−チオ尿素(実施例19)、
1−アリル−3−[3−(4−ニトロ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素(実施例20)、
4−[6−(3−アリル−チオ尿素)−ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル]−安息香酸エチル−エステル(実施例21)、
1−アリル−3−[3−(3−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素(実施例22)、
1−アリル−3−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素(実施例23)、
1−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−プロピ−2−イニル−チオ尿素(実施例24)、
1−アリル−3−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素(実施例25)、
1−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−((プロペニル)−チオ尿素(実施例26)、
1−アリル−3−[2,3−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素(実施例27)、
1−[2,3−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−((プロペニル)−チオ尿素(実施例28)、
1−アリル−3−[2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素(実施例29)、
1−アリル−3−[3−(4−ニトロ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル]−チオ尿素(実施例30)、
1−シクロプロピル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−尿素(実施例31)、
1−アリル−3−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−尿素(実施例32)、
1−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−3−p−トリル−尿素(実施例33)、
1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−尿素(実施例34)、
1−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−尿素(実施例35)、
1−フェネチル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−尿素(実施例36)、
1−(2,3−ジ−ピリジン−2−イル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−3−エチル−尿素(実施例37)、
1−(2,3−ジメチル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−3−エチル−尿素(実施例38)
の群からの少なくとも1種の化合物を含有し、かつそれらの遊離塩基の形で又は生理学的に認容性の酸の製剤学的に認容性の塩としても存在してよい医薬品が特に好ましい。
【実施例】
【0067】
合成反応式1〜4に基づく一般的な指示に基づき、以下の化合物を合成した。これらの化合物は、それぞれの化学的名称の記載の下で次の概要から明らかになる。更にそれらのNMR分光データ及び融点を付け加える。続く第1表において、一般式II及び置換基R1、R2、R3、R4並びにR5及びYからこれらの化合物の構造は認識されるべきである。
【0068】
使用した薬品及び溶媒は、通常の提供元(Acros社、Aldrich社、Fluka社、Lancaster社、Maybridge社、Merck社、Sigma社、TCI社等)から市販されているか又は合成した。
【0069】
次の実施例を用いて、本発明を詳細に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0070】
実施例1:
3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イルアミンの製造(反応式1の第一段階と第二段階による反応)
1.22gの2,6−ジアミノ−3−ニトロピリジン(7.92ミリモル)を210mlのエタノール中に溶かした溶液を触媒としてのラネーニッケルを用いて50℃及び5バールで水素添加する。水素添加が完了した後に、触媒をガラス繊維フィルタを介して吸引により分離する。受容器中には、濾過前には1.68gのフェニルグリオキサール水和物(11.03ミリモル)が50mlのエタノール中に存在している。次いで、触媒を保護ガスとしての窒素下に濾過分離し、そして水素添加溶液を直接反応フラスコ中に吸入する。青緑色の反応混合物を窒素下に30分間還流下に加熱する。該混合物を冷却し、そして溶剤を真空中で除去する。最終的に暗褐色の固体が得られる。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーによる精製(移動相混合物 ジクロロメタン/メタノール)により淡黄色の結晶性固体が得られる。
【0071】
1−アリル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素の製造(反応式4の第一段階による反応)
0.246gのナトリウム水素化物(6.14ミリモル)を5mlの無水ジメチルホルムアミド中に保護ガスとしての窒素下に装入する。該混合物を氷浴中で0℃に冷却する。1.05gの3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イルアミン(4.72ミリモル)を5mlの無水ジメチルホルムアミド中に溶解させ、そして滴加する。氷浴から取り出し、そして該混合物を室温で30分間撹拌する。次いで混合物を氷浴中で0℃に冷却し、そして0.469gのアリルイソチオシアネート(4.72ミリモル)を4mlの無水ジメチルホルムアミド中に溶解させて滴加する。添加が完了した後に氷浴から取り出し、そして該混合物を室温で更に1.5時間撹拌する。後処理のために、混合物を約250mlの蒸留水中に注ぎ、そして沈殿する橙色の固体を吸引により分離する。カラムクロマトグラフィーによる精製(移動相混合物 ジクロロメタン/メタノール)を複数回行い、引き続き分取HPLCでの後精製を行うことにより黄色の固体が得られる。
【0072】
融点:239〜240℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=4.40(m,2H),5.30(d,1H),5.60(d,1H),6.07−6.17(m,1H),7.55−7.70(m,4H),8.35(d,2H),8.45(d,1H),9.50(s,1H),11.35(s,1H),12.55(m,1H)
以下の実施例は実施例1と一般的な合成指示に従って合成した:
実施例2:1−アリル−3−(3−ナフタリン−2−イル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素
融点:242〜243℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=4.42(m,2H),5.37(d,1H),5.65(d,1H),6.07−6.19(m,1H),7.57−7.68(m,3H),7.97−8.05(m,1H),8.07−8.19(m,2H),8.40−8.52(m,2H),8.99(s,1H),9.70(s,1H),11.36(s,1H),12.56(t,1H)
実施例3:1−アリル−3−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素
融点:240〜241℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=3.87(s,3H),4.36−4.42(m,2H),5.32(d,1H),5.60(d,1H),6.06−6.16(m,1H),7.16(d,2H),7.60(d,1H),8.32(d,2H),8.42(d,1H),9.56(s,1H),11.29(s,1H),12.56(m,1H)
