説明

新規複素環化合物

一般式(I)の新規複素環化合物、その誘導体、アナログ、互変異性体、立体異性体、多形体、水和物、溶媒和物、薬学的に許容できる塩、薬剤組成物、代謝物、及びそのプロドラッグである。これらの化合物は免疫疾患、炎症、疼痛、リウマチ様関節炎、骨粗鬆症、多発性骨髄腫、ブドウ膜炎、急性及び慢性骨髄性白血病、アテローム性動脈硬化症、癌、悪液質、虚血性細胞障害、膵β細胞崩壊、骨関節炎、リウマチ様脊椎炎、痛風性関節炎、炎症性腸疾患、ARDS、乾癬、クローン病、アレルギー性鼻炎、潰瘍性大腸炎、アナフィラキシー、接触皮膚炎、筋変性、喘息、COPD、骨吸収疾患、多発性硬化症、敗血症、敗血症ショック、毒素性ショック症候群、及び発熱の治療に有用である。特に、これらの化合物は、PDE4阻害物質として有用であり、PDE4が関与する疾病の治療に有用である。
【化1】

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一般式(I)の新規複素環化合物、その誘導体、アナログ、互変異性体、立体異性体、多形体、水和物、溶媒和物、薬学的に許容できる塩及び組成物、代謝物及びそのプロドラッグについて説明する。
【0002】
【化1】

【0003】
また、本発明は一般式(I)の前記新規複素環化合物の製造過程に関する。
【0004】
本発明の新規複素環化合物は、炎症と免疫疾患の治療に有用である。特に、本発明の化合物は、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−1β、IL−8、IL−12などのサイトカイン、COX−1,COX−2、COX−3などのシクロオキシゲナーゼを介してもたらされる、癌、炎症、及び免疫疾患の治療に有用である。特に、本発明の化合物は、PDE4阻害物質として有用であり、喘息、COPD、IBD、関節炎、乾癬などのPDE4を介してもたらされる疾病の治療に有用である。また、リウマチ様関節炎、骨粗鬆症、多発性骨髄腫、ブドウ膜炎、急性及び慢性の骨髄性白血病、虚血性心疾患、アテローム性動脈硬化症、癌、虚血性細胞障害、膵β細胞崩壊、骨関節炎、リウマチ様脊椎炎、痛風性関節炎、IBD、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、乾癬、クローン病、アレルギー性鼻炎、潰瘍性大腸炎、アナフィラキシー、接触皮膚炎、喘息、筋変性、悪液質、I型及びII型の糖尿病、骨吸収疾患、虚血再潅流傷害、脳損傷、多発性硬化症、脳マラリア、敗血症、敗血症ショック、毒素性ショック症候群、発熱、感染による筋肉痛、及びHIV−1、HIV−2、HIV−3、サイトメガロウィルス(CMV)、インフルエンザ、アデノウイルス、ヘルペスウイルス(HSV−1、HSV−2を含む)、帯状疱疹ウイルスを介してもたらされる疾患に有用である。
【背景技術】
【0005】
本発明は、免疫疾患又は炎症の治療に関係し、特に、そのような疾患はサイトカイン又はシクロオキシゲナーゼを介してもたらされる。免疫システムの主要な要素は、マクロファージ又は抗原提示細胞、T細胞及びB細胞である。NK細胞、好塩基球、肥満細胞、及び樹状細胞などの他の免疫細胞の役割は知られているが、主要な免疫疾患におけるそれらの役割は解明されていない。マクロファージは炎症の重要なメディエーターであり、T細胞刺激及びその増殖を助けるのに必要である。最も重要なことに、マクロファージは、すべてが強力なプロ炎症分子であるIL−1、IL−12、及びTNF−αを産生し、また、T細胞を助ける。さらに、マクロファージの活性化は、シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)及びシクロオキシゲナーゼ−3(COX−3)、誘導性酸化窒素シンターゼ(iNOS)などの酵素の誘導、及び正常細胞を損傷するフリーラジカルの産生をもたらす。バクテリアの産生物、スーパー抗原、インターフェロンガンマ(IFNγ)などの多くの因子がマクロファージを活性化する。りん酸化チロシンキナーゼ(PTK)及び他の未定義の細胞性キナーゼが活性化プロセスに関与していると考えられている。
【0006】
サイトカインは、慢性及び急性の多くの条件下で免疫細胞によって分泌される分子で、炎症反応の撹乱に関連していると認識されている。IL−1,IL−6,IL−8及びTNFなどの多くのサイトカインがこの反応に関与している。炎症の制御におけるこれらのサイトカインの活性は、細胞シグナリング経路におけるCSBPとRKとして知られているMAPメンバーの酵素の活性化に少なくとも一部は依存していると考えられている。このキナーゼは、生理化学的なストレスによる刺激、リポ多糖やIL−1及びTNFなどの炎症性のサイトカインでの処理後に二重のリン酸化によって活性化される。したがって、p38キナーゼ活性の阻害物質は抗炎症物質として有用である。
【0007】
サイトカインは、免疫反応を調節するために重要な免疫細胞によって分泌される分子である。サイトカインの産生は、細胞機能、細胞分裂又は細胞分化を変化させる他のサイトカインの分泌につながる。炎症は傷害や感染に対する体内の通常の反応である。しかしながら、リウマチ様関節炎などの炎症性の疾患では、疾患による炎症過程は罹患率や死亡率につながる。サイトカインの腫瘍壊死因子アルファ(TNF−α)は、炎症反応の中心的役割を担い、炎症性疾患における医療介入のポイントとして目標とされている。TNF−αは、活性化マクロファージや他の細胞によって放出されるポリペプチドホルモンである。TNF−αは、低濃度で、白血球の活性化及びその炎症部位の血管外への移動を促進することよって保護的な炎症反応に参加する(非特許文献1)。TNF−αは、高濃度では、強力な発熱物質として機能し、他のプロ炎症性サイトカインの産生を引き起こす(非特許文献2)。また、TNF−αは急性期のタンパク合成を促進する。米国の成人の約1%に影響している慢性及び進行性の炎症性疾患であるリウマチ様関節炎では、TNF−αが関節の障害及び破壊を誘導するサイトカインカスケードに関与している(非特許文献3)。可溶性のTNFなどのTNF−α阻害剤であるエタネルセプト(非特許文献4及び抗TNF抗体)やインフリキシマブ(非特許文献5)は、最近、リウマチ様関節炎の治療のために米国FDAによって承認された。
【0008】
また、TNF−αレベルの上昇は、悪液質、敗血症ショック症候群、骨関節炎、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患(IBD)のような他の多くの疾患及び病態に関連している。
【0009】
TNF−α及び/又はIL−1レベルの定常レベル以上の上昇は、リウマチ様関節炎、骨粗鬆症、多発性骨髄腫、ブドウ膜炎、急性及び慢性の骨髄性白血病、膵β細胞崩壊、骨関節炎、リウマチ様脊椎炎、痛風性関節炎、炎症性腸疾患、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、乾癬、クローン病、アレルギー性鼻炎、潰瘍性大腸炎、アナフィラキシー、接触皮膚炎、喘息、筋変性、悪液質、I型及びII型の糖尿病、骨吸収疾患、虚血再潅流傷害、アテローム性動脈硬化症、脳損傷、多発性硬化症、脳マラリア、敗血症、敗血症ショック、毒素性ショック症候群、発熱、感染による筋肉痛などの多くの病状の仲介及び悪化に関係している。また、HIV−1、HIV−2、HIV−3、サイトメガロウィルス(CMV)、インフルエンザ、アデノウイルス、ヘルペスウイルス(HSV−1、HSV−2を含む)、帯状疱疹ウイルスは、TNF−αによって増幅する。
【0010】
TNF−αの阻害物質は、さまざまな疾患の治療で潜在的に有用であることが判っている。TNF−αを阻害する化合物が、いくつかの特許に記載されている。
【0011】
サイトカインは多細胞生物の細胞間コミュニケーションにおいて重要な役割を果たす。早期の研究では、宿主の免疫の防御機構に対する反応によって、B細胞系がIL−6を分泌する傾向があることが示されたが、ここ数十年間の研究では、様々な癌の表現型においてIL−6レベルが上昇することが示された。
【0012】
IL−6は多発性骨髄腫細胞の成長因子であることが判っている。抗IL−6抗体が、白血病患者のミエローマ細胞の増殖を抑制することが示されている(非特許文献6及び非特許文献7)
【0013】
また、炎症性サイトカインレベル、特に、IL−6及びTNF−αの上昇は、癌の悪液質、脂肪及び骨格筋肉組織の喪失、カロリー摂取の増加に対して未反応などの症候群に関係していると考えられる。また、癌の悪液質は急性期蛋白質の役割に関係しているであろう。例えば、急性期の反応とC反応性蛋白(CRP)などの急性期蛋白の産生は、IL−6によって媒介される。いくつかの研究ではIL−6のレベル上昇と急性期蛋白の上昇が相関しており、また、興味あることに、体重減少や生存率の低下とも関係していることが示されている。したがって、IL−6レベルが上昇すると、急性期蛋白を産生するためにアミノ酸代謝が末梢組織から肝臓に向けられ、次に、悪液質の要素である筋消耗が起こる。したがって、サイトカイン誘導性の急性期反応は癌関連の悪液質の主要因子であるかもしれない。そのうえ、動物モデルでのIL−6活性の低下又は抑制により、この症候群の発現においてIL−6が本質的な役割を担っていることが示されている。
【0014】
したがって、IL−6阻害活性を有する化合物は、様々な炎症性の疾患、敗血症、多発性骨髄腫、形質細胞性白血病、骨粗鬆症、悪液質、乾癬、腎炎、カポシ肉腫、リウマチ様関節炎自己免疫疾患、子宮内膜症、及び固形癌に有用である(特許文献1)。IL−6を阻害する化合物は、特許文献2、特許文献3及び特許文献4に記載されている。
【0015】
また、サイトカインIL−1βは炎症反応に関与している。それは、胸腺細胞増殖、繊維芽細胞成長因子の活性化、滑膜細胞からのプロスタグランジンの放出を誘導する。サイトカインIL−1βレベルの上昇又は無秩序なサイトカインレベルは、多くの炎症性疾患や他の病状、及び、これには限定されないが、成人呼吸窮迫症候群、アレルギー、アルツハイマー病などに関連している。IL−1βの過剰産生が多くの疾病状態に関連していることから、IL−1βの産生又は活性を阻害する化合物の開発が望まれている。
【0016】
動物のリウマチ様関節炎モデルでは、IL−1の複数回の関節内注射によって急性及び破壊的なタイプの関節炎が誘導される(非特許文献8)。培養されたリウマチの滑膜細胞を用いた研究では、IL−1はTNF−αよりも強力なストロメライシンの誘導物質である(非特許文献9)。局所注射によって、好中球、リンパ球、及び単球の移動が認められた。その移動は、ケモカイン(例えば、IL−8)の誘導及び接着分子の発現上昇に起因している(非特許文献10)
【0017】
リウマチ様関節炎において、IL−IとTNF−αの両方が、コラゲナーゼと中性プロテアーゼを産生する骨膜細胞及び軟骨細胞を誘導し、関節炎を起こしている関節中の組織破壊を起こす。関節炎モデル(ラット及びマウスのコラーゲン誘導関節炎(CIA))では、CIAの誘導前後のいずれかにTNF−αを関節内に投与することによって関節炎の発症が早まり、より重篤な病態を引き起こすことができる(非特許文献11及び非特許文献12)。
【0018】
IL−8は、炎症又は傷害(例えば、虚血)部位への大規模な好中球浸潤が関与する多くの病状の悪化、及び/又は、発症に関係する。IL−8の走化性には、これには限定されないが、以下のものが関係している:喘息、炎症性腸疾患、乾癬、成人呼吸窮迫症候群、心臓及び腎臓の再潅流傷害、血栓症及び腎炎。また、好中球への走化性効果に加えて、IL−8は好中球を活性化する能力がある。したがって、IL−8レベルの低下により好中球浸潤の減少を導くことができる。
【0019】
IL−12は、ヘテロ二量体のサイトカインである。強力な免疫調節の特性を有するp40とp35のサブユニットで構成され、主に、バクテリア産物や免疫シグナルに応答して抗原提示細胞、樹状細胞、及び単球/マクロファージによって放出される。それは、ナチュラルキラー(NK)細胞の細胞障害活性を増強し、NK細胞及びT細胞によるインターフェロンガンマ(IFN−g)の産生を誘導する。IL−12は、in vitro及びin vivoの両方においてTh1免疫応答を促進する重要な役割を担っている。したがって、IL−12に対する抗体は、実験的アレルギー性脳脊髄炎(EAE)やヒトの炎症性腸疾患モデルであるマウスの2、4、6−トリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)誘導慢性腸炎症などのTh1が誘導する自己免疫疾患のための実験モデルに有効なものとして使用されている。TNBSで処理されたマウスで、大腸炎の発症後に抗IL−12抗体を投与することによって、臨床学的及び病理学的に確立された病状が著しく改善され、それは、固有層のCD4+細胞のex vivoでの刺激によるIFN−g産生の減少に関連していた。同様に、ライム病ボレリアに感染させたC3Hマウスへの抗IL−12抗体投与は、IFN−g血清レベルの減少に伴い、ライム関節炎の重症度を有意に減少させた。対照群に比べてクローン病(CD)患者で単核球によるIL−12発現が増加しているなど、証拠のいくつかが、クローン病(CD)の病態におけるIL−12の重要な役割を支持している(非特許文献13)。
【0020】
クローン病(CD)患者の外科標本では、対照群である盲腸癌患者の標本に比べてIL−12産生が増加していた(非特許文献14)。ヘリコバクター・ピロリ(H.pylori)胃炎の標本や正常な胃粘膜ではほとんど認められないのに対して、小児のクローン病(CD)患者の回腸標本及び胃粘膜ではIL−12陽性細胞の多くのクラスターが認められた(非特許文献15)。活動期のクローン病(CD)患者の腸の固有層及び固有筋層にIL−12を含んでいるマクロファージがかなりの割合で存在している。一方、非炎症性の腸疾患を有する対照群ではこれらの細胞はほとんど検出されないか、又は検出されなかった(非特許文献16)。固有層単核球にIL−12 p40のmRNAが、健康な対照群では13名中1名から検出されたのに対して、クローン病(CD)患者では13名中11名から検出された(P<0.001)(非特許文献17)。IL−12 mRNA発現は、健康な対照群に比べて活動期のクローン病(CD)患者の結腸の生検標本において著しく増加していた(P<0.04)(非特許文献18)。
【0021】
シクロオキシゲナーゼ酵素にはCOX−1、COX−2、COX−3と呼ばれる3つのアイソフォームが存在することが報告されている。COX−1酵素は不可欠なものであり、主として胃液の制御に関与している。一方、COX−2はベースラインレベルで存在しており、炎症反応のためのプロスタグランジン合成において重要な役割を担っていると報告されている。これらのプロスタグランジンが体内に炎症を引き起こすことが知られている。したがって、COX−2酵素を阻害することによってこれらのプロスタグランジンの合成を止めれば、炎症及びその関連する病態を治療できる。COX−3は、グリコシレーション依存性のシクロオキシゲナーゼ活性を有する。マウスのCOX−1、COX−2とイヌCOX−3活性との比較では、本酵素(COX−3)はアセトアミノフェン、フェナセチン、アンチピリン、ジピロンなどの鎮痛剤/解熱剤によって選択的に阻害され、いくつかの非ステロイド系抗炎症薬によって強力に阻害されることが示されている。したがって、COX−3の阻害が、痛みやあるいは熱を減少させるこれらの薬剤による主要な中心機構を表しているかもしれない。COX−2阻害薬(Coxib’s)の開発以前の報告では、COX−1酵素の阻害物質は胃潰瘍を引き起こすが、COX−2とCOX−3酵素の選択的な阻害物質には、この機能がないため、安全であるとされてきた。しかし、最近の報告では、選択的なCOX−2阻害薬(COXIB’s)は、心血管リスクに関連していることが示されている。したがって、心血管リスク及びCOX−1の阻害による胃潰瘍の発症のないCOX−2阻害は安全であることが示されている。
【0022】
ホスホジエステラーゼ(PDE)は、3’5’環状ヌクレオチドを5’ヌクレオシド一りん酸に代謝し、その結果、cAMPの二次メッセンジャー活性を停止させる酵素群である。特定のホスホジエステラーゼであるホスホジエステラーゼ−4(“PDE IV”としても知られている“PDE4”)は、高親和性で、cAMP特異的なタイプIV PDEであり、新規の抗喘息化合物及び抗炎症化合物の開発の可能性のあるターゲットとして注目された。PDE4は少なくとも4つのイソ酵素として存在することが知られており、それぞれ異なった遺伝子によってコードされている。4つの公知のPDE4遺伝子産物のそれぞれが、アレルギー及び/又は炎症性の反応において様々な役割を担っていると考えられている。したがって、PDE4、特に有害な反応を起こす特定のPDE4アイソフォームの阻害は、アレルギーや炎症の病態に有益に作用できると考えられる。PDE4活性を阻害する化合物及び組成物を投与することによってリウマチ様関節炎のの治療方法を提供することは望ましいことである。
【0023】
PDE4阻害物質の使用についての主要な懸案事項は、特許文献5、特許文献6、特許文献7、及び特許文献8で記載されているように、いくつかの候補化合物で認められた嘔吐の副作用である。また、望ましくない副作用の重症度の範囲が広いことが様々な化合物で認められることが記載されている。上記の特許や引用文献で記載されているように治療用のPDE4阻害物質の研究には大きな関心がある。
【0024】
先行技術:
I)特許文献9は式(IIa)の新規化合物を開示する。
【0025】
【化2】

【0026】
(式中、
【0027】
【化3】

【0028】
は、
【0029】
【化4】

【0030】
【化5】

【0031】
のいずれかを表す。Xは、O、S又はNRである。各RとRは独立して−Y又は−Z−Yを表し、各RとRは互いに独立して−Y−Zを表すか、Rは水素基である。但し、Rが置換アリール、置換アリールメチル又は置換アリールエチル基ではなく、各Zが独立して任意に置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールである場合、Yは独立して水素、ハロ基、シアノ基、ニトロ基などである。Rは独立して水素、任意に置換されたアルキル、アルケニル、アルキニルなどである。各R11とR12は独立して任意に置換されたアリール又はヘテロアリールを表す。)
これらの化合物の例を式(llb)に示す。
【0032】
【化6】

【0033】
II)特許文献10は式(I)の新規ピリミジンを開示する。
【0034】
【化7】

【0035】
(式中、R1は、水素、CF、(C−C)アルキル、(C−C)アルキルーSー(C−C)アルキル、(C−C)アルキルーSOー(C−C)アルキル、(C−C)アルキルーSOー(C−C)アルキル、ヒドロキシー(C−C)アルキル、ジヒドロキシー(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシカルボニル−(C−C)アルキル、フェニルとナフチルとアリール−(C−C)アルキルから選択されるアリールである。R2とR3は独立して水素、(C−C)アルキル、フェニル、及びフェニル−(C−C)アルキルであるか、R2とR3はそれらが結合する窒素原子と共に互いに結合して、任意に置換されたアゼチジノ、ピロリジン、ピペリジノ、ピペラジノ、及びモルホリノから選択される環状基を形成する。R4は水素、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アミノ(C−C)アルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、(C−C)アルコキシ、フェニル、ナフチル又はフリルであって、フェニル、ナフチル及びフリルは任意に置換されていてもよい。R5は水素、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、トリフルオロメチル、(C−C)ヒドロキシアルキル、−S−(C−C)アルキル、−SO−(C−C)アルキル、−SO−(C−C)アルキル、フェニル又はフリルである。)
【0036】
III)特許文献11及び特許文献12は式(IIe)の新規化合物を開示する。
【0037】
【化8】

