説明

新規アデノウイルス、それをコードする核酸及びその使用

本発明は、E1Aタンパク質を含む群から選択される、第2のタンパク質を発現する前にE1Bタンパク質およびE4タンパク質を含む群から選択される、第1のタンパク質を発現する、アデノウイルスに関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
E1Aタンパク質を含む群から選択される第2のタンパク質に先立って、E1Bタンパク質およびE4タンパク質を含む群から選択される第1のタンパク質を発現するアデノウイルス。
【請求項2】
第1のタンパク質がE1Bタンパク質、好ましくはE1B55kdタンパク質であることを特徴とする、請求項1に記載のアデノウイルス。
【請求項3】
第1のタンパク質がE4タンパク質、好ましくはE4orf6タンパク質であることを特徴とする、請求項1に記載のアデノウイルス。
【請求項4】
第1のタンパク質が、E1Bタンパク質とE4タンパク質の組み合わせ、好ましくはE1B55kDタンパク質とE4orf6タンパク質の組み合わせであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項5】
E1Aタンパク質がE1A12Sタンパク質であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項6】
アデノウイルスが、E1Bタンパク質、E4タンパク質及びE1Aタンパク質を含む群から選択されるタンパク質をコードする少なくとも1つの核酸を含み、その際、少なくとも1つのタンパク質が、野生型アデノウイルスにおけるタンパク質の発現を制御するプロモーターとは異なるプロモーターの制御下にある、請求項1〜5のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項7】
少なくとも1つのタンパク質がE1Bタンパク質、好ましくはE1B55kDタンパク質であることを特徴とする、請求項6に記載のアデノウイルス。
【請求項8】
少なくとも1つのタンパク質がE4タンパク質、好ましくはE4orf6タンパク質であることを特徴とする、請求項6又は7に記載のアデノウイルス。
【請求項9】
少なくとも1つのタンパク質が、E1Aタンパク質、好ましくはE1A12Sタンパク質であることを特徴とする、請求項6〜8のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項10】
少なくとも1つのタンパク質が、E1Bタンパク質とE4タンパク質の組み合わせ、好ましくはE1B55kDタンパク質とE4orf6タンパク質の組み合わせであることを特徴とする、請求項6〜9のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項11】
少なくとも1つのタンパク質が、E1Bタンパク質とE1Aタンパク質の組み合わせ、好ましくはE1B55kDタンパク質とE1A12Sタンパク質の組み合わせであることを特徴とする、請求項6〜9のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項12】
少なくとも1つのタンパク質が、E4タンパク質とE1Aタンパク質との組み合わせ、好ましくは、E4orf6タンパク質とE1A12Sタンパク質の組み合わせであることを特徴とする、請求項6〜9のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項13】
少なくとも1つのタンパク質が、E1Bタンパク質とE4タンパク質とE1Aタンパク質との組み合わせ、好ましくは、E1B55kDタンパク質とE4orf6タンパク質とE1A12Sタンパク質との組み合わせであることを特徴とする、請求項6〜9のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項14】
E1Bタンパク質の発現がプロモーターにより制御され、その際、該プロモーターが、腫瘍特異的プロモーター、器官特異的プロモーター、組織特異的プロモーター、異種プロモーター、及びアデノウイルスプロモーターを含む群から選択され、その際、アデノウイルスプロモーターがE1Bプロモーターとは異なることを特徴とする、請求項6〜13のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項15】
