説明

新規投薬配合物

【課題】薬学的錠剤組成物の製造方法の提供。
【解決手段】


上式で示される薬学的活性成分、または薬学的に許容され得るその酸付加塩、および水溶性ポロキサマーを、熱間溶融押出によって一緒に処理してからその他の成分(充填剤、流動促進剤など)と混合し、混合物を楕円形穿孔機を用いて、打錠する。錠剤組成物を、その後即放性薄膜被覆系および純水を含む組成物で被覆してもよい製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガレヌス組成物を製造する新規な方法、特に医薬の経口投与のためのガレヌス組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
経口投薬形態は、活性化合物のその作用部位での充分な利用能を可能にするよう設計される。薬物の生物学的利用能は、いくつかのパラメーター、たとえば活性化合物の物理化学的性質、投薬形態はならびに生理学的要因に依存する。
【0003】
近代的な薬物の発見から得られた多くの物質は、不充分な生物学的利用能のために問題がある。そのような分子は、非常に低い水溶性、および油中の限定された溶解度を示すことが多い。更に、多くの物質は、重大な食物効果を示す。すなわち、薬物および一定の食物が同時に摂取されたとき、それらは、摂取された薬物の有効性を減退させるか、または食物栄養素の吸収を低下させるように作用し合う可能性がある。加えて、処方された医薬とともに摂取されたビタミンおよびハーブ系サプリメントが、不都合な反応を招くこともある。
【0004】
どのように食物と薬物とが作用し合う可能性があるかのいくつかの例は、下記のものを包含する:
*食物は、医薬の作用を加速または減速することがある。
*体内でのビタミンおよび無機質の吸収の減損。
*食欲の刺激または抑制。
*薬物は、どのように栄養素が体内で用いられるかを変化させ得る。
【0005】
ここで、式I:
【0006】
【化1】

【0007】
[式中、Rは、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンまたはトリフルオロメチルであり;
1は、ハロゲンまたは水素であって、pが1のとき、R1は、上記置換基に加えて、Rと一緒になって−CH=CH−CH=CH−を形成してもよく;
2およびR2'は、それぞれ、独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、低級アルコキシまたはシアノであって、nが1のとき、R2およびR2'は、上記置換基に加えて、非置換であるか、あるいは低級アルキルまたは低級アルコキシから選ばれる一つもしくは二つの置換基で置換された−CH=CH−CH=CH−を形成してもよく;
3およびR3'は、水素、低級アルキルであるか、または結合する炭素原子と一緒になって、シクロアルキル基を形成し;
4は、水素、−N(R5)(CH2nOH−、−N(R5)S(O)2−低級アルキル、−N(R5)S(O)2−フェニル、−N=CH−N(R52、−N(R5)C(O)R5
【0008】
【化2】

【0009】
であり;
5は、水素、C3〜C6シクロアルキル、ベンジルまたは低級アルキルであり;
6は、水素、ヒドロキシ、低級アルキル、−(CH2nCOO−(R5)、−N(R5)CO−低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、−(CH2nCN、−(CH2nO(CH2nOH、−CHO、または酸素、窒素および硫黄からなる群より選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する5員もしくは6員の複素環であって、前記環の炭素原子の一つが非置換であるか、もしくはオキソ基で置換されており、複素環は、この分子の残余と直接、またはアルキレン基を介して結合しており;
【0010】
【化3】

【0011】
は、酸素、窒素または硫黄からなる群より選ばれる更に一つのヘテロ原子を含んでもよい、環状の第三級アミンであり、ここで環に存在するいかなる硫黄も、チオであるか、またはスルホキシドもしくは二酸化硫黄に酸化されることができ、それによって前記環状の第三級アミンは、この分子の残余と直接結合しているか、またはリンカー−(CH2nN(R5)−を介して結合しており;
Xは、−C(O)N(R5)−、−(CH2mO−、−(CH2mN(R5)−、−N(R5)C(O)−または−N(R5)(CH2m−であり;
n、pおよびqは、それぞれ、独立して、1〜4であり;
mは、1または2である]
で示される、結晶形態でのNK−1レセプターアンタゴニストの一群、および薬学的に許容され得るその酸付加塩が、25℃で水(たとえば<0.0001mg/ml)および模擬的な胃液(たとえば0.08mg/ml)に事実上不溶であって、ヒトである患者に適切かつ適用可能である投薬配合物として処方し得ることが見出された。そのような配合物は、模擬的な腸液へのこれらの化合物についての事実上の不溶性という短所を克服し得る。好適な投薬配合物は、活性成分400mgを有する錠剤である。
【0012】
式Iの化合物は、公知の化合物であり、欧州特許出願公開第1,035,115号公報(EP 1035,115)に、CNS障害、たとえばうつ病、不安および嘔吐の処置のための活性を有するNK−1レセプターアンタゴニストとして記載されている。
【0013】
式Iの好ましい化合物は、構造式:
【0014】
【化4】