【0038】
(式中、R及びRは互いに独立して−Y−Zであり、好ましくは、Rは水素基、C−Cアルキル、ハロ基、ヒドロキシ基、アミノ基などであり、Zは独立して、結合、アルキル、アルケニルなどであり、Yは独立して、水素基、ハロ基、ニトロ基である。R20は独立して(1)アルキル、アルケニル、ヘテロシクリル基、アリール、ヘテロアリールである。R21は独立して、水素基、R20である。R22は独立して、水素、ヘテロシクリル、アリール又はヘテロアリールである。)
【0039】
IV)特許文献13は式(I)の新規化合物を開示する。
【0040】
【化9】

【0041】
(式中、R1、R2、R3及びR4は、同一又は互いに異なって、独立して水素、ヒドロキシ、ニトロ、ニトロソ、ホルミル、アジド、ハロ基又はアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アラルキル、アラルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アシル、アシルオキシ、シクロアルキル、アミノ、ヒドラジン、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アルキルチオ、アリールチオ、アルコキシカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシアルキル、スルファモイル、カルボン酸及びその誘導体から選択される置換もしくは非置換の基を表す。Aは以下の式のピリミジン誘導体を表す。
【0042】
【化10】

【0043】
式中、R5、R6、R7は、同一又は互いに異なって、水素、ニトロ、ニトロソ、ホルミル、アジド、ハロ基又はアルキル、アルコキシ、アシル、シクロアルキル、ハロアルキル、アミノ、ヒドラジン、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルホニル、アリールスルフィニル、アルキルチオ、アリールチオ、アルコキシカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシアルキル、スルファモイル、カルボン酸及びその誘導体から選択される置換もしくは非置換の基を表す。このピリミジン基は炭素又は窒素原子を介してフェニル環に結合できる。)
【0044】
V)特許文献14は以下の一般構造のPDE IV阻害物質の三置換アリール誘導体を説明する。
【0045】
【化11】

【0046】
(式中、Yはハロゲン又はORであり、Rは置換された又は非置換のアルキルである。Xは−O−、−S−又は−N(R)−であり、Rは水素又はアルキルである。Rは置換された又は非置換のアルキル、アルケニル、シクロアルキル又はシクロアルケニルである。Rは水素、ハロゲン又はORであり、Rは水素又は置換もしくは非置換のアルキル、アルケニルもしくはアルコキシアルキル又はアルカノイル、ホルミルカルボキサミド、チオカルボキシアミドである。R及びRは、同一又は互いに異なって、各々が−(CHArであり、Arは一環もしくは二環のアリール基又は一環もしくは二環のヘテロアリール基であり、nは0から3の整数である。Rは水素又は置換もしくは非置換のアルキルである。Rは水素又は置換もしくは非置換のアルキルである。)
【0047】
VI)特許文献15はPDE IV阻害物質である以下の一般構造のトリアリールエタン誘導体を説明する。
【0048】
【化12】

【0049】
(式中、Lは水素又は置換もしくは非置換のアルキルもしくはアリールを表す。A及びBは、互いに独立して、単結合もしくは二重結合により互いに結合した置換もしくは非置換の炭素を表す。Dは、酸素又は置換もしくは非置換の窒素である。Qは置換もしくは非置換のアリールである。R1、R2、R3は、互いに独立して、水素、ハロ基、ヒドロキシ、置換もしくは非置換のアルキル、アルコキシなどを表す。)
【0050】
VII)特許文献16はPDE4阻害物質である8−アリールキノリン化合物を説明する。
【0051】
【化13】

【0052】
(式中、S1、S2及びS3は互いに独立して水素、ハロ基、ヒドロキシ、置換された又は非置換のアルキル、アルコキシなどを表す。R1、R2、R3は互いに独立して水素、ハロゲン、置換された又は非置換のアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、置換された又は非置換のスルファンアミドなどを表す。Aは置換された又は非置換の炭素を表す。)
【0053】
VIII)特許文献17は以下の他のPDE4阻害物質を説明する。
【0054】
【化14】

【0055】
(式中、R1、R2は互いに独立して置換された又は非置換のヒドロキシ、アルコキシなどを表し、R3は置換された又は非置換のフェニル又はアリールなどを表す。)
【0056】
IX)特許文献18は、TNF−α、IL−1β及びIL−6などのサイトカインが関与する疼痛、炎症及び免疫疾患の治療に使用される式(I)の新規複素環化合物を開示する。
【0057】
【化15】

【0058】
(式中、Aはアリールから選択される置換された又は非置換の基を表す。Bはアリール又はピリジルから選択される置換された又は非置換の基を表す。Bがアリール又はピリジルであるとき、Rはアリール、ヘテロアリール基から選択される置換された又は非置換の基を表す。該ヘテロアリール基は、ピリジル、チエニル、フリル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリミジニル、ピラジン、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリルなど、アリールオキシ及びモルフォリン、ピペラジン、ピペリジン、ピロリジン、チアゾリジンなどのヘテロシクリル基から選択できる。R1、R2、R3及びR4は、水素、ヒドロキシ、ニトロ、アジド、ハロゲン、又は、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アシルオキシ、アミノ、ヒドラジン、アルキルチオ、アルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、スルファモイル、−SO2NHNH2、−SO2C1、カルボン酸及びその誘導体から選択される置換された又は非置換の基を表す。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0059】
【特許文献1】国際公開番号WO02/074298 Al号パンフレット
【特許文献2】米国特許第6,004,813号明細書
【特許文献3】米国特許第5,527,546号明細書
【特許文献4】米国特許第5,166,137号明細書
【特許文献5】米国特許第5,622,977号明細書
【特許文献6】国際公開番号WO99/50262号パンフレット
【特許文献7】米国特許第6,410,563号明細書
【特許文献8】米国特許第5,712,298号明細書
【特許文献9】米国特許第6,420,385号明細書
【特許文献10】米国特許第5,728,704号明細書
【特許文献11】米国特許第6,420,385号明細書
【特許文献12】米国特許第6,410,729号明細書
【特許文献13】米国特許第7,317,014号明細書
【特許文献14】米国特許第5,622,977号明細書
【特許文献15】国際公開番号WO99/50262号パンフレット
【特許文献16】米国特許第6,410,563号明細書
【特許文献17】米国特許第5,712,298号明細書
【特許文献18】国際公開番号WO2007/083182号パンフレット
【非特許文献】
【0060】
【非特許文献1】Moser et al.,J Clin Invest,83,444−55,1989
【非特許文献2】Haworth et al.,Eur J Immunol,21,2575−79,1991;Brennan et al.,Lancet,2,244−7,1989
【非特許文献3】Arend et al.,Arthritis Rheum,38,151−60,1995
【非特許文献4】Goldenberg,Clin Ther,21,75−87,1999
【非特許文献5】Luong et al.,Ann Pharmacother,34,743−60,2000
【非特許文献6】Lkein et al.,Blood,78,5,1198−1204,1991
【非特許文献7】Lu et al.,Eur.J.Immunol.,22.2819−24,1992
【非特許文献8】Chandrasekhar et al.,Clinical Immunol Immunopathol.55,382,1990
【非特許文献9】Firestein,Am.J.Pathol.140,1309,1992
【非特許文献10】Dinarello,Eur.Cytokine Netw.5,517−531,1994
【非特許文献11】Brahn et al.,Lymphokine Cytokine Res.11,253,1992
【非特許文献12】Cooper,Clin.Exp.Immunol.898,244,1992
【非特許文献13】Kakazu T et al.Am J Gastroenterol.1999,94,2149−2155
【非特許文献14】Colpaert S et al.Eur Cytokine Netw.2002,13,431−437
【非特許文献15】Berrebi D et al.Am J Pathol.1998,152,667−672
【非特許文献16】Parronchi P et al.Am.J.Pathol.1997,150,823−832
【非特許文献17】Monteleone G et al.Gastroenterology.1997,112,1169−1178
【非特許文献18】Nielsen OH et al.Scand.J.Gastroenterol.2003,38,180−185
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0061】
目的
本発明者らは、TNF−α阻害物質に通常関連するどんな副作用もないTNF−αの阻害による主要なサイトカイン阻害剤作用の特定と、新規低分子抗癌剤を特定するための研究に焦点を合わせた。本発明者らの絶え間ない努力は式(I)の新規複素環化合物に帰着した。その誘導体は炎症、癌及び免疫疾患の治療に有用である。特に本発明の化合物はTNF−α、IL−1、IL−6、IL−1β、IL−8、IL−12などのサイトカインが関与する免疫疾患及び炎症の治療に有用である。特に、本発明の化合物は、PDE4阻害物質として有用であり、PDE4が関与する疾患の治療に有用である。また本発明の化合物は、リウマチ様関節炎、骨粗鬆症、多発性骨髄腫、ブドウ膜炎、急性及び慢性骨髄性白血病、虚血性心疾患、アテローム性動脈硬化症、虚血性細胞障害、膵β細胞崩壊、骨関節炎、リウマチ様脊椎炎、痛風性関節炎、炎症性腸疾患、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、乾癬、クローン病、アレルギー性鼻炎、潰瘍性大腸炎、アナフィラキシー、接触皮膚炎、喘息、筋変性、悪液質、骨吸収疾患、虚血再潅流傷害、脳損傷、多発性硬化症、敗血症、敗血症ショック、毒素性ショック症候群、発熱、及び感染による筋肉痛の治療にも有用である。
【課題を解決するための手段】
【0062】
概要
式(I)の新規複素環化合物、その誘導体、アナログ、互変異性体、立体異性体、多形体、溶媒和物、薬学的に許容できる塩、薬剤組成物、代謝物及びプロドラッグについて説明する。
【0063】
【化16】

【0064】
(式中、Aは置換された又は非置換のアリール基を表す。Bはアリール又はピリジルから選択される置換された又は非置換の基を表す。Xは炭素又は窒素を表す。Rはアジド、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、アシル、シクロアルキル、ハロアルキル、アミノ、ヒドラジン、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルホニル、アリールスルフィニル、アルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、スルファモイル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、−OSOR’及びヘテロシクリル基から選択される置換された又は非置換の基を表し、R’は、アルキル、アリール、アルキルジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロアリール基から選択される置換された又は非置換の基を表す。Rは、水素、ヒドロキシ、ニトロ、ホルミル、アジド、ハロゲン並びにアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アシルオキシ、アミノ、ヒドラジン、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、ヘテロシクリルスルホニル、アルキルチオ、アルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、スルファモイル、−SONHNH、−SOCl、カルボン酸及びその誘導体から選択される置換された又は非置換の基を表す。Rは、水素、ヒドロキシ、ニトロ、ホルミル、アジド、ハロゲン並びにアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アシルオキシ、アミノ、ヒドラジン、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、アルキルチオ、アルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、スルファモイル、−SONHNH、−SOCl、カルボン酸及びその誘導体から選択される置換された又は非置換の基を表す。Rは水素、ヒドロキシ、ニトロ、ホルミル、アジド、ハロゲン並びにアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アシルオキシ、アミノ、ヒドラジン、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、アルキルチオ、アルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、スルファモイル、−SONHNH、−SOCl、カルボン酸及びその誘導体から選択される置換された又は非置換の基を表す。Rはヒドロキシ、ニトロ、ホルミル、アジド、ハロゲン並びにアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アシルオキシ、アミノ、ヒドラジン、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、アルキルチオ、アルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、スルファモイル、−SONHNH、−SOCl、カルボン酸及びその誘導体から選択される置換された又は非置換の基を表す。)
【発明を実施するための形態】
【0065】
式(I)の新規複素環化合物、その誘導体、アナログ、互変異性体、立体異性体、多形体、溶媒和物、薬学的に許容できる塩、組成物、代謝物及びそのプロドラッグについて説明する。
【0066】
【化17】

