説明

新規化合物

本発明は、呼吸器疾患を処置するのに有用な薬学的化合物としての置換フェニル酢酸類、それらを含む医薬組成物、およびその製造方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、呼吸器疾患を処置するための有用な薬学的化合物としての置換フェニル酢酸、それらを含む医薬組成物、およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
EPA 1 170 594 は、オーファン受容体CRTH2のリガンドであるプロスタグランジンD2が介在する疾病状態の処置に有用な化合物の識別方法を開示している。GB 1356834 は、抗炎症活性、鎮静活性および解熱活性を有すると言われる一連の化合物を開示している。特定のフェニル酢酸がCRTH2受容体に活性があること、その結果、喘息およびCOPDを含む種々の呼吸器疾患の処置に有用であるかもしれないと期待されることが見出された。
【0003】
CRTh2に結合するフェニル酢酸は、WO 2004/058164に開示されている。これらの化合物は、CRTh2およびDP受容体の両方に対して二面活性を有する。WO 2004/058164に開示された化合物は、代謝されて突然変異誘発性アニリン類が生じる可能性があるアミノ誘導置換基を内包する。
【0004】
関連の化合物は、EP 91402638に開示されており、種々の炎症性および/またはアレルギー性疾患、特に喘息、アレルギー性鼻炎、関節炎および炎症の処置に有用であると言われている。
【0005】
本発明は、CRTh2受容体に選択的に結合する化合物に関する。これらのフェニル酢酸類はまた、潜在的に毒性の内包性アニリン類を一切含まず、従って、可能性のある薬物分子として有益である。
【発明の開示】
【0006】
第1の態様において、本発明は、従って、式(I):
【化1】

[式中、
AおよびDは、水素、ハロゲン、CN、OR、S(O)(ここで、nは、0、1または2である)、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、C3−8シクロアルキルまたはC1−6アルキルから独立して選択され、後二者の基は、所望によりハロゲン原子によって置換されており;
Eは、O、S、NRまたはCRであり;
Vは、NまたはC(H)であり;
Wは、窒素であるか、あるいは、Wは、水素、ハロゲン、CN、SO、またはC1−3アルキル(後者の基は、所望によりハロゲン原子によって置換されている)によって置換されている炭素原子であり;
Xは、窒素であるか、あるいは、Xは、水素、ハロゲン、CN、SO、またはC1−3アルキル(後者の基は、所望によりハロゲン原子によって置換されている)によって置換されている炭素原子であり;
Yは、水素、CN、ハロゲン、C1−6アルキル(後者は、所望により1個以上のハロゲン原子によって置換されている)から選択され;
Zは、水素、ハロゲン、CN、SONR、CONR、COR、CO、SOまたはORから選択され;
【0007】
およびRは、独立して、水素原子、ハロゲン、またはC1−6アルキル基を表すか、
あるいは、RおよびRは、一体となって、所望によりO、S、NRから選択される1個以上の原子を含む3員環〜8員環を形成し、そしてそれ自体、所望により1個以上のC1−3アルキルまたはハロゲンによって置換されており;
は、水素、C1−6アルキル(所望によりハロゲンまたはNRによって置換されている)またはSOであり;
およびRは、独立して、水素、C3−8シクロアルキルまたはC1−6アルキル{後二者の基は、所望によりハロゲン、CN、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキル、ORおよびNR、アリール、ヘテロアリール、S(O)(ここで、n=0、1または2)、CONR、NRCOR10、SONRおよびNRSOから独立して選択される1個以上の置換基によって置換されている}を表すか、
あるいは、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、所望によりO、N、S(O)(ここで、n=0、1または2)、NRから選択される1個以上の原子を含む、3員〜8員の飽和環を形成することができ、そしてそれ自体、所望により1個以上のハロゲン、OR、C3−8シクロアルキルまたはC1−6アルキルによって置換されており、後二者の基は、所望により1個以上のハロゲンによって置換されており;
は、アリール、ヘテロアリール、C3−8シクロアルキルまたはC1−6アルキルを表し、これらは全て所望によりハロゲン、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキル、OR、CN、NR、アリール、ヘテロアリール、S(O)(ここで、n=0、1または2)、CONR、NRCOR10、SONRおよびNRSOから独立して選択される1個以上の置換基によって置換されており;
は、独立して、水素原子またはC−Cアルキル(該アルキル基は、所望により1個以上のハロゲン原子によって置換され得る)を表し;
は、水素、C1−4アルキル、−COC−Cアルキル、CO−CアルキルまたはCONR−Cアルキルであり;
は、アリール、ヘテロアリール、C−CシクロアルキルまたはC1−6アルキルを表し、後二者の基は、所望によりハロゲン、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、OR、NR1011、S(O)(ここで、n=0、1または2)、CONR、NRCOR、SONRおよびNRSOから独立して選択される1個以上の置換基によって置換されていてもよく;
10およびR11は、独立して、アリールまたはヘテロアリール、水素、C3−7シクロアルキルまたはC1−6アルキルを表し、後二者の基は、所望によりハロゲン、C3−7シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、OH、ORおよびNR、S(O)(ここで、n=0、1または2)、CONR、NRCOR、SONRおよびNRSOから独立して選択される1個以上の置換基によって置換されているか、
あるいは、R10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一体となって、所望によりO、S(O)(ここで、n=0、1または2)、NRから選択される1個以上の原子を含む、3員〜8員の飽和ヘテロ環式環を形成することができ、そしてそれ自体、所望によりハロゲンまたはC−Cアルキルによって置換されていてもよい。
ただし、
●AおよびDは、両方が水素となり得ず;
●AおよびDは、−S(O)−(ここで、nは、0、1または2である)によってパラ位で置換されたアリールではあり得ず;
●V、WおよびXが全て炭素であるとき、フェニル環上の全ての置換基(V、W、X、YおよびZ)は、水素となり得ない。]
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0008】
本明細書の内容において、別記しない限り、アルキル基またはアルケニル基または置換基中のアルキル部分またはアルケニル部分は、直鎖であっても分枝鎖であってもよく、所望により1個以上のハロゲン原子によって置換されていてもよい。
【0009】
アリールの例は、フェニルおよびナフチルを含む。
ヘテロアリールは、N、S、Oから任意に選択される1個以上のヘテロ原子を含む、5員〜7員の芳香環として定義されるか、または6,6−または6,5−縮合二環式環であり得る。該二環式環は、炭素または窒素を介して結合していてもよく、また5員環または6員環を介して結合していてもよく、また完全にまたは部分的に飽和であり得る。
【0010】
例は、ピリジン、ピリミジン、チアゾール、オキサゾール、ピラゾール、イミダゾール、フラン、イソオキサゾール、ピロール、イソチアゾールおよびアズレン、ナフチル、インデン、キノリン、イソキノリン、インドール、インドリジン、ベンゾ[b]フラン、ベンゾ[b]チオフェン、1H−インダゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、プリン、4H−キノリジン、シンノリン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン、1,8−ナフチリジン、プテリジン、キノロンおよび1,2−メチレンジオキシベンゼンを含み、これらに限定されない。
【0011】
置換基としてのアリール基またはヘテロアリール基は、所望によりハロゲン、CN、OR、SO、CONR、SONR、C3−8シクロアルキルまたはC1−6アルキルから独立して選択される1個以上の置換基によって置換され得て、後二者の基は、所望によりハロゲン、ORから独立して選択される1個以上の置換基によって置換されている。
【0012】
好ましくは、Aは、水素、ハロゲン、CN、OR、アリール、ヘテロアリールまたはC1−6アルキルであり、後者の基は、所望により1個以上のハロゲン原子によって置換されている。
より好ましくは、Aは、水素、ハロゲンまたはC1−6アルキルであり、後者の基は、所望により1個以上のハロゲン原子によって置換されている。
【0013】
好ましくは、Dは、水素、ハロゲンまたはC1−6アルキルであり、後者の基は、所望により1個以上のハロゲン原子によって置換されている。
好ましくは、Dが水素ではない場合、Aは水素であり;Aが水素ではない場合、Dは水素である。
【0014】
好ましくは、Eは、酸素または硫黄であり;より好ましくは、Eは酸素である。
好ましくは、Vは、C(H)である。
【0015】
好ましくは、Wは、水素、ハロゲン、CNまたはC1−3アルキル(後者の基は、所望によりハロゲン原子によって置換されている)によって置換されている炭素原子であり;より好ましくは、Wは、水素、ハロゲンまたはC1−3アルキル(後者の基は、所望によりハロゲン原子によって置換されている)によって置換されている炭素原子であり;最も好ましくは、WはC(H)である。
【0016】
好ましくは、Xは、水素またはハロゲンによって置換されている炭素原子であり;より好ましくは、XはC(H)である。
好ましくは、Yは、ハロゲン、シアノまたはC1−3アルキル(所望によりハロゲン原子によって置換されている)である。
【0017】
好ましくは、Zは、SO、SONR、CONRまたはCORから選択され;より好ましくは、ZはSOである。
好ましくは、RおよびRが共に水素であるか、またはRおよびRの一方がメチルであり、他方が水素である。より好ましくは、RおよびRは、共に水素である。
【0018】
本発明の望ましい化合物は、次に掲げるものを含む。
{4−クロロ−3−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
2−{4−クロロ−3−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}プロパン酸;
(4−クロロ−3−{2−クロロ−4−[(ジメチルアミノ)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
[4−クロロ−3−(3−シアノフェノキシ)フェニル]酢酸;
{4−クロロ−3−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[4−(エチルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[2−シアノ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[2−シアノ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[2−シアノ−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
(4−クロロ−3−{2−フルオロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
[3−(4−ベンゾイル−2−フルオロフェノキシ)−4−クロロフェニル]酢酸;
(4−クロロ−3−{2−クロロ−4−[(イソブチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
【0019】
{3−クロロ−5−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−フルオロフェニル}酢酸;
{3−フルオロ−5−[4−(メチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−4−フルオロフェニル}酢酸;
{4−フルオロ−3−[4−(メチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
[3−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
{3−クロロ−5−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[2−シアノ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[2−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[4−(エチルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
[3−{2−フルオロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
(3−クロロ−5−{4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
(3−クロロ−5−{2−クロロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
{3−クロロ−5−[4−(メチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
[3−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−[2−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−[4−(エチルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−[2−シアノ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
{3−[4−(ベンジルスルホニル)−2−クロロフェノキシ]−5−クロロフェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[4−(フェニルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[2−シアノ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−[4−(ベンジルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−クロロフェニル}酢酸;
(3−クロロ−5−{2−フルオロ−4−[(3−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
{3−[4−(ベンジルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−5−クロロフェニル}酢酸;
(3−クロロ−5−{2−フルオロ−4−[(2−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
(3−クロロ−5−{4−[(4−クロロベンジル)スルホニル]−2−フルオロフェノキシ}フェニル)酢酸;
【0020】
2−[3−[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸;
2−[3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸;
2−[3−[2−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸;
2−[3−{2−クロロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸;
(3−クロロ−5−{4−[(4−クロロベンジル)スルホニル]−2−フルオロフェノキシ}フェニル)酢酸;
{3−ブロモ−5−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−メチルフェニル}酢酸;
3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−シアノ安息香酸メチル;
[3−{[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェニル]チオ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−メトキシフェニル}酢酸;
[3−{2−クロロ−4−[(2−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−{[3−メチル−5−(フェニルスルホニル)ピリジン−2−イル]オキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−[2−クロロ−4−(モルホリン−4−イルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−(4−ベンゾイル−2−クロロフェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−{2−クロロ−4−[(3−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
{3−ブロモ−5−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
[3−{2−フルオロ−4−[(4−フルオロフェニル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
{3−クロロ−5−[4−(エチルスルホニル)−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[5−クロロ−2−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−シアノ−5−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
(3−クロロ−5−{2−フルオロ−4−[(4−フルオロフェニル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
(3−クロロ−5−{[2−シアノ−4−(エチルスルホニル)フェニル]チオ}フェニル)酢酸;
(3−クロロ−5−{[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル]チオ}フェニル)酢酸;
(3−クロロ−5−{[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェニル]チオ}フェニル)酢酸;
【0021】
[3−(4−ベンゾイル−3,5−ジフルオロフェノキシ)−5−クロロフェニル]酢酸;
{3−クロロ−5−[2−クロロ−4−(4−フルオロベンゾイル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−メチルフェニル}酢酸;
{3−エチル−5−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
[3−{2−クロロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−[2−シアノ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
{5−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]ビフェニル−3−イル}酢酸;
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−ピリジン−2−イルフェニル}酢酸;
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}酢酸;
[3−{2−クロロ−4−[(ピリジン−2−イルメチル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
およびそれらの薬学的に許容される塩。
【0022】
特定の式(I)の化合物は、立体異性体の形態で存在し得る。本発明は、式(I)の化合物の全ての幾何および光学異性体ならびにラセミ体を含むそれらの混合物を含むと理解されるであろう。互変異性体およびその混合物もまた、本発明の態様を形成する。
【0023】
上記の式(I)の化合物は、薬学的に許容される塩またはその溶媒和物に、好ましくは、塩基付加塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、ベンザチン塩、クロロプロカイン塩、コリン塩、ジエタノールアミン塩、エタノールアミン塩、エチルジアミン塩、第3級ブチルアミン塩、メグルミン塩、トロメタミン塩またはプロカイン塩、あるいは、酸付加塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩またはp−トルエンスルホン酸塩に変換され得る。
【0024】
本発明の方法において、出発物質または中間体化合物中の特定の官能基が保護基によって保護される必要があり得ることは、当業者によって認められるであろう。従って、式(I)の化合物の製造は、適切な段階で、1個以上の保護基の除去を含み得る。官能基の保護および脱保護は、‘Protective Groups in Organic Chemistry’, edited by J. W. F. McOmie, Plenum Press (1973)、および‘Protective Groups in Organic Synthesis’, 3rd edition, T. W. Greene & P. G. M. Wuts, Wiley-Interscience (1999)に十分に記載されている。
【0025】
式(I)の化合物は、スキーム1に記載された通りに、式(II)の化合物を式(III)の化合物と反応させることによって製造され得る。
スキーム1
【化2】

ここで、A、D、E、V、W、X、Y、Z、RおよびRは、式(I)で定義した通りであるか、またはその保護された誘導体である。Lは脱離基、例えばハロゲンであり、好ましくは、フルオロまたはクロロである。Jはアルキル、例えばメチル、エチルまたは第3級ブチルである。該反応は、高温で、極性溶媒(例えばNMPまたはDMF)中、塩基(例えば炭酸セシウムなど)の存在下で行われる。該エステル基は、次に、塩基(例えば水酸化ナトリウム)を用いて、適当な有機溶媒(例えばメタノール、エタノールまたはTHF)中で除去される。
【0026】
式(I)の化合物はまた、式(IV)の化合物を式(III)の化合物と反応させることによって、直接製造され得る。
【0027】
式(II)および式(IV)の化合物は、スキーム2に記載された通りに製造され得る。
スキーム2
【化3】

ここで、A、DおよびYは、式(I)で定義した通りであるか、またはその保護された誘導体である。Jは式(II)の化合物で定義した通りである。R21はC1−3アルキル、例えばメチルである。
【0028】
エステル基Jの加水分解は、慣用の手順、例えばメチルおよびエチルエステルの水性水酸化ナトリウムでの処理、ならびにtert−ブチル エステルの酸(例えばトリフルオロ酢酸)での処理を用いて行われ得る。
【0029】
EがOである式(IV)の化合物は、スキーム2Aに記載された通りに製造され得る。
スキーム2A
【化4】

ここで、AおよびDは、式(I)で定義した通りであるか、またはその保護された誘導体である。Lは塩素またはフッ素である。Lは適当な脱離基、例えば塩素、臭素またはメシレートである。
【0030】
式(VIII)の化合物中の基Lは、ナトリウム メトキシドを用いて、適当な溶媒(例えばDMPUまたはHMPA)中で置換される。次いで、該安息香酸基は、水素化リチウムアルミニウムまたはボランを用いて、適当な溶媒(例えばTHF)中で、アルコールに還元される。脱離基Lは、式(X)の化合物を塩化チオニルまたは三臭化リンと反応させることによって、あるいは式(X)の化合物を塩化メタンスルホニルと、塩基(例えばトリエチルアミン)の存在下、適当な有機溶媒(例えばジクロロメタン)中で反応させることによって、メシレートに変換することによって導入され得る。次いで、基Lは、極性溶媒(例えばDMF)中、高温で、シアン化ナトリウムで置換され、式(XII)の化合物を得た。該ニトリルは、酸に加水分解され、基Yは、酢酸中の水性HBrを用いて、高温で、一段階で脱保護され得る。
特定の式(VIII)の化合物は、市販されている。
【0031】
該置換基の一つがSOである式(III)の化合物の幾つかは、一般的な反応スキーム3によって製造され得る。
スキーム3
【化5】

ここで、L、V、W、XおよびYおよびRは、式(III)で定義した通りであるか、またはその保護された誘導体である。ジアゾ化は、高温(例えば60℃)で、適当な有機溶媒(例えばアセトニトリル)中で行われる。対応するスルフィドは、酸化剤としてMCPBAまたはオキソンを用いて、適当な溶媒(例えばジクロロメタン)中で酸化される。
【0032】
スルホン部分を含む特定の式(III)の化合物はまた、反応スキーム4に記載された通りに製造され得る。
スキーム4
【化6】

ここで、L、V、W、X、YおよびRは、式(III)で定義した通りであるか、またはその保護された誘導体である。Lは適当な脱離基、例えばハロゲンであり、好ましくはアイオダイド、ブロミドまたはクロライドである。該チオールは、式(XIII)の化合物と反応させ、次いで適当な酸化剤(例えばMCPBAまたはオキソン)を用いて酸化される。
【0033】
ZがCORである特定の式(III)の化合物は、スキーム5に記載された通りに製造され得る。
スキーム5
【化7】

ここで、L、V、W、X、YおよびRは、式(III)で定義した通りであるか、またはその保護された誘導体である。式(XIV)の化合物は、標準的な条件を用いて、例えば適当なLewis酸(例えば塩化鉄(III))の存在下での加熱によって、Friedel-Crafts アシル化を行い得る。式(XIV)の化合物は、市販されているか、または既知の文献の手順を用いて製造される。
【0034】
ZがSONRまたはCONRである特定の式(III)の化合物は、スキーム6に記載された通りに製造される。
スキーム6
【化8】