【0015】
を有し、水およびpH3.0〜7.0の緩衝水溶液への上記の不溶性、すなわち<0.0001mg/mlを示す、2−(3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニル)−N−メチル−N−(6−モルホリン−4−イル−4−o−トリルピリジン−3−イル)イソブチルアミドなる化合物である。
【0016】
生物学的利用能を増大させ、副作用、たとえば400mg錠剤における食物効果を軽減するための主目標として、新規なガレヌス配合物なるアプローチが研究された。熱間溶融押出(HME)アプローチが上記の問題を解決することが見出されている。
【発明の概要】
【0017】
本発明の目的は、薬学的錠剤組成物の製造方法であって、式Iの薬学的活性成分、または薬学的に許容され得るその酸付加塩、および水溶性ポロキサマー(Poloxamer)を、熱間溶融押出によって一緒に処理してからその他の成分と混合し、ここで錠剤組成物を、その後即放性薄膜被覆系および純水を含む組成物で被覆してもよい製造方法である。
【0018】
活性成分および水溶性ポロキサマー、たとえばポロキサマー188(Lutrol F68)、錠剤結合剤、ならびに湿潤剤が押出機を通じて処理される唯一の成分である、熱間溶融押出(HME)アプローチは、低い粒度、許容され得る粒子分散性および溶解特性という、他の賦形剤と併せたときに望みの薬物溶解特性を有する錠剤を生じる特性を有する微結晶質の固体分散へと導くことが見出された。
【0019】
本明細書で用いられる一般的用語の下記の定義は、問題の用語が単独で出現すると、併用されるとにかかわりなく適用される。本明細書および付記されたクレームで用いられる限り、「a」、「an」および「the」は、文脈が別途明確に指定しない限り複数形を包含することに留意しなければならない。
【0020】
用語「低級アルキル」は、1〜7個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキル基を意味する。低級アルキルの非限定的な例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチルなどを包含する。
【0021】
用語「アルキレン基」は、ある基といずれかの末端で結合された低級アルキルリンカーを意味する。アルキレン基の非限定的な例は、メチレン、エチレン、プロピレンなどを包含する。
【0022】
用語「低級アルコキシ」は、酸素原子を介して結合された、上記に定義されたようなアルキル基を意味する。低級アルコキシ基の非限定的な例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシなどを包含する。
【0023】
用語「シクロアルキル」は、3〜6個の炭素原子を有する飽和された炭素環の基(たとえば非芳香族環)を意味する。シクロアルキル基の非限定的な例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどを包含する。
【0024】
用語「ハロゲン」は、塩素、ヨウ素、フッ素および臭素を意味する。
【0025】
加工助剤は、たとえば流動性を改善させ、粘着を回避することによって配合物の加工性を改善する賦形剤である。加工助剤の一種は、「コロイド状二酸化ケイ素」であって、約15nmの粒度を有する極微小物体のヒュームドシリカである。それは、軽く、緻密でない、青白色の、無臭、無味の、滑らかな無定形粉末である。本発明に有用なコロイド状二酸化ケイ素の非限定的な例は、Aerosil 380およびCab−O−Silを包含する。
【0026】
錠剤充填剤/希釈剤の非限定的な例は、澱粉、改質された澱粉誘導体、セルロース、カルシウム塩、糖および糖アルコールを包含する。澱粉は、α−グルコースに基づく二つの多糖類であるアミラーゼおよびアミロペクチンからなる物質である。本発明に用いることができる澱粉の一種は、トウモロコシ澱粉である。本発明に用いることができるトウモロコシ澱粉の非限定的な例は、Pure−Cote、Pure−Bind、Pure−Dent、Pure−Gel、Pure−Set、Melojel、Meritena、Paygel 55、Perfectamyl D6PH、Purity 21、Purity 826およびTablet Whiteを包含する。
【0027】
錠剤充填剤/希釈剤として用いることができるセルロースの一種は、微結晶質セルロースである。「微結晶質セルロース」(MCC)は、1−4βグリコシド結合によって結合されたグルコース単位で構成された天然に存在する重合体である。MCCは、特別な等級のα−セルロースから誘導することができる。本発明に用いることができるMCCの非限定的な例は、Avicel、Vivapur、Vivacel、Emcocelを包含する。錠剤充填剤/希釈剤として用いることができる糖アルコールの一種は、マンニトールである。本発明に用いることができるマンニトールの非限定的な例は、Parteck M 200を包含する。
【0028】
NVP水膨潤性重合体、クロスカルメロースおよびセルロース誘導体のような、異なる種類の崩壊剤を本発明に用いることができる。「NVP水膨潤性重合体」は、N−ビニルピロリドン、たとえばN−ビニル−2−ピロリドンを含む不溶性、膨潤性の単独またはヘテロ重合体である。
【0029】
「薬学的に許容され得る酸付加塩」は、無機酸または有機酸、たとえば塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩を包含する。
【0030】
「水溶性ポロキサマー」は、水に可溶性であり、薬学的配合物に湿潤剤として用いられる、エチレンオキシド、すなわちポリオキシエチレン(POE)、およびプロピレンオキシド、すなわちポリオキシプロピレン(POP)のブロック共重合体である。本発明に有用なポロキサマーの非限定的な例は、Lutrol F68(ポロキサマー188)を包含する。
【0031】
「押出し」は、制御された条件下で原料を金型から押し出すことによって、均一な形状および密度の製品へと転換する方法である。
【0032】
本発明は、式Iの化合物および水溶性ポロキサマーを含む熱間溶融押出物を含む組成物を提供する。特に、本発明は、式Iの化合物、たとえば塩酸2−(3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニル)−N−メチル−N−(6−モルホリン−4−イル−4−o−トリルピリジン−3−イル)イソブチルアミドおよび水溶性ポロキサマー、たとえばLutrol F68を含む熱間溶融押出物を含む組成物を提供する。
【0033】
この新規な薬学的錠剤組成物は、錠剤重量の
(a)30〜60%の式Iの活性成分、
(b)10〜20%の水溶性ポロキサマー、
(c)20〜30%の充填剤、
(d)1〜10%の崩壊剤、
(e)0〜5%の加工助剤、および
(f)0〜5%の流動促進剤、ならびに望みであれば
(g)2〜5%の即放性薄膜被覆系、ならびに
(h)純水
を含む。
【0034】
【表1】

