説明

新規コンジュゲート、これらの調製およびこれらの治療用途

本発明は、式(I)


(式中、Rは、ハロゲン原子であり、およびRは、OH基、アミノ酸AAに由来するアシル基、または(C−C)アルカノイルオキシ基であり;でなければRおよびRは、一緒にエポキシ単位を形成し;AAは、天然または人工アミノ酸を示し;R3は、(C−C)アルキル基であり;R4およびR5は、両方ともHであり、または一緒にC13とC14の間のCH=CH二重結合を形成し;RおよびRは、互いに独立して、Hまたは(C−C)アルキル基であり;RおよびRは、互いに独立して、Hまたは(C−C)アルキル基であり;R10は、H、OH基、(C−C)アルコキシ、ハロゲン原子またはNH、NH(C−C)アルキル、またはN(C−C)アルキル基の中から選択されるフェニル核の少なくとも1つの置換基であり;R11は、Hまたは(C−C)アルキル基の中から選択されるフェニル核の少なくとも1つの置換基である。)の、少なくとも1つのクリプトフィシンに結合している、標的化剤であって、該標的化剤および該クリプトフィシン誘導体が共有結合しており、該結合が、CR単位を含有する前記フェニル核のオルト(o)、メタ(m)またはパラ(p)位に位置するものである、標的化剤に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(II)のクリプトフィシン誘導体:
【化1】