実施例4:1−アリル−3−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素塩酸塩
融点:160〜161℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=4.36−4.43(m,2H),5.31(d,1H),5.59(d,1H),6.05−6.16(m,1H),6.97(d,2H),7.57(d,1H),8.20(d,2H),8.40(d,1H),9.41(s,1H),10.17(bs,1H),11.24(s,1H),12.56(m,1H)
実施例5:1−(2−メチル−アリル)−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素
融点:225〜226℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=1.90(s,3H),4.30−4.35(m,2H),5.01(s,1H),5.22(s,1H),7.55−7.80(m,4H),8.30−8.38(m,2H),8.45(d,1H),9.52(s,1H),11.32(s,1H),12.65(m,1H)
実施例6:1−(2−メチル−アリル)−3−(3−ナフタリン−2−イル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素
融点:239〜240℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=1.94(s,3H),4.32(m,2H),5.07(s,1H),5.28(s,1H),7.60−7.69(m,3H),8.00−8.05(m,1H),8.07−8.12(m,1H),8.14(d,1H),8.42−8.51(m,2H),8.98(s,1H),9.68(s,1H),11.32(s,1H),12.78(m,1H)
実施例7:1−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−(2−メチル−アリル)−チオ尿素
融点:251〜252℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=1.92(s,3H),3.85(s,3H),4.27−4.35(m,2H),5.02(s,1H),5.24(s,1H),7.15(d,2H),7.58(d,1H),8.31(d,2H),8.41(d,1H),9.46(s,1H),11.29(s,1H),12.68(m,1H)
実施例8:1−(3−ナフタリン−2−イル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−3−(4−ニトロ−フェニル)−チオ尿素
融点:260〜261℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=7.61−7.68(m,3H),7.72(d,2H),7.75(d,1H),8.01−8.06(m,1H),8.16(m,2H),8.26(d,2H),8.53(d,1H),8.58(d,1H),9.04(s,1H),9.62(s,1H),9.76(s,1H),11.81(s,1H)
実施例9:1−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−(4−ニトロ−フェニル)−チオ尿素
融点:250〜251℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=3.85(s,3H),7.17(d,2H),7.71(d,2H),8.21(d,2H),8.22−8.27(m,1H),8.36−8.42(m,3H),9.53(s,1H),9.65(s,1H),11.77(s,1H)
実施例10:1−t−ブチル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素
融点:227℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=1.65(s,9H),7.53−7.69(m,4H),8.34(d,2H),8.41(d,1H),9.51(s,1H),10.98(s,1H),12.75(s,1H)
実施例11:1−シクロプロピル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素
融点:233〜234℃
H−NMR(d−DMSO):δ=0.70−0.80(m,2H),0.91−1.00(m,2H),3.20−3.28(m,1H),7.51−7.72(m,4H),8.36(d,2H),8.45(d,1H),9.52(s,1H),11.31(s,1H),12.45(s,1H)
実施例12:1−メチル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素
融点:253〜254℃
H−NMR(d−DMSO):δ=3.25(s,3H),7.59−7.67(m,4H),8.38(d,2H),8.46(d,1H),9.52(s,1H),11.31(s,1H),12.10(s,1H)
実施例13:1−ベンジル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素
融点:232〜233℃
H−NMR(d−DMSO):δ=4.96(m,2H),7.37−7.48(m,3H),7.54−7.67(m,6H),8.32(d,2H),8.47(d,1H),9.52(s,1H),11.43(s,1H),12.91(s,1H)
実施例14:1−(4−フルオロ−フェニル)−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素
融点:225〜226℃
H−NMR(d−DMSO):δ=7.33(m,2H),7.57−7.65(m,3H),7.70−7.81(m,3H),8.34(d,2H),8.54(d,1H),9.57(s,1H),11.62(s,1H)
実施例15:1−シクロヘキシル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素
融点:230〜232℃
H−NMR(d−DMSO):δ=1.50−1.75(m,6H),1.80−2.00(m,4H),7.55−7.70(m,4H),8.37(d,2H),8.45(d,1H),9.55(s,1H),11.20(s,1H),12.80(s,1H)
実施例16:1−イソプロピル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素
融点:229〜230℃
H−NMR(d−DMSO):δ=1.40(d,6H),4.40−4.50(m,1H),7.58−7.66(m,4H),8.36(d,2H),8.44(d,1H),9.52(s,1H),11.20(s,1H),12.48(s,1H)
実施例17:1−フラン−2−イルメチル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素
融点:250℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=4.95(s,2H),6.55(m,1H),6.68(d,1H),7.59−7.68(m,4H),7.74(d,1H),8.37(d,2H),8.48(d,1H),9.55(s,1H),11.45(s,1H),12.83(s、1H)
実施例18:1−メチル−3−[3−(4−ニトロ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素
融点:270℃
H−NMR(d−DMSO):δ=3.25(s,3H),7.70(d,1H),8.44(d,2H),8.50(d,1H),8.64(d,2H),9.64(s,1H),11.38(s,1H),12.03(s,1H)
実施例19:1−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−メチル−チオ尿素
融点:282℃