【0067】
式中、Aは置換された又は非置換のアリール基を表す。Bはアリール又はピリジルから選択される置換された又は非置換の基を表す。Xは炭素又は窒素原子を表す。Rはアジド;ハロゲン;メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ヘキシルなどの直鎖又は分岐のアルキル基;メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシなどのアルコキシ基;ジクロロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチルなどのハロアルキル基;アセチル、プロパノイルなどのアシル基;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルなどのシクロアルキル基;アミノ;ヒドラジン;モノアルキルアミノ;ジアルキルアミノ;アシルアミノ、プロパノイルアミノなどのアシルアミノ基;メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニルなどのアルキルスルホニル基;アルキルスルフィニル;アリールスルホニル;アリールスルフィニル;メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどのアルコキシカルボニル;アリールオキシカルボニル;アルコキシアルキル;スルファモイル;フェニル、ナフチルなどのアリール基;ピリジル、チエニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリミジニル、ピラジニル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリルなどのヘテロアリール基;アリールオキシ;−OSOR’;及びモルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ピペリジン−4−オン、ピロリジンピロール−2,5−ジオン、チアゾリジン、1−オキシド−チアゾリジン、1,1−ジオキシド−1,3−チアゾリジンなどのヘテロシクリル基から選択される置換された又は非置換の基を表し、該ヘテロシクリル基は、置換された又は非置換のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、(−CH−アリール)、アルキルヘテロアリール、(−CH−ヘテロアリール)、置換されたアリールカルボニル(−CO−Ar)、ヘテロアリールカルボニル(−CO−ヘテロアリール)、ヘテロアリールチオカルボニル(−CS−ヘテロアリール)、シクロアルキルカルボニル(−CO−シクロアルキル)、シアノアルキル、−O−メチルオキシム、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、ハロアシル、−SOCl、ホルミル、ヒドロキサム酸及び他の置換された又は非置換のヘテロシクリル基から独立して選択される置換基で任意に置換されており、該ヘテロシクリル基は炭素又は窒素原子を介してピリミジン環に結合している。R’はアルキル、アリール、アルキルジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロアリール基から選択される置換された又は非置換の基を表す。
【0068】
は、水素;ヒドロキシ;ニトロ;ホルミル;アジド;ハロゲン;アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリールから選択される置換された又は非置換の基;フェノキシ及びナフトキシから選択されるアリールオキシ基;MeCOO−、EtCOO−及びPhCOO−などのアシルオキシ基;アミノ;ヒドラジン;モノアルキルアミノ;ジアルキルアミノ;アシルアミノ;アルキルスルホニル;アルキルスルフィニル;アルキルチオ;アルコキシカルボニル;アルコキシアルキル;スルファモイル;−SONHNH;−SOCl;カルボン酸及びその誘導体を表す。
【0069】
は水素;ヒドロキシ;ニトロ;ホルミル;アジド;ハロゲン;アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アシルオキシ、アミノ、ヒドラジン、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、アルキルチオ、アルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、スルファモイル、−SONHNH、−SOCl、カルボン酸及びその誘導体から選択される置換された又は非置換の基を表す。
【0070】
は、水素;ヒドロキシ;ニトロ;ホルミル;アジド;ハロゲン;アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アシルオキシ、アミノ、ヒドラジン、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、アルキルチオ、アルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、スルファモイル、−SONHNH、−SOCl、カルボン酸及びその誘導体から選択される置換された又は非置換の基を表す。
【0071】
は、水素;ヒドロキシ;ニトロ;ホルミル;アジド;ハロゲン;アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アシルオキシ、アミノ、ヒドラジン、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、アルキルチオ、アルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、スルファモイル、−SONHNH、−SOCl、カルボン酸とその誘導体から選択される置換された又は非置換の基を表す。
【0072】
R、R、R、R、R及びR’基は、ハロゲン;ヒドロキシ;ニトロ;シアノ;尿素;アジド;アミノ;イミノ−1−フェニルブタノン;アセトアミド、ベンズアミドなどのアミド基;チオアミド;ヒドラジン;メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ヘキシルなどの直鎖又は分岐のアルキル基;メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシなどのアルコキシ基;ジクロロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチルなどのハロアルキル基;アセチル、プロパノイル、ベンゾイルなどのアシル基;トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリクロロメトキシなどのハロアルコキシ基;シクロプロピル、シクロブチルなどのシクロアルキル基;トリフルオロアセチル、トリクロロアセチルなどのハロアシル基;アシルオキシアシル;ヘテロシクリル;アリール;ヘテロアリール;モノアルキルアミノ;ジアルキルアミノ;アシルアミノ;フェノキシ、ナフトキシなどのアリールオキシ基;メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなどのアルコキシカルボニル基;アリールオキシカルボニル;アルキルスルホニル;ハロアルキルスルホニル;−SOCl;アリールスルホニル;アルキルスルフィニル;アリールスルフィニル;チオアルキル;チオアリール;スルファモイル;アルコキシアルキル基;ヒドロキサム酸、ヒドロキサマート、エステル、アミド、酸ハロゲン化物などのカルボン酸とその誘導体から選択される1つ以上の置換基によって任意に置換され、これらの置換基はさらにヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、アルキルスルホニル、ハロアルキル、アルキル及びアリール基から選択される置換基によって任意に置換され、同様にこの置換基はさらにハロゲン及びアルキルによって任意に置換される。
【0073】
薬学的に許容できる塩には、Li、Na、Kなどのアルカリ金属塩;Ca、Mgなどのアルカリ土類金属塩;ジエタノールアミン、α−フェニルエチルアミン、ベンジルアミン、ピペリジン、モルフォリン、ピリジン、ヒドロキシエチルピロリジン、コリンハイドロキシエチルピペリジンなどの有機塩基の塩、アンモニウム又は置換されたアンモニウム塩及びアルミニウム塩が含まれる。また塩にはグリシン、アラニン、シスチン、システイン、リジン、アルギニン、フェニルアラニン、グアニジンなどのアミノ酸塩も含まれる。塩には適切な酸付加塩を含むことができ、それらは硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩、過塩素酸塩、ほう酸塩、ヒドロハライド塩、酢酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、パルミチン酸塩、メタンスルホン酸塩、トシル酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、アスコルビン酸塩、グリセロりん酸塩、ケトグルタル酸塩などである。薬学的に許容できる溶媒和物は水和物又はアルコールなど他の溶媒の結晶を含むことができる。
【0074】
アナログという用語には、親構造体とは1つ以上のC,N,O又はS原子が異なる化合物が含まれる。したがって、親構造体のN原子の1つがS原子に置換された化合物は前者のアナログである。
【0075】
立体異性体という用語には、原子が空間に配置される方法が互いに異なっているが、化学式と構造が同じである異性体が含まれる。立体異性体には鏡像体とジアステレオ異性体が含まれる。
【0076】
互変異性体という用語には、平衡状態で化合物が容易に相互転換できる異性体が含まれる。エノールケト互変異性は、ひとつの例である。
【0077】
多形体という用語には、化学的に同じ構造を有する結晶学的に異なった型の化合物が含まれる。
【0078】
薬学的に許容できる溶媒和物という用語には、溶質化合物の分子又はイオンと溶媒分子の組み合わせが含まれる。
【0079】
誘導体という用語は、式(I)の化合物、そのアナログ、互変異性型、立体異性体、多形体、水和物、薬学的に許容できる塩又は薬学的に許容できる溶媒和物から、酸化、水素化、アルキル化、エステル化、ハロゲン化など1つ以上の機能群を変換する簡単な化学プロセスによって得られた化合物について言及する。
【0080】
一度説明された用語は、本願明細書を通じて同様の意味がそれに適用される。
【0081】
代表的化合物は以下を含む:
1.N−({4−[4−アミノ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]フェニル}スルホニル)アセトアミド;
2.4−{4−アミノ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
3.4−{4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホニルクロライド;
4.4−{4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
5.4−{4−(メチルアミノ)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
6.N−[(4−{4−(メチルアミノ)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}フェニル)スルホニル]アセトアミド;
7.4−{4−ヒドラジノ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホノヒドラジド;
8.4−[4−(4−フルオロフェニル)−6−ヒドラジノ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホノヒドラジド;
9.N−[(4−{4−ヒドラジノ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}フェニル)スルホニル]アセトアミド;
10.4−{4−ヒドラジノ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
11.4−ヒドラジノ−5−フェニル−6−ピリジン−3−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
12.4−ヒドラジノ−5−フェニル−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
13.5−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドラジノ−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
14.2,2,2−トリフルオロ−N’−[5−(4−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]アセトヒドラジド;
15.N’−[5−フェニル−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]アセトヒドラジド;
16.2,2,2−トリフルオロ−N’−[5−フェニル−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]アセトヒドラジド;
17.N−[(4−{4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}フェニル)スルホニル]アセトアミド;
18.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イルナフタレンスルホナート;
19.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−3−クロロプロパン−1−スルホナート;
20.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホナート;
21.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホナート;
22.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−4−メチルベンゼンスルホナート;
23.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−4−ニトロベンゼンスルホナート;
24.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−4−トリフルオロメトキシベンゼンスルホナート;
25.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル チオフェン−2−スルホナート;
26.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−4−フルオロベンゼンスルホナート;
27.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−2−フルオロベンゼンスルホナート;
28.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−(ジメチルアミノ)プロパンスルホナート;
29.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−4−(N−ベンジル−ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
30.4−[4−(4−フルオロフェニル)−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
31.4−[5−(4−フルオロフェニル)−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド;
32.N−メチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
33.4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
34.4−{4−(モルホリン−4イル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
35.5−{4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−ピペリジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
36.4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−{4−[(5−メチルピラジン−2−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル}−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
37.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−4−{4−[(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル}−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
38.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−[4−(5−ニトロ−2―フロイル)ピペラジン−1−イル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
39.N−メチル−4−{4−[4−(5−ニトロ−2−フロイル)ピペラジン−1−イル]−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
40.4−{5−[4−フルオロフェニル]−4−[4−(5−ニトロ−2−フロイル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−6−イル}ベンゼンスルホンアミド;
41.4−{6−[4−フルオロフェニル]−4−[4−(5−ニトロ−2−フロイル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
42.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−{4−[(5−ニトロ−1H−ピラゾール−3−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル}−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
43.5,6−ジフェニル−4−[4−(5−ニトロ−2−フロイル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
44.5−[4−フルオロフェニル]−4−[4−(5−ニトロ−2−フロイル)ピペラジン−1−イル]−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
45.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−4−[4−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
46.4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−6−[4−(ピリジン−4−イルメチル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
47.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−{4−[(5−ニトロ−2−チエニル)メチル]ピペラジン−1−イル}−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
48.4,5−ジフェニル−6−(4−ピリジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
49.4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−6−(4−ピリジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
50.3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
51.3−[4−フェニル−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
52.3−[5−(3−アミノスルホニルフェニル)]−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド;
53.3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
54.3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
55.3−[5−フェニル−6−(1,3−チアゾリジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド;
56.3−[6−[(4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−5−(3−アミノスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド;
57.3−[6−(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)]−4−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
58.3−[6−(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)]−4−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
59.エチル−1−[5−(3−アミノスルホニルフェニル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペリジン−4−カルボキシレート;
60.3−[4−[(4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
61.エチル−1−[6−フェニル−5−(3−アミノスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペリジン−4−カルボキシレート;
62.4−[6−フェニル−5−(3−モルホリノスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]モルフォリン;
63.3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−モルホリン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
64.(3R)−1−[6−(4−フルオロフェニル)−5−(3−アミノスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−3−オール;
65.エチル(2S,4R)−4−ヒドロキシ−1−[6−(4−フルオロフェニル)−5−(3−アミノスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−2−カルボキシレート;
66.4−[4−(2,6−ジメトキシピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]−5−(3−アミノスルホニルフェニル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
67.5−(4−フルオロフェニル)−4−(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
68.4−(4−メチルスルホニルフェニル)−5−(4−フルオロフェニル)−6−(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
69.4−[5−(4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−カルバルデヒド;
70.1’−[5−(4−フルオロフェニル)−6−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−1,4’−ビピペリジン;
71.3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−(1,4’−ビピペリジン−1’−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
72.3−[4−(2−フロイル)ピペラジン−1−イル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
73.5−(3−アミノスルホニルフェニル)−4−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−6−{4−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}ピリミジン;
74.5−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−6−{4−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}ピリミジン;
75.3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−(1,3−チアゾリジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
76.1−[5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−2−カルボキサミド;
77.5−(3−アミノスルホニルフェニル)−4−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−6−{4−[(トリフルオロメチル)スルホニル]ピペラジン−1−イル}ピリミジン;
78.3−[4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
79.3−[4−[4−(シアノメチル)ピペラジン−1−イル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
80.3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−(1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
81.5−(6−(4−フルオロフェニル)−4−(1H−イミダゾール−1−イル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
82.N−({3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]フェニル}スルホニル)プロパンアミド;
83.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−N−シクロプロピルベンゼンスルホンアミド;
84.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
85.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(2−メチル−5−ニトロ−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
86.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(4−オキソピペリジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
87.3−[4−(シクロプロピルアミノ)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
88.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
89.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
90.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(2,6−ジメチルピペラジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
91.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(2−メチルピペラジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
92.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
93.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(3−アミノ−1H−ピラゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
94.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(チオモルホリン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
95.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−({2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
96.3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[3−メチル−4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−2−トリフルオロメチルピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
97.3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
98.3−[4−モルホリン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)−6−フェニル−ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
99.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
100.3−{4−[4−(2−シアノエチル)ピペラジン−1−イル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
101.3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[3−メチル−4−(ピリジン−2−イル−メチル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
102.3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[3−メチル−4−(3−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
103.3−(6−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(ピリジン−2−イル−メチル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イルベンゼンスルホンアミド;
104.3−(6−(4−フルオロフェニル)−[4−(3−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
105.3−{6−(4−フルオロフェニル)−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
106.3−(6−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(1H−イミダゾール−1−イルカルボノチオイル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
107.3−[4−(1,1−ジオキシド−1,3−チアゾリジン−3−イル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
108.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(1−オキシド−1,3−チアゾリジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
109.3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(トリフルオロアセチル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
110.3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(2−フルオロベンゾイル)ピペラジン−1−イル]−2−トリフルオロメチルピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
111.4−{5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−1−スルホニルクロライド;
112.3−(4−[4−(シクロプロピルカルボニル)ピペラジン−1−イル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−ピリミジン−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
113.3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(メトキシイミノ)ピペリジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
114.3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[(3−メチル−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アミノ]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
115.3−{4−[(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アミノ]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
116.3−[6−{4−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}−4−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド;
117.3−[6−{4−[2,6−ジメトキシピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル}−4−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
118.3−[6−{4−[5−(ニトロ)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}−4−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
119.3−[6−{4−[5−(アミノ)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}−4−[4−フルオロフェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
120.4−[5−(アセチルアミノ)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル−5−(4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
121.N−({3−[4−ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]フェニル}スルホニル)アセトアミド;
122.4−フルオロフェニル−5−(3−プロピオニルアミノスルホニルフェニル)−6−([4−ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
123.1−{5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸;
124.4−[4−(メトキシアミノカルボニル)ピペリジン−1−イル}−5−(4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
125.1−{5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−N−ヒドロキシピペリジン−4−カルボキサミド;
126.メチル−3−メトキシ−4−({6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}オキシ)ベンゾエート;
127.3−メトキシ−4−({6−(4−フルオロフェニル)−5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}オキシ)−N−メトキシベンズアミド;
128.4−{[5−(4−フルオロフェニル)−6(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}−N,3−ジメトキシベンズアミド;
129.5−アミノ−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−メチル−1H−ピラゾール−4−カーボンニトリル;
130.エチル−5−アミノ−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−(メチルチオ)−1Η−ピラゾール−4−カルボキシレート;
131.5−アミノ−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾール−4−カーボンニトリル;
132.3−t−ブチル−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾール−5−アミン;
133.4−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)−5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
134.3−[4−(5−アミノ−4−シアノ−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
135.エチル−5−アミノ−1−[5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート;
136.4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)−6−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリミジン;
137.5−アミノ−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボチオアミド;
138.(3Z)−4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブタン−1,3−ジオン−3−{[5−フェニル−6−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ヒドラゾン};
139.N−{1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−t−ブチル−1H−ピラゾール−5−イル}−4−メトキシベンズアミド;
140.N−{1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−t−ブチル−1H−ピラゾール−5−イル}−3−フルオロベンズアミド;
141.N−{1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−t−ブチル−1H−ピラゾール−5−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
142.エチル−5−アミノ−1−[5−フェニル−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート;
143.5−アミノ−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−(メチルチオ)−N−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
144.5−アミノ−N−(4,5−ジメチルフェニル)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
145.1−(2,6−ジクロロフェニル)−3−{1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−t−ブチル−1Η−ピラゾール−5−イル}尿素;
146.4−[4−(メチルチオ)フェニル]−5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
147.5−フェニル−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
148.3−[4−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
149.3−{4−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
150.3−[4−(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
151.2,2,2−トリフルオロ−N−({3−[6−フェニル−4−(4−(トリフルオロアセチル)ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]フェニル}スルホニル)アセトアミド;
152.3−[4−(2−アミノ−1H−イミダゾール−1−イル)−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
153.5−(4−クロロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
154.4,5−ジフェニル−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
155.5−(4−クロロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−(モルホリン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
156.2−クロロ−4−フルオロ−5−({4−[6−(4−メチルスルホニルフェニル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル}スルホニル)安息香酸;
157.2−クロロ−4−フルオロ−5−({4−[6−(4−メチルスルホニルフェニル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル}スルホニル)安息香酸ナトリウム塩;
158.4−{4−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)スルホニル]ピペラジン−1−イル}−6−(4−メチルスルホニルフェニル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
159.4−(4−メチルスルホニルフェニル)−5−フェニル−6−[4−(4−クロロフェニル,フェニルメチル))ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
160.エチル 4−[5−フェニル−6−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−カルボキシレート;
161.t−ブチル 4−[5−フェニル−6−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−カルボキシレート;
162.6−(4−メチルフェニル)−5−フェニル−4−(4−(ピリミジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
163.6−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−4−(1,3−チアゾリジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
164.6−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−4−(4−(ピリミジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
165.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
166.6−(4−フルオロフェニル)−N−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン;
167.3−[4−(1H−イミダゾール−1−イル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−6−イル]ベンゼンスルホンアミド;
168.3−[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
169.1−{5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸;
170.3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(チオモルホリン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
171.N−({3−[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]フェニル}スルホニル)アセトアミド;
172.3−[4−(1−オキシド−1,3−チアゾリジン−3−イル)−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
173.3−{6−フェニル−4−[4−(トリフルオロアセチル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
174.3−[4−(シクロプロピルアミノ)−6−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
175.N−シクロプロピル−6−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン;
176.5−フェニル−6−(4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−4−{4−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}ピリミジン;
177.1−[6−(4−メチルフェニル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペリジン−4−オン;
178.3−{4−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
179.3−[6−フェニル−4−(4−オキソピペリジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
180.3−(4−[4−(2−フロイル)ピペラジン−1−イル]−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
181.6−(4−メチルフェニル)−5−フェニル−4−[4−(2−プロピルペンタノイル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
182.N−シクロプロピル−6−(4−メチルフェニル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン;
183.4−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
184.4−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
185.3−[4−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
186.4−{5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−1−スルホニルクロライド;
187.3−(4−[4−(シクロプロピルカルボニル)ピペラジン−1−イル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−ピリミジン−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
188.3−[4−(モルホリン−Ν−イル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−N−シクロプロピルベンゼンスルホンアミド;及び、
189.6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−4−[4−(2−チエニルカルボニル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン。
【0082】
本発明の別の実施形態によれば、式(I)の新規複素環化合物の製造方法が提供される。
【0083】
【化18】

【0084】
式中、Bはピリジンを表し、Rはハロゲン原子を表す。これらは、式(Ia)の化合物を変換することで製造できる。式中、すべての符号は前に定義された通りである。
【0085】
【化19】

【0086】
式(Ia)の化合物は、発明者らのPCT/IB03/01289に記載された手段で製造される。
【0087】
式(Ia)の化合物の変換は、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、o−ジクロロベンゼン、ジフェニルエーテルなど又はその混合物などの溶媒の存在下又は非存在下で、触媒量のジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリンなどの存在下又は非存在下で、オキシ塩化リン、塩化チオニル、三塩化りん、五塩化リンなどのハロゲン化剤を用いて実施する。反応は、2〜12時間の範囲で20℃から還流温度の範囲の温度で実施する。
【0088】
本発明のさらに別の実施形態では、式(I)の新規複素環化合物の製造方法が提供される。
【0089】
【化20】

【0090】
式中、Bはピリジンを表し、Rはアジド、ヒドラジン又は置換されたヒドラジンを表す。これらは式(Ib)の化合物を変換することで製造できる。式中、すべての符号は前に定義された通りである。
【0091】
【化21】

【0092】
式(Ib)の化合物の変換は、LiN,NaN,トリアルキル シリルアジドなどの金属アジド又はヒドラジン水和物又は置換されたヒドラジンの1つ以上の等価物の存在下で実施できる。その反応は、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、o−ジクロロベンゼン、アセトン、エチルアセテート、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、t−ブチルアルコール、ジフェニルエーテルなど又はその混合物などの溶媒の存在下で実施できる。その反応は、溶媒の常温から還流温度の範囲の温度で実施でき、好ましくは0℃〜100℃の範囲である。反応時間は0.5〜18時間の範囲とすることができる。
【0093】
本発明のさらに別の実施形態では、式(I)の新規複素環化合物の製造方法が提供される。
【0094】
【化22】

【0095】
式中、Rは置換された又は非置換のヘテロシクリル基を表し、他の符号は前に定義された通りである。これらは式(Ib)の化合物を変換することで製造できる。式中、すべての符号は前に定義された通りである。
【0096】
【化23】

【0097】
式(Ib)の化合物は、発明者らのPCT/IB03/02879に記載された手段で製造される。
【0098】
式(Ib)の化合物の変換は、モルホリン、ピペラジン、ベンジルピペラジン、ピペリジンなどの適切なヘテロシクリル又は保護されたヘテロシクリル基を用いて実施する。これらのヘテロシクリル基はさらに、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、o−ジクロロベンゼン、アセトン、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、ジフェニルエーテル、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、t−ブチルアルコール、酢酸、プロピオン酸など又はその混合物などの適切な溶媒の存在下もしくは非存在下で、又はニート反応で、ヘテロアリール、ベンジル、アルキルヘテロアリール、フロ酸、チオフェンカルボン酸、ピラジンカルボン酸などの他のカルボン酸で置換できる。反応は、無機化合物もしくは有機酸を用いて酸性条件下で、又は塩基性条件下で、すなわち、炭酸塩、重炭酸塩、水素化物、水酸化物、アルカリ金属とアルカリ土類金属のアルキル及びアルコキシドで実施できる。反応は、Pd(dba)3,BINAP,EDCI,HOBT,トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、DMAPの存在下で、又は相間移動触媒、すなわち、塩化トリエチルベンジルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、硫酸水素テトラブチルアンモニウム、塩化トリカプリルイルメチルアンモニウム(aliquat336(商品名))などを使用することにより実施できる。通常、反応は、還流状態への冷却下で実施する。最終生成物は、クロマトグラフ法を使用するか、又は再結晶によって精製する。反応は、2〜20時間の範囲で実施できる。
【0099】
本発明のさらに別の実施形態では、式(I)の新規複素環化合物の製造方法が提供される。
【0100】
【化24】

【0101】
式中、Rは−OSOR’を表し、他の全ての符号は上に定義された通りであり、式(Ia)の化合物を変換することで製造できる。式中、すべての他の符号は前に定義された通りである。
【0102】
【化25】

【0103】
式(Ia)の化合物は、発明者らのPCT/IB03/01289に記載された手段で製造される。
【0104】
式(Ia)の化合物の変換は、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、o−ジクロロベンゼン、アセトン、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、ジフェニルエーテル、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、t−ブチルアルコール、酢酸、プロピオン酸など又はその混合物などの適切な溶媒の存在下もしくは非存在下で、又はニート反応で、ナフタリン塩化スルホニル、ナフタリンスルホン酸、フェニルスルホン酸、フェニル塩化スルホニル、チオフェン塩化スルホニル、チオフェンスルホン酸、プロピル塩化スルホニル、プロピルスルホン酸、クロロプロピルスルホニルクロライドなどの適切なヘテロシクリル又はアリール又はアルキル塩化スルホニル又はスルホン酸を用いて実施する。反応は、無機化合物もしくは有機酸を用いて酸性条件下で、又は塩基性条件下で、すなわち、炭酸塩、重炭酸塩、水素化物、水酸化物、アルカリ金属とアルカリ土類金属のアルキル及びアルコキシドで実施できる。反応は、相間移動触媒、すなわち、塩化トリエチルベンジルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、硫酸水素テトラブチルアンモニウム、塩化トリカプリルイルメチルアンモニウム(aliquat336(商品名))などの存在下で実施できる。通常、反応は、還流状態への冷却下で実施する。最終生成物は、クロマトグラフ法を使用するか、又は再結晶によって精製する。反応は、2〜20時間の範囲で実施できる。
【0105】
本発明のさらに別の実施形態では、式(I)の新規複素環化合物の製造方法が提供される。式中、R、R、R、及びRはSOClを表し、他の全ての符号は前に定義された通りである。式(Ic)の化合物の反応が含まれ、式中、全ての符号は前に定義された通りである。R,R,R及びRのいずれかがクロロスルホン酸で処理される水素を表し、−SOClによって置換される。これはモノ置換/ジ置換の両方の可能性がある。
【0106】
【化26】

【0107】
クロロスルホン酸と式(Ic)の化合物の反応は、ジクロロメタン、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチル、クロロホルムなどの溶媒、又はその混合物の存在下又は溶媒の非存在下で実施できる。その反応は0℃から還流温度の範囲で、2〜24時間の範囲で実施できる。
【0108】
本発明のさらに別の実施形態では、式(I)の新規複素環化合物の製造方法が提供される。式中、R、R、R又はRは−SONHCH,−SONHNHを表し、他の全ての符号は前に定義された通りである。式(Id)の化合物の反応が含まれ、式中、R,R,R及びRは−SOClを表し、全ての他の符号は前に定義された通りである。メチルアミン、適切なアルキルアミン、ヒドラジン水和物又は置換ヒドラジンが用いられる。
【0109】
【化27】

【0110】
アルキルアミン又は適切なヒドラジンと式(Id)の化合物との反応はアセトニトリル、ジクロロメタン、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチル、クロロホルム、水、アルコールなど、又はその混合物などの溶媒の存在下又は非存在下で実施できる。その反応は0℃から還流温度の範囲で、2〜24時間の範囲で実施できる。
【0111】
本発明のさらに別の実施形態では、式(I)の新規複素環化合物の製造方法が提供される。
【0112】
【化28】

【0113】
式中、Rは置換された又は非置換のヘテロアリール基を表し、全ての他の符号は前に定義された通りである。これらは、式(Ie)の化合物を変換することにより製造できる。式中、全ての符号は前に定義された通りである。
【0114】
【化29】