ここで、L、V、W、X、Y、RおよびRは、式(III)で定義した通りであるか、またはその保護された誘導体であり、そしてJは、C(O)またはSOであり、そしてLは適当な脱離基、例えばハロゲンであるか、あるいは、Lはヒドロキシである。カップリングは、標準的なアミドまたはスルホンアミド・カップリング法を用いて行われる。例えば、Lがハロゲンである場合、該反応は、適当な溶媒(例えばDCM)中、適当な塩基(例えばHunigs塩基またはトリエチルアミン)の存在下で撹拌することによって行われ得る。あるいは、Lがヒドロキシである場合、該反応は、適当なカップリング剤(例えばPyBOPまたはHATUまたはCDI)を用いて、適当な塩基(例えばHunigs塩基またはDBU)と共に、適当な溶媒(例えばDCMまたはTHF)中で行われ得る。式(XV)の化合物は、市販されているか、または既知の文献の手順を用いて製造される。
【0035】
EがSである式(IV)の化合物は、スキーム7で記載された通りに、EがOである式(IV)の化合物から製造され得る。
スキーム7
【化9】

ここで、AおよびDは、式(I)で定義した通りであるか、またはその保護された誘導体である。式(IV)の化合物は、塩化ジメチルチオカルバモイルでカップリングを、次に、高温で、適当な溶媒(例えばテトラデカンまたはジフェニルエーテル)中で加熱することによって転位を行う。式(II)の化合物が得られ、続いて適当な塩基(例えば水酸化ナトリウム)で加水分解される。
【0036】
AがCN、C1−6アルキル、アリールまたはヘテロアリールである式(I)の化合物は、スキーム8で記載された通りに製造され得る。
スキーム8
【化10】

ここで、D、E、V、W、X、Y、Z、RおよびRは、式(I)で定義した通りであるか、またはその保護された誘導体である。該反応は、標準的な金属触媒カップリング法を用いて行われる。例えば、カップリング反応は、式(XVI)の化合物を、適当な活性化パラジウム触媒(例えばビスジフェニルホスフィノフェロセン パラジウム(II))およびAのボロン酸 付加物と、適当な塩基(例えば炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムまたは炭酸セシウム)の存在下、適当な溶媒(例えばトルエン、THFまたはジオキサン)中で反応させることによって行われ得る。該反応は、通常、高温(例えば80℃)で行われる。あるいは、カップリング反応は、式(XVI)の化合物を、適当な活性化パラジウム触媒(例えばビスジフェニルホスフィノフェロセン パラジウム(II))およびAの亜鉛付加物と反応させることによって、高温(例えば80℃)で、適当な溶媒(例えばトルエン、THFまたはジオキサン)中で反応させることによって行われ得る。
【0037】
AがORである特定の式(I)の化合物は、スキーム9に従って製造され得る。
スキーム9
【化11】

ここで、D、E、V、W、X、Y、Z、RおよびRは、式(I)で定義した通りであるか、またはその保護された誘導体である。Eは、式(II)で定義した通りである。Lは、適当な脱離基、例えばハロゲンであるか、または活性化アルコール、例えばメシレートまたはトシレートである。式(I)の化合物は、式(XVIII)の化合物と、適当な塩基(例えば炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムまたは炭酸セシウム)を用いて、適当な溶媒(例えばアセトニトリルまたはDMF)中でカップリングされる。該エステル基は、次に、上で記載された通りに除去される。
【0038】
さらなる態様において、本発明は、治療における式(I)の化合物、そのプロドラッグ、薬学的に許容される塩または溶媒和物の使用を提供する。
【0039】
式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩は、医薬として、特にCRTh2受容体活性のモジュレーターとして活性を有し、そしてPGDおよびその代謝物の過剰または非制御産生によって増悪するまたは引き起こされるヒトおよび非ヒト動物における状態/疾患の処置(治療的または予防的)に用いられ得る。
【0040】
本発明の化合物またはその薬学的許容される塩は、次に掲げる処置に用いられ得る。
1. 呼吸器:
次に掲げるものを含む閉塞性気道疾患:喘息(気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、運動誘発性喘息、薬物誘発性喘息(アスピリン誘発性およびNSAID誘発性を含む)、および塵埃誘発性喘息を含む)(断続性および持続性の両方を含み、全ての重篤度を含み、そして他の原因の気道過敏症を含む);慢性閉塞性肺疾患(COPD);気管支炎(感染性および好酸球性気管支炎を含む);肺気腫;気管支拡張症;嚢胞性線維症;サルコイドーシス;農夫肺および関連疾患;過敏性肺炎;肺線維症(原因不明線維化肺胞炎を含む)、特発性間質性肺炎、抗悪性腫瘍治療および慢性感染(結核およびアスペルギルス症および他の真菌感染を含む)と共存する線維症;肺移植の合併症;肺脈管構造の血管性および血栓性疾患、ならびに肺高血圧;鎮咳活性(気道の炎症性および分泌性状態を伴う慢性咳ならびに医原性咳の処置を含む);急性および慢性鼻炎(薬物性鼻炎および血管運動神経性鼻炎を含む);通年性および季節性アレルギー性鼻炎(神経性鼻炎(枯草熱)を含む);鼻腔ポリープ症;急性ウイルス性感染(普通の風邪、ならびに呼吸器合胞体ウイルス、インフルエンザ、コロナウイルス(SARSを含む)およびアデノウイルスによる感染を含む);
【0041】
2. 骨および関節:
骨関節炎/骨関節症を伴うもしくは含む関節炎(原発性および続発性の両方を含む)(例えば先天性骨盤形成異常);頸椎炎および腰椎炎、および腰痛および頚部痛;リウマチ性関節炎およびスティル病;血清反応陰性脊椎関節症(強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、反応性関節炎、および未分化型脊椎関節症を含む);化膿性関節炎、および他の感染関連関節症および骨異常(例えば結核)(ポット病およびポンセット症候群(Poncet's syndrome)を含む);急性および慢性結晶誘発性滑膜炎(尿酸性痛風を含む)、ピロリン酸カルシウム堆積疾患、およびカルシウム アパタイト関連腱(calcium apatite related tendon)、滑液包および滑膜の炎症;ベーチェット病;原発性および続発性シェーグレン症候群;全身性硬化症および限局性強皮症;全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、および未分化結合組織病;炎症性筋疾患(皮膚筋炎および多発性筋炎を含む);リウマチ性多発筋痛症;若年性関節炎(特発性炎症性関節炎(関節の位置および関連症候群にかかわりなく)を含む)、およびリウマチ熱とその全身性合併症;脈管炎(巨細胞性動脈炎、高安動脈炎、チャーグ・ストラウス症候群、結節性多発性動脈炎、顕微鏡的多発性動脈炎(microscopic polyarteritis)、およびウイルス感染に関連する脈管炎を含む)、過敏反応、クリオグロブリン、およびパラプロテイン;腰痛;家族性地中海熱、Muckle-Wells症候群、および家族性アイルランド熱、菊池病;薬物誘発性関節痛、腱炎(tendonititides)、および筋疾患;
【0042】
3. 疼痛および傷害(例えばスポーツ傷害)もしくは疾患による筋骨格障害の結合組織再構成:
関節炎(例えばリウマチ性関節炎、骨関節炎、痛風、もしくは結晶関節症(crystal arthropathy))、他の関節疾患(例えば椎間板変性もしくは顎関節変性)、骨再構成疾患(例えば骨粗鬆症、パジェット病、もしくは骨壊死)、多発性軟骨炎、強皮症、混合性結合組織病、脊椎関節症、または歯周病(例えば歯根膜炎);
【0043】
4. 皮膚:
乾癬、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、もしくは他の湿疹性皮膚疾患、および遅延型過敏反応;植物性および光線性皮膚炎;脂漏性皮膚炎、ヘルペス状皮膚炎、扁平苔癬、硬化性萎縮性苔癬、壊疽性膿皮症、皮膚サルコイド、円板状エリテマトーデス、天疱瘡、類天疱瘡、表皮水疱症、蕁麻疹、血管性浮腫、脈管炎、中毒性紅斑、皮膚好酸球増加症、円形脱毛症、男性型禿頭症、スウィート症候群、ウェーバー・クリスチャン症候群、多形性紅斑;蜂巣織炎(感染性および非感染性の両方を含む);皮下脂肪組織炎;皮膚リンパ腫、非黒色腫皮膚癌および他の形成異常病変;薬物誘発性疾患(特定薬疹を含む);
【0044】
5. 眼:
眼瞼炎;結膜炎(通年性および春季アレルギー性結膜炎を含む);虹彩炎;前部および後部ブドウ膜炎;脈絡膜炎;網膜に影響を及ぼす自己免疫性、変性もしくは炎症性疾患;眼炎(交感神経性眼炎を含む);サルコイドーシス;感染(ウイルス性、真菌性および細菌性を含む);
【0045】
6. 消化器:
舌炎、歯肉炎、歯周病;食道炎(逆流性を含む);好酸球性胃腸炎、肥満細胞症、クローン病、大腸炎(潰瘍性大腸炎を含む)、直腸炎、肛門掻痒症;セリアック病、過敏性腸症候群、および腸から離れた部位に発現する食物関連アレルギー(例えば偏頭痛、鼻炎もしくは湿疹);
【0046】
7. 腹部:
肝炎(自己免疫性、アルコール性およびウイルス性を含む);肝臓の線維症および肝硬変;胆嚢炎;膵炎(急性および慢性の両方を含む);
【0047】
8. 泌尿生殖器:
腎炎(間質性腎炎および糸球体腎炎を含む);ネフローゼ症候群;膀胱炎(急性膀胱炎および慢性(間質性)膀胱炎を含む)およびHunner潰瘍;急性および慢性尿道炎、前立腺炎、精巣上体炎、卵巣炎および卵管炎;外陰膣炎;ペイロニー病;勃起不全(男性および女性の両方を含む);
【0048】
9. 同種移植片拒絶反応:
例えば腎臓、心臓、肝臓、肺、骨髄、皮膚もしくは角膜の移植後の、または輸血後の急性および慢性拒絶反応;または慢性移植片対宿主病;
【0049】
10. CNS:
アルツハイマー病および他の認知症となる疾患(CJDおよびnvCJDを含む);アミロイド症;多発性硬化症および他の脱髄性症候群;脳動脈硬化症および脈管炎;側頭動脈炎;重症筋無力症;急性および慢性疼痛(急性、断続性もしくは持続性、中枢由来もしくは末梢由来の何れか)(内臓痛、頭痛、偏頭痛、三叉神経痛、非定型顔面痛、関節痛および骨痛を含む)、癌および腫瘍浸潤に由来する疼痛、神経因性疼痛症候群(糖尿病性、ヘルペス後、およびHIV関連神経障害を含む);神経サルコイドーシス;悪性、感染性もしくは自己免疫疾患の中枢および末梢神経系合併症;
【0050】
11. 次に掲げるものを含む他の自己免疫性およびアレルギー疾患:橋本甲状腺炎、グレーブス病、アジソン病、真性糖尿病、特発性血小板減少性紫斑病、好酸球性筋膜炎、高IgE症候群、抗リン脂質抗体症候群;
【0051】
12. 炎症要因もしくは免疫学的要因を伴う他の疾患(後天性免疫不全症候群(AIDS)、ハンセン病、セザリー症候群、および腫瘍随伴症候群を含む);
【0052】
13. 循環器:
冠血管および末梢循環に影響を及ぼすアテローム動脈硬化症;心外膜炎;心筋炎、炎症性および自己免疫性心筋症(心筋サルコイドを含む);虚血性再灌流傷害;心内膜炎、弁膜炎、および大動脈炎(感染性(例えば梅毒性)を含む);脈管炎;近位および末梢静脈の疾患(静脈炎、および血栓症(深部静脈血栓症および静脈瘤の合併症を含む)を含む);
【0053】
14. 腫瘍:
前立腺癌、乳癌、肺癌、子宮癌、膵臓癌、腸および結腸の癌、胃癌、皮膚癌、および脳腫瘍、ならびに骨髄(白血病を含む)およびリンパ増殖系に影響する悪性腫瘍(例えばホジキンリンパ腫および非ホジキンリンパ腫)を含む、一般的な癌の処置(転移性疾患および腫瘍再発および新生物随伴症候群の予防および処置を含む);
【0054】
15. 消化器:
セリアック病、直腸炎、好酸球性胃腸炎、肥満細胞症、クローン病、潰瘍性大腸炎、顕微鏡的腸炎(microscopic colitis)、不定型腸炎(indeterminant colitis)、過敏性腸疾患、過敏性腸症候群、非炎症性下痢、腸から離れた部位に発現する食物関連アレルギー(例えば偏頭痛、鼻炎および湿疹);および
16. PGDまたはその代謝物のレベルの上昇に関連する疾患。
【0055】
従って、本発明は、治療に使用するための上で定義した式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物を提供する。
好ましくは、本発明の化合物は、ケモカイン受容体がCRTh2受容体サブファミリーに属する疾患を処置するために用いられる。
【0056】
本発明の化合物で処置され得る特定の状態は、喘息、鼻炎およびPGDまたはその代謝物のレベルが上昇する他の疾患である。本発明の化合物は、喘息を処置するために用いられることが望ましい。
【0057】
さらなる態様において、本発明は、治療に使用する医薬の製造における、上で定義した式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩またはそれらの溶媒和物の使用を提供する。
【0058】
さらなる態様において、本発明は、喘息および鼻炎を処置するために用いられる薬物(例えば吸入および経口ステロイド、吸入β2−受容体アゴニストおよび経口ロイコトリエン受容体アンタゴニスト)と組み合わせた治療に使用する医薬の製造における、上で定義した式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩またはそれらの溶媒和物の使用を提供する。
【0059】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩、あるいは本発明の化合物を含む医薬組成物または製剤が、列挙された1種以上の状態を処置する別の治療薬(複数を含む)と同時にまたは連続して、または組み合わせ製剤として投与される組み合わせ治療に関する。
【0060】
特に、炎症性疾患、例えばリウマチ性関節炎、骨関節炎、喘息、アレルギー性鼻炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、乾癬、および炎症性腸疾患(これらに制限されない)を処置するために、本発明の化合物は、下記の薬剤と組み合わせ得る:
局所または全身に適用される非選択的シクロオキシゲナーゼ COX―1/COX−2阻害剤を含む非ステロイド性抗炎症剤(以後NSAIDとする)(例えばピロキシカム、ジクロフェナク、プロピオン酸類、例えばナプロキセン、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、ケトプロフェン、およびイブプロフェン、フェナメート類、例えばメフェナム酸、インドメタシン、スリンダク、アザプロパゾン、ピラゾロン類、例えばフェニルブタゾン、サリチレート類、例えばアスピリン);選択的COX−2阻害剤(例えばメロキシカム、セレコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ、ルマロコキシブ(lumarocoxib)、パレコキシブ、およびエトリコキシブ);シクロオキシゲナーゼ阻害一酸化窒素ドナー(CINOD);グルココルチコステロイド(局所、経口、筋肉内、静脈内、もしくは関節内の経路によって投与される);メトトレキサート;レフルノミド(leflunomide);ヒドロキシクロロキン;d−ペニシラミン;オーラノフィン、または他の非経腸もしくは経口の金製剤;鎮痛剤;ジアセレイン;関節内治療、例えばヒアルロン酸誘導体;および栄養剤、例えばグルコサミン。
【0061】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、α−、β−、およびγ−インターフェロンを含む、サイトカインまたはサイトカイン機能のアゴニストもしくはアンタゴニスト(サイトカインシグナル伝達経路に作用する薬剤、例えばSOCS系のモジュレーターを含む);I型インシュリン様成長因子(IGF−1);IL 1から17を含むインターロイキン(IL)、およびインターロイキン アンタゴニストもしくは阻害剤、例えばアナキンラ(anakinra);腫瘍壊死因子α(TNF−α)阻害剤、例えば抗TNFモノクローナル抗体(例えばインフリキシマブ;アダリムマブ、およびCDP-870)、および免疫グロブリン分子(例えばエタネルセプト)を含むTNF受容体アンタゴニスト、および低分子量薬剤、例えばペントキシフィリンとの組み合わせに関する。
【0062】
さらに、本発明は、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、B−リンパ球(例えば CD20 (リツキシマブ)、MRA-aILl6R およびTリンパ球、CTLA4-Ig、HuMax Il-15)を標的としたモノクローナル抗体との組み合わせに関する。
【0063】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、ケモカイン受容体機能のモジュレーター、例えばCCR1、CCR2、CCR2A、CCR2B、CCR3、CCR4、CCR5、CCR6、CCR7、CCR8、CCR9、CCR10、およびCCR11(C−Cファミリーにおいて);CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、およびCXCR5(C−X−Cファミリーにおいて)、およびCXCR1(C−X−Cファミリーにおいて)のアンタゴニストとの組み合わせに関する。
【0064】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、マトリックス・メタロプロテイナーゼ(MMP)、すなわちストロメライシン、コラゲナーゼ、およびゼラチナーゼ、およびアグリカナーゼ;特にコラゲナーゼ−1(MMP−1)、コラゲナーゼ−2(MMP−8)、コラゲナーゼ−3(MMP−13)、ストロメライシン−1(MMP−3)、ストロメライシン−2(MMP−10)、およびストロメライシン−3(MMP−11)、およびMMP−9、およびMMP−12の阻害剤(例えばドキシサイクリンなどの薬剤を含む)との組み合わせに関する。
【0065】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、ロイコトリエン生合成阻害剤、5−リポキシゲナーゼ(5−LO)阻害剤、または5−リポキシゲナーゼ活性化蛋白質(FLAP)アンタゴニスト、例えばジロートン(zileuton);ABT-761;フェンレウトン(fenleuton);テポキサリン;Abbott-79175;Abbott-85761;N−(5−置換)−チオフェン−2−アルキルスルホンアミド類;2,6−ジ−tert−ブチルフェノールヒドラゾン類;メトキシテトラヒドロピラン類、例えば Zeneca ZD-2138;化合物 SB-210661;ピリジニル置換 2−シアノナフタレン化合物、例えば L-739,010;2−シアノキノリン化合物、例えば L-746,530;インドールもしくはキノリン化合物、例えば MK-591、MK-886、および BAY x 1005 との組み合わせに関する。
【0066】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、フェノチアジン−3−オン類、例えば L-651,392 からなる群から選択される、ロイコトリエン(LT) B4、LTC4、LTD4、およびLTE4における受容体アンタゴニスト;アミジノ化合物、例えば CGS-25019c;ベンゾキサラミン類(benzoxalamine)、例えばオンタゾラスト(ontazolast);ベンゼンカルボキシイミドアミド類、例えば BIIL 284/260;および化合物、例えばザフィルルカスト、アブルカスト(ablukast)、モンテルカスト、プランルカスト、ベルルカスト(verlukast)(MK-679)、RG-12525、Ro-245913、イラルカスト(CGP 45715A)、および BAY x 7195 との組み合わせに関する。
【0067】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、テオフィリンおよびアミノフィリンを含むホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤、例えばメチルキサンタニン類(methylxanthanine);PDE4阻害剤、PDE4Dのアイソフォームの阻害剤、もしくはPDE5の阻害剤を含む選択的PDEイソ酵素阻害剤との組み合わせに関する。
【0068】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、ヒスタミン1型受容体アンタゴニスト、例えばセチリジン、ロラタジン、デスロラタジン、フェキソフェナジン、アクリバスチン、テルフェナジン、アステミゾール、アゼラスチン、レボカバスチン、クロルフェニラミン、プロメタジン、シクリジン、またはミゾラスチン(経口、局所、もしくは非経腸で適応される)との組み合わせに関する。
【0069】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、プロトンポンプ阻害剤(例えばオメプラゾール)または胃保護ヒスタミン2型受容体アンタゴニストとの組み合わせに関する。
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、ヒスタミン4型受容体アンタゴニストとの組み合わせに関する。
【0070】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、α−1/α−2 アドレナリン受容体アゴニスト血管収縮交感神経興奮薬、例えばプロピルヘキセドリン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、エフェドリン、シュードエフェドリン、塩酸ナファゾリン、塩酸オキシメタゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸キシロメタゾリン、塩酸トラマゾリン、または塩酸エチルノルエピネフリンとの組み合わせに関する。
【0071】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、ムスカリン受容体(M1、M2およびM3)アンタゴニストを含む抗コリン作用薬、例えばアトロピン、ヒヨスチン、グリコピロレート、臭化イプラトロピウム、臭化チオトロピウム、臭化オキシトロピウム、ピレンゼピンまたはテレンゼピンとの組み合わせに関する。
【0072】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、β−アドレナリン受容体アゴニスト(β−受容体サブタイプ1−4を含む)、例えばイソプレナリン、サルブタモール、フォルモテロール、サルメテロール、テルブタリン、オルシプレナリン、メシル酸ビトルテロール、またはピルブテロール、またはそのキラルなエナンチオマーとの組み合わせに関する。
【0073】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、クロモン類、例えばクロモグリク酸ナトリウムもしくはネドクロミル ナトリウムとの組み合わせに関する。
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、グルココルチコイド、例えばフルニソリド、トリアムシノロン アセトニド、ベクロメタゾン ジプロピオネート、ブデソニド、プロピオン酸フルチカゾン、シクレソニド、またはフランカルボン酸モメタゾンとの組み合わせに関する。
【0074】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、核ホルモン受容体調節剤、例えばPPARとの組み合わせに関する。
【0075】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、免疫グロブリン(Ig)またはIg製剤またはIg機能を調節するアンタゴニストもしくは抗体、例えば抗−IgE(例えばオマリズマブ)との組み合わせに関する。
【0076】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、他の全身もしくは局所適用抗炎症剤、例えばサリドマイドもしくはその誘導体、レチノイド、ジトラノール、またはカルシポトリオールとの組み合わせに関する。
【0077】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、アミノサリチレート類およびスルファピリジン、例えばスルファサラジン、メサラジン、バルサラジド、およびオルサラジン;および免疫調節剤、例えばチオプリン類、およびコルチコステロイド、例えばブデソニドとの組み合わせに関する。
【0078】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、抗菌剤、例えばペニシリン誘導体、テトラサイクリン類、マクロライド類、β−ラクタム類、フルオロキノロン類、メトロニダゾール、吸入アミノグリコシド;アシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビル、ガンシクロビル、シドフォビル、アマンタジン、リマンタジン、リバビリン、ザナミビルおよびオセルタミビルを含む抗ウイルス剤;プロテアーゼ阻害剤、例えばインジナビル、ネルフィナビル、リトナビル、およびサキナビル;ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、例えばジダノシン、ラミブジン、スタブジン、ザルシタビン、またはジドブジン;または非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、例えばネビラピンもしくはエファビレンツとの組み合わせに関する。
【0079】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、心血管薬、例えばカルシウム・チャネル・ブロッカー、β−アドレナリン受容体ブロッカー、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、アンジオテンシン−2受容体アンタゴニスト;抗高脂血薬、例えばスタチン類もしくはフィブレート類;血液細胞形態のモジュレーター、例えばペントキシフィリン;血栓溶解剤、または抗凝血剤、例えば血小板凝集阻害剤との組み合わせに関する。
【0080】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、CNS薬、例えば抗うつ剤(例えばセルトラリン)、抗パーキンソン病薬(例えばデプレニル、L-dopa、ロピニロール、プラミペキソール、MAOB阻害剤、例えばセレギリン(selegine)およびラサジリン)、comP阻害剤(例えばタスマー(tasmar))、A−2阻害剤、ドーパミン再取り込み阻害剤、NMDAアンタゴニスト、ニコチン アゴニスト、ドーパミン アゴニスト、もしくは神経型一酸化窒素合成酵素阻害剤、または抗アルツハイマー薬(例えばドネペジル、リバスチグミン、タクリン)、COX−2阻害剤、プロペントフィリン、またはメトリホネート(metrifonate)との組み合わせに関する。
【0081】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、急性もしくは慢性疼痛の処置のための薬剤、例えば中枢作用性もしくは末梢作用性鎮痛剤(例えばオピオイドもしくはその誘導体)、カルバマゼピン、フェニトイン、バルプロ酸ナトリウム、アミトリプチン(amitryptiline)、または他の抗うつ剤、アセトアミノフェン、または非ステロイド性抗炎症剤との組み合わせに関する。
【0082】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、非経腸もしくは局所適用(吸入を含む)局所麻酔薬、例えばリグノカインもしくはその誘導体との組み合わせに関する。
本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩はまた、ホルモン剤、例えばラロキシフェン、またはビホスホネート、例えばアレンドロネートを含む抗骨粗鬆症剤との組み合わせに用いられ得る。
【0083】
本発明は、さらに、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、
(i) トリプターゼ阻害剤;
(ii) 血小板活性化因子(PAF)アンタゴニスト;
(iii) インターロイキン変換酵素(ICE)阻害剤;
(iv) IMPDH阻害剤;
(v) VLA−4アンタゴニストを含む接着分子阻害剤;
(vi) カテプシン;
(vii) キナーゼ阻害剤、例えばチロシンキナーゼ(例えばBtk、Itk、Jak3、もしくはMAP)阻害剤(例えば、ゲフィチニブ、イマチニブ メシレート)、セリン/トレオニン キナーゼ阻害剤(MAPキナーゼ(例えばp38、JNK、プロテイン キナーゼ A、BもしくはC、またはIKK)阻害剤)、または細胞周期制御に関するキナーゼ(例えばサイクリン依存性キナーゼ)の阻害剤;
(viii) グルコース−6 ホスフェート デヒドロゲナーゼ阻害剤;
(ix) キニン−B.sub1.−もしくは−B.sub2.−受容体アンタゴニスト;
(x) 抗痛風剤、例えばコルヒチン;
(xi) キサンチン オキシダーゼ阻害剤、例えばアロプリノール;
(xii) 尿酸排泄剤、例えばプロベネシド、スルフィンピラゾンまたはベンズブロマロン;
(xiii) 成長ホルモン分泌促進物質;
(xiv) トランスフォーミング成長因子(TGFβ);
(xv) 血小板由来成長因子(PDGF);
(xvi) 線維芽細胞成長因子、例えば塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF);
(xvii) 顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF);
(xviii) カプサイシン クリーム;
(xix) タキキニン NK.sub1.もしくはNK.sub3.受容体アンタゴニスト、例えば NKP-608C、SB-233412 (talnetant) もしくは D-4418;
(xx) エラスターゼ阻害剤、例えば UT-77 もしくは ZD-0892;
(xxi) TNF−α変換酵素(TACE)阻害剤;
(xxii) 誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)阻害剤;
(xxiii) TH2細胞で発現される化学誘引物質受容体相同分子(例えばCRTH2アンタゴニスト);
(xxiv) P38阻害剤;
(xxv) トール様受容体(TLR)機能調節剤;
(xxvi) プリン受容体(例えばP2X7)の活性調節剤;または
(xxvii) 転写因子活性化阻害剤、例えばNFkB、API、もしくはSTATS;
との組み合わせに関する。
【0084】
本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩はまた、癌の処置のための現存する治療薬との組み合わせに用いられ得る。例えば、適当な薬剤は次に掲げるものを含む:
(i) 例えばアルキル化剤(例えばシスプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェン マスタード、メルファラン、クロランブシル、ブスルファン、もしくはニトロソ尿素);代謝拮抗剤(例えば葉酸代謝拮抗剤、例えばフルオロピリミジン(5−フルオロウラシルもしくはテガフールなど))、ラルチトレキセド、メトトレキサート、シトシン アラビノシド、ヒドロキシ尿素、ゲムシタビン、もしくはパクリタキセル;抗腫瘍抗生物質(例えばアントラサイクリン類(例えばアドリアマイシン)、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシン−C、ダクチノマイシン、もしくはミトラマイシン(mithramycin));有糸分裂阻害剤(例えばビンカ アルカロイド(例えばビンクリスチン)、ビンブラスチン、ビンデシンもしくはビノレルビン、またはタキソイド類(taxoid)(例えばタキソールもしくはタキソテール);またはトポイソメラーゼ阻害剤(例えばエピポドフィロトキシン(例えばエトポシド)、テニポシド、アムサクリン、トポテカン、もしくはカンプトテシン)などの内科的腫瘍学で用いられる抗増殖/抗腫瘍薬またはそれらの組み合わせ;
【0085】
(ii) 細胞分裂停止剤、例えば抗エストロゲン剤(例えばタモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン(droloxifene)、もしくはヨードキシフェン(iodoxyfene))、エストロゲン受容体下方制御因子(例えばフルベストラント)、抗アンドロゲン剤(例えばビカルタミド、フルタミド、ニルタミド(nilutamide)、もしくは酢酸シプロテロン)、LHRHアンタゴニスト、またはLHRHアゴニスト(例えばゴセレリン、リュープロレリン、もしくはブセレリン)、プロゲストーゲン(例えば酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害剤(例えばアナストロゾール、レトロゾール、ボラゾール(vorazole)、もしくはエキセメスタンとして)、または5α−リダクターゼ阻害剤(例えばフィナステリド);
(iii) 癌細胞浸潤(invasion)を阻害する薬剤(例えばメタロプロテイナーゼ阻害剤(マリマスタットなど)もしくはウロキナーゼ・プラスミノーゲン活性化因子受容体機能阻害剤);
【0086】
(iv) 成長因子機能の阻害剤、例えば成長因子抗体(例えば抗erbb2抗体トラスツズマブ、もしくは抗erbb1抗体セツキシマブ[C225])、ファルネシル・トランスフェラーゼ阻害剤、チロシン・キナーゼ阻害剤、またはセリン/トレオニン・キナーゼ阻害剤、上皮成長因子ファミリーの阻害剤(例えばEGFRファミリー・チロシン・キナーゼ阻害剤、例えば−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(ゲフィチニブ, AZD1839)、−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン−4−アミン(エルロチニブ, OSI 774)、または6−アクリルアミド−−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(CI 1033))、血小板由来成長因子ファミリーの阻害剤、または肝細胞成長因子ファミリーの阻害剤;
【0087】
(v) 抗血管新生剤(例えば血管内皮成長因子の効果を阻害するもの(例えば抗血管内皮細胞成長因子抗体ベバシズマブ、WO 97/22596、WO 97/30035、WO 97/32856もしくは WO 98/13354に開示された化合物)、または他のメカニズムによって作用する化合物(例えばリノマイド(linomide)、インテグリンαvβ3機能の阻害剤またはアンジオスタチン);
【0088】
(vi) 血管損傷剤(例えばコンブレタスタチン A4、または WO 99/02166、WO 00/40529、WO 00/41669、WO 01/92224、WO 02/04434 もしくは WO 02/08213 で開示された化合物);
(vii) アンチセンス治療に用いられる薬剤(例えば上記で挙げた標的の1つに指向性であるもの(例えば ISIS 2503、抗rasアンチセンス));
【0089】
(viii) 遺伝子治療アプローチ、例えば異常遺伝子(例えば異常p53または異常BRCA1もしくはBRCA2、GDEPT(遺伝子指向性酵素プロドラッグ治療))を置き換えるアプローチ(例えばシトシン・デアミナーゼ、チミジン・キナーゼ、もしくは微生物性ニトロ還元酵素を用いるアプローチ)、および化学療法もしくは放射線治療に対する患者耐容性を増大させるアプローチ(例えば多薬剤耐性遺伝子治療)に用いられる薬剤;または
【0090】
(ix) 免疫治療アプローチ、例えば、患者の腫瘍細胞の免疫原性を増大させる ex vivo アプローチおよび in vivo アプローチ、例えばサイトカイン(例えばインターロイキン 2、インターロイキン 4、もしくは顆粒球マクロファージコロニー刺激因子)でのトランスフェクション、T細胞アネルギーを減少させるアプローチ、トランスフェクトさせた免疫細胞(例えばサイトカインをトランスフェクトさせた樹状細胞)を用いたアプローチ、サイトカインをトランスフェクトさせた腫瘍細胞株を用いたアプローチ、および抗イディオタイプ抗体を用いたアプローチに用いられる薬剤。
【0091】
また、さらなる態様において、本発明は、CRTh2受容体活性の調節が有益であるヒトの疾患または状態を処置する医薬の製造における、上で定義した式(I)の化合物の使用を提供する。
【0092】
本明細書の内容において、“治療”という用語はまた、特定の記載に反しない限り、“予防”を含む。“治療の”および“治療上”という用語は同様に解釈されるべきである。
【0093】
本発明は、さらに、プロスタノイドがその受容体(特にCRTh2受容体)に結合している、PGD2またはその代謝物が介在する疾患を処置する方法であって、患者に、治療有効量の上で定義した式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物またはプロドラッグを投与することを含む方法を提供する。
【0094】
本発明はまた、炎症性疾患に罹患しているまたはそのリスクがある患者において、炎症性疾患(特に乾癬)を処置する方法であって、該患者に、治療有効量の上で定義した式(I)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩またはそれらの溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
【0095】
上で記載した治療的使用において、投与される用量は、当然に、用いられる化合物、投与方法、望ましい処置および適応される疾患に伴って変化する。
上で記載した治療的使用において、投与される用量は、当然に、用いられる化合物、投与方法、望ましい処置および適応される疾患に伴って変化する。
【0096】
式(I)の化合物、そのプロドラッグ、薬学的に許容される塩および溶媒和物は、それ自身で用いられ得るが、一般的に、式(I)の化合物/塩/溶媒和物(活性成分)を薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体と組み合わせた医薬組成物の形態で投与される。投与方法に依存して、医薬組成物は、好ましくは、0.05から99%w(重量パーセント)、より好ましくは、0.05から80%w、さらにより好ましくは、0.10から70%w、さらにより好ましくは、0.10から50%wの活性成分を含む。全ての重量パーセントは、組成物の総量に基づく。
【0097】
本発明はまた、薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤または担体と組み合わせた、上で定義した式(I)の化合物もしくはその薬学的許容される塩またはそれらの溶媒和物を含む医薬組成物を提供する。
【0098】
医薬組成物は、溶液、懸濁液、ヘプタフルオロアルカン・エアゾールおよび乾燥粉末製剤の形態で、局所に(例えば肺および/または気道に、または皮膚に);あるいは、例えば、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、粉剤もしくは顆粒剤の形態で経口投与によって、または、溶液もしくは懸濁液の形態で非経腸投与によって、または皮下投与によって、または坐剤の形態で直腸投与によって、全身に;または経皮で投与され得る。好ましくは、本発明の化合物は、経口で投与される。
【0099】
本発明は、下記の非限定的実施例によって説明される。別記されない限り、
(i) 示される場合、H−NMRデータを、主要な示性プロトンのδ値の形態で、内部標準としてのテトラメチルシラン(TMS)に対する百万分率(ppm)で示した;
(ii) 質量スペクトル(MS):一般的に、親マスを示すイオンのみを示した;(MM)=マルチモード;
(iii) 実施例の表題化合物および方法を、ACD/nameおよびACD/name batch (version 6.0)(Advanced Chemical Development Inc, Canada)を用いて命名した;
(iv) 別記しない限り、逆相HPLC(RPHPLC)を、Symmetry、NovaPakまたはEx-Terra逆相シリカカラムを用いて行った;
(v) 溶媒はMgSOまたはNaSOで乾燥させた;
(vi) 反応は、別記しない限り、室温で行われる;
(vii) 下記の略号を用いる。
【表1】