[式中、
は、ハロゲン原子を表し、およびRは、基−OH、アミノ酸AAに由来するアシル基、もしくは基(C−C)アルカノイルオキシを表し;
または代替的にRおよびRは、エポキシド単位を形成し;
AAは、天然または非天然アミノ酸を示し;
は、基(C−C)アルキルを表し;
およびRは、両方ともHを表し、または一緒にC13とC14の間の二重結合CH=CHを形成し;
およびRは、互いに独立して、Hまたは基(C−C)アルキルを表し;
およびRは、互いに独立して、Hまたは基(C−C)アルキルを表し;
10は、H、基OH、(C−C)アルコキシ、ハロゲン原子または基−NH、−NH(C−C)アルキルもしくは−N(C−C)アルキルから選択されるフェニル核の少なくとも1つの置換基を表し;
11は、Hおよび基(C−C)アルキルから選択されるフェニル核の少なくとも1つの置換基を表し;
Lは、
−G’X(CR1314(OCHCH(CR1516Q RCG1;
−G’X(CR1314(OCHCH−Y’−(CR1516Q RCG
−G’X(CR1314(CR17=CR18)(CR1516(OCHCHQ RCG1;
−G’X(CR1314(OCHCH(CR17=CR18)(CR1516Q RCG1;
−G’X(CR1314−フェニル−(CR1516Y’Q RCG1;−G’X(CR1314−フリル−(CR1516Y’Q RCG1;
−G’X(CR1314−オキサゾリル−(CR1516Y’Q RCG;−G’X(CR1314−チアゾリル−(CR1516Y’Q RCG;−G’X(CR1314−チエニル−(CR1516Y’Q RCG;−G’X(CR1314−イミダゾリル−(CR1516Y’Q RCG;−G’X(CR1314−ピペラジニル−CO(CR1516Y’Q RCG;−G’X(CR1314−ピペリジル−メチル−NR12−CO(CR1516Y’Q RCG;−G’X(CR1314−ピペリジル−(CR1516Y’Q RCG;−G’X(CR1314−ピペリジル−NR12−(CR1516Y’Q RCG;−G’X(CR1314−トリアゾリル−(CR1516Y’Q RCG;−G’X(CR1314−トリアゾリル−(CR1516Y’Q RCG1;
−G’X(CR1314−フェニル−(CR1516Q RCG;−G’X(CR1314−フリル−(CR1516Q RCG、−G’X(CR1314−オキサゾリル−(CR1516Q RCG;−G’X(CR1314−チアゾリル−(CR1516Q RCG;−G’X(CR1314−チエニル−(CR1516Q RCG;−G’X(CR1314−イミダゾリル−(CR1516Q RCG;−G’X(CR1314−ピペラジニル−(CR1516Q RCG;−G’X(CR1314−ピペリジル−(CR1516Q RCG;−G’X(CR1314−ピペリジル−メチル−NR12−(CR1516Q RCG1;−G’X(CR1314−ピペリジル−NR12−(CR1516Q RCG1;−G’X(CR1314−トリアゾリル−(CR1516Q RCG1;
または
−G”Y(CR1314(OCHCH(CR1516Q RCG
−G”Y(CR1314(OCHCH−Y’−(CR1516Q RCG
−G”Y(CR1314(CR17=CR18)(CR1516(OCHCHQ RCG
−G”Y(CR1314(OCHCH(CR17=CR18)(CR1516Q RCG
−G”Y(CR1314−フェニル−(CR1516Y’Q RCG;−G”Y(CR1314−フリル−(CR1516Y’Q RCG;−G”Y(CR1314−オキサゾリル−(CR1516Y’Q RCG;−G”Y(CR1314−チアゾリル−(CR1516Y’Q RCG;−G”Y(CR1314−チエニル−(CR1516Y’Q RCG;−G”Y(CR1314−イミダゾリル−(CR1516Y’Q RCG;−G”Y(CR1314−ピペラジニル−CO(CR1516Y’Q RCG;−G”Y(CR1314−ピペリジル−メチル−NR12−CO(CR1516Y’Q RCG;−G”Y(CR1314−ピペリジル−(CR1516Y’Q RCG;−G”Y(CR1314−ピペリジル−NR12−(CR1516Y’Q RCG;−G”Y(CR1314−トリアゾリル−(CR1516Y’Q RCG
−G”Y(CR1314−フェニル−(CR1516Q RCG;−G”Y(CR1314−フリル−(CR1516Q RCG
−G”Y(CR1314−オキサゾリル−(CR1516Q RCG;−G”Y(CR1314−チアゾリル−(CR1516Q RCG;−G”Y(CR1314−チエニル−(CR1516Q RCG;−G”Y(CR1314−イミダゾリル−(CR1516Q RCG;−G”Y(CR1314−ピペラジニル−(CR1516Q RCG;−G”Y(CR1314−ピペラジニル−(CR1516Q CCR;G”Y(CR1314−ピペリジル−(CR1516Q RCG;−G”Y(CR1314−ピペリジル−メチル−NR12−(CR1516Q RCG;−G”Y(CR1314−ピペリジル−NR12−(CR1516Q RCG;−G”Y(CR1314−トリアゾリル−(CR1516Q RCG1;
(これらの式中、
G’は、基−CH=CH−または−(CH−を表し;
G”は、基−(CH−を表し;
nは、1から6にわたる整数を表し;
Xは、単結合または基−CO−、−COO−もしくは−CONR12−を表し、前記基COは、G’に結合しており;
Yは、基−O−、−OCO−、−OCOO−、−OCONR12−、−NR12−、−NR12CO−、−NR12CONR’12−、−NR12COO−または−S(O)−を表し、前記原子Oおよび基NR12は、G”に結合しており;
qは、0、1または2であり得る整数を表し;
Y’は、基−O−、−OCO−、−OCOO−、−OCONR12−、−NR12−、−NR12CO−、−NR12CONR’12−、−NR12COO−、−S(O)−、−CO−、−COO−または−CONR12−を表し;
12、R’12、R13、R14、R15、R16、R17およびR18は、互いに独立して、Hまたは基(C−C)アルキルを表し;
t、uおよびYは、0から20にわたり得る、およびt+u+yが1以上であるような、整数を表し;
式−G”Y(CR1314(OCHCH−Y’−(CR1516Q RCGのリンカーの場合、yが0でありおよびQが単結合を表すならば、uは0であることができず;
Qは、単結合、基(C−C10)アルキレンまたは基(OCHCHを表し、iは、1から20、さらに特に1から10、さらにいっそう特に1から8または1から6、およびさらにいっそう特に2から5にわたる整数であり;
RCG1は、−SZ、−C(=O)−Z
【化2】

または
【化3】

を表し、この場合のR12は、Hもしくは(C−C)アルキル、さらに特にメチル基を表す。)
から選択される単位RCGを有するフェニル核のオルト(o)、メタ(m)またはパラ(p)位の、好ましくはパラ位の、リンカーを表し;
またはLは;
【化4】


−ALK−SZまたは−(CH−SZ
(これらの式中、
【化5】

は、次の9つの基:
【化6】

のうちの1つを表し;
nは、1から6にわたる整数を表し;
ALKは、基(C−C12)アルキレンを表し;
12およびR’12は、互いに独立して、Hまたは基(C−C)アルキル、さらに特にメチル基を表し;
iは、1から20、さらに特に1から10、さらにいっそう特に1から8または1から6およびさらにいっそう特に2から5にわたる整数を表す。)
から選択され;
または代替的に、Lは、式(IV)のリンカーである:
【化7】

(この式中、
(AA)は、ペプチド結合によって互いに接続されているw個のアミノ酸AAの配列を表し;
wは、1から12および好ましくは1から6にわたる整数を表し;
nは、1から6にわたる整数を表し;
Dは、次の単位:
【化8】