【0035】
代表的な被覆組成物の例は、
Opadry Yellow 03K 12429 25.00
純水 131.25
薄膜被覆された錠剤の総重量 825.00
を含む。
【0036】
製造方法:
本発明による薬学的錠剤組成物を製造する方法は、下記の工程:
(1)薬学的活性成分を水溶性ポロキサマーと混合する工程、
(2)工程1の粉末混合物を用いて、熱間溶融押出物を製造する工程、
(3)押し出された材料を、ふるい分け機械を通過させて、粉砕された材料を得る工程、それによって望みの粒度範囲内の材料を得るために、二つ以上のふるい分け工程が必要となり得る、
(4)工程3からの粉砕された押出物を、初めに充填剤および崩壊剤と混合する工程、
(5)工程4からの混合物を加工助剤および流動促進剤と混合することによって、最終混合物を製造する工程、および
(6)工程5で製造された最終混合物を打錠する工程
を含む。
【0037】
より具体的には、この方法は、下記の工程を含む:
・薬学的活性成分/薬物物質の約50%を混合機、たとえばPK、BinまたはBohleミキサーに入れる。
・水溶性ポロキサマーを加え、次いで、薬物物質の残余を加える。
・材料を約30分間混合する。
・工程3からの粉末混合物を、ホッパー式供給装置(たとえばK−Tron Soder)を用いて熱間溶融押出装置(たとえばLeistritz)内に移し、粉末混合物を、熱間溶融押出装置を通過させる。
・熱間溶融押出物を室温で捕集する。
・その後、押し出された材料を、初めに、ふるい分け機械、たとえばFitzMillを、低速の刃を用いて3番ふるいを通して推進し、次いで中速の刃で2番ふるいを通して推進して、通過させる。
・粉砕された材料の約50%を、充填剤(たとえば、40番メッシュのふるい通過後のAvicel PH102またはParteck M 200)、トウモロコシ澱粉、崩壊剤(たとえばポリプラスドンXL)、および他の賦形剤(たとえば、12番メッシュのふるい通過後のAerosil 380)とともに、PK混合機またはそれと同等の機器に入れ、その後残余の粉砕された材料を加え、30分間混合する。
・粉末混合物の約50%を取り出し、流動促進剤(たとえば、40番メッシュのふるい通過後のステアリン酸マグネシウム)を混合機内の残余の材料に加え、粉末混合物の残余を再び加え、5分間混合し、
・最終混合物を、たとえば約18.7mm(0.738インチ)x約8.7mm(0.344インチ)の楕円形穿孔機を用いて、打錠する。
【0038】
核は、下記のように被覆し得る:
(1)ステンレス鋼製容器内で、完全薄膜被覆系、たとえばOpadry Yellowを純水に、完全に分散してコート懸濁液を形成するまで45分間混合することによって分散させ、
(2)核を、穿孔された被覆パンに入れ、45±5℃の吸入空気によって、間欠的に振とうしつつ、排出空気が40±5℃に達するまで加熱し、
(3)その後、吸入口温度を60±5℃まで上昇させ、連続的に撹拌しつつ、かつ空気吹き付け装置系を用いて乾量基準で1錠あたり一定量(錠剤重量の約2〜5%)の薄膜コートを塗布しつつ、核を被覆し、
(4)被覆された錠剤を、振とうすることによって含水量が2%未満になるまで乾燥し、
(5)錠剤を、室温まで冷却し、二重ポリエチレン製密閉容器内に貯蔵する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬学的錠剤組成物の製造方法であって、式I:
【化5】