【実施例】
【0100】
実施例1
{4−クロロ−3−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化12】

【0101】
(i) 4−(ブロモメチル)−1−クロロ−2−メトキシベンゼン
2−クロロ−5−メチルフェノール(20g)、KCO(30g)、アセトン(200ml)およびヨウ化メチル(9.4ml)をフラスコに入れ、24時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をエーテルと水の層間に分配した。有機物を分離し、2M 水酸化ナトリウムで、そして水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をEtOAcに溶解し、次いでNBS(25g)および過酸化ベンゾイル(0.5g)を加え、該反応混合物をハロゲンランプで3時間照射した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=イソヘキサン)によって精製し、副題化合物を得た(30g)。それをさらに精製することなく、また特性決定することなく直接用いた。
【0102】
(ii) (4−クロロ−3−メトキシフェニル)酢酸
段階(i)の生成物、DMF(200ml)およびシアン化ナトリウム(20g)をフラスコに入れ、2時間室温で撹拌した。残渣をエーテルと水の層間で分配し、有機物を分離し、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。水酸化カリウム(40g, 水中)を加え、該混合物を24時間還流した。該反応混合物を室温まで冷却し、エーテルで抽出した。水層を濃HClでpH 1まで酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をイソヘキサン/エーテルで磨砕し、次いで濾過し、副題化合物を得た(12.2g)。
【0103】
(iii) (4−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)酢酸
段階(ii)の生成物(12.2g)、HBr(48%水性)および酢酸(10ml)をフラスコに入れ、24時間還流し、冷却し、次いで減圧下で蒸発させた。残渣をエーテル/イソヘキサンで磨砕し、次いで濾過し、副題化合物を得た(10.6g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.32 (1H, d), 6.85 (1H, s), 6.82 (1H, d), 3.9 (3H, s), 3.63 (2H, s).
【0104】
(iv) (4−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)酢酸エチル
段階(iii)の生成物(4g)を、エタノール(40ml)中の塩化アセチル(10ml)の溶液に加えた。該混合物を室温で1時間撹拌し、次いで減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=2:1 イソヘキサン/EtOAc)によって精製し、副題化合物を得た(4.4g)。
【0105】
(v) {4−クロロ−3−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸エチル
段階(iv)の生成物(4.4g)、3−クロロ−4−フルオロフェニルメチルスルホン(4.27g)、炭酸セシウム(6.5g)およびNMP(40ml)をフラスコに入れ、90℃で2時間撹拌した。該反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=2:1 イソヘキサン/エーテル)によって精製し、副題化合物を得た(3.6g)。
MS: ESI-ve 401 (M-H) .
【0106】
(vi) {4−クロロ−3−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
水(40ml)中の水酸化ナトリウム(0.72g)を、THF(40ml)中の段階(v)の生成物(3.6g)に加え、室温で終夜撹拌した。該反応物を2M HClでクエンチし、EtOAcで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をEtOAc/イソヘキサンから再結晶し、副題化合物を得た(2.6g)。
1H-NMR DMSO-d6: δ 12.46 (1H, s), 8.15-8.14 (1H, s), 7.84 (1H, d), 7.63-7.59 (1H, d), 7.28-7.24 (2H, m), 6.93 (1H, d), 3.64 (2H, s), 3.27 (3H, s).
MS: ESI-ve 372 (M-H)
【0107】
実施例2
{4−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化13】

