説明

新規有機電界発光化合物およびこれを使用する有機電界発光素子

新規の有機電界発光化合物およびこれを含む有機電界発光素子が開示される。OLED素子の有機電界発光材料のホスト材料として使用される場合、開示された有機電界発光化合物は従来のホスト材料と比較して高い発光効率および材料の優れた寿命特性を示す。よって、それは非常に良好な駆動寿命を有するOLEDを製造するために使用されうる。
【代表図】なし

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規の有機電界発光化合物(organic electroluminescent compound)、およびこれを含む有機電界発光素子(organic electroluminescent devices)に関する。具体的には、本発明は、電界発光材料として使用される新規の有機電界発光化合物及びこれをホストとして使用している有機電界発光素子に関する。
【背景技術】
【0002】
OLED(有機発光ダイオード)の発光効率を決定する最も重要な要因は電界発光材料の種類である。電界発光材料として蛍光材料が現在まで広く使用されてきたが、リン光材料の開発は、電界発光メカニズムの観点から発光効率を理論的に4倍まで向上させるための最良の方法の1つである。
【0003】
現在まで、イリジウム(III)錯体はリン光材料として広く知られており、例えば、(acac)Ir(btp)、Ir(ppy)およびFirpicはそれぞれ赤色、緑色、および青色のリン光材料として広く知られている。特に、多くのリン光材料が近年、日本、欧州および米国において開発されてきた。
【0004】
【化1】

【0005】
リン光発光材料のためのホスト材料として、4,4’−N,N’−ジカルバゾール−ビフェニル(CBP)が現在まで最も広く知られており、正孔ブロッキング層(例えば、BCPおよびBAlq)が適用された高効率のOLEDが知られている。パイオニア(日本国)などはホストとしてビス(2−メチル−8−キノリナト)(p−フェニルフェノラト)アルミニウム(III)(BAlq)誘導体を使用する高性能のOLEDを報告した。
【0006】
【化2】

【0007】
先行技術の材料は発光特性の観点からは有利であるが、その材料は低いガラス転移温度および非常に劣った熱安定性を有しており、その結果その材料は高温、真空での蒸着プロセス中に変化する傾向がある。OLEDにおいては、電力効率=(π/電圧)×電流効率が定義される。よって、電力効率は電圧に反比例し、そしてOLEDのより低い電力消費を得るためには電力効率はより高くあるべきである。実際には、リン光電界発光材料を使用するOLEDは、蛍光EL材料を使用するOLEDよりも有意に高い電流効率(cd/A)を示す。しかし、リン光材料のホスト材料としてBAlqおよびCBPのような従来の材料が使用される場合には、蛍光材料を使用するOLEDと比較してより高い駆動電圧のせいで電力効率(lm/w)の観点から有意な利点を得ることはできない。さらに、このようなOLEDは満足な素子寿命をもたらすことができない。
【0008】
よって、より向上した安定性および性能を有するホスト材料の開発が必要とされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明者は従来技術の課題を克服することに努め、その結果、優れた発光効率および著しく延長された素子寿命を有する有機電界発光素子を実現するための新規の電界発光化合物を発明した。
【0010】
よって、本発明の目的はこれらの課題を克服し、そして従来のホスト材料と比較してより良好な発光効率、向上した素子寿命、および適切な色座標をもたらす骨格を含む有機電界発光化合物を提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は、前記有機電界発光化合物を電界発光材料として使用する、高効率および長寿命の有機電界発光素子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
具体的には、本発明は化学式(1)〜(5)のいずれかで表される有機電界発光化合物、およびこれを含む有機電界発光素子に関する。本発明の有機電界発光化合物は、従来のホスト材料と比較してより良好な発光効率および優れた寿命特性を提供するので、この化合物から優れた駆動寿命を有するOLEDが得られうる。
【0013】
【化3】

