説明

新規タンパク質およびこのタンパク質をコードする核酸

新規な分子(MOL)ポリペプチドをコードする核酸配列が本明細書中に開示される。これらの核酸配列によってコードされるポリペプチド、およびこのポリペプチドに免疫特異的に結合する抗体、ならびにこれらのポリペプチド、ポリヌクレオチド、または抗体の誘導体、改変体、変異体、もしくはフラグメントもまた開示される。本発明はさらに、これらの新規なヒト核酸およびタンパク質のいずれか1つに関連する障害の診断、処置、および予防のための治療方法、診断方法、および研究方法を開示する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
単離されたポリペプチドであって、以下:
(a)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30からなる群より選択されるアミノ酸配列の成熟形態;
(b)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30からなる群より選択されるアミノ酸配列の成熟形態の改変体であって、ここで、該改変体の1以上のアミノ酸残基が該成熟形態のアミノ酸配列とは異なり、ただし、該改変体は、該成熟形態のアミノ酸配列と15%以下のアミノ残基が異なる、改変体;
(c)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30からなる群より選択されるアミノ酸配列;ならびに
(d)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30からなる群より選択されるアミノ酸配列の改変体であって、ここで該改変体の1以上のアミノ酸残基が、該成熟形態のアミノ酸配列とは異なり、ただし、該改変体は、該アミノ酸配列と15%以下のアミノ酸残基が異なる、改変体、
からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項2】
請求項1に記載のポリペプチドであって、該ポリペプチドが、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30からなる群より選択されるアミノ酸配列の天然に存在する対立遺伝子改変体のアミノ酸配列を含む、ポリペプチド。
【請求項3】
請求項2に記載のポリペプチドであって、ここで、前記対立形質改変体が、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、および29からなる群より選択される核酸配列と1つのヌクレオチドだけ異なる核酸配列の翻訳物であるアミノ酸配列を含む、ポリペプチド。
【請求項4】
請求項1に記載のポリペプチドであって、ここで前記改変体のアミノ酸配列が、保存的アミノ酸置換を含む、ポリペプチド。
【請求項5】
単離された核酸分子であって、該核酸分子が、以下:
(a)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30からなる群より選択されるアミノ酸配列の成熟形態;
(b)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30からなる群より選択されるアミノ酸配列の成熟形態の改変体であって、ここで、該改変体における1以上のアミノ酸残基が、該成熟形態のアミノ酸配列とは異なり、ただし、該改変体は、該成熟形態のアミノ酸配列とは15%以下のアミノ残基が異なる、改変体;
(c)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30からなる群より選択されるアミノ酸配列;
(d)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30からなる群より選択されるアミノ酸配列の改変体であって、該改変体中の1以上のアミノ酸残基が、該成熟形態のアミノ酸配列とは異なり、ただし、該改変体は、該アミノ酸配列と15%以下のアミノ酸残基が異なる、改変体;
(e)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドまたは該ポリペプチドの改変体の、少なくとも一部をコードする核酸フラグメントであって、ここで、該改変体の1以上のアミノ酸残基が、該成熟形態のアミノ酸配列とは異なり、ただし、該改変体は、該アミノ酸配列と15%以下のアミノ酸残基が異なる、核酸フラグメント;ならびに
(f)(a)、(b)、(c)、(d)または(e)の相補体を含む核酸分子、
からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする核酸配列を含む、核酸分子。
【請求項6】
請求項5に記載の核酸分子であって、ここで、該核酸分子が、天然に存在する対立遺伝子核酸改変体のヌクレオチド配列を含む、核酸分子。
【請求項7】
請求項5に記載の核酸分子であって、ここで、該核酸分子が、天然に存在するポリペプチド改変体のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする、核酸分子。
【請求項8】
請求項5に記載の核酸分子であって、該核酸分子が、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、および29からなる群より選択される核酸配列と1つのヌクレオチドだけ異なる、核酸分子。
【請求項9】
請求項5に記載の核酸分子であって、ここで、該核酸分子が以下:
(a)配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、および29からなる群より選択されるヌクレオチド配列;
(b)ヌクレオチド配列であって、該ヌクレオチド配列が、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、および29からなる群より選択されるヌクレオチド配列と、1つ以上のヌクレオチドが異なり、ただし、20%以下のヌクレオチドが該ヌクレオチド配列と異なる、ヌクレオチド配列;
(c)(a)の核酸フラグメント;ならびに
(d)(b)の核酸フラグメント
からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、核酸分子。
【請求項10】