のうちの1つを表し;
これらの式について、
12は、Hまたは基(C−C)アルキルを表し;
19、R20、R21およびR22は、互いに独立して、H、ハロゲン原子、−OH、−CNまたは基(C−C)アルキルを表し;
(CHに結合しているTは、NR12またはOを表し;
は、O、SまたはNR12を表し;
は、CR22またはNを表し;
、VおよびVは、互いに独立して、CR22およびNから選択され;
は、Hまたは基−SRを表し、Rは、基(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは(C−C)ヘテロシクロアルキルを表し;
は、単結合、−O−または−NH−を表し、Rは、Hまたは基(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールもしくは(C−C)ヘテロシクロアルキルを表す。)。]。
【請求項2】
10が、H、基OH、(C−C)アルコキシ、ハロゲン原子から選択されるフェニル核上の少なくとも1つの置換基を表す、請求項1に記載のクリプトフィシン誘導体。
【請求項3】
RCG1が、−SZまたはC(=O)−Zを表す、請求項1または2に記載のクリプトフィシン誘導体。
【請求項4】
【化9】

が、次の7つの基:
【化10】

のうちの1つを表す、請求項1から3に記載のクリプトフィシン誘導体。
【請求項5】
nが、1である、請求項1から4に記載のクリプトフィシン誘導体。
【請求項6】
Lが、
【化11】


−CHSZ;−ALK−SZ
(R12およびR’12は、互いに独立して、Hまたは基(C−C)アルキル、さらに特にメチル基を表し;
iは、1から20、さらに特に1から10、さらにいっそう特に1から8または1から6、およびさらにいっそう特に2から5にわたる整数を表し;
は、Hまたは基−SRを表し、Rは、基(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは(C−C)ヘテロシクロアルキルを表し;
は、単結合、−O−または−NH−を表し、Rは、Hまたは基(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールもしくは(C−C)ヘテロシクロアルキルを表す。)
から選択される、請求項1に記載のクリプトフィシン誘導体。
【請求項7】
Lが、
【化12】


(R12は、Hまたは基(C−C)アルキル、さらに特にメチル基を表す。)
から選択される、請求項1に記載のクリプトフィシン誘導体。
【請求項8】
12が、Hを表す、請求項7に記載のクリプトフィシン誘導体。
【請求項9】
12が、(C−C)アルキル、さらに特にメチル基を表す、請求項7に記載のクリプトフィシン誘導体。
【請求項10】
が、Hもしくは−S(C−C)アルキル、特に−SMe、もしくは−S−ヘテロアリール、特に
【化13】

を表し、またはZが、−O(C−C)アルキル、−OH、−OCH、−OCHCH=CH
【化14】

もしくは
【化15】

【化16】

もしくは基
【化17】

(この式中のGIは、少なくとも1つの電気誘導性基を表す。)を表し、または代替的に−C(=O)Zが、
【化18】

を表す、請求項1から9に記載のクリプトフィシン誘導体。
【請求項11】
Lが、好ましくはパラ位にある、下記の式のうちの1つによって定義される、請求項1から10のうちの一項に記載のクリプトフィシン誘導体:
【化19】


【請求項12】
【化20】


(Z、ZおよびRは、請求項1または10において定義したとおりである。)
から選択される、請求項1に記載のクリプトフィシン誘導体。
【請求項13】
式(III)のクリプトフィシン誘導体:
【化21】

[式中、RからR11は、請求項1、11または12の場合と同じ意味を有し、およびGは、単位CRを有するフェニル核上のオルト(o)、メタ(m)またはパラ(p)位、好ましくはパラ位にある基−(CHYを表し、nは、1から6にわたる整数であり、およびYは、−N;−NR12−CH−C≡CH(この場合のR12は、Hもしくは基(C−C)アルキルを表す。);−OMs;−OC(=O)−O−(4−ニトロフェニル)、
【化22】