【0115】
式(Ie)の化合物と、1−メトキシエチリデンマロノニトリル、エチル−2−シアノ−3,3−ビス(メチルチオ)アクリレート、エトキシメチレンマロノニトリル、ピバロイルニトリル、アセチルアセトン、1−エトキシエチリデンマロノニトリルなどの試薬との反応は、エタノール、メタノール、イソプロパノール、ブタノールなどのアルコール溶媒、又はジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルムなどの塩素化溶媒、又はトルエンなどの炭化水素溶媒中で、0℃から200℃の範囲で、0.5〜24時間で実施できる。このようにして得られた複素環化合物のいくつかは、さらに、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミンなどの塩基の存在下、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルムなどの塩素化溶媒中で、0〜100℃の範囲で、0.5〜24時間、置換された又は非置換の塩化ベンゾイルなどのアシル又はアロイルハライドと反応させる。
【0116】
式(Ie)の化合物と、アセチルアセトン、フェニルトリフルオロアセチルアセトンなどの1,3−ジケトンとの反応は、エタノール、メタノールなどのアルコール溶媒中で、0〜150℃の範囲で、0.5〜24時間で実施した。
【0117】
本発明のさらに別の実施形態では、式(I)の新規複素環化合物の製造方法が提供される。
【0118】
【化30】

【0119】
式中、Rは以下を表す。
【0120】
【化31】

【0121】
式中、RとRは独立して水素、アルキル、ハロ基などを表し、他の符号は前に定義された通りである。これらは、式(Ie)の化合物を変換することにより製造できる。式中、全ての符号は前に定義された通りである。
【0122】
【化32】

【0123】
化合物(Ie)は対応する環状無水物及び溶媒を用いて、室温又はそれ以上の温度で処理した。無水物は、メチルマレイン酸無水物、ジメチルマレイン酸無水物、ジクロロマレイン酸無水物などから選択される。溶媒は、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、クロロホルム、トルエンなどから選択される。温度は室温から100℃の範囲である。
【0124】
薬学的に許容できる塩は、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、水素化ナトリウム、t−ブトキシドカリウム、消石灰、水酸化マグネシウムなどの1〜10当量の塩基と式(I)の化合物を、エーテル、テトラヒドロフラン、メタノール、t−ブタノール、ジオキサン、イソプロパノール、エタノールなどの溶媒中で反応させることにより製造される。また溶媒の混合物も使用できる。ジエタノールアミン、α−フェニルエチルアミン、ベンジルアミン、ピペリジン、モルフォリン、ピリジン、ヒドロキシエチルピロリジン、ヒドロキシエチルピペリジン、コリン、グアニジンなどの有機塩基、アンモニウム又は置換アンモニウム塩、アルミニウム塩。グリシン、アラニン、シスチン、システイン、リジン、アルギニン、フェニルアラニンなどのアミノ酸がアミノ酸塩の製造に使用できる。あるいは、酸付加塩が適用される場合は、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、燐酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、酢酸、クエン酸、マレイン酸、サリチル酸、ヒドロキシナフトエ酸、アスコルビン酸、パルミチン酸、コハク酸、安息香酸、ベンゼンスルホン酸、酒石酸、シュウ酸などの酸を用いた処理によって、酢酸エチル、エーテル、アルコール、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの溶媒中で製造される。また溶媒の混合物も使用できる。
【0125】
本発明の化合物には、互変異性体として存在する群が含まれることに注意すべきである。本明細書では、1つの形態を命名し、説明し、表示し、及び/又は、クレームするが、そのような名前、説明、表示、及び/又は、クレームにはすべての形態が本質的に含まれる。
【0126】
本発明の一部を形成する化合物の立体異性体は、反応物質の単一の鏡像体を可能な限りの工程で使用することによって、又は、単一の鏡像体の試薬又は触媒の存在下で反応を実施することによって、又は、通常の方法によって立体異性体の混合物を分割することによって製造できる。好ましい方法のいくつかには、微生物分解;マンデル酸、カンファースルホン酸、酒石酸、乳酸などのキラル酸で形成されたジアステレオマー塩を適用する場合にはその分割;ブルシン、キナアルカロイド、それらの誘導体などのキラル塩基の使用が含まれる。
【0127】
また、本発明では、式(I)の化合物のプロドラッグが想定される。プロドラッグとは、加水分解、代謝などのin vivoでの生理的な作用によって本発明の化合物へと化学的に変換される活性化物又は非活性化物である。このプロドラッグは患者に投与される。プロドラッグの製造と使用に関する適合性と技術は当業者に周知である。
【0128】
本発明の一部を形成する一般的式(I)の化合物の様々な多形体は、異なった条件下における式(I)の化合物の結晶化によって製造できる。例えば、一般的に使用される異なる溶媒の使用又は再結晶化のためのそれらの混合物、異なった温度での結晶化、様々な冷却モード、結晶化の間の非常に速い冷却から非常に遅い冷却までの範囲である。化合物の加熱又は溶解後、徐々に又は急速に冷却すると、一つは多形体を得ることもできる。多形体の存在は、固体プローブNMR分光法、IR分光法、示差走査熱量測定、粉末X線回折、又は他の同様の技術によって検出できる。
【0129】
本発明の一部を形成する薬学的に許容できる式(I)の化合物の溶媒和物は、式(I)の化合物を、水、メタノール、エタノール及びアセトン/水、ジオキサン/水、N,N−ジメチルホルムアミド/水などの溶媒の混合物、好ましくは水に溶解するという一般的な方法や、異なった結晶化技術を用いた再結晶によって製造できる。
【0130】
本発明は、上記で定義する一つ以上の一般式(I)の化合物、その誘導体、アナログ、互変異性体、立体異性体、多形体、水和物、代謝物、プロドラッグ、薬学的に許容される塩、薬学的に通常用いられるキャリアーと併用される薬学的に許容される溶媒、希釈剤などを含む薬剤組成物を提供し、炎症、関節炎、疼痛、発熱、乾癬、アレルギー性疾患、喘息、炎症性腸症候群、胃腸潰瘍、虚血性心疾患を含む循環器疾患、アテローム性動脈硬化症、癌、虚血性細胞障害、特に脳卒中による脳傷害、及びフリーラジカルに関連する他の病理学的な疾患の治療に有用である。
【0131】
薬剤組成物は、錠剤、カプセル、粉末、シロップ、溶液、懸濁液などの普通の形状とすることができ、適切な固形又は液体のキャリア又は希釈液中に香料、甘味料などを含むことができる。また注射可能な溶液又は懸濁液を形成するために適切な無菌媒体中に含むこともできる。当技術分野で公知の工程で組成物を製造できる。組成物中の活性成分の量は、70重量%未満とすることができる。このような組成物は、通常、活性物質を1〜25重量%、好ましくは1〜15重量%含み、組成物の残りは、薬学的に許容しうるキャリア、希釈剤、賦形剤又は溶媒である。
【0132】
薬学的に許容しうる適切なキャリアーには、固形の賦形剤又は希釈剤、無菌水又は有機溶液が含まれる。活性化合物は、上で説明する所望の用量範囲の提供に十分な量でこの薬剤組成物中に存在する。したがって、経口投与のためには、その組成物は、カプセル、タブレット、粉末、シロップ、溶液、懸濁液などを形成する適当な固形又は液体キャリヤー、又は希釈剤と併用できる。薬剤組成物は、必要であれば、香料、甘味料、賦形剤などの追加成分を含むことができる。非経口投与のためには、その組成物は、注射可能な溶液又は懸濁液を形成するために無菌の水又は有機媒体と併用できる。例えば、水溶性の薬学的に許容できる化合物の酸付加塩、アルカリ又はアルカリ土類金属の水溶液と同様に、胡麻油又はピーナッツ油の溶液、プロピレン・グリコール水溶液などが使用できる。この方法で製造された注射液は、静脈内、腹腔内、皮下、筋肉内に投与できる。ヒトでは筋肉内投与が好ましい。
【0133】
本発明の薬剤組成物は、潰瘍を起こさずにTNF−α,IL−1β,IL−6レベル,COX−I及びCOX−2活性を低下させるのに効果的である。したがって、本発明の薬剤組成物は、リウマチ様関節炎、骨関節炎、リウマチ様脊椎炎、痛風性関節炎、炎症性腸疾患、乾癬、クローン病、アレルギー性鼻炎、潰瘍性大腸炎、骨吸収疾患、及び骨粗鬆症の治療に有効である。また、本発明の薬剤組成物は、虚血性心疾患、虚血性細胞障害、虚血再潅流傷害、アテローム性動脈硬化症、脳損傷、多発性硬化症、敗血症、敗血症ショック、毒素性ショック症候群、発熱、及び感染による筋肉痛の治療に有効である。また、本発明の薬剤組成物は、癌、急性及び慢性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、及び膵β細胞崩壊の治療に有効である。その上、本発明の薬剤組成物は、成人呼吸窮迫症候群(ARDS)、アナフィラキシー、接触皮膚炎、喘息、筋変性、悪液質、I型及びII型の糖尿病を含む疾病の治療に有用である。
【0134】
一般的に、患者の特定の病態を治療するための効果的な用量は、病状や病気の症状又は兆候を軽減するための治療中に医師によって迅速に決定され、調整される。一般的に、効果的な結果を得るためには、約0.01〜1000mg/kgの範囲で活性物質を毎日の投与するのが適当である。1日用量は単回で投与するか、又は何回かに分けて投与できる。いくつかの場合、個々の反応によって、最初に処方された1日用量から増量又は減量する必要があるかもしれない。通常、調剤薬には、1投与当たり約0.2〜500mgの式Iの活性物質、及び/又は、その薬学的に活性のある塩、又は溶媒和物が含まれる。
【0135】
また、本発明の化合物は単一の活性化薬剤として投与できるが、1つ以上の本発明の化合物又は他の薬物と組み合わせて使用することもできる。併用して投与する場合、それらの薬剤を同時又は異なった時間に投与する別々の組成物として製剤化してもよいし、それらの薬剤を単一の組成物として投与することもできる。
【0136】
「治療上有効な量」又は「有効量」という用語は、この治療が必要とされる哺乳動物への単独又は他の療法との組み合わせで投与されるときに、以下で定義するように、有効治療に十分な式Iの化合物又は混合物の量を示す。より詳細には、それは、TNF−α、IL−1β,IL−6などのサイトカインを低下させるのに十分な量、及び自己免疫疾患、炎症、免疫疾患及び癌を治療するのに十分な量である。
【0137】
本明細書に使用される「動物」という用語には、すべての哺乳動物、特にヒトが含まれる。本明細書では、その動物は治療が必要な対象又は患者も示す。治療上の有効な量は、治療される対象及び病状、対象の体重及び年齢、病状の重篤性、選択された具体的な式Iの化合物、投与レジメン(投与タイミング、投与方法など)によって変化し、当業者は容易にそのすべてを決定できる。
【0138】
「治療」又は「治療すること」という用語は、哺乳動物の疾病のすべての治療を意味する。それには、a)疾病を予防すること、すなわち、疾病の臨床的症状が発症しないようにすること、b)疾病を抑制すること、すなわち、臨床的症状の発症を遅くするか、又は停止させること、及び/又は、c)疾病を軽減すること、すなわち、臨床的症状の軽減することが含まれる。
【0139】
以上の説明から、当業者は、本発明の本質的特性を容易に確かめることができ、その趣旨と範囲から逸脱することなく、様々な用法と病状にそれを適合させるために、本発明の様々な変更や修正を行うことができる。
【0140】
本発明のさらに別の実施形態において、癌、乾癬、腸疾患、関節炎、TNFアルファ、及び喘息やCOPDなどのPDE4が関与する疾患など様々な疾患モデルに関連するin vitro及びin vivoでの実験で選択された化合物の生物活性データを表I〜XVに示す。選択された化合物の臨床実験は更に進行中である。
【0141】
本発明は、以下の実施例によって示される。実施例は単なる例示であり、本発明の範囲を制限するものと考えるべきでない。当業者にとって明白な変化や変更は、添付の特許請求の範囲で定義された本発明の範囲と本質的事項に含まれることが意図される。
【実施例】
【0142】
<製造1>
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミンの製造
【0143】
【化33】

【0144】
THF(500ml)に溶解した4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(PCT/IB03/02879に記載の手順に従い製造、5.5g、13.33mmol)溶液をアンモニアガスでパージし、0−10℃で30時間攪拌し続けた。反応の完了後に、THFを真空で完全に蒸留し、水(100ml)を加え、反応混合物を酢酸エチル(3×200ml)で抽出した。合成した有機層を塩水(150ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン(3.6g,収率87.79%)を得た。
上記の手順によって、以下の化合物を製造した。なお、墨付き括弧内が表1、3、5、7、8、11、13、16、17に記載の「Ex.」は、「実施例」、「Structure」は「構造」、「Analytical Data」は「分析データ」であり、表2は、表1の続き、表6は、表5の続き、表9及び10は、表8の続き、表12は、表11の続き、表14及び15は、表13の続きである。
【0145】
【表1】

【0146】
【表2】

【0147】
[実施例3]
4−{4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホニルクロライドの合成
【0148】
【化34】

【0149】
クロロスルホン酸溶液(605mmol,40.4ml)に、4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(PCT/IB03/02879に記載の手順に従い製造、5.0g、12.1mmol)を、添加が完了するまで、0℃で攪拌しながらゆっくりと加えた。TLCで完了が確認できるまで、反応混合物を32℃でさらに攪拌した。次に、生成した反応物を砕いた氷上で激しく攪拌しながらゆっくりと注ぎ、得られた固形物をろ過し、水(100ml)でよく洗浄し、酢酸エチル(3×200ml)で抽出した。合成した有機層を塩水(150ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、4−{4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチルピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホニルクロライドを得た(2.75g,収率65.59%,HPLCによる純度98.17%);m.p:207−210℃.H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.01(s,3H),7.511−7.515(d,2H),7.53−7.67(m,1H),7.72−7.76(t,1H),7.86−7.89(m,3H),8.11−8.13(d,1H).IR(KBr)Cm−1:1557,1524;MS m/z:511.6(M)。
【0150】
[実施例4]
4−{4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミドの合成
【0151】
【化35】

【0152】
4−{4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホニルクロライド(実施例3に記載の手順に従い製造、0.5g、0.98mmol)をジクロロメタン(5ml)に溶解した溶液に、0−10℃で攪拌しながら、メチルアミン溶液(0.08ml、0.98mmol、40%水溶液)を加えた。15分攪拌後に、TLCで反応の完了を確認した。次に、溶媒を減圧下で蒸留し、得られた固形物をろ過し、冷水で十分に洗浄し、表題の化合物を得た(0.446g,収率90.1%,HPLCによる純度98.1%).m.p:226−230℃.H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:2.09−2.10(d,3H),3.1(s,3H),7.43−7.44(m,1H,DO exchangeable),7.54−7.56(d,2H),7.69−7.81(m,4H),7.86−7.88(d,2H).IR(KBr)cm−1:3335,1562 and 1530;MS m/z:506.1(M+1)。
実施例4に記載の手順によって、以下の化合物を製造した。
【0153】
【表3】

【0154】
【表4】

【0155】
[実施例7]
4−{4−ヒドラジノ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホノヒドラジドの合成
【0156】
【化36】

【0157】
エタノール(10ml)に懸濁した4−{4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホニルクロライド(実施例3に記載の手順に従って製造、1g、1.9mmol)の懸濁液に、ヒドラジン水和物(0.195g、3.9mmol)を0−10℃で攪拌しながら加えた。溶媒として酢酸エチルとヘキサンを用いるTLCで反応の完了を確認するまで、同じ温度で3時間攪拌を続けた。再現した固形物をろ過し、エタノール(5ml)と最終的にヘキサン(10ml)で洗浄し、所望の化合物を得た(0.9g,収率91.56%,HPLCによる純度94.49%);m.p.203−206C.H−NMR(DMSO−d)δ:3.17(s,3H),4.0(s,2H,DO exchangeable),7.44−7.46(d,3H),7.59−7.64(m,1H),7.76−7.77(d,3H),8.33s,1H),8.44(s,1H,DO exchangeable).IR(KBr)cm−1:3353,1581,1567;MS m/z:503.1(M+l)。
実施例7に記載の手順によって、以下の化合物を製造した。
【0158】
【表5】

【0159】
【表6】

【0160】
[実施例14]
2,2,2−トリフルオロ−N’−[5−(4−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]アセトヒドラジドの合成
【0161】
【化37】

【0162】
ジクロロメタン(10ml)に溶解した5−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドラジノ−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(実施例7に記載の手順に従い製造、0.5g、1.43mmol、実施例13)溶液に、−40℃で攪拌しながら、トリフルオロ酢無水物(0.22ml、1.57mmol)を加えた。溶媒として酢酸エチルとヘキサン(3:7)を用いるTLCで反応の完了を確認するまで、同じ温度で30分間攪拌を続けた。次に、反応混合物を氷上に注ぎ、酢酸エチル(50ml)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させて、所望の化合物を得た(0.34g,収率53.3%,HPLCによる純度97%);m.p.240−242℃.H−NMR(DMSO−d)δ:7.17−7.35(m,6H),8.49−8.50(d,2H),9.3(s,1H),11.7(s,1H,DO exchangeable).IR(KBr)cm−1:3678,3395,3208 and 1742;MS m/z:446.1(M+1)。
実施例14に記載の手順によって、以下の化合物を製造した。
【0163】
【表7】

【0164】
[実施例17]
N−[(4−{4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}フェニル)スルホニル]アセトアミドの合成
【0165】
【化38】

【0166】
4−{4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド(PCT/IB03/028797に記載の手順に従い製造、0.5g,1.01mmol)の溶液、DMAP(0.01g)及び塩化アセチル(0.5g、6.36mmol)を30℃で攪拌した。同条件下で4時間攪拌後、TLCで反応の完了を確認した。次に、得られた物質を氷上に注ぎ、実施例14の記載の手順によって表題の化合物を得た(0.252g,46.41%,HPLCによる純度98.82%);m.p.:230−235℃.H−NMR(DMSO−d)δ:1.87(s,3H),3.17(s,3H),7.51−7.53(m,2H),7.66−7.67(m,2H),7.8−7.82(d,2H),7.9(s,1H),7.99(s,1H),12.14(s,1H,DO exchangeable);IR(KBr)cm−1:3150,1720 and 1525;MS m/z:533.7(M)。
【0167】
[実施例18]
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル ナフタレンスルホナートの合成
【0168】
【化39】

【0169】
ジクロロメタン(10ml)に溶解した6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−オール(PCT/IB03/01289に記載の手順に従い製造、0.1g,0.25mmol)の溶液に、ジクロロメタン(4ml)に溶解したナフタレン−1−スルホニルクロライド(0.086g,0.37mmol)を、0℃で加え、混合物を10分間攪拌した。次に、ピリジン(0.04ml、0.5mmol)を攪拌しながら加え、37℃でさらに6時間攪拌を続けた。真空下でジクロロメタンを除去し、生成した混合物を水−酢酸エチル(1:1,100ml)で希釈し、酢酸エチル(3×25ml)で抽出した。有機層を塩水(100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させて表題の化合物を得た(0.096g,収率67%);m.p.204−206℃.H−NMR(CDCl)δ:2.99(s,3H),7.12−7.14(d,2H),7.26−7.29(dd,3H),7.37−7.39(m,2H),7.48−7.50(m,2H),7.61−7.64(m,3H),7.77−7.79(d,2H),7.84−7.86(d,2H),7.94−7.96(d,2H);MS m/z:585.1 (M+l)。
実施例18に記載の手順によって、以下の化合物を製造した。
【0170】
【表8】