[式中、Rは、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンまたはトリフルオロメチルであり;
1は、ハロゲンまたは水素であって、pが1のとき、R1は、上記置換基に加えて、Rと一緒になって−CH=CH−CH=CH−を形成してもよく;
2およびR2'は、それぞれ、独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、低級アルコキシまたはシアノであって、nが1のとき、R2およびR2'は、上記置換基に加えて、非置換であるか、あるいは低級アルキルまたは低級アルコキシから選ばれる一つもしくは二つの置換基で置換された−CH=CH−CH=CH−を形成してもよく;
3およびR3'は、水素、低級アルキルであるか、または結合する炭素原子と一緒になって、シクロアルキル基を形成し;
4は、水素、−N(R5)(CH2nOH−、−N(R5)S(O)2−低級アルキル、−N(R5)S(O)2−フェニル、−N=CH−N(R52、−N(R5)C(O)R5
【化6】


であり;
5は、水素、C3〜C6シクロアルキル、ベンジルまたは低級アルキルであり;
6は、水素、ヒドロキシ、低級アルキル、−(CH2nCOO−(R5)、−N(R5)CO−低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、−(CH2nCN、−(CH2nO(CH2nOH、−CHO、または酸素、窒素および硫黄からなる群より選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有する5員もしくは6員の複素環であって、前記環の炭素原子の一つが非置換であるか、もしくはオキソ基で置換されており、複素環は、この分子の残余と直接、またはアルキレン基を介して結合しており;
【化7】