【0014】
【化4】

【0015】
【化5】

【0016】
【化6】

【0017】
【化7】

【0018】
式中、XおよびYは独立してN(Ar)、OおよびSから選択され、Arは互いに異なっていてもよく、並びに2以上のAr基が存在する場合にはArはArもしくはArとして表されることができ;
〜Zは独立してC(Ar)およびNから選択され、Arは互いに異なっていてもよく、並びに隣り合うAr基は一緒に結合して環を形成していてもよく;
ArおよびArは独立して(C1−C60)アルキル、(C3−C60)シクロアルキル、N、O、S、SiおよびPから選択される1以上のヘテロ原子を含む5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル、(C7−C60)ビシクロアルキル、アダマンチル、(C2−C60)アルケニル、(C2−C60)アルキニル、(C6−C60)アリールおよび(C3−C60)ヘテロアリールから選択され;
Arは独立して水素、(C1−C60)アルキル、ハロゲン、シアノ、(C3−C60)シクロアルキル、N、O、S、SiおよびPから選択される1以上のヘテロ原子を含む5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル、(C7−C60)ビシクロアルキル、アダマンチル、(C2−C60)アルケニル、(C2−C60)アルキニル、(C6−C60)アリール、(C1−C60)アルコキシ、(C6−C60)アリールオキシ、(C3−C60)ヘテロアリール、(C6−C60)アリールチオ、(C1−C60)アルキルチオ、モノもしくはジ(C1−C30)アルキルアミノ、モノもしくはジ(C6−C30)アリールアミノ、トリ(C1−C30)アルキルシリル、ジ(C1−C30)アルキル(C6−C30)アリールシリル、トリ(C6−C30)アリールシリル、モノもしくはジ(C6−C30)アリールボラニル、モノもしくはジ(C1−C60)アルキルボラニル、ニトロおよびヒドロキシルから選択され;並びに
Ar〜Arのアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ビシクロアルキル、アダマンチル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリール、アリールチオ、アルキルチオ、アルキルアミノ、アリールアミノ、トリアルキルシリル、ジアルキルアリールシリル、トリアリールシリル、アリールボラニルもしくはアルキルボラニルは、(C1−C60)アルキル、ハロゲン、シアノ、(C3−C60)シクロアルキル、N、O、S、SiおよびPから選択される1以上のヘテロ原子を含む5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル、(C7−C60)ビシクロアルキル、アダマンチル、(C2−C60)アルケニル、(C2−C60)アルキニル、(C6−C60)アリール、(C1−C60)アルコキシ、(C6−C60)アリールオキシ、P(=O)Rで置換された(C6−C60)アリール[RおよびRは独立して(C1−C60)アルキルもしくは(C6−C60)アリールを表す]、(C3−C60)ヘテロアリール、(C6−C60)アリールで置換された(C3−C60)ヘテロアリール、(C1−C60)アルキルで置換された(C3−C60)ヘテロアリール、(C6−C60)アリール(C1−C60)アルキル、(C6−C60)アリールチオ、(C1−C60)アルキルチオ、モノもしくはジ(C1−C30)アルキルアミノ、モノもしくはジ(C6−C30)アリールアミノ、トリ(C1−C30)アルキルシリル、ジ(C1−C30)アルキル(C6−C30)アリールシリル、トリ(C6−C30)アリールシリル、モノもしくはジ(C6−C30)アリールボラニル、モノもしくはジ(C1−C60)アルキルボラニル、ニトロおよびヒドロキシルからなる群から選択される1種以上の置換基によってさらに置換されていてよく、
ただし、XおよびYの双方がN(Ar)であり、かつZ〜Zの全てがC(Ar)である場合を除く。
【0019】
本明細書において記載される場合、「(C1−C60)アルキル」部分を含む置換基は1〜60個の炭素原子、1〜20個の炭素原子、または1〜10個の炭素原子を含むことができる。「(C6−C60)アリール」部分を含む置換基は6〜60個の炭素原子、6〜20個の炭素原子、または6〜12個の炭素原子を含むことができる。「(C3−C60)ヘテロアリール」部分を含む置換基は3〜60個の炭素原子、4〜20個の炭素原子、または4〜12個の炭素原子を含むことができる。「(C3−C60)シクロアルキル」部分を含む置換基は3〜60個の炭素原子、3〜20個の炭素原子、または3〜7個の炭素原子を含むことができる。「(C2−C60)アルケニルもしくはアルキニル」部分を含む置換基は2〜60個の炭素原子、2〜20個の炭素原子、または2〜10個の炭素原子を含むことができる。
【0020】
本発明の用語「アルキル」は線状もしくは分岐で飽和の一価の炭化水素基もしくはその組み合わせを含み、これは炭素原子と水素原子とのみから構成される。用語「アルコキシ」は−O−アルキル基を意味し、このアルキルは上述のように定義される。
【0021】
本明細書に記載される用語「アリール」は、芳香族炭化水素から1つの水素原子を除去することによりその芳香族炭化水素から得られる有機基を表す。アリール基には単環系もしくは縮合環系が挙げられ、そのそれぞれの環は好適には4〜7個、好ましくは5もしくは6個の環原子を含む。2以上のアリール基が化学結合を介して一緒にされている構造も含まれる。具体的な例としては、フェニル、ナフチル、ビフェニル、アントリル、インデニル、フルオレニル、フェナントリル、トリフェニレニル、ピレニル、ペリレニル、クリセニル、ナフタセニル、フルオランテニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0022】
本明細書に記載される用語「ヘテロアリール」は、芳香族環骨格原子のためのN、OおよびSから選択される1〜4個のヘテロ原子と、残りの芳香族環骨格原子のための炭素原子とを含むアリール基を意味する。ヘテロアリールは、5員もしくは6員の単環式ヘテロアリール、または1以上のベンゼン環と縮合している多環式ヘテロアリールであってよく、部分的に飽和されていてよい。化学結合を介して結合されている1以上のヘテロアリール基を有する構造も含まれる。ヘテロアリール基には、そのヘテロ原子が酸化されるかまたは四級化されて、N−オキシド、第四級塩などを形成する2価のアリール基も挙げられうる。具体的な例には、単環式ヘテロアリール基、例えば、フリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、トリアジニル、テトラジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、フラザニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル;多環式ヘテロアリール基、例えば、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、イソベンゾフリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、ベンゾチアジアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノリジニル、キノキサリニル、カルバゾリル、フェナントリジニルおよびベンゾジオキソリル;並びに、その対応するN−オキシド(例えば、ピリジルN−オキシド、キノリルN−オキシド)、および第四級塩が挙げられるが、これらに限定されない。
【0023】
本発明の有機電界発光化合物は下記化学式のいずれかで表される化合物によって例示されうる:
【化8】