請求項5に記載の核酸分子であって、ここで該核酸分子が、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、および29からなる群より選択されるヌクレオチド配列、または該ヌクレオチド配列の相補体に、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする、核酸分子。
【請求項11】
請求項5に記載の核酸分子であって、ここで、該核酸分子が、以下:
(a)前記アミノ酸配列をコードするコード配列と、1以上のヌクレオチド配列が異なるコード配列を含む第1のヌクレオチド配列であって、ただし、該第1のヌクレオチド配列の該コード配列におけるヌクレオチドの20%以下が、該コード配列とは異なる、第1のヌクレオチド配列;
(b)該第1のポリヌクレオチドに相補的な、単離された第2のポリヌクレオチド;および
(c)(a)または(b)の核酸フラグメント;
からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、核酸分子。
【請求項12】
請求項11に記載の核酸分子を含む、ベクター。
【請求項13】
前記核酸分子に作動可能に連結されたプロモーターをさらに含む、請求項12に記載のベクター。
【請求項14】
請求項12に記載のベクターを含む、細胞。
【請求項15】
請求項1に記載のポリペプチドに免疫特異的に結合する、抗体。
【請求項16】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項15に記載の抗体。
【請求項17】
前記抗体がヒト化抗体である、請求項15に記載の抗体。
【請求項18】
サンプル中の請求項1に記載のポリペプチドの存在または量を決定するための方法であって、該方法は、以下:
(a)該サンプルを提供する工程;
(b)該サンプルを、該ポリペプチドに免疫特異的に結合する抗体と接触させる工程;および
(c)該ポリペプチドに結合する抗体の存在または量を決定する工程、
を包含し、それによって該サンプル中のポリペプチドの存在または量を決定する、方法。
【請求項19】
サンプル中の請求項5に記載の核酸分子の存在または量を決定するための方法であって、該方法は、以下:
(a)該サンプルを提供する工程;
(b)該サンプルを、該核酸分子に結合するプローブと接触させる工程;および
(c)該核酸分子に結合する該プローブの存在または量を決定する工程、
を包含し、それによって該サンプル中の該核酸分子の存在または量を決定する、方法。
【請求項20】
前記核酸分子の存在または量が、細胞型または組織型についてのマーカーとして使用される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記細胞型または組織型が、癌性である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
請求項1に記載のポリペプチドに結合する因子を同定する方法であって、該方法は、以下:
(a)該ポリペプチドを該因子と接触させる工程;および
(b)該因子が該ポリペプチドに結合するか否かを決定する工程
を包含する、方法。
【請求項23】
前記因子が、細胞レセプターまたは下流エフェクターである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
請求項1に記載のポリペプチドの発現または活性を調節する因子を同定するための方法であって、該方法は、以下:
(a)該ポリペプチドを発現する細胞を提供する工程;
(b)該細胞を該因子と接触させる工程;および
(c)該因子が該ポリペプチドの発現または活性を調節するか否かを決定する工程、
を包含し、それによって該ペプチドの発現または活性における変化が、該ポリペプチドの発現または活性を調節する該因子を示す、方法。
【請求項25】
請求項1に記載のポリペプチドの活性を調節するための方法であって、該方法は、請求項1に記載のポリペプチドを発現する細胞サンプルを、該ポリペプチドの活性を調節するために十分な量で、該ポリペプチドに結合する化合物と接触させる工程を包含する、方法。
【請求項26】
MOLX関連性障害を処置または予防する方法であって、該方法は、そのような処置または予防が所望される被験体に、該被験体における該MOLX関連性障害を処置または予防するために十分な量で、請求項1に記載のポリペプチドを投与する工程を包含する、方法。
【請求項27】
前記障害が、心筋症およびアテローム性動脈硬化症からなる群より選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記障害が、細胞のシグナルプロセシングおよび代謝経路の調節に関連する、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記被験体がヒトである、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
MOLX関連性疾患を処置または予防する方法であって、該方法は、そのような処置または予防が所望される被験体に、該被験体における該MOLX関連性障害を処置または予防するために十分な量で、請求項5に記載の核酸を投与する工程を包含する、方法。
【請求項31】
前記障害が、心筋症およびアテローム性動脈硬化症からなる群より選択される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記障害が、細胞のシグナルプロセシングおよび代謝経路の調節に関連する、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記被験体がヒトである、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
MOLX関連性障害を処置または予防する方法であって、該方法は、そのような処置または予防が所望される被験体に、該被験体における該MOLX関連性障害を処置または予防するために十分な量で、請求項15に記載の抗体を投与する工程を包含する、方法。
【請求項35】
前記障害が糖尿病である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記障害が、細胞のシグナルプロセシングおよび代謝経路の調節に関連する、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記被験体がヒトである、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