H−NMR(d−DMSO):δ=3.25(s,3H),6.98(d,2H),7.57(d,1H),8.26(d,2H),8.40(d,1H),9.45(s,1H),10.18(s,1H),11.25(s,1H),12.10(s,1H)
実施例20:1−アリル−3−[3−(4−ニトロ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素
融点:244℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=4.40(s,2H),5.36(d,1H),5.59(d,1H),6.08−6.15(m,1H),7.71(d,1H),8.46(d,2H),8.51(d,1H),8.60(d,2H),9.64(s,1H),11.45(s,1H),12.51(t,1H)
実施例21:4−[6−(3−アリル−チオ尿素)−ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル]−安息香酸エチル−エステル
融点:223〜224℃
H−NMR(d−DMSO):δ=1.39(t,3H),4.35−4.42(m,4H),5.35(d,1H),5.60(d,1H),6.08−6.15(m,1H),7.68(d,1H),8.17(d,2H),8.47(d,2H),8.50(d,1H),9.60(s,1H),11.40(s,1H),12.52(t,1H)
実施例22:1−アリル−3−[3−(3−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素
融点:205℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=4.41(s,2H),5.33(d,1H),5.58(d,1H),6.07−6.15(m,1H),6.99(d,1H),7.42(t,1H),7.64(d,1H),7.72(s,1H),7.77(d,1H),8.46(d,1H),9.45(s,1H),9.80(s,1H),11.37(s,1H),12.55(s,1H)
実施例23:1−アリル−3−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素
融点:218〜220℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=4.40(s,2H),5.31(d,1H),5.60(d,1H),6.08−6.20(m,3H),7.16(d,1H),7.61(d,1H),7.90(s,1H),7.96(d,1H),8.43(d,1H),9.49(s,1H),11.34(s,1H),12.58(s,1H)
実施例24:1−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−プロピ−2−イニル−チオ尿素
融点:350℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=2.09(s,1H),2.44(s,2H),6.99(d,2H),7.19(s,1H),7.44(s,1H),8.24(d,2H),8.26(d,1H),9.29(s,1H),10.08(s,1H),11.81(s,1H)
実施例25:1−アリル−3−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素
融点:230℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=4.40(s,2H),5.34(d,1H),5.60(d,1H),6.07−6.15(m,1H),6.98(d,2H),7.58(d,1H),8.24(d,2H),8.42(d,1H),9.45(d,1H),10.19(s,1H),11.34(s,1H),12.60(s,1H)
実施例26:1−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−((プロペニル)−チオ尿素
融点:
H−NMR(d−DMSO):δ=2.12(d,3H),5.17(m,1H),6.96(d,2H),7.22−7.26(m,1H),7.59(d,1H),8.25(d,2H),8.45(d,1H),9.48(s,1H),10.20(s,1H),11.56(s,1H),14.67(s,1H)
実施例27:1−アリル−3−[2,3−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素
融点:270℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=4.40(s,2H),5.25(d,1H),5.50(d,1H),6.02−6.13(m,1H),6.74(d,2H),6.76(d,2H),7.31(d,2H),7.36(d,2H),7.62(d,1H),8.42(d,1H),9.78(s,1H),9.85(s,1H),11.30(s,1H),12.47(s,1H)
実施例28:1−[2,3−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−((プロペニル)−チオ尿素
融点:240℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=2.05(d,3H),5.10−5.18(m,1H),6.74(d,2H),6.76(d,2H),7.20−7.26(m,1H),7.34(d,2H),7.39(d,2H),7.63(d,1H),8.45(d,1H),9.79(s,1H),9.89(s,1H),11.55(s,1H),14.56(d,1H)
実施例29:1−アリル−3−[2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素
融点:260℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=4.40(s,2H),5.28(d,1H),5.48(d,1H),6.03−6.12(m,1H),6.96(d,2H),7.66(d,1H),8.16(d,2H),8.43(d,1H),9.52(s,1H),10.06(s,1H),11.31(s,1H),12.40(s,1H)
実施例30:1−アリル−3−[3−(4−ニトロ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル]−チオ尿素
融点:250℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=4.23(s,2H),5.19(d,1H),5.29(d,1H),5.90−6.00(m,1H),8.46(d,2H),8.55(s,1H),8.64(d,2H),8.92(s,1H),9.23(s,1H),9.77(s,1H),10.35(s,1H)
実施例31:1−シクロプロピル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−尿素
融点:158〜160℃
H−NMR(d−DMSO):δ=0.52−0.60(m,2H),0.72−0.82(m,2H),2.70−2.79(m,1H),7.57−7.65(m,3H),7.71(d,1H),8.34(d,2H),8.38(d,1H),9.21(s,1H),9.46(s,1H),10.12(s,1H)
実施例32:1−アリル−3−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−尿素
融点:240℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=3.98(s,2H),5.19(d,1H),5.37(d,1H),5.96−6.05(m,1H),6.97(d,2H),7.59(d,1H),8.22(d,2H),8.33(d,1H),9.38(s,1H),9.45(s,1H),10.13(s,1H),10.18(s,1H)
実施例33:1−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−3−p−トリル−尿素
融点:298〜299℃
H−NMR(d−DMSO):δ=2.29(s,3H),7.20(d,2H),7.52(d,2H),7.59−7.67(m,3H),7.80(d,1H),8.38(d,2H),8.44(d,1H),9.59(s,1H),10.36(s,1H),11.46(s,1H)