【化9】

【化10】

式中、ArおよびArは化学式(1)〜(5)におけるように定義される。
【0024】
さらに、本発明の有機電界発光化合物は下記化学式のいずれかで表される化合物によって例示されうる:
【化11】

式中、ArおよびArは化学式(1)〜(5)におけるように定義される。
【0025】
本発明の有機電界発光化合物は下記化学式のいずれかで表される化合物によって具体的に例示されうる:
【化12】

式中、Arは化学式(1)〜(5)におけるように定義される。
【0026】
より具体的には、ArおよびArは独立して、フェニル、1−ナフチルもしくは2−ナフチル、または下記化学式のいずれかで表される置換基を表すが、これに限定されない:
【化13】

【化14】

【0027】
本発明は、第1の電極;第2の電極;並びに、第1の電極と第2の電極との間に設けられた少なくとも1つの有機層;を含んでなる有機電界発光素子であって、化学式(1)〜(5)のいずれかで表される有機電界発光化合物の1種以上を前記有機層が含む有機電界発光素子も提供する。
【0028】
本発明の有機電界発光素子は、有機層が電界発光層を含み、当該電界発光層が電界発光ホストとして化学式(1)〜(5)のいずれかで表される化合物の1種以上と、1種以上のリン光ドーパントとを含むことで特徴付けられる。このドーパントは特に限定されない。
【0029】
本発明の有機電界発光素子は、化学式(1)〜(5)のいずれかによって表される有機電界発光化合物の1種以上と共に、アリールアミン化合物およびスチリルアリールアミン化合物からなる群から選択される1種以上の化合物をさらに含むことができる。
【0030】
本発明の有機電界発光素子においては、有機層は化学式(1)〜(5)のいずれかで表される有機電界発光化合物の1種以上と共に、第1族、第2族、第4周期および第5周期遷移金属、ランタニド金属並びにd−遷移元素、またはその複合体の有機金属からなる群から選択される1種以上の金属をさらに含むことができる。有機層は電界発光層および電荷発生層を含むことができる。
【0031】
有機電界発光素子は、白色光を発光する有機電界発光素子を形成するために、上述のような有機電界発光化合物に加えて、青色、緑色、もしくは赤色の光を発光する1種以上の有機電界発光層を含むこともできる。
【発明の効果】
【0032】
本発明の有機電界発光化合物は、OLEDの有機電界発光材料のホスト材料として使用される場合に優れた発光効率および材料の非常に良好な寿命特性を示し、その結果その化合物から非常に良好な駆動寿命を有するOLEDが製造されうる。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の典型的な有機電界発光化合物、その製造、および電界発光素子の発光特性を示すために、製造例および実施例を参照することにより本発明がさらに説明されるが、これら実施例は本発明の実施形態をより良好に理解するだけのために提供されるのであり、何らかの手段によって本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【実施例】
【0034】
製造例
[製造例1]化合物(A)の製造
【化15】