E4タンパク質の発現がプロモーターにより制御され、その際、該プロモーターが、腫瘍特異的プロモーター、器官特異的プロモーター、組織特異的プロモーター、異種プロモーター、及びアデノウイルスプロモーターを含む群から選択され、その際、アデノウイルスプロモーターがE4プロモーターとは異なることを特徴とする、請求項6〜14のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項16】
アデノウイルスプロモーターがE1Aプロモーターである、請求項14又は15に記載のアデノウイルス。
【請求項17】
E1Aタンパク質の発現がプロモーターにより制御され、その際、該プロモーターが、腫瘍特異的プロモーター、器官特異的プロモーター、組織特異的プロモーター、異種プロモーター、及びアデノウイルスプロモーターを含む群から選択され、その際、アデノウイルスプロモーターがE1Aプロモーターとは異なることを特徴とする、請求項6〜16のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項18】
E1Aタンパク質の発現を制御するプロモーターがYB1により制御されるか、又はYB−1によって調節することができることを特徴とする、請求項14〜17のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項19】
E1Aタンパク質の発現を制御するプロモーターがアデノウイルスE2後期プロモーターであることを特徴とする、請求項14〜18のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項20】
E4タンパク質、好ましくはE4orf6タンパク質及びE1Bタンパク質、好ましくはE1B55kdタンパク質が同一又は共通のプロモーターの制御下にあることを特徴とする、請求項1〜19のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項21】
アデノウイルスが少なくとも1つのアデノウイルスタンパク質を介して核にYB−1を提供するか、又は核内のYB−1の提供には少なくとも1つのアデノウイルスタンパク質が介在し、その際、好ましくは、アデノウイルスタンパク質はE1Aとは異なることを特徴とする、請求項1〜20のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項22】
アデノウイルスが少なくとも1つのアデノウイルスタンパク質を介してアデノウイルスの複製のためにYB−1を提供する、又はアデノウイルスの複製のためのYB−1の提供には少なくとも1つのアデノウイルスタンパク質が介在し、その際、好ましくは、アデノウイルスタンパク質はE1Aとは異なることを特徴とする、請求項1〜21のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項23】
アデノウイルスタンパク質が、E4orf6とE1B55kDとの複合体であることを特徴とする、請求項21又は22に記載のアデノウイルス。
【請求項24】
アデノウイルスの核酸が少なくとも1つの機能的に不活性のアデノウイルス領域を含み、その際、該領域が、E1領域、E3領域、E4領域及びこれらの組み合わせを含む群から選択されることを特徴とする、請求項1〜23のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項25】
該領域がE1領域であることを特徴とする、請求項24に記載のアデノウイルス。
【請求項26】
該領域がE3領域であることを特徴とする、請求項24又は25に記載のアデノウイルス。
【請求項27】
該領域がE4領域であることを特徴とする、請求項24〜26のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項28】
該領域が、E1領域、E3領域、及びE4領域を含むことを特徴とする、請求項24〜27のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項29】
アデノウイルスが少なくとも1つの発現カセットを含み、その際、該発現カセットが、少なくとも1つのプロモーター及びアデノウイルスタンパク質をコードする核酸を含み、その際、アデノウイルスタンパク質がE1Bタンパク質、好ましくは、E1B55kDタンパク質であることを特徴とする、請求項1〜28のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項30】
プロモーターがE1Bプロモーターとは異なることを特徴とする、請求項29に記載のアデノウイルス。
【請求項31】
