説明

新規漁礁

【課題】魚を集める性能が優れた、軽量で取扱いが簡単な漁礁を提供する。
【解決手段】廃貝殻、廃セッコウ、接着剤を主成分とする透水管や透水板よりなる漁礁。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は公知の透水管や透水板を新規の漁礁として使用することに関する。
【背景技術】
【0002】
従来使用されている漁礁は、コンクリート製の為高価であり、また非常に重いなど取り扱いに問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は表面積の大きい透水管や透水板を漁礁に使用することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
現在処分が非常に困難な、大量の廃貝殻や廃石膏を主成分とした材料を用い、接着剤を用い結合させ、透水管や透水板を製造することにある。
【発明の効果】
【0005】
本発明におり、従来の漁礁に較べて魚を集める効果が上昇する。又、廃貝殻や廃石膏を用いる為に重量が既存のコンクリート製より軽くなり、取扱いが容易になる。さらに、処分が非常に困難である廃貝殻や廃石膏の再利用が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明で使用する透水管や透水板は従、来の公知の方法で製造できる。
製造する透水管や透水板は海中に存在させるため、一定の重さ、強度が必要である。
また、廃石膏から溶出される少量の有害イオン、有機物や石膏のバクテリアにより発生する硫化水素は、少量の鉄粉を添加しておき硫化鉄として固定化する。
【0007】
透水管はそのどちらからの端を封じることにより魚を集めることができる。また、本発明の漁礁は、海水に垂直に投入するのが効率的である。
【実施例1】
【0008】
下記は本発明に用いた条件である。
【0009】
−材料
1.ポリ石膏:85パーセントから90パーセント
2.不飽和ポリエステル:10パーセントから15パーセント
−物性
1.曲げ強度:0.2〜0.5kgf/平方ミリメートル
2.用途:漁礁
3.表面凹凸:粒子3〜5ミリメートルのポーラス表面
4.耐熱:40度
5.耐食性能:耐酸・弱アルカリ許容
【0010】
表2は本発明に用いた透水管である。
【表2】

【0011】
表2で示した透水管を海中に投入し、漁礁を構築したところ、魚が集まってきた。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は本発明の漁礁に利用する透水管
【符号の説明】
【0013】
1 内部凹凸
2 φ25ミリメートルからφ100ミリメートルの4種類
3 内部凹凸棚

【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃貝殻、廃セッコウ、接着剤を主成分とする透水管や透水板を漁礁として使用する方法

【公開番号】特開2011−55815(P2011−55815A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−230987(P2009−230987)
【出願日】平成21年9月7日(2009.9.7)
【出願人】(309027193)NBLマテリアル株式会社 (5)
【Fターム(参考)】