【0171】
【表9】

【0172】
【表10】

【0173】
[実施例29]
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−4−(N−ベンジル−ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジンの合成
【0174】
【化40】

【0175】
トルエン(50ml)に懸濁したPd(dba)(0.443g,0.484mmol)の懸濁液に、ラセミ型−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ジナフチル(0.151g,0.242mmol)を37℃で攪拌しながら加えた。10分間の攪拌後、生成した溶液を、トルエン(80ml)に懸濁したN−ベンジルピペラジン(2.51ml,14.55mmol)、4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(PCT/IB03/02879に記載の手順に従い製造、5g,12.12mmol)及び炭酸セシウム(5.53g,16.9mmol)の懸濁液に攪拌しながら加えた。次に、反応混合物を6時間還流し、ろ過した。得られた固形物を、酢酸エチルで十分に洗浄し、生成した有機層を順次、水(3×100ml)と塩水(200ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、表題の化合物を得た(5.5g,収率82.21%)。
【0176】
<製造2>
方法A:
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−4−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジンの製造
【0177】
【化41】

【0178】
無水ジクロロメタン(20ml)に溶解した6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−4−(N−ベンジル−ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(5g,9mmol)にジイソプロピルエチルアミン(2.5ml,18mmol)を0℃で攪拌しながら加えた。その後、クロロギ酸1−クロロエチル(1.35ml,13.5mmol)を攪拌しながら上記に加え、さらに37℃で5時間攪拌を続けた。次に、ジクロロメタンを蒸発させて乾燥し、生成した物質にメタノール(20ml)を液滴で加え、60℃で3時間還流した。反応混合物を氷上に注ぎ、ろ過し、得られた固形物をヘキサン(100ml)とジイソプロピルエーテル(50ml)で洗浄し、表題の化合物を得た(4g,収率95.9%)。
【0179】
方法B:
【0180】
【化42】

【0181】
PCT/IB03/02879に記載の手順に従って製造された4−クロロ−5,6−ジフェニル−2−トリフルオロメチルピリミジン(4.0g,11.95mmol)をアセトニトリル(30ml)で溶解した溶液に、ピペラジン(4.12g、47.8mmol)を37℃で攪拌しながら加えた。2時間後TLCで反応の完了を確認し、反応混合液を氷上に注ぎ、酢酸エチル(250ml)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、表題の化合物を得た(3.5g,収率76.25%,HPLCによる純度100%);m.p:160−162℃.H−NMR(DMSO−(d)δ:2.5(s,4H),3.16(t,4H),7.07−7.08(m,2H),7.17−7.31(m,9H,1H,DO exchangeable);IR cm−1(KBr):3304,3058 and 1559;MS m/z:385.2(M+1)。
製造2に記載の手順によって、以下の化合物を製造した。
【0182】
【表11】

【0183】
【表12】

【0184】
<製造3>
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−4−[4−(2−チエニルカルボニル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジンの製造
【0185】
【化43】

【0186】
DMF(20ml)に溶解した6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−4−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(製造2に記載の手順に従い製造、0.2g,0.43mmol)の溶液に、チオフェン−2−カルボン酸(0.149g,0.78mmol)を37℃で攪拌しながら加え、10分後にEDCI(0.149g,0.78mmol)及びHOBt(0.023g,0.173mmol)を加えた。さらに、TEA(0.179ml,2.9mmol)を生成した透明溶液に加え、18時間攪拌した。次に、反応混合物を酢酸エチル(50ml)で希釈し、有機層を、順次、水、10%重炭酸ナトリウム(100ml)及び塩水(100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発させ、カラムクロマトグラフィ(0.4% MeOH:DCM)で精製し、表題の化合物を得た(0.12g,収率48.6%);m.p.:189−194℃.H−NMR(CDCl)δ:2.98(s,3H),3.4−3.41(t,4H),3.66−3.68(t,4H),7.02−7.77(m,12H);MS m/z:573.2(M+1)。
製造3に記載の手順によって、以下の化合物を製造した。
【0187】
【表13】

【0188】
【表14】

【0189】
【表15】

【0190】
[実施例45]
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−4−[4−(1,3−チアゾール−2−イル メチル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジンの合成
【0191】
【化44】

【0192】
ジクロロエタン(25ml)に溶解した6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−4−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(製造2に記載の手順に従い製造、0.2g,0.43mmol)の溶液に、チアゾール−2−カルボキシアルデヒド(0.144g,1.3mmol)を37℃で攪拌しながら加えた。5分後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.364g,1.72mmol)を反応混合物に加え、10分後に酢酸(0.1ml)を加えた。同じ条件下で反応混合物を36時間攪拌した。次に、反応混合物を酢酸エチル:水(1:1,100ml)で処理し、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。有機層を、塩水(100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。蒸発で得られた固形物を、溶離液としてメタノール:ジクロロメタン、(0.5:99.5)を用いたカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の化合物を得た(0.11g,収率45.6%),H−NMR(CDCl)δ:0.88−0.89(m,2H),1.25−1.28(t,2H),1.33−1.38(t,2H),2.85(s,6H),2.97(s,3H),7.04−7.74(m,9H);MS m/z:544.59(M+1)。
実施例45に記載の手順によって、以下の化合物を製造した。
【0193】
【表16】

【0194】
[実施例48]
4,5−ジフェニル−6−(4−ピリジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジンの合成
【0195】
【化45】

【0196】
DMF(5ml)に溶解した4−クロロ−5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(PCT/IB03/02879に記載の手順に従い製造、0.5g,1.49mmol)の溶液に、1−ピリジン−2−イル ピペラジン(0.107g,0.66mmol)及び無水炭酸カリウム(0.2g)を28℃で攪拌しながら加えた。反応混合物を4時間攪拌し、TLCで反応の完了を確認し、それを氷上に注いだ。このように得られた固形物をろ過し、水(20ml)で洗浄した。次に、上記の固形物をジクロロメタン(50ml)で溶解し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発させ、表題の化合物を得た(0.48g,収率69.66%,HPLCによる純度99.8%).m.p.165−167℃.H−NMR(CDCl)δ:3.43(s,8H),6.58−6.64(m,2H),7.14−7.21(m,7H),7.26−7.29(m,3H),7.45−7.49(t,1H),8.14−8.15(d,1H);lR cm−1(KBr):3436,2839,1591 and 1557;MS m/z:462.1(M+1)。
上記の手順によって、以下の化合物を製造した。
【0197】
【表17】

【0198】
<製造4>
3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド ハイドロクロライド[実施例50のハイドロクロライド]及び4−[4−(4−フルオロフェニル)−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド ハイドロクロライド[実施例30]の製造
【0199】
ステップ1:
3−[4−クロロ−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホニルクロライド及び4−[4−クロロ−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホニルクロライドの製造
【0200】
【化46】

【0201】
4−クロロ−6−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(30g,0.085mol)を冷クロロスルホン酸(200ml、3.0mol)に加え、反応混合物を48時間室温で攪拌した。次に、それを破砕した氷(〜3kg)に注ぎ、ジクロロメタン(1000ml)で抽出した。有機層を重炭酸ナトリウム(7%、1000ml)と食塩水(500ml)で洗浄した。蒸発後に得られた粗生成物をヘキサン−酢酸エチルから再結晶し、純粋なパラ及びメタの置換塩化スルホニルを得た。一方、メタとパラの異性体の混合物を含む粗生成物は、特に明記しない限り、下記の実施例で使用した。
3−[4−クロロ−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホニルクロライド:H−NMR(CDCl)δ:6.97−7.01(m,2H),7.32−7.36(m,2H),7.63−7.65(d,1H),7.71−7.74(t,1H),7.90−7.91(s,1H),8.10−8.12(d,1H).
4−[4−クロロ−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホニルクロライド:H−NMR(CDCl)δ:6.97−7.01(m,2H),7.34−7.38(m,2H),7.50−7.53(d,2H),8.11−8.13(d,2H)
【0202】
ステップ2a:
3−[4−クロロ−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミドの製造
【0203】
【化47】

【0204】
塩化スルホニル基は、ジクロロメタンで物質を溶かすことによって、冷条件下(0−5℃)でアンモニアガスを用いて処理することによりスルホンアミド基に変換される。次に、反応混合物を水(100ml)と食塩水で洗浄し、溶媒を蒸発させ表題の化合物を得た。H−NMR(DMSO−d)δ:7.14−7.18(m,2H),7.38−7.42(m,2H),7.48(brs,2H,DO exchangeable),7.56(d,1H),7.62−7.66(t,1H),7.86(s,1H),7.88(d,1H);MS m/z:433(M+1)。
【0205】
ステップ2b:
4−[4−クロロ−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミドの製造。
【0206】
【化48】

【0207】
同様に、今度はPCT/IB03/02879に記載の手順に従って4−[6−クロロ−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミドを4−クロロ−5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジンから製造した。H−NMR(DMSO−d)δ:7.16−7.21(m,2H),7.38−7.41(m,2H),7.48(brs,2H,DO exchangeable),7.57(d,2H),7.86(d,2H);MS m/z:432(M)。
【0208】
[実施例50]
3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミドの合成
【0209】
【化49】

【0210】
アセトニトリル(2ml)に溶解した3−[4−クロロ−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド(上記の製造4のステップ2aに記載の手順に従い製造、0.1g,0.24mmol)の溶液をピペラジン(0.104g,1.203mmol)で処理し、反応混合物を室温で一晩攪拌した。次に、反応混合物を、氷水に注ぎ、酢酸エチル(25ml)で抽出した。有機層を、水と食塩水で洗浄し、蒸発させ、表題の化合物を得た。H−NMR(DMSO−d)δ:2.58(s,4H),3.19(s,4H),7.03−7.14(m,4H),7.32(d,1H),7.41(brs,DO exchangeable,2H),7.46−7.50(t,1H),7.72(s,1H),7.73(d,1H);MS m/z:482.1(M+1)。
上記の手順により以下の化合物を製造した。下記墨付き括弧内の表22〜35に記載される、「purity」は「純度」、「Ethylacetate:Hexanes」は「酢酸エチル:ヘキサン」、「Dichloromethane」は「ジクロロメタン」、「Chloroform」は「クロロホルム」である。
【0211】
【表18】

【0212】
【表19】

【0213】
【表20】

【0214】
【表21】

【0215】
【表22】

【0216】
【表23】

【0217】
【表24】

【0218】
【表25】

【0219】
【表26】

【0220】
【表27】

【0221】
[実施例99]
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミドの合成
【0222】
【化50】

【0223】
アセトニトリル(5ml)に溶解した6−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4(3H)−オン(1g,3.0mmol)の溶液にクロロエチルモルフォリン(0.84g、4.5mmol)及び炭酸セシウム(3g、9mmol)を加えた。反応混合物を70−80℃で5時間還流した。次に、反応スラリーを水に注ぎ、ジクロロメタン(3×30ml)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させ、精製は行わず、さらに変換させるための所望の化合物を得た。
【0224】
ピリミジン(0.5g、1.2mmol)にクロルスルホン酸(10ml、0.150mol)を氷水中で加えた。反応混合物を室温で28時間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、ジクロロメタン(3×25ml)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムの上で乾燥し、減圧下で蒸発させ、精製は行わず、さらに変換させるための所望の化合物を得た。
【0225】
ジクロロメタン(5ml)に溶解したクロロスルホニル誘導体(0.5g,0.917mmol)の溶液を、アンモニアパージ設定によりアンモニアガスで30分間パージした。反応スラリーを水に注ぎ、ジクロロメタン(3×25ml)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させ、所望の固形物(0.379g、78.6%)を得た。Rf0.51(酢酸エチル:ヘキサン,7:3);HPLC(純度):94.6%;H−NMR(DMSO−d)δ:2.33(s,4H),2.61−2.63(t,2H),3.43−3.49(m,4H),4.54−4.57(t,2H),7.13−7.17(m,3H),7.37−7.40(m,3H),7.44−7.47(m,2H),7.55(d,1H),7.80(d,1H);MS m/z:527.1(M+1)。
【0226】
[実施例100]
3−{4−[4−(2−シアノエチル)ピペラジン−1−イル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミドの合成
【0227】
【化51】

【0228】
ジクロロメタン(1.5ml)に溶解したアミン(0.1g,0.206mmol)の溶液にアクリロニトリル(0.016ml、0.248mmol)とトリエチルアミン(0.033ml、0.25mmol)を加えた。反応スラリーを室温で18時間攪拌し、氷水に注ぎ、ジクロロメタン(2×20ml)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させて得られた固形物を、ジクロロメタンにメタノールの勾配(0−1%)を用いたカラムクロマトグラフィーにかけた。収量0.05g(45%),Rf0.52(ジクロロメタン:MeOH(9:1);HPLC(純度):96.1%;H−NMR(DMSO−d)δ:2.35(s,6H),3.26(s,6H),7.06−7.14(m,5H),7.42(s,1H),7.73(d,2H);MS m/z:535.1(M+1)。
上記の手順により、以下の化合物を製造した。
【0229】
【表28】

【0230】
【表29】

【0231】
[実施例107]
3−[4−(1,1−ジオキシド−1,3−チアゾリジン−3−イル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミドの合成
【0232】
【化52】

【0233】
メタノール(3ml)に、3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−(1,3−チアゾリジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド(0.2g,0.41mmol)を混合した混合物に水(6ml)に溶解したオキソン(0.51g、0.83mmol)を加えた。得られたスラリーを室温で27時間攪拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチル(3×30ml)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させて得られた固形物を、ヘキサンに酢酸エチルの勾配(0−25%)を用いたカラムクロマトグラフィーにかけた。収量0.14g(65.7%),Rf0.65(酢酸エチル:ヘキサン(7:3);HPLC(純度):98.7%;H−NMR(DMSO−d)δ:3.39−3.46(m,2H),3.84−3.86(t,2H),4.05(s,2H),7.06−7.10(t,2H),7.16−7.19(t,2H),7.41(s,2H),7.46(s,1H),7.52−7.56(t,1H),7.74(s,1H),7.79(d,1H);MS m/z:517.0(M+1)。
【0234】
【表30】

【0235】
以下の化合物の製造は、ジクロロメタン(溶媒)中の塩基(トリエチルアミン)の存在下で、対応する酸塩化物を用いたアミンを処理する周知の手順によって実施し、通常の検査と精製により所望の化合物を得た。実施例113はo−メチルヒドロキシルアミンと塩基を用いたケトンの処理によって得た後、通常の検査及び精製を行った。
【0236】
【表31】

【0237】
【表32】

【0238】
[実施例114]
3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[(3−メチル−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アミノ]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミドの合成
【0239】
【化53】

【0240】
クロロホルム(5ml)に溶解したヒドラジン(0.15g、0.351mmol)の溶液に、無水シトラコン酸(0.097ml,3mmol)を加えた。得られた溶液を60℃で18時間攪拌した。次に、水(20ml)とジクロロメタン(3×25ml)を反応混合物に加えた。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空で濃縮した。得られた残渣をジクロロメタンにメタノールの勾配(0−1.5%)を用いたカラムクロマトグラフィーにかけた。収量0.07g(38.2%),Rf0.44(ジクロロメタン:メタノール(9:1);HPLC(純度):89.2%;H−NMR(CDCl)δ:2.10(s,3H),6.46(s,1H),6.92−6.96(m,2H),7.29−7.33(m,2H),7.47(d,1H),7.57−7.61(m,1H),7.95(d,1H),8.02(s,1H);MS m/z:522.0(M+1)。
上記の手順で以下の化合物を製造した。
【0241】
【表33】

【0242】
[実施例116]
3−[6−{4−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}−4−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミドの合成
【0243】
【化54】

【0244】
ステップ1:
1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジンの製造
【0245】
【化55】

【0246】
ピペラジン(1.2g、13.77mM)をTHF(2mL)中で2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(0.5g,2.75mmol)と共に2時間加熱した。次に、反応混合物を破砕した氷に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を重炭酸ナトリウムで洗浄し、蒸発させ、所望の生成物を得た。
【0247】
ステップ2:
3−[6−{4−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミドの製造
【0248】
【化56】

【0249】
ピリジン(2ml)に溶解した3−[6−クロロ−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド(0.1g,0.242mmol)の溶液を1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン(0.3g,0.68mmol)で処理し、反応混合物を室温で1時間攪拌した。次に、反応混合物を、2滴の濃縮塩酸を含む破砕した氷に注ぎ、酢酸エチル(25ml)で抽出し、有機層を塩水で洗浄し、蒸発させた。30%酢酸エチル/ヘキサンを用いた粗生成物のカラムクロマトグラフィー精製によって表題の化合物を得た。H−NMR(DMSO−d)δ:3.33−3.37(m,4H),3.56(m,4H),6.86−6.88(d,1H),7.10−7.12(d,2H),7.22−7.29(m,3H),7.35−7.37(m,1H),7.44−7.48(m,1H),7.74−7.79(m,3H),8.38(s,1H);MS m/z:608.8(M)。
【0250】
[実施例117]
3−[6−{4−[2,6−ジメトキシピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル}−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミドの合成
【0251】
【化57】

【0252】
ステップ1:
2,4−ジメトキシ−6−ピペラジン−1−イルピリミジンの製造
【化58】

【0253】
アセトニトリル(5ml)で中でピペラジン(1.23g、14.32mmol)を6−クロロ−2,4−ジメトキシピリミジン(0.5g,2.86mmol)で処理し、反応混合物を室温で6時間攪拌した。次に、反応混合物を氷水(25ml)に注ぎ、酢酸エチル(25ml)で抽出した。有機層を重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、蒸発させ、所望の化合物を得た。
【0254】
ステップ2:
3−[6−{4−[2,6−ジメトキシピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル}−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミドの製造
【0255】
【化59】

【0256】
ピリジン(1.5ml)に溶解した3−[6−クロロ−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド(0.1g,0.242mmol)の溶液を2,4−ジメトキシ−6−ピペラジン−1−イルピリミジン(0.081g,0.363mmol)で処理し、反応混合物を8時間攪拌した。次に、反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチル(25ml)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、蒸発させ、表題の化合物を得た。H−NMR(CDCl)δ:3.39−3.41(m,4H),3.51−3.52(m,4H),3.87−3.88(s,6H),7.07−7.09(d,2H),7.20−7.26(m,3H),7.30−7.32(m,1H),7.47−7.61(t,1H),7.64(s,1H),7.82−7.87(m,2H);MS m/z:601.8(M)。
【0257】
[実施例118]
3−[6−{4−[5−(ニトロ)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミドの合成
【0258】
【化60】

【0259】
ステップ1:
1−(5−ニトロピリジン−2−イル)ピペラジンの製造
【0260】
【化61】

【0261】
テトラヒドロフラン(4ml)中で、2−ブロモ−5−ニトロピリジン(0.3g,1.48mmol)をピペラジン(0.64g、7.89mmol)で処理し、反応混合物を30分間攪拌した。次に、反応混合物を氷水(25ml)に注ぎ、酢酸エチル(25ml)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、蒸発させ、生成物を得た。
【0262】
ステップ2:
3−[6−{4−[5−(ニトロ)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミドの製造
【0263】
【化62】