プロモーターが、腫瘍特異的プロモーター、器官特異的プロモーター、組織特異的プロモーター、異種プロモーター、及びアデノウイルスプロモーターを含む群から選択され、その際、該プロモーターはE1Bプロモーターとは異なることを特徴とする、請求項30に記載のアデノウイルス。
【請求項32】
アデノウイルスが少なくとも1つの発現カセットを含み、該発現カセットが、少なくとも1つのプロモーター及びアデノウイルスタンパク質をコードする核酸を含み、その際、アデノウイルスタンパク質がE4タンパク質、好ましくは、E4orf6タンパク質であることを特徴とする、請求項1〜31のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項33】
プロモーターがE4プロモーターとは異なることを特徴とする、請求項32に記載のアデノウイルス。
【請求項34】
プロモーターが、腫瘍特異的プロモーター、器官特異的プロモーター、組織特異的プロモーター、異種プロモーター、及びアデノウイルスプロモーターを含む群から選択され、その際、アデノウイルスプロモーターはE4プロモーターとは異なることを特徴とする、請求項33に記載のアデノウイルス。
【請求項35】
プロモーターがE1Aプロモーターであることを特徴とする、請求項29〜34のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項36】
アデノウイルスが少なくとも1つの発現カセットを含み、該発現カセットが、少なくとも1つのプロモーター及びアデノウイルスタンパク質をコードする核酸を含み、その際、アデノウイルスタンパク質がE1Aタンパク質、好ましくは、E1A12Sタンパク質であることを特徴とする、請求項1〜35のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項37】
プロモーターがE1Aプロモーターとは異なることを特徴とする、請求項36に記載のアデノウイルス。
【請求項38】
プロモーターが、腫瘍特異的プロモーター、器官特異的プロモーター、組織特異的プロモーター、異種プロモーター、及びアデノウイルスプロモーターを含む群から選択されることを特徴とする、請求項37に記載のアデノウイルス。
【請求項39】
アデノウイルスが核酸を含み、該核酸がYB−1をコードすることを特徴とする、請求項1〜38のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項40】
YB−1をコードする核酸がプロモーターの制御下にあり、その際該プロモーターが好ましくはE2後期プロモーターであることを特徴とする、請求項39に記載のアデノウイルス。
【請求項41】
YB−1をコードする核酸がプロモーターの制御下にあり、該プロモーターがYB−1依存性及びYB−1制御性であることを特徴とする、請求項39又は40に記載のアデノウイルス。
【請求項42】
YB−1をコードする核酸が、E1Aタンパク質をコードする核酸、好ましくはE1A12Sタンパク質をコードする核酸を含む発現カセットの一部であることを特徴とする、請求項35〜41のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項43】
E1Aタンパク質をコードする核酸が、IRES配列を介してYB−1をコードする核酸から分離されることを特徴とする、請求項42に記載のアデノウイルス。
【請求項44】
E4タンパク質、好ましくはE4orf6タンパク質をコードする核酸及びE1Bタンパク質、好ましくはE1B55kDタンパク質をコードする核酸が発現カセットに含有され、その際、好ましくは2つのコーディング配列がIRES配列を介して分離されることを特徴とする、請求項29〜43のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項45】
発現カセットのプロモーターが、腫瘍特異的プロモーター、器官特異的プロモーター、組織特異的プロモーター、異種プロモーター、及びアデノウイルスプロモーターを含む群から選択され、その際、アデノウイルスプロモーターが、E4プロモーターとは異なり、かつE1Bプロモーターとは異なり、好ましくは野生型E4プロモーターとは異なり、かつ野生型E1Bプロモーターとは異なることを特徴とする、請求項44に記載のアデノウイルス。
【請求項46】
アデノウイルスがプロモーター及び核酸配列を含む発現カセットを含み、その際、核酸配列がアプタマー、リボザイム、アプタザイム、アンチセンス分子及びsiRNAを含む群から選択されることを特徴とする、請求項1〜45のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項47】