【0108】
(i) 4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル メチルスルフィド
亜硝酸イソアミル(1.13ml)を、アセトニトリル(50ml)中のジエチルジスルフィド(0.69ml)、4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリン(1g)の溶液に加えた。該溶液を60℃で2時間還流し、次いで減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=2:1 イソヘキサン/エーテル)によって精製し、副題化合物を得た(0.57g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.41 (2H, m), 7.10 (1H, t), 2.5 (3H, s).
【0109】
(ii) 4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル メチルスルホン
MCPBA(1.1g)をDCM(20ml)中の段階(i)の生成物(0.57g)の溶液に加え、終夜撹拌した。該溶液を水性メタ重亜硫酸ナトリウムで洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、副題化合物を得た(0.4g)。
1H-NMR CDCl3: δ 8.26-8.18 (2H, dd), 7.44 (1H, t), 3.10 (3H, s).
【0110】
(iii) {4−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸
段階(ii)の生成物(150mg)、実施例1の段階(iii)の生成物(125mg)、炭酸セシウム(437mg)およびNMP(10ml)をフラスコに入れ、80℃で10時間加熱した。該溶液を酸性にし、酢酸エチルで抽出した。該有機抽出物を乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をRPHPLCによって精製し、表題化合物を得た(117mg)。
1H-NMR DMSO-d6: δ 12.48 (1H, s), 8.27 (1H, s), 8.16-8.14 (1H, d), 7.66-7.64 (1H, d), 7.33-7.31 (2H, m), 6.96 (1H, d), 3.67 (2H, s), 3.31 (3H, s).
MS: APCI-ve 407 (M-H).
【0111】
実施例3
{4−クロロ−3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化14】

【0112】
(i) 3−クロロ−4−フルオロフェニルエチルスルホン
3−クロロ−4−フルオロベンゼンチオール(10g)、ヨードエタン(4.9ml)、炭酸カリウム(8.51g)およびDMF(40ml)を、フラスコに入れ、2時間撹拌した。残渣をエーテルと水の層間に分配し、有機物を分離し、次いで乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(100ml)に溶解し、0℃まで冷却し、MCPBA(26.5g)を加えた。該反応混合物を終夜撹拌し、次いでDCMで希釈し、水性メタ重亜硫酸ナトリウムで、そして炭酸水素ナトリウムで洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=1:1 イソヘキサン/エーテル)によって精製し、副題化合物を得た(9.5g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.99 (1H, d), 7.79-7.84 (1H, m), 7.37-7.31 (1H, m), 3.12 (2H, q), 1.33-1.26 (3H, t).
【0113】
(ii) {4−クロロ−3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(i)の生成物および実施例1の段階(iii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.1 (1H, s), 7.81 (1H, dd), 7.6 (1H, d), 7.28-7.25 (2H, m), 6.95-6.92 (1H, d), 3.62 (2H, s), 3.42-3.32 (2H, q), 1.47-1.07 (3H, t).
MS: ESI-ve 386 (M-H).
【0114】
実施例4
{4−クロロ−3−[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化15】

【0115】
(i) エチル 4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル スルフィド
副題化合物を、実施例2の段階(i)および(ii)の方法によって製造した。
1H-NMR CDCl3: δ 7.51 (2H, dd), 7.13 (1H, t), 2.95 (2H, q), 1.28 (3H, t).
【0116】
(ii) {4−クロロ−3−[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(i)の生成物および実施例1の段階(iii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.19 (1H, s), 8.11 (1H, d), 7.6 (1H, d), 7.29 (2H, m), 6.97-6.95 (1H, d), 3.52 (2H, s), 3.43-3.36 (2H, q), 1.15-1.05 (3H, t).
MS: ESI-ve 421 (M-H).
【0117】
実施例5
{4−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化16】

表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、実施例1の段階(iii)の生成物および4−フルオロフェニル メチル スルホンを用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.93-7.89 (2H, m), 7.59-7.54 (1H, m), 7.23-7.06 (4H, m), 3.52 (2H, s), 3.18 (3H, s).
MS: APCI-ve 339 (M-H).
【0118】
実施例6
2−{4−クロロ−3−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}プロパン酸
【化17】

【0119】
(i) (4−クロロ−3−メトキシフェニル)酢酸メチル
実施例1の段階(iii)の生成物(1g)、硫酸ジメチル(1ml)、炭酸カリウム(1.48g)およびアセトン(20ml)をフラスコに入れ、16時間還流した。該反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、副題化合物を得た(1.5g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.31-7.26 (1H, m), 6.86-6.79 (2H, m), 3.9 (3H, s), 3.73 (3H, s), 3.59 (2H, s).
【0120】
(ii) 2−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)プロパン酸メチル
段階(i)の生成物(0.5g)を、n−BuLiの溶液(1.75ml, THF中1.6M)およびTHF(10ml)中のジイソプロピルアミン(0.4ml)に−78℃で加え、1時間撹拌し、次いでヨウ化メチル(0.18ml)を加え、−78℃で1時間、次いで室温で1時間撹拌し、水でクエンチした。生成物をエーテルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=1:1 イソヘキサン/エーテル)によって精製し、副題化合物を得た(0.21g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.3-7.26 (1H, m), 6.87-6.81 (2H, m), 3.9 (3H, s), 3.67 (3H, s), 3.48 (1H, q), 1.47 (3H, d).
【0121】
(iii) 2−(4−クロロ−3−ヒドロキシフェニル)プロパン酸メチル
48%水性HBr(10ml)を、酢酸(10ml)中の段階(ii)の生成物(0.21g)に、100℃で10時間加熱した。
MS: ESI-ve 199 (M-H).
【0122】
(iv) 2−{4−クロロ−3−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}プロパン酸
表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(iii)の生成物および3−クロロ−4−フルオロフェニル メチル スルホンを用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.14 (1H, s), 7.82 (1H, d), 7.61 (1H, d), 7.27 (2H, m), 6.88 (1H, d), 3.71 (1H, q), 3.26 (3H, s), 1.34 (3H, d).
MS: APCI-ve 387 (M-H).
【0123】
実施例7
(4−クロロ−3−{2−クロロ−4−[(ジメチルアミノ)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸
【化18】

表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、3−クロロ−4−フルオロ−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミドおよび実施例1の段階(iii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.93 (1H, s), 7.7 (2H, m), 7.24 (2H, m), 6.93 (1H, d), 3.61 (2H, s), 2.64 (6H, s).
MS: APCI-ve 401(M-H).
【0124】
実施例8
[4−クロロ−3−(3−シアノフェノキシ)フェニル]酢酸
【化19】

実施例1の段階(iii)の生成物(0.5g)、3−ブロモベンゾニトリル(0.73g)、炭酸セシウム(2.61g)、塩化銅(I)(0.13g)、2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン(0.06ml)およびNMP(10ml)をフラスコに入れ、120℃で16時間加熱した。該混合物をエーテルと2M NaOHの層間に分配し、水層を酸性にし、次いでEtOAcで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をRPHPLCによって精製し、表題化合物を得た(0.015g)。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.57-7.42 (4H, m), 7.28-7.12 (3H, m), 3.46 (2H, s).
MS: APCI-ve 286 (M-H).
【0125】
実施例9
{4−クロロ−3−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化20】

表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、3,4−ジフルオロフェニル メチル スルホンおよび実施例1の段階(iii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.98 (1H, d), 7.7 (1H, d), 7.54 (1H, d), 7.2 (2H, m), 7.01 (1H, t), 7.06 (1H, s), 3.27 (3H, s), 3.48 (2H, s).
MS: APCI-ve 357 (M-H).
【0126】
実施例10
{4−クロロ−3−[4−(エチルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]フェニル}酢酸
【化21】

【0127】
(i) 3,4−ジフルオロフェニル エチル スルフィド
3,4−ジフルオロチオフェノール(3g)、ヨウ化エチル(1.6ml)、炭酸カリウム(2.64g)およびDMF(40ml)の溶液をフラスコに入れ、2時間撹拌した。該溶液を酢酸エチルと水の層間に分配した。有機抽出物を乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、副題化合物を得た(3.84g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.19-7.032 (3H, m), 2.95 (2H, q), 1.29 (3H, t).
【0128】
(ii) 3,4−ジフルオロフェニル エチル スルホン
副題化合物を、実施例2の段階(ii)の方法によって、段階(i)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR CDCl3: δ 7.75 (2H, m), 7.4 (1H, q), 3.15 (2H, q), 1.33 (3H, t).
【0129】
(iii) {4−クロロ−3−[4−(エチルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物は、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(ii)の生成物および実施例1の段階(iii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.93 (1H, d), 7.6 (2H, m), 7.23-7.21 (2H, m), 7.04 (1H, t), 3.55 (2H, s), 3.35 (2H, q), 1.1 (3H, t).
MS: APCI-ve 371 (M-H).
【0130】
実施例11
{4−クロロ−3−[2−シアノ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化22】

【0131】
(i) 2−クロロ−5−(メチルスルホニル)ベンゾニトリル
副題化合物を、実施例2の段階(i)および(ii)の方法によって、5−アミノ−2−クロロベンゾニトリルおよびジメチルジスルフィドを用いて製造した。
1H-NMR CDCl3: δ 8.26 (1H, s), 8.09 (1H, d), 7.76 (1H, d), 3.1 (3H, s).
【0132】
(ii) {4−クロロ−3−[2−シアノ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(i)の生成物および実施例1の段階(iii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.48 (1H, s), 8.11 (1H, d), 7.58 (1H, d), 7.37-7.27 (2H, m), 6.9 (1H, d), 3.46 (2H, s), 3.26 (3H, s).
MS: APCI-ve 364 (M-H).
【0133】
実施例12
{4−クロロ−3−[2−シアノ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化23】

【0134】
(i) 2−クロロ−5−(エチルスルホニル)ベンゾニトリル
副題化合物を、実施例2の段階(i)および(ii)の方法によって、5−アミノ−2−クロロベンゾニトリルおよびジエチルジスルフィドを用いて製造した。
1H-NMR CDCl3: δ 8.21 (1H, s), 8.05 (1H, d), 7.75 (1H, d), 3.6 (2H, q), 1.32 (3H, t).
【0135】
(ii) {4−クロロ−3−[2−シアノ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(i)の生成物および実施例1の段階(iii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.43 (1H, s), 8.07 (1H, d), 7.59 (1H, d), 7.39-7.21 (2H, m), 6.9 (1H, d), 3.49 (2H, s), 3.35 (2H, q), 1.09 (3H, t).
MS: APCI-ve 378 (M-H).
【0136】
実施例13
{4−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化24】

【0137】
(i) 4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニルメチル スルホン
副題化合物を、実施例2の段階(i)および(ii)の方法によって、4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリンおよびジメチルジスルフィドを用いて製造した。
1H-NMR CDCl3: δ 8.22 (2H, d), 7.44 (1H, t), 3.1 (3H, s).
【0138】
(ii) {4−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(i)の生成物および実施例1の段階(iii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.19 (1H, d), 7.56-7.55 (2H, m), 7.28-7.23 (3H, m), 3.43 (2H, s), 3.26 (3H, s).
MS: APCI-ve 407 (M-H).
【0139】
実施例14
{4−クロロ−3−[2−シアノ−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化25】

表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリルおよび実施例1の段階(iii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.22 (1H, d), 7.7 (2H, d), 7.36-7.27 (2H, m), 7 (1H, s), 3.59 (2H, s).
MS: APCI-ve 354 (M-H).
【0140】
実施例15
(4−クロロ−3−{2−フルオロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸
【化26】

【0141】
(i) 3,4−ジフルオロフェニル 4−フルオロフェニル スルホン
副題化合物を、実施例10の段階(i)および実施例2の段階(ii)の方法によって、3,4−ジフルオロベンゼンチオールおよび1−(ブロモメチル)−4−フルオロベンゼンを用いて製造した。
1H-NMR CDCl3: δ 7.51-7.46 (1H, m), 7.41-7.37 (1H, m), 7.29-7.23 (1H, m), 7.12-7.00 (4H, m), 4.29 (2H, s).
【0142】
(ii) (4−クロロ−3−{2−フルオロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸
表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(i)の生成物および実施例1の段階(iii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.79 (1H, d), 7.6 (1H, d), 7.48 (1H, d), 7.25-7.14 (6H, m), 7.03-6.98 (1H, t), 4.75 (2H, s), 3.57 (2H, s).
MS: APCI-ve 451 (M-H).
【0143】
実施例16
[3−(4−ベンゾイル−2−フルオロフェノキシ)−4−クロロフェニル]酢酸
【化27】

表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(i)の生成物および3,4−ジフルオロベンゾフェノンを用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.70-7.75 (1H, d), 7.6-7.57 (1H, d), 7.48-7.44 (1H, d), 7.25-7.14 (6H, m), 7.03-6.98 (1H, t), 4.75 (2H, s), 3.57 (2H, s).
MS: APCI-ve 385 (M-H).
【0144】
実施例17
(4−クロロ−3−{2−クロロ−4−[(イソブチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}フェニル)酢酸
【化28】

【0145】
(i) 3−クロロ−4−フルオロ−N−イソブチルベンズアミド
イソブチルアミン(2モル当量)を、DCM(10ml)中の塩化3−クロロ−4−フルオロベンゾイル(1g)の溶液に加え、2時間撹拌した。該反応物をDCMで希釈し、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、白色の固体を得た(1.2g)。
MS: ESI+ve 230 (M+H).
【0146】
(ii) (4−クロロ−3−{2−クロロ−4−[(イソブチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}フェニル)酢酸
表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(i)の生成物および実施例1の段階(iii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.53 (1H, t), 8.07 (1H, s), 7.8 (1H, d), 7.57 (1H, d), 7.17 (1H, d), 7.06 (1H, s), 6.88 (1H, d), 3.58 (2H, s), 3.08 (2H, t), 1.82 (1H, q), 0.88 (6H, d).
MS: APCI-ve 396 (M+H).
【0147】
実施例18
{3−クロロ−5−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化29】

【0148】
(i) 3−クロロ−5−メトキシ安息香酸
ナトリウム メトキシド(25%wt., 7ml)を、DMPU(10ml)中の3,5−ジクロロ安息香酸(2g)の溶液に撹拌しながら加え、170℃で5日間加熱した。該反応物を1M HCl(50ml)に注いだ。得られた形成した固体を濾過し、水で洗浄し、次いで真空で乾燥させ、副題化合物を得た(0.8g)。
1H-NMR DMSO-d6: δ 13.34 (1H, s), 7.46 (1H, s), 7.38 (1H, s), 7.3 (1H, s), 3.77 (3H, s).
【0149】
(ii) (3−クロロ−5−メトキシフェニル)メタノール
水素化リチウムアルミニウム(THF中1M, 8.76ml)を、THF(40ml)中の段階(i)の生成物(1.63g)の溶液に撹拌しながら滴下し、2時間撹拌した。該反応物を2M HClで希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水性炭酸水素ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、副題化合物を得た(1.53g)。
1H-NMR CDCl3: δ 6.93 (1H, s), 6.82-6.71 (2H, m), 4.63 (2H, s), 3.79 (3H, s).
【0150】
(iii) (3−クロロ−5−メトキシフェニル)アセトニトリル
三臭化リン(0.28ml)を、エーテル(20ml)中の段階(ii)の生成物(1.55g)の溶液に0℃で加え、次いで30分間撹拌した。該反応混合物をエーテルと水性炭酸水素ナトリウムの層間に分配し、該有機物を分離し、次いで乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をDMF(20ml)に溶解し、シアン化ナトリウム(0.5g)を加えた。該混合物を終夜撹拌し、次いでエーテルと水の層間に分配した。有機物を分離し、水性炭酸水素ナトリウムで洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=1:1 エーテル/イソヘキサン)によって精製し、副題化合物を得た(0.53g)。
1H-NMR CDCl3: δ 6.91-6.9 (1H, m), 6.86-6.85 (1H, m), 6.77-6.76 (1H, m), 3.79 (3H, s), 3.69 (2H, s).
【0151】
(iv) (3−クロロ−5−ヒドロキシフェニル)酢酸
段階(iii)の生成物(0.53g)、塩化テトラブチルアンモニウム(0.123g)および48%水性HBr(10ml)をフラスコに入れ、125℃で36時間加熱した。該反応混合物を水と酢酸エチルの層間に分配し、有機物を分離し、次いで乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。
1H-NMR DMSO-d6: δ 12.33 (1H, s), 9.87 (1H, s), 6.75-6.65 (3H, m), 3.50 (2H, s).
【0152】
(v) {3−クロロ−5−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(iv)の生成物および3−クロロ−4−フルオロフェニル メチル スルホンを用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.14 (1H, s), 7.87 (1H, d), 7.33-7.02 (4H, m), 3.62 (2H, s), 3.27 (3H, s).
MS: APCI+ve 392 (M+NH4).
【0153】
実施例19
{3−クロロ−5−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化30】

表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、実施例3の段階(i)の生成物および実施例18の段階(iv)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.07 (1H, s), 7.82 (1H, d), 7.2 (3H, m), 7.03 (1H, s), 3.59 (2H, s), 3.35 (2H, q), 1.1 (3H, t).
MS: APCI-ve 386 (M-H).
【0154】
実施例20
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−フルオロフェニル}酢酸
【化31】