請求項1に記載のポリペプチドおよび薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
【請求項39】
請求項5に記載の核酸分子および薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
【請求項40】
請求項15に記載の抗体および薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
【請求項41】
請求項38に記載の薬学的組成物を1つ以上の容器に含む、キット。
【請求項42】
請求項39に記載の薬学的組成物を1つ以上の容器に含む、キット。
【請求項43】
請求項40に記載の薬学的組成物を1つ以上の容器に含む、キット。
【請求項44】
第1の哺乳動物被験体における請求項1に記載のポリペプチドの変化したレベルと関連する疾患の存在または素因を決定するための方法であって、該方法は、以下:
(a)該第1の哺乳動物被験体由来のサンプル中の該ポリペプチドの発現レベルを測定する工程;および
(b)工程(a)の該サンプル中の該ポリペプチドの量を、該疾患を有さないことが既知であるかまたは該疾患にかかりにくいことが既知の、第2の哺乳動物被験体由来のコントロールサンプル中に存在する該ポリペプチドの量と比較する工程を包含し、
ここで、該コントロールサンプルと比較した場合の該第1の被験体における該ポリペプチドの発現レベルにおける変化が、該疾患の存在または素因を示す、方法。
【請求項45】
前記素因が癌に対する素因である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
第1の哺乳動物被験体における請求項5に記載の核酸分子の変化したレベルと関連する疾患の存在または素因を決定するための方法であって、該方法は、以下:
(a)該第1の哺乳動物被験体由来のサンプル中の該核酸の量を測定する工程;および
(b)工程(a)の該サンプル中の該核酸の量を、該疾患を有さないことが既知であるかまたは該疾患にかかりにくいことが既知の、第2の哺乳動物被験体由来のコントロールサンプル中に存在する該核酸の量と比較する工程を包含し、
ここで、該コントロールサンプルと比較した場合の該第1の被験体における該核酸レベルにおける変化が、該疾患の存在または素因を示す、方法。
【請求項47】
前記素因が癌に対する素因である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
哺乳動物において病的状態を処置する方法であって、該方法は、該病的状態を緩和するために十分な量でポリペプチドを該哺乳動物に投与する工程を包含し、ここで、該ポリペプチドが、配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30の少なくとも1つのアミノ酸配列、またはそれらの生物学的に活性なフラグメントを含むポリペプチドに対して、少なくとも95%同一なアミノ酸配列を有するポリペプチドである、方法。
【請求項49】
哺乳動物における病的状態を処置する方法であって、該方法は、該病的状態を緩和するために十分な量で請求項15に記載の抗体を該哺乳動物に投与する工程を包含する、方法。
【請求項50】
配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30からなる群より選択される嗅覚レセプターポリペプチド、またはそのフラグメントもしくは改変体と相互作用する候補物質をスクリーニングするための方法であって、該方法は、以下の工程:
a)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30の配列からなる群より選択されるポリペプチド、あるいはそのペプチドフラグメントまたは改変体を提供する工程;
b)候補物質を得る工程;
c)該ポリペプチドを、該候補物質と接触させる工程;ならびに
d)該ポリペプチドと該候補物質との間で形成した複合体を検出する工程、
を包含する、方法。
【請求項51】
配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30からなる群より選択される嗅覚レセプターポリペプチドと相互作用するリガンド分子をスクリーニングするための方法であって、該方法は、以下の工程:
a)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30のアミノ酸配列を含むポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドをコードする核酸を含む組換え真核生物宿主細胞を提供する工程;
b)該組換え真核生物宿主細胞の膜抽出物を調製する工程;
c)工程b)で調製した該膜抽出物を、選択したリガンド分子と接触させる工程;ならびに
d)セカンドメッセンジャー代謝物の産生レベルを検出する工程、
を包含する、方法。
【請求項52】
配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30からなる群より選択される嗅覚レセプターポリペプチドと相互作用するリガンド分子をスクリーニングするための方法であって、該方法は、以下:
a)配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および30のアミノ酸配列を含むポリペプチドからなる群より選択されるポリペプチドをコードする核酸を含むアデノウイルスを提供する工程;
b)嗅覚上皮を該アデノウイルスで感染させる工程;
c)工程b)の嗅覚上皮を、選択したリガンド分子と接触させる工程;ならびに
d)該リガンド分子に対する応答の増加を検出する工程、
を包含する、方法。

【公表番号】特表2006−501801(P2006−501801A)
【公表日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−578649(P2001−578649)
【出願日】平成13年4月26日(2001.4.26)
【国際出願番号】PCT/US2001/013578
【国際公開番号】WO2001/081578
【国際公開日】平成13年11月1日(2001.11.1)
【出願人】(301062363)キュラジェン コーポレイション (18)
【Fターム(参考)】