アデノウイルスがプロモーター及び核酸配列を含む発現カセットを含み、その際、核酸配列がコーディング核酸を含み、該核酸が、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、アンチカリン、抗体及び抗体断片を含む群から選択される分子をコードすることを特徴とする、請求項1〜45のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項48】
アデノウイルスが発現カセットを含み、その際、発現カセットがプロモーター及び核酸配列を含み、その際、核酸配列が、アポトーシス誘導遺伝子、プロドラッグ遺伝子、プロテアーゼ阻害剤、腫瘍抑制遺伝子、サイトカイン及び血管形成阻害剤を含む群から選択されることを特徴とする、請求項1〜45のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項49】
アデノウイルスが組換えアデノウイルスであることを特徴とする、請求項1〜48のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項50】
アデノウイルスがアデノウイルス突然変異体であることを特徴とする、請求項1〜49のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項51】
アデノウイルスが複製欠損性であることを特徴とする、請求項1〜50のいずれか1項に記載のアデノウイルス。
【請求項52】
アデノウイルスが、調節解除されたYB−1を含む細胞又は核内にYB−1を有する細胞中で複製可能であることを特徴とする、請求項51に記載のアデノウイルス。
【請求項53】
細胞周期とは無関係に、細胞が核内にYB−1を含有することを特徴とする、請求項52に記載のアデノウイルス。
【請求項54】
請求項1〜53のいずれか1項に記載のアデノウイルスをコードする核酸。
【請求項55】
請求項54に記載の核酸及びヘルパーウイルスの核酸を含み、その際、ヘルパーウイルスの核酸が請求項1〜53のいずれか1項に記載のアデノウイルスの1以上の発現カセットを含む、複製システム。
【請求項56】
アデノウイルス又はそれをコードする核酸がヘルパーウイルスが含む発現カセットを欠いていることを特徴とする、請求項55に記載の複製システム。
【請求項57】
請求項54に記載の核酸及び/又は請求項55〜56のいずれか1項に記載の複製システムを含む、ベクター。
【請求項58】
ベクターが発現ベクターであることを特徴とする、請求項57に記載のベクター。
【請求項59】
請求項1〜53のいずれか1項に記載のアデノウイルス及び/又は請求項54に記載の核酸及び/又は請求項55又は56に記載の複製システム及び/又は請求項57又は58に記載のベクターを含む、細胞。
【請求項60】
細胞が真核細胞であり、好ましくは動物細胞であり、さらに好ましくは哺乳動物細胞であることを特徴とする、請求項59に記載の細胞。
【請求項61】
哺乳動物細胞が、マウス、ラット、モルモット、ブタ、ヤギ、ヒツジ、ウシ、ウマ、イヌ、ネコ及びヒトを含む群から選択される細胞であることを特徴とする、請求項60に記載の細胞。
【請求項62】
請求項1〜53のいずれか1項に記載のアデノウイルス、請求項54に記載の核酸、請求項55又は56に記載の複製システム、請求項57又は58に記載のベクター、或いは請求項59〜61のいずれか1項に記載の細胞を含み、その際、生物がマウス、ラット、モルモット、ブタ、ヤギ、ヒツジ、ウシ、ウマ、イヌ及びネコを含む群から選択される生物、好ましくは哺乳動物生物。
【請求項63】
アデノウイルスの複製、好ましくはアデノウイルスのインビトロでの複製のための、請求項1〜53のいずれか1項に記載のアデノウイルス、請求項54に記載の核酸、請求項55又は56に記載の複製システム、請求項57又は58に記載のベクター、或いは請求項59〜61のいずれか1項に記載の細胞の使用。
【請求項64】
アデノウイルスの製造、好ましくはアデノウイルスのインビトロでの製造のための、請求項1〜53のいずれか1項に記載のアデノウイルス、請求項54に記載の核酸、請求項55又は56に記載の複製システム、請求項57又は58に記載のベクター、或いは請求項59〜61のいずれか1項に記載の細胞の使用。
【請求項65】
遺伝子の発現、好ましくは細胞溶解、好ましくはアデノウイルスの複製中の細胞溶解を促進する遺伝子、及び/又はアデノウイルスが介在する細胞溶解を促進する遺伝子の発現のための、請求項1〜53のいずれか1項に記載のアデノウイルス、請求項54に記載の核酸、請求項55又は56に記載の複製システム、請求項57又は58に記載のベクター、或いは請求項59〜61のいずれか1項に記載の細胞の使用。