または
【化23】

(R12は、Hもしくは(C−C)アルキル、さらに特にメチル基を表す。)を示す。]。
【請求項14】
Yが、−N;−NR12−CH−C≡CH(この場合のR12は、Hもしくは基(C−C)アルキルを表す。);−OMsまたは−OC(=O)−O−(4−ニトロフェニル)を表す、請求項13に記載のクリプトフィシン誘導体。
【請求項15】
結合剤にコンジュゲートさせることを意図したものである、請求項1から12のうちの一項に記載のクリプトフィシン誘導体またはG=−(CHY(この場合、Y=−Cl、−N、−OH、−NH、マレイミド、ハロアセトアミド)を有する請求項13に記載の式(III)のクリプトフィシン誘導体。
【請求項16】
結合剤が、リガンド、タンパク質、抗体、さらに特にモノクローナル抗体、タンパク質もしくは抗体フラグメント、ペプチド、オリゴヌクレオチドまたはオリゴ糖である、請求項15に記載のクリプトフィシン誘導体。
【請求項17】
コンジュゲートと呼ばれる、少なくとも1つのクリプトフィシン誘導体に結合している結合剤を調製するための方法であって、
(i)場合により緩衝された結合剤の水溶液と請求項1から16のうちの一項に記載のクリプトフィシン誘導体の溶液を接触させ、放置して反応させる工程;
(ii)ならびに次に、工程(i)において形成されたコンジュゲートを、クリプトフィシン誘導体および/または未反応結合剤および/または形成された任意の凝集体から場合により分離する工程
に存する方法。
【請求項18】
タイプ−SZの反応性化学基RCG1を含むクリプトフィシン誘導体が存在する場合には、結合剤が、
RCG1が−SHを表す場合、ジスルフィド化学基;
RCG1が、−SZ(この場合、Z≠H)を表す場合、チオール化学基;
RCG1が−SHを表す場合、マレイミドまたはヨードアセトアミド化学基
を含む;
タイプ−C(=O)−Zの反応性化学基RCG1を含むクリプトフィシン誘導体が存在する場合には、該クリプトフィシン誘導体が、結合剤のアミノ官能基、とりわけ抗体のリシン残基(Lys)の側鎖が持つε−アミノ基と反応される;
G=−(CHYを有する式(III)のクリプトフィシン誘導体が存在する場合には、結合剤が、Y=−Clもしくは−マレイミドのときには基−SHを、Y=−Nのときには基−C≡CHを、またはY=−OHもしくは−NHのときにはカルボン酸基を含む;
マレイミドまたはハロアセトアミドタイプの反応性化学基RCG1を含むクリプトフィシン誘導体が存在する場合には、結合剤が、チオール化学基を含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
タイプ−SZの反応性化学基RCG1を含むクリプトフィシン誘導体が存在する場合には、結合剤が、式
【化24】

の化合物(この式中、Rは、基(C−C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、(C−C)シクロアルキル、(C−C)ヘテロシクロアルキルを表し、およびALKは、基(C−C)アルキレンを表す。);
【化25】

式:
【化26】

のPEG化類似体または式
【化27】

のスルホン酸類似体(これらの式中、X、X、XおよびXは、Hまたは基(C−C)アルキルを表し、XおよびXは、−H、−CONX、−NOを表し、XおよびXは、Hまたは基(C−C)アルキルを表し、Xは、−SOもしくはHを表し、または代替的に第四級アンモニウム基を表し、ならびにaは、0から4にわたる整数を示し、およびbは、0から2000にわたる整数を示す。);
【化28】

(この式中、
−Halは、ハロゲン原子を表し;
−X10は、ハロゲン原子もしくは基COOX14、ニトロ、非置換もしくはハロゲン化(C−C)アルキル、非置換もしくはハロゲン化(C−C)アルコキシ、非置換もしくはハロゲン化(C−C)アルケニル、非置換もしくはハロゲン化(C−C)アルキニル、非置換(C−C)シクロアルキル、非置換であるアリール、またはアミノ、ハロゲン原子、非置換もしくはハロゲン化(C−C)アルキル基、非置換もしくはハロゲン化(C−C)アルコキシから選択される1から3個の置換基で置換されているアリールを表し;
−X11、X12およびX13のそれぞれは、独立して、水素原子を表し、もしくはXを表すことがあり;
またはX10およびX11は、非置換であるもしくは1から5個の基(C−C)アルキルで置換されている環(C−C)アルキレンを一緒に形成し;
またはX10およびX11は、X12と一緒に、非置換であるもしくは1から5個の基(C−C)アルキルで置換されている環(C−C)アルキレンを形成し;
ならびにX14は、−Hまたは基(C−C)アルキルである。)
から選択される修飾剤で修飾される;
タイプ−SHの反応性化学基RCG1を含むクリプトフィシン誘導体が存在する場合には、結合剤が、スクシンイミジル−4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシラート;スクシンイミジル4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシラート;
【化29】