【0035】
化合物(A−1)の製造
ブロモ−2−ニトロベンゼン(30g、148.5mmol)、1−ナフタレンボロン酸(30.6g、178.2mmol)、Pd(PPh(5.14g、4.45mmol)、2MのKCO水溶液(297.01mmol)、トルエン(500mL)およびエタノール(200mL)の混合物を還流下で4時間攪拌した。この混合物を周囲温度まで冷却した後で、これに蒸留水を添加した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、その抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で蒸留した。カラムを通した精製で化合物(A−1)(31g、124.3mmol、84.03%)を得た。
【0036】
化合物(A−2)の製造
化合物(A−1)(31g、124.3mmol)およびトリエチルホスファイト(300mL)の混合物を還流下で10時間攪拌した。この混合物を周囲温度まで冷却した後で、減圧下で有機溶媒を蒸留除去した。これに蒸留水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。この抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で蒸留した。カラムを通した精製で化合物(A−2)(18g、82.84mmol、66.81%)を得た。
【0037】
化合物(A−3)の製造
化合物(A−2)(18g、82.84mmol)、1,5−ジフェニル−3−クロロピリジン(26.4g、99.41mmol)、Pd(OAc)(1.85g、8.28mmol)、P(t−bu)(8.17ml、16.5mmol、キシレン中50%)、NaOt−bu(23.8g、248.5mmol)およびトルエン(500mL)の混合物を還流下で12時間攪拌した。この混合物を周囲温度まで冷却した後で、これに蒸留水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。この抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で蒸留した。カラムを通した精製で化合物(A−3)(19g、42.54mmol、51.36%)を得た。
【0038】
化合物(A−4)の製造
DMF(200mL)に溶解した化合物(A−3)(19g、42.54mmol)の溶液に、NBS(8.33g、46.80mmol)を添加した。周囲温度で10時間後、減圧下で有機溶媒を蒸留除去した。これに蒸留水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。この抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で蒸留した。カラムを通した精製で化合物(A−4)(20g、38.06mmol、89.47%)を得た。
【0039】
化合物(A−5)の製造
THF200mLに溶解した化合物(A−4)(20g、38.06mmol)の溶液に、n−buLi(15.22mL、38.06mmol、ヘキサン中2.5M)を−78℃でゆっくりと添加した。1時間攪拌した後で、これにホウ酸トリメチル(5.51mL、49.48mmol)を添加した。この混合物をゆっくりと周囲温度まで暖め、12時間攪拌した。蒸留水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。この抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で蒸留した。カラムを通した精製で化合物(A−5)(8g、16.31mmol、42.86%)を得た。
【0040】
化合物(A−6)の製造
化合物(A−5)(8g、16.31mmol)、ブロモ−2−ニトロベンゼン(3.95g、19.57mmol)、Pd(PPh(0.56g、0.48mmol)、2MのKCO水溶液(16mL、32.62mmol)、トルエン(70mL)、およびエタノール(20mL)の混合物を還流下で攪拌した。化合物(A−1)の合成と同じ手順に従って、化合物(A−6)(7g、12.33mmol、75.62%)が得られた。
【0041】
化合物(A−7)の製造
化合物(A−6)(7g、12.33mmol)がトリエチルホスファイト(100mL)と混合され、化合物(A−2)の合成と同じ手順が行われて、化合物(A−7)(4g、7.46mmol、58.33%)を得た。
【0042】
化合物(A)の製造
化合物(A−7)(4g、7.46mmol)、ヨードベンゼン(1.25mL、11.20mmol)、銅粉体(0.17g、11.20mmol)、KCO(3.09g)、18−クラウン−6(0.15g、1.59mmol)および1,2−ジクロロベンゼン(100mL)の混合物を還流下で15時間攪拌した。この反応混合物を周囲温度まで冷却した後で、減圧下で有機溶媒を蒸留除去した。これに蒸留水を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。この抽出物をカラムを通して精製して、化合物(A)(3.6g、5.88mmol、78.88%)を得た。
【0043】
[製造例2]化合物(B)の製造
【化16】