【請求項66】
薬物の製造のための、請求項1〜53のいずれか1項に記載のアデノウイルス、請求項54に記載の核酸、請求項55又は56に記載の複製システム、請求項57又は58に記載のベクター、或いは請求項59〜61のいずれか1項に記載の細胞の使用。
【請求項67】
アデノウイルスが複製している細胞が、その核内にYB−1を有する、好ましくは、細胞周期とは無関係に、核内にYB−1を有することを特徴とする、請求項63〜66のいずれか1項に記載の使用。
【請求項68】
アデノウイルスが複製している細胞が、調節解除されたYB−1を含むことを特徴とする、請求項63〜66のいずれか1項に記載の使用。
【請求項69】
薬物が腫瘍性疾患の治療のためであることを特徴とする、請求項66に記載の使用。
【請求項70】
腫瘍性疾患が、悪性疾患、癌、癌性疾患及び腫瘍を含む群から選択されることを特徴とする、請求項69に記載の使用。
【請求項71】
腫瘍が、固形腫瘍、非固形腫瘍、悪性腫瘍及び良性腫瘍を含む群から選択されることを特徴とする、請求項70に記載の使用。
【請求項72】
腫瘍を形成する細胞の少なくとも一部が核内にYB−1を有し、好ましくは、細胞周期とは無関係に核内にYB−1を有することを特徴とする、請求項69〜71のいずれか1項に記載の使用。
【請求項73】
腫瘍を形成する細胞の少なくとも一部が、調節解除されたYB−1を含むことを特徴とする、請求項69〜72のいずれか1項に記載の使用。
【請求項74】
腫瘍を形成する細胞の少なくとも一部が、Rb陽性又はRb陰性であることを特徴とする、請求項69〜73のいずれか1項に記載の使用。
【請求項75】
腫瘍を形成する細胞の少なくとも一部が、医薬的に活性な薬剤に対して耐性、好ましくは多剤耐性を有することを特徴とする、請求項69〜73のいずれか1項に記載の使用。
【請求項76】
耐性が複合耐性であることを特徴とする、請求項75に記載の使用。
【請求項77】
耐性が抗腫瘍剤、好ましくは細胞増殖抑制剤に対するものであり、及び/又は耐性は照射により誘発されることを特徴とする、請求項75又は76に記載の使用。
【請求項78】
薬物を意図する患者が複数の細胞を含み、その際、細胞が請求項72〜76のいずれか1項に記載したような細胞であることを特徴とする、請求項69〜77のいずれか1項に記載の使用。
【請求項79】
薬物が少なくとの1つのさらなる医薬的に活性な薬剤を含むことを特徴とする、請求項69〜78のいずれか1項に記載の使用。
【請求項80】
薬物がさらなる医薬的に活性な薬剤と一緒に投与されるか又はそれを意図することを特徴とする、請求項68〜79のいずれか1項に記載の使用。
【請求項81】
さらなる医薬的に活性な薬剤が、サイトカイン、メタロプロテイナーゼ阻害剤、血管形成阻害剤、細胞増殖抑止剤、チロシンキナーゼ阻害剤、細胞周期阻害剤、プロテオソーム阻害剤、信号伝達カスケードの阻害剤、プロテインキナーゼ、及び組換え抗体を含む群より選択されることを特徴とする、請求項79又は80に記載の使用。
【請求項82】
照射の前、その間、その後に薬物が投与されることを特徴とする、請求項69〜79のいずれか1項に記載の使用。
【請求項83】
腫瘍を治療する目的で、放射線が投与されることを特徴とする、請求項82に記載の使用。
【請求項84】
処置されるべき細胞又は生物が手段の対象とされ、その際、手段が、照射、細胞増殖抑制剤の投与及び温熱療法を含む群から選択されることを特徴とする、請求項69〜83のいずれか1項に記載の使用。
【請求項85】
手段が局所的に、又は全身性に適用されることを特徴とする、請求項69〜84のいずれか1項に記載の使用。
【請求項86】
照射が、高エネルギー放射線を使用する、好ましくは、腫瘍性疾患の治療で使用されるいかなる照射も使用することを特徴とする、請求項69〜85のいずれか1項に記載の使用。
【請求項87】
腫瘍性疾患が、乳腫瘍、骨腫瘍、胃腫瘍、腸腫瘍、胆嚢腫瘍、膵臓腫瘍、肝腫瘍、腎臓腫瘍、脳腫瘍、卵巣腫瘍、皮膚腫瘍、皮膚付属器の腫瘍、頭頚部腫瘍、子宮腫瘍、滑膜腫瘍、咽頭腫瘍、食道腫瘍、舌腫瘍、前立腺腫瘍を含む群から選択され、好ましくは、上記腫瘍性疾患の1つが請求項1〜86のいずれか1項に記載されたような特徴を有することを特徴とする、腫瘍性疾患を治療するための薬物を製造するための、請求項1〜53のいずれか1項に記載のアデノウイルス、請求項54に記載の核酸、請求項55又は56に記載の複製システム、請求項57又は58に記載のベクター、或いは請求項59〜61のいずれか1項に記載の細胞の使用。