【0155】
(i) 3−フルオロ−5−メトキシ安息香酸
副題化合物を、実施例18の段階(i)の方法によって、3,5−ジフルオロ−安息香酸を用いて製造した。
MS: APCI-ve 169 (M-H).
【0156】
(ii) (3−フルオロ−5−メトキシフェニル)メタノール
副題化合物を、実施例18の段階(ii)の方法によって、段階(i)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR CDCl3: δ 6.68 (2H, m), 6.53 (1H, m), 4.67 (2H, d), 3.8 (3H, s).
【0157】
(iii) (3−フルオロ−5−メトキシフェニル)アセトニトリル
塩化チオニル(0.95ml)を、DCM(20ml)中の段階(ii)の生成物(0.95ml)の溶液に0℃で加え、次いで1時間撹拌した。該反応混合物を2M HClで洗浄し、有機物を分離し、次いで乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をDMF(10ml)に溶解し、シアン化ナトリウム(0.3g)を加えた。該混合物を2時間撹拌し、次いでエーテルと水の層間に分配した。有機物を分離し、次いで乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=1:1 エーテル/イソヘキサン)によって精製し、副題化合物を得た(0.47g)。
1H-NMR CDCl3: δ 6.66 (3H, m), 3.81 (3H, s), 3.70 (2H, s).
【0158】
(iv) (3−フルオロ−5−ヒドロキシフェニル)酢酸
副題化合物を、実施例18の段階(iv)の方法によって、段階(iii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 12.10 (1H, s), 9.79 (1H, s), 6.42 (3H, m), 3.44 (2H, s).
【0159】
(v) {3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−フルオロフェニル}酢酸
表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(iv)の生成物および実施例3の段階(i)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.07 (1H, m), 7.82 (1H, d), 7.22 (1H, d), 7.03-6.89 (3H, m), 3.58 (2H, s), 3.32 (2H, q), 1.12 (3H, t).
MS: APCI-ve 371 (M-H).
【0160】
実施例21
{3−フルオロ−5−[4−(メチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化32】

表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、実施例2の段階(ii)の生成物および実施例20の段階(iv)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.23 (1H, s), 8.15 (1H, d), 7.23 (1H, d), 7.01 (3H, m), 3.51 (2H, s), 3.3 (3H, s).
MS: APCI-ve 391 (M-H).
【0161】
実施例22
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−4−フルオロフェニル}酢酸
【化33】

【0162】
(i) 4−フルオロ−3−メトキシ−安息香酸
副題化合物を、実施例1の段階(i)の方法によって、4−フルオロ−3−ヒドロキシ安息香酸を用いて製造した。
MS: APCI-ve 169 (M-H).
【0163】
(ii) 2−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)フェノール
副題化合物を、実施例18の段階(ii)の方法によって、段階(i)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR CDCl3:δ 7.07-6.98 (2H, m), 6.88-6.80 (1H, m), 4.6 (2H, s), 3.89 (3H, s).
【0164】
(iii) (4−フルオロ−3−ヒドロキシフェニル)アセトニトリル
副題化合物を、実施例20の段階(iii)の方法によって、段階(ii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR CDCl3: δ 7.11 (1H, m), 7.03 (1H, m), 6.86 (1H, m), 3.91 (3H, s), 3.72 (2H, s).
【0165】
(iv) (4−フルオロ−3−ヒドロキシフェニル)酢酸
副題化合物を、実施例18の段階(iv)の方法によって、段階(iii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.06-7.0 (2H, m), 6.88-6.83 (1H, m), 4.65-4.63 (2H, d), 3.89 (3H, s).
【0166】
(v) {3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−4−フルオロフェニル}酢酸
表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(iv)の生成物および実施例3の段階(i)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.07 (1H, s), 7.79 (1H, d), 7.4-7.35 (1H, m), 7.26-7.2 (2H, m), 7.03 (1H, d), 3.50 (2H, s), 3.36 (2H, q), 1.09 (3H, t)
MS: APCI-ve 371 (M-H).
【0167】
実施例23
{4−フルオロ−3−[4−(メチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化34】

表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、実施例22の段階(iv)の生成物および実施例2の段階(ii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.24 (1H, s), 7.39-7.21 (3H, m), 7.10-7.07 (1H, d), 3.3 (3H, s).
MS: APCI-ve 391 (M-H).
【0168】
実施例24
{4−クロロ−3−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化35】

【0169】
(i) 3,4−ジフルオロフェニル フェニル スルホン
3,4−ジフルオロアニリン(3.5g)、アセトニトリル(60ml)、ジフェニルジスルフィド(6g)および亜硝酸イソアミル(8ml)をフラスコに入れ、60℃で2時間加熱し、次いで減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=イソヘキサン)によって精製し、副題化合物を得た。該生成物(3,4−ジフルオロフェニル フェニル スルフィド)をアセトニトリル(60ml)に溶解した。水(10ml)およびオキソン(20g)を加え、室温で72時間撹拌した。該反応混合物をエーテル/水の層間に分配し、有機物を分離し、水で洗浄し、次いで乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=5〜10%酢酸エチル/イソヘキサン)によって精製し、副題化合物を得た(2.14g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.93 (2H, d), 7.81-7.71 (2H, m), 7.64-7.51 (3H, m), 7.34-7.28 (1H, m).
【0170】
(ii) {4−クロロ−3−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(i)の生成物および実施例1の段階(iii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.07-7.99 (3H, m), 7.78-7.51 (5H, m), 7.21-7.19 (2H, m), 6.93 (1H, t), 3.43 (2H, s).
MS: APCI-ve 419 (M-H).
【0171】
実施例25
[3−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化36】

【0172】
(i) 3−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸
副題化合物を、実施例1の段階(i)の方法によって、3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸を用いて製造した。
MS: APCI-ve 219 (M-H).
【0173】
(ii) [3−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール
副題化合物を、実施例18の段階(ii)の方法によって、段階(i)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR CDCl3: δ 7.26-7.04 (3H, m), 4.72 (2H, s), 4.08 (3H, s).
【0174】
(iii) [3−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトニトリル
トリエチルアミン(2.04ml)を、DCM(30ml)中の段階(ii)の生成物(3.02g)の溶液に加え、0℃に冷却した後、塩化メタンスルホニル(1.13ml)を加えた。該反応混合物を室温で2時間撹拌した。該反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出し、次いで乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物を得た。油状物をDMF(20ml)に溶解し、シアン化ナトリウム(1.07g)を加え、100℃で2時間撹拌した。該反応混合物を水で希釈し、エーテルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=エーテル)によって精製し、副題化合物を得た(1.9g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.16-7.06 (3H, m), 3.87 (3H, s), 3.78 (2H, s).
【0175】
(iv) [3−ヒドロキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
副題化合物を、実施例18の段階(iv)の方法によって、段階(iii)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.02-6.83 (3H, m), 3.60 (2H, s).
【0176】
(v) [3−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(iv)の生成物および3−クロロ−4−フルオロフェニル メチル スルホンを用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.16 (1H, s), 7.89 (1H, d), 7.53 (1H, s), 7.37-7.23 (3H, m), 3.65 (2H, s), 3.29 (3H, s).
MS: APCI-ve 407 (M-H).
【0177】
実施例26
[3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化37】

表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、実施例25の段階(iv)の生成物および実施例3の段階(i)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.09 (1H, s), 7.83 (1H, d), 7.54-7.17 (4H, m), 3.70 (2H, s), 3.37 (2H, q), 1.12 (3H, t).
MS: APCI-ve 421 (M-H).
【0178】
実施例27
{3−クロロ−5−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化38】

表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、3,4−ジフルオロフェニル メチル スルホンおよび実施例18の段階(iv)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.81 (1H, dd), 7.71 (1H, d), 7.15 (2H, s), 6.96 (1H, d), 6.89 (1H, s), 3.61 (2H, s), 3.09 (3H, s).
MS: APCI-ve 343 (M-CH3).
【0179】
実施例28
{3−クロロ−5−[2−シアノ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化39】

表題化合物は、実施例2の段階(iii)の方法によって、実施例12の段階(ii)の生成物および実施例18の段階(iv)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.41 (1H, d), 8.08 (1H, dd), 7.40 (1H, dd), 7.37 (1H, dd), 7.21 (1H, d), 7.13 (1H, d), 3.66 (2H, s), 3.37 (2H, q) and 1.12 (3H, t).
MS: APCI-ve 334 (M-CO2).
【0180】
実施例29
{3−クロロ−5−[2−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化40】

【0181】
(i) 3−クロロ−4−フルオロフェニル フェニル スルホン
塩化鉄(III)(0.47g)を、塩化 3−クロロ−4−フルオロスルホニル(1.5g)およびベンゼン(10ml)の混合物に撹拌しながら加えた。次いで該反応混合物を18時間還流し、次いで室温まで放冷した。溶媒を真空で蒸発させ、残渣をDCMと水性炭酸水素ナトリウムの層間に分配し、次いでDCM(×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣固体をエタノールから再結晶し、副題化合物を淡黄褐色の結晶として得た(1.1g)。
1H-NMR CDCl3: δ 8.02-7.31 (8H, m).
【0182】
(ii) {3−クロロ−5−[2−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、段階(i)の生成物および実施例18の段階(iv)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.19 (1H, d), 8.02 (2H, d), 7.91 (1H, dd), 7.76-7.63 (3H, m), 7.28 (1H, s), 7.18-7.13 (2H, m), 7.03 (1H, s), 3.56 (2H, s).
MS: APCI-ve 391 (M-CO2).
【0183】
実施例30
{3−クロロ−5−[4−(エチルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]フェニル}酢酸
【化41】

表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、実施例10の段階(ii)の生成物および実施例18の段階(iv)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.77 (1H, dd), 7.67 (1H, dd), 7.21-7.12 (2H, m), 6.98 (1H, d), 6.89 (1H, s), 3.62 (2H, s), 3.15 (2H, q), 1.32 (3H, t).
MS: APCI-ve 327 (M-CO2).
【0184】
実施例31
{3−クロロ−5−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化42】

表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、実施例24の段階(i)の生成物および実施例18の段階(iv)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.96-7.93 (2H, dd), 7.76-7.62 (2H, m), 7.61-7.48 (3H, m), 7.06-7.03 (2H, m), 6.88 (2H, d), 3.55 (2H, s).
MS: APCI-ve 419 (M-H).
【0185】
実施例32
[3−{2−フルオロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化43】

表題化合物を、実施例2の段階(iii)の方法によって、実施例25の段階(iv)の生成物および実施例15の段階(i)の生成物を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.76-7.80 (1H, d), 7.48-7.53 (2H, m), 7.12-7.34 (7H, m), 4.76 (2H, s), 3.74 (2H, s).
MS: APCI-ve 441 (M-CO2).
【0186】
実施例33
(3−クロロ−5−{4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸
【化44】

表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および実施例15の段階(i)の生成物を用いる以外は、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.77-7.74 (1H, d), 7.53-7.47 (1H, d), 7.41-7.11 (8H, m), 4.76 (2H, s), 3.61(2H, s).
MS: ESI-ve 407 (M-CO2).
【0187】
実施例34
(3−クロロ−5−{2−クロロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸
【化45】

【0188】
(i) 2−クロロ−1−フルオロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]ベンゼン
DMF(10ml)中の、3−クロロ−4−フルオロベンゼンチオール(1.0g)、1−(ブロモメチル)−4−フルオロベンゼン(1.15g)および炭酸カリウム(0.85g)の溶液を、室温で終夜撹拌し、次いで水で希釈し、エーテルで抽出し、有機物を乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。得られた油状物をDCM(10ml)に溶解し、MCPBA(1.2g)を加え、室温で終夜撹拌した。次いで、該溶液を水性メタ重亜硫酸ナトリウムで、そして水性炭酸水素ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物を得た。これをフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(3:2 i−ヘキサン/エーテルで溶出)によって精製し、副題化合物を白色の固体として得た(1.3g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.74-7.71 (1H, d), 7.53-7.49 (1H, m), 7.28-7.20 (2H, m), 7.08-7.06 (1H, m), 6.92-6.86 (2H, m), 4.31 (2H, s).
【0189】
(ii) (3−クロロ−5−{2−クロロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸
表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.89-7.87 (1H, s), 7.64-7.59 (1H, d), 7.33-7.00 (8H, m), 4.76 (2H, s), 3.62 (2H, s).
MS: ESI-ve 423 (M-CO2).
【0190】
実施例35
{3−クロロ−5−[4−(メチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化46】

表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および実施例2の段階(ii)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.24-8.15 (2H, m), 7.27-7.16 (3H, m), 7.05 (1H, s), 3.46 (2H, s), 3.30 (3H, s).
MS: ESI-ve 363 (M-CO2).
【0191】
実施例36
{3−クロロ−5−[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化47】

表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および実施例4の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.24-8.15 (2H, m), 7.27-7.16 (3H, m), 7.05 (1H, s), 3.54 (2H, s), 3.46 (2H, q), 1.15-1.06 (3H, t).
MS: ESI-ve 377 (M-CO2).
【0192】
実施例37
[3−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化48】

表題化合物を、実施例25の段階(iv)の生成物および実施例24の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.11-8.01 (3H, m), 7.82-7.63 (4H, m), 7.54 (1H, s) 7.45 (1H, s) 7.32 (1H, s), 7.28-7.24 (1H, t), 3.74 (2H, s).
MS: ESI-ve 409 (M-CO2).
【0193】
実施例38
[3−[2−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化49】

表題化合物を、実施例25の段階(iv)の生成物および実施例29の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.17 (1H, s), 8.01-7.99 (2H, d), 7.91-7.88 (1H, d), 7.72-7.61 (3H, m) 7.50 (1H, s) 7.37-7.31 (2H, d), 7.12-7.09 (1H, d), 3.57 (2H, s).
MS: ESI-ve 425 (M-CO2).
【0194】
実施例39
[3−[4−(エチルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化50】

表題化合物を、実施例25の段階(iv)の生成物および実施例10の段階(ii)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.96-7.92 (1H, d), 7.73-7.71 (1H, d), 7.50 (1H, s), 7.37-7.30 (3H, m), 3.58 (2H, s), 3.38-3.33 (2H, q), 1.17-1.11 (3H, t).
MS: ESI-ve 361 (M-CO2).
【0195】
実施例40
[3−[2−シアノ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化51】

表題化合物を、実施例25の段階(iv)の生成物および実施例12の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.46-8.45 (1H, m), 8.13-8.09 (1H, d), 7.65 (2H, bm), 7.54 (1H, s), 7.15-7.12 (1H, d), 3.69 (2H, s), 3.43-3.35 (2H, q), 1.16-1.11 (3H, t).
MS: ESI-ve 368 (M-CO2).
【0196】
実施例41
[3−[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化52】

表題化合物を、実施例25の段階(iv)の生成物および実施例4の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.21-8.14 (2H, m), 7.62 (1H, s), 7.52 (1H, s), 7.46 (1H, s), 7.26-7.24 (1H, d), 3.73 (2H, s), 3.46-3.39 (2H, q), 1.17-1.11 (3H, t).
MS: ESI-ve 411 (M-CO2).
【0197】
実施例42
{3−[4−(ベンジルスルホニル)−2−クロロフェノキシ]−5−クロロフェニル}酢酸
【化53】

【0198】
(i) 4−(ベンジルスルホニル)−2−クロロ−1−フルオロベンゼン
副題化合物を、実施例34の段階(i)の方法によって、3−クロロ−4−フルオロベンゼンチオール(1.0g)および臭化ベンジル(0.73ml)を用いて製造し、白色の固体を得た(1.2g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.68-7.65 (1H, d), 7.49-7.09 (7H, m), 4.31 (2H, s).
【0199】
(ii) {3−[4−(ベンジルスルホニル)−2−クロロフェノキシ]−5−クロロフェニル}酢酸
表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.88-7.87 (1H, s), 7.65-7.61 (1H, d), 7.35-7.19 (7H, m), 7.08-6.99 (2H, m), 4.76 (2H, s), 3.60 (2H, s).
MS: APCI-ve 449 (M-H).
【0200】
実施例43
{3−クロロ−5−[4−(フェニルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化54】

【0201】
(i) 1−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン
アセトニトリル(60ml)中の、4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリン(5.0g)、ジフェニルジスルフィド(6.0g)および亜硝酸イソアミル(8ml)を、60℃で2時間加熱し、次いで冷却し、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=イソヘキサン)によって精製し、次いでアセトニトリル(60ml)と水(10ml)に溶解し、次いでオキソン(20g)を加え、該混合物を室温で72時間撹拌した。該混合物をエーテルと水の層間で抽出し、有機物を乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=イソヘキサン中5から10%酢酸エチル)によって精製し、副題化合物を得た(2.14g)。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.24-8.13 (2H, m), 7.95 (2H, d), 7.66-7.53 (3H, m), 7.32 (1H, t).
【0202】
(ii) {3−クロロ−5−[4−(フェニルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)で記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.25-8.20 (2H, m), 8.06-8.03 (2H, d), 7.76-7.63 (3H, m), 7.38-7.10 (4H, m), 3.56 (2H, s).
MS: APCI-ve 469 (M-H).
【0203】
実施例44
{3−クロロ−5−[2−シアノ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化55】

【0204】
(i) 2−クロロ−5−(フェニルスルホニル)ベンゾニトリル
アセトニトリル(100ml)中の、5−アミノ−2−クロロベンゾニトリル(6.6g)、ジフェニルジスルフィド(11.0g)およびイソアミルニトリル(10ml)の溶液を、60℃で6時間加熱し、次いで減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=イソヘキサン〜イソヘキサン中1% EtOAc)によって精製し、得られた固体をDCMに溶解した。MCPBA(8.0g)を少しずつ加え、該混合物を2時間撹拌し、濾過し、濾液を、水性メタ重亜硫酸ナトリウムで、水性炭酸水素ナトリウムで、次いで水で洗浄し、該有機物を乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、副題化合物を得た(2.9g)。
1H-NMR CDCl3: δ 8.22 (1H, s), 8.08 (1H, d), 7.95 (2H, d), 7.68-7.54 (4H, m).
【0205】
(ii) {3−クロロ−5−[2−シアノ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.59 (1H, s), 8.19-8.15 (1H, d), 8.04-8.01 (2H, d), 7.76-7.63 (3H, m), 7.30-7.29 (2H, m), 7.13 (1H, s), 7.06-7.03 (1H, d), 3.41 (2H, s).
MS: APCI-ve 426 (M-H).
【0206】
実施例45
{3−[4−(ベンジルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−クロロフェニル}酢酸
【化56】

【0207】
(i) 4−(ベンジルスルホニル)−1,2−ジフルオロベンゼン
副題化合物を、実施例34の段階(i)の方法によって、3,4−ジフルオロベンゼンチオール(1.3g)および臭化ベンジル(1.5ml)を用いて製造し、白色の固体を得た(2.4g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.48-7.20 (8H, m), 4.33 (2H, s).
【0208】
(ii) {3−[4−(ベンジルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−クロロフェニル}酢酸
表題化合物を、実施例18の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.77-7.73 (1H, d), 7.66-7.51 (1H, d), 7.35-7.18 (7H, m), 7.05-6.99 (2H, m), 4.75 (2H, s), 3.61 (2H, s).
MS: APCI-ve 433 (M-H).
【0209】
実施例46
(3−クロロ−5−{2−フルオロ−4−[(3−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸
【化57】