【0044】
化合物(B−1)の製造
1,4−ジブロモ−2,3−ジニトロベンゼン(20g、61.36mmol)、1−ナフタレンボロン酸(26g、153.42mmol)、Pd(PPh(3.54g、3.06mmol)、2MのKCO水溶液(90mL)、トルエン(200mL)およびエタノール(100mL)の混合物を還流下で10時間攪拌した。この反応混合物を周囲温度まで冷却した後で、これに蒸留水を添加し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。この抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で蒸留した。カラムを通した精製で化合物(B−1)(22g、52.32mmol、85.28%)を得た。
【0045】
化合物(B−2)の製造
化合物(B−1)(22g、52.32mmol)およびトリエチルホスファイト(200mL)を混合して180℃で攪拌した。化合物(A−2)の合成と同じ手順に従って、化合物(B−2)(10g、28.05mmol、53.95%)を得た。
【0046】
化合物(B−3)の製造
化合物(B−2)(10g、28.05mmol)、2−ヨードナフタレン(7.1g、28.05mmol)、銅粉体(2.67g、42.08mmol)、KCO(11.63g、84.17mmol)、18−クラウン−6(0.59g、2.24mmol)および1,2−ジクロロベンゼン(100mL)の混合物を190℃で20時間攪拌した。周囲温度まで冷却した後で、減圧下で有機溶媒を蒸留除去した。これに蒸留水を添加し、この混合物を酢酸エチルで抽出した。この抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で蒸留した。カラムを通した精製で化合物(B−3)(4g、8.28mmol、29.60%)を得た。
【0047】
化合物(B)の製造
DMF(20mL)中に溶解されたNaH(0.49g、12.43mmol、鉱物油中60%分散物)を収容する反応容器に、DMF(20mL)中に溶解された化合物(B−3)(4g、8.28mmol)の溶液を添加した。1時間後、これに、DMF(20mL)中に溶解された2−クロロ−4,6−ジフェニルトリアジン(2.66g、9.94mmol)の溶液を添加した。12時間の攪拌後、蒸留水を添加し、生じた固体を減圧下で濾別した。酢酸エチルおよびDMFからの再結晶化によって化合物(B)(3.5g、4.90mmol、59.21%)を得た。
【0048】
[製造例3]化合物(C)の製造
【化17】

【0049】
化合物(C−1)の製造
エタノール(1000mL)中に溶解した1,2−シクロヘキシルジオン(42.52g、379.26mmol)の溶液に、2−ナフチルヒドラジン(20g、126.42mmol)をゆっくりと添加した。これに酢酸(0.28mL、5.05mmol)を添加し、この混合物を40℃に加熱した。2時間後、この混合物を冷却し、これに蒸留水を添加した。生じた固体は減圧下で濾別されて、化合物(C−1)(17g、67.37mmol、53.47%)を得た。
【0050】
化合物(C−2)の製造
酢酸(100mL)中に溶解した化合物(C−1)(17g、67.37mmol)に、トリフルオロ酢酸(10mL)を添加した。周囲温度で2時間攪拌後、これに蒸留水を添加した。この混合物をNaOH水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。この抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で蒸留した。カラムを通した精製で化合物(C−2)(11g、46.75mmol、69.39%)を得た。
【0051】
化合物(C−3)の製造
化合物(B−3)の合成と同じ手順に従って、化合物(C−3)(10g、32.11mmol、68.69%)を得た。
【0052】
化合物(C−4)の製造
化合物(C−1)の合成と同じ手順に従って、化合物(C−4)(12g、29.88mmol、93.07%)を得た。
【0053】
化合物(C−5)の製造
化合物(C−2)の合成と同じ手順に従って、化合物(C−5)(6g、15.68mmol、52.50%)を得た。
【0054】
化合物(C)の製造
化合物(B)の合成と同じ手順に従って、化合物(C)(5g、8.14mmol、51.95%)を得た。
【0055】
[製造例4]化合物(D)の製造
【化18】

【0056】
化合物(D−2)の製造
化合物(A−1)の合成と同じ手順に従うが化合物(D−1)を用いて、化合物(D−2)(11g、38.02mmol、89.22%)を得た。
【0057】
化合物(D−3)の製造
化合物(A−2)の合成と同じ手順に従って、化合物(D−3)(8g、31.09mmol、81.78%)を得た。
【0058】
化合物(D)の製造
化合物(B)の合成と同じ手順に従って、化合物(D)(6g、12.30mmol、38.70%)を得た。
【0059】
[製造例5]化合物EおよびFの製造
【化19】