【請求項88】
腫瘍特異的プロモーターが、薬物が使用される腫瘍に特異的であるプロモーターである、腫瘍性疾患を治療するための薬物を製造するための、請求項1〜53のいずれか1項に記載のアデノウイルス、請求項54に記載の核酸、請求項55又は56に記載の複製システム、請求項57又は58に記載のベクター、或いは請求項59〜61のいずれか1項に記載の細胞の使用。
【請求項89】
請求項1〜53のいずれか1項に記載のアデノウイルス、請求項54に記載の核酸、請求項55又は56に記載の複製システム、請求項57又は58に記載のベクター、或いは請求項59〜61のいずれか1項に記載の細胞、及び場合により薬学上許容可能な担体を含む医薬組成物。
【請求項90】
薬物が少なくとも2つの薬剤の組合せを含み、各薬剤は細胞増殖抑止剤を含む群より個々に及び独立して選択されることを特徴とする、請求項69〜88のいずれか1項に記載の使用。
【請求項91】
少なくとも薬剤の2つが、異なる標的分子を対象にすることを特徴とする、請求項90に記載の使用。
【請求項92】
少なくとも薬剤の2つが、異なる作用機序によって活性を有することを特徴とする、請求項91に記載の使用。
【請求項93】
少なくとも1つの薬剤が、細胞が感染される能力を増加させ、そのような細胞中でウイルスが複製することを特徴とする、請求項90〜92のいずれか1項に記載の使用。
【請求項94】
少なくとも1つの薬剤が、細胞の成分の有効性に影響を及ぼし好ましくは成分の利用可能性を増し、その成分はウイルスの取り込みを仲介することを特徴とする、請求項90〜93のいずれか1項に記載の使用。
【請求項95】
少なくとも1つの薬剤が、YB−1の核の中への輸送を仲介し、好ましくは前記輸送を増加させることを特徴とする、請求項90〜94のいずれか1項に記載の使用。
【請求項96】
少なくとも1つの薬剤がヒストンデアシラーゼ阻害剤であることを特徴とする、請求項90〜95のいずれか1項に記載の使用。
【請求項97】
ヒストンデアシラーゼ阻害剤が、トリコスタチンA、FR901228、MS−27−275、NVP−LAQ824、PXD101、アピシジン、及びスクリプタイドを含む群より選択されることを特徴とする、請求項96に記載の使用。
【請求項98】
少なくとも1つの薬剤が、トリコスタチンA、FR901228、MS−27−275、NVP−LAQ824、PXD101、アピシジン、及びスクリプタイドを含む群より選択されることを特徴とする、請求項90〜96のいずれか1項に記載の使用。
【請求項99】
少なくとも1つの薬剤がトポイソメラーゼ阻害剤であることを特徴とする、請求項90〜98のいずれか1項に記載の使用。
【請求項100】
トポイソメラーゼ阻害剤がカンプトテシン、イリノテカン、トポテカン、DX−895If、SN−38、9−アミノカンプトテシン、 9−ニトロカンプトテシン、ダウノルビシン及び エトポシドを含む群より選択されることを特徴とする、請求項99に記載の使用。
【請求項101】
薬剤がトリコスタチンA及びイリノテカンを含むことを特徴とする、請求項63〜100のいずれか1項に記載の使用。
【請求項102】
ウイルスが、特に請求項1〜101のいずれかに記載のウイルスが、少なくとも2つの薬剤から分離されていることを特徴とする、請求項63〜101のいずれか1項に記載の使用。
【請求項103】
ウイルスの少なくとも1単位の用量が、1つ又は少なくとも2つの薬剤の少なくとも1単位の用量から分離されていることを特徴とする、請求項68に記載の使用。
【請求項104】
ウイルス、好ましくは先行する請求項のいずれかに記載のウイルス、及び少なくとも2つの薬剤であって、任意の薬剤が細胞増殖抑止剤を含む群より個々に及び独立して選択される薬剤を含むキット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公表番号】特表2007−511212(P2007−511212A)
【公表日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−538818(P2006−538818)
【出願日】平成16年11月15日(2004.11.15)
【国際出願番号】PCT/EP2004/012931
【国際公開番号】WO2005/052143
【国際公開日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(501488619)
【氏名又は名称原語表記】HOLM,Per Sonne
【Fターム(参考)】