【0210】
(i) 1,2−ジフルオロ−4−[(3−フルオロフェニル)スルホニル]ベンゼン
副題化合物を、実施例34の段階(i)の方法によって、3,4−ジフルオロベンゼンチオール(1.0g)および1−(ブロモメチル)−3−フルオロベンゼン(1.28g)を用いて製造し、白色の固体を得た(1.4g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.53-7.39 (2H, m), 7.32-7.22 (2H, m), 7.09-7.03 (1H, m), 6.90-6.86 (2H, m), 4.30 (2H, s).
【0211】
(ii) (3−クロロ−5−{2−フルオロ−4−[(3−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸
表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.78-7.74 (1H, d), 7.52-7.49 (1H, d), 7.41-7.15 (4H, m), 7.06-6.96 (4H, m), 4.79 (2H, s), 3.48 (2H, s).
MS: APCI-ve 407 (M-CO2).
【0212】
実施例47
{3−[4−(ベンジルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−5−クロロフェニル}酢酸
【化58】

【0213】
(i) 4−(ベンジルスルホニル)−1−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン
副題化合物を、実施例44の段階(i)の方法によって、3−トリフルオロメチル−4−フルオロアニリン(2.0g)およびジベンジルジスルフィドを用いて製造し、白色の固体を得た(0.42g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.80-7.77 (2H, m), 7.39-7.25 (4H, m), 7.10-7.07 (2H, d), 4.34 (2H, s).
【0214】
(ii) {3−[4−(ベンジルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−5−クロロフェニル}酢酸
表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.94-7.86 (2H, d), 7.33-7.28 (4H, m), 7.20-7.16 (4H, m), 7.05 (1H, s), 4.76 (2H, s), 3.54 (2H, s).
MS: APCI-ve 439 (M-CO2).
【0215】
実施例48
(3−クロロ−5−{2−フルオロ−4−[(2−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸
【化59】

【0216】
(i) 1,2−ジフルオロ−4−[(2−フルオロベンジル)スルホニル]ベンゼン
副題化合物を、実施例34の段階(i)の方法によって、3,4−ジフルオロベンゼンチオール(1.0g)および1−(ブロモメチル)−2−フルオロベンゼン(1.28g)を用いて製造し、白色の固体を得た(2.3g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.62-7.14 (6H, m), 6.97-6.90 (1H, t), 4.41 (2H, s).
【0217】
(ii) (3−クロロ−5−{2−フルオロ−4−[(2−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸
表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.81-7.75 (1H, d), 7.57-7.39 (2H, d), 7.33-7.16 (5H, m), 7.06-6.97 (2H, m), 4.78 (2H, s), 3.49 (2H, s).
MS: APCI-ve 407 (M-CO2).
【0218】
実施例49
(3−クロロ−5−{4−[(4−クロロベンジル)スルホニル]−2−フルオロフェノキシ}フェニル)酢酸
【化60】

【0219】
(i) 4−[(4−クロロベンジル)スルホニル]−1,2−ジフルオロベンゼン
塩化鉄(III)(1.27g)を、塩化 3,4−ジフルオロスルホニル(5g)およびクロロベンゼン(4.65ml)の混合物に撹拌しながら加えた。該反応混合物を16時間還流し、次いで室温まで放冷した。該反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣固体をエタノールから再結晶し、副題化合物を淡黄褐色の結晶として得た(4.35g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.53-7.48 (2H, m), 7.30-7.22 (3H, m), 7.07-7.04 (2H, d), 4.28 (2H, s).
【0220】
(ii) (3−クロロ−5−{4−[(4−クロロベンジル)スルホニル]−2−フルオロフェノキシ}フェニル)酢酸
表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 12.49 (1H, s), 7.80-7.77 (1H, d), 7.51-7.19 (7H, m), 7.11 (1H, s), 7.02 (1H, s), 4.77 (2H, s), 3.64 (2H, s).
MS: APCI-ve 409 (M-CO2).
【0221】
実施例50
2−[3−[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸
【化61】

【0222】
(i) [3−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸メチル
実施例25の段階(iv)の生成物(1.0g)を、乾燥DMF(10ml)に溶解し、ヨードメタン(0.6ml)および炭酸カリウム(1.25g)で処理した。該混合物を室温で終夜撹拌した。該混合物を水で希釈し、エーテルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物を得た。油状物をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=2:1 ジエチルエーテル/イソヘキサン)によって精製した(1.30g)。
1H-NMR DMSO-d6 δ 7.13 (1H, s), 7.04-7.01 (2H, d), 3.85 (3H, s), 3.70 (3H, s), 3.65 (2H, s).
【0223】
(ii) 2−[3−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸メチル
段階(i)の生成物(1.3g)を、乾燥THF(30ml)中のブチルリチウム(ヘキサン中2.5M, 2.51ml)、ジイソプロピルアミン(0.88ml)の予め形成した溶液に、−78℃で加えた。該混合物を−78℃で1時間維持した後、ヨードメタン(0.4ml)を加えた。該混合物を室温まで終夜ゆっくりと昇温した。該混合物を2M HClで希釈し、エーテルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物を得た。該油状物をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=2:1 イソヘキサン/ジエチルエーテル)によって精製した(0.8g)。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.17-7.13 (1H, s), 7.02 (2H, s), 3.84 (3H, s), 3.74 (1H, q), 3.68 (3H, s), 1.52-1.50 (3H, d).
【0224】
(iii) 2−[3−ヒドロキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸
段階(ii)の生成物(0.8g)を、氷酢酸(20ml)に溶解し、48%水性HBr(20ml)で処理した。該混合物を100℃で16時間加熱した。該混合物を冷却し、2M NaOHで希釈し、酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物を得た。これをRPHPLCによって精製し、無色の油状物を得た(0.5g)。
MS: APCI-ve 233 (M-H).
【0225】
(iv) 2−[3−[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸
表題化合物を、段階(iii)の生成物および実施例4の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.20-8.19 (1H, s), 8.14-8.11 (1H, d), 7.60 (1H, s), 7.50-7.47 (2H, d), 7.26-7.21 (1H, d), 3.85-3.80 (1H, q), 3.43-3.38 (2H, q), 1.39-1.38 (3H, d), 1.15-1.11 (3H, t).
MS: ESI-ve 425 (M-CO2).
【0226】
実施例51
2−[3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸
【化62】

表題化合物を、実施例50の段階(iii)の生成物および実施例3の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.10-8.09 (1H, s), 7.84-7.82 (1H, d), 7.54 (1H, s), 7.39-7.38 (2H, d), 7.22-7.20 (1H, d), 3.80-3.74 (1H, q), 3.40-3.35 (2H, q), 1.37-1.35 (3H, d), 1.14-1.11 (3H, t).
MS: ESI-ve 391 (M-CO2).
【0227】
実施例52
2−[3−[2−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸
【化63】

表題化合物を、実施例50の段階(iii)の生成物および実施例29の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.19 (1H, s), 8.02-8.00 (2H, d), 7.91-7.88 (1H, d), 7.73-7.62 (3H, m), 7.53 (1H, s), 7.39-7.37 (2H, d), 7.12-7.09 (1H, d), 3.73-3.71 (1H, q), 1.34-1.32 (3H, d).
MS: ESI(-ve) 439 (M-CO2).
【0228】
実施例53
2−[3−{2−クロロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸
【化64】

表題化合物を、実施例50の段階(iii)の生成物および実施例34の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.92-7.91 (1H, s), 7.60-7.53 (2H, m), 7.34 (2H, s), 7.25-7.14 (5H, m), 4.77 (2H, s), 3.90-3.84 (1H, q), 1.40-1.39 (3H, d).
MS: ESI-ve 471 (M-CO2).
【0229】
実施例54
(3−クロロ−5−{4−[(4−クロロベンジル)スルホニル]−2−フルオロフェノキシ}フェニル)酢酸
【化65】

【0230】
(i) 4−[(4−クロロベンジル)スルホニル]−1,2−ジフルオロベンゼン
DMF(10ml)中の、3,4−ジフルオロベンゼンチオール(1.0g)、1−(ブロモメチル)−4−クロロベンゼン(1.28g)および炭酸カリウム(0.94g)の溶液を、室温で終夜撹拌し、次いで水で希釈し、エーテルで抽出し、有機物を乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。得られた油状物をDCM(10ml)に溶解し、MCPBA(2.94g)を加え、室温で終夜撹拌した。次いで、該溶液を、水性メタ重亜硫酸ナトリウムで、そして水性炭酸水素ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、固体を得て、イソヘキサンで磨砕し、副題化合物を白色の固体として得た(2.3g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.53-7.48 (2H, m), 7.30-7.22 (3H, m), 7.07-7.04 (2H, d), 4.28 (2H, s).
【0231】
(ii) (3−クロロ−5−{4−[(4−クロロベンジル)スルホニル]−2−フルオロフェノキシ}フェニル)酢酸
表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 12.49 (1H, s), 7.80-7.77 (1H, d), 7.51-7.19 (7H, m), 7.11 (1H, s), 7.02 (1H, s), 4.77 (2H, s), 3.64 (2H, s).
MS: APCI-ve: 423 (M-CO2).
【0232】
実施例55
{3−ブロモ−5−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化66】

【0233】
(i) 3−ブロモ−5−メトキシベンゾニトリル
ナトリウム メトキシド(2.02g)を、DMPU(20ml)中の3−フルオロ−5−ブロモベンゾニトリル(5.0g)の溶液に撹拌しながら加え、室温で2時間撹拌した。該反応物を水で希釈し、形成した得られた固体を濾過し、水で洗浄し、次いで真空で乾燥させ、副題化合物を得た(5.10g)。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.39-7.38 (1H, s), 7.30-7.26 (1H, m), 7.11 (1H, s), 3.83 (3H, s).
【0234】
(ii) 3−ブロモ−5−メトキシ安息香酸
段階(i)の生成物(5.10g)を、メタノール(20ml)および6N NaOH(20ml)に溶解し、6時間還流した。該混合物を2M HClで希釈し、酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、白色の固体を得た(5.10g)。
MS: APCI-ve 229 (M-H).
【0235】
(iii) (3−ブロモ−5−メトキシフェニル)メタノール
水素化リチウムアルミニウム(THF中1M, 22.07ml)を、THF(50ml)中の段階(ii)の生成物(5.1g)の溶液に、撹拌しながら滴下し、0℃で室温で終夜撹拌した。該反応を2M HClでクエンチし、エーテルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物を得た。これをフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=1:1 イソヘキサン/ジエチルエーテル)によって精製し、副題化合物を得た(5.38g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.08 (1H, s), 6.96-6.91 (1H, s), 6.83-6.81 (1H, s), 4.62 (2H, s), 3.79 (3H, s).
【0236】
(iv) (3−ブロモ−5−メトキシフェニル)アセトニトリル
段階(iii)の生成物(5.38g)を、乾燥DCM(50ml)に溶解し、乾燥DMF(2.3ml)を加え、続いて塩化チオニル(2.17ml)を加えた。該反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで水性炭酸水素ナトリウムで希釈し、DCMで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物を得た。該油状物をDMF(20ml)に溶解し、シアン化ナトリウム(1.30g)を加え、室温で終夜撹拌した。該反応混合物を水で希釈し、エーテルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた。残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=1:2 エーテル/イソヘキサン)によって精製し、副題化合物を得た(4.50g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.07-7.02 (2H, m), 6.81 (1H, s), 3.83 (3H, s), 3.70 (2H, s).
【0237】
(v) (3−ブロモ−5−ヒドロキシフェニル)酢酸
氷酢酸(30ml)中の段階(iv)の生成物(4.5g)を、48%水性HBr(30ml)で処理し、100℃で24時間加熱した。該反応混合物を水と酢酸エチルの層間に分離し、有機物を分離し、次いで乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、黄褐色の固体を得た。これをエーテル/イソヘキサンで磨砕した(4.24g)。
MS: APCI-ve 229/231 (M-H).
【0238】
(vi) {3−ブロモ−5−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物を、段階(v)の生成物および実施例3の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: 8.08-8.07 (1H, s), 7.84-7.81 (1H, d), 7.38-7.20 (3H, m), 7.07 (1H, s), 3.59 (2H, s), 3.39-3.34 (2H, q), 1.14-1.07 (3H, t).
MS: APCI-ve 431/433 (M-H).
【0239】
実施例56
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−メチルフェニル}酢酸
【化67】

【0240】
(i) 3−ブロモ−5−ヒドロキシ安息香酸メチル
実施例55の段階(v)の生成物(3.24g)を、メタノール(200ml)および塩化アセチル(20ml)の予め形成した溶液に加え、室温で終夜撹拌した。該混合物を減圧下で蒸発させ、油状物を得た。油状物をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=1:1 エーテル/イソヘキサン)によって精製し、副題化合物を得た(3.16g)。
1H-NMR CDCl3: δ 6.98-6.97 (1H, s), 6.92-6.91 (1H, s), 6.70-6.69 (1H, m), 5.71 (1H, bs), 3.71-3.70 (3H, s), 3.50 (2H, s).
【0241】
(ii) 3−ブロモ−5−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]安息香酸メチル
副題化合物を、段階(i)の生成物および実施例3の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
MS: APCI-ve 446 (M-H).
【0242】
(iii) {3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−メチルフェニル}酢酸
表題化合物を、乾燥THF(10ml)中の段階(ii)の生成物(0.6g)をビスジフェニルホスフィノフェロセン パラジウム(0.1g)および2.0M 塩化メチル亜鉛(2.01ml)で処理することによって製造した。該混合物を2時間還流し、水と酢酸エチルの層間で分配し、次いで分離した有機物を乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物とした。該油状物をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=エーテル)によって精製し、次いでメタノール(10ml)に溶解し、2M NaOH(10ml)を加え、室温で終夜撹拌した。該混合物を水で希釈し、エーテル(これを廃棄する)で抽出し、水層を2M HClで酸性にし、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層を乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物とした。該油状物をRPHPLCによって精製し、表題化合物を得た。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.04 (1H, s), 7.80-7.78 (1H, d), 7.08-6.77 (4H, m), 3.43 (2H, s), 3.37-3.31 (2H, q), 2.29 (3H, s), 1.13-1.10 (3H, t).
MS: APCI-ve 367 (M-H).
【0243】
実施例57
3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−シアノ安息香酸メチル
【化68】

表題化合物を、実施例56の段階(ii)の生成物およびシアン化亜鉛を用いる以外、実施例56の段階(iii)に記載された方法を用いて製造した。
1H-NMR DMSO-d6: 8.05 (1H, s), 7.84-7.82 (1H, d), 7.64-7.07 (3H, s), 6.99-6.97 (1H, d), 3.49 (2H, s), 3.38-3.34 (2H, q), 1.15-1.11 (3H, t).
MS: APCI-ve 334 (M-H).
【0244】
実施例58
[3−{[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェニル]チオ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化69】

【0245】
(i) [3−{[(ジメチルアミノ)カルボノチオイル]オキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
乾燥ジオキサン(10ml)中の、実施例25の段階(iv)の生成物(0.5g)、塩化ジメチルチオカルバモイル(0.32ml)、DMAP(0.026g)およびトリエチルアミン(0.60ml)を、100℃で15時間撹拌した。該混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物とした。該油状物をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=エーテル)によって精製し、副題化合物を得た(0.52g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.42 (1H, s), 7.26-7.23 (2H, m), 3.72 (5H, m), 3.44 (3H, s), 3.35 (3H, s).
【0246】
(ii) [3−{[(ジメチルアミノ)カルボニル]チオ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
ジフェニルエーテル(5ml)中の段階(i)の生成物(0.51g)を、200℃で20時間加熱した。該反応混合物を、フラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=DCMからジエチルエーテル)によって精製し、副題化合物を得た(0.49g)。
MS: APCI(+ve): 322 (M+H).
【0247】
(iii) [3−メルカプト−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
段階(ii)の生成物(0.49g)を、メタノール(10ml)および2M NaOH(10ml)に溶解し、室温で終夜撹拌した。該混合物を2M HClで希釈し、酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、固体とした(0.30g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.45 (1H, s), 7.32 (1H, s), 7.27-7.26 (1H, s), 3.76-3.66 (2H, s), 2.91 (1H, s).
【0248】
(iv) [3−{[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェニル]チオ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
表題化合物を、段階(iii)の生成物および実施例3の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.97 (1H, s), 7.81-7.79 (3H, d), 7.73-7.69 (1H, d), 7.01-6.94 (1H, d), 3.63 (2H, s), 3.41-3.30 (2H, q), 1.19-1.06 (3H, t).
MS: APCI-ve 393 (M-CO2).
【0249】
実施例59
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−メトキシフェニル}酢酸
【化70】

【0250】
(i) {3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−ヒドロキシフェニル}酢酸メチル
副題化合物を、実施例3の段階(i)の生成物および(3,5−ジヒドロキシフェニル)酢酸メチルを用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
MS: APCI-ve 383 (M-H).
【0251】
(ii) {3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−メトキシフェニル}酢酸
段階(i)の生成物を、トルエン(3ml)およびメタノール(1ml)に溶解し、TMS−ジアゾメタン(0.6ml, ジエチルエーテル中2M)を加え、該混合物を室温で3時間撹拌し、次いで減圧下で蒸発させた。残渣をTHF(2ml)およびメタノール(1ml)に溶かし、次いで3M NaOH(2ml)を加え、該混合物を室温で2時間撹拌した。次いで該混合物をpH 2まで酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機物を乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、次いで Varian NH2樹脂に通した(酢酸エチル、アセトニトリル、メタノール、DCM、次いでDCM中20%酢酸で溶出)。酸性のフラクションを減圧下で蒸発させ、次いでRPHPLCによって精製し、白色の固体を得た。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.07 (1H, d), 7.82 (1H, dd), 7.13 (1H, d), 6.78 (1H, s), 6.66 (1H, t), 6.63 (1H, s), 3.77 (3H, s), 3.54 (2H, s), 3.37 (3H, q), 1.14 (3H, t).
MS: APCI-ve 383 (M-H).
【0252】
実施例60
[3−{2−クロロ−4−[(2−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化71】

【0253】
(i) 2−クロロ−1−フルオロ−4−[(2−フルオロベンジル)スルホニル]ベンゼン
副題化合物を、3−クロロ−4−フルオロベンゼンチオールおよび1−(ブロモメチル)−2−フルオロベンゼンを用いる以外、実施例54の段階(i)に記載された通りに製造した。
1H-NMR CDCl3: δ 7.71-7.68 (1H, m), 7.57-7.51 (1H, m), 7.39-7.32 (2H, m), 7.27-7.15 (2H, m), 6.98-6.92 (1H, m), 4.41 (2H, s).
【0254】
(ii) [3−{2−クロロ−4−[(2−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
表題化合物を、実施例25の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.02-7.94 (1H, m), 7.82-7.55 (2H, m), 7.45-7.12 (7H, m), 4.82-4.79 (2H, s), 3.76 (2H, s).
MS: APCI-ve 457 (M-CO2).
【0255】
実施例61
[3−{[3−メチル−5−(フェニルスルホニル)ピリジン−2−イル]オキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化72】