実施例34:1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−尿素
融点:250℃
H−NMR(d−DMSO):δ=7.58−7.67(m,3H),7.74(d,1H),7.80(d,1H),7.87(d,1H),8.21(s,1H),8.39(d,2H),8.48(d,1H),9.53(s,1H),10.55(s,1H),11.82(s,1H)
実施例35:1−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−尿素
融点:226℃
H−NMR(d−DMSO):δ=2.45−2.67(m,6H),3.40−3.48(m,2H),3.60−3.69(m,4H),7.55−7.70(m,4H),8.30−8.40(m,3H),9.29(s,1H),9.42(s,1H),10.18(s,1H)
実施例36:1−フェネチル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−尿素
融点:250℃(分解)
H−NMR(d−DMSO):δ=2.88−2.95(m,2H),3.52−3.60(m,2H),7.18(t,1H),7.28(t,2H),7.42(d,2H),7.58−7.68(m,4H),8.37(d,3H),9.25(s,1H),9.48(s,1H),10.18(s,1H)
実施例37:1−(2,3−ジ−ピリジン−2−イル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−3−エチル−尿素
融点:236〜237℃
H−NMR(d−DMSO):δ=1.13−1.22(m,3H),3.28−3.39(m,2H),3.60−3.69(m,4H),7.31−7.39(m,2H),7.79(d,1H),7.91−7.99(m,4H),8.26(d,1H),8.29(d,1H),8.47(d,1H),9.08(s,1H),10.20(s,1H)
実施例38:1−(2,3−ジメチル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−3−エチル−尿素
融点:246〜248℃
H−NMR(d−DMSO):δ=1.17(t,3H),2.64(s,3H),2.67(s,3H),3.24−3.40(m,2H),7.55(d,1H),8.24(d,1H),9.14(s,1H),9.91(s,1H)
【0073】
第1表:
【表2】

【0074】
【表3】

【0075】
本発明による化合物の生物学的作用
本発明による化合物の阻害作用を、以下のヒトのセリン/トレオニンキナーゼ及びチロシンキナーゼ:PKB/Akt1、c−Raf−Mek−Erk、B−Raf−Mek−Erk、Mek−Erk、MAPK、PDGFRベータ、Flt−3、c−Kit、c−Abl、KDR、FGFR1及びIGF1Rについて古典的なキナーゼアッセイで試験した。全長キナーゼと同様に、短縮されているが、少なくとも細胞質キナーゼドメインを含む断片も使用した。これらのキナーゼはGST−(グルタチオン−S−トランスフェラーゼ)又はHIS−タグを有する組み換え融合タンパク質としてSf9細胞培養中で製造した。基質の種類に応じて、サンドウィッチ型ELISA方式でか又は簡単な基質吸着試験によって96ウェルのフラッシュプレート(パーキンエルマー社)において種々のキナーゼ反応を実施した。
【0076】
以下にc−Raf−Mek−Erkカスケードについての物質試験を正確に記載する。c−Raf−Mek−Erkアッセイの選択された試験結果を引き続き挙げる。
【0077】
手順:c−Raf−Mek−Erk−ELISA
潜在的な阻害剤をまず、最初に一回量測定において20μg/mlの濃度で96マイクロタイタープレート(MTP)上で調査した。70%阻害を上回る物質を用量−作用研究に使用した。c−Raf−Mek−Erkカスケードの再構成は無細胞ELISAを用いて定量化した。組み換えにより製造された以下のキナーゼタンパク質:1)Sf9細胞由来の構成的活性なGST−c−Raf−DD、2)E.コリ由来の不活性なGST−Mek1及び3)E.コリ由来の不活性なHis−Erk2を使用した。
【0078】
典型的なキナーゼの配合は、それぞれ20〜150ngのRafタンパク質、Mekタンパク質、Erkタンパク質、1mMのATP、10mMのMgCl、150mMのNaCl、25mMのβ−グリセロリン酸塩、25mMのHepes(pH7.5)を有する最終容量50μlで実施した。キナーゼ反応の前に、試験物質をそれぞれ30分間室温で、3種のキナーゼタンパク質のそれぞれ単独と一緒に事前にインキュベートした。キナーゼ反応のために、試験物質と一緒に事前にインキュベートされたキナーゼを一緒にして、26℃で30分間インキュベートした。最終濃度2%のSDSと加熱ブロック中で50℃を10分間によって、反応を停止させた。
【0079】
免疫検出のために、反応配合物を抗Erk−Ak(K−23、サンタクルーズバイオテクノロジー社)で被覆された96MTPに移し、室温で60分間インキュベートし、そしてTBSTで3回洗浄した。抗ホスホErk−Ak(番号9106、ニューイングランドバイオラボ社)を50μlのTBST/1%BSA中に1:500で添加し、そして一晩4℃でインキュベートした。MTPをTBSTで3回洗浄した後に、二次的な抗マウスIgGPOD複合体(番号NA931、ファルマシア社)を1:2500で混合し、室温で1時間インキュベートし、そして再びTBSTで3回洗浄した。キナーゼ反応の比色検出のために、それぞれ50μlのOPD(o−フェニルジアミン二塩酸塩)発色バッファーを窪みにピペットで加え、そして37℃で30分間インキュベートした。呈色反応を引き続きELISAリーダで492nmで測定した。
【0080】
用量−作用曲線の実験的な決定は、同じ試験構成によって、半対数的に段階づけられた31.6pM〜100μMの10種の濃度で実施した。IC50値はGraphPadPrismにおいて計算した。
【0081】
本発明による化合物は400nMまでのIC50値で効果的なErkリン酸化の阻害を示した(実施例4及び12を参照のこと)。
【0082】
【表4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式I
【化1】

[式中、置換基R1〜R4は以下の意味を有する:
R1及びR2は互いに無関係に以下のものであってよい:
(i)水素、
(ii)ヒドロキシル、
(iii)ハロゲン、
(iv)アルキル、その際、アルキル基は飽和であり、かつ1〜8個のC原子からなるものであってよい、
(v)非置換又は置換のアリール、その際、アリール基は、F、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−シクロアルキル、NH−アルキル−ヘテロシクリル、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、NH−アルキル−NH、NH−アルキル−OH、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHC(O)−アルキル−アリール、NHC(O)−アルキル−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−ヘテロシクリル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NHSO−アルキル−アリール、NHSO−アルキル−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−ヘテロシクリル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、O−アルキル−OH、O−(CH−O、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル−アリール、OC(O)−アルキル−ヘテロアリール、OSOH、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−ヘテロシクリル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、OSO−アルキル−アリール、OSO−アルキル−ヘテロアリール、OP(O)(OH)、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SONH−アルキル−アリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−アルキル−アリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよく、nは1、2又は3の値を取ることができ、かつここで更にアルキル置換基、シクロアルキル置換基、ヘテロシクリル置換基、アリール置換基、ヘテロアリール置換基、アルキル−シクロアルキル置換基、アルキル−ヘテロシクリル置換基、アルキル−アリール置換基及びアルキル−ヘテロアリール置換基は置換されていてよい、