【0264】
ピリジン(2ml)に溶解した3−[6−クロロ−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド(0.1g,0.242mmol)の溶液を1−(5−ニトロピリジン−2−イル)ピペラジン(0.075g,0.363mmol)で処理し、11時間攪拌した。次に、反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチル(25ml)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、蒸発させ、粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィー(70%酢酸エチル/ヘキサンを用いた溶出)による精製で表題化合物を得た。H−NMR(CDCl)δ:3.45−3.46(m,4H),3.72(m,4H),6.52−6.54(d,1H),7.08−7.11(d,2H),7.21−7.26(m,2H),7.32−7.34(d,1H),7.40−7.42(d,1H),7.50(m,1H),7.68(s,1H),7.84−7.89(m,1H),8.21−8.23(d,1H),8.99(s,1H);MS m/z:585.8(M)。
【0265】
[実施例119]
3−[6−{4−[5−(アミノ)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}−4−[4−フルオロフェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミドの合成
【0266】
【化63】

【0267】
3−[6−{4−[5−(ニトロ)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}−4−[4−フルオロフェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド(0.13g,0.22mmol)を濃塩酸(1.5ml)に加え、そこにスズ(II)塩化物二水和物(0.145g、0.65mmol)を添加し、反応混合物を室温で24時間攪拌した。次に、反応混合物を破砕した氷に注ぎ、重炭酸ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出した。溶媒の蒸発により所望の生成物を得た。H−NMR(DMSOd)δ:3.13(m,4H),3.30(m,4H),4.58(br,2H,DO exchangeable),6.57−6.59(m,1H),6.88(d,1H),7.04−7.09(m,2H),7.12−7.14(m,2H),7.39(br,2H,DO exchangeable),7.41(d,1H),7.50−7.55(m,2H),7.73−7.77(m,2H);MS m/z:574.1(M+1).
【0268】
[実施例120]
4−[5−(アセチルアミノ)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル−5−(4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジンの合成
【0269】
【化64】

【0270】
4−クロロ−5−(4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(0.15g,0.35mmol)を1−(5−ニトロピリジン−2−イル)ピペラジン(0.087g,0.418mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.06mL,0.35mmol)及びアセトニトリル(2.5ml)で処理し、反応混合物を60−65℃で2時間加熱した。次に、反応混合物にジイソプロピルエーテル(2ml)を添加し、沈殿させた。上で得られた固形物(0.11g、0.182mmol)を酢酸(2ml)に入れ、スズ(II)塩化物二水和物(0.123g、0.182mmol)をそれに加えた。さらに、11時間攪拌し、反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチル(2×25ml)で抽出した。重炭酸ナトリウムによる中和後、有機層を蒸発させ、粗生成物を得、カラムクロマトグラフィー(2%MeOH/ジクロロメタン)による精製で表題化合物を得た。H−NMR(DMSOd)δ:1.99(s,3H),3.19(s,3H),3.29−3.40(m,8H),6.77(d,1H),7.19−7.23(m,2H),7.31−7.34(m,2H),7.36(d,2H),7.74(d,1H),7.80(d,2H),8.24(d,1H),9.77(s,1H,DO exchangeable);MS m/z:615.1(M+1)。
【0271】
[実施例121]
N−({3−[4−ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]フェニル}スルホニル)アセトアミドの合成
【0272】
【化65】

【0273】
3−[4−{4−(5−ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド(0.1g,0.178mmol)を塩化アセチル(0.35ml)で処理し、反応混合物を40時間攪拌した。次に、それを破砕した氷に注ぎ、ジクロロメタン(25ml)で抽出し、塩水で洗浄した。有機層を蒸発させ、所望の化合物を得た。H−NMR(DMSO−d)δ:1.81(s,3H),3.32−3.37(m,8H),6.62(t,1H),6.75(d,1H),7.02−7.07(m,2H),7.11−7.14(m,2H),7.50−7.59(m,3H),7.80(s,1H),7.84(d,1H),8.06(d,1H),12.09(brs,1H,DO exchangeable);MS m/z:601.1(M+1)。
上で説明した手順で以下の化合物を製造した。
【0274】
【表34】

【0275】
[実施例123]
1−{5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸の合成
【0276】
【化66】

【0277】
テトラヒドロフラン(4ml)に溶解したエチル 1−{5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボキシレート(0.4g,0.725mmol)の溶液を、水(0.2ml)に溶解した水酸化リチウム一水和物(0.036g,0.87mmol)で処理し、17時間攪拌した。次に、反応混合物を氷水に注ぎ、希塩酸で酸性化し、ジクロロメタン(25ml)で抽出した。有機層の蒸発により所望の生成物を得た。H−NMR(DMSOd)δ:1.39(m,2H),1.64(m,2H),2.09(m,1H),2.84−2.89(m,2H),3.66(m,2H),7.02−7.07(m,2H),7.07−7.13(m,2H),7.37−7.39(m,2H),7.49−7.53(m,1H),7.69(s,1H),7.72−7.74(d,1H),12.25(br,1H,DO exchangeable);MS m/z:525.0(M+1)。
【0278】
[実施例124]
4−[4−(メトキシアミノカルボニル)ピペリジン−1−イル}−5−(4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジンの合成
【0279】
【化67】

【0280】
ジクロロメタン(5ml)に溶解した1−{5−(4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸(0.15g,0.30mmol)の溶液を、o−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.028g,0.30mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.127g,0.663mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.008g,0.066mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.042g,0.33mmol)で処理した。2時間の攪拌後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、塩水で洗浄した。有機層の蒸発により所望の化合物を得た。H−NMR(DMSO−d)δ:1.46(m,4H),2.14(m,1H),2.73−2.78(m,2H),3.18(s,3H),3.53(s,3H),3.81−3.84(m,2H),7.24(d,2H),7.31−7.36(m,5H),7.75(d,2H),11.01(br.s,1H,DO exchangeable);MS m/z:535.1(M+1)。
上記の手順により、以下の化合物を製造した。
【0281】
【表35】

【0282】
[実施例126]
メチル 3−メトキシ−4−({6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}オキシ)ベンゾエートの合成
【0283】
【化68】

【0284】
4−クロロ−5−(4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(0.5g,1.63mmol)、バニリン酸メチル(0.423g,2.33mmol)、炭酸カリウム(0.24g、1.74mmol)及びアセトニトリル(7ml)を室温で2時間攪拌し、次に、反応混合物を6時間還流した。さらに、炭酸カリウム(0.08g、0.58mmol)とバニリン酸エステル(0.12g、0.66mmol)を反応混合物に加え、還流をさらに4時間続けた。次に、反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチル(25ml)で抽出し、食塩水で洗浄した。有機層の蒸発により所望の生成物を得た。H−NMR(DMSO−d)δ:3.24(s,3H),3.81(s,3H),3.88(s,3H),7.26−7.30(m,2H),7.44(d,1H),7.49−7.53(m,2H),7.61−7.69(m,4H),7.91(d,2H);MS m/z:576.8(M+1)。
【0285】
[実施例127]
3−メトキシ−4−({6−(4−フルオロフェニル)−5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}オキシ)−N−メトキシベンズアミドの合成
【0286】
【化69】

【0287】
ステップ1:
4−ヒドロキシ−N−3−ジメトキシベンズアミドの製造
【0288】
【化70】

【0289】
ジクロロメタン(8ml)中でバニリン酸(1.0g、5.93mmol)、o−メチルヒドロキシルアミン(0.5g,5.99mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(1.37g,7.12mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.095g,0.713mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.76g,5.93mmol)を2時間攪拌した。次に、反応混合物を冷水に注ぎ、ジクロロメタン(50ml)で抽出した。有機層の蒸発で得られた粗生成物を1.5%メタノール/ジクロロメタンを用いた溶出によるカラムクロマトグラフィーで精製し、純粋な化合物を得た。
【0290】
ステップ2:
3−メトキシ−4−({6−(4−フルオロフェニル)−5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}オキシ)−N−メトキシベンズアミドの製造
【0291】
【化71】

【0292】
アセトニトリル(3ml)に懸濁した3−[4−クロロ−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド(0.15g,0.35mmol),4−ヒドロキシ−N,3−ジメトキシベンズアミド(0.102g,0.52mmol)及び炭酸カリウム(0.52mmol)の懸濁液を2時間加熱して還流した(65℃)。次に、反応混合物を氷水に注ぎ、ジクロロメタン(50ml)で抽出し、塩水で洗浄した。有機層の蒸発で得られた粗生成物を、2%メタノール/ジクロロメタンを用いた溶出によるカラムクロマトグラフィーで精製し、所望の化合物を得た。H−NMR(DMSO−d)δ:3.73(s,3H),3.79(s,3H),7.16−7.20(m,2H),7.37(d,1H),7.41−7.45(m,5H),7.53(s,1H),7.62−7.63(d,2H),7.85(d,1H),7.89(s,1H).11.9(s,1H);MS m/z:593(M+1)。
上記の手順で以下の化合物を製造した。
【0293】
【表36】

【0294】
[実施例129]
5−アミノ−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−メチル−1H−ピラゾール−4−カーボンニトリルの合成
【0295】
【化72】

【0296】
1−メトキシエチリデンマロノニトリル(0.17g,1.36mmol)(無水酢酸を用いて、加熱によりマロノニトリルとオルト酢酸トリメチルから製造)を、4−ヒドラジノ−5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(0.15g,0.45mmol)と共に、メタノール(6ml)中で60−65℃で一晩加熱した。反応混合物から分離した固形物をろ過し、メタノール(5ml)で洗浄し、表題の化合物を得た。H−NMR(DMSO−d)δ:1.97(s,3H),6.97(br,2H,DO exchangeable),7.07(d,2H),7.26−7.38(m,7H),7.40−7.41(m,1H);MS m/z:421.1(M+1)。
【0297】
[実施例130]
エチル 5−アミノ−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレートの合成
【0298】
【化73】

【0299】
メタノール(6ml)中で、エチル 2−シアノ−3,3−ビス(メチルチオ)アクリレート(0.3g,1.36mmol)と4−ヒドラジノ−5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(0.15g,0.45mmol)を60−65℃で一晩加熱した。反応混合物から分離した固形物をろ過し、イソプロピルアルコール(5ml)で洗浄し、所望の化合物を得た。H−NMR(DMSO−d)δ:1.22−1.25(t,3H),3.16(s,3H),4.11−4.17(q,2H),4.36(br,2H,D2O exchangeable),7.12(d,2H),7.25−7.35(m,7H),7.69(d,1H);MS m/z:500.1(M+1)。
上記の手順により、以下の化合物を製造した。なお、墨付き括弧内が表37に記載の「Ex.」は、「実施例」、「Structure」は「構造」、「Analytical Data」は「分析データ」であり、表38及び39は、表37の続きである。
【0300】
【表37】

【0301】
【表38】

【0302】
【表39】

【0303】
[実施例143]
5−アミノ−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−(メチルチオ)−N−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの合成
【0304】
【化74】

【0305】
ステップ1:
2−シアノ−3,3−ビス(メチルチオ)−N−フェニルアクリルアミドの製造
【0306】
【化75】

【0307】
2−シアノ−N−フェニルアセトアミド(1.0g,6.25mmol)を60%水素化ナトリウム(1.13g,28.13mmol)のテトラヒドロフラン溶液を用いて冷条件下で処理し、15分間攪拌した。二硫化炭素(0.9ml、15.65mmol)を上記の混合物に加え、さらに冷条件下で15分間攪拌した。同じ冷条件下でヨウ化メチル(2.22g、15.65mmol)を上記に加え、室温で一晩攪拌した。次に、反応混合物を希塩酸(5ml)を用いて酸性化し、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層の蒸発により油性の粗生成物を得た。
【0308】
ステップ2:
5−アミノ−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−(メチルチオ)−N−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
【0309】
【化76】

【0310】
メタノール(6ml)に溶解した4−ヒドラジノ−5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(0.2g,0.63mmol)溶液を2−シアノ−3,3−ビス(メチルチオ)−N−フェニルアクリルアミド(0.5g,1.89mmol)と共に60−65℃で一晩加熱した。分離した固形物をろ過し、イソプロピルアルコール(3ml)で洗浄し、所望の生成物を得た。H−NMR(CDCl)δ:1.98(s,3H),6.96−7.57(m,15H),7.25−7.30(2H,DO exchangeable),8.86(br,1H,DO exchangeable);MS m/z:547.1(M+1)。
前記の手順で以下の化合物を製造した。
【0311】
【表40】

【0312】
[実施例145]
l−(2,6−ジクロロフェニル)−3−{1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−t−ブチル−1H−ピラゾール−5−イル}尿素の合成
【0313】
【化77】

【0314】
ジクロロメタン(3ml)に溶解した3−t−ブチル−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾール−5−アミン(0.23mmol)溶液をトリエチルアミン(0.05ml)の存在下で2,6−ジクロロフェニルイソシアネート(0.056g,0.3mmol)で処理し、反応混合物を室温で一晩攪拌した。次に、上記に水(15ml)を加え、酢酸エチル(25ml)で抽出した。有機層を蒸発させ、粗生成物を1.5%酢酸エチル/ヘキサンを用いた溶出によるカラムクロマトグラフィーで精製し、表記化合物を得た。H−NMR(CDCl)δ:0.86(s,9H),6.58(s,1H),7.02−7.05(m,3H),7.14(d,2H),7.24−7.33(m,8H),8.43−8.44(br,1H,DO exchangeable),10.52(br,1H,DO exchangeable);MS m/z:625(M)。
【0315】
[実施例146]
4−[4−(メチルチオ)フェニル]−5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジンの合成
【0316】
【化78】

【0317】
4−クロロ−5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン(PCT/IB03/02879に記載の手順により製造、0.2g,0.6mmol)をテトラキストリフェニルパラジウム(0)(0.068g,0.058mmol)、炭酸カリウム水溶液(水0.6mlに0.16g)、4−(メチルチオ)ベンゼンボロン酸(0.168g,1mmol)及びトルエン(20ml)と共に窒素環境下で一晩加熱し、還流した。反応混合物を希塩酸10mlで酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮し、得られた粗生成物をエーテルで粉砕し、ろ過し、表題の化合物を得た。H−NMR(DMSO−d)δ:2.45(s,3H),7.13−7.15(m,4H),7.23−7.34(m,8H),7.61(d,2H);MS m/z:423.1(M+1)。
上記の手順で以下の化合物を製造した。
【0318】
【表41】

【0319】
以下に、本発明の化合物の有効性を調べるために用いる薬理学的評価を説明する。
【0320】
≪シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害活性のin vitro評価≫
本発明の化合物はin vitroでCOX−2の阻害を示した。実施例で示す化合物のCOX−2の阻害活性は以下の方法で調べた。
【0321】
≪ヒト全血での評価≫
ヒト全血は、COX−2に特異的な阻害物質などの抗炎症剤化合物について、生化学的有効性を研究するために適したタンパク及び細胞に富んだ環境を備えている。研究では、正常ヒト血液にCOX−2酵素が含まれていないことを示した。このことは、正常血液ではCOX−2阻害物質がプロスタグランジンE(PGE2)の産生に影響を及ぼさないという観察に相関している。これらの阻害物質は、血液でCOX−2産生を引き起こすリポポリサッカライド(LPS)とヒト血液のインキュベーション後にのみ作用を示した。
【0322】
健常人男性ボランティアから、静脈穿刺によってナトリウムヘパリンを含むチューブの中に新鮮血液を集めた。対象者は、少なくとも血液採取前の7日間に見かけの炎症状態がなく、NSAIDsを服用しなかった者とした。血液はCOX−Iを不活性化するために、前もってアスピリン(0時間の濃度:12μg/ml)とin vitroで6時間インキュベートした。次に、テスト化合物(各濃度)又は溶媒を血液に添加し、その血液をLPSB:4(10μg/ml)で活性化させ、37℃の恒温槽でさらに18時間インキュベートした。血液を遠心分離したのち、血漿を分離し、−80℃で保管した(J.Pharmacol.Exp.Ther,271,1705,1994;Proc.Natl.Acad.Sci.USA,96,7563,1999)。血漿中のPGEは、製造元(Cayman Chemicals,Ann Arbor,USA)によって概説された手順に従って、ケイマンELISAキットを用いて測定した。PGE2阻害の主な結果を表Iに示す。表I中、「Ex.」は「実施例」(表II〜XVbも同様)、「%PEG-2 Inhibition in hWBA」は、「ヒト全血アッセイにおけるPEG2阻害(%)」である。
【0323】
表I
【表42】

【0324】
表中、NAは活性なしを示し、NDは測定をしていないことを示す。
【0325】
≪COX−I及びCOX−2酵素に基づく評価≫
COX−I及びCOX−2酵素に基づく評価は、精製された組換えCOX−1/COX−2酵素によるプロスタグランジンの産生におけるテスト化合物の阻害作用を調べるために実施した(Proc.Nat.Acad.Sci.USA,88,2692−2696,1991;J.Clin.Immunoassay 15,116−120,1992)。この評価では、COX−1又はCOX−2のいずれかによるアラキドン酸(基質)からのプロスタグランジン産生を阻害するテスト化合物の活性を測定した。これは、再現性の良好な特異的なCOX阻害を評価するためのin vitro酵素アッセイであった。
【0326】
アラキドン酸は、テスト化合物の存在下又は非不在下でCOX1/COX−2によりPGH(中間生成物)に変換される。その反応は37℃で実施し、2分後に、1M HClを加え反応を停止した。中間生成物であるPGHはSnCl還元によって安定なプロスタノイド産物であるPGF2αに変換された。反応で産生されたPGF2αの量はテスト化合物のCOX阻害活性に反比例していた。プロスタノイド産物は、すべての主要なプロスタグランジンに結合する特定の抗体を広範に用いた酵素免疫測定法(EIA)によって、製造元(Cayman Chemicals,Ann Arbor,USA)が概説した手順に従って、ケイマンELISAキットを用いて定量化した。代表的な阻害結果を表IIに示す。表II中、「% Inhibition in rEnzyme Assey」は、「酵素アッセイにおける阻害(%)」である。
【0327】
表II
【表43】

【0328】
≪ヒト末梢血単核球のTNF−αのin vitro測定≫
この評価は、ヒト末梢血単核球(PBMC)でのTNFα産生におけるテスト化合物の効果を検討する。化合物のヒトPBMCでのTNFα活性を阻害する能力を調べた。PBMCはBD Vacutainer CPT(商標)(細胞調製採血チューブ,BD Bio Science)を使用した(健康なボランティアの)血液から単離し、RPMI培地で懸濁した(Physiol.Res.52,593−598,2003)。テスト化合物は、前もって、PBMC(50万/インキュベーションウェル)と共に37℃で15分間インキュベートし、リポポリサッカライド(E.coli:B4;1μg/ml)を用いて5%CO下、37℃で18時間活性化した。細胞培養液中のTNF−αレベルは、製造元(Cayman Chemicals,Ann Arbor,USA)の手順に従った96穴形式で実施する酵素免疫法を用いて測定した。代表的なTNFα阻害の結果を表IIIaに示す。表IIIa中、「TNF-α Inhibition (%) at」は、「TNF-α阻害(%)」である。
【0329】
表IIIa
【表44】

【0330】
≪ヒト全血中のTNF−αのin vitro測定≫
この評価は、ヒト全血でのTNFα産生におけるテスト化合物の効果を明らかにする。化合物の全血液のTNF−α活性を阻害する能力を調べた。
【0331】
健康成人ボランティアのヘパリン化血液を集め、RPMI1640不完全培地で希釈した(1:5希釈)。希釈血液はすぐに、96穴プレートに1ウェルあたり170ulずつ分注した。対照と共に異なった濃度の薬物20ulをそれぞれのウェルに加えた。プレートを37℃のサーモミキサーで400rpm、60−70分間インキュベートした。インキュベート後、10ulのLPS(E.coli B4由来)を、終濃度1ug/ウェルになるように加えた。プレートを再度37℃のサーモミキサーで400rpm、120分間インキュベートし、その後、合計の活性化時間が4時間になるように37℃のCOインキュベーター中にさらに2時間放置した。底のペレットを乱さないように血漿を慎重に集め、−20℃で保管した。そして、TNF−αレベルをR&Dシステム ELISAキットduoset kit(DY210)を用いて測定した。代表的なTNF−α阻害の結果を表IIIbに示す。表IIIb中、「TNF-α Inhibition (%) at」は、「TNF-α阻害(%)」である。
【0332】
表IIIb
【表45】