【化30】

【化31】

【化32】

【化33】

【化34】

(ALKは、基(C−C12)アルキレンを示し、およびbは、0と2000の間の整数である。);
【化35】

【化36】

スクシンイミジル−N−ブロモアセタート;スクシンイミジル−3−(N−ブロモアセトアミド)プロピオナート;
【化37】

(bは、0と2000の間の整数である。)から選択される修飾剤で修飾される、
請求項17または18に記載の方法。
【請求項20】
請求項17から19のうちの一項に記載の方法によって得ることができるコンジュゲート。
【請求項21】
1より大きい、好ましくは2と10の間の、およびさらに特に2と7の間の、HRMSスペクトルのデコンボリューションから決定されるDARを特徴とする、請求項20に記載のコンジュゲート。
【請求項22】
0.5より大きい、好ましくは1より大きい、さらに特に1と10の間の、およびさらにいっそう特に2と7の間の、UV分光光度計を用いて決定されるDARを特徴とし、該DARが、方程式:
DAR=cDcA
(式中、
=[(εAλ1×Aλ2)−(εAλ2×Aλ1)]/[(εDλ2×εAλ1)−(εAλ2xεDλ1)]
=[Aλ1−(c×εDλ1)]/εAλ1
ならびに
λ1およびAλ2は、それぞれ波長λ1およびλ2での、コンジュゲート溶液の吸光をそれぞれ示し;
εDλ1およびεDλ2は、波長λ1およびλ2でのコンジュゲーション前のクリプトフィシン誘導体のモル吸光係数をそれぞれ示し、これらの係数は、タイプ−SZ(この場合、Z=−SMe)またはタイプ−C(=O)−Z(この場合、Z=−OMeもしくは−OCH−CH=CH)の式(II)の化合物に関して測定したものであり;
εAλ1およびεAλ2は、2つの波長λ1およびλ2での、コンジュゲーション前の裸の抗体のモル吸光係数をそれぞれ示す。)
によって計算される、請求項20に記載のコンジュゲート。
【請求項23】
λ1=280nm、およびλ2が特定の波長範囲246nm−252nm内から選択される、請求項22に記載のコンジュゲート。
【請求項24】
請求項17から19のうちの一項に記載の方法によって得ることができる、または請求項20から23のうちの一項において定義したとおりのコンジュゲートを含む、コンジュゲート溶液。
【請求項25】
請求項1から13のうちの一項に記載のクリプトフィシン誘導体の、該クリプトフィシン誘導体の少なくとも1つに結合している結合剤の調製のための、使用。
【請求項26】
式(III):
【化38】

(式中、
Gは、単位CRを有するフェニル核上のオルト(o)、メタ(m)またはパラ(p)位にある、好ましくはパラ位にある、基−CH=CHまたは−(CHYを表し;
Yは、−OH;−Cl;−N;−NH;−SH;−COOH;−NR12−CH−C≡CH(この場合のR12は、Hまたは基(C−C)アルキル、さらに特にメチル基を表す。);−OLG(この場合のLGは、脱離基を表す。);−OC(=O)−O−(4−ニトロフェニル);マレイミド;
または式:
【化39】

(基RからR11は、請求項1、11または12の場合と同じ意味を有し、およびnは、1から6にわたる整数である。)
を表す。)
のクリプトフィシン誘導体の、該クリプトフィシン誘導体の少なくとも1つに結合している結合剤の調製のための、使用。
【請求項27】
下記のもの:
【化40】


(Z、ZおよびRは、請求項1から10において定義したとおりである。)
のいずれかから選択されるクリプトフィシン誘導体の、少なくとも1つのクリプトフィシン誘導体に結合している結合剤の調製のための、使用。
【請求項28】
式:
【化41】

(基RからR11は、請求項1、11または12の場合と同じ意味を有し、およびnは、1から6にわたる整数である。)
のクリプトフィシン誘導体。
【請求項29】
抗癌剤として使用するための、請求項1から15のうちの一項に記載のクリプトフィシン誘導体。
【請求項30】
抗癌剤として使用するための、請求項20から23に記載のコンジュゲート。
【請求項31】
抗癌剤として使用するための、請求項24に記載のコンジュゲート溶液。
【請求項32】
抗癌薬の調製のための、請求項1から15のうちの一項に記載のクリプトフィシン誘導体の使用。
【請求項33】
抗癌薬の調製のための、請求項20から23に記載のコンジュゲートの使用。
【請求項34】
抗癌薬の調製のための、請求項24に記載のコンジュゲート溶液の使用。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−531459(P2012−531459A)
【公表日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−518108(P2012−518108)
【出願日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際出願番号】PCT/FR2010/050986
【国際公開番号】WO2011/001052
【国際公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【出願人】(504456798)サノフイ (433)
【Fターム(参考)】