(vi)非置換又は置換のヘテロアリール、その際、ヘテロアリール基は、F、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−シクロアルキル、NH−アルキル−ヘテロシクリル、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、NH−アルキル−NH、NH−アルキル−OH、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHC(O)−アルキル−アリール、NHC(O)−アルキル−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−ヘテロシクリル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NHSO−アルキル−アリール、NHSO−アルキル−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−ヘテロシクリル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル−アリール、OC(O)−アルキル−ヘテロアリール、OSOH、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−ヘテロシクリル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、OSO−アルキル−アリール、OSO−アルキル−ヘテロアリール、OP(O)(OH)、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SONH−アルキル−アリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−アルキル−アリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよく、かつここで更にアルキル置換基、シクロアルキル置換基、ヘテロシクリル置換基、アリール置換基及びヘテロアリール置換基は置換されていてよい、
(vii)OR5、その際、R5はアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルキル−シクロアルキル、アルキル−ヘテロシクリル、アルキル−アリール又はアルキル−ヘテロアリールであってよく、かつここで更に前記アルキル置換基、シクロアルキル置換基、ヘテロシクリル置換基、アリール置換基及びヘテロアリール置換基、アルキル−シクロアルキル置換基、アルキル−ヘテロシクリル置換基、アルキル−アリール置換基又はアルキル−ヘテロアリール置換基は置換されていてよい、
(viii)SR6、その際、R6はアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルキル−シクロアルキル、アルキル−ヘテロシクリル、アルキル−アリール又はアルキル−ヘテロアリールであってよく、かつここで更に前記アルキル置換基、シクロアルキル置換基、ヘテロシクリル置換基、アリール置換基、ヘテロアリール置換基、アルキル−シクロアルキル置換基、アルキル−ヘテロシクリル置換基、アルキル−アリール置換基又はアルキル−ヘテロアリール置換基は置換されていてよい、
(ix)NR7R8、その際、R7及びR8は互いに無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルキル−シクロアルキル、アルキル−ヘテロシクリル、アルキル−アリール又はアルキル−ヘテロアリールであってよく、かつここで更に前記アルキル置換基、シクロアルキル置換基、ヘテロシクリル置換基、アリール置換基及びヘテロアリール置換基、アルキル−シクロアルキル置換基、アルキル−ヘテロシクリル置換基、アルキル−アリール置換基又はアルキル−ヘテロアリール置換基は置換されていてよいか、又はR7及びR8は一緒になってシクロアルキル又はヘテロシクリルを意味し、その際、ここで更に前記シクロアルキル及びヘテロシクリルは置換されていてよい、
R3及びR4は互いに無関係に水素又はNR9R10を意味してよいが、但し、R3=NR9R10である場合にはR4=Hであり、かつR4=NR9R10である場合にはR3=Hであり、その際、R9は水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルキル−シクロアルキル、アルキル−ヘテロシクリル、アルキル−アリール又はアルキル−ヘテロアリールであってよく、かつここで更に前記アルキル置換基、シクロアルキル置換基、ヘテロシクリル置換基、アリール置換基及びヘテロアリール置換基、アルキル−シクロアルキル置換基、アルキル−ヘテロシクリル置換基、アルキル−アリール置換基又はアルキル−ヘテロアリール置換基は置換されていてよく、かつ
R10は:−C(Y)NR11R12を意味してよく、その際、Y=O、Sであり、かつ
R11及びR12は互いに無関係に以下のものを意味する
(i)水素、
(ii)非置換又は置換のアルキル、その際、アルキル基はF、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−シクロアルキル、NH−アルキル−ヘテロシクリル、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHC(O)−アルキル−アリール、NHC(O)−アルキル−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−ヘテロシクリル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NHSO−アルキル−アリール、NHSO−アルキル−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−ヘテロシクリル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−ヘテロシクリル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル−アリール、OC(O)−アルキル−ヘテロアリール、OSOH、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−ヘテロシクリル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、OSO−アルキル−アリール、OSO−アルキル−ヘテロアリール、OP(O)(OH)、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SONH−アルキル−アリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−アルキル−アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(iii)非置換又は置換のシクロアルキル、その際、シクロアルキル基はF、Cl、Br、I、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHC(O)−アルキル−アリール、NHC(O)−アルキル−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−ヘテロシクリル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NHSO−アルキル−アリール、NHSO−アルキル−ヘテロアリール、OH、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル−アリール、OC(O)−アルキル−ヘテロアリール、OSOH、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−ヘテロシクリル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、OSO−アルキル−アリール、OSO−アルキル−ヘテロアリール、OP(O)(OH)、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、アルキル又はアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(iv)非置換又は置換のヘテロシクリル、その際、ヘテロシクリル基はOH、O−アルキル、O−アリール、NH、NH−アルキル、NH−アリール、アルキル、アルキル−アリール又はアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(v)非置換又は置換のアリール、その際、アリール基は、F、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−シクロアルキル、NH−アルキル−ヘテロシクリル、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、NH−アルキル−NH、NH−アルキル−OH、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHC(O)−アルキル−アリール、NHC(O)−アルキル−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−ヘテロシクリル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NHSO−アルキル−アリール、NHSO−アルキル−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−ヘテロシクリル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−ヘテロシクリル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、O−アルキル−OH、O−(CH−O、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル−アリール、OC(O)−アルキル−ヘテロアリール、OSOH、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−ヘテロシクリル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、OSO−アルキル−アリール、OSO−アルキル−ヘテロアリール、OP(O)(OH)、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SONH−アルキル−アリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−アルキル−アリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよく、nは1、2又は3の値を取ることができる、
(vi)非置換又は置換のヘテロアリール、その際、ヘテロアリール基は、F、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−シクロアルキル、NH−アルキル−ヘテロシクリル、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、NH−アルキル−NH、NH−アルキル−OH、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHC(O)−アルキル−アリール、NHC(O)−アルキル−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−ヘテロシクリル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NHSO−アルキル−アリール、NHSO−アルキル−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−ヘテロシクリル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル−アリール、OC(O)−アルキル−ヘテロアリール、OSOH、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−ヘテロシクリル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、OSO−アルキル−アリール、OSO−アルキル−ヘテロアリール、OP(O)(OH)、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SONH−アルキル−アリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−アルキル−アリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(vii)−C(O)R17、その際、R17はアルキル、アリール又はヘテロアリールであってよく、かつここで更に前記アルキル置換基及びアリール置換基は置換されていてよいか、又は
R11及びR12は一緒になって
(viii)シクロアルキル又はヘテロシクリルを意味してよく、
R10は:−C(Y)NR13R14を意味してよく、その際、Y=NHであり、かつ
R13及びR14は互いに無関係に以下のものを意味する
(i)水素、
(ii)非置換又は置換のアルキル、その際、アルキル基はF、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−ヘテロシクリル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SOH、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(iii)非置換又は置換のシクロアルキル、その際、シクロアルキル基はF、Cl、Br、I、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、OH、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、アルキル又はアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(iv)非置換又は置換のヘテロシクリル、その際、ヘテロシクリル基はOH、O−アルキル、O−アリール、NH、NH−アルキル、NH−アリール、アルキル又はアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(v)非置換又は置換のアリール、その際、アリール基はF、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−シクロアルキル、NH−アルキル−ヘテロシクリル、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、NH−アルキル−NH、NH−アルキル−OH、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−ヘテロシクリル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−ヘテロシクリル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、O−アルキル−OH、O−(CH−O、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよく、かつnは1、2又は3の値を取ることができる、
(vi)非置換又は置換のヘテロアリール、その際、ヘテロアリール基はF、Cl、Br、I、CF、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−アリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよいか、又は