【0333】
≪インターロイキン6(IL−6)のin vitro測定≫
この評価は、ヒトPBMCでのIL−6産生におけるテスト化合物の効果を明らかにする(Physiol.Res.52,593−598,2003)。化合物のヒトPBMCのIL−6活性を阻害する能力を調べた。PBMCはBD Vacutainer CPT(商標)細胞調製採血チューブ(BD Bio Science)を用いた血液から単離し、RPMI培地で懸濁した。テスト化合物は、PBMC(50万/インキュベーションウェル)と共に、前もって37℃で15分間インキュベートし、リポポリサッカライド(E.coli:B4;1μg/ml)を用いて5%CO下、37℃で18時間活性化した。細胞培養液中のIL−6レベルは、製造元(Cayman Chemicals,Ann Arbor,USA)の手順に従った96穴形式で実施する酵素免疫法を用いて測定した。代表的な阻害の結果を表IVに示す。表IV中、「IL-6 Inhibition (%)」は、「IL-6阻害(%)」である。
【0334】
表IV
【表46】

【0335】
表V:IL−12阻害
【表47】

【0336】
≪ラットのカラゲナン誘導足浮腫試験≫
カラゲナン足浮腫試験をWinterらの記載するように実施した(Proc.Soc.Exp.Biol.Med,111,544,1962)。雄性のウィスター系ラットを各群で体重が均等になるよう選択した。そのラットに水だけを与えて18時間絶食させた。0.25%カルボキシメチルセルロース及び0.5%Tween80を含む溶媒に懸濁したテスト化合物をそのラットに経口投与した。対照群のラットには溶媒のみを投与した。1時間後に、ラットの右後肢の足底下表面に0.9%生理食塩水で溶解した1%カラゲナンを0.1ml注射した。肢の容積をカラゲナン注射の前及び3時間後にデジタルプレチスモグラフを用いて測定した。薬物を投与した動物の肢の膨張の平均値を対照動物と比較した。抗炎症活性は、対照群と比較した浮腫の抑制割合として表した(Arzneim−Forsch/Drug Res.,43(I),1,44−50,1993)。浮腫抑制の代表的な結果を表VIに示す。表VI中、「Inhibition of edema (%) at 5mg/kg」は、「5mg/kg投与時の浮腫抑制(%)」である。
【0337】
表VI
【表48】

【0338】
≪潰瘍誘発活性≫
潰瘍形成における化合物の役割を評価するために、動物を屠殺し、胃を取り出し、1%のホルマリンで洗浄した。動物(雄性ウィスター系ラット200g)に水だけを与えて18時間絶食させ、テスト化合物を均一の懸濁液になるように0.5%Tween80及び0.25%CMC(カルボキシメチルセルロース)溶液で懸濁した。テスト化合物の経口投与4時間後に、すべての動物を頸椎脱臼によって屠殺した。胃を慎重に解剖し、滅菌された生理食塩水で充填し、6%ホルマリン溶液で包埋(固定)した。最終的に胃を縦に切断し、潰瘍病変をコンピューター化した立体顕徴鏡で観測した。テスト化合物の投与群と溶媒投与群を比較した。選択した投与量:50、100、200mg/kg(Marco Romano et al,Journal of clinical Investigation,1992;2409−2421.)潰瘍の発生頻度の代表的な結果を表VIIに示す。表VII中、「Ulcer Incidence at 5mg/kg」は、「5mg/kg投与時の潰瘍発生率」である。
【0339】
表VII
【表49】

【0340】
≪ラットのアジュバント関節炎における阻害作用≫
化合物の活性を、Theisen−Poppらの方法(Agents Actions,42,50−55,1994)に従ったラットのアジュバント関節炎モデルにおいて評価した。6〜7週間目のウィスター系ラットの重量を測定し、印を付け、群[関節炎を誘導しない陰性対照群(非アジュバント対照群)、溶媒投与関節炎対照群、テスト化合物投与関節炎群]に分けた。アジュバント誘導関節炎は、ミネラルオイルで懸濁したウシ型結核死菌(Mycobacterium.Butyricum, DIFCO)0.1ml(5mg/ml)を右後肢の足底下領域に注射することによって誘導した(J.Pharmacol.Exp.Ther.,284,714,1998)。各群の体重と肢の容積をいくつかの日数で測定した(0,4,14,21日目)。テスト化合物又は溶媒の経口投与をアジュバント注射後に開始(0日目)し、21日間続けた(前投与群)。後投与群では、テスト化合物又は溶媒の経口投与を14日目に開始し21日目まで続けた。21日目に体重と両後肢の容積を測定した。脾臓及び胸腺の重量を測定した。さらに、脛骨足根関節の完全性を評価するために両後肢のレントゲン写真を取った。病理組織学的な評価を行うために、膝関節の下の後肢を切断し、1%のホルマリン生理食塩水で固定した。実験の終了時に、血清サンプルの炎症性メディエーターを分析した。また、胃の病変の有無を観察した。
【0341】
時間における反復測定二元配置分散分析(投与と時間)を、体重と肢の容積の変化率(%)に適用した。投与群と溶媒対照群の効果を比較するために事後のDunnett’s検定を実施した。一元配置分散分析を胸腺と脾臓重量に適用し、続いて、投与群と溶媒対照群の効果を比較するためにDunnett’s検定を実施した。4、14、21日目の肢容積の阻害率の用量反応曲線は、非線形最小二乗回帰分析を用いて4母数ロジスティック関数によって当てはめた。50%阻害濃度(IC50)は、溶媒対照と比較して50%減少する濃度を4パラメータ方程式からの補間を差し引いた値として定義した。
【0342】
≪TNF−α阻害測定のためのマウスのLPS誘導敗血症≫
マウスのLPS誘導敗血症モデルはLes sekutらの方法(J Lab Clin Med 1994;124,813−20)によって実施した。雌性のSwissアルビノマウスを選択し、体重を各群で均等化した。マウスに水だけを与え、20時間絶食させた。0.25%カルボキシメチルセルロースナトリウム溶液に0.5%のTween80を含む溶媒で懸濁したテスト化合物をマウスに経口投与した。対照マウスには溶媒だけを投与した。経口投与の30分後、マウスの腹腔内にりん酸緩衝液に溶解した500μgのリポポリサッカライド(E.coli,LPS:B4シグマ製)を注射した。LPS投与90分後に、逆眼窩血脈洞穿刺により採血した。血液サンプルを4℃で一晩保管した。4℃で4000rpm、15分間遠心分離し、血清サンプルを集めた。血清サンプルは、すぐに市販のマウスTNF−αELISAキット(Amersham Biosciences)を用いてTNF−αを分析し、製造元の使用説明書に従って評価を行った。TNF−α阻害の代表的な結果を表VIIIに示した。表VIII中、「TNF-α Inhibition (%) at 50mg/kg」は、「50mg/kg投与時のTNF-α阻害(%)」である。
【0343】
表VIII
【表50】

【0344】
表VIIIの続き
【表51】

【0345】
表IX マウス敗血症モデルでのTNFα阻害のED50測定
【表52】

【0346】
表IX中、「Mice Sepsis」は、「マウス敗血症」である。
【0347】
≪IBD−DSSモデルにおける阻害活性≫
DSS誘発結腸炎試験はAxelssonら(1998)の方法に従って実施した。この試験には7−8週齢の雄性Balb/cマウスを選択した。マウスの大腸炎は、1日目から6日目までDSS(2%)を含む飲料水を与えることによって誘発した。マウスには、0.25%カルボキシメチルセルロースと0.5%Tween80を含む溶媒に懸濁したテスト化合物を1日目から6日目まで投与した。対照動物には溶媒のみを投与した。体重と疾病の活動係数を実験期間中、毎日記録した。6日間の投与後に動物を屠殺し、大腸の重量と長さを記録した。代表的な結果を表Xに示す。表X中、「IBD-DSS Model % Inhibition of DAI at 50mg/kg」は、「IBD-DSS モデルにおける50mg/kg投与時のDAI 阻害(%)」である。
【0348】
表X
【表53】

【0349】
≪乾癬モデルにおける阻害活性≫
マウスのオキサゾロン誘導皮膚炎は文献に記載されているように実施した。この試験には7−8週齢で20−25gの雌性Balb/cマウスを選択した。マウスには、オキサゾロン(15%)を1日目から6日目まで剃毛した腹部に感作した。7日目に耳へオキサゾロン(2%)を塗布することによって誘引した。テスト化合物は、7日目のオキサゾロン塗布15分後、6時間後に耳に局所的に塗布した。オキサゾロン塗布後24時間の耳の厚みを測定し、耳を麻酔下で切除し重量を測定した。代表的な結果を表XIに示す。表XI中、「Psoriasis-acute-Oxazolone induced dermatitis % inhibition」は、「急性乾癬(オキサゾロン誘導皮膚炎)の抑制(%)」、「Ear Wt」は、「耳の重量」、「Ear Thick」は、「耳の厚さ」である。
【0350】
表XI
【表54】

【0351】
≪乾癬モデルにおける阻害活性≫
マウスのTPA誘導皮膚炎は、Eur J Pharmacol 507,253−259, 2005に記載されたプロトコルを用いて実施した。Balb/cマウスを実験の開始前5−7日間実験室条件下で馴化した。それらを体重に基づきランダムに各群に分けた。厚み測定器を用いて動物のベースライン時の両耳の厚さを測定した。各マウスに2.5μgのTPAを含む20μl溶液を使い捨てのチップを用いてマイクロピペッターで塗布した。テスト化合物は、耳の両側の外側表面と内側表面に局所的に塗布した。すなわち、TPA(20μl)又は対照としてのアセトン塗布30分後、6時間後、24時間後に左右の耳に塗布した。耳の厚さは6時間後、24時間後に測定し、重量は麻酔下で耳を切除し測定した。代表的な結果を表に示す。表XI中、「Psoriasis-acute-TPA induced dermatitis % inhibition」は、「急性乾癬(TPA誘導皮膚炎)の抑制(%)」、「Ear Wt」は、「耳の重量」、「Ear Thick」は、「耳の厚さ」である。
【0352】
表XI
【表55】

【0353】
≪喘息とCOPDのためのLPS誘導好中球モデル≫
ウィスター系ラットのLPS誘導好中球モデルは、PuIm Pharmacol & Ther 17,3,133−140,2004に記載されたプロトコルを用いて実施された。雄性ウィスター系ラットを実験の開始前5−7日間実験室条件下で馴化した。それらを体重に基づきランダムに各群に分けた。正常群を除いて、すべての動物をLPS 100μg/mlで40分間曝露した。LPS曝露の1時間半前に0.25%カルボキシメチルセルロースを含む溶媒に懸濁したテスト化合物をラットに投与した。LPS曝露4時間後にBALを実施し、総細胞数の測定及びDLCを行い、対照及び標準薬物と比較した。好中球の阻害率を算出した。表XII中、「LPS induced neutrophilia % inhibition at 10 mg/kg」は、「10 mg/kg 投与時のLPS誘導好中球阻害(%)」である。
【0354】
表XII
【表56】

【0355】
≪抗癌スクリーニング≫
実験薬物について3つの細胞株におけるGI50、TGI及びLC50値の抗癌活性スクリーニングを行った(各化合物5濃度を使用)。細胞株は10%のウシ胎児血清を含むDMEMで維持した。96穴マイクロプレートの100μM中に細胞を播種し、37℃,5%CO、95%空気、100%相対湿度で24時間培養した。プレートにHCT116細胞を5000個/ウェル、NCIH460細胞を5000個/ウェル、U251細胞を10000個/ウェル、MDAMB231細胞を5000個/ウェル播種した。また、化合物の添加前(T)の生存率を明らかにするために、これらの細胞株を別のプレートに播種した。
【0356】
≪試験薬の添加≫
24時間のインキュベーション後、試験薬を96穴プレートに加えた。各プレートには上記の細胞株の1つが含まれ、殺細胞標準で適切に希釈をした4つの異なった化合物の5つの濃度(0.01,0.1,1,10及び100μM)並びにコントロールウェル(処理なし)が3連で含まれている。化合物は、薬物を添加する日に20mMの保存液になるようにジメチルスルホキシド(DMSO)で溶解し、−20℃で凍結した。これらの20mMの保存液を完全培地で連続希釈し、培地中に100μLの薬物溶液を作製し、終濃度0.01,0.1,1,10及び100μMとなるよう細胞に3連で加えた。抗癌活性が立証されており、よく使用されている標準薬はドキソルビシンとSAHAである。
【0357】
≪終点測定≫
細胞を化合物と共に48時間インキュベートした後、10μLの3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウム(MTT)溶液を各ウェルに加え、遮光下、37℃,5%CO、95%空気、100%相対湿度で培養を継続した。4時間後に、ウェルの内部を慎重に吸引し、各ウェルに150μLのDMSOを加えた。DMSOでのホルマザン結晶の溶解を確実にするためプレートを攪拌し、570nmで吸収を測定した。
【0358】
≪GI50、TGI、及びLC50の算出≫
増殖率は対照及びゼロ測定ウェル(T:化合物を添加する前の生存)に対する各化合物濃度の割合で計算する。テストウェルのOD値が細胞株の測定値Tよりも大きければ、増殖率は、(テスト−ゼロ)/(対照−ゼロ)×100である。
テストウェルのOD値が細胞株の測定値Tよりも小さければ、増殖率は、(テスト−ゼロ)/ゼロ×100である。
【0359】
試験薬物濃度に対する増殖率%をプロットしたとき、GI50は50%まで増殖率を低下させる濃度であり、TGIは100%まで増殖率を低下させる濃度であり、LC50は150%まで増殖率を低下させる濃度である。増殖率の代表的な結果を表XIIIに示す。
【0360】
表XIII
【表57】

【0361】
≪PDE4活性≫
PDE4阻害は次の文献の評価手順に従って測定した(Cortizo J et al.,Br J Pharmacol.,1993,108:562−568.)。評価手順には以下の条件が含まれる。
細胞源:ヒトU937細胞
基質:1.01μM[H]cAMP+cAMP
溶媒:1%DMSO
プレインキュベーション時間/温度:25℃で15分
インキュベーション時間/温度:25℃で20分
インキュベーションバッファー:50mM Tris−HCl,pH7.5,5mM MgCl
定量方法:[H]アデノシンの定量
有意基準:≧最大刺激又は阻害の50%
結果は表にまとめ、表XIVa及び表XIVbに示す。表XIVa中、「PDE4 inhibition at 10μM (%)」は、「10μM におけるPDE4 阻害(%)」である。表XIVb中、「PDE4 inhibition IC50(nm)」は、「PDE4 阻害 IC50(nm)」である。
【0362】
表XIVa
【表58】

【0363】
*この評価は純粋なPDE4B酵素(Calbiochem)を用いて実施した。
【0364】
表XIVb
【表59】

【0365】
表XVaと表XVbには、PDE4阻害剤、TNF−α、IL−12及びIL−6などに対して共通に阻害効果を示すことが開示されている化合物が含まれる。表XVb中、「Arthritis」は、「関節炎」、「Psoriasis Ear thickness」は、「乾癬 耳の厚さ」、「Cancer cell lines」は、「癌 細胞株」である。
【0366】
表XVa
【表60】

【0367】
【表61】

表XVb

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)の新規化合物、その誘導体、アナログ、互変異性体、立体異性体、多形体、溶媒和物、薬学的に許容できる塩及び組成物、代謝物並びにそのプロドラッグ。
【化1】