【0060】
化合物(E−2)の製造
化合物(A−1)の合成と同じ手順に従うが化合物(E−1)を用いて、化合物(E−2)(15g、51.85mmol、86.51%)を得た。
【0061】
化合物(E−3)の製造
化合物(A−2)の合成と同じ手順に従って、化合物(E−3)(6g、23.31mmol、44.97%)を得た。
【0062】
化合物(E)の製造
化合物(B)の合成と同じ手順に従って、化合物(E)(5g、10.25mmol、43.99%)を得た。
【0063】
化合物(F−1)の製造
化合物(A−2)の合成と同じ手順に従って、化合物(F−1)(3g、11.65mmol、22.48%)を得た。
【0064】
化合物(F)の製造
化合物(B)の合成と同じ手順に従って、化合物(F)(3g、6.15mmol、52.81%)を得た。
【0065】
[製造例6]化合物(G)および(H)の製造
【化20】

【0066】
化合物(G−1)の製造
カルバゾール(20g、119.6mmol)、ヨードベンゼン(20mL、179.41mmol)、銅(11.4g、179.41mmol)、KCO(49g、358.8mmol)、18−クラウン−6(2.5g、9.56mmol)および1,2−ジクロロベンゼンの混合物を190℃で12時間攪拌した。周囲温度まで冷却した後で、この反応混合物を減圧下で蒸留した。これに蒸留水を添加し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。この抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で蒸留した。カラムを通して精製して、化合物(G−1)(22g、90.42mmol、75.60%)を得た。
【0067】
化合物(G−2)の製造
化合物(A−4)の合成と同じ手順に従って、化合物(G−2)(25g、77.59mmol、85.81%)を得た。
【0068】
化合物(G−3)の製造
化合物(A−5)の合成と同じ手順に従って、化合物(G−3)(11g、38.31mmol、49.37%)を得た。
【0069】
化合物(G−4)の製造
化合物(A−1)の合成と同じ手順に従って、化合物(G−4)(12g、32.84mmol、85.72%)を得た。
【0070】
化合物(G−5)の製造
化合物(A−2)の合成と同じ手順に従って、反応が4時間行われて、化合物(G−5)(6g、17.99mmol、54.80%)を得た。
【0071】
化合物(G)の製造
化合物(B)の合成と同じ手順に従って、化合物(G)(7g、12.39mmol、68.91%)を得た。
【0072】
化合物(H−1)の製造
化合物(A−2)の合成と同じ手順に従って、反応が4時間行われて化合物(H−1)(2g、5.99mmol、18.26%)を得た。
【0073】
化合物(H)の製造
化合物(B)の合成と同じ手順に従って、化合物(H)(1.7g、3.01mmol、50.26%)を得た。
【0074】
製造例1〜6の手順に従って、有機電界発光化合物(TA、TBおよびTC)が製造された。このようにして製造されたこれらの有機電界発光化合物の置換基(Ar、Ar)、並びにこれら化合物のH NMRおよびMS/FABデータが表1および2に示される。
【0075】
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【0076】
[実施例1〜10]
本発明の有機電界発光化合物を使用したOLEDの製造
本発明の電界発光化合物を使用することによりOLED素子が製造された。
まず、OLED用ガラス(サムスン−コーニングにより製造)から調製された透明電極ITO薄膜(15Ω/□)を、トリクロロエチレン、アセトン、エタノールおよび蒸留水を順に使用した超音波洗浄にかけ、イソプロパノール中に貯蔵し、その後使用した。
次に、真空蒸着装置の基体ホルダにITO基体を取り付け、この真空蒸着装置のセル内に4,4’,4”−トリス(N,N−(2−ナフチル)−フェニルアミノ)トリフェニルアミン(2−TNATA)(この化学構造は以下に示される)を入れ、次いでチャンバー内を10−6torrの真空に至るまで通気させた。セルに電流を適用して、2−TNATAを蒸発させ、それによりITO基体上に60nmの厚みを有する正孔注入層の蒸着物を生じさせた。
【0077】
次いで、真空蒸着装置の他のセルに、N,N’−ビス(α−ナフチル)−N,N’−ジフェニル−4,4’−ジアミン(NPB)を入れ、このセルに電流を適用してNPBを蒸発させ、それにより正孔注入層上に20nmの厚みの正孔輸送層の蒸着物を生じさせた。
【0078】
【化21】

【0079】
前記真空蒸着装置の一方のセルに、10−6torrでの真空昇華で精製された本発明の化合物(例えば、化合物TA8−H4−H2)を、他方のセルには電界発光ドーパント(例えば、化合物(piq)Ir(acac))をそれぞれ入れた。この2種の材料は異なる速度で蒸発させられ、4〜10モル%の濃度でのドーピングを行い、それにより、正孔輸送層上に30nmの厚さを有する電界発光層を蒸着させた。
【0080】
【化22】