R13及びR14は一緒になって
(vii)シクロアルキル又はヘテロシクリルを意味してよい、
R10は:−C(NR15)R16を意味してよく、その際、R15=Hであり、かつ
R16は以下のものを意味してよい
(i)非置換又は置換のアルキル、その際、アルキル基はF、Cl、Br、I、CF、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−ヘテロシクリル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SOH、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(ii)非置換又は置換のシクロアルキル、その際、シクロアルキル基はF、Cl、Br、I、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−シクロアルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、OH、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、アルキル又はアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(iii)非置換又は置換のヘテロシクリル、その際、ヘテロシクリル基はOH、O−アルキル、O−アリール、NH、NH−アルキル、NH−アリール、アルキル又はアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい、
(iv)非置換又は置換のアリール、その際、アリール基はF、Cl、Br、I、CF、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−シクロアルキル、NH−アルキル−ヘテロシクリル、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、NH−アルキル−NH、NH−アルキル−OH、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−ヘテロシクリル、S−アリール、S−ヘテロアリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−シクロアルキル、O−アルキル−ヘテロシクリル、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、O−アルキル−OH、O−(CH−O、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SO−アルキル、SO−アリール、SONH、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよく、かつnは1、2又は3の値を取ることができる、
(v)非置換又は置換のヘテロアリール、その際、ヘテロアリール基はF、Cl、Br、I、CF、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−ヘテロシクリル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、N(アルキル)、NHC(O)−アルキル、NHC(O)−シクロアルキル、NHC(O)−ヘテロシクリル、NHC(O)−アリール、NHC(O)−ヘテロアリール、NHSO−アルキル、NHSO−アリール、NHSO−ヘテロアリール、NO、SH、S−アルキル、S−アリール、OH、OCF、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−ヘテロシクリル、O−アリール、O−ヘテロアリール、OC(O)−アルキル、OC(O)−シクロアルキル、OC(O)−ヘテロシクリル、OC(O)−アリール、OC(O)−ヘテロアリール、OSO−アルキル、OSO−シクロアルキル、OSO−アリール、OSO−ヘテロアリール、C(O)−アルキル、C(O)−アリール、C(O)−ヘテロアリール、COH、CO−アルキル、CO−シクロアルキル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−シクロアルキル、CO−アルキル−ヘテロシクリル、CO−アルキル−アリール、CO−アルキル−ヘテロアリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−シクロアルキル、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロアリール、C(O)NH−アルキル−シクロアルキル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−アリール、C(O)NH−アルキル−ヘテロアリール、C(O)N(アルキル)、C(O)N(シクロアルキル)、C(O)N(アリール)、C(O)N(ヘテロアリール)、SO−アルキル、SO−アリール、SONH−アルキル、SONH−アリール、SONH−ヘテロアリール、SOH、SOO−アルキル、SOO−アリール、SOO−ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールで一置換又は同一もしくは異なって多置換されていてよい]で示される新規のピリド[2,3−b]ピラジン誘導体、並びに式Iによる化合物の生理学的に認容性の塩、誘導体又は類似体(その際、塩は塩基性化合物と無機酸及び有機酸との中和あるいは酸性化合物と無機塩基及び有機塩基との中和によって得られる)、並びにそれらの溶媒和物、水和物及び多形(その際、一般式Iの化合物並びにそれらの塩、誘導体又は類似体、それらの溶媒和物、水和物及び多形はそれらのラセミ体の形で、純粋なエナンチオマー及び/又はジアステレオマーの形で又はこれらのエナンチオマー及び/又はジアステレオマーの混合物の形で又は互変異性体の形で存在してよい)。
【請求項2】
アルキル基が、メチル、エチル、n−プロピル、2−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソ−ペンチル、ネオ−ペンチル、n−ヘキシル、2−ヘキシル、n−オクチル、エチレニル(ビニル)、エチニル、プロペニル(−CHCH=CH;−CH=CH−CH、−C(=CH)−CH)、プロピニル(−CH−C≡CH、−C≡C−CH)、ブテニル、ブチニル、ペンテニル、ペンチニル、ヘキセニル、ヘキシニル、ヘプテニル、ヘプチニル、オクテニル及びオクチニルであってよい、請求項1記載の一般式Iのピリド[2,3−b]ピラジン誘導体。
【請求項3】
ヘテロシクリル基がテトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル及びモルホリニルであってよい、請求項1記載の一般式Iのピリド[2,3−b]ピラジン誘導体。
【請求項4】
ヘテロアリール基がピロリル、フリル、チエニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、フタラジニル、インドリル、インダゾリル、インドリジニル、キノリニル、イソキノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、カルバゾリル、フェナジニル、フェノチアジニル、アクリジニルであってよい、請求項1記載の一般式Iのピリド[2,3−b]ピラジン誘導体。
【請求項5】
特に以下の化合物:
1−アリル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素、
1−アリル−3−(3−ナフタリン−2−イル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素、
1−アリル−3−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素、
1−アリル−3−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素塩酸塩、
1−(2−メチル−アリル)−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素、