は、酸素、窒素または硫黄からなる群より選ばれる更に一つのヘテロ原子を含んでもよい、環状の第三級アミンであり、ここで環に存在するいかなる硫黄も、チオであるか、またはスルホキシドもしくは二酸化硫黄に酸化されることができ、それによって前記環状の第三級アミンは、この分子の残余と直接結合しているか、またはリンカー−(CH2nN(R5)−を介して結合しており;
Xは、−C(O)N(R5)−、−(CH2mO−、−(CH2mN(R5)−、−N(R5)C(O)−または−N(R5)(CH2m−であり;
n、pおよびqは、それぞれ、独立して、1〜4であり;
mは、1または2である]
で示される薬学的活性成分、または薬学的に許容され得るその酸付加塩、および水溶性ポロキサマーを、熱間溶融押出によって一緒に処理してからその他の成分と混合し、ここで錠剤組成物を、その後即放性薄膜被覆系および純水を含む組成物で被覆してもよい、製造方法。
【請求項2】
請求項1記載の薬学的錠剤組成物の製造方法であって、下記の工程:
(1)薬学的活性成分を水溶性ポロキサマーと混合する工程、
(2)工程1の粉末混合物を用いて、熱間溶融押出物を製造する工程、
(3)押し出された材料を、ふるい分け機械を通過させて、粉砕された材料を得る工程(望みの粒度範囲内の材料を得るために、二つ以上のふるい分け工程が必要となり得る)、
(4)工程3からの粉砕された押出物を、初めに充填剤および崩壊剤と混合する工程、
(5)工程4からの混合物を加工助剤および流動促進剤と混合することによって、最終混合物を製造する工程、
(6)工程5で製造された最終混合物を打錠する工程
を含む、製造方法。
【請求項3】
錠剤重量の
(a)30〜60%の式Iの活性成分、
(b)10〜20%の水溶性ポロキサマー、
(c)20〜30%の充填剤、
(d)1〜10%の崩壊剤、
(e)0〜5%の加工助剤、および
(f)0〜5%の流動促進剤、ならびに望みであれば
(g)2〜5%の即放性薄膜被覆系
(h)純水
を含む、請求項1または2に従って製造された薬学的錠剤組成物。
【請求項4】
錠剤が式Iの活性成分400mgを含有する、請求項3記載の薬学的錠剤組成物。
【請求項5】
活性成分が2−(3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニル)−N−メチル−N−(6−モルホリン−4−イル−4−o−トリルピリジン−3−イル)イソブチルアミドである、請求項3記載の薬学的錠剤組成物。
【請求項6】
水溶性ポロキサマーがエチレンオキシド(POE)またはプロピレンオキシド(POP)のブロック共重合体である、請求項3記載の薬学的錠剤組成物。
【請求項7】
水溶性ポロキサマーがLutrol F68である、請求項6記載の薬学的錠剤組成物。
【請求項8】
充填剤がトウモロコシ澱粉、微結晶質セルロースおよび糖アルコールの混合物である、請求項3記載の薬学的錠剤組成物。
【請求項9】
充填剤が、Pure−CoteまたはPure−BindまたはPure−DentまたはPure GelまたはPure−SetまたはMelojelまたはMeritenaまたはPaygel 55またはPerfectamyl D6PHまたはPurity 21またはPurity 826またはTablet White、およびAvicelまたはVivapurまたはVivacelまたはEmcocel、ならびにParteck M 200である、請求項8記載の薬学的錠剤組成物。
【請求項10】
加工助剤がコロイド状二酸化ケイ素である、請求項3記載の薬学的錠剤組成物。
【請求項11】
加工助剤がAerosil 380またはCab−O−Silである、請求項10記載の薬学的錠剤組成物。
【請求項12】
崩壊剤がポリプラスドンXLである、請求項3記載の薬学的錠剤組成物。
【請求項13】
流動促進剤がステアリン酸マグネシウムである、請求項3記載の薬学的錠剤組成物。
【請求項14】
・塩酸2−(3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニル)−N−メチル−N−(6−モルホリン−4−イル−4−o−トリルピリジン−3−イル)イソブチルアミド
400.00mg、
・Lutrol F68 133.35mg、
・微結晶質セルロース(Avicel PH102) 162.65mg、
・Parteck 200(マンニトール) 30.00mg、
・ポリプラスドンXL 16.00mg
・コロイド状二酸化ケイ素(Aerosil 380) 16.00mg、
・トウモロコシ澱粉 30.00mg、
・ステアリン酸マグネシウム 12.00mg、
・Opadry Yellow 03K 12429 25.00mg、
・純水 131.25ml
を含む、請求項3記載の薬学的錠剤組成物。

【公開番号】特開2013−49686(P2013−49686A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−231933(P2012−231933)
【出願日】平成24年10月19日(2012.10.19)
【分割の表示】特願2008−531674(P2008−531674)の分割
【原出願日】平成18年9月13日(2006.9.13)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】