【0081】
次いで、電子輸送層としてトリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム(III)(Alq)(この構造は以下に示される)を20nmの厚みで蒸着させ、そして電子注入層として、リチウムキノラート(Liq)を1〜2nmの厚みで蒸着させた。その後、別の真空蒸着装置を使用して、150nmの厚みを有するAl陰極を蒸着させて、OLEDを製造した。
【0082】
【化23】

【0083】
[実施例11〜20]
本発明の電界発光化合物を使用することによるOLEDの製造
実施例1〜10のOLEDについてのと同じ手順に従うが、ホスト材料として本発明の化合物(例えば、化合物TA4−H4−H4)を使用し、かつ電界発光ドーパントとして以下の化学式で表される有機イリジウム錯体(Ir(ppy))を使用して、OLEDが製造された。
OLEDを製造するために使用されたそれぞれ材料は10−6torrでの真空昇華によって精製された後で電界発光材料として使用された。
【0084】
【化24】

【0085】
[比較例1および2]
従来の電界発光材料を使用することによるOLEDの製造
実施例1および11に記載されるのと同じ手順に従うが、真空蒸着装置の他方のセルに、ホスト材料として本発明の電界発光化合物の代わりに、ビス(2−メチル−8−キノリナト)(p−フェニルフェノラト)アルミニウム(III)(BAlq)を入れて、OLEDが製造された。
【0086】
【化25】

【0087】
実施例1〜10および実施例11〜20から製造されたOLED(これらは本発明の有機電界発光化合物を含む)、並びに比較例1および2から製造されたOLED(これらは従来の電界発光化合物を含む)の駆動電圧および電力効率が1,000cd/mで測定され、結果が表3および4に示される。
【0088】
表3および表4から認められうるように、本発明によって開発された有機電界発光化合物は素子性能の点で従来の材料と比較して優れた特性を示した。
【0089】
【表12】

【0090】
【表13】

【0091】
表3から認められうるように、本発明によって開発された化合物は従来の材料と比較して発光特性の点でより優れた特性を示した。本発明に従って製造された素子は従来の材料を用いて製造された比較例1の素子と比較して優れた電流特性を示し、それにより、1V以上低い駆動電圧を提供した。それらは、著しく向上した発光特性のせいで、比較例1の素子と比較して少なくとも1.4倍高い電流効率特性も示した。
【0092】
表4から認められうるように、本発明によって開発された化合物が緑色電界発光のためのホストとして使用された場合、この素子はその優れた発光特性のせいで、比較例2の素子と比べて少なくとも1.6倍のかなり高い電力効率を示した。優れた発光特性は従来の材料と比較して確認された。特に、実施例14の素子は比較例1の素子と比べて2.7V低い電圧で駆動され、実施例17の素子は1000cd/mで15.9 lm/Wの電力効率および5.5Vの駆動電圧を示した。
【0093】
よって、赤色もしくは緑色光を発光させるためのホスト材料として本発明に従う電界発光化合物を使用する素子は優れた発光特性を示すと共に、駆動電圧を低くし、その結果、特に緑色光を発光するための素子は5.1〜7.7 lm/Wの出力効率の増大を誘起し、結果的に電力消費の改良をもたらす。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式1〜5のいずれかで表される有機電界発光化合物:
【化1】