1−(2−メチル−アリル)−3−(3−ナフタリン−2−イル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素、
1−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−(2−メチル−アリル)−チオ尿素、
1−(3−ナフタリン−2−イル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−3−(4−ニトロ−フェニル)−チオ尿素、
1−[3−(4−メトキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−(4−ニトロ−フェニル)−チオ尿素、
1−t−ブチル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素、
1−シクロプロピル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素、
1−メチル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素、
1−ベンジル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素、
1−(4−フルオロ−フェニル)−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素、
1−シクロヘキシル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素、
1−イソプロピル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素、
1−フラン−2−イルメチル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素、
1−メチル−3−[3−(4−ニトロ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素、
1−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−メチル−チオ尿素、
1−アリル−3−[3−(4−ニトロ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素、
4−[6−(3−アリル−チオ尿素)−ピリド[2,3−b]ピラジン−3−イル]−安息香酸エチル−エステル、
1−アリル−3−[3−(3−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素、
1−アリル−3−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−チオ尿素、
1−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−プロピ−2−イニル−チオ尿素、
1−アリル−3−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素、
1−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−((プロペニル)−チオ尿素、
1−アリル−3−[2,3−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素、
1−[2,3−ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−3−((プロペニル)−チオ尿素、
1−アリル−3−[2−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−チオ尿素、
1−アリル−3−[3−(4−ニトロ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−7−イル]−チオ尿素、
1−シクロプロピル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−尿素、
1−アリル−3−[3−(4−ヒドロキシ−フェニル)−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル]−尿素、
1−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−3−p−トリル−尿素、
1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−尿素、
1−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−尿素、
1−フェネチル−3−(3−フェニル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−尿素、
1−(2,3−ジ−ピリジン−2−イル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−3−エチル−尿素、
1−(2,3−ジメチル−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−イル)−3−エチル−尿素
の1つである、請求項1から4までのいずれか1項記載の一般式Iのピリド[2,3−b]ピラジン誘導体。
【請求項6】
請求項1から5までのいずれか1項記載の一般式Iの少なくとも1種の化合物を含有する医薬品。
【請求項7】
前記化合物が組成中に少なくとも1種の他の医薬品作用物質及び/又は医薬品担体物質及び/又は希釈剤あるいはその他の助剤と組み合わされて存在する、請求項6記載の医薬品。
【請求項8】
請求項6及び7の医薬品の製造方法において、請求項1から5までのいずれか1項記載の一般式Iの1種以上のピリド[2,3−b]ピラジン誘導体を慣用の医薬品担体物質及び/又は希釈剤あるいはその他の助剤と一緒に加工して医薬品調剤にするか、あるいは治療学的に使用可能な形状にすることを特徴とする方法。
【請求項9】
医薬として使用するための、請求項1から5までのいずれか1項記載の化合物。
【請求項10】
誤って導かれた細胞シグナル伝達過程から生ずる疾患の治療のための医薬品の製造のための治療学的作用物質としての、請求項1から5までのいずれか1項記載の一般式Iのピリド[2,3−b]ピラジン誘導体の使用。
【請求項11】
病理学的細胞増殖に基づく疾患、例えば再狭窄、乾癬、動脈硬化症及び肝硬変の治療のための医薬品の製造のための治療学的作用物質としての、請求項10記載の使用。
【請求項12】
悪性もしくは良性の腫瘍疾患、特に胸部、前立腺、肺、皮膚及び卵巣の腫瘍疾患の治療のための医薬品の製造のための治療学的作用物質としての、請求項10記載の使用。
【請求項13】
誤って導かれた細胞シグナル伝達過程から生ずる疾患、病理学的細胞増殖に基づく疾患並びに悪性もしくは良性の腫瘍疾患をヒト、哺乳動物及び家禽において治療するための医薬品の製造のための治療学的作用物質としての、請求項10から12までのいずれか1項記載の使用。
【請求項14】
誤って導かれた細胞シグナル伝達過程の調節のため、特に活性及び不活性なチロシンキナーゼ及びセリン/トレオニンキナーゼ、例えばc−Raf、B−Raf、Mek、MAPK、PDGFRベータ、Flt−3、IGF1R、PKB/Akt1、c−Kit、c−Abl、FGFR1及びKDRの機能に影響を及ぼすための、請求項10記載の使用。

【公開番号】特開2010−209121(P2010−209121A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−150895(P2010−150895)
【出願日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【分割の表示】特願2006−529872(P2006−529872)の分割
【原出願日】平成16年5月19日(2004.5.19)
【出願人】(503300502)エテルナ ツェンタリス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (25)
【氏名又は名称原語表記】AEterna Zentaris GmbH
【住所又は居所原語表記】Weismuellerstrasse 50,D−60314 Frankfurt am Main,Germany
【Fターム(参考)】