【0256】
(i) 2−クロロ−3−メチル−5−(フェニルチオ)ピリジン
2−クロロ−3−メチル−5−ブロモピリジン(1.0g)を、乾燥THF(20ml)中のブチルリチウムの溶液(ヘキサン中2.5M, 1.94ml)に−78℃で加えた。該混合物を−78℃で5分間放置した後、ジフェニルジスルフィド(1.06g)で処理した。該混合物を室温まで昇温した。1時間後、該混合物を2M HClでクエンチし、エーテル(廃棄)で抽出し、次いで水層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で塩基性にし、酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、褐色の油状物を得た。該油状物をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=3:2 DCM/酢酸エチル)にかけ、副題化合物を得た(2.30g)。
MS: APCI(-ve): 236 (M+H).
【0257】
(ii) 2−クロロ−3−メチル−5−(フェニルスルホニル)ピリジン
段階(i)の生成物(2.30g)を、DCM(10ml)およびTFA(5ml)に溶解した。該混合物を減圧下で蒸発させ、黄色の油状物を得た。該油状物をDCM(50ml)に溶解し、mCPBA(4.20g)を加え、室温で終夜撹拌した。次いで、該溶液を、水性メタ重亜硫酸ナトリウムで、そして水性炭酸水素ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物を得た。これをフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=1:1 イソヘキサン/ジエチルエーテル)によって精製し、副題化合物を得た(0.89g)。
1H-NMR CDCl3: δ 8.75-8.74 (1H, s), 8.02-7.89 (2H, m), 7.69-7.49 (3H, m), 7.26 (1H, s), 2.31 (3H, s).
【0258】
(iii) [3−{[3−メチル−5−(フェニルスルホニル)ピリジン−2−イル]オキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
表題化合物を、実施例25の段階(iv)の生成物および段階(ii)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.54-8.53 (1H, s), 8.28 (1H, s), 8.01-7.98 (2H, m), 7.73-7.42 (6H, m), 3.74(2H, s), 2.27 (3H, s).
MS: APCI-ve 450 (M-H).
【0259】
実施例62
[3−[2−クロロ−4−(モルホリン−4−イルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化73】

【0260】
(i) 4−[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)スルホニル]モルホリン
塩化 4−フルオロ−3−クロロベンゼンスルホニル(0.9g)を、乾燥DCM(10ml)中で撹拌し、モルホリン(0.69ml)を加えた。該混合物を室温で1時間撹拌し、次いで水でクエンチし、DCMで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、白色の固体を得た(1.10g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.86-7.83 (1H, m), 7.69-7.64 (1H, m), 7.36-7.26 (1H, t), 3.78-3.75 (4H, m), 3.01 (4H, m).
【0261】
(ii) [3−[2−クロロ−4−(モルホリン−4−イルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
表題化合物を、実施例25の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 12.52 (1H, bs), 7.95-7.93 (1H, m), 7.73-7.33 (4H, m), 7.24-7.21 (1H, d), 3.76 (2H, s), 3.64 (4H, m), 2.93 (4H, m).
MS: APCI-ve 434 (M-CO2).
【0262】
実施例63
[3−(4−ベンゾイル−2−クロロフェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化74】

【0263】
(i) (3−クロロ−4−フルオロフェニル)(フェニル)メタノン
塩化 3−クロロ−4−フルオロベンゾイル(1.0g)、ベンゼン(2ml)および塩化鉄(III)(0.28g)を16時間還流し、次いで水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機物を乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、副題化合物を褐色の固体として得た(0.8g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.91-7.88 (1H, d), 7.77-7.48 (6H, m), 7.28-7.22 (1H, t).
【0264】
(ii) [3−(4−ベンゾイル−2−クロロフェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
表題化合物を、実施例25の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: 7.95-7.93 (1H, m), 7.78-7.49 (7H, m), 7.25 (2H, s), 7.20-7.18 (1H, d), 3.60 (2H, s).
MS: APCI-ve 389 (M-CO2).
【0265】
実施例64
[3−{2−クロロ−4−[(3−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化75】

【0266】
(i) 2−クロロ−1−フルオロ−4−[(3−フルオロベンジル)スルホニル]ベンゼン
副題化合物を、3−クロロ−4−フルオロベンゼンチオールおよび1−(ブロモメチル)−3−フルオロベンゼンを用いる以外、実施例54の段階(i)に記載された通りに製造した。
1H-NMR CDCl3: δ 7.71-7.68 (1H, m), 7.57-7.51 (1H, m), 7.39-7.32 (2H, m), 7.27-7.15 (2H, m), 6.98-6.92 (1H, m), 4.41 (2H, s).
【0267】
(ii) [3−{2−クロロ−4−[(3−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
表題化合物を、実施例25の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.75 (1H, m), 7.68-6.97 (9H, m), 4.81 (2H, s), 3.65 (2H, s).
MS: APCI-ve 501 (M-H).
【0268】
実施例65
{3−ブロモ−5−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化76】

表題化合物を、実施例55の段階(v)の生成物および実施例24の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: 8.05-7.99 (3H, m), 7.80-7.62 (4H, m), 7.32 (1H, s), 7.21-7.17 (2H, m), 7.02 (1H, s), 3.35 (2H, s).
MS: APCI-ve 419 (M-CO2).
【0269】
実施例66
[3−{2−フルオロ−4−[(4−フルオロフェニル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化77】

【0270】
(i) 1,2−ジフルオロ−4−[(4−フルオロフェニル)スルホニル]ベンゼン
表題化合物を、塩化 3,4−ジフルオロスルホニルおよびフルオロベンゼンを用いる以外、実施例29の段階(i)に記載された通りに製造した。
1H-NMR CDCl3: δ 7.98-7.93 (2H, m), 7.78-7.70 (2H, m), 7.36-7.19 (3H, m).
【0271】
(ii) [3−{2−フルオロ−4−[(4−フルオロフェニル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
表題化合物を、実施例25の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.12-8.08 (3H, m), 7.82-7.80 (1H, d), 7.53-7.44 (4H, m), 7.37 (1H, s), 7.27-7.23 (1H, t), 3.71 (2H, s).
MS: APCI-ve 471 (M-H).
【0272】
実施例67
{3−クロロ−5−[4−(エチルスルホニル)−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化78】

【0273】
(i) 4−ブロモ−1−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン
4−ブロモ−1−(エチルチオ)−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(3.80g)を、DCM(50ml)に溶解し、MCPBA(5.71g)を加え、室温で終夜撹拌した。次いで、該溶液を水性メタ重亜硫酸ナトリウムで、そして水性炭酸水素ナトリウムで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、固体を得た。これをフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=1:1 イソヘキサン/DCM)によって精製し、副題化合物を得た(4.10g)。
1H-NMR CDCl3: δ 8.13-7.87 (3H, m), 3.31-3.24 (2H, q), 1.34-1.26 (3H, t).
【0274】
(ii) {3−クロロ−5−[4−(エチルスルホニル)−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.16-8.14 (1H, d), 7.63-7.62 (1H, s), 7.41-7.38 (1H,d), 7.29-7.12 (3H, m), 3.59 (2H, s), 3.42-3.31 (2H, q), 1.18-1.14 (3H, t).
MS: APCI-ve 377 (M-CO2).
【0275】
実施例68
{3−クロロ−5−[5−クロロ−2−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化79】

【0276】
(i) 1−(2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゾイル)ピロリジン
DCM(10ml)中の2−クロロ−4,5−ジフルオロ安息香酸(1.0g)を塩化オキサリル(0.45ml)で処理し、続いて1滴のDMFで処理した。該混合物を室温で1時間撹拌した後、減圧下で蒸発させた。該固体をDCM(20ml)に溶解し、ピロリジン(2ml)を加え、室温で終夜撹拌した。該混合物を水で希釈し、DCMで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物を得た(1.45g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.27-7.23 (1H, m), 7.19-7.15 (1H, m), 3.66-3.62 (2H, t), 3.23-3.20 (2H, t), 2.05-1.88 (4H, m).
【0277】
(ii) {3−クロロ−5−[5−クロロ−2−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.59-7.56 (1H, d), 7.40-7.38 (1H, d), 7.14 (1H, s), 7.02-7.01 (1H, s), 6.94 (1H, s), 3.44 (4H, m), 3.19-3.15 (2H, t), 1.90-1.81 (4H, m).
MS: APCI+ve 412 (M+H).
【0278】
実施例69
{3−シアノ−5−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化80】

【0279】
(i) {3−ブロモ−5−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
副題化合物を、実施例56の段階(i)の生成物および実施例24の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例56の段階(ii)に記載された通りに製造した。該生成物をさらに特性決定することなく粗製で用いた。
【0280】
(ii) {3−シアノ−5−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物を、シアン化亜鉛および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例56の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: 8.08-8.00 (3H, m), 7.80-7.55 (6H, m), 7.34 (1H, s), 7.29-7.18 (1H, t), 3.53 (2H, s).
MS: APCI-ve 366 (M-CO2).
【0281】
実施例70
(3−クロロ−5−{2−フルオロ−4−[(4−フルオロフェニル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸
【化81】

表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および実施例66の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.10-8.00 (3H, m), 7.80-7.78 (1H, d), 7.50-7.46 (2H, t), 7.24-7.02 (2H, m), 6.87 & 6.82 (2H, 2xs), 3.41-3.39 (2H, s).
MS: APCI-ve 437 (M-H).
【0282】
実施例71
(3−クロロ−5−{[2−シアノ−4−(エチルスルホニル)フェニル]チオ}フェニル)酢酸
【化82】

【0283】
(i) (3−クロロ−5−メルカプトフェニル)酢酸
副題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物を用いる以外、実施例58の段階(i)から(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR CDCl3: δ 7.32-7.31 (1H, s), 7.26 (1H, s), 7.08-7.07 (1H, s), 3.56 (2H, s), 2.9 (1H, s).
【0284】
(ii) (3−クロロ−5−{[2−シアノ−4−(エチルスルホニル)フェニル]チオ}フェニル)酢酸
表題化合物を、段階(i)の生成物および実施例12の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.36 (1H, s), 8.02-7.99 (1H, m), 7.59-7.48 (3H, m), 7.25-7.22 (1H, m), 3.54 (2H, s), 3.40 (2H, q), 1.13-1.08 (3H, t).
MS: APCI-ve 394 (M-H).
【0285】
実施例72
(3−クロロ−5−{[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル]チオ}フェニル)酢酸
【化83】

表題化合物を、実施例71の段階(i)の生成物および実施例2の段階(ii)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 12.53 (1H, bs), 8.21-8.20 (1H, s), 8.07-8.04 ( 1H, d), 7.57-7.53 (2H, m), 7.47 (1H, s), 7.34-7.32 (1H, d), 3.69 (2H, s), 3.30 (3H, s).
MS: APCI-ve 379 (M-CO2).
【0286】
実施例73
(3−クロロ−5−{[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェニル]チオ}フェニル)酢酸
【化84】

表題化合物を、実施例71の段階(i)の生成物および実施例24の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例1の段階(vi)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 12.51 (1H, s), 8.00-7.91 (3H, m), 7.73-7.60 (4H, m), 7.49-7.29 (3H, m), 7.24-7.18 (1H, t), 3.65 (2H, s).
MS: APCI-ve 435 (M-H).
【0287】
実施例74
[3−(4−ベンゾイル−3,5−ジフルオロフェノキシ)−5−クロロフェニル]酢酸
【化85】

【0288】
(i) フェニル(2,4,6−トリフルオロフェニル)メタノン
塩化 2,4,6−トリフルオロベンゾイル(5.0g)、ベンゼン(5ml)および塩化鉄(III)(1.39g)を、80℃で16時間加熱し、次いで室温まで放冷した。該反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(×2)で抽出し、合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた(5.80g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.86-7.84 (2H, m), 7.66-7.61 (1H, m), 7.52-7.47 (2H, m), 6.81-6.74 (2H, m).
【0289】
(ii) [3−(4−ベンゾイル−3,5−ジフルオロフェノキシ)−5−クロロフェニル]酢酸
表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.87-7.68 (3H, m), 7.62-7.55 (2H, t), 7.26-7.24 (2H, m), 7.13-7.12 (1H, s), 7.01-6.92 (2H, d), 3.62 (2H, s).
MS: APCI+ve 357 (M-CO2).
【0290】
実施例75
{3−クロロ−5−[2−クロロ−4−(4−フルオロベンゾイル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化86】

【0291】
(i) (3−クロロ−4−フルオロフェニル)(4−フルオロフェニル)メタノン
副題化合物を、塩化 3−クロロ−4−フルオロベンゾイルおよびフルオロベンゼンを用いる以外、実施例74の段階(i)に記載された通りに製造した。
1H-NMR CDCl3: δ 7.88-7.78 (3H, m), 7.57-7.53 (1H, m), 7.29-7.15 (3H, m).
【0292】
(ii) {3−クロロ−5−[2−クロロ−4−(4−フルオロベンゾイル)フェノキシ]フェニル}酢酸
表題化合物を、実施例18の段階(iv)の生成物および段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.92-7.84 (3H, m), 7.72-7.69 (1H, d), 7.44-7.39 (2H, m), 7.21-7.17 (2H, m), 7.10-7.08 (1H, m), 7.00 (1H, s), 3.55 (2H, s).
MS: APCI+ve 373 (M-CO2).
【0293】
実施例76
{3−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−メチルフェニル}酢酸
【化87】

【0294】
(i) {3−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−ヒドロキシフェニル}酢酸
副題化合物を、3,5−ジヒドロキシフェニル酢酸および実施例24の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
MS: APCI-ve 415 (M-H).
【0295】
(ii) (3−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}フェニル)酢酸
乾燥DCM(20ml)中の段階(i)の生成物(4.16g)を、ピリジン(0.81ml)で処理し、0℃に冷却した後、無水トリフルオロメタンスルホン酸(1.68ml)を加えた。該混合物を室温で終夜撹拌し、次いで水で希釈し、DCMで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させた(2.09g)。
1H-NMR CDCl3: δ 7.97-7.95 (2H, d), 7.80-7.72 (2H, m), 7.65-7.52 (3H, m), 7.18-7.10 (1H, t), 7.05-6.85 (3H, s), 3.71 (3H, s), 3.63 (2H, s).
【0296】
(iii) {3−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−メチルフェニル}酢酸
乾燥ジオキサン(10ml)中の段階(ii)の生成物(0.25g)を、ビスジフェニルホスフィノフェロセン パラジウム(0.02g)およびトルエン中2.0Mジメチル亜鉛(0.40ml)で処理することによって、表題化合物を製造した。該混合物を3時間還流し、水と酢酸エチルの層間に分配し、有機物を分離し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物とした。該油状物をメタノール(10ml)に溶解し、2M NaOH(10ml)を加え、室温で終夜撹拌した。該混合物を水で希釈し、エーテル(廃棄)で抽出した。水層を2M HClで酸性にし、酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物とした。これをRPHPLCによって精製し、白色の固体を得た(0.085g)。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.03-7.97 (3H, m), 7.77-7.60 (4H, m), 7.13-7.07 (1H, t), 6.94 (1H, s), 6.81 (2H, s), 3.34 (2H, s), 2.26 (3H, s).
MS: APCI-ve 355 (M-CO2).
【0297】
実施例77
{3−エチル−5−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸
【化88】

表題化合物を、実施例76の段階(ii)の生成物およびトルエン中2.0Mジエチル亜鉛を用いる以外、実施例76の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.04-7.97 (3H, m), 7.78-7.60 (4H, m), 7.12-7.07 (1H, t), 6.98 (1H, s), 6.86-6.84 (2H, d), 3.48 (2H, s), 2.61-2.51 (2H, q), 1.17-1.12 (3H, t).
MS: APCI-ve 369 (M-CO2).
【0298】
実施例78
[3−{2−クロロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化89】

表題化合物を、実施例25の段階(iv)の生成物および実施例34の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 7.92 (1H, d), 7.61 (1H, dd), 7.55 (1H, s), 7.35 (2H, d), 7.27-7.13 (5H, m), 4.77 (2H, s), 3.76 (2H, s).
MS: MM-ve 501 (M-H).
【0299】
実施例79
[3−[2−シアノ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化90】

表題化合物を、実施例25の段階(iv)の生成物および実施例44の段階(i)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 12.57 (1H, s), 8.62 (1H, d), 8.17 (1H, dd), 8.03 (2H, dt), 7.76-7.61 (5H, m), 7.54 (1H, s), 7.04 (1H, d), 3.77 (2H, s).
MS: MM-ve 416 (M-CO2).
【0300】
実施例80
{5−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]ビフェニル−3−イル}酢酸
【化91】

乾燥ジオキサン(20ml)中の、実施例55の段階(vi)の生成物(0.45g)、フェニルボロン酸(0.190g)、炭酸ナトリウム(0.44g)およびビスジフェニルホスフィノフェロセン パラジウム(II)(0.04g)を、80℃で20時間加熱した。混合物を2M HClで希釈し、酢酸エチルで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物とした。これをRPHPLCによって精製し、クリーム色の固体を得た(0.23g)。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.07 (1H, s), 7.82-7.79 (1H, d), 7.69-7.66 (2H, d), 7.50-7.35 (5H, m), 7.18-7.06 (2H, m), 3.69 (2H, s), 3.39-3.31 (2H, q), 1.14-1.09 (3H, t).
MS: MM-ve 385 (M-CO2).
【0301】
実施例81
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−ピリジン−2−イルフェニル}酢酸
【化92】

乾燥ジオキサン(20ml)中の、実施例55の段階(vi)の生成物(0.45g)、臭化 2−ピリジル亜鉛(0.89ml)およびビスジフェニルホスフィノフェロセン パラジウム(II)(0.04g)を、90℃で20時間加熱した。混合物を水で希釈し、DCMで抽出し、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、油状物とした。これをRPHPLCによって精製し、白色の固体を得た(3mg)。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.65-8.64 (1H, m), 8.09-7.72 (6H, m), 7.39-7.36 (1H, m), 7.19-7.15 (2H, m), 3.66 (2H, s), 3.39-3.35 (2H, q), 1.14-1.10 (3H, t).
MS: MM+ve 432 (M+H).
【0302】
実施例82
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}酢酸
【化93】