(式(I)中、Aは置換された又は非置換のアリール基を表す。Bはアリール又はピリジルから選択される置換された又は非置換の基を表す。Xは炭素又は窒素原子を表す。Rはアジド;ハロゲン;メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル及びヘキシルを含む直鎖又は分岐のアルキル基;メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ及びt−ブトキシを含むアルコキシ基;ジクロロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル及びトリクロロメチルを含むハロアルキル基;アセチル及びプロパノイルを含むアシル基;シクロプロピル、シクロブチル及びシクロペンチルを含むシクロアルキル基;アミノ;ヒドラジン;モノアルキルアミノ;ジアルキルアミノ;アシルアミノ及びプロパノイルアミノを含むアシルアミノ基;メチルスルホニル、エチルスルホニル及びプロピルスルホニルを含むアルキルスルホニル基;アルキルスルフィニル;アリールスルホニル;アリールスルフィニル;メトキシカルボニル及びエトキシカルボニルを含むアルコキシカルボニル;アリールオキシカルボニル;アルコキシアルキル;スルファモイル;フェニル及びナフチルを含むアリール基;ピリジル、チエニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリミジニル、ピラジニル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル及びベンゾチアゾリルを含むヘテロアリール基;アリールオキシ;−OSOR’;並びにモルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ピペリジン−4−オン、ピロリジンピロール−2,5−ジオン、チアゾリジン、1−オキシド−チアゾリジン及び1,1−ジオキシド−1,3−チアゾリジンを含むヘテロシクリル基から選択される置換された又は非置換の基を表し、該ヘテロシクリル基は、置換された又は非置換のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、(−CH−アリール)、アルキルヘテロアリール、(−CH−ヘテロアリール)、置換されたアリールカルボニル(−CO−Ar)、ヘテロアリールカルボニル(−CO−ヘテロアリール)、ヘテロアリールチオカルボニル(−CS−ヘテロアリール)、シクロアルキルカルボニル(−CO−シクロアルキル)、シアノアルキル、−O−メチルオキシム、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、ハロアシル、−SOCl、ホルミル、ヒドロキサム酸及び他の置換された又は非置換のヘテロシクリル基から独立して選択される置換基で任意に置換されており、該ヘテロシクリル基は炭素又は窒素原子を介してピリミジン環に結合している。R’はアルキル、アリール、アルキルジアルキルアミノ、ハロアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロアリール基から選択される置換された又は非置換の基を表す。
は、水素;ヒドロキシ;ニトロ;ホルミル;アジド;ハロゲン;アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリールから選択される置換された又は非置換の基;フェノキシ及びナフトキシから選択されるアリールオキシ基;MeCOO−、EtCOO−及びPhCOO−を含むアシルオキシ基;アミノ;ヒドラジン;モノアルキルアミノ;ジアルキルアミノ;アシルアミノ;アルキルスルホニル;アルキルスルフィニル;アルキルチオ;アルコキシカルボニル;アルコキシアルキル;スルファモイル;−SONHNH;−SOCl;カルボン酸及びその誘導体を表す。
は水素;ヒドロキシ;ニトロ;ホルミル;アジド;ハロゲン;アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アシルオキシ、アミノ、ヒドラジン、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、アルキルチオ、アルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、スルファモイル、−SONHNH、−SOCl、カルボン酸及びその誘導体から選択される置換された又は非置換の基を表す。
は、水素;ヒドロキシ;ニトロ;ホルミル;アジド;ハロゲン;アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アシルオキシ、アミノ、ヒドラジン、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、アルキルチオ、アルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、スルファモイル、−SONHNH、−SOCl、カルボン酸及びその誘導体から選択される置換された又は非置換の基を表す。
は、水素;ヒドロキシ;ニトロ;ホルミル;アジド;ハロゲン;アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アシルオキシ、アミノ、ヒドラジン、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、アルキルチオ、アルコキシカルボニル、アルコキシアルキル、スルファモイル、−SONHNH、−SOCl、カルボン酸とその誘導体から選択される置換された又は非置換の基を表す。
R、R、R、R、R及びR’基は、ハロゲン;ヒドロキシ;ニトロ;シアノ;尿素;アジド;アミノ;イミノ−1−フェニルブタノン;アセトアミド及びベンズアミドを含むアミド基;チオアミド;ヒドラジン;メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル及びヘキシルを含む直鎖又は分岐のアルキル基;メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ及びt−ブトキシを含むアルコキシ基;ジクロロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル及びトリクロロメチルを含むハロアルキル基;アセチル、プロパノイル及びベンゾイルを含むアシル基;トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ及びトリクロロメトキシを含むハロアルコキシ基;シクロプロピル及びシクロブチルを含むシクロアルキル基;トリフルオロアセチル及びトリクロロアセチルを含むハロアシル基;アシルオキシアシル;ヘテロシクリル;アリール;ヘテロアリール;モノアルキルアミノ;ジアルキルアミノ;アシルアミノ;フェノキシ及びナフトキシを含むアリールオキシ基;メトキシカルボニル及びエトキシカルボニルを含むアルコキシカルボニル基;アリールオキシカルボニル;アルキルスルホニル;ハロアルキルスルホニル;−SOCl;アリールスルホニル;アルキルスルフィニル;アリールスルフィニル;チオアルキル;チオアリール;スルファモイル;アルコキシアルキル基;ヒドロキサム酸、ヒドロキサマート、エステル、アミド及び酸ハロゲン化物を含むカルボン酸とその誘導体から選択される1つ以上の置換基によって任意に置換され、これらの置換基はさらにヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲン、アルキルスルホニル、ハロアルキル、アルキル及びアリール基から選択される置換基によって任意に置換され、同様にこの置換基はさらにハロゲン及びアルキルによって任意に置換される。)
【請求項2】
以下の群から選択される請求項1に記載の式(I)の化合物:
N−({4−[4−アミノ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]フェニル}スルホニル)アセトアミド;
4−{4−アミノ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
4−{4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホニルクロライド;
4−{4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
4−{4−(メチルアミノ)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−[(4−{4−(メチルアミノ)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}フェニル)スルホニル]アセトアミド;
4−{4−ヒドラジノ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホノヒドラジド;
4−[4−(4−フルオロフェニル)−6−ヒドラジノ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホノヒドラジド;
N−[(4−{4−ヒドラジノ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}フェニル)スルホニル]アセトアミド;
4−{4−ヒドラジノ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
4−ヒドラジノ−5−フェニル−6−ピリジン−3−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
4−ヒドラジノ−5−フェニル−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
5−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドラジノ−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
2,2,2−トリフルオロ−N’−[5−(4−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]アセトヒドラジド;
N’−[5−フェニル−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]アセトヒドラジド;
2,2,2−トリフルオロ−N’−[5−フェニル−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]アセトヒドラジド;
N−[(4−{4−クロロ−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}フェニル)スルホニル]アセトアミド;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イルナフタレンスルホナート;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−3−クロロプロパン−1−スルホナート;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホナート;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホナート;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−4−メチルベンゼンスルホナート;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−4−ニトロベンゼンスルホナート;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−4−トリフルオロメトキシベンゼンスルホナート;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル チオフェン−2−スルホナート;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−4−フルオロベンゼンスルホナート;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−2−フルオロベンゼンスルホナート;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル−(ジメチルアミノ)プロパンスルホナート;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−4−(N−ベンジル−ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
4−[4−(4−フルオロフェニル)−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
4−[5−(4−フルオロフェニル)−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド;
N−メチル−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
4−{4−(モルホリン−4イル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
5−{4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−ピペリジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−{4−[(5−メチルピラジン−2−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル}−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−4−{4−[(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル}−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−[4−(5−ニトロ−2―フロイル)ピペラジン−1−イル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
N−メチル−4−{4−[4−(5−ニトロ−2−フロイル)ピペラジン−1−イル]−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
4−{5−[4−フルオロフェニル]−4−[4−(5−ニトロ−2−フロイル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−6−イル}ベンゼンスルホンアミド;
4−{6−[4−フルオロフェニル]−4−[4−(5−ニトロ−2−フロイル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−{4−[(5−ニトロ−1H−ピラゾール−3−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル}−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
5,6−ジフェニル−4−[4−(5−ニトロ−2−フロイル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
5−[4−フルオロフェニル]−4−[4−(5−ニトロ−2−フロイル)ピペラジン−1−イル]−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−4−[4−(1,3−チアゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−6−[4−(ピリジン−4−イルメチル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−{4−[(5−ニトロ−2−チエニル)メチル]ピペラジン−1−イル}−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
4,5−ジフェニル−6−(4−ピリジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−6−(4−ピリジン−2−イル−ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[4−フェニル−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[5−(3−アミノスルホニルフェニル)]−6−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[5−フェニル−6−(1,3−チアゾリジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−[(4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−5−(3−アミノスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)]−4−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)]−4−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
エチル−1−[5−(3−アミノスルホニルフェニル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペリジン−4−カルボキシレート;
3−[4−[(4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
エチル−1−[6−フェニル−5−(3−アミノスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペリジン−4−カルボキシレート;
4−[6−フェニル−5−(3−モルホリノスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]モルフォリン;
3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−モルホリン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
(3R)−1−[6−(4−フルオロフェニル)−5−(3−アミノスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−3−オール;
エチル(2S,4R)−4−ヒドロキシ−1−[6−(4−フルオロフェニル)−5−(3−アミノスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−2−カルボキシレート;
4−[4−(2,6−ジメトキシピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]−5−(3−アミノスルホニルフェニル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
5−(4−フルオロフェニル)−4−(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
4−(4−メチルスルホニルフェニル)−5−(4−フルオロフェニル)−6−(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
4−[5−(4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−カルバルデヒド;
1’−[5−(4−フルオロフェニル)−6−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−1,4’−ビピペリジン;
3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−(1,4’−ビピペリジン−1’−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[4−(2−フロイル)ピペラジン−1−イル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
5−(3−アミノスルホニルフェニル)−4−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−6−{4−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}ピリミジン;
5−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−6−{4−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}ピリミジン;
3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−(1,3−チアゾリジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
1−[5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピロリジン−2−カルボキサミド;
5−(3−アミノスルホニルフェニル)−4−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−6−{4−[(トリフルオロメチル)スルホニル]ピペラジン−1−イル}ピリミジン;
3−[4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[4−[4−(シアノメチル)ピペラジン−1−イル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[4−(4−フルオロフェニル)−6−(1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
5−(6−(4−フルオロフェニル)−4−(1H−イミダゾール−1−イル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
N−({3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(4−ピリジン−2−イルピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]フェニル}スルホニル)プロパンアミド;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−N−シクロプロピルベンゼンスルホンアミド;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(2−メチル−5−ニトロ−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(4−オキソピペリジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[4−(シクロプロピルアミノ)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(2,6−ジメチルピペラジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(2−メチルピペラジン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(3−アミノ−1H−ピラゾール−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(チオモルホリン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−({2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル}アミノ)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[3−メチル−4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−2−トリフルオロメチルピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
3−[4−モルホリン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)−6−フェニル−ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−{4−[4−(2−シアノエチル)ピペラジン−1−イル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[3−メチル−4−(ピリジン−2−イル−メチル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[3−メチル−4−(3−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
3−(6−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(ピリジン−2−イル−メチル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イルベンゼンスルホンアミド;
3−(6−(4−フルオロフェニル)−[4−(3−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
3−{6−(4−フルオロフェニル)−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
3−(6−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(1H−イミダゾール−1−イルカルボノチオイル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
3−[4−(1,1−ジオキシド−1,3−チアゾリジン−3−イル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(1−オキシド−1,3−チアゾリジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(トリフルオロアセチル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(2−フルオロベンゾイル)ピペラジン−1−イル]−2−トリフルオロメチルピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
4−{5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−1−スルホニルクロライド;
3−(4−[4−(シクロプロピルカルボニル)ピペラジン−1−イル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−ピリミジン−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(メトキシイミノ)ピペリジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
3−{6−(4−フルオロフェニル)−4−[(3−メチル−2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アミノ]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
3−{4−[(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アミノ]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−{4−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}−4−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−{4−[2,6−ジメトキシピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル}−4−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−{4−[5−(ニトロ)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}−4−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−{4−[5−(アミノ)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}−4−[4−フルオロフェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
4−[5−(アセチルアミノ)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル−5−(4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
N−({3−[4−ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]フェニル}スルホニル)アセトアミド;
4−フルオロフェニル−5−(3−プロピオニルアミノスルホニルフェニル)−6−([4−ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
1−{5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸;
4−[4−(メトキシアミノカルボニル)ピペリジン−1−イル}−5−(4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
1−{5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−N−ヒドロキシピペリジン−4−カルボキサミド;
メチル−3−メトキシ−4−({6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}オキシ)ベンゾエート;
3−メトキシ−4−({6−(4−フルオロフェニル)−5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}オキシ)−N−メトキシベンズアミド;
4−{[5−(4−フルオロフェニル)−6(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]オキシ}−N,3−ジメトキシベンズアミド;
5−アミノ−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−メチル−1H−ピラゾール−4−カーボンニトリル;
エチル−5−アミノ−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−(メチルチオ)−1Η−ピラゾール−4−カルボキシレート;
5−アミノ−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾール−4−カーボンニトリル;
3−t−ブチル−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾール−5−アミン;
4−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)−5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
3−[4−(5−アミノ−4−シアノ−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
エチル−5−アミノ−1−[5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート;
4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)−6−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ピリミジン;
5−アミノ−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボチオアミド;
(3Z)−4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブタン−1,3−ジオン−3−{[5−フェニル−6−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ヒドラゾン};
N−{1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−t−ブチル−1H−ピラゾール−5−イル}−4−メトキシベンズアミド;
N−{1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−t−ブチル−1H−ピラゾール−5−イル}−3−フルオロベンズアミド;
N−{1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−t−ブチル−1H−ピラゾール−5−イル}−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
エチル−5−アミノ−1−[5−フェニル−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート;
5−アミノ−1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−(メチルチオ)−N−フェニル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
5−アミノ−N−(4,5−ジメチルフェニル)−1−[5−(4−フルオロフェニル)−6−ピリジン−4−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−(メチルチオ)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;
1−(2,6−ジクロロフェニル)−3−{1−[5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−t−ブチル−1Η−ピラゾール−5−イル}尿素;
4−[4−(メチルチオ)フェニル]−5,6−ジフェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
5−フェニル−4−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−6−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
3−[4−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−{4−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
3−[4−(2,6−ジメチルモルホリン−4−イル)−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
2,2,2−トリフルオロ−N−({3−[6−フェニル−4−(4−(トリフルオロアセチル)ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]フェニル}スルホニル)アセトアミド;
3−[4−(2−アミノ−1H−イミダゾール−1−イル)−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
5−(4−クロロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
4,5−ジフェニル−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
5−(4−クロロフェニル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−4−(モルホリン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
2−クロロ−4−フルオロ−5−({4−[6−(4−メチルスルホニルフェニル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル}スルホニル)安息香酸;
2−クロロ−4−フルオロ−5−({4−[6−(4−メチルスルホニルフェニル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−イル}スルホニル)安息香酸ナトリウム塩;
4−{4−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)スルホニル]ピペラジン−1−イル}−6−(4−メチルスルホニルフェニル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
4−(4−メチルスルホニルフェニル)−5−フェニル−6−[4−(4−クロロフェニル,フェニルメチル))ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
エチル 4−[5−フェニル−6−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−カルボキシレート;
t−ブチル 4−[5−フェニル−6−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペラジン−1−カルボキシレート;
6−(4−メチルフェニル)−5−フェニル−4−(4−(ピリミジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
6−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−4−(1,3−チアゾリジン−3−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
6−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−4−(4−(ピリミジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
6−(4−フルオロフェニル)−N−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン;
3−[4−(1H−イミダゾール−1−イル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−6−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
1−{5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}ピペリジン−4−カルボン酸;
3−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(チオモルホリン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
N−({3−[4−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]フェニル}スルホニル)アセトアミド;
3−[4−(1−オキシド−1,3−チアゾリジン−3−イル)−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−{6−フェニル−4−[4−(トリフルオロアセチル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
3−[4−(シクロプロピルアミノ)−6−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−N−メチルベンゼンスルホンアミド;
N−シクロプロピル−6−(4−フルオロフェニル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン;
5−フェニル−6−(4−メチルフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−4−{4−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}ピリミジン;
1−[6−(4−メチルフェニル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]ピペリジン−4−オン;
3−{4−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル}ベンゼンスルホンアミド;
3−[6−フェニル−4−(4−オキソピペリジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−(4−[4−(2−フロイル)ピペラジン−1−イル]−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
6−(4−メチルフェニル)−5−フェニル−4−[4−(2−プロピルペンタノイル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
N−シクロプロピル−6−(4−メチルフェニル)−5−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−アミン;
4−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
4−[6−(4−フルオロフェニル)−4−(モルホリン−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
3−[4−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−6−フェニル−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]ベンゼンスルホンアミド;
4−{5−[3−(アミノスルホニル)フェニル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}ピペラジン−1−スルホニルクロライド;
3−(4−[4−(シクロプロピルカルボニル)ピペラジン−1−イル]−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−ピリミジン−5−イル)ベンゼンスルホンアミド;
3−[4−(モルホリン−Ν−イル)−6−(4−フルオロフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−5−イル]−N−シクロプロピルベンゼンスルホンアミド;及び、
6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−5−フェニル−4−[4−(2−チエニルカルボニル)ピペラジン−1−イル]−2−(トリフルオロメチル)ピリミジン。
【請求項3】
Bがピリジンを表し、Rがハロゲン原子を表す式(I)の化合物を、式(Ia)の化合物を変換することにより製造する方法であって、
溶媒の存在下又は非存在下で、ジメチルホルムアミド又はN,N−ジメチルアニリン又はN,N−ジエチルアニリンの存在下又は非存在下で、ハロゲン化剤を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物の製造方法。
【化2】

(式(Ia)中、すべての符号は前記の定義と同一である。)
【請求項4】
Bがピリジンを表し、Rがアジド又はヒドラジン又は置換されたヒドラジンを表す式(I)の化合物を、式(Ib)の化合物を変換することにより製造する方法であって、
金属アジド又はヒドラジン水和物又は置換されたヒドラジンの1つ以上の等価物及び溶媒の存在下で実施されることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物の製造方法。
【化3】

(式(Ib)中、すべての符号は前記の定義と同一である。)
【請求項5】
Rが置換された又は非置換のヘテロシクリル基を表す式(I)の化合物を、式(Ib)の化合物[式(Ib)中、すべての符号は前記の定義と同一である]を変換することにより製造する方法であって、
溶媒の存在下又は非存在下で、酸性又は塩基性又は相間移動触媒された条件下で、適切なヘテロシクリル基を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物の製造方法。
【請求項6】
Rが−OSOR’を表す式(I)の化合物を、式(Ia)の化合物[式(Ia)中、すべての符号は前記の定義と同一である]を変換することにより製造する方法であって、
溶媒の存在下又は非存在下で、酸性又は塩基性又は相間移動触媒された条件下で、適切なヘテロシクリル又はアリール又はアルキル塩化スルホニル又はスルホン酸を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物の製造方法。
【請求項7】
、R、R、及びRがSOClを表し、他の全ての符号が前記の定義と同一である式(I)の化合物を、式(Ic)の化合物を変換することにより製造する方法であって、
溶媒の存在下又は非存在下で、クロロスルホン酸を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物の製造方法。
【化4】

(式(Ic)中、R,R,R及びRのいずれかが水素を表し、他の全ての符号は前記の定義と同一である。)
【請求項8】
、R、R又はRが−SONHCH,−SONHNHを表し、他の全ての符号が前記の定義と同一である式(I)の化合物を、式(Id)の化合物を変換することにより製造する方法であって、
溶媒の存在下又は非存在下で、適切なアルキルアミン又はヒドラジンを用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物の製造方法。
【化5】

(式(Id)中、R,R,R又はRは−SOClを表し、他の全ての符号は前記の定義と同一である。)
【請求項9】
Rは置換された又は非置換のヘテロアリール基を表し、他の全ての符号が前記の定義と同一である式(I)の化合物を、式(Ie)の化合物を変換することにより製造する方法であって、
溶媒の存在下で、1−メトキシエチリデンマロノニトリル、エチル−2−シアノ−3,3−ビス(メチルチオ)アクリレート、エトキシメチレンマロノニトリル、ピバロイルニトリル、アセチルアセトン、1−エトキシエチリデンマロノニトリルなどの試薬を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物の製造方法。
【化6】

【請求項10】
Rが以下の式を表し、他の全ての符号が前記の定義と同一である式(I)の化合物を、式(Ie)の化合物を変換することにより製造する方法であって、
【化7】

(式中、RとRは独立して水素、アルキル、ハロ基を表す。)
溶媒の存在下で、対応する環状無水物を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物の製造方法。
【請求項11】
活性物質として請求項1又は2に記載の化合物を含む医薬組成物であって、
薬学的に許容しうるキャリア、希釈剤、賦形剤又は溶媒和物をともに含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項12】
錠剤、カプセル、粉末、シロップ、溶液、エアロゾル又は懸濁液の形状であることを特徴とする請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項13】
哺乳動物の疼痛、炎症及び免疫疾患を治療する方法であって、この治療を必要とする哺乳動物に、請求項1又は2に記載の化合物を有効量投与することを含む治療方法。
【請求項14】
哺乳動物のリウマチ様関節炎、骨粗鬆症、多発性骨髄腫、ブドウ膜炎、急性及び慢性骨髄性白血病、虚血性心疾患、アテローム性動脈硬化症、癌、虚血性細胞障害、膵β細胞崩壊、骨関節炎、リウマチ様脊椎炎、痛風性関節炎、炎症性腸疾患、ARDS、乾癬、クローン病、アレルギー性鼻炎、潰瘍性大腸炎、アナフィラキシー、接触皮膚炎、筋変性、悪液質、喘息、COPD、骨吸収疾患、虚血再潅流傷害、脳損傷、多発性硬化症、敗血症、敗血症ショック、毒素性ショック症候群、発熱及び感染による筋肉痛を治療する方法であって、この治療を必要とする哺乳動物に、請求項1又は2に記載の化合物を有効量投与することを含む治療方法。
【請求項15】
TNF−α、IL−1β及びIL−6のいずれか、いくつかの組み合わせ、又は全ての血漿濃度を低下させる方法であって、この方法を必要とする哺乳動物に、請求項1又は2に記載の化合物を有効量投与することを含む方法。
【請求項16】
TNF−α、IL−1β、IL−6及びIL−12から選択されるサイトカインの産生を阻害する方法であって、請求項1又は2に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項17】
TNF−α、IL−1β、IL−6及びIL−12などのサイトカインが関与する免疫疾患を治療する方法であって、この治療を必要とする哺乳動物に、請求項1又は2に記載の化合物を有効量投与することを含む治療方法。
【請求項18】
PDE4が関与する炎症性疾患を治療する方法であって、この治療を必要とする哺乳動物に、請求項1又は2に記載の化合物を有効量投与することを含む治療方法。

【公表番号】特表2011−510967(P2011−510967A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−544807(P2010−544807)
【出願日】平成21年1月30日(2009.1.30)
【国際出願番号】PCT/IB2009/000157
【国際公開番号】WO2009/095773
【国際公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【出願人】(507338297)オーキッド リサーチ ラボラトリーズ リミティド (4)
【Fターム(参考)】