【化2】

【化3】

【化4】

【化5】

式中、XおよびYは独立してN(Ar)、OおよびSから選択され、Arは互いに異なっていてもよく、並びに2以上のAr基が存在する場合にはArはArもしくはArとして表されることができ;
〜Zは独立してC(Ar)およびNから選択され、Arは互いに異なっていてもよく、並びに隣り合うAr基は一緒に結合して環を形成していてもよく;
ArおよびArは独立して(C1−C60)アルキル、(C3−C60)シクロアルキル、N、O、S、SiおよびPから選択される1以上のヘテロ原子を含む5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル、(C7−C60)ビシクロアルキル、アダマンチル、(C2−C60)アルケニル、(C2−C60)アルキニル、(C6−C60)アリールおよび(C3−C60)ヘテロアリールから選択され;
Arは独立して水素、(C1−C60)アルキル、ハロゲン、シアノ、(C3−C60)シクロアルキル、N、O、S、SiおよびPから選択される1以上のヘテロ原子を含む5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル、(C7−C60)ビシクロアルキル、アダマンチル、(C2−C60)アルケニル、(C2−C60)アルキニル、(C6−C60)アリール、(C1−C60)アルコキシ、(C6−C60)アリールオキシ、(C3−C60)ヘテロアリール、(C6−C60)アリールチオ、(C1−C60)アルキルチオ、モノもしくはジ(C1−C30)アルキルアミノ、モノもしくはジ(C6−C30)アリールアミノ、トリ(C1−C30)アルキルシリル、ジ(C1−C30)アルキル(C6−C30)アリールシリル、トリ(C6−C30)アリールシリル、モノもしくはジ(C6−C30)アリールボラニル、モノもしくはジ(C1−C60)アルキルボラニル、ニトロおよびヒドロキシルから選択され;並びに
Ar〜Arのアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ビシクロアルキル、アダマンチル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリール、アリールチオ、アルキルチオ、アルキルアミノ、アリールアミノ、トリアルキルシリル、ジアルキルアリールシリル、トリアリールシリル、アリールボラニルもしくはアルキルボラニルは、(C1−C60)アルキル、ハロゲン、シアノ、(C3−C60)シクロアルキル、N、O、S、SiおよびPから選択される1以上のヘテロ原子を含む5員もしくは6員のヘテロシクロアルキル、(C7−C60)ビシクロアルキル、アダマンチル、(C2−C60)アルケニル、(C2−C60)アルキニル、(C6−C60)アリール、(C1−C60)アルコキシ、(C6−C60)アリールオキシ、P(=O)Rで置換された(C6−C60)アリール[RおよびRは独立して(C1−C60)アルキルもしくは(C6−C60)アリールを表す]、(C3−C60)ヘテロアリール、(C6−C60)アリールで置換された(C3−C60)ヘテロアリール、(C1−C60)アルキルで置換された(C3−C60)ヘテロアリール、(C6−C60)アリール(C1−C60)アルキル、(C6−C60)アリールチオ、(C1−C60)アルキルチオ、モノもしくはジ(C1−C30)アルキルアミノ、モノもしくはジ(C6−C30)アリールアミノ、トリ(C1−C30)アルキルシリル、ジ(C1−C30)アルキル(C6−C30)アリールシリル、トリ(C6−C30)アリールシリル、モノもしくはジ(C6−C30)アリールボラニル、モノもしくはジ(C1−C60)アルキルボラニル、ニトロおよびヒドロキシルからなる群から選択される1種以上の置換基によってさらに置換されていてよく、
ただし、XおよびYの双方がN(Ar)であり、かつZ〜Zの全てがC(Ar)である場合を除く。
【請求項2】
下記化合物から選択される請求項1に記載の有機電界発光化合物:
【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

式中、ArおよびArは請求項1におけるように定義される。
【請求項3】
下記化合物から選択される請求項1に記載の有機電界発光化合物:
【化10】

【化11】

式中、ArおよびArは請求項1におけるように定義される。
【請求項4】
下記化合物から選択される請求項1に記載の有機電界発光化合物:
【化12】

式中、Arは請求項1におけるように定義される。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機電界発光化合物を含む有機電界発光素子。
【請求項6】
第1の電極;第2の電極;並びに、第1の電極と第2の電極との間に設けられた1以上の有機層;を含む有機電界発光素子であって、前記有機層が請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機電界発光化合物の1種以上と、1種以上のリン光ドーパントとを含む、請求項5に記載の有機電界発光素子。
【請求項7】
有機層が、アリールアミン化合物およびスチリルアリールアミン化合物からなる群から選択される1種以上のアミン化合物をさらに含む、請求項6に記載の有機電界発光素子。
【請求項8】
有機層が、第1族、第2族、第4周期および第5周期遷移金属、ランタニド金属並びにd−遷移元素、またはこれらから形成される複合体の有機金属からなる群から選択される1種以上の金属をさらに含む、請求項6に記載の有機電界発光素子。
【請求項9】
有機層が電界発光層および電荷発生層を含む、請求項6に記載の有機電界発光素子。
【請求項10】
有機電界発光素子が白色光を発光する有機電界発光素子であり、有機層が青色、赤色もしくは緑色の光を発光する1以上の有機電界発光層を同時に含む、請求項6に記載の有機電界発光素子。

【公表番号】特表2012−520872(P2012−520872A)
【公表日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−500717(P2012−500717)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【国際出願番号】PCT/KR2010/001647
【国際公開番号】WO2010/107244
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(509266480)ローム・アンド・ハース・エレクトロニック・マテリアルズ・コリア・リミテッド (9)
【Fターム(参考)】