【0303】
(i) {3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−ヒドロキシフェニル}酢酸メチル
乾燥NMP中の、メチル−3,5−ジヒドロキシフェニル アセテート(0.20g)、炭酸セシウム(1.08g)および実施例3の段階(i)の生成物を、50℃で4時間加熱した。2M HClを加え、酢酸エチルで抽出した。有機物を乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、褐色の油状物とした。これをフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=1:1 酢酸エチル/イソヘキサン)によって精製し、モノ結合(mono-coupled)およびビス結合(bis-coupled)生成物の混合物を得た。これを、さらに精製することなく次の段階に用いた。
MS: MM-ve 383 (M-H).
【0304】
(ii) {3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}酢酸メチル
炭酸カリウム(0.46g)を、DMF中の段階(i)の生成物(1.10mmol)および塩化 2−ジメチルアミノエチル塩酸塩(0.16g)の溶液に、室温で加えた。1時間後、反応の
進行が明らかでないため、該混合物を60℃で18時間加熱した。水を加え、該混合物を酢酸エチルで抽出し、洗浄し(塩水)、有機物を乾燥させ(MgSO)、濃縮し、緑色の油状物とした。これをフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=酢酸エチル中1%トリエチルアミンおよび2%メタノール)によって精製し、副題化合物を無色の油状物として得た(100mg)。
MS: MM+ve 456 (M+H).
【0305】
(iii) {3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}酢酸
1M 水酸化ナトリウム(0.44ml)を、1:1 THF/メタノール(6ml)中の段階(ii)の生成物(100mg)の溶液に加え、48時間撹拌した。該混合物を減圧下で蒸発させ、RPHPLCによって精製し、表題化合物を白色の固体として得た(0.04g)。
1H-NMR MeOD: δ 8.00 (1H, d), 7.75 (1H, dd), 7.41 (1H, d), 6.87 (1H, s), 6.69 (1H, s), 6.59 (1H, t), 4.27 (2H, t), 3.46 (2H, s), 3.34 (2H, t), 3.22 (2H, q), 2.79 (6H, s), 1.23 (3H, t).
MS: MM+ve 442 (M+H).
【0306】
実施例83
[3−{2−クロロ−4−[(ピリジン−2−イルメチル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
【化94】

【0307】
(i) 2−{[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)チオ]メチル}ピリジン
塩化 2−ピコリル塩酸塩(3.03g)を、DMF(50ml)中の3−クロロ−4−フルオロベンゼンチオール(3.0g)および炭酸セシウム(12.0g)の懸濁液に、撹拌しながら加え、該混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を水に注ぎ、有機物をエーテルに抽出し、エーテル抽出物を洗浄し(塩水)、乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、緑色の油状物とした(4.0g)。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.48 (1H, d), 7.74 (1H, td), 7.62-7.58 (1H, m), 7.43-7.32 (3H, m), 7.26 (1H, ddd), 4.36 (2H, s).
【0308】
(ii) 2−{[(3−クロロ−4−フルオロフェニル)スルホニル]メチル}ピリジン
TFA(0.59ml)を、DCM(50ml)中の段階(i)の生成物(2.0g)の溶液に加えた。MCPBA(6.6g)を該溶液に少しずつ加え、続いてさらにDCM(20ml)を加えた。該混合物を室温で2時間撹拌し、次いでDCM(150ml)を加え、該混合物を水性炭酸水素ナトリウムで、次いで塩水で洗浄した。有機物を乾燥させ(MgSO)、減圧下で蒸発させ、残渣をフラッシュ・カラム・クロマトグラフィー(溶出液=1:1 i−ヘキサン/酢酸エチルから10%エタノール/DCM)によって精製し、生成物を白色の固体として得た(1.3g)。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.42 (1H, ddd), 7.92 (1H, dd), 7.81 (1H, td), 7.70-7.61 (2H, m), 7.40 (1H, d), 7.34 (1H, ddd), 4.92 (2H, s).
【0309】
(iii) [3−{2−クロロ−4−[(ピリジン−2−イルメチル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸
表題化合物を、実施例25の段階(iv)の生成物および段階(ii)の生成物を用いる以外、実施例2の段階(iii)に記載された通りに製造した。
1H-NMR DMSO-d6: δ 8.43 (1H, dd), 7.89 (1H, d), 7.81 (1H, td), 7.61 (1H, dd), 7.55 (1H, s), 7.42 (1H, d), 7.37-7.32 (3H, m), 7.20 (1H, d), 4.91 (2H, s), 3.77 (2H, s).
MS: MM+ve 486 (M+H).
【0310】
薬理データ
リガンド結合アッセイ
[H]PGD を、Perkin Elmer Life Sciences から、比活性100〜210Ci/mmolで購入した。全ての他の薬品は、分析用であった。
【0311】
rhCRTh2/Gα16を発現させたHEK細胞を、10%のウシ胎児血清(HyClone)、1mg/mlのジェネテシン、2mMのL−グルタミン、および1%の非必須アミノ酸を含むDMEM中に慣用の方法で維持した。膜の製造のためには、トランスフェクトされた接着HEK細胞を、2層の組織培養ファクトリー(Fisher, カタログ番号 TKT-170-070E)中にコンフルエントになるまで成長させた。受容体発現の最大レベルは、培養の最後18時間に、500mMの酪酸ナトリウムを添加することによって誘発された。接着細胞を、リン酸緩衝食塩水(PBS, 細胞ファクトリー当たり50ml)で1回洗浄し、細胞ファクトリー当たり50mlの氷冷した膜均質化緩衝液[20mM HEPES(pH 7.4)、0.1mM ジチオトレイトール、1mM EDTA、0.1mM フッ化 フェニルメチルスルホニル、および100μg/ml バシトラシン]を添加することによって分離させた。細胞を10分間4℃で、220×Gで遠心分離することによってペレットにし、元の容積の半量の新しい膜均質化緩衝液に再度懸濁し、チューブを全ての時間で氷中に維持して、Polytron ホモジナイザーを用いて2×20秒破砕した。非破砕細胞を220×Gで10分間4℃で遠心分離することによって除去し、膜フラクションを、90000×Gで30分間4℃で遠心分離することによってペレットにした。最終的なペレットを、細胞ファクトリー当たり4mlの膜均質化緩衝液に再度懸濁し、蛋白質含量を決定した。膜を、−80℃で、適切なアリコート中で保存した。
【0312】
全てのアッセイを、Corning 透明底, 白色96ウェルNBSプレート(Fisher)中で行った。アッセイの前に、CRTh2を含むHEK細胞膜を、SPA PVT WGA ビーズ(Amersham)上にコートした。コートするために、膜を、ビーズと共に、ビーズ1mg当たり典型的に25μgの膜蛋白質で、4℃で、定速撹拌しながら、終夜インキュベートした (最適コーティング濃度を、膜のそれぞれのバッチで決定した)。ビーズを遠心分離(800×G, 7分間, 4℃)によってペレットにし、アッセイ緩衝液(5mMの塩化マグネシウムを含む50mM HEPES(pH 7.4))で1回洗浄し、最後にアッセイ緩衝液に10mg/mlのビーズ濃度で再度懸濁した。
【0313】
それぞれのアッセイは、20μlの6.25nMの[H]PGD、20μlの膜飽和SPAビーズを、アッセイ緩衝液および10μlの化合物溶液または13,14−ジヒドロ−15−ケト プロスタグランジン D(DK−PGD(非特異的結合決定のために用いる), Cayman chemical company)の両方中に含む。化合物およびDK−PGDをDMSOに溶解し、同じ溶媒で100×求められる最終濃度に希釈した。アッセイ緩衝液を加え、10% DMSOの最終濃度とし (化合物は、10×求められる最終濃度であった)、そしてこれがアッセイ・プレートに加えられた溶液であった。アッセイ・プレートを、室温で2時間インキュベートし、Wallac Microbeta 液体シンチレーション計数機(ウェル当たり1分)で計数した。
【0314】
式(I)の化合物は、(<)10μM未満のIC50値を有する。
特に、実施例7は、pIC50値=8.10を有し、実施例9は、pIC50値=7.85を有し、実施例11は、pIC50値=8.05を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
AおよびDは、水素、ハロゲン、CN、OR、S(O)(ここで、nは、0、1または2である)、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、C3−8シクロアルキルまたはC1−6アルキルから独立して選択され、後二者の基は、所望によりハロゲン原子によって置換されており;
Eは、O、S、NRまたはCRであり;
Vは、NまたはC(H)であり;
Wは、窒素であるか、あるいは、Wは、水素、ハロゲン、CN、SO、またはC1−3アルキル(後者の基は、所望によりハロゲン原子によって置換されている)によって置換されている炭素原子であり;
Xは、窒素であるか、あるいは、Xは、水素、ハロゲン、CN、SO、またはC1−3アルキル(後者の基は、所望によりハロゲン原子によって置換されている)によって置換されている炭素原子であり;
Yは、水素、CN、ハロゲン、C1−6アルキル(後者は、所望により1個以上のハロゲン原子によって置換されている)から選択され;
Zは、水素、ハロゲン、CN、SONR、CONR、COR、CO、SOまたはORから選択され;
およびRは、独立して、水素原子、ハロゲン、またはC1−6アルキル基を表すか、
あるいは、RおよびRは、一体となって、所望によりO、S、NRから選択される1個以上の原子を含む3員環〜8員環を形成し、そしてそれ自体、所望により1個以上のC1−3アルキルまたはハロゲンによって置換されており;
は、水素、C1−6アルキル(所望によりハロゲンまたはNRによって置換されている)またはSOであり;
およびRは、独立して、水素、C3−8シクロアルキルまたはC1−6アルキル{後二者の基は、所望によりハロゲン、CN、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキル、ORおよびNR、アリール、ヘテロアリール、S(O)(ここで、n=0、1または2)、CONR、NRCOR10、SONRおよびNRSOから独立して選択される1個以上の置換基によって置換されている}を表すか、
あるいは、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、所望によりO、N、S(O)(ここで、n=0、1または2)、NRから選択される1個以上の原子を含む、3員〜8員の飽和環を形成することができ、そしてそれ自体、所望により1個以上のハロゲン、OR、C3−8シクロアルキルまたはC1−6アルキルによって置換されており、後二者の基は、所望により1個以上のハロゲンによって置換されており;
は、アリール、ヘテロアリール、C3−8シクロアルキルまたはC1−6アルキルを表し、これらは全て所望によりハロゲン、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキル、OR、CN、NR、アリール、ヘテロアリール、S(O)(ここで、n=0、1または2)、CONR、NRCOR10、SONRおよびNRSOから独立して選択される1個以上の置換基によって置換されており;
は、独立して、水素原子またはC−Cアルキル(該アルキル基は、所望により1個以上のハロゲン原子によって置換され得る)を表し;
は、水素、C1−4アルキル、−COC−Cアルキル、CO−CアルキルまたはCONR−Cアルキルであり;
は、アリール、ヘテロアリール、C−CシクロアルキルまたはC1−6アルキルを表し、後二者の基は、所望によりハロゲン、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、OR、NR1011、S(O)(ここで、n=0、1または2)、CONR、NRCOR、SONRおよびNRSOから独立して選択される1個以上の置換基によって置換されていてもよく;
10およびR11は、独立して、アリールまたはヘテロアリール、水素、C3−7シクロアルキルまたはC1−6アルキルを表し、後二者の基は、所望によりハロゲン、C3−7シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、OH、ORおよびNR、S(O)(ここで、n=0、1または2)、CONR、NRCOR、SONRおよびNRSOから独立して選択される1個以上の置換基によって置換されているか、
あるいは、R10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一体となって、所望によりO、S(O)(ここで、n=0、1または2)、NRから選択される1個以上の原子を含む、3員〜8員の飽和ヘテロ環式環を形成することができ、そしてそれ自体、所望によりハロゲンまたはC−Cアルキルによって置換されていてもよい。
ただし、
●AおよびDは、両方が水素となり得ず;
●AおよびDは、−S(O)−(ここで、nは、0、1または2である)によってパラ位で置換されたアリールではあり得ず;
●V、WおよびXが全て炭素であるとき、フェニル環上の全ての置換基(V、W、X、YおよびZ)は、水素となり得ない。]
の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
Aが、水素、ハロゲン、CN、OR、アリール、ヘテロアリールまたはC1−6アルキルであり、後者の基は、所望により1個以上のハロゲン原子によって置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Aが、水素、ハロゲンまたはC1−6アルキルであり、後者の基は、所望により1個以上のハロゲン原子によって置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Dが、水素、ハロゲンまたはC1−6アルキルであり、後者の基は、所望により1個以上のハロゲン原子によって置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Dが水素ではない場合、Aは水素であり;Aが水素ではない場合、Dは水素である、請求項1から4の何れか1項に記載の化合物。
【請求項6】
Eが酸素または硫黄である、請求項1から5の何れか1項に記載の化合物。
【請求項7】
Eが酸素である、請求項1から5の何れか1項に記載の化合物。
【請求項8】
VがC(H)である、請求項1から7の何れか1項に記載の化合物。
【請求項9】
Wが、水素、ハロゲン、CNまたはC1−3アルキル(後者の基は、所望によりハロゲン原子によって置換されている)によって置換されている炭素原子である、請求項1から8の何れか1項に記載の化合物。
【請求項10】
Wが、水素、ハロゲンまたはC1−3アルキル(後者の基は、所望によりハロゲン原子によって置換されている)によって置換されている炭素原子である、請求項1から8の何れか1項に記載の化合物。
【請求項11】
WがC(H)である、請求項1から8の何れか1項に記載の化合物。
【請求項12】
Xが、水素またはハロゲンによって置換されている炭素原子である、請求項1から11の何れか1項に記載の化合物。
【請求項13】
XがC(H)である、請求項1から11の何れか1項に記載の化合物。
【請求項14】
Yが、ハロゲン、シアノまたはC1−3アルキル(所望により1個以上のハロゲン原子によって置換されている)である、請求項1から13の何れか1項に記載の化合物。
【請求項15】
Zが、SO、SONR、CONRまたはCORから選択される、請求項1から14の何れか1項に記載の化合物。
【請求項16】
およびRが共に水素であるか、またはRおよびRの一方がメチルであり、他方が水素である、請求項1から15の何れか1項に記載の化合物。
【請求項17】
{4−クロロ−3−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
2−{4−クロロ−3−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}プロパン酸;
(4−クロロ−3−{2−クロロ−4−[(ジメチルアミノ)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
[4−クロロ−3−(3−シアノフェノキシ)フェニル]酢酸;
{4−クロロ−3−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[4−(エチルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[2−シアノ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[2−シアノ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[4−(メチルスルホニル)−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[2−シアノ−5−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
(4−クロロ−3−{2−フルオロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
[3−(4−ベンゾイル−2−フルオロフェノキシ)−4−クロロフェニル]酢酸;
(4−クロロ−3−{2−クロロ−4−[(イソブチルアミノ)カルボニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
{3−クロロ−5−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−フルオロフェニル}酢酸;
{3−フルオロ−5−[4−(メチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−4−フルオロフェニル}酢酸;
{4−フルオロ−3−[4−(メチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{4−クロロ−3−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
[3−[2−クロロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
{3−クロロ−5−[2−フルオロ−4−(メチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[2−シアノ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[2−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[4−(エチルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
[3−{2−フルオロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
(3−クロロ−5−{4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
(3−クロロ−5−{2−クロロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
{3−クロロ−5−[4−(メチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
[3−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−[2−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−[4−(エチルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−[2−シアノ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
{3−[4−(ベンジルスルホニル)−2−クロロフェノキシ]−5−クロロフェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[4−(フェニルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[2−シアノ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−[4−(ベンジルスルホニル)−2−フルオロフェノキシ]−5−クロロフェニル}酢酸;
(3−クロロ−5−{2−フルオロ−4−[(3−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
{3−[4−(ベンジルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−5−クロロフェニル}酢酸;
(3−クロロ−5−{2−フルオロ−4−[(2−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
(3−クロロ−5−{4−[(4−クロロベンジル)スルホニル]−2−フルオロフェノキシ}フェニル)酢酸;
2−[3−[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸;
2−[3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸;
2−[3−[2−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸;
2−[3−{2−クロロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸;
(3−クロロ−5−{4−[(4−クロロベンジル)スルホニル]−2−フルオロフェノキシ}フェニル)酢酸;
{3−ブロモ−5−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−メチルフェニル}酢酸;
3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−シアノ安息香酸メチル;
[3−{[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェニル]チオ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−メトキシフェニル}酢酸;
[3−{2−クロロ−4−[(2−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−{[3−メチル−5−(フェニルスルホニル)ピリジン−2−イル]オキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−[2−クロロ−4−(モルホリン−4−イルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−(4−ベンゾイル−2−クロロフェノキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−{2−クロロ−4−[(3−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
{3−ブロモ−5−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
[3−{2−フルオロ−4−[(4−フルオロフェニル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
{3−クロロ−5−[4−(エチルスルホニル)−3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−クロロ−5−[5−クロロ−2−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−シアノ−5−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
(3−クロロ−5−{2−フルオロ−4−[(4−フルオロフェニル)スルホニル]フェノキシ}フェニル)酢酸;
(3−クロロ−5−{[2−シアノ−4−(エチルスルホニル)フェニル]チオ}フェニル)酢酸;
(3−クロロ−5−{[4−(エチルスルホニル)−2−(トリフルオロメチル)フェニル]チオ}フェニル)酢酸;
(3−クロロ−5−{[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェニル]チオ}フェニル)酢酸;
[3−(4−ベンゾイル−3,5−ジフルオロフェノキシ)−5−クロロフェニル]酢酸;
{3−クロロ−5−[2−クロロ−4−(4−フルオロベンゾイル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
{3−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−メチルフェニル}酢酸;
{3−エチル−5−[2−フルオロ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]フェニル}酢酸;
[3−{2−クロロ−4−[(4−フルオロベンジル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
[3−[2−シアノ−4−(フェニルスルホニル)フェノキシ]−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
{5−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]ビフェニル−3−イル}酢酸;
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−ピリジン−2−イルフェニル}酢酸;
{3−[2−クロロ−4−(エチルスルホニル)フェノキシ]−5−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}酢酸;
[3−{2−クロロ−4−[(ピリジン−2−イルメチル)スルホニル]フェノキシ}−5−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸;
およびそれらの薬学的に許容される塩
から選択される、式(I)の化合物。
【請求項18】
治療に使用するための請求項1から17の何れか1項に記載の式(I)の化合物。
【請求項19】
プロスタグランジンが介在する疾患を処置する方法であって、患者に、治療有効量の請求項1から17で定義した式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。
【請求項20】
プロスタグランジン D2が介在する疾患を処置する方法であって、患者に、治療有効量の請求項1から17で定義した式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。
【請求項21】
呼吸器疾患に罹患しているまたはそのリスクがある患者において、呼吸器疾患(例えば喘息および鼻炎)を処置する方法であって、該患者に、治療有効量の請求項1から17で定義した式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩またはそれらの溶媒和物を投与することを含む方法。

【公表番号】特表2009−512640(P2009−512640A)
【公表日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−534072(P2008−534072)
【出願日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際出願番号】PCT/GB2006/003689
【国際公開番号】WO2007/039736
【国際公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【Fターム(参考)】